JP2004272931A - 導光体及び光学的位置検出装置 - Google Patents

導光体及び光学的位置検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低出力の小形チップタイプの受発光素子を採用して、受発光素子間の距離をかせげるようにする。
【解決手段】基板31上に、チップタイプの発光素子32と受光素子33とを対向させるように面状に実装する。基板31上に光を導く枠状の導光体21が装着される。導光体21は一体形成され、その外周に光の拡散及び回り込みを防止して伝達ロスをなくす多数のスリット22が形成され、スリットによって発光部15及び受光部16を形づくる。受発光部15、16の端面には反射部23が形成され、発光部15の下面から発光素子32の光を入射し、受光部16の下面から受光素子33に受光できるようにしてある。受発光部15、16の途中に導光体21への外乱光の侵入を軽減する空隙部25を形成し、空隙部25の一面を曲面26で形成して受発光部15、16に光を集光する集光部24を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は光学的タッチパネルに使用する導光体及び光学的位置検出装置に係り、特に、受発光量は少ないが、部品の実装コスト、装置厚みに有利になるチップタイプの受発光素子の使用を可能とし、装置の省電力化、耐外来ノイズ化、さらには大型サイズ化をも可能にしたものに関する。
図7に示すように、一対の発光素子2と受光素子3とを所定距離離間し、これを複数対配置させて検出パネル1を構成し、各一対の発光素子2と受光素子3を順次走査して各発光素子2から対応する受光素子3に向けて発光された光の物体4による遮光の有無を検出することにより、光学的タッチパネル表面5上の物体4の位置または有無を検出する光学的位置検出装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
前記検出パネル1に配置される受発光素子2、3には、図8に示すような比較的大型で受発光量の大きな略紡錘形タイプの受発光素子6(図8(a)、(b))や、側面に受発光部のあるサイドビュータイプの受発光素子7(図8(c))といったリード端子8を有するディスクリートタイプが一般的に使用されている。
しかし、ステムに搭載されたベアチップが樹脂封止されて形成されたディスクリートタイプの受発光素子6、7は、受発光量が大きいため受発光素子間距離を大きくとれるが、リード端子8を基板9に設けた孔に挿通したうえで半田付けする必要があるため、基板9への取り付けが面倒であり、部品の実装コストがかかる。また、外径が大きいため、実装厚みが厚くなり、薄形化には不向きであり、装置を小形化できない。さらに電力消費が大きいため、ポータブル用途に利用できない。
そこで近年、小形用として、図9に示すような、受発光量の小さなチップタイプの受発光素子10が使用され始めた。このチップタイプの受発光素子10は、リードを有さず基板9に直に面実装できるため実装面及び薄形化に有利であり、また小形、小電力であるため装置の小形化が可能となり、電池駆動によってポータブル用途にも使用できる。また、ディスクリートタイプのようにリードを折り曲げなくても、取付け面を選ぶことができ、容易に受発光面を横向きにしたり(図9(a))、上向きにしたりすることができる(図9(b))。
なお、通常、赤外の受発光素子を使用するが、可視光波長成分も無視できないため、実使用では、図10に示すように可視光カットフィルタ13を受発光素子10の前面に配置したり、覆うような構造として、可視光に反応しないようにしている。
特開平6−131105号公報
ところで、チップタイプの受発光素子には、同じチップタイプでも、凹面鏡11にベアチップ12を取り付けた凹面鏡付タイプの受発光素子(図9(c))と、そうでないベアチップ12のみからなるベアタイプ(図9(d))の受発光素子とがある。凹面鏡付は光出力がある程度大きいため、小形装置に最適であるが、構造上非常にコスト高となる上、特に受発光量の大きいものを選別する必要がある。また、これに対して凹面鏡付でないものは、より小形で安価であり非常に魅力的であるが、凹面鏡付に比べて光出力がかなり弱いため、検出可能なレベルの光信号を得るために対向させる受発光素子間の距離を小さくせざるを得ず、そのような小さな距離では、小形位置検出装置といえども、必要な広さのタッチパネル面積を確保できない。特に、図9(b)に示すように受発光面を上向きにして光を反射させ、対向する受発光素子に到るようにする場合には、光量のロスが発生するため、ベアタイプでは装置の実用化が難しかった。
