JPWO2013021762A1 - 加温システム - Google Patents
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Abstract
複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加熱する場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる加温システムであって、圧縮機から吐出された冷媒と水を熱交換する第1、第2の水−冷媒熱交換器を備えた第1、第2の冷凍サイクルと、複数の冷凍サイクルの第1、第2の水−冷媒熱交換器の水側流路に水を直列に流通させる給水管と、第1、第2の冷凍サイクルで加温された水(湯)を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンク内の温水を、水の流通方向の最下流側に位置する第2の水−冷媒熱交換器を備えた最下流側の第2の冷凍サイクルのみを運転させて加温する追炊き手段を構成する追炊き用水管、追炊き用循環ポンプ、三方弁および制御器とを具備している。
Description
本発明の実施形態は加温システムに関する。
従来より、水等の熱媒(熱媒体)を複数の冷凍サイクルにより、段階的に加熱または冷却するカスケード型ヒートポンプシステムは知られている(例えば、特許文献1参照)。
このシステムは、複数の冷凍サイクルを並設し、これら冷凍サイクルの各凝縮器に熱媒流路を直列に接続し、熱媒を凝縮圧力の低い、すなわち凝縮温度の低い前段の冷凍サイクルから、凝縮温度の高い後段の冷凍サイクルに向けて順次流し、段階的に加温するものである。
すなわち、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加温することにより、前段の冷凍サイクルの圧縮比を下げて各冷凍サイクルの圧縮機の入力電力を減少させ、COP(成績係数)の向上を図っている。
しかしながら、このような従来のカスケード型ヒートポンプシステムでは、複数の冷凍サイクルの蒸発温度が一定の場合、後段側の冷凍サイクルの圧縮機の圧縮比が前段側よりも大きくなり、圧縮効率の悪化による電気入力の増大が発生し、却って1つの冷凍サイクルで加温する加温システムよりもCOP(成績係数)が低下する場合がある。
また、上記の従来のカスケード型ヒートポンプシステムでは、通常、一旦加温した温水(湯)をさらに加湯する追炊き手段は具備していない。
一方、単一の冷凍サイクルにより給水を加温する従来の加温システムでは、追炊き手段を具備したものもあるが、この追炊き手段の追炊き効率が低いという課題がある。
すなわち、この従来の加温システムでは、そもそも単一の冷凍サイクルにより、所要温度の給水を所要の出湯温度まで一気に加温するように冷媒の充填量や、水と冷媒を熱交換する水−冷媒熱交換器等の冷凍サイクル構成機器を選定してある。
一方、追炊き運転の場合は、そもそも追い炊きしようとする湯の温度が給水温度よりも高く、出湯温度との差が小さいので、凝縮後の液冷媒で加温する割合が減少し、冷媒が凝縮器内で液冷媒として存在する割合も減少し、余剰冷媒が高圧圧力を高めるために、圧縮機の圧縮比が増大して、成績係数(COP)が低下するという課題がある。
発明の開示
本発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加温する場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる加温システムを提供することにある
本発明の他の目的は、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加熱する加温システムで追い炊き運転を行なう場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる加温システムを提供することにある。
本発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加温する場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる加温システムを提供することにある
本発明の他の目的は、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加熱する加温システムで追い炊き運転を行なう場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる加温システムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一実施形態の加温システムは、圧縮機、第1の水−冷媒熱交換器の冷媒側流路、膨張装置、第1の蒸発器とを冷媒配管を介して連通する前段側冷凍サイクルと、高温側圧縮機、第2の水−冷媒熱交換器の冷媒側流路、高温側膨張装置、カスケード熱交換器の高温側流路とを冷媒配管を介して連通する高温側冷凍回路と、低温側圧縮機、上記カスケード熱交換器の低温側流路、低温側膨張装置、第2の蒸発器とを冷媒配管を介して連通する低温側冷凍回路とからなる二元冷凍サイクルで構成された後段側冷凍サイクルと、を具備し、上記第1の水−冷媒熱交換器の水側流路、第2の水−冷媒熱交換器の水側流路の順に水を流通させる第1の水回路とを具備している。
また、上記目的を達成するための本発明の他の実施形態の加温システムは、圧縮機から吐出された冷媒と水を熱交換する水−冷媒熱交換器を備えた複数の冷凍サイクルと、上記複数の冷凍サイクルの水−冷媒熱交換器の水側流路に水を直列に流通させる水配管と、を具備し、上記複数の冷凍サイクルで加温された水を貯留する貯湯タンクと、上記貯湯タンク内の温水を、水の流通方向の最下流側に位置する水−冷媒熱交換器を備えた最下流側冷凍サイクルのみを運転させて加温する追炊き手段と、を具備している。
上述の特徴を有する本発明の実施態様に拠れば、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加温する場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる、一方、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加熱する加温システムで追い炊き運転を行なう場合の成績係数(COP)の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
以下、図1−図8に代表される実施形態は(第1の実施形態―第5の実施形態)、特に、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加温する場合の成績係数(COP)の向上を図ることを可能とした加温システムに関する実施形態である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る加温システムの全体構成を示す図である。図1に示すように加温システム1は、一元式の冷凍サイクルから構成される前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2、これに並設され二元冷凍サイクルからなる後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3およびこれら第1、第2の冷凍サイクル2、3の第1、第2の水−冷媒熱交換器2a、3aをこの順に、熱媒の一例である水を流す第1の水回路の一例である第1の水配管4を具備している。
図1は、第1の実施形態に係る加温システムの全体構成を示す図である。図1に示すように加温システム1は、一元式の冷凍サイクルから構成される前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2、これに並設され二元冷凍サイクルからなる後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3およびこれら第1、第2の冷凍サイクル2、3の第1、第2の水−冷媒熱交換器2a、3aをこの順に、熱媒の一例である水を流す第1の水回路の一例である第1の水配管4を具備している。
前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2は、圧縮機2b、四方弁2c、凝縮器の機能を有する第1の水−冷媒熱交換器2aの第1の冷媒側流路2a2、膨張装置の一例である膨張弁2dおよび送風ファン2eからの送風を受けて熱交換される第1の蒸発器2fを、冷媒配管2gを介して順次連通させて冷媒を循環させる一元式の冷凍サイクルに構成されている。この第1の冷凍サイクル2の冷媒としては、空気調和機や給湯機に一般的に用いられるR410Aが用いられる。
そして、第1の水−冷媒熱交換器2aは、第1の冷媒側流路2a2と、これと熱交換可能の第1の水側流路2a1を一体に設けている。
後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3は、図1中、上段側の高温側冷凍回路3Hに、図1中下段側の低温側冷凍回路3Lを第1のカスケード熱交換器3Kを介して熱的に接続することにより二元冷凍サイクルに構成されている。
高温側冷凍回路3Hは、高温側圧縮機3H1、高温側四方弁3H2、凝縮器の機能を有する第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の冷媒側流路3a2、高温側膨張弁3H3および第1のカスケード熱交換器3Kの高温側冷媒流路3Kaを高温側冷媒配管3H4により順次連通させて冷媒(例えばR134a)を循環させる冷凍サイクルに構成されている。第2の水−冷媒熱交換器3aは、第2の冷媒側流路3a2と、これと熱交換可能の第2の水側流路3a1を一体に設けている。
