JPWO2012005000A1 - 通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法 - Google Patents

通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法 Download PDF

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Abstract

複数の通信端末装置である機器制御機能付電力メータ(2)との間でデータの送受信を行う通信装置である消費電力情報収集装置(1)であって、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ(2)を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する管理パケット生成部(100)と、管理パケットを複数の機器制御機能付電力メータ(2)に送信する送信部(111)と、端末識別情報と優先度指数とから決定される機器制御機能付電力メータ(2)から所定の期間内にデータを受信する受信部(112)とを備える。

Description

本発明は、通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法に関する。特に、家屋内において、無線通信技術を用いて機器の消費電力を収集し、統括的に制御するための通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法に関するものである。
無線通信においてキャリアを共有するために用いられている方法として、種々の多重方式がある。例として、特許文献1、特許文献2及び非特許文献に開示された省電力短距離無線ネットワーク規格802.15.4がある。
図37を用いて、特許文献1における通信装置の無線多重通信方式を説明する。同図に示すように、特許文献1では、キャリア(無線チャネル)が通信装置である親局に管理され、2つの期間「集中制御期間」及び「衝突期間」に分けられる。
「集中制御期間」では、親局がポーリングリストに登録される通信端末装置を基に、通信端末装置に逐次にデータの送信権を与えることで、通信端末装置から送信されるデータの衝突がない通信期間を実現する。
一方、「衝突期間」では、ポーリングリストへ登録されていない通信端末装置が、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を用いて、親局にポーリングリストへの登録を依頼することで、無衝突通信期間である「集中制御期間」に通信することが可能である。さらに、「集中制御期間」に通信する通信端末装置は、次に伝送するデータの転送量を親局に伝えることで、チャネルの使用効率の向上を図っている。
次に、図38を用いて、非特許文献1における通信装置のスーパーフレーム構成を説明する。同図に示すように、IEEE802.15.4では、無線チャネルが等しいタイムスロットに分割される。そして、非特許文献1におけるスーパーフレーム構成は、複数タイムスロットからなる競争通信期間(Contention Access Period:CAP)と無競争通信期間(Contention Free Period:CFP)とから構成される。
CAP期間内では、各通信端末装置は、slotted CSMA/CA方式を用いて通信を行う。また、CFP期間内では、通信装置である親局がチャネルの使用権を割り当てた通信端末装置のみが、データの送信が可能である。
また、親局は、定期的にビーコンを送信することで、スーパーフレームのCAP期間の長さ、CFP期間の長さ及びCFP期間内のチャネル割り当て情報を、各通信端末装置に通知する。CFP期間内に送信権を持たない通信端末装置は、CAP期間内にチャネル予約を親局に要求することで、CFP期間内の通信権を獲得することができる。
このように、特許文献1及び非特許文献1では、チャネルの一定長の期間を競争通信期間と無競争通信期間に設定することで、チャネルの利用効率を図ると共に、特定の通信端末装置に確実に通信する期間を与えることができる。
一方、図39に示した特許文献2における通信装置では、特許文献1及び非特許文献1に比べてチャネルの短い期間を交互に競争通信期間と無競争通信期間に設定することで、さらなるチャネルの利用効率向上を図っている。
特開2004−158965号公報 特開2009−100389号公報
IEEE Std 802.15.4−2006、Wireless Medium Access Control(MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications for Low−Rate WirelessPersonal Area Networks (WPANs)
しかしながら、上記従来の通信装置では、通信端末装置に優先度の高いデータが発生した場合でも、当該通信端末装置がデータを送信するように割り当てられた通信端末装置でなければ、当該優先度の高いデータを受信することができない場合があるという課題がある。
つまり、特許文献1における集中制御期間及び非特許文献1における無競争通信期間(以降、集中制御期間とする)では、ポーリングリストに登録される通信端末装置あるいはチャネルの割り当てを持つ通信端末装置のみがデータの送信を行うことができる。しかし、それ以外の通信端末装置は、衝突期間(以降、競争期間とする)あるいは競争通信期間(以降、競争期間とする)が来るまで待たなければならず、アプリケーションによってデータの許容遅延を超える可能性がある。さらに、各通信端末装置が送信するデータの優先度を一切考慮せず、そのため優先度の高いデータが許容遅延内に送信できない可能性がある。
一方、特許文献2では、特許文献1及び非特許文献1に比べてチャネルを短い固定フレームに分ける。フレームではポーリングされる通信端末装置がフレームの先頭期間を用いてデータを送信し、ポーリングされる通信端末装置が送信した後にフレームの残り期間を競争期間として利用される。特許文献2では、特許文献1及び非特許文献1の集中制御期間に比べてフレームの長さが短いため、ポーリングリストに登録されない通信端末装置あるいはチャネルの予約がない通信端末装置のデータ送信遅延が改善されると考えられる。
しかし、特許文献2においても、特許文献1及び非特許文献1と同様に各通信端末装置が送信するデータの優先度を一切考慮しないため、特定の通信端末装置に高い優先度のデータが発生する際、許容遅延範囲内に高い優先度のデータを送信することができない可能性がある。
例として、特定の通信端末装置である「端末A」に高い優先度のデータが発生し、かつ現在のフレームでは端末Aがポーリングされる通信端末装置ではないケースを考える。すると、端末Aは、ポーリングされる通信端末装置が送信した後に残るCSMA期間を用いて、データを送信する。しかし、フレームのCSMA期間では複数の通信端末装置が競争して通信を行うため、競争する通信端末装置の数によっては、端末Aが許容遅延内にデータを送信することができない可能性がある。
またCSMA期間の長さは数パケットの長さであり、CSMA期間に通信する通信端末装置が存在しない場合、CSMA期間が使用されずチャネルの利用効率の低下につながるという問題もある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを示す情報を送受信することができる通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信装置は、複数の通信端末装置との間でデータの送受信を行う通信装置であって、前記複数の通信端末装置のうち所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する管理パケット生成部と、生成された前記管理パケットを、前記複数の通信端末装置に送信する送信部と、前記複数の通信端末装置のうち前記端末識別情報と前記優先度指数とから決定される通信端末装置から、前記所定の期間内にデータを受信する受信部とを備える。
これによれば、通信装置は、端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを通信端末装置に送信し、当該端末識別情報と優先度指数とから決定される通信端末装置から、データを受信する。ここで、通信装置が受信するデータは、所定の期間内に送信が許可される優先度のデータ、または当該優先度のデータを識別する信号などの、当該優先度のデータを示す情報である。つまり、通信装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置からだけではなく、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置からも、当該優先度のデータを示す情報を受信することができる。このため、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置から当該高い優先度のデータを示す情報を受信することができる。
また、好ましくは、前記管理パケット生成部は、前記通信端末装置が保持する端末データの優先度を示す前記優先度指数と、前記端末データを識別する短期信号とが対応付けられた優先度指数管理情報を記憶している優先度指数管理部を備え、前記受信部は、前記端末識別情報で示される第1通信端末装置からデータの送信が前記所定の期間内に許可されている場合であって、前記所定の期間内に送信が許可される優先度の前記端末データを第2通信端末装置が保持している場合、前記所定の期間のうちの前記第1通信端末装置からデータが送信される送信期間より前の短期期間内に、前記端末データを識別する前記短期信号を前記第2通信端末装置から受信し、前記送信部は、前記短期信号で識別される前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。
これによれば、通信装置は、第1通信端末装置からデータが送信される送信期間より前の短期期間内に、第2通信端末装置から、所定の期間内に送信が許可される優先度の端末データを識別する短期信号を受信し、当該短期信号で識別される端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。つまり、通信装置は、第1通信端末装置からのデータの送信期間より前の短期期間内に、第2通信端末装置から優先度の高い端末データを識別する短期信号を受信することができる。このため、通信装置は、当該送信期間におけるデータの送信に影響を与えることなく、当該短期信号を受信することができる。これにより、通信装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを識別する信号を受信することができる。
また、好ましくは、前記優先度指数管理部は、前記端末データを保持する通信端末装置を示す情報が、前記優先度指数と前記短期信号とにさらに対応付けられた前記優先度指数管理情報を記憶しており、前記管理パケット生成部は、前記受信部が前記短期信号を受信した場合、前記優先度指数管理情報を参照し、前記短期信号に対応付けられた通信端末装置である前記第2通信端末装置に、前記所定の期間以降の後続期間内でのデータの送信を許可し、前記受信部は、前記後続期間内に、前記第2通信端末装置から、前記短期信号で識別される前記端末データを受信し、前記送信部は、前記受信部が受信した前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に前記制御信号を送信する。
これによれば、通信装置は、短期信号を受信した場合、短期信号に対応付けられた第2通信端末装置に、所定の期間以降の後続期間内でのデータの送信を許可し、当該後続期間内に、第2通信端末装置から、短期信号で識別される端末データを受信する。つまり、通信装置は、短期信号を受信した後に、短期信号で識別される優先度の高い端末データを受信することができる。
また、好ましくは、前記優先度指数管理部は、前記端末データが、前記優先度指数と前記短期信号とにさらに対応付けられた前記優先度指数管理情報を記憶しており、前記送信部は、前記優先度指数管理情報を前記通信端末装置に送信するとともに、前記受信部が前記短期信号を受信した場合に、前記優先度指数管理情報を参照し、前記短期信号に対応付けられた前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に前記制御信号を送信する。
これによれば、通信装置は、優先度指数管理情報を通信端末装置に送信するとともに、短期信号を受信した場合に、優先度指数管理情報を参照し、短期信号に対応付けられた端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。つまり、通信装置が送信した優先度指数管理情報を通信端末装置が受信し、当該通信端末装置は、受信した優先度指数管理情報を参照して、優先度の高い端末データに対応付けられた短期信号を、通信装置に送信する。これにより、通信装置は、優先度指数管理情報を参照して、受信した短期信号に対応付けられた端末データを取得することができる。
また、好ましくは、前記優先度指数管理部は、最大の優先度指数であって最低の優先度を示す最低優先度指数から、前記通信端末装置が制御する機器が前記端末データで示される動作を行った場合の電力変化量に、所定の係数を乗じた値を減じることで、前記優先度指数を算出する。
これによれば、通信装置は、通信端末装置が制御する機器の電力変化量に所定の係数を乗じた値を、最低優先度指数から減じることで、優先度指数を算出する。つまり、当該機器の電力変化量が大きいほど、優先度が高くなるように、優先度指数が算出される。これにより、通信装置は、消費電力を調整するための情報として、電力変化量が大きい機器の動作情報を、優先的に取得することができる。
また、好ましくは、前記受信部は、前記所定の期間内において、前記短期期間内に前記第2通信端末装置から前記短期信号を受信した後、前記第1通信端末装置からデータを受信する。
これによれば、通信装置は、所定の期間内において、短期期間内に第2通信端末装置から短期信号を受信した後、第1通信端末装置からデータを受信する。つまり、通信装置は、第2通信端末装置から優先度の高いデータを識別する短期信号を受信するとともに、第1通信端末装置から、所定の期間内に送信が許可されたデータを受信することができる。このため、通信装置は、データを送信するように割り当てられた第1通信端末装置があった場合であって、第2通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、第2通信端末装置から当該高い優先度のデータを示す情報を受信し、さらに、第1通信端末装置からもデータを受信することができる。
また、好ましくは、前記受信部は、複数の前記通信端末装置から送信された短期信号の衝突を検出し、前記管理パケット生成部は、前記衝突した短期信号の優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した前記衝突優先度指数を、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する。
これによれば、通信装置は、通信端末装置から送信された短期信号の衝突を検出し、衝突した短期信号の優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、管理パケットを生成する。つまり、通信装置は衝突した短期信号を受信できないため、衝突後に、再度当該短期信号を受信するために、衝突した短期信号の優先度指数を含めた管理パケットを生成する。これにより、通信端末装置に高い優先度のデータが発生し、当該データを識別する短期信号の受信時に衝突が起きた場合でも、当該衝突した高い優先度のデータを識別する短期信号を受信することができる。
また、好ましくは、前記受信部は、前記所定の期間内に、前記端末識別情報で示される第1通信端末装置と、前記優先度指数で示される優先度のデータを保持する第2通信端末装置とからデータの送信が許可されている場合、前記第2通信端末装置から当該データを受信する。
これによれば、通信装置は、端末識別情報で示される通信端末装置よりも、優先度指数で示される優先度のデータを保持する通信端末装置から、優先的にデータを受信する。つまり、通信装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置に代えて、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置からデータを受信する。このため、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置から当該高い優先度のデータを受信することができる。
また、好ましくは、前記受信部は、複数の前記通信端末装置から送信されたデータの衝突を検出し、前記管理パケット生成部は、前記衝突したデータの優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した前記衝突優先度指数を、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する。
これによれば、通信装置は、通信端末装置から送信されたデータの衝突を検出し、衝突したデータの優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、管理パケットを生成する。つまり、通信装置は衝突したデータを受信できないため、衝突後に、再度当該データを受信するために、衝突したデータの優先度指数を含めた管理パケットを生成する。これにより、通信端末装置に高い優先度のデータが発生し、当該データの受信時に衝突が起きた場合でも、当該衝突した高い優先度のデータを受信することができる。
また、好ましくは、前記管理パケット生成部は、前記衝突優先度指数が最も高い優先度を示す最優先度指数でない場合、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記最優先度指数から前記衝突優先度指数までが繰り返されるように、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する。
これによれば、通信装置は、データの衝突が起きた後に、管理パケットに含まれる優先度指数として、最優先度指数から衝突優先度指数までが繰り返されるように、管理パケットを生成する。つまり、衝突したデータの優先度よりも高い優先度のデータがある場合には、当該高い優先度のデータを優先的に受信することができる。これにより、通信端末装置に、衝突したデータの優先度よりも高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを受信することができる。
また、好ましくは、前記管理パケット生成部は、2以上の期間のそれぞれに対応した前記端末識別情報と前記優先度指数とを含む前記管理パケットを生成する。
これによれば、通信装置は、2以上の期間のそれぞれに対応した端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを生成する。このため、管理パケットに、予め定めた複数の期間の端末識別情報と優先度指数とを含ませることができるので、容易に、受信するデータの設定を行うことができる。
また、好ましくは、前記受信部は、前記通信端末装置が制御する機器の状態を示すデータとして、当該機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータを受信し、前記管理パケット生成部は、前記受信部が受信するデータで示される当該機器の状態に応じた優先度指数を決定し、決定した前記優先度指数を含む前記管理パケットを生成する。
