JPWO2012115246A1 - 通信モジュールおよび携帯型電子機器 - Google Patents

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Abstract

本発明の通信モジュールは、基板と、前記基板の表面に設けられ、互いに離れているレーザ素子および受光素子と、前記レーザ素子および前記受光素子を一括して封止する透明な樹脂パッケージと、前記レーザ素子の出射面に対して所定の距離を隔てて対向するように設けられ、前記レーザ素子が出射したレーザ光を拡散させるための拡散ユニットとを含み、前記レーザ素子と前記受光素子との距離Tは、下記式(1)を満たす、通信モジュール。T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)(式(1)中、t1は前記レーザ素子の前記出射面と前記拡散ユニットとの距離を示し、θは前記レーザ素子の最大出射角を示し、t2は前記基板の前記表面に対する前記出射面までの高さと前記受光素子の受光面までの高さとの差を示し、θ´は前記拡散ユニットの最大拡散角を示している。)

Description

本発明は、通信モジュールおよびそれを備えた携帯型電子機器に関する。
たとえば、特許文献1に開示された赤外線通信用の光通信システムは、光散乱部材で封止されたLDチップを有する光送信デバイスおよび受光素子を備えている。光送信デバイスおよび受光素子は、ガラスエポキシ樹脂基板上に並列して設けられ、エポキシ樹脂モールドレンズによって一括して封止されている。
特許文献1の光通信システムは、LDチップから出射したレーザ光を光散乱部材中の光散乱粒子で複数回散乱させることにより、光のコヒーレンシを低減させる。これにより、レーザ光のアイセーフ化を図っている。
特開2006−352105号公報
本発明の目的は、レーザ素子および受光素子を同一基板上に搭載する通信モジュールにおいて、レーザ光をアイセーフ化できながら、受光素子へのノイズ光の侵入を防止することができる通信モジュールおよびそれを備えた携帯型電子機器を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の通信モジュールは、基板と、前記基板の表面に設けられ、互いに離れているレーザ素子および受光素子と、前記レーザ素子および前記受光素子を一括して封止する透明な樹脂パッケージと、前記レーザ素子の出射面に対して所定の距離を隔てて対向するように設けられ、前記レーザ素子が出射したレーザ光を拡散させるための拡散ユニットとを含み、前記レーザ素子と前記受光素子との距離Tは、下記式(1)を満たす。
T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)
(式(1)中、t1は前記レーザ素子の前記出射面と前記拡散ユニットとの距離を示し、θは前記レーザ素子の最大出射角を示し、t2は前記基板の前記表面に対する前記出射面までの高さと前記受光素子の受光面までの高さとの差を示し、θ´は前記拡散ユニットの最大拡散角を示している。)
本発明の通信モジュールは、レーザ素子から出射されたレーザ光を拡散ユニットで拡散させることができる。この拡散により、レーザ光のコヒーレンシを低減することができるので、レーザ光をアイセーフ化することができる。
また、レーザ素子と受光素子との間に、上記式(1)を満たす距離Tが設けられている。そのため、レーザ素子から最大出射角で出射されたレーザ光が、拡散ユニットにおいて最大拡散角で基板へ向かって反射しても、その反射レーザ光は受光素子の受光面に達することがない。その結果、受光素子へのノイズ光の侵入を防止することができる。
なお、上記(1)式において、拡散ユニットの最大拡散角θ´とは、レーザ素子から出射されたレーザ光のうち、最大出射角θで出射されたレーザ光の最大拡散角を意味している。
前記拡散ユニットは、拡散面および当該拡散面とは反対側の非拡散面を有する拡散板を含んでいてもよく、その場合、当該拡散板は、前記拡散面を上方に向けた姿勢で前記樹脂パッケージ上に設けられていることが好ましい。
拡散板の拡散面で反射後の光の軌道は、レーザ素子の出射面と拡散板との距離、およびレーザ光の出射角および拡散板の拡散分布等に基づいて容易に明確にすることができる。これにより、反射レーザ光が達すると予想される基板上の領域を容易に設定することができる。その結果、反射レーザ光の到達予想領域から受光素子を離すことにより、受光素子へのノイズ光の侵入を容易に防止することができる。
また、この種の通信モジュールの作製にあたっては、レーザ素子および受光素子を一括して樹脂パッケージで封止した後、別途用意した拡散板を樹脂パッケージ上に設ければよい。そのため、LDチップを光散乱部材で封止する工程、および当該LDチップおよび受光素子をエポキシ樹脂モールドレンズでさらに封止する工程の2回の封止工程を行う従来の手法とは異なり、封止工程が1回で済む。その結果、製造工程を簡略化することもできる。
