JPWO2012014281A1 - 蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法 - Google Patents

蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法 Download PDF

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Abstract

並列モニタを使用することなくキャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制できる蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法を提供する。本発明の充電制御方法では、蓄電手段として、静電容量の等しい1番目から2n番目の2n個(nは2以上の整数)の電気二重層キャパシタを含み、かつ隣接する電気二重層キャパシタの間がスイッチにより直列または並列のいずれかに接続でき、また2n番目の電気二重層キャパシタと1番目の電気二重層キャパシタとの間がスイッチにより並列接続できるように構成されたキャパシタ群を用いている。そして、蓄電部21を構成する2n個のキャパシタCiのうち、隣接するキャパシタ同士を順次、直列接続から並列接続に切り換え、あるいは2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1を並列に接続した状態に切り換えることにより、各キャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制している。

Description

本発明は、電気二重層キャパシタを蓄電デバイスとして用いた蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法に関する。
電気二重層キャパシタ(Electric Double Layer Capacitor)は、サイクル寿命が長いことや使用温度範囲が広いなどの特徴から、二次電池に代わる新しい蓄電デバイスとして注目を集めている。
図23を参照して、蓄電デバイスとして電気二重層キャパシタ(以降、単に「キャパシタ」ともいう)を用いた電力供給システムについて説明する。
太陽電池等の直流電源1から供給された直流の電力は、一旦、複数のキャパシタで構成された蓄電装置2の蓄電部21に蓄積される。キャパシタは、二次電池と異なり、端子間電圧が蓄積電荷量に比例して大きく変動するため、蓄電部21に蓄積された電力を直接、負荷に供給することができない。このため、蓄電部21に蓄積された電力は、DC−DCコンバータやDC−ACインバータ等の電力変換器3によって電圧を安定化した後、負荷4に供給される。
負荷4が直流電力で駆動される場合には、電力変換器3としてDC−DCコンバータなどが用いられる。なお、制御部22は、蓄電部21における充放電を制御するものである。
図23の電力供給システムにおいて、電力変換器3には許容入力電圧範囲がある。したがって、負荷に安定した電力を継続的に供給するためには、蓄電部21の出力電圧(以降、「蓄電部電圧」という)Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に保持する必要がある。
またキャパシタは、単体では出力電圧が低いことから、蓄電部21は複数個のキャパシタを直列に接続して用いることが多い。さらに必要な蓄積電荷量を確保するために、複数個のキャパシタを並列に接続して用いることも多い。したがって、キャパシタを用いた蓄電装置2の蓄電部21は、通常、複数個のキャパシタを直列および並列に接続して構成される。
従来、蓄電部21が複数のキャパシタによって構成された蓄電装置2では、充放電特性や放電深度を向上させるため、「直並列切り換え制御」および「並列モニタ」の2つの手法を併用した充電制御方法や放電制御方法が採用されている。以下、この2つの手法を採用した特許文献1記載の蓄電装置2について、図面を参照して説明する。
最初に、直並列切り換え制御について説明する。直並列切り換え制御は、蓄電部21が複数個のキャパシタを直列または並列に接続して構成される蓄電装置2において、充放電特性や放電深度の向上のために用いられる手法の一つである。
特許文献1に記載の、直並列切り換え制御を用いた蓄電部21は、図24のように構成されている。すなわち、静電容量の等しい一対のキャパシタC、Cと、この一対のキャパシタC、Cの直列接続と並列接続を切り換える複数のスイッチSにより1つの回路ブロック(以降、単に「ブロック」と略す)が構成され、そのブロックがn段(B1〜Bn)直列に接続されている。
直並列切り換え制御の方法について、蓄電部21が、図25に示すように3段のブロック(B1〜B3)で構成されている場合を例として説明する。なお、図26は、図25の蓄電部21のスイッチを省略して、キャパシタCの接続状態のみを示した図である。
図25の蓄電部21を構成する全てのキャパシタCが完全放電状態から充電を開始する場合、まず図25のスイッチS12、S22およびS32をオンにし(すなわち閉じる)、スイッチS11、S13、S21、S23、S31およびS33をオフにする(すなわち開く)ことにより、図26(a)に示すように、全てのブロックのキャパシタCが直列に接続され、この状態で充電が開始される。
充電が進むにつれて各キャパシタCに電荷が蓄積され、蓄電部電圧Vtが上昇する。蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達する度に、図25中のスイッチ(S11〜S33)を適宜オンあるいはオフにすることにより、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲内に収まるように、各ブロックのキャパシタCを予め定められた順序、例えば、図26(b)→図26(c)→図26(d)の順に、直列接続から並列接続に段階的に切り換え、最終的に各ブロックのキャパシタCが全て並列接続となるように充電が行われる。
また放電時には、蓄電部電圧Vtの降下に伴って、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達する度に、図25中のスイッチ(S11〜S13)を適宜オンあるいはオフにすることにより、充電時とは逆の予め定められた順序、例えば、図26(d)→図26(c)→図26(b)→図26(a)の順に、各ブロックのキャパシタCを段階的に並列接続から直列接続に切り換えて放電が行われる。以上のように直並列切り換え制御は、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲に維持し続けることにより、充放電特性や放電深度を向上させるものである。
図27は、上述した充電過程と放電過程における蓄電部電圧Vtの時間的推移を示した模式図である。なお、図27の最下段に記載された(a)〜(d)の記号は、その時間区間における蓄電部21のキャパシタCの接続状態が図26(a)〜図26(d)であることを示している。
次に「並列モニタ」について説明する。一般的にキャパシタの静電容量は、ばらつきが大きい。したがって、複数個のキャパシタを直列接続して充電すると、静電容量の小さなキャパシタから満充電状態となる。さらに充電を継続すると、静電容量の小さなキャパシタは過充電となり、これが劣化の原因となって、最悪の場合には破壊に到る。
そこで、蓄電デバイスにキャパシタを用いた蓄電装置では、各キャパシタCの端子間に、図28(a)に示すような抵抗RとスイッチSによって構成される「並列モニタ」と呼ばれる回路を付加する場合が多い。この並列モニタは、各キャパシタCの端子間電圧が定格電圧の上限値(upper rated voltage、キャパシタを安全に使用しうる端子間電圧の上限値)を超えると、図28(b)に示すようにスイッチSをオンにし、充電電流Icを強制的にバイパスさせることにより、キャパシタCの過充電を防止している。
次に、特許文献1に記載された蓄電装置の充電制御方法の問題点について説明する。蓄電部が同一公称静電容量の複数のキャパシタによって構成されていても、直並列切り換え制御によって、並列接続されたブロックの各キャパシタCに流入する電荷量は、直列接続されたブロックの各キャパシタCに流入する電荷量の約半分になる。さらに実際のキャパシタには静電容量誤差や自己放電特性の違いもあるので、各キャパシタの端子間電圧には、ばらつきが生じる。
このばらつきによって、直列接続状態にあるブロックのいずれかのキャパシタCが定格電圧の上限値(すなわち満充電)になった場合、そのキャパシタCは、並列接続状態にある他のブロック内のキャパシタCが満充電に達するまでの間、過充電に陥ることを避けるために、並列モニタにより、端子間電圧を定格電圧の上限値以下に維持し続けなければならない。その結果、並列モニタの抵抗による熱損失が発生し、充電効率が低下する。
すなわち、特許文献1に記載された従来の充電制御方法では、ブロック間でのキャパシタの端子間電圧のばらつきが非常に大きくなり、過充電防止のために並列モニタの動作時間も長くなるので、熱損失が増加し、結果として充電効率が低下する。
上述した問題点を解決するため、発明者らは、蓄電部を構成する全てのキャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制する直並列切り換え制御の方法を開発した(特許文献2参照)。
発明者らが開発した蓄電装置の充電制御方法は、並列モニタを過充電防止のためだけでなく、一定のインターバル毎に並列モニタを制御することによって、各キャパシタの端子間電圧が一定範囲内に収まるように補正する(「常時補正」と呼ばれる)ためにも用いられ、更に、各ブロックのキャパシタを直列接続から並列接続に切り換える際に発生する、いわゆる「クロス電流」対策用としても用いられる。これと後述する直並列切り換え制御の方法により、並列モニタの動作時間とその動作に伴う発熱を、特許文献1に記載の方法より削減でき、充電効率を高めることができる。
特許文献2に記載された各ブロックの直並列切り換え制御の方法について、図29に示した3つのブロック(B1、B2、B3)で構成された蓄電部21に適用する場合を例に説明する。なお、図30は、図29の蓄電部のスイッチを省略して、キャパシタCの接続状態を簡略化して示した図である。
充電過程において、全てのキャパシタCが完全放電状態の場合、スイッチS13、S01、S23、S02およびS33をオンにし、スイッチS11、S12、S21、S22、S31およびS32をオフにすることにより、図30(a)に示すように全てのキャパシタCを直列接続した状態から充電が開始される。