これによれば、通信装置は、通信端末装置が制御する機器の状態に応じた優先度指数を決定し、決定した優先度指数を含む管理パケットを生成する。つまり、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときに、特定の優先度指数を定めるなど、当該機器の状態によって優先度指数を変化させる。これにより、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときのデータを、通信端末装置から優先的に受信することができる。
また、上記従来の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末装置は、通信装置との間でデータの送受信を行う通信端末装置であって、所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを、前記通信装置から受信する受信部と、受信された前記管理パケットに含まれる前記端末識別情報と前記優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する判定部と、前記判定部が、自装置がデータの送信許可を得たと判定した場合、前記所定の期間内に当該データの送信を行う送信部とを備える。
これによれば、通信端末装置は、受信した管理パケットに含まれる端末識別情報と優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定して、所定の期間内に当該データの送信を行う。つまり、通信端末装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置であるか、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置である場合に、データを送信することができる。このため、通信端末装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置でない場合でも、高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを送信することができる。
また、好ましくは、前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、前記管理パケットに含まれる前記優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、前記優先度指数で示される優先度のデータである端末データを識別する短期信号を、前記通信装置に送信する。
これによれば、通信端末装置は、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、当該データを識別する短期信号の送信を行う。これにより、通信端末装置は、データを送信するように割り当てられた他の通信端末装置があるとしても、自装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを識別する短期信号を送信することができる。
また、好ましくは、さらに、前記端末データと、前記端末データの優先度を示す前記優先度指数と、前記端末データを識別する前記短期信号とが対応付けられた優先度指数管理情報を記憶するための優先度指数情報保持部を備え、前記受信部は、前記通信装置から前記優先度指数管理情報を受信して、受信した前記優先度指数管理情報を前記優先度指数情報保持部に記憶させ、前記送信部は、前記優先度指数管理情報を参照し、前記端末データに対応付けられた前記短期信号を、前記通信装置に送信する。
これによれば、通信端末装置は、通信装置から優先度指数管理情報を受信して、受信した優先度指数管理情報を参照し、端末データに対応付けられた短期信号を、通信装置に送信する。つまり、通信端末装置は、通信装置から受信した優先度指数管理情報を参照することで、優先度の高い端末データに対応付けられた短期信号を取得することができるので、当該端末データに対応付けられた短期信号を、通信装置に送信することができる。
また、好ましくは、前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定し、前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、データの送信前に他の通信端末装置から前記通信装置へデータが送信されているか否かを判定し、他の通信端末装置からデータが送信されていると判定した場合は、データの送信を行わず、他の通信端末装置からデータが送信されていないと判定した場合は、データの送信を行う。
これによれば、通信端末装置は、管理パケットに含まれる端末識別情報から自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定するとともに、データの送信前に他の通信端末装置から通信装置へデータが送信されているか否かを判定し、他の通信端末装置からデータが送信されていると判定した場合は、データの送信を行わない。つまり、自装置がデータを送信するように割り当てられた通信端末装置であっても、他の通信端末装置から通信装置へデータが送信されている場合は、データの送信を行わない。これにより、自装置がデータを送信するように割り当てられた通信端末装置であっても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置に、当該高い優先度のデータを優先的に送信させることができる。
また、好ましくは、前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、前記管理パケットに含まれる前記優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、当該データの送信を行う。
これによれば、通信端末装置は、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、当該データの送信を行う。これにより、データを送信するように割り当てられた他の通信端末装置があるとしても、自装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを送信することができる。
また、好ましくは、前記判定部は、自装置が制御する機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータで示される当該機器の状態に応じて、前記通信装置に送信するデータの優先度指数を決定することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
これによれば、通信端末装置は、自装置が制御する機器の状態に応じて、通信装置に送信するデータの優先度指数を決定することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。つまり、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときに、特定の優先度指数を定めるなど、当該機器の状態によって優先度指数を変化させる。これにより、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときのデータを、通信装置に優先的に送信することができる。
また、本発明は、このような通信装置または通信端末装置として実現できるだけでなく、当該通信装置及び通信端末装置を備える通信システムとして実現することができる。また、本発明は、当該通信装置または通信端末装置を構成する各処理部を備える集積回路として実現したり、当該各処理部の処理をステップとする方法として実現したりすることもできる。さらに、本発明は、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データまたは信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明に係る通信装置、通信端末装置、通信システム及び通信方法によれば、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、特定の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、発生した高い優先度のデータを優先的に送受信することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1における消費電力情報収集装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1における管理パケット生成部の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータの構成を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1における判定部の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における通信処理部の送信部の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における送信制御部の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1における消費電力情報収集装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータが行う送信期間判定アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図11は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムが行うシナリオ1を説明する図である。 図14は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムが行うシナリオ2を説明する図である。 図15は、本発明の実施の形態2における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータが行う送信期間判定アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態2における消費電力収集システムが行うシナリオを説明する図である。 図20は、本発明の実施の形態3における管理パケット生成部の構成を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態3における送信制御部の構成を示す図である。 図22は、本発明の実施の形態3における優先度指数管理表の一例を示す図である。 図23は、本発明の実施の形態3における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。 図24は、本発明の実施の形態3における消費電力情報収集装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。 図25は、本発明の実施の形態3における消費電力情報収集装置が行う衝突回避処理の一例を示すフローチャートである。 図26は、本発明の実施形態3における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図27は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ1を説明する図である。 図28は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ2を説明する図である。 図29は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ3を説明する図である。 図30は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ4を説明する図である。 図31は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ4を説明する図である。 図32は、本発明の実施の形態4における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。 図33は、本発明の実施の形態4における機器制御機能付電力メータが行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。 図34は、本発明の実施の形態4における消費電力収集システムが行うシナリオを説明する図である。 図35は、複数家電の消費電力を示す図である。 図36は、掃除機の消費電力を示す図である。 図37は、特許文献1における通信装置のフレーム構造図である。 図38は、非特許文献1における通信装置のフレーム構造図である。 図39は、特許文献2における通信装置のフレーム構造図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、通信装置である消費電力情報収集装置1が、通信端末装置である機器制御機能付電力メータ2を通して、建物内の各電力消費機器の消費電力を無線通信を用いて収集し、全電力消費機器の総消費電力が定められた制限値を超えないように、電力消費機器を制御するシステムを考える。
図1は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムの構成を示す図である。なお、図6及び以降の説明では、分かりやすくするために電力消費機器を家電機器とする。
同図は、本実施の形態に係る建物3内に設置された消費電力情報収集装置1と、コンセント8が供給する電力を使用する家電機器4〜7と、家電機器4〜7に接続されている機器制御機能付電力メータ2との関係を例示するものである。
同図で、機器制御機能付電力メータ2は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのシリアルインタフェース用ケーブルで家電機器4〜7に接続されること、あるいは家電機器4〜7に内蔵されことも可能である。
ここで、電力測定対象となる具体的な家電機器4〜7としては、例えば電気ポット、エアコン、テレビ、オーブンレンジ、電気式掃除機、等があるものとする。
家電機器4〜7はいずれも、例えば802.15.4(ZigBee)等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した、「ネットワーク家電」であり、電源の投入/切断、各種運転状態の設定や調整等を、例えば、ホームコントローラで遠隔制御することが可能であるものとする。以降、家電機器4〜7と消費電力情報収集装置1との間で、無線LAN規格802.15.4に従って通信を行うことを仮定する。
なお、消費電力情報収集装置1は、請求の範囲に記載の「通信装置」に相当し、機器制御機能付電力メータ2は、請求の範囲に記載の「通信端末装置」に相当する。また、消費電力情報収集装置1と機器制御機能付電力メータ2とを備える消費電力収集システムは、請求の範囲に記載の「通信システム」に相当する。
次に、本発明の実施の形態1における消費電力情報収集装置1の構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における消費電力情報収集装置1の構成を示す図である。
同図に示すように、消費電力情報収集装置1は、管理パケット生成部100及び通信処理部110を備えている。また、通信処理部110は、送信部111及び受信部112を備えている。
管理パケット生成部100は、複数の通信端末装置である複数の機器制御機能付電力メータ2のうち、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する。なお、管理パケット生成部100は、各期間ごとに管理パケットを生成してもよいし、2以上の期間のそれぞれに対応した端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを生成してもよい。
また、管理パケット生成部100は、通信処理部110の受信部112が受信するデータで示される機器制御機能付電力メータ2が制御する機器の状態に応じた優先度指数を決定し、決定した優先度指数を含む管理パケットを生成する。なお、管理パケット生成部100の詳細な説明については、後述する。
通信処理部110は、機器制御機能付電力メータ2と通信を行い、機器制御機能付電力メータ2にデータを送信するとともに、機器制御機能付電力メータ2から、家電機器4〜7などの消費電力データ収集対象機器の状態を示すデータやパケット衝突の情報などを受信する。ここで、通信処理部110が備える送信部111及び受信部112について、説明する。
送信部111は、管理パケット生成部100が生成した管理パケットを、複数の機器制御機能付電力メータ2に送信する。
受信部112は、複数の機器制御機能付電力メータ2のうち、端末識別情報と優先度指数とから決定される機器制御機能付電力メータ2から、所定の期間内にデータを受信する。具体的には、受信部112は、所定の期間内に、端末識別情報で示される第1通信端末装置と、優先度指数で示される優先度のデータを保持する第2通信端末装置とからデータの送信が許可されている場合、第2通信端末装置から当該データを受信する。
つまり、受信部112は、データを送信するように割り当てられた機器制御機能付電力メータ2があったとしても、高い優先度のデータを保持する機器制御機能付電力メータ2から、優先的に当該高い優先度のデータを受信する。
ここで、受信部112は、機器制御機能付電力メータ2が制御する機器の状態を示すデータとして、当該機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータを受信する。さらに、受信部112は、複数の機器制御機能付電力メータ2から送信されたデータの衝突を検出する。
次に、管理パケット生成部100の詳細な構成について、説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における管理パケット生成部100の構成を示す図である。
同図に示すように、管理パケット生成部100は、電力測定部101、データ保持部102、消費電力変化量算出処理部103、消費電力収集決定送信処理部105、収集・制御判断処理部106、家電制御送信処理部107及び割当期間優先度指数設定処理部108を備えている。
電力測定部101は、分電盤などから、家電機器4〜7などの消費電力データ収集対象機器の消費電力値を測定し、取得する。
消費電力変化量算出処理部103は、通信処理部110の受信部112を介して取得されるデータから、消費電力データ収集対象機器の消費電力値の変化量である電力変化量を算出する。
データ保持部102は、電力測定部101によって取得された消費電力値、及び消費電力変化量算出処理部103によって算出された電力変化量を記憶しているメモリである。
収集・制御判断処理部106は、データ保持部102から消費電力値及び電力変化量を取得し、消費電力データ収集対象機器の変更及び家電機器の制御が必要かどうかの判断を行う。なお、収集・制御判断処理部106は、消費電力変化量算出処理部103から直接、電力変化量を取得することもできる。
