JPWO2012172992A1 - 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置 - Google Patents

検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012172992A1
JPWO2012172992A1 JP2013520503A JP2013520503A JPWO2012172992A1 JP WO2012172992 A1 JPWO2012172992 A1 JP WO2012172992A1 JP 2013520503 A JP2013520503 A JP 2013520503A JP 2013520503 A JP2013520503 A JP 2013520503A JP WO2012172992 A1 JPWO2012172992 A1 JP WO2012172992A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
flow path
channel
outlet
sensor chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013520503A
Other languages
English (en)
Inventor
洋一 青木
洋一 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013520503A priority Critical patent/JPWO2012172992A1/ja
Publication of JPWO2012172992A1 publication Critical patent/JPWO2012172992A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N21/05Flow-through cuvettes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
    • G01N21/552Attenuated total reflection
    • G01N21/553Attenuated total reflection and using surface plasmons
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N21/648Specially adapted constructive features of fluorimeters using evanescent coupling or surface plasmon coupling for the excitation of fluorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N2021/0325Cells for testing reactions, e.g. containing reagents
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N2021/0346Capillary cells; Microcells

Abstract

[課題]液残りが生じることがなく、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、その結果、正確に検査することが可能な検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置を提供する。[解決手段]注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、注出入口と流路の接点における注出入口の接線と、流路の壁面とのなす角θが、90?≰θ≰135?であるように構成した。

Description

本発明は、例えば、医療、バイオテクノロジーなどの分野において、表面プラズモン共鳴(SPR;Surface Plasmon Resonance)現象を用いた表面プラズモン共鳴装置(以下、「SPR装置」と言う)、表面プラズモン励起増強蛍光分光法(SPFS;Surface Plasmon-field enhanced Fluorescence Spectroscopy)を用いた表面プラズモン励起増強蛍光分光測定装置(以下、「SPFS装置」と言う)などの検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置に関する。
従来より、極微少な物質の検出を行う場合において、物質の物理的現象を応用することでこのような物質の検出を可能とした様々な検体検出装置が用いられている。
このような検体検出装置の一つとしては、ナノメートルレベルなどの微細領域中で電子と光とが共鳴することにより、高い光出力を得る現象である表面プラズモン共鳴(SPR)現象を応用し、例えば、生体内の極微少なアナライトの検出を行うようにしたSPR装置が挙げられる。
また、表面プラズモン共鳴現象を応用した表面プラズモン励起増強蛍光分光法(SPFS)の原理に基づき、SPR装置よりもさらに高精度にアナライト検出を行えるようにしたSPFS装置も、このような検体検出装置の一つである。
この表面プラズモン励起増強蛍光分光法(SPFS)は、光源より照射したレーザー光などの励起光が、金属薄膜表面で全反射減衰(ATR;attenuated total reflectance)する条件において、金属薄膜表面に表面プラズモン光(粗密波)を発生させることによって、光源より照射した励起光が有するフォトン量を数十倍〜数百倍に増やして、表面プラズモン光の電場増強効果を得るようになっている。
そして、この電場増強効果により、金属薄膜の表面近傍に捕捉したアナライトと結合(標識)した蛍光物質を効率良く励起させ、この蛍光を観察することによって、極微量、極低濃度のアナライトを検出する方法である。
ところで、このようなSPR装置、SPFS装置などの検体検出装置では、検出対象となるアナライト(抗原)を含有した検体溶液を予め用意しておき、これを微細流路に送液することで、微細流路内に設けられた検出領域(反応場)に固定されているリガンド(抗体)でアナライト(抗原)を捕捉するようになっている。
通常、このような検体検出装置には、微細流路内に、リガンド溶液、検体溶液、洗浄液などを送液することが行われる。
この場合、検体溶液が一回だけ検出領域を通過する、いわゆる「ワンパス型」と呼ばれるものの他に、検体溶液を循環させて繰り返し検出領域を通過させる、いわゆる「循環型」と呼ばれるものや、検体溶液を往復させて繰り返し検出領域を通過させる、いわゆる「往復型」と呼ばれる検体検出装置がある。
例えば、特許文献1(特開2006−90985号公報)には、上記のいわゆる「往復型」と呼ばれる検体検出装置が開示されている。
すなわち、この特許文献1の測定装置では、アナライト溶液の流路への吐出と吸引とが可能なピペットなどの第1送排出手段を設けている。そして、この第1送排出手段を用いて、吐出によりアナライト溶液をいったんセンサー面へ送液した後、アナライト溶液を吸引して逆流させることにより、センサー面上でアナライト溶液を少なくとも1回往復させ、この後、再びアナライト溶液をセンサー面へ送液することが開示されている。
特開2006−90985号公報
ところで、このような「ワンパス型」、「循環型」、「往復型」のいずれの検体検出装置においても、下記のような問題がある。
すなわち、例えば、図23は、「往復型」の検体検出装置100を示す概略図である。
図23に示したように、検体検出装置100は、微細流路102と、リガンド溶液、検体溶液、洗浄液などの溶液104を送液するための送液ポンプ106とを備えている。
