本発明の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバ及び前記コンテンツを利用するコンテンツ利用機器を含むコンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ管理サーバは、前記コンテンツ利用機器が当該コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第一接続検知手段と、前記第一接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理手段とを備え、前記コンテンツ管理手段は、前記コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含んでおり、前記コンテンツ利用機器は、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第二接続検知手段と、前記第二接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択手段と、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備えることを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続から非接続へ変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止し、又は、拒否し、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続から非接続に変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツに有効期限を設定してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続から非接続に変化したことを検知した場合に、有効期限による制御方法を選択し、有効期限を設定し、当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止、又は、拒否する。このため、有効期限内において、ユーザは、コンテンツを利用でき、有効期限が終了した後においては、提供者のコンテンツを保護することができる。また、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が接続から非接続に変化したことを検知した場合に、有効期限による制御方法を選択し、有効期限を設定するので、コンテンツを有効期限により管理することができる。このため、提供者は、安心である。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、制御コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限の設定を解除し、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が非接続から接続に変化したことを検知した場合に、有効期限に依存しない制御方法を選択し、有効期限の設定を解除する。このため、ユーザは、コンテンツを利用することができる。また、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合に、有効期限に依存しない制御方法を選択し、有効期限の設定する。この場合には、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに接続されており、提供者は、安心である。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を延長するように更新し、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続状態であることを検知した場合に、継続して有効期限による制御方法を選択し、有効期限を延長するように更新する。このため、ユーザは、継続してコンテンツを利用することができる。また、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合に、継続して有効期限による有効期限による制御方法を選択し、有効期限を延長するように更新する。この場合には、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに接続されており、提供者は、安心である。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化受付手段と、前記コンテンツ利用機器に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信手段と、前記無効化指示に対する返答である無効化返答を前記コンテンツ利用機器から受信する無効化返答受信手段を含み、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ利用機器が接続されている場合に、前記コンテンツ管理サーバからの前記無効化指示を受信する無効化指示受信手段と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化手段と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、前記無効化返答を生成し、前記コンテンツ管理サーバに返信する無効化返答送信手段とを含み、前記コンテンツ利用機器が接続されていない場合に、前記第二選択手段は、有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を設定し、前記無効化手段は、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行うとしてもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器が接続されていない場合に、前記コンテンツ制御手段は、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行う。このため、有効期限が終了した後において、提供者のコンテンツを保護することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツを削除するコンテンツ削除手段を含み、前記コンテンツ制御手段は、さらに、前記コンテンツが削除された旨を記録し、前記コンテンツ利用機器は、さらに、当該コンテンツ利用機器が接続されている場合、直ちに、前記コンテンツが削除された旨を前記コンテンツ管理サーバに通知し、当該コンテンツ利用機器が接続されていない場合、前記コンテンツ管理サーバに接続後、前記コンテンツが削除された旨を前記コンテンツ管理サーバに通知する通知手段を含み、前記コンテンツ管理手段は、さらに、当該コンテンツ利用機器において、前記コンテンツが削除された旨を記録してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続されている場合、直ちに、コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバに通知する。一方、自身が接続されていない場合、非接続から接続への変化を検知したとき、当該コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバに通知する。このため、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器における自主的なコンテンツの削除を知ることができる。
また、本発明の別の一態様は、コンテンツの管理を行い、前記コンテンツをコンテンツ利用機器に提供するコンテンツ管理サーバであって、前記コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第一接続検知手段と、前記第一接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理手段とを備え、前記コンテンツ管理手段は、前記コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含んでいることを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
ここで、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続から非接続に変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツに有効期限を設定してもよい。
この構成によると、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が接続から非接続に変化したことを検知した場合に、有効期限による制御方法を選択し、有効期限を設定するので、コンテンツを有効期限により管理することができる。このため、提供者は、安心である。
ここで、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
この構成によると、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合に、有効期限に依存しない制御方法を選択し、有効期限の設定する。この場合には、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに接続されており、提供者は、安心である。
ここで、前記コンテンツ管理手段は、前記第一接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
この構成によると、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合に、継続して有効期限による有効期限による制御方法を選択し、有効期限を延長するように更新する。この場合には、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに接続されており、提供者は、安心である。
ここで、前記第一接続検知手段は、あらかじめ決定されたタイミングで前記コンテンツ利用機器に対してポーリングし、前記ポーリングに対応して前記コンテンツ利用機器からのポーリング返答を受信した場合、前記コンテンツ利用機器との接続を検知し、前記ポーリング返答が所定の時間内に受信できない場合、前記コンテンツ利用機器との非接続を検知してもよい。
この構成によると、コンテンツ管理サーバは、ポーリング返答の有無により、コンテンツ利用機器が接続されているか否かを検出することができる。
ここで、前記第一接続検知手段は、前記コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、ポーリングのタイミングを決定してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、ポーリングのタイミングを決定するので、ポーリングを行う時点を効果的に決定することができる。
ここで、前記第一接続検知手段は、あらかじめ決定されたタイミングで前記コンテンツ利用機器からのポーリングを受信することにより、前記コンテンツ利用機器が接続されていることを検知し、ポーリング返答を前記コンテンツ利用機器に返答してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器からのポーリングにより、コンテンツ利用機器が接続されているか否かを検出することができる。このため、コンテンツ管理サーバは、接続確認を行う必要がない。
ここで、前記第一接続検知手段は、前記コンテンツ利用機器からの接続通知により、前記コンテンツ利用機器との接続を検知してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器からの接続通知により、コンテンツ利用機器が接続されていることを検出することができる。このため、コンテンツ管理サーバは、接続確認を行う必要がない。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化受付手段と、当該コンテンツ利用機器に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信手段と、前記無効化指示に対する返答である無効化返答を前記コンテンツ利用機器から受信する無効化返答受信手段とを含むとしてもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器に対して、コンテンツの無効化指示を送信し、無効化指示に対する返答である無効化返答を受信するので、コンテンツ利用機器におけるコンテンツの無効化を行うことができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記コンテンツ利用機器からの無効化返答を参照して、無効化状況を表示する無効化表示手段を備え、前記無効化表示手段は、接続されたコンテンツ利用機器の無効化完了を示す無効化完了情報及び接続されていないコンテンツ利用機器においてコンテンツに設定された有効期限を表示してもよい。
この構成によると、接続されたコンテンツ利用機器の無効化完了を示す無効化完了情報及び接続されていないコンテンツ利用機器においてコンテンツに設定された有効期限を表示する。このため、コンテンツの提供者は、無効化の状況を知ることができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記コンテンツ管理手段による前記コンテンツの管理の内容を表示する表示手段を含むとしてもよい。
この構成によると、コンテンツの管理の内容を表示する。このため、コンテンツの提供者は、コンテンツの管理の内容を知ることができる。
また、本発明の別の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバから提供されるコンテンツを利用するコンテンツ利用機器であって、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第二接続検知手段と、前記第二接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択手段と、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備えることを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続から非接続へ変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止し、又は、拒否してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続から非接続に変化したことを検知した場合に、有効期限による制御方法を選択し、有効期限を設定し、当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止、又は、拒否する。このため、有効期限内において、ユーザは、コンテンツを利用でき、有効期限が終了した後においては、提供者のコンテンツを保護することができる。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が非接続から接続に変化したことを検知した場合に、有効期限に依存しない制御方法を選択し、有効期限の設定を解除する。このため、ユーザは、コンテンツを利用することができる。
ここで、前記第二選択手段は、前記第二接続検知手段により、当該コンテンツ利用機器が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続状態であることを検知した場合に、継続して有効期限による制御方法を選択し、有効期限を延長するように更新する。このため、ユーザは、継続してコンテンツを利用することができる。
ここで、前記第二接続検知手段は、あらかじめ決定されたタイミングにおける前記コンテンツ管理サーバからのポーリングを、当該タイミングにおいて受信したか否かを検知することにより、自身の通信モジュールの有効性を検知することにより、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかを検知することにより、利用者による通信のオン及びオフの操作を検知することにより、又は、これらの組み合わせにより、自身が接続されているか否かを検知してもよい。
この構成によると、ポーリング、通信モジュールの有効性、電波の届く範囲、利用者による通信のオン及びオフの操作などの様々な方法により、自身が接続されているか否かを検知することができる。
ここで、前記第二接続検知手段は、前記コンテンツ利用機器が接続状態となったことを検知して、前記コンテンツ管理サーバに対してポーリングし、前記ポーリングに対応して前記コンテンツ管理サーバからのポーリング返答を受信し、前記コンテンツ制御手段は、前記ポーリング返答が有効期限の延長更新を許可する場合に、コンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
この構成によると、前記コンテンツ管理サーバに対してポーリングし、ポーリング返答が有効期限の延長更新を許可する場合に、コンテンツの有効期限を延長するように更新する。このため、コンテンツ利用機器のユーザは、継続してコンテンツを利用することができる。
ここで、前記第二接続検知手段は、前記コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、前記コンテンツ管理サーバへのポーリングのタイミングを決定してもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、ポーリングのタイミングを決定するので、ポーリングを行う時点を効果的に決定することができる。
ここで、前記第二接続検知手段は、当該コンテンツ利用機器が接続状態となったことを検知して前記コンテンツ管理サーバに、接続通知を送信し、前記第二接続検知手段は、あらかじめ決定されたタイミングにおける前記コンテンツ管理サーバからのポーリングを、当該タイミングにおいて受信したか否かを検知することにより、自身の通信モジュールの有効性を検知することにより、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかを検知することにより、利用者による通信のオン及びオフの操作を検知することにより、又は、これらの組み合わせにより、自身が接続状態となったことを検知してもよい。
この構成によると、ポーリング、通信モジュールの有効性、電波の届く範囲、利用者による通信のオン及びオフの操作などの様々な方法により、自身が接続されているか否かを検知して、接続通知をコンテンツ管理サーバに送信することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ利用機器が接続されている場合に、前記コンテンツ管理サーバから無効化指示を受信する無効化指示受信手段と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化手段と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、無効化返答を生成し、生成した無効化返答を前記コンテンツ管理サーバに送信する無効化返答送信手段とを含むとしてもよい。
この構成によると、コンテンツ管理サーバからコンテンツの無効化指示を受信して、コンテンツ利用機器におけるコンテンツの無効化を行うことができる。このため、コンテンツを保護することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記無効化手段における前記コンテンツの無効化の履歴を表示する無効化表示手段を含むとしてもよい。
この構成によると、コンテンツの無効化の履歴を表示するので、ユーザは、無効化の履歴を知ることができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ制御手段による制御の内容を表示する表示手段を含むとしてもよい。
この構成によると、コンテンツ制御手段による制御の内容を表示する。このため、ユーザは、制御の内容を知ることができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ利用機器が接続されている場合に、前記コンテンツ管理サーバからコンテンツの前記無効化指示を受信する無効化指示受信手段と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化手段と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、前記無効化返答を生成し、前記コンテンツ管理サーバに返信する無効化返答送信手段とを含み、前記コンテンツ利用機器が接続されていない場合に、前記第二選択手段は、有効期限による前記制御方法を選択し、前記コンテンツ制御手段は、コンテンツの有効期限を設定し、前記無効化手段は、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行うとしてもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器が接続されていない場合に、前記コンテンツ制御手段は、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行う。このため、有効期限が終了した後において、提供者のコンテンツを保護することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツを削除するコンテンツ削除手段を含み、前記コンテンツ制御手段は、さらに、前記コンテンツが削除された旨を記録し、前記コンテンツ利用機器は、さらに、当該コンテンツ利用機器が接続されている場合、直ちに、前記コンテンツが削除された旨を前記コンテンツ管理サーバに通知し、当該コンテンツ利用機器が接続されていない場合、前記コンテンツ管理サーバに接続後、前記コンテンツが削除された旨を前記コンテンツ管理サーバに通知する通知手段を含むととしてもよい。
この構成によると、コンテンツ利用機器は、自身が接続されている場合、直ちに、コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバに通知する。一方、自身が接続されていない場合、非接続から接続への変化を検知したとき、当該コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバに通知する。このため、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器における自主的なコンテンツの削除を知ることができる。
本発明の別の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバ及び前記コンテンツを利用するコンテンツ利用機器を含むコンテンツ配信システムにおいて用いられる制御方法であって、前記コンテンツ管理サーバにより、前記コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第一接続検知ステップと、前記コンテンツ管理サーバにより、前記第一接続検知ステップによる検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理ステップとを含み、前記コンテンツ管理ステップにおいて、前記コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含み、前記制御方法は、さらに、前記コンテンツ利用機器により、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第二接続検知ステップと、前記コンテンツ利用機器により、前記第二接続検知ステップによる検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択ステップと、前記コンテンツ利用機器により、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御ステップとを含むことを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
本発明の別の一態様は、コンテンツの管理を行い、前記コンテンツをコンテンツ利用機器に提供するコンテンツ管理サーバを構成する集積回路であって、前記コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第一接続検知手段と、前記第一接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理手段とを備え、前記コンテンツ管理手段は、前記コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含むことを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
本発明の別の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバから提供されるコンテンツを利用するコンテンツ利用機器を構成する集積回路であって、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているか否かを検知する第二接続検知手段と、前記第二接続検知手段による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択手段と、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備えることを特徴とする。
この態様によると、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができるという優れた効果を奏する。
1.実施の形態1
ここでは、本発明に係る実施の形態1としてのコンテンツ配信システム40について図面を参照しながら説明する。
(1)コンテンツ配信システム40の構成
図1は、コンテンツ配信システム40の全体構成図である。コンテンツ配信システム40は、コンテンツ管理サーバ800及びコンテンツ利用機器900から構成されている。
コンテンツ管理サーバ800は、コンテンツの管理を行う。コンテンツ利用機器900は、前記コンテンツを利用する。
コンテンツ管理サーバ800は、第一接続検知部802及びコンテンツ管理部801から構成されている。第一接続検知部802は、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する。コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802による検知結果により、前記コンテンツを管理する。また、コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含んでいる。
コンテンツ利用機器900は、第二接続検知部901、第二選択部903及びコンテンツ制御部902から構成されている。第二接続検知部901は、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する。第二選択部903は、第二接続検知部901による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する。次に、コンテンツ制御部902は、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御する。
(まとめ)
この構成によると、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができる。
(2)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が接続から非接続へ変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択する。コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止し、又は、拒否してもよい。
コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が接続から非接続に変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択する。また、コンテンツ管理部801は、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツに有効期限を設定してもよい。
(3)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
(4)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
(5)コンテンツ管理サーバ800は、さらに、前記コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化受付部と、コンテンツ利用機器900に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信部と、前記無効化指示に対する返答である無効化返答をコンテンツ利用機器900から受信する無効化返答受信部を含むとしてもよい。
コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ利用機器900が接続されている場合に、コンテンツ管理サーバ800からの前記無効化指示を受信する無効化指示受信部と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化部と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、前記無効化返答を生成し、コンテンツ管理サーバ800に返信する無効化返答送信部とを含むとしてもよい。
コンテンツ利用機器900が接続されていない場合に、第二選択部903は、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を設定する。前記無効化部は、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行うとしてもよい。