家電制御送信処理部107は、消費電力抑制可能な家電機器の電力変化量から、必要に応じて、動作状態を変更する家電機器を選定し、制御対象と選定した家電機器の機器制御機能付電力メータ2に対して、通信処理部110の送信部111を介して制御命令を送信する。ただし、ここでの制御対象となる家電機器の選定に関しては、電力変化量だけに限らず、使用時間に基づく使用頻度、事前設定による優先度付けによるパラメータなどを使用して制御してもよい。
また、家電制御送信処理部107は、家電機器の制御を行うために必要な情報の収集優先度を動的に家電機器ごとに指定する機能を有する。例えば、家電制御送信処理部107は、稼動していない消費電力の高い家電機器に対して、当該家電機器が起動時に端末起動報告データを消費電力情報収集装置1に送信する際、高い優先度指数を設定するように指定する。あるいは、家電制御送信処理部107は、家電機器が少なくとも以下のようなデータを送信する際、高い優先度指数を設定するように指定する。
つまり、燃料電池の貯湯設備の湯量が特定のレベルに達したときの通知データ、太陽電池の発電量が特定のレベルまで低下したときの通知データ、蓄電池の残量が特定のレベルになったときの通知データ、自然冷媒ヒートポンプ給湯機の貯湯設備の湯量が特定レベルまでなったときの通知データ、燃料電池の発電量が特定のレベルまでなったときの通知データ、家電機器が低い消費電力運転モードから高い消費電力運転モードに移行するときの通知データ、例えば食器洗い乾燥機、洗濯洗い乾燥機が洗いモードか乾燥モードに移行するときの通知データである。
なお、家電制御送信処理部107は、個々のデータの優先度指数を一定値ではなく、動的に特定の家電機器に特定のデータに対して特定の優先度を指定することにしてもよい。
消費電力収集決定送信処理部105は、収集・制御判断処理部106が決定した消費電力データ収集対象機器の各電力消費量の大きさなどによって、電力消費データを競争期間、集中制御期間のいずれの期間で収集すべきかを決定する。
割当期間優先度指数設定処理部108は、消費電力収集決定送信処理部105が決定した集中制御期間内にデータの収集を行う対象機器の集中制御期間内の割り当て情報として、「各GTSの割り当て機器ID、各GTSの開始タイムスロットの位置及び長さ」を決定する。つまり、各GTSの割り当て機器IDは、複数の家電機器に設置された複数の機器制御機能付電力メータ2のうち、各GTSでデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報である。
さらに、割当期間優先度指数設定処理部108は、通信処理部110によって得られるパケット衝突の情報を用いて、各GTSでの割り込みが可能な優先度指数である割り込み可能優先度指数を設定する。なお、割当期間優先度指数設定処理部108は、データの優先度が高ければ優先度指数が小さいとして、当該割り込み可能優先度指数を設定する。
ここで、割当期間優先度指数設定処理部108は、各GTSでの割り込み可能優先度指数の設定では、例えば優先度の高いデータを優先的に送信可能にするように複数のGTSに同じ優先度指数を連続に設定したり、周期的に設定することも可能とする。
また、割当期間優先度指数設定処理部108は、通信処理部110の受信部112によって得られるパケット衝突の情報である「パケットの衝突が起きたGTS」から衝突したパケットの優先度指数である衝突優先度指数を特定し、衝突した優先度指数のパケットの送信成功率を上げるように、複数のGTSに特定した衝突優先度指数と同じ優先度指数を連続に設定したり、周期的に設定するなども可能とする。
係る構成によれば、割当期間優先度指数設定処理部108は、動的に集中制御期間内の各GTSの割り込み可能優先度指数を設定することにより、高い優先度のデータに優先的に送信権を獲得させることができる。また、割当期間優先度指数設定処理部108は、割り込みパケットの衝突情報を利用し、各GTSの割り込み可能優先度指数を設定することで、割り込みパケット同士の衝突率を軽減することができる。
そして、割当期間優先度指数設定処理部108は、各GTSに割り当てられた家電機器の機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、各GTSでの割り込み可能優先度指数とを含む管理パケットを生成して、送信部111に送る。
図4は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータ2の構成を示す図である。
同図に示すように、機器制御機能付電力メータ2は、判定部200及び通信処理部210を備えている。また、通信処理部210は、送信部211及び受信部212を備えている。
判定部200は、通信処理部210の受信部212が受信した管理パケットに含まれる端末識別情報と優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
具体的には、判定部200は、管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
また、判定部200は、管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定する。なお、判定部200の詳細な説明については、後述する。
通信処理部210は、消費電力情報収集装置1の通信処理部110と通信を行い、データを送受信する。ここで、通信処理部210が備える送信部211及び受信部212について、説明する。
送信部211は、判定部200が、自装置がデータの送信許可を得たと判定した場合、所定の期間内に当該データの送信を行う。
具体的には、送信部211は、端末識別情報から自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、データの送信前に他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2から消費電力情報収集装置1へデータが送信されているか否かを判定する。そして、送信部211は、他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2からデータが送信されていると判定した場合は、データの送信を行わず、他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2からデータが送信されていないと判定した場合は、データの送信を行う。
また、送信部211は、優先度指数から自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合は、上記判定は行わずに、当該データの送信を行う。なお、送信部211の詳細な説明については、後述する。
受信部212は、所定の期間内にデータの送信が許可される家電機器の機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを、消費電力情報収集装置1から受信する。
次に、判定部200の詳細な構成について、説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における判定部200の構成を示す図である。
同図に示すように、判定部200は、電力測定部201、データ保持部202、受信フレーム解析処理部203、消費電力測定値送信処理部205、家電制御部206、送信判定部207及びパケット生成部208を備えている。
受信フレーム解析処理部203は、通信処理部210の受信部212を介して消費電力情報収集装置1から受信したデータを解析し、消費電力データの送信間隔、測定データの精度、測定のサンプリング周波数、送信データの種類などの情報を消費電力測定値送信処理部205に送信する。
また、受信フレーム解析処理部203は、受信部212を介して消費電力情報収集装置1から受信した家電機器の制御及び設定の命令については、家電制御部206に送信する。
さらに、受信フレーム解析処理部203は、受信部212を介して消費電力情報収集装置1から受信した管理パケットに含まれる端末識別情報及び優先度指数については、送信判定部207に送信する。
家電制御部206は、受信フレーム解析処理部203から受信した家電機器の制御及び設定の命令の実行、応答を行う。また、家電制御部206は、ユーザからの指示によって、機器の制御履歴、設定パタン、予約スケジュール情報、機器の固有情報及び状態などを、受信部212を介して消費電力情報収集装置1に送信する機能も有する。
ここで機器の状態の具体例は、機器によって異なる。例えば、機器の状態の具体例として、燃料電池の貯湯設備の状態、太陽電池の発電量、蓄電池の残量、自然冷媒ヒートポンプ給湯機の貯湯設備状態、燃料電池の発電量などが考えられる。
電力測定部201は、家電機器の消費電力データを測定する。
データ保持部202は、電力測定部201によって測定された家電機器の消費電力データを記憶しているメモリである。
消費電力測定値送信処理部205は、電力測定部201によって測定された家電機器の消費電力データをデータ保持部202から読み出し、受信フレーム解析処理部203から消費電力データの送信間隔などを受信する。
パケット生成部208は、家電制御部206から受信した家電機器の状態や消費電力測定値送信処理部205から受信した消費電力データなどのデータを含むパケットを生成する。そして、パケット生成部208は、消費電力測定値送信処理部205から受信した送信間隔に従って消費電力情報収集装置1にデータの送信を行うように、送信部211に生成したパケットを送信する。
ここで、パケット生成部208が消費電力情報収集装置1に送信するデータには、送信判定部207によって、データの優先度指数が設定される。
送信判定部207は、自装置が制御する家電機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータで示される当該家電機器の状態に応じて、消費電力情報収集装置1に送信するデータの優先度指数を決定する。つまり、送信判定部207は、消費電力情報収集装置1の家電制御送信処理部107によって指定されたデータの種類に対応する優先度指数情報を参照し、送信するデータの優先度指数を設定する。
そして、送信判定部207は、受信フレーム解析処理部203から受信した管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定する。
また、送信判定部207は、受信フレーム解析処理部203から受信した管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
なお、本実施の形態において、送信判定部207は、消費電力情報収集装置1によって指定されたデータの種類に対応する優先度指数情報を基にデータの優先度指数を設定するとしたが、送信判定部207が自律的に当該優先度指数の設定を行ってもよい。
次に、通信処理部210の送信部211の詳細な構成について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態1における通信処理部210の送信部211の構成を示す図である。
上述したように、通信処理部210は、受信部212及び送信部211を備えており、同図に示すように、送信部211は、送信制御部303、バックオフ制御部304及び送信処理部305を備えている。
受信部212は、消費電力情報収集装置1の通信処理部110の送信部111から受信したパケットを識別し、受信したパケットがビーコンであれば、当該ビーコンの情報を抽出し、送信制御部303に抽出した抽出データを渡す。また、受信部212は、受信したパケットが自装置宛てであれば、受信フレーム解析処理部203に受信したデータを渡す。
送信制御部303は、送信判定部207及びパケット生成部208から受信したデータである送信データを、バックオフ制御部304または送信処理部305に送信する。また、送信制御部303は、受信部212から受信した抽出データを用いて、キャリアセンス時間を設定する。なお、送信制御部303の詳細な構成については、後述する。
送信処理部305は、送信制御部303から受信した送信データを直ちに送信する。
バックオフ制御部304は、送信制御部303によって設定されたキャリアセンス時間にキャリアセンスした後に、チャネルがアイドルであれば送信データを送信部に渡す。また、バックオフ制御部304は、当該チャネルがビジーであれば、送信制御部303に通知する。
つまり、バックオフ制御部304は、データの送信前に他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2から消費電力情報収集装置1へデータが送信されているか否かを判定する。そして、バックオフ制御部304は、他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2からデータが送信されている(チャネルがビジーである)と判定した場合は、データの送信を行わず、他の家電機器の機器制御機能付電力メータ2からデータが送信されていない(チャネルがアイドルである)と判定した場合は、データの送信を行う。
次に、送信制御部303の詳細な構成について、説明する。
図7は、本発明の実施の形態1における送信制御部303の構成を示す図である。
同図に示すように、送信制御部303は、送信許可判定部401及び集中制御期間送信部403を備えている。なお、同図において、図6と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
送信許可判定部401は、受信部212から受け取った抽出データに含まれるスーパーフレームの情報や送信判定部207による判定結果を参照し、送信データの送信期間を決定する。
つまり、送信許可判定部401は、送信判定部207によって端末識別情報から自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合は、集中制御期間内に送信データの送信を行うと判定する。また、送信許可判定部401は、送信判定部207によって優先度指数から自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合は、集中期間内に送信データの割り込み送信を行うと判定する。
そして、送信許可判定部401は、集中制御期間内に送信データの送信を行うあるいは集中期間内に送信データの割り込み送信を行うと判定した場合は、送信データを集中制御期間送信部403に渡す。
集中制御期間送信部403は、送信許可判定部401により集中制御期間内に送信を行うと判定された場合は、集中制御期間内の送信アルゴリズムに基づいて、バックオフ時間と送信データとをバックオフ制御部304に渡す。
また、集中制御期間送信部403は、送信許可判定部401により集中制御期間内に割り込み送信を行うと判定した場合は、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムに基づいて、送信データを送信処理部305に渡す。
図8は、本実施の形態1における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態では、802.15.4規格のスーパーフレームと同様に、チャネルが競争期間(CAP)と集中制御期間(CFP)とに分けられる。競争期間内では、各端末(機器制御機能付電力メータ2)が、自立分散多重通信方式、例えばsloted CSMA/CAを用いて通信するものとする。
また、端末は、集中制御期間内にデータの送信を行いたいときは、競争期間内で基地局(消費電力情報収集装置1)に申請する。基地局は申請端末に対して、許可、不許可の結果を返す。以降、本発明の特徴である集中制御期間内における優先度制御を説明する。
集中制御期間内では、複数の割当期間(Guaranteed Time Slot/GTS)が設けられ、さらに、各GTSの先頭に1つのキャリアセンススロットが設けられる。基地局は、定期的にビーコンを送信する。
ここで、ビーコンの情報には、少なくともスーパーフレームの長さ(タイムスロット数)、集中管理期間(CFP)の開始タイムスロット、GTSの割り当て情報である「GTS数、個々GTSの長さ、開始タイムスロット、割り当て端末ID、割り当て端末以外に送信可能なデータの優先度指数」等が含まれる。
次に、消費電力情報収集装置1が行う処理について、説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における消費電力情報収集装置1が行う処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず、管理パケット生成部100は、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度指数とを含む管理パケットを生成する(S92)。
次に、送信部111は、管理パケット生成部100が生成した管理パケットを、すべての機器制御機能付電力メータ2に送信する(S94)。
そして、受信部112は、端末識別情報と優先度指数とから決定される機器制御機能付電力メータ2から、所定の期間内にデータを受信する(S96)。
次に、機器制御機能付電力メータ2が行う処理について、説明する。
図10は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータ2が行う送信期間判定アルゴリズムを説明するフローチャートである。
同図に示すように、まず、機器制御機能付電力メータ2の受信部212は、消費電力情報収集装置1から、管理パケットを受信する(S101)。
そして、機器制御機能付電力メータ2の判定部200は、送信するデータが発生(S102)した際、送信するデータの優先度の判定を行う(S104)。
具体的には、判定部200は、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上か否かの判定を行う。
そして、判定部200は、送信するデータの優先度が管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度よりも低いと判定した場合(S104で「低い」)、自装置にスロットの割り当てがあるか否かを判定する(S106)。つまり、判定部200は、管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
そして、判定部200が自装置にスロットの割り当てがあると判定した場合は(S106でYES)、送信部211は、集中制御期間内の割り当てられた期間にデータを送信する(S116)。また、判定部200が自装置にスロットの割り当てがないと判定した場合(S106でNO)は、送信部211は、競争期間内にデータの送信を行う(S108)。
また、判定部200は、送信するデータの優先度が管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度よりも高いと判定した場合(S104で「高い」)、現在のスーパーフレームの位置が集中制御期間中であるか否かを判定する(S110)。
判定部200は、現在のスーパーフレームの位置が競争期間中であると判定した場合は(S110でNO)、スロットの割り当て有無を問わず、競争期間内にデータの送信を行う(S108)。
判定部200は、現在のスーパーフレームの位置が集中制御期間であると判定した場合(S110でYES)、自装置にスロットの割り当てがあるか否かを判定する(S112)。
そして、判定部200は、自装置にスロットの割り当てがあると判定した場合(S112でYES)、自装置に割り当てられる期間が来るまでの時間(遅延時間)を計算し、遅延時間がデータの優先度に伴う許容遅延の範囲内であるか否かを判定する(S114)。
