JPWO2012049963A1 - 蓄電池を含む電源システム - Google Patents

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健仁 井家
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Abstract

蓄電池制御単位42を含む蓄電池集合体104を備える電源システムにおいて、並列接続ラインL1に接続される負荷110に対して蓄電池制御単位42の少なくとも一つから電力を供給する際に、並列接続ラインL1に共通に接続可能である蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も高い蓄電池制御単位42を最初に並列接続ラインL1に接続し、並列接続ラインL1に接続された蓄電池制御単位42のうち最も高い出力電圧を基準電圧として、基準電圧より所定の放電電圧範囲内にある出力電圧の蓄電池制御単位42のみを並列接続ラインL1に接続する。

Description

本発明は、蓄電池を含む電源システムに関する。
電力の有効的な利用を図るために商用電源と蓄電池とを組み合わせた電源システムが利用され始めている。すなわち、負荷の時間的な変動に合わせて、負荷が大きいときには商用電源からの電力に加えて蓄電池からの放電電力を負荷へ供給し、負荷が小さいときには商用電源から蓄電池へ充電を行い、商用電源からの電力供給を時間的に平均化するものである。また、近年開発が進んでいる太陽光発電システムや燃料電池システムも電源システムに組み合わせられている。
このような電源システムにおいて、複数の単位の蓄電池を並列に接続して充放電を行った場合、各々の蓄電池の出力電圧が異なると蓄電池相互間で電力のやり取りが生ずる。このとき、各蓄電池の出力電圧の電位差が大きいと、電位差が大きい蓄電池間に大きな充放電電流が流れ、蓄電池の寿命を縮めてしまうおそれ等がある。
本発明は、少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体を備え、並列接続ラインに接続される負荷に対して蓄電池制御単位の少なくとも一つから電力を供給する際に、並列接続ラインに共通に接続可能である蓄電池集合体に含まれる蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も高い蓄電池制御単位を最初に並列接続ラインに接続し、並列接続ラインに接続された蓄電池制御単位のうち最も高い出力電圧を基準電圧として、基準電圧より所定の放電電圧範囲内にある出力電圧の蓄電池制御単位のみを並列接続ラインに接続する、電源システム。
本発明は、少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体と、双方向直交流変換回路又は双方向電圧変換回路を含み、蓄電池集合体に含まれる複数の蓄電池ユニットにそれぞれユニットスイッチを介して接続された電力変換器と、を備え、ユニットスイッチを閉状態として電力変換器に最初に接続された蓄電池ユニットに含まれる蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も高い蓄電池制御単位を最初に並列接続ラインに接続し、並列接続ラインに接続された蓄電池制御単位のうち最も高い出力電圧を基準電圧として、基準電圧より所定の放電電圧範囲内にある出力電圧の蓄電池制御単位のみを並列接続ラインに接続する、電源システム。
本発明は、少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体を備え、並列接続ラインを介して蓄電池制御単位の少なくとも一つへ充電を行う際に、並列接続ラインに共通に接続可能である蓄電池集合体に含まれる蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も低い蓄電池制御単位を最初に並列接続ラインに接続し、並列接続ラインに接続された蓄電池制御単位のうち最も低い出力電圧を基準電圧として、基準電圧より所定の充電電圧範囲内にある出力電圧の蓄電池制御単位のみを並列接続ラインに接続する、電源システム。
本発明は、少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体と、双方向直交流変換回路又は双方向電圧変換回路を含み、蓄電池集合体に含まれる複数の蓄電池ユニットにそれぞれユニットスイッチを介して接続された電力変換器と、を備え、ユニットスイッチを閉状態として電力変換器に最初に接続された蓄電池ユニットに含まれる蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も低い蓄電池制御単位を最初に並列接続ラインに接続し、並列接続ラインに接続された蓄電池制御単位のうち最も低い出力電圧を基準電圧として、基準電圧より所定の充電電圧範囲内にある出力電圧の蓄電池制御単位のみを並列接続ラインに接続する、電源システム。
本発明は、蓄電池間の充放電による性能劣化を防ぐことができる電源システムを提供することができる。
本発明に係る実施の形態における電源システムの全体構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態における電源システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態における充電池ユニットの構成を示す図である。 第1の実施の形態における充電池ユニットの構成を示す図である。 第1の実施の形態における放電方法を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における放電方法を説明する図である。 第1の実施の形態における充電池ユニットの構成の別例を示す図である。 第1の実施の形態における充電方法を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における充電方法を説明する図である。 第2の実施の形態における充電池ユニットの構成を示す図である。 第2の実施の形態における放電方法を説明する図である。 第2の実施の形態における充電方法を説明する図である。 各スイッチの別構成を示す図である。 充電池ユニットの構成の別例を示す図である。
<第1の実施の形態>
本発明の実施の形態における電源システム100は、図1に示すように、電源管理システム102、蓄電池集合体104、太陽電池システム106及び系統電源108を含んで構成される。電源システム100は、負荷110に電力を供給するために用いられる。なお、図1において、太い実線は電力の流れを示し、細い実線は信号の流れを示す。
本実施の形態では、太陽電池システム106及び系統電源108を電力源としている。系統電源108は、単相又は3相等の電源であり、水力発電、原子力発電、火力発電等の様々な発電方式で発電された電力を組み合わせて外部の電力会社から供給されるものとすることができる。また、太陽電池システム106は、例えば1MWの大規模な太陽光発電システムとすることができる。ただし、これらに限定されるものではなく、燃料電池や風力発電システム等の他の電力源を含めてもよい。
蓄電池集合体104は、負荷110の必要電力に応じた電力を供給するために設けられる。蓄電池集合体104は、図2及び図3に示すように、蓄電池セル46を複数組み合わせた蓄電池パック44、蓄電池パック44を複数組み合わせた蓄電池制御単位42、及び蓄電池制御単位42を複数組み合わせた蓄電池ユニット40のように階層的に構成される。
