JPWO2012023427A1 - ベーン型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

回転軸の軸受摺動損失を低減し、且つロータ部とシリンダ内周面との間に形成される隙間を狭くしてガスの漏れ損失を低減するために、ベーン先端部の円弧とシリンダ内周面との法線が常にほぼ一致するように圧縮動作を行なうために必要なベーンがシリンダの中心周りに回転運動する機構を、ロータ部の外径や回転中心精度悪化をもたらす端板をロータ部に用いず、ロータ部と回転軸を一体に構成することで実現した複数のベーンを有するベーン型圧縮機を提供する。この発明に係るベーン型圧縮機は、複数のベーンを有するベーン型圧縮機において、ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの回転方向の周方向端部までの円弧角度を、ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの反回転方向の周方向端部までの円弧角度より大きくしたものである。

Description

この発明は、ベーン型圧縮機に関する。
従来、ロータシャフト(シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部と、ロータ部に回転力を伝達するシャフトとが一体化されたものをロータシャフトという)のロータ部内に一箇所又は複数箇所形成されたベーン溝内にベーンが嵌入され、そのベーンの先端がシリンダ内周面と当接しながら摺動する構成の一般的なベーン型圧縮機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ロータシャフトの内側を中空に構成しその中にベーンの固定軸を配し、ベーンはその固定軸に回転可能に取り付けられ、更に、ロータ部の外周部付近に半円棒形状の一対の挟持部材を介してベーンがロータ部に対して回転自在に保持されているベーン型圧縮機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−252675号公報(第4頁、第1図) 特開2000−352390号公報(第6頁、第1図)
従来の一般的なベーン型圧縮機(例えば、特許文献1)は、ベーンの方向がロータシャフトのロータ部内に形成されたベーン溝により規制されている。ベーンはロータ部に対して常に同じ傾きとなるように保持される。そのため、ロータシャフトの回転に伴い、ベーンとシリンダ内周面の成す角度は変化し、全周に亘ってベーン先端がシリンダ内周面に当接するためには、ベーン先端の円弧の半径をシリンダ内周面の半径に比べて小さく構成する必要があった。
ベーン先端がシリンダ内周面と当接しながら摺動するものにおいては、半径の大きく異なるシリンダ内周面及びベーン先端が摺動するため、二つの部品(シリンダ、ベーン)間に油膜を形成しその油膜を介して摺動する流体潤滑の状態にはならず、境界潤滑状態となってしまう。一般に潤滑状態による摩擦係数は、流体潤滑では0.001〜0.005程度なのに対し、境界潤滑状態では非常に大きくなり、概ね0.05以上となる。
従来の一般的なベーン型圧縮機の構成では、ベーンの先端とシリンダの内周面が境界潤滑状態で摺動することにより摺動抵抗が大きく、機械損失の増大による圧縮機効率の大巾な低下が発生してしまう。同時にベーン先端及びシリンダ内周面が摩耗しやすく長期の寿命を確保することが困難であるという課題があった。そこで、従来のベーン型圧縮機においては、ベーンのシリンダ内周面に対する押し付け力を極力低減するための工夫がなされていた。
上記の課題を改善する形態として、ロータ部の内部を中空にし、その中にベーンをシリンダ内周面の中心にて回転可能に支持する固定軸を有し、且つベーンがロータ部に対し回転可能となるようにロータ部の外周部近傍で狭持部材を介してベーンを保持する方法(例えば、特許文献2)が提案された。
この構成にすることにより、ベーンはシリンダ内周面の中心にて回転支持されている。そのため、ベーンの長手方向は常にシリンダ内周面の法線方向となり、ベーン先端部がシリンダ内周面に沿うように、シリンダ内周面の半径とベーン先端の円弧の半径をほぼ同等に構成することが可能となり、ベーン先端とシリンダ内周面を非接触に構成することができる。もしくは、ベーン先端とシリンダ内周面とが接触する場合でも十分な油膜による流体潤滑状態とすることができる。それにより、従来のベーン型圧縮機の課題であるベーン先端部の摺動状態を改善することが可能となる。
しかし、特許文献2の方法では、ロータ部内部を中空に構成することにより、ロータ部への回転力の付与やロータ部の回転支持が難しくなる。特許文献2では、ロータ部の両端面に端板を設けている。片側の端板は、回転軸からの動力を伝達する必要があるため円盤状であり、端板の中心に回転軸が接続される構成となっている。また、他側の端板は、ベーン固定軸やベーン軸支持材の回転範囲と干渉しないように構成する必要があるため、中央部に穴の開いたリング状に構成する必要がある。このため、端板を回転支持する部分は、回転軸に比べて大径に構成する必要があり、軸受摺動損失が大きくなるという課題がある。
また、ロータ部とシリンダ内周面との間に形成される隙間は、圧縮したガスが漏れないように狭くなっているため、ロータ部の外径や回転中心には高い精度が必要とされる。しかし、ロータ部と端板は別々の部品で構成されるため、ロータ部と端板との締結により発生する歪みやロータ部と端板の同軸ズレ等、ロータ部の外径や回転中心の精度を悪化させる要因となってしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、回転軸の軸受摺動損失を低減し、且つロータ部とシリンダ内周面との間に形成される隙間を狭くしてガスの漏れ損失を低減するために、ベーン先端部の円弧とシリンダ内周面との法線が常にほぼ一致するように圧縮動作を行なうために必要なベーンがシリンダの中心周りに回転運動する機構を、ロータ部の外径や回転中心精度悪化をもたらす端板をロータ部に用いず、ロータ部と回転軸を一体に構成することで実現した複数のベーンを有するベーン型圧縮機を提供する。
この発明に係るベーン型圧縮機は、略円筒状で、軸方向の両端が開口しているシリンダと、シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及びロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、ロータ部内に設置され、先端部が外側に円弧形状に形成される複数のベーンを有するベーン型圧縮機において、
複数のベーンの長手方向とシリンダの内周面の法線方向が常にほぼ一致する状態で圧縮動作を行なうように、ロータ部内で複数のベーンがロータ部に対して回転可能且つ移動可能なように、ロータ部の外周部近傍に、断面が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部を形成し、ブッシュ保持部の中に一対の略半円柱形のブッシュを介して複数のベーンが支持されており、
複数のベーンの両端に一対の部分リング形状のベーンアライナが、複数のベーンの中心線が一対のベーンアライナの部分リング形状を構成する円弧のほぼ中心軸を通るように、複数のベーンに取り付けられており、シリンダヘッド及びフレームのシリンダ側端面にシリンダ内周面と同心の凹部またはリング状の溝を形成し、凹部または溝内に複数のベーンアライナを嵌入した構成とし、
ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの回転方向の周方向端部までの円弧角度を、ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの反回転方向の周方向端部までの円弧角度より大きくしたものである。
この発明に係るベーン型圧縮機は、ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの回転方向の周方向端部までの円弧角度を、ベーンアライナのベーン保持部からベーンアライナの反回転方向の周方向端部までの円弧角度より大きくしたので、ベーンアライナに作用する力を支持する、シリンダ内周面と同心の凹部又はリング溝状の外周面(ベーンアライナ軸受)の負荷容量が増加するともに、ベーンアライナが回転中常にシリンダ内周面と同心の凹部又はリング溝状の外周面(ベーンアライナ軸受)で確実に支持することが可能となる。これにより、ベーン先端部の円弧とシリンダ内周面との法線が常にほぼ一致するように圧縮動作を行なうために必要なベーンがシリンダの中心周りに回転運動する機構を、ロータ部と回転軸を一体にした構成で実現できるため、回転軸を小径の軸受で支持できることで軸受摺動損失を低減し、且つロータ部の外径や回転中心の精度が向上することでロータ部とシリンダ内周面との間に形成される隙間を狭くしてガスの漏れ損失を低減することが可能となる。
実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101の分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図。 実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101の平面図(角度90°)。 実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮動作を示す圧縮要素101の平面図。 実施の形態1を示す図で、ベーンアライナ6,8のベーンアライナ保持部3a内での回転動作を示す平面図。 実施の形態1を示す図で、ベーンに作用する力を示す平面図。 実施の形態1を示す図で、ベーンアライナ及びベーンアライナ軸受に作用する力を示す模式図(図8(a)はベーン保持部6aをベーンアライナ6の中央に取り付けた場合、図8(b)は本実施の形態の場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1が、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きい場合)。 実施の形態1を示す図で、第1のベーン9,第2のベーン10の斜視図。 実施の形態1の他の実施例を示す図で、第2のベーン10とベーンアライナ8の斜視図。 実施の形態2を示す図で、第2のベーン10とベーンアライナ8とを一体化した構成図。 実施の形態2を示す図で、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を示す模式図(図12(a)はベーン保持部6aをベーンアライナ6の中央に取り付けた場合、図12(b)は本実施の形態の場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1が、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きい場合)。 実施の形態3を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図。 実施の形態4を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図(a)及び側面図(b)。 実施の形態4を示す図で、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を示す模式図。 実施の形態5を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図。
実施の形態1.
図1は実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の縦断面図である。図1を参照しながら、ベーン型圧縮機200(密閉型)について説明する。但し、本実施の形態は、圧縮要素101に特徴があり、ベーン型圧縮機200(密閉型)は、一例である。本実施の形態は、密閉型に限定されるものではなく、エンジン駆動や開放型容器等の、他の構成のものにも、適用される。
図1に示すベーン型圧縮機200(密閉型)は、密閉容器103内に、圧縮要素101と、この圧縮要素101を駆動する電動要素102とが収納されている。圧縮要素101は、密閉容器103の下部に位置し、密閉容器103内の底部に貯留する冷凍機油25を図示しない給油機構により圧縮要素101に導き、圧縮要素101の各摺動部が潤滑される。
圧縮要素101を駆動する電動要素102は、例えば、ブラシレスDCモータで構成される。電動要素102は、密閉容器103の内周に固定される固定子21と、固定子21の内側に配設され、永久磁石を使用する回転子22とを備える。固定子21には、密閉容器103に溶接することにより固定されるガラス端子23から電力が供給される。
圧縮要素101は、吸入部26から低圧の冷媒を圧縮室に吸入して圧縮し、圧縮された冷媒は、密閉容器103内に吐出され、電動要素102を通過して密閉容器103の上部に固定された吐出管24から外部(冷凍サイクルの高圧側)に吐出される。尚、本実施の形態では、ベーン枚数が2枚の場合について示している。
本実施の形態は、圧縮要素101に特徴があるので、以下、圧縮要素101について詳細に説明する。図1においても、圧縮要素101を構成する各部品に符号を付しているが、図2の分解斜視図の方が解りやすいので、主に図2を参照しながら説明する。図2は実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101の分解斜視図である。また、図3は実施の形態1を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図である。
図2に示すように、圧縮要素101は以下に示す要素を有する。
(1)シリンダ1:全体形状が略円筒状で、軸方向の両端部が開口している。また、内周面1bに吸入ポート1aが開口している。
(2)フレーム2:断面が略T字状で、シリンダ1に接する部分が略円板状であり、シリンダ1の一方の開口部(図2では上側)を閉塞する。フレーム2のシリンダ1側端面には、シリンダ1の内周面1bと同心であるリング溝状のベーンアライナ保持部2a(図1にのみ図示)が形成されている。ここに後述するベーンアライナ5,7が嵌入される。リング溝状のベーンアライナ保持部2aの外周面はベーンアライナ5,7に作用する力を支持するベーンアライナ軸受2c(図示せず)となる。また、フレーム2の中央部は円筒状の中空であり、ここに軸受部2b(図1にのみ図示)が設けられている。また、フレーム2の略中央部に吐出ポート2dが形成されている。