さらに、凹面鏡付のものにせよ、凹面鏡付でないベアチップにせよ、チップタイプでは、ディスクリートタイプと比較して光量がかなり小さいので、発光素子から受光素子に到る光路で拡散や外乱の影響を大きく受けるため、それに耐える光出力の大きな発光素子や、受光能力の大きな受光素子を選別する必要が生じ、その選別作業が非常に面倒であり、歩留りも悪い。また、可視光カットフィルタを別個に必要とするため、厚み面でチップタイプのもつ利点が生かされない。そして、対向する受発光素子間の距離の長い大型装置への対応もできなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解消して、受発光量は小さいが、実装コスト、装置厚みに有利な小形チップタイプの受発光素子を採用しながら、受発光素子間に十分な距離をとれ、実用に耐えることができるようにした導光体及び光学的位置検出装置を提供することにある。
第1の発明は、光学式タッチパネル表面の周囲に装着され使用光の波長に対して透明な枠状の導光体であって、発光素子からの光を導いて対向する受光部へ放射する発光部と、該発光部からの光を入射して受光素子へ導く受光部とを複数対一体形成し、少なくとも発光部と受光部との境界に発光部から受光部への光の回り込みを防止するスリットを形成し、上記発光部に受光部へ放射する光を集光し、上記受光部に受光素子へ導く光を集光する集光部をそれぞれ一体に設けたものである。第1の発明のように、発光素子からの光を導いて対向する受光部へ放射する発光部と、発光部からの光を入射して受光素子へ導く受光部とを複数対一体形成していると、これらを分離して形成する場合に比較して、構成を簡素化することができ、製造も容易となる。また、少なくとも発光部と受光部との境界にスリットを設けている場合には、発光部から出た光が導光体を通って反対側の受光部に回り込むのをスリットで規制することによって、回り込み光が受光素子と結合して誤動作するのを有効に防止することができる。この場合、スリットを各発光部間及び各受光部間にも設けると、発光部単位、及び受光部単位での光の拡散をスリットによって規制できるので、受光部から対応する発光部に到る光量の低下を有効に防止することができる。
また、発光部に受光部へ放射する光を集光し、受光部に受光素子へ導く光を集光する集光部をそれぞれ一体に設けていると、集光部により集光した光を発光部から受光部に効率よく放射できるので、光量を落とすことなく光を受光部に送ることができるとともに、発光部から対向する受光部に到る過程で拡散した光を受光部に入射した後、集光部により効率よく集光することができる。したがって、光出力の小さなチップタイプの発光素子を使用しても、特に光出力の大きな発光素子や、受光能力の大きな受光素子を選別する必要がない。また検出光量が大きくとれるので発光部と受光部間の距離を延ばすことができ、小形のチップタイプの受発光素子を使用しながら、大型サイズの光学的位置検出装置にも適用することができる。
第2の発明は、光学式タッチパネル表面の周囲に装着され使用光の波長に対して透明な枠状の導光体であって、発光素子からの光を導いて対向する受光部へ放射する発光部と、該発光部からの光を入射して受光素子へ導く受光部とを複数対一体形成し、少なくとも発光部と受光部との境界に発光部から受光部への光の回り込みを防止するスリットを形成し、上記発光部及び受光部に、発光部または受光部に侵入した外乱光を屈折させて発光部または受光部外に逃すために屈折率の異なる層を介在させるための空隙部を形成し、該空隙部の内側面を曲面にして、発光部側空隙部の一側に受光部へ放射する光を集光し、受光部側空隙部の一側に受光素子へ導く光を集光する集光部をそれぞれ一体に設けたものである。
第2の発明のように、発光部及び受光部に、発光部または受光部に侵入した外乱光を屈折させて発光部または受光部外に逃すために屈折率の異なる層を介在させるための空隙部を形成している場合には、空隙部が太陽光等の外乱光の入光を抑えるため、外乱光が、光源である発光素子に影響を与えたり、受光素子に受光されたりすることが少なくなるため、外乱光による誤動作を生じにくくすることができる。また、空隙部の内側面をレンズ効果をもつ曲面にして、発光部側空隙部の一側に受光部へ放射する光を集光し、受光部側空隙部の一側に受光素子へ導く光を集光する集光部をそれぞれ一体に設けている場合には、空隙部の形成と同時に集光部を形成することができるので、構成及び製造の簡素化を図ることができる。
