JPWO2012033084A1 - 中空糸膜モジュール及び中空糸膜ユニット - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の中空糸膜からなる中空糸膜モジュールを複数備えた中空糸膜ユニットであって、前記複数の中空糸膜を複数に区画し、前記区画された少なくとも一つの区画の運転モードと、他の区分の運転モードとが、異なるように運転モードを切替可能とする部材を有する中空糸膜ユニットに関する。本発明によれば、中空糸膜に破損が生じた時には、破損が生じた中空糸膜の特定区分のみを停止モードにして、中空糸膜モジュールのそのほかの区分をろ過モードで運転することにより、処理水全体が汚染されることなく運転を継続防止できる。

Description

本発明は、水処理等の固液分離操作に用いられる中空糸膜モジュール、及び中空糸膜ユニットに関する。
本願は、2010年9月7日に、日本に出願された特願2010−200017号、及び2010年12月20日に、日本に出願された特願2010−283169号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
中空糸膜モジュールは、無菌水、飲料水、高度純水の製造、空気の浄化等の数多くの用途でろ材として使用されている。中空糸膜モジュールとしては、中空糸膜を束状にした形態、中空糸膜をシート状にしてこれを積層した形態等、各種の形態を有するものが製造されている(特許文献1参照)。
中空糸膜を積層した形態の中空糸膜モジュールは、複数本の中空糸膜をハウジングで固定したものである(特許文献2参照)。ハウジングの内部には、複数の中空糸膜の両端部が開口された状態で収容されている。また、ハウジングと中空糸膜との間はポッティング樹脂で封止されており、中空糸膜の集合体をハウジング内で支持・固定した構造を有している。
中空糸膜モジュールを用いた中空糸膜ユニットは、被処理液が収容された膜分離槽内に設置して使用される。中空糸膜ユニットは、各中空糸膜モジュールが取水管を介して合流管に接続され、合流管に吸引装置が接続された構成である。この吸引装置を用いて吸引することにより、各中空糸膜の表面において被処理液中に含有される固体が分離除去されたろ液が中空糸膜を通ってハウジングに導かれ、取水管を介して合流管に集積され、膜分離槽外に取り出される。
ところで、中空糸膜ユニットを構成する中空糸膜モジュールにおいては、中空糸膜が破損することがある。この際、全ての中空糸膜モジュールが合流管に接続されているため、汚染された被処理液によって、合流管が汚染されてしまうという問題がある。この汚染を防止するために、特許文献3には、各流路に弁機構を備えることによって、汚染を最小限に抑える中空糸膜ユニットが開示されている。
特開平4−310219号公報 特開2009−195844号公報 特開2004−188252号公報
しかしながら、従来の弁機構を備えた中空糸膜ユニットにおいては、弁機構の構造が複雑であるため、配管を大きくしなければならなかったり、ろ過流路における圧力損失が大きいという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、運転モードを切替可能とする部材を有する中空糸膜ユニットの提供を目的とする。
また、流路に凹凸が無く、通常の使用において処理水の流れを妨げることがない開閉機構(弁機構)の提供を目的とする。
また、中空糸膜モジュールを構成するハウジング内部の集水部を、2つの集水部を形成するように区画することによって、中空糸膜の破損により影響が及ぶ部位を分散することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の第1の態様は、複数の中空糸膜からなる中空糸膜モジュールを複数備えた中空糸膜ユニットであって、前記複数の中空糸膜を複数に区画し、前記区画された少なくとも一つの区画の運転モードと、他の区分の運転モードとが、異なるように運転モードを切替可能とする部材を有する中空糸膜ユニットを提供する。
前記膜モジュールは平型形状であることが好ましい。
前記切替可能とする部材が、開閉機構であることが好ましい。
前記開閉機構が、各膜モジュールごとに設けられていることが好ましい。
本発明の第2の態様は、前記膜モジュールの処理水出口と合流管側の処理水入口とを結ぶための取水管が各膜モジュールごとに設置され、前記取水管が、通水管路部と、前記開閉弁本体を収容するための弁収容部とを有し、前記開閉機構が、弁本体と、前記弁本体を、前記通水管路部の内周壁をシールする閉位置と、前記弁収容部に弁本体体が収容される開位置間とを移動させる移動手段と、弁本体を上記開位置及び閉位置で固定する弁固定手段から構成される中空糸膜ユニットを提供する。
前記弁収容部が、延長部に設けられ、前記延長部が、前記取水管の屈曲部に設けられたことが好ましい。
前記移動手段が、前記弁本体に連結されたロッドであり、上記ロッドは、上記延長部の端部に設けられた開口部を貫通して突出させて設置されていることが好ましい。
前記弁固定手段が、前記ロッド及び前記弁押さえとに挿入可能に設けられたロックピンであることが好ましい。
前記弁本体が閉位置にある時に前記開口部と前記ロッドとの間がシールされていることが好ましい。
前記取水管は、2つの概L字状の管部材の端部を接続することによって、概コ字状に形成されていることが好ましい。
