JPWO2013085042A1 - 眼底観察装置 - Google Patents

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Abstract

眼底観察装置の光学系の新規な構成を提供する。実施形態の眼底観察装置は、照明光の眼底反射光を撮像装置に導く第1の光学系と、眼底を経由した信号光と参照光との干渉光を検出する第2の光学系を有し、第1の光学系により眼底像を取得し、第2の光学系により断層像を取得する。第1の光学系は、孔開きミラーと対物レンズを含み、孔開きミラーにより反射された照明光を対物レンズを介して眼底に照射し、かつ、対物レンズを経由した眼底反射光を孔開きミラーの孔部を介して撮像装置に導く。第2の光学系は、孔開きミラーと対物レンズの間に配置され、第1の光学系の光路から信号光の光路を分岐させるダイクロイックミラーを含み、ダイクロイックミラーを経由した信号光を対物レンズを介して眼底に照射し、眼底および対物レンズを経由した信号光をダイクロイックミラーを介して参照光と干渉させる。

Description

この発明は、光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)を用いて眼底の画像を取得する眼底観察装置に関する。
近年、レーザ光源等からの光ビームを用いて被測定物体の表面形態や内部形態を表す画像を形成するOCTが注目を集めている。OCTは、X線CTのような人体に対する侵襲性を持たないことから、特に医療分野や生物学分野における応用の展開が期待されている。たとえば眼科分野においては、眼底や角膜等の画像を形成する装置が実用化されている。
特許文献1にはOCTを適用した装置が開示されている。この装置は、測定腕が回転式転向鏡(ガルバノミラー)により物体を走査し、参照腕に参照ミラーが設置されており、その出口に計測腕および参照腕からの光束の干渉光の強度を分光器で分析する干渉器が設けられている。更に、参照腕は、参照光光束位相を不連続な値で段階的に変えるように構成されている。
特許文献1の装置は、いわゆる「フーリエドメインOCT(Fourier Domain OCT)」の手法を用いるものである。すなわち、被測定物体に対して低コヒーレンス光のビームを照射し、その反射光と参照光とを重ね合わせて干渉光を生成し、この干渉光のスペクトル強度分布を取得してフーリエ変換を施すことにより被測定物体の深度方向(z方向)の形態を画像化するものである。なお、この手法は、特にスペクトラルドメイン(Spectral Domain)とも呼ばれる。
更に、特許文献1に記載の装置は、光ビーム(信号光)を走査するガルバノミラーを備え、それにより被測定物体の所望の測定対象領域の画像を形成するようになっている。この装置は、z方向に直交する1方向(x方向)にのみ光ビームを走査するように構成されている。この装置により形成される画像は、光ビームの走査方向(x方向)に沿った深度方向(z方向)の2次元断層像となる。
特許文献2には、信号光を水平方向(x方向)および垂直方向(y方向)に走査(スキャン)することにより水平方向の2次元断層像を複数形成し、これら複数の断層像に基づいて測定範囲の3次元の断層情報を取得して画像化する技術が開示されている。この3次元画像化としては、たとえば、複数の断層像を垂直方向に並べて表示させる方法や(スタックデータなどと呼ばれる)、スタックデータに基づくボリュームデータ(ボクセルデータ)にレンダリング処理を施して3次元画像を形成する方法などがある。
特許文献3、4には、他のタイプのOCT装置が開示されている。特許文献3には、被測定物体に照射される光の波長を走査(波長掃引)し、各波長の光の反射光と参照光とを重ね合わせて得られる干渉光を検出してスペクトル強度分布を取得し、それに対してフーリエ変換を施すことにより被測定物体の形態を画像化するOCT装置が記載されている。このようなOCT装置は、スウェプトソース(Swept Source)タイプなどと呼ばれる。スウェプトソースタイプはフーリエドメインタイプの一種である。
また、特許文献4には、所定のビーム径を有する光を被測定物体に照射し、その反射光と参照光とを重ね合わせて得られる干渉光の成分を解析することにより、光の進行方向に直交する断面における被測定物体の画像を形成するOCT装置が記載されている。このようなOCT装置は、フルフィールド(full−field)タイプ、或いはインファス(en−face)タイプなどと呼ばれる。
特許文献5には、OCTを眼科分野に適用した構成が開示されている。なお、OCTが応用される以前には、被検眼を観察するための装置として眼底カメラやスリットランプなどが使用されていた(たとえば特許文献6、特許文献7を参照)。眼底カメラは被検眼に照明光を照射し、その眼底反射光を受光することで眼底を撮影する装置である。スリットランプは、スリット光を用いて角膜の光切片を切り取ることにより角膜の断面の画像を取得する装置である。
OCTを用いた装置は、高精細の画像を取得できる点、更には断層像や3次元画像を取得できる点などにおいて、眼底カメラ等に対して優位性を持つ。
このように、OCTを用いた装置は被検眼の様々な部位の観察に適用可能であり、また高精細な画像を取得できることから、様々な眼科疾患の診断への応用がなされてきている。
特開平11−325849号公報 特開2002−139421号公報 特開2007−24677号公報 特開2006−153838号公報 特開2008−73099公報 特開平9−276232号公報 特開2008−259544号公報 米国特許第7400410号公報
従来の眼底観察装置においては、たとえば特許文献5に開示されているように、眼底撮影用の孔開きミラーよりも後方(被検眼とは反対の方向)の位置において、眼底撮影用の光路とOCT計測用の光路とが合流されている。すなわち、信号光は、孔開きミラーに形成された孔部を介して被検眼に照射され、かつ、眼底による信号光の後方散乱光は、同じ孔部を介して参照光と重畳される。このような構成の光学系は、OCT計測用の光束(信号光)の拡大に大きな制限を与える。それにより、分解能が制限される、干渉強度の向上(画質の向上)を図りにくい、といった問題が生じる。
更に、このような構成の光学系によれば、信号光の走査範囲が孔部のサイズに制限されるので、眼底周辺部に照射されるべき信号光が孔開きミラーにより蹴られるおそれがある。合焦レンズの影響等を鑑みると、特に屈折異常の強い被検眼においてこの問題は顕著である。
この発明の目的は、眼底観察装置の光学系の新規な構成を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被検眼の眼底に照明光を照射し、前記照明光の眼底反射光を撮像装置に導く第1の光学系と、光源からの光を信号光と参照光とに分割し、被検眼の眼底を経由した前記信号光と前記参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光を検出する第2の光学系とを有し、前記撮像装置による検出結果に基づいて眼底の表面形態を表す眼底像を取得し、前記第2の光学系による検出結果に基づいて眼底の断層像を取得する眼底観察装置であって、前記第1の光学系は、孔部を有する孔開きミラーと、対物レンズとを含み、前記孔開きミラーにより反射された前記照明光を前記対物レンズを介して眼底に照射し、かつ、前記対物レンズを経由した前記眼底反射光を前記孔部を介して前記撮像装置に導き、前記第2の光学系は、前記孔開きミラーと前記対物レンズとの間に配置され、前記第1の光学系の光路から前記信号光の光路を分岐させるダイクロイックミラーを含み、前記ダイクロイックミラーを経由した前記信号光を前記対物レンズを介して眼底に照射し、かつ、当該眼底および