低温側冷凍回路3Lは、低温側圧縮機3L1、低温側四方弁3L2、上記第1のカスケード熱交換器3Kの低温側冷媒流路3Kb、低温側膨張弁3L3および送風ファン3L4からの送風を受けて熱交換される第2の蒸発器3L5を低温側冷媒配管3L6により順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。この冷媒としては、例えばR410Aが用いられる。
上記高温側冷凍回路3Hで用いられる冷媒R134aは、R410Aと同等の圧力(例えば、3MPa)でR410Aよりも37℃程度高温である。このために、既存の冷凍サイクル装置の部品を適用して高温サイクルを形成することができる。
そして、第1の水配管4は、上記第1の冷凍サイクル2における第1の水−冷媒熱交換器2aの第1の水側流路2a1と、上記第2の冷凍サイクル3における第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の水側流路3a1を直列に接続して、第1の水側流路2a1から第2の水側流路3a1へ、この順に熱媒である、例えば20℃の水を図示省略のポンプにより通水させるように構成されている。
次に、この加温システム1の作用を説明する。
前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2では、低温低圧のガス冷媒(R410A)が圧縮機2bにより圧縮されて、高温高圧のガス冷媒として圧縮機2bから吐出され、四方弁2cにより案内されて、第1の水−冷媒熱交換器2aの冷媒側流路2a2内に流入し、ここで、放熱して第1の水側流路2a1の水を加温する一方、冷媒自体は凝縮して液化する。ここで液化した高圧液冷媒は膨張弁2dで減圧され、ガス冷媒と液冷媒が混合した二相冷媒の状態で第1の蒸発器2f内に流入し、ここで蒸発して外気から吸熱して気化する。このガス冷媒は、四方弁2cにより案内されて圧縮機2bに吸い込まれ、ここで再び圧縮される。
以下、これの繰返しにより、冷媒が冷媒配管2gを循環する。このために、第1の水−冷媒熱交換器2aの第1冷媒側流路2a2の放熱により、この第1の水−冷媒熱交換器2aの第1の水側流路2a1内を通る、例えば20℃の水が例えば40℃に加温される。ここで加温された水は温水として第1の水配管4により、その下流側であって後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3の第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の水側流路3a1に導かれる。その際に、この水は第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の冷媒側流路3a2の放熱により、再び加温され、所定温度の湯として図示しない給湯負荷側へ送水される。
そして、第2の冷凍サイクル3では、その第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の水側流路3a1に流れる水(温水)は、高温側冷凍回路3Hにより加熱される。
すなわち、低温側冷凍回路3Lでは、その低温側圧縮機3L1により圧縮された冷媒(例えばR410A)が高温高圧のガス冷媒として低温側四方弁3L2により案内されて、第1のカスケード熱交換器3Kの低温側冷媒流路3Kbへ流入し、ここで放熱する。これにより、この第1のカスケード熱交換器3K内の高温側冷媒流路3Kaを流れる高温側冷凍回路3Hを循環する冷媒(例えばR134a)を蒸発させる。
そして、この第1のカスケード熱交換器3Kの低温側冷媒流路3Kbで放熱した低温側の冷媒は凝縮して液化する。この液冷媒は膨張弁3L3により減圧されて、第2の蒸発器3L5で外気から吸熱して蒸発し、ガス冷媒となり、四方弁3L2により案内されて低温側圧縮機3L1内に吸い込まれ、ここで再び圧縮され、以下、同様の動作を繰り返す。
高温側冷凍回路3Hでは、その高温側圧縮機3H1により圧縮された冷媒(例えばR134a)が高温高圧のガス冷媒として高温側四方弁3H2により案内されて、第2の水−冷媒熱交換器3aの冷媒側流路3a2に流入し、ここで放熱する。これにより、この第2の水−熱交換器3aの第2の水側流路3a1を通水する水(温水)を、例えば約60℃程度に加温する。
この第2の水−冷媒熱交換器3aの冷媒側流路3a2で放熱した冷媒は凝縮して液化する。さらに、この液冷媒は高温側膨張弁3H3により減圧されて、第1のカスケード熱交換器3Kの高温側冷媒流路3Ka内に流入し、ここで、上述したようにこの第1のカスケード熱交換器3Kの低温側冷媒流路3Kbを流れる低温側の冷媒(R410A)により加熱されて蒸発し、中間温度(例えば40℃)のガス状冷媒として高温側四方弁3H2により案内されて再び高温側圧縮機3H1に吸い込まれ、再び圧縮されて、以下同様の動作を繰り返す。
このように構成された加温システム1は、第1の水配管4に給水された、例えば20℃の水を、第1、第2の水−冷媒熱交換器2a、3aにより段階的に加温するので、単一の水−冷媒熱交換器により加温する場合よりも、熱伝達率が低い液冷媒による加温割合を減少できるため、熱交換効率の向上を図ることができる。
また、後段側の第2の水−冷媒熱交換器3aの凝縮温度は高いので、後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3を、例えば前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2と同様に一元式の冷凍サイルで構成した場合には、後段側の冷凍サイクルの圧縮機の圧縮比が増大し、却って効率が悪化する場合が考えられる。
しかし、本実施形態の加温システム1では、後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3を、高温側冷凍回路3Hに、第1のカスケード熱交換器3Kを介して低温側冷凍回路3Lを熱的に接続した二元冷凍サイクルに構成しているので、低温側と高温側の複数台(2台)の圧縮機3L1、3H1により圧縮比を分担でき、これら圧縮機3L1、3H1の1台当りの負担を軽減し、圧縮効率の向上、すなわち、成績係数(COP)の向上を図ることができ、上記の効率悪化の可能性は解消される。
図2は、第1の実施形態に係る加温システム1の成績係数(COP)を示す表1であり、表1中この第1の実施形態に係る加温システム1の成績係数(COP)は(3)、(6)に示し、下記の他の場合(1)、(2)、(4)、(5)の成績係数と対比して示している。なお、(7)は後述する本発明の第5の実施形態に係る加温システム1DのCOPを示す。
図2の表1中、(1)及び(4)は、冷媒としてR410Aを用いた1つの一元式の冷凍サイクルのみで給水を加温した場合のCOPを示し、(2)及び(5)は、低温側冷凍回路にR410Aを用い、高温側冷凍回路R134aを用いた上記第2の冷凍サイクル3と同様の二元冷凍サイクル1つのみにより水を加温した場合の成績係数(COP)を示している。
そして、(1)及び(2)は、給水温度20℃、出湯温度60℃の場合のCOPを示し、(3)は給水温度20℃、中間温度(カスケード熱交換器の高温側冷媒流路の冷媒の温度)40℃、出湯温度60℃の場合のCOPを示し、(4)及び(5)は、給水温度20℃、出湯温度70℃の場合のCOPを示し、(6)及び(7)は、給水温度20℃、中間温度45℃、出湯温度70℃の場合のCOPをそれぞれ示している。
表1中(3)に示すように、第1の実施形態に係る加温システム1のCOPは、同一出湯温度の他の方式(1)及び(2)のCOPよりも良好であり、(6)に示すように、第1の実施形態に係る加温システム1のCOPは、同一出湯温度の他の方式(4)及び(5)のCOPよりも良好である。
(第2の実施形態)
図3は本発明に係る第2の実施形態の加温システム1Aを示し、この加温システム1Aは、図1で示す第1の実施形態に係る加温システム1に、冷水を供給する第2の水回路の一例である第2の水配管5を設けると共に、前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器2fを第3の水−冷媒熱交換器6に置換し、上記後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3の第2の蒸発器3L5を第4の水−冷媒熱交換器7に置換した点に、主な特徴を有する。
図3は本発明に係る第2の実施形態の加温システム1Aを示し、この加温システム1Aは、図1で示す第1の実施形態に係る加温システム1に、冷水を供給する第2の水回路の一例である第2の水配管5を設けると共に、前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器2fを第3の水−冷媒熱交換器6に置換し、上記後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3の第2の蒸発器3L5を第4の水−冷媒熱交換器7に置換した点に、主な特徴を有する。
すなわち、第3の水−冷媒熱交換器6は、第1の冷凍サイクル2の二相冷媒を通す第3の冷媒側流路6aと、この第3の冷媒側流路6aと熱交換可能に配設された第3の水側流路6bとを具備する蒸発器に構成されている。
