JPWO2012127600A1 - 無線基地局、無線通信システム、通信制御方法及び無線端末 - Google Patents

無線基地局、無線通信システム、通信制御方法及び無線端末 Download PDF

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Abstract

無線基地局(2−1)が無線基地局(2−1)に接続する無線端末(4)を無線基地局(2−1)に隣接する隣接無線基地局(2−2)へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、隣接無線基地局(2−2)が隣接無線基地局(2−2)に接続する無線端末(4)を無線基地局(2−1)と隣接無線基地局(2−2)とに隣接する他隣接無線基地局(2−3)にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶し、無線基地局(2−1)に接続する無線端末(4)を隣接無線基地局(2−2)へハンドオーバさせることを隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、隣接無線基地局(2−2)が無線端末(4)を他隣接無線基地局(2−3)へハンドオーバさせると隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、無線端末(4)を他隣接無線基地局(2−3)へハンドオーバさせる。

Description

本発明は、無線基地局、無線通信システム、通信制御方法及び無線端末に関する。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において標準化されたLTE(Long Term Evolution)のサービスが世界で展開されつつある。LTEなどで提案されている無線通信システムは、図1に例示するように、複数の無線基地局200−1,200−2と、少なくとも1つの無線端末400とをそなえる。
無線通信システム100では、無線端末400が、無線基地局200−1によって提供される無線エリア300−1から、無線基地局200−1に隣接する無線基地局200−2によって提供される無線エリア300−2へ移動する際、ハンドオーバが実施される。なお、無線エリア300−1,300−2は、例えば、無線基地局200−1,200−2によって提供されるセルやセクタなどを含む概念であるが、以下では説明の便宜上、単にセルということがある。
このとき、無線端末400は、無線基地局200−1からの受信電力あるいは受信品質、並びに、無線基地局200−2からの受信電力あるいは受信品質に基づく測定通知(Measurement Report)をハンドオーバ元の無線基地局200−1に送信する。
無線基地局200−1は、例えば、無線端末400から上記のMeasurement Reportを受信したことを契機として、ハンドオーバ処理を開始することができる。
具体的には例えば、無線基地局200−1は、無線端末400から上記のMeasurement Reportを受信した後、ハンドオーバ処理のシーケンスを開始し、Measurement Reportに含まれる各種の情報に基づいて、ハンドオーバ先のセルを決定する。なお、図1に示す例では、サービングセルとしてのセル300−1から、セル300−1に隣接するセル(隣接セル)300−2へのハンドオーバが決定される。即ち、図1に示す例では、隣接セル300−2がハンドオーバのターゲットセルとして決定される。
そして、無線基地局200−1は、ターゲットセル300−2やハンドオーバ先の無線基地局200−2に関する情報などを含む、ハンドオーバ指示に関するメッセージを無線端末400に対して送信する。
無線基地局200−1から上記メッセージを受信した無線端末400は、セル300−1から、隣接セル300−2へサービングセルを変更する。
ところで、無線端末400がセル300−1や隣接セル300−2についての測定(Measurement)を行なう条件や、上記のMeasurement Reportを行なう条件については、無線基地局200−1,200−2から無線端末400に対して予め設定(通知)される。
例えば、無線端末400は、セル300−1の受信電力または受信品質や、隣接セル300−2の受信電力または受信品質を定期あるいは不定期に測定する。そして、当該測定の結果がMeasurement Reportを行なう条件を満たす場合、無線端末400は、セル300−1を提供する無線基地局200−1へMeasurement Reportを送信する。なお、当該Measurement Reportには、例えば、Measurement Reportを行なう条件を満たした隣接セル300−2に関する情報が含まれる。
ここで、LTEなどで提案されている、Measurement Reportの送信(通知)条件の1つであるEvent A3の条件式(1)を示す。
Figure 2012127600
ただし、上記条件式(1)において、Mnは隣接セル300−2の受信電力[dBm]または受信品質[dB]であり、Msはサービングセル300−1の受信電力[dBm]または受信品質[dB]である。また、HOmarginはMnとMsとの間のマージン値[dB]である。
図2に、無線端末400がMeasurement Reportを無線基地局200−1に送信する例を示す。なお、図2中の縦軸は受信電力または受信品質を表し、横軸は各無線基地局200−1,200−2と無線端末400との位置関係(距離)を表す。
この図2に示すように、無線端末400は、例えば、隣接セル300−2の受信電力あるいは受信品質(Mn)と、サービングセル300−1の受信電力あるいは受信品質(Ms)とをそれぞれ測定し、MnとMsとを比較する。そして、MnとMsとの差が所定のHOmarginよりも大きいと判断された場合、無線端末400は、セル300−1を提供する無線基地局200−1にMeasurement Reportを送信する。なお、上記条件式(1)中のHOmarginの値は、例えば、隣接セル300−2毎に設定されてもよい。即ち、サービングセル300−1に隣接するセル300−2が複数存在する場合は、各隣接セル300−2に対して、異なるHOmarginの値がそれぞれ設定され得る。
なお、ハンドオーバ処理に関する技術として、移動局が、設定された閾値を越えるレベルの基準信号を他の無線基地局から受信した際、無線回線の品質に応じて、閾値を変動させてハンドオフ処理を実行する方法が知られている(下記特許文献1参照)。
また、携帯電話器の移動軌跡の延長方向上で電波強度が最大となる基地局を選択することにより、最も電波の強い基地局ではなく、電波がこれから強くなりそうな基地局を選択する方法が知られている(下記特許文献2参照)。
さらに、移動局の進行方向を考慮してハンドオフを行なう移動通信システムが知られている(下記特許文献3参照)。
また、移動局がある周波数帯で通信中、周辺基地局からの受信電界レベルを別の周波数帯で測定し、通信中の基地局からの受信電界レベルについて周波数帯の差異による補正を行なうことで、正確なゾーン判定を行なう方法が知られている(下記特許文献4参照)。
また、3GPPでは、LTE向けに、各種無線パラメータを自動的に設定し、最適化を行なうことで、オペレータ(管理者)の管理作業の効率化を図るSON(Self-Organizing Networks)の検討が進められている(下記非特許文献1参照)。
このSONの使用例(use case)の中には、前述の測定通知の送信条件のパラメータを隣接セル間で調整し、各基地局間におけるCPU使用率や無線リソース使用率などの負荷を均一化するMLB(Mobility Load Balancing)が考えられている。
特開2001−78242号公報 特開2007−318361号公報 特表2002−503435号公報 特開平6−350515号公報
3GPP TR 36.902 V9.2.0
MLBを用いた無線通信システムでは、サービングセル300−1を提供する無線基地局200−1の負荷が所定の閾値よりも高い場合、無線端末400からサービングセル300−1を提供する無線基地局200−1へのMeasurement Reportの送信(通知)条件を変更できる。
例えば、隣接セル300−2を提供する無線基地局200−2の負荷が所定の閾値よりも低い場合、セル300−1からセル300−2へハンドオーバする際のハンドオーバ条件に含まれるHOmarginの値を小さくするように変更(更新)してもよい。
この場合、図3に示すように、HOmargin変更後にMeasurement Reportが送信されるタイミングでの無線端末400の位置は、HOmargin変更前にMeasurement Reportが送信されるタイミングでの無線端末400の位置よりも無線基地局200−1側に近くなる。
図3に示す例においても、図2の例と同様に、無線端末400からMeasurement Reportを受信した無線基地局200−1は、当該Measurement Reportの受信を契機として、隣接セル300−2をターゲットセルとして、ハンドオーバ処理を開始する。
つまり、HOmargin値を小さくした場合、無線端末400のサービングセル300−1からセル300−2へのハンドオーバの開始位置を、HOmargin変更前における無線端末400のサービングセル300−1からセル300−2へのハンドオーバの開始位置よりもサービングセル300−1を提供する無線基地局200−1側にシフトすることになる。
これにより、無線基地局200−1と無線基地局200−2との間に位置する無線端末400のハンドオーバタイミングを早めることができるので、セル300−1を提供する無線基地局200−1の負荷を低減することが可能となる。
一方、MLBでは、セル300−2をサービングセルとしたときに、セル300−2を提供する無線基地局200−2に隣接する無線基地局200−1が提供するセル300−1に対するHOmarginを大きくするように変更(更新)する。
これにより、無線端末400のサービングセル300−2からセル300−1へのハンドオーバの開始位置を、HOmargin変更前における無線端末400のサービングセル300−2からセル300−1へのハンドオーバの開始位置よりも無線基地局200−1側にシフトできる。その結果、無線端末400のサービングセル300−2からセル300−1へのハンドオーバタイミングを遅らせることができるので、セル300−1を提供する無線基地局200−1の負荷をさらに低減することが可能となる。
ここで、図4に例示するように、互いに隣接する複数のセルを有する無線通信システムを考える。この図4に示す無線通信システム101は、例示的に、複数の無線基地局200−1,200−2,200−3と、少なくとも1つの無線端末400とをそなえる。無線基地局200−1は、セル300−1(以下、単にセルAともいう)を提供し、無線基地局200−2は、セル300−2(以下、単にセルBともいう)を提供し、無線基地局200−3は、セル300−3(以下、単にセルCともいう)を提供する。そして、セルA,セルB及びセルCは、前述したように、互いに隣接している。
このような無線通信システム101において、セルBを提供する無線基地局200−2の負荷が所定の閾値よりも大きいと、セルBに接続する無線端末400が、セルBからセルCやセルBからセルAへハンドオーバされやすいようにHOmargin値を変更され得る。
このとき、セルBから見たセルCの環境とセルAの環境とが異なることがある。例えば、セルCを提供する無線基地局200−3の負荷とセルAを提供する無線基地局200−1の負荷とが異なる場合などである。
このような場合、セルBからセルCへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値と、セルBからセルAへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値とを異なる値に設定することがある。
