JPWO2013099583A1 - ガスタービンエンジンにおける触媒燃焼器 - Google Patents

ガスタービンエンジンにおける触媒燃焼器 Download PDF

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Abstract

ガスタービンエンジン(GT)に用いられる触媒燃焼器(2)であって、内部に触媒担体(10)を収納するケーシング(54)と、ケーシング(54)と触媒担体(10)との間に介在して触媒担体(10)の外周面をケーシング(54)の内周面に保持するとともに、処理ガス(G2)が触媒担体(10)の外周を通って下流側に漏れるのを阻止する触媒保持体(62)と、触媒担体(10)における処理ガス流れ方向の下流側に配置されて触媒担体(10)を保持するサポート材(64)と、触媒保持体(62)の下流側に配置され、処理ガス流れ方向への移動を阻止する下流側規制部材(72)とを有している。

Description

関連出願
この出願は、2011年12月27日出願の特願2011−285245の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本願の一部をなすものとして引用する。
本発明は、ガスタービンエンジンに用いられる触媒断面積の大きな触媒燃焼器に関するものである。
触媒燃焼器は、NOxをほとんど排出しない、通常燃焼できないような低濃度メタンを酸化できる等といった利点があり、低公害性や温暖化対策といった環境問題に対応することができる技術の一つである(例えば、特許文献1)。
特許第4841679号公報
触媒により処理されるガス量が多いガスタービンエンジンの燃焼触媒では、多量の処理ガスを十分に反応させるために、処理ガスが触媒を通過する速度を小さくする必要があり、触媒の断面積が大きくなる傾向がある。触媒の断面積を大きくすると円筒型の触媒燃焼器では、その直径が大きくなるが、反面、触媒を担持する触媒担体の強度が低くなる。
一般に、触媒を装置に組み込む際に、触媒燃焼器のケーシングと触媒担体との間に、触媒保持材が介在される。触媒保持材は、触媒担体をその外周から保持すると同時に、処理ガスが触媒外を流れるのをシールする役割も果たす。処理ガスの流れにより触媒保持材が外れるのを防ぐために、触媒保持材は径方向内側へ絞られることで径方向内側に向かって一定の予圧が与えられており、その弾性復元力により、ケーシングの内面に圧接される。このとき、触媒保持材の絞り込みにより、触媒担体には触媒中心側への力が加わるが、直径が大きい触媒担体の場合、この力により触媒担体が変形することがある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、予圧による触媒担体の変形を抑制しつつ、触媒保持材が処理ガスの流れ方向に移動するのを防ぐことができるガスタービンエンジンの触媒燃焼器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる触媒燃焼器は、ガスタービンエンジンに用いられる触媒燃焼器であって、内部に触媒担体を収納するケーシングと、前記ケーシングと前記触媒担体との間に介在して前記触媒担体の外周面を前記ケーシングの内周面に保持するとともに、処理ガスが前記触媒担体の外周を通って下流側に漏れるのを阻止する触媒保持体と、前記触媒担体における前記処理ガス流れ方向の下流側に配置されて前記触媒担体を保持するサポート材と、前記触媒保持体の下流側に配置され、前記処理ガス流れ方向への移動を阻止する下流側規制部材とを備えている。
ガスタービンエンジンでは一般に、触媒担体を通過する処理ガスは高圧であるから、目の細かい触媒担体の上流側と下流側とで大きな差圧が発生するが、このような差圧により触媒担体および触媒保持体が処理ガスの流れ方向に押圧されても、サポート材と下流側規制部材とにより支持されて、触媒担体および触媒保持体が処理ガスの流れ方向に移動するのを阻止できる。したがって、触媒保持体を強く絞って予圧を与え、その弾性復元力により本体部の内周面に圧接させることで処理ガスの流れ方向への移動を防ぐ必要がなくなる。その結果、触媒保持体の強い絞り込みによって触媒担体が変形することも防ぐことができる。
