JPWO2013046387A1 - エンジンの始動装置および制御方法 - Google Patents

エンジンの始動装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

スタータは、エンジンのクランク軸に連結されたリングギヤと係合可能なピニオンギヤと、駆動状態において、ピニオンギヤをリングギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、ピニオンギヤを回転させるモータとを含む。ECUは、予め定められた停止条件が満たされたときにエンジンを停止し、エンジンが停止した後、予め定められた始動条件が満たされたときにモータによってエンジンをクランキングする。モータおよびアクチュエータには、バッテリから電力が供給される。ECUは、アクチュエータの駆動に先立ってモータを駆動させるモードを含む。ECUは、モータを駆動した後に低下したバッテリの電圧と、アクチュエータを駆動した後に低下したバッテリの電圧とのうち、低い方の電圧がしきい値を下回ると、エンジンの停止を制限する。

Description

本発明は、エンジンの始動装置および制御方法に関し、特に、エンジンのアイドリングストップまたはエコノミーランニングを制限する技術に関する。
内燃機関などをエンジンとして有する自動車においては、燃費削減や排気エミッション低減などを目的として、車両が停止し、かつ運転者によりブレーキペダルが操作された状態においてエンジンの自動停止を行なうとともに、たとえば、ブレーキペダルの操作量が零まで減少されるなどの、運転者による再発進の動作によって自動再始動をする、いわゆるアイドリングストップまたはエコノミーランニング機能を搭載したものがある。
アイドリングストップまたはエコノミーランニング機能を搭載した車両においては、エンジンを停止した後、再始動する際に、スタータを駆動することに起因して、スタータに電力を供給するバッテリの電圧が低下し得る。バッテリの電圧が低くなると、バッテリの電圧が低くなると、ECU(Electronic Control Unit)のメモリがリセットされるなどし得る。
そこで、特開2010−255464号公報(特許文献1)に記載されているように、内燃機関の停止後に再始動させた時のバッテリの推定最低電圧が所定値よりも高い場合に、内燃機関を停止させることが提案されている。特開2010−255464号公報においては、第35段落および図2に示すように、エンジンの再始動直前の電圧から、モータの起動による電圧降下量を減算することにより、最低電圧が推定される。
特開2010−255464号公報
ピニオンギヤをフライホイール(またはドライブプレート)のリングギヤに係合させるアクチュエータと、ピニオンギヤを回転させるモータとを独立して駆動することができるように構成されたスタータが提案されている。このようなスタータにおいては、アクチュエータの駆動に先立ってモータを駆動することにより、スタータのピニオンギヤの回転速度を、フライホイール(またはドライブプレート)のリングギヤ回転速度に同期させてから、ピニオンギヤをリングギヤに係合させることができる。したがって、エンジンの出力軸(クランク軸)の回転数が零になる前に、ピニオンギヤをリングギヤに係合させることができる。そのため、エンジンを早期にクランキングできる。
アクチュエータの駆動に先立ってモータを駆動する場合、モータの駆動直後はエンジンがクランキングされていないため、モータの負荷は小さい。したがって、モータの駆動直後におけるバッテリの電圧降下量は小さくなり得る。よって、実際にはバッテリの電圧が不十分であっても、アイドリングストップを実行可能であると判断し易い。したがって、モータの駆動直後のバッテリの電圧ではなく、アクチュエータの駆動後の電圧、すなわち、エンジンのクランキング中における電圧に基づいて、アイドリングストップの実行可否を判断することが好ましい。
しかしながら、たとえばエンジンの出力軸回転速度が高い場合、または出力軸回転速度の低下率が小さい場合においては、ピニオンギヤをリングギヤに係合させてエンジンをクランキングするときのモータの負荷が小さくなり得る。この場合、たとえば、モータの駆動後の電圧がしきい値まで下回っても、アクチュエータの駆動後の電圧がしきい値を下回らない可能性がある。したがって、実際にはバッテリの電圧が不十分であるにも関わらず、アイドリングストップを実行する恐れがある。
本発明は、バッテリの電圧が不十分である場合には、エンジンの停止を制限することである。
ある実施例において、予め定められた条件に基づいて自動停止するエンジンの始動装置は、エンジンを始動させるスタータと、スタータに電力を供給するバッテリと、スタータの制御装置とを備える。スタータは、エンジンのクランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、駆動状態において、第2のギヤを第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、第2のギヤを回転させるモータとを含む。制御装置は、アクチュエータおよびモータの各々を個別に駆動可能であり、アクチュエータの駆動に先立ってモータを駆動させる回転モードを有し、回転モードの実行時に、モータを駆動した後に低下したバッテリの電圧と、アクチュエータを駆動した後に低下したバッテリの電圧とのうち、低い方の電圧に基づいて、エンジンの自動停止を制限する。
