JPWO2013084806A1 - 空気電池とこれを用いた組電池 - Google Patents

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Abstract

互いに所定の間隔をおいて対向させた負極30と正極31とを有する発電部Bと、この発電部Bに送給するための電解液Wを貯留する電解液貯留容器20とを有し、その電解液貯留容器20から送給された電解液Wを発電部Bの全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝C1を、負極30又は正極31の互いの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成している。

Description

本発明は、負極と正極との間に電解質層を形成した空気電池とこれを用いた組電池に関する。
この種の空気電池として、「アルミニウム−空気電池」とした名称において特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたアルミニウム−空気電池は、正極に空気極を、また、負極にアルミニウム又はアルミニウム合金を採用しているとともに、それら正極と負極との間に介在させる電解質としてアニオン交換膜又はアニオン交換樹脂を用いたものである。
特開2002‐184472号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたアルミニウム−空気電池では、正極、負極及び電解質に供給した電解液が、それら正極、負極及び電解質に拡散浸透して良好な発電状態になるまでに時間を要するという課題が未解決のままである。
そこで本発明は、電解液貯留容器から発電部に送給された電解液を、発電部全域に速やかに行き渡らせて、迅速に発電させることができる空気電池とこれを用いた組電池の提供を目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係る空気電池は、互いに対向させた負極と正極とを有する発電部と、この発電部に送給するための電解液を貯留する電解液貯留容器とを有し、その電解液貯留容器から送給された電解液を発電部の全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝を、負極又は正極の互いの対向面若しくはそれら双方に形成している。
この構成によれば、電解液貯留容器から送給した電解液は、負極又は正極若しくはそれら双方の対向面に形成されている電解液拡散用溝を介して、発電部の全域に速やかに拡散浸透する。
同上の課題を解決するための本発明に係る組電池は、上記した空気電池を直並列接続させたものである。これにより、任意の出力電圧,電流値を得るようにしている。
本発明によれば、電解液貯留容器から発電部に送給された電解液を、発電部全域に速やかに拡散浸透させられ、迅速に発電させることができる。
本発明の第一の実施形態に係る空気電池の平面図である。 図1に示すI‐I線に沿う断面図である。 図2に示すII‐II線に沿う断面図である。 セパレータの下面に形成した他例に係る電解液拡散用溝を示す下面図である。 (A)は、上記した電解液拡散用溝を負極に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上面に形成した例を示す部分断面図である。 (A)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上下両面に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝を正極の下面に形成した例を示す部分断面図である。 第二の実施形態に係る空気電池の概略平面図である。 (A)は、電解液拡散用溝を負極に形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(B)は、電解液拡散用溝をセパレータに形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(C)は、電解液拡散用溝を正極に形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図である。 (A)は、上記した電解液拡散用溝を負極に形成した例を示す部分断面図、(B)は、電解液拡散用溝を負極と正極双方の互いの対向面にそれぞれ形成した例を示す部分断面図、(C)は、電解液拡散用溝を正極極に形成した例を示す部分断面図である。 図9に示す空気電池の正極と負極との間に保持部材を配設した構成を示すものであり、(A)は、一例に係る保持部材の正極と負極に対向する両面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(B)は、保持部材の正極に対向する面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(C)は、保持部材の負極に対向する面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(D)は、他例に係る保持部材の側面に電解液拡散用溝を形成した例を示す部分断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る空気電池の平面図、図2は、図1に示すI‐I線に沿う断面図、図3は、図2に示すII‐II線に沿う断面図である。
本発明の第一の実施形態に係る空気電池A1は、筐体10内に収容した発電部Bと、この発電部Bに送給する電解液Wを貯留するための電解液貯留容器20とを有している。
筐体10は、平面視方形の底壁11の外縁に沿って側壁12〜15を一体にして起立形成したものである。
側壁12には、電解液貯留容器20から送給される電解液Wを筐体10内に導入するための3つの液導入孔12a〜12cが穿設されている。