第4の水−冷媒熱交換器7は、第2の冷凍サイクル3における低温側冷凍回路3Lの低温側膨張弁3L3と、低温側四方弁3L2とを接続する冷媒配管3L6の途中に連通可能に介装される第4の冷媒側流路7aと、この第4の冷媒側流路7aと熱交換可能に配設された第4の水側流路7bとを具備している。
第2の水配管5は、第3の水−冷媒熱交換器6の第3の水側流路6bと、第4の水−冷媒熱交換器7の第4の水側流路7bとに、この順に通水するように直列に接続され、第3の水側流路6b側から第4の水側流路7bへ給水する給水ポンプ6pを具備している。
次に、この第2の実施形態に係る加温システム1Aの作用を説明する。但し、上記第1の実施形態に係る加温システム1と同様の給水加温の作用については、ほぼ同様であるので、その説明を省略する。
第1、第2の冷凍サイクル2、3が各々運転されると、前段の第3、後段の第4の各水−冷媒熱交換器6、7の第3、第4の各冷媒側流路6a、7aに流入した二相冷媒が、各水−冷媒熱交換器6及び7の水側流路6b及び7bを流れる水から熱を奪って各々蒸発する。
このために、この第3、第4の水−冷媒熱交換器6、7の第3、第4の各水側流路6b、7b内をこの順に順次通水する水が2段階で冷却され、所要温度の冷水として第4の水配管5から送水される。
図4はこの加温システム1AのT(温度)−h(エンタルピ)線図であり、図3に示すように前段の第1の冷凍サイクル2の第3の水−冷媒熱交換器6側の入口から、例えば17℃の水を給水し、この水を、ここで例えば12℃に冷却してから後段の第4の水−冷媒熱交換器7へ給水し、ここで例えば7℃に冷却して冷水負荷に送水する。なお、冷媒と水は対向流となるようにされている。
このときの加温運転側のCOPが4.47、冷却運転側のCOPが3.47、総合COPが7.94であった。
一方、図5は、図3で示す加温システム1Aにおいて、第2の水配管5の給水方向を図3の場合とは逆に、後段側の第2の冷凍サイクル3側から前段側の第1の冷凍サイクル2側にした場合のT−h線図である。なお、冷媒と水は、この場合も対向流となるようにされている。この場合の加温運転側のCOPが4.43、冷却運転側のCOPが3.43、総合COPが7.86であり、図3で示す給水方向よりもCOPが若干悪化している。
これは、図3及び図4で示す水の給水方向の場合は、後段側の第2の冷凍サイクル3に低い温度の冷水が流れるようにして後段側の二元冷凍サイクルからなる第2の冷凍サイクル3の圧縮比を増加させ、前段側の一元式の冷凍サイクルからなる第1の冷凍サイクル2の圧縮比が大きくならないようにしているからである。二元冷凍サイクルからなる第2の冷凍サイクル3は、低温側と高温側の2台の圧縮機3L1、3H1により圧縮比を分担できるので、圧縮機1台当りの負荷増加を軽減できるため、全体として効率の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
図6は本発明に係る第3の実施形態の加温システム1Bを示し、この加温システム1Bは、図1で示す第1の実施形態に係る加温システム1に対し、その前段側冷凍サイクルとして、一元式の冷凍サイクルからなる第3の冷凍サイクル8を追加するとともに、後段側冷凍サイクルとして二元冷凍サイクルからなる第4の冷凍サイクル9を追加した点に主な特徴がある。すなわち、前段側冷凍サイクルと後段側冷凍サイクルをそれぞれ複数備えたものである。
図6は本発明に係る第3の実施形態の加温システム1Bを示し、この加温システム1Bは、図1で示す第1の実施形態に係る加温システム1に対し、その前段側冷凍サイクルとして、一元式の冷凍サイクルからなる第3の冷凍サイクル8を追加するとともに、後段側冷凍サイクルとして二元冷凍サイクルからなる第4の冷凍サイクル9を追加した点に主な特徴がある。すなわち、前段側冷凍サイクルと後段側冷凍サイクルをそれぞれ複数備えたものである。
この第3の冷凍サイクル8は、上記第1の冷凍サイクル2とほぼ同様の一元式の冷凍サイクルにより構成されたものである。また、上記第1の水−冷媒熱交換器2aに、第3の冷媒側流路2a3を設けて、前段側冷凍サイクルである第1の冷凍サイクル2と第3の冷凍サイクル8の第1の水−冷媒熱交換器を一体に形成している。なお、第1の冷凍サイクル2と第3の冷凍サイクル8の第1の水−冷媒熱交換器は必ずしも一体に形成する必要はなく、第1の水回路である第1の水配管4に対して互いに並列に接続されていれば良い。
第3の冷凍サイクル8は、圧縮機8a、四方弁8b、送風ファン8cを具備した第3の蒸発器8d、膨張弁8eおよび上記第3の冷媒側流路2a3を、冷媒配管8fを介して連通させて構成されている。
第4の冷凍サイクル9は、上記第2の冷凍サイクル3とほぼ同様に二元冷凍サイクルにより構成されており、低温側冷凍回路9Lに、第2のカスケード熱交換器9Kを介して高温側冷凍回路9Hを熱的に接続している。また、上記第2の水−冷媒熱交換器3aに、冷媒側流路3a3を設けて、後段側冷凍サイクルである第2の冷凍サイクル3と第4の冷凍サイクル9の第2の水−冷媒熱交換器を一体に形成している。なお、第2の冷凍サイクル3と第4の冷凍サイクル9の第2の水−冷媒熱交換器は必ずしも一体に形成する必要はなく、第1の水回路である第1の水配管4に対して互いに並列に接続されていれば良い。
上記低温側冷凍回路9Lは、上記第2の冷凍サイクル3の低温側冷凍回路3Lとほぼ同様に構成されている。すなわち、低温側冷凍回路9Lは、低温側圧縮機9L1、低温側四方弁9L2、送風ファン9L3を具備した第4の蒸発器9L4、低温側膨張弁9L5および上記第2のカスケード熱交換器9Kの低温側冷媒流路9Kaを、冷媒配管9L6を介して順次連通させ、例えばR410Aの冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。
また、高温側冷凍回路9Hは、上記第2の冷凍サイクル3の高温側冷凍回路3Hとほぼ同様に構成されている。すなわち、高温側冷凍回路9Hは、高温側圧縮機9H1、高温側四方弁9H2、第2のカスケード熱交換器9Kの高温側冷媒流路9Kb、高温側膨張弁9H3および第2の水−冷媒熱交換器3aの冷媒側流路3a3を、冷媒配管9H4を介して順次連通させ、例えばR134aの冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。
そして、第1の水配管4は、上記第1、第2の水−冷媒熱交換器2a、3aの第1、第2の水側流路2a1、3a1に直列に接続されている。
このために、この第1の水配管4を通る水は、前段の第1、第3の冷凍サイクル2、8において、第1の水−冷媒熱交換器2aの第1の水側流路2a1を通水する際に、2つの冷媒側流路2a2、2a3の放熱により2重に加温される。したがって、出湯量を増大させることができる。
また、この前段で加熱された温水(湯)は、後段の第2の水−冷媒熱交換器3aの第2の水側流路3a1を通る際に、2つの冷媒側流路3a2、3a3の放熱により2重に加温され、所要の出湯温度(例えば60℃または70℃)に加温することができる。
したがって、この加温システム1Bによれば、給水を、前段と後段の2段において、2つの冷媒側流路2a2と2a3、3a2と3a3により、それぞれ加温するので、前段と後段で1つの冷媒側流路2a2、3a2により給水をそれぞれ加温する場合に比して出湯量の増大を図ることができる。また、第1の冷凍サイクル2と第3の冷凍サイクル8の水−冷媒熱交換器2aを一体に形成し、第2の冷凍サイクル3と第4の冷凍サイクル9の水−冷媒熱交換器3aを一体に形成しているので、加温システム全体の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(第4の実施形態)
図7は本発明に係る第4の実施形態の加温システム1Cを示し、この加温システム1Cは、図6で示す第3の実施形態の加温システム1Bに、冷水を供給する第3の水配管10を設けると共に、前段側の第1、第3の冷凍サイクル2、8の第1、第3の蒸発器2f、8dを、これらを一体に構成した第5の水−冷媒熱交換器11に置換し、さらに、後段側の第2、第4の冷凍サイクル3、9の第2、第4の蒸発器3L5、9L4を、これらを一体に構成した第6の水−冷媒熱交換器12に置換した点に特徴がある。
図7は本発明に係る第4の実施形態の加温システム1Cを示し、この加温システム1Cは、図6で示す第3の実施形態の加温システム1Bに、冷水を供給する第3の水配管10を設けると共に、前段側の第1、第3の冷凍サイクル2、8の第1、第3の蒸発器2f、8dを、これらを一体に構成した第5の水−冷媒熱交換器11に置換し、さらに、後段側の第2、第4の冷凍サイクル3、9の第2、第4の蒸発器3L5、9L4を、これらを一体に構成した第6の水−冷媒熱交換器12に置換した点に特徴がある。
すなわち、第5の水−冷媒熱交換器11は、前段側である第1の冷凍サイクル2の二相冷媒を通す第2の前段冷媒側流路11aと、第3の冷凍サイクル8の二相冷媒を通す第3の前段冷媒側流路11bと、第3の前段水側流路11cとを熱交換可能に一体に設けている。
また、第6の水−冷媒熱交換器12は、後段側である第2の冷凍サイクル3の二相冷媒を通す第6の後段冷媒側流路12aと、第4の冷凍サイクル9の二相冷媒を通す第6の後段冷媒側流路12bと、第3の後段水側流路12cとを熱交換可能に一体に設けている。そして、この前段水側流路11cと後段水側流路12cを第3の水配管10により、この順に通水するように第3の水配管10を直列に接続している。
