JPWO2013014720A1 - パラレルリンクロボット - Google Patents

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Abstract

リンク機構、回転機構およびエンドエフェクタ等を駆動させる駆動部を軽量化するとともにアクチュエータの出力を有効に利用することができるパラレルリンクロボットを提供することを課題としている。この課題を解決するために、パラレルリンクロボットは、基台部と、基台部に固定される複数のアクチュエータを有し、出力軸が2つ以上の自由度を有する1つ以上の干渉駆動機構部と、干渉駆動機構部とエンドエフェクタとを接続するリンク部とを有する。

Description

本発明は、パラレルリンクロボットに関する。
従来、エンドエフェクタ等の位置および姿勢を制御して位置決め(以下、単に「位置決め」と記載する)を行うロボットとして、複数の自由度を有するパラレルリンクロボットが知られている。
かかるパラレルリンクロボットとして、3自由度のリンク機構によってエンドエフェクタの位置を制御し、また、3自由度の回転機構によってエンドエフェクタの姿勢を制御するパラレルリンクロボットが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このパラレルリンクロボットは、合計で6つの自由度を有する。
特開2010−184328号公報
しかしながら、上記した従来のロボットは、位置を制御するリンク機構を駆動させるアクチュエータ群と姿勢を制御する回転機構を駆動させるアクチュエータ群とが別々に動作するため、アクチュエータの出力を有効に利用することができないという問題があった。
また、上記した従来のロボットは、アクチュエータによって駆動する回転機構が先端のエンドエフェクタに備えてあるため、エンドエフェクタの重量が重くなり、動作の速度が遅くなってしまうこともある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、リンク機構、回転機構およびエンドエフェクタ等を駆動させる駆動部を軽量化するとともにアクチュエータの出力を有効に利用することができるパラレルリンクロボットを提供することを目的とする。
本願の開示するロボットは、基台部と、前記基台部に固定される複数のアクチュエータを有し、出力軸が2つ以上の自由度を有する1つ以上の干渉駆動機構部と、前記干渉駆動機構部とエンドエフェクタとを接続するリンク部とを備えることを特徴とする。
本願の開示するロボットの一つの態様によれば、リンク機構の数を削減し、リンク機構、回転機構およびエンドエフェクタ等を駆動させる駆動部を軽量化するとともにアクチュエータの出力を有効に利用することができる。
図1は、実施例1に係るパラレルリンクロボットの一例を示す斜視図である。 図2は、実施例1に係るパラレルリンクロボットの模式図である。 図3Aは、リンクの回転方向を示す説明図その1である。 図3Bは、リンクの回転方向を示す説明図その2である。 図3Cは、リンクの回転方向を示す説明図その3である。 図4は、実施例1に係る干渉駆動機構部の模式図である。 図5は、実施例2に係るパラレルリンクロボットの模式図である。 図6は、実施例2に係る干渉駆動機構部の模式図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示するパラレルリンクロボットのいくつかの実施例を詳細に説明する。ただし、これらの各実施例における例示で本発明が限定されるものではない。
まず、実施例1に係るパラレルリンクロボット10の外観について図1を用いて説明する。図1は、実施例1に係るパラレルリンクロボット10の一例を示す斜視図である。なお、ここでは、エンドエフェクタ500の自由度が位置および姿勢の6つの自由度を有する場合のパラレルリンクロボット10について説明する。
図1に示すように、パラレルリンクロボット10は、基台部100と、3つの干渉駆動機構部200と、3つのリンク部300と、3つのボールジョイント400と、エンドエフェクタ500とを備える。
基台部100は、パラレルリンクロボット10を外部の装置等に固定するための部材である。基台部100には、3つの干渉駆動機構部200が固定されており、干渉駆動機構部200の出力軸には、リンク部300がそれぞれ接続されている。
リンク部300の先端に備えるボールジョイント400を介してエンドエフェクタ500が接続されている。干渉駆動機構部200は、それぞれ2つのアクチュエータを備えており、基台部100に固定される。