前記の取水管は、少なくとも一部が透明部材で構成されていることが好ましい。
本発明の第3の態様は、前記区画が、膜モジュール内に設けられた仕切りにより少なくとも2つの独立した集水部を形成するように設けられた区画であり、前記独立した集水部には、各々の集水部に独立した処理水出口が設けられている中空糸膜ユニットを提供する。
本発明の第3の態様は、さらに前記独立した集水部ごとに開閉機構が設けられていることが好ましい。
第4の態様は、複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束がハウジング内に収納されるとともに、中空糸膜束の少なくとも一方の端部が固定用樹脂によって中空糸膜の端部の開口状態を保ったままハウジングに固定された請求項中空糸膜モジュールであって、前記ハウジング内部に少なくとも2つの独立した集水部を形成するように設けられた区画を有する中空糸膜モジュールを提供する。
本発明の第5の態様は、中空糸膜モジュールの処理水出口と合流管の処理水入口とを結ぶ取水管に、一方の管路に対して他方の管路がL字状に曲がる屈曲部を設け、この屈曲部に一方の管路を他方の管路との接続部よりも延長する延長部を設け、前記延長部の端部を開口させて開口部を設け、この開口部にロッドに取り付けた弁本体を挿入し、前記開口部を弁押さえで閉塞すると共に前記弁押さえから前記ロッドを突出させ、前記ロッドを介して前記弁本体を前記一方の管路の前記延長部の内周壁をシールする開位置と、前記弁本体を一方の管路の内周壁をシールする閉位置とで移動可能に支持した取水管の開閉機構を有することを特徴とする中空糸膜ユニットを提供する。
本発明の第5の態様は、前記取水管は、2つのL字状の管部材の端部を接続することによって、コ字状に形成されていることが好ましい。
本発明の第5の態様は、前記開閉機構は、前記合流管に接続されるL字状の管部材に設けられていることが好ましい。
本発明の第5の態様は、前記集水管の前記ロッドは、前記弁本体が閉位置にある時に前記弁押さえとの間がシールされていることが好ましい。
本発明の第5の態様は、前記弁本体の開位置と前記弁本体の閉位置とに対応して前記ロッドを前記弁押さえに位置決めするロックピンが、前記ロッドと前記弁押さえとに挿入可能に設けられていることが好ましい。
本発明の第5の態様は、前記取水管の少なくとも一部が内部が可視化されていることが好ましい。
本発明の第6の態様は、複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の少なくとも一方の端部が固定用樹脂によって中空糸膜の端部の開口状態を保ったままハウジング内に固定された中空糸膜モジュールであって、前記ハウジング内部が、少なくとも2つの集水部を形成するように区画され、各集水部には、各々の集水部に対応して独立した処理水出口が設けられていることを特徴とする中空糸膜モジュールを提供する。
本発明の第7の態様は、第6の態様の中空糸膜モジュールと、各処理水出口に接続された取水管とを備え、各取水管に、流体の流れを阻止する封止機構が設けられていることを特徴とする中空糸膜ユニットである。
本発明の第1の態様によれば、中空糸膜に破損が生じた時には、破損が生じた中空糸膜の特定区分のみを停止モードにして、中空糸膜モジュールのそのほかの区分をろ過モードで運転することにより、処理水全体が汚染されることなく運転を継続防止できる。
本発明の第2の態様によれば、中空糸膜が破損した際、取水管から汚染された被処理液が流入するのを遮断できるため、汚染が合流管に広がるのを防止することができる。さらに、取水管の内周壁を弁本体のシール面として有効利用して開閉機構を設置することができるため、開位置においては、流路に凹凸が無く、処理水の流れを妨げることがない。
本発明の第2の態様によれば、弁本体を開位置と閉位置とで正確に位置決めできる。
本発明の第2の態様によれば、弁本体が閉位置にあるときに、弁押さえとの間を確実にシールできる。
本発明の第2の態様によれば、取水管を2つのL字状の管部材の端部を接続してコ字状とすることによって、2つの管部材の端部の接続しろを調整しながら、取水管を接続することができるので、配管作業を容易に行うことができる。
本発明の第2の態様によれば、取水管の少なくとも一部が透明部材で構成されることによって取水管内部の運転モードを確認することが容易で、確実に開閉機構が機能しているかを確認することができる。
本発明の第3の態様によれば、中空糸膜が破損した際、汚染された被処理液が集水部全体に及ぶことがないため、中空糸膜の破損による影響が及ぶ部位を分散することができる。
本発明の第4の態様によれば、中空糸膜が破損した際、汚染された被処理液がハウジングを構成する集水部全体に及ぶことがないため、中空糸膜の破損による影響が及ぶ部位を分散することができる。
本発明の第5の態様によれば、中空糸膜が破損した際、取水管から破損した中空糸膜を遮断できるため、汚染が合流管に広がるのを防止することができる。また、取水管の内周壁を弁本体のシール面として有効利用して開閉機構を設置することができるため、開位置においては、流路に凹凸が無く、処理水の流れを妨げることがない。
本発明の第5の態様によれば、取水管を2つのL字状の管部材の端部を接続してコ字状とすることによって、2つの管部材の端部の接続しろを調整しながら、取水管を接続することができるので、配管作業を容易に行うことができる。