(6)コンテンツ利用機器900は、さらに、前記コンテンツを削除するコンテンツ削除部を含むとしてもよい。
コンテンツ制御部902は、さらに、前記コンテンツが削除された旨を記録する。
コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ利用機器900が接続されている場合、直ちに、前記コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバ800に通知し、コンテンツ利用機器900が接続されていない場合、コンテンツ管理サーバ800に接続後、前記コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバ800に通知する通知部を含むとしてもよい。
コンテンツ管理部801は、さらに、コンテンツ利用機器900において、前記コンテンツが削除された旨を記録する。
(7)本発明の一態様は、コンテンツの管理を行い、前記コンテンツをコンテンツ利用機器900に提供するコンテンツ管理サーバ800であるとしてもよい。コンテンツ管理サーバ800は、図1に示すように、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第一接続検知部802と、第一接続検知部802による検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理部801とを備える。コンテンツ管理部801は、前記コンテンツ利用機器900におけるコンテンツの制御方法の情報を含んでいる。
(8)コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が接続から非接続に変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツに有効期限を設定してもよい。
(9)コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
(10)コンテンツ管理部801は、第一接続検知部802により、コンテンツ利用機器900が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ利用機器900が利用するコンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
(11)第一接続検知部802は、あらかじめ決定されたタイミングでコンテンツ利用機器900に対してポーリングし、前記ポーリングに対応してコンテンツ利用機器900からのポーリング返答を受信した場合、コンテンツ利用機器900との接続を検知し、前記ポーリング返答が所定の時間内に受信できない場合、コンテンツ利用機器900との非接続を検知してもよい。
(12)第一接続検知部802は、コンテンツ利用機器900で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、ポーリングのタイミングを決定してもよい。
(13)第一接続検知部802は、あらかじめ決定されたタイミングでコンテンツ利用機器900からのポーリングを受信することにより、コンテンツ利用機器900が接続されていることを検知し、ポーリング返答をコンテンツ利用機器900に返答してもよい。
(14)第一接続検知部802は、コンテンツ利用機器900からの接続通知により、コンテンツ利用機器900との接続を検知してもよい。
(15)コンテンツ管理サーバ800は、さらに、前記コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化受付部と、コンテンツ利用機器900に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信部と、前記無効化指示に対する返答である無効化返答をコンテンツ利用機器900から受信する無効化返答受信部とを含むとしてもよい。
(16)コンテンツ管理サーバ800は、さらに、コンテンツ利用機器900からの無効化返答を参照して、無効化状況を表示する無効化表示部を備えるとしてもよい。無効化表示部は、接続されたコンテンツ利用機器900の無効化完了を示す無効化完了情報及び接続されていないコンテンツ利用機器900においてコンテンツに設定された有効期限を表示する。
(17)コンテンツ管理サーバ800は、さらに、コンテンツ管理部801による前記コンテンツの管理の内容を表示する表示部を含むとしてもよい。
(18)また、本発明の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバ800から提供されるコンテンツを利用するコンテンツ利用機器900である。
コンテンツ利用機器900は、図1に示すように、自身がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第二接続検知部901と、第二接続検知部901による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択部903と、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御部902とを備える。
(19)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が接続から非接続へ変化したことを検知した場合、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を設定し、設定された当該有効期限が終了したとき、コンテンツの利用を停止し、又は、拒否してもよい。
(20)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が非接続から接続に変化したことを検知した場合、有効期限に依存しない前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限の設定を解除してもよい。
(21)第二選択部903は、第二接続検知部901により、コンテンツ利用機器900が接続状態であることを検知した場合、継続して有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
(22)第二接続検知部901は、あらかじめ決定されたタイミングにおけるコンテンツ管理サーバ800からのポーリングを、当該タイミングにおいて受信したか否かを検知することにより、自身の通信モジュールの有効性を検知することにより、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかを検知することにより、利用者による通信のオン及びオフの操作を検知することにより、又は、これらの組み合わせにより、自身が接続されているか否かを検知してもよい。
(23)第二接続検知部901は、コンテンツ利用機器900が接続状態となったことを検知して、コンテンツ管理サーバ800に対してポーリングし、前記ポーリングに対応してコンテンツ管理サーバ800からのポーリング返答を受信する。
コンテンツ制御部902は、前記ポーリング返答が有効期限の延長更新を許可する場合に、コンテンツの有効期限を延長するように更新してもよい。
(24)第二接続検知部901は、コンテンツ利用機器900で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、コンテンツ管理サーバ800へのポーリングのタイミングを決定してもよい。
(25)第二接続検知部901は、コンテンツ利用機器900が接続状態となったことを検知してコンテンツ管理サーバ800に、接続通知を送信する。
第二接続検知部901は、あらかじめ決定されたタイミングにおけるコンテンツ管理サーバ800からのポーリングを、当該タイミングにおいて受信したか否かを検知することにより、自身の通信モジュールの有効性を検知することにより、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかを検知することにより、利用者による通信のオン及びオフの操作を検知することにより、又は、これらの組み合わせにより、自身が接続状態となったことを検知してもよい。
(26)コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ利用機器900が接続されている場合に、コンテンツ管理サーバ800から無効化指示を受信する無効化指示受信部と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化部と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、無効化返答を生成し、生成した無効化返答をコンテンツ管理サーバ800に送信する無効化返答送信部とを含む。
(27)コンテンツ利用機器900は、さらに、前記無効化部における前記コンテンツの無効化の履歴を表示する無効化表示部を含むとしてもよい。
(28)コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ制御部902による制御の内容を表示する表示部を含むとしてもよい。
(29)コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ利用機器900が接続されている場合に、コンテンツ管理サーバ800からコンテンツの前記無効化指示を受信する無効化指示受信部と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化部と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、前記無効化返答を生成し、コンテンツ管理サーバ800に返信する無効化返答送信部とを含む。
コンテンツ利用機器900が接続されていない場合に、第二選択部903は、有効期限による前記制御方法を選択し、コンテンツ制御部902は、コンテンツの有効期限を設定する。
無効化部は、設定された当該有効期限が終了したとき、前記コンテンツの無効化を行うとしてもよい。
(30)コンテンツ利用機器900は、さらに、前記コンテンツを削除するコンテンツ削除部を含む。
コンテンツ制御部902は、さらに、前記コンテンツが削除された旨を記録する。
コンテンツ利用機器900は、さらに、コンテンツ利用機器900が接続されている場合、直ちに、前記コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバ800に通知し、コンテンツ利用機器900が接続されていない場合、コンテンツ管理サーバ800に接続後、前記コンテンツが削除された旨をコンテンツ管理サーバ800に通知する通知部を含むとしてもよい。
(31)本発明の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバ800及び前記コンテンツを利用するコンテンツ利用機器900を含むコンテンツ配信システム40において用いられる制御方法である。
前記制御方法は、コンテンツ管理サーバ800により、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第一接続検知ステップと、コンテンツ管理サーバ800により、第一接続検知ステップによる検知結果により、前記コンテンツを管理するコンテンツ管理ステップとを含み、前記コンテンツ管理ステップにおいて、コンテンツ利用機器900におけるコンテンツの制御方法の情報を含む。前記制御方法は、さらに、コンテンツ利用機器900により、自身がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第二接続検知ステップと、コンテンツ利用機器900により、第二接続検知ステップにより、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択ステップと、コンテンツ利用機器900により、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御ステップとを含む。
(32)本発明の一態様は、コンテンツの管理を行い、前記コンテンツをコンテンツ利用機器900に提供するコンテンツ管理サーバ800を構成する集積回路である。
集積回路は、コンテンツ利用機器900がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第一接続検知部と、第一接続検知部による検知結果により、前記コンテンツコンテンツを管理するコンテンツ管理部とを備える。前記コンテンツ管理部は、前記コンテンツ利用機器におけるコンテンツの制御方法の情報を含む。
(33)本発明の一態様は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバ800から提供されるコンテンツを利用するコンテンツ利用機器900を構成する集積回路である。
集積回路は、自身がコンテンツ管理サーバ800と接続されているか否かを検知する第二接続検知部と、第二接続検知部による検知結果により、前記コンテンツの制御方法を選択する第二選択部と、選択した前記制御方法により、前記コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御部とを備える。
2.実施の形態2
ここでは、本発明に係る実施の形態2としてのコンテンツ配信システム10について図面を参照しながら説明する。
2.1 コンテンツ配信システム10の構成
図2に、コンテンツ配信システム10の全体構成を示す。コンテンツ配信システム10は、コンテンツ管理サーバ100、コンテンツ利用機器200、そしてその間の通信路300から構成される。通信路300は、IP通信、ノンIP通信、有線あるいは無線であってもよいし、間にルータ等の通信機器を介していてもよい。なお、コンテンツ配信システム10は、2台以上のコンテンツ管理サーバ及び2台以上のコンテンツ利用機器を含むとしてもよい。また、これらのコンテンツ管理サーバ及びこれらのコンテンツ利用機器は、ネットワークを介して、相互に接続される、としてもよい。
2.2 コンテンツ管理サーバ100の構成
図2に、コンテンツ管理サーバ100の構成を示す。コンテンツ管理サーバ100は、オンライン/オフライン検知手段101、機器管理手段102、コンテンツ管理手段103及び時間計測手段104から構成される。
なお、通常、コンテンツ管理サーバ100は、PCやビデオレコーダなどの組込機器において実装することが一般的である。ここで、PCやビデオレコーダなどの組込機器は、CPU、メモリ、二次記憶装置、ネットワークインタフェースなどから構成される。この場合には、オンライン/オフライン検知手段101は、ネットワークインタフェース、CPU及びその上で動作するプログラムで実装される。また、機器管理手段102は、CPUとメモリとプログラムで実装される。また、コンテンツ管理手段103は、CPUと二次記憶装置、プログラムで実装され、時間計測手段104は、一般的にはタイマーなどのハードウェアと制御ソフトウェアで実装される。言うまでもなく、本発明の実施の形態としてはこれに限るものではない。
2.2.1 オンライン/オフライン検知手段101
図3は、オンライン/オフライン検知手段101の構成図である。オンライン/オフライン検知手段101は、ある機器(コンテンツ利用機器)がオンラインからオフラインへ変化したことを検知する。また、コンテンツ利用機器がオフラインからオンラインへ変化したことを検知する。オンライン/オフライン検知手段101は、ポーリング送信手段110、オンライン/オフライン制御判断手段112、ポーリングAck受信手段111及びオンライン制御受信手段113から構成される。
オンライン/オフライン検知手段101は、具体的には、次に示すようにして、コンテンツ利用機器がオンライン及びオフラインの何れであるかを検知する。
まず、オンライン/オフライン制御判断手段112は、ポーリング送信手段110に対して、コンテンツ利用機器の宛先を指示する。ポーリング送信手段110は、宛先を受け取り、宛先に向けて、ポーリングコマンドを通信路300を介して送信する。これは、例えばIPネットワークの場合であれば、ping(ピン)により実現される。pingは、IPネットワークにおいて対象ノードへの到達性を確認するためのソフトウェアである。ポーリングコマンドとして、ICMP(Internet Control Message Protocol)の"echo request"パケットを対象ノードに送信する。次に、対象ノードから返答パケット(ポーリングAck)として、"echo reply"が戻ってくることにより、対象ノードへの到達性を確認する。なお、ポーリング送信手段110は、オンライン/オフライン制御判断手段112の指示により、例えば、1時間に1回、定期的にポーリングを行うものとする。
このポーリングコマンドに対して戻ってきたポーリングAckを、ポーリングAck受信手段111が受信する。このポーリングAckを受け取ったことで、オンライン/オフライン制御判断手段112は、当該の対象ノードがオンラインであると判断する。また、一方、ポーリングコマンドを送信したのにも係らず、ある一定の時間を過ぎてもポーリングAckを受信できなかった場合には(タイムアウト)、オンライン/オフライン制御判断手段112は、対象ノードがオフラインであると判断する。なお、オンライン/オフライン検知手段101は、コンテンツの流通の対象である全コンテンツ利用機器に対して、定期的にポーリングコマンドを送付する。これにより、各コンテンツ利用機器がオンライン及びオフラインの何れであるかを検知する。そして、その検知結果を、検知した時刻とともに機器管理手段102に通知する。
以上述べたとおり、オンラインとは、例えば、IPネットワークにおいて、pingにより、"echo request"(ポーリングコマンド)を相手機器に送信し、それに対応する"echo reply"(ポーリングAck(返答))が戻ってくる場合を示す。逆に、対応する"echo reply"(ポーリングAck(返答))が戻ってこない場合、オフラインとする。
また、オンライン制御受信手段113は、オンラインになったことを自ら検知したコンテンツ利用機器からの通知信号を受信する。この通知信号を、オンライン制御信号と呼ぶ場合もある。この場合においても、コンテンツ管理サーバ100は、コンテンツ利用機器200がオンラインであると、判定する。
なお、コンテンツ管理サーバ100は、コンテンツ利用機器200がオフラインであると判定した後は、コンテンツ利用機器200に対する定期的なポーリングによるコンテンツ利用機器200のオンライン/オフライン検知を停止する。
2.2.2 機器管理手段102
図4は、機器管理手段102の構成図である。機器管理手段102は、機器管理制御手段120及び機器リスト記憶手段123から構成される。機器リスト記憶手段123は、コンテンツ利用機器リスト121及びオフライン機器リスト122を保持している。
機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121に対するコンテンツ利用機器情報の書込み、読出し、削除を制御する。また、機器管理制御手段120は、オフライン機器リスト122に対するオフライン機器情報の書込み、読出し、削除を制御する。また、例えば、コンテンツの再生の無効化指示を受け取った場合は、機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121から、前記無効化指示に対応するコンテンツ利用機器の接続先であるIPアドレスを読み出す。また、オンライン/オフライン検知の結果により、あるコンテンツ利用機器がオフラインになったと検知したら、コンテンツ利用機器の機器名等のオフライン機器情報をオフライン機器リスト122に追加する。一方、オンラインとなったら、機器名等のオフライン機器情報をオフライン機器リスト122から削除する。
図5は、コンテンツ利用機器リスト121のデータ構造の一例を示す表である。
コンテンツ利用機器リスト121は、複数のコンテンツ利用機器情報を記憶するための領域を備えている。各コンテンツ利用機器情報は、コンテンツ利用機器名とその接続先であるIPアドレスとを対応させて含む。ここで、コンテンツ利用機器名は、コンテンツ利用機器を識別する識別情報である。コンテンツ利用機器リスト121に含まれる全てのコンテンツ利用機器名は、コンテンツ管理サーバ100からコンテンツを受信する全てのコンテンツ利用機器を示す。なお、この例では、接続先は、当該コンテンツ利用機器がIPネットワークにおいて配されている位置を示すIPアドレスである。
図5に示すコンテンツ利用機器リスト121の場合には、コンテンツ利用機器名124「C1」により識別されるコンテンツ利用機器は、IPネットワークにおいて、IPアドレス125「192.168.1.21」により示される位置に配されている。例えば、コンテンツ利用機器名「C1」により識別されるコンテンツ利用機器に対して、再生の無効化指示を行う際には、このIPアドレス125「192.168.1.21」に対して無効化指示コマンドを送付する。コンテンツ利用機器名「C2」、「C3」により識別されるコンテンツ利用機器に対しても同様である。なお、この図では、192.168.*.*のようにプライベートアドレスを使用しているが、グローバルアドレスを使用してもよい。また、ここでは、「IPv4」(Internet Protocol version 4)を用いているが、「IPv6」を用いるとしてもよい。また、アドレスが変更される可能性もあるため、IPアドレスの代わりにドメインネームを使用するとしてもよい。IPアドレスは、変更されることもあるため、IPアドレスを管理するサーバに問い合わせてもよい。
なお、本明細書において、例えば、コンテンツ利用機器名「C1」により識別されるコンテンツ利用機器を、簡略化して、コンテンツ利用機器「C1」と表現する場合もある。コンテンツ管理サーバについても同様である。
図6は、オフライン機器リスト122のデータ構造の一例を示す表である。
オフライン機器リスト122は、複数のオフライン機器情報を記憶するための領域を備えている。各オフライン機器情報は、オフライン機器名及びオフライン検知時刻から構成されている。オフライン機器名は、オンライン/オフライン検知手段101により、オフラインと判断されたコンテンツ利用機器を識別する名称である。また、オフライン検知時刻は、オンライン/オフライン検知手段101により、当該コンテンツ利用機器がオフラインと判断された時刻を示す。
図6に示すオフライン機器リスト122において、オフライン機器名126「C1」により識別されるコンテンツ利用機器が、オフライン検知時刻127「1/20 0時」において、オフラインと判断されたことを示している。ここで、「1/20 0時」は、1月20日の午前0時を示している。以下、本書式を用いる。
2.2.3 コンテンツ管理手段103
図7は、コンテンツ管理手段103の構成図である。コンテンツ管理手段103は、コンテンツ管理制御手段130及び管理リスト記憶手段132から構成され、管理リスト記憶手段132は、コンテンツ管理リスト131を保持している。
コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131に対する管理情報の書込み、読出し、削除を制御する。例えば、コンテンツ管理制御手段130は、オンライン/オフライン検知の結果により、コンテンツ管理リスト131に対してコンテンツの有効期限としての終了予定を設定する。
図8は、コンテンツ管理リスト131のデータ構造の一例を示す表である。
コンテンツ管理リスト131は、複数の管理情報を記憶するための領域を備えている。各管理情報は、1個のコンテンツID、1個の相対有効時間及び0個、1個又は複数個の利用機器情報を含む。言い換えると、管理情報は、1個のコンテンツID及び1個の相対有効時間のみを含む場合、1個のコンテンツID、1個の相対有効時間及び1個の利用機器情報を含む場合、及び、1個のコンテンツID、1個の相対有効時間及び複数個の利用機器情報を含む場合がある。
ここで、管理情報が1個のコンテンツID及び1個の相対有効時間のみを含む場合とは、初期状態である。この場合には、コンテンツ管理サーバ100から何れのコンテンツ利用機器に対しても、コンテンツが提供されていない。また、管理情報が1個のコンテンツID、1個の相対有効時間及び1個の利用機器情報を含む場合には、コンテンツ管理サーバ100から1台のコンテンツ利用機器に対してのみ、コンテンツが提供されている。さらに、管理情報が1個のコンテンツID、1個の相対有効時間及び複数個の利用機器情報を含む場合には、コンテンツ管理サーバ100から前記利用機器情報の数と同数台のコンテンツ利用機器に対してのみ、コンテンツが提供されている。
また、各利用機器情報は、1個のコンテンツ利用機器名又は1個のコンテンツ利用機器名及び1個の終了予定を含む。言い換えると、各利用機器情報は、1個のコンテンツ利用機器名のみを含む場合と、1個のコンテンツ利用機器名及び1個の終了予定を含む場合とがある。各利用機器情報が1個のコンテンツ利用機器名のみを含む場合には、当該利用機器情報には、コンテンツ利用機器に対して、終了予定が設定されていない。各利用機器情報が1個のコンテンツ利用機器名及び1個の終了予定を含む場合には、コンテンツ利用機器に対して、終了予定が設定されている。
コンテンツIDは、コンテンツを一意に識別する識別情報である。相対有効時間は、対応するコンテンツIDにより識別されるコンテンツについて、オフラインの状態にあるコンテンツ利用機器に対して、その利用を許可する相対時間である。この相対時間を相対有効時間と称する。
コンテンツ利用機器名は、コンテンツ利用機器を識別する名称である。終了予定は、コンテンツ利用機器名により識別されるコンテンツ利用機器がオフラインの状態にある場合に、コンテンツの利用の許可についての有効期限が切れる時刻を示す。
図8に示すコンテンツ管理リスト131の場合には、コンテンツID133「Cont1」により識別されるコンテンツについて、相対有効時間134「24H」が設定されている。ここで、「24H」は、24時間を示す。また、コンテンツID133「Cont1」により識別されるコンテンツは、コンテンツ利用機器名135「C1」及びコンテンツ利用機器名136「C2」によりそれぞれ示されるコンテンツ利用機器により利用されている。
コンテンツ利用機器名135「C1」により示されるコンテンツ利用機器については、終了予定137「1/21 0時」が設定されている。このため、このコンテンツ利用機器は、現在、オフラインの状態であり、コンテンツの利用の許可についての有効期限が終了するのは、1月21日の午前0時である。この有効期限は、図6に示すオフライン検知時刻127「1/20 0時」に、相対有効時間134「24H」を加算して求めたものである。少なくとも、この時刻には、有効期限が終了することを意味する。
終了予定=オフライン検知時刻+相対有効時間
これに対して、コンテンツ利用機器名136「C2」により示されるコンテンツ利用機器については、終了予定が設定されていない。従って、このコンテンツ利用機器は、現在、オンラインの状態であり、有効期限は定められていない。なお、図8において、終了予定138は、「−−−」であり、これは、終了予定が設定されていないことを示している。
また、コンテンツID139「Cont2」により識別されるコンテンツについては、相対有効時間140は、「48H」である。また、当該コンテンツは、コンテンツ利用機器名141「C1」及びコンテンツ利用機器名142「C3」によりそれぞれ示されるコンテンツ利用機器において、利用されている。ここで、「48H」は、48時間を示す。コンテンツ利用機器名141「C1」により示されるコンテンツ利用機器は、オフラインの状態であり、コンテンツ利用の終了予定143は、「1/22 0時」である。コンテンツ利用機器名142「C3」により示されるコンテンツ利用機器は、オンラインの状態である。
図9は、コンテンツ管理リストの別の例として、コンテンツ管理リスト131aのデータ構造の一例を示す。コンテンツ管理リスト131aは、図8に示すコンテンツ管理リスト131の状態から、コンテンツ利用機器名「C1」により示されるコンテンツ利用機器がオンラインとなった後のコンテンツ管理リストを示している。コンテンツ管理リスト131aにおいて、コンテンツ利用機器名「C1」、「C2」及び「C3」によりそれぞれ示されるコンテンツ利用機器は、何れもオンラインの状態である。また、コンテンツ管理リスト131aにおいては、どのコンテンツ利用機器についても、終了予定は、設定されていない。
2.2.4 時間計測手段104
時間計測手段104は、現在時刻を計測し、現在時刻を出力する。
2.3 コンテンツ利用機器200
図2に、コンテンツ利用機器200の構成を示す。コンテンツ利用機器200は、オンライン/オフライン通知検知手段201、コンテンツ制御手段202及び時間計測手段203から構成される。
なお、通常、コンテンツ利用機器200は、PCや携帯機器などの組込機器において実装することが一般的である。ここで、PCや携帯機器などの組込機器は、CPU、メモリ、二次記憶装置、ネットワークインタフェースなどから構成される。この場合には、オンライン/オフライン通知検知手段201は、ネットワークインタフェース、CPU及びその上で動作するプログラムで実装される。また、コンテンツ制御手段202は、CPUと二次記憶装置、プログラムで実装される。さらに、時間計測手段203は、一般的にはタイマーなどのハードウェアと制御ソフトウェアで実装される。言うまでもなく、本発明の実施の形態としては、これに限るものではない。
2.3.1 オンライン/オフライン通知検知手段201
図10は、オンライン/オフライン通知検知手段201の構成図である。オンライン/オフライン通知検知手段201は、ポーリング受信手段210、ポーリングAck送信手段211、オンライン制御送信手段213及びオンライン/オフライン制御判断手段212から構成される。
ポーリング受信手段210は、コンテンツ利用機器200がオンラインである場合、コンテンツ管理サーバ100からポーリングコマンドを受信する。
そして、ポーリングコマンドを受信してから所定の時間内に、ポーリングAck送信手段211は、オンラインであることを示すポーリングAckを生成する。次に、ポーリングAckをコンテンツ管理サーバ100に対して送信する。ここで、所定の時間は、一例として、100m秒である。なお、200m秒、300m秒などとしてもよい。
オンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ利用機器200がオンライン及びオフラインの何れであるかを判断する。言い換えると、オンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ利用機器200がオンラインからオフラインへ変化したことを検知する。また、コンテンツ利用機器200がオフラインからオンラインへ変化したことを検知する。
例えば、オンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ管理サーバ100からのポーリングコマンドを受信したことにより、上記の判断を行ってもよい。具体的には、ポーリングコマンドを受信できたら、オンラインであると判断し、受信できなかったらオフラインであると判断する。
また、オンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ利用機器200において通信モジュールが有効であれば、オンラインであると判断してもよい。一方、通信モジュールが無効であれば、オフラインであると判断してもよい。
さらに、オンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ管理サーバ100との間で、無線通信を行う場合には、次のようにしてもよい。オンライン/オフライン制御判断手段212は、アクセスポイントへ電波の届く範囲内にコンテンツ利用機器200が存在していれば、オンラインであると判断する。アクセスポイントへ電波の届く範囲内にコンテンツ利用機器200が存在していなければ、オフラインであると判断する。つまり、アクセスポイントへ電波が届かなければ、オフラインであると判断する。
オンライン/オフライン制御判断手段212は、オフラインからオンラインになったことを検知した時点で、その検知結果を、オンライン制御送信手段213に通知する。次に、オンライン制御送信手段213は、コンテンツ管理サーバ100にオンラインとなったこと示す検知結果を通知する。
2.3.2 コンテンツ制御手段202
図11は、コンテンツ制御手段202の構成図である。コンテンツ制御手段202は、コンテンツ管理制御手段221、管理リスト記憶手段225、コンテンツ利用制御手段223、コンテンツ保管部224及びコンテンツ再生手段226から構成される。
管理リスト記憶手段225は、コンテンツ管理リスト222を保持している。
コンテンツ保管部224は、コンテンツを記憶している。このコンテンツは、コンテンツ管理サーバ100から提供されたものである。
コンテンツ管理制御手段221は、後述のコンテンツ管理リスト222を用いて当該コンテンツ利用機器で保管しているコンテンツの管理を行う。
また、コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツ管理制御手段221の制御のもと、コンテンツ利用機器200にコンテンツ利用の権利があるのかを判断する。コンテンツ利用機器200にコンテンツ利用の権利があり、コンテンツの利用が許可されている場合には、コンテンツ再生手段226に、コンテンツ保管部224内の対応するコンテンツを再生させる。また、コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツ利用機器200がオフラインの場合は、対応するコンテンツを識別するコンテンツIDを含むコンテンツ管理情報をコンテンツ管理リスト222から読み出す。次に、読み出したコンテンツ管理情報から終了予定を抽出し、終了予定により示される有効期限が終了しているか否かを判断する。終了予定により示される有効期限が終了していれば、コンテンツの利用をストップする。終了予定により示される有効期限が終了していなければ、コンテンツの利用を許可する。
コンテンツ再生手段226は、コンテンツ利用制御手段223の制御により、コンテンツ保管部224に保管されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生する。
図12は、コンテンツ管理リスト222のデータ構造の一例を示す表である。
コンテンツ管理リスト222は、複数のコンテンツ管理情報を記憶するための領域を備えている。各コンテンツ管理情報は、コンテンツID、相対有効時間、コンテンツ管理サーバ名及び終了予定を含み、又は、コンテンツID、相対有効時間及びコンテンツ管理サーバ名を含む。このように、コンテンツ管理情報が終了予定を含む場合と、コンテンツ管理情報が終了予定を含まない場合とがある。
コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別情報である。相対有効時間は、コンテンツIDに対応し、オフラインのコンテンツ利用機器に対してその利用を許可する相対時間である。コンテンツ管理サーバ名は、そのコンテンツの送信元であるコンテンツ管理サーバを識別する名称である。終了予定は、コンテンツ利用機器がオフラインとなった場合の有効期限が切れる時刻を示す。コンテンツ利用機器がオフラインとなった場合、終了予定は、コンテンツ利用機器がオフラインとなった時刻に、相対有効時間を加算して求められる。
終了予定=コンテンツ利用機器がオフラインとなった時刻+相対有効時間
コンテンツ利用機器がオフラインとなった場合、終了予定により示される有効期限が経過していれば、コンテンツの利用が禁止される。
図12に示すコンテンツ管理リスト222は、一例として、コンテンツ管理情報266、267及び268を含んでいる。
コンテンツ管理情報266は、コンテンツID(251)「Cont1」、相対有効時間252「24H」、コンテンツ管理サーバ名253「S1」及び終了予定254「1/20 23:30」を含んでいる。コンテンツ管理情報266においては、コンテンツID(251)「Cont1」により識別されるコンテンツは、コンテンツ管理サーバ名253「S1」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給されている。ここでは、コンテンツ利用機器はオフラインである。また、コンテンツID(251)「Cont1」により識別されるコンテンツの有効期限が終了する終了予定254は、「1/20 23:30」である。これは、有効期限が1月20日23時30分であることを示している。ここで、終了予定254は、コンテンツ利用機器がオフラインとなった時刻に、相対有効時間252「24H」を加算して求められる。
コンテンツ管理情報267は、コンテンツID(255)「Cont2」、相対有効時間256「48H」、コンテンツ管理サーバ名257「S1」及び終了予定258「1/21 23:30」を含んでいる。コンテンツ管理情報267においては、コンテンツID(255)「Cont2」により識別されるコンテンツは、「Cont1」により識別されるコンテンツと同様に、コンテンツ管理サーバ名257「S1」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給されている。その有効期限が終了する終了予定258は、1月21日23時30分である。この終了予定258は、コンテンツ利用機器がオフラインとなった時刻に、相対有効時間256「48H」を加算して求められる。
コンテンツ管理情報268は、コンテンツID(259)「Cont3」、相対有効時間260「24H」、コンテンツ管理サーバ名261「S2」及び終了予定262「1/20 23:30」を含んでいる。コンテンツ管理情報268においては、コンテンツID(259)「Cont3」により識別されるコンテンツは、コンテンツ管理サーバ名261「S2」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給されている。
図13は、コンテンツ管理リストの別の例としてのコンテンツ管理リスト222aのデータ構造の一例を示す。コンテンツ管理リスト222aは、一例として、コンテンツ管理情報266a、267a及び268aを含んでいる。図12に示すコンテンツ管理リスト222とは異なり、コンテンツ管理リスト222aにおいては、コンテンツ利用機器がオンラインとなっている。
コンテンツ管理情報266a、267a及び268aは、それぞれ、終了予定を含んでいない。コンテンツ管理情報266a、267a及び268aにそれぞれ示すように、コンテンツID(251)「Cont1」、コンテンツID(255)「Cont2」及びコンテンツID(259)「Cont3」によりそれぞれ識別されるコンテンツは、ともに、終了予定が設定されておらず、有効期限が無制限となっている状況を示している。
2.3.3 時間計測手段203
時間計測手段203は、現在時刻を計測し、現在時刻を出力する。
2.4 コンテンツ配信システム10の動作(その1)
コンテンツ配信システム10の動作について説明する。
(1)コンテンツ管理サーバ100が、コンテンツ利用機器200のオンライン又はオフラインの状態を検知する場合の動作について、図14〜図16に示すシーケンス図を用いて説明する。
オンライン/オフライン制御判断手段112は、コンテンツ利用機器200がオフラインであると判断する場合(ステップS131で「NO」)、コンテンツ利用機器200に対するオフライン/オフラインの検知を停止する(ステップS132)。
コンテンツ利用機器200がオンラインであると判断する場合(ステップS131で「YES」)、オンライン/オフライン制御判断手段112は、ポーリング送信手段110に対して、宛先及びポーリングの指示を出力する(ステップS133)。ポーリング送信手段110は、ポーリングコマンドをコンテンツ利用機器200に対して送信する(ステップS134)。
ポーリング受信手段210は、ポーリングコマンドを受信する(ステップS134)。ポーリング受信手段210は、受信したポーリングコマンドをオンライン/オフライン制御判断手段212に対して出力する(ステップS135)。また、受信したポーリングコマンドをポーリングAck送信手段211に対して出力する(ステップS136)。ポーリングAck送信手段211は、ポーリングAckを生成し(ステップS137)、ポーリングAckをコンテンツ管理サーバ100に対して送信する(ステップS138)。
ポーリングAck受信手段111は、ポーリングAckを受信する(ステップS138)。次に、ポーリングAckをオンライン/オフライン制御判断手段112に対して出力する(ステップS139)。
オンライン/オフライン制御判断手段112は、ポーリングの指示から所定時間内に、ポーリングAckを受信した場合(ステップS140で「NO」)、つまり、タイムアウトでない場合、オンラインと判断する(ステップS141)。ここで、所定時間は、一例として、1秒である。なお、所定時間は、500m秒、600m秒、700m秒などであるとしてよい。
一方、オンライン/オフライン制御判断手段112は、ポーリングの指示から所定時間を経過した後に、ポーリングAckを受信した場合又はポーリングAckを受信しなかった場合(ステップS140で「YES」)、つまり、タイムアウトである場合、オフラインと判断する(ステップS142)。
次に、オンライン/オフライン制御判断手段112は、送信元IPアドレス、検知時刻及び検知結果を機器管理制御手段120に対して出力する(ステップS143)。
機器管理制御手段120は、オンライン/オフライン制御判断手段112から、送信元IPアドレス、検知時刻及び検知結果を受け取る(ステップS143)。
次に、機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121から、受け取った送信元IPアドレスに対応するコンテンツ利用機器名を読み出す(ステップS144)。
機器管理制御手段120は、受け取った検知結果がオンライン及びオフラインの何れを示すか判断する(ステップS145)。
受け取った検知結果がオンラインを示す場合(ステップS145で「オンライン」)、機器管理制御手段120は、読み出したコンテンツ利用機器名と同一のオフライン機器名を含むオフライン機器情報を、オフライン機器リスト122から、削除する(ステップS146)。
受け取った検知結果がオフラインを示す場合(ステップS145で「オフライン」)、機器管理制御手段120は、オフライン機器情報を生成する。ここで、オフライン機器情報は、オフライン機器名及びオフライン検知時刻として、読み出したコンテンツ利用機器名及び受け取った検知時刻を含む。次に、生成したオフライン機器情報をオフライン機器リスト122に、追加する(ステップS147)。
次に、機器管理制御手段120は、読み出したコンテンツ利用機器名、受け取った検知時刻及び受け取った検知結果を、コンテンツ管理制御手段130に対して出力する(ステップS148)。
また、機器管理制御手段120は、再生の無効化指示を受け取ると(ステップS149)、コンテンツ利用機器リスト121から、接続先のコンテンツ利用機器のIPアドレスを読み出す(ステップS150)。
コンテンツ管理制御手段130は、機器管理制御手段120から、コンテンツ利用機器名、検知時刻及び検知結果を受け取る(ステップS148)。
次に、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ利用機器200から、コンテンツ提供情報を受け取る(ステップS161)。ここで、コンテンツ提供情報は、コンテンツID及びコンテンツ利用機器名を含む。
次に、コンテンツ管理制御手段130は、受け取ったコンテンツ提供情報に含まれるコンテンツ利用機器名を含む利用機器情報を生成する。次に、受け取ったコンテンツ提供情報に含まれるコンテンツIDにより示される管理情報を、コンテンツ管理リスト131から読み出す。次に、読み出した管理情報に、生成した利用機器情報を追加して書き込む(ステップS162)。
次に、コンテンツ管理制御手段130は、機器管理制御手段120から、コンテンツ利用機器名、検知時刻及び検知結果を受け取る(ステップS148)。また、コンテンツ利用機器200から検知結果を受け取る(ステップS164)。
コンテンツ管理制御手段130は、受け取った検知結果が、オンライン及びオフラインの何れを示すか判断する(ステップS165)。
受け取った検知結果がオンラインを示すと判断する場合(ステップS165で「オンライン」)、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131から、コンテンツ利用機器名を含む利用機器情報の読み出しを試みる(ステップS166)。
利用機器情報の読み出しが終了していなければ(ステップS167で「NO」)、利用機器情報に含まれる終了予定を削除する(ステップS168)。次に、ステップS166に戻る。
利用機器情報の読み出しが終了すれば(ステップS167で「YES」)、次のステップに進む。
一方、受け取った検知結果がオフラインを示すと判断する場合(ステップS165で「オフライン」)、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131から、コンテンツ利用機器名を含む利用機器情報の読み出しを試みる(ステップS169)。
利用機器情報の読み出しが終了していなければ(ステップS170で「NO」)、コンテンツ管理リスト131から、コンテンツIDに対応する相対有効時間を読み出す(ステップS171)。終了予定=検知時刻+相対有効時間を算出する(ステップS172)。次に、コンテンツ利用機器名に対応付けて、算出した終了予定を、コンテンツ管理リスト131に書き込む(ステップS173)。次に、ステップS169に戻る。
利用機器情報の読み出しが終了すれば(ステップS170で「YES」)、次のステップに進む。
(2)コンテンツ利用機器200がコンテンツ管理サーバ100から、コンテンツを受け取った場合について、図17に示すシーケンス図を用いて説明する。
コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ管理サーバ100からコンテンツを受信する(ステップS301)。次に、受信したコンテンツをコンテンツ利用制御手段223に対して出力する(ステップS302)。
コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツを受信し(ステップS302)、受信したコンテンツをコンテンツ保管部224へ書き込む(ステップS303)。
コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツID、相対有効時間及びコンテンツ管理サーバ名を、コンテンツ管理サーバ100から受信する(ステップS304)。次に、コンテンツ管理リスト222に、コンテンツ管理情報を書き込む(ステップS305)。ここで、コンテンツ管理情報は、受信したコンテンツID、相対有効時間及びコンテンツ管理サーバ名を含む。
(3)コンテンツ利用機器200が、自身のオンライン又はオフラインの状態を検知する場合の動作について、図18〜図19に示すシーケンス図を用いて説明する。
コンテンツ利用機器200のオンライン/オフライン制御判断手段212は、コンテンツ利用機器200がオンライン及びオフラインの何れであるかを判断する(ステップS181)。
検知結果がオフラインからオンラインに変化したことを示す場合(ステップS182で「オフラインからオンライン」)、オンライン/オフライン制御判断手段212は、検知結果をオンライン制御送信手段213に対して出力する(ステップS183)。オンライン制御送信手段213は、検知結果をコンテンツ管理サーバ100に対して送信する(ステップS184)。
一方、検知結果がオンラインからオフラインに変化したことを示す場合(ステップS182で「オンラインからオフライン」)、オンライン/オフライン制御判断手段212は、検知結果及び検知時刻をコンテンツ管理制御手段221に対して出力する(ステップS185)。
コンテンツ管理制御手段221は、検知時刻及び検知結果を受け取る(ステップS185)。次に、受け取った検知結果が、コンテンツ利用機器200のオンラインからオフラインへの変化を示すか、又は、オフラインからオンラインへの変化を示すか判断する(ステップS311)。
コンテンツ利用機器200のオンラインからオフラインへの変化を示す場合(ステップS311で「オンラインからオフライン」)、コンテンツ管理リスト222からコンテンツ管理情報の読み出しを試みる(ステップS312)。
コンテンツ管理情報の読み出しが終了していなければ(ステップS313で「NO」)、終了予定=検知時刻+相対有効時間を算出する(ステップS314)。次に、算出した終了予定をコンテンツ管理リスト222に書き込む(ステップS315)。次に、ステップS312へ制御を移す。
コンテンツ管理情報の読み出しが終了すれば(ステップS313で「YES」)、次のステップに進む。
一方、コンテンツ利用機器200のオフラインからオンラインへの変化を示す場合(ステップS311で「オフラインからオンライン」)、コンテンツ管理リスト222からコンテンツ管理情報の読み出しを試みる(ステップS316)。
コンテンツ管理情報の読み出しが終了していなければ(ステップS317で「NO」)、コンテンツ管理情報の終了予定を削除する(ステップS318)。次に、ステップS316へ制御を移す。
コンテンツ管理情報の読み出しが終了すれば(ステップS317で「YES」)、次のステップに進む。
(4)コンテンツ利用機器200におけるコンテンツを利用する場合の動作について、図20に示すシーケンス図を用いて説明する。
コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツIDを受け取り(ステップS331)、次に、受け取ったコンテンツIDを含むコンテンツ管理情報を、コンテンツ管理リスト222から、読み出す(ステップS332)。
次に、コンテンツ利用制御手段223は、読み出したコンテンツ管理情報に終了予定が含まれているか否かを判断する(ステップS333)。
読み出したコンテンツ管理情報に終了予定が含まれていれば(ステップS333で「有り」)、コンテンツ利用制御手段223は、次に、終了予定が経過しているか否か判断する(ステップS334)。終了予定が経過していれば(ステップS334で「YES」)、コンテンツの利用の停止指示を生成する(ステップS337)。次に、生成した停止指示をコンテンツ再生手段226に対して出力する(ステップS338)。
一方、終了予定が経過していなければ(ステップS334で「NO」)、コンテンツの利用の許可指示を生成する(ステップS335)。次に、生成した許可指示をコンテンツ再生手段226に対して出力する(ステップS336)。
コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツの利用権利があるか否か判断し(ステップS339)、権利が無い場合(ステップS340で「無い」)、コンテンツの利用の禁止指示を生成する(ステップS341)。次に、生成した禁止指示をコンテンツ再生手段226に対して出力する(ステップS342)。一方、権利が有る場合(ステップS340で「有り」)、コンテンツの利用の許可指示を生成する(ステップS343)。次に、生成した許可指示をコンテンツ再生手段226に対して出力する(ステップS344)。
コンテンツ再生手段226は、受け取った指示が許可指示であるか、又は、禁止指示、停止指示であるかを判断する(ステップS345)。許可指示である場合(ステップS345で「許可」)、コンテンツ再生手段226は、コンテンツを再生する(ステップS346)。一方、禁止指示又は停止指示である場合(ステップS345で「禁止、停止」)、コンテンツ再生手段226は、コンテンツを再生しない。
2.5 コンテンツ配信システム10の構成の一例
図21は、コンテンツ配信システム10の動作を説明するにあたっての一例としてのコンテンツ配信システム10aの構成図である。
この例では、コンテンツ配信システム10aは、2台のコンテンツ管理サーバ100a「S1」及び100b「S2」と、3台のコンテンツ利用機器200a「C1」、200b「C2」及び200c「C3」とから構成されているとする。
この図は、コンテンツ管理サーバとコンテンツ利用機器との間においてコンテンツを共有する関係について示す。また、コンテンツ管理サーバとコンテンツ利用機器との間の接続関係を示している。
コンテンツ管理サーバ100a「S1」は、コンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツを提供する。また、コンテンツ管理サーバ100b「S2」は、コンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツを提供する。
コンテンツ利用機器200a「C1」は、コンテンツ管理サーバ100a「S1」からコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。また、コンテンツ管理サーバ100b「S2」からコンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
また、コンテンツ利用機器200b「C2」は、コンテンツ管理サーバ100a「S1」からコンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
さらに、コンテンツ利用機器200c「C3」は、コンテンツ管理サーバ100a「S1」からコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。
こうして、コンテンツ管理サーバ100aとコンテンツ利用機器200aとの間では、コンテンツ管理サーバ100aにより保有されるコンテンツ「Cont1」、「Cont2」を、コンテンツ利用機器200aにより利用される、というコンテンツの共有関係がある。また、コンテンツ管理サーバ100aとコンテンツ利用機器200bとの間では、コンテンツ管理サーバ100aにより保有されるコンテンツ「Cont1」を、コンテンツ利用機器200bにより利用される、というコンテンツの共有関係がある。さらに、コンテンツ管理サーバ100aとコンテンツ利用機器200cとの間では、コンテンツ管理サーバ100aにより保有されるコンテンツ「Cont1」、「Cont2」を、コンテンツ利用機器200cにより利用される、というコンテンツの共有関係がある。
また、コンテンツ管理サーバ100bとコンテンツ利用機器200aとの間にも、コンテンツ管理サーバ100bにより保有されるコンテンツ「Cont3」を共有するという関係があるものとする。
なお、コンテンツ管理サーバ100bにより保有されるコンテンツをコンテンツ利用機器200bが利用するという関係は、ないものとする。つまり、図21に示すように、コンテンツ管理サーバ100bとコンテンツ利用機器200bとは、接続されていない。
2.6 コンテンツ配信システム10の動作(その2)
コンテンツ配信システム10の動作について、図22に示すシーケンス図を用いて説明する。
以降、図21に示す構成をベースとして、コンテンツ管理サーバ100a「S1」とコンテンツ利用機器200a「C1」との間の動作について説明する。
図22は、図21に示すコンテンツ利用機器200a「C1」が途中でオフラインとなった場合の、コンテンツ管理サーバ100a「S1」とコンテンツ利用機器200a「C1」との間の動作を説明する図である。なお、コンテンツ管理サーバ100a「S1」は、1時間ごとに、接続する全てのコンテンツ利用機器にポーリングコマンドを送信する。これにより、各コンテンツ利用機器がオンライン状態であるか否かを確認する。
Step1)1月19日23時に、コンテンツ管理サーバ100aは、コンテンツ利用機器200aにポーリングコマンドを送信する(ステップS101)。その時点でオンラインとなっているコンテンツ利用機器200aは、コンテンツ管理サーバ100aからのポーリングコマンドを受信する。次に、所定時間内にポーリングAckを送信する(ステップS111)。コンテンツ管理サーバ100aは、そのポーリングAckを受信してコンテンツ利用機器200aがオンラインであることを確認する(ステップS101)。
この時点において、コンテンツ管理サーバ100a内のコンテンツ利用機器リスト121は、図5に示すとおり、接続関係のあるコンテンツ利用機器200a、200b及び200cの各コンテンツ利用機器名をそのIPアドレスとともに一覧管理している。また、オフライン機器リスト122には、何も登録されていない状況である。
また、この時点において、図9のコンテンツ管理リスト131aに示すとおり、コンテンツ「Cont1」は、コンテンツ利用機器200a「C1」及び200b「C2」に利用されている。また、コンテンツ「Cont2」は、コンテンツ利用機器200a「C1」及び200c「C3」に利用されている。コンテンツ利用機器200a「C1」、200b「C2」及び200c「C3」は、ともに、オンラインであるので、それぞれ、終了予定は、「−−−」である。これは、終了予定が設定されていないことを示している。また、コンテンツ利用機器200a「C1」のコンテンツ管理リストは、図13にコンテンツ管理リスト222aとして示す通りである。コンテンツ利用機器200a「C1」は、オンラインであるので、コンテンツ管理リスト222aに含まれるどのコンテンツ管理情報も終了予定を含んでいない。コンテンツ利用機器200a「C1」は、コンテンツ管理サーバ100a「S1」の保有するコンテンツ「Cont1」及び「Cont2」、並びに、コンテンツ管理サーバ100b「S2」の保有するコンテンツ「Cont3」を期限なしで利用している。
Step2)1月19日23時30分(時刻T01)に、コンテンツ利用機器200a「C1」は、オフラインとなったとする。これは、例えば、コンテンツ利用機器200a「C1」が電波の届かないようなところに移動した場合や、自分で通信モジュールを無効とした場合などである。コンテンツ利用機器200a「C1」は、オンライン/オフライン制御判断手段212において自らがオフラインとなったことを検知し、コンテンツ制御手段202に通知する。コンテンツ制御手段202は、コンテンツ管理リストをそれまでの図13に示すコンテンツ管理リスト222aから、一例として、図12に示すコンテンツ管理リスト222のように更新する(ステップS112)。
つまり、図12に示すコンテンツ管理リスト222において、コンテンツID(251)「Cont1」を含むコンテンツ管理情報266については、コンテンツ利用機器200a「C1」がオフラインとなった時刻1月19日23時30分に、相対有効時間252「24H」を加えて、1月20日23時30分を示す終了予定254「1/20 23:30」を設定する。また、コンテンツID(255)「Cont2」を含むコンテンツ管理情報267についても、オフラインとなった時刻に相対有効時間256「48H」を加えて、1月21日23時30日を示す終了予定258「1/21 23:30」を設定する。また、コンテンツID(259)「Cont3」を含むコンテンツ管理情報268についても、オフラインとなった時刻に相対有効期限「24H」を加えて、終了予定「1/20 23:30」を設定する。
そして、コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツ管理リスト222内の終了予定を参照しながら、コンテンツの利用を制御する。例えば、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツであれば、時間を監視しながら、有効期限である終了予定「1/20 23:30」が来たら(時刻T02)、コンテンツの利用をストップする。「コンテンツの利用をストップする」とは、有効期限である終了予定の時刻が到来したことを示すタイマー割込の通知に応答して、コンテンツの表示を取りやめるか、表示を取りやめてさらにRAMに展開されたコンテンツをRAM上から削除することを意味する。
その他のコンテンツの制御のしかたとしては、そのときに当該のコンテンツを視聴しているのであれば、コンテンツの表示を取りやめてその表示を突如消すと利用者が不快と感じる。このため、そのときの利用はそのまま継続し、次のページに表示を移行したり、アプリを再度立ち上げた次のタイミングでの利用からストップしたりしてもよい。コンテンツの利用をストップした後は、ユーザの利便性を考慮して、有効期限が終了したことをユーザに通知してもよい。また、有効期限が終了したことをユーザに通知するとともに、コンテンツの利用をストップしてもよい。