本実施形態において示す液導入孔12a〜12cは、側壁12を平面視において三分する位置であって、上記発電部Bの一部をなすセパレータ32の下面32aに一致する高さ位置に配設されている。このように複数の液導入孔12a〜12cを設けることにより、電解液Wを発電部B全域に容易に拡散させられる。
なお、本実施形態においては、3つの液導入孔12a〜12cを配設した例について示しているが、2つ又は4つ以上の液導入孔を適宜配設してもよいことは勿論である。
発電部Bは、負極30と正極31との間にセパレータ32を配設したものであり、そのセパレータ32と負極30との間には、電解液Wを毛細管現象によって流動させるための電解液流路33が区画形成されている。
なお、正極31の図示上面には、集電材40が積層されている。
電解液貯留容器20は、筐体10の上記側壁12の外壁面に固定されており、それは、その側壁12とほぼ同じ幅にし、かつ、所要量の電解液Wを貯留する容積にした横長直方体形にして形成されている。
この電解液貯留容器20には、上記側壁12に形成した液導入孔12a〜12cに対向する位置に、これの内部に貯留する電解液Wを筐体10内に送給するための3つの送給孔(図示しない)が形成されている。
図3に示すように、セパレータ32の下面32aには、互いに対向する上記側壁12側の辺縁32bから辺縁32cにわたり、上記電解液貯留容器20から送給された電解液Wを、発電部Bの全域に拡散浸透させるための電解液拡散用溝C1が形成されている。
本実施形態において示す電解液拡散用溝C1は、上記した辺縁32bと辺縁32cとの間にわたり、かつ、互いに一定の間隔にして平行にし、かつ、連続して形成された断面凹凸形のものである。
なお、凹凸の間隔や高さ(深さ)については、使用する電解液等に従って、適宜設定すればよいものである。
上記した負極30の表面への電解液拡散溝の形成は、機械加工(研磨)、エッチング、表面処理により行なうことができる。
機械加工の場合、既に知られているヘアライン加工は、素材の製造工程で仕上げることができるために容易である。
エッチングや表面処理については、凹凸形状に合わせたマスキングにより形成することができる。
なお、負極30の下面と底壁11との間には集電材41が配設されている。
上記セパレータ32の表面への電解液拡散溝の形成は、多孔質で非導電性の樹脂製の場合は、シート状のセパレータを成形する際に、あらかじめ型表面に凹凸を形成することで、凹凸形状のついたものを形成できる。
上記正極31の表面への電解液拡散溝の形成は、その正極31が多孔質で導電性である場合、例えば、スラリーから成膜する工程を経るときには、セパレータと同様な工程により形成できる。また、導電/非導電な材料を印刷等の技術を用いて当該表面に形成することもできる。
以上の構成からなる空気電池A1によれば、電解液貯留容器20から送給された電解液Wは、図示しない送給孔及び液導入孔12a〜12cを通じ、セパレータ32の下面32aに導入される。
セパレータ32の下面32aに導入された電解液Wは、その下面32aに形成された電解液拡散用溝C1を介して、発電部Bの全域に速やかに拡散浸透する。これにより、電解液Wを供給した後、速やかに発電させることができる。
ところで、本実施形態においては、電解液貯留容器20から筐体10内に電解液Wを送給するとき、電解液貯留容器20を上部側に位置するように筐体10を保持することにより、セパレータ32の辺縁32bを上側にし、かつ、辺縁32eを下側にしている。
これにより、当該辺縁32bに送給された電解液Wに重力を作用させ、その電解液Wを辺縁32bから辺縁32bに向けてより速やか流下させているが、毛細管現象を利用することにより上記した浸透拡散を図ってもよい。
図4は、セパレータの下面に形成した他例に係る電解液拡散用溝を示す下面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示す他例に係る電解液拡散用溝C2は、セパレータ32の辺縁32bに対し、所要の角度に傾斜させた溝を格子状にして形成したものである。このような格子状のものであっても、上記した空気電池A1と同様の効果を得ることができる。
図5(A)は、上記した電解液拡散用溝を負極に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上面に形成した例を示す部分断面図、図6(A)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上下両面に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝を正極の下面に形成した例を示す部分断面図である。
図5(A)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、負極30の上面30a、従ってまた、その負極30のセパレータ30との対向面30aに、この負極30の側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図5(B)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、セパレータ32の上面32b、従ってまた、そのセパレータ32の正極31との対向面32bに、このセパレータ32の側壁14側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図6(A)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、セパレータ32の上下両面32b,32a、従ってまた、そのセパレータ32の正極31,負極32との対向面32b,32aに、このセパレータ32の側壁14側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図6(B)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、正極31の下面31a、従ってまた、その正極31のセパレータ32との対向面31aに、この正極31の側壁14側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