また、前記樹脂パッケージは、前記レーザ素子および前記受光素子を封止し、前記基板の前記表面に平行な表面を有するパッケージ本体と、前記パッケージ本体の前記表面に接する底壁および側壁を有し、当該底壁および当該側壁によって区画された凹部が形成され、当該凹部において前記拡散面を上方に向けた姿勢で前記底壁により前記拡散板を支持する拡散板実装台とを含むことが好ましい。
この構成では、拡散板実装台の高さ(パッケージ本体の表面と凹部の底面との距離)を調節することにより、パッケージ本体の高さを変えずに、レーザ素子の出射面と拡散板との距離を変えることができる。すなわち、レーザ素子の出射面と拡散板との距離を長くすることによって受光素子の受光面とパッケージ本体の表面との距離が長くなったり、レーザ素子の出射面と拡散板との距離を短くすることによって受光素子の受光面とパッケージ本体の表面との距離が短くなったりすることがない。そのため、拡散板実装台の高さの変更に起因して、パッケージ本体に入射したレーザ光の軌道長が変わることがない。したがって、基板の大きさに制約があり、レーザ素子と受光素子との距離Tの上限が制約される場合でも、拡散板実装台の高さを調節することにより、受光素子における集光特性に影響を与えずに、反射レーザ光の到達予想領域を変えることができる。
また、前記拡散板実装台の前記側壁は、前記底壁に対して傾斜し、前記凹部に面する傾斜面を有していてもよい。
また、前記拡散板実装台は、前記側壁が前記底壁を取り囲む平面視環状に形成された器状に形成されていることが好ましい。
拡散板実装台の底壁が側壁で取り囲まれているので、底壁に拡散板を設置する際、基板に平行な方向におけるズレをなくすことができるか、または、当該方向におけるズレ量を小さくすることができる。そのため、基板に平行な方向における拡散板の位置を精密に制御することができる。
また、前記底壁に対する前記側壁の頂部の高さは、前記底壁に対する前記拡散板の前記拡散面の高さよりも高いことが好ましい。
側壁の頂部の高さが拡散面の高さよりも高いので、たとえば、拡散板を凹部に設置した後に基板をハンドリングする際に、指が拡散面に接触するのを防止することができる。その結果、拡散面への指紋の付着等によるアイセーフ化の低下を防止することができる。
また、前記通信モジュールは、前記凹部を覆うように前記側壁の前記頂部に形成された保護シートをさらに含むことが好ましい。
これにより、拡散板の拡散面を確実に保護することができる。
また、前記樹脂パッケージは、前記レーザ素子および前記受光素子を封止し、前記基板の前記表面に平行な表面を有するパッケージ本体を含み、前記パッケージ本体の前記表面には、前記拡散板を収容するための拡散板実装凹部が形成されていてもよい。
また、前記通信モジュールは、前記樹脂パッケージの屈折率と同じ屈折率を有する材料からなり、前記拡散板の前記非拡散面を前記樹脂パッケージに固定するための接着剤をさらに含んでいてもよい。
また、前記拡散ユニットは、前記樹脂パッケージの表面をブラスト加工あるいは放電加工を行った金型を転写して形成された微細な凹凸部を含んでいてもよい。また、前記拡散ユニットは、前記樹脂パッケージの表面を選択的に梨地仕上げすることによって形成された凹凸部を含んでいてもよい。この場合、前記凹凸部の最大高さRy(JIS B0601−1994に準拠)は、4.0μm〜13.0μmであることが好ましい。このような構成であれば、樹脂パッケージに簡単な加工を施すことによって、レーザ光をアイセーフ化することができる。
また、前記樹脂パッケージには、前記レーザ素子の前記出射面に対向する底面を有する凹部が形成されており、前記拡散ユニットは、光散乱剤を含有する樹脂からなり、前記樹脂パッケージの前記凹部を満たす充填材を含んでいてもよい。
前記樹脂パッケージは、前記受光素子の前記受光面に対して所定の距離を隔てて対向するように設けられ、光を前記受光面に集束するための凸レンズを含むことが好ましい。これにより、受光素子において良好に集光することができる。
また、前記通信モジュールは、前記基板の前記表面に設けられたトランジスタ素子をさらに含んでいてもよい。その場合、当該トランジスタは、前記レーザ素子のレーザ光の出射を制御するための駆動用ドライバを構成するトランジスタ素子、および/または前記受光素子に入射された光の電気信号を増幅させるための受信用アンプを構成するトランジスタ素子を含んでいることが好ましい。
これにより、レーザ素子およびその駆動用ドライバ、ならびに受光素子およびその受信用アンプを一つの基板上に集約することができるので、モジュールの小型化を達成することができる。
本発明の携帯型電子機器は、本発明の通信モジュールと、前記通信モジュールを搭載した機器本体とを含んでいる。