そして、判定部200が、遅延時間が許容遅延の範囲内であるかと判定した場合(S114でYES)、送信部211は、自装置に割り当てられた期間が来るまで待機し、集中制御期間内にデータの送信を行う(S116)。なお、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理の詳細については、後述する。
また、判定部200が、自装置にスロットの割り当てがないと判定した場合(S112でNO)、あるいは、自装置に割り当てられる期間が来るまでの遅延時間がデータの優先度に伴う許容遅延を超える場合(S114でNO)、送信部211は、集中制御期間内に割り込み送信を行う(S118)。なお、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理の詳細については、後述する。
以上により、機器制御機能付電力メータ2が行う処理は、終了する。
次に、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理(図10のS118)の詳細について、説明する。
図11は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。
上記の送信期間判定アルゴリズムを用いて、集中制御期間内に割り込み送信を行うことを決定した機器制御機能付電力メータ2は、以下の集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムに従って、データの送信を行う。
同図に示すように、まず、割り込み送信を行う機器制御機能付電力メータ2の送信部211は、ビーコンの情報を参照し、自装置が送信するデータの優先度指数と等しい他装置に割り当てた割当期間(以下、割り込みGTSという)の有無を判定する(S202)。
送信部211は、割り込みGTSがあると判定した場合(S202で「有」)、割り込みGTSに、データ(以下、割り込みパケットという)を直ちに送信する(S204)。
ここで、同時に複数の機器制御機能付電力メータ2に同じ高い優先度のデータが発生した場合、割り込みパケット同士の衝突が起こる。このため、送信部211は、割り込みパケットを送信した後に、消費電力情報収集装置1から通知されたNACKパケットを受信したか否かを判定する(S206)。
送信部211は、NACKパケットを受信しなかった判定した場合は(S206でNO)、消費電力情報収集装置1に割り込みパケットを送信できたため、処理を終了する。
また、送信部211は、NACKパケットを受信したと判定した場合(S206でYES)、自装置が送信した割り込みパケットが他装置の割り込みパケットに衝突したと判断し、再度、割り込みGTSの有無を判定する(S208)。
そして、送信部211は、割り込みGTSがあると判定した場合(S208で「有」)、再びパケット衝突を避けるために割り込みパケットを送信する前に衝突回避アルゴリズムによる送信可否判定を行う(S210)。
衝突回避アルゴリズムは、従来のパケット衝突回避アルゴリズムでもよい。例えば、衝突回避アルゴリズムとして、p−persistentを用いることができる。具体的には、端末が乱数を生成し、生成した乱数が特定のpより大きいなら、当該乱数を生成した端末はパケットを送信する。また、生成した乱数が当該pより小さいなら、当該乱数を生成した端末は次の割り込みGTSまで待つ。あるいは、複数の割り込みGTS候補の中から、パケットを送信する端末をランダムに選択することにしてもよい。
そして、送信部211は、衝突回避アルゴリズムによって送信可と判定した場合(S210で「送信可」)、割り込みGTSにデータを送信する(S204)。また、送信部211は、衝突回避アルゴリズムによって送信不可と判定した場合(S210で「送信不可」)、再度、割り込みGTSの有無を判定する(S202)。
また、送信部211は、割り込みGTSがないと判定した場合(S202で「無」またはS208で「無」)、自装置が送信するデータの優先度指数と等しい割り込みGTSがないと判定した場合(S202で「無」)、自装置にスロットの割り当てがあるか否かを判定する(S212)。
送信部211は、自装置にスロットの割り当てがないと判定した場合(S212で「無」)、次フレームの競争期間内にデータの通信を行う(S216)。また、送信部211は、自装置にスロットの割り当てがあると判定した場合(S212で「有」)、自装置の割当期間にデータの送信を行う(S214)。
以上により、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理(図10のS118)は、終了する。
次に、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理(図10のS116)の詳細について、説明する。
図12は、本発明の実施の形態1における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。
上記送信期間判定アルゴリズム及び集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて集中制御期間にデータの送信を決定した機器制御機能付電力メータ2は、以下の集中制御期間内の送信アルゴリズムに従ってデータの送信を行う。
同図に示すように、まず、機器制御機能付電力メータ2の送信部211は、自装置に割り当てられたGTS期間が来るまで待機し(S302)、割り当てられたGTS期間が来ると、データを送信する前に1タイムスロットのキャリアセンスを行う(S304)。
この際、送信部211は、チャネルがアイドルであれば(S304で「アイドル」)、データの送信を行う(S306)。また、送信部211は、チャネルがビジーであれば(S304で「ビジー」)、処理を終了し、図10に示された送信期間判定アルゴリズムの処理を再度行う。
係る構成によれば、機器制御機能付電力メータ2に高い優先度のデータが発生した場合、送信期間判定アルゴリズムを用いてデータの優先度及び許容遅延に基づいて優先データを集中制御期間内に割り込み送信するかを決定する。集中制御期間内に割り込み送信を決定する場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて送信データの優先度指数に等しいGTS期間にデータの送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する機器制御機能付電力メータ2は、送信する前にキャリアセンスすることで割り込み端末とのパケット衝突を防ぐことができ、高い優先度のデータを優先的に送信することができる。
以上により、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理(図10のS116)は、終了する。
以降、図13及び図14を参照しながら、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムが行う各シナリオの詳細を示す。
図13は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムが行うシナリオ1を説明する図である。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって端末AにGTS1を割り当て、端末BにGTS2を割り当てることとする。さらに、GTS1では、割り込み可能優先度指数:1、GTS2では、割り込み可能優先度指数:2に設定するとする。
このように、基地局は、2以上のGTS期間のそれぞれに対応した端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを生成し、各端末に送信する。また、端末Cは、GTSの割り当てを持たないが、優先度指数1の送信データを持つ。
端末Cは、ビーコンの情報を参照し、GTS1の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断し、スーパーフレームがGTS1の位置になると直ちにデータの送信を行う。
端末Aは、スーパーフレームが自端末に割り当てたGTS1の位置になると、データを送信する前に1タイムスロットのキャリアセンスを行う。端末Aがキャリアセンスする間に、端末Cのデータ送信によってチャネルがビジーと検出し、データの送信を中断することで、端末Cのパケットとの衝突を避けることができる。
次のGTS2では、割り込みデータがないため、端末Bが、キャリアセンスした後チャネルがアイドルと検出し、データを送信する。
図14は、本発明の実施の形態1における消費電力収集システムが行うシナリオ2を説明する図である。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C、端末D、端末E、端末F(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって端末AにGTS1を割り当て、端末BにGTS2を割り当て、端末CにGTS3を割り当て、端末DにGTS4を割り当てることとする。さらに、GTS1に割り込み可能優先度指数:1、GTS2に割り込み可能優先度指数:2、GTS3に割り込み可能優先度指数:1、GTS4に割り込み可能優先度指数:2を設定するとする。端末E、Fは、GTSの割り当てを持たないが、優先度指数1の送信データを持つ。
端末E、Fは、ビーコンの情報を参照し、GTS1の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断し、スーパーフレームがGTS1の位置になると直ちにデータの送信を行う。端末Aは、チャネルがビジーと検出し、送信を取りやめる。
ここで、端末E、Fが同時送信を行うために、パケットの衝突が起きる。このため、基地局が、受信したパケットの誤りを検出し、NACKパケットを送信する。
次のGTS2では、割り込みデータがないため、端末Bが、キャリアセンスした後チャネルがアイドルと検出し、データを送信する。
端末EとFは、再びビーコンの情報を参照し、GTS3の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断するが、直前に送信したパケットが衝突したため、GTS3では、衝突回避アルゴリズムを適用する。
そして、衝突回避アルゴリズムにより、端末Eが送信可能と判断し、データの送信を行う。端末Fは、衝突回避アルゴリズムにより送信不可と判断し、データの送信を取りやめる。端末Cは、キャリアセンスでチャネルがビジーと検出し、データの送信を取りやめることで、端末Eのデータが端末Cのデータと衝突せずに送信できる。
次のGTS4では、割り込みデータがないため、端末Dが、キャリアセンスした後チャネルがアイドルと検出し、データを送信する。
係る構成によれば、端末に高い優先度のデータが発生した場合、送信期間判定アルゴリズムを用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて優先データを集中制御期間内に割り込み送信するかを決定することができる。集中制御期間内に割り込み送信を決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて、送信データの優先度指数に等しいGTS期間にデータの送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する端末は、送信する前にキャリアセンスすることで、割り込み端末とのパケット衝突を防ぐことができ、高い優先度のデータを優先的に送信することができる。また、割り込み端末同士にパケット衝突が起きる場合は、衝突回避アルゴリズムを用いることで、割り込み端末同士のパケット衝突が回避可能である。
(実施の形態2)
図15は、本発明の実施の形態2における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。本実施の形態2では、一般のポーリング方式に本発明を適用した形態を示す。
同図に示すように、実施の形態2のスーパーフレームには、集中制御期間及び競争期間が含まれる。集中制御期間は、スーパーフレームの先頭を示す情報であるビーコンから始まり、集中制御期間終了通知パケットまでである。集中制御期間終了通知パケットには、少なくとも競争期間の長さ情報が含まれる。競争期間は、集中制御期間終了通知パケットから始まり、集中制御期間終了通知パケットに記載する長さまでで終了する。
端末(機器制御機能付電力メータ2)は、実施の形態1と同様に、集中制御期間(ポーリング期間)にデータの送信を行いたい場合、競争期間内で、自立分散無線通信方式、例えばCSMA/CAを用いて、基地局(消費電力情報収集装置1)にポーリングの予約を行う。
基地局は、ポーリング予約する無線端末に対して、ポーリングリストの登録許可または不許可を行い、無線端末に通知する。端末は、ポーリングの予約許可の結果を参照し、後述する送信期間判定アルゴリズムを用いて、データの送信を行う。
また、基地局は端末にビーコンを送信し、ビーコンは、集中制御期間の開始を通知する。ポーリングリストの情報はビーコンに含まれていてもよいし、別途のパケットで通知することにしてもよい。
また、基地局は、各端末にスロットの割り当てを行わず、代わりにデータを収集したい端末にポーリングトリガーを通知することで、データの収集を行う。つまり、基地局は、ポーリングリストに載る端末順に、ポーリングトリガーを送信する。ポーリングトリガーには、少なくともデータの送信許可無線端末のIDと、割り込み可能優先度指数とが含まれる。
つまり、消費電力情報収集装置1の管理パケット生成部100は、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度指数とを含むポーリングトリガーを管理パケットとして生成する。
なお、本実施の形態2における消費電力収集システム(消費電力情報収集装置1及び機器制御機能付電力メータ2)の構成は、上記実施の形態1における消費電力収集システムの構成と同様であるため、構成の詳細な説明は省略する。また、本実施の形態2における消費電力情報収集装置1が行う処理についても、実施の形態1での説明と同様であるため、説明は省略する。
次に、本実施の形態2における機器制御機能付電力メータ2が行う処理について、説明する。
図16は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータ2が行う送信期間判定アルゴリズムを説明するフローチャートである。
同図に示すように、まず、機器制御機能付電力メータ2の受信部212は、消費電力情報収集装置1から、管理パケットとしてポーリングトリガーを受信する(S401)。
そして、機器制御機能付電力メータ2の判定部200は、送信するデータが発生(S402)した際、送信するデータの優先度の判定を行う(S404)。
具体的には、判定部200は、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上か否かの判定を行う。
そして、判定部200は、送信するデータの優先度が管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度よりも低いと判定した場合(S404で「低い」)、自装置がポーリング予約に成功したか否かを判定する(S406)。つまり、判定部200は、管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。
そして、判定部200がポーリング予約に成功したと判定した場合は(S406でYES)、送信部211は、集中制御期間内の割り当てられた期間にデータを送信する(S416)。また、判定部200がポーリング予約に失敗したと判定した場合(S406でNO)は、送信部211は、競争期間内にデータの送信を行う(S408)。
また、判定部200は、送信するデータの優先度が管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度よりも高いと判定した場合(S404で「高い」)、現在のスーパーフレームの位置が集中制御期間中であるか否かを判定する(S410)。
判定部200は、現在のスーパーフレームの位置が競争期間中であると判定した場合は(S410でNO)、自装置がポーリングリストに載っているか否かを問わず、競争期間内にデータの送信を行う(S408)。
判定部200は、現在のスーパーフレームの位置が集中制御期間であると判定した場合(S410でYES)、自装置がポーリング予約に成功したか否かを判定する(S412)。
そして、判定部200は、自装置がポーリング予約に成功したと判定した場合(S412でYES)、自装置のポーリングトリガーが来るまでの時間(遅延時間)を計算し、遅延時間がデータの優先度に伴う許容遅延の範囲内であるか否かを判定する(S414)。
そして、判定部200が、遅延時間が許容遅延の範囲内であるかと判定した場合(S414でYES)、送信部211は、自装置のポーリングトリガーが来るまで待機し、自装置のポーリングトリガーで集中制御期間内にデータの送信を行う(S416)。なお、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理の詳細については、後述する。
また、判定部200が、自装置がポーリング予約に失敗したと判定した場合(S412でNO)、あるいは、自装置のポーリングトリガーが来るまでの遅延時間がデータの優先度に伴う許容遅延を超える場合(S414でNO)、送信部211は、集中制御期間内に割り込み送信を行う(S418)。なお、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理の詳細については、後述する。
以上により、本実施の形態2における機器制御機能付電力メータ2が行う処理は、終了する。
次に、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理(図16のS418)の詳細について、説明する。
図17は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。
上記の実施の形態2における送信期間判定アルゴリズムを用いて、集中制御期間内に割り込み送信を行うことを決定した機器制御機能付電力メータ2は、以下の集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムに従って、データの送信を行う。
同図に示すように、まず、割り込み送信を行う機器制御機能付電力メータ2の送信部211は、ポーリングトリガーの情報を参照し、自装置が送信しようとするデータの優先度指数と等しいポーリングトリガー(以下、割り込みトリガーという)の有無を判定する(S502)。
送信部211は、割り込みトリガーがあると判定した場合(S502で「有」)、割り込みトリガーに、データ(以下、割り込みパケットという)を直ちに送信する(S504)。
ここで、同時に複数の機器制御機能付電力メータ2に同じ高い優先度のデータが発生した場合、割り込みパケット同士の衝突が起こる。このため、送信部211は、割り込みパケットを送信した後に、消費電力情報収集装置1から通知されたNACKパケットを受信したか否かを判定する(S506)。
送信部211は、NACKパケットを受信しなかった判定した場合は(S506でNO)、消費電力情報収集装置1に割り込みパケットを送信できたため、処理を終了する。
また、送信部211は、NACKパケットを受信したと判定した場合(S506でYES)、自装置が送信した割り込みパケットが他装置の割り込みパケットに衝突したと判断し、再度、割り込みトリガーの有無を判定する(S508)。
