JPWO2013035881A1 - アンテナ構造、高周波放射用プラグ、及び内燃機関 - Google Patents

アンテナ構造、高周波放射用プラグ、及び内燃機関 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、高周波を放射するための放射アンテナが絶縁体に埋設されたアンテナ構造において、高周波の放射効率を向上させることである。本発明は、高周波を放射するための放射アンテナと、前記放射アンテナが埋設された絶縁体とを備え、前記絶縁体には、高周波を放射する放射空間に露出して、前記放射アンテナから放射された高周波が前記放射空間に放射される主放射面が形成されたアンテナ構造であって、前記放射アンテナは、棒状に形成されて、前記絶縁体の内部を前記主放射面に沿って曲がり、前記放射アンテナでは、その放射アンテナにおいて互いに隣り合う近接部分の設置位置が前記主放射面に垂直な方向にずれている。ことを特徴とする。

Description

本発明は、高周波を放射するための放射アンテナが絶縁体により被覆されたアンテナ構造、そのアンテナ構造を備えた高周波放射用プラグ、及びその高周波放射用プラグを備えた内燃機関に関するものである。
従来から、高周波を放射するための放射アンテナが絶縁体により被覆されたアンテナ構造が知られている。例えば特開2010−96128号公報には、この種のアンテナ構造が設けられた内燃機関が開示されている。
特開2010−96128号公報に記載の内燃機関では、シリンダヘッドに電磁波供給路が埋設され、その電磁波供給路の燃焼室側の端面が放射アンテナとなっている。この放射アンテナは、誘電体により被覆されている。
特開2010−96128号公報
ところで、内燃機関のように設置場所の制約が大きい構造体にアンテナ構造を設ける場合に、アンテナ構造の絶縁体において、放射アンテナからの電磁波が放射される放射面を大きく確保することが困難である。そのため、放射アンテナから放射させる高周波の電力を大きくするに従って、放射効率が低下してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高周波を放射するための放射アンテナが絶縁体に埋設されたアンテナ構造において、高周波の放射効率を向上させることにある。
第1の発明は、高周波を放射するための放射アンテナと、前記放射アンテナが埋設された絶縁体とを備え、前記絶縁体には、高周波を放射する放射空間に露出して、前記放射アンテナから放射された高周波が前記放射空間に放射される主放射面が形成されたアンテナ構造であって、前記放射アンテナは、棒状に形成されて、前記絶縁体の内部を前記主放射面に沿って曲がり、前記放射アンテナでは、その放射アンテナにおいて互いに隣り合う近接部分の設置位置が前記主放射面に垂直な方向にずれている。
第1の発明では、放射アンテナが、主放射面に沿って曲がりながら延びる棒状のアンテナである。放射アンテナでは、その放射アンテナにおいて互いに隣り合う近接部分の設置位置が主放射面に垂直な方向にずれている。
ここで、アンテナ構造において、高周波の放射効率を向上させるには、主放射面を正面から透視した場合の放射アンテナの面積(以下、「透視アンテナ面積」という。)が大きい方が望ましい。例えば、絶縁体において主放射面に平行な一断面だけに沿ってこのような棒状の放射アンテナを設ける場合は、互いに非接触の近接部分の間で絶縁破壊が生じないように、放射アンテナの設置断面内で、近接部分同士の間隔をある程度確保する必要がある。そのため、放射アンテナの設置断面内における近接部分同士の間隔を確保するために、透視アンテナ面積が制限される。
それに対して、第1の発明では、主放射面に垂直な方向に近接部分の設置位置を互いにずらしている。従って、主放射面を正面から透視した場合における近接部分同士の間隔を小さく、又はなくすことができる。これらの結果、透視アンテナ面積の制限が緩和される。
第2の発明は、第1の発明において、前記放射アンテナが、前記放射面に沿って螺旋状に延びている。
第3の発明は、第1の発明において、前記放射アンテナでは、前記主放射面を正面から透視した場合に前記近接部分が互いに当接または重複している。
第4の発明は、第1から第3の何れか1つの発明のアンテナ構造と、前記放射アンテナから放射する高周波を伝送する伝送線路と、筒状の導体により構成され、一端に前記放射アンテナが設けられると共に、該放射アンテナから他端側に延びる前記伝送線路を収容するケーシングとを備えている高周波放射用プラグである。
第5の発明は、第4の発明の高周波放射用プラグと、燃焼室が形成されて、前記燃焼室に高周波を放射可能に前記高周波放射用プラグが取り付けられた内燃機関本体とを備えている内燃機関である。