本発明の携帯型電子機器は、本発明の通信モジュールを備えているので、レーザ光をアイセーフ化できながら、たとえば、双方向通信時において、受光素子へのノイズ光の侵入を防止することができる。その結果、信頼性に優れ、品質のよい電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る通信モジュールの模式的な平面図である。 図1に示す通信モジュールの断面図であって、図1の切断線A−Aでの切断面を示す。 図1および図2に示すレーザダイオード、フォトダイオードおよび拡散板の位置関係を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る通信モジュールの断面図であって、図2の切断面と同じ位置での切断面を示す。 本発明の第3実施形態に係る通信モジュールの断面図であって、図2の切断面と同じ位置での切断面を示す。 本発明の第4実施形態に係る通信モジュールの断面図であって、図2の切断面と同じ位置での切断面を示す。 本発明の第5実施形態に係る通信モジュールの断面図であって、図2の切断面と同じ位置での切断面を示す。 本発明の一実施形態に係る携帯型電子機器の概略構成図である。 拡散板によるレーザ光のアイセーフ化効果を説明するためのグラフである。 フォトダイオードへのノイズ光の侵入防止効果を説明するためのグラフである。 図11(a)(b)は、実施例2の評価結果を説明するための図であり、図11(a)はレーザの発光角度と発光強度との関係を示すグラフ、図11(b)は梨地仕上げされた面の写真をそれぞれ示している。 図12(a)(b)は、実施例3の評価結果を説明するための図であり、図12(a)はレーザの発光角度と発光強度との関係を示すグラフ、図12(b)は梨地仕上げされた面の写真をそれぞれ示している。 図13(a)(b)は、実施例4の評価結果を説明するための図であり、図13(a)はレーザの発光角度と発光強度との関係を示すグラフ、図13(b)は梨地仕上げされた面の写真をそれぞれ示している。 図14は、比較例2のレーザの発光角度と発光強度との関係を示すグラフである。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信モジュールの模式的な平面図である。図2は、図1に示す通信モジュールの断面図であって、図1の切断線A−Aでの切断面を示す。図3は、図1および図2に示すレーザダイオード、フォトダイオードおよび拡散板の位置関係を説明するための図である。
通信モジュール1は、この実施形態では、近赤外線(たとえば、波長帯域が830nm〜900nmの赤外線)を利用して双方向通信するためのモジュールである。この通信モジュール1は、表面3および裏面4を有する基板2と、基板2の表面3に設けられたレーザダイオード5(LD)、受光素子としてのフォトダイオード6(PD)および集積回路7と、基板2の表面3側を封止する樹脂パッケージ8とを含んでいる。
基板2は、たとえば、長さL8.5mm(平面視における長辺の長さ)×幅W2mm(平面視における短辺の長さ)×高さH3.5mmの長方形板状のガラスエポキシ樹脂からなる。ただし、基板2のサイズおよび材料は上記したものに限られない。
レーザダイオード5、フォトダイオード6および集積回路7は、チップ状に形成されている。チップ状のレーザダイオード5、フォトダイオード6および集積回路7は、基板2の長手方向(平面視における長辺に沿う方向)に沿って互いに間隔を空けて配置されている。集積回路7が基板2の長手方向中央部に配置され、その一方側にレーザダイオード5が、集積回路7に対してレーザダイオード5の反対側にフォトダイオード6が配置されている。集積回路7は、レーザダイオード5とフォトダイオード6との間に挟まれている。
レーザダイオード5は、たとえば、光源径(レーザが出射される開口の径)が約10μmの出射面9を有する面発光レーザである。このレーザダイオード5は、出射面9が基板2の表面3に対して垂直上方へ向くように設けられている。レーザダイオード5は、近赤外線の波長帯域(たとえば、約850nm)の発振波長で、出射面9から基板2の上方へ向かってレーザ発振する。
フォトダイオード6は、たとえば、受光径(光が集束される開口の径)が100μm〜400μmの受光面10を有している。このフォトダイオード6は、受光面10が基板2の表面3に対して垂直上方へ向くように設けられている。フォトダイオード6は、基板2の上方から表面3へ向かって入射して、受光面10で集束された光を電流(光電流)に変換する。
集積回路7は、レーザダイオード5のレーザ光の出射を制御するための駆動用ドライバ回路11、フォトダイオード6で発生する光電流の信号を増幅させるための受信用アンプ回路12などを含んでいる。これらの回路11,12は、トランジスタ素子13により構成されている。
樹脂パッケージ8は、レーザダイオード5の発振波長(近赤外線の波長帯域)に対して透明な樹脂からなり、具体的には、エポキシ樹脂などからなる。また、樹脂パッケージ8の屈折率n1は、たとえば、1.52である。
