JPWO2012036031A1 - プラスチック光ファイバユニット、およびそれを用いたプラスチック光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

本発明は、光ファイバ本体と、該光ファイバ本体の外周を被覆する補強層と、から各々なる複数のプラスチック光ファイバを長手方向に束ねて一体化し、該プラスチック光ファイバの束全体を覆うように被覆樹脂を施してなるプラスチック光ファイバユニットであって、前記プラスチック光ファイバの補強層の厚さをDとし、前記プラスチック光ファイバから前記プラスチック光ファイバユニット外周までの最短距離をTとするときに、0.15≦T/D≦0.50の関係を満足する、プラスチック光ファイバユニットに関する。

Description

本発明は、複数本のプラスチック光ファイバで構成されているプラスチック光ファイバ光ユニット、およびそれを用いたプラスチック光ファイバケーブルに関するものである。
大容量の通信媒体として用いられている光ファイバは、石英ガラス光ファイバ(Silica Glass Optical Fiber)とプラスチック光ファイバ(Plastic Optical Fiber)(以下、場合により「POF」と略称する)に大別される。このうち、プラスチック光ファイバは、石英ガラス光ファイバと比べて、柔軟で破断することなく、また、コア径が大きいので、端末処理等の作業に優れることから各種用途が拡大している。特に、断面方向における屈折率に分布を持たせたグレーデッドインデックス(Graded Index)型(屈折率分布型)プラスチック光ファイバ(以下、場合により「GI−POF」と略称する)は、高速大容量の伝送能力を備えるため、次世代通信における光ファイバとして期待されている。
光ファイバは裸のままでは実用的ではなく、光ファイバの保護、多芯化、コネクタ付け等の必要性から、光ファイバに被覆を施したり、アラミド繊維等の繊維抗張力体や、鋼線等と複合化され、ケーブル化されて使用される。
プラスチック光ファイバと繊維抗張力体とを有する通信用のプラスチック光ファイバケーブルまたはコードの例としては、特許文献1に記載のものが挙げられる。ここでは、樹脂製のチューブに軸方向にスリットを形成して開裂させ、この開裂部分からプラスチック光ファイバを挿入し、こうして得られた光ファイバ入りの開裂チューブの外周に繊維抗張力体を配置し、これらの外周を覆うように外被チューブを押出し被覆されてなるプラスチック光ファイバコードが開示されており、抗張力体として、アラミド繊維を用いることが記載されている。
また、例えば、特許文献2には、複数のプラスチック光ファイバ及び抗張力体が断面方向で互いに2か所以上で接触するように集束され、テープ状物や糸状物を巻きつけることで一体化された集合体を使用したケーブルが記載されている。
また、例えば、特許文献3には、複数のプラスチック光ファイバが束状に集束され、紫外線硬化性樹脂で被覆することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたようなPOFを開裂チューブなどに挿入したものの外周に繊維抗張力体を配置し、これらの外周を覆うように外被チューブを押出す場合、開裂チューブの製造工程が増えることと、開裂チューブを使用することで、ケーブル外径が太くなるという問題があった。
また、光ファイバでは、コア径が大きくファイバ径が小さくなると、微小曲がりによる損失が急激に増加することが知られている(非特許文献1参照)。
POFはプラスチックであるため、コア径/クラッド径、ファイバ外径を容易に変更することが可能で、石英ガラス光ファイバより大きいコア径のファイバを容易に製造できるが、コア径/クラッド径とファイバ外径のバランスが崩れると、耐側圧特性の向上やマイクロベンドの発生を抑制する対策が必要となってくる。したがって、細径化されたGI−POFを、特許文献2に記載されているように、複数のファイバをテープなどで集束すると、テープを巻きつけたときの側圧やマイクロベンドにより、伝送損失が増加するという課題があった。
また、特許文献3に記載されているように、単純に紫外線硬化性樹脂を被覆しただけでは、プラスチック光ファイバにおいては、ファイバ補強層の肉厚と被覆厚の関係を適正化しない限り、プラスチック光ファイバユニット製造時にプラスチック光ファイバの伝送損失が増加する課題や、プラスチック光ファイバユニットを用いてケーブル化したのちの伝送損失が増加するという課題があった。
近年、取扱性や意匠性の観点から、光ケーブルの細径化が進み、従来よりも高密度実装されたPOFユニットのニーズが拡大してきている。ケーブルの細径化やPOFの高密度実装を実現するためには、POFの外径を細くする必要が出てきた。POFのメリットである大コア径を維持した状態でPOF外径のみを細径化した場合、従来構造ではPOFの耐側圧や耐マイクロベンド特性が低下し、POFを使用したケーブルの光損失が安定しないという課題があった。
国際公開2004/107004号 国際公開2004/102244号 日本国特開2009−98342号公報
R.Olshansky,APPLIED OPTICS Vol.14,1975,pp20−21.