具体的には、蓄電池集合体104は以下のように構成される。本実施の形態では、図2に示すように、8個の電力変換器28を設け、蓄電池集合体104を8つに分けて、それぞれに1つの電力変換器28を割り当てて電力管理を行う。各電力変換器28には、5個の蓄電池ユニット40が割り当てられる。すなわち、全体で40個の蓄電池ユニット40を設け、5個の蓄電池ユニット40毎が1つの電力変換器28に接続される。なお、図2では、電力線を実線で、信号線を破線で示している。
図3は、図2における1つの蓄電池ユニット40を抜き出し、その構成を詳細に示している。1つの蓄電池ユニット40は、蓄電池パック44を必要に応じて直列接続した蓄電池制御単位(蓄電池パック列)42を、必要に応じて並列に接続して構成される。図3の例では、5個の蓄電池パック44を直列接続して1つの蓄電池制御単位42を形成し、その蓄電池制御単位42を4列並列接続して、1つの蓄電池ユニット40が構成されている。本実施の形態では、1つの蓄電池ユニット40は、20個の蓄電池パック44から構成される。
さらに、図3には、1つの蓄電池パック44の内部構成が拡大されて示されている。本実施の形態では、1つの蓄電池パック44は、蓄電池の単位である蓄電池セル46を24個並列に接続したものを、直列に13組接続して構成される。つまり、各蓄電池パック44は、24×13=312個の蓄電池セル46から構成される。
1つの蓄電池ユニット40には、それぞれ1つのサブコントローラ24と、1つのスイッチ回路30とが設けられる。スイッチ回路30には、図4に示すように、蓄電池制御単位42毎に1つの選択スイッチSW1が設けられている。蓄電池制御単位42は、選択スイッチSW1を介して並列接続ラインL1に接続される。選択スイッチSW1は、サブコントローラ24からの開閉制御信号に応じて開閉制御される。すなわち、蓄電池制御単位42は、蓄電池を並列接続ラインL1に接続する際の制御の最小単位となる。
また、図4に示すように、1つ蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))は、抵抗R(R(1)〜R(4))を介して充放電ラインL2に接続される。これにより、蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間には抵抗R(R(1)〜R(4))を介して相互に充放電電流が流れ、蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))の充電状態が均等化される。抵抗R(R(1)〜R(4))は、蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間に悪影響を及ぼすような大きな電流が流れないような抵抗値とすることが好適である。例えば、蓄電池制御単位42の出力電圧が約200〜250ボルト(V)の範囲であれば、抵抗Rは数十〜数百オーム(Ω)に設定することが好適である。さらに、並列接続ラインL1及び充放電ラインL2を介して蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間で充放電を行うためにスイッチSW2を設けてもよい。
蓄電池ユニット40の蓄電池制御単位42毎に電流センサ52が設けられ、各蓄電池制御単位42の電流が検出される。また、蓄電池パック44の直列に接続される13組の蓄電池セル46の並列集合体の各々には電圧センサ54が設けられる。蓄電池セル46並列集合体の端子間電圧はセル電圧として電圧センサ54によって検出される。なお、図3では、図を簡略に示すために電圧センサ54を一つのみ図示している。また、蓄電池パック44の温度はパック温度として温度センサ56によって検出される。なお、蓄電池パック44毎に複数の温度センサ56を設けてもよい。これらのデータはサブコントローラ24により取得される。サブコントローラ24は、これらのデータ及びこれらのデータから算出した充放電状態(SOC:State Of Charge)を各蓄電池ユニット40の状態を示すユニット状態データS3,S6としてマスタコントローラ22及び蓄電池電力管理装置12へ出力する。また、蓄電池集合体104を構成する蓄電池ユニット40に不具合が生じている場合には、サブコントローラ24は、不具合を生じている蓄電池ユニット40を特定するための情報をユニット状態データS3,S6に含めて送信する。
なお、蓄電池セル46、蓄電池パック44、蓄電池制御単位42及び蓄電池ユニット40の組み合わせの数は電源システム100の仕様に応じ適宜変更してもよい。また、蓄電池としてリチウムイオン電池を用いることができるが、これ以外の2次電池を適用してもよい。例えば、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、マンガン電池等を適用してもよい。
電源システム100は、工場施設の一般照明、一般空調、厨房器具、展示ケース、空調設備等を含む負荷110へ電力を供給するために設けられる。
負荷110には、電力管理装置110aが設けられる。電力管理装置110aは、負荷電力管理装置10、蓄電池電力管理装置12及び総合電力監視装置14を含んで構成される。
負荷電力管理装置10は、負荷110の必要電力を示す負荷側情報データS9を取得する。負荷側情報データS9は、後述するシステムコントローラ20が全体充放電制御指令S1を設定できるために必要な負荷110の全体の必要電力要求量を含む。図1に示すように、負荷110が4系統に区分されるときは、負荷電力管理装置10は、内部的に4系統の負荷電力管理装置の集合体とされる。負荷電力管理装置10は、負荷側情報データS9を総合電力監視装置14へ転送する。
蓄電池電力管理装置12は、蓄電池集合体104に含まれる蓄電池ユニット40の各々の状態を示すユニット状態データS6及び電源システム100に含まれる電力変換器28の各々の状態を示す電力変換器管理データS7を受信する。蓄電池電力管理装置12は、これらの情報を総合電力監視装置14へ転送する。ユニット状態データS6は、全体充放電制御指令S1の生成に利用される情報を含む。ユニット状態データS6には、上記のように、蓄電池集合体を構成する蓄電池の電圧、温度、電流、SOC等のデータ及び蓄電池集合体104を構成する蓄電池ユニット40のいずれかに不具合がある場合にはこれらの不具合を示す情報が含まれる。また、電力変換器管理データS7には、全体充放電制御指令S1の設定に関係する電力変換器28の不具合に関する情報が含まれる。例えば、電力変換器28のいずれかに故障等の不具合がある場合、不具合が生じている電力変換器28を特定するための情報が含まれる。
総合電力監視装置14は、負荷電力管理装置10から負荷側情報データS9並びに蓄電池電力管理装置12からユニット状態データS6及び電力変換器管理データS7を受けて、これらの情報から充放電制御に必要なデータを抽出する。総合電力監視装置14は、抽出された情報をシステム管理信号S8としてシステムコントローラ20へ出力する。システム管理信号S8の送信は、例えば1sに1回の周期で行われる。
電源管理システム102は、図1に示すように、システムコントローラ20、マスタコントローラ22、サブコントローラ24、電力変換器管理部26、電力変換器28及びスイッチ回路30を含んで構成される。電源管理システム102は、階層的な制御システムとして構成されており、最上位のシステムコントローラ20、システムコントローラ20の下位に属するマスタコントローラ22、マスタコントローラ22の下位に属する電力変換器管理部26及びマスタコントローラ22から独立しているサブコントローラ24と上位から下位に向かって制御が階層化されている。