この構成によると、モータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。逆に、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、モータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。そのため、バッテリの電圧が不十分である場合には、電圧降下を見逃さずに、エンジンの自動停止を制限できる。
別の実施例において、制御装置は、モータの駆動に先立ってアクチュエータを駆動して、第2のギヤを第1のギヤと係合させる係合モードをさらに有する。係合モードの実行時は、モータを駆動した後に低下する電圧に基づいて、エンジンの自動停止を制限する。
この構成によると、たとえばエンジンの出力軸回転速度が低い場合には、第1のギヤと第2のギヤとの同期は必要ないため、第2のギヤが回転する前に、第2のギヤが第1のギヤに係合される。第2のギヤが第1のギヤと係合した後、第2のギヤが回転し、エンジンがクランキングされる。この場合、モータの駆動後の電圧がアクチュエータの駆動後の電圧よりも低くなり得る。したがって、モータを駆動する前の電圧を監視せずに、モータを駆動した後に低下したバッテリの電圧がしきい値を下回ると、エンジンの停止が制限される。よって、バッテリの電圧が不十分である場合には、エンジンの停止を制限できる。
さらに別の実施例において、エンジンは、予め定められた条件に基づいて自動停止する。エンジンには、クランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、駆動状態において、第2のギヤを第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、第2のギヤを回転させるモータとを含み、かつバッテリから電力が供給されるスタータが設けられる。エンジンの制御方法は、アクチュエータの駆動に先立ってモータを駆動させるステップと、モータを駆動した後に低下したバッテリの電圧と、アクチュエータを駆動した後に低下したバッテリの電圧とのうち、低い方の電圧に基づいて、エンジンの自動停止を制限するステップとを備える。
この構成によると、モータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。逆に、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、モータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。そのため、バッテリの電圧が不十分である場合には、電圧降下を見逃さずに、エンジンの自動停止を制限できる。
モータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。逆に、アクチュエータを駆動した後の電圧降下量が小さくても、モータを駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジンの自動停止を制限できる。そのため、バッテリの電圧が不十分である場合には、電圧降下を見逃さずに、エンジンの自動停止を制限できる。
車両の全体ブロック図である。 スタータの動作モードの遷移を説明するための図である。 エンジン始動動作時の駆動モードを説明するための図である。 第1のモードでのバッテリの電圧を示す図である。 第2のモードでのバッテリの電圧を示す図である。 ECUが実行する処理を示すフローチャート(その1)である。 ECUが実行する処理を示すフローチャート(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、車両10の全体ブロック図である。図1を参照して、車両10は、エンジン100と、バッテリ120と、スタータ200と、ECU300と、リレーRY1,RY2とを備える。また、スタータ200は、プランジャ210と、モータ220と、ソレノイド230と、連結部240と、出力部材250と、ピニオンギヤ260とを含む。
エンジン100は、車両10を走行するための駆動力を発生する。エンジン100のクランク軸111は、クラッチや減速機などを含んで構成される動力伝達装置を介して、駆動輪に接続される。
エンジン100には、回転速度センサ115が設けられる。回転速度センサ115は、エンジン100の回転速度Neを検出し、その検出結果をECU300へ出力する。
バッテリ120は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。バッテリ120は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電などの二次電池を含んで構成される。また、バッテリ120は、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子により構成されてもよい。