Step3)1月20日午前0時にコンテンツ管理サーバ100a「S1」は、接続するコンテンツ利用機器それぞれに定例のポーリングコマンドを送信する(ステップS102)。しかし、その時点では、コンテンツ利用機器200a「C1」は、オフラインとなっているため、コンテンツ利用機器200a「C1」からはポーリングAckが戻らない(S103)。これを受けて、まずコンテンツ管理サーバ100a「S1」は、オフライン機器リスト122(図6)に、コンテンツ利用機器200aの利用機器名「C1」をオフライン機器名として、オフラインの検知時刻(1/20 0時)とともに、登録する(ステップS104)。また、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131からオフライン機器リスト122に登録されたオフライン機器名「C1」を検索する。次に、検索して得られたオフライン機器名「C1」により識別されるコンテンツ利用機器に提供しているコンテンツについて、コンテンツ管理リスト131において、その有効期限の終了予定を設定する。この例では、オフライン機器名「C1」により識別されるコンテンツ利用機器に、コンテンツ「Cont1」及びコンテンツ「Cont2」を提供している。コンテンツ管理リスト131において、コンテンツ「Cont1」については、オフライン検知時刻に相対有効時間を加え、終了予定を、「1/21 0時」と設定する。また、コンテンツ「Cont2」については、相対有効時間が48Hであるため、同様にオフライン検知時刻に相対有効時間「48H」を加え、終了予定を「1/22 0時」と設定する。この時刻は、実際にコンテンツ利用機器側で、コンテンツ「Cont1」の有効期限が終了する時刻1/20 23:30よりも30分後である。しかし、少なくとも、この時間までには、コンテンツ利用機器200a「C1」側で、そのコンテンツが無効化されている。つまり、少なくとも、この時刻以降は、再生ができないことを意味している。
2.6 コンテンツ配信システム10の動作(その3)
コンテンツ配信システム10の動作について、図23に示すシーケンス図を用いて説明する。
図22に示すコンテンツ配信システム10の動作では、1月19日23時30分に、コンテンツ利用機器200a「C1」がオフラインとなっている。図23においては、さらに、1月20日午前3時に再度、コンテンツ利用機器200a「C1」がコンテンツ管理サーバ100a「S1」とオンラインとなった場合の動作を説明する。
Step4)コンテンツ利用機器200aは、1月20日午前3時(時刻T03)に、自身がオンラインとなったことを検知したものとする。ここで、ユーザは、コンテンツ利用機器200aの通信モジュールを有効にしたり、アクセスポイントへ電波の届く範囲にコンテンツ利用機器200aを移動したりする。これにより、コンテンツ利用機器200aは、オンラインとなる。コンテンツ利用機器200aは、オンライン制御送信手段213を介して、コンテンツ管理サーバ100aに自身がオンラインとなったことを通知する(ステップS113)。また一方、コンテンツ利用機器200aは、時刻T04に、コンテンツ管理リスト222における有効期限を示す終了予定を無限値(つまり期限は、なし)と設定して、いつでも利用可能とする。つまり、コンテンツ利用機器200aは、コンテンツ管理リスト222の終了予定を削除し、時刻T04からオンラインでいつでもコンテンツを利用可能とする(ステップS114)。
一方、コンテンツ管理サーバ100aは、コンテンツ利用機器200a「C1」からのオンライン通知を、オンライン制御受信手段113を介して受信する(ステップS113)。次に、オフライン機器リスト122からオフライン機器名「C1」を含む機器情報を削除する。また、コンテンツ管理リスト131において、コンテンツ利用機器名「C1」を含む管理情報から、コンテンツ「Cont1」及び「Cont2」の有効期限を示す終了予定を削除し、オンラインの状況に更新する。つまり、図8に示すコンテンツ管理リスト131において、終了予定137及び143を削除して、図9に示すコンテンツ管理リスト131aのように更新する(ステップS105)。
2.7 実施の形態2の効果
実施の形態2では、コンテンツ管理サーバが定期的に、コンテンツ利用機器にポーリングを行い、そのオンライン/オフラインを検知している。これにより、コンテンツ利用機器では、実際にオフラインとなってからの有効期限制御を行うことができ、ユーザに対して最大限の利便性を与えることができる。
また、本実施の形態2では、コンテンツ利用機器は、自動的にオフラインを検知して有効期限による管理に移行する。また、コンテンツ利用機器は、オンラインを検知して有効期限による管理を止めることができる。
また、コンテンツ管理サーバは、ポーリングコマンドの送信と対応するポーリングAckの受信の有無により、コンテンツ利用機器がオンラインであるか、又はオフラインであるかを知る。また、コンテンツ利用機器がオフラインからオンラインになったときには、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器からのオンライン通知により、コンテンツ利用機器のオフラインからオンラインへの変化を知る。こうして、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器でのコンテンツの管理と同じコンテンツの管理を行うことができる。
上述したように、写真やビデオコンテンツの交換等の機会が、そのインフラ整備とともに増加している。しかし、一方で、コンテンツオーナであるユーザは、自身が提供したコンテンツが流通先で不本意にコピーされたり、漏洩したりすること等に不安を抱いている。流通先における不本意なコンテンツ利用の不安を払拭するため、コンテンツオーナであるユーザの意図によって、流通先のコンテンツの再生ができないように、コンテンツを無効化するような仕組みが望まれる。
コンテンツ配信システム10では、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバと接続されている場合であっても、接続されていない場合であっても、接続及び非接続に応じて選択した制御方法により、コンテンツを管理することにより、コンテンツのユーザの利便性を高めつつ、提供者のコンテンツを保護することができる。このため、ユーザは安心してコンテンツを流通させることができる。
3.実施の形態3
ここでは、本発明に係る別の実施の形態としてのコンテンツ配信システム20について図面を参照しながら説明する。
3.1 コンテンツ配信システム20の全体構成
図24に、コンテンツ配信システム20の全体構成図を示す。コンテンツ配信システム20は、コンテンツ管理サーバ400、コンテンツ利用機器500、そしてその間の通信路300から構成される。
なお、実施の形態3において、実施の形態2と同じ番号を付加した構成要素は、実施の形態2と同じものである。
また、コンテンツ配信システム20は、実施の形態2と同様に、2台以上のコンテンツ管理サーバ及び2台以上のコンテンツ利用機器から構成されている、としてもよい。さらに、これらのコンテンツ管理サーバ及びこれらのコンテンツ利用機器は、ネットワークを介して、相互に接続されている、としてもよい。
3.2 コンテンツ管理サーバ400の構成
図24に、コンテンツ管理サーバ400の構成図を示す。コンテンツ管理サーバ400は、実施の形態2のコンテンツ管理サーバ100が有する構成要素に、受付手段401、無効化指示送信手段402、無効化返答受信手段403及び表示手段404を追加して構成される。その他の構成要素は、実施の形態2と同じであるため、差分の部分のみを以下に説明する。
受付手段401は、コンテンツ利用機器におけるコンテンツの利用を無効化するためのユーザ指示、つまり、無効化指示を受け付ける。ユーザからの無効化指示の受付けは、例えば、次に示すようにして行う。
表示手段404は、一例として、図25に示す画面411を表示する。画面411は、ユーザからのコンテンツ利用機器名の入力を受け付ける入力フィールド412及びユーザからのコンテンツIDの入力を受け付ける入力フィールド413を含む。ユーザは、コンテンツ利用機器名及びコンテンツIDを入力する。受付手段401は、無効化指示として、コンテンツ利用機器名及びコンテンツIDの入力を受け付ける。次に、受け付けた無効化指示としてのコンテンツ利用機器名及びコンテンツIDを無効化指示送信手段402に対して出力する。
図26〜図29に、画面411における入力例を示す。
図26に示す画面411aでは、入力フィールド412aには、「C1」が入力され、入力フィールド413aには、「*」が入力されている。「C1」は、コンテンツ利用機器名「C1」により識別されるコンテンツ利用機器の指定を示す。また、「*」は、当該コンテンツ利用機器において、コンテンツ管理サーバ400から提供を受けた全てのコンテンツの指定を示している。つまり、ユーザは、コンテンツ利用機器「C1」を指定し、コンテンツ利用機器「C1」内のコンテンツ管理サーバ400から提供を受けたコンテンツを全て無効化することを指示している。
また、図27に示す画面411bでは、入力フィールド412bには、「*」が入力され、入力フィールド413bには、「Cont1」が入力されている。「*」は、特定のコンテンツ利用機器の指定ではなく、全てのコンテンツ利用機器の指定を示している。また、「Cont1」は、コンテンツ管理サーバ400から提供を受けた「Cont1」により識別されるコンテンツの指定を示している。つまり、ユーザは、コンテンツID「Cont1」を指定して、全ての配布先であるコンテンツ利用機器から、「Cont1」により識別されるコンテンツを全て無効化することを指示している。
また、図28に示す画面411cでは、入力フィールド412cには、「C1」が入力され、入力フィールド413cには、「Cont1」が入力されている。「C1」は、コンテンツ利用機器「C1」の指定を示し、「Cont1」は、当該コンテンツ利用機器において、コンテンツ管理サーバ400から提供を受けた「Cont1」により識別されるコンテンツの指定を示している。つまり、ユーザは、コンテンツ利用機器「C1」内のコンテンツ管理サーバ400から提供を受けた「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化することを指示している。
機器管理制御手段120は、入力された無効化指示において指定されたコンテンツ利用機器名に対応するIPアドレスを、コンテンツ利用機器リスト121から読み出す。次に、無効化指示送信手段402は、読み出したIPアドレス宛に、つまり、当該のコンテンツ利用機器に対して、無効化指示を送信する。
例えば、図26に示すように、コンテンツ利用機器名「C1」及びコンテンツID「*」の入力を受け付けた場合には、機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121からコンテンツ利用機器名「C1」に対応付けて記憶されているIPアドレス「192.168.1.21」を読み出す。次に、無効化指示送信手段402は、読み出したIPアドレス「192.168.1.21」宛に、保持するコンテンツ(つまり「Cont1」及び「Cont2」)を全部無効化するように無効化指示を送信する。
また、例えば、図27に示すように、コンテンツ利用機器名「*」及びコンテンツID「Cont1」の入力を受け付けた場合には、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131から、コンテンツID「Cont1」を含む管理情報を読み出す。次に、読み出した管理情報から全てのコンテンツ利用機器名を抽出する。次に、機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121から、抽出したコンテンツ利用機器名に対応付けて記憶されているIPアドレスを読み出す。無効化指示送信手段402は、こうして読み出された全てのIPアドレス宛に、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化するように無効化指示を送信する。図27に示す例の場合には、コンテンツ管理リスト131から、コンテンツ利用機器名「C1」及び「C2」が抽出される。また、コンテンツ利用機器リスト121からIPアドレス「192.168.1.21」及び「192.168.1.22」が読み出される。次に、IPアドレス「192.168.1.21」及び「192.168.1.22」宛に、無効化指示が送信される。
また、例えば、図28に示すように、コンテンツ利用機器名「C1」及びコンテンツID「Cont1」の入力を受け付けた場合には、機器管理制御手段120は、コンテンツ利用機器リスト121からコンテンツ利用機器名「C1」に対応付けて記憶されているIPアドレス「192.168.1.21」を読み出す。次に、無効化指示送信手段402は、読み出したIPアドレス「192.168.1.21」宛に、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化するように無効化指示を送信する。
なお、無効化指示を送信する際には、送信先のコンテンツ利用機器がオンライン及びオフラインの何れであるかを、オフライン機器リスト122を用いて、確認してもよい。そして、オフラインの状態にあるコンテンツ利用機器には無効化指示を送信しないとの制御を行ってもよい。あるいは、オフラインの状態にあるコンテンツ利用機器にも、上記と同様に、無効化指示を送信してもよい。このことにより、オフライン機器リスト122において、当該コンテンツ利用機器がオフラインとして登録されている場合であっても、実際には、直前にオンラインとなっているときに、速やかな無効化処理を行うことができる。
無効化返答受信手段403は、当該コンテンツ利用機器から無効化返答を受信する。コンテンツ利用機器がオンラインの状態にあると、コンテンツ管理サーバ側で認識していたにも関わらず、無効化返答が戻ってこない場合は、機器管理制御手段120は、当該コンテンツ利用機器について、オフライン機器リスト122への登録を行う。具体的には、実施の形態2で述べたのと同様に、機器管理制御手段120により、オフライン機器リスト122へオフライン機器情報の登録を行う。さらに、コンテンツ管理制御手段130により、コンテンツ管理リスト131へ有効期限を示す終了予定の登録を行う。
逆に、コンテンツ利用機器がオフラインの状態にあると、コンテンツ管理サーバ側で認識していたにも関わらず、無効化返答が戻ってきた場合は、機器管理制御手段120は、オフライン機器リスト122から、登録を削除する。具体的は、機器管理制御手段120により、オフライン機器リスト122からオフライン機器情報の削除を行う。さらに、コンテンツ管理制御手段130により、コンテンツ管理リスト131から有効期限を示す終了予定の削除を行う。
表示手段404は、無効化返答を受信して、その結果を表示する。表示手段404により表示される画面の例を図29〜図32に示す。
(画面441a)
図29に示す画面441aは、図26に示すようにコンテンツ利用機器「C1」の全てのコンテンツの無効化指示をした場合に、表示される。画面441aは、メッセージ442を含んでいる。メッセージ442は、コンテンツ利用機器「C1」がオンラインであり、対応するコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」により識別されるコンテンツが直ちに無効化されたことを示す。
(画面441b)
また、図30に示す画面441bは、図26に示すようにコンテンツ利用機器「C1」の全てのコンテンツの無効化指示をし、コンテンツ利用機器「C1」がオフラインである場合に、表示される。画面441bは、コンテンツ利用機器「C1」が現在オフラインであることを示すメッセージ443を含む。この場合には、図8に示すコンテンツ管理リスト131を参照して、コンテンツ利用機器「C1」により利用されている全てのコンテンツに設定された終了予定が読み出される。つまり、コンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」により識別されるコンテンツの有効期限を示す終了予定が読み出される。メッセージ443は、コンテンツ名に対応付けて、読み出された終了予定443aを含む。
(画面441c)
また、図31に示す画面441cは、次の(i)及び(ii)の両方を満たす場合に表示される。
(i)図27に示すように、全てのコンテンツ利用機器において、コンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの無効化指示がされる。
(ii)全てのコンテンツ利用機器が何れもオンラインである。
画面441cは、該当するコンテンツが無効化されたことを示すメッセージ444を含む。また、メッセージ444は、該当するコンテンツを利用していたコンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名444aをも含む。該当するコンテンツを利用していたコンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名は、コンテンツ管理リスト131を参照して取得される。
(画面441d)
さらに、図32に示す画面441dは、次の(i)及び(ii)の両方を満たす場合に表示される。
(i)図27に示すように、全てのコンテンツ利用機器において、コンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの無効化指示がされる。
(ii)コンテンツ利用機器「C1」のみがオフラインであり、他のコンテンツ利用機器がオンラインである。
画面441dは、オンラインであるコンテンツ利用機器について、該当するコンテンツが無効化されたことを示すメッセージ445を含む。また、メッセージ445は、オフラインであるコンテンツ利用機器について、無効化される予定の時刻445bをも含む。さらに、メッセージ445は、該当するコンテンツを利用していたコンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名445aをも含む。該当するコンテンツを利用していたコンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名は、コンテンツ管理リスト131のコンテンツ利用機器名を参照して取得される。オフラインであるコンテンツ利用機器について、無効化される予定の時刻は、コンテンツ管理リスト131の終了予定を参照して取得される。
なお、上記では、表示手段404は、無効化返答を受信し、その結果を表示している。しかし、これには限定されない。次に示すようにしてもよい。
無効化返答を受信する前に、機器管理制御手段120により、オフライン機器リスト122を参照する。これにより、当該コンテンツ利用機器の機器名がオフライン機器リスト122に含まれているか否かを判断する。当該コンテンツ利用機器の機器名がオフライン機器リスト122に含まれていない場合には、当該コンテンツ利用機器は、オンラインであるとみなす。この場合、表示手段404は、オンラインのコンテンツ利用機器について、直ちに無効化される旨を示すメッセージを表示する。
また、無効化返答を受信する前に、コンテンツ管理制御手段130により、コンテンツ管理リスト131を参照する。これにより、当該コンテンツ利用機器について、終了予定が設定されているか否かを判断する。当該コンテンツ利用機器について、終了予定が設定されている場合には、当該コンテンツ利用機器は、オフラインであるとみなす。この場合、表示手段404は、オフラインのコンテンツ利用機器については、有効期限を示す終了予定を表示する。
また、無効化返答を受信した場合、又は、無効化返答を所定の期間内に受信しなかった場合、この結果が、コンテンツ管理サーバ400が保持する状態と矛盾するとき、オフライン機器リスト122又はコンテンツ管理リスト131を更新する。また、表示を更新する。上記の矛盾の具体例は、以下の通りである。
(ア)無効化返答を受信した場合
無効化返答を送信した当該コンテンツ利用機器の名称がオフライン機器名として、オフライン機器リスト122に含まれていれば、無効化返答の受信と、オフライン機器リスト122に記憶されているオフライン機器情報とは、矛盾する。
無効化返答を送信した当該コンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名とともに終了予定が、コンテンツ管理リスト131に設定されていれば、無効化返答の受信と、コンテンツ管理リスト131に記憶されている管理情報とは、矛盾する。
(イ)無効化返答を所定の期間内に受信しなかった場合
当該コンテンツ利用機器の名称がオフライン機器名として、オフライン機器リスト122に含まれていなければ、無効化返答を受信しなかったことと、オフライン機器リスト122に記憶されているオフライン機器情報とは、矛盾する。
無効化返答を送信した当該コンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名とともに終了予定が、コンテンツ管理リスト131に設定されていなければ、無効化返答を受信しなかったことと、コンテンツ管理リスト131に記憶されている管理情報とは、矛盾する。
例えば、コンテンツ利用機器がオンラインの状態にあると、コンテンツ管理サーバ400が認識しており、直ちに無効化される旨を表示していたところ、無効化返答が戻ってこなかった場合、そのタイミングで、又は、その直前に、コンテンツ利用機器がオフラインとなったと考えられる。そこで、機器管理制御手段120により、そのコンテンツ利用機器を、オフライン機器情報として、オフライン機器リスト122に登録する。また、コンテンツ管理制御手段130により、コンテンツ管理リスト131において、有効期限を示す終了予定の設定等を行う。さらに、表示手段404により、有効期限を示す終了時刻を表示する。
逆に、コンテンツ利用機器がオフラインの状態にあると、コンテンツ管理サーバ400が認識し、有効期限を表示していたところ、無効化返答を受信した場合、そのタイミングで、又は、その直前に、コンテンツ利用機器がオンラインになったものと考えられる。そこで、機器管理制御手段120により、オフライン機器リスト122からそのコンテンツ利用機器名を含むオフライン機器情報を削除する。また、コンテンツ管理制御手段130により、コンテンツ管理リスト131から、そのコンテンツ利用機器名に対応する終了予定を削除する。さらに、表示手段404により、直ちに無効化した旨を表示する。
3.3 コンテンツ利用機器500の構成
図24に、コンテンツ利用機器500の構成図を示す。コンテンツ利用機器500は、実施の形態2のコンテンツ利用機器200が有する構成要素に、無効化指示受信手段501及び無効化返答送信手段502を追加して構成される。その他の構成要素は、実施の形態2と同じであるため、差分の部分のみを以下に説明する。
無効化指示受信手段501は、コンテンツ管理サーバ400から無効化指示を受信し、受信した無効化指示をコンテンツ管理制御手段221に対して出力する。
コンテンツ管理制御手段221は、無効化指示受信手段501から無効化指示を受信する。無効化指示を受信すると、無効化指示からコンテンツIDを抽出し、抽出したコンテンツIDを含むコンテンツ管理情報をコンテンツ管理リスト222から読み出す。次に、コンテンツ管理制御手段221は、読み出したコンテンツ管理情報に含まれるコンテンツIDにより識別されるコンテンツを無効化する。
ここで、コンテンツ管理リスト222からコンテンツ管理情報を読み出すのは、無効化指示に係るコンテンツIDを、当該コンテンツ利用機器500が保持しているか否かを確認するためである。
コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ保管部224に記憶されているコンテンツを削除することにより、コンテンツを無効化する。コンテンツの無効化が完了すると、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツの無効化が完了したことを示す無効化返答を生成し、生成した無効化返答を無効化返答送信手段502に対して出力する。
なお、コンテンツの無効化は、上記には限定されない。例えば、次のようにして行うとしてもよい。
コンテンツが暗号化されている場合には、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツの復号に用いられる鍵を削除することにより、コンテンツの無効化を行ってもよい。
コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ利用制御手段223に対して、コンテンツIDとともに、コンテンツの無効化指示を出力する。コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツIDとともに無効化指示を受け取ると、受け取ったコンテンツIDにより識別されるコンテンツの利用を禁止する。こうして、コンテンツが無効化されるとしてもよい。ここで、コンテンツ利用制御手段223は、コンテンツの利用を制御するためのアプリケーションプログラム及び当該プログラムに従って動作するプロセッサであるとしてもよい。
なお、ユーザが当該コンテンツを視聴している途中で、コンテンツの無効化指示を受け取った場合、視聴中にそのコンテンツの利用を突如停止すると、ユーザは、不快と感じる。
そこで、その時点におけるコンテンツの利用(視聴)は、そのまま継続し、視聴中のコンテンツのうち、表示している一ページの次のページを表示するタイミングからコンテンツの利用を停止してもよい。
例えば、コンテンツが音楽(曲)である場合に、当該曲の再生途中において、当該曲の無効化指示を受け取った場合には、その曲の再生が終了するまで、再生を継続する。次に、その曲の再生が終了したのち、当該曲を無効化してもよい。
また、例えば、コンテンツが静止画である場合に、当該静止画の表示中において、当該静止画の無効化指示を受け取った場合には、ユーザがその静止画の表示を終了させるまで、静止画の表示を継続する。次に、ユーザの操作により、その静止画の表示が終了したのち、当該静止画を無効化してもよい。
また、例えば、コンテンツが複数のシーンから構成される動画である場合に、当該動画の再生中において、当該動画の無効化指示を受け取った場合には、再生中のシーンが終了するまで、動画の再生を継続する。次に、当該シーンの再生が終了したのち、当該動画の再生を停止し、その後、当該動画を無効化してもよい。
また、コンテンツ利用機器において、コンテンツを視聴するためのアプリケーションプログラムを、再度立ち上げたタイミングにおいて、コンテンツの利用を停止してもよい。コンテンツを無効化した後は、ユーザの利便性を確保するため、適宜、当該コンテンツが無効化されたことをユーザに通知してもよい。
無効化返答送信手段502は、コンテンツ管理制御手段221からコンテンツの無効化が完了したこと示す無効化返答を受け取る。無効化返答を受け取ると、当該無効化返答をコンテンツ管理サーバ400に対して出力する。
3.4 コンテンツ配信システム20の動作
コンテンツ配信システム20の動作について説明する。
(1)コンテンツ管理サーバ400の動作
コンテンツ管理サーバ400の動作について、図33に示すシーケンス図を用いて、説明する。
表示手段404は、無効化指示を受け付けるための画面411を表示する(ステップS361)。次に、受付手段401は、コンテンツ利用機器名及びコンテンツIDの入力を受け付ける(ステップS362)。受付手段401は、コンテンツ利用機器名及びコンテンツIDを含む無効化指示を無効化指示送信手段402に対して出力する(ステップS363)。
次に、オンライン/オフライン制御判断手段112は、指定されたコンテンツ利用機器がオフラインか否かを判断する(ステップS364)。
指定されたコンテンツ利用機器がオンラインである場合(ステップS364で「NO」)、機器管理制御手段120は、当該コンテンツ利用機器名に対応するIPアドレスを、コンテンツ利用機器リスト121から取得する。次に、取得したIPアドレスを無効化指示送信手段402に対して出力する(ステップS365)。
無効化指示送信手段402は、受け取ったIPアドレスを宛先として、受け取った無効化指示を出力する(ステップS367)。無効化指示は、前記コンテンツ利用機器に対して、送信される。
無効化返答受信手段403が、コンテンツ利用機器から、所定時間内に無効化返答を受け取らなかった場合(ステップS368で「YES」)、機器管理制御手段120は、当該コンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名をオフライン機器名として、また、現在時刻をオフライン検知時刻として、オフライン機器名及びオフライン検知時刻を含むオフライン機器情報をオフライン機器リスト122に書き込む(ステップS372)。また、コンテンツ管理制御手段130は、終了予定=検知時刻+相対有効時間を算出する。次に、算出して得た終了予定を、当該コンテンツID及びコンテンツ利用機器名に対応付けて、コンテンツ管理リスト131に書き込む(ステップS373)。
無効化返答受信手段403が、コンテンツ利用機器から、所定時間内に無効化返答を受け取った場合(ステップS368で「NO」)、無効化返答受信手段403は、無効化返答を表示手段404に対して出力する(ステップS370)。表示手段404は、無効化返答に係る画面を表示する(ステップS371)。
次に、オンライン/オフライン制御判断手段112は、無効化返答を送信したコンテンツ利用機器がオンラインか否かを判断する(ステップS374)。
当該コンテンツ利用機器がオンラインであると判断する場合(ステップS374で「YES」)、機器管理制御手段120は、当該コンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名をオフライン機器名として含むオフライン機器情報を、オフライン機器リスト122から削除する(ステップS375)。また、コンテンツ管理制御手段130は、当該コンテンツID及びコンテンツ利用機器を示すコンテンツ利用機器名に対応する終了予定を、コンテンツ管理リスト131から削除する(ステップS376)。
(2)コンテンツ利用機器500の動作
コンテンツ利用機器500の動作について、図34に示すシーケンス図を用いて、説明する。
無効化指示受信手段501は、コンテンツ管理サーバ400から無効化指示を受け取る(ステップS367)。次に、コンテンツ管理制御手段221は、無効化指示受信手段501から無効化指示を受け取る(ステップS382)。コンテンツ管理制御手段221は、無効化指示に係るコンテンツIDをコンテンツ管理リスト222から検索する(ステップS383)
コンテンツ管理制御手段221は、当該コンテンツを無効化する(ステップS384)。次に、無効化返答送信手段502に対して無効化返答を出力する(ステップS385)。
次に、無効化返答送信手段502は、コンテンツ管理サーバ800に対して、無効化返答を送信する(ステップS369)。