したがって、この加温システム1Cによれば、温水(湯)と、冷水を共に生成し供給することができる。しかも、冷水を前段の第1、第3の冷凍サイクル2、8と、後段の第2、第4の冷凍サイクル3、9とにより、第3の水配管10の通水を段階的に冷却するので、冷水の供給量増大を図ることができる。また、第1の冷凍サイクル2と第3の冷凍サイクル8の第5の水−冷媒熱交換器11を一体に形成し、第2の冷凍サイクル3と第4の冷凍サイクル9の第6の水−冷媒熱交換器12を一体に形成しているので、加温システム全体の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(第5の実施形態)
図8は本発明に係る第5の実施形態の加温システム1Dを示し、この加温システム1Dは、図1で示す第1の実施形態の加温システム1Aの後段側冷凍サイクルである二元冷凍サイクルからなる第2の冷凍サイクル3を、二段圧縮二段膨張冷凍サイクルよりなる第5の冷凍サイクル13に置換した点に特徴がある。
図8は本発明に係る第5の実施形態の加温システム1Dを示し、この加温システム1Dは、図1で示す第1の実施形態の加温システム1Aの後段側冷凍サイクルである二元冷凍サイクルからなる第2の冷凍サイクル3を、二段圧縮二段膨張冷凍サイクルよりなる第5の冷凍サイクル13に置換した点に特徴がある。
第5の冷凍サイクル13は、図8中、上段の上段圧縮回路14と、下段の下段圧縮回路15とを気液分離器16により結合させて、冷媒(例えばR134a)を、下段圧縮回路15の下段圧縮機15aと、上段圧縮回路14の上段圧縮機14aとにより2段階で圧縮する二段圧縮と、上下二段の膨張弁14b、15bにより膨張させる二段膨張に特徴がある。
上段圧縮回路14は、上段圧縮機14a、第7の水−冷媒熱交換器17の第7の冷媒側流路17a、上段膨張弁14bおよび流入された冷媒を気相と液相とに分離する気液分離器16を、上段冷媒配管14cを介して順次連通させている。第7の水−冷媒熱交換器17は、その第7の水側流路17bを第1の水配管4の途中に介装している。
一方、下段圧縮回路15は、下段圧縮機15a、気液分離器16、下段膨張弁15bおよび送風ファン15cを具備した第5の蒸発器15d、を、下段冷媒配管15eを介して順次連通させている。
したがって、下段圧縮機15aにより圧縮された高温高圧のガス状冷媒は、気液分離器16に流入し、ここに貯まっている液冷媒を蒸発させて飽和ガス冷媒となる。残りの液相の液冷媒が下段膨張弁15b側へ流れる一方、気相のガス冷媒が上段圧縮機14aに吸い込まれ、ここで、さらに圧縮される。この上段圧縮機14aにより圧縮された高温高圧のガス冷媒は第7の水−冷媒熱交換器17の第7の冷媒側流路17aへ流入し、ここで第7の水側流路17bを通る水と熱交換して加温し、冷媒自体は凝縮して液化する。この液冷媒は、上段膨張弁14bで減圧されてから気液分離器16へ流入する。この気液分離器16で分離された液冷媒は、下段圧縮機15aにより圧縮された高温高圧のガス状冷媒に蒸発させられて飽和ガス冷媒となり、残りの液冷媒が下段膨張弁15bで減圧されてから下段の第5の蒸発器15dに流入し、ここで蒸発して気化したガス冷媒は、下段圧縮機15aへ吸い込まれ、ここで再び圧縮されて以下繰り返す。
したがって、この後段側の第5の冷凍サイクル13では、冷媒(例えばR134a)を上下2段の圧縮機14a、15aにより2段で圧縮するので、圧縮機14a、15aそれぞれの圧縮比が小さくなり圧縮効率が向上してCOP(成績係数)が向上する。また、二元冷凍サイクルにおけるカスケード熱交換器での温度差ロスもない。図2中、(7)は、この第5の実施形態に係る加温システム1DのCOPや出湯温度等を示す。
なお、上記第5の実施形態に係る加温システム1Dは、後段側冷凍サイクルを二段圧縮二段膨張冷凍サイクルにより構成したが、これに限らず、他の二段圧縮方式、例えば、二段圧縮一段膨張冷凍サイクルであっても良い。
したがって、上記第1〜第5の実施形態に係る加温システム1、1A〜1Dは出湯温度の高温化または出湯量の増大とCOPの向上とを共に図ることができる。
また、上記第1〜第5の実施形態では、第1〜第5の蒸発器2f〜15dの熱媒として、例えば空気や水を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばブライン等、熱交換可能の媒体であればよい。
さらに、上記実施形態では、第1〜第7の水−冷媒熱交換器2a、3a、6、7、11、12、17の第1〜第7の冷媒側流路2a2、3a2、6a、7a、11a、11b、12a、12b、17aを流れる冷媒と、第1〜第7の水側流路2a1、3a1、6b、7b、11c、12c、17bを流れる水との流れ方向が逆方向、すなわち対向流であるので、第1〜第7の水−冷媒熱交換器2a、3a、6、7、11、12、17aの熱交換効率の向上を図ることができる。
さらに、第1〜第2のカスケード熱交換器3K、9Kの各一対の冷媒流路3Kaと3Kb、9Kaと9Kbにそれぞれ流れる冷媒の流れ方向も対向流であるので、これら第1、第2のカスケード熱交換器3K、9Kの熱交換効率の向上も図ることができる。しかしながら、これら熱交換器を必ずしも対向流に構成しなくてもよい。
そして、上記各実施形態によれば、四方弁2c、3H2、3L2、8b、9H2、9L2を具備しているので、これらの四方弁2c〜9L2の冷媒流路切換操作により除霜運転に切り換えることにより第1〜第5の蒸発器2f、3L5、8d、9L4、15dを除霜することができる。
しかし、これら四方弁2c〜9L2を削除してもよい。一方、上記第1〜第5の冷凍サイクル2、3、8、9、13では、必要に応じてレシーバやアキュムレータ、各種バイパス管等の冷凍サイクル部品を追加してもよい。
さらに、以下において図9−図17に基づいて説明される本発明の実施形態(第6の実施形態―第13の実施形態)は、特に、複数の冷凍サイクルにより熱媒を段階的に加熱する加温システムで追い炊き運転を行なう場合の成績係数(COP)の向上を図ることを可能とする加温システムである。なお、複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
(第6の実施形態)
図9は、第6の実施形態に係る加温システム101の全体構成を示す図である。図9に示すように加温システム101は、前段側の第1の冷凍サイクル102、給水方向最下流側に位置する後段側の第2の冷凍サイクル103、これら第1、第2の冷凍サイクル102、103の第1、第2の水−冷媒熱交換器102a、103aをこの順に、熱媒の一例である水を流す水配管の一例である給水管104、後段側の第2の冷凍サイクル103からの出湯を貯蔵する貯湯タンク105および貯湯タンク105の温水(湯)を追い炊きするために温水(湯)を通水させる追炊き流路を形成する追炊き用水管106を具備している。
図9は、第6の実施形態に係る加温システム101の全体構成を示す図である。図9に示すように加温システム101は、前段側の第1の冷凍サイクル102、給水方向最下流側に位置する後段側の第2の冷凍サイクル103、これら第1、第2の冷凍サイクル102、103の第1、第2の水−冷媒熱交換器102a、103aをこの順に、熱媒の一例である水を流す水配管の一例である給水管104、後段側の第2の冷凍サイクル103からの出湯を貯蔵する貯湯タンク105および貯湯タンク105の温水(湯)を追い炊きするために温水(湯)を通水させる追炊き流路を形成する追炊き用水管106を具備している。
前段側の第 1の冷凍サイクル102は、圧縮機102b、四方弁102c、凝縮器の機能を有する第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の冷媒側流路102a2、膨張装置の一例である膨張弁102dおよび送風ファン102eからの送風を受けて熱交換される蒸発器102fを、冷媒配管102gを介して順次連通させて冷媒を循環させる単一の冷凍サイクルに構成されている。この第 1の冷凍サイクル102の冷媒としては、空気調和機や給湯機に一般的に用いられるR410Aが用いられる。
そして、第1の水−冷媒熱交換器102aは、第1の冷媒側流路102a2と、これと熱交換可能の第1の水側流路102a1を一体に設けている。
後段側の第2の冷凍サイクル103は、圧縮機102b、四方弁103c、凝縮器の機能を有する第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の冷媒側流路103a2、膨張弁103dおよび送風ファン103eの送風を受けて熱交換する蒸発器103fを冷媒配管103gにより順次連通させて冷媒(例えばR410A)を循環させる構成にされている。第2の水−冷媒熱交換器103aは、第2の冷媒側流路103a2と、これと熱交換可能の第2の水側流路103a1を一体に設けている。
そして、給水管104は、第1の水−冷媒熱交換器102aの通水方向上流側に給水ポンプ107を介装し、上記第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の水側流路102a1と、第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の水側流路103a1とを、直列に接続して、第1の水側流路102a1から第2の水側流路103a1へ、この順に熱媒である、例えば10℃の水を給水ポンプ7により貯湯タンク105側へ給水させるように構成されている。
また、給水管104は、前段の第1の水−冷媒熱交換器102aと後段の第2の水−冷媒熱交換器103aとの間にて三方弁108を介装している。
三方弁108は、例えば電動弁により構成され、給水管104の第1の冷凍サイクル102 側に連通する上流側給水路108bと、この上流側給水路108bに連通する下流側給水路108cと、追炊き用給水路108aとを連通可能かつ開閉可能に構成している。