例えば、無線基地局200−3の負荷が無線基地局200−1の負荷よりも低い場合、無線基地局200−3に対して、より多くの負荷を移行させるべく、セルBからセルCへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値を、セルBからセルAへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値よりも小さくすることができる。
このように、図4に例示する無線通信システム101のように、互いに隣接するセルA,セルB及びセルCにおいて、各HOmargin値に偏り(ばらつき)が生じることがある。
例えば図4に示す例において、セルBを提供する無線基地局200−2の負荷が所定の閾値よりも高く、セルBからセルCへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値を変更前後でX[dB]小さくした場合を考える。なお、説明を簡単にするため、図4に示す例では、セルBからセルAへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値の変更(更新)は行なわないこととする。
このとき、セルBとセルCとの間に位置し、セルBを提供する無線基地局200−1に接続中の無線端末(図示省略)は、セルCへのハンドオーバを積極的に行なうこととなる。
一方、セルBとセルAとの間に位置し、セルAを提供する無線基地局200−3に接続中の無線端末400は、セルAからセルBへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件を満たすと、無線基地局200−1へMeasurement Reportを送信する。
無線端末400からMeasurement Reportを受信した無線基地局200−1は、セルBをターゲットセルとして、セルAからセルBへのハンドオーバ処理を開始する。無線基地局200−1からハンドオーバ指示のメッセージを受信した無線端末400は、セルAからセルBへハンドオーバを実施し、無線基地局200−2へ接続する。
しかしながら、上述のように、セルBを提供する無線基地局200−2の負荷が所定の閾値よりも高い場合、セルBからセルCへのハンドオーバが促進されるように、セルBからセルCへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件に用いられるHOmargin値が変更される。
その結果、セルAからセルBへハンドオーバした無線端末400は、セルAからセルBへのハンドオーバ直後に、セルBからセルCへのハンドオーバの契機となるMeasurement Reportの送信条件を満たし、セルAからセルBへのハンドオーバに連続してセルBからセルCへハンドオーバされる可能性がある。
以上のように、互いに隣接するセルA〜CにおけるHOmargin値にばらつきがある場合、無線端末400は、例えば、セルAからセルBへハンドオーバした直後に、連続して、セルBからセルCへハンドオーバすることがある。その結果、無線通信システム101におけるハンドオーバ処理に関する負荷が増大する。
また、ハンドオーバ処理による瞬断が発生しやすくなり、通信に悪影響を与えることがある。
そこで、本発明は、ハンドオーバの発生を抑制し、無線通信システムの負荷を低減することを目的の1つとする。
また、ハンドオーバの発生を抑制し、瞬断の発生を低減することも他の目的の1つである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
(1)第1の案として、無線基地局であって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、無線基地局を用いることができる。
(2)また、第2の案として、無線基地局であって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、無線基地局を用いることができる。
(3)さらに、第3の案として、少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、無線通信システムを用いることができる。
(4)また、第4の案として、少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、無線通信システムを用いることができる。
(5)さらに、第5の案として、少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶し、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる、通信制御方法を用いることができる。
(6)また、第6の案として、少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶し、前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する、通信制御方法を用いることができる。
(7)さらに、第7の案として、無線端末であって、前記無線端末が接続する無線基地局と無線通信を行なう無線通信部と、前記無線端末が接続する無線基地局が該無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する該無線基地局が、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合、該他隣接無線基地局へハンドオーバする制御部とをそなえる、無線端末を用いることができる。
ハンドオーバの発生を抑制し、無線通信システムの負荷を低減することが可能となる。
また、ハンドオーバの発生を抑制し、瞬断の発生を低減することが可能となる。
ハンドオーバを実施する無線通信システムの一例を示す図である。 Measurement Reportの送信(通知)条件について説明する図である。 MLBによってHOmarginが変更された場合のMeasurement Reportの送信(通知)条件について説明する図である。 互いに隣接する複数のセルを有する無線通信システムの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。 図5に示す無線端末の構成の一例を示す図である。 図5に示す無線基地局の構成の一例を示す図である。 RRC Connection Reconfigurationメッセージの送信例を示す図である。 Measurement Report Configurationメッセージの内容の一例を示す図である。 MeasObjectMod,ReportConfigMod,MeasIDModの関係の一例を示す図である。 Measurement Report Configurationメッセージの一例を示す図である。 Measurement Reportを送信する際の処理フローの一例を示す図である。 Measurement Reportの内容の一例を示す図である。 ハンドオーバ処理のシーケンスの一例を示す図である。 ターゲットセルの決定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 無線基地局間で送受信される制御メッセージの一例を示す図である。 Mobility Change Requestメッセージの内容の一例を示す図である。 Mobility Change Requestメッセージの送信順を決定する処理フローの一例を示す図である。 ハンドオーバ先を決定する際の制御フローの一例を示す図である。 無線端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 無線基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、実施形態を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔1〕一実施形態の説明
(1.1)無線通信システムの構成例
図5は一実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す図である。この図5に示す無線通信システム1は、例示的に、複数の無線基地局2−1,2−2,2−3と、少なくとも1つの無線端末4とをそなえる。なお、以下では、無線基地局2−1,2−2,2−3を区別しない場合、単に無線基地局2と表記する。また、無線基地局2−1,2−2,2−3及び無線端末4の数は、図5に例示する数にそれぞれ限定されない。
ここで、無線基地局2−1,2−2,2−3は、互いに隣接する第1の無線エリア3−1,第2の無線エリア3−2,第3の無線エリア3−3をそれぞれ提供する。なお、各無線エリア3−1,3−2,3−3は、セルやセクタなどを含む概念であるが、以下では説明の便宜上、単にセルということがある。また、以下では、無線エリア3−1,3−2,3−3を、セルA,セルB,セルCとそれぞれ表記することがある。
図5に示す例では、無線基地局2−1,2−2,2−3が、セルA,セルB,セルCをそれぞれ構成しているが、例えば、少なくとも1つの無線基地局2が複数のセルを構成していてもよい。また、各セルA〜Cにおいて、同一の無線周波数が用いられてもよいし、互いに異なる無線周波数が用いられてもよい。例えば、セルBで使用される無線周波数とセルAで使用される無線周波数とが同一であり、且つ、セルBで使用される無線周波数とセルCで使用される無線周波数とが異なる場合、同一の無線周波数を使用しているセル間でハンドオーバを行なうよりも、異なる無線周波数を使用しているセル間でハンドオーバを行なう方が無線品質を改善できる可能性がある。このような場合、セルBからセルCへのハンドオーバが、セルBからセルAへのハンドオーバよりも行なわれやすくすることが考えられる。
無線基地局2は、自局2が構成するセル内に位置する無線端末4と無線通信を行なう。
また、無線端末4は、各セルA〜C間を移動することができ、例えば、ある無線基地局2が構成するセルから、他の無線基地局2が構成するセルへ無線端末4が移動する際、無線端末4はサービングセルを切り替えるハンドオーバ処理を実施する。
本例では、無線通信システム1において、例えば、無線基地局2−1が、自局2−1と接続している無線端末4がセルAからセルBへハンドオーバするための第1のハンドオーバ条件と、セルBからセルCへハンドオーバするための第2のハンドオーバ条件とを共に満たす場合に、無線端末4をセルAからセルCへハンドオーバさせる。
これにより、セルAからセルBへのハンドオーバを省略することができるので、ハンドオーバの発生を抑制し、無線通信システム1の負荷を低減することが可能となる。また、ハンドオーバに起因する瞬断の発生を低減することも可能となる。
なお、以下では無線基地局2−1が上記のハンドオーバ制御を行なう例を用いて本実施形態を説明するが、もちろん、他の無線基地局2−2,2−3においても同様のハンドオーバ制御を行なうことができることはいうまでもない。
(1.2)無線端末4の構成例
図6は無線端末4の構成の一例を示す図である。
この図6に示す無線端末4は、例示的に、アンテナ41と、デュプレクサ42と、受信部43と、測定部44と、データ処理部45と、制御部46と、データ生成部47と、送信部48とをそなえる。
アンテナ41は、無線端末4が接続しているサービングセルとしてのセルAを構成する無線基地局2−1からの無線信号を受信する受信アンテナとして機能するとともに、無線基地局2−1へ無線信号を送信する送信アンテナとして機能する。つまり、本例のアンテナ41は、デュプレクサ42によって、受信アンテナと送信アンテナとが共用化された構成となっている。なお、図6はあくまで無線端末4の構成の一例を示しているに過ぎず、例えば、デュプレクサ42を用いない場合、無線端末4は、送信アンテナと受信アンテナとをそれぞれ個別に有していてもよい。
また、アンテナ41は、無線基地局2−1に隣接する他の無線基地局2−2,2−3と自局4との間の無線信号を送受信することもできる。
受信部43は、アンテナ41で受信した無線信号について所定の受信処理を施す。この受信処理には、例えば、ダウンコンバート処理,アナログ/デジタル変換処理,復調処理及び復号処理などが含まれる。受信部43によって受信処理を施された信号は、測定部44及びデータ処理部45へ出力される。
