JPWO2013011877A1 - 板ガラス、その製造方法、および、その製造装置 - Google Patents

板ガラス、その製造方法、および、その製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013011877A1
JPWO2013011877A1 JP2013524678A JP2013524678A JPWO2013011877A1 JP WO2013011877 A1 JPWO2013011877 A1 JP WO2013011877A1 JP 2013524678 A JP2013524678 A JP 2013524678A JP 2013524678 A JP2013524678 A JP 2013524678A JP WO2013011877 A1 JPWO2013011877 A1 JP WO2013011877A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
plate
plate glass
fusing
airflow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013524678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5987829B2 (ja
Inventor
齋藤 勲
勲 齋藤
裕介 越後
裕介 越後
洋一郎 吉村
洋一郎 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2013524678A priority Critical patent/JP5987829B2/ja
Publication of JPWO2013011877A1 publication Critical patent/JPWO2013011877A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5987829B2 publication Critical patent/JP5987829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/089Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
    • C03C3/091Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/40Removing material taking account of the properties of the material involved
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B25/00Annealing glass products
    • C03B25/04Annealing glass products in a continuous way
    • C03B25/06Annealing glass products in a continuous way with horizontal displacement of the glass products
    • C03B25/08Annealing glass products in a continuous way with horizontal displacement of the glass products of glass sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/08Severing cooled glass by fusing, i.e. by melting through the glass
    • C03B33/082Severing cooled glass by fusing, i.e. by melting through the glass using a focussed radiation beam, e.g. laser
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/50Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【解決手段】レーザ光の照射によって形成される溶断面12を側面に有する板ガラス10であって、板ガラス10の溶断面12は、少なくとも、板ガラス10の一方の主面13と交わる隅部14、および板ガラス10の他方の主面15と交わる隅部16に、丸みを帯びた形状を有しており、各隅部14、16の任意の位置における曲率半径をrとし、板ガラス10の中央部の板厚をtとすると、1/3×t≦r≦2/3×tの式を満たす板ガラス10を提供する。板ガラス10の側面が溶断面か否かは、位相差顕微鏡や電子顕微鏡を用いて判断できる。

Description

本発明は、板ガラス、その製造方法、および、その製造装置に関する。
ガラス板を切断して板ガラスを製造する方法として、ガラス板の表面にカッタで溝線を形成したうえで、曲げ応力を加え、溝線に沿ってガラス板を割断する方法が知られている。割断により得られる板ガラスは、耐衝撃性を向上するため、角部を面取りしたうえで、後工程に供給される。
面取り方法としては、砥石を用いる方法が一般的であるが、板ガラスの角部を砥石で面取りすると、面取り面に微細なクラックが形成される。この微細なクラックは、曲げ強度の低下につながる。
そこで、近年では、板ガラスの角部をレーザ光で面取りするファイヤポリッシュ法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ファイヤポリッシュ法では、板ガラスの角部をレーザ光で加熱し、溶融させることで、面取りを行う。
日本国特許第3823108号公報
従来のように、ガラス板を切断する工程と、切断により得られる板ガラスの角部を面取りする面取り工程とを別々に実施すると、効率が悪く、板ガラスの製造コストが高くなる。
そこで、ガラス板をレーザ光で局所的に加熱し、溶断することが考えられるが、ガラスは、明確な融点を有しておらず、温度の上昇と共に粘性が徐々に低下する性質を有するので、加熱された部分が軟化し重力によって下方に垂れ下がることがあり所望の面取り形状を得るのが難しかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、製造コストが低く、耐衝撃性や見栄えに優れた所望の形状の板ガラスを提供すること並びに、該板ガラスに適した製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、
レーザ光の照射によって形成される溶断面を側面に有する板ガラスであって、
前記板ガラスの溶断面は、少なくとも、前記板ガラスの一方の主面と交わる隅部、および前記板ガラス10の他方の主面と交わる隅部に、丸みを帯びた形状を有しており、各隅部の任意の位置における曲率半径をrとし、前記板ガラスの中央部の板厚をtとすると、1/3×t≦r≦2/3×tの式を満たす板ガラスを提供する。
また、本発明は、
平板状のガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置および気流の吹き付け位置を移動させて、前記ガラス板を溶断する溶断工程を有する板ガラスの製造方法において、
前記溶断工程は、前記ガラス板を2つに溶断すると共に、一方または両方の溶断面の少なくとも両隅部を、それぞれ、丸みを帯びた形状に形成する工程であって、
前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記レーザ光は、移動方向に沿って線状に形成されており、前記移動方向に沿う長さをLとし、幅をWとすると、10≦L/W≦60の式を満たす板ガラスの製造方法を提供する。
さらに、本発明は、