本発明において、前記下流側規制部材は環状であり、前記触媒担体は円柱状であり、前記下流側規制部材の内径が、前記触媒担体の外径とほぼ同一に設定されていることが好ましい。この構成によれば、下流側規制部材を触媒担体の外周面の下部に当接させることで、触媒担体の位置決めを行うことができる。
本発明において、前記下流側規制部材体は、周方向に2分割された第1および第2の規制部材半体からなり、各規制部材半体が周方向に隙間を持って対向していることが好ましい。また、これに代えて、前記下流側規制部材はその周方向の一部が切り欠かれて、その切欠部に周方向の隙間が設けられていてもよい。このような隙間を設けることで、高温となる触媒の下流側に配置されるリング体の熱伸びを吸収できる。
本発明において、さらに、触媒保持体における前記処理ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記処理ガスが前記触媒保持体内を通過するのを阻止する上流側規制部材を備えていることが好ましい。上流側規制部材は、前記触媒保持体の上流端面のほぼ全面を覆うことのできる形状および大きさに構成されるが、前記処理ガスが触媒に流れ込むのを極力阻害しないように、上流側規制部材の内径は、前記触媒担体の外径よりも若干小さい程度であることが好ましい。この構成によれば、上流側規制部材は、処理ガスが直接、触媒保持体に衝突するのを阻止して、触媒保持体に処理ガスの流れ方向の力が働くのを抑制するとともに、ガスタービンにサージングが発生した場合に、触媒保持体が処理ガスの流れ方向の上流側に抜けるのを防止することができる。
本発明において、前記ケーシングが中空状の燃焼器ハウジングの内側に着脱自在に支持されていることが好ましい。この構成によれば、ケーシングをハウジングから取り出して、外部でケーシングから触媒担体を取り外して交換できるから、触媒担体の交換作業が容易になる。
請求の範囲および/または明細書および/または図面に開示された少なくとも2つの構成のどのような組合せも、本発明に含まれる。特に、請求の範囲の各請求項の2つ以上のどのような組合せも、本発明に含まれる。
この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。この発明の範囲は添付の請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
本発明の第1実施形態に係る触媒燃焼器を備えたガスタービンエンジンを示す簡略構成図である。 同ガスタービンエンジンを示す斜視図である。 同触媒燃焼器を示す概略構造図である。 同触媒燃焼器の第2リングを示す平面図である。 同触媒燃焼器の第2リングの変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る触媒燃焼器を示す簡略構成図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる触媒燃焼器を備えたガスタービンエンジンを示す簡略構成図である。このガスタービンエンジンGTは、圧縮機1、白金やパラジウムなどの触媒を含む触媒燃焼器2、およびタービン3を有している。このガスタービンエンジンGTの出力により、発電機とスタータを兼ねる回転機4が駆動される。ガスタービンエンジンGTと回転機4とにより発電装置Eが構成されている。
ガスタービンエンジンGTは、炭鉱で発生するCMM(Coal Mine Methane;炭鉱メタン)などの低カロリーガスを、空気や炭鉱から排出されるVAM(Ventilation Air Methane;炭鉱通気メタン)等と混合するなどして、圧縮機での圧縮によって着火しないように可燃限界濃度以下の作動ガスとして、エンジンに吸入し、含まれている可燃成分を燃料として利用する、希薄燃料吸入ガスタービンである。
VAMとCMMの混合気のような作動ガスG1が、圧縮機1で圧縮され、その高圧の圧縮ガスG2が触媒燃焼器2に送られる。この圧縮ガスG2が触媒燃焼器2の白金やパラジウムなどの触媒による触媒反応によって燃焼され、これにより発生する高温・高圧の燃焼ガスG3がタービン3に供給されて、タービン3を駆動する。タービン3は圧縮機1に回転軸5を介して連結され、このタービン3により圧縮機1が駆動される。回転軸5と回転機4とは減速機17を介して連結されている。タービン3の回転により回転機4が駆動されて電力が得られる。このようにして、ガスタービンエンジンGTおよび回転機4を含む発電装置Eが構築されている。