測定部44は、無線基地局2−1から受信した信号に基づいて、無線基地局2−1についての受信電力あるいは受信品質を測定、算出する。また、測定部44は、隣接する他の無線基地局2−2,2−3から受信した信号に基づいて、無線基地局2−2,2−3についての受信電力あるいは受信品質を測定、算出する。
具体的には、例えば、測定部44は、無線基地局2から受信した信号に含まれる、パイロット信号などの既知の信号についての受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)や、当該既知の信号についての受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)を測定することができる。
これにより、無線端末4は、例えば、サービングセルとしてのセルAの受信電力あるいは受信品質(Ms)と、隣接セルBの受信電力あるいは受信品質(MnB)と、隣接セルCの受信電力あるいは受信品質(MnC)とを測定することができる。なお、上記のMs及びMnBは、セルAからセルBへのハンドオーバを実施するための第1のハンドオーバ条件を無線端末4が満たすかどうかの判定に用いられる情報の一例である。また、上記のMnB及びMnCは、セルBからセルCへのハンドオーバを実施するための第2のハンドオーバ条件を無線端末4が満たすかどうかの判定に用いられる情報の一例である。
データ処理部45は、無線基地局2から受信した信号に含まれる各種のデータについて所定の処理を施す。例えば、データ処理部45は、無線基地局2から受信した信号に含まれる各種のメッセージを抽出して制御部46に出力することができる。なお、前記各種のメッセージには、例えば、後述するRRC Connection Reconfigurationメッセージなどが含まれる。
これにより、無線端末4は、セルAからセルBへのハンドオーバを実施するための第1のハンドオーバ条件に含まれるHOmargin(HmB)や、セルAからセルCへのハンドオーバを実施するためのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin(HmC)などを無線基地局2−1から取得することができる。
また、同様に、無線端末4は、セルBからセルCへのハンドオーバを実施するための第2のハンドオーバ条件に含まれるHOmargin(H3)や、セルCからセルBへのハンドオーバを実施するためのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin(H4)を取得することもできる。
さらに、データ処理部45は、無線基地局2−1から受信した信号に含まれるユーザデータを抽出して、無線端末4が有する各種アプリケーションなどに出力することができる。
制御部46は、測定部44で測定した無線基地局2−1についての受信電力あるいは受信品質(Ms)と、測定部44で測定した無線基地局2−2,2−3についての受信電力あるいは受信品質(MnB、MnC)と、データ処理部45で取得した各種のHOmargin(HmB、HmC、H3、H4)とに基づいて、自局4がMeasurement Reportの送信(通知)条件を満たすかどうかを判定する。
例えば、制御部46は、無線端末4が接続しているサービングセルとしてのセルAを構成する無線基地局2−1の受信電力あるいは受信品質(Ms)と、セルAに隣接する隣接セルとしてのセルB,セルCを構成する無線基地局2−2,2−3の受信電力あるいは受信品質(MnB,MnC)とに基づいて、無線端末4がMeasurement Reportの送信(通知)条件などを満たすかどうかを判定することができる。
自局4がMeasurement Reportの送信(通知)条件を満たすと判定した場合、制御部46は、Measurement Reportを生成するようデータ生成部47に指示する。
データ生成部47は、制御部46からの指示を受けて、Measurement Reportを生成する。データ生成部47によって生成されたMeasurement Reportは、送信部48へ出力される。
送信部48は、データ生成部47から入力されたMeasurement Reportを含む信号について、所定の送信処理を施し、アンテナ41を介して無線基地局2−1へ送信する。なお、前記送信処理には、例えば、符号化処理,変調処理,デジタル/アナログ変換処理及びアップコンバート処理などが含まれる。
以上のように構成された無線端末4は、例えば、自局4が第1のハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、ハンドオーバ実施の契機となるMeasurement Reportを、セルAを構成する無線基地局(サービング基地局)2−1へ送信することができる。これにより、無線端末4は、サービング基地局2−1にハンドオーバ処理を実施させることができ、サービングセルAから隣接セルB,Cへのハンドオーバを行なうことが可能となる。
即ち、制御部46は、無線端末4が接続する無線基地局2−1が該無線端末4を該無線基地局2−1に隣接する隣接無線基地局2−2へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件(以下、第1のハンドオーバ条件ともいう)と、前記隣接無線基地局2−2が該隣接無線基地局2−2に接続する無線端末を前記無線基地局2−1と該隣接無線基地局2−2とに隣接する他隣接無線基地局2−3にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件(以下、第1のハンドオーバ条件ともいう)とを記憶する該無線基地局2−1が、前記無線基地局2−1に接続する無線端末である接続無線端末4を前記隣接無線基地局2−2へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局2−2が該接続無線端末4を前記他隣接無線基地局2−3へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合、該他隣接無線基地局2−3へハンドオーバする制御部の一例として機能する。
また、アンテナ41,デュプレクサ42,受信部43及び送信部48は、無線端末4が接続する無線基地局2−1と無線通信を行なう無線通信部の一例として機能する。
(1.3)無線基地局2の構成例
図7は無線基地局2の構成の一例を示す図である。
この図7に示す無線基地局2は、例示的に、アンテナ21と、デュプレクサ22と、受信部23と、制御メッセージ抽出部24と、データ生成部25と、ネットワークIF(インタフェース)部26と、識別部27と、バッファ部28とをそなえる。また、無線基地局2は、更に例示的に、PDU(Protocol Data Unit)生成部29と、送信部30と、記憶部32を有する制御部31と、制御メッセージ生成部33とをそなえる。
アンテナ21は、無線端末4からの無線信号を受信する受信アンテナとして機能するとともに、無線端末4へ無線信号を送信する送信アンテナとして機能する。つまり、本例のアンテナ21は、デュプレクサ22によって、受信アンテナと送信アンテナとが共用化された構成となっている。なお、図7はあくまで無線基地局2の構成の一例を示しているに過ぎず、例えば、デュプレクサ22を用いない場合、無線基地局2は、送信アンテナと受信アンテナとをそれぞれ個別に有していてもよい。
受信部23は、アンテナ21で受信した、無線端末4からの無線信号について所定の受信処理を施す。この受信処理には、例えば、ダウンコンバート処理,アナログ/デジタル変換処理,復調処理及び復号処理などが含まれる。受信部23によって受信処理を施された信号は、制御メッセージ抽出部24へ出力される。
制御メッセージ抽出部24は、無線端末4から受信した信号に含まれる、自局2宛の制御メッセージ及び有線側ネットワーク側宛の制御メッセージを抽出する。
このため、例えば、制御メッセージ抽出部24は、無線端末4から受信した信号に含まれるデータが無線基地局2−1宛の制御メッセージであるのか、無線基地局2−1の上位に位置する有線側ネットワークへのデータであるのかを判別する。
無線端末4から受信した信号に含まれるデータが無線基地局2−1宛の制御メッセージであると判別した場合、制御メッセージ抽出部24は、当該制御メッセージを制御部31へ出力する。
一方、無線端末4から受信した信号に含まれるデータが有線側ネットワークへのデータであると判別した場合、制御メッセージ抽出部24は、当該データをデータ生成部25へ出力する。
なお、上記無線基地局2−1宛の制御メッセージには、無線端末4からのMeasurement Reportや、セルAの受信電力あるいは受信品質(Ms),セルBの受信電力あるいは受信品質(MnB)及びセルCの受信電力あるいは受信品質(MnC)などが含まれる。
即ち、本例の受信部23は、上記第2のハンドオーバ条件を満たすかどうかの判定に用いる、セルBにおける無線端末4の受信品質あるいは受信電力、並びに、セルCにおける無線端末4の受信品質あるいは受信電力を無線端末4から受信する。
また、本例の受信部23は、上記第1のハンドオーバ条件を満たすかどうかの判定に用いる、セルAにおける無線端末4の受信品質あるいは受信電力、並びに、セルBにおける無線端末4の受信品質あるいは受信電力を無線端末4から受信する機能も具備する。
制御メッセージ生成部33は、無線基地局2−1から無線端末4への制御メッセージや、無線基地局2−1から自局2−1に隣接する他の無線基地局2−2,2−3への制御メッセージを生成する。
無線端末4宛に生成された制御メッセージは、制御メッセージ生成部33からPDU生成部29へ出力される。なお、無線端末4宛の制御メッセージには、例えば、後述するRRC Connection Reconfigurationメッセージなどが含まれる。
一方、無線基地局2−2,2−3宛に生成された制御メッセージは、制御メッセージ生成部33からデータ生成部25へ出力される。なお、無線基地局2−2,2−3宛の制御メッセージには、例えば、後述するHandover Requestメッセージ,Handover Request Acknowledgeメッセージ,Mobility Change Requestメッセージ及びMobility Change Acknowledgeメッセージなどが含まれる。
データ生成部25は、制御メッセージ抽出部24及び制御メッセージ生成部33から入力される各制御メッセージを、有線ネットワーク側のフォーマットに従った形式に変換する。データ生成部25による変換後のデータは、ネットワークIF部26へ出力される。
ネットワークIF部26は、無線基地局2と有線側ネットワークとのインタフェースとして機能する。例えば、ネットワークIF部26は、有線側ネットワークから無線端末4宛のデータを受信したり、無線端末4から有線側ネットワーク宛のデータを送信したりする。
また、ネットワークIF部26は、無線基地局2−1と他の無線基地局2−2,2−3との間のデータ送受信を行なうこともできる。これにより、無線基地局2−1は、他の無線基地局2−2,2−3宛に、各種の制御メッセージを送信したり、他の無線基地局2−2,2−3から各種の制御メッセージを受信したりすることができる。なお、無線基地局2−1と無線基地局2−2,2−3との間で送受信される上記制御メッセージには、例えば、後述するMobility Change Requestメッセージ及びMobility Change Acknowledgeメッセージなどが含まれる。
これにより、無線基地局2−1は、無線基地局2−2及び無線基地局2−3の少なくとも一方から、無線基地局2−2,2−3間における第2のハンドオーバ条件を取得することができる。
また、無線基地局2−1は、自局2と無線基地局2−2との間のハンドオーバ条件を無線基地局2−3へ通知したり、自局2と無線基地局2−3との間のハンドオーバ条件を無線基地局2−2へ通知したりすることができる。
即ち、本例のネットワークIF部26は、第2のハンドオーバ条件に関する情報を、無線基地局2−1とそれぞれ隣接する無線基地局2−2あるいは無線基地局2−3から受信する。