貯湯タンク105は、その上部に、給水管104の給水方向下流側端部を連通可能に接続する一方、貯湯タンク105の下部、例えば底部に、追炊き用水管106の一端部(上流側端部)を連通可能に接続している。
追炊き用水管106は、その他端部(下流側端部)を三方弁108の一方向の追炊き用給水路108aの入口に連通可能に接続している。また、追炊き用水管106の途中には、三方弁108側へ送水する循環ポンプの一例である追炊き用循環ポンプ109を介装している。
貯湯タンク105は、その内部の貯湯を給湯負荷110に給湯する給湯管111を有する。給湯管111の途中には給湯ポンプ112を介装している。
そして、三方弁108には、MCU(マイクロコントロールユニット)等の制御器113を図中破線で示す信号線を介して接続している。制御器113は、例えばマイクロプロセッサ等により構成され、制御プログラムを記憶するROM、このROMから制御プログラムの命令を逐次読出し実行するCPU、その読出し実行の際のデータの記憶領域をなすRAMを有する。また、制御器113は、図示省略の運転操作盤、第1、第2の冷凍サイクル102、103の圧縮機102b、103b、四方弁102c、103c、膨張弁102d、103d、送風ファン102e、103eに図示省略の信号線を介して電気的に接続され、運転操作盤の操作に応じてこれらの駆動を制御する。さらに、制御器113は、図示省略の信号線を介して給水ポンプ107、給湯ポンプ112および追炊き用循環ポンプ109に接続され、運転操作盤の操作に応じて、これらの駆動を制御する。制御器113は、加温システム101の通常運転(湯沸き上げ運転)や追炊き運転を制御する制御プログラムをROMに記憶し、これら運転を制御する。
ここで通常運転とは、第1、第2の冷凍サイクル102、103を共に運転し、給水管104の水(例えば10℃)を第1、第2の冷凍サイクル102、103により2段階で加温して、例えば70℃の(湯)を生成し、この湯を貯湯タンク105内に給湯し、さらに、この貯湯タンク105内の貯湯を必要に応じて給湯負荷に給湯する運転をいう。
追炊き運転とは、第1の冷凍サイクル102の運転を停止させる一方、第2の冷凍サイクル103を運転し、貯湯タンク105内の例えば約60℃の貯湯を第2の冷凍サイクル103により例えば65℃に加温して追炊きし、再び貯湯タンク105に貯湯する運転をいう。
次に、この加温システム101の作用を説明する。
図示省略の運転操作盤で通常運転が選択操作されると、この操作信号を受けた制御器113は、第1、第2の冷凍サイクル102、103と給水ポンプ107の運転を開始する。これにより、前段の第1の冷凍サイクル102では、低温低圧のガス冷媒(R410A)が圧縮機102bにより圧縮されて、高温高圧のガス冷媒として圧縮機102bから吐出され、さらに、四方弁102cにより案内されて、第1の水−冷媒熱交換器102aの冷媒側流路102a2内に流入し、ここで、放熱して第1の水側流路102a1の水を加温する。このとき、冷媒自体は凝縮して液化する。ここで液化した高圧液冷媒は膨張弁102dで減圧され、気体冷媒と液冷媒が混合した二相冷媒の状態で第1の蒸発器102f内に流入し、ここで蒸発して外気から吸熱して気化する。この気化したガス冷媒は、四方弁102cにより案内されて圧縮機102bに吸い込まれ、ここで再び圧縮される。
以下、これの繰返しにより、冷媒が冷媒配管102gを循環する。このために、第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の冷媒側流路102a2の放熱により、この第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の水側流路102a1内を通る、例えば10℃の水が例えば40℃に加温される。ここで加温された水は温水として給水管104により、その下流側であって後段の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の水側流路103a1を通る。その際に、この通水は第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の冷媒側流路103a2を流れる冷媒の放熱により、再び加温(二段昇温)され、所定温度(例えば70℃)の湯として貯湯タンク105へ給水される。
すなわち、第2の冷凍サイクル103では、圧縮機103bにより冷媒(例えばR41A)が圧縮され、高温高圧のガス冷媒として四方弁103cにより案内されて、第2の水−冷媒熱交換器103aの冷媒側流路103a2へ流入し、ここで放熱する。これにより、第2の水−熱交換器103aの第2の水側流路103a1を通る水(温水)を、例えば約70℃程度に加温する。
この第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の冷媒側流路103a2で放熱した冷媒自体は凝縮して液化する。さらに、この液冷媒は膨張弁103dにより減圧されて、蒸発器103f内で流入し、ここで蒸発し、ガス状冷媒となって四方弁103cにより案内されて再び圧縮機103bに吸い込まれ、ここで、再び圧縮されて、以下繰り返す。これにより、加温された湯は貯湯タンク105内へ流入して貯湯される。この貯湯タンク105内の湯は給湯ポンプ112により、適宜給湯負荷110へ貯湯される。
そして、貯湯タンク105内の貯湯の温度や出湯温度が時間の経過等により低下した場合等において、図示省略の運転操作盤で追炊き運転が選択操作されると、制御器113は第 1の冷凍サイクル102と給水ポンプ107の両運転を停止させる。また、制御器113は三方弁108の上流側給水路108bを閉弁し、下流側給水路108cに、追炊き用給水路108aを連通させると共に、追炊き用循環ポンプ109を運転させる。
これにより、図10の表2に示すように例えば約60℃の貯湯タンク105内の貯湯は、追炊き用水管106へ吸引され、さらに、追炊き用循環ポンプ109により昇圧されてから、三方弁108の追炊き用給水路108a、下流側給水路108cおよび給水管104の後段側を順次経て、後段側の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの水側流路103a1を通る。
このとき、この通水は、第2の水−冷媒熱交換器103aの冷媒側流路103a2を流通する高温高圧のガス状冷媒の放熱により、例えば約65℃程度に加温され、この後、再び貯湯タンク105内へ戻される。これにより、貯湯タンク105内の貯湯温度が例えば約65℃に昇温される。
したがって、この加温システム101によれば、貯湯タンク105内の貯湯を追い炊きすることができる。しかも、この追炊き運転を、水を湯に一気に加温するように調整された単一の冷凍サイクルにより追い炊きするのではなく、入口水温が40〜50℃程度の比較的高い温度を想定して調整された第2の水−冷媒熱交換器103aを有する後段の第2の冷凍サイクル103のみにより追い炊きするので、余剰冷媒による高圧圧力の上昇を抑制し、圧縮機の圧縮比を低減して、加温システム101の全体の追炊き運転時の成績係数(COP)の低下を抑制できる。
そして、この加温システム101の通常運転(沸き上げ運転)時では、給水管104により給水された、例えば10℃の水を、第1、第2の冷凍サイクル102、103の第1、第2の水−冷媒熱交換器102a、103aにより段階的に加温するので、単一の冷凍サイクルの水−冷媒熱交換器により加温する場合よりも、熱交換効率の向上を図ることができる。
また、図10に示すように、この多段階加温の加温システム101では、後段側の第2の水−冷媒熱交換器103aの凝縮温度(凝縮圧力)よりも前段側の第1の冷凍サイクル102の凝縮温度(凝縮圧力)の方が低いので、前段側の第 1の冷凍サイクル102の圧縮機の圧縮比を低減でき、沸き上げ運転時のCOP向上を図ることができる。
(第7の実施形態)
図11に示すように第7の実施形態に係る加温システム101Aは、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101において、追炊き用水管106に連通可能に接続された三方弁108を、第1の給水管104aの給水ポンプ107の上流側に接続した点に主な特徴を有する。
図11に示すように第7の実施形態に係る加温システム101Aは、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101において、追炊き用水管106に連通可能に接続された三方弁108を、第1の給水管104aの給水ポンプ107の上流側に接続した点に主な特徴を有する。
このために、給水ポンプ7により貯湯タンク105の貯湯を追炊き用水管106に吸引し、三方弁108を介して第1の給水管104aに吸引し貯湯タンク105側へ給水できるので、図9で示す追炊き用循環ポンプ109を削除することができる。このために、コスト低減と構成の簡素化を図ることができる。
なお、本第7の実施形態に係る加温システム101Aの通常運転(沸き上げ運転)は、第1の実施形態に係る加温システム101と同一であるので説明を省略する。
本第7の実施形態に係る加温システム101Aにおいて、貯湯タンク105内の貯湯の温度や出湯温度が時間の経過等により低下した場合等に追炊き運転が実行される。追炊き運転が選択されると、制御器113は三方弁108の上流側給水路10bを閉弁し、下流側給水路108cに、追炊き用給水路108aを連通させると共に、給水ポンプ107を運転させる。