前記対物レンズを経由した前記信号光を前記ダイクロイックミラーを介して前記参照光と干渉させることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼底観察装置であって、前記ダイクロイックミラーは、前記照明光および前記眼底反射光を実質的に透過させ、かつ、前記信号光を実質的に反射することにより、前記第1の光学系の光路から前記信号光の光路を分岐させることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の眼底観察装置であって、前記ダイクロイックミラーは、波長400nm〜770nmの光を95%以上透過させ、かつ、波長790nm以上の光を95%以上反射するように構成されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の眼底観察装置であって、前記第1の光学系および前記第2の光学系のそれぞれに合焦レンズが設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、新規な構成の光学系を有する眼底観察装置を提供することが可能である。
実施形態に係る眼底観察装置の構成の一例を表す概略図である。 実施形態に係る眼底観察装置の構成の一例を表す概略図である。 実施形態に係る眼底観察装置の構成の一例を表す概略ブロック図である。 実施形態に係る眼底観察装置の動作例を表すフローチャートである。
この発明に係る眼底観察装置の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に係る眼底観察装置は、OCTを用いて眼底の断層像や3次元画像を形成する。この明細書では、OCTによって取得される画像をOCT画像と総称することがある。また、OCT画像を形成するための計測動作をOCT計測と呼ぶことがある。なお、この明細書に記載された文献の記載内容を、以下の実施形態の内容として適宜援用することが可能である。
以下の実施形態では、被測定物体は被検眼(眼底)とし、フーリエドメインタイプのOCTを適用して眼底のOCT計測を行う眼底観察装置について説明する。特に、実施形態に係る眼底観察装置は、特許文献5に開示された装置と同様に、スペクトラルドメインOCTの手法を用いて眼底のOCT画像および眼底像の双方を取得可能である。なお、スペクトラルドメイン以外のタイプ、たとえばスウェプトソースOCTの手法を用いる眼底観察装置に対して、この発明に係る構成を適用することも可能である。また、この実施形態ではOCT装置と眼底カメラとを組み合わせた装置について説明するが、眼底カメラ以外の眼底撮影装置、たとえばSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)、スリットランプ、眼科手術用顕微鏡などに、この実施形態に係る構成を有するOCT装置を組み合わせることも可能である。また、この実施形態に係る構成を、単体のOCT装置に組み込むことも可能である。
[構成]
図1および図2に示すように、眼底観察装置1は、眼底カメラユニット2、OCTユニット100および演算制御ユニット200を含んで構成される。眼底カメラユニット2は、従来の眼底カメラとほぼ同様の光学系を有する。OCTユニット100には、眼底のOCT画像を取得するための光学系が設けられている。演算制御ユニット200は、各種の演算処理や制御処理等を実行するコンピュータを具備している。
〔眼底カメラユニット〕
図1に示す眼底カメラユニット2には、被検眼Eの眼底Efの表面形態を表す2次元画像(眼底像)を取得するための光学系が設けられている。眼底像には、観察画像や撮影画像などが含まれる。観察画像は、たとえば、近赤外光を用いて所定のフレームレートで形成されるモノクロの動画像である。撮影画像は、たとえば、可視光をフラッシュ発光して得られるカラー画像、または近赤外光若しくは可視光を照明光として用いたモノクロの静止画像であってもよい。眼底カメラユニット2は、これら以外の画像、たとえばフルオレセイン蛍光画像やインドシアニングリーン蛍光画像や自発蛍光画像などを取得可能に構成されていてもよい。
眼底カメラユニット2には、被検者の顔を支持するための顎受けや額当てが設けられている。更に、眼底カメラユニット2には、照明光学系10と撮影光学系30が設けられている。照明光学系10は眼底Efに照明光を照射する。撮影光学系30は、この照明光の眼底反射光を撮像装置(CCDイメージセンサ(単にCCDと呼ぶことがある)35、38。)に導く。また、撮影光学系30は、OCTユニット100からの信号光を眼底Efに導くとともに、眼底Efを経由した信号光をOCTユニット100に導く。
照明光学系10の観察光源11は、たとえばハロゲンランプにより構成される。観察光源11から出力された光(観察照明光)は、曲面状の反射面を有する反射ミラー12により反射され、集光レンズ13を経由し、可視カットフィルタ14を透過して近赤外光となる。更に、観察照明光は、撮影光源15の近傍にて一旦集束し、ミラー16により反射され、リレーレンズ17、18、絞り19およびリレーレンズ20を経由する。そして、観察照明光は、孔開きミラー21の周辺部(孔部の周囲の領域)にて反射され、ダイクロイックミラー46を透過し、対物レンズ22により屈折されて眼底Efを照明する。なお、観察光源としてLED(Light Emitting Diode)を用いることも可能である。
観察照明光の眼底反射光は、対物レンズ22により屈折され、ダイクロイックミラー46を透過し、孔開きミラー21の中心領域に形成された孔部を通過し、ダイクロイックミラー55を透過し、合焦レンズ31を経由し、ミラー32により反射される。更に、この眼底反射光は、ハーフミラー40を透過し、ダイクロイックミラー33により反射され、集光レンズ34によりCCDイメージセンサ35の受光面に結像される。CCDイメージセンサ35は、たとえば所定のフレームレートで眼底反射光を検出する。表示装置3には、CCDイメージセンサ35により検出された眼底反射光に基づく画像(観察画像)が表示される。なお、撮影光学系のピントが前眼部に合わせられている場合、被検眼Eの前眼部の観察画像が表示される。
撮影光源15は、たとえばキセノンランプにより構成される。撮影光源15から出力された光(撮影照明光)は、観察照明光と同様の経路を通って眼底Efに照射される。撮影照明光の眼底反射光は、観察照明光のそれと同様の経路を通ってダイクロイックミラー33まで導かれ、ダイクロイックミラー33を透過し、ミラー36により反射され、集光レンズ37によりCCDイメージセンサ38の受光面に結像される。表示装置3には、CCDイメージセンサ38により検出された眼底反射光に基づく画像(撮影画像)が表示される。なお、観察画像を表示する表示装置3と撮影画像を表示する表示装置3は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、被検眼Eを赤外光で照明して同様の撮影を行う場合には、赤外の撮影画像が表示される。また、撮影光源としてLEDを用いることも可能である。
LCD(Liquid Crystal Display)39は、固視標や視力測定用指標を表示する。固視標は被検眼Eを固視させるための指標であり、眼底撮影時やOCT計測時などに使用される。
LCD39から出力された光は、その一部がハーフミラー40にて反射され、ミラー32に反射され、合焦レンズ31およびダイクロイックミラー55を経由し、孔開きミラー21の孔部を通過し、ダイクロイックミラー46を透過し、対物レンズ22により屈折されて眼底Efに投影される。