システムコントローラ20は、電源システム100の電力管理を統合的に行う機能を有する。マスタコントローラ22は、システムコントローラ20からの全体充放電制御指令S1を受けて、蓄電池集合体104の全体を1つとして充放電制御するための制御装置である。電力変換器管理部26は、電源システム100に含まれる電力変換器28の各々における電力変換及び電圧変換等の処理を制御する。サブコントローラ24は、蓄電池集合体104に含まれる蓄電池ユニット40毎に設けられ、それぞれの蓄電池ユニット40での充放電を制御する。以下、これらの構成要素について説明する。
システムコントローラ20は、電力管理装置110aから負荷情報データS9、蓄電池情報信号S6及び電力変換器管理データS7を含むシステム管理信号S8を受け、これらの情報に基づいて電源システム100の全体に対する充放電制御指令である全体充放電制御指令S1を生成して出力する。
具体的には、システムコントローラ20は、蓄電池ユニット40及び電力変換器28の状態を考慮して、蓄電池集合体104の充放電容量から負荷110の全体の必要電力要求量を満たす充放電条件を求めて、これを全体充放電制御指令S1としてマスタコントローラ22に送信する。また、好ましくは、システムコントローラ20は、不具合が生じている電力変換器28に接続されている蓄電池ユニット40の充放電の容量、および不具合が生じている蓄電池ユニット40の充放電の容量に関する情報も考慮して、蓄電池集合体104の充放電容量から負荷110の全体の必要電力要求量を満たす充放電条件を求めて、これを全体充放電制御指令S1としてマスタコントローラ22に送信する。
全体充放電制御指令S1は、例えば「XXkWでYY秒間充電すること」等のように、充放電条件が電力量と時間とで示される。この他に、充電上限電圧を指定して「電圧がZZVになるまでXXkW充電すること」としてもよく、放電下限電圧を指定してZZVまで放電することとしてもよく、SOCを指定して充放電を指令するものとしてもよい。ここで、SOCとは、電力を最大に貯蔵した状態におけるSOC(充放電状態)を100とし、それを基準にして電力の各貯蔵状態でのSOC(充放電状態)を百分率で表したものである。
全体充放電制御指令S1は、必要なときにのみ不定期に送信されるので、場合によってはかなりの長時間の間、全体充放電制御指令S1が送信されないことが生じ得る。そのような場合に、全体充放電制御指令S1を受け取るマスタコントローラ22としては、システムコントローラ20が、正常だが必要がないため送信してこないのか、不具合があるから送信してこないのかを判定できないおそれがある。そこで、システムコントローラ20が正常であるか否かを確認するための確認信号S2が、マスタコントローラ22からシステムコントローラ20に適当な周期で送信される。システムコントローラ20は、正常のときは応答信号で返答する。マスタコントローラ22は、システムコントローラ20から応答信号の返信があればシステムコントローラ20が正常であると判定し、システムコントローラ20から応答信号の返信がなければシステムコントローラ20に不具合があると判定することができる。適当な周期としては、例えば10分とすることができる。不具合があると判定された場合にはユーザにその旨を呈示する等の処理を行ってもよい。
マスタコントローラ22は、システムコントローラ20から全体充放電制御指令S1を受け、それぞれの電力変換器28に対する集合体充放電制御指令S5を電力変換器管理部26に送信する機能を有する制御装置である。
また、マスタコントローラ22は、電力変換器管理部26から電力変換器28の状態データである電力変換器管理データS4と、蓄電池集合体104に含まれる各蓄電池ユニット40に設けられたサブコントローラ24から各々の蓄電池ユニット40の状態を示すユニット状態データS3とを受け取り、電力変換器管理データS4とユニット状態データS3とに基づいてシステムコントローラ20から送信された全体充放電制御指令S1をそのまま実行できるか否か判断し、判断の結果に基づいて、集合体充放電制御指令S5を電力変換器管理部26に送信する。判断は、例えば、ユニット状態データS3等を予め定めた条件式に当てはめて行うものとできる。集合体充放電制御指令S5は、100msの周期で送受信が行われ、電力変換器管理データS4、ユニット状態データS3は、例えば1s周期で送受信が行われる。
全体充放電制御指令S1は、マスタコントローラ22に対して送信される蓄電池集合体104の全体の充放電量を示す指令値であるが、集合体充放電制御指令S5は、全体充放電制御指令S1での指令値を電力変換器28毎に分解した指令値となる。図2に示すように、電力変換器管理部26に対して8個の電力変換器28が設けられている場合、全体充放電制御指令S1が「320kWで1800秒間放電」という内容であったとすると、集合体充放電制御指令S5は、「第1の電力変換器28は40kWで放電、第2の電力変換器28は40kWで放電・・・第8の電力変換器28は40kWで放電」という内容になる。なお、この具体例では、集合体充放電制御指令S5の個別の指令値は、全体充放電制御指令S1の指令値を電力変換器28の個数で均等に割ったときの値となっているが、これ以外の個別の指令値とされることもある。例えば、電力変換器管理データS4によって、電力変換器管理部26が制御する電力変換器28のいずれかに不具合があることが送信されているときは、全体充放電制御指令S1の一部の充放電が制限された内容の集合体充放電制御指令S5が電力変換器管理部26に送信される。具体的には、電力変換器管理データS4には電力変換器28の不具合を示す情報が含まれており、ユニット状態データS3には、蓄電池ユニット40の不具合を示す情報が含まれているので、マスタコントローラ22は、不具合が生じた電力変換器28を除いた他の電力変換器28について、それに接続された蓄電池ユニット40の中で不具合が生じた蓄電池ユニット40を除いた他の蓄電池ユニットによって、全体充放電制御指令S1で要求される充放電状態が満たされるように、各電力変換器28を制御する集合体充放電制御指令S5を生成して、電力変換器管理部26へ出力する。
また、マスタコントローラ22は、電力変換器管理部26から受け取った電力変換器管理データS4と同じ内容のデータを電力変換器管理データS7として蓄電池電力管理装置12に送信する。電力変換器管理データS7は、電力変換器管理データS4の送信周期よりも長い送信周期で送信するものとしてもよい。例えば、電力変換器管理データS4を1秒毎に送信する場合、電力変換器管理データS7は10秒毎に送信すればよい。この場合、電力変換器管理データS7には、電力変換器管理データS4の10回分の情報が含まれる。勿論、これ以外の送信周期としてもよく、電力変換器管理データS4と電力変換器管理データS7の送信周期を同じとしてもよい。
サブコントローラ24は、上記のように蓄電池ユニット40毎に設けられ、各蓄電池ユニット40の状態に応じて各蓄電池ユニット40に設けられたスイッチ回路30に含まれるスイッチの開閉制御を行う。サブコントローラ24は、蓄電池ユニット40の駆動用電源(図示しない)がオンされ、充放電の条件が整うと、図4に示したスイッチ回路30のユニットスイッチSW3を閉状態として、蓄電池ユニット40を電力変換器28へ接続する。