本発明では、放射アンテナにおいて、主放射面に垂直な方向に近接部分の設置位置を互いにずらすことで、主放射面を正面から透視した場合における近接部分同士の間隔を小さく、又はなくすことができる。従って、透視アンテナ面積の制限が緩和されて透視アンテナ面積を大きくすることができるので、高周波の放射効率を向上させることができる。
実施形態に係る内燃機関の縦断面図である。 実施形態に係る内燃機関の燃焼室の天井面の正面図である。 実施形態に係る点火装置および電磁波放射装置のブロック図である。 実施形態に係る高周波放射用プラグの縦断面図である。 実施形態に係るアンテナ構造を透視した斜視図である。 実施形態に係るアンテナ構造を主放射面から透視した正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態は、本発明に係る内燃機関10である。内燃機関10は、ピストン23が往復動するレシプロタイプの内燃機関である。内燃機関10は、内燃機関本体11と点火装置12と電磁波放射装置13と制御装置35とを備えている。内燃機関10では、点火装置12により混合気に点火して混合気を燃焼させる燃焼サイクルが繰り返し行われる。
−内燃機関本体−
内燃機関本体11は、図1に示すように、シリンダブロック21とシリンダヘッド22とピストン23とを備えている。シリンダブロック21には、横断面が円形のシリンダ24が複数形成されている。各シリンダ24内には、ピストン23が往復自在に設けられている。ピストン23は、コネクティングロッドを介して、クランクシャフトに連結されている(図示省略)。クランクシャフトは、シリンダブロック21に回転自在に支持されている。各シリンダ24内においてシリンダ24の軸方向にピストン23が往復運動すると、コネクティングロッドがピストン23の往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。
シリンダヘッド22は、ガスケット18を挟んで、シリンダブロック21上に載置されている。シリンダヘッド22は、シリンダ24、ピストン23及びガスケット18と共に、円形断面の燃焼室20を区画する区画部材を構成している。燃焼室20の直径は、例えば、電磁波放射装置13が燃焼室20へ放射するマイクロ波の波長の半分程度である。
シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、点火装置12の一部を構成する点火プラグ40が1つずつ設けられている。図2に示すように、点火プラグ40では、燃焼室20に露出する先端部が、燃焼室20の天井面51(シリンダヘッド22における燃焼室20に露出する面)の中心部に位置している。点火プラグ40の先端部の外周は、その軸方向から見て円形である。点火プラグ40の先端部には、中心電極40a及び接地電極40bが設けられている。中心電極40aの先端と接地電極40bの先端部との間には、放電ギャップが形成されている。
シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、吸気ポート25及び排気ポート26が形成されている。吸気ポート25には、吸気ポート25の吸気側開口25aを開閉する吸気バルブ27と、燃料を噴射するインジェクター29とが設けられている。一方、排気ポート26には、排気ポート26の排気側開口26aを開閉する排気バルブ28が設けられている。
−点火装置−
点火装置12は、燃焼室20毎に設けられている。図3に示すように、各点火装置12は、高電圧パルスを出力する点火コイル14と、点火コイル14から出力された高電圧パルスが供給される点火プラグ40とを備えている。
点火コイル14は、直流電源(図示省略)に接続されている。点火コイル14は、制御装置35から点火信号を受けると、直流電源から印加された電圧を昇圧し、昇圧後の高電圧パルスを点火プラグ40の中心電極40aに出力する。点火プラグ40では、高電圧パルスが中心電極40aに印加されると、放電ギャップにおいて絶縁破壊が生じてスパーク放電が生じる。スパーク放電の放電経路には、放電プラズマが生成される。中心電極40aには、高電圧パルスとしてマイナスの電圧が印加される。
なお、点火装置12は、放電プラズマに電気エネルギーを供給して放電プラズマを拡大させるプラズマ拡大部を備えていてもよい。プラズマ拡大部は、例えば、放電プラズマに高周波(例えばマイクロ波)のエネルギーを供給することによりスパーク放電を拡大させる。プラズマ拡大部によれば、希薄な混合気に対して着火の安定性を向上させることができる。プラズマ拡大部として、電磁波放射装置13を利用してもよい。
−電磁波放射装置−