そして蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達した時点でスイッチ(S01〜S33)を適宜制御することにより、蓄電部21の3つのブロック(B1〜B3)のうち、いずれか1つのブロックのキャパシタCを並列接続に切り換え、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に降下させる。
この際、ブロック内の2個のキャパシタCの端子間電圧の和(以降、「ブロック電圧」という)が最も高いブロックが優先的に並列接続される。すなわち図30(a)の状態から、図30(b)、図30(c)または図30(d)のいずれかの状態に切り換わり、充電が継続される。
そして、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達するまでの間、一定のインターバル毎に全てのキャパシタの端子間電圧が計測されて、ブロック電圧の最も高い1つのブロックが選定され、そのブロックのキャパシタが並列接続され、他のブロックのキャパシタを直列接続に戻すという動作が繰り返される。すなわち、例えば図30(b)の状態から図30(c)または図30(d)の状態に切り換わるという動作が繰り返される。
さらに充電が継続され、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達すると、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に降下させるために、並列接続にするブロックの数を2つに増加させ、充電が継続される。すなわち、図30(b)、図30(c)または図30(d)のいずれかの状態から、図30(e)、図30(f)または図30(g)のいずれかの状態に切り換えられ、充電が継続される。この際にも、ブロック電圧が高い順に2つのブロックが選択され、それらのブロックのキャパシタが並列接続される。
そして、再び蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達するまでの間、一定のインターバル毎に全てのキャパシタの端子間電圧が計測され、ブロック電圧の高い順に2つのブロックが選定され、それら2つのブロックのキャパシタが並列接続され、他のブロックのキャパシタは直列接続される。すなわち、例えば図30(e)の状態から図30(f)または図30(g)の状態に切り換わるという動作が繰り返される。
充電がさらに進行し、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に達すると、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に降下させるために、並列接続にするブロックの数が3つとなるように図30(h)の状態に切り換えられ、いずれか1つのキャパシタの端子間電圧が定格電圧に達するまで充電が継続される。
なお、図30(h)のように全てのブロック(B1〜B3)のキャパシタCが並列接続され、全てのキャパシタCがほぼ満充電状態になった場合の蓄電部電圧Vtは、電力変換器3の許容入力電圧範囲内になるように設定されている。
一方、放電過程においては、全てのキャパシタCが満充電状態の場合には、図30(h)の状態(全てのブロックが並列の状態)から放電が開始され、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値まで低下した時、いずれか1つのブロックのキャパシタCを直列接続に切り換える。これにより、蓄電部電圧Vtを昇圧させ、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲内に収まるようにして放電を維持する。この際、ブロック電圧の高いブロックから優先的に直列接続される。すなわち、図30(h)の状態から図30(e)、図30(f)または図30(g)のいずれかの状態に切り換えられ、放電が継続される。
そして放電が進行し、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達するまでの間、一定のインターバル毎に全てのキャパシタの端子間電圧が計測されて、ブロック電圧の最も高い1つのブロックが選定され、そのブロックのキャパシタが直列接続され、他のブロックを並列接続にするという動作が繰り返され、放電が継続される。すなわち、例えば図30(e)の状態から図30(f)または図30(g)の状態に切り換わるという動作が繰り返されて、放電が継続される。
放電がさらに進行し、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達すると、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に上昇させるために、直列接続にするブロックの数を2つに増加させ、放電が継続される。すなわち、図30(e)、図30(f)または図30(g)のいずれかの状態から、図30(b)、図30(c)または図30(d)のいずれかの状態に切り換えられ、充電が継続される。この際にも、ブロック電圧が高い順に2つのブロックが選択され、それらのブロックのキャパシタが直列接続されて放電が継続される。
そして放電が進行し、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達するまでの間、一定のインターバル毎に全てのキャパシタの端子間電圧が計測されて、ブロック電圧の最も高い2つのブロックが選定され、そのブロックのキャパシタを直列接続し、他のブロックを並列接続するという動作が繰り返され、放電が継続される。すなわち、例えば図30(b)の状態から図30(c)または図30(d)の状態に切り換わるという動作が繰り返され、放電が継続される。
放電がさらに進行し、蓄電部電圧Vtが再び電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達すると、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に上昇させるために、全てのキャパシタが直列接続された図30(a)の状態に切り換えられ、放電が継続される。
以上のように、各ブロックの直並列の接続状態を切り換えることにより、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲を維持するように放電が行われる。
上述したように、特許文献2に記載の直並列切り換え制御の方法の特徴は、直並列切り換えされるブロックの順番や直並列切り換えのパターンが、特許文献1に記載の方法のように固定されておらず、一定のインターバル毎に各キャパシタの端子間電圧のばらつきが抑制されるように直並列切り換えが行われる点にある。こうすることにより各ブロック内のキャパシタCの端子間電圧を細かく制御することが可能となり、さらには蓄電部21を構成する全てのキャパシタCの端子間電圧のばらつきを抑制することができる。
特開平11−215695号公報 国際公開WO2007/046138
上述したように従来の蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法は、直並列切り換え制御と並列モニタを併用することにより、効率のよい充放電を実現している。しかし、特許文献1に記載の制御方法は、直並列切り換えされるブロックの順番や直並列切り換えのパターンが固定されており、並列モニタを用いずに各キャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制することは難しい。
また、特許文献2に記載の制御方法においても、複数のブロックが並列化された場合であって、図30(e)(g)(h)のように並列化されるブロックが隣接している場合には、並列化されるブロック内のキャパシタは直列接続されるのでキャパシタの端子間電圧にばらつきが生じる。また特に、充電の最終過程で全てのブロック内のキャパシタが並列化された図30(h)の場合には、直並列の切り換えを行うことができないために、各キャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制することができず、しかも蓄電部を構成するいずれかのキャパシタの端子間電圧が定格電圧(すなわち満充電)になると充電が停止されるので、充電効率の低下は避けられなかった。
さらに、特許文献2に記載の直並列切り換え制御の方法においては、並列モニタを過充電防止のためだけでなく、一定のインターバル毎に並列モニタを制御することによって、各キャパシタの端子間電圧が一定範囲内に収まるように補正する常時補正と呼ばれる操作にも用いられたが、並列モニタの動作に伴う発熱は避けられず、充放電効率の向上の障壁となっていた。このように、従来の蓄電装置の制御方法では、並列モニタを完全に排除することは困難であり、並列モニタによる電力損失を避けることはできなかった。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みて成されたもので、並列モニタを使用することなく、充放電過程におけるキャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制できる蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる蓄電装置の充電制御方法は、蓄電手段として、静電容量の等しい1番目から2n番目の2n個(nは2以上の整数)の電気二重層キャパシタを含み、かつ隣接する電気二重層キャパシタの間がスイッチにより直列または並列のいずれかに接続でき、また2n番目の電気二重層キャパシタと1番目の電気二重層キャパシタとの間がスイッチにより並列接続できるように構成されたキャパシタ群を用いた蓄電装置の充電制御方法であって、
並列に接続された2つの電気二重層キャパシタを並列部としたときに、前記電気二重層キャパシタが全て直列に接続された状態から充電を開始し、前記並列部の数Pがnになり、かつ、2n個の電気二重層キャパシタの少なくともいずれかの1つの端子間電圧が定格電圧の上限値に達するまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴とする。
(1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目の電気二重層キャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、他の電気二重層キャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目の電気二重層キャパシタはK番目の電気二重層キャパシタとなる。
(2)前記蓄電手段の電圧が、あらかじめ設定した第1の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ増やす。