ガスタービンエンジンGTは、さらに、タービン3からの排ガスG4によって圧縮機1から触媒燃焼器2に導入される圧縮ガスG2を加熱する再生器(熱交換器)6と、排ガスG4の温度を高めることにより触媒燃焼器2に流入する圧縮ガスG2の温度を始動時に高めて触媒を活性化させる加温用バーナ7とを備えている。この加温用バーナ7は、圧縮機1によって圧縮されて再生器6に向かう圧縮ガスG2から一部抽出された抽出ガスG20に燃料Fを混合して火炎燃焼させた加温用ガスG5を、タービン3から再生器6に供給される排ガスG4に混入し、加温する。加温用バーナ7には、この加温用バーナ7への抽出ガスG20の供給量を制御する抽気弁8が接続されている。
再生器6と触媒燃焼器2とは、下流側圧縮ガス通路26により接続されており、再生器6から触媒燃焼器2へ圧縮ガスG2を供給する。タービン3と再生器6とは、中空筒状の排気ダクト25によって連結されている。再生器6から流出した排ガスG4は、図示しないサイレンサを通って消音されたのち、外部に放出される。
図2は発電装置Eの要部を示す斜視図である。同図に示すように、ガスタービンエンジンGTが基台20に支持された状態でパッケージ22内に収納されており、タービン3の軸方向Cの一端側、図2の左側には、排気ダクト25を介して再生器6が接続され、排気ダクト25の上部に加温用バーナ7が接続されている。タービン3の軸方向Cの他端側、図2の右側には、圧縮機1が接続され、圧縮機1の他端側に減速機17が接続されている。減速機17の他端側には、回転軸5を介して発電機4(図1)が接続されている。
タービン3の上部に、触媒燃焼器2が接続され、触媒燃焼器2と再生器6は、再生器6から触媒燃焼器2へ圧縮ガスG2を供給する下流側圧縮ガス通路26により接続されている。触媒燃焼器2は、内部に触媒ユニットU(図3)が収納される中空円筒状の本体部30と、本体部30の上部にボルトにより連結された有底円筒状のカバー部32とを有している。
さらに、触媒燃焼器2の両側方、すなわち軸方向Cに直交する両側方にそれぞれ、軸方向Cに2本ずつ並んだ鋼製の支柱40が基台20に立設されている。4本の支柱40のうち、触媒燃焼器2の両側で対向している2本ずつが第1の連結部材42、42により連結されており、連結部材42、42の両端部同士が2本の第2の連結部材44,44により連結されている。第1および第2の連結部材42,44の上面は、触媒燃焼器2における本体部30とカバー部32との連結部Aとほぼ同じ高さに位置している。
図3に示すように、触媒燃焼器2は、単段式の触媒ユニットUを有している。触媒燃焼器2の本体部30は、その外郭を形成するハウジング50を有し、ハウジング50の下端部がタービン3にボルトで連結されている。このハウジング50に対して、触媒ユニットUが着脱自在に取り付けられている。すなわち、ハウジング50上部の内面に、内方に突出する環状の支持リング52が固定され、本体部30の内部に、円筒状のケーシング54が配置されている。ハウジング50、ケーシング54は円筒状に限定されるものではなく、だ円筒状、または四角形のような角筒状であってもよい。
ケーシング54の外径は、支持リング52の内径よりも小さく設定されている。ケーシング54の一端部、すなわち図3の上端部に径方向外側へ延びる第1の鍔部56が形成され、ケーシング54の他端部、すなわち図3の下端部に径方向内側へ延びる第2の鍔部58が形成されている。第1の鍔部56の外径は、支持リング52の内径よりも大きく、且つハウジング50の内径よりも小さく設定されており、第1の鍔部56が支持リング52上に載置されて、ボルトにより連結されている。これにより、ケーシング54がハウジング50に着脱自在に支持されている。
触媒ユニットUは、ケーシング54の内部に、円柱状の触媒担体10が触媒保持体62を介して収納されており、円筒状のケーシング54の内部で、触媒担体10の下流側に円柱状のサポート材64が収納されている。具体的には、サポート材64の外周部がケーシング54の第2の鍔部58上に載置されて、ケーシング54に保持されている。触媒担体10は円柱状に限定されるものではなく、ケーシング54の形状に合わせて、角柱状としてもよい。