LCD39の画面上における固視標の表示位置を変更することにより、被検眼Eの固視位置を変更できる。被検眼Eの固視位置としては、たとえば従来の眼底カメラと同様に、眼底Efの黄斑部を中心とする画像を取得するための位置や、視神経乳頭を中心とする画像を取得するための位置や、黄斑部と視神経乳頭との間の眼底中心を中心とする画像を取得するための位置などがある。また、固視標の表示位置を任意に変更することも可能である。
更に、眼底カメラユニット2には、従来の眼底カメラと同様にアライメント光学系50とフォーカス光学系60が設けられている。アライメント光学系50は、被検眼Eに対する装置光学系の位置合わせ(アライメント)を行うための指標(アライメント指標)を生成する。フォーカス光学系60は、眼底Efに対してフォーカス(ピント)を合わせるための指標(スプリット指標)を生成する。
アライメント光学系50のLED51から出力された光(アライメント光)は、絞り52、53およびリレーレンズ54を経由してダイクロイックミラー55により反射され、孔開きミラー21の孔部を通過し、ダイクロイックミラー46を透過し、対物レンズ22により被検眼Eの角膜に投影される。
アライメント光の角膜反射光は、対物レンズ22、ダイクロイックミラー46および上記孔部を経由し、その一部がダイクロイックミラー55を透過し、合焦レンズ31を通過し、ミラー32により反射され、ハーフミラー40を透過し、ダイクロイックミラー33に反射され、集光レンズ34によりCCDイメージセンサ35の受光面に投影される。CCDイメージセンサ35による受光像(アライメント指標)は、観察画像とともに表示装置3に表示される。ユーザは、従来の眼底カメラと同様の操作を行ってアライメントを実施する。また、演算制御ユニット200がアライメント指標の位置を解析して光学系を移動させることによりアライメントを行ってもよい(オートアライメント機能)。
フォーカス調整を行う際には、照明光学系10の光路上に反射棒67の反射面が斜設される。フォーカス光学系60のLED61から出力された光(フォーカス光)は、リレーレンズ62を通過し、スプリット指標板63により2つの光束に分離され、二孔絞り64を通過し、ミラー65に反射され、集光レンズ66により反射棒67の反射面に一旦結像されて反射される。更に、フォーカス光は、リレーレンズ20を経由し、孔開きミラー21に反射され、ダイクロイックミラー46を透過し、対物レンズ22により屈折されて眼底Efに投影される。
フォーカス光の眼底反射光は、アライメント光の角膜反射光と同様の経路を通ってCCDイメージセンサ35により検出される。CCDイメージセンサ35による受光像(スプリット指標)は、観察画像とともに表示装置3に表示される。演算制御ユニット200は、従来と同様に、スプリット指標の位置を解析して合焦レンズ31およびフォーカス光学系60を移動させてピント合わせを行う(オートフォーカス機能)。また、スプリット指標を視認しつつ手動でピント合わせを行ってもよい。
ダイクロイックミラー46は、孔開きミラー21と対物レンズ22との間の位置に設けられ、眼底撮影用の光路からOCT計測用の光路を分岐させている。ダイクロイックミラー46は、眼底撮影用の光を実質的に透過させ、かつ、OCT計測に用いられる波長帯の光を実質的に反射する。「実質的に」とは、その波長帯の光の全てを透過または反射させる必要はなく、眼底撮影やOCT計測に影響を与えない程度の誤差は許容することを示す。ダイクロイックミラー46の透過/反射特性は、眼底観察装置1により使用される眼底撮影用の光の波長とOCT計測用の光(信号光LS)の波長とに応じて設定される。たとえば、ダイクロイックミラー46は、眼底撮影に用いられる波長400nm〜770nmの光を95%以上透過させ、かつ、OCT計測に用いられる波長790nm以上の光を95%以上反射するように構成される。なお、ダイクロイックミラー46の特性はこの数値例に限定されるものではない。
このOCT計測用の光路には、OCTユニット100側から順に、コリメータレンズユニット40と、光路長変更部41と、ガルバノスキャナ42と、合焦レンズ43と、ミラー44と、リレーレンズ45とが設けられている。
光路長変更部41は、図1に示す矢印の方向に移動可能とされ、OCT計測用の光路の光路長を変更する。この光路長の変更は、被検眼Eの眼軸長に応じた光路長の補正や、干渉状態の調整などに利用される。光路長変更部41は、たとえばコーナーキューブと、これを移動する機構とを含んで構成される。
ガルバノスキャナ42は、OCT計測用の光路を通過する光(信号光LS)の進行方向を変更する。それにより、眼底Efを信号光LSで走査することができる。ガルバノスキャナ42は、たとえば、信号光LSをx方向に走査するガルバノミラーと、y方向に走査するガルバノミラーと、これらを独立に駆動する機構とを含んで構成される。それにより、信号光LSをxy平面上の任意の方向に走査することができる。
〔OCTユニット〕
図2を参照しつつOCTユニット100の構成の一例を説明する。OCTユニット100には、眼底EfのOCT画像を取得するための光学系が設けられている。この光学系は、従来のスペクトラルドメインタイプのOCT装置と同様の構成を有する。すなわち、この光学系は、低コヒーレンス光を参照光と信号光に分割し、眼底Efを経由した信号光と参照光路を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光のスペクトル成分を検出するように構成されている。この検出結果(検出信号)は演算制御ユニット200に送られる。
なお、スウェプトソースタイプのOCT装置の場合には、低コヒーレンス光源を出力する光源の代わりに波長掃引光源が設けられるとともに、干渉光をスペクトル分解する光学部材が設けられない。一般に、OCTユニット100の構成については、光コヒーレンストモグラフィのタイプに応じた公知の技術を任意に適用することができる。
光源ユニット101は広帯域の低コヒーレンス光L0を出力する。低コヒーレンス光L0は、たとえば、近赤外領域の波長帯(約800nm〜900nm程度)を含み、数十マイクロメートル程度の時間的コヒーレンス長を有する。なお、人眼では視認できない波長帯、たとえば1040〜1060nm程度の中心波長を有する近赤外光を低コヒーレンス光L0として用いてもよい。
光源ユニット101は、スーパールミネセントダイオード(Super Luminescent Diode:SLD)や、LEDや、SOA(Semiconductor Optical Amplifier)等の光出力デバイスを含んで構成される。
光源ユニット101から出力された低コヒーレンス光L0は、光ファイバ102によりファイバカプラ103に導かれて信号光LSと参照光LRに分割される。
参照光LRは、光ファイバ104により導かれて光減衰器(アッテネータ)105に到達する。光減衰器105は、公知の技術を用いて、演算制御ユニット200の制御の下、光ファイバ104に導かれる参照光LRの光量を自動で調整する。光減衰器105により光量が調整された参照光LRは、光ファイバ104により導かれて偏波調整器(偏波コントローラ)106に到達する。偏波調整器106は、たとえば、ループ状にされた光ファイバ104に対して外部から応力を与えることで、光ファイバ104内を導かれる参照光LRの偏光状態を調整する装置である。なお、偏波調整器106の構成はこれに限定されるものではなく、任意の公知技術を用いることが可能である。偏波調整器106により偏光状態が調整された参照光LRは、ファイバカプラ109に到達する。
