JPWO2013027680A1 - ナトリウム利尿ペプチド受容体gc−aアゴニスト及びgc−bアゴニストを組み合わせてなる悪性腫瘍の増悪防止用医薬 - Google Patents
ナトリウム利尿ペプチド受容体gc−aアゴニスト及びgc−bアゴニストを組み合わせてなる悪性腫瘍の増悪防止用医薬 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2013027680A1 JPWO2013027680A1 JP2013530004A JP2013530004A JPWO2013027680A1 JP WO2013027680 A1 JPWO2013027680 A1 JP WO2013027680A1 JP 2013530004 A JP2013530004 A JP 2013530004A JP 2013530004 A JP2013530004 A JP 2013530004A JP WO2013027680 A1 JPWO2013027680 A1 JP WO2013027680A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agonist
- amino acid
- seq
- natriuretic peptide
- acid sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/22—Hormones
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/22—Hormones
- A61K38/2242—Atrial natriuretic factor complex: Atriopeptins, atrial natriuretic protein [ANP]; Cardionatrin, Cardiodilatin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K45/00—Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
- A61K45/06—Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Endocrinology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
Description
(1)本発明は、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、組み合わせて投与されることを特徴とする、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防のための医薬を提供する。また、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニスト、のそれぞれの有効量を組み合わせて投与することを含む、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防方法(以下、「悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防方法」を、「治療方法等」ともいう)や、このような治療等における使用のための、組み合わせて投与される、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニスト、についても、本発明が提供するものである。
これらの医薬等において、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、それぞれ異なる製剤の有効成分として含有され、同時に、又は、異なる時間に投与されても良く、単一製剤中に含有されていてもよい。また、当該医薬は、これら両方を含むキット製剤の形態であってもよい。さらに、本発明の医薬等において、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-AアゴニストとGC-Bアゴニストが、単一の物質中に両方の作用を併せ持つ物質であってもよい。
(a1)心房性ナトリウム利尿ペプチドは、配列表の配列番号1又は2に記載のアミノ酸配列からなるものが好ましい。(a2)脳性ナトリウム利尿ペプチドは、配列表の配列番号3、4又は5に記載のアミノ酸配列からなるものが好ましい。(a3)活性断片は、好ましくは配列表の配列番号6のアミノ酸配列を有するもの、より好ましくは、活性断片が配列表の配列番号1又は2の7位乃至27位のアミノ酸配列、配列番号3又は4の10位乃至30位のアミノ酸配列、或いは、配列表の配列番号5の23位乃至43位のアミノ酸配列、からなるものである。(a4)変異体は、好ましくは配列表の配列番号1乃至5の何れかに記載のアミノ酸配列において、配列番号6に表示されたアミノ酸以外のアミノ酸の1〜数箇所において、1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたもの、より好ましくは、変異体が (i)配列番号1又は2のアミノ酸配列の1位乃至6位及び28位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、(ii)配列番号3又は4のアミノ酸配列の1乃至9位、31位及び32位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、又は(iii)配列番号5のアミノ酸配列の1位乃至22位、44位及び45位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、である。(a5)誘導体は、好ましくは配列表の配列番号1乃至5の何れかのアミノ酸配列を含むもの、より好ましくは、誘導体が免疫グロブリンFc部分、血清アルブミン、及び、グレリンのC末端由来の部分配列の少なくとも一つをさらに含むもの、であり、さらにより好ましくは、配列表の配列番号12、13又は14に記載のアミノ酸配列を含むペプチドである。(a6)修飾体は、好ましくは配列表の配列番号1乃至5の何れかのアミノ酸配列を含み、その配列番号6に表示されたアミノ酸に相当するもの以外のアミノ酸の少なくとも一つにおいて、化学修飾を受けているもの、より好ましくは、製薬上用いられる高分子ポリマーを付加することにより化学修飾されたもの、である。