本発明は、上述した従来技術における課題を解決するため、高密度実装されたPOFユニットにおけるケーブル化による側圧からファイバを保護し、ケーブル構成部材との接触などで生じるマイクロベンドの発生が抑制されたプラスチック光ファイバユニット、および、それを用いたプラスチック光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、光ファイバ本体と、該光ファイバ本体の外周を被覆する補強層と、から各々なる複数のプラスチック光ファイバを長手方向に束ねて一体化し、該プラスチック光ファイバの束全体を覆うように被覆樹脂を施してなるプラスチック光ファイバユニットであって、前記プラスチック光ファイバの補強層の厚さをDとし、前記プラスチック光ファイバから前記プラスチック光ファイバユニット外周までの最短距離をTとするときに、0.15≦T/D≦0.50の関係を満足する、プラスチック光ファイバユニットを提供する。
本発明のプラスチック光ファイバユニットにおいて、前記被覆樹脂が紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂であり、かつ、硬化後の常温(23℃)でのヤング率が90〜1000MPaであることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバユニットは、断面形状が略円形または略楕円形であることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバユニットにおいて、前記光ファイバ本体が屈折率分布型のプラスチック光ファイバであることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバユニットにおいて、前記光ファイバ本体が屈折率分布型のプラスチック光ファイバであって、該プラスチック光ファイバは少なくとも2層以上のクラッド層を有し、外周のクラッド層の屈折率が内側のクラッド層の屈折率よりも低いことが好ましい。
また、本発明は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを用いたプラスチック光ファイバケーブルを提供する。
本発明によれば、側圧特性やマイクロベンド特性が向上し、安定的な伝送損失を有する高密度にプラスチック光ファイバを実装した、プラスチック光ファイバケーブルを提供することができる。
図1は、本発明のプラスチック光ファイバユニットの一実施形態を示す断面図である。 図2は、本発明のプラスチック光ファイバユニットの別の一実施形態を示す断面図である。 図3は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルの一実施形態を示す断面図である。 図4は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルの別の一実施形態を示す断面図である。 図5は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルの更に別の一実施形態を示す断面図である。 図6は、従来のプラスチック光ファイバケーブルの一態様を示した断面図である。
以下、本発明のプラスチック光ファイバケーブルについて、適宜図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のプラスチック光ファイバユニットの一実施形態を示す断面図である。
図1に示すプラスチック光ファイバユニット10では、4本のPOF4が、その断面形状が正方形状をなすように長手方向に束ねて一体化されている。POF4は、コア1aおよびクラッド1bからなる光ファイバ本体1と、該光ファイバ本体1の外周を被覆する補強層3と、で構成されている。
長手方向に束ねて一体化された4本のPOF4の束全体を覆うように被覆樹脂6が施されており、プラスチック光ファイバユニット10の断面形状が略円形状をなしている。
本発明のプラスチック光ファイバユニット10は、POF4の補強層3の被覆厚をDとし、POF4からプラスチック光ファイバユニット10外周までの最短距離をTとするときに、0.15≦T/D≦0.50の関係を有する。
T/Dを上記の関係とするのは以下の理由による。
T/Dが0.15を下回ると、被覆樹脂6の肉厚が薄くなりすぎ、プラスチック光ファイバユニット10に対して、外側から側圧やマイクロベンドが加わった際に、光ファイバ本体1を構成するコア1aおよびクラッド1bが変形するために、POF4の伝送損失が増加してしまう。なお、0.2≦T/D≦0.45がより好ましい。