電磁波放射装置13は、図3に示すように、電磁波発生装置31と電磁波切替器32と高周波放射用プラグ34とを備えている。電磁波放射装置13では、電磁波発生装置31と電磁波切替器32が1つずつ設けられ、燃焼室20毎に高周波放射用プラグ34が設けられている。
電磁波発生装置31は、制御装置35から電磁波駆動信号(パルス信号)を受けると、その電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波を連続的に出力する。電磁波発生装置31は、100以上1000ワット以下の出力値(例えば500ワット)でマイクロ波を出力する。電磁波発生装置31では、半導体発振器がマイクロ波を生成する。なお、半導体発振器の代わりに、マグネトロン等の他の発振器を使用してもよい。
電磁波切替器32は、1つの入力端子と、高周波放射用プラグ34毎に設けられた複数の出力端子とを備えている。入力端子は、電磁波発生装置31に電気的に接続されている。各出力端子は、対応する高周波放射用プラグ34の入力端子に電気的に接続されている。電磁波切替器32は、制御装置35により制御されて、複数の高周波放射用プラグ34の間で、電磁波発生装置31から出力されたマイクロ波の供給先を順番に切り替える。
高周波放射用プラグ34は、図1に示すように、全体として略円柱状に形成されている。高周波放射用プラグ34は、図4に示すように、セラミック63(電気絶縁体)に導体が埋設されたセラミック構造体36と、そのセラミック構造体36を収容するケーシング37とを備えている。
セラミック構造体36は、角柱状に形成されている。セラミック構造体36の断面形状は、その長さ方向に亘って一様である。セラミック構造体36の断面形状は、例えば正方形である。セラミック構造体36は、どの断面においても一辺の長さが等しく、1辺の長さが例えば1.5〜5mm(例えば3mm)である。
セラミック構造体36は、マイクロ波の伝送線路60が埋設された伝送部38と、放射アンテナ16が埋設された放射部39とを備えている。伝送部38と放射部39は一体化されている。セラミック構造体36では、伝送部38が大部分を占めている。セラミック構造体36では、一端部が放射部39を構成し、残りが伝送部38を構成している。
伝送部38では、マイクロ波の伝送線路60を構成する中心導体61及び外側導体62がセラミック63に埋設されている。中心導体61は、直線状の導体である。中心導体61は、伝送部38の全長に亘って、セラミック構造体36の軸心上に設けられている。一方、外側導体62は、例えば矩形筒状の導体である。外側導体62は、セラミック63を挟んで中心導体61を囲っている。外側導体62は、その全長に亘って、中心導体61に対して一定の距離を隔てて設けられている。外側導体62は、その一端だけがセラミック構造体36の端面に露出している。高周波放射用プラグ34では、伝送部38の一端がマイクロ波の入力端子になっている。伝送部38では、入力端子から入力されたマイクロ波が外側導体62の外側へ漏れることなく放射部39へ伝送される。
なお、特開平10−75108号公報に記載された積層化技術を利用してセラミック構造体36を製造する場合は、導体層と筒状導体(バイアホール)を組み合わせて外側導体62を構成してもよい。その場合に、外側導体62は、外側導体62の外側へマイクロ波が漏洩しないように、マイクロ波の伝送方向に隣り合う筒状導体の間の距離が設定される。
放射部39は、マイクロ波を放射するための放射アンテナ16と、放射アンテナ16が埋設されたセラミック63(絶縁体)とを備えたアンテナ構造を構成している。放射部39には、放射アンテナ16がセラミック構造体36の外面に露出しないように、放射アンテナ16が埋設されている。つまり、放射アンテナ16の全表面は、セラミック63により被覆されている。放射アンテナ16は、その入力端で伝送部38の中心導体61と一体化されている。
放射部39では、図4に示すように、セラミック構造体36の端面65と側面の一部が燃焼室20(放射空間)に露出する露出面となる。これらの露出面のうち、放射アンテナ16から放射されたマイクロ波の大部分が燃焼室20に放射されるセラミック構造体36の端面65が、主放射面65を構成している。主放射面65は、正面から透視した場合における放射アンテナ16の面積が露出面の中で最大となる面である。
放射アンテナ16は、棒状に形成されて、セラミック63の内部を主放射面65に沿って曲がっている。具体的に、放射アンテナ16は、図5に示すように、中心導体61の軸心を中心に矩形状に旋回する螺旋状の導体である。図5及び図6に示すように、放射アンテナ16では、その放射アンテナ16において互いに隣り合う近接部分66,67の設置位置が主放射面65に垂直な方向にずれている。放射アンテナ16では、主放射面65を正面から透視した場合に近接部分66,67のフランジ部が互いに当接している。なお、主放射面65を正面から透視した場合に近接部分66,67が互いに重複していてもよい。