(b1)C型ナトリウム利尿ペプチドは、配列表の配列番号7(hCNP-22)、配列番号8(hCNP-53)、配列番号9(ニワトリ由来CNP)又は配列番号10(カエル由来CNP)に記載のアミノ酸配列からなるもの、が好ましい。(b2)活性断片は、好ましくは配列表の配列番号11のアミノ酸配列を有するもの、より好ましくは、活性断片が配列表の配列番号7の6位乃至22位のアミノ酸配列(hCNP6-22)からなるもの、である。(b3)変異体は、配列表の配列番号7乃至10の何れかに記載のアミノ酸配列において、配列番号11に表示されたアミノ酸以外のアミノ酸の1〜数箇所において、1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたもの、より好ましくは変異体が (i)配列番号7、9又は10のアミノ酸配列の1位乃至5位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、又は、(ii) 配列番号8のアミノ酸配列の1位乃至36位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、である。(b4)誘導体は、好ましくは配列表の配列番号7乃至11の何れかのアミノ酸配列を含むもの、免疫グロブリンFc部分、血清アルブミン、及び、グレリンのC末端由来の部分配列の少なくとも一つをさらに含むもの、であり、さらにより好ましくは、配列表の配列番号15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25に記載のアミノ酸配列を含むペプチドである。(b5)修飾体は、好ましくは配列表の配列番号7乃至10の何れかのアミノ酸配列を含み、その配列番号11に表示されたアミノ酸に相当するもの以外のアミノ酸の少なくとも一つにおいて、化学修飾を受けているもの、より好ましくは修飾体が製薬上用いられる高分子ポリマーを付加することにより化学修飾されたもの、である。
本発明は、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストを有効成分として含有し、別の抗腫瘍剤と組み合わせて投与される、該抗腫瘍剤による悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防作用を増強するための医薬、そのような方法等も包含する。
上記医薬等においては、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト及びナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストとは別の抗腫瘍剤の投与量を、当該抗腫瘍剤の通常定められた投与量より低用量で投与することが好ましい。当該別の抗腫瘍剤は特に限定されず、上述したもの等を使用することができる。又、GC-Bアゴニストと当該抗腫瘍剤とは、別の製剤として別々に投与されていてもよく、単一の製剤に配合されていてもよく、キット製剤の形態であっても良い。
hANP(配列番号1)、及びhCNP-22(配列番号7)は公知の方法に従い製造し、hBNP(配列番号3)はペプチド研究所(大阪)より入手した。それぞれの凍結乾燥品を、IBMX(3-isobutyl-1-methylxanthine)を含む生理食塩水で溶解し、これを適宜濃度を調節してIBMXの終濃度が5×10-4Mとなるようにして、以下の実験に用いた。
TGF-β1 (Transforming growth factor β1)は、R&D systems社(Minneapolis, MN)より購入したものを用い、生理食塩水を用いて適宜希釈して以下の実験に用いた。
A549細胞を、24-well dishに4×104 cell/wellで加えて培養し、翌日FCS freeのDMEM培養液へ交換した。CAFは24-well dishに1×104 cell/wellで加えて培養し、翌日1%FCSを含むDMEM培養液へ交換した。
A549細胞を、6-well dishに、1×105 cell/wellで加えて培養し、翌日FBS freeのDMEMの培養液へ交換し、24時間培養したものを、以下の実験に用いた。
ANP群(hANP 溶液添加(終濃度:1μM))及びコントロール群(同量の生理食塩水添加)を作製し、それぞれ(hANP 溶液又は生理食塩水)をA549細胞に添加した2時間後にTGF-β1を終濃度が0.125、0.25、0.5、1.0及び2.0 ng/mlとなるように添加し、24時間後に顕微鏡下で細胞の形態変化を観察し、写真撮影した(図2)。
また、EMTにおいては、E-カドヘリンの発現が減少し、N-カドヘリンの発現が亢進することが知られており、この2種類のカドヘリンの発現比率(N-cad/E-cad)は、EMTの程度を示す指標として有用と考えられる。この比率を図4に示した。
CAFを、6-well dishに、5×104 cell/wellで加えて培養し、翌日1%FBS を含むDMEMの培養液へ交換し、24時間培養したものを、以下の実験に用いた。
CNP群(hCNP-22溶液添加(終濃度:1μM))及びコントロール群(同量の生理食塩水添加)を作製し、それぞれ(hCNP-22溶液又は生理食塩水)をCAFに添加した2時間後にTGF-β1を終濃度が0.125、0.25、0.5、1.0及び2.0 ng/mlとなるように添加し、24時間後にTRIZOL total RNA isolation reagentを用いてtotal RNAを回収し、逆転写酵素を用いてcDNAを合成し、定量RT-PCR法によって、VEGF-A、TGF-β1、 TNF-α及びIL-6のmRNAレベルを測定した。mRNAレベル測定の結果を図5に示す。図5に示されるように、TGFβ1刺激で発現が亢進する成長因子(VEGF-A、TGF-β1)や炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)の遺伝子発現は、hCNP-22の添加により顕著に抑制された。
このように、GC-BアゴニストであるhCNP-22は、1 μMの濃度において、癌間質の代表格であるCAFの癌細胞へ与える正の制御を抑制する効果を示した。このような作用はGC-A特異的なアゴニストであるhANPやhBNPでは認められなかった。
上記の結果を踏まえて、実際の腫瘍組織と同様に、同一の培養系に腫瘍細胞とCAFが共存する、共培養系における、GC-Aアゴニスト、及びGC-Bアゴニストの効果を調べた。