ファイバカプラ103により生成された信号光LSは、光ファイバ107により導かれ、コリメータレンズユニット105により平行光束とされる。更に、信号光LSは、光路長変更部41、ガルバノスキャナ42、合焦レンズ43、ミラー44、およびリレーレンズ45を経由してダイクロイックミラー46に到達する。そして、信号光LSは、ダイクロイックミラー46により反射され、対物レンズ11により屈折されて眼底Efに照射される。信号光LSは、眼底Efの様々な深さ位置において散乱(反射を含む)される。眼底Efによる信号光LSの後方散乱光は、往路と同じ経路を逆向きに進行してファイバカプラ103に導かれ、光ファイバ108を経由してファイバカプラ109に到達する。
ファイバカプラ109は、信号光LSの後方散乱光と、ファイバカプラ104を経由した参照光LRとを干渉させる。これにより生成された干渉光LCは、光ファイバ110により導かれて出射端111から出射される。更に、干渉光LCは、コリメータレンズ112により平行光束とされ、回折格子113により分光(スペクトル分解)され、集光レンズ114により集光されてCCDイメージセンサ115の受光面に投影される。なお、図2に示す回折格子118は透過型であるが、たとえば反射型の回折格子など、他の形態の分光素子を用いることも可能である。
CCDイメージセンサ115は、たとえばラインセンサであり、分光された干渉光LCの各スペクトル成分を検出して電荷に変換する。CCDイメージセンサ115は、この電荷を蓄積して検出信号を生成し、これを演算制御ユニット200に送る。
この実施形態ではマイケルソン型の干渉計を採用しているが、たとえばマッハツェンダー型など任意のタイプの干渉計を適宜に採用することが可能である。また、CCDイメージセンサに代えて、他の形態のイメージセンサ、たとえばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどを用いることが可能である。
OCTユニット100には、更に、光ファイバ120と、偏光板122と、検出素子123とが設けられている。光ファイバ120の一端はファイバカプラ109に接続されている。偏光板122は、光ファイバ120の他端の出射端121の後段に設けられている。偏光板122は特定方向に偏光した光のみを透過させる偏光子である。偏光板122は、アクチュエータ122Aによる駆動力を受けて回転する。それにより、透過させる光の偏光方向が変化する。検出素子123は、偏光板122を透過した光を検出する。
〔演算制御ユニット〕
演算制御ユニット200の構成について説明する。演算制御ユニット200は、CCDイメージセンサ115から入力される検出信号を解析して眼底EfのOCT画像を形成する。そのための演算処理は、従来のスペクトラルドメインタイプのOCT装置と同様である。
また、演算制御ユニット200は、眼底カメラユニット2、表示装置3およびOCTユニット100の各部を制御する。たとえば演算制御ユニット200は、眼底EfのOCT画像を表示装置3に表示させる。
また、眼底カメラユニット2の制御として、演算制御ユニット200は、観察光源11、撮影光源15およびLED51、61の動作制御、LCD39の動作制御、合焦レンズ31、43の移動制御、反射棒67の移動制御、フォーカス光学系60の移動制御、光路長変更部41の移動制御、ガルバノスキャナ42の動作制御などを行う。
また、OCTユニット100の制御として、演算制御ユニット200は、光源ユニット101の動作制御、光減衰器105の動作制御、偏波調整器106の動作制御、CCDイメージセンサ115の動作制御、偏光板122(アクチュエータ122A)の動作制御などを行う。
演算制御ユニット200は、たとえば、従来のコンピュータと同様に、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイスなどを含んで構成される。ハードディスクドライブ等の記憶装置には、眼底観察装置1を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。演算制御ユニット200は、各種の回路基板、たとえばOCT画像を形成するための回路基板を備えていてもよい。また、演算制御ユニット200は、キーボードやマウス等の操作デバイス(入力デバイス)や、LCD等の表示デバイスを備えていてもよい。
眼底カメラユニット2、表示装置3、OCTユニット100および演算制御ユニット200は、一体的に(つまり単一の筺体内に)構成されていてもよいし、2つ以上の筐体に別れて構成されていてもよい。
〔制御系〕
眼底観察装置1の制御系の構成について図3を参照しつつ説明する。
(制御部)
眼底観察装置1の制御系は、制御部210を中心に構成される。制御部210は、たとえば、前述のマイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス等を含んで構成される。制御部210には、主制御部211と記憶部212が設けられている。
(主制御部)
主制御部211は前述の各種制御を行う。特に、主制御部211は、眼底カメラユニット2の合焦駆動部31A、光路長変更部41およびガルバノスキャナ42、更にOCTユニット100の光源ユニット101、光減衰器105および偏波調整器106を制御する。
合焦駆動部31Aは、合焦レンズ31を光軸方向に移動させる。それにより、撮影光学系30の合焦位置が変更される。なお、主制御部211は、図示しない光学系駆動部を制御して、眼底カメラユニット2に設けられた光学系を3次元的に移動させることもできる。この制御は、アライメントやトラッキングにおいて用いられる。トラッキングとは、被検眼Eの眼球運動に合わせて装置光学系を移動させるものである。トラッキングを行う場合には、事前にアライメントとピント合わせが実行される。トラッキングは、装置光学系の位置を眼球運動に追従させることにより、アライメントとピントが合った好適な位置関係を維持する機能である。
また、主制御部211は、記憶部212にデータを書き込む処理や、記憶部212からデータを読み出す処理を行う。
(記憶部)
記憶部212は、各種のデータを記憶する。記憶部212に記憶されるデータとしては、たとえば、OCT画像の画像データ、眼底像の画像データ、被検眼情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者に関する情報や、左眼/右眼の識別情報などの被検眼に関する情報を含む。また、記憶部212には、眼底観察装置1を動作させるための各種プログラムやデータが記憶されている。
(画像形成部)
画像形成部220は、CCDイメージセンサ115からの検出信号に基づいて、眼底Efの断層像の画像データを形成する。この処理には、従来のスペクトラルドメインタイプの光コヒーレンストモグラフィと同様に、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、FFT(Fast Fourier Transform)などの処理が含まれている。他のタイプのOCT装置の場合、画像形成部220は、そのタイプに応じた公知の処理を実行する。
画像形成部220は、たとえば、前述の回路基板を含んで構成される。なお、この明細書では、「画像データ」と、それに基づく「画像」とを同一視することがある。
(画像処理部)
画像処理部230は、画像形成部220により形成された画像に対して各種の画像処理や解析処理を施す。たとえば、画像処理部230は、画像の輝度補正や分散補正等の各種補正処理を実行する。また、画像処理部230は、眼底カメラユニット2により得られた画像(眼底像、前眼部像等)に対して各種の画像処理や解析処理を施す。