また、ネットワークIF部26は、上記第2のハンドオーバ条件が変更されたタイミングで、当該第2のハンドオーバ条件に関する情報を、無線基地局2−1とそれぞれ隣接する無線基地局2−2あるいは無線基地局2−3から受信してもよい。
さらに、本例のネットワークIF部26は、上記第1のハンドオーバ条件に関する情報を他の無線基地局2−3に送信する送信部の一例として機能する。
なお、無線基地局2−2,2−3が無線基地局2−1と同様の構成を有することができることに鑑みれば、無線基地局2−2,2−3が、無線端末4がセルBからセルCへのハンドオーバを実施するための第2のハンドオーバ条件に関する情報を無線基地局2−1へ送信する送信部をそなえることはいうまでもない。
識別部27は、ネットワークIF部26を介して有線側ネットワークから受信したデータについて、当該データの内容に基づき、当該データが自局2−1宛のデータであるのか、無線端末4宛のデータであるのかを識別する。
例えば、有線側ネットワークから受信したデータがヘッダとペイロードとからなるパケット形式のデータである場合、識別部27は、例えば、パケットのヘッダ部分に格納される各種の識別情報などに基づき、当該パケットが自局2宛のデータであるのか無線端末4宛のデータであるのかを識別することができる。
上記の識別結果に応じて、識別部27は、有線側ネットワークから受信したデータを、バッファ部28が宛先毎に備える各バッファ領域にそれぞれ格納する。なお、各バッファ領域は、バッファ部28が有するそれぞれ異なるメモリによって構成されてもよいし、バッファ部28が有する単一のメモリ内に設けられる複数の記憶領域によって構成されてもよい。
バッファ部28は、識別部27からのデータを格納する。上述のように、バッファ部28は、識別部27から入力されるデータの宛先(種別)に応じて、それぞれ異なるバッファに格納することができる。
この場合、バッファ部28は、例えば、自局2−1に接続される無線端末4の数に応じた数のバッファを有するとともに、自局2−1宛のデータを格納するためのバッファを有することができる。なお、無線端末4宛のデータを格納するバッファは、さらに、VoIPやWebなどのデータの種類に応じた数のバッファにより構成されてもよい。
一方、自局2−1宛のデータを格納するためのバッファには、自局2−1に隣接する他の無線基地局2−2,2−3から受信したMobility Change Requestメッセージや、Mobility Change Acknowledgeメッセージなどの制御メッセージが格納される。当該制御メッセージは、制御部31へ出力される。
PDU生成部29は、バッファ部28に格納される無線端末4宛のデータや、制御メッセージ生成部33によって生成される無線端末4宛の制御メッセージを、無線基地局2から無線端末4へ送信する際のデータフォーマットに変換して、PDUを生成する。
送信部30は、PDU生成部29によって生成されたPDUについて、所定の送信処理を施し、アンテナ21を介して無線端末4へ送信する。なお、前記送信処理には、例えば、符号化処理,変調処理,デジタル/アナログ変換処理及びアップコンバート処理などが含まれる。
ここで、制御部31は、無線基地局2の動作に関する各種の制御を行なう。
例えば、制御部31は、バッファ部28におけるバッファ状況に基づき、自局2−1と無線端末4とのデータ送受信に関するスケジューリングを制御する。当該スケジューリング制御の結果に基づき、制御部31は、自局2−1と無線端末4とのデータ送受信を行なうよう、PDU生成部29,送信部30及び受信部23の各種制御を行なう。
また、無線端末4または他の無線基地局2−2,2−3に対して制御を行なう場合、制御部31は、制御メッセージ生成部33に各種の制御メッセージを生成するよう指示することもできる。
さらに、制御部31は、ネットワークIF部26,識別部27及びバッファ部28を介して他の無線基地局2−2,2−3から受信した、Mobility Change RequestメッセージやMobility Change Acknowledgeメッセージなどの制御メッセージに基づき、自局2−1と他の無線基地局2−2,2−3との間のハンドオーバ条件及び他の無線基地局2−2,2−3間のハンドオーバ条件を記憶する記憶部32をそなえる。
なお、記憶部32に記憶される各ハンドオーバ条件は、他の無線基地局2−2,2−3から受信されるMobility Change Requestメッセージに基づいて、適宜、その内容が更新されてもよい。また、記憶部32は、例えば、無線端末4に関する各種の情報や、無線通信システム1に関する各種の情報を記憶してもよい。
また、本例の制御部31は、制御メッセージ抽出部24で抽出した無線端末4からのMeasurement Reportと、記憶部32が記憶する各種のハンドオーバ条件とに基づいて、無線端末4のハンドオーバ先を決定する制御を行なう。
具体的には例えば、制御部31は、自局2−1と接続している無線端末4がセルAからセルBへのハンドオーバを実施するための第1のハンドオーバ条件を満たすかどうかを判定するとともに、無線端末4がセルBからセルCへのハンドオーバを実施するための第2のハンドオーバ条件を満たすかどうかを判定する。
そして、制御部31は、前記第1のハンドオーバ条件と前記第2のハンドオーバ条件とを共に満たすと判定した場合、無線端末4を、セルAからセルBへのハンドオーバを行なうことなく、セルAからセルCに直接ハンドオーバさせる。
即ち、本例の制御部31は、無線基地局2−1に接続する無線端末である接続無線端末4を隣接無線基地局2−2へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局2−2が該接続無線端末4を他隣接無線基地局2−3へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末4を該他隣接無線基地局2−3へハンドオーバさせる制御部の一例として機能する。
これにより、無線基地局2−1は、例えば、セルAからセルBへの不要なハンドオーバを省略することができるので、ハンドオーバの発生を抑制し、無線通信システムの負荷を低減することが可能となる。また、ハンドオーバの発生を抑制し、瞬断の発生を低減することが可能となる。
また、制御部31は、無線端末4が前記第1のハンドオーバ条件を満たす一方、前記第2のハンドオーバ条件を満たさないと判定した場合、無線端末4を、セルAからセルBにハンドオーバさせてもよい。
なお、前述のように、本例では、無線基地局2−1が上記のハンドオーバ制御を行なう例を用いたが、他の無線基地局2−2,2−3が同様のハンドオーバ制御を行なってもよい。
次に、上記のように構成された無線端末4及び無線基地局2を有する無線通信システム1の動作例について説明する。
(1.4)無線通信システム1の動作例
まず、図8に例示するように、無線基地局2は、Measurement Reportに関する設定を無線端末4に通知すべく、RRC Connection Reconfigurationメッセージを無線端末4へ送信する(ステップS10)。なお、RRC Connection Reconfigurationメッセージには、Measurement Reportに関する設定情報を含む、Measurement Report Configurationメッセージが含まれる。
このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、無線端末4が無線通信システム1へ接続する際や、Measurement Reportに関する設定の変更時、あるいは、無線端末4がサービングセルAから他のセルB,Cにハンドオーバするタイミングで送信される。
無線端末4は、無線基地局2からRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、Measurement Report Configurationに含まれる測定(Measurement)の条件や、Measurement Reportの通知(送信)条件、通知内容に関する設定を参照する。
そして、無線端末4は、Measurement Report Configurationに含まれる各種の設定に基づいて、サービングセルAにおける受信電力または受信品質(Ms)及び隣接セルB,Cにおける受信電力または受信品質(MnB、MnC)の測定を行ない、無線基地局2−1へ当該測定結果を含むMeasurement Reportを送信する。
ここで、図9にMeasurement Report Configurationメッセージの内容の一例を示す。
この図9に例示するように、Measurement Report Configurationメッセージは、測定対象モジュール(MeasObjectMod),通知設定モジュール(ReportConfigMod)及び測定IDモジュール(MeasIDMod)の3つのパートから構成される。
MeasObjectModは、測定対象のセルについての情報を含んでいる。具体的には例えば、MeasObjectModには、各設定を識別するためのID(measObjectID)や、測定対象の隣接セルについての情報のリスト(CellsModList)が含まれる。
CellsModListには、隣接セルの情報(CellsMod)が含まれる。また、各CellsModには、セルを識別するためのID(CellID)や、Measurement Reportの通知条件に関するマージン値(HOmargin)が含まれる。
また、ReportConfigModは、Measurement Reportの通知条件や、通知内容に関する設定情報を含んでいる。具体的には例えば、ReportConfigModには、各設定を識別するためのID(ReportConfigID)や、Measurement Reportの通知条件として、受信電力を参照するか、受信品質を参照するかについての指定(triggerQuantity)や、Measurement Reportの通知内容として、triggerQuantityが指定しているもの(受信電力あるいは受信品質)か、受信電力と受信品質の両方かの指定(reportQuantity)が含まれる。これらのパラメータ設定及び無線端末4における当該設定の利用方法については後述する。
MeasIDModは、測定対象の情報であるMeasObjectModに対し、Measurement Reportについての設定情報であるReportConfigModの適用を行なう。MeasIDModは、それ自体のID(MeasID)とMeasObjectModのID(MeasObjectID)と、ReportConfigModのID(ReportConfigID)とから構成される。
ここで、MeasObjectMod,ReportConfigMod,MeasIDMod,CellsModの関係の一例を図10に示す。
この図10に例示するように、MeasIDMod1は、MeasObjectMod1に対し、ReportConfigMod1を適用し、MeasIdMod2は、MeasObjectMod1に対し、ReportConfigMod2を適用している。このように,各MeasObjectModに対し、複数のReportConfiModを設定することも可能である。
無線端末4は、これらのMeasurement Report Configurationメッセージに基づいて、サービングセルAにおける受信品質あるいは受信電力(Ms)及び隣接セルB,Cにおける受信品質あるいは受信電力(MnB、MnC)の測定を行なう。さらに、無線端末4は、サービングセルAを構成する無線基地局2−1へ上記の測定結果を含む、Measurement Reportを送信する。
ここで、無線基地局2−1が、自局2−1と接続している無線端末4に送信するMeasurement Report Configurationメッセージの一例を図11に示す。