また、微細流路102は、図23、図24に示したように、その流路方向の一端側には、溶液104を微細流路102に注出入する注出入口である注出入口108が形成されており、その流路方向の他端側には、注出入口108から流入された溶液104の出口である出口孔110が設けられている。
また、微細流路102の内部には、その底面上に、特定の抗原と反応する抗体(リガンド)が固定された検出領域(反応場)112が配設されており、送液ポンプ106によって特定の抗原(アナライト)を含む溶液104を送液することにより、溶液104が微細流路102の検出領域112を繰り返し通過するように構成されている。
また、図23に示したように、注出入口108の上面側には、溶液104が収容されたピペット114が接続される。ピペット114は、微細流路102の注出入口108と着脱可能に構成されている。
また、ピペット114の上部には、送液ポンプ106が取り付けられている。この送液ポンプ106は、制御部116と連絡しており、この制御部116の制御によって、ピペット114の内部に収容されている溶液104を微細流路102へ吐出し、または、微細流路102や混合部118に貯留されている溶液104をピペット114に吸引するように構成されている。
ところで、このような構成の検体検出装置100において、例えば、検体溶液などの第1の溶液104を注出入口108から注入し、注出入口108から第1の溶液104を除去した後に、別の第2の溶液を流路内に注入するか、または、微細流路102内に第1の溶液104を注入した後に、駆動用気体である、例えば、空気を介して、別の第2の溶液を流路内に注入する場合に下記の問題がある。
すなわち、図24に示したように、注出入口108と接する微細流路102の幅bが、注出入口108の最大幅a(この場合には、注出入口108の径a)と同じサイズであるか、または、注出入口108の最大幅aよりも大きい場合には、以下の問題が生じる。
この場合、第1の溶液104を注出入口108から排出する場合に、微細流路102の壁面での流速が遅く、微細流路102内の第1の溶液104の幅方向中央部分で流速が早くなってしまう。このため、図25に示したように、微細流路102内の第1の溶液104の幅方向中央部分の溶液後端120が、先に注出入口108に到達してしまい、注出入口108と微細流路102の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液104が残存し、液残りが生じることになる。
特に、順々に、洗浄液、検体溶液、洗浄液、反応試薬を微細流路102内に流していくサンドイッチアッセイでは、前の液が残っていると次の試薬が希釈されるため、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じて検出精度が低下することになる。
従って、このように微小サンプルで流路内でのアッセイを行う機構では、流路の形状が測定バラツキに大きく関わることになる。
このような問題は、従来の「ワンパス型」、「循環型」、「往復型」のいずれの検体検出装置においても同様な問題が生じる。
これに対して、特許文献1では、注出入口の最大幅(径)と流路の幅は同一であって、注出入口の最大幅(径)と流路の幅については何ら考慮されておらず、上記のような問題が生じてしまうことは明らかである。
本発明は、このような現状に鑑み、検体検出装置に用いられるセンサーチップにおいて、例えば、検体溶液などの第1の溶液を注出入口から注入し、注出入口から第1の溶液を除去した後に、第2の溶液を流路内に注入するか、または、流路内に第1の溶液を注入した後に、駆動用気体である空気を介して、第2の溶液を流路内に注入する場合に、注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、その結果、正確に検査することが可能な検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のセンサーチップは、
検出領域を有する流路と、
前記流路の一端側に接続され、流路内に溶液を注出入可能な注出入口と、を備え、
前記注出入口より第1の溶液を前記流路内に注入し、前記流路内から第1の溶液を除去した後に、前記注出入口より第2の溶液を前記流路内に注入するか、または、前記注出入口より第1の溶液を前記流路内に注入した後に、駆動用気体を介して、前記注出入口より第2の溶液を前記流路内に注入するように構成した検体検出装置に用いられるセンサーチップであって、
前記注出入口の最大幅a(流路の幅方向と同じ方向における最大長さ)と、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
前記注出入口と流路の接点における注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°であるように構成したことを特徴とする。
このように、本発明では、注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
前記注出入口と流路の接点における注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°に設定している。
これにより、例えば、検体溶液などの第1の溶液を注出入口から注入し、注出入口から第1の溶液を除去した後に、第2の溶液を流路内に注入するか、または、流路内に第1の溶液を注入した後に、駆動用気体である空気を介して第2の溶液を流路内に注入する場合に、後述する表1に示したように、注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、
前記注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)であることを特徴とする。
ここで「平均流量」は、送液による溶液の移動開始から溶液の移動停止までの時間と、移動した溶液の液量とから算出される。「移動した溶液の液量」は、流路の断面積が一定であれば、画像解析により溶液の移動量から算出することができる。また流量計を用いても良い。さらに、例えば画像解析により「溶液の移動開始から溶液の移動停止までの時間」を求めることもできる。
すなわち、注出入口と接する流路において、注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lは、短すぎると、注入ロから入ってきたばかりの溶液は、流れに乱れがあり、測定溶液が淀むと、屈折率に乱れが生じることになる。このため、検査精度に屈折率が大きく影響するSPR装置、SPFS装置においては、測定の際に大きなバラツキとなって測定精度に影響を与えることになる。
そのため、検出領域の流路内での位置は、注出入口から一定の距離以上に離し、溶液の流れが安定した位置で測定する必要がある。
しかしながら、注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lは、長すぎても悪影響を及ぼすことになる。
すなわち、上記のように、注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bであり、流路高さも低いため、距離Lを長くすると流路抵抗が大きくなる。このため、流路抵抗が大きくなると、送液時にかかる圧力も大きくなるため、注出入口と流路の接合部、または、注出入口からの液漏れを生じることになる。
特に、送液系にエアダンパーを有する送液構成では、液漏れだけではなく、流路内の抵抗が高ければ高いほど、プランジャーの動きと送液する液の量が追随せず、プランジャーの速度と送液速度が大きく変わることになる。このため、所望の流量を送液できずに、測定の感度が低下し、測定のバラツキも大きくなる。
このため、距離Lは、長すぎても、送液性、測定のバラツキの点から好ましくなく、短すぎても、液の乱れによる測定バラツキの点から好ましくない。
従って、本発明のように、注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)となるように設定するのが望ましい。