3.5 コンテンツ配信システム20の無効化指示の例
コンテンツ配信システム20における無効化指示の例について、図35〜図38を用いて説明する。
図35〜図38は、それぞれ、一例としてのコンテンツ配信システム20a、20b、20c、20dの構成図である。これらの例では、コンテンツ配信システム20a、20b、20c、20dは、それぞれ、2台のコンテンツ管理サーバ400a「S1」及び400b「S2」と、3台のコンテンツ利用機器500a「C1」、500b「C2」及び500c「C3」とから構成されているとする。
ここで、コンテンツ管理サーバ400a「S1」は、コンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツを提供する。また、コンテンツ管理サーバ400b「S2」は、コンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツを提供する。
コンテンツ利用機器500a「C1」は、コンテンツ管理サーバ400a「S1」からコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。また、コンテンツ管理サーバ400b「S2」からコンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
また、コンテンツ利用機器500b「C2」は、コンテンツ管理サーバ400a「S1」からコンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
さらに、コンテンツ利用機器500c「C3」は、コンテンツ管理サーバ400a「S1」からコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。
(a)オンラインである一台のコンテンツ利用機器により保持されるコンテンツのうち、一台のコンテンツ管理サーバから提供された全てのコンテンツを無効化する場合
図35は、コンテンツ管理サーバ400aからの指示で、コンテンツ利用機器500aが保持するコンテンツのうち、コンテンツ管理サーバ400aから提供された全てのコンテンツを無効化する場合を示している。コンテンツ管理サーバ400aにおける無効化指示の受付けは、図26に示すとおりである。また、コンテンツ配信システム20aでは、コンテンツ利用機器500aは、オンラインである。
このとき、コンテンツ管理サーバ400a「S1」は、コンテンツ利用機器リスト121から、コンテンツ利用機器500a「C1」に対応するIPアドレスを取得する。次に、取得したIPアドレスを宛先として、無効化指示451を出力する。ここで、無効化指示451は、コンテンツ利用機器500aにより保持されるコンテンツのうち、コンテンツ管理サーバ400aから提供された全てのコンテンツを無効化することを示す。
この無効化指示451を受信して、コンテンツ利用機器500aは、図12に一例として示すコンテンツ管理リスト222から、コンテンツ管理サーバ名「S1」を含むコンテンツ管理情報を読み出す。次に、読み出したコンテンツ管理情報から、コンテンツID「Cont1」及び「Cont2」を抽出する。こうして、コンテンツ利用機器500aは、無効化指示451の対象コンテンツが、コンテンツID「Cont1」及び「Cont2」により識別されるコンテンツであることを特定する。次に、特定したこれらのコンテンツを無効化する。そして、これらのコンテンツの無効化後、その結果を示す無効化返答452をコンテンツ管理サーバ400aに返す。
コンテンツ管理サーバ400aは、この無効化返答452を受信して、一例として図29に示すように、画面441aを表示する。
(b)オフラインである一台のコンテンツ利用機器により保持されるコンテンツのうち、一台のコンテンツ管理サーバから提供された全てのコンテンツを無効化する場合
図36は、コンテンツ管理サーバ400aからの指示で、コンテンツ利用機器500aにより保持されるコンテンツのうち、コンテンツ管理サーバ400aから提供された全てのコンテンツを無効化する場合を示している。コンテンツ管理サーバ400aにおける無効化指示の受付けは、図26に示すとおりである。また、コンテンツ配信システム20bでは、コンテンツ利用機器500aは、オフラインである。
このとき、コンテンツ管理サーバ400aは、コンテンツ利用機器リスト121から、コンテンツ利用機器500a「C1」に対応するIPアドレスを取得する。次に、取得したIPアドレスを宛先として、無効化指示453を出力する。ここで、無効化指示453は、コンテンツ利用機器500aにより保持されるコンテンツのうち、コンテンツ管理サーバ400aから提供された全てのコンテンツを無効化することを示す。
コンテンツ利用機器500aは、オフラインであるので、コンテンツ管理サーバ400aは、無効化指示453に対し、コンテンツ利用機器500aからの返答を受信できない。所定時間の経過後、コンテンツ管理サーバ400aは、コンテンツ利用機器500aがオフラインであると判断する。次に、図8に示すコンテンツ管理リスト131を参照して、一例として図30に示す画面441bの表示を行う。
(c)オンラインである複数のコンテンツ利用機器について、一のコンテンツを無効化する場合
図37は、コンテンツ管理サーバ400aの指示により、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cによりそれぞれ保持されているコンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化する場合を示している。コンテンツ管理サーバ400aにおける無効化指示の受付けは、図27に示すとおりである。また、コンテンツ配信システム20cでは、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cは、それぞれ、オンラインである。
このとき、コンテンツ管理サーバ400aは、上記と同様にして、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cにそれぞれ対応するIPアドレスを宛先として、無効化指示454、455及び456を出力する。ここで、無効化指示454、455及び456は、それぞれ、各コンテンツ利用機器により保持されているコンテンツのうち、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化することを示す。
無効化指示454、455及び456を受信すると、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cは、それぞれ、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化する。次に、その無効化の完了を示す無効化返答457、458及び459をコンテンツ管理サーバ400aに返す。コンテンツ管理サーバ400aは、無効化返答457、458及び459を受信して、一例として図31に示すように、画面441cを表示する。
(d)一部がオフラインであり、その他がオンラインである複数のコンテンツ利用機器について、一のコンテンツを無効化する場合
図38は、コンテンツ管理サーバ400aの指示により、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cによりそれぞれ保持されているコンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化する場合を示している。コンテンツ管理サーバ400aにおける無効化指示の受付けは、図27に示すとおりである。また、コンテンツ配信システム20dでは、コンテンツ利用機器500aは、オフラインであり、コンテンツ利用機器500b及び500cは、それぞれ、オンラインである。
このとき、コンテンツ管理サーバ400aは、上記と同様にして、コンテンツ利用機器500a、500b及び500cにそれぞれ対応するIPアドレスを宛先として、無効化指示460、461及び462を出力する。ここで、無効化指示460、461及び462は、それぞれ、各コンテンツ利用機器により保持されているコンテンツのうち、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化することを示す。
コンテンツ利用機器500aは、オフラインであるので、コンテンツ管理サーバ400aは、無効化指示460に対し、コンテンツ利用機器500aからの返答を受信できない。所定時間の経過後、コンテンツ管理サーバ400aは、コンテンツ利用機器500aがオフラインであると判断する。
また、コンテンツ利用機器500b及び500cは、それぞれ、コンテンツID「Cont1」により識別されるコンテンツを無効化する。次に、その無効化の完了を示す無効化返答463及び464をコンテンツ管理サーバ400aに返す。
次に、コンテンツ管理サーバ400aは、コンテンツ利用機器500aがオフラインである。このため、一例として、図8に示すコンテンツ管理リスト131を参照して、コンテンツ利用機器500a「C1」のコンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの有効期限を示す終了予定を参照する。次に、コンテンツ管理サーバ400aは、一例として、図32に示すように、画面441dを表示する。
なお、コンテンツ利用機器500a「C1」におけるコンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツは、終了予定により示される時刻が経過すると、自動的に再生ができなくなる。また、有効期限を示す終了予定までに、再度、コンテンツ利用機器500aがオンラインになれば、コンテンツ管理サーバ400aに対して通知がある。従って、オンラインの通知を受けた場合に、コンテンツ管理サーバ400aは、それに対応して再度、無効化指示を行えばよい。
3.6 実施の形態3の効果
実施の形態3では、ユーザの無効化指示に対し、オンラインであるコンテンツ利用機器については、直ちにコンテンツを無効化する。一方、オフラインであるコンテンツ利用機器については、コンテンツがいつ無効化されるのかが、ユーザに対して通知される。
これにより、提供元のユーザは、提供先のユーザと不仲等になった際に、提供先のコンテンツ利用機器から全てのコンテンツを無効化する場合に、コンテンツの無効化がいつ完了するのかが分かるので、安心できる。
また、何らかの操作間違いで、ある特定のコンテンツを無効化する場合に、全部でいくつのコンテンツ利用機器に配布されているのか分かる。また、オンラインですぐに無効化されるのがいくつであるか、分かる。さらに、いつになったら、オフライン機器を含めて世の中から全てのコンテンツ利用機器における特定コンテンツが無効化されるのかが分かる。こうして、提供元のユーザは、安心できる。
4.実施の形態4
ここでは、本発明に係る実施の形態4としてのコンテンツ配信システム30について図面を参照しながら説明する。
コンテンツ配信システム30では、コンテンツ配信システム10とは異なり、コンテンツ利用機器が、定期的に、コンテンツ管理サーバに対してポーリングを行う。これにより、コンテンツ管理サーバは、ポーリングを行ってきたコンテンツ利用機器のみがオンラインであることを判断することができる。
4.1 コンテンツ配信システム30の全体構成
図39に、コンテンツ配信システム30の全体構成図を示す。コンテンツ配信システム30は、コンテンツ管理サーバ600、コンテンツ利用機器700、そしてその間の通信路300から構成される。
なお、コンテンツ配信システム30において、コンテンツ配信システム10と同じ番号を付加した構成要素は、コンテンツ配信システム10の構成要素と同じものである。
なお、コンテンツ配信システム30は、コンテンツ配信システム10と同様に、2台以上のコンテンツ管理サーバ及び2台以上のコンテンツ利用機器から構成されている、としてもよい。さらに、これらのコンテンツ管理サーバ及びこれらのコンテンツ利用機器は、ネットワークを介して、相互に接続されている、としてもよい。
4.2 コンテンツ管理サーバ600の構成
図39に、コンテンツ管理サーバ600の構成を示す。コンテンツ管理サーバ600は、オンライン検知手段601、機器管理手段602及びコンテンツ管理手段603から構成される。
4.2.1 オンライン検知手段601の構成
図40は、オンライン検知手段601の構成図である。オンライン検知手段601は、ポーリング受信手段610、オンライン制御判断手段611及びポーリングAck送信手段612から構成される。
(ポーリング受信手段610)
ポーリング受信手段610は、コンテンツ利用機器700からポーリングコマンドを受信する。受信したポーリングコマンドに含まれる情報をオンライン制御判断手段611に対して出力する。
(オンライン制御判断手段611)
オンライン制御判断手段611は、ポーリング受信手段610から受信したポーリングコマンドに含まれる情報(例えば、IPアドレス)から、どのコンテンツ利用機器がオンライン状態であるかの判断を行い、ポーリングのAckの送信をポーリングAck送信手段612に指示する。
また、オンライン制御判断手段611は、ポーリングコマンドの送信元のコンテンツ利用機器の情報をポーリングの受信時刻とともに、機器管理手段602に対して送信する。ここで、コンテンツ利用機器の情報は、例えば、IPアドレスである。
(ポーリングAck送信手段612)
ポーリングAck送信手段612は、オンライン制御判断手段611からポーリングのAck送信の指示を受信すると、ポーリングのAckを生成する。次に、ポーリングコマンドの送信元のコンテンツ利用機器に対して、ポーリングのAckを送信する。
4.2.2 機器管理手段602
図41は、機器管理手段602の構成図である。機器管理手段602は、機器管理制御手段620及びリスト記憶手段623から構成される。リスト記憶手段623は、コンテンツ利用機器リスト621及びオンライン機器リスト622を保持している。
(コンテンツ利用機器リスト621)
図42は、コンテンツ利用機器リスト621のデータ構造の一例を示す表である。コンテンツ利用機器リスト621は、コンテンツ管理サーバ600からコンテンツを受信する全てのコンテンツ利用機器に対して、その接続先を対応させて記憶している。ここで、接続先は、例えば、IPアドレスである。
具体的には、コンテンツ利用機器リスト621は、複数のコンテンツ利用機器情報を記憶するための領域を備えている。各コンテンツ利用機器情報は、コンテンツ利用機器名及びIPアドレスから構成されている。コンテンツ利用機器名は、当該コンテンツ利用機器を識別する名称であり、IPアドレスは、当該コンテンツ利用機器が、IPネットワークにおいて配されている位置を示す。
(オンライン機器リスト622)
図43は、オンライン機器リスト622のデータ構造の一例を示す表である。オンライン機器リスト622は、複数のオンライン機器情報を記憶するための領域を備えている。各オンライン機器情報は、オンライン機器名及び最終アクセス時刻から構成されている。オンライン機器名は、オンライン検知手段601により、オンラインと判断されたコンテンツ利用機器を識別する名称である。最終アクセス時刻は、対応するオンライン機器名により識別されるコンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバ600に対して最後にアクセスした時刻を示している。最終アクセス時刻は、月、日及び時を含む。
オンライン機器リスト622は、一例としてオンライン機器名624「C1」及び最終アクセス時刻625「1月21日23時」からなるオンライン機器情報を含んでいる。このオンライン機器情報は、コンテンツ管理サーバ600が、オンライン機器名624「C1」により識別されるコンテンツ利用機器から、ポーリングコマンドを、最終アクセス時刻625により示される1月21日の23時に受信したことを示している。このときに、オンライン機器リスト622に、オンライン機器名としてのコンテンツ利用機器名と、最終アクセス時刻とが記憶される。最終アクセス時刻625は、コンテンツ利用機器がコンテンツ管理サーバ600に対して最後にアクセスした時刻を示している。従って、1月21日の23時以降において、当該コンテンツ利用機器からのアクセスは無い。
(機器管理制御手段620)
機器管理制御手段620は、コンテンツ利用機器リスト621に対するコンテンツ利用機器情報の書込み、読出し及び更新を制御する。また、オンライン機器リスト622に対するオンライン機器情報の書込み、読出し及び更新を制御する。機器管理制御手段620は、オンライン検知手段601からコンテンツ利用機器の情報(一例として、IPアドレス)を受信し、コンテンツ利用機器リスト621から対応するコンテンツ利用機器名を読み出す。
また、機器管理制御手段620は、オンライン機器リスト622を更新した場合、コンテンツ管理手段603に対して、更新後のオンライン機器名と最終アクセス時刻を送信する。
4.2.3 コンテンツ管理手段603
図44は、コンテンツ管理手段603の構成図である。コンテンツ管理手段603は、コンテンツ管理制御手段630及びリスト記憶手段632から構成される。リスト記憶手段632は、コンテンツ管理リスト631を保持している。
(コンテンツ管理リスト631)
図45は、コンテンツ管理リスト631のデータ構造の一例を示す表である。
コンテンツ管理リスト631は、複数の管理情報を記憶するための領域を備えている。各管理情報は、1個のコンテンツID、1個の有効時間及び0個、1個又は複数個の利用機器情報を含む。つまり、管理情報は、1個のコンテンツID及び1個の有効時間のみから構成される場合、及び、1個のコンテンツID、1個の有効時間及び1個又は複数個の利用機器情報から構成される場合がある。1個のコンテンツID及び1個の有効時間のみから構成される管理情報は、初期状態である。管理情報が初期状態にあるときに、1個又は複数個の利用機器情報が管理情報に追加されることがある。また、管理情報が1個又は複数個の利用機器情報を含む場合に、さらに、管理情報に1個又は複数個の利用機器情報が追加されることがある。
コンテンツIDは、コンテンツを一意に識別する識別情報である。有効時間は、コンテンツIDに対応し、コンテンツ利用機器に対して、コンテンツの配布時点から起算して、そのコンテンツの利用を許可する時間(期間)である。コンテンツ利用機器名は、コンテンツ利用機器を識別する名称である。このコンテンツ利用機器は、対応するコンテンツIDにより識別されるコンテンツを利用する。終了予定時刻は、コンテンツの配布点から起算して、有効時間が切れる時刻を示す。
(コンテンツ管理制御手段630)
コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツ管理リスト631に対する管理情報の書込み、読出し及び更新を制御する。
具体的には、コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツがコンテンツ利用機器に提供されたときに、コンテンツID、コンテンツ利用機器名及びコンテンツの配布時刻を受け取る。次に、コンテンツ管理制御手段630は、配布の対象であるコンテンツを識別するコンテンツIDを用い、当該コンテンツIDを含む管理情報をコンテンツ管理リスト631から読み出す。次に、読み出した管理情報から有効時間を抽出する。次に、コンテンツ利用機器へのコンテンツの配布時刻に抽出した有効時間を加算し、得られた時刻を終了予定時刻とする。
終了予定時刻=配布時刻+有効時間
次に、コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツ利用機器名及び終了予定時刻からなる利用機器情報をコンテンツ管理リスト631内の前記管理情報に追加して書き込む。
また、コンテンツ管理制御手段630は、機器管理制御手段620からコンテンツ利用機器名及び最終アクセス時刻を受信した場合、受信したコンテンツ利用機器名により識別されるコンテンツ利用機器によるコンテンツ利用の有効期限の終了予定時刻を最終アクセス時刻から有効時間分だけ更新する。
具体的には、コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツ管理リスト631から、オンラインのコンテンツ利用機器名を含む管理情報を読み出す。次に、読み出した管理情報から有効時間を抽出し、読み出した管理情報からコンテンツ利用機器名を含む利用機器情報を抽出する。次に、受信した最終アクセス時刻に、抽出した有効時間を加算し、得られた時刻を終了予定時刻とする。
終了予定時刻=最終アクセス時刻+有効時間
次に、コンテンツ管理制御手段630は、抽出した利用機器情報に含まれている終了予定時刻に、得られた終了予定時刻を上書きする。次に、終了予定時刻が上書きされた利用機器情報を、コンテンツ管理リスト631へ書き戻す。
(コンテンツ管理リスト631)
コンテンツ管理リスト631は、図45に示すように、管理情報639を含む。管理情報639は、コンテンツID(633)「Cont1」、有効時間634「24H」、コンテンツ利用機器名635「C1」、終了予定時刻636「1月21日0時」、コンテンツ利用機器名637「C2」及び終了予定時刻638「1月21日0時」から構成されている。
この管理情報639は、例えば、コンテンツ管理サーバ600から、コンテンツ利用機器名635「C1」及び637「C2」によりそれぞれ識別されるコンテンツ利用機器に対して、1月20日0時に、コンテンツID(633)「Cont1」により識別されるコンテンツが配布されたことを示している。コンテンツID(633)「Cont1」に対応する有効時間634は、「24H」である。このため、コンテンツ利用機器名635「C1」及び637「C2」によりそれぞれ識別されるコンテンツ利用機器について、終了予定時刻636及び638は、それぞれ、配布時刻「1月20日0時」から起算して、有効時間634「24H」後、つまり、24時間後の1月21日0時となる。
(コンテンツ管理リスト631a)
図46は、コンテンツ管理リスト631の別の例としてのコンテンツ管理リスト631aのデータ構造の一例を示す表である。
コンテンツ管理リスト631aは、図46に示すように、管理情報639a及び646aを含む。管理情報639aは、コンテンツID(633)「Cont1」、有効時間634「24H」、コンテンツ利用機器名635「C1」、終了予定時刻636a「1月21日23時」、コンテンツ利用機器名637「C2」及び終了予定時刻638「1月21日0時」から構成されている。管理情報646aは、コンテンツID(640)「Cont2」、有効時間641「48H」、コンテンツ利用機器名642「C1」、終了予定時刻643a「1月22日23時」、コンテンツ利用機器名644「C3」及び終了予定時刻645「1月22日0時」から構成されている。
機器管理制御手段620から、例えば、オンライン機器名「C1」及び最終アクセス時刻「1月20日23時」を受信した場合、オンライン機器名「C1」をコンテンツ利用機器名として含む管理情報639がコンテンツ管理リスト631から読み出され、管理情報639から有効時間634「24H」が抽出され、オンライン機器名「C1」をコンテンツ利用機器名として含む利用機器情報が抽出される。次に、受信した最終アクセス時刻「1月20日23時」に、抽出された有効時間634「24H」が加算され、時刻「1月21日23時」が得られる。次に得られた時刻「1月21日23時」を終了予定時刻として、抽出した利用機器情報に含まれる終了予定時刻636「1月21日0時」に上書きする。次に、終了予定時刻「1月21日23時」が上書きされた利用機器情報がコンテンツ管理リスト631の管理情報639に書き戻される。こうして、図46に示すコンテンツ管理リスト631aのように、管理情報639aは、終了予定時刻636a「1月21日23時」を含むことになる。
また、上記と同様にして、オンライン機器名「C1」をコンテンツ利用機器名として含む管理情報646がコンテンツ管理リスト631から読み出される。次に、管理情報646から有効時間641「48H」が抽出され、オンライン機器名「C1」をコンテンツ利用機器名として含む利用機器情報が抽出される。次に、受信した最終アクセス時刻「1月20日23時」に、抽出された有効時間641「48H」が加算され、時刻「1月22日23時」が得られる。次に得られた時刻「1月22日23時」を終了予定時刻として、抽出した利用機器情報に含まれる終了予定時刻643「1月22日0時」に上書きする。次に、終了予定時刻「1月22日23時」が上書きされた利用機器情報がコンテンツ管理リスト631の管理情報646に書き戻される。こうして、図46に示すコンテンツ管理リスト631aのように、管理情報646aは、終了予定時刻643a「1月22日23時」を含むことになる。
このようにして、図45に示すコンテンツ管理リスト631が更新されて、図46に示すコンテンツ管理リスト631aとなる。コンテンツ管理リスト631aは、コンテンツ管理リスト631と比較すると、終了予定時刻636a及び643aが更新されている。
4.3 コンテンツ利用機器700
図39に、コンテンツ利用機器700の構成を示す。コンテンツ利用機器700は、オンライン通知手段701、コンテンツ制御手段702及び時間計測手段703から構成される。
4.3.1 オンライン通知手段701
図47は、オンライン通知手段701の構成図である。オンライン通知手段701は、ポーリング送信手段710、オンライン制御判断手段711及びポーリングAck受信手段712から構成される。
(ポーリング送信手段710)
ポーリング送信手段710は、オンライン制御判断手段711からポーリング送信指示と送信する宛先の情報とを受け取る。ポーリング送信指示と宛先の情報とを受け取ると、コンテンツ管理サーバ600に対してポーリングコマンドを送信する。ポーリングコマンドの送信後、送信先と送信時刻をポーリングAck受信手段712に対して送信する。
(オンライン制御判断手段711)
オンライン制御判断手段711は、コンテンツ利用機器700がオンライン状態か否かを判断する。例えば、コンテンツ管理サーバ600に対してポーリングコマンドを送信し、ポーリングのAckを受信したか否かにより、コンテンツ利用機器700がオンライン状態か否かを判断する。つまり、ポーリングのAckを受信した場合に、コンテンツ利用機器700がオンラインであると判断する。一方、ポーリングのAckを受信しなかった場合に、コンテンツ利用機器700がオフラインであると判断する。
また、オンライン制御判断手段711は、コンテンツ利用機器700において通信モジュールが有効であるか否かを判断することにより、コンテンツ利用機器700がオンライン状態か否かを判断してもよい。
さらに、オンライン制御判断手段711は、無線通信であればアクセスポイントへ電波が届く範囲に、コンテンツ利用機器700が存在することにより、コンテンツ利用機器700がオンライン状態か否かを判断してもよい。
一方、オンライン制御判断手段711は、ポーリング時にルータからの送信エラーを受信した場合には、オンラインではないと判断してもよい。
オンラインと判断した場合、オンライン制御判断手段711は、ポーリング送信手段710に対して、コンテンツ管理サーバ600の宛先情報と共にポーリング送信指示を送信する。また、コンテンツ制御手段702からコンテンツの終了予定時刻の通知を受信し、終了予定時刻前にポーリング送信手段710に対して、ポーリングコマンドを送信する指示を出力する。オンライン制御判断手段711は、ポーリングAck受信手段712から、コンテンツ管理サーバ600のポーリングのAckの通知を受信する。次に、コンテンツ管理サーバ名とポーリングの送信時刻をコンテンツ制御手段702に対して、出力する。
(ポーリングAck受信手段712)
ポーリングAck受信手段712は、コンテンツ管理サーバ600からのポーリングのAckを受信する。これにより、コンテンツ利用機器700がオンラインであることを、コンテンツ管理サーバ600に対し、通知できたと判断する。次に、オンラインであることを通知できた旨をオンライン制御判断手段711に対して通知する。
4.3.2 コンテンツ制御手段702
図48は、コンテンツ制御手段702の構成図である。コンテンツ制御手段702は、コンテンツ管理制御手段721、リスト記憶手段724、コンテンツ保管部723及びコンテンツ再生手段725から構成される。リスト記憶手段724は、コンテンツ管理リスト722を保持している。
(コンテンツ管理制御手段721)
コンテンツ管理制御手段721は、後述のコンテンツ管理リスト722を用いて、コンテンツ利用機器700で保管しているコンテンツの管理を行う。コンテンツ管理リスト722の終了予定時刻を参照し、コンテンツの利用が許可されている場合には、コンテンツ保管部723内の対応するコンテンツを利用できるように、コンテンツ再生手段725を制御する。また、コンテンツ管理リスト722の終了予定時刻を経過した場合、コンテンツ再生手段725に対して、コンテンツ利用を停止するように制御する。また、コンテンツの終了予定時刻を参照し、オンライン制御判断手段711に対して通知する。また、オンライン制御判断手段711から、コンテンツ管理サーバ名とポーリングの送信時刻を受信したら、以下に説明するようにして、終了予定時刻を更新する。
(コンテンツ管理リスト722)
コンテンツ管理リスト722は、コンテンツ管理サーバ600から受信したコンテンツを管理するためのリストである。図49は、コンテンツ管理リスト722のデータ構造の一例を示す表である。コンテンツ管理リスト722は、複数の管理情報を記憶するための領域を備えている。各管理情報は、コンテンツID、有効時間、コンテンツ管理サーバ名及び終了予定時刻から構成されている。コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別情報である。有効時間は、コンテンツIDに対応し、コンテンツ利用機器に対してその利用を許可する時間を示す。コンテンツ管理サーバ名は、そのコンテンツの送信元であるコンテンツ管理サーバを識別する名称である。終了予定時刻は、コンテンツの利用が許可される時間が終了する時刻を示す。
コンテンツ管理リスト722は、図49に示すように、一例として、管理情報731、732及び733を含む。
管理情報731は、コンテンツID(734)「Cont1」、有効時間735「24H」、コンテンツ管理サーバ名736「S1」、終了予定時刻737「1月21日0時」を含む。