また、第 1の冷凍サイクル102 は運転せず、第2の冷凍サイクル103のみ運転する。これにより、例えば約60℃の貯湯タンク105内の貯湯は、追炊き用水管106へ吸引され、さらに、給水ポンプ7により昇圧されてから、三方弁108の追炊き用給水路108a、下流側給水路108cおよび給水管104を通って、前段側の第1の冷凍サイクルの第1の水−冷媒熱交換器102aの水側流路102a1に導かれる。しかしながら、第1の冷凍サイクル102は運転されていないので、第1の水−冷媒熱交換器102aの水側流路102a1では加温されない。水側流路102a1の水はさらに、後段側の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの水側流路103a1に送水される。
このとき、この水は、第2の水−冷媒熱交換器103aの冷媒側流路103a2を流通する高温高圧のガス状冷媒の放熱により、例えば約65℃程度に加温され、この後、再び貯湯タンク105内へ戻される。これにより、貯湯タンク105内の貯湯温度が例えば約65℃に昇温される。
したがって、この加温システム101Aによれば、貯湯タンク105内の貯湯を追い炊きすることができる。
(第8の実施形態)
図12で示すように、上記第8の実施形態に係る加温システム101Bは、上記第7の実施形態に係る後段側の第2の冷凍サイクル103を、多元、例えば2元冷凍サイクル103Xに構成した点に主な特徴を有する。
図12で示すように、上記第8の実施形態に係る加温システム101Bは、上記第7の実施形態に係る後段側の第2の冷凍サイクル103を、多元、例えば2元冷凍サイクル103Xに構成した点に主な特徴を有する。
この2元冷凍サイクル103Xは、図12中、上段側の高温側冷凍回路103Hに、図12中下段側の低温側冷凍回路103Lを第1のカスケード熱交換器103Kを介して熱的に接続することにより構成されている。
高温側冷凍回路103Hは、高温側圧縮機103H1、高温側四方弁103H2、凝縮器の機能を有する第2の水−冷媒熱交換器103aの冷媒側流路103a2、高温側膨張弁103H3および第1のカスケード熱交換器103Kの高温側冷媒流路103Kaを高温側冷媒配管103H4により順次連通させるように接続して冷媒(例えばR134a)を循環させる冷凍サイクルに構成されている。
低温側冷凍回路103Lは、低温側圧縮機103L1、低温側四方弁103L2、上記第1のカスケード熱交換器103Kの低温側冷媒流路103Kb、低温側膨張弁103L3および送風ファン103L4からの送風を受けて熱交換する第2の蒸発器103L5を低温側冷媒配管103L6により順次連通させるように接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。第1のカスケード熱交換器103Kは高温側冷媒流路103Kaと低温側冷媒流路103Kbとを一体的に設けている。また、低温側冷媒回路103Lの冷媒としては、例えばR410Aが用いられる。
上記高温側冷凍回路103Hで用いられる冷媒R134aは、R410Aと同等の圧力(例えば、3MPa)でR410Aよりも37℃程度高温である。このために、既存の冷凍サイクル装置の部品を適用して高温サイクルを形成することができる。
次に、この加温システム101Bの作用を説明する。
通常運転時、前段の第1の冷凍サイクル102では、低温低圧のガス冷媒(R410A)が圧縮機102bにより圧縮されて、高温高圧のガス冷媒として圧縮機102bから吐出され、四方弁102cにより案内されて、第1の水−冷媒熱交換器102aの冷媒側流路102a2内に流入し、ここで、放熱して第1の水側流路102a1の通水を加温する一方、冷媒自体は凝縮して液化する。ここで液化した高圧液冷媒は膨張弁102dで減圧され、低圧の気液二相の状態で第1の蒸発器102f内に流入し、ここで蒸発して外気から吸熱して気化する。このガス冷媒は、四方弁102cにより案内されて圧縮機102bに吸い込まれ、ここで再び圧縮される。
以下、これの繰返しにより、冷媒が冷媒配管102gを循環する。このために、第1の水−冷媒熱交換器102aの第1冷媒側流路102a2の放熱により、この第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の水側流路102a1内を通る、例えば10℃の給水が例えば40℃に加温される。ここで加温された水は温水として給水管104により、その下流側であって後段の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の水側流路103a1を通る。その際に、この水は第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の冷媒側流路103a1の放熱により、再び加温され、所定温度の湯として貯湯タンク195内に出湯される。さらに、貯湯タンク105内の湯は給湯ポンプ112により給湯負荷110側へ送水される。
そして、後段側の2元冷凍サイクル103では、その第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の水側流路103a2に流れる水(温水)は、高温側冷凍回路103Hにより加熱される。
すなわち、低温側冷凍回路103Lでは、その低温側圧縮機103L1により圧縮された冷媒(例えばR410A)が高温高圧のガス冷媒として低温側四方弁103L2により案内されて、第1のカスケード熱交換器3Kの低温側冷媒流路103Kbへ流入し、ここで放熱する。これにより、この第1のカスケード熱交換器103K内の高温側冷媒流路103Kaを流れる高温側冷凍回路103Hを循環する冷媒(例えばR134a)を中間温度(例えば40℃)に加温する。
そして、この第1のカスケード熱交換器103Kの低温側冷媒流路103Kbで放熱した低温側の冷媒は凝縮して液化する。この液冷媒は膨張弁103L3により減圧されて、第2の蒸発器103L5で蒸発して気化し、外気から吸熱してガス冷媒となり、四方弁103L2により案内されて低温側圧縮機103L1内に吸い込まれ、ここで再び圧縮され、以下、同様の動作を繰り返す。
高温側冷凍回路103Hでは、その高温側圧縮機103H1により圧縮された冷媒(例えばR134a)が高温高圧のガス冷媒として高温側四方弁103H2により案内されて、第2の水−冷媒熱交換器103aの高温側冷媒流路103a2に流入し、ここで放熱する。これにより、この第2の水−熱交換器103aの第2の水側流路103a1を通水する水(温水)を、例えば約60℃程度に加温する。
この第2の水−冷媒熱交換器103aの高温側冷媒流路103a2で放熱した冷媒は凝縮して液化する。さらに、この液冷媒は高温側膨張弁103H3により減圧されて、第1のカスケード熱交換器103Kの高温側冷媒流路103Ka内に流入し、ここで、上述したようにこの第1のカスケード熱交換器103Kの低温側冷媒流路103Kbを流れる低温側の冷媒(R410A)により加熱されて蒸発し、中間温度(例えば40℃)のガス状冷媒として高温側四方弁103H3により案内されて再び高温側圧縮機103H1に吸い込まれ、再び圧縮されて、以下同様の動作を繰り返す。
このように構成された加温システム101Bは、給水管104に給水された、例えば10℃の水を、第1、第2の水−冷媒熱交換器102a、103aにより段階的に加温するので、単一の水−冷媒熱交換器により加温する場合よりも、熱交換効率の向上を図ることができる。
本第8の実施形態に係る加温システム101Bにおける追い炊き運転は、第7の実施形態に係る加温システム101Bと同一である。すなわち、追炊き運転が選択されると、制御器113は三方弁108の上流側給水路108bを閉弁し、下流側給水路108cに、追炊き用給水路108aを連通させると共に、給水ポンプ107を運転させる。
また、第1の冷凍サイクル102は運転せず、第2の冷凍サイクル103のみ運転する。これにより、例えば約60℃の貯湯タンク105内の貯湯は、追炊き用水管106へ吸引され、さらに、給水ポンプ107により昇圧されてから、三方弁108の追炊き用給水路108a、下流側給水路108c、前段側の第1の冷凍サイクルの第1の水−冷媒熱交換器102aの水側流路102a1、後段側の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの水側流路103a1の順に導かれる。しかしながら、第1の冷凍サイクル102は運転されていないので、後段側の第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの水側流路103a1のみで加温される。
なお、三方弁108は、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101のように給水管104の第 1の冷凍サイクル102 と第2の冷凍サイクル103の間に介装してもよい。
(第9の実施形態)
図13に示すように第9の実施形態に係る加温システム101Cは、図12で示す第8の実施形態の加温システム101Bに対し、その前段側に、第3の冷凍サイクル114を追加する一方、後段側に二元冷凍サイクル103xの第4の冷凍サイクル115を追加した点に主な特徴がある。
図13に示すように第9の実施形態に係る加温システム101Cは、図12で示す第8の実施形態の加温システム101Bに対し、その前段側に、第3の冷凍サイクル114を追加する一方、後段側に二元冷凍サイクル103xの第4の冷凍サイクル115を追加した点に主な特徴がある。
この第3の冷凍サイクル114は、上記第1の冷凍サイクル102とほぼ同様の一元式の冷凍サイクルであり、上記第1の水−冷媒熱交換器102aに、第3の冷媒側流路102a3を設けている。