画像処理部230は、断層像の間の画素を補間する補間処理などの公知の画像処理を実行して、眼底Efの3次元画像の画像データを形成する。なお、3次元画像の画像データとは、3次元座標系により画素の位置が定義された画像データを意味する。3次元画像の画像データとしては、3次元的に配列されたボクセルからなる画像データがある。この画像データは、ボリュームデータ或いはボクセルデータなどと呼ばれる。ボリュームデータに基づく画像を表示させる場合、画像処理部230は、このボリュームデータに対してレンダリング処理(ボリュームレンダリングやMIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影)など)を施して、特定の視線方向から見たときの擬似的な3次元画像の画像データを形成する。表示部240A等の表示デバイスには、この擬似的な3次元画像が表示される。
また、3次元画像の画像データとして、複数の断層像のスタックデータを形成することも可能である。スタックデータは、複数の走査線に沿って得られた複数の断層像を、走査線の位置関係に基づいて3次元的に配列させることで得られる画像データである。すなわち、スタックデータは、元々個別の2次元座標系により定義されていた複数の断層像を、1つの3次元座標系により表現する(つまり1つの3次元空間に埋め込む)ことにより得られる画像データである。
以上のように機能する画像処理部230は、たとえば、前述のマイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、回路基板等を含んで構成される。ハードディスクドライブ等の記憶装置には、上記機能をマイクロプロセッサに実行させるコンピュータプログラムが予め格納されている。
(ユーザインターフェイス)
ユーザインターフェイス240には、表示部240Aと操作部240Bとが含まれる。表示部240Aは、前述した演算制御ユニット200の表示デバイスや表示装置3を含んで構成される。操作部240Bは、前述した演算制御ユニット200の操作デバイスを含んで構成される。操作部240Bには、眼底観察装置1の筐体や外部に設けられた各種のボタンやキーが含まれていてもよい。たとえば眼底カメラユニット2が従来の眼底カメラと同様の筺体を有する場合、操作部240Bは、この筺体に設けられたジョイスティックや操作パネル等を含んでいてもよい。また、表示部240Aは、眼底カメラユニット2の筺体に設けられたタッチパネルモニタなどの各種表示デバイスを含んでいてもよい。
なお、表示部240Aと操作部240Bは、それぞれ個別のデバイスとして構成される必要はない。たとえばタッチパネルモニタのように、表示機能と操作機能とが一体化されたデバイスを用いることも可能である。その場合、操作部240Bは、このタッチパネルディスプレイとコンピュータプログラムとを含んで構成される。操作部240Bに対する操作内容は、電気信号として制御部210に入力される。また、表示部240Aに表示されたグラフィックユーザインターフェイス(GUI)と、操作部240Bとを用いて、操作や情報入力を行うようにしてもよい。
〔信号光の走査およびOCT画像について〕
ここで、信号光LSの走査およびOCT画像について説明しておく。
眼底観察装置1による信号光LSの走査態様としては、たとえば、水平スキャン、垂直スキャン、十字スキャン、放射スキャン、円スキャン、同心円スキャン、螺旋(渦巻)スキャンなどがある。これらの走査態様は、眼底の観察部位、解析対象(網膜厚など)、走査に要する時間、走査の精密さなどを考慮して適宜に選択的に使用される。
水平スキャンは、信号光LSを水平方向(x方向)に走査させるものである。水平スキャンには、垂直方向(y方向)に配列された複数の水平方向に延びる走査線に沿って信号光LSを走査させる態様も含まれる。この態様においては、走査線の間隔を任意に設定することが可能である。また、隣接する走査線の間隔を十分に狭くすることにより、前述の3次元画像を形成することができる(3次元スキャン)。垂直スキャンについても同様である。
十字スキャンは、互いに直交する2本の直線状の軌跡(直線軌跡)からなる十字型の軌跡に沿って信号光LSを走査するものである。放射スキャンは、所定の角度を介して配列された複数の直線軌跡からなる放射状の軌跡に沿って信号光LSを走査するものである。なお、十字スキャンは放射スキャンの一例である。
円スキャンは、円形状の軌跡に沿って信号光LSを走査させるものである。同心円スキャンは、所定の中心位置の周りに同心円状に配列された複数の円形状の軌跡に沿って信号光LSを走査させるものである。円スキャンは同心円スキャンの一例である。螺旋スキャンは、回転半径を次第に小さく(または大きく)させながら螺旋状(渦巻状)の軌跡に沿って信号光LSを走査するものである。
ガルバノスキャナ42は、互いに直交する方向に信号光LSを走査するように構成されているので、信号光LSをx方向およびy方向にそれぞれ独立に走査できる。更に、ガルバノスキャナ42に含まれる2つのガルバノミラーの向きを同時に制御することで、xy面上の任意の軌跡に沿って信号光LSを走査することが可能である。それにより、上記のような各種の走査態様を実現できる。
上記のような態様で信号光LSを走査することにより、走査線(走査軌跡)に沿う方向と眼底深度方向(z方向)とにより張られる面における断層像を取得することができる。また、特に走査線の間隔が狭い場合には、前述の3次元画像を取得することができる。
上記のような信号光LSの走査対象となる眼底Ef上の領域、つまりOCT計測の対象となる眼底Ef上の領域を走査領域と呼ぶ。3次元スキャンにおける走査領域は、複数の水平スキャンが配列された矩形の領域である。また、同心円スキャンにおける走査領域は、最大径の円スキャンの軌跡により囲まれる円盤状の領域である。また、放射スキャンにおける走査領域は、各スキャンラインの両端位置を結んだ円盤状(或いは多角形状)の領域である。
[動作]
眼底観察装置1の動作について説明する。図4は、眼底観察装置1の動作の一例を表す。
(S1:アライメント・ピント合わせ)
まず、観察光源11からの照明光(可視カットフィルタ14により近赤外光となる)で眼底Efを連続照明することにより、眼底Efの近赤外動画像を取得する。この近赤外動画像は、連続照明が終了するまでリアルタイムで得られる。また、制御部210は、アライメント光学系50によるアライメント指標と、フォーカス光学系60によるスプリット指標とを被検眼Eに投影させる。制御部210またはユーザは、アライメント指標を用いてアライメントを行い、更に、スプリット指標を用いてピント合わせを行う。
(S2:偏光状態の調整処理を開始する)
アライメントとピント合わせの終了を受けて、制御部210は、眼底観察装置1に偏光状態の調整処理を開始させる。
(S3:信号光路を遮断する)
偏光状態の調整処理において、まず制御部210は、ガルバノスキャナ42を制御して、信号光LSの光路(信号光路)を遮断する。信号光路を遮断するとは、信号光LS(の後方散乱光)が検出素子123に到達しないようにすることを意味する。この実施形態では、被検眼Eとファイバカプラ109との間の信号光路を遮断すればよい。信号光路を遮断する方法の例として、ガルバノスキャナ42を構成する2つのガルバノミラーの少なくとも一方の向きを、ニュートラル位置から大きく変化させる方法がある。また、信号光路にシャッタを設けて信号光路を遮断することも可能である。
(S4:OCT計測用の光を出力する)
次に、制御部210は、光源ユニット101を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。信号光路は遮断されているので、検出素子123は、光ファイバ104を経由した参照光LRを検出する。
(S5:参照光の偏光状態を検出する)
制御部210は、アクチュエータ122Aを制御して偏光板122を回転させることで、偏光板122を通過する参照光LRの偏光状態を変化させる。検出素子123は、偏光板122の回転位置に応じた偏光状態の参照光LRを検出する。それにより、検出素子123は、偏光板122の複数の回転位置のそれぞれに対する偏光状態の参照光LRを検出する。各回転位置に対応する検出結果は、電気信号として制御部210に送られる。制御部210は、各検出結果に基づいて、当該参照光LRの検出強度を求める。この検出強度は、たとえば上記電気信号の信号強度である。