A549細胞は、6-well dishに、1×105 cell/wellで加えて培養し、翌日FBS freeのDMEMの培養液へ交換し、24時間培養した。CAFは、6-well dishにcell culture insert(1.0μm pore size, BD社)を挿入した上に、5×104 cell/wellで加えて培養し、翌日1%FBS を含むDMEMの培養液へ交換し、24時間培養した。これらの細胞の培養液に各種被験物質を添加した群と無添加のコントロール群とを作製し、2時間培養後に共培養に供した。被験物質の添加群は、両方の細胞培養液に、hANP を最終濃度1μMで添加したものをANP群、hCNP-22を最終濃度1μMで添加したものをCNP群、hANPとhCNP-22の両方を最終濃度1μMずつとなるように添加したものをANP+CNP群、とした。
本実施例及び実施例6では、マウスは5週齢の雄の免疫不全マウス(KSNマウス、日本SLC)を使用した。また、Osmotic pumpはALZET(Cupertino, CA)のMODEL2004(28日間投与用)を使用した。
免疫不全マウスの背部皮下に、生理食塩水を入れたOsmotic pumpを埋め込んだものをコントロール群とした。同様に、hANPとhCNP-22の両方が0.125μg/kg/分(低用量ANP+CNP群)又は0.5μg/kg/分(高用量ANP+CNP群)の投与量で投与されるように調製されたOsmotic pumpをマウスの皮下に埋め込んだ群を作製した。
腫瘍ボリューム(mm3)=(π/6)×d3
d=縦と横の平均径(mm)
実施例5と同じ腫瘍移植モデルにおいて、腫瘍組織の定着後からhANPとhCNPの投与を開始した場合の効果を確認した。
コントロール群、及びA549群;生理食塩水投与
ANP群;hANPを0.5μg/kg/分の投与量で投与
CNP群;hCNP-22を2.5μg/kg/分の投与量で投与
ANP+CNP群;hANPを0.5μg/kg/分、hCNP-22を2.5μg/kg/分の投与量で投与
図10に示されるように、腫瘍細胞のみを移植したA549群に比較して、A549細胞とCAFを混合して移植したコントロール群では、腫瘍ボリュームが顕著に増大しており、腫瘍細胞とCAFの相互作用が腫瘍の増殖を加速させることを示している。
Claims (34)
- 少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、組み合わせて投与されることを特徴とする、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防のための医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、それぞれ異なる製剤の有効成分として含有され、同時に、又は、異なる時間に投与されることを特徴とする、請求項1に記載の医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、単一製剤中に含有されていることを特徴とする、請求項1に記載の医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストを含むキット製剤であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬。
- 少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストを有効成分として含有し、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストと組み合わせて投与されることを特徴とする、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防のための医薬。
- 少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストを有効成分として含有し、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストと組み合わせて投与されることを特徴とする、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防のための医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストが、以下の(a1)乃至(a6)から選択されるいずれか一つ又はその薬理上許容される塩であり、且つ、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aに対してアゴニスト活性を有する物質であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の医薬、
(a1) 心房性ナトリウム利尿ペプチド、(a2)脳性ナトリウム利尿ペプチド、(a3)(a1)又は(a2)の活性断片を含む物質、(a4)(a1)乃至(a3)のアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、及び/又は、付加された変異体、(a5)(a1)乃至(a4)の何れかの誘導体、並びに、(a6)(a1)乃至(a5)の何れかの修飾体。 - 心房性ナトリウム利尿ペプチドが、配列表の配列番号1又は2に記載のアミノ酸配列からなるペプチドであることを特徴とする請求項7に記載の医薬。
- 脳性ナトリウム利尿ペプチドが、配列表の配列番号3、4又は5に記載のアミノ酸配列からなるペプチドであることを特徴とする請求項7に記載の医薬。
- 活性断片が、配列表の配列番号6のアミノ酸配列を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の医薬。
- 活性断片が、配列表の配列番号1又は2の7位乃至27位のアミノ酸配列、配列番号3又は4の10位乃至30位のアミノ酸配列、或いは、配列表の配列番号5の23位乃至43位のアミノ酸配列、からなるものであることを特徴とする請求項7に記載の医薬。
- 変異体が、配列表の配列番号1乃至5の何れかに記載のアミノ酸配列において、配列番号6に表示されたアミノ酸以外のアミノ酸の1〜数箇所において、1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたものであることを特徴とする、請求項7に記載の医薬。