各干渉駆動機構部200は、2つの自由度(能動)を有し、干渉駆動機構部200に備えるアクチュエータによって2つの自由度に対する位置決めを行うことができる。また、各リンク部300は、1つの自由度(受動)を有し、ボールジョイント400は3つの自由度(受動)を有する。したがって、リンク部300の先端の自由度は、いずれも6つの自由度を有することとなる。
また、エンドエフェクタ500の自由度は、パラレルリンクロボット10の場合、式(1)のようになる。
[式1] 自由度=6−Σ(6−リンク部300の自由度) …(1)
なお、式(1)において、リンク部300の自由度とは、エンドエフェクタ500と接続されているリンク部300の先端の自由度であり、Σは、エンドエフェクタ500と接続されているすべてのリンク部300についての算出値の和であることを示す。
これにより、エンドエフェクタ500に接続されている3つのリンク部300の先端は、いずれも6つの自由度を有することから、エンドエフェクタ500は、6つの自由度を有することとなる。
ここで、干渉駆動機構部200が、2つの自由度に対して位置決めを行った場合、2つの自由度を拘束するので、エンドエフェクタ500の自由度は、4つ(6−2)となる。さらに、他の2つの干渉駆動機構部200でも、位置決めを行ったならば、4つ(2つ×2)の自由度を拘束することとなる。その結果、エンドエフェクタ500の自由度は、0(4−4)となり、位置および姿勢の6つの自由度に対する位置決めが行われる。
なお、エンドエフェクタ500は、人間の手や指の動作を代替して作業を行うための部材である。たとえば、産業用ロボットであれば、エンドエフェクタ500は、ワークの組み立て工程の際、ワークを把持し所定の場所へ移載する部材であってもよいし、コネクタピン等の挿入動作をする部材であってもよい。
実施例1に係るパラレルリンクロボット10は、複数のアクチュエータを協調させて干渉駆動機構部200を動作させることによってアクチュエータの出力を有効に利用することができる。
また、実施例1に係るパラレルリンクロボット10は、すべてのアクチュエータを基台部100に固定させることによってリンク部300やエンドエフェクタ500等の駆動部の重量を軽量化することができる。
なお、干渉駆動機構部200およびアクチュエータの詳細については、図2および図4を用いて後述する。また、図1に示すパラレルリンクロボット10は、図示しない所定の制御装置によってエンドエフェクタ500の位置および姿勢の制御が行われる。
つぎに、パラレルリンクロボット10の構成の詳細について図2を用いて説明する。図2は、実施例1に係るパラレルリンクロボット10の模式図である。なお、図2に示すように、パラレルリンクロボット10が備える基台部100およびエンドエフェクタ500の形状を三角形としたが、これに限定されるものではなく、図1に示したように、円形であってもよい。
基台部100に固定された干渉駆動機構部200は、2つの自由度(能動)を有する。なお、干渉駆動機構部200の詳細については、図4を用いて後述する。
リンク部300は、干渉駆動機構部200側に第1リンク301を備え、他方側に第2リンク303を備える。また、第1リンク301と第2リンク303との間には、ベアリング302が設けられ、1つの自由度(受動)を有する。
なお、ここで、図2の干渉駆動機構部200およびベアリング302の回転方向について、図3A〜図3Cを用いて説明する。図3A〜図3Cは、リンクの回転方向を示す説明図その1〜その3である。
なお、図3A〜図3Cに示した部材は、実際の部材の形状とは異なるものであり、回転方向を明確にするために表記したものである。まず、図3Aに示すように、円柱の軸がリンクであるように表記された場合の回転方向について説明する。
このように表記された場合、リンクは、円柱の軸まわりに回転する自由度を有することを示す。具体的には、リンクは、矢印aの方向または矢印bの方向へ回転する自由度を有することを示す。
つづいて、図3Bに示すように、リンクa、bが円柱の側面から突出しており、円柱の軸と垂直に交わるように表記された場合の回転方向について図3Cを用いて説明する。
このように表記された場合、図3Cに示したように、リンクaおよびリンクbは、円柱の軸を中心Oとして、各リンクa、bを半径として円弧を描くように回動する自由度を有することを示す。
具体的には、リンクaおよびリンクbは、それぞれcおよびdの方向へ回動可能であることを示す。以下、図3Aおよび図3Bに示したような部材によって表記される場合には、上述した回転方向へリンクが回転または回動するものとする。