一方、制御部210は、偏光板122を回転させているので、検出素子123による各検出タイミングにおける偏光板122の回転位置を認識している。制御部210は、参照光LRの検出強度と、偏光板122の回転位置とを対応付ける。なお、偏光板122の回転位置は、たとえば、回転における基準位置に対する回転角度である。制御部210は、対応付けた検出強度と回転位置を記憶部212に記憶する。
ここで、複数の回転位置における参照光LRの強度の検出は、偏光板122を連続的に回転させながら行なってもよいし、断続的に回転させながら行なってもよい。
(S6:参照光の偏光状態を特定する)
制御部210は、ステップ5で取得された参照光LRの検出強度のうちから所定のものを選択する。この選択対象としては、これら検出強度の最大値がある。この最大値が参照光LRの偏光状態に相当する。なお、最大値の代わりに(または最大値とともに)、検出強度の他の値を選択するようにしてもよい。他の値の例として最小値がある。最大値以外の値を選択した場合でも、最大値に対する後述の処理と同様にして偏光状態の調整を行うことが可能である。
(S7:信号光路の遮断を解除する)
次に、制御部210は、信号光路の遮断を解除する。ガルバノスキャナ42を用いる場合、制御部210は、たとえば、ステップ3で向きを変化させたガルバノミラーをニュートラル位置に戻す。また、シャッタを用いる場合、制御部210は、シャッタを閉状態から開状態に切り替える。
(S8:参照光路を遮断して信号光の偏光状態を検出する)
続いて、制御部210は、参照光LRの光路(参照光路)を遮断する。この実施形態では、光ファイバ104のいずれかの位置において光路を遮断する。一例として、制御部210は、光減衰器105を制御して、これを通過する参照光LRの強度をゼロにする。それにより、検出素子123には、信号光LS(の後方散乱光)のみが投射される。制御部210は、参照光LRの場合と同様に、信号光LSの検出強度の所定の値(最大値、最小値等)と偏光板122の回転位置とを求める。この情報が信号光LSの偏光状態に相当する。
(S9:偏光状態を調整する)
次に、制御部210は、ステップ6で特定された参照光LRの偏光状態と、ステップ8で特定された信号光LSの偏光状態とに基づいて、参照光LRの偏光状態を調整する。この処理は、偏波調整器106の設定状態を決定する処理と、この決定結果に基づいて偏波調整器106を制御する処理とを含む。
前者の処理では、たとえば、干渉光LCの強度が最大になるような参照光LRの偏光状態を実現する偏波調整器106の設定状態が求められる。干渉光LCの強度を最大にするには、参照光LRと信号光LSの相互の偏光状態を一致させればよい。この偏光状態の一致は、双方の光の偏向方向(偏光角度)を一致させることを含む。これに加えて、双方の光の強度が出来るだけ大きくなるように、その一致させる偏向方向を求めることが望ましい。このとき、ステップ6および10において複数の選択肢から選択された偏光状態だけでなく、これら選択肢(つまり偏光板の122の回転位置に応じた検出強度の分布情報)を考慮するようにしてもよい。更に、偏光板122の回転位置と偏波調整器106の設定状態とを関連付けた関連情報を事前に取得して記憶部212に記憶しておき、所望の回転角度に関連付けられた設定状態を関連情報から取得するように構成することが望ましい。
偏波調整器106の設定状態が決定されると、制御部210は、偏波調整器106をこの設定状態にする。なお、この実施形態では参照光路を遮蔽して偏光状態の調整を行っているので、この調整によって参照光LRの偏光状態が直ちに変更されるものではないが、ここで言う「参照光の偏光状態の調整」には、このような場合(たとえば、遮断状態を解除した後に参照光路を通過する参照光LRの偏光状態が変更される場合)も含まれるものとする。
(S10:参照光路の遮断を解除してOCT計測を行う)
続いて、制御部210は、参照光路の遮断を解除する。それにより、眼底Efによる信号光LSの後方散乱光と、参照光LRの双方がファイバカプラ109に到達して干渉光LCが発生し、そのスペクトル成分をCCDイメージセンサ115が検出する。制御部210は、ガルバノスキャナ42を制御して眼底Efを信号光LSでスキャンさせる。CCDイメージセンサ115は、各スキャン位置に対応する干渉光LCのスペクトル成分を検出する。画像形成部220は、これら検出結果に基づいて、このスキャンパターンに対応する眼底Efの断層像を形成する。
[効果]
眼底観察装置1の効果について説明する。
眼底観察装置1は、眼底撮影用の第1の光学系と、OCT計測用の第2の光学系とを有する。第1の光学系は、被検眼Eの眼底Efに照明光を照射する照明光学系10と、照明光の眼底反射光を撮像装置(CCDイメージセンサ35、38)に導く撮影光学系30とを含む。第2の光学系は、光源ユニット101からの光L0を信号光LSと参照光LRとに分割し、眼底Efを経由した信号光LSを参照光LRと干渉させて干渉光LCを生成して検出する。眼底観察装置1は、CCDイメージセンサ35、38による検出結果に基づいて眼底Efの表面形態を表す眼底像を取得し、かつ、第2の光学系による検出結果に基づいて眼底Efの断層像を取得する。
更に、眼底撮影用の第1の光学系は、孔部を有する孔開きミラー21と、対物レンズ22とを含む。そして、第1の光学系は、孔開きミラー21により反射された照明光を対物レンズ22を介して眼底Efに照射し、かつ、対物レンズ22を経由した照明光の眼底反射光を孔開きミラー21の孔部を介してCCDイメージセンサ35、38に導くように構成されている。
また、OCT計測用の第2の光学系は、第1の光学系の光路から信号光LSの光路を分岐させるダイクロイックミラー46を含む。ダイクロイックミラー46は、孔開きミラー21と対物レンズとの間に配置されている。そして、第2の光学系は、ダイクロイックミラー46を経由した信号光LSを対物レンズ22を介して眼底Efに照射し、かつ、眼底Efおよび対物レンズ22を経由した信号光LSをダイクロイックミラー46を介して参照光LRと干渉させるように構成されている。
ダイクロイックミラー46は、眼底撮影用の照明光およびその眼底反射光を実質的に透過させ、かつ、信号光LSを実質的に反射することにより、第1の光学系の光路から信号光LSの光路を分岐させるように構成されていてもよい。具体例として、ダイクロイックミラー46は、眼底撮影に用いられる波長400nm〜770nmの光を95%以上透過させ、かつ、OCT計測に用いられる波長790nm以上の光を95%以上反射するように構成されていてよい。
このような構成の光学系が適用された眼底観察装置1によれば、孔開きミラー21の孔部を経由することなく信号光LSの送受を行うことが可能である。すなわち、信号光は、孔開きミラー21に形成された孔部を介することなく眼底Efに照射され、かつ、眼底Efによる信号光LSの後方散乱光は、孔開きミラー21の孔部を介することなく参照光LRと重畳される。したがって、孔開きミラー21の孔部のサイズが信号光LSの拡大に制限を与えることがなく、それによる分解能の制限や干渉強度(画質)の制限といった従来の問題が解消される。
更に、眼底観察装置1によれば、信号光LSの走査範囲が孔開きミラー21の孔部のサイズに制限されることがない。よって、眼底周辺部に照射されるべき信号光LSが孔開きミラー21により蹴られるという従来の問題を解消することができる。これは、被検眼Eの屈折異常の度合いが強い場合であっても同様である。