本発明の充電制御方法において、前記第1の電圧値として、前記蓄電手段の出力側に接続された電力変換器の許容入力電圧範囲の上限値を用いることが好ましい。
また本発明にかかる蓄電装置の放電制御方法は、蓄電手段として、静電容量の等しい1番目から2n番目の2n個(nは2以上の整数)の電気二重層キャパシタを含み、かつ隣接する電気二重層キャパシタの間がスイッチにより直列または並列のいずれかに接続でき、また2n番目の電気二重層キャパシタと1番目の電気二重層キャパシタとの間がスイッチにより並列接続できるように構成されたキャパシタ群を用いた蓄電装置の放電制御方法であって、
並列に接続された2つの電気二重層キャパシタを並列部としたときに、前記並列部の数Pがnの状態から電気二重層キャパシタが全て直列に接続された状態になり、かつ、前記蓄電手段の電圧が、あらかじめ設定した第2の電圧値に到るまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴とする。
(1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目の電気二重層キャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、その他の電気二重層キャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目の電気二重層キャパシタはK番目の電気二重層キャパシタとなる。
(2)前記蓄電手段の電圧が、前記第2の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ減らす。
本発明の放電制御方法において、前記第2の電圧値として、前記蓄電手段の出力側に接続された電力変換器の許容入力電圧範囲の下限値を用いることが好ましい。
また前記電気二重層キャパシタとして、定格電圧の下限値が設定されているキャパシタを用いた場合には、前記蓄電手段を構成するいずれかの電気二重層キャパシタの端子間電圧が前記定格電圧の下限値を下回ったときに放電を停止することが好ましい。
本発明にかかる蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法によれば、蓄電部を構成するキャパシタのうち隣接するキャパシタ同士を、順次、並列に接続することによって、キャパシタの端子間電圧が均圧化され、結果として、キャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制できる。これに伴って、充電時には過充電を防止するための並列モニタが不要となり、熱損失がなくなるため充電効率が向上する。また、放電時には放電時間を長くすることができる。
図1は、蓄電装置を含む電力供給システムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1の蓄電部の構成例を示す回路図である。 図3は、並列接続による均圧化の原理を説明する図である。 図4は、図2の回路図でn=4としたときの回路図である。 図5は、図4に示す蓄電部におけるキャパシタの接続状態を簡略化して示した図である。 図6は、並列部の移動による均圧化を説明する図である。 図7は、並列接続時間ΔTを説明する図である。 図8は、図7のキャパシタの端子間電圧の時間的な変化を示す図である。 図9は、図7のキャパシタの端子間電圧の時間的な変化を示す図である。 図10は、並列接続時間ΔTを算出するための説明図である。 図11は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が1つの場合の並列化パターンを簡略化して示した図である。 図12は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が2つの場合の並列化パターンを簡略化して示した図である。 図13は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が3つの場合の並列化パターンを簡略化して示した図である。 図14は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が4つの場合の並列化パターンを簡略化して示した図である。 図15は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が2つの場合における、図12とは異なる並列化パターンの例を簡略化して示した図である。 図16は、10個のキャパシタによって構成された蓄電部において、並列部が5つの場合の並列化パターンを簡略化して示した図である。 図17は、本発明の充電制御方法を実施する際のフローチャートである。 図18は、本発明の放電制御方法を実施する際のフローチャートである。 図19は、本発明の充電制御方法と放電制御方法を組み合わせた場合のフローチャートである。 図20は、定格電圧の上限値および下限値が設けられたキャパシタを用いた蓄電装置に対して本発明の充電制御方法と放電制御方法を実施する場合のフローチャートである。 図21は、本発明の方法により充電制御を行った後放電制御を行った場合、および従来の方法により充電制御を行った後放電制御を行った場合の各キャパシタの端子間電圧の時間的変化を示すグラフである。 図22は、本発明の方法および特許文献2記載の方法により充電制御を行い、満充電になった時点における各キャパシタの端子間電圧を示すグラフである。 図23は、蓄電デバイスとして複数のキャパシタを用いた電力供給システムの構成を示すブロック図である。 図24は、特許文献1に記載された蓄電部の構成例を示す回路図である。 図25は、3段のブロックで構成された特許文献1に記載された蓄電部の回路図である。 図26は、図25に示す蓄電部におけるキャパシタの接続状態を簡略化して示した図である。 図27は、特許文献1に記載の方法で充電制御を行った後、放電制御を行った場合の蓄電部電圧の時間的変化を示すグラフである。 図28は、「並列モニタ」を説明する回路図である。 図29は、特許文献2に記載された蓄電部の構成例を示す回路図である。 図30は、図29に示す蓄電部におけるキャパシタCの接続状態を簡略化して示した図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる蓄電装置の充電制御方法および放電制御方法(以降、単に「充電制御方法」および「放電制御方法」という)について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に、蓄電装置を含む電力供給システムの構成を示す。本実施の形態では、図1の蓄電装置2によって実施される充電制御方法について説明する。蓄電装置2は、直流電源1から供給された直流電力を蓄電し、これを、電力変換器3において交流電力に変換した後、あるいは直流電力のまま負荷4に供給する。
直流電源1は電流源であることが望ましい。直流電源1としては、例えば太陽電池などが用いられる。風力発電機やエンジン発電機などの他の電力供給源を利用することも可能であるが、これらの場合には交流出力のものや直流出力ものがあり、電力供給源が交流電源である場合には直流化して利用する。
電力変換器3は、DC−ACインバータなどで構成され、蓄電装置2に蓄えられた直流電力を交流電力に変換すると共に、出力電圧を安定化する。なお、負荷4が直流電力で駆動される場合には、電力変換器3としてDC−DCコンバータなどが用いられる。
<蓄電装置の構成>
次に、蓄電装置の構成について説明する。蓄電装置2は、蓄電部21および制御部22を備えている。蓄電部21は、直流電源1から供給された直流の電力を蓄積する。制御部22は、蓄電部21における充放電を制御する。
図2に蓄電部21の構成例を示す。蓄電手段である蓄電部21は、静電容量の等しい2n個(nは2以上の整数)のキャパシタCi(i=1、2、…、2n)を含む。蓄電部21の隣接するキャパシタの間は、スイッチSa0、Sa1、…、Sa2n−1、Sa2n、Sb0、Sb1、…、Sb2nにより、直列または並列のいずれかに接続できるように構成されている。また、2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1はスイッチSa2n+1、Sa2n+2により並列接続できるように構成されている。以降、スイッチSa0、Sa1、…、Sa2n−1、Sa2n、Sb0、Sb1、…、Sb2n、Sa2n+1、Sa2n+2を総称して「S」ともいう。スイッチSの切り換え動作については、後に図面を参照して詳述する。
前述したように、キャパシタCiには電気二重層キャパシタが用いられる。なお、狭義の電気二重層キャパシタは、電極の正極と負極の両方に電気二重層容量を用いた対称型の電気二重層キャパシタを意味する。これに対し、広義の電気二重層キャパシタには、対称型のキャパシタの他に、一方の極が酸化還元反応を伴って発生する酸化還元擬似容量(レドックス擬似容量)で、他方の極が電気二重層容量となっている非対称型の電気二重層キャパシタなども含まれる。本発明は広義の電気二重層キャパシタに適用可能である。
スイッチSとして、通常、FETなどで構成された半導体スイッチが用いられる。しかし、スイッチSに流れる電流量が多い場合には、サイリスタやIGBTなどを用いてもよい。
図1の説明に戻って、制御部22は、蓄電部21における充放電を制御するものであり、直並列切り換え回路23、端子間電圧検出回路24、蓄電部電圧検出回路25および制御回路26を備えている。
直並列切り換え回路23は、蓄電部21のスイッチSのそれぞれの切り換えを行うことにより、隣接するキャパシタを直列に接続した状態と並列に接続した状態のいずれかに切り換え、また、2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1を並列に接続した状態に切り換える。
端子間電圧検出回路24は、蓄電部21を構成する各キャパシタCiの端子間電圧Vciを検出する。蓄電部電圧検出回路25は、蓄電部21の出力電圧である蓄電部電圧Vtを検出する。端子間電圧検出回路24で検出された各キャパシタCiの端子間電圧Vciおよび蓄電部電圧検出回路25で検出された蓄電部電圧Vtは制御回路26に入力される。
制御回路26は、端子間電圧検出回路24から出力された各キャパシタCiの端子間電圧Vciおよび蓄電部電圧検出回路25から出力された蓄電部電圧Vtに基づいて、直並列切り換え回路23の制御を行う。また制御回路26は、図2の充電用のスイッチSiおよび放電用のスイッチSoのオン/オフを制御する。
制御回路26はパルス生成回路27を含む。パルス生成回路27は、クロック信号から後述するインターバル期間毎にパルスを生成し、直並列切り換え回路23および端子間電圧検出回路24、蓄電部電圧検出回路25のタイミング信号として出力する。