この図11に例示するように、MeasObjectModのCellsModList内のCellsModでは、隣接セルB(cellID=B)及び隣接セルC(cellID=C)についての設定がそれぞれなされている。なお、図11に示す例では、セルBに対するHOmarginをHmBとする一方、隣接セルCに対するHOmarginをHmCに設定している。また、MeasObjectModに対するReportConfigModでは、triggerQuantityを「0」(受信電力を測定させる設定)あるいは「1」(受信品質を測定させる設定)に設定している。さらに、reportQuantityを「0」(triggerQuantityと同じ情報を報告させる設定)あるいは「1」(受信電力及び受信品質を報告させる設定)に設定している。
次に、無線基地局2−1に接続している無線端末4が、図11に例示したMeasurement Report Configurationメッセージに基づいて、Measurement Reportを送信する際の処理フローの一例を図12に示す。
この図12に例示するように、まず、無線端末4は、サービングセルAにおける受信電力及び受信品質の少なくとも一方(Ms)を測定する(ステップS20)。また、無線端末4は、隣接セルB,Cにおける受信電力及び受信品質の少なくとも一方(MnB、MnC)を測定する(ステップS21)。
そして、無線端末4は、Measurement Report Configurationメッセージに設定されるtriggerQuantityに基づき、セルA,セルB及びセルCにおける各受信電力あるいは受信品質(Ms、MnB、MnC)について、Measurement Reportの通知条件を満たすかどうかを判断する。
具体的には、例えば、無線端末4は、セルB,Cの受信電力あるいは受信品質の測定結果であるMnB,MnCと、サービングセルAの受信電力あるいは受信品質の測定結果であるMsとに基づいて、以下の式(2)あるいは式(3)の条件を満たすかを判断する(ステップS22)。
Figure 2012127600
Figure 2012127600
ここで、HmB及びHmCは、それぞれ、Measurement Report Configurationメッセージに設定されるパラメータ(HOmargin)である。即ち、各ハンドオーバ条件は、無線端末4がハンドオーバ元の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報と無線端末4がハンドオーバ先の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報との比較における重みを含んでいる。
上記の式(2)及び式(3)をいずれも満たさない場合(ステップS22のNoルート)、無線端末4は、測定通知を無線基地局2−1に送信することなく、処理を終了する。
一方、上記の式(2)及び式(3)のいずれかを満足する場合(ステップS22のYesルート)、無線端末4は、サービングセルAを構成する無線基地局2−1へMeasurement Reportを送信する(ステップS23)。
ここで、Measurement Reportの内容の一例を図13に示す。
この図13に例示するように、Measurement Reportは、測定結果についての情報であるMeasResultsを含む。このMeasResultsは、measID,measResultServCell及びmeasResultNeighCellsから構成される。
MeasIDは、図9に示すMeasurement Report ConfigurationメッセージのMeasIDModにおけるMeasIDに対応している。これにより、無線端末4は、Measurement Report ConfigurationメッセージのMeasIDに対応する測定結果をMeasIDにより指定して、Measurement Reportを送信する。
measResultServCellは、サービングセルAの受信電力(rsrpResult)及び受信品質(rsrqResult)のうち少なくともいずれかの情報を含む。また、measResultNeighCellsにおけるmeaseResultNeighCellは、隣接セルB,CのID(phyCellId)と、隣接セルB,Cにおける受信電力(rsrpResult)及び受信品質(rsrqResult)のうち少なくともいずれかとを含む。なお、上述したように、Measurement Reportに含まれる情報が、受信電力か受信品質か、あるいはその両方かは、Measurement Report ConfigurationメッセージにおけるreportQuantityによって指定(設定)される。
ここでは、セルAを構成する無線基地局2−1に接続している無線端末4が、図11に示したMeasurement Report Configurationメッセージに基づき、図12のステップS22に示したMeasurement Reportの通知条件を満たす場合にMeasurement Reportを無線基地局2−1へ送信する。
このとき、Measurement ReportのMeasResultsには、サービングセルAにおける受信電力及び受信品質の少なくとも一方(Ms)と、隣接セルB,Cにおける受信電力及び受信品質の少なくとも一方(MnB、MnC)とが設定される。
ここで、ハンドオーバのシーケンスの一例を図14に示す。なお、無線基地局2−1が複数のセルを構成しており、無線端末4が、当該無線基地局2内の複数のセル間でハンドオーバを行なう場合、異なる無線基地局2間でのシーケンスは省略することができる。
まず、無線端末4は、サービングセルAにおける受信電力あるいは受信品質(Ms)と、隣接セルB,Cにおける受信電力あるいは受信品質(MnB、MnC)とを測定する。そして、当該測定の結果、Measurement Reportの通知条件を満たした場合、無線端末4は、サービングセルAを構成する無線基地局2−1へMeasurement Reportを送信する(ステップS30)。なお、図14に示す例では、サービングセルAに隣接するセルBの受信電力あるいは受信品質(MnB)が、Measurement Reportの通知条件を満たしている。
無線端末4は、測定したセルAの受信電力及び受信品質のうち少なくとも一方の情報(Ms)と、セルB,Cの受信電力及び受信品質のうち少なくとも一方の情報(MnB、MnC)とをMeasurement Reportに含めて無線基地局2−1に送信する。
無線端末4からMeasurement Reportを受信した無線基地局2−1は、Measurement Reportに含まれるセルAの受信電力あるいは受信品質(Ms)とセルB,Cの受信電力あるいは受信品質(MnB、MnC)を参照し、各ハンドオーバ条件に照らして、ハンドオーバのターゲットセルを決定(HO decision)する制御を行なう(ステップS31)。ここでは、無線基地局2−1は、ハンドオーバのターゲットセルとして、セルBではなくセルCを選択する。
ハンドオーバ先としてセルCを決定した後、無線基地局2−1は、セルCを提供する無線基地局2−3に対して、Handover Requestメッセージを送信する(ステップS32)。
無線基地局2−1からHandover Requestメッセージを受信した無線基地局2−3は、無線端末4のハンドオーバを許可する場合、無線基地局2−1に対して、Handover Request Acknowledgeメッセージを返信する(ステップS33)。
無線基地局2−1は、無線基地局2−3からHandover Request Acknowledgeメッセージを受信した後、無線端末4に対して、RRC Connection Reconfigurationメッセージを送信する(ステップS34)。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、無線端末4に対するハンドオーバを指示するための制御メッセージであり、上述のように、ハンドオーバのターゲットセルであるセルCに関する各種の情報を含んでいる。
無線基地局2−1からRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信した無線端末4は、当該メッセージに含まれる各種の情報を参照して、ターゲットセルCを構成する無線基地局2−3に接続を行ない、無線基地局2−3に対して、RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを送信する(ステップS35)。
そして、無線基地局2−3は、無線端末4からのRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを受信し、ハンドオーバのシーケンスが終了する。
ここで、セルAを提供する無線基地局2−1がハンドオーバのターゲットセルを決定する際に参照するテーブルの一例を図15に示す。なお、この図15に例示するテーブルは、前述の記憶部32に格納され、サービングセルAから隣接セルB,Cにハンドオーバするための条件(H1(=HmB)、H2(=HmC))と、隣接セルB,C間でハンドオーバが行なわれる条件(H3、H4)とを保持している。隣接セルB,C間でハンドオーバが行なわれる条件(H3、H4)については、既述したとおり、隣接する他の無線基地局2−2あるいは2−3から無線基地局2−1へ予め通知される。なお、サービングセルAから隣接セルB,Cへのハンドオーバ条件については、式(2)及び式(3)に示したとおりである。
上記のテーブル中、隣接セルB,C間におけるハンドオーバ条件に関する情報(H3、H4)は、隣接セルBまたは隣接セルCを提供する無線基地局2−2または無線基地局2−3において設定されているMeasurement Report Configurationに従って、設定される。
ここで、図16に無線基地局2間で送受信される制御メッセージの一例を示す。
この図16に例示するように、無線基地局2−2は、無線基地局2−3及び無線基地局2−1へハンドオーバ条件に関する情報を通知する。
無線基地局2−2は、まず、無線基地局2−3に対して、Mobility Change Requestメッセージを送信し(ステップS50)、セルBとセルCとの間のハンドオーバ条件の更新を要求する。
具体的には例えば、無線基地局2−2における負荷が所定の閾値よりも大きくなり、無線基地局2−2から無線基地局2−3に対して、ハンドオーバ条件の更新を図る場合、無線基地局2−2は、セルBからセルCへのハンドオーバ条件に用いられるHOmargin値(H3)を小さくする変更を行なうとともに、セルCからセルBへのハンドオーバ条件に用いられるHOmargin値(H4)を大きくする変更を行なうよう、無線基地局2−3に要求する。
無線基地局2−3は、上記の要求を許可する場合、無線基地局2−2へMobility Change Acknowledgeメッセージを返信する(ステップS51)。
次に、無線基地局2−2は、無線基地局2−1に対して、Mobility Change Requestメッセージを送信する(ステップS52)。当該Mobility Change Requestメッセージには、セルBからセルAへのハンドオーバ条件に用いられるHOmargin値を小さくする変更を行なうとともに、セルAからセルBへのハンドオーバ条件に用いられるHOmargin値(H1=HmB)を大きくする変更を行なうよう、無線基地局2−1に要求する。
また、無線基地局2−2は、Mobility Change Requestメッセージに、上記更新したHOmargin値(H3)の情報を少なくとも含ませて、無線基地局2−1に送信する。なお、当該Mobility Change Requestメッセージには、上記更新したHOmargin値(H4)の情報が含まれてもよい。
無線基地局2−1は、上記の要求を許可する場合、無線基地局2−2へMobility Change Acknowledgeメッセージを返信する(ステップS53)。
ここで、無線基地局2−2から無線基地局2−1へ送信されるMobility Change Requestメッセージの内容の一例を示す。
この図17に例示するように、本例のMobility Change Requestメッセージは、Change Request情報とChange Notification情報とを有する。