このように設定することによって、後述する表2および図12に示したように、流路内を流れる溶液は層流領域の範囲にあり、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、前記注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていることを特徴とする。
このように注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていれば、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、前記流路に注入された溶液が、前記検出領域を往復動して通過するように構成されていることを特徴とする。
このように流路に注入された溶液が、前記検出領域を往復動して通過する、いわゆる「往復型」の検体検出装置において、注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、後述する表1に示したように、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、
前記流路の他端側に、第2の注出入口が接続されており、
前記第2の注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
前記第2の注出入口と流路の接点における第2の注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°であるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、第2の注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、後述する表1に示したように、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、
前記第2の注出入口において、
前記第2の注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)であることを特徴とする。
このように構成することによって、流路内を流れる溶液は層流領域の範囲にあり、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、前記第2の注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていることを特徴とする。
このように第2の注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていれば、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明のセンサーチップは、前記第2の注出入口に、前記流路の検出領域を通過した溶液を一時的に貯留するとともに、その貯留した溶液が攪拌されるように構成した混合部が設けられていることを特徴とする。
このような混合部を備えていることにより、検体溶液が微細流路の反応場を繰り返し通過するように構成された、いわゆる「循環型」、「往復型」のいずれの検体検出装置においても、反応効率を低下させることなく、溶液を繰り返し送液させることができる。
また、本発明の検体検出装置は、前述のいずれかに記載のセンサーチップを備えたことを特徴とする。
このように構成することによって、注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、後述する表1に示したように、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明の検体検出装置は、前記検体検出装置が、表面プラズモン共鳴装置(SPR装置)または表面プラズモン増強蛍光測定装置(SPFS装置)であることを特徴とする。
このように、検体検出装置が、SPR装置またはSPFS装置であれば、特に極微小なアナライトの検出装置として好適であり、従来のSPR装置またはSPFS装置と比べて反応効率が向上するとともに、個体間のバラツキの小さい高精度のSPR装置またはSPFS装置とすることができる。
本発明によれば、注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
前記注出入口と流路の接点における注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°に設定している。
これにより、例えば、注出入口より検体溶液などの第1の溶液を流路内に注入し、流路内から第1の溶液を除去した後に、注出入口より第2の溶液を流路内に注入するか、または、注出入口より第1の溶液を流路内に注入した後に、駆動用気体である空気を介して、注出入口より第2の溶液を流路内に注入する場合に、注出入口と微細流路の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液が残存し、液残りが生じることがなく、後述する表1に示したように、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
また、本発明によれば、注出入口の流路側端部から、検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)となるように設定されている。
従って、このように設定することによって、流路内を流れる溶液は層流領域の範囲にあり、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
図1は、本発明のセンサーチップを用いた検体検出装置を説明するための断面図である。 図2は、図1のA−A線矢印方向から見た矢視図である。 図3は、図2のB−B線矢印方向から見た矢視図である。 図4は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図5−1は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図5−2は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図6−1は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図6−2は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図7−1は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図7−2は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図8−1は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図8−2は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図9は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。 図10は、図2と同様な部分拡大図である。 図11−1は、図2と同様な部分拡大図である。 図11−2は、図2と同様な部分拡大図である。 図12は、流路寸法と最大レイノルズ数と層流・乱流領域の関係を示すグラフである。 図13は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図14は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図15は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図16は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図17は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図18は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図19は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図20は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図21は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図22は、流路長さと送液圧力との関係を示すグラフである。 図23は、従来の検体検出装置を説明するための断面図である。 図24は、溶液の流れを説明するための図23のA−A線矢印方向から見た矢視図である。 図25は、溶液の流れを説明するための図23のA−A線矢印方向から見た矢視図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のセンサーチップを用いた検体検出装置を説明するための断面図、図2は、図1のA−A線矢印方向から見た矢視図、図3は、図2のB−B線矢印方向から見た矢視図である。