複数のPOF4の束全体を覆うように被覆樹脂6を施す方法としては、例えば、長手方向に束ねて一体化されたPOF4の束を繰り出し機から繰り出しながら、樹脂押し出し機から被覆樹脂(例えば、後述する熱可塑性樹脂)を供給し、ケーブル形状(より具体的には、断面形状が略円形状のケーブル形状)に賦形することによって、POF4の束を被覆樹脂6で一括被覆する方法がある。
また、例えば、長手方向に束ねて一体化されたPOF4の束全体を覆うように、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂を塗布し、その後、紫外線照射や電子線照射により樹脂を硬化させることで、POF4の束全体を覆うように被覆樹脂6を施す方法がある。ここで、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂を塗布する代わりに、POF4の束を紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂を含む溶液に浸漬させてもよい。
ここで、T/Dが0.50を超えると、上記の一括被覆加工時の被覆樹脂6の加工収縮によってPOF4が変形し、POF4の伝送損失が増加するおそれがある。また、被覆樹脂6の押し出し加工時の熱により、POF4が変形し、POF4の伝送損失が増加するおそれがある。
また、被覆樹脂6の前駆体として、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂を使用する場合は、これら硬化性樹脂の架橋重合熱により、POF4が変形し、POF4の伝送損失が増加するおそれがある。
本発明のプラスチック光ファイバユニット10の個々の構成について、以下に説明する。
光ファイバ本体1は、ステップインデックス(SI)型および屈折率分布(GI)型のいずれであってもよいが、GI−POFが高速大容量の伝送能力を備えることより、次世代通信における光ファイバとして期待されていることから好ましい。GI−POFの中でも光ファイバ本体のクラッド層が少なくとも2層以上からなり、外周のクラッド層の屈折率が内側のクラッド層の屈折率よりも低い構造のもの、すなわち、外側になるにつれてクラッド層の屈折率が低くなる構造のものが特に好ましい。
プラスチック光ファイバユニット10を構成するPOF4の材質としては特に限定されず、例えば、光ファイバ本体1がフッ素樹脂からなり、補強層3がアクリル系樹脂からなるGI−POF(以下フッ素樹脂系POFという)や、光ファイバ本体1において、コア1aがポリメチルメタクリレート(PMMA)、クラッド1bがフッ素系樹脂を構成材料とし、補強層3が熱可塑性樹脂(塩化ビニルやポリエチレン)からなるGI−POFが挙げられる。なかでも上記のフッ素樹脂系POFを用いることが、伝送損失が低く、使用できる光の波長領域が広いことから好ましい。
ケーブルを細径化する観点から、POF4の外径としては200〜350μmであることが好ましい。
一方、プラスチック光ファイバユニット10の外径としては、0.5〜1.0mmであることが好ましく、0.55〜0.9mmであることがより好ましい。
プラスチック光ファイバユニット10を構成するPOF4の本数は、特に限定されないが、3〜7本であることが好ましく、4本であることがより好ましい。
被覆樹脂6の材質は、特に限定されないが、例えば、紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂、或いは低密度ポリエチレンや軟質塩化ビニルなど、熱可塑性樹脂の硬化物を用いることができる。これらの中でも、紫外線硬化樹脂および電子線硬化樹脂が、被覆厚の高精度な制御が比較的容易であることなどの理由から好ましい。但し、被覆樹脂6として、紫外線硬化樹脂や電子線硬化樹脂を用いる場合、硬化後の常温(23℃)でのヤング率が90〜1000MPaであることが、プラスチック光ファイバユニット10を小さく折り曲げた際の被覆樹脂の剥離や破損抑制等の理由から好ましく、200〜900MPaであることがより好ましく、600〜900MPaであることがさらに好ましい。
図1に示すプラスチック光ファイバユニット10は断面形状が略円形状をなしているが、本発明のプラスチック光ファイバユニットの断面形状はこれに限定されない。例えば、束ねるPOFの本数によっては、プラスチック光ファイバユニット10の断面形状が略楕円形状であってもよい。例えば、束ねるPOFが2本の場合、プラスチック光ファイバユニット10の断面形状は略楕円形状となる。
次に、本発明のプラスチック光ファイバユニットの別の実施形態、および、プラスチック光ファイバユニットのプラスチック光ファイバケーブルへの適用について説明する。
図2は、本発明のプラスチック光ファイバユニットの別の一実施形態を示す断面図である。図2に示すプラスチック光ファイバユニット20では、心線識別を可能にするため、POF4の外周を、顔料を配合した樹脂で被覆することで色つけを行っている(着色層5を形成している)。なお、図2に示す本発明のプラスチック光ファイバユニット20は、後述する実施例で製造したものである。