具体的に、放射アンテナ16は、中心導体61に当接して1つの筒状導体により構成された中心部100と、その中心部100の外側に設けられて複数の筒状導体により構成された第1中間部101及び第2中間部102と、最も外側に設けられて複数の筒状導体により構成された外周部103とを備えている。放射アンテナ16では、内側から、中心部100、第1中間部101、第2中間部102、外周部103の順番で設けられ、互いに隣り合うもの同士の端が接続導体104により接続されている。第1中間部101及び第2中間部102は、互いに近接部分66,67を構成している。第2中間部102及び外周部103は、互いに近接部分66,67を構成している。放射アンテナ16では、中心部100、第1中間部101、第2中間部102、及び外周部103のうち第2中間部192だけが、主放射面65に垂直な方向の設置位置が伝送部38側へずれている。その結果、第1中間部101及び第2中間部102は、主放射面65に垂直な方向に設置位置がずれている。第2中間部102及び外周部103は、主放射面65に垂直な方向に設置位置がずれている。
ケーシング37は、断面視において外周形状が円形で内周形状が矩形の筒状に形成されている。断面視において、ケーシング37の内周形状及び内周の辺長は、セラミック構造体36の外周形状及び外周の辺長と同じである。ケーシング37には、一端において放射部39の端面が露出して他端において伝送部38の端面が露出するように、セラミック構造体36が嵌め込まれている。ケーシング37の一端からは、放射アンテナ16の一部がケーシング37の外側に位置するように、放射部39の一部が突出している。
ケーシング37の外径は、ケーシング37の軸方向において1箇所で変化している。ケーシング37の外周面には、1箇所だけ段差が形成されている。ケーシング37では、放射部39が露出する先端側の外径が、伝送部38が露出する基端側の外径よりも小さい。
高周波放射用プラグ34は、放射部39が燃焼室20に露出するように、シリンダヘッド22に取り付けられている。高周波放射用プラグ34は、シリンダヘッド22の取付孔に螺合されている。高周波放射用プラグ34は、伝送部38の入力端子が同軸ケーブル(図示省略)を介して電磁波切替器32の出力端子に接続されている。高周波放射用プラグ34では、伝送部38の入力端子からマイクロ波が入力されると、マイクロ波が伝送部38の外側導体62の内側を通過する。伝送部38を通過したマイクロ波は、放射アンテナ16から燃焼室20へ放射される。
また、内燃機関本体11では、燃焼室20を区画する区画部材に、放射アンテナ16から燃焼室20へ放射されたマイクロ波に共振する複数の受信アンテナ52が設けられている。各受信アンテナ52は、円環状に形成されている。図1に示すように、受信アンテナ52は、ピストン23の頂部に2つ設けられている。各受信アンテナ52は、ピストン23の頂面に形成された絶縁層56によりピストン23から電気的に絶縁され、電気的にフローティングの状態で設けられている。
−制御装置の動作−
制御装置35の動作について説明する。制御装置35は、各燃焼室20に対して、1回の燃焼サイクルに、点火装置12に混合気への点火を指示する第1動作と、混合気の着火後に電磁波放射装置13にマイクロ波の放射を指示する第2動作とを行う。
具体的に、制御装置35は、ピストン23が圧縮上死点の手前に位置する点火タイミングに第1動作を行う。制御装置35は、第1動作として点火信号を出力する。
点火装置12では、点火信号を受けると、上述したように、点火プラグ40の放電ギャップにおいてスパーク放電が生じる。混合気は、スパーク放電により着火する。混合気が着火すると、燃焼室20の中心部の着火位置からシリンダ24の壁面へ向かって火炎が広がる。
制御装置35は、混合気が着火した後に、例えば火炎伝播の後半期間の開始タイミングに第2動作を行う。制御装置35は、第2動作として電磁波駆動信号を出力する。
電磁波放射装置13は、電磁波駆動信号を受けると、上述したように、放射アンテナ16からマイクロ波の連続波(CW)を放射する。マイクロ波は、火炎伝播の後半期間に亘って放射される。なお、電磁波駆動信号の出力タイミング及びパルス幅は、2つの受信アンテナ52が設けられた領域を火炎が通過する期間に亘ってマイクロ波が放射されるように設定すればよい。