平板状のガラス板を支持する支持体と、レーザ光を出射するレーザ光源と、気流を噴射するノズルと、前記支持体によって支持されるガラス板の表面上における、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の照射位置、および、前記ノズルから噴射された気流の吹き付け位置を移動させる移動装置と、該移動装置を制御する制御装置とを有する前記ガラス板の溶断装置を有する板ガラスの製造装置において、
前記溶断装置は、前記ガラス板を2つに溶断すると共に、一方または両方の溶断面の少なくとも両隅部を、それぞれ、丸みを帯びた形状に形成する装置であって、
前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記レーザ光は、移動方向に沿って線状に形成されており、前記移動方向に沿う長さをLとし、幅をWとすると、10≦L/W≦60の式を満たす板ガラスの製造装置を提供する。
本発明によれば、製造コストが低く、耐衝撃性や見栄えに優れた所望の形状の板ガラスを提供することができる。また、該板ガラスに適した製造方法および製造装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの図 本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの位相差顕微鏡写真 本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの電子顕微鏡写真 図1の変形例を示す図 本発明の一実施形態による板ガラスの製造装置を一部破断して示す側面図 本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す側面図 本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す正面図 本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す平面図であって、ガラス板の表面を含む平面上におけるレーザ光および気流の位置関係を示す平面図 本発明の一実施形態による溶断後に製品となる部分の溶断過程の説明図 衝撃強度試験機の説明図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一のまたは対応する構成には同一のまたは対応する符号を付して説明を省略する。
(板ガラス)
図1は、本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの図である。図1に示すように、板ガラス10は、レーザ光の照射によって形成される溶断面12を側面に有している。尚、板ガラス10の側面が溶断面か否かは、位相差顕微鏡や電子顕微鏡を用いて判断できる。
図2は、本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの位相差顕微鏡写真である。図2に示すように、板ガラス10の溶断面12付近の部分13は、その周辺部分14と異なる屈折率を有しており、直接光と回折光とによる明暗の縞が明瞭に見られない。これに対し、従来のファイヤポリッシュ法で面取りされた部分は、直接光と回折光とによる明暗の縞が明瞭に見られる。
図3は、本発明の一実施形態による板ガラスを、溶断面の延びる方向から見たときの電子顕微鏡写真である。図3に示すように、板ガラス10の溶断面12付近の部分13は、その周辺部分14と異なる反射率を有しており、その周辺部分14に比べて揮発成分であるBの含有量が1質量%以上低くなっている。これに対し、従来の砥石で面取りされた部分は、Bの含有量がほとんど低下しない。
板ガラス10の溶断面12は、少なくとも、板ガラス10の一方の主面15と交わる隅部16、および板ガラス10の他方の主面17と交わる隅部18に、丸みを帯びた形状を有している。ここで、ガラス板の「主面」とは所謂表面及び裏面を意味し、「丸みを帯びた形状」とは所謂R形状を意味し、主面に対して垂直な断面において外方に向けて凸の曲面状であって、単一の曲率半径を有する円弧面状の他、異なる曲率半径を有する複数の円弧面からなる弧面状、楕円弧面状などを含む。板ガラス10の溶断面12は、全体が凸の曲面状に形成されていても良いし、一部に平面を有してもよい。
このように、板ガラス10の側面において、丸みを帯びた形状の部分は、溶断によって形成されているので、従来のように機械的研磨によって形成される場合に比べて、耐衝撃性に優れ、後述のS/tを0.043J/mmよりも大きくすることができる。
板ガラス10の溶断面12は、各隅部16、18の任意の位置における曲率半径をrとし、板ガラス10の中央部の板厚をtとすると、1/3×t≦r≦2/3×tの式を満たす。なお、ここでガラスの中央部とは、溶断により再溶融された外縁部以外の溶断の影響を受けていない部分を指し、その板厚は略均一である。曲率半径rは、溶断面の延びる方向から見たときの曲率半径である。
このように、本実施形態では、溶断面12のうち少なくとも両隅部16、18が、丸みを帯びた形状に形成されており、上記式を満たしているので、耐衝撃性や見栄えに優れており、板ガラス10の外周を面取りする必要がない。そのため、製造コストを削減できる。
例えば、板ガラス10の溶断面12は、円弧面である。円弧面状の溶断面12の曲率半径は、特に限定されないが、板ガラス10の中央部の板厚の半分であって、r=0.5×tであることが望ましい。この場合、溶断面12は、主面に対して垂直な断面において外方に向けて凸の円弧状である。主面と直交する方向から視たとき、溶断面12は、板厚方向両端部よりも板厚方向中央部が外側に突出する。
このように、溶断面12が単一の曲率半径を有する円弧面であると、様々な方向の衝撃に対して耐性が高くなる。
板ガラス10の溶断面12は、板ガラス10の中央部に対し、板厚方向における突出量Hが0.1mm以下となるように形成されている。突出量Hは、溶断時に水平に配置された板ガラス10の下面(下側に位置する主面)からの垂れ下り量である。突出量H(図1参照)を0.1mm以下とすることで、板ガラス10を支持台などに載せたとき、板ガラス10の隅部16、18に応力が集中するのを軽減でき、板ガラス10の破損を抑制できる。
板ガラス10の中央部の板厚tは、板ガラス10の用途によるが、例えば0.05〜1.0mmである。板厚tが1.0mmを超えると、溶断が難しい。また、板厚tが0.05mm未満であると、ハンドリングが難しい。
板ガラス10の用途は、特に限定されないが、例えば、静止画や動画などの画像を表示する表示ディスプレイ用である。表示ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、有機ELディスプレイ(OLED)などのフラットパネルディスプレイ、タッチパネルディスプレイを含む。板ガラス10は、例えば、ディスプレイ素子が設けられるガラス基板や、ディスプレイの前面を保護するカバーガラスとして用いられる。
板ガラス10を構成するガラスの種類は、板ガラス10の用途に応じて選択される。例えば、PDP用のガラス基板や、カバーガラスとして用いられる場合、板ガラス10は、ソーダライムガラスで構成される。一方、LCD用のガラス基板として用いられる場合、板ガラス10は、アルカリ金属元素を実質的に含まない無アルカリガラスで構成される。
無アルカリガラスとしては、例えば、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO:50〜66%、Al:10.5〜24%、B:0〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、ZrO:0〜5%を含有する無アルカリガラス、好ましくは、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO:58〜66%、Al:15〜22%、B:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%、を含有する無アルカリガラス、また、好ましくは、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO:50〜61.5%、Al:10.5〜18%、B:7〜10%、MgO:2〜5%
CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:16〜29.5%、を含有する無アルカリガラスが挙げられる。MgO、CaO、SrO、BaOは任意成分である。これらのガラスの化学組成は、蛍光X線分析装置により測定することができる。
なお、本実施形態では、溶断面12は、円弧面であるとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4に示す板ガラス20の溶断面22は、曲面と平面とで構成されている。要は、溶断面のうち少なくとも両隅部が、丸みを帯びた形状に形成されていればよい。
(板ガラスの製造装置)
図5は、本発明の一実施形態による板ガラスの製造装置を一部破断して示す側面図である。図5に示すように、板ガラスの製造装置100は、熱処理装置200、溶断装置300、アニール装置400を有する。
ガラス板30は、熱処理装置200、溶断装置300、アニール装置400にこの順で搬送される。ガラス板30は、熱処理装置200で予熱された後、溶断装置300で溶断され、製品となる部分40と、製品とならない部分50(所謂耳部、図8参照)とに分かれる。製品となる部分40は、アニール装置400でアニール処理される。
なお、ここでは溶断されたガラス板30の一方のみが製品となる例を示したが、ガラス板30は、2つの部分に分かれればよく、両方の部分が、製品となる部分であってもよい。
熱処理装置200は、ガラス板30を室温よりも高温で熱処理する熱処理炉210を有する。熱処理炉210内でガラス板30を予熱しておくことで、溶断時のレーザ光源の出力を低減できる。ガラス板30の予熱温度は、ガラス板30の軟化点よりも低く設定され、無アルカリガラスの場合、好ましくは700℃以下である。
熱処理炉210は、電気炉やガス炉などで構成される。熱処理炉210は、バッチ式であっても良いし、連続式であっても良い。
例えば、熱処理炉210は、図5に示すように、連続式のトンネル炉であって良い。トンネル炉の内部の温度分布に制限はなく、例えば、入口から出口に行くほど温度が徐々に低くなるように設定されていても良いし、入口から内部に向けて温度が徐々に高くなり、内部から出口に向けて温度が徐々に低くなるように設定されても良い。
熱処理炉210の内部には、図5に示すように、入口から出口に向けてガラス板30を水平に搬送する搬送ロール220が設けられている。搬送ロール220は、所定方向に間隔をおいて複数設けられ、それぞれ、モータなどによって回転駆動される駆動ロールであって、ガラス板30を所定方向に搬送する。なお、一部の搬送ロール220は、受動ロールであっても良い。
熱処理炉210の入口側には、溶融ガラスを帯板状に成形する成形装置が隣接されて良い。成形装置としては、所謂、フロート成形装置、フュージョン成形装置などがある。フロート成形装置は、フロートバス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、溶融スズ上で流動させ、帯板状に成形する装置である。フュージョン成形装置は、断面略V字状の樋の内部に溶融ガラスを連続的に供給し、樋から左右両側に溢れ出た溶融ガラスを、樋の下縁で合流させて帯板状に成形する装置である。成形装置で成形された帯板状のガラス板は、熱処理炉210内に搬入される。
溶断装置300は、ガラス板30を所定寸法に溶断する。例えば、溶断装置300は、成形装置で成形された帯板状のガラス板30の側縁部(所謂、耳部)を溶断する。耳部を除く部分が、製品となる。これによって、図1に示す板ガラス10と同様の板ガラスが得られる。
溶断装置300は、レーザ光源310から出射されたレーザ光312によってガラス板30を局所的に加熱すると共に、加熱により溶融した部分をノズル320から噴射された気流(アシストガス)322によって吹き飛ばすことで、ガラス板30を溶断する。
溶断装置300は、ガラス板30を所定方向に搬送する搬送ロール330を有している。搬送ロール330は、熱処理炉210の内部に設けられる搬送ロール220と同様の構成である。なお、溶断装置300の詳細については、後述する。
アニール装置400は、溶断時の局所加熱に起因する残留歪みを緩和するため、溶断により得られる板ガラス(即ち、製品となる部分40)をアニール処理するアニール炉410を有する。アニール炉410は、熱処理炉210と同様の構成である。
アニール炉410の内部には、例えば図1に示すように、入口から出口に向けて板ガラス40を搬送する搬送ロール420が設けられている。搬送ロール420は、熱処理炉210の内部に設けられる搬送ロール220と同様の構成である。
なお、本実施形態では、板ガラスの製造装置100は、熱処理装置200、溶断装置300、およびアニール装置400を有するとしたが、溶断装置300を有する限り、熱処理装置200やアニール装置400を有しなくても良い。
(溶断装置の詳細)
図6は、本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す側面図である。図7は、本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す正面図である。図8は、本発明の一実施形態による溶断装置の要部を拡大して示す平面図であって、ガラス板の表面を含む平面上におけるレーザ光および気流の位置関係を示す平面図である。
溶断装置300は、平板状のガラス板30を支持する支持体(例えば図5の搬送ロール330、図6〜図8では不図示)と、レーザ光312を出射するレーザ光源310と、レーザを集光制御する光学系360と、レーザ光312の照射位置、および気流322の吹き付け位置を移動させる移動装置340と、コンピュータなどで構成される制御装置350と、気流(アシストガス)322を噴射するノズル320とを有する。レーザ光源310から出射されたレーザ光312によってガラス板30を局所的に加熱すると共に、加熱により溶融した部分をノズル320から噴射された気流322によって吹き飛ばすことで、ガラス板30を溶断する。
溶断装置300は、支持体によって支持されるガラス板30の表面32上における、レーザ光312の照射位置および気流322の吹き付け位置を移動させガラス板30を溶断する。ガラス板30の表面32上における、レーザ光312の照射位置および気流322の吹き付け位置の移動は、ガラス板30の移動で行ってもよいし、レーザ光源310およびノズル320の移動で行ってもよく、両方で行ってもよい。
ガラス板30は、溶断後に、製品となる部分40と、製品とならない部分50(図8参照)とに分かれる。製品となる部分40は、製品とならない部分50よりも大きい。
支持体は、ガラス板30を支持するものであって、例えばガラス板30を水平に支持する。支持体は、例えば、図5に示す複数の搬送ロール330で構成されても良いし、板状のステージやエアテーブルなどで構成されても良く、その構成に制限はない。
支持体は、気流322がガラス板30を通り抜けるように、図5に示すように、ガラス板30の溶断位置を支持していない。即ち、ガラス板30の溶断位置の下方には、気流322がガラス板30を通り抜けるように、空間が配置されている。
レーザ光源310は、制御装置350による制御下で、レーザ光312を出射する。レーザ光源310の発振方式に制限はなく、レーザ光312を連続発振するCWレーザや、レーザ光312を断続発振するパルスレーザが用いられる。また、レーザ光312の強度分布に制限はなく、ガウシアン型であっても、トップハット型であっても良い。
レーザ光源310としては、例えば、COレーザ(波長10600nm)、半導体レーザ(波長808nm、940nm、975nm)、ファイバーレーザ(波長1064nm、1070nm)、Nd:YAGレーザ(波長213nm、266nm、355nm、532nm、1064nm)、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、Fレーザ(波長157nm)、Krレーザ(波長146nm)、Arレーザ(波長126nm)などが挙げられる。これらの中でも、レーザ光312がガラスに熱として吸収されやすいCOレーザが好ましい。
レーザ光源310とガラス板30との間には、レーザ光312をガラス板30の表面32に結像する光学系360(図5参照)が設けられている。光学系360は、例えば、ミラー362およびレンズ364で構成される。