樹脂パッケージ8は、パッケージ本体14と、拡散板実装台15と、凸レンズ16とを含んでいる。
パッケージ本体14は、長方形板状の基板2の4つの側面それぞれに面一な側面17、基板2の表面3と接する裏面18および基板2の表面3に平行な表面19を有する直方体形状である。パッケージ本体14は、レーザダイオード5、フォトダイオード6および集積回路7全体を覆うように、基板2の表面3に固定されている。
拡散板実装台15および凸レンズ16は、パッケージ本体14の表面19において、パッケージ本体14の長手方向に沿って互いに間隔を空けて配置されており、パッケージ本体14に一体的に支持されている。拡散板実装台15はレーザダイオード5の出射面9に対向するように配置され、凸レンズ16は受光素子の受光面10に対向するように配置されている。
拡散板実装台15は、平面視正方形の輪郭を有している。拡散板実装台15は、底壁20と、当該底壁20を取り囲む平面視四角環状の側壁21と有し、底壁20および側壁21で取り囲まれる部分に凹部22が形成された器状に形成されている。器状の拡散板実装台15は、平面視において側壁21がレーザダイオード5を取り囲むように設けられており、底壁20および側壁21により区画された凹部22は、平面視においてレーザダイオード5の出射面9全体を覆っている。
この凹部22には、レーザダイオード5が出射したレーザ光を拡散させるための拡散ユニットとしての拡散板23が設けられている。
拡散板23は、拡散面24(表面)および当該拡散面24とは反対側の非拡散面25(裏面)を有する正方形板状に形成されており、拡散面24を上方に向けた姿勢で拡散板実装台15の底壁20に固定されている。すなわち、拡散板23の非拡散面25が拡散板実装台15の底壁20に固定されている。
拡散板23の拡散面24は、図3に示すように、たとえば、三角プリズム形状の凹凸がストライプ状に形成されている。レーザダイオード5から出射されて拡散板23に所定の角度で入射したレーザ光は、この三角プリズム形状の拡散面24により所定の出射角で拡散される。なお、拡散面24の形状は、所望の角度でレーザ光を拡散できるのであれば、たとえば、半円柱プリズム形状、半楕円柱プリズム形状などであってもよい。
拡散板23と拡散板実装台15との固定には、たとえば、樹脂パッケージ8の屈折率n1と同じ屈折率n2を有する材料(たとえば、エポキシ系接着剤など)からなる接着剤26が用いられている。
接着剤26で固定された拡散板23の拡散面24と、拡散板実装台15の側壁21の頂面27との間には、段差Bが設けられている。この段差Bは、拡散板実装台15の底壁20(凹部の底面28)に対する側壁21の頂面27の高さが、凹部22の底面28に対する拡散面24の高さよりも高く設定されることにより生じるものである。
拡散板実装台15の側壁21の頂面27には、平面視四角環状の側壁21により区画され、側壁21の頂面27と同一平面をなす凹部22の開放面29を塞ぐ保護シート30が取り付けられている(図1では図示せず)。保護シート30は、レーザダイオード5の発振波長(近赤外線の波長帯域)に対して透明な樹脂からなる。
また、拡散板実装台15の側壁21における凹部22に臨む面は、平面視において側壁21の4辺を形成する4つの頂面27それぞれと一辺を共有する4つの平面により形成されている。これら4つの平面は、互いに対向する2平面間の距離が底壁20へ向かって狭まる傾斜面31(テーパ面)とされている。隣り合う傾斜面31の間には、側壁21の4つの角に延びる稜線32が形成されている。
各傾斜面31は、拡散板実装台15の底面28に対して、たとえば、約85°で傾斜している。
凸レンズ16は、パッケージ本体14の表面19から突出する半球状に形成されている。パッケージ本体14の表面19に対する凸レンズ16の高さ(凸レンズ16の径)は、たとえば、パッケージ本体14の表面19に対する拡散板実装台15の側壁21の頂面27の高さよりも大きい。
上記のように、基板2の長手方向に沿ってレーザダイオード5およびフォトダイオード6が互いに離れて設けられており、拡散板23は拡散板実装台15に支持されることによりレーザダイオード5の直上に配置されている。
そしてこの実施形態では、図3に示すように、レーザダイオード5とフォトダイオード6との距離Tは、下記式(1)を満たしている。
T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)
式(1)中、変数t1はレーザダイオード5の出射面9と拡散板23の拡散面24との垂直距離(拡散面24の任意の点から出射面9へ下ろした垂線Pの長さ)を示している。
変数θは、レーザダイオード5の最大出射角(垂線Pと拡散前のレーザ光の軌道との挟角のうち、最大となるもの)を示し、たとえば、10°〜30°である。