バッテリ120は、ECU300によって制御されるリレーRY1,RY2を介して、スタータ200に接続される。そして、バッテリ120は、リレーRY1,RY2が閉成されることによって、スタータ200に駆動用の電源電圧を供給する。なお、バッテリ120の負極は車両10のボディアースに接続される。
バッテリ120には、電圧センサ125が設けられる。電圧センサ125は、バッテリ120の出力電圧VBを検出し、その検出値をECU300へ出力する。
バッテリ120の電圧は、DC/DCコンバータ127を介して、ECU300、および空調装置のインバータなどの補機に供給される。
リレーRY1の一方端はバッテリ120の正極に接続され、リレーRY1の他方端はスタータ200内のソレノイド230の一方端に接続される。リレーRY1は、ECU300からの制御信号SE1により制御され、バッテリ120からソレノイド230への電源電圧の供給と遮断とを切替える。
リレーRY2の一方端はバッテリ120の正極に接続され、リレーRY2の他方端はスタータ200内のモータ220に接続される。リレーRY2は、ECU300からの制御信号SE2により制御され、バッテリ120からモータ220へ電源電圧の供給と遮断とを切替える。また、リレーRY2とモータ220とを結ぶ電力線には、電圧センサ130が設けられる。電圧センサ130は、モータ電圧VMを検出して、その検出値をECU300へ出力する。
上述のように、スタータ200内のモータ220およびソレノイド230への電源電圧の供給は、リレーRY1,RY2によってそれぞれ独立に制御することが可能である。
出力部材250は、モータ内部のロータ(図示せず)の回転軸と、たとえば直線スプラインなどで結合される。また、出力部材250のモータ220とは反対側の端部には、ピニオンギヤ260が設けられる。リレーRY2が閉成されることによって、バッテリ120から電源電圧が供給されてモータ220が回転すると、出力部材250は、ロータの回転動作をピニオンギヤ260に伝達して、ピニオンギヤ260を回転させる。
ソレノイド230の一方端は上述のようにリレーRY1に接続され、ソレノイド230の他方端はボディアースに接続される。リレーRY1が閉成されソレノイド230が励磁されると、ソレノイド230はプランジャ210を矢印の方向に吸引する。すなわち、プランジャ210とソレノイド230とで、アクチュエータ232を構成する。
プランジャ210は、連結部240を介して出力部材250と結合される。ソレノイド230が励磁されてプランジャ210が矢印の方向に吸引される。これにより、支点245が固定された連結部240によって、出力部材250が、図1に示された待機位置から、プランジャ210の動作方向とは逆の方向、すなわちピニオンギヤ260がモータ220の本体から遠ざかる方向に動かされる。また、プランジャ210は、図示しないばね機構によって、図1中の矢印とは逆向きの力が付勢されており、ソレノイド230が非励磁となると、待機位置に戻される。
このように、ソレノイド230が励磁されることによって、出力部材250が軸方向に動作すると、ピニオンギヤ260が、エンジン100のクランク軸111に取付けられたフライホイールまたはドライブプレートの外周に設けられたリングギヤ110と係合する。そして、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合した状態で、ピニオンギヤ260が回転動作することによって、エンジン100がクランキングされ、エンジン100が始動される。
このように、本実施の形態においては、エンジン100のフライホイールまたはドライブプレートの外周に設けられたリングギヤ110と係合するようにピニオンギヤ260を移動させるアクチュエータ232と、ピニオンギヤ260を回転させるモータ220とが個別に制御される。
なお、図1には図示しないが、リングギヤ110の回転動作によって、モータ220のロータが回転されないように、出力部材250とモータ220のロータ軸の間にワンウェイクラッチが設けられてもよい。
また、図1におけるアクチュエータ232は、ピニオンギヤ260の回転をリングギヤ110に伝達でき、かつピニオンギヤ260およびリングギヤ110が係合した状態と、両方が非係合の状態とを切替えることができる機構であれば、上記のような機構に限られるものではなく、たとえば、出力部材250の軸を、ピニオンギヤ260の径方向に動かすことによってピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合するような機構であってもよい。
ECU300は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、入出力バッファとを含み、各センサの入力や各機器への制御指令の出力を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、一部を専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
ECU300は、アクセルペダル140に設けられたセンサ(図示せず)からのアクセルペダル140の操作量を表わす信号ACCを受ける。ECU300は、ブレーキペダル150に設けられたセンサ(図示せず)からのブレーキペダル150の操作量を表わす信号BRKを受ける。また、ECU300は、運転者によるイグニッション操作などによる始動操作信号IG−ONを受ける。ECU300は、これらの情報に基づいて、エンジン100の始動要求信号および停止要求信号を生成し、それに従って制御信号SE1,SE2を出力してスタータ200の動作を制御する。