ミラー362は、レーザ光源310から出射されたレーザ光312をレンズ364に向けて反射する。
レンズ364は、ミラー362で反射されたレーザ光312をガラス板30の表面32に結像する。レンズ364としては、レーザ光312の断面形状を、楕円状や矩形状などの高アスペクト比を有する線状にするため、シリンドリカルレンズなどが用いられる。
レンズ364を通過したレーザ光312の光軸は、ガラス板30の表面32に直交する。
なお、本実施形態では、レーザ光312の断面形状を、楕円状や矩形状などの高アスペクト比を有する線状にするため、シリンドリカルレンズを用いるとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、マスクを用いても良い。マスクは、レーザ光312が通過する貫通孔を有する薄板からなり、貫通孔の形状によって、レーザ光312の断面形状を規定できる。
ノズル320は、制御装置350による制御下で、気流322を噴射する。気流322は、空気や不活性ガスなどのガスで構成される。ノズル320には、コンプレッサやボンベなどの圧縮ガス源が接続されている。また、ノズル320には、ノズル320内を通過する気流322を加熱するため、ヒータ321(図5参照)が取り付けられている。
ノズル320は、図8に示すように、溶断後に製品となる部分40の上方に配置されており、ガラス板30の溶断位置に向けて斜めに気流322を噴射する。ノズル320は、ガラス板30の溶断位置の上方に配置されていても良い。
ノズル320は、図8に示すように、ガラス板30の溶断位置に向けて、レーザ光312の幅方向外方から、または、レーザ光312の移動方向前方から、気流322を吹き付けるように配置されることが望ましい。
ノズル320の中心線と、ガラス板30の表面32に直交する方向とのなす角α(図7参照)は、好ましくは0〜35°である。
ノズル320の中心線を、ガラス板30の表面32と直交する方向にガラス板30の表面32に投影した線と、ガラス板30の表面32上における気流322の吹き付け位置の移動方向と平行な方向とのなす角β(図8参照)は、好ましくは0〜90°である(但し、α>0)。
ノズル320の出口は、その形状に制限はないが、例えば円状に形成され、ノズル320の出口径(直径)は、好ましくは1〜3mm、より好ましくは1〜2mmである。ノズル320の出口径を上記範囲とすることで、気流322の流量と風圧を適正化できる。気流322の流量は、好ましくは10〜30L/min、より好ましくは15〜20L/minである。
ノズル320の出口温度は、好ましくは室温〜800℃、より好ましくは600〜800℃である。ノズル320の出口温度が高くなるほど、気流322の温度が高くなるので、レーザ光源310の出力を削減できる。
ノズル320の出口と、ガラス板30の表面32との間の距離は、気流322の指向性などの観点から、好ましくは1〜5mmである。
移動装置340は、支持体によって支持されるガラス板30の表面32上における、レーザ光312の照射位置および気流322の吹き付け位置を移動させる装置である。移動装置340は、例えば、支持体を駆動する回転モータ等の駆動源を有する。
なお、本実施形態の移動装置340は、支持体を駆動してガラス板30を移動させるが、本発明はこれに限定されない。例えば、レーザ光源310およびノズル320が搭載される加工ヘッドを移動させても良いし、ガラス板30および加工ヘッドの両方を移動させても良い。
制御装置350は、マイクロコンピュータなどで構成される。制御装置350は、レーザ光源310の出力、ノズル320の出力、移動装置340の出力を制御する。
図9は、本発明の一実施形態による溶断後に製品となる部分の説明図である。
溶断装置300は、ガラス板30を2つに溶断すると共に、一方(溶断後に製品となる部分40)の溶断面42のうち少なくとも両隅部47、48を、それぞれ、丸みを帯びた形状に形成する。隅部47は、部分40の一方の主面45と交わる部分であり、隅部48は、部分40の他方の主面46と交わる部分である。なお、溶断後に製品とならない部分50では、溶断面52(図8参照)の形状に制限はなく、溶断面42と同じ形状であってもよいし、溶断面42と異なる形状であってもよい。
図8に示すように、ガラス板30の表面32を含む平面上において、レーザ光312は、移動方向(矢印A方向)に沿って、線状に形成されており、例えば直線状に形成されている。
ここで、「ガラス板30の表面32を含む平面」とは、ガラス板30のレーザ光源310側(およびノズル320側)の表面32、および該表面32の延長面をいう。延長面は、ガラス板30の外側および内側に設定され、例えば、製品となる部分40と製品とならない部分50との間に溶断によって形成される隙間にも設定される。
なお、ガラス板30の表面32を含む平面上において、レーザ光312は、直線状部分および/または曲線状部分を含む線状に形成されてよい。
ガラス板30の表面32を含む平面上において、レーザ光312は、移動方向に沿う長さ(即ち、溶断予定線に沿う長さ)をL(図8参照)とし、幅をW(図8参照)とすると、10≦L/W≦60の式を満たす。より好ましい範囲は10≦L/W≦40であり、特に好ましい範囲は10≦L/W≦20である。L/Wを10以上とすることで、気流322の吹き付け位置の前方において、ガラス板10を十分に加熱し、軟化できるだけでなく、気流322の吹き付け位置の後方において、ガラス板10の製品となる部分40の溶断面42を長い間、加熱できる。よって、溶断面42が、図9に示すように、表面張力によって丸みを帯びた形状になるまでの時間を確保できる。よって、耐衝撃性や見栄えに優れた板ガラスが得られる。また、L/Wを60以下とすることで、レーザ光312のパワー密度を高め、加熱される部分を十分に軟化できる。
Lは、好ましくは4〜20mm、より好ましくは4〜12mm、さらに好ましくは4〜6mmである。Lを4〜20mmとすることで、レーザ光源310の出力と、溶断される部分の加熱時間とを適正化できる。Lが4mmよりも短いと、溶断される部分の加熱時間が過少となる。
Lは、ガラス板30の表面32における溶断予定線の長さよりも短い。
Wは、好ましくは0.2〜1.0mm、より好ましくは0.2〜0.6mm、さらに好ましくは0.2〜0.4mmである。Wを1.0mm以下とすることで、溶断時のレーザ光源の出力が過大となるのを防止できる。Wが0.2mm未満であると、レーザ光312の照射位置と、気流322の吹き付け位置とを位置合わせするのが困難である。
Wは、図8に示すように、レーザ光312が製品となる部分40の溶断面42を加熱できるように、製品となる部分40と、製品とならない部分50との間に溶断によって形成される隙間よりも広く設定される。
ガラス板30の表面32を含む平面上において、気流322の中心326は、レーザ光312の中心316との間の移動方向(矢印A方向)における距離をX(図8参照)とすると、−0.25×L<X<0.20×Lの式を満たすことが好ましい。ここで、Xは、気流322の中心326がレーザ光312の中心316よりも移動方向前方にあるときに正とし、移動方向後方にあるときに負とする。
−0.25×L<X<0.20×Lの式を満たすことにより、ガラスを十分に軟化した状態で気流322によって分断できると共に、分断された後に、軟化した部分が表面張力によって丸くなるまでの時間を十分に確保できる。より好ましい範囲は−0.15×L<X<0.15×Lであり、特に好ましい範囲は−0.1×L<X<0.1×Lである。
ここで、ガラス板30の表面32を含む平面上における気流322とは、ノズル320の出口を、ノズル320の中心線と平行に、ガラス板30の表面32を含む平面上に投影したものをいう。
ガラス板30の表面32を含む平面上において、気流322の中心326は、レーザ光312の中心316の移動経路との間の距離をY(図8参照)とすると、0≦Yの式を満たすことが好ましい。ここで、Yは、上記移動経路と垂直な方向における距離であって、気流322の中心326が、上記移動経路を挟んだ両側のうち製品側にずれているときに正とし、反対側にずれているときに負とする。0≦Yの式を満たすことにより、良好な形状の溶断面が得られる。この効果を高めるため、製品となる部分40の上方にノズル320を配置し、ノズル320からガラス板30の溶断位置に向けて斜めに気流322を噴射することが望ましい。