変数t2は、基板2の表面3に対する出射面9までの高さとフォトダイオード6の受光面10までの高さとの差を示し、たとえば、0mmである(つまり、レーザダイオード5の高さとフォトダイオード6の高さが同じ。)。
変数θ´は、拡散板23の最大拡散角(垂線Pと最大出射角θで出射された拡散後のレーザ光の軌道との挟角のうち、最大となるもの。)を示し、たとえば、10°〜35°である。
以上のように、この通信モジュール1では、図3に示すように、レーザダイオード5の出射面9から出射されたレーザ光は、拡散板23の非拡散面25を通って拡散板23内に入射し、プリズム形状の拡散面24により拡散される。これにより、拡散面24を通過した直後のレーザ光の見かけ上の光源径を拡大することができる。その結果、たとえば、人の目で認識されるレーザ光のコヒーレンシを低減することができるので、レーザ光をアイセーフ化することができる。
なお、出射されたレーザ光は拡散板23の中でも屈折するが、拡散板23が薄いため、その屈折による影響は無視することができる。
この際、拡散板23内に入射したレーザ光の一部は、基板2から離れる方向へ拡散されずに、拡散面24により基板2の表面3へ向かって反射する。そのため、反射したレーザ光が、フォトダイオード6に集束される光とは関係ないにも関わらず、フォトダイオード6の受光面10に入射するノイズ光になるおそれがある。
そこで、この実施形態では、当該反射するレーザ光の反射角が、当該反射レーザ光と同一軌道で拡散板23に入射し、入射後に拡散面24から拡散されるレーザ光の拡散角と同じ角度であることを着目し、レーザダイオード5とフォトダイオード6との間に、上記式(1)を満たす距離Tが設けられている。
そのため、図3に示すように、レーザダイオード5から最大出射角θで出射されたレーザ光が、拡散板23の拡散面24において最大拡散角θ´と同じ反射角θ´で基板2へ向かって反射しても、その反射レーザ光はフォトダイオード6の受光面10に達することがない。その結果、フォトダイオード6へのノイズ光の侵入を防止することができる。
また、上記式(1)のように、レーザダイオード5の周囲における反射レーザ光の到達予想領域(レーザダイオード5を中心として半径t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´以内の領域)を、レーザダイオード5の出射面9と拡散板23の拡散面24との垂直距離t1、レーザダイオード5の最大出射角θ、基板2の表面3に対する出射面9までの高さとフォトダイオード6の受光面10までの高さとの差t2、および拡散板23の最大拡散角θ´に基づいて、容易に明確にすることができる。これにより、反射レーザ光の到達予想領域を容易に設定することができる。その結果、反射レーザ光の到達予想領域からフォトダイオード6を離すことにより、フォトダイオード6へのノイズ光の侵入を容易に防止することができる。
また、この種の通信モジュール1の作製にあたっては、レーザダイオード5、フォトダイオード6および集積回路7を一括して樹脂パッケージ8で封止した後、別途用意した拡散板23を樹脂パッケージ8(拡散板実装台15)上に設ければよい。そのため、LDチップを光散乱部材で封止する工程、および当該LDチップおよび受光素子をエポキシ樹脂モールドレンズでさらに封止する工程の2回の封止工程を行う従来の手法とは異なり、封止工程が1回で済む。その結果、製造工程を簡略化することもできる。
しかも、レーザダイオード5、フォトダイオード6および集積回路7を一つの基板2上に集約することができるので、通信モジュール1の小型化を達成することができる。
また、この通信モジュール1では、拡散板23が拡散板実装台15の上に設けられているので、拡散板実装台15の底壁20の厚さ(パッケージ本体14の表面19と凹部22の底面28との距離)を調節することにより、パッケージ本体14の高さを変えずに、レーザダイオード5の出射面9と拡散板23の拡散面24との距離を変えることができる。すなわち、レーザダイオード5の出射面9と拡散板23の拡散面24との距離を長くすることによってフォトダイオード6の受光面10とパッケージ本体14の表面19との距離が長くなったり、レーザダイオード5の出射面9と拡散板23の拡散面24との距離を短くすることによってフォトダイオード6の受光面10とパッケージ本体14の表面19との距離が短くなったりすることがない。そのため、拡散板実装台15の底壁20の厚さの変更に起因して、パッケージ本体14に入射した光の軌道長が変わることがない。したがって、基板2の大きさに制約があり、レーザダイオード5とフォトダイオード6との距離Tの上限が制約される場合でも、拡散板実装台15の底壁20の厚さを調節することにより、フォトダイオード6における集光特性に影響を与えずに、反射レーザ光の到達予想領域を変えることができる。さらに、この実施形態では、パッケージ本体14上に凸レンズ16が一体的に形成されているので、フォトダイオード6において良好に集光することができる。
