JPWO2013099803A1 - フレキシブルブーツ用ポリエステルブロック共重合体組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
高温環境下(140℃)での耐屈曲疲労性は、ポリブチレンナフタレートをハードセグメントとするポリエステルブロック共重合体(以下、N系ブロック共重合体と称することがある)が優れるが、低温環境下(−30℃)では硬度が大きくなり、柔軟性が低下してしまう傾向にある。一方、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとするポリエステルブロック共重合体(以下、T系ブロック共重合体と称することがある)は、低温環境下(−30℃)での柔軟性は満足できるが、高温環境下(140℃)での耐屈曲疲労性は、不十分である傾向にあることを見出した。本発明者らが検討した結果、特定の構成を有するN系ブロック共重合体と、特定の構成を有するT系ブロック共重合体とを、特定の割合で含むことにより、驚くべきことに、予想される配合割合に応じた高温環境下(140℃)での耐屈曲疲労性、低温環境下(−30℃)での柔軟性を超えた優れた効果を発現することを見出した。
[1] ポリブチレンナフタレート成分をハードセグメントとして含み、数平均分子量が1100〜1400のポリオキシテトラメチレングリコール成分をソフトセグメントとして含み、かつソフトセグメントの含有率が30〜60質量%であるポリエステルブロック共重合体[A]と、ポリブチレンテレフタレート成分をハードセグメントとして含み、数平均分子量が1200〜1800のポリオキシテトラメチレングリコール成分をソフトセグメントとして含み、かつソフトセグメントの含有率が30〜60質量%であるポリエステルブロック共重合体[B]を、[A]/[B](質量比)が65/35〜35/65の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、多官能エポキシ化合物[C]を0.05〜3質量部配合したことを特徴とするフレキシブルブーツ用ポリエステルブロック共重合体組成物。
(ポリエステルブロック共重合体[A])
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[A]は、ハードセグメントとソフトセグメントから構成される。ハードセグメントは、ブチレンナフタレートを繰返し単位とするポリエステルである。物性面や入手のしやすさの面から、2,6−ナフタレンジカルボン酸(または、このアルキルエステル体)と1,4−ブタンジオールからなるポリブチレンナフタレートが好ましい。ソフトセグメントは、ポリオキシテトラメチレングリコールを含む。
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[A]は、ハードセグメントとして、ブチレンナフタレート単位を70モル%以上含むことが好ましく、80モル%以上がより好ましく、90モル%以上がさらに好ましい。
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[A]は、ソフトセグメントとして、ポリオキシテトラメチレングリコールを70質量%以上含むことが好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
反応に用いる触媒としては、アンチモン触媒、ゲルマニウム触媒、チタン触媒が良好である。特にチタン触媒が好ましく、詳しくはテトラブチルチタネート、テトラメチルチタネートなどのテトラアルキルチタネート、シュウ酸チタンカリウムなどのシュウ酸金属塩などが好ましい。またその他の触媒としては公知の触媒であれば特に限定はしないが、ジブチルスズオキサイド、ジブチルスズジラウリレートなどのスズ化合物、酢酸鉛などの鉛化合物が挙げられる。
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[B]は、ハードセグメントとソフトセグメントから構成される。ハードセグメントは、ブチレンテレフタレートを繰返し単位とするポリエステルである。物性面や入手のしやすさの面から、テレフタル酸(または、このアルキルエステル体)と1,4−ブタンジオールからなるポリブチレンテレフタレートが好ましい。ソフトセグメントは、ポリオキシテトラメチレングリコールを含む。
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[B]は、ハードセグメントとして、ブチレンテレフタレート単位を70モル%以上含むことが好ましく、80モル%以上がより好ましく、90モル%以上がさらに好ましい。
本発明にかかるポリエステルブロック共重合体[B]は、ソフトセグメントとして、ポリオキシテトラメチレングリコールを70質量%以上含むことが好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
反応に用いる触媒としては、アンチモン触媒、ゲルマニウム触媒、チタン触媒が良好である。特にチタン触媒が好ましく、詳しくはテトラブチルチタネート、テトラメチルチタネートなどのテトラアルキルチタネート、シュウ酸チタンカリウムなどのシュウ酸金属塩などが好ましい。またその他の触媒としては公知の触媒であれば特に限定はしないが、ジブチルスズオキサイド、ジブチルスズジラウリレートなどのスズ化合物、酢酸鉛などの鉛化合物が挙げられる。
本発明において多官能エポキシ化合物[C]とは、2つ以上のエポキシ基を持つ化合物を言う。多官能エポキシ化合物[C]の具体例としては、2つのエポキシ基を持つ1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテルや1,3−ビス(オキシラニルメトキシ)ベンゼン、3つのエポキシ基を持つ1,3,5−トリス(2,3−エポキシプロピル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオンやジグリセロールトリグリシジルエーテル、4つのエポキシ基を持つ1−クロロ−2,3−エポキシプロパン・ホルムアルデヒド・2,7−ナフタレンジオール重縮合物やペンタエリスリトールポリグリシジルエーテルが挙げられる。中でも、骨格に耐熱性を保有した多官能のエポキシ化合物であることが好ましい。特に、ナフタレン構造を骨格に持つエポキシ化合物、またはトリアジン構造を骨格に持つエポキシ化合物が好ましい。ポリエステルエラストマー樹脂自体の溶液粘度上昇の程度や、エポキシ自身の凝集・固化によるゲル化の発生程度より、2官能または3官能のエポキシ化合物が好ましい。
本発明において、ポリエステルブロック共重合体組成物とは、前記ポリエステルブロック共重合体[A]と前記ポリエステルブロック共重合体[B]と前記多官能エポキシ化合物[C]を混合したものである。
本発明のポリエステルブロック共重合体組成物とは、[A]/[B](質量比)が65/35〜35/65の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、多官能エポキシ化合物[C]を0.05〜3質量部配合した組成物である。[A]/[B](質量比)は、60/40〜40/60の割合が好ましい。[A]の含有割合が上記比率より小さいと、高温環境下での耐屈曲疲労性が悪くなるので好ましくない。[B]の含有割合が上記比率より小さいと、低温環境での柔軟性が悪くなるので好ましくない。
樹脂成分100質量部に対し、多官能エポキシ化合物[C]の配合量が、0.05質量部より少ないとブロー成形時に形状を保持することが難しく、また高温環境下での耐屈曲疲労性も満足できないものとなり好ましくない。多官能エポキシ化合物[C]の配合量が、3.0質量部を超えると多官能エポキシ自身の凝集硬化(ゲル化)によって、組成物から得られる成形品の表面に凹凸が発生して好ましくない。