Y(図8参照)は、好ましくは0〜1.5mm、より好ましくは0〜1.0mm、さらに好ましくは0〜0.5mmである。Yが1.5mmを超えると、ガラス板30の表面32上においてレーザ光312と、気流322とが重なる領域が狭すぎるので、溶断効率が悪くなる。
レーザ光312の中心316と、気流322の中心326は、ガラス板30の表面32を含む平面上において、上記の位置関係を満たすように、連動して移動される。その移動速度は、好ましくは10〜200mm/sec、より好ましくは10〜100mm/sec、さらに好ましくは20〜60mm/secである。また、その移動軌跡は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
(板ガラスの製造方法)
次に、上記構成の製造装置100を用いて、板ガラスを製造する方法について説明する。
板ガラスの製造方法は、平板状のガラス板30の表面32上における、レーザ光312の照射位置、および気流322の吹き付け位置を移動させて、ガラス板30を溶断する溶断工程を有する。
溶断の開始時、レーザ光312の中心316は、ガラス板30の外側にあり、ガラス板30の外周部のみにレーザ光312が照射される。このとき、気流322の中心326もガラス板30の外側にあり、ガラス板30には気流322が吹き付けられていない。
なお、溶断の開始時には、ガラス板30には気流322が吹き付けられないので、気流322が形成されていなくてもよい。気流322が形成されるタイミングは、レーザ光312が形成されるタイミングから若干遅れてもよい。
続いて、レーザ光312の中心316および気流322の中心326は、上記の位置関係を満たすように、連動して移動され、それぞれ、ガラス板30の表面32上を移動するようになる。
その後、ガラス板30が2つに分断され、ガラス板30の外側に、レーザ光312や気流322が移動すると、レーザ光源310の出力やノズル320の出力が停止される。
板ガラスの製造方法は、上記溶断工程の他、溶断により得られる板ガラス40をアニール処理するアニール工程をさらに有して良い。これによって、溶断時の局所加熱に起因する残留歪みを緩和できる。
以下に、実施例などにより本発明の一実施形態を具体的に説明する。
[例1〜例8]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を500℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワー、図8に示すLおよびWは、それぞれ、表1〜表2に示す通りとした。表1〜表2において、「レーザ光のパワー」とは、ガラス板の表面を含む平面上で測定したレーザ光のパワーを意味する(以下の各例についても同様)。レーザ光のパワーは、レーザ光源の出力や光学系などで定まる。なお、レーザ光は、ガラス板の表面を含む平面上において、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃)から噴射される気流の流量、図7に示すα、図8に示すβ、図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表1〜表2に示すように、設定した。
溶断の結果は、溶断の可否、溶断面の形状、突出量Hで評価した。溶断の可否は、ガラス板が2つに分離されたものを○、分離されなかったものを×とした。形状の評価は、製品となる部分の溶断面の寸法形状を光学顕微鏡で観察し、突出量Hが0.1mm以上の場合を×、突出量Hは0.1mm未満であるが、溶断面の形状が円弧面状でないものを△、突出量Hが0.1mm未満であって、且つ、溶断面の形状が円弧面状であるものを○とした。結果を表1〜表2に示す。
Figure 2013011877
Figure 2013011877
表1〜表2に示すように、10≦L/W≦60とすることで、溶断面を円弧面状に形成でき、溶断時に重力によってガラスが垂れ下がるのを制限できた。
[例9〜例19]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を500℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワー、図8に示すLおよびWは、それぞれ、表3〜表4に示す通りとした。なお、ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃)から噴射される気流の流量は30L/min、図7に示すαは35°、図8に示すβは0°とした。図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表3〜表4に示すように設定した。
溶断の結果を表3〜表4に示す。
Figure 2013011877
Figure 2013011877
表3〜表4に示すように、−0.25×L<X<0.2×Lとすることで、ガラスを十分に軟化した状態で気流によって分断でき、且つ、分断された後に、軟化した部分が表面張力によって丸くなるまでの時間を十分に確保できた。
[例20〜例23]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を500℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワー、図8に示すLおよびWは、それぞれ、表5に示す通りとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃)から噴射される気流の流量は30L/min、図7に示すαは35°、図8に示すβは0°とした。図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表5に示すように設定した。
溶断の結果を表5に示す。
Figure 2013011877
表5に示すように、0mm≦Y<1.5mmとすることで、ガラスを十分に軟化した状態で気流によって分断でき、且つ、良好な形状の溶断面が得られた。
[例24〜例27]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を表6に示す予熱温度に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは、表6に示す通りとした。図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃)から噴射される気流の流量は15L/min、図7に示すαは35°、図8に示すβは0°とした。図8などに示すXは−0.2mmとし、同じく図8などに示すYは0.5mmとした。
溶断の結果を表6に示す。
Figure 2013011877
表6に示すように、予熱温度を70〜560℃とすると、良好な形状の溶断面が得られた。
[例28〜例31]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を560℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは、表7に示す通りとした。図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm)から噴射される気流の流量は15L/min、図7に示すαは35°、図8に示すβは0°、図8などに示すXは−0.2mm、同じく図8に示すYは0.5mmに設定した。ノズルの出口温度は、表7に示すように設定した。
溶断の結果を表7に示す。
Figure 2013011877
表7に示すように、ノズルの出口温度を室温〜800℃とすると、良好な形状の溶断面が得られた。
[例32〜例34]