Change Request情報は、例えば、Mobility Change Requestメッセージの送信元である無線基地局2−2が提供するセルBのID(Cell ID2)と、Mobility Change Requestメッセージの送信先である無線基地局2−1が提供するセルAのID(Cell ID1)とを有する。
また、Change Request情報は、Cell ID2のセルBからCell ID1のセルAへのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin値あるいは差分値を示すHO trigger change1情報と、Cell ID1のセルAからCell ID2のセルBへのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin値あるいは差分値を示すHO trigger change2情報とを有する。なお、差分値とは、現在のHOmargin値と更新(変更)後のHOmargin値との差を示す値である。
さらに、Change Notification情報は、例えば、Mobility Change Requestメッセージの送信元である無線基地局2−2が提供するセルBのID(Cell ID2)と、無線基地局2−2及び無線基地局2−1に隣接する無線基地局2−3が提供するセルCのID(Cell ID3)とを有する。
また、Change Notification情報は、Cell ID2のセルBからCell ID3のセルCへの第2のハンドオーバ条件に含まれるHOmargin値あるいは差分値を示すHO trigger change3情報を有する。なお、Change Notification情報は、Cell ID3のセルCからCell ID2のセルBへのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin値あるいは差分値を示すHO trigger change4情報を有していてもよい。
このように、本例では、例えば、無線基地局2−1は、第1のハンドオーバ条件に関する情報(Change Request情報)に加えて第2のハンドオーバ条件に関する情報(Change Notification情報)を含むMobility Change Requestメッセージを無線基地局2−2から通知されることができる。
なお、上記の例では、無線基地局2−2は、無線基地局2−3,無線基地局2−1の順にMobility Change Requestメッセージを送信したが、例えば、上記更新後のHOmargin値(H3)と上記更新後のHOmargin値(H1=HmB)との各値に基づいて、Mobility Change Requestメッセージの送信順を決定してもよい。
例えば、無線基地局2−2は、上記更新後のHOmargin値(H3)と上記更新後のHOmargin値(H1=HmB)とを比較し、上記更新後のHOmargin値が小さい方の無線基地局2の順に、Mobility Change Requestメッセージを送信してもよい。なお、無線基地局2−2は、先にMobility Change Requestメッセージを送信する無線基地局2−3には、後に無線基地局2−1へ送信されるMobility Change Requestメッセージに含まれる、HOmargin値に関する情報を通知しなくてもよい。
例えば、図18に示すように、まず、無線基地局2−2は、自局2−2の負荷を測定し、当該測定結果が所定の閾値よりも大きいかどうかを判定する。なお、無線基地局2の負荷には、例えば、無線基地局2でのCPU負荷やリソース使用量やリソース使用率などが含まれる。
そして、自局2−2の負荷所定の閾値よりも大きいと判定(検出)した場合(ステップS60)、無線基地局2−2は、自局2−2が提供するセルBに隣接するセルA,Cをそれぞれ提供する無線基地局2−1,2−3における負荷を取得する(ステップS61)。なお、無線基地局2−1,2−3における負荷についての情報は、無線基地局2がそれぞれ有するネットワークIF部26によって、それぞれ送受信されることができる。
次いで、無線基地局2−2は、ステップS60及びS61で取得した各負荷についての情報に基づき、自局2−2が提供するセルBから隣接セルA,Cへのハンドオーバ条件に含まれる各HOmargin値と、隣接セルA,CからセルBへのハンドオーバ条件に含まれる各HOmargin値とを計算(算出)する(ステップS62)。なお、既述のように、負荷が比較的低いセルに対してや、負荷が比較的高いセルで使用される無線周波数とは異なる無線周波数を利用しているセルに対しては、優先的にHOmargin値を小さく変更してもよい。
さらに、無線基地局2−2は、ステップS62で算出した各HOmargin値に基づき、セルBからのハンドオーバ条件に含まれるHOmargin値が小さい順に、隣接セルA,Cに対するMobility Change Requestメッセージの送信順序をソートする(ステップS63)。
そして、無線基地局2−2は、ステップS63でソートした順序で、Mobility Change Requestメッセージを無線基地局2−3,2−1へ送信する(ステップS64)。
これにより、無線基地局2−2は、無線基地局2−1へのMobility Change RequestメッセージのChange Notification情報に、無線基地局2−2と無線基地局2−3との間での第2のハンドオーバ条件に含まれる情報(H3)を含めることができる。なお、上述した例では、無線基地局2−2が無線基地局2−1に対して第2のハンドオーバ条件に含まれる情報(H3)を通知したが、無線基地局2−3が同様の情報を無線基地局2−1に通知してもよい。
ここで、本例の無線基地局2−1は、無線基地局2−2あるいは無線基地局2−3から通知された第2のハンドオーバ条件に含まれる情報(H3)を記憶部32の上記テーブルに格納し、当該テーブルの内容に基づき、無線端末4のハンドオーバ先を決定する制御を行なう。
図19に上記ハンドオーバ先決定の制御フローの一例を示す。
この図19に例示するように、まず、無線基地局2−1は、無線端末4からのMeasurement Reportの受信を契機として、Measurement Reportにそれぞれ含まれる、セルBにおける受信電力あるいは受信品質(MnB)とセルAにおける受信電力あるいは受信品質(Ms)と、上記テーブルに格納されるHOmargin(H1=HmB)とに基づいて、無線端末4が第1のハンドオーバ条件を満たすかどうかを判定する(ステップS40)。具体的には、無線基地局2−1は、次式(4)を満たすかどうかを判定する。
Figure 2012127600
上記の式(4)を満たす場合(ステップS40のYesルート)、無線基地局2−1は、Measurement Reportにそれぞれ含まれる、セルCにおける受信電力あるいは受信品質(MnC)とセルAにおける受信電力あるいは受信品質(Ms)と、上記テーブルに格納されるHOmargin(H2=HmC)とに基づいて、無線端末4が他のハンドオーバ条件を満たすかどうかを判定する(ステップS41)。具体的には、無線基地局2−1は、次式(5)を満たすかどうかを判定する。
Figure 2012127600
上記の式(5)を満たす場合(ステップS41のYesルート)、無線端末4は、セルAからセルBへの第1のハンドオーバ条件と、セルAからセルCへのハンドオーバ条件とをともに満たしているので、さらに、無線基地局2−1は、無線端末4をセルB,Cのいずれにハンドオーバさせるほうがいいのかを判定する(ステップS43)。具体的には、無線基地局2−1は、次式(6)を満たすかどうかを判定する。
Figure 2012127600
上記の式(6)を満たす場合(ステップS43のYesルート)、無線基地局2−1は、セルBを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルの候補に設定する(ステップS44)。
また、上記の式(5)を満たさない場合(ステップS41のNoルート)、無線端末4は、セルAからセルBへの第1のハンドオーバ条件のみを満たしているので、無線基地局2−1は、セルBを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルの候補に設定する(ステップS44)。
一方、上記の式(4)を満たさない場合(ステップS40のNoルート)、無線基地局2−1は、Measurement Reportにそれぞれ含まれる、セルCにおける受信電力あるいは受信品質(MnC)とセルAにおける受信電力あるいは受信品質(Ms)と、上記テーブルに格納されるHOmargin(H2=HmC)とに基づいて、無線端末4が上記の式(5)に示した他のハンドオーバ条件を満たすかどうかを判定する(ステップS42)。
上記の式(5)を満たす場合(ステップS42のYesルート)や、上記の式(6)を満たさない場合(ステップS43のNoルート)、無線基地局2−1は、セルCを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルの候補に設定する(ステップS45)。なお、上記の式(5)を満たさない場合(ステップS42のNoルート)は、無線端末4がいずれのハンドオーバ条件も満たさないので、無線基地局2−1は、無線端末4のハンドオーバを実施することなく処理を終了する。
ここで、本例の無線基地局2−1は、上記のステップS44及びS45で設定したハンドオーバ先が妥当かどうかを判定し、当該判定結果に応じて、無線端末4のハンドオーバ先を、上記のステップS44及びS45で設定したハンドオーバ先とは異なるハンドオーバ先に決定する。
例えば、無線基地局2−1は、上記ステップS44においてセルBを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルの候補に設定した後、当該ハンドオーバが仮に行なわれた場合に、セルBからセルCへの更なるハンドオーバが行なわれるかどうかを判定する(ステップS46)。具体的には、無線基地局2−1は、次式(7)を満たすかどうかを判定する。
Figure 2012127600
そして、上記の式(7)を満たす場合(ステップS46のYesルート)、無線基地局2−1は、セルBではなく、セルCを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルに決定して(ステップS48)、処理を終了する。
一方、上記の式(7)を満たさない場合(ステップS46のNoルート)、無線基地局2−1は、ステップS44においてターゲットセルの候補に設定したセルBを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルに決定して(ステップS49)、処理を終了する。
また、例えば、無線基地局2−1は、上記ステップS45においてセルCを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルの候補に設定した後、当該ハンドオーバが仮に行なわれた場合に、セルCからセルBへの更なるハンドオーバが行なわれるかどうかを判定する(ステップS47)。具体的には、無線基地局2−1は、次式(8)を満たすかどうかを判定する。
Figure 2012127600
そして、上記の式(8)を満たす場合(ステップS47のYesルート)、無線基地局2−1は、セルCではなく、セルBを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルに決定して(ステップS49)、処理を終了する。
一方、上記の式(8)を満たさない場合(ステップS47のNoルート)、無線基地局2−1は、ステップS45においてターゲットセルの候補に設定したセルCを無線端末4のハンドオーバ先のターゲットセルに決定して(ステップS48)、処理を終了する。
なお、上記テーブルに隣接セルB,C間のハンドオーバ条件に関する情報(H3、H4)が設定されていない場合は、無線基地局2−1は、上記ステップS46〜S49の処理を行なわないようにしてもよい。