上記したように、電解液拡散用溝を、セパレータと正極の互いの対向面の少なくともいずれか一方、若しくはセパレータと負極の互いの対向面の少なくともいずれか一方に形成した場合にも、上記した空気電池A1と同様の効果を得ることができる。
図7は、第二の実施形態に係る空気電池の概略平面図、図8(A)は、電解液拡散用溝を負極に形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(B)は、電解液拡散用溝をセパレータに形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(C)は、電解液拡散用溝を正極に形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
第二の実施形態に係る空気電池A2は、筐体10の側壁12とセパレータ32との間に、側壁13,15間にわたる空間αを設けているとともに、その空間αに液拡散部40を配設している点で、上記空気電池A1と相違している。
本実施形態において示す電解液貯留容器20には、これの内部に貯留する電解液Wを筐体10内に送給するための2つの送給孔(図示しない)が互いに所要の間隔をおいて形成されている。
側壁12には、図示しない上記送給孔に対向する位置に、電解液貯留容器Bから送給される電解液Wを筐体10内に導入するための2つの液導入孔12d,12eが穿設されている。
液拡散部40は、上記液導入孔12d,12eから導入された電解液Wをセパレータ32、負極30及び正極31の対向方向βと交差する幅方向に拡散させるためのものであり、セパレータ32の辺縁32aから液導入孔12d,12eに向けて高くなる平面視三角形に形成したものである。
液拡散部40は、液導入孔12d,12eから導入された電解液Wを、上記幅方向に拡散させるのに伴って、セパレータ32の電解液拡散用溝C1(C2)に向けて流下させるように凹凸40bが形成されている。
ところで、上記液拡散部40は、電解液拡散用溝C1(C2)を形成する部位に応じて異なる構成としている。
図8(A)に示すように、負極30の上面30aに電解液拡散用溝C1(C2)を形成する場合には、その電解液拡散用溝C1(C2)と同じ高さ位置に配設するとよい。
図8(B)に示すように、セパレータ32の上面32aに電解液拡散用溝C1(C2)を形成する場合には、その電解液拡散用溝C1(C2)と同じ高さ位置に配設するとよい。
図8(C)に示すように、正極31の下面31aに電解液拡散用溝C1(C2)を形成する場合には、セパレータ32と同じ高さ位置に配設してもよい。
上記した各液拡散部40によれば、液導入孔12d,12eから導入した電解液Wは、その液拡散部40の斜辺縁40a,40aによって負極30及び正極31の対向方向βと交差する幅方向に拡散させられて流下する。
これにより、電解液Wをより速やかに発電部Bの全域に拡散浸透させることができる。
ところで、上述した空気電池A1,A2を直並列接続させることにより組電池を構成することにより、所望の電圧,電流値を得ることができる。
また、その組電池を、複数の空気電池を一体化してなる二以上のモジュールから構成することにより、例えば組電池をなす一部の空気電池に故障等が生じたときにも、その空気電池のみを含むモジュールのみを交換することができるようになり、メンテナンスを容易に行なうことができる。
上述した実施形態においては、互いに所定の間隔をおいて対向させた負極と正極との間にセパレータを配設した発電部を例として説明したが、負極金属の種類の違いによって生成する酸化物が絶縁性の場合、電解液を循環させる場合、また、限られた電池体積中に少しでも大きく電解液を収容させる場合等には、セパレータを必ずしも設ける必要がない。
上記図1,7に示す構成の空気電池において、セパレータを設けない場合、電解液拡散用溝を、図9に示すように形成することができる。
図9(A)は、上記した電解液拡散用溝を負極の正極に対向する面に形成した例を示す部分断面図、(B)は、電解液拡散用溝を負極の正極に対向する面及び正極の負極に対向する面に形成した例を示す部分断面図、(C)は、電解液拡散用溝を正極の負極に対向する面に形成した例を示す部分断面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
図9(A)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、負極30の上面30a、従ってまた、その負極30の正極31との対向面30aに、この負極30の上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されたものである。
図9(B)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、負極30の上面30a及び正極31の下面31a、従ってまた、その負極30と正極31の互いの対向面30a,31aに、それの負極30,正極31の上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されたものである。
図9(C)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、正極31の下面31a、従ってまた、その正極31の負極30との対向面31aに、その正極31の上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
正極31又は負極30に電解液拡散用溝C1(C2)を形成することにより、表面積を増加させることができ、見かけ面積に対する発電性能を向上させることができる。