図1に示したように、符号10は、本発明のセンサーチップ1を用いた検体検出装置10を示している。検体検出装置10は、センサーチップ1を備えており、このセンサーチップ1は、微細流路2を備えており、微細流路2の内部には、その底面上に、特定の抗原と反応する所定量の抗体が固定された、例えば、上面視で矩形形状の検出領域(反応場)4が配設されている。
すなわち、センサーチップ1は、プリズムを構成する誘電体部材3を備えており、この誘電体部材3の水平な上面に、図示しないが、金属薄膜が形成され、検出領域4が形成されている。
なお、センサーチップ1は、この実施例では、プリズムを構成する誘電体部材3を備えこの誘電体部材3の水平な上面に金属薄膜が形成され、検出領域4が形成されるようにしたが、図示しないが、基板上に金属薄膜が形成され、検出領域4が形成されているようにして、この基板の下面にプリズムを構成する誘電体部材を固定または着脱自在に配置することも可能である。この場合には、センサーチップ1は、プリズムを含んだもの、またはプリズムを含まないものを意味する。
また、この実施例の場合には、検出領域4の形状を上面視で矩形形状としたが、円形、楕円形など種々の形状の検出領域4とすることも可能である。
また、この実施例のセンサーチップ1は、例えば、SPR装置、SPFS装置などの表面プラズモン測定装置に用いられるものである。
また、微細流路2は、図2に示したように、その流路方向の一端側には、溶液16を微細流路2に注出入する注出入口である、第1の注出入口6が形成されている。また、微細流路2の流路方向の他端側には、第1の注出入口6から流入された溶液16を微細流路2に注出入する注出入口である、第2の注出入口8が設けられている。
また、図1に示したように、第2の注出入口8の上面側には、混合部20が接続されている。この混合部20は、第2の注出入口8よりも大きな断面形状、例えば、円形状、矩形形状などに形成されている。
また、図1に示したように、第1の注出入口6の上面側には、溶液16が収容されたピペット22が接続される。ピペット22は、微細流路2の第1の注出入口6と着脱可能に構成されている。また、ピペット22の基端部22bは、先端22aよりも大径に形成されている。
また、ピペット22の上部には、送液ポンプ14が取り付けられている。この送液ポンプ14は、制御部12と連絡しており、この制御部12からの命令に従って、ピペット22の内部に収容されている溶液16を、送液ポンプ14のプランジャー24の作用によって、駆動用気体である空気(エアダンパー)26を介して、微細流路2へ吐出し、または、微細流路2や混合部20に貯留されている溶液16をピペット22に吸引するように構成されている。
これにより、送液ポンプ14によって、例えば、特定の抗原(アナライト)を含む溶液(検体溶液)16を送液することにより、溶液16が微細流路2の検出領域4を繰り返し通過するように構成されている。
この混合部20は、微細流路2の流路断面よりも大きな断面形状を有しているため、溶液16が混合部20に流入した際に、層流状態で流れていた溶液16の流れが乱れることで、混合部20内に貯留されている溶液16が攪拌されるようになっている。
従って、溶液16が繰り返し検出領域4の上を通過しても、同じ層だけが検出領域4に接触することにはならず、溶液16のほとんどが検出領域4での反応に寄与することとなる。また、ピペット22においても同様に、貯留されている溶液16が攪拌されるようになっている。
なお、図1中、符号18は、例えば、光電子増倍管(PMT)やCCDなどの光検出手段を示している。
次に、このように構成される検体検出装置10における溶液16の流れの一例を、図4〜図9に基づいて説明する。
図4〜図9は、本発明の検体検出装置10における溶液16の流れを説明するための模式図である。
なお、図4〜図9における矢印は、溶液16の送液方向を示している。また、符号Sは、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面、すなわち気液界面を示しており、符号Tは、溶液16と空気との送液方向の前端側の境界面、すなわち気液界面を示している。
図4は、溶液16が収容されたピペット22を微細流路2の第1の注出入口6に装着し、さらにピペット22に送液ポンプ14を取り付けた状態を示している。
この図4に示した状態において、送液ポンプ14を駆動し、矢印で示したように、ピペット22に収容されている溶液16を吐出すると、図5−1に示したように、溶液16が第1の注出入口6を介して微細流路2に流入し、その一部が検出領域4の上を通過する。
この状態からさらに、送液ポンプ14によりピペット22内の溶液16を吐出すると、図6−1に示したように、ピペット22内の溶液16のほとんどが、第1の注出入口6を介して、微細流路2に流入するとともに、気液界面Sが、微細流路2の第1の注出入口6と検出領域4との間に位置する。また、検出領域4の上を通過した溶液16が第2の注出入口8を介して混合部20に流入し、混合部20内の気液界面Tが上昇する。
この状態において、今度は溶液16を吸引するように送液ポンプ14を駆動する。
これにより、図7−1の矢印で示したように、送液方向が反転し、混合部20内の溶液16が第2の注出入口8を介して微細流路2へ流入し、再度検出領域4の上を通過して、第1の注出入口6を介してピペット22に流入する。そして、図8−1に示したように、ピペット22内における気液界面Sが上昇するとともに、微細流路2内における気液界面Tが検出領域4近傍に位置するようになる。
図8−1に示した状態から、再び、溶液16を吐出するように送液ポンプ14を駆動する。これにより、再度送液方向が反転して、ピペット22内の溶液16が第1の注出入口6を介して微細流路2に流入するとともに、検出領域4の上を通過した溶液16が第2の注出入口8を介して混合部20に流入して、図6−1に示した状態となる。
なお、溶液16を回収する際は、送液ポンプ14で、図9に示した状態となるまで溶液16を吸引した後に、溶液16が収容されたピペット22を取り外せばよい。
このように、本実施形態の検体検出装置10は、送液ポンプ14によって吐出、吸引を繰り返すことで、図6−1→図7−1→図8−1→図6−1の状態を繰り返し移行し、溶液16が微細流路2の検出領域4の上を繰り返し通過するように構成されている。
上記のような検体検出装置10における溶液16の送液方法の他、図5−2〜図8−2に示したように、下記のような送液方法を実施することも可能である。
すなわち、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面(気液界面S)と、溶液16と空気との送液方向の前端側の境界面(気液界面T)が、ピペット22の内部と混合部20内に、常に位置している状態で送液する送液方法を採用することもできる。