また、拡散板実装台15の底壁20が側壁21で取り囲まれているので、底壁20に拡散板23を設置する際、基板2の表面3に平行な方向におけるズレをなくすことができるか、または、当該方向におけるズレ量を小さくすることができる。そのため、基板2の表面3に平行な方向における拡散板23の位置を精密に制御することができる。
また、拡散板実装台15の底壁20(凹部の底面28)に対する側壁21の頂面27の高さが、凹部22の底面28に対する拡散面24の高さよりも高いので、たとえば、拡散板23を凹部22に設置した後に基板2をハンドリングする際に、指が拡散面24に接触するのを防止することができる。その結果、拡散面24への指紋の付着等によるアイセーフ化の低下を防止することができる。さらに、凹部22の開放面29を塞ぐように保護シート30が設けられているため、この保護シート30により、拡散板23の拡散面24を確実に保護することができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、図4に示す第2実施形態の通信モジュール41のように、拡散板23は、パッケージ本体14の表面19におけるレーザダイオード5に対向する部分に直接設置されていてもよい。その場合、上記した接着剤26を用いてもよい。
また、図5に示す第3実施形態の通信モジュール51のように、パッケージ本体14の表面19に、拡散板23の側面と同一形状の側面53および非拡散面25と同一形状の底面54によって区画された拡散板実装凹部52を形成することにより、拡散板23は、当該拡散板実装凹部52に嵌めこまれていてもよい。また、図5に破線で示すように、拡散板23は、パッケージ本体14の高さ方向途中部に埋め込まれていてもよい。
また、図6に示す第4実施形態の通信モジュール61のように、パッケージ本体14の表面19におけるレーザダイオード5に対向する部分に選択的に、サンドブラスト等のブラスト加工あるいは放電加工を行った金型を転写することによって微細な凹凸部62を形成することにより、この微細な凹凸部62を拡散板23の拡散面24に代えることもできる。
また、この微細な凹凸部62は、パッケージ本体14の表面19におけるレーザダイオード5に対向する部分に選択的に、梨地加工が施された金型を転写することによって(より具体的には、選択的に梨地加工が施された(梨地面が形成された)金型でパッケージ本体14および凸レンズ16を一体的に成形することによって)、梨地仕上げされた凹凸部であってもよい。この場合、当該凹凸部の最大高さRy(JIS B0601−1994に準拠)は、好ましくは、4.0μm〜13.0μmである。
また、図7に示す第5実施形態の通信モジュール71のように、パッケージ本体14の表面19に、レーザダイオード5の出射面9に対向する底面73および当該底面73に対して傾斜する傾斜面74によって区画された凹部72を形成し、当該凹部72内に光散乱剤75を含有する樹脂を充填することにより、この充填材76を拡散板23に代えることもできる。
そして、上記した通信モジュール1は、たとえば、図8に示すように、携帯電話や携帯型ゲーム機等の携帯型電子機器81の機器本体82に搭載することができる。
このような携帯型電子機器81では、上記した通信モジュール1が搭載されているので、レーザ光をアイセーフ化できながら、たとえば、双方向通信時(レーザダイオード5のレーザ出射およびフォトダイオード6の受光が同時に行なわれる通信)において、フォトダイオード6へのノイズ光の侵入を防止することができる。その結果、信頼性に優れ、品質のよい電子機器を提供することができる。なお、携帯型電子機器81には、通信モジュール1に代えて、通信モジュール41,51,61,71を搭載することもできる。
また、本発明の通信モジュールは、近赤外線の波長帯域を扱うモジュールだけでなく、他の波長帯域を扱うモジュールにも適用することができる。
本発明の実施形態は、本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の精神および範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
また、本発明の各実施形態において表した構成要素は、本発明の範囲で組み合わせることができる。
本出願は、2011年2月25日に日本国特許庁に提出された特願2011−040615号に対応しており、この出願の全開示はここに引用により組み込まれるものとする。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
<実施例1および比較例1>
図1〜図3に示す構造を有する通信モジュールを実施例1として作製した。なお、下記式(1)における各変数は、以下の通り設定した。
T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)