管理情報731は、以下に示す状況を示す。つまり、コンテンツID(734)「Cont1」により識別されるコンテンツが、コンテンツ管理サーバ名736「S1」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給される。また、コンテンツ利用機器に対してその利用を許可する時間は、有効時間735「24H」により示されるように、24時間である。さらに、当該コンテンツは、終了予定時刻737「1月21日0時」により示される時刻に、利用が許可される時間が終了する。ここで、終了予定時刻737「1月21日0時」は、コンテンツ管理サーバからコンテンツを受信した時刻に、有効時間735「24H」を加算して求めたものである。
また、管理情報732は、コンテンツID(738)「Cont2」、有効時間739「48H」、コンテンツ管理サーバ名740「S1」、終了予定時刻741「1月22日0時」を含む。管理情報732は、以下に示す状況を示す。つまり、コンテンツID(738)「Cont2」により識別されるコンテンツが、コンテンツ管理サーバ名740「S1」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給される。また、コンテンツ利用機器に対してその利用を許可する時間は、有効時間739「48H」により示されるように、48時間である。さらに、当該コンテンツは、終了予定時刻741「1月22日0時」により示される時刻に、利用が許可される時間が終了する。ここで、終了予定時刻741「1月22日0時」は、コンテンツ管理サーバからコンテンツを受信した時刻に、有効時間739「48H」を加算して求めたものである。
さらに、管理情報733は、コンテンツID(742)「Cont3」、有効時間743「24H」、コンテンツ管理サーバ名744「S2」、終了予定時刻745「1月21日23時30分」を含む。管理情報733が意味するところは、上記と同様であり、説明を省略する。
(コンテンツ管理リスト722a)
図50は、コンテンツ管理リスト722の別の例としてのコンテンツ管理リスト722aのデータ構造の一例を示す表である。コンテンツ管理制御手段721は、オンライン制御判断手段711から、コンテンツ管理サーバ名とポーリングの送信時刻を受信すると、コンテンツ管理リスト722の終了予定時刻を更新する。
例えば、図50に示すコンテンツ管理リスト722aにおいては、オンライン制御判断手段711から、一例として、コンテンツ管理サーバ名「S1」とポーリング送信時刻「1月20日23時」を受信する。この場合、コンテンツ管理リスト722において、コンテンツ管理サーバ「S1」に対応するコンテンツの終了予定時刻を、ポーリング送信時刻である「1月20日23時」に有効時間を加算した終了予定時刻に更新する。例えば、コンテンツID「Cont1」については、ポーリング送信時刻である「1月20日23時」に有効時間「24H」を加算して終了予定時刻を「1月21日23時」に更新する。また、コンテンツID「Cont2」については、ポーリング送信時刻である「1月20日23時」に有効時間「48H」を加算して終了予定時刻を「1月22日23時」に更新する。その結果、図50に示すように、コンテンツ管理リスト722aは、コンテンツ管理リスト722に含まれる終了予定時刻737「1月21日0時」及び終了予定時刻741「1月22日0時」に代えて、終了予定時刻737a「1月21日23時」及び終了予定時刻741a「1月22日23時」を含むこととなる。
4.4 コンテンツ配信システム30の動作(その1)
コンテンツ配信システム30の動作について説明する。
(1)コンテンツがコンテンツ利用機器に提供される場合のコンテンツ管理サーバ600の動作
コンテンツがコンテンツ利用機器に提供される場合のコンテンツ管理制御手段630によるコンテンツ管理リスト631の更新の動作について、図51に示すフローチャートを用いて説明する。
コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツがコンテンツ利用機器に提供されたときに、コンテンツID、コンテンツ利用機器名及びコンテンツの配布時刻を受け取る(ステップS501)。
次に、コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツ管理リスト631から、受け取ったコンテンツID及び受け取ったコンテンツ利用機器名を含む管理情報を読み出す(ステップS502)。次に、読み出した管理情報から有効時間を抽出する(ステップS503)。次に、受け取ったコンテンツの配布時刻に抽出した有効時間を加算し、得られた時刻を終了予定時刻とする(ステップS504)。次に、コンテンツ利用機器名と終了予定時刻を含む利用機器情報を生成する。生成した利用機器情報を、コンテンツID及び有効時間に対応付けて、コンテンツ管理リスト631に書き込む(ステップS505)。
(2)ポーリングコマンドを受け取ったコンテンツ管理サーバ600の動作
コンテンツ利用機器700からポーリングコマンドを受け取った場合のコンテンツ管理サーバ600の動作について、図52に示すシーケンス図を用いて説明する。
ポーリング受信手段610は、コンテンツ利用機器700から、IPアドレスを含むポーリングコマンドを受信する(ステップS511)。次に、受信したポーリングコマンドをオンライン制御判断手段611に対して出力する(ステップS512)。
オンライン制御判断手段611は、ポーリングコマンドに含まれるIPアドレスを用いて、どのコンテンツ利用機器がオンライン状態であるかを判断する(ステップS513)。次に、ポーリングAckを生成する指示をポーリングAck送信手段612に対して出力する(ステップS514)。
ポーリングAck送信手段612は、ポーリングAckを生成し(ステップS515)、生成したポーリングAckを、ポーリングコマンドの送信元のコマンド利用機器に送信する(ステップS516)。
次に、オンライン制御判断手段611は、ポーリングコマンドを受信した受信時刻と、ポーリングコマンドに含まれているIPアドレスとを、機器管理制御手段620に対して出力する(ステップS517)。
機器管理制御手段620は、コンテンツ利用機器リスト621を用いて、受け取ったIPアドレスに対応するコンテンツ利用機器名を取得する(ステップS518)。次に、オンライン機器リスト622から、取得したコンテンツ利用機器名を含むオンライン機器情報を読み出す。次に、読み出したオンライン機器情報の最終アクセス時刻を、受信時刻に書き換え、最終アクセス時刻が書き換えられたオンライン機器情報を、オンライン機器リスト622に書き戻す(ステップS519)。次に、オンライン機器名及び最終アクセス時刻を、コンテンツ管理制御手段630に対して出力する(ステップS520)。
コンテンツ管理制御手段630は、コンテンツ管理リスト631から、受け取ったオンライン機器名をコンテンツ利用機器名として含む管理情報を読み出す(ステップS521)。次に、読み出した管理情報から有効時間を抽出する(ステップS522)。次に、終了予定時刻=最終アクセス時刻+有効時間を算出する(ステップS523)。次に、コンテンツ管理リスト631において、読み出した管理情報において、コンテンツ利用機器名に対応する終了予定時刻を、算出した終了予定時刻に書き換える。次に、終了予定時刻が書き換えられた管理情報を、コンテンツ管理リスト631に書き戻す(ステップS524)。
(3)ポーリングコマンドを出力するコンテンツ利用機器700の動作
ポーリングコマンドを出力するコンテンツ利用機器700の動作について、図53〜図54に示すシーケンス図を用いて、説明する。
オンライン制御判断手段711は、コンテンツ利用機器700がオンライン状態か否かを判断する(ステップS531)。オンライン状態である場合に(ステップS532で「YES」)、オンライン制御判断手段711は、ポーリングの送信指示及びその宛先を、ポーリング送信手段710に対して出力する(ステップS533)。また、ポーリングの送信時刻及びその宛先を、コンテンツ管理制御手段721に対して出力する(ステップS534)。
ポーリング送信手段710は、ポーリングコマンドを生成し、受け取った宛先に向けて、ポーリングコマンドを出力する(ステップS511)。
コンテンツ管理制御手段721は、コンテンツ管理リスト722から宛先(つまり、コンテンツ管理サーバ名)を含む管理情報の読み出しを試みる(ステップS535)。読み出しが終了していない場合(ステップS536で「NO」)、読み出した管理情報から有効時間を抽出する(ステップS537)。次に、終了予定時刻=送信時刻+有効時間を算出する(ステップS538)。次に、読み出した管理情報に含まれる終了予定時刻に、算出した終了予定時刻を上書きする。次に、終了予定時刻が上書きされた管理情報を、コンテンツ管理リスト722に書き戻す(ステップS539)。次に、ステップS535へ戻って、処理を繰り返す。
ポーリングAck受信手段712は、コンテンツ管理サーバ600からポーリングAckを受信する(ステップS516)。次に、受信したポーリングAckをオンライン制御判断手段711に対して出力する(ステップS551)。
コンテンツ管理制御手段721は、コンテンツ管理リスト722からの管理情報の読み出しが終了すると(ステップS536で「YES」)、コンテンツ管理リスト722から宛先(つまり、コンテンツ管理サーバ名)を含む管理情報の読み出しを試みる(ステップS561)。読み出しが終了していない場合(ステップS562で「NO」)、読み出した管理情報から終了予定時刻を抽出する(ステップS563)。次に、抽出した終了予定時刻をオンライン制御判断手段711に対して出力する(ステップS564)。
オンライン制御判断手段711は、現在時刻が終了予定時刻の前か否かを判断する(ステップS565)。現在時刻が終了予定時刻の前でなければ(ステップS564で「NO」)、ステップS562に戻って処理を繰り返す。現在時刻が終了予定時刻の前であれば(ステップS564で「YES」)、ステップS532の次のステップに制御を移す。
(4)コンテンツの利用を判断するコンテンツ利用機器700の動作
コンテンツの利用を判断するコンテンツ利用機器700の動作について、図55に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ管理制御手段721は、コンテンツ管理リスト722から、コンテンツの利用に係る管理情報を読み出す(ステップS571)。次に、読み出した管理情報から終了予定時刻を抽出する(ステップS572)。次に、現在時刻が終了予定時刻を経過しているか否かを判断する(ステップS573)。現在時刻が終了予定時刻を経過している場合(ステップS573で「経過した」)、コンテンツの利用を停止する(ステップS575)。一方、現在時刻が終了予定時刻を経過していない場合(ステップS573で「経過していない」)、コンテンツの利用を許可する(ステップS574)。
4.5 コンテンツ配信システム30の構成
図56は、コンテンツ配信システム30の一例としてのコンテンツ配信システム30aの構成図である。この例では、コンテンツ配信システム30aは、2台のコンテンツ管理サーバ600a「S1」及び600b「S2」と、3台のコンテンツ利用機器700a「C1」、700b「C2」及び700c「C3」から構成されているとする。
この図は、コンテンツ管理サーバとコンテンツ利用機器との間においてコンテンツを共有する関係について示している。また、コンテンツ管理サーバとコンテンツ利用機器との間の接続関係を示している。
コンテンツ管理サーバ600aは、コンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツを提供する。また、コンテンツ管理サーバ600bは、コンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツを提供する。
コンテンツ利用機器700aは、コンテンツ管理サーバ600aからコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。また、コンテンツ管理サーバ600bからコンテンツ名「Cont3」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
また、コンテンツ利用機器700bは、コンテンツ管理サーバ600aからコンテンツ名「Cont1」により識別されるコンテンツの提供を受ける。
さらに、コンテンツ利用機器700cは、コンテンツ管理サーバ600aからコンテンツ名「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ識別されるコンテンツの提供を受ける。
こうして、コンテンツ管理サーバ600aとコンテンツ利用機器700aとの間におい、コンテンツ管理サーバ600aが保有するコンテンツ「Cont1」及びコンテンツ「Cont2」を、コンテンツ利用機器700aが利用するというコンテンツの共有関係がある。
また、コンテンツ管理サーバ600aとコンテンツ利用機器700bとの間において、コンテンツ管理サーバ600aが保有するコンテンツ「Cont1」を、コンテンツ利用機器700bが利用するというコンテンツの共有関係がある。
さらに、コンテンツ管理サーバ600aとコンテンツ利用機器700cとの間では、コンテンツ管理サーバ600aが保有するコンテンツ「Cont1」及びコンテンツ「Cont2」を、コンテンツ利用機器700cが利用するというコンテンツの共有関係がある。
また、コンテンツ管理サーバ600bとコンテンツ利用機器700aとの間にも、コンテンツ管理サーバ600bが保有するコンテンツ「Cont3」を共有するという関係がある。
なお、コンテンツ管理サーバ600bが保有するコンテンツをコンテンツ利用機器700bが利用するという関係は、ここでは、ないものとする。つまり、図56において、コンテンツ管理サーバ600bとコンテンツ利用機器700bとは、接続されていない。コンテンツ管理サーバ600bとコンテンツ利用機器700cとの間においても、同様である。
4.6 コンテンツ配信システム30の動作(その2)
次に、図56をベースとして、コンテンツ管理サーバ600a及びコンテンツ利用機器700aの動作について、図57及び図58を用いて説明する。
Step11)1月20日0時にコンテンツ管理サーバ600aは、コンテンツ利用機器700aの依頼により、コンテンツID「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ示されるコンテンツを送信する。また、利用機器情報をコンテンツ管理リスト631に記憶する(ステップS201)。このときのコンテンツ管理リスト631は、図45に示すとおりである。コンテンツ利用機器700aは、時刻T11に、コンテンツID「Cont1」及び「Cont2」によりそれぞれ示されるコンテンツを受信し、管理情報をコンテンツ管理リスト722に記憶する(ステップS211)。このときのコンテンツ管理リスト722は、図49に示すとおりである。ここで、例えば、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツの有効時間は、24時間であり、時刻T11に、24時間を加算して得られた時刻T14が終了予定時刻となる。言い換えると、時刻T11から時刻T14まで、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツは、利用可能である。
Step12)1月20日23時(時刻T12)にコンテンツ利用機器700aは、コンテンツ管理サーバ600aにポーリングコマンドを送信する(ステップS212)。コンテンツ管理サーバ600aは、コンテンツ利用機器700aからのポーリングコマンドを受信し、所定時間内にポーリングのAckを生成して送信する(ステップS202)。コンテンツ管理サーバ600aは、この時点でコンテンツ利用機器700aがオンラインであると判断し、コンテンツ管理リスト631を更新する(ステップS203)。更新した後のコンテンツ管理リスト631aは、図46に示すとおりである。コンテンツ利用機器700aは、コンテンツ管理サーバ600aからポーリングのAckを受信する(ステップS212)。コンテンツ管理サーバ600aに対し、コンテンツ利用機器700aがオンラインであることを通知できたと判断する(ステップS212)。時刻T13に、コンテンツ管理リスト722を更新する(ステップS213)。更新した後のコンテンツ管理リスト722aは、図50に示すとおりである。ここで、例えば、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツの有効時間は、24時間であり、時刻T12に24時間を加算して得られた時刻T18が終了予定時刻となる。言い換えると、時刻T13の後において、時刻T12から時刻T18まで、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツは、利用可能である。
Step13)1月20日23時30分(時刻T15)にコンテンツ利用機器700aがオフラインになったとする。このとき、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツの終了予定時刻は、1月21日23時であるので、コンテンツ利用機器700aは、当該コンテンツの利用を続けることができる。当該コンテンツの終了予定時刻である1月21日23時が近づいてきたとき、コンテンツ利用機器700a「C1」がオンラインに復帰したとする。図58に示す例では、終了予定時刻の1時間前である1月21日22時にオンラインに復帰したとする。オンライン復帰した1月21日22時の直後、時刻T16に、コンテンツ利用機器700aは、コンテンツ管理サーバ600aにポーリングコマンドを送信する(ステップS214)。コンテンツ管理サーバ600aは、コンテンツ利用機器700aからのポーリングコマンドを受信する(ステップS204)。次に、所定時間内にポーリングのAckを生成して送信する(ステップS204)。コンテンツ管理サーバ600aは、この時点でコンテンツ利用機器700aがオンラインであると判断し、コンテンツ管理リスト631aを更新する(ステップS205)。更新の後のコンテンツ管理リスト631bは、図59に示すとおりである。更新の後のコンテンツ管理リスト631bにおいて、終了予定時刻636bは、「1月22日22時」に設定され、終了予定時刻643bは、「1月23日22時」に設定されている。コンテンツ利用機器700aは、コンテンツ管理サーバ600aからポーリングのAckを受信する(ステップS214)。次に、コンテンツ管理サーバ600aに対し、コンテンツ利用機器700a「C1」がオンラインであることを通知できたと判断する。次に、時刻T17において、コンテンツ管理リスト722aを更新する(ステップS215)。更新の後のコンテンツ管理リスト722bは、図60に示すとおりである。更新の後のコンテンツ管理リスト722bにおいて、終了予定時刻737bは、「1月22日22時」に設定され、終了予定時刻741bは、「1月23日22時」に設定されている。
ここで、例えば、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツの有効時間は、24時間であり、時刻T16に24時間を加算して得られた時刻T19が終了予定時刻となる。言い換えると、時刻T17の後において、時刻T16から時刻T19まで、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツは、利用可能である。
上記においては、1月21日22時に、コンテンツ利用機器700aは、オンラインに復帰している。しかし、コンテンツID「Cont1」により示されるコンテンツの終了予定時刻である1月21日23時までに、コンテンツ利用機器700aがオンラインに復帰しなかった場合、コンテンツ利用機器700aが1月21日23時の後に、コンテンツ管理サーバ600aにポーリングコマンドを送信したとしても、当該コンテンツの終了予定時刻を超えるため、コンテンツ利用機器700aは、当該コンテンツを利用することはできない。
4.7 実施の形態4の効果
実施の形態4では、コンテンツ利用機器が定期的にコンテンツ管理サーバにポーリングを行う。コンテンツ管理サーバは、ポーリングコマンドの送信元のコンテンツ利用機器のオンラインを検知する。このように、コンテンツ利用機器が有効期限を越えてコンテンツを利用しようとする場合、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに対するポーリングを必要とする。一方、コンテンツ管理サーバによる、コンテンツ利用機器に対するポーリングは不要となる。また、継続利用する必要がないコンテンツ利用機器からのポーリングがなくなるため、通信路上のトラフィック量を削減することができる。
また、コンテンツ利用機器がオフラインとなっても、コンテンツ利用機器がコンテンツの有効時間内にポーリングを行えば、コンテンツの終了予定時刻を延長することができる。このため、コンテンツ利用機器は、常に、オンラインとしておく必要はない。
5.その他の変形例
なお、本発明を上記各実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記各実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)実施の形態2、3、4において、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオフラインであると判定した後は、1時間に1回の定期的なポーリングによるコンテンツ利用機器のオンライン/オフライン検知をストップしている。しかし、この運用には限定されない。
コンテンツ管理サーバでの制御を簡素化するために、次に示すようにしてもよい。
コンテンツ利用機器リストに登録されている全てのコンテンツ利用機器に対して、当該コンテンツ利用機器がオンラインであるか否かに関係なく、同じ頻度でポーリングを実施する。
また、ネットワークトラフィックを削減するために、多少、ポーリングの頻度を削減してもよい。
(2)実施の形態2、3、4において、コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ利用機器は、ポーリングコマンド、ポーリングAck信号及びオンライン制御信号のそれぞれが偽造されないようにするため、署名データを付加してもよい。ここで、オンライン制御信号は、コンテンツ利用機器が自身のオンラインを検知したときに、コンテンツ管理サーバに通知する信号である。
具体的には、コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ利用機器は、ポーリングコマンド、ポーリングAck信号及びオンライン制御信号のそれぞれに対して、デジタル署名を施して署名データを生成する。このとき、署名データの生成において、例えば、正規機器にのみ格納される秘密鍵(私有鍵とも呼ぶ。)を用いる。次に、生成した署名データを、これらのコマンドや信号に付加する。次に、署名データの付加されたコマンドや信号をコンテンツ管理サーバに対して送信する。
コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ利用機器は、署名データの付加されたコマンドや信号を受信する。次に、秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、受信したコマンドや信号に付加された署名データを検証する。次に、検証に成功した場合にのみ、受信したコマンドや信号を利用する。
ここで、デジタル署名の例として、RSA署名法を利用してもよい。
(3)実施の形態3において用いられる無効化指示及び無効化返答をそれぞれ示す信号には、それぞれ偽造ができないように、コンテンツ管理サーバとコンテンツ利用機器の署名データを付加してもよい。
署名データの生成は、上記のように、正規機器にのみ格納される秘密鍵を用いて、これらの信号に対してデジタル署名を施すことにより、行う。ここで、デジタル署名の例として、RSA署名法を利用してもよい。
コンテンツ利用機器においては、正規のコンテンツ管理サーバの署名データを検証し、検証に成功した場合に、当該コンテンツの無効化を行う。無効化は、コンテンツの削除、アプリケーションでの動作制御(当該コンテンツの再生を認識した場合に、再生を禁止する等)、鍵の削除などにより行う。
無効化指示のデータ構造の一例を図61に示す。この図に示すように、無効化指示351は、無効化命令352、コンテンツ管理サーバ名353、コンテンツ利用機器名354、コンテンツID(355)及び署名データ356を含んでいる。
コンテンツ管理サーバは、無効化命令352、コンテンツ管理サーバ名353、コンテンツ利用機器名354及びコンテンツID(355)を結合して結合体を生成する。次に、生成した結合体に、デジタル署名(S)を施して、署名データ356を生成する。ここで、デジタル署名(S)を施す際に、コンテンツ管理サーバの私有鍵361を用いる。次に、前記結合体に署名データ356を付加して、無効化指示351を生成する。
次に、コンテンツ管理サーバは、無効化指示351をコンテンツ利用機器に対して送信する。
コンテンツ利用機器は、無効化指示351を受信し、受信した無効化指示351に、自身のコンテンツ利用機器名が含まれているか否かを確認する。自身のコンテンツ利用機器名が含まれていない場合、自身宛に送信された無効化指示ではないと判断して、受信した無効化指示351を破棄する。
自身のコンテンツ利用機器名が含まれている場合、コンテンツ利用機器は、さらに、私有鍵361に対応する公開鍵を用いて、無効化指示351に含まれている署名データ356の正当性を確認する。正当性が確認されない場合、受信した無効化指示351を破棄する。この場合、コンテンツ利用機器名は、正当性が確認されなかった旨をコンテンツ管理サーバに通知してもよい。
正当性が確認された場合、コンテンツ利用機器は、受信した無効化指示351に含まれている無効化命令352に従って、コンテンツ管理サーバから共有され、コンテンツID(355)に対応するコンテンツを無効化する。
無効化返答も、無効化指示と同様のデータ構造を有している、としてもよい。
(4)実施の形態2、3、4において、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器リスト及びオフライン機器リストを別のリストとして管理している。しかし、リストの管理の形態はこれに限らない。
コンテンツ利用機器リスト及びオフライン機器リストを統合して、一つのコンテンツ利用機器リストとしてもよい。この場合、統合されたコンテンツ利用機器リストにおいて、オフラインであるコンテンツ利用機器に対応する機器情報にのみ、オフラインを示すチェックを付けるとしてもよい。また、オフラインを検知した時刻を付加して、管理してもよい。
(5)実施の形態2、3、4において、コンテンツ管理サーバによるポーリングの間隔を1時間としているが、これには限定されない。
例えば、2時間に1回、6時間に1回、12時間に1回等のように、定期的にポーリングを行うとしてもよい。また、夜間には、ポーリング間隔を長くとってもよい。さらに、アプリケーションや通信トラフィックへの負荷などに依存して決めてよい。
また、コンテンツの相対有効時間に依存して決めてもよい。例えば、コンテンツの相対有効時間が10時間であるならば、2時間おきにポーリングしてもよい。このようにすると、無効化指示を出す直前にオフラインとなったコンテンツ利用機器は、12時間後には、少なくとも有効期限が終了し、無効化される。
また、コンテンツの相対有効時間が10日なら、2日おきにポーリングしてもよい。このようにすると、無効化指示を出す直前にオフラインとなったコンテンツ利用機器は、12日後には、少なくとも有効期限が終了し、無効化される。
また、コンテンツの相対有効時間は、コンテンツの価値に関連して決定していると考えられる。そのため、コンテンツの価値が高いコンテンツに対して、相対有効時間を短く設定してもよい。この場合に、ポーリング間隔を、相対有効時間に依存して決定してもよい。こうして、コンテンツの価値が高いコンテンツは、相対有効時間が短く設定され、無効化の際に、精度よくその無効化の時期を管理できる。
(6)実施の形態2、3、4において、コンテンツ利用機器が異なる場合であっても、同一のコンテンツに対して、同一の相対有効時間を設定している。しかし、これには限定されない。
コンテンツ利用機器ごとに異なる相対有効時間を設定してもよい。例えば、異なる利用者が同一のコンテンツを共有する場合に、コンテンツ利用機器の一人の利用者に対する信用が相当程度存在するときには、その利用者に対して、相対有効時間を長くする、としてもよい。
(7)実施の形態2、3、4において、コンテンツ利用機器がオフラインからオンラインになったときには、コンテンツ管理サーバにその旨を通知するとしている。しかし、コンテンツ管理サーバがポーリングを続けていれば、この通知は必須ではない。
(8)実施の形態3において、無効化の状況を表示するとしている。しかし、この表示は必ずしも必須ではない。無効化の状況を蓄積しておいて、必要なときに参照できるような形態であってもよい。
(9)実施の形態2、3、4において、コンテンツ利用機器が自身のオンラインを検知した際に、コンテンツ管理サーバにその旨をオンライン制御信号として通知するとしている。その際、コンテンツ管理サーバが、例えば、電源オフ等になっており、オンライン制御信号を受信できない状態になっている可能性がある。
このような場合、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバから受領の返答があるまで、オンライン制御信号を繰り返しコンテンツ管理サーバに対して送信してもよい。
また、別の対処方法として、別途、補助サーバを設けてもよい。コンテンツ利用機器は、オンライン制御信号を補助サーバに送信する。補助サーバは、オンライン制御信号を受信し、受信したオンライン制御信号を記憶する。次に、補助サーバは、記憶しているオンライン制御信号を読み出す。次に、コンテンツ管理サーバから受領の返答があるまで、読み出したオンライン制御信号を繰り返し当該コンテンツ管理サーバに通知する。
この場合、当該コンテンツ管理サーバは、復帰した際に、まず、補助サーバを参照し、補助サーバからオンライン制御信号を取得してもよい。次に、取得したオンライン制御信号を用いて、当該機器のオフライン機器リストからの削除やコンテンツ管理リストの更新を行う。また、コンテンツ利用機器に対して、コンテンツの再生の無効化指示を出力している場合には、コンテンツ管理サーバは、復帰した際に、補助サーバを参照する。次に、補助サーバからオンライン制御信号の取得を試みる。オンライン制御信号を取得できた場合に、再度、新たにオンラインとなったコンテンツ利用機器に対して、無効化指示を送信する。