そして、送信部211は、割り込みトリガーがあると判定した場合(S508で「有」)、再びパケット衝突を避けるために割り込みパケットを送信する前に衝突回避アルゴリズムによる送信可否判定を行う(S510)。
衝突回避アルゴリズムは、従来のパケット衝突回避アルゴリズムでもよい。例えば、衝突回避アルゴリズムとして、p−persistentを用いることができる。具体的には、端末が乱数を生成し、生成した乱数が特定のpより大きいなら、当該乱数を生成した端末はパケットを送信する。また、生成した乱数が当該pより小さいなら、当該乱数を生成した端末は次の割り込みトリガーまで待つ。あるいは、複数の割り込みトリガー候補の中から、パケットを送信する端末をランダムに選択することにしてもよい。
そして、送信部211は、衝突回避アルゴリズムによって送信可と判定した場合(S510で「送信可」)、割り込みトリガーにデータを送信する(S504)。また、送信部211は、衝突回避アルゴリズムによって送信不可と判定した場合(S510で「送信不可」)、再度、割り込みトリガーの有無を判定する(S502)。
また、送信部211は、割り込みトリガーがないと判定した場合(S502で「無」またはS508で「無」)、自装置が送信するデータの優先度指数と等しい割り込みトリガーがないと判定した場合(S502で「無」)、図16に示された送信期間判定アルゴリズムの処理を再度行う(S512)。
以上により、送信部211が、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理(図16のS418)は、終了する。
次に、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理(図16のS416)の詳細について、説明する。
図18は、本発明の実施の形態2における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。
上記の実施の形態2における送信期間判定アルゴリズムを用いて集中制御期間内にデータの送信を決定した機器制御機能付電力メータ2は、以下の集中制御期間内の送信アルゴリズムに従ってデータの送信を行う。
同図に示すように、まず、機器制御機能付電力メータ2の送信部211は、自装置のポーリングトリガーが来るまで待機し(S602)、自装置のポーリングトリガーが来ると、データを送信する前に1タイムスロットのキャリアセンスを行う(S604)。
この際、送信部211は、チャネルがアイドルであれば(S604で「アイドル」)、データの送信を行う(S606)。また、送信部211は、チャネルがビジーであれば(S604で「ビジー」)、次の自装置のポーリングトリガーを待つ。
以上により、送信部211が、集中制御期間内にデータの送信を行う処理(図16のS416)は、終了する。
次に、本発明の実施の形態2における消費電力収集システムが行うシナリオを説明する。
図19は、本発明の実施の形態2における消費電力収集システムが行うシナリオを説明する図である。
本シナリオでは、管理パケット生成部100は、受信部112が複数の機器制御機能付電力メータ2から送信されたデータの衝突を検出した場合、衝突したデータの優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した衝突優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、衝突が検出された後の期間での管理パケットを生成する。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C、端末D、端末E(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって、集中制御期間の開始を全端末に通知する。端末A、Bは、ポーリングの予約が成功する端末とする。端末C、D、Eは、ポーリングの予約が失敗する端末であるが、端末C,Dは、優先度指数2の送信データを持つ。また、端末Eは、優先度指数1の送信データを持つとする。また、基地局が管理するポーリングリストの端末順番は、端末A、Bであるとする。
基地局は、ビーコンを送信した後に、ポーリングリストを参照し、端末Aのポーリングトリガーパケットを生成すると共に、割り込み可能優先度指数1を設定し、ポーリングトリガーを送信する。なお、本発明の実施の形態2の基地局は、本発明の実施の形態1の基地局と同様に、ポーリングトリガーパケットの割り込み可能優先度指数を動的に設定することが可能である。
端末Eは、ポーリングトリガーパケットを受信すると、ポーリングトリガーに記載されている割り込み可能優先度指数が、自端末の送信データの優先度指数と等しいことを検知して割り込みトリガーであると判断し、データの送信を行う。
端末Aは、自端末のポーリングトリガーを受信するが、前述の集中制御期間内の送信アルゴリズムに従ってデータの送信を行う前にキャリアセンスをすることで、チャネルがビジーと検出し、データの送信を取りやめる。このため、端末Eの優先度指数1のデータが、端末Aのデータと衝突せずに送信可能となる。
基地局は、端末EにACKパケットを返した後に、再度端末Aにポーリングトリガーパケットを送信する。なお、同図では、割り込み可能優先度指数を1とするが、基地局が動的に優先度指数を設定可能であるため、1以外の優先度指数を設定してもよい。
そして、割り込み可能優先度指数が1であるため割り込みパケットが発生せず、端末Aは、キャリアセンスした後にデータの送信が可能となる。
次に、基地局は、端末Bのポーリングトリガーパケットを生成して割り込み可能優先度指数を2に設定し、ポーリングトリガーの送信を行う。端末D、Eは、ポーリングトリガーを受信し、自端末の割り込みトリガーであることを判断して、データを直ちに送信する。この際に、端末D、Eが同時にデータの送信を行うため、パケットの衝突が発生する。
基地局は、割り込み可能優先度指数2のパケット衝突を検知して、NACKパケットを送信した後に、再び端末C、Dに割り込み可能優先度指数2のポーリングトリガーパケットを送信する。
端末C、Dは、NACKパケットを受信することで、自端末が送信したパケットが衝突したことを知り、繰り返しパケット衝突を起こさないように、データを送信する前にパケット衝突回避アルゴリズムを導入する。
パケット衝突回避アルゴリズムは、本発明の実施の形態1で述べたパケット衝突回避アルゴリズムを用いてもよい。例えば、パケット衝突回避アルゴリズムとして、p−persistentを用いるなどが考えられる。例えば、端末C、Dが乱数を生成し、端末Cの乱数が特定のpより小さければ、データの送信を次の割り込みトリガーにする。また、端末Dの乱数が特定のpより大きければ、パケットを送信する。これにより、パケットの送信は端末Dになるのみであり、パケット衝突を回避できる。
基地局は、端末Dのパケットを受信した後、ACKパケットを送信すると共に、ポーリングトリガーを送信する。このポーリングトリガーには、ポーリング端末ID「B」と割り込み可能優先度指数「2」の情報が含まれる。
ここで、基地局は、前のポーリングトリガーでパケット衝突が発生することを検知しているため、少なくとも2つの端末が優先度指数2のデータを保持していることが分かる。そのため、割り込み可能優先度指数「2」を連続して指定することで、残りの優先度指数「2」のデータを送信するチャンスを与える。
端末Cは、ポーリングトリガーを受信し、自端末の割り込みトリガーと判断して、データの送信を行う。そして、基地局は、端末CのACKを送信した後に、端末Bと割り込み可能優先度指数「2」の情報が含まれるポーリングトリガーパケットを送信する。
端末Bは、1スロットのキャリアセンスを実行した後に、チャネルがアイドルと検知して、データの送信を行う。基地局は、端末BにACKを送信した後に、ポーリングリストの最後の端末に到達したことと、割り込み端末がないことから、集中制御期間終了通知パケットを送信し、競争期間の開始を通知する。
係る構成によれば、端末に高い優先度のデータが発生した場合、送信期間判定アルゴリズムを用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて優先データを集中制御期間内に割り込み送信するかを決定する。集中制御期間内に割り込み送信を決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて、送信データの優先度指数に等しいGTS期間にデータの送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する端末は、送信する前にキャリアセンスすることで、割り込み端末とのパケット衝突を防ぐことができ、高い優先度のデータを優先的に送信することができる。また、割り込み端末同士にパケット衝突が起きる場合は、衝突回避アルゴリズムを用いることで、割り込み端末同士のパケット衝突が回避可能である。さらに、基地局では、衝突したパケットの優先度指数を特定し、ポーリングトリガーの割り込み可能優先度指数を動的に指定することで、高い優先度のデータを優先的に送信することができる。
なお、管理パケット生成部100は、受信部112が複数の端末から送信されたデータの衝突を検出した場合であって、衝突したデータの優先度指数である衝突優先度指数が最も高い優先度を示す最優先度指数でない場合、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、最優先度指数から衝突優先度指数までが繰り返されるように、衝突が検出された後の期間での管理パケットを生成することにしてもよい。
例えば、図19において、端末Dと端末Eからのパケットの衝突が発生した場合、衝突優先度指数は「2」であり最優先度指数は「1」であるので、基地局は、パケットの衝突が発生した後の割り込み可能優先度指数を、「1」、「2」、「1」、「2」と繰り返し設定する。これにより、基地局は、衝突が発生した端末Dと端末Eからのパケットを受信することができるとともに、当該パケットよりも優先度が高いデータも受信することができる。
(実施の形態3)
上記実施の形態1及び2における通信端末装置の判定部200は、受信した管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、当該データの送信を行うこととした。しかし、本実施の形態3では、高い優先度のイベント(通知データまたは制御指令)に対して予め優先度を設定し、設定したイベント毎に特定の短い信号(以下、短期信号という)を割り当て、通常の無線通信パケットの代わりに極めて短い信号である当該短期信号のみを送信することで、帯域を有効に利用することができる。
つまり、通信端末装置は、予め設定した高い優先度データが発生し、通信端末装置の判定部200が、送信データの優先度指数と管理パケットの内容とから自装置が送信許可を得たと判定した場合、予め設定した短期信号を送信する。短期信号は送信時間が短い信号であるため、他の通信端末装置のキャリアセンス時間が十分長い場合、短期信号の送信時間が当該他の通信端末装置のキャリアセンス時間より短くなり、キャリアセンスを行う当該他の通信端末装置はキャリアが使用されないと判断し、送信開始可能となる。そのため、通信装置は、優先度データまたは短期信号、および端末識別情報によって送信許可を得た通信端末装置からのデータを受信することが可能となる。
また、消費電力収集システムでは、エネルギーの変化をリアルタイムに把握する必要があり、優先度指数を消費電力の変化量に関連付けることで、消費電力の制御が有利である。具体的には、電池のみによって消費電力の供給を行う単独運転モードでは、消費電力が電池の定格出力を上回る際、電池を保護するために出力が停止され、システム全体のエネルギーが遮断される。そのため、消費電力情報収集装置1は、電池の出力をリアルタイムに監視し、出力レベルに応じて家電の消費電力を制御する必要がある。
一方、電池と系統電力とで消費電力の供給を行う連携運転モードで運用される場合には、電池の出力を上回る分が電力系統から購入できるため、電池の出力の監視は、消費電力情報収集装置1にとっては重要ではない。その代わりに、消費電力情報収集装置1は、総消費電力が制限値を超えないように、その他の機器の消費電力を監視する必要がある。
つまり、優先度指数を消費電力の変化量に関連付けて、消費電力収集システムの運転状況「単独運転、連携運転」と現在のシステムの消費電力と使用可能電力(制限値)とに応じて、割り込み可能優先度指数を指定することで、消費電力情報収集装置1が状況に応じて必要なデータを素早く取得することが可能である。
以下に、式1を用いて、優先度指数の計算方法の一例について説明する。
優先度指数=最低優先度指数−電力変化量×影響係数 (式1)
ここで、本実施例では、優先度指数の値が小さいほど優先度が高いとする。従って、最低優先度指数とは、優先度指数の値がとり得る最大値である。また、電力変化値とは、特定のイベントが発生する際に、電力が変化する値である。たとえば、電池の出力が停止する際の、電力系統から購入する電力値(停止前の出力)や、家電が運転モードを変更する時に発生する消費電力などである。また、影響係数とは、電力の変化に対するシステムの影響を示す係数である。
上記式1では、電力変化値を影響係数に掛け算することで、優先度指数に変換する。つまり、電力変化値によって優先度指数が決まる。電力変化値が大きければ大きいほど、優先度が高くなり、より優先的に受信することが可能となる。
具体的には、消費電力情報収集装置1では、各家電の過去の運転モードおよび設定条件とその時に発生した消費電力を用いて、特定の運転モードおよび設定条件での電力変化値を計算する。たとえば、掃除機が電源オフモードから電源オンモードに切り替わる際、発生する消費電力を電力変化値として用い、上記式1より優先度指数を計算する。
そして、消費電力情報収集装置1は、上記式1で得られた優先度指数とイベント(電源オフモードから電源オンモードに切り替わる)と特定の短い信号である短期信号とを含む情報を掃除機に送信し、該当のイベントが発生する際、指定した優先度指数および短期信号を送信するように、当該掃除機に指示する。
なお、消費電力情報収集装置1は、予め各家電機器にイベントおよび優先度指数の指定の代わりに電力変化に伴う優先度指数の計算方法を各機器に通知し、各家電機器が自機器の運転モードが変更するたびに生じる電力変化量を計算し、自立で優先度指数を設定することも可能である。たとえば、蓄電池が出力を停止する場合、停止前の出力と停止後の出力との電力変化量を算出し、優先度指数を自立で算出する。そのため、蓄電池の出力停止による電力変化量が大きければ大きいほど、イベントの通知が優先的に送信される。
ここで、本実施の形態3における消費電力収集システム(消費電力情報収集装置1及び機器制御機能付電力メータ2)の構成のうち、上記実施の形態1における消費電力収集システムの構成と同様な構成については、同じ符号を用い、説明を省略または簡略化する。具体的には、「消費電力情報収集装置1の通信処理部110と、機器制御機能付電力メータ2の判定部200及び通信処理部210の受信部212」の構成の説明は省略し、新たな構成要素が含まれる「管理パケット生成部と、送信部(送信制御部)」の説明を、以下に行う。
図20は、本発明の実施の形態3における管理パケット生成部100aの構成を示す図である。同図では、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略または簡略化する。同図において、新たに追加される構成要素は、優先度指数管理部501である。
優先度指数管理部501は、家電制御送信処理部107によって設定されたイベントとイベントに対する優先度指数とを受信した際、該当するイベントに対して特定の短い信号である短期信号を割り当てることで、優先度指数管理情報を生成し、記憶する。ここで、当該イベントとは、通信端末装置である機器制御機能付電力メータ2が制御する機器の状態を示す情報として、機器制御機能付電力メータ2が保持する端末データである。
具体的には、優先度指数管理部501は、上記式1で示されたように、最大の優先度指数であって最低の優先度を示す最低優先度指数から、機器制御機能付電力メータ2が制御する機器が端末データ(イベント)で示される動作を行った場合の電力変化量に、所定の係数を乗じた値を減じることで、優先度指数を算出する。
そして、優先度指数管理部501は、機器制御機能付電力メータ2が保持する端末データと、当該端末データの優先度を示す優先度指数と、当該端末データを識別する短期信号とが対応付けられた優先度指数管理情報を、後述する優先度指数管理表501aとして記憶する。
また、優先度指数管理部501は、優先度指数管理表501aを、送信部111を介してイベントに係わる機器制御機能付電力メータ2に送信する。つまり、送信部111は、優先度指数管理表501aを、当該端末データを保持する機器制御機能付電力メータ2に送信する。
収集・制御判断処理部106は、短期信号を受信部112から受信した際、優先度指数管理部501が保持する優先度指数管理表501aを参照し、発生したイベントを特定する。
また、管理パケット生成部100aは、受信部112が複数の機器制御機能付電力メータ2から送信された短期信号の衝突を検出した場合、衝突した短期信号の優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した衝突優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、衝突が検出された後の期間での管理パケットを生成する。
受信部112は、端末識別情報で示される第1通信端末装置からデータの送信が所定の期間内に許可されている場合であって、当該所定の期間内に送信が許可される優先度の端末データを第2通信端末装置が保持している場合、当該所定の期間のうちの第1通信端末装置からデータが送信される送信期間より前の短期期間内に、当該端末データを識別する短期信号を第2通信端末装置から受信する。ここで、第1通信端末装置及び第2通信端末装置は、複数の機器制御機能付電力メータ2のうちのいずれかの通信端末装置である。
また、受信部112は、当該所定の期間内において、短期期間内に第2通信端末装置から短期信号を受信した後、第1通信端末装置からデータを受信する。また、受信部112は、複数の通信端末装置から送信された短期信号の衝突を検出する。
送信部111は、短期信号で識別される端末データから得られる制御対象の機器制御機能付電力メータ2に制御信号を送信する。つまり、送信部111は、受信部112が短期信号を受信した場合に、優先度指数管理表501aを参照し、当該短期信号に対応付けられた端末データから得られる制御対象の機器制御機能付電力メータ2に制御信号を送信する。
図21は、本発明の実施の形態3における送信制御部303aの構成を示す図である。同図は、図7と同じ構成要素においては同じ符号を用い、説明を省略または簡略化する。同図において、新たに追加される構成要素は、優先度指数情報保持部502である。
優先度指数情報保持部502は、通信装置である消費電力情報収集装置1によって通知された優先度指数に関する情報「イベントの内容、イベントの優先度、イベントに割り当てられた特定の短期信号」を示す優先度指数管理表501aを送信許可判定部401から受信し、保持する。
受信部212は、消費電力情報収集装置1から優先度指数管理表501aを受信して、受信した優先度指数管理表501aを優先度指数情報保持部502に記憶させる。つまり、受信部212は、通信装置から受信した優先度の情報を送信許可判定部401に渡し、送信許可判定部401は、当該優先度の情報に基づいて送信許可判定を行うとともに、当該優先度の情報を優先度指数情報保持部502に保存する。