図10は、図9に示す空気電池の正極と負極との間に保持部材を配設した構成を示すものであり、(A)は、一例に係る保持部材の正極と負極に対向する両面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(B)は、保持部材の正極に対向する面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(C)は、保持部材の負極に対向する面に電解液拡散用溝を形成した形態を示す部分断面図、(D)は、他例に係る保持部材の側面に電解液拡散用溝を形成した例を示す部分断面図である。
なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
一例に係る保持部材50…は、図示しない長方形枠の互いに対抗する二つの枠部材間に、互いに所定の間隔にして配列されているものである。
これらの保持部材50…は、図9に示す正極31と負極30との間隔を保持し、かつ、電解液貯留容器20から送給された電解液Wを発電部Bの全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝C1(C2)を形成したものである。
なお、本実施形態においては、すべての保持部材50…に、電解液拡散溝C1(C2)を形成しているが、例えば上記した液導入孔12a等に対向して配列されたもののみに形成するようにしてもよい。換言すると、すべての保持部材50…に電解液拡散溝C1(C2)を形成しなくともい。
すなわち、互いに所定の間隔をおいて配設された正極31と負極30との間に、保持部材50を互いに所定の間隔にして複数配設することにより、それら正極31と負極30との間隔を保持する機能を有するものであり、例えば不織布等を採用することができる。
これにより、例えば上記した組電池としたときに、対向方向αに圧力が作用するときにも、その圧力によって正極31と負極30が変形して互いに接触することを防止できるようにしたものである。
図10(A)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、保持部材50の図示上下両面50a,50bに、従ってまた、その保持部材50の正極31及び負極30の各対向面50a,50bに、その保持部材50の上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図10(B)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、保持部材50の図示上面50aに、従ってまた、その保持部材50の正極31の対向面50aに、上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図10(C)に示す電解液拡散用溝C1(C2)は、保持部材50の図示下面50bに、従ってまた、その保持部材50の負極30との対向面50bに、上記した側壁12側の辺縁から側壁14側の辺縁にかけて形成されている。
図10(D)に示す他例に係る保持部材51は、上記(A)〜(C)に示すものと相違しており、例えば断面が略円形の撚線である。
このような形態の保持部材51においては、電解液拡散用溝C1´(C2´)を側面(側部)51a,51aにも形成することができる。
電解液拡散用溝C1´(C2´)は、上記した電解液拡散用溝C1(C2)とは異なり、保持部材51をなす繊維の凹凸が「溝」として機能する。
図10に示す保持部材50や保持部材51…を配設した場合、隣り合う保持部材50,50(51,51)間に区画形成される空間には、電解液が満たされるまでに時間を要するので、その空間が、注液時に押し出された空気の逃げ場所としての機能を有する。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、セパレータの正極との対向面又は正極のセパレータとの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面、セパレータの負極との対向面又は負極のセパレータとの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に電解液拡散用溝を形成した例について説明したが、負極及び正極に対向しないセパレータの側面に電解液拡散溝を形成してもよい。
12a〜12e 液導入孔
20 電解液貯留容器
30 負極
31 正極
32 セパレータ
40 液拡散部
50,51 保持部材
A1,A2 空気電池
C1,C2 電解液拡散用溝
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、負極と正極との間に電解質層を形成した空気電池とこれを用いた組電池に関する。
背景技術
[0002]
この種の空気電池として、「アルミニウム−空気電池」とした名称において特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたアルミニウム−空気電池は、正極に空気極を、また、負極にアルミニウム又はアルミニウム合金を採用しているとともに、それら正極と負極との間に介在させる電解質としてアニオン交換膜又はアニオン交換樹脂を用いたものである。
先行技術文献
特許文献
[0003]
特許文献1:特開2002‐184472号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004]
しかしながら、上記特許文献1に記載されたアルミニウム−空気電池では、正極、負極及び電解質に供給した電解液が、それら正極、負極及び電解質に拡散浸透して良好な発電状態になるまでに時間を要するという課題が未解決のままである。
[0005]
そこで本発明は、電解液貯留容器から発電部に送給された電解液を、発電部全域に速やかに行き渡らせて、迅速に発電させることができる空気電池とこれを用いた組電池の提供を目的としている。
課題を解決するための手段
[0006]
上記課題を解決するための本発明に係る空気電池は、互いに所定の間隔をおいて対向させた負極と正極とを有する発電部と、この発電部に送給するた