本発明の第5の態様によれば、中空糸膜モジュールを取り外す際、取水管を構成する2つの管部材の接続箇所で分離させて取り出すことによって、合流管に接続された管部材に設けられた開閉機構で流路を封止したまま中空糸膜モジュールを取り外すことができる。
本発明の第5の態様によれば、弁本体が閉位置にあるときに、弁押さえとの間を確実にシールできる。
本発明の第5の態様によれば、弁本体を開位置と閉位置とで正確に位置決めできる。
本発明の第5の態様によれば、開閉機構の状態を目視で判断できるため、中空糸膜の遮断を確実に行うことができる。
本発明の第6の態様及び第7の態様によれば、中空糸膜が破損した際、汚染された被処理液がハウジングを構成する集水部全体に及ぶことがないため、中空糸膜の破損による影響が及ぶ部位を分散することができる。
本発明の第6の態様及び第7の態様によれば、ろ過のための有効中空糸膜面積の低下を最小限で確保しつつ、取水管から破損した中空糸膜からの汚染された被処理液の流入を遮断できるため、汚染が合流管に広がるのを防止することができる。
本発明の実施形態の弁機構(開閉機構)を備えた膜分離汚泥処理装置の概略構成図である。 図1のA−A線に沿う断面図であって、取水管に設けられた開位置の弁機構(開閉機構)を示す図である。 閉位置の弁機構(開閉機構)を示す図である。 開位置の弁機構(開閉機構)の拡大図である。 弁機構(開閉機構)の別形態を示す図である。 位置保持機構の別形態を示す図である。 本発明の実施形態の平型中空糸膜モジュールを用いた膜分離汚泥処理装置の概略構成図である。 図7のA−A線に沿う断面図であって、ハウジング周辺を示す図である。
本発明の中空糸膜モジュール及び中空糸膜ユニットの実施の形態について説明する。
なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)「運転モード」:吸引、停止、逆通液
運転モードは、膜モジュールの運転状態を示すものであり、ろ過モード(液体・気体)、停止、気体加圧などが上げられる。
またここで定義する運転モードでは、同じろ過モードであっても、ろ過流量や圧力負荷が異なる場合は、異なる運転モードとする。
例えば、非被処理液に浸漬した中空糸膜を用いた水処理においては、中空糸膜内部を減圧して、中空糸膜外周部から中空糸膜内部側へ透過させる吸引ろ過や、加減圧を行わない停止、中空糸内部を加圧して、中空糸膜内部側から中空糸膜外周部へ透過させる逆ろ過により処理が行われる。
また、膜の2次側を加圧して被処理液を2次側から1次側へ通水する逆洗浄や、中空糸膜表面に、洗浄液を接触させて膜表面を洗浄する洗浄、中空糸膜内部側から中空糸膜外周部へ洗浄液を透過させる逆通液、なども考えられる。
また中空糸膜や配管などから漏れがないかを確認するために気体加圧が行われることもある。
本発明では、一つの機械系列に接続された中空糸膜モジュールにおいて、特定の区分において、このろ過モードを制御できることが重要である。
本発明によれば、通常の処理場では、一つのろ過ポンプにより一つ以上の中空糸膜モジュールを制御するため全ての中空糸膜の集水区分が連通しているが、例えば、中空糸膜に破損が生じた時には、破損が生じた中空糸膜の特定区分のみを停止モードにして、中空糸膜モジュールのその他の区分をろ過モードで運転することにより、処理水全体が汚染されることなく運転を継続防止できる。
各膜モジュール毎、又は各モジュールの内部で細かく区分されていれば、それだけ停止区分を少なくして、運転を継続することができる。
(2)開閉機構(バルブ)
開閉機構は、例えば、ボールバルブ、グローブバルブ、ニードルバルブ、バタフライバルブなどの一般的なバルブ機構を用いることができ、手動のほかエア駆動、電磁駆動など各駆動系を用いてもかまわないが、簡易な構造で通水流路を十分確保する必要がある。
特に、複数の膜モジュールを高集積に配置した場合や、各膜モジュール毎に開閉機構を設ける場合は、管路自体設置のスペースが限られており、通常のバルブ機構では十分な設置スペースが確保できない。
本発明では、限られた設置スペースで通水流路を確保するため、開閉機構では、通水流路を制限しない弁収容部を有していることが重要である。
また、限られた設置スペースで、弁本体が開閉位置を移動する移動手段、及び固定手段を有していることが重要である。
弁収容部は、通水管路の妨げにならない場所に設けられれば特に限定されないが、取水管の屈曲部に設けられていることが、Oリングなどのシール材を有する弁本体をスライドするだけで通水管路を開閉できるため、構造が簡易になり好ましい。
移動手段は、ロッドやネジ機構、エア駆動、電磁駆動、バネなど任意の方法を用いることができるが、限られたスペースで簡易に操作できることから、弁本体にロッドを取り付けて稼動させることが好ましい。
固定手段は、ネジ構造、キー溝構造、ロックピンなど任意の方法を用いることができるが、操作性や長期の使用条件下でも位置ずれの少ないロックピン構造が好ましい。
またロッドを用いた場合、取水管の外部から操作する必要があるため、ロッドが貫通して突出する取水管の開口部とロッド間の機密性を保つシール材を備えていることが好ましい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態の膜分離処理装置1の全体構成を示したものであり、図2は、取水管20に設けられた弁機構30(開閉機構)を示すものである。以下の説明においては、図1〜2における上を上方といい、下を下方という。