判定部200は、受信部212が受信した管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定する。
送信部211aは、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、優先度指数で示される優先度のデータである端末データを識別する短期信号を、通信装置に送信する。つまり、送信部211aは、優先度指数管理表501aを参照し、端末データに対応付けられた短期信号を、通信装置に送信する。
具体的には、送信部211aの集中制御期間送信部403は、送信許可判定部401から優先度指数によって送信許可を得られた際、優先度指数情報保持部502に保存されている優先度指数管理表501aを参照し、短期信号の送信を行う。
図25は、本発明の実施の形態3における優先度指数管理表501aの一例を示す図である。
同図に示すように、優先度指数管理表501aは、機器制御機能付電力メータ2が保持する端末データ(イベント)と、当該端末データの優先度を示す優先度指数と、当該端末データを識別する短期信号とが対応付けられた情報の集まりである。
ここで、端末データは、機器制御機能付電力メータ2が制御する家電機器の状態を示す情報である。つまり、当該端末データによって制御対象の家電機器が定められ、消費電力情報収集装置1は、当該家電機器を制御するように、機器制御機能付電力メータ2に制御信号を送信する。
また、短期信号は、当該端末データに対応して定められる送信時間が短い信号である。当該短期信号は、例えば、パケットに含まれる4バイトのプリアンブルシーケンスなどの特定の短い信号である。
図23は、本発明の実施の形態3における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。本実施の形態では、802.15.4規格に本発明を適用した別な形態を示す。
同図に示すように、本実施の形態では、802.15.4規格のスーパーフレームと同様に、チャネルが競争期間(CAP)と集中制御期間(CFP)とに分けられる。競争期間内では、各端末(機器制御機能付電力メータ2)が、自立分散多重通信方式、例えばsloted CSMA/CAを用いて通信するものとする。
また、端末は、集中制御期間内にデータの送信を行いたいときは、競争期間内で基地局(消費電力情報収集装置1)に申請する。基地局は申請端末に対して、許可、不許可の結果を返す。以降、本発明の特徴である集中制御期間内における優先度制御を説明する。
集中制御期間内では、複数の割当期間(Guaranteed Time Slot/GTS)が設けられ、さらに、各GTSの先頭に1つのキャリアセンススロットが設けられる。GTS内のキャリアセンススロット以外の時間を計画スロットとする。
キャリアセンススロットの長さは、特定の短い信号である短期信号を送信するのに必要な時間(割り込みスロット)より長くなければならない。
通信装置は、定期的にビーコンを送信する。ここで、ビーコンの情報には、少なくともスーパーフレームの長さ(タイムスロット数)、集中制御期間(CFP)の開始タイムスロット、GTSの割り当て情報である「GTS数、個々GTSの長さ、開始タイムスロット、割り当て端末ID、割り当て端末以外に送信可能なデータの優先度指数」等が含まれる。
次に、本実施の形態3における消費電力情報収集装置1が行う処理について、説明する。
図24は、本発明の実施の形態3における消費電力情報収集装置1が行う処理の一例を示すフローチャートである。同図では、図9と同じ処理を行うステップは、同じ符号を用いて説明を省略または簡略化する。
同図に示すように、まず、管理パケット生成部100aの優先度指数管理部501は、それぞれの高い優先度イベントに対して、優先度および特定の短期信号の内容を記載した優先度指数管理表501aを生成する(S90)。
そして、送信部111は、優先度指数管理表501aの内容を、関連する機器制御機能付電力メータ2に送信する(S91)。
次に、管理パケット生成部100aは、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度指数とを含む管理パケットを生成する(S92)。
そして、送信部111は、管理パケット生成部100aが生成した管理パケットを、すべての機器制御機能付電力メータ2に送信する(S94)。そして、受信部112は、端末識別情報と優先度指数とから決定される機器制御機能付電力メータ2から、所定の期間内にデータを受信する(S96)。
次に、本実施の形態3における消費電力情報収集装置1が行う衝突回避処理について、説明する。
図25は、本発明の実施の形態3における消費電力情報収集装置1が行う衝突回避処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、消費電力情報収集装置1の受信部112が複数の機器制御機能付電力メータ2から送信された短期信号である割り込みスロットの衝突の発生を検出する(S97)。
そして、管理パケット生成部100aは、衝突が起きた短期信号の優先度指数である衝突優先度指数を特定し(S98)、特定した衝突優先度指数から、優先度指数管理表501aを参照して、衝突端末を特定する(S99)。
具体的には、例えば、図22に示す優先度指数管理表501aでは、優先度指数6が「電子ポット1が起動」と「ドライヤが起動」の2つのイベントに割り当てられているため、両イベントが同時に発生すると同時送信による優先度指数の衝突が起こる。したがって、管理パケット生成部100aは、電子ポット1とドライヤとを、衝突端末と特定する。
そして、管理パケット生成部100aは、次の管理パケットの生成において、特定した衝突優先度指数を当該管理パケットに含まれる優先度指数として、両衝突端末に、スロットの割り当てを行う(S100)。これにより、衝突を回避することができる。
次に、本実施の形態3における機器制御機能付電力メータ2が行う処理について、説明する。
なお、本実施の形態3における機器制御機能付電力メータ2が行う処理について、上記実施の形態1における機器制御機能付電力メータ2が行う処理と同様な処理については、同じ符号を用い、説明を省略または簡略化する。具体的には、「送信期間判定アルゴリズム(図10)、集中制御期間内の送信アルゴリズム(図12)」の処理の説明は省略し、新たな処理が含まれる「集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズム」の説明を行う。
図26は、本発明の実施の形態3における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。同図の各処理において、図11と同様な処理については、同じ符号を用い説明を省略または簡略化する。具体的には、割り込みGTSにデータを送信(図11のS204)の処理の代わりに、割り込みスロットに短期信号を送信(S203)の処理が行われる。
つまり、まず、割り込み送信を行う機器制御機能付電力メータ2の送信部211aは、ビーコンの情報を参照し、自装置が送信するデータの優先度指数と等しい他装置に割り当てた割当期間(以下、割り込みGTSという)の有無を判定する(S202)。
送信部211aは、割り込みGTSがあると判定した場合(S202で「有」)、割り込みスロットに短期信号を直ちに送信する(S203)。以降のその他の処理については、図11と同様の処理を行う。
係る構成によれば、機器制御機能付電力メータ2に高い優先度のデータが発生した場合、本発明の実施の形態1における送信期間判定アルゴリズム(図10)を用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて、優先データに対応する短期信号を集中制御期間内に割り込み送信するか否かを決定する。集中制御期間内に割り込み送信すると決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて、送信データの優先度指数に等しいGTS期間の割り込みスロットに予め決められたイベントに対応した短期信号の送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する機器制御機能付電力メータ2は、送信する前にキャリアセンスするが、割り込みスロットがキャリアセンススロットより短いため、キャリアが使用されないと判断することができ、データの送信が可能となる。
なお、本実施の形態では、集中制御期間内に通常に送信する機器制御機能付電力メータ2は、送信する前にキャリアセンスするとしたが、割り込みスロットがキャリアセンススロットより短いため、キャリアセンスしなくてもよい。つまり、図12のS304の処理を実施せず、図23の計画スロットにデータの送信を行ってもよい。またキャリアセンススロットをGTSの先頭に設定したが、キャリアセンススロットをGTSの最後に設定してもよい。
以降、図27〜図31を参照しながら、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行う各シナリオの詳細を示す。
図27は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ1を説明する図である。
本シナリオ1では、受信部112は、所定の期間内において、1の通信端末装置から短期信号を受信した後、他の通信端末装置からデータを受信する。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって端末AにGTS1を割り当て、端末BにGTS2を割り当てることとする。さらに、GTS1では、割り込み可能優先度指数:1、GTS2では、割り込み可能優先度指数:2に設定するとする。
このように、基地局は、2以上のGTS期間のそれぞれに対応した端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを生成し、各端末に送信する。また、端末Cは、GTSの割り当てを持たないが、優先度指数1の送信データを持つ。
端末Cは、ビーコンの情報を参照し、GTS1の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断し、スーパーフレームがGTS1の位置になると直ちに予め決められたイベントに対応した特定の短期信号の送信を行う。
端末Aは、スーパーフレームが自端末に割り当てたGTS1の位置になると、データを送信する前に1タイムスロットのキャリアセンスを行う。端末Aは、キャリアセンスする間に、端末Cの短期信号の送信によって一時チャネルがビジーと検出するが、端末Cの送信時間がキャリアセンスの時間より短いため、端末Cが送信を終えると、チャネルがアイドルと検出し、データの送信が可能となる。
よって、基地局は、高い優先度データに対応した短期信号、および割り当てられた端末のデータを同じGTSに受信することが可能となり、送信遅延が少なく、高いチャネルの利用率が得られる。
次のGTS2では、割り込みデータがないため、端末Bは、キャリアセンスした後チャネルがアイドルと検出し、データを送信する。
なお、端末Aおよび端末Bがキャリアセンスを行わず、計画スロットにデータの送信を行っても、同様な効果が得られる。また、例えば端末Aは、キャリアセンスの時間が経過するのを待つことなく、端末Cが短期信号の送信を終えた後、直ちにデータを送信してもよい。
以上のように、本実施の形態3における消費電力情報収集装置1によれば、第1通信端末装置からデータが送信される送信期間より前の短期期間内に、第2通信端末装置から、所定の期間内に送信が許可される優先度の端末データを識別する短期信号を受信し、当該短期信号で識別される端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。つまり、消費電力情報収集装置1は、第1通信端末装置からのデータの送信期間より前の短期期間内に、第2通信端末装置から優先度の高い端末データを識別する短期信号を受信することができる。このため、消費電力情報収集装置1は、当該送信期間におけるデータの送信に影響を与えることなく、当該短期信号を受信することができる。これにより、消費電力情報収集装置1は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを識別する信号を受信することができる。
また、消費電力情報収集装置1は、所定の期間内において、短期期間内に第2通信端末装置から短期信号を受信した後、第1通信端末装置からデータを受信する。つまり、消費電力情報収集装置1は、第2通信端末装置から優先度の高いデータを識別する短期信号を受信するとともに、第1通信端末装置から、所定の期間内に送信が許可されたデータを受信することができる。このため、消費電力情報収集装置1は、データを送信するように割り当てられた第1通信端末装置があった場合であって、第2通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、第2通信端末装置から当該高い優先度のデータを示す情報を受信し、さらに、第1通信端末装置からもデータを受信することができる。
また、消費電力情報収集装置1は、機器制御機能付電力メータ2が制御する家電機器の電力変化量に所定の係数を乗じた値を、最低優先度指数から減じることで、優先度指数を算出する。つまり、当該家電機器の電力変化量が大きいほど、優先度が高くなるように、優先度指数が算出される。これにより、消費電力情報収集装置1は、消費電力を調整するための情報として、電力変化量が大きい家電機器の動作情報を、優先的に取得することができる。
また、本実施の形態3における機器制御機能付電力メータ2によれば、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、当該データを識別する短期信号の送信を行う。これにより、機器制御機能付電力メータ2は、データを送信するように割り当てられた他の機器制御機能付電力メータ2があるとしても、自装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを識別する短期信号を送信することができる。
また、機器制御機能付電力メータ2は、消費電力情報収集装置1から優先度指数管理表501aを受信して、受信した優先度指数管理表501aを参照し、端末データに対応付けられた短期信号を、消費電力情報収集装置1に送信する。つまり、機器制御機能付電力メータ2は、消費電力情報収集装置1から受信した優先度指数管理表501aを参照することで、優先度の高い端末データに対応付けられた短期信号を取得することができるので、当該端末データに対応付けられた短期信号を、消費電力情報収集装置1に送信することができる。
図28は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ2を説明する図である。
本シナリオ2では、送信部111は、受信部112が短期信号を受信した場合に、優先度指数管理表501aを参照し、短期信号に対応付けられた端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。
つまり、同図に示すように、図27で示したシナリオ1と同様に、基地局は、GTS1において、端末Cから短期信号を受信し、また、端末Aからデータを受信する。そして、基地局は、GTS2において、端末Bがキャリアセンスする間に、制御対象の機器制御機能付電力メータ2(同図では、端末C)に制御信号を送信する。
以上のように、本シナリオ2における消費電力情報収集装置1によれば、短期信号を受信した場合に、優先度指数管理表501aを参照し、短期信号に対応付けられた端末データから得られる制御対象の機器制御機能付電力メータ2に制御信号を送信する。つまり、消費電力情報収集装置1が送信した優先度指数管理表501aを機器制御機能付電力メータ2が受信し、当該機器制御機能付電力メータ2は、受信した優先度指数管理表501aを参照して、優先度の高い端末データに対応付けられた短期信号を、消費電力情報収集装置1に送信する。これにより、消費電力情報収集装置1は、優先度指数管理表501aを参照して、受信した短期信号に対応付けられた端末データを取得し、取得した端末データから得られる制御対象の機器制御機能付電力メータ2に制御信号を送信することができる。
図29は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ3を説明する図である。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C、端末D、端末E(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって端末AにGTS1を割り当て、端末BにGTS2を割り当て、端末CにGTS3を割り当てることとする。さらに、GTS1に割り込み可能優先度指数:1、GTS2に割り込み可能優先度指数:1、GTS3に割り込み可能優先度指数:1を設定するとする。端末D、Eは、GTSの割り当てを持たないが、優先度指数1の送信データを持つ。
端末D、Eは、ビーコンの情報を参照し、GTS1の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断し、スーパーフレームがGTS1の位置になると直ちに予め決められたイベントに対応した特定の短期信号の送信を行う。
端末Aは、スーパーフレームが自端末に割り当てたGTS1の位置になると、データを送信する前に1タイムスロットのキャリアセンスを行う。端末Aがキャリアセンスする間に、端末D、Eの短期信号の送信によって一時チャネルがビジーと検出するが、端末D、Eの送信時間がキャリアセンスの時間より短いため、端末D、Eが送信を終えるとチャネルがアイドルと検出し、データの送信が可能となる。
ここで、端末D、Eが同時送信を行うために、短期信号の衝突が起きる。このため、基地局が、受信した短期信号の誤りを検出し、ACKパケットを端末Aのみに送信する。
端末D、Eは、自端末当てのACKパケットを受信しないため、短期信号の衝突が起きたと判断する。
端末D、Eは、再びビーコンの情報を参照し、GTS2の割り込み可能優先度指数が自端末の送信データの優先度指数と等しいと判断するが、直前に送信した短期信号が衝突したため、GTS2では、衝突回避アルゴリズムを適用する。
そして、衝突回避アルゴリズムにより、端末Dが送信可能と判断し、短期信号の送信を行う。端末Eは、衝突回避アルゴリズムにより送信不可と判断し、データの送信を取りやめる。端末Bは、キャリアセンスする間に、端末Dの短期信号の送信によって一時チャネルがビジーと検出するが、端末Dの送信時間がキャリアセンスの時間より短いため、端末Dが送信を終えるとチャネルがアイドルと検出し、データの送信が可能となる。
基地局は、端末Dの短期信号と端末Bのパケットとを正しく受信し、両端末にACKパケットを送信する。
次のGTS3では、端末Eが、衝突回避アルゴリズムにより送信可能と判断し、短期信号を送信する。端末Cは、キャリアセンスする間に、端末Eの短期信号の送信によって一時チャネルがビジーと検出するが、端末Eの送信時間がキャリアセンスの時間より短いため、端末Eが送信を終えるとチャネルがアイドルと検出し、データの送信が可能となる。
係る構成によれば、端末に高い優先度のデータが発生した場合、送信期間判定アルゴリズムを用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて優先データに対応する短期信号を集中制御期間内に割り込み送信するか否かを決定することができる。集中制御期間内に割り込み送信すると決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて、送信データの優先度指数に等しいGTS期間に短期信号の送信を行う。また、割り込み端末同士にパケット衝突が起きる場合は、衝突回避アルゴリズムを用いることで、割り込み端末同士のパケット衝突が回避可能である。