図3は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルの一実施形態を示す断面図である。図3に示すプラスチック光ファイバケーブル15には、図1に示したプラスチック光ファイバユニット10が使用されている。
プラスチック光ファイバユニット10の周囲に繊維抗張力体7を配置し、繊維抗張力体7の外周にチューブ状の被覆部8を施すことで、4芯ケーブルのプラスチック光ファイバケーブル15が構成されている。
プラスチック光ファイバユニット10の周囲に配置される繊維抗張力体7としては、アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、炭素繊維、ガラス繊維等が使用できる。また、繊維抗張力体7の外周に被覆される被覆部8としては、例えば、ポリ塩化ビニルや難燃性ポリエチレン等が使用可能であり特に限定されない。
図4は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルの別の一実施形態を示す断面図である。図4に示すプラスチック光ファイバケーブル25には、図2に示したプラスチック光ファイバユニット20が使用されている。なお、図4に示す本発明のプラスチック光ファイバケーブル25は、後述する実施例で製造したものである。
図5は、本発明のプラスチック光ファイバユニットを使用したプラスチック光ファイバケーブルのさらに別の一実施形態を示す断面図である。
図5に示すプラスチック光ファイバケーブル35では、7本のPOF4を長手方向に束ねて一体化したPOF4の束全体、より具体的には、1本のPOF4を残りの6本のPOF4で囲むように、7本のPOF4を束ねて一体化したPOF4の束全体を覆うように被覆樹脂6を施したプラスチック光ファイバユニット30が用いられている。
以下、本発明の実施例及び比較例を具体的に説明する。
実施例1
以下の構成材料によって、図4に示すような構成の4心のプラスチック光ファイバケーブル25を製造した。図4に示すプラスチック光ファイバケーブル25には、図2に示したプラスチック光ファイバユニット20が使用されている。
POF4としては、屈折率分布型のフッ素樹脂系POF(旭硝子株式会社:商品名「FONTEX」)を使用した。ここで、光ファイバ本体1はコア1aが径80μmであり、クラッド1bが径90μmである。クラッド1bの外周をPOF4の外径が285μmとなるようにポリカーボネート系樹脂で被覆することで補強層3が形成されている。光ファイバ本体1は開口数(NA)が0.245である。
心線識別が可能にするため、フッ素樹脂系POF4の外周に外径が300μmになるように、顔料が配合されている紫外線硬化樹脂で被覆し、色つけを行った(着色層5を形成している)。使用した色は、青、黄、緑、白である。
着色層5が形成されたフッ素樹脂系POF4を、図2のように4本集束して、紫外線硬化性樹脂を用いて、外径が0.77mmになるように一括被覆することで、POF4の束全体に被覆樹脂6を施して、プラスチック光ファイバユニット20を得た。
このとき、補強層3の厚さDと、POF4の外周からプラスチック光ファイバユニット20の外周までの最短距離Tと、の関係は、T/D=0.420である。また、使用した紫外線硬化性樹脂の硬化後の常温(23℃)でのヤング率は890MPaである。
次に、プラスチック光ファイバユニット20の周囲に繊維抗張力体7として、アラミド繊維(1270dtex、2本使用)を配置し、繊維抗張力体7の外周を軟質塩化ビニル樹脂で内径が1.0mm、外径が1.5mmとなるように被覆して、チューブ状の被覆部8を形成して、4芯ケーブルのプラスチック光ファイバケーブル25を作製した。
実施例2
図4の構成において、フッ素樹脂系POF4を、図2のように4本集束して、実施例1と同じ紫外線硬化性樹脂を用いて、外径が0.73mmになるように一括被覆を施した以外は、実施例1と同様にしてプラスチック光ファイバユニット20を製造し、プラスチック光ファイバケーブル25を製造した。
このとき、補強層3の厚さD、とPOF4外周からプラスチック光ファイバユニット20の外周までの最短距離Tと、の関係は、T/D=0.215である。
実施例3
図4の構成において、硬化後の常温(23℃)でのヤング率が90MPaである紫外線硬化性樹脂を一括被覆に用いたこと以外、実施例1と同様にしてプラスチック光ファイバユニット20を製造し、プラスチック光ファイバケーブル25を製造した。
実施例4
図4の構成において、硬化後の常温(23℃)でのヤング率が90MPaである紫外線硬化性樹脂を一括被覆に用いたこと以外、実施例2と同様にしてプラスチック光ファイバユニット20を製造し、プラスチック光ファイバケーブル25を製造した。