以上のように、本例によれば、無線基地局2−1は、自局2−1と接続している無線端末4がセルAからセルBへハンドオーバするための第1のハンドオーバ条件と、セルBからセルCへハンドオーバするための第2のハンドオーバ条件とを満たす場合に、無線端末4をセルAからセルBではなく、セルAからセルCへハンドオーバさせる。即ち、無線端末4は、セルBを経由することなく、セルAからセルCへ直接ハンドオーバされる。
これにより、セルAからセルBへのハンドオーバを省略することができるので、ハンドオーバの発生を抑制し、無線通信システム1の負荷を低減することが可能となる。また、ハンドオーバに起因する瞬断の発生を低減することも可能となる。なお、既述のとおり、他の無線基地局2−2,2−3においても同様のハンドオーバ制御を行なうことができる。
図20に無線端末4のハードウェア構成の一例を示す。
無線IF(InterFace)49は、無線基地局2と無線通信を行なうためのインタフェース装置である。プロセッサ50は、データを処理する装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等を含む。メモリ51は、データを記憶する装置であり、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を含む。論理回路52は、論理演算を行なう電子回路であり、例えばLSI(Large Scale Integration)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)等を含む。入力IF53は、入力を行なう装置であり、例えば操作ボタンやマイク等を含む。出力IF54は、出力を行なう装置であり、例えばディスプレイやスピーカ等を含む。
なお、図6に例示する無線端末4の各構成と図20に例示する無線端末4の各構成との対応関係は、例えば次の通りである。
無線IF49は、例えば、アンテナ41,デュプレクサ42,受信部43の一部及び送信部48の一部に対応する。プロセッサ50,メモリ51及び論理回路52は、例えば、受信部43の一部,測定部44,データ処理部45,制御部46,データ生成部47及び送信部48の一部に対応する。
また、図21に無線基地局2のハードウェア構成の一例を示す。
無線IF(InterFace)34は、無線端末4と無線通信を行なうためのインタフェース装置である。プロセッサ35は、データを処理する装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等を含む。メモリ36は、データを記憶する装置であり、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を含む。論理回路37は、論理演算を行なう電子回路であり、例えばLSI(Large Scale Integration)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)等を含む。有線IF38は、携帯電話システムの網側のネットワーク(いわゆるバックホールネットワーク)に接続された他の無線基地局等と有線通信を行なうためのインタフェース装置である。
なお、図7に例示する無線基地局2の各構成と図21に例示する無線基地局2の各構成との対応関係は、例えば次の通りである。
無線IF34は、例えば、アンテナ21,デュプレクサ22,受信部23の一部及び送信部30の一部に対応する。プロセッサ35,メモリ36及び論理回路37は、例えば、受信部23の一部,制御メッセージ抽出部24,データ生成部25,識別部27,バッファ部28,PDU生成部29,送信部30の一部,記憶部32を有する制御部31及び制御メッセージ生成部33に対応する。有線IF38は、例えば、ネットワークIF部26に対応する。
〔2〕その他
なお、上述した実施形態における無線基地局2及び無線端末4の各構成及び各機能は、必要に応じて取捨選択してもよいし、適宜組み合わせて用いてもよい。即ち、本発明の機能を発揮できるように、上記の各構成及び各機能を取捨選択したり、適宜組み合わせて用いたりしてもよい。
例えば、上述した実施形態において、無線基地局2−1は、Mobility Change Requestメッセージを無線基地局2−2から受信することで、第2のハンドオーバ条件に関する情報を取得しているが、これ以外の方法で第2のハンドオーバ条件を取得してもよい。例えば、無線基地局2−1において第2のハンドオーバ条件を事前設定により記憶させておいてもよい。このような実施形態は、ハンドオーバ条件が無線基地局間で異なるものの、ハンドオーバ条件が動的に変更されない、または、変更の頻度がそれほど多くない場合に実施することができる。
また、上述した実施形態では、無線通信システム1が、互いに隣接する3つのセルを有する例を用いて本発明を説明したが、互いに隣接するセルが3つより大きい場合であっても上記と同様のハンドオーバ制御を行なうことができる。この場合、例えば、無線基地局2−1は、各隣接セル間におけるハンドオーバ条件に含まれる情報を他の無線基地局2から受信し、各隣接セルについて、図16に例示したような制御フローを行なえばよい。具体的には例えば、サービングセルを提供する無線基地局2が、無線端末4のハンドオーバ先を順次先読みし、最終的に無線端末4が接続することになる無線基地局2へ最初からハンドオーバさせる制御を行なうようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、無線基地局2がハンドオーバ制御の主体である例を用いて本発明を説明したが、無線端末4がハンドオーバ制御の主体であってもよい。この場合、例えば、無線端末4が、無線基地局2から各種の情報を受信し、受信した各種の情報に基づいて、図16に例示したような制御フローを行なえばよい。
また、上述した実施形態では、無線基地局2−2あるいは2−3が第2のハンドオーバ条件に含まれる情報を無線基地局2−1へ通知する例を用いて本発明を説明したが、無線基地局2−2あるいは2−3は、自局2−2あるいは2−3に隣接する他の無線基地局へ第2のハンドオーバ条件に含まれる情報を通知してもよい。これにより、無線基地局2−2あるいは2−3と、無線基地局2−2あるいは2−3に隣接する他の無線基地局との間に位置する無線端末4に対しても同様のハンドオーバ制御を実施することが可能となる。
100,101 無線通信システム
200−1,200−2,200−3 無線基地局
300−1,300−2,300−3 無線エリア(セルA,セルB,セルC)
400 無線端末
1 無線通信システム
2−1,2−2,2−3 無線基地局
3−1,3−2,3−3 無線エリア(セルA,セルB,セルC)
4 無線端末
41 アンテナ
42 デュプレクサ
43 受信部
44 測定部
45 データ処理部
46 制御部
47 データ生成部
48 送信部
49 無線IF
50 プロセッサ
51 メモリ
52 論理回路
53 入力IF
54 出力IF
21 アンテナ
22 デュプレクサ
23 受信部
24 制御メッセージ抽出部
25 データ生成部
26 ネットワークIF部
27 識別部
28 バッファ部
29 PDU生成部
30 送信部
31 制御部
32 記憶部
33 制御メッセージ生成部
34 無線IF
35 プロセッサ
36 メモリ
37 論理回路
38 有線IF
さらに、上述した実施形態では、無線基地局2がハンドオーバ制御の主体である例を用いて本発明を説明したが、無線端末4がハンドオーバ制御の主体であってもよい。この場合、例えば、無線端末4が、無線基地局2から各種の情報を受信し、受信した各種の情報に基づいて、図16に例示したような制御フローを行なえばよい。
また、上述した実施形態では、無線基地局2−2あるいは2−3が第2のハンドオーバ条件に含まれる情報を無線基地局2−1へ通知する例を用いて本発明を説明したが、無線基地局2−2あるいは2−3は、自局2−2あるいは2−3に隣接する他の無線基地局へ第2のハンドオーバ条件に含まれる情報を通知してもよい。これにより、無線基地局2−2あるいは2−3と、無線基地局2−2あるいは2−3に隣接する他の無線基地局との間に位置する無線端末4に対しても同様のハンドオーバ制御を実施することが可能となる。
<付記>
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
無線基地局であって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、
前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、ことを特徴とする、無線基地局。
(付記2)
前記ハンドオーバさせる条件は、無線端末がハンドオーバ元の無線基地局から受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報と無線端末がハンドオーバ先の無線基地局から受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報との比較における重みを含む、ことを特徴とする、付記1記載の無線基地局。
(付記3)
前記制御部は、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせないと前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせる、ことを特徴とする、付記1または2に記載の無線基地局。
(付記4)
前記接続無線端末が前記無線基地局,前記隣接無線基地局及び前記他隣接無線基地局のそれぞれから受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報を該接続無線端末から受信する受信部をさらにそなえ、
前記制御部は、受信した前記受信電力又は受信品質に関する情報に基づき、前記接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせるか否かを決定するとともに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせるか否かを判定する、ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の無線基地局。
(付記5)
前記受信部は、前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件あるいは前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件が変更されたタイミングで、前記隣接無線基地局又は前記他隣接無線基地局から前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件又は前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に関する情報を受信する、ことを特徴とする、付記4記載の無線基地局。
(付記6)
前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記他隣接無線基地局に送信する送信部をさらにそなえる、ことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の無線基地局。
(付記7)
無線基地局であって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、
前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、ことを特徴とする、無線基地局。
(付記8)
少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、
前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、ことを特徴とする、無線通信システム。
(付記9)
前記ハンドオーバさせる条件は、無線端末がハンドオーバ元の無線基地局から受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報と無線端末がハンドオーバ先の無線基地局から受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報との比較における重みを含む、ことを特徴とする、付記8記載の無線通信システム。