膜分離処理装置1は、膜分離槽2内に設けられた中空糸膜ユニット3と、膜洗浄用の散気装置4とを備えている。中空糸膜ユニット3には吸引ポンプ5が接続され、散気装置4に図示しないブロワーが接続されている。
散気装置4は中空糸膜ユニット3の下方に設けられ、上記ブロワーと連通する管状体である散気管6を複数備えている。散気装置4は、上記ブロワーより送気された空気を散気管6に形成された複数の気体吐出口から放出する。これにより、膜分離処理装置1では、散気装置4の気体吐出口から連続的もしくは断続的に散気された気泡が、被処理液の液中を通って中空糸膜ユニット3に達し、その後、水面から放出される。
中空糸膜ユニット3は、液透過性を有する中空糸膜7を多数配列し、その両端部をそれぞれ内部に収容するように一体的に固定した第一ハウジング8、及び第二ハウジング9を有する複数の中空糸膜モジュール10と、取水管20と、各中空糸膜モジュール10の上方に配され、取水管20によって第一ハウジング8と接続される一対の合流管11と、を備えている。
中空糸膜7には複数の細孔が形成されており、中空糸膜ユニット3では、吸引ポンプ5により膜分離槽2内の被処理液を中空糸膜7の細孔を介して吸引ろ過することで被処理液を固液分離し処理水を得る。
中空糸膜7の上端は第一ハウジング8に連通すると共に、下端は第二ハウジング9に連通しており、上方に配される第一ハウジング8の両側面には取水管20との接続を可能とする処理水出口13(膜モジュールの浄水出口)が設けられている。第一ハウジング8の内部は、集水部81を形成するように区画されており、この集水部81は処理水出口13と連通している。
中空糸膜7は、この中空糸膜7の端部が集水部81において開口するように、第一ハウジング8の下部に形成された挿入口に挿入されている。中空糸膜7は挿入口において、ポッティング樹脂(固定樹脂)によって固定されている。
合流管11は中空であり、中空糸膜モジュール10の上方であって、その長手方向がハウジング8、9の長手方向に直交する方向に沿わせるように2つ配置されている。
合流管11の一側面には取水管20との接続を可能とする複数の処理水入口14が形成されており、この処理水入口14は、第一ハウジング8に形成された処理水出口13と同一方向に開口し、複数の中空糸膜モジュール10が連設される方向に沿って等間隔に複数形成されている。また、合流管11の長手方向における一端部には、ろ液を取り出すための取り出し口15が形成されており、取り出し口15には管体16が接続され、管体16が吸引ポンプ5に接続されている。
次に、図2を参照して、中空糸膜モジュール10側の処理水出口13と合流管11側の処理水入口14とを結ぶ取水管20について説明する。
処理水出口13は、第一ハウジング8の長手方向に沿う方向に突出するように設けられた管状の部位であり、その端部近傍には2つの溝が形成されており、図2に示すように各溝には弾性体からなる環状のシール部材18Aが取り付けられている。処理水出口13には、このシール部材18Aによってシールされた取水管20が処理水出口13の外側から接続されている。
取水管20は、第一L字管21と第二L字管22とから構成されており、処理水出口13には、第一L字管21が接続されている。
第一L字管21は、L字状をなす管形状部材であり、一管路21aが水平方向に延在し、処理水出口13に接続され、他管路21bは垂直方向に延在し、第二L字管22と接続されている。これにより、一管路21aと他管路21bとの間には、屈曲部21cが設けられている。
第二L字管22は、第一L字管21の他管路21bの外側から、長さ方向調整可能に、嵌合するように接続されている。第一L字管21の他管路21bの端部近傍には、2つの溝が形成されており、各溝には、弾性体からなるシール部材18Bが第二L字管22の他管路22bに対して摺動可能に取り付けられている。第二L字管22の他管路22bは、第一L字管21の他管路21bに外側からシール部材18Bを介して接続されている。
第二L字管22は、後述する延長部22dを除けばL字状をなす管形状部材であり、前述したように、他管路22bが第一L字管21の他管路21bに接続されている。第二L字管22の屈曲部22cは、合流管11に向かって水平方向に屈曲しており、前述した第一L字管21と第二L字管22とが接続されることによってコの字を形成している。第二L字管22の一管路22aは、合流管11の処理水入口14の内側に挿入して接続されている。第一L字管21と同様に、第二L字管22の一管路22aの端部近傍には2つの溝が形成され、各溝にシール部材18Cが取り付けられている。第二L字管22の一管路22aは、シール部材18Cを介して合流管11の処理水入口14の内側に挿入して接続されている。
取水管20は、第一L字管21と第二L字管22とで形成されたコの字型の通水管路部を備える。通水管路部とは、取水管20のうち、弁収容部を除く部分であり、被処理液が流れる取水管内部を意味する。被処理液は、通水管路部の内部を処理水出口13から処理水入口14へ向かって流れる。
第二L字管22の屈曲部22cには、一管路22aを他管路22bとの接続部よりも延長する延長部22dが設けられている。第二L字管22の延長部22dは、その中心軸が一管路22aの中心軸と一致するように形成されている。延長部22dの端部は開口されて開口部22eが形成されている。第二L字管22の延長部22dには、合流管11と接続される一管路22aに沿うようにして、弁機構30(開閉機構)が設けられている。