これら添加剤の配合量は、ポリエステルブロック共重合体組成物中に、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
(測定法)
溶液粘度:
ポリエステルブロック共重合体0.05gを25mLの混合溶媒(フェノール/テトラクロロエタン=60/40)に溶かし、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。
JIS K6260に従った形状のテストピースを、デマッチャ式屈曲疲労試験機を用いて、140℃で伸長時70mm、圧縮時18mmで屈曲を繰返し、テストピースが破断するまでの回数を測定した。
ポリエステルブロック共重合体組成物を押出機で、溶融・混練時に冷却前のストランドの透明性を観察した。以下の基準で評価した。
○; 目視によりストランドは透明
×; 目視により白濁が確認される
押出機で溶融・混練したポリエステルブロック共重合体組成物を単軸のシート押出機を用いて、幅150mm、厚み200μmのシートを作成し、シート表面の凹凸を観察した。以下の基準で評価した。
○; 150mm角のシート内において凹凸の数が10個未満
×; 150mm角のシート内において凹凸の数が10個以上
ASTM D638に従った形状のテストピースを、引張試験機を用いて、引張速度50mm/min、チャック間50mmで75mmまで伸張させた時の応力を測定した。
以下の基準で評価した。
○; (−30℃での応力)/(23℃での応力)≦ 2
×; (−30℃での応力)/(23℃での応力)> 2
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)380g、1,4−ブタンジオール(BD)280g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1250)240g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A1]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)390g、1,4−ブタンジオール(BD)250g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1100)300g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A2]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)380g、1,4−ブタンジオール(BD)250g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1400)310g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A3]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)420g、1,4−ブタンジオール(BD)280g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1250)240g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A4]は、ソフトセグメントの質量割合は35%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)340g、1,4−ブタンジオール(BD)210g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1250)370g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A5]は、ソフトセグメントの質量割合は55%であった。
重合反応時間を調整する以外は、ポリエステルブロック共重合体[A1]の作製と同様に、溶液粘度が1.5dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[A6]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)340g、1,4−ブタンジオール(BD)300g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1500)320g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B1]は、ソフトセグメントの質重量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)350g、1,4−ブタンジオール(BD)290g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1200)310g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B2]は、ソフトセグメントの質重量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)340g、1,4−ブタンジオール(BD)300g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1800)330g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B3]は、ソフトセグメントの質重量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)390g、1,4−ブタンジオール(BD)330g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1500)250g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B4]は、ソフトセグメントの質重量割合は35%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)300g、1,4−ブタンジオール(BD)240g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1500)390g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B5]は、ソフトセグメントの質重量割合は55%であった。
重合反応時間を調整する以外は、ポリエステルブロック共重合体[B1]の作製と同様に、溶液粘度が1.5dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[B6]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)390g、1,4−ブタンジオール(BD)250g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1000)290g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[C1]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDCM)370g、1,4−ブタンジオール(BD)260g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,数平均分子量1500)310g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[C2]は、ソフトセグメントの質量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)360g、1,4−ブタンジオール(BD)290g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量1000)300g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[D1]は、ソフトセグメントの質重量割合は45%であった。