ここで、サブコントローラ24は、各蓄電池制御単位42に設けられた電流センサ52で検出される電流値及び電圧センサ54で検出される電圧値並びに各蓄電池ユニット40に設けられた温度センサ56で検出される温度に基づいて蓄電池ユニット40の状態を判断し、蓄電池ユニット40の状態に不具合が生じている場合にはスイッチ回路30のユニットスイッチSW3を開状態として、蓄電池ユニット40と電力変換器28との接続を遮断する。
また、サブコントローラ24は、各蓄電池制御単位42に設けられた電流センサ52で検出される電流値及び電圧センサ54で検出される電圧値、各蓄電池ユニット40に設けられた温度センサ56で検出される温度並びに並列接続ラインL1に設けられた電圧センサ60で検出される基準電圧に基づいて蓄電池パック44や蓄電池制御単位42の状態を判断し、その判断結果に応じて蓄電池制御単位42に対応するスイッチSW1(SW1(1)〜SW1(4))の開閉制御を行う。
例えば、サブコントローラ24は、各蓄電池制御単位42に設けられた電流センサ52で検出される電流値及び電圧センサ54で検出される電圧値、各蓄電池ユニット40に設けられた温度センサ56で検出される温度並びに並列接続ラインL1に設けられた電圧センサ60で検出される基準電圧に基づいて蓄電池パック44や蓄電池制御単位42の状態に不具合が乗じていると判断される場合には、不具合が生じている蓄電池パック44を含む蓄電池制御単位42を並列接続ラインL1から切り離す処理を行う。具体的には、不具合が生じている蓄電池パック44を含む蓄電池制御単位42に対応するスイッチSW1(SW1(1)〜SW1(4))を開放する処理を行う。また、サブコントローラ24は、蓄電池パック44や蓄電池制御単位42の不具合を示す情報をユニット状態データS3,S6としてマスタコントローラ22および蓄電池電力管理装置12に送信する。
不具合の判断は、電流センサ52の検出される電流が予め定めた条件式から算出される閾値を超えるとき、電圧センサ54によって検出されるセル電圧が予め定めた閾値範囲を超えるとき、温度センサ56によって検出されるパック温度が予め定めた閾値を超えるとき等のように、予め定めた条件と比較して行うことができる。
また、蓄電池集合体104の充放電開始時には、各蓄電池制御単位42に設けられた電圧センサ54で検出される電圧値に基づいて蓄電池制御単位42に対応するスイッチSW1(SW1(1)〜SW1(4))の開閉制御を行う。この処理については後述する。
また、サブコントローラ24は、上記のように、蓄電池ユニット40の不具合を示す情報をユニット状態データS3,S6としてマスタコントローラ22および蓄電池電力管理装置12に送信する。サブコントローラ24は、マスタコントローラ22へ送信したユニット状態データS3と同じ内容のデータをユニット状態データS6として蓄電池電力管理装置12に送信する。ここで、ユニット状態データS6は、ユニット状態データS3の送信周期よりも長い送信周期で送信するものとしてもよい。例えば、ユニット状態データS3を1秒毎に送信する場合、ユニット状態データS6は10秒毎に送信すればよい。この場合、ユニット状態データS6には、ユニット状態データS3の10回分の情報が含まれる。勿論、これ以外の送信周期としてもよく、ユニット状態データS3とユニット状態データS6の送信周期を同じとしてもよい。
電力変換器管理部26は、マスタコントローラ22から集合体充放電制御指令S5を受け、制御対象となる電力変換器28の各々を制御する。本実施の形態における電源システム100では、図2に示すように、電力変換器管理部26の制御対象となる電力変換器28を8個としている。ただし、これに限定されるものではなく、電力変換器28の数は適宜変更してもよい。
電力変換器28は、図4に示すように、系統電源108及びAC負荷110cの交流電力と蓄電池集合体104の直流電力との間の直流交流変換、太陽電池システム106の直流電力と蓄電池集合体104の直流電力との間の電圧変換、蓄電池集合体104の直流電力とDC負荷110bの直流電力との間の電力変換、蓄電池集合体104の直流電力とDC負荷110bの直流電力との間の電圧変換等を行う機能を有する。具体的には、必要に応じて双方向直交流変換回路、双方向電圧変換回路等を含んで構成される。
電力変換器管理部26は、集合体充放電制御指令S5に従って、太陽電池システム106や系統電源108から蓄電池集合体104へ充電を行ったり、蓄電池集合体104から負荷110へ放電を行ったりする際に各電力変換器28における直流交流変換及び電圧変換を制御する。また、電力変換器管理部26の制御下にある電力変換器28のいずれかに不具合がある場合や、マスタコントローラ22からの充放電の禁止指令、または待機指令が出力されている場合には、その不具合の電力変換器28の動作を待機状態にさせて、電力変換器28の不具合を示す情報を電力変換器管理データS4としてマスタコントローラ22に送信する。
例えば、図2に示すように8個の電力変換器28が設けられており、集合体充放電制御指令S5が「第1の電力変換器28は40kWで放電、第2の電力変換器28は40kWで放電・・・第8の電力変換器28は40kWで放電」という内容であれば、電力変換器管理部26は、各電力変換器28から負荷110へそれぞれ40kWで電力が供給されるように各電力変換器28における電圧変換及び電力変換を制御する。また、集合体充放電制御指令S5が「第1の電力変換器28は40kWで充電、第2の電力変換器28は40kWで充電・・・第8の電力変換器28は40kWで充電」という内容であれば、電力変換器管理部26は、各電力変換器28を介して太陽電池システム106や系統電源108からそれぞれ40kWで充電が行われるように各電力変換器28における電圧変換及び電力変換を制御する。
以上のように、システムコントローラ20では負荷110の全体の必要電力要求量に応じて、蓄電池集合体104の全体の充放電条件を決定して全体充放電制御指令S1とする。そして、マスタコントローラ22では全体充放電制御指令S1での充放電制御指令を満たすように、不具合が生じている電力変換器28および蓄電池ユニット40を考慮した具体的な各電力変換器28の制御のための集合体充放電制御指令S5を生成し、マスタコントローラ22より下位の電力変換器管理部26によって各電力変換器28を制御する。このとき、電力変換器管理部26は、上位のシステムコントローラ20およびマスタコントローラ22による制御によらず電力変換器28およびそれに接続される蓄電池ユニット40を切り離す処理を行う。また、サブコントローラ24は、上位のシステムコントローラ20およびマスタコントローラ22による制御によらず各蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42の接続・切離しの制御を行う。このように、階層的な制御を行うことによって、電力変換器28や蓄電池ユニット40に不具合が生じても、システムコントローラ20から見て、蓄電池集合体104をあたかも1つの電池のように扱うことができる。また、より上位の制御系の処理の負担を軽減し、システム構成の変更に柔軟に対応することを可能とする。
電源システム100では、複数の蓄電池制御単位42を並列に接続して充放電を行う際に、各蓄電池制御単位42の出力電圧の差によって蓄電池制御単位42間に大きな充放電電流が流れることを防ぐ構成となっている。
<放電時>