(3)シリンダヘッド3:断面が略T字状(図1参照)で、シリンダ1に接する部分が略円板状であり、シリンダ1の他方の開口部(図2では下側)を閉塞する。シリンダヘッド3のシリンダ1側端面には、シリンダ1の内周面1bと同心であるリング溝状のベーンアライナ保持部3aが形成されており、ここにベーンアライナ6,8が嵌入される。リング溝状のベーンアライナ保持部3aの外周面はベーンアライナ6,8に作用する力を支持するベーンアライナ軸受3cとなる。また、シリンダヘッド3の中央部は円筒状の中空であり、ここに軸受部3b(図1にのみ図示)が設けられている。
(4)ロータシャフト4:シリンダ1内でシリンダ1の内周面1bの中心軸とは偏心した中心軸上に回転運動を行うロータ部4a、及び上下の回転軸部4b,4cが一体となった構造で、回転軸部4b,4cはそれぞれフレーム2の軸受部2b、シリンダヘッド3の軸受部3bで支承される。ロータ部4aには、断面が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部4d,4e及びベーン逃がし部4f,4gが形成されている。ブッシュ保持部4dとベーン逃がし部4f、ブッシュ保持部4eとベーン逃がし部4gは連通している。また、ブッシュ保持部4dとブッシュ保持部4e、ベーン逃がし部4fとベーン逃がし部4gはほぼ対称の位置に配置されている(後述する図4も参照)。
(5)ベーンアライナ5,6,7,8:部分リング状の部品で、軸方向の一方の端面に、四角形の板状の突起であるベーン保持部5a,6a,7a,8aが立設している。ベーン保持部5a,6a,7a,8aからベーンアライナ5,6,7,8の回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1は、ベーン保持部5a,6a,7a,8aからベーンアライナ5,6、7、8の反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2よりも大きくしており、またベーン保持部5a,6a,7a,8aは、部分リングの円弧の法線方向に形成される(図3参照)。回転方向については、後述する図6を参照。
(6)第1のベーン9:略四角形の板状である。シリンダ1の内周面1b側に位置する先端部9aは外側に円弧形状に形成され、その円弧形状の半径は、シリンダ1の内周面1bの半径とほぼ同等の半径で構成されている。第1のベーン9のシリンダ1の内周面1bと反対側となる背面には、ベーンアライナ5のベーン保持部5a、及びベーンアライナ6のベーン保持部6aが嵌入する長さに亘ってスリット状の背面溝9bが形成される。尚、この背面溝9bは軸方向全長に設けてもよい。
(7)第2のベーン10:略四角形の板状である。シリンダ1の内周面1b側に位置する先端部10aは外側に円弧形状に形成され、その円弧形状の半径は、シリンダ1の内周面1bの円の半径とほぼ同等の半径で構成されている。第2のベーン10のシリンダ1の内周面1bと反対側となる背面には、ベーンアライナ7のベーン保持部7a、及びベーンアライナ8のベーン保持部8aが嵌入する長さに亘ってスリット状の背面溝10bが形成される。尚、この背面溝10bは軸方向全長に設けてもよい。
(8)ブッシュ11,12:略半円柱状で、一対で構成される。ロータシャフト4のブッシュ保持部4d,4eに、略半円柱状の一対のブッシュ11,12が嵌入され、そのブッシュ11,12の内側に板状の第1のベーン9、第2のベーン10がロータ部4aに対して回転自在且つ略遠心方向(シリンダ1の内周面1bの中心に対して遠心方向)に移動可能に保持される。
尚、第1のベーン9の背面溝9bに、ベーンアライナ5,6のベーン保持部5a,6aが、第2のベーン10の背面溝10bに、ベーンアライナ7,8のベーン保持部7a,8aが嵌入することで、第1のベーン9、第2のベーン10の先端の円弧の法線が常にシリンダ1の内周面1bの法線と一致するように方向が規制される。
次に動作について説明する。ロータシャフト4の回転軸部4bが電動要素102等(エンジン駆動の場合は、エンジン)の駆動部からの回転動力を受け、ロータ部4aは、シリンダ1内で回転する。ロータ部4aの回転に伴い、ロータ部4aの外周付近に配置されたブッシュ保持部4d,4eは、ロータシャフト4の回転軸部4bを中心軸とした円周上を移動する。そして、ブッシュ保持部4d,4e内に保持されている一対のブッシュ11,12、及びその一対のブッシュ11,12の間に回転可能に保持されている第1のベーン9、第2のベーン10もロータ部4aとともに回転する。
また、第1のベーン9の背面側に形成された背面溝9bに、フレーム2及びシリンダヘッド3のシリンダ1側端面にシリンダ1の内周面1bと同心に形成された、ベーンアライナ保持部2a(図1)、ベーンアライナ保持部3a(図1、図2)に回転可能に嵌入された部分リング状のベーンアライナ5,6の板状のベーン保持部5a,6a(突起部)が摺動可能に嵌入し、シリンダ1の内周面1bの法線方向に第1のベーン9の向き(ベーンの長手方向の向き)が規制される。
また、第2のベーン10の背面側に形成された背面溝10bに、フレーム2及びシリンダヘッド3のシリンダ1側端面にシリンダ1の内周面1bと同心に形成された、ベーンアライナ保持部2a(図1)、ベーンアライナ保持部3a(図1、図2)に回転可能に嵌入された部分リング状のベーンアライナ7,8の板状のベーン保持部7a,8a(突起部)が摺動可能に嵌入し、シリンダ1の内周面1bの法線方向に第2のベーン10の向き(ベーンの長手方向の向き)が規制される。
更に第1のベーン9は、先端部9aと背面溝9bの圧力差(第1のベーン9の背面空間に高圧もしくは中間圧の冷媒を導く構成の場合)、ばね(図示せず)、遠心力等により、シリンダ1の内周面1b方向に押し付けられ、第1のベーン9の先端部9aはシリンダ1の内周面1bに沿って摺動する。この際、第1のベーン9の先端部9aの円弧の半径は、シリンダ1の内周面1bの半径とほぼ一致しており、また両者の法線もほぼ一致しているため、両者の間には十分な油膜が形成され流体潤滑となる。尚、第2のベーン10についても同様である。
本実施の形態のベーン型圧縮機200の圧縮原理については、従来のベーン型圧縮機と概略同様である。図4は実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101の平面図(角度90°)である。図4に示すように、ロータシャフト4のロータ部4aとシリンダ1の内周面1bは一箇所(図4に示す最近接点)において最近接している。図4において、Ocはシリンダ1の内周面1bの中心軸を示す。
また、第1のベーン9とシリンダ1の内周面1b、第2のベーン10とシリンダ1の内周面1bとがそれぞれ一箇所で摺動することにより、シリンダ1内には3つの空間(吸入室13、中間室14、圧縮室15)が形成される。吸入室13には、吸入ポート1a(冷凍サイクルの低圧側に連通する)が開口しており、圧縮室15は、吐出時以外は図示しない吐出弁で閉塞される吐出ポート2d(例えば、フレーム2に形成される、但し、シリンダヘッド3に設けてもよい)に連通している。また中間室14は、ある回転角度範囲までは吸入ポート1aと連通するが、その後、吸入ポート1a、吐出ポート2dのいずれとも連通しない回転角度範囲が有り、その後、吐出ポート2dと連通する。