また、GTS2またはGTS3の割り込み可能優先度指数が1でなかった場合は、基地局は、GTS2及びGTS3の割り込み可能優先度指数を1に設定し直すことで、端末D、Eから短期信号を受信することができる。
図30及び図31は、本発明の実施の形態3における消費電力収集システムが行うシナリオ4を説明する図である。
本シナリオ4では、優先度指数管理部501は、図30に示すように、端末データを保持する通信端末装置を示す情報が、優先度指数と短期信号とに対応付けられた優先度指数管理表501bを記憶している。
管理パケット生成部100aは、受信部112が短期信号を受信した場合、優先度指数管理表501bを参照し、短期信号に対応付けられた通信端末装置である第2通信端末装置に、所定の期間以降の後続期間内でのデータの送信を許可する。
受信部112は、当該後続期間内に、第2通信端末装置から、当該短期信号で識別される端末データを受信する。
送信部111は、受信部112が受信した端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する。
具体的には、図31に示すように、図27で示したシナリオ1と同様に、基地局は、GTS1において、端末Cから短期信号を受信し、また、端末Aからデータを受信する。
また、基地局は、GTS2において、端末Cから優先度指数1の送信データを受信するために、ビーコンによって端末CにGTS2を割り当て、GTS2での割り込み可能優先度指数を1に設定する。
これにより、GTS2において、端末Cは、優先度指数1の送信データを送信することができるようになるため、基地局は、端末Cから優先度指数1の送信データを受信することができる。
以上のように、本シナリオ4における消費電力情報収集装置1によれば、短期信号を受信した場合、短期信号に対応付けられた第2通信端末装置(端末C)に、所定の期間(GTS1)以降の後続期間(GTS2)内でのデータの送信を許可し、当該後続期間(GTS2)内に、第2通信端末装置(端末C)から、短期信号で識別される端末データを受信する。つまり、消費電力情報収集装置1は、短期信号を受信した後に、短期信号で識別される優先度の高い端末データを受信することができる。
(実施の形態4)
図32は、本発明の実施の形態4における無線通信方式のフレーム構造を示す図である。本実施の形態4では、実施の形態3と同じ方法「割り込みスロットに短期信号を送信する」で、一般のポーリング方式に本発明を適用した形態を示す。つまり、キャリアセンススロットの長さは、短期信号を送信するのに必要な時間(割り込みスロット)より長くなっている。
同図に示すように、実施の形態4のスーパーフレームには、集中制御期間及び競争期間が含まれる。集中制御期間は、スーパーフレームの先頭を示す情報であるビーコンから始まり、集中制御期間終了通知パケットまでである。集中制御期間終了通知パケットには、少なくとも競争期間の長さ情報が含まれる。競争期間は、集中制御期間終了通知パケットから始まり、集中制御期間終了通知パケットに記載する長さまでで終了する。
端末(機器制御機能付電力メータ2)は、実施の形態1と同様に、集中制御期間(ポーリング期間)にデータの送信を行いたい場合、競争期間内で、自立分散無線通信方式、例えばCSMA/CAを用いて、基地局(消費電力情報収集装置1)にポーリングの予約を行う。
基地局は、ポーリング予約する無線端末に対して、ポーリングリストの登録許可または不許可を行い、無線端末に通知する。端末は、ポーリングの予約許可の結果を参照し、実施の形態2の送信期間判定アルゴリズム(図16)を用いて、データの送信を行う。
また、基地局は端末にビーコンを送信し、ビーコンは、集中制御期間の開始を通知する。ポーリングリストの情報はビーコンに含まれていてもよいし、別途のパケットで通知することにしてもよい。
また、基地局は、各端末にスロットの割り当てを行わず、代わりにデータを収集したい端末にポーリングトリガーを通知することで、データの収集を行う。つまり、基地局は、ポーリングリストに載る端末順に、ポーリングトリガーを送信する。ポーリングトリガーには、少なくともデータの送信許可無線端末のIDと、割り込み可能優先度指数とが含まれる。
つまり、消費電力情報収集装置1の管理パケット生成部100aは、所定の期間内にデータの送信が許可される機器制御機能付電力メータ2を示す端末識別情報と、当該所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度指数とを含むポーリングトリガーを管理パケットとして生成する。
なお、本実施の形態4における消費電力収集システム(消費電力情報収集装置1及び機器制御機能付電力メータ2)の構成は、上記実施の形態3における消費電力収集システムの構成と同様であるため、構成の詳細な説明は省略する。また、本実施の形態4における消費電力情報収集装置1が行う処理についても、実施の形態3での説明と同様であるため、説明は省略する。
また、本実施の形態4における機器制御機能付電力メータ2が行う送信期間判定処理も本発明の実施の形態2における送信期間判定アルゴリズム(図16)と同様であるため、説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態4における送信部211aが、集中制御期間内に割り込み送信を行う処理(図16のS418)の詳細について、説明する。
図33は、本発明の実施の形態4における機器制御機能付電力メータ2が行う集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを説明するフローチャートである。
同図において、図17と同様の処理については、同じ符号を用い説明を省略または簡略化する。具体的には、割り込みトリガーにデータを送信する処理(図17のS504)の代わりに、割り込みトリガーの後の割り込みスロットに短期信号を送信する処理(S503)が行われる。
つまり、まず、割り込み送信を行う機器制御機能付電力メータ2の送信部211aは、ポーリングトリガーの情報を参照し、自装置が送信しようとするデータの優先度指数と等しいポーリングトリガー(以下、割り込みトリガーという)の有無を判定する(S502)。
送信部211aは、割り込みトリガーがあると判定した場合(S502で「有」)、割り込みトリガーの後の割り込みスロットに予め優先度(イベント)に対応して設定された短期信号を直ちに送信する(S503)。以降のその他の処理については、図11と同様の処理を行う。
係る構成によれば、機器制御機能付電力メータ2に高い優先度のデータが発生した場合、本発明の実施の形態2における送信期間判定アルゴリズム(図16)を用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて、優先データに対応する短期信号を集中制御期間内に割り込み送信するか否かを決定する。そして、集中制御期間内に割り込み送信をすると決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズム(図33)を用いて、送信データの優先度指数に等しいポーリングトリガーに予め決められたイベントに対応した短期信号の送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する機器制御機能付電力メータ2は、送信する前にキャリアセンスするが、割り込みスロットがキャリアセンススロットより短いため、キャリアが使用されないと判断することができ、データの送信が可能となる。
なお、本実施の形態では、集中制御期間内に通常に送信する機器制御機能付電力メータ2は、送信する前にキャリアセンスするとしたが、割り込みスロットがキャリアセンススロットより短いため、キャリアセンスしなくてもよい。つまり、図18のS604の処理を実施せず、図32の計画スロットにデータの送信を行ってもよい。またキャリアセンススロットを計画スロットの前に設定したが、キャリアセンススロットを計画スロットの後に設定してもよい。
図34は、本発明の実施の形態4における消費電力収集システムが行うシナリオを説明する図である。
本シナリオでは、管理パケット生成部100aは、受信部112が複数の機器制御機能付電力メータ2から送信された短期信号の衝突を検出した場合、衝突した短期信号の優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した衝突優先度指数に基づいて衝突した端末を特定する。
また、管理パケット生成部100aは、取得した衝突優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、衝突が検出された後の期間での管理パケットを生成する。つまり、管理パケット生成部100aは、衝突を回避するために、衝突した端末のポーリングトリガーパケットを生成するとともに、割り込み可能優先度指数を衝突優先度指数に設定する。
同図に示すように、同シナリオにおける構成は、基地局(消費電力情報収集装置1)、及び端末A、端末B、端末C、端末D、端末E(機器制御機能付電力メータ2)である。
基地局は、ビーコンによって、集中制御期間の開始を全端末に通知する。端末A、Bは、ポーリングの予約が成功する端末とする。端末C、D、Eは、ポーリングの予約が失敗する端末であるが、端末Cは、優先度指数1の送信データを持つ。また、端末D、Eは、優先度指数2の送信データを持つとする。また、基地局が管理するポーリングリストの端末順番は、端末A、Bであるとする。
基地局は、ビーコンを送信した後に、ポーリングリストを参照し、端末Aのポーリングトリガーパケットを生成すると共に、割り込み可能優先度指数1を設定し、ポーリングトリガーを送信する。なお、本発明の実施の形態4の基地局は、本発明の実施の形態1の基地局と同様に、ポーリングトリガーパケットの割り込み可能優先度指数を動的に設定することが可能である。
端末Cは、ポーリングトリガーパケットを受信すると、ポーリングトリガーに記載されている割り込み可能優先度指数が、自端末の送信データの優先度指数と等しいことを検知して割り込みトリガーであると判断し、割り込みトリガーの後の割り込みスロットに、予め優先度(イベント)に対応して設定された短期信号の送信を行う。
端末Aは、自端末のポーリングトリガーを受信し、本発明の実施の形態2の集中制御期間内の送信アルゴリズムに従って、データの送信を行う前にキャリアセンスを行う。端末Aは、キャリアセンスする間に、端末Cの短期信号の送信によって一時チャネルがビジーと検出するが、端末Cの送信時間がキャリアセンスの時間より短いため、端末Cが送信を終えるとチャネルがアイドルと検出し、データの送信が可能となる。
基地局は、端末AおよびCにACKパケットを返した後に、次のポーリング対象である端末Bと優先度指数2のポーリングトリガーパケットを生成し送信する。
端末D、Eは、ポーリングトリガーを受信し、自端末の割り込みトリガーであることを判断して、割り込みトリガーの後の割り込みスロットに、短期信号を直ちに送信する。この際に、端末D、Eが同時に短期信号の送信を行うため、短期信号の衝突が発生する。
端末Bは端末Aと同様の処理を行い、データの送信を行う。
基地局は、割り込み可能優先度指数2の短期信号の衝突を検知して、端末BにACKパケットを送信した後に、優先度指数管理表を参照し、同じ優先度指数を割り当てた端末を特定する。たとえば、優先度指数管理表において端末EおよびDに同じ優先度指数を設定している場合、短期信号の衝突を回避できるように、次のポーリングトリガーパケットについて、ポーリング対象を端末D、割り込み可能優先度指数を2と設定する。
これにより、端末Dは、自端末のポーリングトリガーを受信し、集中制御期間内の送信アルゴリズムに従って、データの送信を行う。
また、端末Eは、ポーリングトリガーを受信し、自端末の割り込みトリガーであることを判断して、割り込みトリガーの後の割り込みスロットに、短期信号を直ちに送信する。このように、端末D、Eがそれぞれ違うスロットに送信するため、衝突が起こらず、両端末の送信が成功する。
係る構成によれば、端末に高い優先度のデータが発生した場合、送信期間判定アルゴリズムを用いて、データの優先度及び許容遅延に基づいて優先データに対応した短期信号を集中制御期間内に割り込み送信するか否かを決定する。集中制御期間内に割り込み送信をすると決定した場合、集中制御期間内の割り込み送信アルゴリズムを用いて、送信データの優先度指数に等しいポーリングトリガーの割り込みスロットに、短期信号の送信を行う。集中制御期間内に通常に送信する端末は、送信する前にキャリアセンスするが、割り込みスロットがキャリアセンススロットより短いため、キャリアが使用されないと判断することができ、データの送信が可能となる。
また、割り込み端末同士に短期信号の衝突が起きる場合は、基地局では、衝突した短期信号の衝突優先度指数から衝突端末を特定し、当該衝突優先度指数をポーリングトリガーの割り込み可能優先度指数に指定するとともに、衝突端末をポーリング対象端末に指定することで、高い優先度のデータを優先的に送信することができる。
以上のように、本シナリオにおける消費電力情報収集装置1によれば、機器制御機能付電力メータ2から送信された短期信号の衝突を検出し、衝突した短期信号の優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、管理パケットを生成する。つまり、消費電力情報収集装置1は衝突した短期信号を受信できないため、衝突後に、再度当該短期信号を受信するために、衝突した短期信号の優先度指数を含めた管理パケットを生成する。これにより、機器制御機能付電力メータ2に高い優先度のデータが発生し、当該データを識別する短期信号の受信時に衝突が起きた場合でも、当該衝突した高い優先度のデータを識別する短期信号を受信することができる。
次に、本発明の実施の形態における消費電力収集システムが奏する効果について、具体的に説明する。
一般家庭では、多数の家電機器を同時に利用する際、主幹ブレーカーの許容電流を超えてブレーカーが作動することで、すべての家電機器に電力の供給が遮断される問題がよくある。一方、家庭内では、調理家電、空調、照明、情報機器家電などおよそ50から60台の家電機器がある。すべての家電機器の消費電力を収集してから主幹ブレーカーの許容電流(総消費電力制限値)を超えないように家電機器を制御する方法では、データ収集に時間がかかり、家電機器を制御する前にブレーカーが落ちてしまう可能性がある。
そこで、消費電力情報収集装置1が消費電力の高い家電機器を選択し、優先かつ確実に消費電力データを受信できるように集中制御期間内にポーリングし、それ以外の低消費電力機器、及び稼動しない機器の消費電力データについては競争期間内にデータを収集することで、効率の良いデータの収集方法を図る。
しかし、端末を絞って消費電力を収集するが故に消費電力が高い家電機器が突発的に稼動する際、ポーリングリストに載っていないため、消費電力データが消費電力情報収集装置1に許容遅延内に送信できず、総消費電力が制限値に超える(ブレーカーが落ちる)可能性がある。
以下、具体的なシナリオをあげて問題を説明する。
例えば、ある時点では建物内に電気ポット1台、電子オーブンレンジ1台、テレビ1台、エアコン2台と複数の低消費電力機器(照明8台、扇風機1台、ラジオ1台、パソコン1台、ゲーム機1台、携帯充電器1台など)を含む家電機器が稼動しているとする。
また、消費電力の高い家電機器である電気ポット1台、電子オーブンレンジ1台、テレビ1台、エアコン2台をリアルタイムで優先的に収集するために、集中制御期間内にポーリングするものとする。それ以外の低消費電力機器は、競争期間内に消費電力データを送信するものとする。また建物の主幹ブレーカーの許容値は、4000Wとする。
図35は、電気ポット1台、電子オーブンレンジ1台、テレビ1台、エアコン2台の消費電力を示した図である。
また、図36は、掃除機の消費電力を示す図である。
電気ポット1台、電子オーブンレンジ1台、テレビ1台、エアコン2台の総消費電力は、図35で示した通り、およそ3500Wであり、低消費電力機器の消費電力を含めて考えると、制限値4000W近くに達することが分かる。
そして、次の時刻に、仮にユーザが新しく掃除機を使用するとする。ユーザが掃除機を使用するまで掃除機が稼動しないため、掃除機はポーリングリストに載らず、ユーザが掃除機を使用すると、掃除機の消費電力データを競争期間内に送信することになる。
また、図36で示したように、掃除機の消費電力特性(電流)は、起動した直後に50msで0Aから2Aに上昇し、その50ms後に16Aまで上昇する。つまり、50msの間に14A以上の消費電流が増大する。
したがって、総消費電力が制限値を超えないような制御を施すには、掃除機の消費電力が急上昇する前に、掃除機が稼動することを消費電力情報収集装置1に通知する必要がある。つまり、50ms(許容遅延)以内に掃除機に関するデータを送信しなければならない状況である。
図35を参考しながら、家電機器4〜7と消費電力情報収集装置1とに利用される無線システムのパラメータを以下のように仮定する。
データの通信速度:100kbps(kilobit per second)
パケットサイズ:固定長127バイト
タイムスロット:2.4ms(ミリ秒)
スーパーフレーム:64タイムスロット=154ms
競争期間内では、複数の家電機器が競争して通信するため、掃除機に関するデータは複数のスーパーフレームに渡って消費電力情報収集装置1に送信できない可能性がある。図35に示した通り、掃除機が稼動すると、600ms以上に渡って総消費電力が制限値を超えてしまいブレーカーが落ちことになる。本発明ではこの課題を解決するために考案するものである。
つまり、本発明に係る通信装置(消費電力情報収集装置1)によれば、端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを通信端末装置(機器制御機能付電力メータ2)に送信し、当該端末識別情報と優先度指数とから決定される通信端末装置から、データを受信する。つまり、通信装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置からだけではなく、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置からも、データを受信することができる。このため、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置から当該高い優先度のデータを受信することができる。
これにより、例えば掃除機に関するデータを高い優先度のデータと設定しておけば、当該掃除機に関するデータを優先的に受信することができ、総消費電力が制限値を超えてブレーカーが落ちるようなことを防止することができる。
また、端末識別情報で示される通信端末装置よりも、優先度指数で示される優先度のデータを保持する通信端末装置から、優先的にデータを受信する。つまり、通信装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置に代えて、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置からデータを受信する。このため、データを送信するように割り当てられた通信端末装置があったとしても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置から当該高い優先度のデータを受信することができる。