図2に戻りパラレルリンクロボット10の構成についての説明を続ける。エンドエフェクタ500は、3つの第2リンク303と第2リンク303の先端に備えるボールジョイント400によって接続されており、ボールジョイント400は、それぞれ3つの自由度(受動)を有する。
このように、第2リンク303の先端、すなわち、リンク部300の先端は、6つの自由度を有する。具体的には、リンク部300の先端は、干渉駆動機構部200に2つ、ベアリング302に1つ、および、ボールジョイント400に3つの合計6つの自由度を有する。このように、エンドエフェクタ500に接続されている3つのリンク部300の先端は、いずれも6つの自由度を有することから、エンドエフェクタ500の自由度は、6つの自由度を有する。
つぎに、2つの自由度(能動)を有する干渉駆動機構部200の詳細について図4を用いて説明する。図4は、実施例1に係る干渉駆動機構部200の模式図である。
図4に示すように、干渉駆動機構部200は、ハウジング201と、第1アクチュエータ202と、第2アクチュエータ203と、第1傘歯歯車204と、第2傘歯歯車205と、傘歯歯車保持具206と、第3傘歯歯車207と、出力軸208と、ベアリング209、210、211とを備える。
基台部100には、ハウジング201が固定されており、ハウジング201には、第1アクチュエータ202および第2アクチュエータ203が固定されている。なお、第1アクチュエータ202の回転軸Xと第2アクチュエータ203の回転軸Xとは同一軸上に固定されている。
なお、このように、第1アクチュエータ202と第2アクチュエータ203とを基台部100に固定させることによってリンク部300やエンドエフェクタ500等の駆動部にアクチュエータを備える必要がない。したがって、パラレルリンクロボット10は、駆動部を軽量化することができるとともに、パラレルリンクロボット10の動作速度を速くすることができる。
第1アクチュエータ202の回転軸Xには、第1傘歯歯車204が固定されており、第2アクチュエータ203の回転軸Xには、第1傘歯歯車204と対面するように第2傘歯歯車205が固定されている。
また、ハウジング201には、ベアリング209、210によって1つの自由度を有する傘歯歯車保持具206が設けられており、かかる傘歯歯車保持具206は、回転軸Xまわりに回転可能である。
傘歯歯車保持具206には、ベアリング211によって1つの自由度を有する出力軸208が設けられており、かかる出力軸208は、回転軸Xに垂直な回転軸Yまわりに回転可能である。
また、出力軸208には、第3傘歯歯車207が固定されており、かかる第3傘歯歯車207は、第1傘歯歯車204および第2傘歯歯車205と歯合する。なお、出力軸208には、リンク部300が備える第1リンク301が固定される(図2参照)。
このように、ハウジング201には、1つの自由度を有する傘歯歯車保持具206が設けられており、さらに、傘歯歯車保持具206には、1つの自由度を有する出力軸208が設けられている。したがって、干渉駆動機構部200に備える出力軸208は、2つの自由度を有する。
ここで、上記した構成の干渉駆動機構部200が行う動作について説明する。まず、第1アクチュエータ202および第2アクチュエータ203によって第1傘歯歯車204および第2傘歯歯車205を同方向かつ同量回転させた場合について説明する。
この場合、第1傘歯歯車204と第2傘歯歯車205とは対面しているため、かかる2つの傘歯歯車と歯合する第3傘歯歯車207は、回転軸Yまわりに回転することができない。しかし、第3傘歯歯車207は、ベアリング209、210の軸を中心として、すなわち、回転軸Xを中心として回動する。なお、干渉駆動機構部200は、第1傘歯歯車204および第2傘歯歯車205を回転させる量に応じて第3傘歯歯車207を所定量回動させることができる。
一方、第1アクチュエータ202と第2アクチュエータ203とによって第1傘歯歯車204と第2傘歯歯車205とを逆方向かつ同量回転させた場合には、第3傘歯歯車207は、ベアリング211の軸まわり、すなわち、回転軸Yまわりに回転する。なお、ここでも、干渉駆動機構部200は、第1傘歯歯車204および第2傘歯歯車205を回転させる量に応じて第3傘歯歯車207を所定量回転させることができる。
さらに、干渉駆動機構部200では、第1傘歯歯車204および第2傘歯歯車205を同方向または逆方向へ回転させる動作を組み合わせて動作させることによって2つの自由度を拘束することができる。具体的には、このような動作によって出力軸208は、回転軸Xおよび回転軸Yの2軸まわりの自由度に対する位置決めを行う。