たとえば、車両が停止し、運転者によりブレーキペダル150が操作され、かつエンジン100の停止が制限されていない(許可されている)という停止条件が満たされたとき、停止要求信号が生成され、ECU300は、エンジン100を停止する。すなわち、停止条件が満たされたとき、エンジン100における燃料噴射および燃焼が停止される。
その後、運転者によるブレーキペダル150の操作量が零になったという始動条件が満たされたとき、始動要求信号が生成され、ECU300は、モータ220を駆動してエンジン100をクランキングする。その他、アクセルペダル140、変速レンジまたはギヤを選択するためのシフトレバー、もしくは、車両の走行モード(たとえば、パワーモードまたはエコモード等)を選択するためのスイッチが操作されると、エンジン100をクランキングするようにしてもよい。
ECU300は、エンジン100の始動条件が満たされたとき、ピニオンギヤ260がリングギヤ110に向かって移動した後、ピニオンギヤ260が回転を開始するようにアクチュエータ232およびモータ220が制御される第1のモードと、ピニオンギヤ260が回転を開始した後、ピニオンギヤ260がリングギヤ110に向かって移動するようにアクチュエータ232およびモータ220が制御される第2のモードとのうちのいずれか一方のモードで、アクチュエータ232およびモータ220を制御する。
後述するように、ECU300は、エンジン回転速度Neが予め定められた第1の基準値α1以下であると、第1のモードでアクチュエータ232およびモータ220を制御する。ECU300は、エンジン回転速度Neが第1の基準値α1より大きいと、第2のモードでアクチュエータ232およびモータ220を制御する。
図2は、本実施の形態におけるスタータ200の動作モードの遷移を説明するための図である。本実施の形態におけるスタータ200の動作モードには、待機モード410、係合モード420、回転モード430、および全駆動モード440が含まれる。
前述した第1のモードは、係合モード420を経て、全駆動モード440に移行するモードである。第2のモードは、回転モード430を経て、全駆動モード440に移行するモードである。
待機モード410は、スタータ200のアクチュエータ232およびモータ220の両方が駆動されていない状態、すなわちスタータ200へのエンジン始動要求が出力されていない状態を表わす。待機モード410は、スタータ200の初期状態に相当し、エンジン100の始動動作前、エンジン100が始動完了した後、およびエンジン100の始動が失敗したときなどにおいて、スタータ200の駆動が不要となった場合に選択される。
全駆動モード440は、スタータ200のアクチュエータ232およびモータ220の両方が駆動されている状態を表わす。この全駆動モード440においては、ピニオンギヤ260とリングギヤ110が係合した状態で、モータ220によってピニオンギヤ260が回転される。これによって、実際にエンジン100がクランキングされて始動動作が開始される。
本実施の形態におけるスタータ200は、上述のように、アクチュエータ232およびモータ220の各々を、独立して駆動することができる。そのため、待機モード410から全駆動モード440に遷移する過程において、モータ220の駆動に先立ってアクチュエータ232を駆動する場合(すなわち、係合モード420に相当)と、アクチュエータ232の駆動に先立ってモータ220を駆動する場合(すなわち、回転モード430に相当)とがある。
この係合モード420および回転モード430の選択は、基本的には、エンジン100の再始動要求が発生したときの、エンジン100の回転速度Neに基づいて行なわれる。
係合モード420は、アクチュエータ232のみが駆動され、モータ220が駆動されていない状態である。このモードは、ピニオンギヤ260が停止した状態においても、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合可能である場合に選択される。具体的には、エンジン100が停止している状態、あるいはエンジン100の回転速度Neが十分に低下した状態(Ne≦第1の基準値α1)の場合に、この係合モード420が選択される。
一方、回転モード430は、モータ220のみが駆動され、アクチュエータ232が駆動されていない状態である。このモードは、たとえば、エンジン100の停止要求直後に、エンジン100の再始動要求が出力されたような場合に、エンジン100の回転速度Neが相対的に高いとき(α1<Ne≦第2の基準値α2)に選択される。
このように、エンジン100の回転速度Neが高いときには、ピニオンギヤ260を停止したままの状態では、ピニオンギヤ260とリングギヤ110との間の速度差が大きく、ピニオンギヤ260とリングギヤ110との係合が困難となる可能性がある。そのため、回転モード430においては、アクチュエータ232の駆動に先立ってモータ220のみが駆動され、リングギヤ110の回転速度とピニオンギヤ260の回転速度とを同期させる。そして、リングギヤ110の回転速度とピニオンギヤ260の回転速度との差が十分に小さくなったことに応じてアクチュエータ232が駆動され、リングギヤ110とピニオンギヤ260との係合が行なわれる。そして、動作モードが回転モード430から全駆動モード440へ遷移する。