表8に示す厚さを有する平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を表8に示す予熱温度で予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して60mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは、表8に示す通りとした。図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃)から噴射される気流の流量、図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表8に示すように設定した。図7に示すαは35°、図8に示すβは90°とした。
溶断の結果を表8に示す。
Figure 2013011877
表8に示すように、厚さ0.1〜0.6mmのガラス板において、良好な形状の溶断面が得られた。レーザ光源の出力や、気流の流量などを増加すれば、厚さ0.6mmを超えるガラス板を溶断することも可能である。
[例35〜例36]
表9に示す厚さを有する平板状のガラス板(旭硝子社製、AS、ソーダライムガラス)を460℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは表9に示す通り、図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃、α:35°、β:0°)から噴射される気流の流量、図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表9に示すように設定した。
溶断の結果を表9に示す。
Figure 2013011877
表9に示すように、厚さ0.55〜1.0mmのガラス板において、良好な形状の溶断面が得られた。なお、レーザ光源の出力や、気流の流量などを増加すれば、厚さ1.0mmを超えるガラス板を溶断することも可能である。
[例37〜例42]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を500℃に予熱したうえで、移動ステージに水平に載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して20mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは126W、図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口温度:800℃、α:35°、β:0°)から噴射される気流の流量、ノズルの出口径、図8などに示すXおよびYは、それぞれ、表10に示すように設定した。
溶断の結果を表10に示す。
Figure 2013011877
表10に示すように、気流の流量を15〜20L/minとし、ノズルの出口径を1〜2mmとすると、良好な形状の溶断面が得られた。
[例43]
厚さ0.6mmの平板状のガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス)を560℃に予熱したうえで、移動ステージに載せ、移動ステージをレーザ光源(COレーザ)やノズルに対して60mm/secで移動させた。ガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置や気流の吹き付け位置は、ガラス板の一辺と平行に直線状に移動させた。
レーザ光のパワーは504W、図8に示すLは4mm、同じく図8に示すWは0.4mmとした。ガラス板の表面を含む平面上において、レーザ光は、直線状(より詳細には、楕円状)に形成した。
ノズル(出口径:2mm、出口温度:800℃、α:35°、β:90°)から噴射される気流の流量は20L/min、図8などに示すXは0mm、同じく図8などに示すYは0.5mmとした。
溶断後、製品となる部分(板ガラス)の平面歪みを、セナルモン法を用いて測定した。その結果、溶断面の近傍における平面歪みは、15.1MPaであった。
次に、この板ガラスを下記の条件でアニール処理した。
開始温度:室温
昇温速度:5℃/min
最高温度:710℃(30分)
降温速度:−1℃/min
アニール処理後、板ガラスの平面歪みを再度測定した。その結果、溶断面の近傍における平面歪みは、0MPaであった。
[例44]
例4で得られた製品となる部分(板ガラス)を、例43と同じ条件でアニール処理した後、振り子式のシャルピー衝撃試験機を用いて、衝撃強度試験を行った。試験片は、アニール処理後のガラス板を切断して作製した。試験片の寸法は、60mm×30mm×0.6mmであって、溶断面の長さは60mmとした。
図10は、衝撃強度試験機の説明図である。図10において、衝撃子503が中立位置にある状態を実線で示し、衝撃子503が中立位置から持ち上げられた状態を1点鎖線で示す。
衝撃試験機500は、水平に配置される回動軸501と、回動軸501から垂直に延びるロッド502と、ロッド502に同軸的に固定される円柱状の衝撃子503とを有する。衝撃子503は、直径19mm、高さ30mm、重さ67gであって、SS製である。衝撃子503は、回転軸501を中心に回動自在であり、ロッド502が鉛直になる中立位置から左右に回動自在である。
また、衝撃試験機500は、試験片600の主面601を水平面に対し45°傾斜して支持する治具504を有する。治具504によって、試験片600の一側面である溶断面602は、回転軸501と平行に配置される。
この衝撃試験機500では、衝撃子503が、中立位置から持ち上げられた後、重力で落とされる。衝撃子503は、回転軸501を中心に回転し、中立位置で、試験片600の一側面である溶断面602に衝突する。衝突時に試験片600に印加される衝撃エネルギーは、衝撃子503の重さ、衝撃子503の重心505の持ち上げられる高さHに基づいて算出される。
その後、試験片600の溶断面に、クラックが生じたか否かが調べられる。クラックが生じなかった場合、衝撃子503の持ち上げる高さを上げて、試験が繰り返し行われる。クラックが発生しなかったときの最大の衝撃エネルギーが、衝撃強度S(J)として記録される。衝撃強度S(J)は、試験片600の板厚t(mm)が大きくなるほど、大きくなる傾向にあるので、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tがガラス板の耐衝撃性を表わす指標となる。
例44では、衝撃強度Sは0.05Jであり、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tは0.083J/mmであった。
[例45]
例26で得られたガラス板を、例43と同じ条件でアニール処理した後、例44と同様にして衝撃強度試験を行った。その結果、衝撃強度Sは0.08Jであり、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tは0.133J/mmであった。
[例46]
例27で得られたガラス板を、例43と同じ条件でアニール処理した後、例44と同様にして衝撃強度試験を行った。その結果、衝撃強度Sは0.05Jであり、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tは0.133J/mmであった。
比較のため、ガラス板(旭硝子社製、AN100、無アルカリガラス、厚さ0.7mm)の表面にカッタで溝線を形成し、溝線に沿ってガラス板を割断して得た試験片について、同様に、衝撃強度試験を行った。その結果、衝撃強度Sは0.0005J未満であり、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tは0.00071J/mmであった。
また、比較のため、上記と同様に、割断により得られた試験片の割断面を、砥石で円弧面状に面取りした後、面取り面に衝撃子を衝突させて、衝撃強度試験を行った。その結果、衝撃強度Sは0.03Jであり、衝撃強度Sと板厚tとの比S/tは0.0043J/mmであった。
以上、板ガラス、その製造方法、および、その製造装置を、実施形態および実施例等で説明したが、本発明は上記実施形態および実施例等に限定されない。特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本出願は、2011年7月20日に日本国特許庁に出願された特願2011−159287号に基づく優先権を主張するものであり、特願2011−159287号の全内容を本国際出願に援用する。