(付記10)
前記制御部は、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせないと前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせる、ことを特徴とする、付記8または9に記載の無線通信システム。
(付記11)
前記接続無線端末が前記無線基地局,前記隣接無線基地局及び前記他隣接無線基地局のそれぞれから受信した無線信号の受信電力又は受信品質に関する情報を該接続無線端末から受信する受信部をさらにそなえ、
前記制御部は、受信した前記受信電力又は受信品質に関する情報に基づき、前記接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせるか否かを決定するとともに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせるか否かを判定する、ことを特徴とする、付記8〜10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記12)
前記受信部は、前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件あるいは前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件が変更されたタイミングで、前記隣接無線基地局又は前記他隣接無線基地局から前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件又は前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に関する情報を受信する、ことを特徴とする、付記11記載の無線通信システム。
(付記13)
前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記他隣接無線基地局に送信する送信部をさらにそなえる、ことを特徴とする、付記8〜12のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記14)
少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、
前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、ことを特徴とする、無線通信システム。
(付記15)
少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶し、
前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる、ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記16)
少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、
前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶し、
前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する、ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記17)
無線端末であって、
前記無線端末が接続する無線基地局と無線通信を行なう無線通信部と、
前記無線端末が接続する無線基地局が該無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する該無線基地局が、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合、該他隣接無線基地局へハンドオーバする制御部とをそなえる、ことを特徴とする、無線端末。

Claims (17)

  1. 無線基地局であって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、
    前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、
    ことを特徴とする、無線基地局。
  2. 前記ハンドオーバさせる条件は、無線端末がハンドオーバ元の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報と無線端末がハンドオーバ先の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報との比較における重みを含む、
    ことを特徴とする、請求項1記載の無線基地局。
  3. 前記制御部は、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせないと前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせる、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の無線基地局。
  4. 前記接続無線端末が前記無線基地局,前記隣接無線基地局及び前記他隣接無線基地局のそれぞれから受信した無線信号の受信品質に関する情報を該接続無線端末から受信する受信部をさらにそなえ、
    前記制御部は、受信した前記受信品質に関する情報に基づき、前記接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを決定するとともに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせることを判定する、
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線基地局。
  5. 前記受信部は、前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件あるいは前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件が変更されたタイミングで、前記受信品質に関する情報を受信する、
    ことを特徴とする、請求項4記載の無線基地局。
  6. 前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記他隣接無線基地局に送信する送信部をさらにそなえる、
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線基地局。
  7. 無線基地局であって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、
    前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、
    ことを特徴とする、無線基地局。
  8. 少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する記憶部と、
    前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる制御部とをそなえる、
    ことを特徴とする、無線通信システム。
  9. 前記ハンドオーバさせる条件は、無線端末がハンドオーバ元の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報と無線端末がハンドオーバ先の無線基地局から受信した無線信号の受信品質に関する情報との比較における重みを含む、
    ことを特徴とする、請求項8記載の無線通信システム。
  10. 前記制御部は、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせないと前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせる、
    ことを特徴とする、請求項8または9に記載の無線通信システム。
  11. 前記接続無線端末が前記無線基地局,前記隣接無線基地局及び前記他隣接無線基地局のそれぞれから受信した無線信号の受信品質に関する情報を該接続無線端末から受信する受信部をさらにそなえ、
    前記制御部は、受信した前記受信品質に関する情報に基づき、前記接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを決定するとともに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせることを判定する、
    ことを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  12. 前記受信部は、前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件あるいは前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件が変更されたタイミングで、前記受信品質に関する情報を受信する、
    ことを特徴とする、請求項11記載の無線通信システム。
  13. 前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記他隣接無線基地局に送信する送信部をさらにそなえる、
    ことを特徴とする、請求項8〜12のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  14. 少なくとも無線基地局を有する無線通信システムであって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶する記憶部と、
    前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する送信部をそなえる、
    ことを特徴とする、無線通信システム。
  15. 少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶し、
    前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合に、該接続無線端末を該他隣接無線基地局へハンドオーバさせる、
    ことを特徴とする、通信制御方法。
  16. 少なくとも無線基地局を有する無線通信システムの通信制御方法であって、
    前記無線基地局が該無線基地局に接続する無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を記憶し、
    前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局に送信する、
    ことを特徴とする、通信制御方法。
  17. 無線端末であって、
    前記無線端末が接続する無線基地局と無線通信を行なう無線通信部と、
    前記無線端末が接続する無線基地局が該無線端末を該無線基地局に隣接する隣接無線基地局へハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局向けハンドオーバ条件と、前記隣接無線基地局が該隣接無線基地局に接続する無線端末を前記無線基地局と該隣接無線基地局とに隣接する他隣接無線基地局にハンドオーバさせる条件である隣接無線基地局間ハンドオーバ条件とを記憶する該無線基地局が、前記無線基地局に接続する無線端末である接続無線端末を前記隣接無線基地局へハンドオーバさせることを前記隣接無線基地局向けハンドオーバ条件に基づいて決定したときに、該隣接無線基地局が該接続無線端末を前記他隣接無線基地局へハンドオーバさせると前記隣接無線基地局間ハンドオーバ条件に基づいて判定した場合、該他隣接無線基地局へハンドオーバする制御部とをそなえる、
    ことを特徴とする、無線端末。
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