全駆動モード440の場合に、エンジン100の始動が完了し、エンジン100が自立運転を開始したことに応じて、運転モードは全駆動モード440から待機モード410へ戻される。
このように、エンジン100の始動要求信号が出力された場合、すなわち、エンジン100を始動すると判定された場合、係合モード420を経て、全駆動モード440に移行する第1のモードと、回転モード430を経て、全駆動モード440に移行する第2のモードとのうちのいずれか一方のモードで、アクチュエータ232およびモータ220が制御される。
図3は、本実施の形態において、エンジン始動動作時の2つの駆動モード(第1のモード,第2のモード)を説明するための図である。
図3の横軸には時間が示され、縦軸には、エンジン100の回転速度Ne、第1のモード時および第2のモード時における、アクチュエータ232およびモータ220の駆動状態が示される。
時刻t0において、たとえば車両が停止し、かつ運転者によりブレーキペダル150が操作されているという停止条件が満たされたことによってエンジン100の停止要求が生成され、エンジン100が停止(燃料噴射および点火が停止)された場合を考える。この場合に、エンジン100が再始動されなければ、実線の曲線W0のように、徐々にエンジン100の回転速度Neが低下し、最終的にエンジン100の回転が停止する。
次に、エンジン100の回転速度Neの低下中に、たとえば、運転者によるブレーキペダル150の操作量が零になったという始動条件が満たされたことによってエンジン100の再始動要求が生成された場合について考える。この場合には、エンジン100の回転速度Neによって3つの領域に分類される。
第1の領域(領域1)は、エンジン100の回転速度Neが第2の基準値α2よりも高い場合であり、たとえば、図3中の点P0において始動条件が満たされ、再始動要求が生成されたような状態である。
この領域1は、エンジン100の回転速度Neが十分に高いので、燃料噴射および点火動作によって、スタータ200を用いなくともエンジン100が始動可能な領域である。すなわち、エンジン100が自立復帰可能な領域である。したがって、領域1においては、スタータ200の駆動が制限、より具体的には禁止される。なお、上述の第2の基準値α2については、モータ220の最高回転速度によって制限される場合もある。
第2の領域は(領域2)は、エンジン100の回転速度Neが第1の基準値α1および第2の基準値α2の間にある場合であり、図3中の点P1において始動条件が満たされ、再始動要求が生成されたような状態である。
この領域2は、エンジン100は自立復帰できないが、エンジン100の回転速度Neが比較的高い状態の領域である。この領域においては、図2で説明したように、回転モードが選択される。
時刻t2において、エンジン100の再始動要求が生成されると、所定時間経過後に、まずモータ220が駆動される。これによって、ピニオンギヤ260が回転し始める。そして、時刻t4において、アクチュエータ232が駆動される。そして、リングギヤ110とピニオンギヤ260とが係合されると、エンジン100がクランキングされて、破線の曲線W1のようにエンジン100の回転速度Neが増加する。その後、エンジン100が自立運転を再開すると、アクチュエータ232およびモータ220の駆動が停止される。
第3の領域(領域3)は、エンジン100の回転速度Neが第1の基準値α1よりも低い場合であり、たとえば、図3中の点P2において始動条件が満たされ、再始動要求が生成されたような状態である。
この領域3は、エンジン100の回転速度Neが低く、ピニオンギヤ260を同期させなくても、ピニオンギヤ260とリングギヤ110との係合が可能な領域である。この領域においては、図2で説明したように、係合モードが選択される。
時刻t5において、エンジン100の再始動要求が生成されると、所定時間経過後に、まずアクチュエータ232が駆動される。これによって、ピニオンギヤ260がリングギヤ110側に押し出される。その後、モータ220が駆動される(図3中の時刻t7)。これによってエンジン100がクランキングされて破線の曲線W2のように、エンジン100の回転速度Neが増加する。その後、エンジン100が自立運転を再開すると、アクチュエータ232およびモータ220の駆動が停止される。
このように、アクチュエータ232とモータ220とが独立して駆動可能なスタータ200を用いて、エンジン100の再始動制御を行なうことによって、従来のスタータでは、エンジン100の自立復帰が不可能となる回転速度(図3中の時刻t1)から、エンジン100が停止するまで(図3中の時刻t8)の期間(Tinh)中エンジン100の再始動動作が禁止されていた場合に比べて、より短時間でエンジン100を再始動することが可能となる。これによって、運転者に対して、エンジン再始動が遅れてしまうことによる違和感を低減することができる。