- 変異体が、(i)配列番号1又は2のアミノ酸配列の1位乃至6位及び28位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、(ii)配列番号3又は4のアミノ酸配列の1乃至9位、31位及び32位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、又は(iii)配列番号5のアミノ酸配列の1位乃至22位、44位及び45位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、であることを特徴とする請求項7に記載の医薬。
- 誘導体が、配列表の配列番号1乃至5の何れかのアミノ酸配列を含むものであることを特徴とする、請求項7に記載の医薬。
- 誘導体が、免疫グロブリンFc部分、血清アルブミン、及び、グレリンのC末端由来の部分配列の少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の医薬。
- 修飾体が、配列表の配列番号1乃至5の何れかのアミノ酸配列を含み、その配列番号6に表示されたアミノ酸に相当するもの以外のアミノ酸の少なくとも一つにおいて、化学修飾を受けているものであることを特徴とする、請求項7に記載の医薬。
- 修飾体が、製薬上用いられる高分子ポリマーを付加することにより化学修飾されたものである、請求項7に記載の医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、以下の(b1)乃至(b5)から選択されるいずれか一つ又はその薬理上許容される塩であり、且つ、ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bに対してアゴニスト活性を有する物質であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の医薬、
(b1) C型ナトリウム利尿ペプチド、(b2) (b1)の活性断片を含む物質、(b3) (b1)又は(b2)のアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、及び/又は、付加された変異体、(b4)(b1)乃至(b3)の何れかの誘導体、並びに、(b5)(b1)乃至(b4)の何れかの修飾体。 - C型ナトリウム利尿ペプチドが、配列表の配列番号7、8、9又は10に記載のアミノ酸配列からなるペプチドであることを特徴とする請求項18に記載の医薬。
- 活性断片が、配列表の配列番号11のアミノ酸配列を有するものであることを特徴とする請求項18に記載の医薬。
- 活性断片が、配列表の配列番号7の6位乃至22位のアミノ酸配列からなるものであることを特徴とする請求項18に記載の医薬。
- 変異体が、配列表の配列番号7乃至10の何れかに記載のアミノ酸配列において、配列番号11に表示されたアミノ酸以外のアミノ酸の1〜数箇所において、1〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたものであることを特徴とする、請求項18に記載の医薬。
- 変異体が、(i)配列番号7、9又は10のアミノ酸配列の1位乃至5位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチド、又は、(ii) 配列番号8のアミノ酸配列の1位乃至36位の何れか一箇所〜数箇所において一つ〜数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたペプチドであることを特徴とする請求項18に記載の医薬。
- 誘導体が、配列表の配列番号7乃至11の何れかのアミノ酸配列を含むものであることを特徴とする、請求項18に記載の医薬。
- 誘導体が、免疫グロブリンFc部分、血清アルブミン、及び、グレリンのC末端由来の部分配列の少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載の医薬。
- 修飾体が、配列表の配列番号7乃至10の何れかのアミノ酸配列を含み、その配列番号11に表示されたアミノ酸に相当するもの以外のアミノ酸の少なくとも一つにおいて、化学修飾を受けていることを特徴とする、請求項18に記載の医薬。
- 修飾体が、製薬上用いられる高分子ポリマーを付加することにより化学修飾されたものである、請求項18に記載の医薬。
- 誘導体が、配列番号12、13又は14に記載のアミノ酸配列を含むペプチドである、請求項15に記載の医薬。
- 誘導体が、配列番号15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25に記載のアミノ酸配列を含むペプチドである、請求項25に記載の医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストが、GC-Aアゴニスト活性とGC-Bアゴニスト活性の両方を併せ持つ単一の物質であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬。
- ナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニストとナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニストの併用に加えて、さらに別の抗腫瘍剤が投与されることを含む、請求項1乃至6のいずれかに記載の医薬。
- 当該別の抗腫瘍剤の投与量が、当該抗腫瘍剤の通常定められた投与量よりも低用量で投与されることを特徴とする、請求項31に記載の医薬。
- 少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニスト、のそれぞれの有効量を組み合わせて投与することを含む、悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防方法。
- 悪性腫瘍の治療又は悪性化の抑制若しくは予防における使用のための、組み合わせて投与される少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Aアゴニスト、及び、少なくとも一種類のナトリウム利尿ペプチド受容体GC-Bアゴニスト。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011179751 | 2011-08-19 | ||