触媒担体10は、目が軸方向を向いたハニカム構造を有している。環状の触媒保持体62は、ケーシング54と触媒担体10との間に介在して、処理ガスである圧縮ガスG2が触媒外を流れるのをシールする。触媒保持体62は、触媒担体10の外周に巻き付けて径方向内側へ絞ることにより予圧が付与された状態で、ケーシング54の内側に挿入され、触媒担体10および触媒保持体62の弾性復元力により、触媒保持体62がケーシング54の内周面に接触する。このとき、触媒保持体62には、ガス漏れをシールできる程度の小さな接触圧力が付加されるように設定する。サポート材64は、例えば、流れ方向に主面を有する多数のステンレス板を放射状に並べたもので、触媒担体10が圧縮ガスG2の流れ方向に移動するのを阻止する。
触媒保持体62における圧縮ガスG2の流れ方向の上流側と下流側に、環状の上流側および下流側規制部材70,72がそれぞれ配置されている。上流側規制部材70は、例えば、ステンレス製の環状体であり、ケーシング54の外方から通したボルトのような締結部材(図示せず)により、ケーシング54の内周面に固定されている。上流側規制部材70は、圧縮ガスG2が触媒保持体62内を通過するのを阻止するものであり、触媒保持体62の上流端面のほぼ全面を覆うことのできる形状および大きさに構成されるが、圧縮ガスG2が触媒に流れ込むのを極力阻害しないように、上流側規制部材70の内径d1は、触媒担体10の外径Dよりも若干小さい程度、例えばd1=0.98〜1.00Dであることが好ましい。
下流側規制部材72も、例えば、ステンレス製の環状体であり、ケーシング54の内周面に嵌め込まれている。下流側規制部材72は、圧縮ガスG2の触媒前後の差圧により触媒保持体62が圧縮ガスG2の流れ方向に移動するのを阻止する。下流側規制部材72の内径d2は、触媒担体10の外径Dとほぼ同一、例えば、d2=1.00〜1.02Dに設定されている。
図4は、下流側規制部材72の平面図である。同図に示すように、下流側規制部材72は、周方向に2分割された第1および第2の規制部材半体72a、72bからなり、各規制部材半体72a、72bが周方向に隙間G、Gを持って対向している。下流側規制部材72は、高温となる触媒の下流側に配置されるが、このような隙間Gを設けることで、熱伸びを吸収できる。
図5は、下流側規制部材72の変形例である。この例では、下流側規制部材72は分割構造ではないが、周方向に一部が切り欠かれた構造となっており、その切欠部74に隙間Gが設けられている。この変形例においても、下流側規制部材72の熱伸びを吸収できる。上流側規制部材70も、図4および図5の構造と同一の形状である。
上記構成のガスタービンエンジンGTの動作について説明する。始動時には、図1の触媒燃焼器2の温度が活性下限温度よりも低いので、加温用バーナ7の点火により排気ガスG4を昇温させて、再生器6の暖気を行う。これにより、再生器6を通過する圧縮ガスG2を昇温させ、触媒燃焼器2を触媒反応可能な所定温度になるまで昇温させる。定格運転に入ると、排ガスG4の温度が上昇するので、圧縮機1から供給される圧縮ガスG2が、再生器6内での排ガスG4との熱交換によって、触媒燃焼器2の作動に十分な高温となる。その結果、抽気弁8が閉弁されて加温用バーナ7の動作が停止する。このとき、図3に示すように、触媒燃焼器2内に流入した圧縮ガスG2は、触媒ユニットUを通過して燃焼し、高温の燃焼ガスG3となって、タービン3に供給される。
触媒担体10を通過する圧縮ガスG2は高圧であるから、目の細かい触媒担体10の上流側(1次側)と下流側(2次側)とで大きな差圧が発生する。サポート材64は、このような差圧に対して触媒担体10を支えるためのもので、ケーシング54および支持リング52と協働して、触媒担体10が圧縮ガスG2の流れ方向に移動、変形するのを阻止している。
また、この差圧により触媒保持体62が圧縮ガスG2の流れ方向に移動した場合でも、触媒保持体62とサポート材64との間に下流側規制部材72が設けられているので、触媒保持体62が圧縮ガスG2の流れ方向に移動するのを阻止できる。これにより、樹脂製の触媒保持体62がステンレス板のサポート材64に食い込んで損傷するのを防ぐことができる。したがって、触媒保持体62を強く絞って予圧を与え、その弾性復元力によりケーシング54の内周面に圧接させることで圧縮ガスG2の流れ方向への移動を防ぐ必要がなくなる。したがって、触媒保持体62の強い絞り込みによって触媒担体10が変形することも防ぐことができる。