すなわち、第3の冷凍サイクル114は、圧縮機114a、四方弁114b、送風ファン114cを具備した第3の蒸発器114d、膨張弁114eおよび上記第3の冷媒側流路102a3を、冷媒配管114fを介して連通させるように接続して構成されている。
第4の冷凍サイクル115は、上記第2の冷凍サイクル103とほぼ同様に二元冷凍サイクル103Xにより構成されており、低温側冷凍回路115Lに、第2のカスケード熱交換器115Kを介して高温側冷凍回路115Hを熱的に接続している。
上記低温側冷凍回路115Lは、上記第2の冷凍サイクル103の低温側冷凍回路103Lとほぼ同様に構成されている。すなわち、低温側冷凍回路115Lは、低温側圧縮機115L1、低温側四方弁115L2、送風ファン115L3を具備した第4の蒸発器115L4、低温側膨張弁115L5および上記第2のカスケード熱交換器115Kの低温側冷媒流路115Kaを、冷媒配管115L6を介して順次連通させるように接続し、例えばR410Aの冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。
また、高温側冷凍回路115Hは、上記第2の冷凍サイクル103の高温側冷凍回路103Hとほぼ同様に構成されている。すなわち、高温側冷凍回路115Hは、高温側圧縮機115H1、高温側四方弁115H2、第2のカスケード熱交換器115Kの高温側冷媒流路115Kb、高温側膨張弁115H3および第2の水−冷媒熱交換器103aの高温側冷媒流路103a3を、冷媒配管115H4を介して順次連通させるように接続し、例えばR134aの冷媒を循環させる冷凍サイクルに構成されている。
そして、給水管104は、上記第1、第2の水−冷媒熱交換器102a、103aの第1、第2の水側流路102a1、103a1に直列に接続されている。
このために、この給水管104を通水する水は、前段の第1、第3の冷凍サイクル102、114において、第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の水側流路102a1を通る際に、2つの冷媒側流路102a2、102a3の放熱により2重に加温される。
したがって、出湯量を増大させることができる。
また、この前段で加熱された温水(湯)は、後段の第2の水−冷媒熱交換器103aの第2の水側流路103a1を通水する際に、2つの冷媒側流路103a2、103a3の放熱により2重に加温され、所要の出湯温度(例えば60℃または70℃)に加温することができる。
したがって、この加温システム101Cによれば、給水を、前段と後段の2段において、2つの冷媒側流路102a2と102a3、103a2と103a3により、それぞれ加温するので、前段と後段で1つの冷媒側流路102a2、103a2により給水をそれぞれ加温する場合に比して、出湯量の増大を図ることができる。また、前段側の第1、第3の冷凍サイクル102、114の水−冷媒熱交換器を一体に形成し、後段側の第2、第4の冷凍サイクル103、115の水−冷媒熱交換器を一体に形成しているので、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができる。
なお、通常運転及び追い炊き運転のやり方は、第8の実施形態に係る加温システム101Bのものと同様であるので、説明を省略する。また、三方弁108は、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101のように給水管104の第1の冷凍サイクル102と第2の冷凍サイクル103の間に介装してもよい。
(第10の実施形態)
図14に示すように第10の実施形態に係る加温システム101Dは、複数、例えば4台のカスケード冷凍サイクルユニット116a、116b、116c、116dを並設している。各カスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dは、図9、図11〜図14に示すように、複数、例えば2つの冷凍サイクル102と103、または、4つの冷凍サイクル102、103、114、115の水−冷媒熱交換器の水側流路に水を直列に流通させ、水が段階的に加温されるように接続されたユニットである。
図14に示すように第10の実施形態に係る加温システム101Dは、複数、例えば4台のカスケード冷凍サイクルユニット116a、116b、116c、116dを並設している。各カスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dは、図9、図11〜図14に示すように、複数、例えば2つの冷凍サイクル102と103、または、4つの冷凍サイクル102、103、114、115の水−冷媒熱交換器の水側流路に水を直列に流通させ、水が段階的に加温されるように接続されたユニットである。
そして、これらカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dは、その各給水入口側端部、すなわち、図9、図11〜図13で示す第1の冷凍サイクル102の第1の水−冷媒熱交換器102aの第1の水側流路102a1の給水入口端部を、例えば4股の給水管である給水上流側集合管117の各分岐管117a、117b、117c、117dにそれぞれ接続している。
この給水上流側集合管117は、その主管117eを給水ポンプ107を介して三方弁108の下流側給水路108cに接続している。
また、これらカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dの給水(温水)出口側端部、すなわち、上記第1の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの第1の水側流路103a1の温水出口端部に、例えば4股の温水管である下流側集合管118の各分岐管118a、118b、118c、118dをそれぞれ接続している。また、これら各分岐管118a〜118dの途中には、電動弁や電磁弁よりなる開閉弁119a、119b、119c、119dを介装している。
この下流側集合管118の主管118eは、貯湯タンク105の温水入口に接続されている。貯湯タンク105の下底部は追炊き用水管106を介して三方弁108の追炊き用給水路108aに連通可能に接続されている。
貯湯タンク105は、給湯ポンプ112を有する給湯管111を介して給湯負荷110に接続されている。
制御器113は、上記第6の実施形態と同様に通常運転(沸き上げ運転)や追炊き運転を行うように構成されている。また、制御器113は、図示省略の操作盤の操作に応じて複数のカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dを選択的に運転させ、または運転を停止させることができる。
そして、制御器113はカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dの運転状態に応じて、これらカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dにそれぞれ接続されている開閉弁119a〜119dの開閉を制御する。すなわち、制御器113は、運転するカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dに接続されている開閉弁119a〜119dを開弁する一方、運転停止するカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dに接続されている開閉弁119a〜119dを閉弁する。
したがって、この加温システム101Dによれば、複数台のカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dを選択的に運転できるので、その運転台数を増減させることにより、これらカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dからの出湯量の増減を容易に図ることができる。
(第11の実施形態)
図15に示すように第11の実施形態に係る加温システム101Eは、図14で示す第10の実施形態に係る加温システム101Dにおける各カスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dを、第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a、120b、120c、120dに置換すると共に、開閉弁119a〜119dを個別逆止弁122a、122b、122c、122dに置換した点に主な特徴を有する。
図15に示すように第11の実施形態に係る加温システム101Eは、図14で示す第10の実施形態に係る加温システム101Dにおける各カスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dを、第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a、120b、120c、120dに置換すると共に、開閉弁119a〜119dを個別逆止弁122a、122b、122c、122dに置換した点に主な特徴を有する。
すなわち、第11の実施形態に係る加温システム101Dでは、1台の給水ポンプ107を給水上流側集合管117の主管117eに介装し、複数台のカスケード冷凍サイクルユニット116a〜116dにより共用しているが、第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120dでは、各第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120d毎に、個別給水ポンプ121a、121b、121c、121dと、個別逆止弁122a〜122dを個別にそれぞれ配設している。