弁機構30は、弁本体31と、ロッド32と、弁押さえ33とからなり、弁本体31を第二L字管の一管路22a及び延長部22dの中心軸に沿う方向に移動させることによって、開位置(図2)と閉位置(図3)をとることができるように構成されている。
次に、図4を参照して、弁機構30の詳細について説明する。
弁本体31は、ポリアセタール(POM)樹脂等の樹脂から形成された円筒形状の部材であり、第二L字管22の一管路22aの内径よりやや小さい外径を有している。弁本体31の一端31a側は、やや外径が小さくなるようなテーパ面31cが形成されている。
また、弁本体31には、周方向に溝が形成されており、この溝にシール部材34が取り付けられている。
このシール部材34は、弁本体31を前進させる方向に移動させ、弁機構30を閉位置とした場合に、第二L字管22の内周壁22fに摺接してシールする。この際、第二L字管22の内周壁は、シール部材34に対応するシール面として機能する。また、弁本体31は、弁機構30の開位置においては、後述する弁押さえ33の弁収容部33cに収容される。
弁押さえ33は、ポリアセタール(POM)樹脂等の樹脂から形成されており、延長部22dの開口部22eを塞ぐキャップ状の部材である。弁押さえ33は、延長部22dの内周部を塞ぐ円筒状のシール部33aと、該シール部33aの外径よりもやや大なる外径の本体部33bとからなる。シール部33aには、第二L字管22の内周壁22fの内径と同じ内径の断面円形の穴である弁収容部33cが形成されている。弁本体31のシール部材34は、弁機構30が開位置にある場合には、弁収容部33cの内周面に摺接してシールする。
また、弁押さえ33には、ロッド32が挿通するロッド孔33dが形成されている。ロッド孔33dの中心軸と弁収容部33cの中心軸は、弁押さえ33を開口部22eに取りつけられた際、第二L字管22の一管路22a及び延長部22dの中心軸と一致するように形成されている。
さらに、弁押さえ33には、ロッド孔33dと直交するように、ロックピン孔33eが形成されている。第一ロックピン孔33eには、後述するロックピン36が挿入される。
ロッド32は、弁本体31の他端31b側に一体に取り付けられた断面円形の軸部材である。ロッド32が軸方向に移動することによって、弁本体31が弁機構30の開位置と閉位置との間を移動することができる。
ロッド32には、周方向に沿って2つの溝が軸方向に所定間隔離れた位置に形成され、各溝には2つのシール部材35A,35Bが取り付けられている。シール部材35Aは、弁機構30が開位置にある場合に、弁押さえ33のロッド孔33dの内周面に摺接してシールする位置に取り付けられている。シール部材35Bは、弁機構30が閉位置にある場合に、ロッド孔33dの内周面に摺接してシールする位置に取り付けられている。
また、ロッド32には、ロッド32の中心軸に直交する方向に、第一ロックピン孔32a及び第二ロックピン孔32bが形成されている。第一ロックピン孔32aは、弁機構30が開位置にある場合に、ロックピン孔33eと一直線になるような位置に形成されている。また、第二ロックピン孔32bは、弁機構30が閉位置にある場合に、ロックピン孔33eと同一線上になるような位置に形成されている。
第一ロックピン孔32aとロックピン孔33e、あるいは第二ロックピン孔32bとロックピン孔33eにロックピン36が挿入される。これら第一ロックピン孔32a、第二ロックピン孔32b、ロックピン孔33e、及びロックピン36が位置保持機構を構成している。弁本体31の開位置においては、ロックピン孔33e及びこのロックピン孔33eと同一線上にある第一ロックピン孔32aにロックピン36を挿入することで、開位置を正確に位置決め保持することができる。同様に、弁本体31の閉位置においては、ロックピン孔33e及びこのロックピン孔33eと同一線上にある第二ロックピン孔32bにロックピン36を挿入することで、閉位置を正確に位置決め保持することができる。
ハウジング8,9の材質としては、機械的強度及び耐久性を有するもののものであればよく、例えば、ポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、PVC(ポリ塩化ビニル)、アクリル樹脂、ABS樹脂、変成PPE(ポリフェニレンエーテル)、及びポリアセタール樹脂等を用いることができる。
ここで、中空糸膜7としては、例えば、セルロース系、ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリメチルメタクリレート系、ポリスルフォン系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリフッ化エチレン系、ポリアクリルニトリル系、セラミックス系等の中空糸膜を用いることができる。また、中空糸膜7の孔径、空孔率、膜厚、外径等は、平型中空糸膜モジュールの使用目的に応じて適宜選択して中空糸膜7を選定することができる。
取水管20を構成する第一L字管21及び第二L字管22は、比較的安価で成形加工が容易なことから樹脂成形品が好ましく、樹脂成形品は、樹脂を成形して得られるもので、成形方法は射出成形等の公知の樹脂成形方法から適宜選ぶことができる。樹脂成形品に用いる樹脂は、使用環境や加工性等を勘案して、適宜選ぶことができる。例としては、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの樹脂を用途に応じて単独、若しくは組み合わせて使用することができる。