ここで、3つすべての干渉駆動機構部200で位置決めが行われると、合計6つの自由度を拘束することとなり、6つの自由度を有するリンク部300の先端側に備えるエンドエフェクタ500は、位置および姿勢の位置決めを行うことができる。
上述してきたように、本実施例1では、パラレルリンクロボットに備えるすべてのアクチュエータを同時に、または、2つずつ協調させて6つの自由度を拘束させることによってエンドエフェクタの位置決めを行うこととした。これにより、本実施例1に係るパラレルリンクロボットは、リンク部の本数を削減することができるとともに、アクチュエータの出力を有効に利用することができる。
また、リンク部の本数を削減し、各アクチュエータを基台部に固定させることによって本実施例1に係るパラレルリンクロボットは、リンク部やエンドエフェクタ等の駆動部を軽量化することができる。
さらに、リンク部やエンドエフェクタ等の駆動部にアクチュエータを備えなくてもよく、駆動部を小型化することができる。また、リンク部の本数を削減したことでリンク同士の相互干渉を抑止できる。したがって、本実施例1に係るパラレルリンクロボットは、可動範囲を拡大することができる。
ところで、上述した実施例1に係るパラレルリンクロボットは、複数のアクチュエータを協調させ、干渉駆動機構部に備える3つの傘歯歯車によって回転軸Xおよび回転軸Yの2軸まわりの自由度に対する位置決めを可能とした。
しかし、かかる干渉駆動機構部とは異なる構成の干渉駆動機構を設けることとしてもよい。そこで、以下に示す実施例2では、パラレルリンクロボットが干渉駆動機構部200とは異なる干渉駆動機構を設ける場合について説明する。
図5は、実施例2に係るパラレルリンクロボット10’の模式図である。なお、図5は、図2に示した実施例1に係るパラレルリンクロボット10の構成例と対応している。また、干渉駆動機構部200’が異なる点以外は、図2と同様である。したがって、ここでは、両者に共通する説明については省略することとする。
図5に示すように、干渉駆動機構部200’は、所定の回転軸を中心として回動する1つの自由度を有し、かつ、かかる回転軸と直行する軸を中心として回動する1つの自由度を有する。なお、干渉駆動機構部200’は、第1リンク301と直行する軸を中心として回動する点が図2に示した干渉駆動機構部200とは異なる。
つぎに、2つの自由度を有する干渉駆動機構部200’の詳細について図6を用いて説明する。図6は、実施例2に係る干渉駆動機構部200’の模式図である。なお、以下では同図右に示すような座標軸を適宜用いて説明を行うこととする。
図6に示すように、干渉駆動機構部200’は、第1アクチュエータ231と、第2アクチュエータ232と、第1ベアリング239と、第2ベアリング241と、出力軸238とを備える。
基台部100には、ハウジング(図示せず)が固定されており、ハウジングには、第1アクチュエータ231および第2アクチュエータ232が固定されている。なお、第1アクチュエータ231の回転軸と第2アクチュエータ232の回転軸とは同一軸上に固定されている。
第1アクチュエータ231の回転軸の一方(ここでは、Z軸の負方向)には、第1ベアリング239が固定されており、かかる第1ベアリング239は、第1アクチュエータ231の回転軸まわりに回転可能である。
第1ベアリング239には、かかる第1ベアリング239の回転軸から出力軸238へ屈曲した第3クランク240が固定されており、第3クランク240の屈曲先のリンク部分は、第1ベアリング239の回転軸を中心として回動する。なお、以下では、クランク状の連結部材を「クランク」と記載する。
ここで、第1アクチュエータ231、第2アクチュエータ232、第1ベアリング239および第3クランク240は、同一平面(以下、「第1平面」と記載する)上に含まれる。また、干渉駆動機構部200’の出力軸238は、第1平面に平行な平面(以下、「第2平面」と記載する)上に含まれる。なお、ここでは、第1平面および第2平面はXZ平面とする。
第3クランク240には、第1平面に垂直な軸まわりに回転する第2ベアリング241が設けられており、第2ベアリング241には、さらに、別の連結部材として、第4クランク242が設けられている。
なお、第3クランク240および第4クランク242は、第2ベアリング241の軸を中心として回動する。また、第4クランク242は、第1平面から第2平面の方向へ屈曲しており、第2平面上に含まれる出力軸238が連結されている。