蓄電池集合体104から負荷110へ放電を行う際の処理について以下に説明する。放電時の処理は、図5に示すフローチャートに沿って行われる。以下の説明において、初期状態では蓄電池集合体104に含まれる総ての蓄電池ユニット40の電源はオフにされており、各蓄電池ユニット40に含まれる選択スイッチSW1,スイッチSW2及びユニットスイッチSW3は開状態にされているものとする。また、以下の説明において、電圧センサ54で検出される蓄電池制御単位42の出力電圧とは蓄電池制御単位42に含まれる蓄電池セル46の各並列接続体に設けられた電圧センサ54の合計値であるとする。
ステップST10では、各電力変換器28に割り当てられた蓄電池ユニット40のいずれか1つの電源をオンにする。電源がオンにされた蓄電池ユニット40のサブコントローラ24は、その蓄電池ユニット40に含まれるユニットスイッチSW3を閉状態にして電力変換器28へ接続する。これにより、各電力変換器28には1つの蓄電池ユニットが接続される。
ここで、蓄電池ユニット40の電源はユーザが手動でオンにしてもよいし、所定のシーケンスに従ってマスタコントローラ22等によって各蓄電池ユニット40の電源が順番に自動的にオンされるようにしてもよい。ただし、既に電源がオンされた各蓄電池ユニット40に対して以下の処理におけるステップST12が終了した後に順次他の蓄電池ユニット40の電源がオンされるようにすることが好適である。
ステップST12では、ステップST10で電源がオンにされた蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42のうち最も出力電圧が高い蓄電池制御単位42を抽出し、その抽出された蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を閉状態にする。この処理は、電力変換器28毎に行われる。
例えば図4に示す構成の場合、サブコントローラ24は、蓄電池制御単位42(1)〜42(4)に設けられた電圧センサ54(1)〜54(4)で検出された電圧値を取得し、各蓄電池制御単位42(1)〜42(4)の出力電圧を求める。サブコントローラ24は、各蓄電池制御単位42(1)〜42(4)のうち最も高い出力電圧を有するのが蓄電池制御単位42(1)であれば、蓄電池制御単位42(1)に対応する選択スイッチSW1(1)を閉状態として並列接続ラインL1に接続する。これにより、並列接続ラインL1は最初に接続された蓄電池制御単位42(1)の出力電圧に応じた基準電圧となる。
ステップST14では、電源がオンされた蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42の出力電圧の差に基づいて蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1の開閉制御を行う。
ステップST12で蓄電池制御単位42(1)に対応する選択スイッチSW1(1)が閉状態とされた場合、サブコントローラ24は、蓄電池制御単位42(2)〜42(4)に設けられた電圧センサ54(2)〜54(4)で検出された出力電圧と、既に並列接続ラインL1に接続された蓄電池制御単位42(1)の電圧センサ54(1)で検出された出力電圧と、の差が所定の放電電圧範囲内にあるか否かを判定する。そして、サブコントローラ24は、図6に示すように、電圧値の差が放電電圧範囲内にある蓄電池制御単位42(2)に対応する選択スイッチSW1(2)のみを閉状態として並列接続ラインL1に接続する。放電電圧範囲は、複数の蓄電池制御単位42を並列接続ラインL1に接続した場合に、蓄電池制御単位42間に流れる電流が、蓄電池制御単位42に大きな悪影響を及ぼさない値となるように設定することが好適である。
例えば、放電電圧範囲が±5ボルト(V)であった場合、蓄電池制御単位42(1)の出力電圧から±5ボルト(V)の電圧範囲にあるのが蓄電池制御単位42(2)のみであったとすると、蓄電池制御単位42(2)に対応する選択スイッチSW1(2)のみを閉状態とする。
ステップST14の処理は、蓄電池集合体104から負荷110へ放電を行っている間、サブコントローラ24にて随時行われる。すなわち、並列接続ラインL1に接続されている蓄電池制御単位42から放電が行われ、それらの蓄電池制御単位42の出力電圧が下がれば、新たに放電電圧範囲に入ってきた蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を随時閉状態にする。
また、スイッチ回路30に含まれる抵抗R(R(1)〜R(4))を介して、各蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間で充放電が行われる。これによっても、各蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間の出力電圧の差が小さくなるので、新たに放電電圧範囲に入ってきた蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を随時閉状態にする。
このように、放電電圧範囲にある出力電圧を有する蓄電池制御単位42のみを並列に接続することによって、蓄電池制御単位42間の相互の充放電による性能劣化を防ぐことができる。また、ステップST12において、蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42のうち最も出力電圧が高い蓄電池制御単位42を最初に並列接続ラインL1に接続することによって、できるだけ充電状態の良い蓄電池制御単位42から順に負荷110へ接続することができると共に、蓄電池制御単位42からの放電によって出力電圧を低下させて他の蓄電池制御単位42も順に並列接続ラインL1へ接続していくことができる。
また、選択スイッチSW1を介しての蓄電池制御単位42間の充放電を抑制することができ、これによって選択スイッチSW1における電力消費を低減し、大電流による選択スイッチSW1の劣化や故障を抑制することができる。また、電流センサ52を用いて各選択スイッチSW1を流れる電流を監視し、サブコントローラ24はその電流値が所定値を超える場合には該当する選択スイッチSW1を開状態にする制御を行うようにしてもよい。
なお、上記放電時の処理では、ステップST10において任意の蓄電池ユニット40のユニットスイッチSW3を閉状態として電力変換器28へ接続したが、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち最も出力電圧が高い蓄電池制御単位42を含む蓄電池ユニット40を最初に電力変換器28に接続してもよい。
この場合、サブコントローラ24を介して各蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42の出力電圧値をユニット状態データS3に含めてマスタコントローラ22へ出力できる構成とする。
マスタコントローラ22では、各電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も高い蓄電池制御単位42を含む蓄電池ユニット40を特定し、その蓄電池ユニット40の電源を最初にオンにする。この場合、マスタコントローラ22は、電力変換器管理部26を介して電力変換器28の電源のオン/オフを制御できるように構成することが好適である。その後の処理は、上記ステップST10〜ST14と同様に行う。