これは、タンパクや界面活性剤を内在する溶液を送液する時に、狭くなる領域を気液界面が通過すると気泡が発生するため、正確な測定ができないためである。
具体的には、下記のように送液すればよい。
図4に示した状態において、送液ポンプ14を駆動し、矢印で示したように、ピペット22に収容されている溶液16を吐出すると、図5−2に示したように、溶液16が第1の注出入口6を介して微細流路2に流入し、その一部が検出領域4の上を通過する。
この際、図5−2に示したように、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面(気液界面S)は、ピペット22の内部に常に位置した状態となっている。
この状態からさらに、送液ポンプ14によりピペット22内の溶液16を吐出すると、図6−2に示したように、溶液16が、第1の注出入口6を介して、微細流路2に流入するとともに、気液界面Sが、ピペット22内の先端近傍に位置する。また、検出領域4の上を通過した溶液16が第2の注出入口8を介して混合部20に流入し、混合部20内の気液界面Tが上昇する。
この状態においても、図6−2に示したように、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面(気液界面S)は、ピペット22の内部に常に位置した状態となっている。また、溶液16と空気との送液方向の前端側の境界面(気液界面T)は、混合部20内に、常に位置している状態となっている。
この状態において、今度は溶液16を吸引するように送液ポンプ14を駆動する。
これにより、図7−2の矢印で示したように、送液方向が反転し、混合部20内の溶液16が第2の注出入口8を介して微細流路2へ流入し、再度検出領域4の上を通過して、第1の注出入口6を介してピペット22に流入する。
そして、図8−2に示したように、ピペット22内における気液界面Sが上昇するとともに、気液界面Tは混合部20内部の下端近傍に位置するようになる。
図7−2、図8−2に示した状態においても、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面(気液界面S)は、ピペット22の内部に常に位置した状態となっている。また、溶液16と空気との送液方向の前端側の境界面(気液界面T)は、混合部20内に、常に位置している状態となっている。
図8−2に示した状態から、再び、溶液16を吐出するように送液ポンプ14を駆動する。これにより、再度送液方向が反転して、ピペット22内の溶液16が第1の注出入口6を介して微細流路2に流入するとともに、検出領域4の上を通過した溶液16が第2の注出入口8を介して混合部20に流入して、図6−2に示した状態となる。
なお、溶液16を回収する際は、送液ポンプ14で、図9に示した状態となるまで溶液16を吸引した後に、溶液16が収容されたピペット22を取り外せばよい。
このように、本実施形態の検体検出装置10は、送液ポンプ14によって吐出、吸引を繰り返すことで、図6−2→図7−2→図8−2→図6−2の状態を繰り返し移行し、溶液16が微細流路2の検出領域4の上を繰り返し通過するように構成されている。
なお、このような往復送液中において、溶液16と空気との送液方向の後端側の境界面(気液界面S)と、溶液16と空気との送液方向の前端側の境界面(気液界面T)は、常にピペット22内もしくは混合部20内に存在する状態とする。
これは、タンパク溶液や界面活性剤を含む溶液のような泡立ちやすい液体の送液において、気液界面が狭い領域を通過する際に気泡が発生して、正確な測定を阻害するのを防止するためである。
ところで、従来の検体検出装置100において説明したように、図24に示したように、注出入口108と接する微細流路102の幅bが、注出入口108の最大幅a(この場合には、注出入口108の径a)と同じサイズであるか、または、注出入口108の最大幅aよりも大きい場合には、第1の溶液104を注出入口108から排出する場合に、微細流路102の壁面での流速が遅く、微細流路102内の第1の溶液104の幅方向中央部分で流速が早くなってしまう。
このため、図25に示したように、微細流路102内の第1の溶液104の幅方向中央部分の溶液後端120が、先に注出入口108に到達してしまい、注出入口108と微細流路102の接点近傍の幅方向の両端に、第1の溶液104が残存し、液残りが生じることになる。
特に、順々に、洗浄液、検体溶液、洗浄液、反応試薬を微細流路102内に流していくサンドイッチアッセイでは、前の液が残っていると次の試薬が希釈されるため、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じて検出精度が低下することになる。
従って、このように微小サンプルで流路内でのアッセイを行う機構では、流路の形状が測定バラツキに大きく関わることになる。
このため、本願発明では、図2に示したように、第1の注出入口6の最大幅aと、微細流路2の幅bとの関係が、a>bとなるように設定している。ここで最大幅aは、流路の幅方向と同じ方向における最大長さである。
また、図2に示したように、第1の注出入口6と微細流路2の接点28における第1の注出入口6の接線Aと、微細流路2の壁面2aとのなす角θが、90°≦θ≦135°であるように構成している。
なお、この実施例では、第1の注出入口6の断面を円形状としたが、図10、図11−1に示したように、半円状(θ=90°の場合)、四角形(θ=90°の場合)、楕円形などとすることも可能である。
また、この実施例では、微細流路2の幅bを一定のものを示したが、図11−2に示したように、検出領域(反応場)4の検出エリア領域幅dを、微細流路2の幅bよりも大きく形成することも可能である。
これにより、例えば、検体溶液などの第1の溶液16を第1の注出入口6から注入し、第1の注出入口6から第1の溶液16を除去した後に、別の第2の溶液を微細流路2内に注入するか、または、駆動用気体である空気(エアダンパー)26を介して、別の第2の溶液を微細流路2内に注入する場合に、表1に示したように、第1の注出入口6と微細流路2の接点28の近傍の幅方向の両端に、第1の溶液16が残存し、液残りが生じることがなく、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
すなわち、表1において、第1の注出入口6の最大幅a(IF(インターフェイス)の径a)と微細流路2の幅b(IF(インターフェイス)と接する流路の幅b)が等しい場合には、液残り量も多く、検出の際のシグナルのバラツキが生じる(変動係数CV値が大きい)ことが分かる。
また、第1の注出入口6の最大幅aと、微細流路2の幅bとの関係が、a>bであっても、表1に示したように、第1の注出入口6の接線Aと、微細流路2の壁面2aとのなす角θが、135°を超えると、液残り量も多く、検出の際のシグナルのバラツキが生じる(変動係数CV値が大きい)。また、第1の注出入口6の接線Aと、微細流路2の壁面2aとのなす角θが、90°を下回っても、第1の注出入口6近傍に液残りが生じて、液残り量も多く、検出の際のシグナルのバラツキが生じる(変動係数CV値が大きい)。
これに対して、表1に示したように、第1の注出入口6の接線Aと、微細流路2の壁面2aとのなす角θが、90°≦θ≦135°の範囲にあると、液残り量も少なく、検出の際のシグナルのバラツキが生じない(変動係数CV値が小さい)ことが分かる。
Figure 2012172992
なお、表1は、各条件で5回ずつ行い、サンプル100mlで検査を行った場合について示している。
また、本発明では、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)であるのが望ましい。
ここで「平均流量」は、送液による溶液の移動開始から溶液の移動停止までの時間と、移動した溶液の液量とから算出される。「移動した溶液の液量」は、流路の断面積が一定であれば、画像解析により溶液の移動量から算出することができる。また流量計を用いても良い。さらに、例えば画像解析により「溶液の移動開始から溶液の移動停止までの時間」を求めることもできる。