また、次に示すように構成してもよい。
本発明の一態様であるコンテンツ配信システム50は、図62に示すように、コンテンツ管理サーバ800a、コンテンツ利用機器900a及び中継サーバ950aから構成されている。ここで、コンテンツ管理サーバ800aと中継サーバ950aとは、ネットワークを介して接続されている。また、コンテンツ利用機器900aと中継サーバ950aとも、ネットワークを介して接続されている。
中継サーバ950aを利用する意義は、次の通りである。
中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aの代行をする。コンテンツ管理サーバ800aが、中継サーバ950aに対して代行を依頼した後は、コンテンツ管理サーバ800aは、電源オフであってもよい。コンテンツ管理サーバ800aがその後、電源オンになったときに、中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aに対して蓄積している情報を送信する。
(9−1)コンテンツ配信システム50における動作(その1)
コンテンツ配信システム50における一つの動作(その1)について、図63に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ管理サーバ800aは、中継サーバ950aに対して、ポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを送信する(ステップS601)。
次に、コンテンツ管理サーバ800aは、電源オフとなる(ステップS612)。
中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aからポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを受信する(ステップS601)。次に、中継サーバ950aは、受信したポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを記憶する(ステップS602)。次に、中継サーバ950aは、現在時刻と記憶しているタイミングとを比較し、現在時刻が記憶しているタイミングに一致しているか否かを判断する(ステップS603)。タイミングに一致していない場合には(ステップS603で「NO」)、ステップS603に戻って、処理を繰り返す。
タイミングに一致している場合には(ステップS603で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶しているポーリングの指示及び宛先を用いて、ポーリングコマンドを生成する(ステップS604)。次に、生成したポーリングコマンドをコンテンツ利用機器900aに対して送信する(ステップS605)。
コンテンツ利用機器900aは、中継サーバ950aからポーリングコマンドを受信する(ステップS605)。次に、ポーリングAckを生成し(ステップS606)、生成したポーリングAckを中継サーバ950aに対して送信する(ステップS607)。
中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aからポーリングAckを受信する(ステップS607)。次に、受信したポーリングAckを記憶する(ステップS608)。
次に、コンテンツ管理サーバ800aは、電源オンとなる(ステップS613)。
次に、中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aとの間で、接続確認を行う(ステップS609)。コンテンツ管理サーバ800aと接続されていなければ(ステップS610で「NO」)、ステップS609に戻って処理を繰り返す。コンテンツ管理サーバ800aと接続されていれば(ステップS610で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶しているポーリングAckを読み出す。次に、読み出したポーリングAckをコンテンツ管理サーバ800aに対して送信する(ステップS611)。
(9−2)コンテンツ配信システム50における動作(その2)
コンテンツ配信システム50における別の動作(その2)について、図64に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ利用機器900aは、中継サーバ950aに対して、ポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを送信する(ステップS621)。
中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aからポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを受信する(ステップS621)。次に、中継サーバ950aは、受信したポーリングの指示、宛先及びポーリングのタイミングを記憶する(ステップS622)。次に、中継サーバ950aは、現在時刻と記憶しているタイミングとを比較し、現在時刻が記憶しているタイミングに一致しているか否かを判断する(ステップS623)。タイミングに一致していない場合には(ステップS623で「NO」)、ステップS623に戻って、処理を繰り返す。
タイミングに一致している場合には(ステップS623で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶しているポーリングの指示及び宛先を用いて、ポーリングコマンドを生成する(ステップS624)。次に、生成したポーリングコマンドをコンテンツ管理サーバ800aに対して送信する(ステップS625)。
コンテンツ管理サーバ800aは、中継サーバ950aからポーリングコマンドを受信する(ステップS625)。次に、ポーリングAckを生成し(ステップS626)、生成したポーリングAckを中継サーバ950aに対して送信する(ステップS627)。
中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aからポーリングAckを受信する(ステップS627)。次に、受信したポーリングAckを記憶する(ステップS628)。次に、中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aとの間で、接続確認を行う(ステップS629)。コンテンツ利用機器900aと接続されていなければ(ステップS630で「NO」)、ステップS629に戻って処理を繰り返す。コンテンツ利用機器900aと接続されていれば(ステップS630で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶しているポーリングAckを読み出す。次に、読み出したポーリングAckをコンテンツ利用機器900aに対して送信する(ステップS631)。
(9−3)コンテンツ配信システム50における動作(その3)
コンテンツ配信システム50における別の動作(その3)について、図65に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ管理サーバ800aは、コンテンツの無効化指示を生成する(ステップS641)。次に、中継サーバ950aに対して、生成した無効化指示を送信する(ステップS642)。
次に、コンテンツ管理サーバ800aは、電源オフとなる(ステップS654)。
中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aから無効化指示を受信する(ステップS642)。次に、中継サーバ950aは、受信した無効化指示を記憶する(ステップS643)。次に、中継サーバ950aは、現在時刻と記憶しているタイミングとを比較する。ここで、タイミングは、コンテンツ利用機器900aに対して、無効化指示を送信する時点を示す。現在時刻が記憶しているタイミングに一致しているか否かを判断する(ステップS644)。タイミングに一致していない場合には(ステップS644で「NO」)、ステップS644に戻って、処理を繰り返す。
タイミングに一致している場合には(ステップS644で「YES」)、中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aとの間で、接続確認を行う(ステップS645)。コンテンツ利用機器900aと接続されていなければ(ステップS646で「NO」)、ステップS644に戻って処理を繰り返す。コンテンツ利用機器900aと接続されていれば(ステップS646で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶している無効化指示を読み出す。次に、読み出した無効化指示をコンテンツ利用機器900aに対して送信する(ステップS647)。
コンテンツ利用機器900aは、中継サーバ950aから無効化指示を受信する(ステップS647)。次に、無効化処理を行う(ステップS648)。次に、無効化処理が完了したことを示す無効化返答を生成し、生成した無効化返答を中継サーバ950aに対して送信する(ステップS649)。
中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aから無効化返答を受信する(ステップS649)。次に、受信した無効化返答を記憶する(ステップS649)。
次に、コンテンツ管理サーバ800aは、電源オンとなる(ステップS655)。
次に、中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aとの間で、接続確認を行う(ステップS651)。コンテンツ管理サーバ800aと接続されていなければ(ステップS652で「NO」)、ステップS651に戻って処理を繰り返す。コンテンツ管理サーバ800aと接続されていれば(ステップS652で「YES」)、中継サーバ950aは、記憶している無効化返答を読み出す。次に、読み出した無効化返答をコンテンツ管理サーバ800aに対して送信する(ステップS653)。
(9−4)コンテンツ配信システム50における動作(その4)
コンテンツ配信システム50における別の動作(その4)について、図66に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ管理サーバ800aは、コンテンツ利用機器900aに対するコンテンツの無効化指示を生成する。ここで、無効化指示は、コンテンツ利用機器900aを識別するコンテンツ利用機器名を含む(ステップS661)。次に、中継サーバ950aに対して、生成した無効化指示を送信する(ステップS662)。
中継サーバ950aは、コンテンツ管理サーバ800aから無効化指示を受信する(ステップS662)。次に、中継サーバ950aは、受信した無効化指示を記憶する(ステップS663)。
コンテンツ利用機器900aは、ポーリングコマンドを生成する。ここで、ポーリングコマンドは、コンテンツ利用機器900aを識別するコンテンツ利用機器名を含む(ステップS660)。次に、生成したポーリングコマンドを中継サーバ950aに対して送信する(ステップS664)。
中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aからポーリングコマンドを受信する(ステップS664)。次に、受信したポーリングコマンドからコンテンツ利用機器名を抽出する。次に、記憶している無効化指示の中から、抽出したコンテンツ利用機器名と同一のコンテンツ利用機器名を含む無効化指示を探す(ステップS665)。同一のコンテンツ利用機器名を含む無効化指示が存在する場合(ステップS666で「有り」)、無効化指示を含み、無効化指示が存在する旨を示す返答を生成する(ステップS667)。一方、同一のコンテンツ利用機器名を含む無効化指示が存在しない場合(ステップS666で「無し」)、無効化指示が存在しない旨を示す返答を生成する(ステップS668)。次に、生成した返答をコンテンツ利用機器900aに対して、送信する(ステップS669)。
コンテンツ利用機器900aは、中継サーバ950aから返答を受信する(ステップS669)。次に、受信した返答により、無効化指示が存在するか否かを判断する(ステップS670)。無効化指示が存在しない場合(ステップS670で「無効化指示なし」)、コンテンツ利用機器900aは、何もしない。無効化指示が存在する場合(ステップS670で「無効化指示あり」)、コンテンツ利用機器900aは、返答に含まれる無効化指示に従って、無効化処理を行う(ステップS671)。次に、無効化処理が完了したことを示す無効化返答を生成し、生成した無効化返答を中継サーバ950aに対して送信する(ステップS672)。
中継サーバ950aは、コンテンツ利用機器900aから無効化返答を受信する(ステップS672)。次に、受信した無効化返答をコンテンツ管理サーバ800aに対して送信する(ステップS673)。
(10)実施の形態4において、コンテンツ利用機器からのポーリングコマンドの送信間隔は、定期的であってもよい。また、終了予定時刻に鑑みて、ポーリング時刻を設定してもよい。例えば、終了予定時刻のある一定時間前に、ポーリングコマンドを送信してもよい。
ポーリングコマンドの送信を定期的に行うことにより、コンテンツ利用機器がオンラインであることを、コンテンツ管理サーバが定期的に判断することができる。
また、終了予定時刻に鑑みて、ポーリング時刻を設定して、ポーリングを送信することにより、トラフィックの負荷を削減することができる。
(11)実施の形態3においては、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器に対して、無効化指示を送信する、としている。しかし、これには限定されない。
コンテンツ管理サーバは、無効化指示に代えて、コンテンツ利用機器に対して、利用条件の変更の指示を送信するとしてもよい。コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバから、利用条件の変更の指示を受信し、受信した指示に従って、即座に利用条件を変更する。
なお、利用条件は、再生時の条件、コピーや再配布に対する条件、2次利用に対する条件などを含む。ここで、再生時の条件は、例えば、利用回数、利用時の画像の解像度、有効時間の長さなどである。また、コピーや再配布に対する条件は、例えば、コピー回数、再配布範囲に関する条件などである。さらに、2次利用に対する条件は、例えば、部分利用可能かどうかなどである。
このように、コンテンツ管理サーバから利用条件の変更の指示を受信することにより、オンラインのコンテンツ利用機器は、即座に利用条件が変更できる。
一方、コンテンツ管理サーバが利用条件の変更の指示を送信した場合、コンテンツ利用機器がオフラインであったときには、次に示すようにする。
オフラインであったコンテンツ利用機器は、オンラインとなったときに、コンテンツ管理サーバに問い合わせる。これに対し、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器に対して、コンテンツ又は鍵と共に、新たな利用条件を送信する。コンテンツ利用機器は、新たな利用条件を受信して、コンテンツの利用条件を更新する。
また、コンテンツ利用機器は、有効時間が完了した場合に、コンテンツの利用を停止し、又は、コンテンツを無効化するとしている。しかし、これには限定されない。コンテンツ利用機器においてデフォルトのコンテンツの利用条件を予め決めておき、有効時間が完了した場合に、デフォルトのコンテンツ利用条件を参照してもよい。
(12)コンテンツ利用機器は、次に示すようにして、自身が記憶しているコンテンツを削除してもよい。なお、この削除を自主的削除と呼ぶ。
実施の形態2において、コンテンツ利用機器200のユーザの操作により、コンテンツ利用機器200は、終了予定前に、自らコンテンツを削除してもよい。
(12−1)例えば、図12に示すコンテンツ管理リスト222におけるコンテンツID(251)「Cont1」により識別されるコンテンツを、オフライン中の終了予定254「1/20 23:30」以前に削除する場合の動作は、次のとおりである。
最初に、コンテンツ管理制御手段221は、当該コンテンツ「Cont1」を削除する。次に、コンテンツ管理リスト222内のコンテンツID(251)「Cont1」に対応する終了予定254の項目に、「削除済み」であることを追加して書き込む。
このとき、当該コンテンツ「Cont1」を削除した時刻を追加して書き込むとしてもよい。また、削除時刻を書き込むか否かは、コンテンツ利用機器200における指定に依存して決定してもよい。また、コンテンツ「Cont1」を利用するときのルールとして、あらかじめ、コンテンツ管理サーバ100において、指定されている、としてもよい。
次に、コンテンツ利用機器200が、再び、オンラインとなった際に、コンテンツ管理サーバ100に、オンラインとなった旨を示すオンライン制御信号を通知する。その際、実際の削除時刻を合わせて通知してもよい。コンテンツ管理サーバ100のコンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131にその旨を反映する。
その後、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ利用機器200のコンテンツ管理リスト222から削除する。
次に、コンテンツ利用機器200により、終了予定前に、自らコンテンツを削除する場合の動作について、図67に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ利用機器200のコンテンツ管理制御手段221は、自主的削除の対象であるコンテンツを識別するコンテンツIDを受け付ける(ステップS701)。
次に、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ管理リスト222から、当該コンテンツIDを含むコンテンツ管理情報を読み出す(ステップS702)。
次に、コンテンツ管理制御手段221は、現在時刻が、読み出したコンテンツ管理情報に含まれる終了予定前であるか否かを判断する(ステップS703)。
終了予定前である場合(ステップS703で「YES」)、コンテンツ管理制御手段221は、自主的削除の削除時刻を記録するか否かを受け付ける(ステップS704)。次に、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツをコンテンツ保管部224から削除する(ステップS705)。
次に、削除時刻を記録する場合(ステップS706で「有り」)、コンテンツ管理情報の終了予定に、「削除」及び削除時刻を書き込む。一方、削除時刻を記録しない場合(ステップS706で「無し」)、コンテンツ管理情報の終了予定に、「削除」を書き込む。
次に、コンテンツ利用機器200のオンライン/オフライン通知検知手段201は、コンテンツ利用機器200がコンテンツ管理サーバ100に接続されているか否かを確認する(ステップS709)。接続されていない場合(ステップS709で「NO」)、ステップS709に戻って、処理を繰り返す。
接続されている場合(ステップS709で「YES」)、オンライン制御送信手段213は、コンテンツの削除を、コンテンツ管理サーバ100に対して通知する(ステップS710)。
次に、コンテンツ利用機器200のコンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ管理リスト222から、当該コンテンツ管理情報を削除する(ステップS711)。
コンテンツ管理サーバ100のオンライン制御受信手段113は、コンテンツ利用機器200から、コンテンツ削除の通知を受ける(ステップS710)。次に、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131から、対応する管理情報に含まれる利用機器情報を削除する。当該管理情報は、削除に係るコンテンツIDを含む。また、当該利用機器情報は、削除に係るコンテンツ利用機器の利用機器名を含む(ステップS712)。
(12−2)また、図13に示すコンテンツ管理リスト222aにおけるコンテンツID(255)「Cont2」により識別されるコンテンツを、オンライン中に削除する場合の動作は、次のとおりである。
なお、コンテンツ管理リスト222aにおいて、オンライン中の終了予定は、「−−−」と記録されている。これは、オンラインである限り、いつまでも、当該コンテンツの視聴が可能であることを示している。
コンテンツ利用機器200は、当該コンテンツを削除する。次に、当該コンテンツを削除した旨を、コンテンツ管理サーバ100に通知する。
コンテンツ管理サーバは、コンテンツ管理リスト131に、直ちに、当該コンテンツの削除を反映する。
また、コンテンツ利用機器200は、コンテンツ管理リスト222から、コンテンツID「Cont2」を含むコンテンツ管理情報を削除する。
なお、コンテンツ管理サーバ100において、コンテンツの削除の履歴を管理しておいてもよい。つまり、一旦、コンテンツ利用機器と当該コンテンツを共有し、コンテンツ利用機器において、当該コンテンツを削除したことを、履歴として記録しておく。これにより、コンテンツ管理サーバが無効化指示を発行した際に、その履歴を参照して、例えば、次のメッセージを表示することができる。
「Cont1は、C1、C2、C3により利用されていました。いずれも直ちに無効化されました。なお、うちC1は、無効化指示の前に、削除済みでした」
もちろん、「Cont1は、C1、C2、C3により利用されていました。いずれも直ちに無効化されました。」との無効化表示とすることも可能である。
次に、コンテンツ利用機器200により、終了予定前に、自らコンテンツを削除する場合の動作について、図68に示すシーケンス図を用いて、説明する。
コンテンツ利用機器200のコンテンツ管理制御手段221は、自主的削除の対象であるコンテンツを識別するコンテンツIDを受け付ける(ステップS721)。
次に、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ管理リスト222から、当該コンテンツIDを含むコンテンツ管理情報を読み出す(ステップS722)。
次に、コンテンツ管理制御手段221は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツを削除する(ステップS723)。
次に、オンライン制御送信手段213は、コンテンツの削除を、コンテンツ管理サーバ100に対して通知する(ステップS724)。
次に、コンテンツ利用機器200のコンテンツ管理制御手段221は、コンテンツ管理リスト222から、当該コンテンツ管理情報を削除する(ステップS725)。
コンテンツ管理サーバ100のオンライン制御受信手段113は、コンテンツ利用機器200から、コンテンツ削除の通知を受ける(ステップS724)。次に、コンテンツ管理制御手段130は、コンテンツ管理リスト131から、対応する管理情報に含まれる利用機器情報を削除する。当該管理情報は、削除に係るコンテンツIDを含む。また、当該利用機器情報は、削除に係るコンテンツ利用機器の利用機器名を含む(ステップS726)。
(13)次に示すようにしてもよい。
コンテンツ利用機器200は、一例として、図2に示すように、オンライン/オフライン通知検知手段201、コンテンツ制御手段202及び時間計測手段203から構成される。オンライン/オフライン通知検知手段201、コンテンツ制御手段202及び時間計測手段203は、それぞれ、CPU及びメモリに記憶されているアプリケーションプログラムから構成されている。
このように、コンテンツ利用機器においては、複数のアプリケーションプログラム(以下、単に、アプリと呼ぶ。)が動作する。これによって、オンライン/オフライン通知検知手段201、コンテンツ制御手段202及び時間計測手段203は、それぞれの機能を果たす。
コンテンツ利用機器で、複数のアプリが動作する場合、各アプリは、(a)起動し、動作している状態及び(b)起動し、バックグラウンドにある状態の何れか一方を取り得る。
ここで、アプリの一つであるコンテンツ制御手段202は、有効期限が設定されたコンテンツについて、期間の経過をカウントする。
コンテンツ制御手段202は、(a)及び(b)の両方の状態を取りうる。
コンテンツ制御手段202は、(a)及び(b)の両方の状態において、有効期限が設定されたコンテンツについて、期間の経過をカウントする。
ここで、コンテンツ制御手段202は、カウント部とその他の処理部とから構成されている。カウント部は、有効期限が設定されたコンテンツについて、期間の経過をカウントする。コンテンツ制御手段202が(b)の状態にある場合において、カウント部のみは、常に、(a)の状態にある。
なお、コンテンツ制御手段202は、(a)の状態において、有効期限が設定されたコンテンツについて、期間の経過をカウントしてもよい。また、(b)の状態において、期間の経過をカウントしない、としてもよい。
(14)図12に示すコンテンツ管理リスト222の別の例としてのコンテンツ管理リスト222bを、図69に示す。コンテンツ管理リスト222bは、一例として、コンテンツ管理情報266、267及び268bを含んでいる。
コンテンツ管理情報266は、コンテンツID(251)「Cont1」、相対有効時間252「24H」、コンテンツ管理サーバ名253「S1」及び終了予定254「1/20 23:30」を含んでいる。この場合には、コンテンツ利用機器200は、コンテンツ管理サーバ「S1」と接続されておらず、オフラインである。
次に、コンテンツ管理情報267は、コンテンツID(255)「Cont2」、相対有効時間256「48H」、コンテンツ管理サーバ名257「S1」及び終了予定258「1/21 23:30」を含んでいる。この場合にも、コンテンツ利用機器200は、コンテンツ管理サーバ「S1」と接続されておらず、オフラインである。
次に、コンテンツ管理情報268bは、コンテンツID(259)「Cont3」、相対有効時間260「24H」、コンテンツ管理サーバ名261「S2」及び終了予定262b「−−−」を含んでいる。コンテンツ管理情報268においては、コンテンツID(259)「Cont3」により識別されるコンテンツは、コンテンツ管理サーバ名261「S2」により識別されるコンテンツ管理サーバから供給されている。この場合には、コンテンツ利用機器200は、コンテンツ管理サーバ「S2」と接続されており、オンラインである。
このように、コンテンツ利用機器は、第1のコンテンツ管理サーバとは、接続されておらず、オフラインである。一方、当該コンテンツ利用機器は、第2のコンテンツ管理サーバとは、接続されており、オンラインである。
(15)コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器に対して、個人コンテンツを配布する。コンテンツ利用機器は、コンテンツを利用する。その後、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバからの指示により、コンテンツ利用機器に蓄積されている個人コンテンツの再生を停止又はコンテンツを無効化する。
このような安心削除により、個人がコンテンツ配布時に感じる不安感を払拭できる。
コンテンツ管理サーバは、例えば、コンテンツ利用機器へのポーリングにより、オンライン及びオフラインの何れであるかを管理する。オンラインのコンテンツ利用機器に対しては通信路を介して、再生の無効化指示を送付する。一方、コンテンツ利用機器がオフラインの場合は、コンテンツ利用機器にて、通信モジュールの無効化等によりオフラインを検知し、有効期限により、自動的に再生が無効化されるように制御する。コンテンツ管理サーバは、コンテンツの有効期限を管理することにより、コンテンツの無効化の状況を把握することができる。
(16)コンテンツの例は、音楽、音声、動画、静止画、動画と音声とからなる映画、データベース、スプレッドシート、テキストデータ、コンピュータプログラムなどである。
コンテンツを利用又は再生することには、音楽、音声、動画、静止画、動画と音声とからなる映画を再生することを含む。また、コンテンツを利用又は再生することには、データベース若しくはスプレッドシートに格納されたデータ、又は、テキストデータに対する読出し、書込み、更新、表示などの操作をすることを含む。さらに、コンテンツを利用又は再生することには、コンピュータプログラムに従って、プロセッサが動作することを含む。
(17)次に示すように構成してもよい。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器であって、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知手段と、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定手段と、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する制御手段とを備えることを特徴とする。
ここで、前記検知手段は、オフライン状態であると検知された検知時刻を出力し、前記設定手段は、前記コンテンツに対応して、当該コンテンツの利用を許可する相対有効期間を保持しており、自身がオフライン状態であると検出された場合に、前記検知時刻に前記相対有効期間を加算して、前記有効期限を算出するとしてもよい。
ここで、オフライン状態であることが検出され有効期限が設定された後、前記有効期限が経過する前に、前記検出手段により、さらに、自身がオンライン状態であることが検出された場合に、前記設定手段は、さらに、設定された前記有効期限の設定を解除し、前記制御手段は、さらに、前記有効期限が設定されていない場合、常に、前記コンテンツの利用を許可するとしてもよい。
ここで、前記設定手段は、コンテンツ管理リストを保持しており、前記コンテンツ管理リストは、コンテンツを識別するコンテンツ識別子と前記相対有効期間とを対応付けて記憶しており、オフライン状態であることが検出された場合に、前記コンテンツ識別子に対応付けて、前記有効期限を前記コンテンツ管理リストに記憶させ、前記制御手段は、前記コンテンツ管理リストに記憶されている前記有効期限の経過を監視するとしてもよい。