図4に示すように、第1のモードでエンジン100を再始動する際には、モータ220の負荷が急増するため、モータ220を駆動した後に、モータ220およびアクチュエータ232に電力を供給するバッテリ120の電圧が一時的に大きく低下し得る。バッテリ120はモータ220の他、補機類にも電力を供給しているため、バッテリ120の電圧の低下は望ましくない。
そこで、本実施の形態においては、第1のモードでエンジン100を再始動する際には、モータ220を駆動した後に低下したバッテリ120の電圧がしきい値VSを下回ると、以後、エンジン100の停止が制限される。より具体的には、エンジン100の自動停止、すなわちアイドリングストップまたはエコノミーランニングが禁止される。エンジン100を自動停止する頻度を少なくするようにしてもよい。たとえば、モータ220を駆動している間のバッテリ120の電圧の最低値V1がしきい値VS以下であると、バッテリ120の電圧がしきい値VSを下回ったと判定される。
第1のモードでエンジン100を再始動する場合、モータ220の駆動後の電圧がアクチュエータ232の駆動後の電圧よりも低くなり得る。したがって、モータ220を駆動する前の電圧を監視せずに、モータ220を駆動した後に低下したバッテリ120の電圧がしきい値VSを下回ると、エンジン100の停止が制限される。よって、バッテリ100の電圧が不十分である場合には、エンジン100の自動停止を制限できる。
同様に、図5に示すように、第2のモードでエンジン100を再始動する際には、モータ220を駆動した後に加えて、アクチュエータ232を駆動してクランキングを開始した後に、モータ220の負荷が急増することに起因してバッテリ120の電圧が一時的に大きく低下し得る。
第2のモードでエンジン100を再始動する際には、モータ220を駆動した後に低下したバッテリ120の電圧と、アクチュエータ232を駆動した後に低下バッテリ120の電圧とのうち、低いほうの電圧がしきい値VSをを下回ると、以後、エンジン100の停止が制限される。たとえば、モータ220を駆動した後であって、アクチュエータ232を駆動する前の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V1と、アクチュエータ232を駆動した後の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V2とのうちの、低い方の電圧がしきい値VS以下であると、以後、エンジン100の停止が制限される。
これにより、モータ220を駆動した後の電圧降下量が小さくても、アクチュエータ232を駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジン100の自動停止を制限できる。逆に、アクチュエータ232を駆動した後の電圧降下量が小さくても、モータ220を駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジン100の自動停止を制限できる。そのため、バッテリ120の電圧が不十分である場合には、電圧降下を見逃さずに、エンジン100の自動停止を制限できる。
アイドリングストップまたはエコノミーランニングは、次にIG−OFF信号が受信されるまで制限されてもよく、バッテリ120が交換されることによってECU300のメモリがリセットされるまで制限されてもよい。
以下、図6および図7を参照して、エンジン100を停止および始動するためにECU300が実行する処理について説明する。図6および図7に示すフローチャートは、ECU300に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100において、ECU300は、エンジン100が運転しているか否か判定する。エンジン100が運転していると(S100にてYES)、S102において、ECU300は、エンジン100の停止条件が満たされた否かを判定する。すなわち、エンジン100を停止するか否かが判定される。
たとえばエンジン100の停止が制限されているため、エンジン100の停止条件が満たされていないと(S102にてNO)、エンジン100の運転が継続される。この場合、処理がS290に進められて、ECU300は、スタータ200の動作モードとして待機モードを選択する。
エンジン100の停止が制限されていないために、エンジン100の停止条件が満たされると(S102にてYES)、ECU300は、S104にて、エンジン100を停止する。したがって、エンジン100において燃料噴射および燃焼が停止される。
その後、S200において、ECU300は、エンジン100の始動条件が満たされた否かを判定する。すなわち、エンジン100を始動するか否かが判定される。エンジン100の始動条件が満たされていない場合(S200にてNO)は、エンジン100の始動動作は不要であるので、処理がS290に進められて、ECU300は、スタータ200の動作モードとして待機モードを選択する。
エンジン100の始動条件が満たされた場合(S200にてYES)は、処理がS210に進められ、ECU300は、次にエンジン100の回転速度Neが第2の基準値α2以下であるか否かを判定する。