また、取水管20を構成する第一L字管21及び第二L字管22は、透明性を有する樹脂(例えばポリカーボネート樹脂、透明塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等)により成型することもできる。このように透明性を有する樹脂を用いることによって、弁機構30に位置状況を目視で判断できるため、封止作業を確実に行うことができる。
シール部材18,34,35の材質としては、押圧に対する反発力で高い液密性を発揮できる点から、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等のゴム又はエラストマーを、被処理液に応じて選択して用いることができる。
次に、本実施形態の中空糸膜ユニット3の作用について説明する。
中空糸膜ユニット3を活性汚泥槽である膜分離槽2に沈め、膜分離による固液分離処理を行う。いずれかの中空糸膜7の損傷が確認できた場合、損傷が予想される中空糸膜7が接続されている第一ハウジング8と連通している取水管20の弁機構30を閉位置に移動させ、汚染された被処理液がこの取水管20を通過しないようにする。
中空糸膜7の損傷の確認には、中空糸膜モジュール10通過後のろ過された被処理液の濁度を、濁度計を用いて計測する方法等、任意の方法を用いることができる。
本実施形態によれば、中空糸膜7が破損した中空糸膜モジュール10を検出した場合、取水管20を遮断することで、合流管11の汚染を防ぐことができる。よって、汚染が中空糸膜ユニット3全体に広がるのを防止できる。弁機構30は、通常の使用状態である開位置において、弁本体31が取水管20の流路に凹凸を作るような構造ではないため、処理水の流れを妨げることがない。また、凹凸を作ることがないため、取水管20の集積度を上げることができ、ユニットあたりの処理能力を高めることができる。
また、取水管20を、第一L字管21の他管路21bと第二L字管22の一管路22aを接続することによるコの字状構造とした。これにより、中空糸膜ユニット3を組立てる際に、取水管20が接続される処理水出口13及び処理水入口14の接続しろを、第一L字管21に対する第二L字管22の挿入長を変更することで調整して組立てることができるため、配管作業が容易となる。
さらに、弁本体31に設けられたシール部材34が、第二L字管22の内周壁に当接するような構成としたので、第二L字管22の内周壁がシール面として有効利用され、構造が簡素化できる。
そして、弁本体31をロッド32により前進後退させる弁機構30であるため、ハンドルを回すなどの操作が必要なく作業が行い易い。また、ロックピン36により、弁機構30の開位置、閉位置を正確に決めることができ、かつ、位置ずれもないため、振動等によるずれもなく、信頼性が高まる。
さらに、ロッド32の弁押さえ33からの突出量によって弁本体31の開閉状態が直感的に把握できるので、作業が行い易い。
なお、この発明は、上記実施形態に限られるものではなく、弁機構30の設置箇所は膜分離処理装置の構成等に応じて適宜変更することが可能である。例えば、図5に示すように、弁機構30Aを第一L字管21Aの屈曲部に設ける構成としてもよい。このような構成とすることによって、第二L字管を省略するなどして取水管20の構造をより簡素化することができる。
また、ロックピン36を弁押さえ33に対して挿入するロックピン孔33eにスプリングを装着して、ロックピン36を挿入方向に付勢する構造とすることができる。
さらに、位置保持機構は、ロックピンを使用する方法に限ることはなく、弁機構の開位置及び閉位置を保持することが可能であれば、どのような機構でもよい。例えば、図6に示すように、止めネジ37を使用してロッド32の前後方向の移動を阻止する構成としてもよい。このような構成とすることによって、ロッド32Bの構造をより簡素化することができる。
図7は、本発明の実施形態の平型中空糸膜モジュール10’を用いた膜分離処理装置1’の概略構成図である。
図8は、図7のA−A線に沿う断面図であって、ハウジング周辺を示す図である。
以下の説明においては、図7,8における上を上方といい、下を下方という。
膜分離処理装置1’は、膜分離槽2’内に設けられた中空糸膜ユニット3’と、膜洗浄用の散気装置4’とを備えている。
中空糸膜ユニット3’には吸引ポンプ5’が接続され、散気装置4’に図示しないブロワーが接続されている。
散気装置4’は中空糸膜ユニット3’の下方に設けられ、上記ブロワーと連通する管状体である散気管6’を複数備えている。
散気装置4’は、上記ブロワーより送気された空気を散気管6’に形成された複数の気体吐出口から放出する。
これにより、膜分離処理装置1’では、散気装置4’の気体吐出口から連続的もしくは断続的に散気された気泡が、被処理液の液中を通って中空糸膜ユニット3’に達し、その後、水面から放出される。
中空糸膜ユニット3’は、液透過性を有する中空糸膜7’を多数配列し、その両端部をそれぞれ内部に収容するように一体的に固定した第一ハウジング8’、及び第二ハウジング9’を有する複数の中空糸膜モジュール10’と、各中空糸膜モジュール10’の上方に配され、取水管20’によって第一ハウジング8’と接続される一対の合流管11’と、を備えている。