第3の発明は、第2の発明において、上記発光部の発光面または受光部の受光面を構成する導光体の内側面に、外乱光を反射させて外乱光が発光部または受光部に入るのを防止するためのテーパを形成したものである。
第3の発明のように、導光体の発光部または受光部の内側面に、外乱光を反射させて外乱光が発光部または受光部に入るのを防止するためのテーパを形成している場合には、外乱光による誤動作がより生じにくい。
またこのテーパは、発光部から発光した光が広がり、受発光面を構成する導光体の内側面に反射し、受光部に入る光路をなくしている。
第4の発明は、第1ないし第3の発明の導光体おいて、該導光体にさらに、発光部の下面に設けた発光素子から発光部に入射した光を反射して対向する受光部に向ける反射部、及び受光部に入射した光を反射して受光部の下面に設けた受光素子に向ける反射部をそれぞれ一体に設けたものである。
第4の発明のように、発光部の下面に設けた発光素子から発光部に入射した光を反射して対向する受光部へ放射し、または受光部に入射した光を反射して受光部の下面に設けた受光素子に導く反射部をそれぞれ一体に設けている場合には、発光素子及び受光素子と導光体とを重ねることができ、発光素子及び受光素子が導光体からはみ出さないので、発光素子及び受光素子を導光体からはみ出して導光体の側面から光を入射させる場合に比較して、装置を小形化できる。また、反射部を導光体に一体に形成するので、構成を簡素化することができる。
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明において、材質にアクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネートなどの赤外光に対して透明な樹脂を使用したものである。第5の発明で規定したような樹脂を使用することにより、導光体を安価に一体成形でき、また赤外光の伝達ロスを低減できる。
第6の発明は、複数個の発光素子と受光素子とを対向させるように光学式タッチパネル表面の周囲に配置して、発光素子から受光素子に到る光を遮光することにより物体の位置または有無を検出する光学的位置検出装置において、上記光学式タッチパネル表面の周囲に枠状に取り付けられ、光学式タッチパネル表面の周囲に配置される上記複数個の発光素子と受光素子とをチップタイプで構成して、これらを面状に実装した基板と、該基板上に装着される第1の発明ないし第4の発明の導光体とを備えたものである。
第6の発明のように、発光素子と受光素子とをチップタイプで構成し、これらを基板に面状に実装している場合には、発光素子と受光素子とをディスクリートタイプで構成し、そのリードを半田付けして立体的に実装する場合に比較して、実装が容易で低コスト化が図れ、しかも平面的となるため実装厚みを薄くでき、装置の小形化が図れる。また、集光部を有する導光体に光が導かれるので、光出力が弱く集光力の小さなチップタイプの受発光素子を用いても、伝達ロスを少なくし、検出光量を増加することができるので、受発光素子間の距離を延ばすことができる。
本発明の導光体によれば、集光部、空隙部、反射部などを導光体に一体形成するようにしたので、構造が簡単で、光の伝達ロスを低減できる。また、集光部を設けたので検出光量を増すことができる。また、スリットを設けた場合には、光の光の回り込みや拡散を有効に防止することができる。また、空隙部やテーパを設けた場合には、外乱光の導光体への入射を軽減できる。そして、反射部を設けた場合には、受発光素子と導光体とを上下に重ねることができるので、装置の小形化を図ることができる。
また、上記導光体を使用した本発明の光学的位置検出装置によれば、ワンタッチで組立ができる。また、装置の薄形化、実装コストの低減、及び小形、低電力化が図れる。また、電池駆動が可能となりポータブル用途にも使用できる。さらに受発光部間の距離が取れるので、受発光量の小さなチップタイプの受発光素子を用いた場合でも大型検出装置に適用できる。