図5は実施の形態1を示す図で、ベーン型圧縮機200の圧縮動作を示す圧縮要素101の平面図である。図5を参照しながら、ロータシャフト4の回転に伴い吸入室13、中間室14及び圧縮室15の容積が変化する様子を説明する。先ず、図5において、ロータシャフト4のロータ部4aとシリンダ1の内周面1bとが最近接している最近接点(図4に示す)と、第1のベーン9とシリンダ1の内周面1bとが摺動する一箇所とが一致するときの回転角度を、「角度0°」と定義する。図5では、「角度0°」、「角度45°」、「角度90°」、「角度135°」での、第1のベーン9、第2のベーン10の位置と、そのときの吸入室13、中間室14及び圧縮室15の状態を示している。また、図5の「角度0°」の図に示す矢印は、ロータシャフト4の回転方向(図5では時計方向)を示している。但し、他の図では、ロータシャフト4の回転方向を示す矢印は省略している。尚、「角度180°」以降の状態を示していないのは、「角度180°」になると、「角度0°」において、第1のベーン9と第2のベーン10が入れ替わった状態と同じになり、以降は「角度0°」から「角度135°」までと同じ圧縮動作が行われるためである。
尚、吸入ポート1aは、最近接点と「角度90°」における第1のベーン9の先端部9aとシリンダ1の内周面1bが摺動する点A(図4に示す)の間(例えば、略45°)に設けられ、最近接点から点Aまでの範囲に開口している。但し、図4、図5では吸入ポート1aを単に吸入と表記している。
また、ロータシャフト4のロータ部4aとシリンダ1の内周面1bとが最近接している最近接点の近傍で、最近接点から所定の距離の左側(例えば、略30°)に吐出ポート2dが位置する。但し、図4、図5では吐出ポート2dを単に吐出と表記している。
図5における「角度0°」では、最近接点と第2のベーン10で仕切られた右側の空間は中間室14で吸入ポート1aと連通しており、ガス(冷媒)を吸入する。最近接点と第2のベーン10で仕切られた左側の空間は吐出ポート2dに連通した圧縮室15となる。
図5における「角度45°」では、第1のベーン9と最近接点で仕切られた空間は吸入室13となり、第1のベーン9と第2のベーン10で仕切られた中間室14は、吸入ポート1aと連通しており、中間室14の容積は「角度0°」のときより大きくなるので、ガスの吸入を続ける。また、第2のベーン10と最近接点で仕切られた空間は圧縮室15で、圧縮室15の容積は「角度0°」のときより小さくなり、冷媒は圧縮され徐々にその圧力が高くなる。
図5における「角度90°」では、第1のベーン9の先端部9aがシリンダ1の内周面1b上の点Aと重なるので、中間室14は吸入ポート1aと連通しなくなる。これにより、中間室14でのガスの吸入は終了する。また、この状態で、中間室14の容積は略最大となる。圧縮室15の容積は「角度45°」のときより更に小さくなり、冷媒は圧縮されその圧力は上昇する。吸入室13の容積は「角度45°」のときより大きくなり、ガスの吸入を続ける。
図5における「角度135°」では、中間室14の容積は「角度90°」のときより小さくなり、冷媒は圧縮されその圧力は上昇する。また、圧縮室15の容積も「角度90°」のときより小さくなり、冷媒は圧縮されその圧力は上昇する。吸入室13の容積は「角度90°」のときより大きくなり、ガスの吸入を続ける。
その後、第2のベーン10が吐出ポート2dに近づくが、冷凍サイクルの高圧(図示しない吐出弁を開くのに必要な圧力も含む)を圧縮室15の圧力が上回ると、吐出弁が開き圧縮室15の冷媒は、密閉容器103内に吐出される。
第2のベーン10が吐出ポート2dを通過すると、圧縮室15に高圧の冷媒が若干残る(ロスとなる)。そして、「角度180°」(図示せず)で、圧縮室15が消滅したとき、この高圧の冷媒は吸入室13にて低圧の冷媒に変化する。尚、「角度180°」では吸入室13が中間室14に移行し、中間室14が圧縮室15に移行して、以降圧縮動作を繰り返す。
このように、ロータシャフト4の回転により、吸入室13は徐々に容積が大きくなり、ガスの吸入を続ける。以後中間室14に移行するが、途中まで容積が徐々に大きくなり、更にガスの吸入を続ける。途中で、中間室14の容積は最大となり、吸入ポート1aに連通しなくなるので、ここでガスの吸入を終了する。以後、中間室14の容積は徐々に小さくなり、ガスを圧縮する。その後、中間室14は圧縮室15に移行して、ガスの圧縮を続ける。所定の圧力まで圧縮されたガスは、シリンダ1、又はフレーム2やシリンダヘッド3の圧縮室15に開口する部分に形成された吐出ポート(例えば、吐出ポート2d)により吐出される。
図6は実施の形態1を示す図で、ベーンアライナ6,8のベーンアライナ保持部3a内での回転動作を示す平面図である。図6の「角度0°」の図に示す矢印は、ベーンアライナ6,8の回転方向(図6では時計方向)を示している。但し、他の図では、ベーンアライナ6,8の回転方向を示す矢印は省略している。ロータシャフト4の回転により、第1のベーン9及び第2のベーン10がシリンダ1の内周面1bの中心軸Ocまわりに回転する(図5)ことにより、第1のベーン9及び第2のベーン10と嵌合されたベーンアライナ6,8も、図6に示すようにベーンアライナ保持部3a内をシリンダ1の内周面1bの中心軸Ocまわりに回転する。尚、この動作は、ベーンアライナ保持部2a内を回転するベーンアライナ5,7についても同様である。
図7、図8は実施の形態1を示す図で、図7はベーンに作用する力を示す平面図、図8はベーンアライナ及びベーンアライナ軸受に作用する力を示す模式図(図8(a)はベーン保持部6aをベーンアライナ6の中央に取り付けた場合、図8(b)は本実施の形態の場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1が、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きい場合)である。尚、図7においては、ベーンに作用する力を説明するため、第1のベーン9のみについて以下説明するが、第2のベーン10についても同様である。
図7において、Xはベーン長手方向、YはXと直交する方向(回転方向側が正)である。図7における記号を以下に示すように定義する。
(1)矢印Fa:圧力の高い中間室14側から圧力の低い吸入室13側に作用する圧力差によって第1のベーン9に作用する差圧力でYの負方向に作用する。
(2)矢印Fb:第1のベーン9の背面溝9bにおける圧力と吸入室13及び中間室14との圧力との圧力差によって第1のベーン9に作用する背圧力であり、第1のベーン9の背面溝9bにおける圧力がほぼ吐出圧力のため、背圧力FbはXの正方向に作用する。
(3)矢印Fc:第1のベーン9に作用するベーン遠心力で、Xの正方向に作用する。
(4)矢印Fd:第1のベーン9の先端部9aがシリンダ1の内周面1bと接触することによって生じるベーン先端反力であり、第1のベーン9の先端部9aの円弧の法線がシリンダ1の内周面1bの中心に向かうため、Xの負方向に作用する。
(5)矢印Fe:ブッシュ11より第1のベーン9が受けるブッシュ反力で、ブッシュ回転中心位置においてYの正方向に作用する。
(6)矢印Ff:ベーンアライナ5,6(図示せず)のベーン保持部5a、6a(図示せず)の内径側端部より第1のベーン9が、背面溝9bにおいてYの負方向に受けるベーンアライナ内径側反力。
(7)矢印Fg:ベーンアライナ5,6のベーン保持部5a、6aの外径側端部より第1のベーン9が、背面溝9bにおいてYの正方向に受けるベーンアライナ外径側反力である。
(8)a:シリンダ1の内周面1bの中心軸Ocから差圧力Faの作用点までの距離。
(9)b:シリンダ1の内周面1bの中心軸Ocからブッシュ反力Feの作用点までの距離。
(10)c:シリンダ1の内周面1bの中心軸Ocからベーンアライナ外径側反力Fgの作用点までの距離。