各受信アンテナ52では、マイクロ波が共振する。2つの受信アンテナ52の近傍では、火炎伝播の後半期間の間ずっと、燃焼室20において相対的に電界強度が強い強電界領域が形成される。火炎の伝播速度は、その火炎が強電界領域を通過する際にマイクロ波のエネルギーを受けて増大する。
なお、マイクロ波のエネルギーが大きい場合には、強電界領域においてマイクロ波プラズマが生成される。マイクロ波プラズマの生成領域では活性種(例えば、OHラジカル)が生成される。強電界領域を通過する火炎の伝播速度は、活性種により増大する。
−実施形態の効果−
本実施形態では、放射アンテナ16において、主放射面65に垂直な方向に近接部分66,67の設置位置を互いにずらすことで、主放射面65を正面から透視した場合における近接部分66,67同士の間隔を小さく、又はなくすことができる。従って、透視アンテナ面積の制限が緩和されて透視アンテナ面積を大きくすることができるので、マイクロ波の放射効率を向上させることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態は、以下のように構成してもよい。
前記実施形態では、放射アンテナ16が矩形に旋回する螺旋状に形成されていたが、放射アンテナ16が円形に旋回する螺旋状に形成されていてもよい。また、放射アンテナ16は、主放射面65を正面から透視した場合に、複数回に亘って往復する矩形波状に折れ曲がった棒状のアンテナであってもよい。
また、前記実施形態では、中心導体61が放射アンテナ16に当接しているが、中心導体61が放射アンテナ16に容量結合されていてもよい。
また、前記実施形態において、高周波放射用プラグ34を内燃機関本体11に複数設けてもよい。
また、前記実施形態において、伝送部38の外側導体62を省略してもよい。その場合、伝送部38では、中心導体61の外周面とケーシング37の内周面との間をマイクロ波が伝送される。
また、前記実施形態において、伝送部38の中心導体61を省略して、伝送部38を導波管としてもよい。
また、前記実施形態において、内燃機関10が他のタイプ(ディーゼルエンジン、エタノールエンジン、ガスタービン等)のものであってもよい。また、内燃機関10が航空機のエンジンである場合にエンジンの失火時に、点火装置12および電磁波放射装置13を用いて、スパーク放電によるプラズマをマイクロ波により拡大したマイクロ波プラズマを生成して再着火を行ってもよい。
以上説明したように、本発明は、高周波を放射するための放射アンテナが絶縁体により被覆されたアンテナ構造、そのアンテナ構造を備えた高周波放射用プラグ、及びその高周波放射用プラグを備えた内燃機関について有用である。
16 放射アンテナ
36 セラミック構造体
39 放射部(アンテナ構造)
61 中心導体
63 セラミック(絶縁体)
67 近接部分
68 近接部分

Claims (5)

  1. 高周波を放射するための放射アンテナと、
    前記放射アンテナが埋設された絶縁体とを備え、
    前記絶縁体には、高周波を放射する放射空間に露出して、前記放射アンテナから放射された高周波が前記放射空間に放射される主放射面が形成されたアンテナ構造であって、
    前記放射アンテナは、棒状に形成されて、前記絶縁体の内部を前記主放射面に沿って曲がり、
    前記放射アンテナでは、その放射アンテナにおいて互いに隣り合う近接部分の設置位置が前記主放射面に垂直な方向にずれている。
    ことを特徴とするアンテナ構造。
  2. 請求項1において、
    前記放射アンテナは、前記放射面に沿って螺旋状に延びている
    ことを特徴とするアンテナ構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記放射アンテナでは、前記主放射面を正面から透視した場合に前記近接部分が互いに当接または重複している
    ことを特徴とするアンテナ構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のアンテナ構造と、
    前記放射アンテナから放射する高周波を伝送する伝送線路と、
    筒状の導体により構成され、一端に前記放射アンテナが設けられると共に、前記放射アンテナから他端側に延びる前記伝送線路を収容するケーシングとを備えている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  5. 請求項4に記載の高周波放射用プラグと、
    燃焼室が形成されて、前記燃焼室に高周波を放射可能に前記高周波放射用プラグが取り付けられた内燃機関本体とを備えている
    ことを特徴とする内燃機関。
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