以下に本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態の光学的位置検出装置の分解図であり、(a)は導光体の平面図、(b)は基板の平面図である。図2は導光体の要部の斜視図である。
光学式位置検出装置は、光学式タッチパネル表面30の周囲に枠状に取り付けられる基板31と、基板31上に重ねて装着される光を導く導光体21とから主に構成される。
四角枠形状をもつ基板31には、光学式タッチパネル表面の周囲に配置されるべき複数個の発光素子32と受光素子33とが実装される。図示例では上辺及び左辺に発光素子32が実装され、これらに対向する下辺及び右辺に受光素子33が実装される。受発光素子32、33は、凹面鏡なしのベアチップタイプで構成され、これらが受発光面を上にして、基板31に面状に実装される。受発光素子32、33にチップタイプを使用して面状に基板31に実装しているので、実装が容易で低コスト化が図れ、しかも平面的となり実装厚みを薄くできる。なお、受発光素子32、33には赤外域のものを使う。
導光体21は、光学式タッチパネル表面30の周囲に装着するために、基板31と同じく、四角枠状に形成され、赤外光に対して透明な材質、例えばアクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート等で形成される。
この導光体21には、その外周に複数のスリット22が繰返し設けられ、スリット22間に、発光素子32からの光を導いて対向する受光部16へ放射する複数の発光部15と、発光部15からの光を入射して受光素子33へ導く複数の受光部16とが形づくられるようになっている。スリット22は、発光部15から受光部16への光の回り込みを防止するとともに、各発光部15及び各受光部16での光の拡散を防止する。なお、スリット22は、発光部15側では深く、受光部16側では浅くしてあるため、導光体21の形状は左右対称にはなっていない。
スリット22に光の回り込み防止機能だけをもたせるのであれば、スリット22は、少なくとも発光部15と受光部16との境界、すなわち図1(a)に示したA、Bの2箇所に形成すれば足りる。これは各一対の発光素子32と受光素子33とを順次走査していくので、発光部間、受光部間での光の回り込みは考慮しなくてもよいためである。
発光部15には、発光部15の下面に配置する発光素子32から発光部15に入射した光を90°の角度で反射して、タッチパネル表面30と平行な向きに変え、対向する受光部16へ放射する反射部23が一体に設けられる。また受光部16にも、受光部16に入射した光を90°の角度で反射して、受光部16の下面に配置する受光素子33に向ける反射部23を一体に設けてある。これらの反射部23は、外側に突出した格好になっている発光部15及び受光部16の端面を、斜めにカットすることにより形成することができる。必要であれば、カット面に反射膜を塗布してもよい。
また、導光体21の発光部15及び受光部16の光路の途中に、発光部15または受光部16に侵入した外乱光を屈折させて発光部15または受光部16の外に逃すために屈折率の異なる層を介在させるための空隙部25を形成してある。空隙部25は、空隙部25の内側に形成される内枠36を導光体21と接続しておくために、不連続に形成してある。この空隙部25には導光体21を構成する材質よりも屈折率の小さな空気層または他の層を介在させるとよい。
この空隙部25を構成する壁面のうち、外側の面を曲面26にしてレンズ効果をもたせ、発光部側空隙部25の一側に、対向する受光部16へ放射する光を集光し、受光部側空隙部25の一側に受光素子33へ導く光を集光する集光部24をそれぞれ一体に設ける。導光体21に集光部24を設けて散乱防止と集光を行ない、検出光量を増やすようにしたので、凹面鏡をもたないベアタイプの微弱光素子でも対向する受発光素子間の距離を実用範囲で延ばすことが可能となる。また、受発光素子の受発光量の多いものを選択する必要もなくなる。特に、凹面鏡付受発光素子を使用すれば、さらに距離を延ばすことができるので、小形の検出装置にとどまらず、大型の検出装置にも適用することができるようになる。
空隙部25の曲面26は、これと対向する平面29と同様に鏡面仕上とする。また、発光部側の集光部24の焦点が受光部16の受光面28に、受光部側の集光部24の焦点が受光素子33にそれぞれ形成されるように、各曲面26の曲率を決定する。なお、図示例では、発光部15の発光面27または受光部16の受光面28を構成する導光体21の内側面は、光路と垂直になるようにカットしてある。