(11)d:シリンダ1の内周面1bの中心軸Ocからベーンアライナ内径側反力Ffの作用点までの距離。時計方向を向いている矢印はロータ部4aの回転方向を示す。
図7において、第1のベーン9に作用する力の釣り合い及びモーメントの釣り合いから、以下に示す関係式が成り立つ。
(1)X方向の力の釣り合い
Figure 2012023427
(2)Y方向の力の釣り合い
Figure 2012023427
(3)シリンダ1の内周面1bの中心軸Oc周りのモーメントの釣り合い
Figure 2012023427
次に図8において、ベーンアライナ及びベーンアライナ軸受に作用する力を説明する。図8は、図7と同じ回転位置においてベーンアライナ6に作用する力を示しており、説明を容易にするため、ベーンアライナ6と第1のベーン9及びベーンアライナ保持部3aのみを図示している。図8(a)は、ベーン保持部6aをベーンアライナ6の中央に取り付けた場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1と、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2が等しい場合である。図8(b)は、本実施の形態の場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1が、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きい場合である。図8(a)、図8(b)において、Mはベーンアライナ6の回転中心軸であるシリンダ1の内周面1bの中心軸とベーンアライナ6の中央位置とを結ぶ方向、Nはこれと直交する方向である。図8(a)においては、M方向とX方向、Y方向とN方向が同じとなる。
図8(a)において、矢印Fhはベーンアライナ6に作用するベーンアライナ遠心力でMの正方向に作用し、ベーンアライナ内径側反力Ffの1/2の力(図7において第1のベーン9が受けるベーンアライナ内径側反力Ffをベーンアライナ5,6でそれぞれ受け持つ)がYの正方向(=Nの正方向)に作用し、ベーンアライナ外径側反力Fgの1/2の力(図7において第1のベーン9が受けるベーンアライナ外径側反力Fgをベーンアライナ5,6でそれぞれ受け持つ)がYの負方向(=Nの正方向)に作用する。ベーンアライナ6に作用するこれらの力は、シリンダヘッド3に設けたリング溝状のベーンアライナ保持部3aの外周面であるベーンアライナ軸受3cで支持される。ベーンアライナ6においては、シリンダ1の内周面1bの中心軸Oc周りのモーメントは0と考えてよいので、次式が成り立つ。
Figure 2012023427
式(2)、式(3)、式(4)より、ベーンアライナ6にYの正方向に作用する力(Ff−Fg)/2は次式で与えられる。
Figure 2012023427
図7から明らかなように、差圧力Faの作用点はブッシュ反力Feの作用点より外側にあるので、aはbより常に大となる。また、中間室14の圧力は吸入室13の圧力と同等以上となる。尚、「角度180°」以上では、第1のベーン9には圧縮室15と中間室14の圧力差による差圧力が生じることになるが、この場合も圧縮室15の圧力は中間室14の圧力と同等以上となる。したがって、Fa≧0となるので、(Ff−Fg)≧0となる。ここで、ベーンアライナ軸受3cが受けるM方向及びN方向の力Fm、Fnは下記となる。
Figure 2012023427
Figure 2012023427
Fm>0で、Fn≧0であるので、ベーンアライナ軸受3cに作用する合力Foは、図8(a)に示すようにベーンアライナ6の中央位置の方向でなく、回転方向に進んだ位置の方向に作用することになる。ここで、M方向力Fmに対してN方向力Fnが相対的に大きくなると、この合力Foの方向がベーンアライナ6の中央位置から離れ、ベーンアライナ軸受3cの負荷容量が減少し、場合によってはベーンアライナ保持部3aの外周面であるベーンアライナ軸受3cで合力Foを支持できず、ベーンアライナ6が傾いてベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dがベーンアライナ保持部3aの内周面と接触してベーンアライナ6又はベーンアライナ軸受3cの摩耗が増加する恐れが有る。
一方、本実施の形態である図8(b)において、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を説明する。図8(b)において、φはM方向とX方向のなす角度である。ベーンアライナ遠心力FhはMの正方向に作用し、ベーンアライナ内径側反力Ffの1/2の力がYの正方向に、ベーンアライナ外径側反力Fgの1/2の力がYの負方向に作用するので、ベーンアライナ軸受3cに作用するM方向及びN方向の力Fm、Fnは次式で与えられる。
Figure 2012023427
Figure 2012023427
尚、φは式(10)で与えられる。
Figure 2012023427
以上に示すように、本実施の形態である図8(b)では、図8(a)に対して、ベーンアライナ軸受3cに作用するM方向力Fmは大きく、N方向力Fnは小さくなる。これにより、M方向力Fmに対してN方向力Fnが相対的に小さくなり、この合力Foの方向がベーンアライナ6の中央位置に近づくことになる。これにより、ベーンアライナ軸受3cの負荷容量が増加し、確実にベーンアライナ保持部3aの外周面であるベーンアライナ軸受3cで合力Foを支持できるので、ベーンアライナ6が傾いて反回転方向の周方向端部6dがベーンアライナ保持部3aの内周面と接触してベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cの摩耗が増加する恐れは無くなる。尚、以上に示したベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力については、ベーンアライナ5,7,8及びベーンアライナ軸受2cについても同様である。
本実施の形態では、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1を、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きくしたので、ベーンアライナ軸受3cはベーンアライナ6の中央位置の近くで合力Foを受けることができる。これにより、ベーンアライナ軸受3cの負荷容量が増加し、シリンダヘッド3のリング溝状のベーンアライナ保持部3aの外周面であるベーンアライナ軸受3cで確実にベーンアライナ6を支持することが可能となる。ベーンアライナ5,7,8及びベーンアライナ軸受2cについても同様である。従って、先端部9aの円弧とシリンダ1の内周面1bとの法線が常にほぼ一致するように圧縮動作を行なうために必要なベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)がシリンダ1の中心周りに回転運動する機構を、ロータ部4aと回転軸部4b,4cを一体にした構成で実現できるため、回転軸部4b,4cを小径の軸受部2b,3bで支持できることで軸受摺動損失を低減し、且つロータ部4aの外径や回転中心の精度が向上することでロータ部4aとシリンダ1の内周面1bとの間に形成される隙間を狭くしてガスの漏れ損失を低減することが可能となる。