また、眼底観察装置1においては、第1の光学系および第2の光学系のそれぞれに合焦レンズが設けられている。すなわち、眼底観察装置1は、眼底撮影用の合焦レンズ31と、OCT計測用の合焦レンズ43とを備えている。
なお、特許文献5(特開2008−73099公報)に示すような従来の眼底観察装置では、眼底撮影とOCT計測で同じ合焦レンズを共有している。眼底撮影用の光の波長(可視光等)と、OCT計測用の光の波長(近赤外光等)とが異なっていることを考慮すると、眼底撮影におけるフォーカスの最適位置と、OCT計測におけるフォーカスの最適位置は、厳密には一致しない。よって、従来の眼底観察装置によれば、眼底撮影に最適なフォーカス位置に合焦レンズを合わせるとOCT計測を最適なフォーカス状態で行うことができず、逆に、OCT計測に最適なフォーカス位置に合焦レンズを合わせると眼底撮影を最適なフォーカス状態で行うことができなかった。
それに対し、この実施形態のように眼底撮影用の合焦レンズ31とOCT計測用の合焦レンズ43を別々に設けることで、眼底撮影とOCT計測の双方を最適なフォーカス状態で行うことが可能である。特に眼底撮影とOCT計測を並行して行う場合において、この実施形態は有効と考えられる。
[変形例]
以上に説明した構成は、この発明を好適に実施するための一例に過ぎない。よって、この発明の要旨の範囲内における任意の変形(省略、置換、付加等)を適宜に施すことが可能である。
(変形例1)
OCTを用いて正確な画像を得るには、参照光と信号光との偏光状態を合わせる必要がある。偏光状態を変化させる要因としては、環境(温度、湿度等)や輸送による装置構造のズレや、被測定物体自体の偏光特性(眼科では眼の偏光特性)がある。
従来の装置では、光路に固定式の偏波調整器(偏波コントローラ)を設けて偏光状態を調整してその偏光状態を維持するように工夫したり、光路に波長板を設けてこれを適宜回転させることにより偏光状態を調整したりしていた。
しかしながら、偏光状態の変化の仕方は多種多様であり、その時々によって異なるので、参照光と信号光の偏光状態を常に完全に一致させることは極めて困難である。
また、従来の偏光調整は、干渉光の検出結果(干渉信号)の強度を監視し、これが最大になるように実施されていたが、干渉信号の強度を変化させる要因は偏光状態以外にも存在する。たとえば、アライメントの状態、計測に用いられる光の光量、光のケラレ、深さ位置に応じた信号の変化なども、干渉信号の強度を変化させる。したがって、干渉信号の強度を参照して偏光状態を最適化することは困難であった。
上記実施形態は、このような問題を解決するための一例となる。すなわち、眼底観察装置1は、被測定物体(眼底Ef)を経由した信号光LSを参照光LRに重畳させて干渉光LCを生成し、この干渉光の検出結果に基づいて眼底Efの画像を形成するOCT装置として機能する。眼底観察装置1は、検出部と、調整部と、形成部とを有する。
検出部は、参照光LRの偏光状態と信号光LSの偏光状態とを検出する。検出部は、偏光板122と、アクチュエータ122Aと、検出素子123と、制御部210とを含んで構成される。偏光板122は、信号光LSを参照光LRに重畳させるファイバカプラ109(重畳部材)の後段に設けられている。アクチュエータ122Aは、偏光板を回転させる機構である。検出素子123は、偏光板を通過した光を検出する。制御部210は、検出素子123により検出される参照光LRの強度と偏光板122の回転位置とを対応付ける。
調整部は、参照光LRの偏光状態の検出結果に基づいて、参照光LRの偏光状態を調整する。調整部は、制御部210と偏波調整器106とを含んで構成される。偏波調整器106は、偏光状態を変化させる機構の一例である。制御部210は、参照光LRおよび信号光LSの偏光状態の検出結果に基づいて、参照光LRの強度を最大にする偏波調整器106の設定状態を決定し、この決定結果に基づき偏波調整器106を制御することにより、参照光LRの偏光状態の調整を行う。
形成部は、参照光LRの偏光状態が調整された後の参照光LRと信号光LSとを重畳させて得られる干渉光LCの検出結果に基づいて、眼底Efの画像を形成する。
このような眼底観察装置1によれば、参照光LRおよび信号光LSの偏光状態を実際に検出し、その検出結果に基づいて干渉光LCの強度の調整を行うことができる。したがって、現時点における参照光LRと信号光LSの偏光状態を一致させることが可能である。
また、偏光状態以外の様々な要因の影響を受ける干渉光の強度を監視する従来の技術と異なり、偏光状態の変化に伴う参照光LRおよび信号光LSの強度を監視し、干渉光LCの強度を最大化するように、つまり参照光LRと信号光LSの偏光状態を一致させるように構成されているので、偏光状態の最適化を図ることが可能である。
このように、眼底観察装置1によれば、OCT計測における参照光LRと信号光LSとの間の偏光調整を好適に行うことができる。
また、眼底観察装置1は、信号光路を遮断する第1の遮断機構(ガルバノスキャナ42)を有する。検出部は、信号光路が遮断された状態で参照光LRの偏光状態の検出を行う。なお、ガルバノスキャナ42は信号光LSを走査する走査部である。このような構成により、被測定物体を信号光LSでスキャンするタイプの眼底観察装置において、新規なハードウェアを追加することなく、参照光LRの偏光状態の検出を実現することが可能である。なお、前述のシャッタのように、他の形態からなる第1の遮断機構を用いて、参照光LRの偏光状態の検出を実現するようにしてもよい。
また、眼底観察装置1は、参照光路を遮断する第2の遮断機構(光減衰器105)を有する。調整部は、参照光路が遮断された状態で偏光状態の調整を行う。このような構成により、光減衰器105を有するタイプの眼底観察装置において、新規なハードウェアを追加することなく、参照光LRの偏光状態の調整を好適に行うことが可能である。なお、シャッタのような他の形態からなる第2の遮断機構を用いてもよい。
(変形例2)
上記実施形態や変形例1では、参照光の偏光状態を調整しているが、信号光の偏光状態を調整するようにしてもよい。そのように構成された眼底観察装置において、調整部は、信号光および参照光のそれぞれの偏光状態の検出結果に基づいて上記実施形態と同様の処理を行うことで、信号光の偏光状態の調整を行う。調整部は、たとえば、制御部と、信号光路に設けられた偏波調整器とを含んで構成される。偏波調整器は、「偏光状態を変化させる機構」の一例である。制御部は、信号光および参照光の偏光状態の検出結果に基づいて、干渉光の強度を最大にする偏波調整器の設定状態を決定し、この決定結果に基づき偏波調整器を制御することにより、信号光の偏光状態を調整する。
形成部は、信号光の偏光状態が調整された後の信号光と参照光とを重畳させて得られる干渉光の検出結果に基づいて、眼底の画像を形成する。
このような眼底観察装置によれば、信号光および参照光の偏光状態を実際に測定し、その測定結果に基づいて干渉光の強度の調整(つまり信号光と参照光の偏光状態を一致させること)を行うことができる。したがって、現時点における参照光と信号光の偏光状態を一致させることが可能である。
また、偏光状態以外の様々な要因の影響を受ける干渉光の強度を監視する従来の技術と異なり、偏光状態の変化に伴う信号光および参照光の強度を監視するように構成されているので、偏光状態の最適化を図ることが可能である。
このような眼底観察装置によれば、OCT計測における参照光と信号光との間の偏光調整を好適に行うことが可能である。
また、この眼底観察装置は、参照光路を遮断する第1の遮断機構(たとえば光減衰器。シャッタ等でもよい。)を有する。検出部は、参照光路が遮断された状態で信号光の偏光状態の検出を行う。第1の遮断機構として光減衰器を用いることにより、光減衰器を有するタイプの眼底観察装置において、新規なハードウェアを追加することなく、信号光の偏光状態の検出を実現することが可能である。