10 板ガラス
12 溶断面
16 隅部
18 隅部
30 ガラス板
40 製品となる部分
41 溶断面
47 隅部
48 隅部
50 製品とならない部分
100 板ガラスの製造装置
200 熱処理装置
300 溶断装置
310 レーザ光源
312 レーザ光
316 ガラス板の表面を含む平面上におけるレーザ光の中心
320 ノズル
322 気流
326 ガラス板の表面を含む平面上における気流の中心
330 搬送ロール(支持体)
340 移動装置
350 制御装置
400 アニール装置

Claims (16)

  1. レーザ光の照射によって形成される溶断面を側面に有する板ガラスであって、
    前記板ガラスの溶断面は、少なくとも、前記板ガラスの一方の主面と交わる隅部、および前記板ガラスの他方の主面と交わる隅部に、丸みを帯びた形状を有しており、各隅部の任意の位置における曲率半径をrとし、前記板ガラスの中央部の板厚をtとすると、1/3×t≦r≦2/3×tの式を満たす板ガラス。
  2. 前記板ガラスの溶断面は、円弧面である請求項1に記載の板ガラス。
  3. 前記板ガラスの溶断面は、前記板ガラスの中央部に対し、板厚方向における突出量が0.1mm未満となるように形成されている請求項1または2に記載の板ガラス。
  4. 前記板ガラスの中央部の板厚が0.05〜1.0mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の板ガラス。
  5. 前記板ガラスの用途は、画像を表示する表示ディスプレイ用である請求項1〜4のいずれか1項に記載の板ガラス。
  6. 前記板ガラスは、酸化物基準の質量百分率表示で、
    SiO:50〜66%
    Al:10.5〜24%
    :0〜12%
    MgO:0〜8%
    CaO:0〜14.5%
    SrO:0〜24%
    BaO:0〜13.5%
    MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%
    ZrO:0〜5%
    を含有する無アルカリガラスで構成される請求項5に記載の板ガラス。
  7. 前記板ガラスの溶断部は、前記板ガラスの中央部と異なる屈折率を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の板ガラス。
  8. 前記板ガラスの衝撃強度をS(J)とし、前記板ガラスの中央部の板厚をt(mm)とすると、S/tが0.043J/mmよりも大きい請求項1〜7のいずれか1項に記載の板ガラス。
  9. 平板状のガラス板の表面上における、レーザ光の照射位置および気流の吹き付け位置を移動させて、前記ガラス板を溶断する溶断工程を有する板ガラスの製造方法において、
    前記溶断工程は、前記ガラス板を2つに溶断すると共に、一方または両方の溶断面の少なくとも両隅部を、それぞれ、丸みを帯びた形状に形成する工程であって、
    前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記レーザ光は、移動方向に沿って線状に形成されており、前記移動方向に沿う長さをLとし、幅をWとすると、10≦L/W≦60の式を満たす板ガラスの製造方法。
  10. 前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記気流の中心は、前記レーザ光の中心との間の移動方向における距離をXとし、該Xは前記気流の中心が前記レーザ光の中心よりも移動方向前方にあるときに正とし、移動方向後方にあるときに負とすると、−0.25×L<X<0.2×Lの式を満たす請求項9に記載の板ガラスの製造方法。
  11. 前記溶断工程は、前記ガラス板を、製品となる部分と、製品とならない部分とに溶断する工程であって、
    前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記気流の中心は、前記レーザ光の中心の移動経路との間の距離をYとし、該Yは、前記気流の中心が前記移動経路を挟んだ両側のうち、製品側にずれているときに正とし、反対側にずれているときに負とすると、0≦Yの式を満たす請求項9または10に記載の板ガラスの製造方法。
  12. 溶断により得られる板ガラスをアニール処理するアニール工程をさらに有する請求項9〜11のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  13. 平板状のガラス板を支持する支持体と、レーザ光を出射するレーザ光源と、気流を噴射するノズルと、前記支持体によって支持されるガラス板の表面上における、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の照射位置、および、前記ノズルから噴射された気流の吹き付け位置を移動させる移動装置と、該移動装置を制御する制御装置とを有する前記ガラス板の溶断装置を有する板ガラスの製造装置において、
    前記溶断装置は、前記ガラス板を2つに溶断すると共に、一方または両方の溶断面の少なくとも両隅部を、それぞれ、丸みを帯びた形状に形成する装置であって、
    前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記レーザ光は、移動方向に沿って線状に形成されており、前記移動方向に沿う長さをLとし、幅をWとすると、10≦L/W≦60の式を満たす板ガラスの製造装置。
  14. 前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記気流の中心は、前記レーザ光の中心との間の移動方向における距離をXとし、該Xは前記気流の中心が前記レーザ光の中心よりも移動方向前方にあるときに正とし、移動方向後方にあるときに負とすると、−0.25×L<X<0.2×Lの式を満たす請求項13に記載の板ガラスの製造装置。
  15. 前記溶断装置は、前記ガラス板を、製品となる部分と、製品とならない部分とに溶断する装置であって、
    前記ガラス板の表面を含む平面上において、前記気流の中心は、前記レーザ光の中心の移動経路との間の距離をYとし、該Yは、前記気流の中心が前記移動経路を挟んだ両側のうち、製品側にずれているときに正とし、反対側にずれているときに負とすると、0≦Yの式を満たす請求項13または14に記載の板ガラスの製造装置。
  16. 溶断により得られる板ガラスをアニール処理するアニール装置をさらに有する請求項13〜15のいずれか1項に記載の板ガラスの製造装置。
JP2013524678A 2011-07-20 2012-07-10 板ガラスの製造方法、および、その製造装置 Active JP5987829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013524678A JP5987829B2 (ja) 2011-07-20 2012-07-10 板ガラスの製造方法、および、その製造装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011159287 2011-07-20
JP2011159287 2011-07-20
PCT/JP2012/067622 WO2013011877A1 (ja) 2011-07-20 2012-07-10 板ガラス、その製造方法、および、その製造装置
JP2013524678A JP5987829B2 (ja) 2011-07-20 2012-07-10 板ガラスの製造方法、および、その製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013011877A1 true JPWO2013011877A1 (ja) 2015-02-23
JP5987829B2 JP5987829B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=47558055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013524678A Active JP5987829B2 (ja) 2011-07-20 2012-07-10 板ガラスの製造方法、および、その製造装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5987829B2 (ja)