各個別給水ポンプ121a〜121dは、上記第7〜第10実施形態で示すように、第 1の冷凍サイクル102 の第1の水−冷媒熱交換器102aよりも上流側にて給水管104に介装される。
また、各個別逆止弁122a〜122dは各第2のカスケード冷凍サイクルユニット1120a〜120dの第2の水−冷媒熱交換器103aよりも下流側にて、給水方向に順方向で給水管104に介装される。
したがって、制御器113により選択的に運転される第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120dについては、その運転される第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120dに配設されている個別給水ポンプ121a〜121dのみが運転される。
このために、運転中の第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120dのみから所要温度の温水(湯)が貯湯タンク105へ出湯される。また、貯湯タンク105の貯湯が貯湯タンク105から運転停止中の第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120d側へ逆流することを個別逆止弁122a〜122dにより防止することができる。
また、各第2のカスケード冷凍サイクルユニット120a〜120d毎に個別給水ポンプ121a〜121dを設けているので、各カスケード冷凍サイクルユニット120a〜120d毎の単位時間当りの給水流量の増大と制御を図ることができ、ひいては単位時間当りの出湯量の増大と制御を図ることができる。
(第12の実施形態)
図16に示すように第8の実施形態に係る加温システム101Fは、上記給水管104を複数、例えば第1、第2の給水管104a、104bを設け、これら第1、第2の給水管104a、104bの各上流側と下流側とに、前段と後段で一対の冷凍サイクルユニット123、124をそれぞれ配設した点に特徴がある。
図16に示すように第8の実施形態に係る加温システム101Fは、上記給水管104を複数、例えば第1、第2の給水管104a、104bを設け、これら第1、第2の給水管104a、104bの各上流側と下流側とに、前段と後段で一対の冷凍サイクルユニット123、124をそれぞれ配設した点に特徴がある。
すなわち、これら前、後段一対の冷凍サイクルユニット123、124は、例えば図13で示す前段の第1の冷凍サイクル102と第3の冷凍サイクル114とを一体化してユニットに構成されている。このために、図16中、図13で示す実施形態と同一または相当部分には同一符号を付している。
そして、前段の冷凍サイクルユニット123は、第1、第2の給水管104a、104bの上流側、すなわち前段に配設され、後段の冷凍サイクルユニット124は、第1、第2の給水管104a、104bの下流側、すなわち後段に配設されている。このために、前、後段一対の冷凍サイクルユニット123、124は、各第1、第2の給水管104a、104b毎で、前後の冷凍サイクルにより給水を段階的に加温するカスケード冷凍サイクルに構成されている。
そして、第1、第2の給水管104a、104bは、その上流側端部104c同士を相互に連通可能に連結する一方、その下流側端部104d同士を相互に連通可能に連結している。なお、図16中、符号125は電動弁や電磁弁よりなる開閉弁である。
したがって、この加温システム101Fによれば、2本の第1、第2の給水管104a、104bと、前、後段2対の冷凍サイクルユニット123、124を具備し、冷凍サイクルを合計8台具備しているので、その分、給水流量の増大と給水加温(熱)量の増大を図ることができる。このために、単位時間当りの出湯量のさらなる増大を図ることができる。
(第13の実施形態)
図17に示すように第13の実施形態に係る加温システム101Gは、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101において、三方弁108を流路切替装置126に置換した点に特徴がある。
図17に示すように第13の実施形態に係る加温システム101Gは、図9で示す第6の実施形態に係る加温システム101において、三方弁108を流路切替装置126に置換した点に特徴がある。
流路切替装置126は、追炊き用水管106の追炊き用循環ポンプ109の下流側であって、追炊き用水管106が給水管104に接続される接続部127の近傍にて、電磁弁等からなる第1の二方弁126aを介装している。
また、流路切替装置126は、追炊き用水管106が給水管104に接続される接続部127よりも給水方向上流側近傍に、電磁弁等よりなる第2の二方弁126bを介装している。これら第1、第2の二方弁126a、126bは制御器113に信号線を介して電気的に接続され、開閉制御される。
すなわち、制御器113は、この加温システム101Gの2段加温の通常運転をする場合は、第1、第2の冷凍サイクル102、103を運転すると共に、第2の二方弁126bを開弁し、第1の二方弁126aを閉弁する。
また、制御器113は、追炊き運転する場合は、第1の冷凍サイクル102の運転を停止させて、第2の冷凍サイクル103のみを運転して、第2の二方弁126bを閉弁する一方、第1のニ方弁126aを開弁し、追炊き用循環ポンプ109を運転する。
これにより、貯湯タンク105内の貯湯が追炊き用水管106を通って追炊き用循環ポンプ109により昇圧され、さらに、流路切替装置126の開弁中の第1の二方弁126a、給水管104の下流側の一部を経て第2の冷凍サイクル103の第2の水−冷媒熱交換器103aの水側流路103a1を通水する。この通水の際に、第2の水−冷媒熱交換器103aの冷媒側流路103a2を流れる冷媒の放熱により加温されて追い炊きされる。
したがって、高価な三方弁108に代えて安価な二方弁126a、126bを使用するので、コスト低減を図ることができる。
なお、この流路切替装置126は、上記第6の実施形態のみならず、上記他の実施形態に係る三方弁108に置換されてもよい。また、上記各実施形態に係る各冷凍サイクルでは、必要に応じてレシーバやアクチュエータ等のサイクル構成部品を追加してもよい。さらに、第1、第2の蒸発器102f、103f等の蒸発器を空気を熱媒として用いる空気熱交換器を使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱媒として水やブラインを用いた水熱交換器を用いてもよい。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (7)
- 圧縮機、第1の水−冷媒熱交換器の冷媒側流路、膨張装置、第1の蒸発器とを冷媒配管を介して連通する前段側冷凍サイクルと、
高温側圧縮機、第2の水−冷媒熱交換器の冷媒側流路、高温側膨張装置、カスケード熱交換器の高温側流路とを冷媒配管を介して連通する高温側冷凍回路と、低温側圧縮機、上記カスケード熱交換器の低温側流路、低温側膨張装置、第2の蒸発器とを冷媒配管を介して連通する低温側冷凍回路とからなる二元冷凍サイクルで構成された後段側冷凍サイクルと、
上記第1の水−冷媒熱交換器の水側流路、第2の水−冷媒熱交換器の水側流路の順に水を流通させる第1の水回路とを備えたことを特徴とする加温システム。 - 上記前段側冷凍サイクルおよび後段側冷凍サイクルの低温側冷凍回路の冷媒としてR410Aを、上記高温側冷凍回路の冷媒としてR134aを用いたことを特徴とする請求項1記載の加温システム。
- 上記第1の蒸発器と第2の蒸発器を水−冷媒熱交換器で構成し、第1の蒸発器、第2の蒸発器の順に水を連通させる第2の水回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の加温システム。
- 上記前段側冷凍サイクルおよび後段側冷凍サイクルを複数備え、上記複数の前段側冷凍サイクルの第1の水−冷媒熱交換器は互いに第1の水回路に対して並列に接続されるとともに、上記複数の後段側冷凍サイクルの第2の水−冷媒熱交換器は互いに第1の水回路に対して並列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の加温システム。
- 圧縮機から吐出された冷媒と水を熱交換する水−冷媒熱交換器を備えた複数の冷凍サイクルと、
上記複数の冷凍サイクルの水−冷媒熱交換器の水側流路に水を直列に流通させる水配管と、
上記複数の冷凍サイクルで加温された水を貯留する貯湯タンクと、
上記貯湯タンク内の温水を、水の流通方向の最下流側に位置する水−冷媒熱交換器を備えた最下流側冷凍サイクルのみを運転させて加温する追炊き手段と、
を具備していることを特徴とする加温システム。 - 上記追炊き手段は、上記最下流側に位置する水−冷媒熱交換器とその直前の上流側に位置する水−冷媒熱交換器間の水配管の途中と、上記貯湯タンクの底部とを接続するとともに、循環ポンプを有する追炊き流路と、上記追炊き流路と上記最下流側に位置する水−冷媒熱交換器の水側流路の連通を制御する制御弁を備えたことを特徴とする請求項5記載の加温システム。
- 上記水配管は、上記最下流側の水−冷媒熱交換器の直前上流側の水−冷媒熱交換器よりも上流側に送水ポンプを介装しており、上記追炊き流路は、上記循環ポンプの上流側にて上記水配管の途中に接続されていることを特徴とする請求項6記載の加温システム。
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