なお、制御回路26をCPU(Central Processing Unit)を含むマイクロコントローラ等で構成した場合、制御回路26およびパルス生成回路27のそれぞれの機能は、ROM(Read Only Memory)に格納されたソフトウェア(プログラム)をCPUに読み出して実行することにより実現される。
図中、スイッチSiは充電用のスイッチであり、制御回路26の指示に従ってスイッチSiを閉じると、直流電源1と蓄電部21がダイオードD1を介して接続される。またスイッチSoは放電用のスイッチであり、制御回路26の指示に従ってスイッチSoを閉じると、蓄電部21と負荷4がダイオードD2および電力変換器3を介して接続される。なおダイオードD1およびD2は逆流防止用のダイオードである。
制御部22内の各回路および電力変換器3には、図示しない蓄電池などの電源から動作用の電力が供給される。しかし、特に電源を設けず、動作用の電力として、蓄電部21に蓄積された直流電力の一部を用いてもよい。この場合、制御回路26は、蓄電部21に蓄積された電力量が、制御回路26で必要とされる電力量以下にならないように放電を制御する必要がある。
<キャパシタの接続状態の切り換え制御>
次に、本発明におけるキャパシタCiの接続状態の切り換え制御について説明する。
本発明では、直並列切り換え制御方式の蓄電部21を持つ蓄電装置2において、蓄電部21を構成する2n個のキャパシタCi(i=1、2、…、2n)のうち、隣接するキャパシタ同士を順次、直列接続から並列接続に切り換え、あるいは2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1を並列に接続した状態に切り換えることにより、各キャパシタの端子間電圧のばらつきを抑制(以降、これを「均圧化」という)する方法を採用している。
具体的には、本発明にかかる充電制御方法は、隣接する2つのキャパシタCi(i=1、2、…、2n)あるいは2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1が並列に接続されたものを並列部としたときに、蓄電部を構成する全てのキャパシタが直列に接続された状態(すなわち並列部の数Pが0の状態)から充電を開始し、並列部の数Pが1の状態からnになり、且つ、2n個のキャパシタのいずれかの端子間電圧が定格電圧の上限値に達するまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴としている。
(1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目のキャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、その他のキャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目のキャパシタはK番目のキャパシタとなる。
(2)蓄電手段である蓄電部21の電圧が、あらかじめ設定した第1の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ増やす。
以下、上述の第1の処理および第2の処理について具体的に説明する。最初に、第1の処理について説明する。図3(a)に示すように、2つのキャパシタC1とC2が、スイッチSを介して接続されており、時刻0におけるキャパシタC1、C2の端子間電圧がそれぞれVc1(0)、Vc2(0)で、かつVc1(0)>Vc2(0)であったとする。
図3(b)に示すように、時刻0においてスイッチSを閉じて、2つのキャパシタC1とC2を並列接続すると、端子間電圧の高いキャパシタC1から端子間電圧の低いキャパシタC2へ電荷が移動し(すなわちキャパシタC1からキャパシタC2へ電流iが流れ)、充分な時間が経過すると、2つのキャパシタC1とC2の端子間電圧は等しくなる。本発明では、このように2つのキャパシタを並列接続することにより、各キャパシタの端子間電圧が均圧化されることを積極的に利用している。
以下、蓄電部21におけるキャパシタCiの接続状態の切り換え制御について、図4および図5に基づいて具体的に説明する。図4は図2においてn=4とした場合を表している。また図5は、図4に示したスイッチSを省略し、蓄電部21の各キャパシタCiの接続状態のみを示した図である。なお、図5(b)〜図5(g)は並列接続されたキャパシタが1組のみ(すなわち並列部の数Pが1)の場合を示している。
図4において、スイッチSa1〜Sa10を開放し、スイッチSa0、Sb0〜Sb8を閉じると、図5(a)のように全てのキャパシタが直列接続された状態となる。また図4のSa3〜Sa10、Sb1を開放し、Sb0、Sa0〜Sa2、Sb2〜Sb8を閉じると、図5(b)のようにキャパシタC1とキャパシタC2が並列接続された状態となる。
同様に、スイッチSa0〜Sa10とスイッチSb0〜Sb8を適宜、オン(すなわち閉じる)あるいはオフ(すなわち開く)にすることにより、C2とC3、C3とC4、…、C7とC8と、互いに隣接する2つのキャパシタを順次、直列接続から並列接続に切り換えることができ、またC8とC1を並列に接続することができる。図5(c)はC2とC3が、図5(d)はC3とC4が、図5(e)はC4とC5が、図5(f)はC7とC8が、図5(g)はC8とC1が並列接続された状態を示している。
本来、蓄電部21を構成するキャパシタの直並列切り換え制御は、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に維持することを目的として行われる。したがって、2つのキャパシタが並列接続された状態(並列部)の数が最も重要な要素であり、並列部の数Pが、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に収め得る値であれば、どの2つのキャパシタを並列化しても良い。
そこで本実施の形態では、蓄電部電圧Vtを電力変換器3の許容入力電圧範囲内に維持するのに必要な並列部の数Pを維持しながら、並列部を順次移動させて均圧化を行っている。すなわち、図6のように、スイッチSを介して互いに隣り合っているキャパシタおよび2n番目のキャパシタC2nと1番目のキャパシタC1を順次、並列に接続することにより、互いに電荷の受け渡しを行い、キャパシタの端子間電圧を均圧化している。
図2に示したように、蓄電部21が2n個のキャパシタで構成されている場合であって、並列部の数が1つの場合には、図6(a)のように、まず、C1とC2のキャパシタがΔT[sec]の間、並列接続される。このときC1、C2の端子間電圧に差が生じていれば、電荷の移動がおこり、C1とC2の端子間電圧の差は減少する。
そしてΔT[sec]後に図6(b)のようにC2とC3が並列接続されると、今度はC2とC3の端子間電圧が均圧化される。以後、ΔT[sec]毎に同様の動作が繰り返され、やがてC2n-1とC2nが並列接続され、最後にC2nとC1が並列接続されて、1サイクルが終了する。図6(a)から図6(e)の一連の動作が終了すると、再び図6(a)の状態から上記の一連の動作を繰り返す。以後、1組のキャパシタが並列接続される一定の時間ΔTを「並列接続時間」と記す。
したがって、図4のように蓄電部が8個のキャパシタで構成されている場合で、並列部の数Pが1つの場合には、C1とC2が並列接続状態である図5(b)の状態から、以後、ΔT[sec]毎に、図5(b)→図5(c)→図5(d)→図5(e)→ … 図5(f)→図5(g)→ 図5(b)→図5(c)→図5(d)→ … と、順次、隣接するキャパシタおよびC8とC1を並列接続し、均圧化を行いながら充電を行う。以後、このようなキャパシタの均圧化の方法を「隣接キャパシタの並列化による均圧化」と記す。
上述したように、並列接続時間ΔT[sec]毎に並列部の切り換え制御を行いながら各キャパシタを順次、並列接続していくと、キャパシタの端子間電圧にばらつきが生じても、端子間電圧の大きいキャパシタから端子間電圧の小さいキャパシタに電荷が受け渡される。したがって、適切な並列接続時間ΔTを選択すれば、蓄電部21を構成する全てのキャパシタの端子間電圧は常にほぼ等しく保たれる。
しかも、上記のような切り換え制御は、並列接続時間ΔT[sec]毎にスイッチの切り換え動作を繰り返し行うだけで、複雑な演算を必要としないため、制御部22の構成を簡単化できる。
次に、蓄電部21が2n個のキャパシタによって構成される場合の、各キャパシタの均圧化に必要な並列接続時間ΔTについて説明する。キャパシタCiとCi+1(i=1、2、…、2n、但し、以下では、iは1から2nの値を循環し、C2n+1はC1であると考える。)の並列接続時間をΔT[sec](一定)とすると、キャパシタC1とC2の並列接続から始まり、C2とC3、C3とC4、…、C2n-1とC2n、C2nとC1までを順次並列接続するのに要する時間Tp[sec]は
Figure 2012014281
となる。この時間Tp[sec]を「1サイクル時間」と定義する。
ここで、何らかの原因によって端子間電圧に差の生じた2つのキャパシタC1とC2を図7(a)のようにスイッチSを介して並列接続した場合について考える。なお、図7ではスイッチやキャパシタの内部抵抗等の並列回路内の抵抗をR[Ω]としている。
まず、2つのキャパシタC1、C2の公称静電容量をそれぞれC[F]とし、キャパシタC1の実際の静電容量をaC[F]、C2の実際の静電容量をbC[F]とする。また時刻0においてスイッチSを閉じるとし、スイッチSを閉じる直前(時刻0)におけるキャパシタC1の端子間電圧をVc1(0)[V]、キャパシタC2の端子間電圧をVc2(0)[V]とする。なお、以降は電圧の単位[V]を省略して説明する。
図8にキャパシタC1、C2の端子間電圧の時間的な変化を示す。時刻0においてスイッチSを閉じることにより、例えば、Vc1(0)>Vc2(0)の場合には、図7(b)のようにキャパシタC1からキャパシタC2に横流れ電流(クロス電流)iが流れ、時刻tにおける2つのキャパシタの端子間電圧はそれぞれ、下記(2)式および(3)式で与えられる。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
但し、
Figure 2012014281
となり、(4)式で表される時定数Tcで均圧化が開始され、十分な時間が経過した定常状態では、2つのキャパシタの端子間電圧は同一となる。
以下の説明では、この定常状態における電圧の最終値をVinfと記す。この最終値Vinfは下記(5)式で与えられる。
Figure 2012014281
なお、Vc1(0)<Vc2(0)の場合には、図7(b)とは電流の向きが逆になり、また図8においてVc1(0)とVc2(0)の大小関係が逆になるだけで、上記と同様に均圧化が行われるので、以下ではVc1(0)>Vc2(0)の場合のみについて記す。