ジメチルテレフタレート(DMT)340g、1,4−ブタンジオール(BD)290g、ポリテトラメチレングリコール(PTMG,分子量2000)330g、イルガノックス−1330(チバジャパン社製)1.8g、テトラブチルチタネート(TBT)1.0gを4Lのオートクレーブに仕込み、室温から220℃まで3時間かけて昇温しエステル交換反応を行った。次いで缶内を徐々に減圧すると共に更に昇温し、45分かけて250℃、1torr以下にして初期縮合反応を行った。さらに250℃、1torr以下の状態で溶液粘度が2.0dl/gとなるまで、2時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出した。採取されたポリエステルブロック共重合体[D2]は、ソフトセグメントの質重量割合は45%であった。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]40質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]60質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]60質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]40質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A2]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B2]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A2]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B3]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A3]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B2]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A3]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B3]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.05質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル3.0質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A4]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A5]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B4]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B5]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,3,5−トリス(2,3−エポキシプロピル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A6]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B6]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、4つのエポキシ基を持つ1−クロロ−2,3−エポキシプロパン・ホルムアルデヒド・2,7−ナフタレンジオール重縮合物0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]100質量部に対し、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[B1]100質量部に対し、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]30質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]70質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]70質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]30質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.03質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル3.2質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[D1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[A1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[D2]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[C1]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
上記により得たポリエステルブロック共重合体[C2]50質量部に対し、ポリエステルブロック共重合体[B1]50質量部、1,6−ジハイドロキシナフタレンジグリシジルエーテル0.3質量部を押出機内で溶融・混練後、冷水に通して冷却ストランド化により、ポリエステルブロック共重合体組成物を得た。各種測定・評価を行った。結果を表1に記す。
Claims (3)
- ポリブチレンナフタレート成分をハードセグメントとして含み、数平均分子量が1100〜1400のポリオキシテトラメチレングリコール成分をソフトセグメントとして含み、かつソフトセグメントの含有率が30〜60質量%であるポリエステルブロック共重合体[A]と、ポリブチレンテレフタレート成分をハードセグメントとして含み、数平均分子量が1200〜1800のポリオキシテトラメチレングリコール成分をソフトセグメントとして含み、かつソフトセグメントの含有率が30〜60質量%であるポリエステルブロック共重合体[B]を、[A]/[B](質量比)が65/35〜35/65の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、多官能エポキシ化合物[C]を0.05〜3質量部配合したことを特徴とするフレキシブルブーツ用ポリエステルブロック共重合体組成物。
- 前記多官能エポキシ化合物[C]が、ナフタレンまたは、トリアジンを骨格に持つ多官能のエポキシ化合物である請求項1に記載のフレキシブルブーツ用ポリエステルブロック共重合体組成物。
- 請求項1または2に記載のポリエステルブロック共重合体組成物を用いて成形されたフレキシブルブーツ。
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