以上説明した光学的位置検出装置の要部構成の斜視図を示したのが図2である。同図に示すように、導光体21は、その受発光部15、16の反射部23側の下面に受発光素子32、33が配置されるように、基板31上に接着など適宜の手段により装着される。また、導光体21に空隙部25が形成されることにより、空隙部25の内側に連続した内枠36が形成されるが、この内枠36は導光体21の補強、及びタッチパネル表面の周囲の目隠しになる。なお、導光体21は射出成形などにより一体形成する。
さて、上述したような基板31に導光体21を装着した本実施の形態の光学式位置検出装置において、基板31に実装された発光素子32から出た上向きの光は、図3に矢印で示すように、導光体21の発光部15の下面から導光体21に入射する。導光体21に入射した光は反射部23で反射して90°向きを変えられ、集光部24に導かれて集光される。この集光部24とスリット22とが相俟って光の散乱を防止する。したがって、微弱光でも十分大きな光量を取り出すことができる。集光部24で集光された光は、空隙部25を通って発光部15の発光面27から一度導光体21を出て受光部16に向けて放射される。受光部16の受光面28より再び導光体21に入射した光は、空隙部25を通過して反射部23に到り、ここで反射して90°向きを変えられ、受光部16の下面から出射して、受光部16の下面に配置されている受光素子33で検出される。
ここで、外乱光20が同図に示す角度で、受光部16の受光面28より受光部16に入った場合には、その光は空隙部25によって曲げらるので、受光素子33に到る前に、受光部15から出てしまう。このため、空隙部25がない場合のように、導光体21に入射した外乱光20が導光体21の上下面で反射を繰返して受光素子33に届いてしまうようなことが少なくなり、その結果、外乱光による誤動作を低減できる。なお、この効果は、発光部15においても言えることであり、発光部15に入射した外乱光20が光源である発光素子32に影響を与えることが少なくなる。
また、受発光素子32、33の上部は導光体21の発光部15及び受光部16で覆われているので、上方から来る外乱光は発光部15及び受光部16により遮光され、直接受発光素子32、33に外乱光が入射することがないので、この点からも外乱光による誤動作を低減することができる。
以上述べたように本実施の形態によれば、受発光素子を導光体で覆って光を導光体で導くようにしたので、従来のような可視光カットフィルタを必要としない。また、水平方向の光の向きを垂直方向に変える反射部、光の拡散を防止する光路を形成するためのスリット、光を集光する集光部、外乱光の侵入を軽減する空隙部等を一体形成した導光体を使用することにより光の伝達ロスをなくし、かつ集光することにより検出光量を増やし、しかも外乱光の侵入を軽減できるようにしたので、受発光素子に受発光量の少ない低出力で小形のベアチップタイプを採用することができ、導光体を使用しない従来例と比較して、実装コストの低減、薄形化、小形かつ安価な装置を作ることができる。また低電力であるため電池駆動が可能となり、ポータブル用途にも使用できる。また、特に凹面鏡を有するチップタイプの受発光素子を用いれば、より大きな受発光量が得られて受発光間の距離が取れるので、チップタイプの受発光素子でありながら、より大型の検出装置にも適用することができる。
なお、上述した実施の形態では、発光部15の発光面27または受光部16の受光面28を構成する導光体21の両内側面を、光路と垂直になるようにカットしたが、図4に示すように、対向する内側面が断面ハの字になるように、斜めにカットして内側面にテーパ34を形成するとよい。このようにテーパ34を形成すると、上方から導光体21に入り込む外乱光の光量をより有効に減らすことができる。
また、図6のように対向する内側面が断面ハの字の逆になるようにカットして内側面にテーパ34を形成すると、発光部から発光した光が広がり、発光部と垂直方向のテーパに反射し、受光部に入る光量を低減させることが可能である。
また、上述した実施の形態では受発光部15、16に空隙部25を設けるようにしたが、図5に示すように、外乱光防止機能は低下するけれども、空隙部25を省略し、内枠の内側面にレンズ効果のある曲面を形成することにより内枠を集光部24としてもよい。