ここで、一般的に(2)式および(3)式中のexp(−t/Tc)が、時間tの値によってどの程度、最終値に近づくかを表1に示す。
Figure 2012014281
なお、表1において、端子間電圧が最終値に近づく割合とは、時刻0において図7(a)のスイッチSを閉じた場合の時刻tにおけるキャパシタC1の端子間電圧をVc1(t)とすると、
Figure 2012014281
を意味している。
したがって、時刻0において図7(a)のスイッチSを閉じ、キャパシタC1とキャパシタC2をΔT[sec]時間だけ並列接続する場合、例えば、時刻ΔTにおけるC1の端子間電圧Vc1(ΔT)とVinfの差の絶対値を、Vc1(0)とVinfの差の絶対値の約37%以内に収める、すなわち下記(6)式が成立するようにするためには、表1と図9から、下記(7)式が成立するように設定すれば良いことがわかる。なお図9は、図8と同様にキャパシタC1、C2の端子間電圧の時間的な変化を示している。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
この時、時刻ΔTにおけるキャパシタC2の端子間電圧Vc2(ΔT)とVinfの差の絶対値も、Vc2(0)とVinfの差の絶対値の約37%以内に収まる。
したがって、蓄電部21が図2のように2n個のキャパシタで構成されている場合、キャパシタC1とC2の並列化から始めて、C2とC3、…、C2n-1とC2n、C2nとC1までを順次、並列接続するのに要する1サイクル時間Tp[sec]は、例えばΔTを(7)式を満たす値に設定した場合には、下記(8)式で与えられる。
Figure 2012014281
また、蓄電部21の各キャパシタに静電容量誤差がある場合、充放電過程において2n個のキャパシタの端子間電圧のばらつきが最も大きくなるのは、全てのキャパシタが直列接続された状態から充電が開始され、均圧化が行われず、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第1の電圧値Uvに達して、直並列切り換えが行われる直前、すなわち1つの並列部が構成される直前である。
一般的に、蓄電部21は、同一公称静電容量で、同一静電容量誤差範囲にあるキャパシタによって構成される。そこで以下の説明では、蓄電部21を構成する2n個のキャパシタの公称静電容量をC[F]、定格で許容されている静電容量の下限値をaC[F]、定格で許容されている静電容量の上限値をbC[F](すなわちa≦1≦b)とし、また図10のように、蓄電部21は、キャパシタC1の静電容量をaC[F]、キャパシタC2の静電容量をbC[F]、残りの2n−2個のキャパシタの静電容量をC[F]とした2n個のキャパシタで構成されているものとする。
また、蓄電部21を構成する2n個のキャパシタCiが全て完全放電状態で、かつ図10のように全てのキャパシタが直列接続された状態から充電電流I[A]で充電を開始する。さらに充電の開始から、充電が進行して、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第1の電圧値Uv[V]に達し、最初の直並列切り換えが行われる直前までの時間をT[sec]とする。
なお、第1の電圧値Uvとして、通常は、電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値に設定するが、電力変換器3の変換効率が最もよくなる値、すなわち、許容入力電圧範囲の上限値よりも低い値に設定しても、本発明の充電制御方法の効果を発揮する。
時刻0において、蓄電部21を構成する2n個のキャパシタが全て完全放電状態で、かつ全てのキャパシタが直列状態から充電が開始され、充電が進行して、時刻Tにおいて蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第1の電圧値Uvに達したとすると、最初の直並列切り換えが行われる直前のキャパシタC1の端子間電圧Vc1(T)、キャパシタC2の端子間電圧Vc2(T)、キャパシタC3〜C2nの端子間電圧Vc3(T)〜Vc2n(T)はそれぞれ、以下のようになる。
Figure 2012014281
また、この時、2n個のキャパシタの端子間電圧の和(=蓄電部電圧Vt)は、あらかじめ設定した第1の電圧値Uvに等しいから、
Figure 2012014281
となり、全てのキャパシタが直列接続状態から充電開始後、蓄電部電圧Vtが第1の電圧値Uvに達するまでの時間は、
Figure 2012014281
となる。
したがって、2n個のキャパシタのうち、最も静電容量が小さく、端子間電圧の高いキャパシタC1の時刻Tにおける端子間電圧Vc1(T)は、
Figure 2012014281
となり、最も静電容量が大きく、端子間電圧の低いキャパシタC2の端子間電圧Vc2(T)は、
Figure 2012014281
となるので、2n個のキャパシタの端子間電圧の差の最大値ΔVmaxは、下記(9)式で与えられる。
Figure 2012014281
ここで、時刻Tにおいて時間ΔTだけキャパシタC1とC2を並列化し、均圧化することを考える。時刻T以降、キャパシタC1とC2に流入する充電電流Iを考慮せず、ΔT=Tcとし、キャパシタC1の端子間電圧Vc1(T+ΔT)とVinfの差の絶対値を、Vc1(T)とVinfの差の絶対値の約37%以内に収めようとすると、(6)式より下記(10)式および(11)が成立する。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
しかし、実際には時刻T以後もキャパシタC1およびキャパシタC2の充電は継続されているので、時刻Tから1サイクル時間Tp=2nΔT(=2nTc)を経過した時刻T+2nΔTにおける、キャパシタC1の端子間電圧Vc1(T+2nΔT)およびキャパシタC2の端子間電圧Vc2(T+2nΔT)は、下記(12)式および(13)式で与えられる。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
但し、キャパシタC1とキャパシタC2が並列化されているΔTの期間の充電電流は、直列接続状態にある時の約1/2になるが、計算を簡単化するために、上記(12)式および(13)式では、それぞれのキャパシタへの充電電流は直列接続状態にある場合と変わらないものとして計算している。
したがって、実際にはVc1(T+2nΔT)とVc2(T+2nΔT)の値は(12)式および(13)式の値より小さく、またa<bであるから、(12)式および(13)式より求められるVc1(T+2nΔT)とVc2(T+2nΔT)の差は実際よりも大きく表現されている。
(12)式、(13)式および(9)式より、下記(14)式が成立する。
Figure 2012014281
したがって、時刻Tから1サイクル時間Tp(=2nΔT)後の、時刻(T+2nΔT)におけるキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差が減少するためには、すなわち下記(15)式が成立するためには、(14)式より下記(16)式が成立しなければならない。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
したがって、(16)式より充電電流Iは下記(17)式を満たさなければならない。
Figure 2012014281
また、充電電流Iが(17)式の条件を満たす場合、時刻Tからmサイクル時間後の時刻(T+2mnΔT)におけるキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差は下記(18)式で与えられる。
Figure 2012014281
なお、上述の例ではΔT=Tcとしたが、ΔTをTcより大きく設定するほど(17)式で示される充電電流の上限値は小さくなり、(18)式で示される、時刻Tからmサイクル時間後の時刻(T+2mnΔT)におけるキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差の減少の割合も小さくなる。
ここで、例えば蓄電部21を公称静電容量C=1700[F]のキャパシタ10個で構成し、全てのキャパシタを直列接続した場合、すなわちn=5の場合について考える。一般的に電気二重層キャパシタの静電容量誤差は±20%程度であるから、a=0.8、b=1.2とし、充電電流I=1[A]、スイッチ等の並列回路内抵抗R=10[mΩ]とする。そして、1回の並列化でキャパシタC1とC2の端子間電圧の差を、並列化直前の端子間電圧の差の絶対値の約37%以下に抑えるとする。
そこで、(4)式より時定数Tcを求めると、
Figure 2012014281
となるので、並列接続時間ΔT[sec]をTcの値と等しい場合を考え、1サイクル時間Tp[sec]を求めると、(7)式と(8)式より
Figure 2012014281
となる。
また、あらかじめ設定した第1の電圧値Uvを14.5[V]とすると(17)式より
Figure 2012014281
となるので、充電電流が1[A]という条件は上式を満たしていることがわかる。
さらに、最初の直並列切り換えが行われる直前のキャパシタC1の端子間電圧Vc1(T)とキャパシタC2の端子間電圧Vc2(T)の端子間電圧の差の最大値ΔVmaxは(9)式より、
Figure 2012014281
となるが、(14)式より、第1回目の並列化後のキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差の最大値は
Figure 2012014281
となるので均圧化が行われることがわかる。
また、m回目の並列化後のキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差の最大値は(18)式より、
Figure 2012014281
となるので,例えば4回目の並列化後のキャパシタC1とキャパシタC2の端子間電圧の差の最大値は約0.015[V]となる。
なお、実用上は横流れ電流の値についても考慮しなければならない。端子間電圧に差のある2つのキャパシタを並列接続した場合、図7(b)に示したようにスイッチSに横流れ電流iが流れ、この値が過大であればスイッチSが破壊する可能性がある。特にスイッチSを半導体で構成した場合には、この横流れ電流の値に注意しなければならない。
ここで、横流れ電流の最大値(最大横流れ電流)をIsmax、スイッチSのオン抵抗等の並列回路内抵抗値をR[Ω]とすると、並列化直前の2つのキャパシタの端子間電圧の差の最大値はΔVmaxであるから、(9)式より、下記(19)式が成立し、(20)式が得られる。
Figure 2012014281
Figure 2012014281