中空糸膜7’には複数の細孔が形成されており、中空糸膜ユニット3’では、吸引ポンプ5’により膜分離槽2’内の被処理液を中空糸膜7’の細孔を介して吸引ろ過することで被処理液を固液分離し処理水を得る。
中空糸膜7’の上端は第一ハウジング8’に連通すると共に、下端は第二ハウジング9’に固定しており、上方に配される第一ハウジング8’の両側面には取水管20’との接続を可能とする処理水出口13’が設けられている。
合流管11’は中空であり、中空糸膜モジュール10’の上方であって、その長手方向がハウジング8’、9’の長手方向に直交する方向に沿わせるように2つ配置されている。
合流管11’の一側面には取水管20’との接続を可能とする複数の接続口14’が形成されており、この接続口14’は、第一ハウジング8’に形成された処理水出口13’と同一方向に開口し、複数の中空糸膜モジュール10’が連設される方向に沿って等間隔に複数形成されている。
また、合流管11’の長手方向における一端部には、ろ液を取り出すための取り出し口15’が形成されており、取り出し口15’には管体16’が接続され、管体16’が吸引ポンプ5’に接続されている。
次に、図8を参照して第一ハウジング8’の構成を説明する。
本実施形態の第一ハウジング8’の内部は、2つの集水部81’,82’を形成するように区画されている。
具体的には、第一ハウジング8’の内部は、内部壁83’によって2分割されており、これにより、第一ハウジング8’の下部には、2つの挿入口84’,85’が形成されている。
2つの挿入口84’,85’には、それぞれ中空糸膜7’が端部7a’が開口するように挿入され、ポッティング樹脂17’(固定樹脂)によって固定されている。
また、上述したように、第一ハウジングの両端には処理水出口13’が形成されているが、この処理水出口は、各集水部81’,82’に独立して設けられている。
処理水出口13’は、第一ハウジング8’の長手方向に沿う方向に突出するように設けられた管状の部位であり、その端部近傍には溝が形成されており、図2に示すように弾性体からなる環状のシール部材18A’が取り付けられている。
処理水出口13’には、このシール部材18A’を介して、取水管20’が接続されている。
取水管20’には、バルブ25’(封止機構)が設けられている。
また、バルブ25’は、ゲートバルブ(仕切弁)、グローブバルブ(玉形弁)等を用いてもよい。
ハウジング8’,9’の材質としては、機械的強度及び耐久性を有するもののものであればよく、例えば、ポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、PVC(ポリ塩化ビニル)、アクリル樹脂、ABS樹脂、変成PPE(ポリフェニレンエーテル)等を用いることができる。
ここで、中空糸膜7’としては、例えば、セルロース系、ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリメチルメタクリレート系、ポリスルフォン系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリフッ化エチレン系、ポリアクリロニトリル系、セラミックス系等の中空糸膜を用いることができる。
また、中空糸膜7’の孔径、空孔率、膜厚、外径等は、平型中空糸膜モジュールの使用目的に応じて適宜選択して中空糸膜7’を選定することができる。
取水管20’は、比較的安価で成形加工が容易なことから樹脂成形品が好ましく、樹脂成形品は、樹脂を成形して得られるもので、成形方法は射出成形等の公知の樹脂成形方法から適宜選ぶことができる。
樹脂成形品に用いる樹脂は、使用環境や加工性等を勘案して、適宜選ぶことができる。
例としては、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
これらの樹脂を用途に応じて単独、若しくは組み合わせて使用することができる。
シール部材18’の材質としては、押圧に対する反発力で高い液密性を発揮できる点から、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等のゴム又はエラストマーを、被処理液に応じて選択して用いることができる。
次に、本実施形態の中空糸膜ユニットの作用について説明する。
中空糸膜ユニット3’を活性汚泥槽である膜分離槽2’に沈め、膜分離による固液分離処理を行う。
いずれかの中空糸膜7’の損傷が確認できた場合、損傷が予想される中空糸膜7’が接続されている集水部81’,82’と連通している取水管20’のバルブ25’を作動させ、汚染された被処理液がこの取水管20’を通過しないようにする。
中空糸膜7’が損傷した場合においても、汚染された被処理液は、第一ハウジング8’を構成する2つの集水部81’,82’の何れかを汚染するのみである。
中空糸膜7’の損傷の確認には、中空糸膜モジュール10’通過後のろ過された被処理液の濁度を、濁度計を用いて計測する方法等、任意の方法を用いることができる。
本実施形態によれば、第一ハウジング8’の内部を、2つの集水部81’,82’を形成するように区画したことによって、中空糸膜7’の破損による影響が及ぶ部位を分散させることができる。