KR (1) KR20140040802A (ja)
CN (1) CN103687824B (ja)
TW (1) TW201309608A (ja)
WO (1) WO2013011877A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5942800B2 (ja) * 2012-11-13 2016-06-29 日本電気硝子株式会社 板ガラスの製造方法
JP6410215B2 (ja) * 2013-04-18 2018-10-24 Agc株式会社 ガラス板の製造方法及びガラス板の製造装置並びにガラス板
JP6094816B2 (ja) * 2013-11-05 2017-03-15 日本電気硝子株式会社 板ガラスの切断方法
CN104591531A (zh) * 2015-01-20 2015-05-06 信利半导体有限公司 一种切割工艺
TWI609754B (zh) * 2015-09-29 2018-01-01 三星鑽石工業股份有限公司 脆性基板之分斷方法
WO2019181802A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 三菱電機株式会社 画像表示装置および画像表示装置の製造方法
TWI678342B (zh) 2018-11-09 2019-12-01 財團法人工業技術研究院 形成導角的切割方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768395A (ja) * 1993-09-01 1995-03-14 Hitachi Cable Ltd ガラスの切断方法およびその装置
JPH08217478A (ja) * 1994-12-14 1996-08-27 Schott Ruhrglas Gmbh 熱軟化によるガラス管またはガラス板の切断方法
JP2000203895A (ja) * 1998-12-28 2000-07-25 Nippon Sheet Glass Co Ltd 窓ガラスユニット
WO2001057638A1 (en) * 2000-01-31 2001-08-09 Touch Panel Systems K.K. Touch panel and method for using the same
JP2002258040A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Kyocera Corp 光学素子とその製造方法およびそれを用いた光デバイス
WO2010077845A2 (en) * 2008-12-17 2010-07-08 Electro Scientific Industries, Inc. Method for laser processing glass with a chamfered edge

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1013787A3 (fr) * 2000-10-24 2002-08-06 Cuvelier Georges Procede et installation pour la decoupe de pieces en verre.
KR101303542B1 (ko) * 2008-02-11 2013-09-03 엘지디스플레이 주식회사 평판표시패널 절단장치

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768395A (ja) * 1993-09-01 1995-03-14 Hitachi Cable Ltd ガラスの切断方法およびその装置
JPH08217478A (ja) * 1994-12-14 1996-08-27 Schott Ruhrglas Gmbh 熱軟化によるガラス管またはガラス板の切断方法
JP2000203895A (ja) * 1998-12-28 2000-07-25 Nippon Sheet Glass Co Ltd 窓ガラスユニット
WO2001057638A1 (en) * 2000-01-31 2001-08-09 Touch Panel Systems K.K. Touch panel and method for using the same
JP2002258040A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Kyocera Corp 光学素子とその製造方法およびそれを用いた光デバイス
WO2010077845A2 (en) * 2008-12-17 2010-07-08 Electro Scientific Industries, Inc. Method for laser processing glass with a chamfered edge

Also Published As

Publication number Publication date
TW201309608A (zh) 2013-03-01
CN103687824B (zh) 2017-02-08
CN103687824A (zh) 2014-03-26
WO2013011877A1 (ja) 2013-01-24
KR20140040802A (ko) 2014-04-03
JP5987829B2 (ja) 2016-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5987829B2 (ja) 板ガラスの製造方法、および、その製造装置
JP5431583B2 (ja) 強化ガラス板の切断方法
WO2013031655A1 (ja) 強化ガラス板の切断方法、および強化ガラス板切断装置
WO2013031778A1 (ja) 強化ガラス板の切断方法、および強化ガラス板切断装置
JP6065910B2 (ja) 化学強化ガラス板の切断方法
WO2013084877A1 (ja) 強化ガラス板の切断方法、および強化ガラス板切断装置
JP2013203630A (ja) 強化ガラス板の切断方法
WO2012172960A1 (ja) ガラス板の切断方法
US8269138B2 (en) Method for separating a sheet of brittle material
WO2013150990A1 (ja) 強化ガラス板の切断方法、及び強化ガラス板切断システム
WO2013084879A1 (ja) 強化ガラス板の切断方法、及び強化ガラス板切断装置
WO2014175147A1 (ja) ガラス板の切断方法
JP2013043808A (ja) 強化ガラス板切断用保持具及び強化ガラス板の切断方法
JPWO2011142464A1 (ja) 切断方法および切断装置
JP2015112644A (ja) 基板切断方法
JP2013119495A (ja) 強化ガラス板の切断方法
KR20150035577A (ko) 유리 기판의 절단 방법 및 유리 기판의 제조 방법
WO2014175146A1 (ja) ガラス板の切断方法
JP2013119494A (ja) 強化ガラス板の切断方法、および強化ガラス板切断装置
JP2015034096A (ja) 強化ガラス板の切断方法、及び強化ガラス板切断装置
WO2014171396A1 (ja) ガラス板の切断方法
JP2015034095A (ja) 強化ガラス板の切断方法、および強化ガラス板切断装置
WO2014175145A1 (ja) ガラス板の切断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160502

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5987829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250