ここで、先の例のように、Uv=14.5[V]、a=0.8、b=1.2、n=5、R=10[mΩ]=10×10-3[Ω]とすると、(20)式より
Figure 2012014281
となる。したがって、図7中のスイッチSとして60[A]以上の横流れ電流に耐える素子を使用しなければならない。
次に、本発明にかかる充電制御方法の第2の処理について説明する。蓄電部21を構成する全てのキャパシタが完全放電状態にある場合、充電は蓄電部21の全てのキャパシタが直列接続された状態から開始されるが、この状態ではキャパシタの並列化による均圧化は行われない。
図2のように蓄電部21を構成するキャパシタCiが2n個の場合には、充電過程では直並列切り換えによって、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第1の電圧値Uvに達する度に、並列部の数Pを1、2、…、nと増加し、最終的に、C1とC2、C3とC4、C5とC6、…、C2n-1とC2n、C2nとC1が並列接続される。
蓄電部21を2n個のキャパシタによって構成した場合、直並列切り換えによる並列部の数Pは、1〜nの場合があるが、並列部の数がP=1、2、…、(n−1)の場合のそれぞれに対して、キャパシタの直並列の組み合わせ(以後、「並列化パターン」という)は最大2n通り存在する。また、並列部の数Pがnの時には、並列化パターンは2通り存在する。
例えば10個(n=5)のキャパシタによって蓄電部を構成した場合、直並列切り換えによる並列部の数Pは、最大5(=2n/2=10/2)となり、並列部の数P=1〜4のそれぞれの場合の並列化パターンは、図11〜図14のように最大10通りずつ存在する。なお、図11〜図14において、10通りの並列化パターンをPb=1、2、…、10と表している。
並列部の数Pが2〜4の場合には、図12〜図14に示した並列化パターン以外であってもよく、例えばP=2の場合には、図12の並列化パターンの代わりに、図15に示すような並列化パターンを用いてもよい。
また、並列部の数Pが5の場合には、図16のような2通りの並列化パターンがある。なお、図16では2通りの並列化パターンをPb=1、2と表している。
したがって、並列部の数Pが1〜4の場合には、図11〜図14のそれぞれの場合において、図2の蓄電部21のスイッチ(Sa0〜Sa2n+2、Sb0〜Sb2n)を適宜オンあるいはオフすることにより、Pb=1の状態から均圧化を開始し、Pb=1→Pb=2→Pb=3→ … →Pb=9→Pb=10→Pb=1→Pb=2→ … と、並列部を一定時間(並列接続時間ΔT)毎に順次移動させる。また、並列部の数P=5の場合にも、スイッチ(Sa0〜Sa2n+2、Sb0〜Sb2n)を適宜オンあるいはオフすることにより、図16のPb=1の状態とPb=2の状態を一定時間(並列接続時間ΔT)毎に切り換える。この動作を繰り返し行うことにより、並列部がP個(P=1、2、…、5)のそれぞれの場合に対して、蓄電部21の各キャパシタの端子間電圧の差を抑制し、均圧化することが可能になる。
ここで、キャパシタの並列化パターンの切り換えについて、図12、図15および図16を参照して、より具体的に説明する。n=5、すなわち蓄電部が10個のキャパシタで構成されている場合について考える。並列部の数P=2の場合、kj(jは1≦j≦2の整数)、すなわちk1とk2は、0≦kj≦2n−2=10−2=8を満たすP個の0または任意の偶数であるから、例えばk1=0、k2=2とすると、隣接キャパシタの並列化による均圧化の動作は以下のようになる。
まずi=1として,1番目と2番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに3番目と4番目のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図12のPb=1の場合に相当する。)。
所定の時間経過後にi=2として,2番目と3番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに4番目と5番目のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図12のPb=2の場合に相当する。)。
以降,所定の時間経過毎にiを1ずつ増加させて同様の切り換えを行う。そしてi=9になると,9番目と10番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに11番目(すなわちK=1となるので1番目)と12番目(すなわちK=2となるので2番目)のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図12のPb=9の場合に相当する。)。
さらに所定の時間経過後にi=10として,10番目と11番目(すなわちK=1となるので1番目)のキャパシタを並列に切り換え,さらに12番目(すなわちK=2となるので2番目)と13番目(すなわちK=3となるので3番目)のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図12のPb=10の場合に相当する。)。そして所定の時間経過後に再びi=1の場合に戻る。
また上述の例と同様、n=5、すなわち蓄電部が10個のキャパシタで構成されている場合で、並列部の数P=2の場合には、例えばk1=0、k2=4とすることもできる。この場合には隣接キャパシタの並列化による均圧化の動作は以下のようになる。
まずi=1として,1番目と2番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに5番目と6番目のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図15のPb=1の場合に相当する。)。
所定の時間経過後にi=2として,2番目と3番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに6番目と7番目のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図15のPb=2の場合に相当する。)。
以降,所定の時間経過毎にiを1ずつ増加させて同様の切り換えを行う。そしてi=9になると,9番目と10番目のキャパシタを並列に切り換え,さらに13番目(すなわちK=3となるので3番目)と14番目(すなわちK=4となるので4番目)のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える(図15のPb=9の場合に相当する。)。
さらに所定の時間経過後にi=10として,10番目と11番目(すなわちK=1となるので1番目)のキャパシタを並列に切り換え,さらに14番目(すなわちK=4となるので4番目)と15番目(すなわちK=5となるので5番目)のキャパシタを並列に切り換え、その他のキャパシタの接続状態を直列に切り換える。(図15のPb=10の場合に相当する。)そして所定の時間経過後に再びi=1の場合に戻る。
またn=5、すなわち蓄電部が10個のキャパシタで構成されている場合で、並列部の数P=5の場合、kj(jは1≦j≦5の整数)、すなわちk1,k2、k3、k4、k5は0≦kj≦8(すなわち2n−2=10−2=8)を満たすP個の0または任意の偶数であるから、k1=0、k2=2、k3=4、k4=6、k5=8とすると、この場合には隣接キャパシタの並列化による均圧化の動作は以下のようになる。
まずi=1として,1番目と2番目、3番目と4番目、5番目と6番目、7番目と8番目、9番目と10番目のキャパシタを並列に切り換える(図16のPb=1の場合に相当する。)。
所定の時間経過後にi=2として,2番目と3番目、4番目と5番目、6番目と7番目、8番目と9目、10番目と11番目(すなわち1番目)のキャパシタを並列に切り換える(図16のPb=2の場合に相当する。)。そして所定の時間経過後に、i=3として3番目と4番目、5番目と6番目、7番目と8番目、9番目と10目、11番目(すなわち1番目)と12番目(すなわち2番目)のキャパシタを並列に切り換える(すなわち図16のPb=1の場合に戻る。)。以降、同様に所定の時間経過毎にiが10となるまで、iを1ずつ増加させて同様の切り換えを行う。そしてiが10となり、同様の切り換えを行った後、所定の時間経過後に再びi=1の場合に戻る。
<充電制御の流れ>
次に、本発明にかかる充電制御方法について、充電制御の流れを説明する。
一般的に対称型キャパシタの場合には、端子間電圧の定格電圧の上限値だけが設定されており、定格電圧の上限値を超えて充電を継続すると、過充電となって電解液が電気分解を起こし、劣化の原因となり、最悪の場合には破壊に到る。そこで、以下では、蓄電部21のキャパシタCiが、端子間電圧の定格電圧の上限値だけが設定されている2n個のキャパシタCiで構成される場合の充電制御の流れを説明する。
図17に、図2に示す構成の蓄電部21を用いた場合の充電制御のフローチャートを示す。
充電制御を開始する時点では、蓄電部21の各キャパシタCi(i=1、2、…、2n)は完全放電状態、すなわち全てのキャパシタには電荷が蓄積されていない状態にあるものとする。ステップS11において、制御回路26は、図2に示すスイッチSiとスイッチSoをオフ(開放状態)に設定しておく。
次に、ステップS12において、制御回路26は、直並列切り換え回路23に指示して並列部の数Pを0(ゼロ)とし、全てのキャパシタCiを直列に接続する。その後、ステップS13において、制御回路26はスイッチSiを閉じて充電を開始する。
ステップS14において、制御回路26は、蓄電部電圧検出回路25が測定した、蓄電部21の出力電圧である蓄電部電圧Vtを取得し、また端子間電圧検出回路24が測定した、蓄電部21の各キャパシタCiの端子間電圧Vciを取得する。
ステップS15において、制御回路26は、各キャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の上限値Vcu以上であるか否かを判断する。いずれかのキャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の上限値Vcu以上の場合(YES)は、ステップS16の処理に進んで充電を停止する。すなわち制御回路26はスイッチSiをオフ(開放状態)にする。一方、いずれのキャパシタCiの端子間電圧Vciも定格電圧の上限値Vcuを超えていない場合(NO)はステップS17の処理に進む。
ステップS17において、制御回路26は、並列部の数Pがnか否かを判断する。並列部の数Pがnの場合(YES)はステップS20の処理に進み、充電を継続する。一方、並列部の数Pがnでない場合(NO)はステップS18の処理に進む。