尚、本実施の形態において、フレーム2及びシリンダヘッド3に形成されたベーンアライナ保持部2a,3aの形状は、リング溝状であるが、ベーンアライナ5,6,7,8と摺動する部分は、リング溝の外周側の円筒面となるため、ベーンアライナ保持部2a,3aの形状は必ずしもリング溝状でなくてもよく、溝の外径がベーンアライナ5,6,7,8の外径とほぼ同等となる凹部でもよい。
本実施の形態において、ベーンアライナ5,6,7,8のベーン保持部5a,6a,7a,8aを、第1のベーン9の背面溝9b及び第2のベーン10の背面溝10bに嵌入して第1のベーン9及び第2のベーン10の方向を規制する方法を示したが、ベーン保持部5a,6a,7a,8a及び第1のベーン9の背面溝9b及び第2のベーン10の背面溝10bはともに薄肉部を有する。
図2に示すように、ベーン保持部5a,6a,7a,8aは、四角形の板状の突起であるので、それ自身が強度的に弱い。
図9は実施の形態1を示す図で、第1のベーン9、第2のベーン10の斜視図である。第1のベーン9、第2のベーン10は、背面溝9b,10bの両側部に薄肉部9c,10cを備える。
そのため、本実施の形態の方法を適用するためには、第1のベーン9及び第2のベーン10にかかる力の小さい、つまり動作圧力の低い冷媒の方が好ましい。例えば、標準沸点が−45℃以上の冷媒が好適であり、R600a(イソブタン)、R600(ブタン)、R290(プロパン)、R134a、R152a、R161、R407C、R1234yf、R1234ze等の冷媒であれば、ベーン保持部5a,6a,7a,8a及び第1のベーン9の背面溝9b及び第2のベーン10の背面溝10bの強度的な問題も無く冷媒を使用できる。
以上の構成では、ベーンアライナ5,6,7,8側に突起部(ベーン保持部5a,6a,7a,8a)を設けベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)側に溝部(背面溝9b,10b)を設けて、ベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)とベーンアライナ5,6,7,8を嵌合したが、ベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)側に突起部を設けベーンアライナ5,6,7,8側に溝部を設けてベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)とベーンアライナ5,6,7,8を嵌合してもよい。
図10は実施の形態1の他の実施例を示す図で、第2のベーン10とベーンアライナ8の斜視図である。第2のベーン10については背面溝10bの代わりに突起部10dを設け、ベーンアライナ8については板状の突起であるベーン保持部8aの代わりに、スリット状のベーン保持溝8bを設けている。なお、図示していないが、ベーンアライナ7についても同様にベーン保持部7aの代わりに、スリット状のベーン保持溝7bが設けられており、ベーン保持溝7b,8bに第2のベーン10の端面に設けた突起部10dが嵌入することで、第2のベーン10の先端部10aの円弧とシリンダ1の内周面1bとの法線が常にほぼ一致するように方向が規制される。また、ベーンアライナ7,8のベーン保持溝7b、8bを通しでなく、内径側を止まりにして第2のベーン10がシリンダ1の内周面1b側と逆方向に過大に移動するのを規制してもよい。なお、第1のベーン9とベーンアライナ5,6についても同様の構成としてもよい。以上の構成でも同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図11は実施の形態2を示す図で、第2のベーン10とベーンアライナ8とを一体化(固定)した構成図である。図11においては、第2のベーン10とベーンアライナ8とを一体化したケースを示すが、第2のベーン10とベーンアライナ7も同様に一体化してもよいし、一体化しなくてもよい。第2のベーン10とベーンアライナ7,8の少なくともいずれか一方とを一体化するものである。また、第1のベーン9についても同様で、第1のベーン9とベーンアライナ5,6の少なくともいずれか一方とを一体化するものである。
次に動作について説明する。概略実施の形態1と同様の動作を行なうが、実施の形態1と異なる点は、ベーンアライナ5,6の少なくともいずれか一方と第1のベーン9と、ベーンアライナ7,8の少なくともいずれか一方と第2のベーン10とを一体化したことにより、第1のベーン9、第2のベーン10のロータ法線方向の動きが固定されるため、第1のベーン9の先端部9a、第2のベーン10の先端部10aはシリンダ1の内周面1bと摺動せず、両者の間は非接触且つ微小隙間を保ちながら回転する点である。
以上の動作におけるベーン及びベーンアライナに作用する力について説明する。ベーンに作用する力については、ベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)の先端部9a,10aがシリンダ1の内周面1bに接触しないので、図7におけるベーン先端反力Fdは作用せず、この力Fdをベーンアライナ5,6で均等に受けることになる。
図12は実施の形態2を示す図で、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を示す模式図(図12(a)はベーン保持部6aをベーンアライナ6の中央に取り付けた場合、図12(b)は本実施の形態の場合で、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1が、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きい場合)である。図12を参照しながら、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を説明する。図12は図8に対応する図であり、図8と異なる点のみ以下に説明する。図12(a)において、ベーンアライナ6には、ベーン先端反力Fdの1/2の力であるベーンアライナX方向反力Fiが、X(M)の正方向に加わる。したがって、ベーンアライナ軸受3cが受けるM方向の力Fmは下記となる。
Figure 2012023427
ここで、Fiは式(12)で与えられる。
Figure 2012023427
尚、ベーンアライナ軸受3cが受けるN方向力Fnは式(7)と同じである。ベーンアライナ軸受3cに作用する合力Foの方向は、M方向の力(Fh+Fi)が大きくなる分、実施の形態1に比べてベーンアライナ6の中央位置に近づくが、やはり回転方向に進んだ位置方向であることには変わりはない。
一方、本実施の形態の場合を示す図12(b)においては、ベーンアライナX方向反力Fiが、Xの正方向に作用するため、ベーンアライナ軸受3cが受けるM方向及びN方向の力Fm、Fnは式(13)、式(14)で与えられる。
Figure 2012023427
Figure 2012023427
式(14)に示されるように、本実施の形態では、ベーンアライナX方向反力Fiの分力がN方向の力Fnを減じるように作用するため、Fnの力を極めて小さくすることが可能である。以上から、本実施の形態においては、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の回転方向の周方向端部6cまでの円弧角度α1を、ベーン保持部6aからベーンアライナ6の反回転方向の周方向端部6dまでの円弧角度α2より大きくしたことによる効果が、実施の形態1よりもさらに大きくなる。
実施の形態3.