また、この眼底観察装置は、信号光路を遮断する第2の遮断機構(たとえばガルバノスキャナ。シャッタ等でもよい。)を有する。調整部は、信号光路が遮断された状態で偏光状態の調整を行う。このような構成により、走査部(ガルバノスキャナ)を有するタイプの眼底観察装置において、新規なハードウェアを追加することなく、信号光の偏光状態の調整を好適に行うことが可能である。
上記のように信号光および参照光の一方について偏光状態の調整を行う代わりに、双方の偏光状態を調整するように構成することも可能である。すなわち、偏光状態の調整は、信号光と参照光の偏光状態を一致させるように実行されればよいので、双方の光の偏光状態を変化させつつこれを実現するようにすればよい。この場合の調整処理は、上記実施形態は上記変形例と同様である。
(変形例3)
変形例3〜5では、所定のトリガに対応して偏光状態の検出や調整を行う例について説明する。
この変形例に係る眼底観察装置は、たとえば上記実施形態の構成に加えて判定部を有する。判定部は、形成部により形成される画像の画質に関する情報を取得してその画質を判定する。上記の実施形態(図3)において、判定部は制御部210または画像処理部230に設けられる。「画質に関する情報」は、画質に影響を与える任意の情報を意味し、画質の判定方法に応じて適宜に決定される。
画質判定処理は、任意の公知技術を利用して行われる。一例として、形成部により形成された画像自体を解析して画質を求める方法がある。また、信号光および/または干渉光を検出し、その検出信号の強度を「画質に関する情報」として取得し、この信号強度に対して閾値処理を行なうなどして画質を判定することも可能である。なお、画質の判定処理はこれらに限定されるものではない。
この変形例に係る検出部および調整部は、画質の判定結果に基づいて動作する。特に、検出部および調整部は、画質が悪いとの判定結果が得られたときにのみ動作するように構成される。
このような変形例によれば、偏光状態の調整が必要なタイミングでこれを実行することが可能である。
(変形例4)
上記実施形態では、アライメントおよびピント合わせの終了後に偏光状態の検出および調整を行なっているが、アライメントと並行して偏光状態の検出および/または調整を行うようにしてもよい。このタイミング制御は制御部210により行われる。この変形例によれば、検査時間の短縮を図ることができる。
「アライメント部」は、アライメント光学系50を含んで構成される。アライメントを自動で行う場合、アライメント部は、アライメント光学系50と制御部210とを含んで構成される。また、アライメントを手動で行う場合、アライメント部は、アライメント光学系50と制御部210とユーザインターフェイス240とを含んで構成される。
(変形例5)
上記実施形態において、操作部240Bを用いて所定の操作(検出部および調整部を動作させるための指示の入力)が行われたことに対応して検出部および調整部を動作させるように構成することも可能である。つまり、ユーザの指示に対応して偏光状態の検出および調整を実行するように構成することが可能である。この変形例によれば、ユーザは所望のタイミングで偏光状態の調整を行うことができる。
(その他の変形例)
上記の実施形態においては、光路長変更部41の位置を変更することにより、信号光LSの光路と参照光LRの光路との光路長差を変更しているが、この光路長差を変更する手法はこれに限定されるものではない。たとえば、参照光の光路に反射ミラー(参照ミラー)を配置し、この参照ミラーを参照光の進行方向に移動させて参照光の光路長を変更することによって、当該光路長差を変更することが可能である。また、被検眼Eに対して眼底カメラユニット2やOCTユニット100を移動させて信号光LSの光路長を変更することにより当該光路長差を変更するようにしてもよい。また、特に被測定物体が生体部位でない場合などには、被測定物体を深度方向(z方向)に移動させることにより光路長差を変更することも可能である。
上記の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを、コンピュータによって読み取り可能な任意の記録媒体に記憶させることができる。この記録媒体としては、たとえば、半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)などを用いることが可能である。
また、インターネットやLAN等のネットワークを通じてこのプログラムを送受信することも可能である。
1 眼底観察装置
2 眼底カメラユニット
10 照明光学系
30 撮影光学系
31 合焦レンズ
31A 合焦駆動部
41 光路長変更部
42 ガルバノスキャナ
50 アライメント光学系
60 フォーカス光学系
100 OCTユニット
101 光源ユニット
105 光減衰器
106 偏波調整器
115 CCDイメージセンサ
122 偏光板
122A アクチュエータ
123 検出素子
200 演算制御ユニット
210 制御部
211 主制御部
212 記憶部
220 画像形成部
230 画像処理部
240A 表示部
240B 操作部
E 被検眼
Ef 眼底
LS 信号光
LR 参照光
LC 干渉光

Claims (4)

  1. 被検眼の眼底に照明光を照射し、前記照明光の眼底反射光を撮像装置に導く第1の光学系と、
    光源からの光を信号光と参照光とに分割し、被検眼の眼底を経由した前記信号光と前記参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光を検出する第2の光学系と
    を有し、
    前記撮像装置による検出結果に基づいて眼底の表面形態を表す眼底像を取得し、前記第2の光学系による検出結果に基づいて眼底の断層像を取得する眼底観察装置であって、
    前記第1の光学系は、
    孔部を有する孔開きミラーと、
    対物レンズと
    を含み、
    前記孔開きミラーにより反射された前記照明光を前記対物レンズを介して眼底に照射し、かつ、前記対物レンズを経由した前記眼底反射光を前記孔部を介して前記撮像装置に導き、
    前記第2の光学系は、
    前記孔開きミラーと前記対物レンズとの間に配置され、前記第1の光学系の光路から前記信号光の光路を分岐させるダイクロイックミラーを含み、
    前記ダイクロイックミラーを経由した前記信号光を前記対物レンズを介して眼底に照射し、かつ、当該眼底および前記対物レンズを経由した前記信号光を前記ダイクロイックミラーを介して前記参照光と干渉させる
    ことを特徴とする眼底観察装置。
  2. 前記ダイクロイックミラーは、前記照明光および前記眼底反射光を実質的に透過させ、かつ、前記信号光を実質的に反射することにより、前記第1の光学系の光路から前記信号光の光路を分岐させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼底観察装置。
  3. 前記ダイクロイックミラーは、波長400nm〜770nmの光を95%以上透過させ、かつ、波長790nm以上の光を95%以上反射するように構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の眼底観察装置。
  4. 前記第1の光学系および前記第2の光学系のそれぞれに合焦レンズが設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の眼底観察装置。
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