ステップS18において、制御回路26は、蓄電部電圧Vtが第1の電圧値Uv以上であるか否かを判断する。蓄電部電圧Vtが第1の電圧値Uv以上の場合(YES)はステップS19の処理に進み、制御回路26は、直並列切り換え回路23に指示して並列部の数Pを1つ増やす。一方、蓄電部電圧Vtが第1の電圧値Uv未満の場合(NO)はステップS20の処理に進んで、充電を継続する。ステップS19およびS20の処理の後、ステップS21の処理に進む。
ステップS21において、制御回路26は、並列部の数Pが0か否かを判断する。並列部の数Pが0の場合(YES)はステップS23の処理に進み、タイムインターバル、すなわち並列接続時間ΔTの経過を待ち、その後、ステップS14の処理に戻る。一方、並列部の数Pが0でない場合(NO)はステップS22の処理に進む。
ステップS22において、制御回路26は、隣接キャパシタの並列化による均圧化を開始または継続し、引き続きステップS23においてタイムインターバル、すなわち並列接続時間ΔTの経過を待つ。
図17のフローチャートの処理を要約すると、以下の通りである。全てのキャパシタCiが直列に接続された状態から充電が進み、蓄電部電圧Vtが、あらかじめ設定した第1の電圧値Uvに達すると(ステップS18でYES)、直並列の切り換えを行い、並列部の数Pを1とする(ステップS19)。同時に、隣接キャパシタの並列化による均圧化を開始する(ステップS21、S22)。
充電を継続しながら、隣接キャパシタの並列化による均圧化を繰り返し、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第1の電圧値Uvに達する度に直並列切り換えを行い、並列部の数Pを1増加させる(ステップS18、S19、S21、S22、S23、S14)。
並列部の数Pがnの状態で充電が進み、いずれかのキャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の上限値Vcu以上に達すると、充電を停止する(ステップS14、S15、S16)。
なお、全てのキャパシタCiが直列接続されている過程では、蓄電部電圧Vtが第一の電圧Uvに達しても、各キャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の上限値Vcuに達することはない。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明にかかる放電制御方法について説明する。なお、放電制御に用いる蓄電装置2および蓄電部21の構成は、実施の形態1で説明した構成と同じである。
本発明にかかる放電制御方法は、2n個のキャパシタで構成された蓄電部において、隣接する2つのキャパシタが並列に接続されたものを並列部としたときに、並列部の数Pがnの状態から、全てのキャパシタが直列に接続された状態になるまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴としている。
(1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目の電気二重層キャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、他の電気二重層キャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目の電気二重層キャパシタはK番目の電気二重層キャパシタとなる。
(2)前記蓄電手段の電圧が、あらかじめ設定した第2の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ減らす。
隣接キャパシタの並列化による均圧化は放電過程においても行われる。静電容量誤差のあるキャパシタが直列接続されると,静電容量の小さなキャパシタの端子間電圧の方が、静電容量の大きなキャパシタの端子間電圧より速く低下する。したがって、放電過程においても隣接キャパシタの並列化による均圧化を行わなければ、蓄電部21の端子間電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に達するまでの時間が速くなり、結果として放電時間(電力変換器の稼働時間)が短くなる。
そこで、放電過程においても隣接キャパシタの並列化による均圧化を行うことにより、蓄電部21の放電時間(電力変換器3の稼動時間)を長くすることができる。
以下、蓄電部21を構成する全てのキャパシタがほぼ満充電状態にあり、全てのキャパシタが2つずつ並列接続されている状態から放電が開始される場合について説明する。放電の進行にともなって蓄電部電圧Vtが低下し、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第2の電圧値に達する度に直並列切り換えが行われる。
例えば、前述の図4のように蓄電部21を構成するキャパシタの数が8個の場合には、並列部の数Pが4、3、2、1と減少し、最終的に全てのキャパシタが直列接続される。
なお、非対称型キャパシタの場合には、端子間電圧の定格電圧の上限値と下限値(lower rated voltage)が設定されている場合がある。蓄電部21を構成するキャパシタに、このような端子間電圧の定格電圧の上限値と下限値が設定されてキャパシタを用いる場合には、定格電圧の上限値を超えて充電を継続すると、過充電となって電解液が電気分解を起こし、また過放電によって定格電圧の下限値以下になると電極崩壊を起こして、劣化の原因となり、最悪の場合には破壊に到る。
したがって、蓄電部21の放電制御は、蓄電部21を構成するキャパシタCiの端子間電圧Vciの定格電圧の上限値だけが設定されている場合と、定格電圧の上限値と下限値が設定されている場合に分けて考えなければならない。
以下では、蓄電部21が、端子間電圧の定格電圧の上限値だけが設定されている2n個のキャパシタCiで構成される場合の放電制御方法について述べる。なお、以下の説明では、あらかじめ設定した第2の電圧値をLvとしている。
第2の電圧値Lvとして、通常は、電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値に設定するが、電力変換器3の変換効率が最もよくなる値、すなわち、許容入力電圧範囲の下限値よりも高い値に設定しても、本発明の充電制御方法の効果を発揮する。
<放電制御の流れ>
図18に、蓄電部21が図2のように2n個のキャパシタで構成される場合の放電制御のフローチャートを示す。なお、図中、図17のフローチャートのステップと同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付している。以下、図1および図2、ならびに図18のフローチャートを用いて、放電制御の流れを説明する。
放電制御を開始する直前において、図1中のスイッチSi及びスイッチSoは開放状態にあり、蓄電部21の各キャパシタCiは、ほぼ満充電の状態にあり、かつ並列部Pの数はnであるとする。
まずステップS41において、制御回路26はスイッチSoを閉じ、放電を開始する。
制御回路26は、ステップS42において、蓄電部電圧検出回路25が測定した蓄電部電圧Vtを取得し、引き続きステップS43において、取得した蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第2の電圧値Lv以下であるか否かを判断する。蓄電部電圧Vtが第2の電圧値Lv以下の場合(YES)はステップS45の処理に進み、そうでない場合(NO)はステップS44の処理に進んで、放電を継続する。
ステップS45において、制御回路26は、並列部の数Pがゼロであるか否かを判断し、並列部の数Pがゼロの場合(YES)はステップS47の処理に進んで、放電を停止する。すなわち制御回路26はスイッチSoを開放状態にする。一方、並列部の数Pがゼロでない場合(NO)はステップS46の処理に進み、並列部の数Pを1つ減らして(P−1)とする。ステップS44およびS46の処理終了後、ステップS21の処理に移る。
ステップS21において、制御回路26は、再度、並列部の数Pがゼロであるか否かを判断し、並列部の数Pが0の場合(YES)はステップS48の処理に進んで、隣接キャパシタの並列化による均圧化を停止し、ステップS23のタイムインターバル、すなわち並列接続時間ΔTに相当する時間経過を待ち、その後、ステップS42の処理に戻る。一方、並列部の数Pが0でない場合(NO)はステップS22の処理に進む。
ステップS22において、制御回路26は隣接キャパシタの並列化による均圧化を開始または継続し、その後、ステップS23のタイムインターバルにおいて並列接続時間ΔTの経過を待った後、ステップS42の処理に戻る。
図18のフローチャートの処理を要約すると以下の通りである。並列部の数Pがnの状態から放電を開始し、放電が進んで、蓄電部電圧Vtが、あらかじめ設定した第2の電圧値Lvに達すると(ステップS43においてYES)、直並列切り換えを行い、並列部の数Pを1つ減少させる(ステップS45、S46)。同時に隣接キャパシタの並列化による均圧化を開始する(ステップS21、S22)。
放電を継続しながら、隣接キャパシタの並列化による均圧化動作を繰り返し(ステップS43、S45、S46、S21、S22、S23)、蓄電部電圧Vtがあらかじめ設定した第2の電圧値Lvに達する度に直並列切り換えを行い、並列部の数Pを1つ減少させる(ステップS43、S45、S46)。
並列部の数Pが0(すなわち全てのキャパシタが直列に接続された状態)になれば隣接キャパシタの並列化による均圧化を停止するが、放電は継続する(ステップS21、S48、S23)。
並列部の数Pが0の状態でさらに放電が進み、蓄電部電圧Vtが減少して、あらかじめ設定した第2の電圧値Lvに達すると放電を停止する(ステップS43、S45、S47)。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明にかかる充電制御方法と放電制御方法とを組み合わせた場合、すなわち充電しながら放電を行う場合について説明する。図19は、本発明の充電制御方法と放電制御方法を組み合わせて実施する場合のフローチャートを示す。
なお、図19は、放電電力より充電電力の方が大きい場合のフローチャートである。図中、図17および図18のステップと同一のステップには同一の符号を付している。以下、図17および図18のフローチャートとは異なるステップを中心に図19のフローチャートを説明する。
制御は、全てのキャパシタCi(i=1、2、…、2n)が完全に放電されている状態、すなわち全てのキャパシタCiが直列に接続された状態(並列部の数P=0)から開始され(ステップS11、S12、S13)、引き続いて、図17で説明した充電制御(ステップS14〜S23)が行われる。
蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の上限値Uvに達するまでは、全てのキャパシタCiが直列に接続された状態で充電が行われ、各キャパシタCiの接続状態を切り換える処理(ステップS19)は行われない。したがって、隣接キャパシタの並列化による均圧化の処理(ステップS22)も行われない。また放電は、蓄電部電圧Vtが電力変換器3の許容入力電圧範囲の下限値Lvを超えると開始される(ステップS43、S62)。
図19において、新たに追加したステップS60〜S62の「充電:ON(オン)」はスイッチSiを閉じるか、閉じた状態を継続することを、「充電:OFF(オフ)」はスイッチSiを開放するか、開放した状態を継続することを意味している。また「放電:ON」はスイッチSoを閉じるか、閉じた状態を継続することを、「放電:OFF」はスイッチSoを開放するか、開放した状態を継続することを意味している。
次に、蓄電部が2n個のキャパシタで構成される場合であって、蓄電部21のキャパシタの端子間電圧に、定格電圧の上限値と下限値が設定されている場合の制御について説明する。
図20に、定格電圧の上限値と下限値が設定されたキャパシタCiを蓄電部に用い、充電制御方法と放電制御方法とを組み合わせた場合、すなわち充電しながら放電を行う場合のフローチャートを示す。なお、同図において、各キャパシタの端子間電圧の定格電圧の上限値をVcu、定格電圧の下限値をVclと記載している。
ステップS71において、制御回路26は、各キャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の下限値Vcl以下であるか否かを判断し、いずれかのキャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の下限値Vcl以下の場合(YES)は、ステップS72の処理に進んで充電をオンにする(すなわちスイッチSiを閉じる)と共に、放電をオフにする(すなわちスイッチSoを開放する)。一方、全てのキャパシタCiの端子間電圧Vciが定格電圧の下限値Vclより高い場合(NO)は、ステップS15の処理に進む。
蓄電部のキャパシタが、端子間電圧に定格電圧の上限値と下限値が設定されている2n個のキャパシタで構成される場合であって、充電制御方法と放電制御方法とを組み合わせた場合においても、隣接キャパシタの並列化による均圧化によって、端子間電圧の大きいキャパシタから端子間電圧の小さいキャパシタに電荷が受け渡されるので、適切な並列接続時間ΔTを選択すれば、蓄電部を構成する全てのキャパシタの端子間電圧は、全てのキャパシタが直列接続されている場合を除いて、ほぼ等しく保たれる。
<本発明の制御方法と従来の制御方法との効果の比較>
図21(a)に、本発明の方法により充電制御と放電制御を行った場合の各キャパシタCiの端子間電圧Vciの時間的変化を示す。具体的には、図21(a)は、公称静電容量1700[F]のキャパシタを10個用いて蓄電部21を構成し、図17のフローチャートに従って充電制御を行い、全てのキャパシタが満充電になった後、電力変換器3を介して負荷4を接続し、図18のフローチャートに従って放電制御を行った場合の各キャパシタCiの端子間電圧Vciの時間的変化を示したグラフである。一方、図21(b)は、本発明の方法と同様の構成の蓄電部を用い、特許文献2の方法により充電制御と放電制御を行った場合の、各キャパシタCiの端子間電圧Vciの時間的変化を示したグラフである。
また図22(a)は、本発明の方法により充電制御を行い、充電停止(満充電)となった時点における各キャパシタCiの端子間電圧Vciを示し、図22(b)は、特許文献2の方法により充電制御を行い、満充電になった時点における各キャパシタCiの端子間電圧Vciを示している。
使用したキャパシタは、端子間電圧の定格電圧の上限値だけが2.7[V]に設定されており、また、使用したキャパシタの静電容量誤差範囲の規格は0〜+20%であった。10個のキャパシタの静電容量の実測値を表2に示す。
Figure 2012014281
なお、充電電流は2[A]、放電時の負荷は8[W]、隣接キャパシタの並列化による均圧化における並列接続時間ΔTは10[sec]とした。したがって1サイクル時間Tpは100[sec]である。また、電力変換器(DC−ACインバータ)3の許容入力電圧範囲は10.7〜15.0[V]であったが、許容入力電圧範囲の上限あるいは下限付近では変換効率が低下するので、第1の電圧値Uvを14.5[V]、第2の電圧値Lvを11.5[V]とした。そして、全てのキャパシタが完全放電の状態から充電を開始し、満充電にした後、放電を行った。
図21(a)から、本発明の制御方法によれば、並列モニタを使用しなくても、全てのキャパシタが定格電圧の上限値2.7[V]を超えて過充電に陥ることなく均圧化されていることがわかる。また、充電開始から満充電に到るまでの充電時間も図21(a)と図21(b)の比較から、充電時間はほとんど同じであることがわかる。
正確な充電時間は、本発明の制御方法による場合が1時間6分36秒、特許文献2の制御方法による場合が1時間6分35秒であった。本発明の制御方法では、全てのブロックのキャパシタが並列接続の状態(すなわち図16の状態)においても、隣接キャパシタの並列化による均圧化を行っており、そのために時間を要しているにもかかわらず、充電時間はほとんど同じであった。
さらに図21(a)および図21(b)より、本発明の制御方法の方が特許文献2の制御方法より、端子間電圧のばらつきが小さいことが分かる。この点は、充電終了(満充電)となった時点での各キャパシタの端子間電圧のばらつきを示した図22(a)と図22(b)とを比較すると、より明らかである。本発明の制御方法の方が特許文献2の制御方法より、充電終了(満充電)時での各キャパシタの端子間電圧のばらつきが小さい。
具体的には、満充電時における各キャパシタの端子間電圧の差の最大値は、本発明の制御方法では0.017[V]であったのに対して、特許文献2の制御方法では0.047[V]であり、隣接キャパシタの並列化による均圧化の有効性が確認された。
なお、先にも述べたように、蓄電部21を構成するキャパシタのいずれか1つのキャパシタが定格電圧に達した時点で充電過程が終了となる。したがって、この時点で各キャパシタの端子間電圧のばらつきが大きいと、未蓄積電力量が増加することになる。上述の例では、本発明の制御方法の場合の未蓄積電力量は313.3[J]であったのに対して、特許文献2の制御方法の場合の未蓄積電力量は761.9[J]であり、充電効率の観点からも本発明の制御方法が有効であることが分かる。
1 直流電源
2 蓄電装置
3 電力変換器
4 負荷
21 蓄電部
22 制御部
23 直並列切り換え回路
24 端子間電圧検出回路
25 蓄電部電圧検出回路
26 制御回路
27 パルス生成回路
Ci(i=1、2、…、2n) キャパシタ
S スイッチ

Claims (5)

  1. 蓄電手段として、静電容量の等しい1番目から2n番目の2n個(nは2以上の整数)の電気二重層キャパシタを含み、かつ隣接する電気二重層キャパシタの間がスイッチにより直列または並列のいずれかに接続でき、また2n番目の電気二重層キャパシタと1番目の電気二重層キャパシタとの間がスイッチにより並列接続できるように構成されたキャパシタ群を用いた蓄電装置の充電制御方法であって、
    並列に接続された2つの電気二重層キャパシタを並列部としたときに、前記電気二重層キャパシタが全て直列に接続された状態から充電を開始し、前記並列部の数Pがnになり、かつ、2n個の電気二重層キャパシタの少なくともいずれかの1つの端子間電圧が定格電圧の上限値に達するまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴とする蓄電装置の充電制御方法。
    (1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目の電気二重層キャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、他の電気二重層キャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目の電気二重層キャパシタはK番目の電気二重層キャパシタとなる。
    (2)前記蓄電手段の電圧が、あらかじめ設定した第1の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ増やす。
  2. 前記第1の電圧値として、前記蓄電手段の出力側に接続された電力変換器の許容入力電圧範囲の上限値を用いることを特徴とする、請求項1に記載の蓄電装置の充電制御方法。
  3. 蓄電手段として、静電容量の等しい1番目から2n番目の2n個(nは2以上の整数)の電気二重層キャパシタを含み、かつ隣接する電気二重層キャパシタの間がスイッチにより直列または並列のいずれかに接続でき、また2n番目の電気二重層キャパシタと1番目の電気二重層キャパシタとの間がスイッチにより並列接続できるように構成されたキャパシタ群を用いた蓄電装置の放電制御方法であって、
    並列に接続された2つの電気二重層キャパシタを並列部としたときに、前記並列部の数Pがnの状態から電気二重層キャパシタが全て直列に接続された状態になり、かつ、前記蓄電手段の電圧が、あらかじめ設定した第2の電圧値に到るまで、下記第1の処理と第2の処理とを繰り返すことを特徴とする蓄電装置の放電制御方法。
    (1)前記並列部の数Pが1以上の場合に、iを1から2nまでの値を循環する整数とし、kj(jは1≦j≦Pの整数)を0≦kj≦2n−2を満たすP個の0または任意の偶数とし、所定の時間経過毎に、iの数を1ずつ増やしながら、(i+kj)番目と(i+kj+1)番目の電気二重層キャパシタの接続状態を、前記並列部を構成するように並列にすると共に、その他の電気二重層キャパシタの接続状態を直列にする。ここで、Kを整数としたときに(2n+K)番目の電気二重層キャパシタはK番目の電気二重層キャパシタとなる。
    (2)前記蓄電手段の電圧が、前記第2の電圧値に到ったときに、前記並列部の数Pを1つ減らす。
  4. 前記第2の電圧値として、前記蓄電手段の出力側に接続された電力変換器の許容入力電圧範囲の下限値を用いることを特徴とする、請求項3に記載の蓄電装置の放電制御方法。
  5. 前記電気二重層キャパシタとして、定格電圧の下限値が設定されているキャパシタを用いた場合には、前記蓄電手段を構成するいずれかの電気二重層キャパシタの端子間電圧が前記定格電圧の下限値を下回ったときに放電を停止することを特徴とする、請求項3に記載の蓄電装置の放電制御方法。
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