1=2.93mm、θ=±10°、t2=0mm、θ´=±10°、t1・tanθ=0.45mm、(t1+t2)・tanθ´=0.45mm
T=0.9mm
<評価>
(1)レーザ光のアイセーフ化効果
上記の通信モジュールのレーザダイオードを850nmの発振波長でレーザ発振し、そのときのレーザ光の出射角度に対する発光強度を測定した。また、比較例1として、拡散板が設置されていないこと以外は実施例1の通信モジュールと同じ構造を有するモジュールに関して、同様の方法により発光強度を測定した。それらの結果を図9に示す。
図9によると、拡散板が設置されていない比較例1の通信モジュールでは、レーザ光の発光強度のピークが2つ存在していた(マルチピーク)。そのため、一方のピークをアイセーフ化の指標である99mW/sr未満の発光強度に制御しても、他方のピークが99mW/sr以上になるおそれがあり、両方のピークを99mW/sr未満に制御することが困難であることが分かった。
これに対し、拡散板が設置された実施例1の通信モジュールでは、レーザ光の発光強度のピークが1つであるため(シングルピーク)、99mW/sr未満になるように発光強度を簡単に低く制御することができることが分かった。その結果、本発明の通信モジュールでは、安定的にアイセーフ化を実現できることが分かった。
(2)ノイズ光の侵入防止効果
上記の通信モジュールを用意し、モジュールのレーザダイオードを850nmの発振波長でレーザ発振した。そのときにモジュールのフォトダイオードに流れる電流(PD電流)の大きさが、当該モジュールのレーザダイオードの出力(モジュール出力)に影響を受けるかどうかを評価した。結果を図10に示す。
図10によると、モジュール出力に比例してPD電流が増加しているが、モジュール出力に対して、レーザダイオードから出射されたレーザ光がノイズ光として侵入した量が充分に少ないことが分かった。
<実施例2〜4および比較例2>
図6に示す構造を有する通信モジュールを実施例2〜4として作製した。なお、パッケージ本体14の表面19におけるレーザダイオード5に対向する部分は、梨地仕上げとした。梨地仕上げによって形成された凹凸部の最大高さRyは、それぞれ4.18μm(実施例2)、4.42μm(実施例3)および12.52μmであった。また、下記式(1)における各変数は、以下の通り設定した。
T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)
1=2.93mm、θ=±10°、t2=0mm、θ´=±10°、t1・tanθ=0.45mm、(t1+t2)・tanθ´=0.45mm
T=0.9mm
また、同様に、実施例2〜4の梨地面が形成された箇所を梨地仕上げしなかった(平滑面とした)こと以外は実施例2〜4の通信モジュールと同じ構造を有するモジュールを比較例2として作製した。
<評価>
(1)レーザ光のアイセーフ化効果
実施例2〜4および比較例2の通信モジュールのレーザダイオードを、850nmの発振波長でレーザ発振(パワーは、5mW、10mW、15mW、20mW)し、そのときのレーザ光の出射角度に対する発光強度を測定した。それらの結果を、図11〜図14にそれぞれ示す。
図14によると、パッケージ表面が梨地仕上げされていない比較例2の通信モジュールでは、レーザ光の発光強度のピークが2つ存在していた(マルチピーク)。そのため、一方のピークをアイセーフ化の指標である99mW/sr未満の発光強度に制御しても、他方のピークが99mW/sr以上になるおそれがあり、両方のピークを99mW/sr未満に制御することが困難であることが分かった。特に、15mWおよび20mWのエネルギでは、いずれのピークも99mW/sr以上になっていた。
これに対し、パッケージ表面が梨地仕上げされた実施例2〜4の通信モジュールでは、レーザ光の発光強度のピークが1つであるため(シングルピーク)、99mW/sr未満になるように発光強度を簡単に低く制御することができることが分かった。その結果、本発明の通信モジュールでは、安定的にアイセーフ化を実現できることが分かった。
1 通信モジュール
2 基板
3 (基板の)表面
5 レーザダイオード
6 フォトダイオード
7 集積回路
8 樹脂パッケージ
9 出射面
10 受光面
11 駆動用ドライバ回路
12 受信用アンプ回路
13 トランジスタ素子
14 パッケージ本体
15 拡散板実装台
16 凸レンズ
19 (パッケージ本体の)表面
20 (拡散板実装台の)底壁
21 (拡散板実装台の)側壁
22 (拡散板実装台の)凹部
23 拡散板
24 拡散面
25 非拡散面
26 接着剤
27 (拡散板実装台の側壁の)頂面
28 (拡散板実装台の凹部の)底面
30 保護シート
31 (拡散板実装台の凹部の)傾斜面
41 通信モジュール
51 通信モジュール
52 拡散板実装凹部
61 通信モジュール
62 微細な凹凸部