これによって、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も高い蓄電池制御単位42を最初に並列接続ラインL1に接続することができる。したがって、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうちできるだけ充電状態の良い蓄電池制御単位42から順に負荷110へ接続することができると共に、蓄電池制御単位42からの放電によって出力電圧を低下させて他の蓄電池制御単位42も順に並列接続ラインL1へ接続していくことができる。
また、図6に示すように、放電電圧範囲を基準電圧から上の上限範囲と基準電圧から下の下限範囲とに分けたときに、上限範囲と下限範囲とを異なる電圧幅に設定することも好適である。
ここで、上限範囲を下限範囲よりも大きい範囲に設定することがより好適である。例えば、上限範囲を基準電圧に対して+3Vに設定した場合、下限範囲を基準電圧に対して−2Vに設定することが好適である。
一般的に、蓄電池は電流が流れ込む充電状態よりも電流が流れ出る放電状態の方が過剰な充放電に対する耐久性が高い。そこで、放電電圧範囲の上限範囲は下限範囲よりも広く設定したとしても、基準電圧よりも高い蓄電池制御単位42が並列接続ラインL1に接続され、それらの蓄電池制御単位42からは放電が行われるだけであるので蓄電池制御単位42の特性の劣化を招くおそれは低くなる。
なお、電圧センサ60は、図4に示すように各蓄電池ユニット40内に設けてもよいし、図7に示すように蓄電池ユニット40外に設けてもよい。この場合、電圧センサ60は同一の並列接続ラインL1に接続される複数の蓄電池ユニット40に共通に設けてもよい。
<充電時>
太陽電池システム106や系統電源108から蓄電池集合体104へ充電を行う際の処理について以下に説明する。充電時の処理は、図8に示すフローチャートに沿って行われる。以下の説明において、初期状態では蓄電池集合体104に含まれる総ての蓄電池ユニット40の電源はオフにされており、各蓄電池ユニット40に含まれる選択スイッチSW1,スイッチSW2及びユニットスイッチSW3は開状態にされているものとする。
ステップST20では、各電力変換器28に割り当てられた蓄電池ユニット40のいずれか1つの電源をオンにする。電源がオンにされた蓄電池ユニット40のサブコントローラ24は、その蓄電池ユニット40に含まれるユニットスイッチSW3を閉状態にして電力変換器28へ接続する。これにより、各電力変換器28には1つの蓄電池ユニットが接続される。
ここで、蓄電池ユニット40の電源はユーザが手動でオンにしてもよいし、所定のシーケンスに従ってマスタコントローラ22等によって各蓄電池ユニット40の電源が順番に自動的にオンされるようにしてもよい。ただし、既に電源がオンされた各蓄電池ユニット40に対して以下の処理におけるステップST22が終了した後に順次他の蓄電池ユニット40の電源がオンされるようにすることが好適である。
ステップST22では、ステップST20で電源がオンにされた蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42のうち最も出力電圧が低い蓄電池制御単位42を抽出し、その抽出された蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を閉状態にする。この処理は、電力変換器28毎に行われる。
例えば図4に示す構成の場合、サブコントローラ24は蓄電池制御単位42(1)〜42(4)に設けられた電圧センサ54(1)〜54(4)で検出された電圧値を取得し、各蓄電池制御単位42(1)〜42(4)の出力電圧を求める。サブコントローラ24は、各蓄電池制御単位42(1)〜42(4)のうち最も低い出力電圧を有するのが蓄電池制御単位42(1)であれば、蓄電池制御単位42(1)に対応する選択スイッチSW1(1)を閉状態として並列接続ラインL1に接続する。これにより、並列接続ラインL1は最初に接続された蓄電池制御単位42(1)の出力電圧に応じた基準電圧となる。
ステップST24では、電源がオンされた蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42の出力電圧の差に基づいて蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1の開閉制御を行う。
ステップST22で蓄電池制御単位42(1)に対応する選択スイッチSW1(1)が閉状態とされた場合、サブコントローラ24は、蓄電池制御単位42(2)〜42(4)に設けられた電圧センサ54(2)〜54(4)で検出された出力電圧と、既に並列接続ラインL1に接続された蓄電池制御単位42(1)の電圧センサ54(1)で検出された出力電圧と、の差が所定の充電電圧範囲内にあるか否かを判定する。そして、サブコントローラ24は、図9に示すように、電圧値の差が充電電圧範囲内にある蓄電池制御単位42(2)に対応する選択スイッチSW1(2)のみを閉状態として並列接続ラインL1に接続する。充電電圧範囲は、複数の蓄電池制御単位42を並列接続ラインL1に接続した場合に、蓄電池制御単位42間に流れる電流が、蓄電池制御単位42に大きな悪影響を及ぼさない値となるように設定することが好適である。
例えば、充電電圧範囲が±5ボルト(V)であった場合、蓄電池制御単位42(1)の出力電圧から±5ボルト(V)の電圧範囲にあるのが蓄電池制御単位42(2)のみであったとすると、蓄電池制御単位42(2)に対応する選択スイッチSW1(2)のみを閉状態とする。
ステップST24の処理は、蓄電池集合体104への充電を行っている間、サブコントローラ24にて随時行われる。すなわち、並列接続ラインL1に接続されている蓄電池制御単位42へ充電が行われ、それらの蓄電池制御単位42の出力電圧が上がってくれば、新たに充電電圧範囲に入ってきた蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を随時閉状態にする。
また、スイッチ回路30に含まれる抵抗R(R(1)〜R(4))を介して、各蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間で充放電が行われる。これによっても、各蓄電池制御単位42(42(1)〜42(4))間の出力電圧の差が小さくなるので、新たに充電電圧範囲に入ってきた蓄電池制御単位42に対応する選択スイッチSW1を随時閉状態にする。
このように、充電電圧範囲にある出力電圧を有する蓄電池制御単位42のみを並列に接続することによって、蓄電池制御単位42間の相互の充放電による性能劣化を防ぐことができる。また、ステップST22において、蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も低い蓄電池制御単位42を最初に並列接続ラインL1に接続することによって、できるだけ充電状態の悪い蓄電池制御単位42から順に太陽電池システム106や系統電源108へ接続することができると共に、そのような蓄電池制御単位42の出力電圧を充電によって上昇させて他の蓄電池制御単位42も順に並列接続ラインL1へ接続していくことができる。
また、選択スイッチSW1を介しての蓄電池制御単位42間の充放電を抑制することができ、これによって選択スイッチSW1における電力消費を低減し、大電流による選択スイッチSW1の劣化や故障を抑制することができる。また、電流センサ52を用いて各選択スイッチSW1を流れる電流を監視し、サブコントローラ24はその電流値が所定値を超える場合には該当する選択スイッチSW1を開状態にする制御を行うようにしてもよい。