さらに、下流側規制部材72の内径d2が、触媒担体10の外径Dとほぼ同一であるから、下流側規制部材72が触媒担体10の外周面の下部に当接することで、触媒担体10の位置決めを行うことができる。
また、上流側規制部材70は、圧縮ガスG2が直接、触媒保持体62に衝突するのを阻止して、触媒保持体62に圧縮ガスG2の流れ方向の力が働くのを抑制するとともに、ガスタービンにサージングが発生した場合に、触媒保持体62が図3の上方に抜けるのを防止することができる。
さらに、ケーシング54が中空状の燃焼器ハウジング50の内側に着脱自在に支持されているので、ケーシング54をハウジング50から取り出して、外部でケーシング54から触媒担体10を取り外して交換できるから、触媒担体10の交換作業が容易になる。
図6は、第2実施形態に係る触媒燃焼器2の縦断面図である。同図に示すように、触媒燃焼器2は、多段式、具体的には、3段の触媒ユニットU1,U2,U3を有している。3つの触媒ユニットU1,U2,U3のうち最上流、図5の最上部の触媒ユニットU1は着火用で、残り2つが酸化用の触媒ユニットU2,U3である。
各触媒ユニットU1,U2,U3はハウジング50に対して、着脱自在に取り付けられている。具体的には、各触媒ユニットU1〜U3は、円筒状のケース60の内部に、円柱状の触媒担体10が触媒保持体62を介して収納されており、円筒状のケース60の内部で、触媒担体10の下流側に下流側規制部材72を介して円柱状のサポート材64が収納されている。より詳細には、ケース60の下流側端部に、径方向内側に延出する鍔状の保持片66が形成されており、サポート材64の外周部が保持片66上に載置されて、ケース60に保持されている。
各触媒ユニットU1,U2,U3のケース60の外径は、ケーシング54の内径よりも若干小さく設定され、各触媒ユニットU1,U2,U3は、ケーシング54内に上方から嵌め込んで組み込まれ、第2の触媒ユニットU2と第3の触媒ユニットU3との間および第1の触媒ユニットU1と第2の触媒ユニットU2との間に上流側規制部材70が配置され、第1の触媒ユニットU1の触媒保持体62の上流側にも上流側規制部材70が配置されている。最上部の上流側規制部材70のみが第1実施形態と同様に、ボルトのような締結部材(図示せず)によりケーシング54に固定されており、その他の上流側規制部材70はケーシング54の内周面に嵌め込まれている。
最も下流側の第3の触媒ユニットU3は、そのケース60の保持片66の下面66bが、ケーシング54の第2の鍔部58の上面58aに当接して、ケーシング54に保持される。第1および第2の触媒ユニットU1,U2は、そのケース60の保持片66の下面66bが、上流側規制部材70を介して下流側の触媒ユニットU2,U3のケース60の上端面60aに当接して支持される。それ以外の構成は上述の第1実施形態と同じであり、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2実施形態では、第1の触媒ユニットU1と第2の触媒ユニットU2との間の上流側規制部材70、および第2の触媒ユニットU2と第3の触媒ユニットU3との間の上流側規制部材70を省略したうえで、第1の触媒ユニットU1および第2の触媒ユニットU2のケース60の保持片66を径方向内側に延出させて、保持片66を上流側規制部材70として共用することもできる。これにより、部品点数を削減することができる。
上記第2実施形態では、3段式の触媒燃焼器について説明しているが、2段式または4段式以上であってもよい。また、上記実施形態では、吸気としてCMMとVAMの混合気を用いているが、これに限定されず、吸気として空気を用い、触媒燃焼器2に燃料を供給して燃焼させる通常の触媒燃焼式ガスタービンエンジンにも適用することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、ハウジング50と別体のケーシング54を省略して、ハウジングの一部をケーシングとして利用してもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 圧縮機
2 主燃焼器(触媒燃焼器)
3 タービン
6 再生器
10 触媒担体
50 ハウジング(ケーシング)
54 ケーシング
62 触媒保持体
64 サポート材
70 上流側規制部材
72 下流側規制部材
72a、72b 規制部材半体
74 切欠部
d1 上流側リング体の内径
d2 リング体の内径
D 触媒担体の外径
G 周方向隙間
G2 処理ガス(圧縮ガス)
GT ガスタービンエンジン
U,U1,U3,U3 触媒ユニット
本発明において、前記下流側規制部材は、周方向に2分割された第1および第2の規制部材半体からなり、各規制部材半体が周方向に隙間を持って対向していることが好ましい。また、これに代えて、前記下流側規制部材はその周方向の一部が切り欠かれて、その切欠部に周方向の隙間が設けられていてもよい。このような隙間を設けることで、高温となる触媒の下流側に配置される下流側規制部材の熱伸びを吸収できる。
この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。この発明の範囲は添付の請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
本発明の第1実施形態に係る触媒燃焼器を備えたガスタービンエンジンを示す簡略構成図である。 同ガスタービンエンジンを示す斜視図である。 同触媒燃焼器を示す概略構造図である。 同触媒燃焼器の下流側規制部材を示す平面図である。 同触媒燃焼器の下流側規制部材の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る触媒燃焼器を示す簡略構成図である。
1 圧縮機
2 主燃焼器(触媒燃焼器)
3 タービン
6 再生器
10 触媒担体
50 ハウジング(ケーシング)
54 ケーシング
62 触媒保持体
64 サポート材
70 上流側規制部材
72 下流側規制部材
72a、72b 規制部材半体
74 切欠部
d1 上流側リング体の内径
d2 リング体の内径
D 触媒担体の外径
G 周方向隙間
G2 処理ガス(圧縮ガス)
GT ガスタービンエンジン
U,U1,U2,U3 触媒ユニット

Claims (7)

  1. ガスタービンエンジンに用いられる触媒燃焼器であって、
    内部に触媒担体を収納するケーシングと、
    前記ケーシングと前記触媒担体との間に介在して前記触媒担体の外周面を前記ケーシングの内周面に保持するとともに、処理ガスが前記触媒担体の外周を通って下流側に漏れるのを阻止する触媒保持体と、
    前記触媒担体における前記処理ガス流れ方向の下流側に配置されて前記触媒担体を保持するサポート材と、
    前記触媒保持体の下流側に配置され、前記処理ガス流れ方向への移動を阻止する下流側規制部材とを備えた触媒燃焼器。
  2. 請求項1に記載の触媒燃焼器において、前記下流側規制部材は環状であり、前記触媒担体は円柱状であり、前記下流側規制部材の内径が、前記触媒担体の外径とほぼ同一に設定されている触媒燃焼器。
  3. 請求項1または2に記載の触媒燃焼器において、前記下流側規制部材体は、周方向に2分割された第1および第2の規制部材半体からなり、各規制部材半体が周方向に隙間を持って対向している触媒燃焼器。
  4. 請求項1または2に記載の触媒燃焼器において、前記下流側規制部材はその周方向の一部が切り欠かれて、その切欠部に周方向の隙間が設けられている触媒燃焼器。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の触媒燃焼器において、さらに、触媒保持体における前記処理ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記処理ガスが前記触媒保持体内を通過するのを阻止する上流側規制部材を備えている触媒燃焼器。
  6. 請求項5に記載の触媒燃焼器において、上流側規制部材の内径は、前記触媒担体の外径よりも若干小さく設定されている触媒燃焼器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の触媒燃焼器において、前記ケーシングが中空状の燃焼器ハウジングの内側に着脱自在に支持されている触媒燃焼器。
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