エンジン100の回転速度Neが第2の基準値α2より大きい場合(S210にてNO)、エンジン回転速度Neは、エンジン100の自立復帰が可能な図3における領域1に対応するので、ECU300は、処理をS212に進めて待機モードを選択する。その後、ECU300は、S214にて、エンジン100を再始動すべく、燃料噴射および燃焼を再開する。
エンジン100の回転速度Neが第2の基準値α2以下の場合(S210にてYES)、ECU300は、S220にて、エンジン100の回転速度Neが第1の基準値α1(0<α1)以下であるか否かを判定する。
エンジン100の回転速度Neが第1の基準値α1以下の場合(S220にてYES)は、エンジン回転速度Neが図3における領域3に含まれるので、処理がS230に進められ、ECU300は、スタータ200の動作モードとして係合モードを選択する。そして、ECU300は、制御信号SE1を出力してリレーRY1を閉成することによってアクチュエータ232を駆動する。このとき、モータ220は駆動されない。
その後、S232に処理が進められ、ECU300は、スタータ200の動作モードとして全駆動モードを選択する。そして、エンジン100をクランキングすべく、モータ220が駆動される。
モータ220に先立ってアクチュエータ232を駆動する場合、モータ220を駆動してクランキングを開始した後の電圧がアクチュエータ232の駆動後の電圧よりも低くなり得る。したがって、モータ220を駆動する前の電圧を監視する必要はない。よって、240にて、モータ220が駆動された後に低下したバッテリ120の電圧の最小値V1が、エンジン100の停止可否を判定するための最小値VMINに設定される。最小値VMINがしきい値VSを下回ると(S272にてYES)、S274にて、ECU300は、エンジン100の停止を制限する。これにより、バッテリ100の電圧が不十分である場合には、エンジン100の自動停止が制限される。エンジン100の停止が制限されると、以後、停止条件が満たされない。したがって、エンジン100の自動停止、すなわちアイドリングストップまたはエコノミーランニングが制限され、エンジン100が継続して運転される。
最小値VMINがしきい値VSを下回らなければ(S272にてNO)、S276にて、ECU300は、エンジン100の停止を許可する。
次に、ECU300は、S280にて、エンジン100の始動が完了したか否かを判定する。エンジン100の始動完了の判定については、たとえば、モータ220の駆動開始から所定時間が経過した後に、エンジン回転速度が、自立運転を示すしきい値γより大きいか否かによって判定するようにしてもよい。
エンジン100の始動が完了していない場合(S280にてNO)は、エンジン100のクランキングが継続される。
エンジン100の始動が完了した場合(S280にてYES)は、S290に処理が進められて、ECU300は、スタータ200の動作モードとして待機モードを選択する。
エンジン100の回転速度Neが第1の基準値α1より大きい場合(S220にてNO)は、S234にて、ECU300は、スタータ200の動作モードとして回転モードを選択する。そして、ECU300は、制御信号SE2を出力してリレーRY2を閉成することによってモータ220を駆動する。このとき、アクチュエータ232は駆動されない。
そして、ECU300は、S236にて、スタータ200の動作モードとして全駆動モードを選択する。これによって、アクチュエータ232が駆動されて、ピニオンギヤ260とリングギヤ110が係合し、エンジン100がクランキングされる。
一般的に、モータ220の消費電力はアクチュエータ232等の他の電気機器に比べて大きいが、ピニオンギヤ260とリングギヤ110が係合する前はモータ220の負荷が小さいため、バッテリ120の電圧が不十分であるにもかかわらずバッテリ120の電圧降下量が小さい場合があり得る。逆に、ピニオンギヤ260とリングギヤ110が係合する際には、ピニオンギヤ260の回転数とリングギヤ110の回転数が同期しているため、クランキングのために要するモータ220の負荷が小さいこともあり得る。この場合も、バッテリ120の電圧が不十分であるにもかかわらずバッテリ120の電圧降下量が小さい場合があり得る。
そこで、本実施の形態においては、アクチュエータ232を駆動する前の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V1が、アクチュエータ232を駆動した後の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V2よりも低いと(S242にてNO)、S240にて、最小値V1が、エンジン100の停止可否を判定するための最小値VMINに設定される。
一方、アクチュエータ232を駆動した後の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V2が、アクチュエータ232を駆動する前の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V1よりも低いと(S242にてYES)、S244にて、最小値V2が、エンジン100の停止可否を判定するための最小値VMINに設定される。