なお、上記充電時の処理では、ステップST20において任意の蓄電池ユニット40のユニットスイッチSW3を閉状態として電力変換器28へ接続したが、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち最も出力電圧が低い蓄電池制御単位42を含む蓄電池ユニット40を最初に電力変換器28に接続してもよい。
この場合、サブコントローラ24を介して各蓄電池ユニット40に含まれる蓄電池制御単位42の出力電圧値をユニット状態データS3に含めてマスタコントローラ22へ出力できる構成とする。
マスタコントローラ22では、各電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も低い蓄電池制御単位42を含む蓄電池ユニット40を特定し、その蓄電池ユニット40の電源を最初にオンにする。この場合、マスタコントローラ22は、電力変換器管理部26を介して電力変換器28の電源のオン/オフを制御できるように構成することが好適である。その後の処理は、上記ステップST20〜ST24と同様に行う。
これによって、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうち出力電圧が最も低い蓄電池制御単位42を最初に並列接続ラインL1に接続することができる。したがって、1つの電力変換器28に割り当てられた総ての蓄電池制御単位42のうちできるだけ充電状態の悪い蓄電池制御単位42から順に負荷110へ接続することができると共に、そのような蓄電池制御単位42への充電によって出力電圧を上昇させて他の蓄電池制御単位42も順に並列接続ラインL1へ接続していくことができる。
また、図9に示すように、充電電圧範囲を基準電圧から上の上限範囲と基準電圧から下の下限範囲とに分けたときに、上限範囲と下限範囲とを異なる電圧幅に設定することも好適である。充電電圧範囲の上限範囲は、放電電圧範囲と同様に、下限範囲よりも大きい範囲に設定することがより好適である。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、図10に示すように、各蓄電池ユニット40に含まれるスイッチ回路30に強制開放回路62が設けられる。強制開放回路62は、蓄電池制御単位42毎に設けられ、蓄電池制御単位42の出力電圧と並列接続ラインL1の基準電圧とに基づいて、蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1を強制的に開状態とする回路である。強制開放回路62は、放電電圧範囲または充電電圧範囲内にないのに開閉制御信号が送られてきた場合や、サブコントローラ22における出力電圧の検知が間違っていた場合に強制的に蓄電池制御単位42を非接続とする回路である。
以下、蓄電池制御単位42(1)に対応する強制開放回路62(1)を例に説明する。強制開放回路62(1)は、対応する蓄電池制御単位42(1)に設けられた電圧センサ54(1)から蓄電池制御単位42(1)の出力電圧と、並列接続ラインL1に設けられた電圧センサ60から基準電圧と、を受ける。強制開放回路62(1)は、蓄電池制御単位42(1)の出力電圧と基準電圧との差が所定の強制電圧範囲内にある場合には、サブコントローラ24から選択スイッチSW1(1)へ出力されている開閉制御信号を選択スイッチSW1(1)へ出力し、強制電圧範囲内にない場合には開閉制御信号を無視して選択スイッチSW1(1)を開状態とする。ただし、1つの電力変換器28に割り当てられている蓄電池制御単位42のうちいずれかが電力変換器28に接続されるまでは強制開放回路62の機能を非動作にしておくことが好ましい。
ここで、強制電圧範囲は、基準電圧に対して所定の電圧範囲として設定される。強制電圧範囲は、複数の蓄電池制御単位42を並列接続ラインL1に接続した場合に、蓄電池制御単位42間に流れる電流が、蓄電池制御単位42に大きな悪影響を及ぼさない値となるように設定することが好適である。強制電圧範囲は、例えば、基準電圧に対して±3ボルト(V)のように設定される。
このように強制開放回路62を設けることによって、サブコントローラ24から選択スイッチSW1を閉とする制御信号が送られた場合であっても蓄電池制御単位42の出力電圧と並列接続ラインL1の基準電圧との差が強制電圧範囲になければ選択スイッチSW1は強制的に開状態に維持される。
強制電圧範囲は、放電電圧範囲及び充電電圧範囲よりも狭い範囲とすることができる。例えば、放電電圧範囲を基準電圧から±5ボルト(V)に設定した場合、強制電圧範囲は基準電圧から±3ボルト(V)に設定することができる。また、例えば、充電電圧範囲を基準電圧から±5ボルト(V)に設定した場合、強制電圧範囲は基準電圧から±3ボルト(V)に設定することができる。また、強制電圧範囲は、放電電圧範囲及び充電電圧範囲よりも広い範囲としてもよい。
このように強制電圧範囲を設定することによって、図11及び図12に示すように、サブコントローラ24では放電電圧範囲又は充電電圧範囲に出力電圧が収まった蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1を閉状態とする制御信号が出力されたとしても、並列接続ラインL1の基準電圧から強制電圧範囲に出力電圧が収まっていない場合には選択スイッチSW1は強制的に開状態に維持される。したがって、サブコントローラ24では、選択スイッチSW1を閉状態とする制御信号を出力し続ける状態を維持すれば、強制開放回路62の機能によって蓄電池制御単位42の出力電圧が強制電圧範囲に出力電圧が収まった時点で自動的に選択スイッチSW1を閉状態とすることができる。これにより、共通の並列接続ラインL1に接続される複数の蓄電池ユニット40間において、強制電圧範囲に出力電圧が収まっていない蓄電池制御単位42が並列に接続されることを防ぐことができる。したがって、複数の蓄電池ユニット40に跨って蓄電池制御単位42間において過大な充放電が行われることを防ぐことができる。
なお、電圧センサ60は、図7と同様に、蓄電池ユニット40外に設けてもよい。この場合、電圧センサ60は同一の並列接続ラインL1に接続される複数の蓄電池ユニット40に共通に設けてもよい。このように蓄電池ユニット40外に電圧センサ60を設けることによって、配線やスイッチ等による電圧降下の影響を避けて、各電力変換器28に接続される複数の蓄電池ユニット40に共通の基準電圧とすることができる。
また、図11及び図12に示すように、強制電圧範囲を基準電圧から上の上限範囲と基準電圧から下の下限範囲とに分けたときに、上限範囲と下限範囲とを異なる電圧幅に設定することも好適である。
ここで、放電電圧範囲及び充電電圧範囲と同様に、上限範囲を下限範囲よりも大きい範囲に設定することがより好適である。例えば、上限範囲を基準電圧に対して+2Vに設定した場合、下限範囲を基準電圧に対して−1Vに設定することが好適である。
なお、本実施の形態のおける強制開放回路62を適用した場合、第1の実施の形態のように放電電圧範囲や充電電圧範囲を設定しなくてもよい。すなわち、サブコントローラ24は、放電時には出力電圧が高い順に蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1を閉状態とする制御信号を出力し、放電時には出力電圧が低い順に蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1を閉状態とする制御信号を出力するものとし、強制開放回路62において出力電圧が強制電圧範囲内にない蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1は強制的に開状態に維持し、出力電圧が強制電圧範囲内に収まったときに蓄電池制御単位42の選択スイッチSW1を閉状態として並列接続ラインL1に接続するものとしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、並列接続ラインL1の基準電圧に対して強制電圧範囲にある出力電圧を有する蓄電池制御単位42のみを並列接続ラインL1に接続することによって、蓄電池制御単位42間の相互の過度な充放電による性能劣化を防ぐことができる。