図13は実施の形態3を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図である。実施の形態3では、ベーンアライナ5,6,7,8のベーン保持部5a,6a,7a,8aを端部(反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d)に配して、ベーンアライナ5,6,7,8の回転方向(図6を参照)側にのみ部分リング部を設けている。図8又は図12において、Y方向の力(Ff−Fg)/2が極めて大きい場合、当然ながらベーンアライナ軸受3cに作用する合力FoはY方向に近づくことになる。本実施の形態は、ベーンアライナ6の中央位置の方向をY方向に最も近づけることができる構成であり、Y方向の力が大きい場合に、効果的である。
実施の形態4.
図14は実施の形態4を示す図で、(a)はベーンアライナ5,6,7,8の平面図、(b)はベーンアライナ5,6,7,8の側面図である。図14(b)に示すように、ベーンアライナ5,6,7,8のベーン保持部5a,6a,7a,8aと反対側の面の反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に、付加質量部5e,6e,7e,8eを設けている。尚、実施の形態4においては、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1と、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2を同じとしている。
図15は実施の形態4を示す図で、ベーンアライナ6及びベーンアライナ軸受3cに作用する力を示す模式図である。図15において、Gはベーンアライナ6の重心で、付加質量部6eを反回転方向の周方向端部6d側に設けたことで、ベーンアライナ6の重心Gは、ベーンアライナ6の中央位置であるベーン保持部6aに対して反回転方向の周方向端部6d側に位置する。ξはシリンダ1の内周面1bの中心軸Ocとベーンアライナ6の重心Gを結ぶ方向とX(M)方向のなす角度である。ベーンアライナ軸受3cに作用するM方向及びN方向の力Fm,Fnは、式(15)、式(16)で与えられる。
Figure 2012023427
Figure 2012023427
式(16)に示されるように、本実施の形態では、ベーンアライナ6のベーンアライナ遠心力Fhの分力がN方向の力Fnを減じるように作用するため、Fnの力を極めて小さくすることが可能である。これにより、合力Foの方向はベーンアライナ6の中央位置の方向(M方向)に近づけることが可能となる。
本実施の形態では、ベーンアライナ5,6,7,8のベーン保持部5a,6a,7a,8aと反対側の面の反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に、付加質量部5e,6e,7e,8eを設けたことにより、ベーンアライナ5,6,7,8の重心を反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に位置させることができ、ベーンアライナ軸受2c,3cはベーンアライナ5,6,7,8の中央位置の近くで合力Foを受けることが可能となる。これにより、ベーンアライナ軸受2c,3cの負荷容量が増加し、フレーム2、シリンダヘッド3のリング溝状のベーンアライナ保持部2a,3aの外周面であるベーンアライナ軸受2c,3cで確実にベーンアライナ5,6,7,8を支持することが可能となるので、先端部9a,10aの円弧とシリンダ1の内周面1bとの法線が常にほぼ一致するように圧縮動作を行なうために必要なベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)がシリンダ1の中心周りに回転運動する機構を、ロータ部4aと回転軸部4b,4cを一体にした構成で実現できるため、回転軸部4b,4cを小径の軸受部2b,3bで支持できることで軸受摺動損失を低減し、且つロータ部4aの外径や回転中心の精度が向上することでロータ部4aとシリンダ1の内周面1bとの間に形成される隙間を狭くしてガスの漏れ損失を低減することが可能となる。
尚、本実施の形態では、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1と、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2とを同じとしたが、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1を、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2より大きくしてもよい。この場合は、実施の形態1に示した効果が加わるので、より合力Foの方向をベーンアライナ6の中央位置の方向(M方向)に近づけることが容易となる。また、本実施の形態では、ベーンアライナ5,6,7,8とベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)は別体としたが、実施の形態2に示すように、ベーンアライナ5,6,7,8とベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)を一体としても同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図16は実施の形態5を示す図で、ベーンアライナ5,6,7,8の平面図である。図16に示すように、ベーンアライナ5,6,7,8の回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8c側の内周側に切欠部5f,6f,7f,8fを設けている。尚、実施の形態5においても、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1と、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2を同じとしている。
実施の形態5では、切欠部5f,6f,7f,8fを回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8c側に設けたことで、ベーンアライナ5,6,7,8の中央位置であるベーン保持部5a,6a,7a,8aに対して、ベーンアライナ5,6,7,8の重心を反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に位置させることが可能となる。これにより、ベーンアライナ軸受2c,3cに作用するM方向及びN方向の力Fm,Fnは式(15)及び式(16)で与えられるので、本実施の形態においても実施の形態4と同様の効果が得られる。尚、本実施の形態では、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1と、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2を同じとしたが、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから回転方向の周方向端部5c,6c,7c,8cまでの円弧角度α1を、ベーン保持部5a,6a,7a,8aから反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8dまでの円弧角度α2より大きくしてもよい。この場合は、実施の形態1に示した効果が加わるので、より合力Foの方向をベーンアライナ6の中央位置の方向(M方向)に近づけることが容易となる。また、本実施の形態では、ベーンアライナ5,6,7,8とベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)は別体としたが、実施の形態2に示すように、ベーンアライナ5,6,7,8とベーン(第1のベーン9、第2のベーン10)を一体としても同様の効果が得られる。
実施の形態4及び実施の形態5では、ベーンアライナ5,6,7,8の形状を工夫してベーンアライナ5,6,7,8の重心を反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に位置させたが、ベーンアライナ5,6,7,8の回転方向側と反回転方向側で異なる材料を用い、ベーンアライナ5,6,7,8の回転方向側を反回転方向側より比重の小さい材料を用いても、ベーンアライナ5,6,7,8の重心を反回転方向の周方向端部5d,6d,7d,8d側に位置させることができるので、実施の形態4及び実施の形態5と同様の効果が得られる。