第1アクチュエータ231の回転軸の他方(Z軸の正方向)には、第1クランク233が固定されており、かかる第1クランク233は、第1平面から第2平面の方向へ屈曲しており、第2平面上に含まれるボールジョイント235が連結される。
ボールジョイント235は、リンク234が連結されており、リンク234は、ボールジョイント236によって第2クランク237が連結されている。なお、ボールジョイント235およびボールジョイント236は、それぞれ3つの自由度を有する。
第2クランク237は、第2平面上で、出力軸238側(ここでは、Z軸の負方向)へ屈曲し、出力軸238が連結されている。なお、ここでは、第2クランク237は、出力軸238側へ屈曲させる形状としたが、第2クランク237を出力軸238側へ湾曲させた形状の連結部材によって構成されてもよい。
一方、第2アクチュエータ232の回転軸(Z軸の負方向)には、第5クランク244と、ボールジョイント246、247と、リンク245と、第6クランク248とが連結されている。また、第6クランク248は、第2平面上で、出力軸238が連結されている。
なお、これらの構成は、第1アクチュエータ231側と対称な構成であるので、説明を省略することとする。また、出力軸238には、リンク部300が備える第1リンク301が固定される(図5参照)。
ここで、上記した構成の干渉駆動機構部200’が行う動作について説明する。まず、第1アクチュエータ231および第2アクチュエータ232を同方向かつ同量回転させた場合について説明する。
この場合、出力軸238は、第1ベアリング239の回転軸を中心として回動することができ、1つの自由度を有することとなる。
つづいて、第1アクチュエータ231および第2アクチュエータ232を互いに逆方向かつ同量回転させた場合について説明する。この場合、第1アクチュエータ231または第2アクチュエータ232の回転軸を中心として第1クランク233の屈曲部分と第5クランク244の屈曲部分とが互いに逆方向へ回動する。
ここで、第1アクチュエータ231および第2アクチュエータ232を含む第1平面と、出力軸238を含む第2平面とが、第1クランク233および第5クランク244によって接続されている。
このため、第1クランク233の屈曲部分と第5クランク244の屈曲部分とが互いに逆方向へ回動するのにともないリンク234とリンク245とが互いに逆向き(X軸の正方向およびX軸の負方向)の往復運動をする。
これにより、出力軸238は、第2ベアリング241の回転軸を中心として回動することができ、1つの自由度を有することとなる。このように、出力軸238は、第1ベアリング239の回転方向と第2ベアリング241の回転方向とへの2つの自由度を有する。
さらに、干渉駆動機構部200’では、第1アクチュエータ231および第2アクチュエータ232を同方向または逆方向へ回転させる動作を組み合わせて動作させる。これにより、出力軸238は、2つの自由度に対する位置決めを行うことができ、干渉駆動機構部200’は、2つの自由度を拘束することができる。
ここで、3つすべての干渉駆動機構部200’において、それぞれ位置決めが行われると、合計6つの自由度を拘束することとなり、6つの自由度を有するエンドエフェクタ500は、位置および姿勢の位置決めを行うことができる。
なお、ここでは、干渉駆動機構部200’に備える第1アクチュエータ231の回転軸と第2アクチュエータ232の回転軸とは同一軸上に固定されていることとした。しかし、上述した動作が可能な範囲であれば、第1アクチュエータ231の回転軸と第2アクチュエータ232の回転軸とは必ずしも同一軸上である必要はない。
上述してきたように、実施例1と同様に、本実施例2でもパラレルリンクロボットに備えるアクチュエータを協調させて6つの自由度を拘束することによってエンドエフェクタの位置決めを行うこととした。
これにより、本実施例2に係るパラレルリンクロボットは、実施例1と同様に、アクチュエータの出力を有効に利用することができる。また、実施例1と同様に、各アクチュエータを基台部に固定させることによって本実施例2に係るパラレルリンクロボットは、リンク部やエンドエフェクタ等の駆動部を軽量化することができる。さらに、バックラッシュ等による部材の劣化を防止することもできる。
なお、上述した各実施例では、リンク部の先端は、それぞれ6つの自由度を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、上述した各実施例で示したパラレルリンクロボットに備える3つの干渉駆動機構部の1つが、1つのアクチュエータによって1つの自由度を有し、4つの自由度を有するリンク部で構成されるパラレルリンクロボットであってもよい。なお、このような構成のパラレルリンクロボットにおいて、かかるリンク部の先端の自由度が5となり、エンドエフェクタは、上述した式(1)より5つの自由度を有することとなる。