また、通信端末装置から送信されたデータの衝突を検出し、衝突したデータの優先度指数を、衝突が検出された後の期間での管理パケットに含まれる優先度指数として、管理パケットを生成する。つまり、通信装置は衝突したデータを受信できないため、衝突後に、再度当該データを受信するために、衝突したデータの優先度指数を含めた管理パケットを生成する。これにより、通信端末装置に高い優先度のデータが発生し、当該データの受信時に衝突が起きた場合でも、当該衝突した高い優先度のデータを受信することができる。
また、データの衝突が起きた後に、管理パケットに含まれる優先度指数として、最優先度指数から衝突優先度指数までが繰り返されるように、管理パケットを生成する。つまり、衝突したデータの優先度よりも高い優先度のデータがある場合には、当該高い優先度のデータを優先的に受信することができる。これにより、通信端末装置に、衝突したデータの優先度よりも高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを受信することができる。
また、2以上の期間のそれぞれに対応した端末識別情報と優先度指数とを含む管理パケットを生成する。このため、管理パケットに、予め定めた複数の期間の端末識別情報と優先度指数とを含ませることができるので、容易に、受信するデータの設定を行うことができる。
また、通信端末装置が制御する機器の状態に応じた優先度指数を決定し、決定した優先度指数を含む管理パケットを生成する。つまり、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときに、特定の優先度指数を定めるなど、当該機器の状態によって優先度指数を変化させる。これにより、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときのデータを、通信端末装置から優先的に受信することができる。
また、本発明に係る通信端末装置(機器制御機能付電力メータ2)によれば、受信した管理パケットに含まれる端末識別情報と優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定して、所定の期間内に当該データの送信を行う。つまり、通信端末装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置であるか、所定の優先度のデータを保持する通信端末装置である場合に、データを送信することができる。このため、通信端末装置は、データを送信するように割り当てられた通信端末装置でない場合でも、高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを送信することができる。
これにより、例えば掃除機に接続されている機器制御機能付電力メータ2が送信するデータを高い優先度のデータと設定しておけば、当該掃除機に関するデータを優先的に送信することができ、総消費電力が制限値を超えてブレーカーが落ちるようなことを防止することができる。
また、管理パケットに含まれる端末識別情報から自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定するとともに、データの送信前に他の通信端末装置から通信装置へデータが送信されているか否かを判定し、他の通信端末装置からデータが送信されていると判定した場合は、データの送信を行わない。つまり、自装置がデータを送信するように割り当てられた通信端末装置であっても、他の通信端末装置から通信装置へデータが送信されている場合は、データの送信を行わない。これにより、自装置がデータを送信するように割り当てられた通信端末装置であっても、他の通信端末装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該他の通信端末装置に、当該高い優先度のデータを優先的に送信させることができる。
また、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、管理パケットに含まれる優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、当該データの送信を行う。これにより、データを送信するように割り当てられた他の通信端末装置があるとしても、自装置に高い優先度のデータが発生した場合に、当該高い優先度のデータを送信することができる。
また、自装置が制御する機器の状態に応じて、通信装置に送信するデータの優先度指数を決定することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する。つまり、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときに、特定の優先度指数を定めるなど、当該機器の状態によって優先度指数を変化させる。これにより、通信端末装置が制御する機器が特定の状態のときのデータを、通信装置に優先的に送信することができる。
以上、本発明に係る通信装置及び通信端末装置について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
つまり、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
また、本発明は、このような通信装置または通信端末装置として実現できるだけでなく、当該通信装置及び通信端末装置を備える通信システムとして実現することができる。また、本発明は、当該通信装置または通信端末装置を構成する各処理部を備える集積回路として実現したり、当該各処理部の処理をステップとする方法として実現したりすることもできる。さらに、本発明は、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データまたは信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明に係る通信装置、通信端末装置及び通信システムは、消費電力収集システム、またセンサーネットワークのデータ収集システムに有用である。
1 消費電力情報収集装置(通信装置)
2 機器制御機能付電力メータ(通信端末装置)
3 建物
4〜7 家電機器
8 コンセント
100、100a 管理パケット生成部
101 電力測定部
102 データ保持部
103 消費電力変化量算出処理部
105 消費電力収集決定送信処理部
106 収集・制御判断処理部
107 家電制御送信処理部
108 割当期間優先度指数設定処理部
110 通信処理部
111 送信部
112 受信部
200 判定部
201 電力測定部
202 データ保持部
203 受信フレーム解析処理部
205 消費電力測定値送信処理部
206 家電制御部
207 送信判定部
208 パケット生成部
210 通信処理部
211、211a 送信部
212 受信部
303、303a 送信制御部
304 バックオフ制御部
305 送信処理部
401 送信許可判定部
403 集中制御期間送信部
501 優先度指数管理部
501a、501b 優先度指数管理表
502 優先度指数情報保持部

Claims (21)

  1. 複数の通信端末装置との間でデータの送受信を行う通信装置であって、
    前記複数の通信端末装置のうち所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する管理パケット生成部と、
    生成された前記管理パケットを、前記複数の通信端末装置に送信する送信部と、
    前記複数の通信端末装置のうち前記端末識別情報と前記優先度指数とから決定される通信端末装置から、前記所定の期間内にデータを受信する受信部と
    を備える通信装置。
  2. 前記管理パケット生成部は、
    前記通信端末装置が保持する端末データの優先度を示す前記優先度指数と、前記端末データを識別する短期信号とが対応付けられた優先度指数管理情報を記憶している優先度指数管理部を備え、
    前記受信部は、前記端末識別情報で示される第1通信端末装置からデータの送信が前記所定の期間内に許可されている場合であって、前記所定の期間内に送信が許可される優先度の前記端末データを第2通信端末装置が保持している場合、前記所定の期間のうちの前記第1通信端末装置からデータが送信される送信期間より前の短期期間内に、前記端末データを識別する前記短期信号を前記第2通信端末装置から受信し、
    前記送信部は、前記短期信号で識別される前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に制御信号を送信する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記優先度指数管理部は、前記端末データを保持する通信端末装置を示す情報が、前記優先度指数と前記短期信号とにさらに対応付けられた前記優先度指数管理情報を記憶しており、
    前記管理パケット生成部は、前記受信部が前記短期信号を受信した場合、前記優先度指数管理情報を参照し、前記短期信号に対応付けられた通信端末装置である前記第2通信端末装置に、前記所定の期間以降の後続期間内でのデータの送信を許可し、
    前記受信部は、前記後続期間内に、前記第2通信端末装置から、前記短期信号で識別される前記端末データを受信し、
    前記送信部は、前記受信部が受信した前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に前記制御信号を送信する
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記優先度指数管理部は、前記端末データが、前記優先度指数と前記短期信号とにさらに対応付けられた前記優先度指数管理情報を記憶しており、
    前記送信部は、前記優先度指数管理情報を前記通信端末装置に送信するとともに、前記受信部が前記短期信号を受信した場合に、前記優先度指数管理情報を参照し、前記短期信号に対応付けられた前記端末データから得られる制御対象の通信端末装置に前記制御信号を送信する
    請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記優先度指数管理部は、最大の優先度指数であって最低の優先度を示す最低優先度指数から、前記通信端末装置が制御する機器が前記端末データで示される動作を行った場合の電力変化量に、所定の係数を乗じた値を減じることで、前記優先度指数を算出する
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記受信部は、前記所定の期間内において、前記短期期間内に前記第2通信端末装置から前記短期信号を受信した後、前記第1通信端末装置からデータを受信する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記受信部は、複数の前記通信端末装置から送信された短期信号の衝突を検出し、
    前記管理パケット生成部は、前記衝突した短期信号の優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した前記衝突優先度指数を、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する
    請求項2〜6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記受信部は、前記所定の期間内に、前記端末識別情報で示される第1通信端末装置と、前記優先度指数で示される優先度のデータを保持する第2通信端末装置とからデータの送信が許可されている場合、前記第2通信端末装置から当該データを受信する
    請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記受信部は、複数の前記通信端末装置から送信されたデータの衝突を検出し、
    前記管理パケット生成部は、前記衝突したデータの優先度指数である衝突優先度指数を取得し、取得した前記衝突優先度指数を、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記管理パケット生成部は、前記衝突優先度指数が最も高い優先度を示す最優先度指数でない場合、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットに含まれる優先度指数として、前記最優先度指数から前記衝突優先度指数までが繰り返されるように、前記衝突が検出された後の期間での前記管理パケットを生成する
    請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記管理パケット生成部は、2以上の期間のそれぞれに対応した前記端末識別情報と前記優先度指数とを含む前記管理パケットを生成する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記受信部は、前記通信端末装置が制御する機器の状態を示すデータとして、当該機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータを受信し、
    前記管理パケット生成部は、前記受信部が受信するデータで示される当該機器の状態に応じた優先度指数を決定し、決定した前記優先度指数を含む前記管理パケットを生成する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 通信装置との間でデータの送受信を行う通信端末装置であって、
    所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを、前記通信装置から受信する受信部と、
    受信された前記管理パケットに含まれる前記端末識別情報と前記優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、自装置がデータの送信許可を得たと判定した場合、前記所定の期間内に当該データの送信を行う送信部と
    を備える通信端末装置。
  14. 前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、前記管理パケットに含まれる前記優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、
    前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、前記優先度指数で示される優先度のデータである端末データを識別する短期信号を、前記通信装置に送信する
    請求項13に記載の通信端末装置。
  15. さらに、
    前記端末データと、前記端末データの優先度を示す前記優先度指数と、前記端末データを識別する前記短期信号とが対応付けられた優先度指数管理情報を記憶するための優先度指数情報保持部を備え、
    前記受信部は、前記通信装置から前記優先度指数管理情報を受信して、受信した前記優先度指数管理情報を前記優先度指数情報保持部に記憶させ、
    前記送信部は、前記優先度指数管理情報を参照し、前記端末データに対応付けられた前記短期信号を、前記通信装置に送信する
    請求項14に記載の通信端末装置。
  16. 前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる端末識別情報と、自装置の端末識別情報とを比較することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定し、
    前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、データの送信前に他の通信端末装置から前記通信装置へデータが送信されているか否かを判定し、他の通信端末装置からデータが送信されていると判定した場合は、データの送信を行わず、他の通信端末装置からデータが送信されていないと判定した場合は、データの送信を行う
    請求項13に記載の通信端末装置。
  17. 前記判定部は、前記受信部が受信した前記管理パケットに含まれる優先度指数と、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数とを比較し、自装置が送信しようとしているデータの優先度指数で示される優先度が、前記管理パケットに含まれる前記優先度指数で示される優先度以上の場合、自装置がデータの送信許可を得たと判定し、
    前記送信部は、自装置がデータの送信許可を得たと判定された場合、当該データの送信を行う
    請求項13に記載の通信端末装置。
  18. 前記判定部は、自装置が制御する機器の消費電力データ、貯湯量、発電量、電池の残量及び運転モードの少なくとも1つを含むデータで示される当該機器の状態に応じて、前記通信装置に送信するデータの優先度指数を決定することで、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する
    請求項17に記載の通信端末装置。
  19. 通信装置と複数の通信端末装置との間でデータの送受信を行う通信システムであって、
    前記通信装置は、
    前記複数の通信端末装置のうち所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する管理パケット生成部と、
    生成された前記管理パケットを、前記複数の通信端末装置に送信する送信部と、
    前記複数の通信端末装置のうち前記端末識別情報と前記優先度指数とから決定される通信端末装置から、前記所定の期間内にデータを受信する受信部とを備え、
    前記複数の通信端末装置のそれぞれは、
    前記管理パケットを前記通信装置から受信する受信部と、
    受信された前記管理パケットに含まれる前記端末識別情報と前記優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、自装置がデータの送信許可を得たと判定した場合、前記所定の期間内に当該データの送信を行う送信部とを備える
    通信システム。
  20. 複数の通信端末装置との間でデータの送受信を行う通信装置の通信方法であって、
    前記複数の通信端末装置のうち所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを生成する管理パケット生成ステップと、
    生成された前記管理パケットを、前記複数の通信端末装置に送信する送信ステップと、
    前記複数の通信端末装置のうち前記端末識別情報と前記優先度指数とから決定される通信端末装置から、前記所定の期間内にデータを受信する受信ステップと
    を含む通信方法。
  21. 通信装置との間でデータの送受信を行う通信端末装置の通信方法であって、
    所定の期間内にデータの送信が許可される通信端末装置を示す端末識別情報と、前記所定の期間内に送信が許可されるデータの優先度を示す優先度指数とを含む管理パケットを、前記通信装置から受信する受信ステップと、
    受信された前記管理パケットに含まれる前記端末識別情報と前記優先度指数とから、自装置がデータの送信許可を得たか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定部が、自装置がデータの送信許可を得たと判定した場合、前記所定の期間内に当該データの送信を行う送信ステップと
    を含む通信方法。
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