すなわち、第1の注出入口6と接する微細流路2において、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lは、短すぎると、第1の注出入口6から入ってきたばかりの溶液は、流れに乱れがあり、測定溶液が淀むと、屈折率に乱れが生じることになる。このため、検査精度に屈折率が大きく影響するSPR装置、SPFS装置においては、測定の際に大きなバラツキとなって測定精度に影響を与えることになる。
そのため、検出領域4の微細流路2内での位置は、第1の注出入口6から一定の距離以上に離し、溶液16の流れが安定した位置で測定する必要がある。
しかしながら、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lは、長すぎても悪影響を及ぼすことになる。
すなわち、上記のように、第1の注出入口6の最大幅aと、微細流路2の幅bとの関係が、a>bであり、流路高さも低いため、距離Lを長くすると流路抵抗が大きくなる。このため、流路抵抗が大きくなると、送液時にかかる圧力も大きくなるため、第1の注出入口6と微細流路2の接合部28、または、第1の注出入口6からの液漏れを生じることになる。
特に、送液系に駆動用気体である空気(エアダンパー)26を有する送液構成では、液漏れだけではなく、微細流路2内の抵抗が高ければ高いほど、プランジャー24の動きと送液する液の量が追随せず、プランジャー24の速度と送液速度が大きく変わることになる。このため、所望の流量を送液できずに、測定の感度が低下し、測定のバラツキも大きくなる。
このため、距離Lは、長すぎても、送液性、測定のバラツキの点から好ましくなく、短すぎても、液の乱れによる測定バラツキの点から好ましくない。
従って、本発明のように、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
流路長さL×変数A<200(kPa)
ここで、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)となるように設定されているのが望ましい。
このように設定することによって、後述する表2および図12に示したように、流路内を流れる溶液は層流領域の範囲にあり、流路内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、流路内で溶液の淀みが生じることがない。従って、流路内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
すなわち、圧力(kPa)というのは、下記式に表わされるように、ある流路形状に対して、どれくらいの粘度の液体を、どれくらいのスピードで送りこむかで、流路にかかる送液圧力というものが決まる。すなわち、
圧力(kPa)=(流路抵抗)×(流量/60)である。
ここで、ある形状の流路に、ある液体を流すことで発生する流路抵抗は、(流路抵抗)=8×{(流路高さh+流路幅b)2/(流路高さh×流路幅b)3}×(粘度)×(流路長さL)×103である。すなわち、
圧力(kPa)=8×{(流路高さh+流路幅b)2/(流路高さh×流路幅b)3}×(粘度)×(流路長さL)×103×(流量/60)
ここで、20℃における粘度が、mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系にする。
これにより、
変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]と設定することができる。
そして、この変数について、20℃における粘度が、mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、流路高さhと流路幅bを変えて実験(図13〜図22)を行った結果、図13〜図15に示したグラフに示したように、200KPa以上で液漏れを確認した。
従って、流路長さL×変数A<200(kPa)を満足すれば良いことがわかる。
なお、ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)である。
すなわち、20℃における粘度が、mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系においては、変数Aに流路長さLをかけた数値が、200(kPa)を超えると、流路の耐圧上限を超えることになるので、液漏れが起こり、送液ができず、正しい測定結果が得られないという結果になる。
なお、上記の実験においては、図13〜図17では、密度が、1000kg/m3、流路高さhが、50μmにおいて、粘度を、1mPa・s、2mPa・s、3mPa・s、流路幅bを、1000μm、2000μm、3000μmと変更するとともに、流量を、5000μl/min(図13)、3000μl/min(図14)、1000μl/min(図15)、100μl/min(図16)、1μl/min(図17)において実験を行った結果を示している。
また、上記の実験においては、図18〜図22では、密度が、1000kg/m3、流路高さhが、100μmにおいて、粘度を、1mPa・s、2mPa・s、3mPa・s、流路幅bを、1000μm、2000μm、3000μmと変更するとともに、流量を、5000μl/min(図18)、3000μl/min(図19)、1000μl/min(図20)、100μl/min(図21)、1μl/min(図22)において実験を行った結果を示している。
Figure 2012172992
なお、表2では、密度ρが、1000(kg/m3)で、粘度μが0.001(kg/m・s)の溶液を用いた。
また、本発明では、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されているのが望ましい。
このように第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていれば、微細流路2内で乱流が発生することがなく、層流が生じて均一な流れとなるので、微細流路2内で溶液16の淀みが生じることがない。従って、微細流路2内の検出領域において屈折率の乱れがなく、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
なお、表3のように、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、50mmを超え、距離Lが60mmともなると、流量10000μl/minと高流量で溶液が流れた時に、圧力が96.8kPaと大きくなり、液漏れが発生する可能性が出てくる。
圧力は溶液の粘度によっても異なるが、距離Lが60mmでは、溶液の粘度が0.001kg/m・sより高くなってくると圧力はさらに上がり液漏れが発生する可能性はより高くなる。このようなことからも、距離Lは1〜50mmの範囲に設定させているのが望ましい。
Figure 2012172992
なお、この実施例では、第1の注出入口6の最大幅aと微細流路2の幅bとの関係、第1の注出入口6の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lについて説明したが、図示しないが、第2の注出入口8の最大幅aと微細流路2の幅bとの関係、第2の注出入口8の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lについても上記と同様な関係とするのが望ましい。
すなわち、第2の注出入口8の最大幅aと、微細流路2の幅bとの関係が、a>bで、
第2の注出入口8と微細流路2の接点における第2の注出入口8の接線と、微細流路2の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°とするのが望ましい。