また、上述した各実施例では、3つの干渉駆動機構部が、それぞれ2つの自由度を拘束する場合について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、エンドエフェクタが、2つの自由度を有する干渉駆動機構部と4つの自由度を有するリンク部で構成されるリンクと、1つの自由度を有する干渉駆動機構部と5つの自由度を有するリンク部で構成されるリンクと、3つの自由度を有する干渉駆動機構部と3つの自由度を有するリンク部で構成されるリンクとによって接続される構成としてもよい。
また、上述した各実施例では、リンク部の先端に備え、3つの自由度を有する部材をボールジョイントとしたが、これに限定されるものではなく、たとえば、3つのベアリングを組み合わせた構成の部材であってもよい。また、上述した各実施例で示した干渉駆動機構部に備える自由度を有する部材の組み合わせや回転軸の向きについても、これに限定されるものではなく、他の構成としてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施の形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 パラレルリンクロボット
100 基台部
200 干渉駆動機構部
200’ 干渉駆動機構部
201 ハウジング
202 第1アクチュエータ
203 第2アクチュエータ
204 第1傘歯歯車
205 第2傘歯歯車
206 傘歯歯車保持具
207 第3傘歯歯車
208 出力軸
209 ベアリング
210 ベアリング
211 ベアリング
231 第1アクチュエータ
232 第2アクチュエータ
233 第1クランク
234 リンク
235 ボールジョイント
236 ボールジョイント
237 第2クランク
238 出力軸
239 第1ベアリング
240 第3クランク
241 第2ベアリング
242 第4クランク
244 第5クランク
245 リンク
246 ボールジョイント
247 ボールジョイント
248 第6クランク
300 リンク部
301 第1リンク
302 ベアリング
303 第2リンク
400 ボールジョイント
500 エンドエフェクタ

Claims (5)

  1. 基台部と、
    前記基台部に固定される複数のアクチュエータを有し、出力軸が2つ以上の自由度を有する1つ以上の干渉駆動機構部と、
    前記干渉駆動機構部とエンドエフェクタとを接続するリンク部と
    を備えることを特徴とするパラレルリンクロボット。
  2. 前記干渉駆動機構部は、
    第1のアクチュエータの回転軸に固定される第1の傘歯歯車と、
    前記第1のアクチュエータの回転軸と同一軸上に固定される第2のアクチュエータの回転軸に前記第1の傘歯歯車と対面するように固定される第2の傘歯歯車と、
    前記第1のアクチュエータの回転軸に垂直な前記出力軸に固定されており、前記第1の傘歯歯車および前記第2の傘歯歯車と歯合する第3の傘歯歯車と
    を有し、
    前記出力軸は、
    前記第1のアクチュエータの回転軸まわりに回転可能な部材で支持されること
    を特徴とする請求項1に記載のパラレルリンクロボット。
  3. 前記干渉駆動機構部は、
    第1のアクチュエータの回転軸と、当該回転軸と同一軸上に固定される第2のアクチュエータの回転軸と、前記第1のアクチュエータの回転軸に垂直で当該回転軸と交差しない前記出力軸とを連結する連結部材
    を有し、
    前記連結部材は、
    前記基台部に固定されており、前記第1のアクチュエータの回転軸まわりの回転と、当該回転軸および前記出力軸の双方に垂直な軸まわりの回転とが許容されること
    を特徴とする請求項1に記載のパラレルリンクロボット。
  4. 2つの自由度を有する3つの前記干渉駆動機構部と、
    前記干渉駆動機構部それぞれに接続される4つの自由度を有する前記リンク部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のパラレルリンクロボット。
  5. 前記リンク部と前記エンドエフェクタとはボールジョイントによって接続されることを特徴とする請求項1に記載のパラレルリンクロボット。
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