比較例1
実施例1と同様の着色層5が形成されたフッ素樹脂系POF4を、図6のように4本集束して、PETテープ9(幅5mm)を巻きつけて集束させて、プラスチック光ファイバユニット40を得た。PETテープ9の外周に抗張力繊維体7を配置し、軟質塩化ビニルでチューブ状の被覆8を形成してプラスチック光ファイバケーブル45を製造した。
比較例2
図4の構成において、外径が235μmであるフッ素樹脂系POF4(コア1aが径80μm、クラッド1bが径90μm)を用いて、外径が0.65mmになるように一括被覆を施したこと以外、実施例1と同様にしてプラスチック光ファイバケーブル25を製造した。
このとき、補強層3の厚さDと、POF4外周からプラスチック光ファイバユニット10の外周までの最短距離Tと、の関係は、T/D=0.565である。
試験例
実施例1〜4のプラスチック光ファイバユニット、比較例1〜2のプラスチック光ファイバユニットについて、側圧特性とマイクロベンド特性を以下の手順で評価した。
また、実施例1〜4のプラスチック光ファイバケーブル、比較例1〜2のプラスチック光ファイバケーブルについて、ファイバ素線からケーブル製造後までの損失変化量をJIS C−6823−2010に規定されるカットバック法により測定した。
側圧特性は、100mmの金属平板間にプラスチック光ファイバユニットを設置し、50N/100mmの荷重をかけたときの損失変化量を測定した。
マイクロベンド特性は、上記側圧測定において、平板のプラスチック光ファイバユニットと接する側に#320の紙やすりを貼り付け、50N/100mmの荷重をかけたときの損失変化量を測定した。
これらの結果を表1に示す。
Figure 2012036031
表1の結果より、0.15≦T/D≦0.50を満たす実施例1〜4のプラスチック光ファイバユニットは、0.15≦T/D≦0.50を満たさない比較例1〜2のプラスチック光ファイバユニットに比べて側圧測定およびマイクロベンド特性が向上していることがわかる。そのため、実施例1〜4では、比較例1〜2に比較してケーブル製造後の損失増加量も低く抑制できている。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、様々な修正や変更を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2010年9月13日出願の日本特許出願2010−204243に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1: 光ファイバ本体
1a: コア
1b: クラッド
3: 補強層
4: POF
5: 着色層
6: 被覆樹脂
7: 繊維抗張力体
8: 被覆部
9: PETテープ
10,20,30,40: プラスチック光ファイバユニット
15,25,35,45: プラスチック光ファイバケーブル

Claims (6)

  1. 光ファイバ本体と、該光ファイバ本体の外周を被覆する補強層と、から各々なる複数のプラスチック光ファイバを長手方向に束ねて一体化し、該プラスチック光ファイバの束全体を覆うように被覆樹脂を施してなるプラスチック光ファイバユニットであって、
    前記プラスチック光ファイバの補強層の厚さをDとし、前記プラスチック光ファイバから前記プラスチック光ファイバユニット外周までの最短距離をTとするときに、0.15≦T/D≦0.50の関係を満足する、プラスチック光ファイバユニット。
  2. 前記被覆樹脂が紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂であり、かつ、硬化後の常温(23℃)でのヤング率が90〜1000MPaである、請求項1に記載のプラスチック光ファイバユニット。
  3. 前記プラスチック光ファイバユニットの断面形状が略円形または略楕円形である、請求項1または2に記載のプラスチック光ファイバユニット。
  4. 前記光ファイバ本体が屈折率分布型のプラスチック光ファイバである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバユニット。
  5. 前記光ファイバ本体が屈折率分布型のプラスチック光ファイバであって、該プラスチック光ファイバは少なくとも2層以上のクラッド層を有し、外周のクラッド層の屈折率が内側のクラッド層の屈折率よりも低い、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバユニットを用いたプラスチック光ファイバケーブル。
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