また、第2の注出入口8の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、微細流路2の高さをhとした時に、
L/b・hの値が、10〜500の間の範囲となるように設定されているのが望ましい。
さらに、第2の注出入口8の流路側端部から、検出領域4の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されているのが望ましい。
このように構成することによって、第2の注出入口8と微細流路2の接点近傍の幅方向の両端において液残りが生じることがなく、濃度がバラツキ、検出の際のシグナルのバラツキが生じることがなく、正確に検査することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、検体検出装置10は、いわゆる「往復型」の検体検出装置10について説明したが、本発明の検体検出装置10は、これに何ら限定されず、図示しないが、いわゆる「ワンパス型」、「循環型」、「往復型」のいずれの検体検出装置にも適用することが可能である。
また、この実施例の検体検出装置10では、駆動用気体として、空気(エアダンパー)26を用いたが、窒素、アルゴンなどの不活性ガスを駆動用気体として用いることも可能である。
さらに、上記実施例では、検体検出装置10における溶液16の流れの一例を、図3および図4に基づいて説明したが、あくまで一例であって、例えば、上記実施例では、ピペット22内における気液界面Sが微細流路2の流路上面高さ付近まで低下するようにしたが、図示しないが、気液界面Sを検出領域4の近傍まで移動させるように駆動することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、医療、バイオテクノロジーなどの分野において、表面プラズモン共鳴(SPR;Surface Plasmon Resonance)現象を用いた表面プラズモン共鳴装置(以下、「SPR装置」と言う)、表面プラズモン励起増強蛍光分光法(SPFS;Surface Plasmon-field enhanced Fluorescence Spectroscopy)を用いた表面プラズモン増強蛍光分光測定装置(以下、「SPFS装置」と言う)に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置に適用できる。
1 センサーチップ
2 微細流路
2a 壁面
3 誘電体部材
4 検出領域
6 第1の注出入口
8 第2の注出入口
10 検体検出装置
12 制御部
14 送液ポンプ
16 溶液
18 光検出手段
20 混合部
22 ピペット
22a 先端
22b 基端部
24 プランジャー
26 空気
28 接合部
100 検体検出装置
102 微細流路
104 溶液
106 送液ポンプ
108 注出入口
110 出口孔
112 検出領域
114 ピペット
114a 先端
116 制御部
118 混合部
120 溶液後端

Claims (10)

  1. 検出領域を有する流路と、
    前記流路の一端側に接続され、流路内に溶液を注出入可能な注出入口と、を備え、
    前記注出入口より第1の溶液を前記流路内に注入し、前記流路内から第1の溶液を除去した後に、前記注出入口より第2の溶液を前記流路内に注入するか、または、前記注出入口より第1の溶液を前記流路内に注入した後に、駆動用気体を介して、前記注出入口より第2の溶液を前記流路内に注入するように構成した検体検出装置に用いられるセンサーチップであって、
    前記注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
    前記注出入口と流路の接点における注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°であるように構成したことを特徴とするセンサーチップ。
  2. 前記注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
    20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
    流路長さL×変数A<200(kPa)
    ここで、
    変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
    ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)であることを特徴とする請求項1に記載のセンサーチップ。
  3. 前記注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサーチップ。
  4. 前記流路に注入された溶液が、前記検出領域を往復動して通過するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセンサーチップ。
  5. 前記流路の他端側に、第2の注出入口が接続されており、
    前記第2の注出入口の最大幅aと、前記流路の幅bとの関係が、a>bで、
    前記第2の注出入口と流路の接点における第2の注出入口の接線と、前記流路の壁面とのなす角θが、90°≦θ≦135°であるように構成したことを特徴とする請求項4に記載センサーチップ。
  6. 前記第2の注出入口において、
    前記第2の注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1mm以上であり、かつ、
    20℃における粘度が、1〜3mPa・sの溶液を、平均流量1〜5000μl/minで送液する系において、
    流路長さL×変数A<200(kPa)
    ここで、
    変数A=8×[(流路高さh+流路幅b)2×103/{(流路高さh×流路幅b)3×60}]
    ここで、単位は、流量(μl/min)、流路高さ(μm)、流路幅(μm)、流路長さ(μm)、粘度(mPa・s)であることを特徴とする請求項5に記載センサーチップ。
  7. 前記第2の注出入口の流路側端部から、前記検出領域の中心までの距離Lが、1〜50mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のセンサーチップ。
  8. 前記第2の注出入口に、前記流路の検出領域を通過した溶液を一時的に貯留するとともに、その貯留した溶液が攪拌されるように構成した混合部が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のセンサーチップ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のセンサーチップを備えたことを特徴とする検体検出装置。
  10. 前記検体検出装置が、表面プラズモン共鳴装置(SPR装置)または表面プラズモン増強蛍光測定装置(SPFS装置)であることを特徴とする請求項9に記載の検体検出装置。
JP2013520503A 2011-06-14 2012-05-31 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置 Pending JPWO2012172992A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013520503A JPWO2012172992A1 (ja) 2011-06-14 2012-05-31 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011132103 2011-06-14
JP2011132103 2011-06-14
JP2013520503A JPWO2012172992A1 (ja) 2011-06-14 2012-05-31 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2012172992A1 true JPWO2012172992A1 (ja) 2015-02-23