JP2011179751 | 2011-08-19 | ||
PCT/JP2012/070932 WO2013027680A1 (ja) | 2011-08-19 | 2012-08-17 | ナトリウム利尿ペプチド受容体gc-aアゴニスト及びgc-bアゴニストを組み合わせてなる悪性腫瘍の増悪防止用医薬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013027680A1 true JPWO2013027680A1 (ja) | 2015-03-19 |
JP6038795B2 JP6038795B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=47746423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013530004A Expired - Fee Related JP6038795B2 (ja) | 2011-08-19 | 2012-08-17 | ナトリウム利尿ペプチド受容体gc−aアゴニスト及びgc−bアゴニストを組み合わせてなる悪性腫瘍の増悪防止用医薬 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9233143B2 (ja) |
EP (1) | EP2745846A4 (ja) |
JP (1) | JP6038795B2 (ja) |
KR (1) | KR20140054084A (ja) |
CN (1) | CN103764165A (ja) |
WO (1) | WO2013027680A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2020291821A1 (en) | 2019-06-12 | 2022-01-06 | Novartis Ag | Natriuretic Peptide Receptor 1 antibodies and methods of use |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168283A (ja) * | 2007-04-24 | 2010-08-05 | Yamaguchi Univ | ナトリウム利尿ペプチドを有効成分とする肝硬変・前癌病変の抑制剤 |
US20110039777A1 (en) * | 2003-03-19 | 2011-02-17 | University Of South Florida | Cancer treatment using natriuretic peptides |
WO2012118042A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 独立行政法人国立循環器病研究センター | 悪性腫瘍転移抑制用医薬 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090175821A1 (en) | 1999-05-17 | 2009-07-09 | Bridon Dominique P | Modified therapeutic peptides with extended half-lives in vivo |
CZ308214B6 (cs) | 2000-12-07 | 2020-03-04 | Eli Lilly And Company | GLP-1 fúzní proteiny |
BR0316560A (pt) | 2002-11-26 | 2005-10-04 | Nobex Corp | Conjugado de composto natriurético, formulação farmacêutica, método de tratar uma condição, método de preparação do conjugado de composto natriurético, conjugado de peptìdeo pró-polinatriurético modificado, análogo de peptìdeo natriurético, análogo de hbnp, composto, e, método de preparar um composto |
WO2006076471A2 (en) * | 2005-01-12 | 2006-07-20 | Nobex Corporation | Bnp conjugates and methods of use |
US20100310561A1 (en) | 2007-06-06 | 2010-12-09 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Natriuretic fusion proteins |
WO2009033724A1 (en) * | 2007-09-11 | 2009-03-19 | Mondobiotech Laboratories Ag | Use of c-type natriuretic peptide, alone or incombination with neuropeptide af, as a therapeutic agent |
WO2009039982A2 (en) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Mondobiotech Laboratories Ag | Use of a peptide as a therapeutic agent |
CA2698985A1 (en) | 2007-09-11 | 2009-03-19 | Mondobiotech Laboratories Ag | Use of a peptide as a therapeutic agent |
US8377884B2 (en) | 2007-11-21 | 2013-02-19 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Variants of C-type natriuretic peptides |
WO2009142307A1 (ja) | 2008-05-23 | 2009-11-26 | アスビオファーマ株式会社 | 目的ペプチドの血漿中半減期延長作用を有するペプチド |