【0002】
めの電解液を貯留する電解液貯留容器とを有し、その電解液貯留容器から送給された電解液を発電部の全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝を、負極又は正極の互いの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成しているとともに、上記負極又は正極の互いの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成した電解液拡散溝に一致する高さ位置に、電解液貯留容器から送給される電解液を電解液拡散溝に導入するための液導入孔を配設している。
この構成によれば、電解液貯留容器から送給した電解液は液導入孔を通じて電解液拡散溝に導入される。電解液拡散溝に導入された電解液は、負極又は正極若しくはそれら双方の対向面に形成されている電解液拡散用溝を介して、発電部の全域に速やかに拡散浸透する。
[0007]
同上の課題を解決するための本発明に係る組電池は、上記した空気電池を直並列接続させたものである。これにより、任意の出力電圧,電流値を得るようにしている。
発明の効果
[0008]
本発明によれば、電解液貯留容器から発電部に送給された電解液を、発電部全域に速やかに拡散浸透させられ、迅速に発電させることができる。
負極又は正極の互いの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成した電解液拡散溝に一致する高さ位置に複数の液導入孔を設けることにより、電解液を発電部全域に容易に拡散させることができる。
図面の簡単な説明
[0009]
[図1]本発明の第一の実施形態に係る空気電池の平面図である。
[図2]図1に示すI‐I線に沿う断面図である。
[図3]図2に示すII‐II線に沿う断面図である。
[図4]セパレータの下面に形成した他例に係る電解液拡散用溝を示す下面図である。
[図5](A)は、上記した電解液拡散用溝を負極に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上面に形成した例を示す部分断面図である。
[図6](A)は、上記した電解液拡散用溝をセパレータの上下両面に形成した例を示す部分断面図、(B)は、上記した電解液拡散用溝を正極の下面に形成した例を示す部分断面図である。
[図7]第二の実施形態に係る空気電池の概略平面図である。
[図8](A)は、電解液拡散用溝を負極に形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(B)は、電解液拡散用溝をセパレータに形成したときの液拡散部の構成を示す概略断面図、(C)は、電解液拡散用溝を正極に形成し

Claims (12)

  1. 互いに所定の間隔をおいて対向させた負極と正極とを有する発電部と、この発電部に送給するための電解液を貯留する電解液貯留容器とを有し、
    その電解液貯留容器から送給された電解液を発電部の全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝を、負極又は正極の互いの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成していることを特徴とする空気電池。
  2. 互いに所定の間隔をおいて対向させた負極と正極との間にセパレータを配設した発電部と、この発電部に送給するための電解液を貯留する電解液貯留容器とを有し、
    その電解液貯留容器から送給された電解液を発電部の全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝を、セパレータ、負極又は正極の少なくともいずれかの対向面に形成していることを特徴とする空気電池。
  3. 負極及び正極に対向しないセパレータの側面に電解液拡散溝を形成している請求項2に記載の空気電池。
  4. 電解液拡散用溝が、セパレータの正極との対向面又は正極のセパレータとの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成されている請求項2又は3に記載の空気電池。
  5. 電解液拡散用溝が、セパレータの負極との対向面又は負極のセパレータとの対向面若しくはそれら双方の互いの対向面に形成されている請求項2又は3に記載の空気電池。
  6. 電解液貯留容器から送給された電解液を、セパレータ,負極及び正極の対向方向と交差する方向に拡散させるための液拡散部が形成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の空気電池。
  7. 底壁の外縁に側壁を起立形成した筐体に発電部が収容されているとともに、電解液貯留容器から送給された電解液を、上記筐体内に導入するための複数の液導入孔が側壁に形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気電池。
  8. 正極と負極との間隔を保持し、かつ、電解液貯留容器から送給された電解液を発電部の全域に拡散浸透させるための電解液拡散溝を形成した保持部材を介挿している請求項1に記載の空気電池。
  9. 電解液拡散用溝が、保持部材の正極との対向面又はその保持部材の負極との対向面若しくはそれら双方の対向面に形成されている請求項8に記載の空気電池。
  10. 負極及び正極に対向しない保持部材の側面に電解液拡散溝を形成している請求項8又は9に記載の空気電池。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の空気電池を直並列接続させていることを特徴とする組電池。
  12. 請求項11に記載の組電池を、複数の空気電池を一体化してなる二以上のモジュールから構成している組電池。
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