Family

ID=47356983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013520503A Pending JPWO2012172992A1 (ja) 2011-06-14 2012-05-31 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9080940B2 (ja)
EP (1) EP2722663B1 (ja)
JP (1) JPWO2012172992A1 (ja)
WO (1) WO2012172992A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6359348B2 (ja) * 2014-06-06 2018-07-18 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 センサチップ及びセンサチップへの液体供給方法
JP6801656B2 (ja) * 2015-07-07 2020-12-16 コニカミノルタ株式会社 検出装置および検出方法
WO2017082142A1 (ja) * 2015-11-13 2017-05-18 コニカミノルタ株式会社 検査システム
WO2017130359A1 (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 コニカミノルタ株式会社 送液方法、ならびにこれを行う検出システムおよび検出装置
JP6690655B2 (ja) * 2016-02-02 2020-04-28 コニカミノルタ株式会社 送液方法、ならびにこれを行う検出システムおよび検出装置
US20190151841A1 (en) * 2016-06-21 2019-05-23 Konica Minolta, Inc. Reaction method, and reaction system and reaction device implementing same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005069997A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Sharp Corp アレルゲンタンパク質の検出方法及び検出用チップ並びに検出装置
JP2006090985A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 全反射減衰を利用した測定装置及び方法
JP2007093266A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Seiko Instruments Inc マイクロリアクター及びマイクロリアクターシステム
JP2007322284A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Konica Minolta Medical & Graphic Inc マイクロチップおよびマイクロチップへの試薬の充填方法
WO2009145172A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 日本電信電話株式会社 フローセル及び送液方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5637469A (en) 1992-05-01 1997-06-10 Trustees Of The University Of Pennsylvania Methods and apparatus for the detection of an analyte utilizing mesoscale flow systems
JP2006242916A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 全反射減衰を利用するセンサユニット及び測定方法
KR101029473B1 (ko) * 2008-11-28 2011-04-18 한국표준과학연구원 초점타원계측 표면 플라즈몬 공명 측정장치
JP5640980B2 (ja) * 2009-09-07 2014-12-17 コニカミノルタ株式会社 マイクロチップ送液システム、検体検出装置、及びマイクロチップ送液システムの送液方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005069997A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Sharp Corp アレルゲンタンパク質の検出方法及び検出用チップ並びに検出装置
JP2006090985A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 全反射減衰を利用した測定装置及び方法
JP2007093266A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Seiko Instruments Inc マイクロリアクター及びマイクロリアクターシステム
JP2007322284A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Konica Minolta Medical & Graphic Inc マイクロチップおよびマイクロチップへの試薬の充填方法
WO2009145172A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 日本電信電話株式会社 フローセル及び送液方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9080940B2 (en) 2015-07-14
WO2012172992A1 (ja) 2012-12-20
EP2722663A4 (en) 2014-11-19
US20140118747A1 (en) 2014-05-01
EP2722663B1 (en) 2019-05-01
EP2722663A1 (en) 2014-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4413921B2 (ja) 検体の解析装置及び検体の解析方法
JP5640980B2 (ja) マイクロチップ送液システム、検体検出装置、及びマイクロチップ送液システムの送液方法
WO2012172992A1 (ja) 検体検出装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた検体検出装置
JP4540506B2 (ja) 試料液流の位置制御方法および装置
JP5825344B2 (ja) マイクロチップ送液システム
JP5941220B2 (ja) 血液凝固検査方法
JP5736975B2 (ja) マイクロチップ送液システム
JP6617374B2 (ja) 送液方法、送液装置及び分析装置
JP5758949B2 (ja) 血液凝固検査方法
JP2018009794A (ja) 流速測定方法および流速測定システム
US20190301993A1 (en) Flow cytometer and particle detection method
JP5507991B2 (ja) アプリケータ
JP5483616B2 (ja) フローセルおよびフローセルの送液方法
WO2020090283A1 (ja) 検出の異常を検知する方法および検出装置
JP5044462B2 (ja) 検体検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160614