最小値VMINがしきい値VSを下回ると(S272にてYES)、S274にて、ECU300は、エンジン100の停止を制限する。したがって、モータ220を駆動した後の電圧降下量が小さくても、アクチュエータ232を駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジン100の自動停止を制限できる。逆に、アクチュエータ232を駆動した後の電圧降下量が小さくても、モータ220を駆動した後の電圧降下量が大きければ、エンジン100の自動停止を制限できる。
エンジン100の始動が完了すると(S280にてYES)、S290に処理が進められて、ECU300は、スタータ200の動作モードとして待機モードを選択する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、100 エンジン、110 リングギヤ、111 クランク軸、115 回転速度センサ、120 バッテリ、125,130 電圧センサ、140 アクセルペダル、150 ブレーキペダル、160 動力伝達装置、170 駆動輪、200,202 スタータ、210 プランジャ、220 モータ、230 ソレノイド、232 アクチュエータ、240 連結部、245 支点、250 出力部材、260 ピニオンギヤ、270 ワンウェイクラッチ、300 ECU、410 待機モード、420 係合モード、430 回転モード、440 全駆動モード、RY1,RY2 リレー。
バッテリ120は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。バッテリ120は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電などの二次電池を含んで構成される。また、バッテリ120は、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子により構成されてもよい。
第2のモードでエンジン100を再始動する際には、モータ220を駆動した後に低下したバッテリ120の電圧と、アクチュエータ232を駆動した後に低下バッテリ120の電圧とのうち、低いほうの電圧がしきい値VSを下回ると、以後、エンジン100の停止が制限される。たとえば、モータ220を駆動した後であって、アクチュエータ232を駆動する前の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V1と、アクチュエータ232を駆動した後の期間におけるバッテリ120の電圧の最低値V2とのうちの、低い方の電圧がしきい値VS以下であると、以後、エンジン100の停止が制限される。

Claims (3)

  1. 予め定められた条件に基づいて自動停止するエンジンの始動装置であって、
    前記エンジンを始動させるスタータと、
    前記スタータに電力を供給するバッテリと、
    前記スタータの制御装置とを備え、
    前記スタータは、
    前記エンジンのクランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、
    駆動状態において、前記第2のギヤを前記第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、
    前記第2のギヤを回転させるモータとを含み、
    前記制御装置は、
    前記アクチュエータおよび前記モータの各々を個別に駆動可能であり、
    前記アクチュエータの駆動に先立って前記モータを駆動させる回転モードを有し、
    前記回転モードの実行時に、前記モータを駆動した後に低下した前記バッテリの電圧と、前記アクチュエータを駆動した後に低下した前記バッテリの電圧とのうち、低い方の電圧に基づいて、前記エンジンの自動停止を制限する、エンジンの始動装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記モータの駆動に先立って前記アクチュエータを駆動して、前記第2のギヤを前記第1のギヤと係合させる係合モードをさらに有し、
    前記係合モードの実行時は、前記モータを駆動した後に低下する電圧に基づいて、前記エンジンの自動停止を制限する、請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 予め定められた条件に基づいて自動停止するエンジンの制御方法であって、前記エンジンには、クランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、駆動状態において、前記第2のギヤを前記第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、前記第2のギヤを回転させるモータとを含み、かつバッテリから電力が供給されるスタータが設けられ、制御方法は、
    前記アクチュエータの駆動に先立って前記モータを駆動させるステップと、
    前記モータを駆動した後に低下した前記バッテリの電圧と、前記アクチュエータを駆動した後に低下した前記バッテリの電圧とのうち、低い方の電圧に基づいて、前記エンジンの自動停止を制限するステップとを備える、エンジンの制御方法。
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