また、取水管20’に、バルブ25’を設けたことによって、中空糸膜7’が破損した中空糸膜モジュール10’を検出した場合、取水管20’を遮断することで、破損した中空糸膜7’を有する集水部81’,82’のいずれかの汚染を合流管11’の手前で阻止できる。
よって、汚染が中空糸膜ユニット3’全体に広がるのを防止できる。
なお、この発明は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、第一ハウジング8’の内部は3つ以上に区画されていてもよい。
また、上記実施形態においては、中空糸膜モジュールとして平型中空糸膜モジュールを用いたが、複数本の中空糸膜でろ過された被処理液を、中空糸膜に連通した集水部に集水する形式のものであれば、これに限ることはない。
例えば、円筒状のケーシングモジュールに複数本の中空糸膜束を収容した円筒型中空糸膜モジュールを用い、中空糸膜束に連通する集水部を区画する構成としてもよい。
本発明によれば、中空糸膜に破損が生じた時には、破損が生じた中空糸膜の特定区分のみを停止モードにして、中空糸膜モジュールのそのほかの区分をろ過モードで運転することにより、処理水全体が汚染されることなく運転を継続防止できる。
1 膜分離処理装置
2 膜分離槽
3 中空糸膜ユニット
4 散気装置
5 吸引ポンプ
6 散気管
7 中空糸膜
8 第一ハウジング
9 第二ハウジング
10 平型中空糸膜モジュール
11 合流管
13 処理水出口
14 処理水入口
20 取水管
21 第一L字管
21a 一管路(管路)
21b 他管路(管路)
22 第二L字管
22c 屈曲部
22d 延長部
30 弁機構(開閉機構)、
31 弁本体
32 ロッド
33 弁押さえ
36 ロックピン
1’ 膜分離処理装置
2’ 膜分離槽
3’ 中空糸膜ユニット
4’ 散気装置
5’ 吸引ポンプ
6’ 散気管
7’ 中空糸膜
7a’ 端部
8’ 第一ハウジング(ハウジング)
9’ 第二ハウジング(ハウジング)
10’ 平型中空糸膜モジュール
11’ 合流管
13’ 処理水出口
17’ ポッティング樹脂(固定用樹脂)
20’ 取水管
25’ 開閉機構
81’,82’ 集水部

Claims (14)

  1. 複数の中空糸膜からなる中空糸膜モジュールを複数備えた中空糸膜ユニットであって、
    前記複数の中空糸膜を複数に区画し、
    前記区画された少なくとも一つの区画の運転モードと、他の区分の運転モードとが、異なるように運転モードを切替可能とする部材を備える中空糸膜ユニット。
  2. 前記膜モジュールは平型形状である、請求項1記載の中空糸膜ユニット。
  3. 前記切替可能とする部材が、開閉機構である、請求項1又は2に記載の中空糸膜ユニット。
  4. 前記開閉機構が、各膜モジュールごとに設けられている、請求項3に記載の中空糸膜ユニット。
  5. 前記膜モジュールの処理水出口と合流管側の処理水入口とを結ぶための取水管が各膜モジュールごとに設置され、
    前記取水管が、通水管路部と、前記開閉弁本体を収容するための弁収容部とを有し、
    前記開閉機構が、弁本体と、
    前記弁本体を、前記通水管路部の内周壁をシールする閉位置と、前記弁収容部に弁本体体が収容される開位置間とを移動させる移動手段と、
    弁本体を上記開位置及び閉位置で固定する弁固定手段から構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の中空糸膜ユニット。
  6. 前記弁収容部が、延長部に設けられ、
    前記延長部が、前記取水管の屈曲部に設けられている、請求項5に記載の中空糸膜ユニット。
  7. 前記移動手段が、前記弁本体に連結されたロッドであり、
    前記ロッドは、前記延長部の端部に設けられた開口部を貫通して突出させて設置されている、請求項6に記載の中空糸膜ユニット。
  8. 前記弁固定手段が、
    前記ロッド及び前記弁押さえとに挿入可能に設けられたロックピンである、請求項7に記載の中空糸膜ユニット。
  9. 前記弁本体が閉位置にある時に前記開口部と前記ロッドとの間がシールされている、請求項7又は8に記載の中空糸膜ユニット。
  10. 前記取水管は、2つのL字状の管部材の端部を接続することによって、コ字状に形成されている、請求項5〜9のいずれか1項に記載の中空糸膜ユニット。
  11. 前記の取水管は、少なくとも一部が透明部材で構成される請求項5〜10のいずれか1項に記載の中空糸膜ユニット。
  12. 前記区画が、膜モジュール内に設けられた仕切りにより少なくとも2つの独立した集水部を形成するように設けられた区画であり、前記独立した集水部には、各々の集水部に独立した処理水出口が設けられている、請求項1から11項のいずれか1項に記載の中空糸膜ユニット。
  13. さらに前記各独立した集水部ごとに開閉機構が設けられている、請求項12に記載の中空糸膜ユニット。
  14. 複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束がハウジング内に収納されるとともに、
    中空糸膜束の少なくとも一方の端部が固定用樹脂によって中空糸膜の端部の開口状態を保ったままハウジングに固定された請求項中空糸膜モジュールであって、
    前記ハウジング内部に少なくとも2つの独立した集水部を形成するように設けられた区画を有する中空糸膜モジュール。
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