71 通信モジュール
72 凹部
75 光散乱剤
76 充填材
81 携帯型電子機器
82 機器本体

Claims (17)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に設けられ、互いに離れているレーザ素子および受光素子と、
    前記レーザ素子および前記受光素子を一括して封止する透明な樹脂パッケージと、
    前記レーザ素子の出射面に対して所定の距離を隔てて対向するように設けられ、前記レーザ素子が出射したレーザ光を拡散させるための拡散ユニットとを含み、
    前記レーザ素子と前記受光素子との距離Tは、下記式(1)を満たす、通信モジュール。
    T≧t1・tanθ+(t1+t2)・tanθ´・・・(1)
    (式(1)中、t1は前記レーザ素子の前記出射面と前記拡散ユニットとの距離を示し、θは前記レーザ素子の最大出射角を示し、t2は前記基板の前記表面に対する前記出射面までの高さと前記受光素子の受光面までの高さとの差を示し、θ´は前記拡散ユニットの最大拡散角を示している。)
  2. 前記拡散ユニットは、拡散面および当該拡散面とは反対側の非拡散面を有する拡散板を含み、当該拡散板は、前記拡散面を上方に向けた姿勢で前記樹脂パッケージ上に設けられている、請求項1に記載の通信モジュール。
  3. 前記樹脂パッケージは、
    前記レーザ素子および前記受光素子を封止し、前記基板の前記表面に平行な表面を有するパッケージ本体と、
    前記パッケージ本体の前記表面に接する底壁および側壁を有し、当該底壁および当該側壁によって区画された凹部が形成され、当該凹部において前記拡散面を上方に向けた姿勢で前記底壁により前記拡散板を支持する拡散板実装台とを含む、請求項2に記載の通信モジュール。
  4. 前記拡散板実装台の前記側壁は、前記底壁に対して傾斜し、前記凹部に面する傾斜面を有している、請求項3に記載の通信モジュール。
  5. 前記拡散板実装台は、前記側壁が前記底壁を取り囲む平面視環状に形成された器状に形成されている、請求項3または4に記載の通信モジュール。
  6. 前記底壁に対する前記側壁の頂部の高さは、前記底壁に対する前記拡散板の前記拡散面の高さよりも高い、請求項3〜5のいずれか一項に記載の通信モジュール。
  7. 前記凹部を覆うように前記側壁の前記頂部に形成された保護シートをさらに含む、請求項3〜6のいずれか一項に記載の通信モジュール。
  8. 前記樹脂パッケージは、
    前記レーザ素子および前記受光素子を封止し、前記基板の前記表面に平行な表面を有するパッケージ本体を含み、
    前記パッケージ本体の前記表面には、前記拡散板を収容するための拡散板実装凹部が形成されている、請求項2に記載の通信モジュール。
  9. 前記樹脂パッケージの屈折率と同じ屈折率を有する材料からなり、前記拡散板の前記非拡散面を前記樹脂パッケージに固定するための接着剤をさらに含む、請求項2〜8のいずれか一項に記載の通信モジュール。
  10. 前記拡散ユニットは、前記樹脂パッケージの表面をブラスト加工して形成された微細な凹凸部を含む、請求項1に記載の通信モジュール。
  11. 前記拡散ユニットは、前記樹脂パッケージの表面を選択的に梨地仕上げすることによって形成された凹凸部を含む、請求項1に記載の通信モジュール。
  12. 前記樹脂パッケージには、前記レーザ素子の前記出射面に対向する底面を有する凹部が形成されており、
    前記拡散ユニットは、光散乱剤を含有する樹脂からなり、前記樹脂パッケージの前記凹部を満たす充填材を含む、請求項1に記載の通信モジュール。
  13. 前記樹脂パッケージは、前記受光素子の前記受光面に対して所定の距離を隔てて対向するように設けられ、光を前記受光面に集束するための凸レンズを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の通信モジュール。
  14. 前記基板の前記表面に設けられたトランジスタ素子をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の通信モジュール。
  15. 前記トランジスタ素子は、前記レーザ素子のレーザ光の出射を制御するための駆動用ドライバを構成するトランジスタ素子を含む、請求項14に記載の通信モジュール。
  16. 前記トランジスタ素子は、前記受光素子に入射された光の電気信号を増幅させるための受信用アンプを構成するトランジスタ素子を含む、請求項14または15に記載の通信モジュール。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の通信モジュールと、
    前記通信モジュールを搭載した機器本体とを含む、携帯型電子機器。
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