また、上述した実施の形態では、受発光部15、16の端面に反射部23を設けて、光を導光体21の下面から入射させ、導光体21の下面に出射するようにしたが、図6に示すように、受発光部15、16の端面を垂直カットとして反射部を設けないようにしてもよい。その場合には、受発光素子32、33は、導光体21の下面ではなく、端面と対向する位置に配置する必要がある。これによれば導光体21と受発光素子32、33が同一面上に来るので、受発光素子32、33を導光体21の下面に配置したものよりも、装置の外径は大きくなるが、厚みを薄くすることができる。
また、同図に示すように、タッチパネル表面30を保護するために、タッチパネル表面30を覆う接触パネル35を、受発光部15、16よりも一段低くダウンセットして導光体21と一体に形成するようにしてもよい。
なお、本実施の形態による導光体は左右非対称としたが、使い勝手をよくするために、左右対称に形成してもよい。
本発明は、例えば交通用ナビゲーションシステムの光学式位置検出装置に最適である。
次の仕様の光学式位置検出装置を作製した。
・チップタイプ発光ダイオード:スタンレー社製、型番AN1102W 外形3mm(W)×1.5mm(H)×1.5mm(D) 出力0.8mW/Sr( 放射強度)
・チップタイプ受光ダイオード:スタンレー社製、型番PS110W 外形3mm(W)×2mm(H)×1.5mm(D) 感度3.5mA(光電流)
・導光体の寸法:縦113.7mm ×横144.2mm ×厚さ3mm
・導光体の材質:三菱レーヨン社製、アクリライト
・受発光素子を実装した基板上に導光体を装着した全厚さ:6.1mm
これによりベアチップタイプの受発光素子でも、受発光素子間に十分な距離をとれ、実用に耐えることが確認できた。
本発明の実施の形態の光学的位置検出装置の分解図であり、(a)は導光体の平面図、(b)は基板の平面図である。 本実施の形態の導光体の要部の斜視図である。 本実施の形態の光学的位置検出装置の光路の説明図である。 他の実施の形態による光学的位置検出装置の導光体の発光面または受光面にテーパを付けたときの外乱光の説明図である。 他の実施の形態の導光体の要部の斜視図である。 他の実施の形態の光学的位置検出装置の要部の斜視図である。 従来例の光学的位置検出装置の平面図である。 従来例のディスクリートタイプの受発光素子の説明図である。 従来例のチップタイプの受発光素子の説明図である。 従来例の受発光素子を可視光カットフィルタで覆った説明図である。
符号の説明
21 導光体
22 スリット
23 反射部
24 集光部
25 空隙部
26 曲面
27 発光面
28 受光面
30 光学式タッチパネル面
31 基板
32 発光素子
33 受光素子

Claims (4)

  1. 光学式タッチパネル表面の周囲に装着され使用光の波長に対して透明な枠状の導光体であって、
    発光素子からの光を導いて対向する受光部へ放射する発光部と、該発光部からの光を入射して受光素子へ導く受光部とを複数対一体形成し、
    少なくとも発光部と受光部との境界に発光部から受光部への光の回り込みを防止するスリットを形成し、
    上記発光部に受光部へ放射する光を集光し、上記受光部に受光素子へ導く光を集光する集光部をそれぞれ一体に設けたことを特徴とする導光体。
  2. 請求項1に記載の導光体おいて、該導光体にさらに、
    発光部の下面に設けた発光素子から発光部に入射した光を反射して対向する受光部に向ける反射部、及び受光部に入射した光を反射して受光部の下面に設けた受光素子に向ける反射部をそれぞれ一体に設けた導光体。
  3. 請求項1または2に記載の導光体において、材質がアクリル樹脂、またはABS樹脂、またはポリカーボネートという赤外光に対して透明な樹脂である導光体。
  4. 複数個の発光素子と受光素子とを対向させるように光学式タッチパネル表面の周囲に配置して、発光素子から受光素子に到る光を遮光することにより物体の位置または有無を検出する光学的位置検出装置において、
    上記光学式タッチパネル表面の周囲に枠状に取り付けられ、光学式タッチパネル表面の周囲に配置される上記複数個の発光素子と受光素子とをチップタイプで構成して、これらを面状に実装した基板と、
    該基板上に装着される請求項1ないし3のいずれかに記載の導光体とを備えた光学的位置検出装置。
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