ここで、オフライン状態であることが検出され有効期限が設定された後、前記有効期限が経過する前に、前記検出手段により、さらに、自身がオンライン状態であることが検出された場合に、前記設定手段は、さらに、前記コンテンツ管理リストから前記有効期限を削除してもよい。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ管理サーバから、保持している前記コンテンツを無効化する旨の無効化指示を受信する受信手段を備え、前記設定手段は、さらに、前記無効化指示を受信すると、当該コンテンツの利用の第2有効期限を設定し、前記制御手段は、さらに、前記第2有効期限の経過を監視し、設定された前記第2有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記第2有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止するとしてもよい。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ管理サーバに対して、ポーリングを行い、その返答を受ける送受信手段を備え、前記設定手段は、さらに、前記返答を受け取った場合に、当該コンテンツの利用の第3有効期限を設定し、前記制御手段は、前記第3有効期限の経過を監視し、設定された前記第3有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記第3有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止するとしてもよい。
ここで、前記送受信手段は、さらに、前記第3有効期限が経過する前において、前記コンテンツ管理サーバに対して、ポーリングを行い、その返答を受け、前記設定手段は、さらに、前記返答を受け取った場合に、前記第3有効期限に代えて、当該コンテンツの利用の第4有効期限を設定し、前記制御手段は、前記第4有効期限の経過を監視し、設定された前記第4有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記第4有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止するとしてもよい。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器であって、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知回路と、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定回路と、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する制御回路とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器に組み込まれる集積回路であって、コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知回路と、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定回路と、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する制御回路とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器であって、複数のコンピュータ命令が組み合わされて構成されるコンピュータプログラムを記憶しているメモリ部と、前記メモリ部に記憶されている前記コンピュータプログラムから1個ずつコンピュータ命令を読み出し、解読し、その解読結果に応じて動作するプロセッサとを備える。前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、自身が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知ステップと、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定ステップと、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する制御ステップとを実行させる。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器で用いられるコンピュータプログラムであって、コンピュータである前記コンテンツ利用機器に、コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知ステップと、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定ステップと、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する禁止ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の別の態様は、コンテンツ管理サーバから配布されたコンテンツを保持し利用するコンテンツ利用機器で用いられるコンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータである前記コンテンツ利用機器に、当該コンテンツ利用機器が前記コンテンツ管理サーバと接続されているオンライン状態か、接続されていないオフライン状態の何れであるかを検知する検知ステップと、オフライン状態であることが検出された場合に、当該コンテンツの利用の有効期限を設定する設定ステップと、前記有効期限の経過を監視し、設定された前記有効期限が経過する前において、前記コンテンツの利用を許可し、設定された前記有効期限が経過した後において、前記コンテンツの利用を禁止する禁止ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の一態様であるコンテンツ配信システムは、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなる、コンテンツ配信システムであって、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第1のオンライン/オフライン検知手段と、コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を管理する機器管理手段と、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を管理するコンテンツ管理手段を備え、コンテンツ利用機器は、自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第2のオンライン/オフライン検知手段と、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知することにより、コンテンツの有効期限管理を行い、コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備える。これにより、コンテンツ利用機器はオンラインまたはオフラインに対応したコンテンツの利用を行う。また同時にコンテンツ管理サーバはコンテンツ利用機器のコンテンツ利用の状況を管理する。
本態様によると、コンテンツ利用機器がオフラインになってからの有効期限管理が可能となる。また、コンテンツ管理サーバ側は、コンテンツ利用機器がオンラインかオフラインのどちらであるか、もしオフラインである場合、いつ有効期限が切れるのかといった機器の管理を行う事ができる。そして、これをコンテンツ管理サーバ側の各コンテンツの管理に反映することにより、コンテンツ再生無効化指示を行った場合での、その無効化状況を直ちに把握することができる。つまり、あるコンテンツが流通しているコンテンツ利用機器側が何台あって、そのうちオンラインですぐに無効化したものがどのくらいあり、またオフライン機器での有効期限満了時期がすばやく把握できる。これにより、ユーザは、全てのコンテンツ利用機器での無効化完了を確認することができ、安心できる。
また、前記コンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ利用機器のコンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインからオフラインへ変化したことを検知したときから、コンテンツの有効期限管理を開始し、有効期限が終了したらコンテンツの利用を停止するまたは、拒否するものとし、前記コンテンツ管理サーバの前記第1のオンライン/オフライン検知手段が当該コンテンツ利用機器がオンラインからオフラインへ変化したことを検知した場合、前記機器管理手段は当該コンテンツ利用機器をオフラインであると登録し、前記コンテンツ管理手段は当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツに有効期限を設定することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器はオフラインになったときから有効期限管理をすればよい。
また、前記コンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ利用機器のコンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオフラインからオンラインに変化したことを検知したときから、コンテンツの有効期限を非設定とし、前記コンテンツ管理サーバの前記第1のオンライン/オフライン検知手段が、当該コンテンツ利用機器がオフラインからオンラインに変化したことを検知した場合、前記機器管理手段は、当該コンテンツ利用機器のオフライン登録を取りやめ、前記コンテンツ管理手段は、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限を非設定とすることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器はオンラインとなったので、コンテンツの有効期限管理をする必要がなくなる。
また、前記コンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ利用機器のコンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンライン状態であることを検知したときにコンテンツの有効期限を更新するものとし、前記コンテンツ管理サーバの前記第1のオンライン/オフライン検知手段が、当該コンテンツ利用機器がオンライン状態であることを検知した場合、前記コンテンツ管理手段が有効期限を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は有効期限でのコンテンツ利用を行い、コンテンツ管理サーバとオンラインとなったときに有効期限を更新することができる。
また、前記コンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ管理サーバは、さらに、コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化指示受付手段と、当該のコンテンツ利用機器に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信手段と、その返答である無効化返答を前記コンテンツ利用機器から受信する無効化返答受信手段を備え、コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ利用機器自身がオンラインの場合に、前記コンテンツ管理サーバからの無効化指示を受信する無効化指示受信手段と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化手段と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、無効化返答を生成し前記コンテンツ管理サーバに返信する無効化返答送信手段とを備え、前記コンテンツ管理サーバの前記無効化指示送信手段は、前記機器管理手段が管理する前記コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況に基づいて、もしくは、前記コンテンツ管理手段が管理するコンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況に基づいて、前記無効化指示を前記コンテンツ利用機器に送信し、前記コンテンツ管理サーバの前記機器管理手段は、前記コンテンツ利用機器から前記無効化返答を受信した場合、前記コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を更新し、前記コンテンツ管理サーバの前記コンテンツ管理手段は、前記コンテンツ利用機器から前記無効化返答を受信した場合、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバはオンラインのコンテンツ利用機器には即座にコンテンツの無効化を指示することができる。一方、オフラインのコンテンツ利用機器は有効期限が完了した場合に、自動的にコンテンツが無効化される。
また、本発明の一態様であるコンテンツ管理サーバは、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなる、コンテンツ配信システムのコンテンツ管理サーバである。コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第1のオンライン/オフライン検知手段と、コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を管理する機器管理手段と、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を管理するコンテンツ管理手段とを備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器のコンテンツの管理状況を管理することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段が、当該コンテンツ利用機器がオンラインからオフラインに変化したことを検知した場合、前記機器管理手段は当該コンテンツ利用機器をオフライン登録し、前記コンテンツ管理手段は当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツに有効期限を設定することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器のオンライン/オフラインに対応してコンテンツの管理状況を管理することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段が、当該コンテンツ利用機器がオフラインからオンラインに変化したことを検知した場合、前記機器管理手段は、当該コンテンツ利用機器のオフライン登録を取りやめ、前記コンテンツ管理手段は、当該コンテンツ利用機器が利用するコンテンツの有効期限を非設定とすることを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオンラインとなったので、コンテンツの有効期限管理をする必要がなくなる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段が、当該コンテンツ利用機器がオンライン状態であることを検知した場合、前記コンテンツ管理手段は有効期限を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、オンラインとなったコンテンツ利用機器の有効期限更新を許可することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段は、あらかじめ決められた所定のタイミングで前記コンテンツ利用機器に対してポーリングし、前記ポーリングに対応して前記コンテンツ利用機器からのポーリング返答を受信することにより、前記コンテンツ利用機器のオンラインを検知し、もしくは、前記ポーリングに対応して前記コンテンツ利用機器からのポーリング返答が所定の時間内に受信できないことにより、前記コンテンツ利用機器のオフラインを検知することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオンラインとオフラインの何れであるかを検知することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段は、前記コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、ポーリングのタイミングを決定することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、実際コンテンツ利用機器で有効期限が完了する時間を、精度良く、コンテンツ管理手段において管理することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段は、あらかじめ決められた所定のタイミングで前記コンテンツ利用機器からのポーリングを受信することによりコンテンツ利用機器がオンラインであることを検知し、ポーリング返答を前記コンテンツ利用機器に返答することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ利用機器がオンラインであることを検知し、有効期限の更新を許可することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記第1のオンライン/オフライン検知手段は、コンテンツ利用機器からのオンライン通知によりコンテンツ利用機器のオンラインを検知することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、それまでオフラインであったコンテンツ利用機器がオンラインになったことを即座に検知することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、コンテンツの無効化指示を受け付ける無効化指示受付手段と、当該のコンテンツ利用機器に対して、前記無効化指示を送信する無効化指示送信手段と、その返答である無効化返答を前記コンテンツ利用機器から受信する無効化返答受信手段を備え、前記無効化指示送信手段は、前記機器管理手段が管理する前記コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況に基づいて、もしくは、前記コンテンツ管理手段が管理するコンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況に基づいて、前記無効化指示を前記コンテンツ利用機器に送信し、前記機器管理手段は、前記コンテンツ利用機器から前記無効化返答を受信した場合、前記コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を更新し、前記コンテンツ管理手段は、前記コンテンツ利用機器から前記無効化返答を受信した場合、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバは、オンラインのコンテンツ利用機器には即座に無効化を指示することができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記コンテンツ利用機器からの無効化返答を参照して、無効化状況を表示する無効化表示手段を備え、前記無効化表示手段は、オンラインのコンテンツ利用機器の無効化完了情報、及びオフラインのコンテンツ利用機器での当該コンテンツ有効期限を表示することを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバ側のユーザは、無効化指示に対応した、コンテンツ利用機器側のコンテンツ無効化状況、あるいは有効期限を知ることができる。
ここで、前記コンテンツ管理サーバは、さらに、前記機器管理手段の内容、または、前記コンテンツ管理手段の内容を表示する表示手段を備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ管理サーバ側のユーザは、コンテンツ利用機器側のオフライン/オンライン状況やコンテンツの有効期限を知ることができる。
ここで、本発明の一態様であるコンテンツ利用機器は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ利用機器である。前記コンテンツ利用機器は、自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第2のオンライン/オフライン検知手段と、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知することにより、前記コンテンツの有効期限管理を行い、コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、オフライン時にコンテンツの有効期限管理を行うことができる。
前記コンテンツ利用機器において、前記コンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインからオフラインへ変化したことを検知したときから、コンテンツの有効期限管理を開始し、有効期限が終了したらコンテンツの利用を停止し、又は、拒否することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、実際にオフラインであると検知したときから有効期限管理を開始することができ、所定の有効期限を最大限利用することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記コンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオフラインからオンラインに変化したことを検知したときから、コンテンツの有効期限を非設定とすることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器はオンラインとなったので、コンテンツの有効期限管理をする必要がなくなる。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記コンテンツ制御手段は、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により、自身がオフライン状態であることを検知した後に、さらに、自身のオンラインを検知したときにコンテンツの有効期限を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバと接続することにより許可を得て有効期限を更新する。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記第2のオンライン/オフライン検知手段は、あらかじめ決められた所定のタイミングでの前記コンテンツ管理サーバからのポーリングを受信し、前記ポーリングに対応してポーリング返答を生成して前記コンテンツ管理サーバに送信するものであって、前記ポーリングを所定のタイミングで受信したかを検知するポーリング検知手段、自身の通信モジュールの有効性検知手段、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかの検知手段、ユーザによる通信オンオフ操作検知手段の何れか、あるいはその組み合わせにより、自身のオンライン/オフラインを検知することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、自身のオンライン/オフラインを検知して対応したコンテンツ制御を行う。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記第2のオンライン/オフライン検知手段は、前記コンテンツ利用機器がオンラインとなったことを検知して前記コンテンツ管理サーバに対してポーリングし、前記ポーリングに対応して前記コンテンツ管理サーバからのポーリング返答を受信し、前記コンテンツ制御手段は、前記ポーリング返答が有効期限の更新を許可する場合に、コンテンツの有効期限を更新することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器はコンテンツ管理サーバからのポーリング返答を得て、コンテンツ利用の有効期限を更新することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記第2のオンライン/オフライン検知手段は、前記コンテンツ利用機器で利用されるコンテンツの有効期限に依存して、前記コンテンツ管理サーバへのポーリングのタイミングを決定することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、有効期限が完了する時間を、精度良く、コンテンツ管理手段において通知することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器において、前記第2のオンライン/オフライン検知手段は、オンラインとなったことを検知して前記コンテンツ管理サーバに、オンライン通知を送信するものであって、前記ポーリングを所定のタイミングで受信したかを検知するポーリング検知手段、自身の通信モジュールの有効性検知手段、アクセスポイントへ電波の届く範囲かどうかの検知手段、ユーザによる通信オンオフ操作検知手段の何れか、あるいはその組み合わせにより、自身のオンライン/オフラインを検知することを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器は、コンテンツ管理サーバに対して、自身のオンライン状況を即座に通知することができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ利用機器自身がオンラインの場合に、前記コンテンツ管理サーバからの無効化指示を受信する無効化指示受信手段と、前記無効化指示に対応するコンテンツの無効化を行う無効化手段と、前記コンテンツの無効化が完了した場合に、無効化返答を生成し前記コンテンツ管理サーバに返信する無効化返答送信手段とを備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器はコンテンツ管理サーバからの無効化指示に従い、即座にコンテンツを無効化する。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記無効化手段の履歴を表示する無効化表示手段を備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器のユーザは、コンテンツの無効化情報を知ることができる。
ここで、前記コンテンツ利用機器は、さらに、前記コンテンツ制御手段の内容を表示する表示手段を備えることを特徴とする。これにより、コンテンツ利用機器のユーザは、コンテンツの有効期限などの内容を知ることができる。
また、本発明の一態様であるコンテンツ配信方法は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなるコンテンツ配信システムにおいて用いられるコンテンツ配信方法であって、コンテンツ管理サーバにより、コンテンツ利用機器がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第1のオンライン/オフライン検知ステップと、コンテンツ管理サーバにより、コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を管理する機器管理ステップと、コンテンツ管理サーバにより、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を管理するコンテンツ管理ステップと、コンテンツ利用機器により、自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第2のオンライン/オフライン検知ステップと、コンテンツ利用機器により、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知することにより、コンテンツの有効期限管理を行い、コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様であるコンテンツ管理サーバの集積回路は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなる、コンテンツ配信システムのコンテンツ管理サーバの集積回路であって、コンテンツ利用機器がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第1のオンライン/オフライン検知手段と、コンテンツ利用機器のオンライン/オフライン状況を管理する機器管理手段と、コンテンツ利用機器でのコンテンツ利用状況を管理するコンテンツ管理手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様であるコンテンツ利用機器の集積回路は、コンテンツの管理を行うコンテンツ管理サーバと、コンテンツ管理サーバのコンテンツを利用するコンテンツ利用機器からなる、コンテンツ配信システムにおけるコンテンツ利用機器の集積回路であって、自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知する第2のオンライン/オフライン検知手段と、前記第2のオンライン/オフライン検知手段により自身がオンラインとオフラインの何れであるかを検知することにより、前記コンテンツの有効期限管理を行い、コンテンツの利用を制御するコンテンツ制御手段とを備えることを特徴とする。
(18)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(19)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、上記の各装置を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
(20)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(21)本発明は、上記に示す各装置又は各システムを制御する制御方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(22)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。