尚、実施の形態1から実施の形態5においては、ベーン枚数が2枚の場合について示したが、ベーン枚数が3枚以上でも、ベーン枚数が2枚の場合と同様の効果が得られる。
1 シリンダ、1a 吸入ポート、1b 内周面、2 フレーム、2a ベーンアライナ保持部、2b 軸受部、2c ベーンアライナ軸受、2d 吐出ポート、3 シリンダヘッド、3a ベーンアライナ保持部、3b 軸受部、3c ベーンアライナ軸受、4 ロータシャフト、4a ロータ部、4b 回転軸部、4c 回転軸部、4d ブッシュ保持部、4e ブッシュ保持部、4f ベーン逃がし部、4g ベーン逃がし部、5 ベーンアライナ、5a ベーン保持部、5c 回転方向の周方向端部、5d 反回転方向の周方向端部、5e 付加質量部、5f 切欠部、6 ベーンアライナ、6a ベーン保持部、6c 回転方向の周方向端部、6d 反回転方向の周方向端部、6e 付加質量部、6f 切欠部、7 ベーンアライナ、7a ベーン保持部、7b ベーン保持溝、7c 回転方向の周方向端部、7d 反回転方向の周方向端部、7e 付加質量部、7f 切欠部、8 ベーンアライナ、8a ベーン保持部、8b ベーン保持溝、8c 回転方向の周方向端部、8d 反回転方向の周方向端部、8e 付加質量部、8f 切欠部、9 第1のベーン、9a 先端部、9b 背面溝、9c 薄肉部、10 第2のベーン、10a 先端部、10b 背面溝、10c 薄肉部、10d 突起部、11 ブッシュ、12 ブッシュ、13 吸入室、14 中間室、15 圧縮室、21 固定子、22 回転子、23 ガラス端子、24 吐出管、25 冷凍機油、26 吸入部、101 圧縮要素、102 電動要素、103 密閉容器、200 ベーン型圧縮機。

Claims (8)

  1. 略円筒状で、軸方向の両端が開口しているシリンダと、前記シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、前記シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及び前記ロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、前記ロータ部内に設置され、先端部が外側に円弧形状に形成される複数のベーンを有するベーン型圧縮機において、
    前記複数のベーンの長手方向と前記シリンダの内周面の法線方向が常にほぼ一致する状態で圧縮動作を行なうように、前記ロータ部内で前記複数のベーンが前記ロータ部に対して回転可能且つ移動可能なように、前記ロータ部の外周部近傍に、断面が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部を形成し、前記ブッシュ保持部の中に一対の略半円柱形のブッシュを介して前記複数のベーンが支持されており、
    前記複数のベーンの両端に一対の部分リング形状のベーンアライナが、前記複数のベーンの中心線が前記一対のベーンアライナの部分リング形状を構成する円弧のほぼ中心軸を通るように、前記複数のベーンに取り付けられており、前記シリンダヘッド及び前記フレームの前記シリンダ側端面に前記シリンダ内周面と同心の凹部またはリング状の溝を形成し、前記凹部または前記溝内に前記複数のベーンアライナを嵌入した構成とし、
    前記ベーンアライナのベーン保持部から前記ベーンアライナの回転方向の周方向端部までの円弧角度を、前記ベーンアライナのベーン保持部から前記ベーンアライナの反回転方向の周方向端部までの円弧角度より大きくしたことを特徴とするベーン型圧縮機。
  2. 略円筒状で、軸方向の両端が開口しているシリンダと、前記シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、前記シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及び前記ロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、前記ロータ部内に設置され、先端部が外側に円弧形状に形成される複数のベーンを有するベーン型圧縮機において、
    前記複数のベーンの長手方向と前記シリンダの内周面の法線方向が常にほぼ一致する状態で圧縮動作を行なうように、前記ロータ部内で前記複数のベーンが前記ロータ部に対して回転可能且つ移動可能なように、前記ロータ部の外周部近傍に、断面が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部を形成し、前記ブッシュ保持部の中に一対の略半円柱形のブッシュを介して前記複数のベーンが支持されており、
    前記複数のベーンの両端に一対の部分リング形状のベーンアライナが、前記複数のベーンの中心線が前記一対のベーンアライナの部分リング形状を構成する円弧のほぼ中心軸を通るように、前記複数のベーンに取り付けられており、前記シリンダヘッド及び前記フレームの前記シリンダ側端面に前記シリンダ内周面と同心の凹部またはリング状の溝を形成し、前記凹部または前記溝内に前記複数のベーンアライナを嵌入した構成とし、
    前記ベーンアライナのベーン保持部は前記ベーンアライナの反回転方向の周方向端部に設けられており、前記ベーンアライナの部分リング部分が前記ベーンアライナの回転方向にのみ設けられていることを特徴とするベーン型圧縮機。
  3. 略円筒状で、軸方向の両端が開口しているシリンダと、前記シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、前記シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及び前記ロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、前記ロータ部内に設置され、先端部が外側に円弧形状に形成される複数のベーンを有するベーン型圧縮機において、
    前記複数のベーンの長手方向と前記シリンダの内周面の法線方向が常にほぼ一致する状態で圧縮動作を行なうように、前記ロータ部内で前記複数のベーンが前記ロータ部に対して回転可能且つ移動可能なように、前記ロータ部の外周部近傍に、断面が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部を形成し、前記ブッシュ保持部の中に一対の略半円柱形のブッシュを介して前記複数のベーンが支持されており、
    前記複数のベーンの両端に一対の部分リング形状のベーンアライナが、前記複数のベーンの中心線が前記一対のベーンアライナの部分リング形状を構成する円弧のほぼ中心軸を通るように、前記複数のベーンに取り付けられており、前記シリンダヘッド及び前記フレームの前記シリンダ側端面に前記シリンダ内周面と同心の凹部またはリング状の溝を形成し、前記凹部または前記溝内に前記複数のベーンアライナを嵌入した構成とし、
    前記ベーンアライナの重心位置を、前記ベーンアライナの反回転方向の周方向端部側に位置させたことを特徴とするベーン型圧縮機。
  4. 前記ベーンアライナのベーン保持部と反対側の面の反回転方向の周方向端部側に付加質量部を設け、前記ベーンアライナの重心位置を前記ベーンアライナの反回転方向の周方向端部側に位置させたことを特徴とする請求項3記載のベーン型圧縮機。
  5. 前記ベーンアライナのベーン保持部の回転方向の周方向端部側を一部切欠くことにより、前記ベーンアライナの重心位置を前記ベーンアライナの反回転方向の周方向端部側に位置させたことを特徴とする請求項3記載のベーン型圧縮機。
  6. 前記ベーンアライナの回転方向側と反回転方向側で異なる材料を用い、前記ベーンアライナの回転方向側を反回転方向側より比重の小さい材料で構成したことを特徴とする請求項3記載のベーン型圧縮機。
  7. 前記複数のベーンの先端部の前記円弧形状の半径と、前記シリンダの内周面の半径とがほぼ同等であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のベーン型圧縮機。
  8. 冷媒として、標準沸点が−45℃以上の冷媒を用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のベーン型圧縮機。
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