なお、上記実施の形態では、選択スイッチSW1、スイッチSW2及びユニットスイッチSW3は単一のFETで構成するものとしたが、単一のFETでは寄生ダイオードの影響で漏れ電流が発生するおそれがあるので、図13に示すように、複数のFETを逆方向に直列接続した構成に置き換えることも好適である。これにより、漏れ電流による不要な充放電を抑制することができる。
また、図14に示すように、放電ラインL1と充電ラインL2とが別々に設けられている構成としてもよい。この場合も、図4,図7及び図10と同様に、蓄電池制御単位42間の電位差により制御を行ったり、選択スイッチSW1に強制開放回路62を設けて制御を行ったりしてもよい。
10 負荷電力管理装置、12 蓄電池電力管理装置、14 総合電力監視装置、20 システムコントローラ、22 マスタコントローラ、24 サブコントローラ、26 電力変換器管理部、28 電力変換器、30 スイッチ回路、40 蓄電池ユニット、42 蓄電池制御単位、44 蓄電池パック、46 蓄電池セル、52 電流センサ、54 電圧センサ、56 温度センサ、60 電圧センサ、62 強制開放回路、100 電源システム、102 電源管理システム、104 蓄電池集合体、106 太陽電池システム、108 系統電源、110 負荷、110a 電力管理装置。

Claims (10)

  1. 少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体を備え、
    前記並列接続ラインに接続される負荷に対して前記蓄電池制御単位の少なくとも一つから電力を供給する際に、前記並列接続ラインに共通に接続可能である前記蓄電池集合体に含まれる前記蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も高い前記蓄電池制御単位を最初に前記並列接続ラインに接続し、
    前記並列接続ラインに接続された前記蓄電池制御単位のうち最も高い出力電圧を基準電圧として、前記基準電圧より所定の放電電圧範囲内にある出力電圧の前記蓄電池制御単位のみを前記並列接続ラインに接続することを特徴とする電源システム。
  2. 少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体と、
    双方向直交流変換回路又は双方向電圧変換回路を含み、前記蓄電池集合体に含まれる複数の蓄電池ユニットにそれぞれユニットスイッチを介して接続された電力変換器と、
    を備え、
    前記ユニットスイッチを閉状態として前記電力変換器に最初に接続された前記蓄電池ユニットに含まれる前記蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も高い前記蓄電池制御単位を最初に前記並列接続ラインに接続し、
    前記並列接続ラインに接続された前記蓄電池制御単位のうち最も高い出力電圧を基準電圧として、前記基準電圧より所定の放電電圧範囲内にある出力電圧の前記蓄電池制御単位のみを前記並列接続ラインに接続することを特徴とする電源システム。
  3. 請求項1又は2に記載の電源システムであって、
    前記放電電圧範囲は、前記基準電圧より高い上限範囲と、前記基準電圧より低い下限範囲と、の組み合わせであり、前記上限範囲は前記下限範囲よりも大きいことを特徴とする電源システム。
  4. 少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体を備え、
    前記並列接続ラインを介して前記蓄電池制御単位の少なくとも一つへ充電を行う際に、前記並列接続ラインに共通に接続可能である前記蓄電池集合体に含まれる前記蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も低い前記蓄電池制御単位を最初に前記並列接続ラインに接続し、
    前記並列接続ラインに接続された前記蓄電池制御単位のうち最も低い出力電圧を基準電圧として、前記基準電圧より所定の充電電圧範囲内にある出力電圧の前記蓄電池制御単位のみを前記並列接続ラインに接続することを特徴とする電源システム。
  5. 少なくとも一つの蓄電池セルをそれぞれ含み、並列接続ラインにそれぞれ選択スイッチを介して接続された複数の蓄電池制御単位、を含む蓄電池集合体と、
    双方向直交流変換回路又は双方向電圧変換回路を含み、前記蓄電池集合体に含まれる複数の蓄電池ユニットにそれぞれユニットスイッチを介して接続された電力変換器と、
    を備え、
    前記ユニットスイッチを閉状態として前記電力変換器に最初に接続された前記蓄電池ユニットに含まれる前記蓄電池制御単位のうち出力電圧が最も低い前記蓄電池制御単位を最初に前記並列接続ラインに接続し、
    前記並列接続ラインに接続された前記蓄電池制御単位のうち最も低い出力電圧を基準電圧として、前記基準電圧より所定の充電電圧範囲内にある出力電圧の前記蓄電池制御単位のみを前記並列接続ラインに接続することを特徴とする電源システム。
  6. 請求項4又は5に記載の電源システムであって、
    前記充電電圧範囲は、前記基準電圧より高い上限範囲と、前記基準電圧より低い下限範囲と、の組み合わせであり、前記上限範囲は前記下限範囲よりも大きいことを特徴とする電源システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電源システムであって、
    前記蓄電池制御単位の少なくとも一つが前記並列接続ラインに接続された後、前記蓄電池制御単位のうち出力電圧が前記並列接続ラインの基準電圧から所定の強制電圧範囲にない前記蓄電池制御単位は前記並列接続ラインに接続しないことを特徴とする電源システム。
  8. 請求項2,3及び5〜7のいずれか1項に記載の電源システムであって、
    前記蓄電池制御単位の少なくとも一つが前記並列接続ラインに接続された後、前記蓄電池制御単位のうち前記電力変換器と前記ユニットスイッチとの間の前記並列接続ラインの基準電圧から所定の強制電圧範囲にない前記蓄電池制御単位は前記並列接続ラインに接続しないことを特徴とする電源システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電源システムであって、
    前記蓄電池ユニット毎に前記選択スイッチの開閉を制御する制御部を備えることを特徴とする電源システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電源システムであって、
    前記選択スイッチに対して開閉制御信号を出力する制御部と、
    出力電圧が前記並列接続ラインの電圧から前記電圧範囲にない前記蓄電池制御単位の前記選択スイッチに対する前記制御部から出力された制御信号を遮断する強制開放回路と、を備えることを特徴とする電源システム。
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