US20110300071A1 (en) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | Washington University | Targeting npr-c in angiogenesis and atherosclerosis with a c-type atrial natriuretic factor (canf)-comb nanocomplex |
-
2012
- 2012-08-17 CN CN201280040400.4A patent/CN103764165A/zh active Pending
- 2012-08-17 JP JP2013530004A patent/JP6038795B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2012-08-17 KR KR1020147004159A patent/KR20140054084A/ko not_active Application Discontinuation
- 2012-08-17 WO PCT/JP2012/070932 patent/WO2013027680A1/ja active Application Filing
- 2012-08-17 US US14/239,301 patent/US9233143B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2012-08-17 EP EP12825866.2A patent/EP2745846A4/en not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110039777A1 (en) * | 2003-03-19 | 2011-02-17 | University Of South Florida | Cancer treatment using natriuretic peptides |
JP2010168283A (ja) * | 2007-04-24 | 2010-08-05 | Yamaguchi Univ | ナトリウム利尿ペプチドを有効成分とする肝硬変・前癌病変の抑制剤 |
WO2012118042A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 独立行政法人国立循環器病研究センター | 悪性腫瘍転移抑制用医薬 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6016018421; European Journal of Clinical Investigation, 2005, Vol.35, p.388-398 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20140248269A1 (en) | 2014-09-04 |
WO2013027680A1 (ja) | 2013-02-28 |
EP2745846A1 (en) | 2014-06-25 |
JP6038795B2 (ja) | 2016-12-07 |
KR20140054084A (ko) | 2014-05-08 |
CN103764165A (zh) | 2014-04-30 |
EP2745846A4 (en) | 2015-03-18 |
US9233143B2 (en) | 2016-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3271381B1 (en) | Amylin analogues | |
JP2023025005A (ja) | 疾患の治療または予防に用いるためのファクター1およびファクター2タンパク質、およびその阻害剤 | |
KR20200100866A (ko) | 항-전이성 요법에서 axl 신호전달의 저해 | |
JP5948683B2 (ja) | 悪性腫瘍転移抑制用医薬 | |
EP3127914A1 (en) | Long-acting adrenomedullin derivatives | |
JPWO2015129812A1 (ja) | ステロイド剤投与で誘発される成長障害に対する医薬 | |
CN112543809A (zh) | 包含C/EBPα saRNA的组合疗法 | |
CN114585384A (zh) | 使用C/EBPα saRNA的组合物和方法 | |
US11993640B2 (en) | Treating inflammatory lung disease | |
JP6782932B2 (ja) | Npr−aアゴニストの新規用途 | |
US9987333B2 (en) | Method for suppressing malignant tumor metastasis | |
JP6190275B2 (ja) | Igfbp−3誘導体およびその使用 | |
JP6038795B2 (ja) | ナトリウム利尿ペプチド受容体gc−aアゴニスト及びgc−bアゴニストを組み合わせてなる悪性腫瘍の増悪防止用医薬 | |
EP3076988B1 (en) | Pharmaceutical compositions and methods for the treatment and prevention of metastatic cancer | |
US10028906B2 (en) | Method and kit for treating a solid tumor and associated desmoplasia |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150209 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150814 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150814 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160906 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6038795 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |