JPWO2011148568A1 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2011148568A1 JPWO2011148568A1 JP2012517107A JP2012517107A JPWO2011148568A1 JP WO2011148568 A1 JPWO2011148568 A1 JP WO2011148568A1 JP 2012517107 A JP2012517107 A JP 2012517107A JP 2012517107 A JP2012517107 A JP 2012517107A JP WO2011148568 A1 JPWO2011148568 A1 JP WO2011148568A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- heating coil
- sub
- main
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/10—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
- H05B6/12—Cooking devices
- H05B6/1209—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
- H05B6/1218—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them with arrangements using lights for heating zone state indication
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/06—Control, e.g. of temperature, of power
- H05B6/062—Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/06—Control, e.g. of temperature, of power
- H05B6/062—Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like
- H05B6/065—Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like using coordinated control of multiple induction coils
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/10—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
- H05B6/12—Cooking devices
- H05B6/1209—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
- H05B6/1245—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them with special coil arrangements
- H05B6/1272—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them with special coil arrangements with more than one coil or coil segment per heating zone
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B2213/00—Aspects relating both to resistive heating and to induction heating, covered by H05B3/00 and H05B6/00
- H05B2213/05—Heating plates with pan detection means
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B2213/00—Aspects relating both to resistive heating and to induction heating, covered by H05B3/00 and H05B6/00
- H05B2213/07—Heating plates with temperature control means
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B40/00—Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Abstract
Description
そのような誘導加熱調理器は、設置形態によって流し台等の上面に置かれて使用される据置型と、流し台などの厨房家具の中にある設置空間にセットされるビルトイン(組込)型とに大別されるが、何れのタイプにおいても、上面のほぼ全体が耐熱ガラス板等から形成されたトッププレート(天板ともいう)で覆われ、その下方には、光源と光源の光を導光する導光体とを含む線状発光体を備えた誘導加熱調理器が広く知られている。これにより、トッププレート上に鮮明な円状の図形を表示することができるので、被加熱物を載置する場所(加熱部)や加熱中か否かを明確に表示することができる(例えば特許文献1参照)。
また一つの加熱コイルの外径サイズよりも大きな底面サイズを持つ大型の鍋を加熱する際に加熱分布に偏りが生じず、調理性能を損なうことなく加熱する、誘導加熱調理器を提供するために、第1の加熱コイルと、第1の加熱コイルの近傍に配置され、加熱コイルの最小外径が第1の加熱コイルの最小外径よりも短く且つ第1の加熱コイルと異なる円心を有する、複数の加熱コイル群と、前記第1の加熱コイルを駆動する第1のインバーター及び前記複数の加熱コイル群を駆動する第2のインバーターの出力を制御する制御部と、を備えた誘導加熱調理器も提案されている(例えば特許文献3参照)。
これにより、使用者は安心して調理を継続できる。
なお、この発明でいう加熱物載置場所とは、加熱コイルによって鍋等が加熱される目安的な場所をいうものであり、言い換えると、鍋の位置が加熱物載置場所を僅かでも外れると全く誘導加熱作用が行われないという厳密な場所をいうものではない。鍋の外形形状や底部分の材質等の状況により厳密に言えば鍋の最適な載置場所は微妙に変化するからである。
図1〜図21は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示すものであって、ビルトイン(組込)型の誘導加熱調理器の例を示している。
図1は誘導加熱調理器全体を一部分解して示す斜視図である。
図2は誘導加熱調理器の天板部を取り外した状態での本体部全体を示す斜視図である。
図3は本体部全体の平面図である。
図4は上下仕切り板などの主要な構成部品を取り外した状態の斜視図である。
図5は図1のV−V線縦断面図である。
図6は図1のVI−VI線縦断面図である。
図7は部品ケースと冷却ダクトの一部を破断して示す主要部斜視図である。
図8は加熱コイルの全体の配置を示す平面図である。
図9は左側の誘導加熱源を示す平面図である。
図10は左側の誘導加熱源の主加熱コイルの配線説明である。
図11は左側の誘導加熱源の主加熱コイルとその周辺部分の拡大平面図である。
図12は左側の誘導加熱源の主加熱コイルのコイル支持体の平面図である。
図13は制御回路全体図である。
図14は左側誘導加熱源の上方に鍋を置いて加熱動作している場合の構成図である。
図15は左側誘導加熱源上方に鍋を置いて加熱動作している場合の縦断面図である。
図16は本体の中央前方部を示す平面図である。
図17は統合表示手段を示す平面図である。
図18は左IH加熱源のみを使用している場合の統合表示手段の表示画面例を示す平面図である。
図19は制御動作のフローチャート1である。
図20は制御動作のフローチャート2である。
図21は火力変更する場合の制御動作を示すフローチャート3である。
なお、各図において同じ部分又は相当する部分には同じ符号を付している。
本発明の加熱調理器は、1つの矩形の本体部Aを備えている。この本体部Aは、通常、本体部Aの上面を構成する天板部B、本体部Aの上面以外の周囲(外郭)を構成する筐体部C、鍋や食品等を電気的エネルギー等で加熱する加熱手段D、使用者により操作される操作手段E、操作手段からの信号を受けて加熱手段を制御する制御手段F、及び加熱手段の動作条件を表示する表示手段Gを備えている。また、加熱手段Dの一部として、以下に説明する実施の形態のように、グリル庫(グリル加熱室)又はロースターと称される電気加熱手段を備えたものもある。
加熱手段Dの動作条件とは、加熱するための電気的、物理的な条件を言い、通電時間、通電量(火力)、加熱温度、通電パターン(連続通電、断続通電等)等を総称したものである。つまり加熱手段Dの通電条件をいうものである。
本体部Aは図1に示すように、上面全体を後述する天板部Bで覆われたものであり、この本体部Aは、外形形状が流し台等の厨房家具KT(図6参照)に形成した設置口K1を覆う大きさ、スペースに合わせている所定の大きさで、略正方形又は長方形に形成されている。
天板部Bは以下述べるように、上枠(枠体ともいう)20とトッププレート(上板、トップガラス、天板とも称する)21の2つの大きな部品から構成されている。上枠20は、全体が非磁性ステンレス板又はアルミ板などの金属製板から額縁状に形成され、本体ケース2の上面開口を塞ぐような大きさを有している(図3、図6参照)。
この発明の実施の形態1では加熱手段Dとして、本体部Aの上部右側位置にある右IH加熱源6R、反対に左側にある左IH加熱源6L、本体部Aの左右中心線上で後部寄りにある輻射式中央電気加熱源7及びグリル加熱室9の内部にロースター用の上下1対の輻射式電気加熱源22、23を備えている。これら加熱源は制御手段Fにより互いに独立して通電が制御されるように構成されているが、詳細は後で図面を参照しながら述べる。
右IH加熱源6Rは、本体ケース2の内部に区画形成された前記上部部品室10内部に設置されている。そして前記トッププレート21の右側の下面側に、右IH加熱コイル6RCを配置している。このコイル6RCの上端部がトッププレート21の下面に微小間隙を置いて近接しており、IH(誘導)加熱源となる。この実施の形態では例えば、最大消費電力(最大火力)3kWの能力を備えたものが使用されている。右IH加熱コイル6RCは、渦巻状に0.1mm〜0.3mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、図8に示すように中心点X2を基点として外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。右IH加熱コイル6RCの直径(最大外径寸法)は約180mm程度である。
左IH加熱源6Lは、本体部Aの左右中心線CL1(図8参照)を挟んで右IH加熱源6Rと略線対称な位置(左右中心線CL2を中心)に設置されており、右IH加熱源6Rと同様な構成になっている。この実施の形態では例えば、最大消費電力(最大火力)3kWの能力を備えたものが使用されている。また左IH加熱コイル6LCは、図11に示すように中心点X1を基点として半径R1とする2つの同心状に配置された環状の外形形状を有するものから成り、その直径(最大外径寸法)は約180mmであるが、これは後述する副加熱コイルSCを含まない寸法であり、左IH加熱コイルを構成する、後述する外側コイル6LC1と内側6LC2の内、その外側コイル6LC1の最大外径寸法である。図9に示す図ではDAに相当する。後述する副コイルSCとの差異を示すため、左IH加熱コイル6LCを構成する外側コイル6LC1と内側コイル6LC2の両者を「主加熱コイルMC」と称する場合がある(図11参照)。
また、左IH加熱コイル6LCにも同様に、その中央部に設けた空間内部には赤外線式の温度検出素子31Lが設置されている(図9、図15参照)が、あとで詳しく説明する。
輻射式中央電気加熱源7は(図2、図3参照)、図1の本体部Aの内部であって、トッププレート21の左右中心線CL1上で(図8参照)、かつ、トッププレート21の後部寄りの位置に配置されている。輻射式中央電気加熱源7は、輻射によって加熱するタイプの電気ヒーター(例えばニクロム線やハロゲンヒーター、ラジエントヒーター)が使用され、トッププレート21を通してその下方から鍋等の被加熱物Nを加熱するものである。そして、例えば、最大消費電力(最大火力)1.2kWの能力を備えたものが使用されている。
右側の上下仕切り板24Rは、鉛直に設置されており(図2、図4参照)、筐体部Cの内部で右側冷却室8Rとグリル加熱室9間を隔絶している仕切り壁の役割を果たしている。左側の上下仕切り板24Lは、同じく鉛直に設置されており(図2参照)筐体部Cの内部で左側冷却室8Lとグリル加熱室9間を隔絶している仕切り壁の役割を果たしている(図2、図4参照)。なお、上下仕切り板24R、24Lはグリル加熱室9の外側壁面と数mm程度の間隔を保って設置されている。
切欠き部24Aは左右の上下仕切り板24L、24Rにそれぞれ形成され、後述する冷却ダクト42を水平に設置する際にそれと衝突しないように設けている(図2参照)。
この実施の形態でいう送風機30は、遠心型多翼式送風機(代表的なものとしてシロッコファンがある)を使用しており(図4、図5参照)、駆動モータ300の回転軸32の先端に翼部30Fを固定したものを用いている。また送風機30は、前記右側冷却室8Rと左側冷却室8Lのそれぞれに設置され、左右の左IH加熱コイル6LC、6RC用の回路基板とそれら加熱コイル自体を冷却するようになっており、詳しくは以下で説明する。
仕切り壁42Dは、上ケース42Aの中に一体成型で直線又は曲線状に形成したリブ(凸条)形状であり、これにより部品ケース34の第1の排気口34Aに一端が連通した通風空間42Fが区画形成される(図5参照)。
この実施の形態における加熱調理器の操作手段Eは、前面操作部60と上面操作部61とからなっている(図2〜図3参照)。
本体ケース2の左右両側の前面にプラスチック製の前面操作枠62R、62Lが取り付けられており、この操作枠前面が前面操作部60となっている。この前面操作部60には、左IH加熱源6L、右IH加熱源6R、輻射式中央電気加熱源7及びグリル加熱室9の輻射式電気加熱源22、23の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ63の操作ボタン63A(図2参照)と、右IH加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する右電源スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する右操作ダイアル64Rと、同じく左IH加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する左制御スイッチ(図示せず)の左操作ダイアル64Lと、がそれぞれ設けられている。主電源スイッチ63を経由して図13に示す全ての電気回路構成部品へ電源が供給される。
上面操作部61は、図3に示すように右火力設定用操作部70、左火力設定用操作部71及び中央操作部72とからなっている。すなわちトッププレート21の上面前部において、本体部Aの左右中心線を挟んで、右側には右IH加熱源6Rの右火力設定用操作部70が、中央部には輻射式中央電気加熱源7及びグリル加熱室9に設置された輻射式電気加熱源22、23の中央操作部72が、左側には左IH加熱源6Lの左火力設定用操作部71が、それぞれ配置されている。
図16において、右火力設定用操作部70には、使用者が1度押圧するだけで右IH加熱源6Rの火力を簡単に設定することができる各火力のワンタッチ設定用キー部90が設けられている。具体的には弱火力キー91、中火力キー92、および強火力キー93の3つのワンタッチキーを備えており、弱火力キー91は右IH加熱源6Rの火力を300Wに設定し、中火力キー92は750Wに設定し、強火力キー93は2.5kWに設定する。さらに、右ワンタッチキー部の右端部に強火力キー94が設けられ、右IH加熱源6Rの火力を3kWにしたい場合には、これを押圧操作する。
同様に左IH加熱源6Lの火力設定のための左火力設定用操作部71にも右火力設定用操作部70と同様なワンタッチキー群が設置されている。
図3及び図16において、中央操作部72には、グリル(ロースト)調理およびオーブン調理に用いられるグリル加熱室9の輻射式電気加熱源22、23の通電を開始する操作スイッチの操作ボタン95と、その通電を停止する操作スイッチの操作ボタン96が並べて設けられている。
トッププレート21の右前側で、右IH加熱源6Rと右火力設定用操作部70との間の位置に、右IH加熱源6Rの火力の大きさを表示する右火力表示ランプ101Rが設けられている。右火力表示ランプ101Rはトッププレート21を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート21の下面近傍に設けられている。
この実施の形態における加熱調理器の表示手段Gは、統合表示手段100からなっている(図1、図3参照)。
図1、図3及び図16に示すように、統合表示手段100が、トッププレート21の左右方向の中央部で、前後方向の前側に設けられている。この統合表示手段100は液晶表示パネルを主体に構成され、トッププレート21を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート21の下面近傍に設けられている。
(1)左右IH加熱源6L、6Rの機能(調理動作中であるかどうか等)
(2)輻射式中央電気加熱源7の機能(調理中であるかどうか等)
(3)グリル加熱室9での調理の場合には、その加熱調理を行う場合の操作手順や機能(例えば、現在ロースター、グリル、オーブンの調理の何れが行われているかどうか)
の3つの場面に対応して、動作状況や火力等の加熱条件が、文字やイラスト、グラフなどによって明瞭に表示されるものである。
(1)左IH加熱源6Lの対応エリア100L(火力用100L1と時間用100L2の計2個)。
(2)輻射式中央電気加熱源7の対応エリア100M(火力用100M1と時間用100M2の計2個)。
(3)右IH加熱源6Rの対応エリア100R(火力用100R1と時間用100R2の計2個)。
(4)グリル加熱室9の調理用エリア100G。
(5)各種調理における参考情報を随時又は使用者の操作で表示するとともに、異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知するガイドエリア(100GDの1個)。
(6)各種調理条件等を直接入力可能な機能を有する、互いに独立した6つの入力キー141、142、143、144、145、146を表示するキー表示エリア100Fと、
(7)一つの任意表示エリア100Nと、
をそれぞれ備えている。
また前記表示エリアの背景色は、通常では全体が統一された色彩(例えば白)で表示されるようになっているが、表示エリア100Rと100Gは、前記した「複合調理」の場合は、同じ色でしかも他の加熱源の表示エリア100L、100Mとは異なる色(例えば黄色や青色など)に変化するようになっている。このような色変化は表示画面が液晶の場合は、そのバックライトの動作切り替えで可能になるが、詳細な説明は省略する。
グリル加熱室9の前面開口9Aは、図1と図6に示すように、ドア13によって開閉自在に覆われ、ドア13は使用者の操作によって前後方向に移動自在になるよう前記グリル加熱室9にレール、コロ等の支持機構(図示せず)によって保持されている。また、ドア13の中央開口部13Aには耐熱ガラス製の窓板が設置され、グリル加熱室9の内部が外側から視認できるようになっている。13Bはドア13を開閉操作するために前方に突出した取っ手である。なお、グリル加熱室9は、前述したように本体の内側後壁面との間に所定の空間SX(図6参照)が形成され、この空間を利用して後述する排気ダクト14が設置され、また排気室12が形成されている。
121は排気ダクト14の内部で、排気口9Eの下流側位置に設置された脱臭用触媒で、触媒用電気ヒーター(121H)により加熱されることで活性化し、排気ダクト14を通るグリル加熱室9内部の熱い排気から臭気成分を除去する働きをする。
前記した通り、上枠20の後部には横に長く右通風口(吸気口になる)20B、中央通風口(排気口になる)20C、左通風口20Dがそれぞれ形成されている。これら3つの後部通風口の上には、上方全体を覆うように全体に亘り無数の小さな連通孔が形成された金属製平板状のカバー132(図1参照)が着脱自在に載せられている。カバー132は金属板に連通孔用の小孔をプレス加工で形成したもの(パンチングメタルとも言う)の他に、金網や細かい格子状のものでも良い。何れにしても上方から使用者の指や異物等が各通風口20B、20C、20Dに入らないようなものであれば良い。
図4、図5において、前部部品ケース46は前記上面操作部61の各種電気・電子部品57や誘導加熱調理時の火力を光で表示する発光素子(LED)などを取り付けて固定した取付基板56を内部に収容するものであり、上面が開放した透明プラスチック製の下ダクト46Aと、この下ダクト46Aの上面開口を塞ぐように密閉する蓋となる透明プラスチック製の上ダクト46Bとから構成されている。下ダクト46Aの右端部と左端部にはそれぞれ通風口46R、46Lが開口しており(図4参照)、また中央の後部には通風を許容する切欠き46Cが形成されている。
図6に示すように、排気ダクト14の脱臭用触媒121より下流側に、一段階下方へ凹ませた形状の筒状底部14Bが形成されている。通気孔14Cはこの筒状底部14Bに形成されている。送風機106はこの通気孔14Cに臨ませた補助排気用の軸流形送風機で、106Aはその回転翼、106Bはその回転翼106Aを回転させる駆動モータであり、排気ダクト14に支持されている。グリル加熱室9で調理中、そのグリル加熱室9は高温になるから自然と内部気圧が上昇し、それに伴って高温の雰囲気が排出され、排気ダクト14を上昇してくるが、その送風機106を運転して矢印Y7で示すように本体部Aの内部の空気を排気ダクト14に取り入れることにより、その新鮮な空気にグリル加熱室9の高温空気は誘引され、温度が下がりながら排気ダクト14の上端部開口14Aから矢印Y8で示すように排気される。
この実施の形態における加熱調理器の制御手段Fは、通電制御回路200からなっている(図13参照)。
図13は、この加熱調理器の制御回路全体を示す構成要素図であり、該制御回路は、1つ又は複数のマイクロコンピュータを内蔵して構成されている通電制御回路200によって形成されている。通電制御回路200は、入力部201と、出力部202と、記憶部203と、演算制御部(CPU)204と、の4つの部分から構成され、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給されて、全ての加熱源と表示手段Gを制御する中心的な制御手段の役目を果たすものである。図13において、100V又は200V電圧の商用電源に対し、整流回路(整流ブリッジ回路ともいう)221を介して右IH加熱源6R用のインバーター回路210Rが接続されている。
なお、主インバーター回路MIVと、副加熱コイル用のインバーター回路SIV1〜SIV4とは、常に同時に駆動する必要はなく、例えば、通電制御回路200が指令する火力によっては、短い時間間隔で交互に加熱動作を行うように切り替えても良い。ここで「同時」とは、通電開始のタイミングと通電休止のタイミングが全く同時である場合をいう。
図13において、温度検出回路240には以下の各温度検出素子からの温度検出情報が入力される。
(1)右IH加熱コイル6RCの略中央に設けた温度検出素子31R。
(2)左IH加熱コイル6LCの中央部に設けた温度検出素子31L。
(3)輻射式中央電気加熱源7の電気ヒーター近傍に設けた温度検出素子241。
(4)グリル加熱室9の庫内温度検出用の温度検出素子242。
(5)統合表示手段100の近傍に設置した温度検出素子243。
(6)部品ケース34の内部の2つの放熱フィン43A、43Bに密着して取り付けられ、それら2つの放熱フィンの温度を個別に検出する温度検出素子244、245。
図9、図11及び図12において、左IH加熱コイル6LCの外側コイル6LC1は中心点X1を有した最大外径がDA(=半径R3の2倍)の環状のコイルであり、内側コイル6LC2は外側コイル6LC1の内側に空間270を置いて環状に巻かれたコイルであり、同じ中心点X1を有している。このような同心円上にある二つの環状コイルから主加熱コイルMCを構成している。
図9に示した直線Q1は、4つの副加熱コイルSC1〜SC4の、内側の湾曲縁、言い換えると湾曲した円弧の一方の端RA(言い換えると、始点)と中心点X1を結ぶ直線である。同じく、直線Q2は、副加熱コイルSC1〜SC4の、円弧の他方の端RB(言い換えると、終点)と中心点X1を結ぶ直線である。この2つの端RAと端RBの間(始点と終点の間)の長さ、つまり主加熱コイルMCの外周面に沿って半径R2で湾曲する(副加熱コイルSCの)円弧の長さが大きいことが加熱効率の観点から望ましい。それは後述するように、主加熱コイルMCの外周縁と、副加熱コイルSC1〜SC4との間で、高周波電流が同じ向きで流れ、磁気的干渉を低減するように工夫しているからである。しかしながら現実的には、隣り合う2つの副加熱コイルSC1〜SC4の間では高周波電流の向きが反対になるため、これによる影響が問題になる。この影響を抑制するため、一定距離(後述する空間273)を離している。このため、円弧の長さには一定の限界がある。具体的には図9、図11に示したものにおいて、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4との間の電気絶縁距離となる空間271が仮に5mmであった場合、主加熱コイルMCの外径はR1の2倍=180mmであるから、R2=180mm+5mm+5mm=190mm、R2の円周の長さは、約596.6mm(=直径R2の190mm×円周率3.14)になる。従って副加熱コイルSC1〜SC4が4個均等に(角度90度ずつ)配置されている場合、4分の1の長さは149.15mmになる。Q1とQ2で構成される角度は90度ではなく、例えば60度〜75度である。そこで70度の場合は、前記149.15mmは、70度÷90度の比率(約0.778)×149.15mmの式から約116mmになる。つまり、各副加熱コイルSC1〜SC4の最も内側の円弧の長さは約116mmである。
またこの実施の形態1のように副加熱コイルSCが4個の場合、主加熱コイルMCの周囲360度の内、280度(=前記した70度の4倍)の範囲が主加熱コイルMCの外周面に沿って(曲率半径R2で)湾曲した(副加熱コイルSCの)円弧であるから、約77.8%(=280度÷360度)の範囲(この率を、以下の説明で「合致率」という)において主加熱コイルMC外周縁と、副加熱コイルSC1〜SC4内周縁の向きが合致(並行)していると言える。これは主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4との間で、高周波電流を同じ向きに流すことが可能となる度合いが大きいことを意味し、磁気的干渉を低減して被加熱物Nに加熱効率を高める上で貢献している。なお、図9、図11は説明を分かり易くするため、主加熱コイルMCや副加熱コイルSC1〜SC4など各構成部分の大きさを比例尺で描いていない。合致率が大きい程、高周波電流が同じ向きに流れて、2つの加熱コイルの隣接する領域で磁束密度高め合う長さが大きく加熱効率の観点で望ましいが、実際には前記空間273を確保するため限界があり、100%にはできない。合致率は望ましくは、60%以上あれば、加熱効率をよく構成することができる。
なお、図11において、直径R3の大きさは、R2+(2×副加熱コイルSCの主加熱コイルMCに隣接した側の集合線全体の平均的横幅W1)+(2×副加熱コイルSCの外側の集合線全体の平均的横幅W2)であるから、W1=15mm、W2=15mmとすると、R3は250mm(=190mm+30mm+30mm)である。空間271は前記した最小寸法の5mmではなく、例えば10mmでも良い。空間はそれぞれ別の電源から電気が供給される主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4という二つの物体間の絶縁性を保つために必要な絶縁空間であるが、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の間を遮るように、磁器や耐熱性プラスチック等の電気絶縁物を例えば薄い板状にして介在させれば、空間271の電気絶縁性が向上し、空間271の寸法を更に小さくすることができる。
なお、主加熱コイルMCに対して、例えば上面から見て時計回り方向に駆動電流を流したときは、副加熱コイルSC1〜SC4に対して反時計回り方向に駆動電流を流す。
駆動電流の方向は、時分割で交互に反対方向に切り替えられる(交流)。
図9、図11、図13及び図15において、個別発光部276は前記主加熱コイルMCと同じ同心円上に点在するように4箇所設置された発光体である。この個別発光部276は、電球や有機EL、LED(発光ダイオード)などを用いた光源(図示せず)と、この光源から入射した光を導光する導光体とを備えており、図13に示す駆動回路278によって駆動される。
図9、図11、図13及び図15において、広域発光部277は前記個別発光部276と同心円上に存在するように、個別発光部276の外側を所定の空間275を置いて囲んだ、最大外径寸法がDCである環状の発光体である。この広域発光部277は、前記個別発光部276と同様に光源(図示せず)と、この光源から入射した光を導光する導光体とを備えており、図13に示すように駆動回路278によって駆動される。
案内マーク6LMの位置は主加熱コイルMCの外径寸法DAに略対応しているが、個別発光部276は副加熱コイルSC1〜SC4を包囲するような大きさであるからである。
また、トッププレート21に表示された円形の協同加熱エリアマークEMの位置と、広域発光部277の位置とは大体一致しているが、協同加熱エリアマークEMは通常印刷等によってトッププレート21の上面に形成されるので、その印刷や塗装の皮膜(可視光線を殆ど透過しない材質が用いられている)を考慮し、その僅か数mm程度外側位置に、広域発光部277の上端面が近接対向するように設定されている。なお、協同加熱エリアマークEMの透光性が確保されれば、完全に一致させても良い。
前記赤外線センサー31Lは、図9に示すように31L1〜31L5の5個から構成されており、この内、赤外線センサー31L1は前記空間270に設置されている。この温度センサー31L1は主加熱コイルMCの上に置かれる鍋等の被加熱物Nの温度を検知するものである。この主加熱コイルMCの外側には、各副加熱コイルSC1〜SC4のための赤外線センサー31L2〜31L5がそれぞれ配置され、これら赤外線センサーは全て前記コイル支持体290に形成された突起状の支持用突起部290Aの中に設置されている。
次に、上記の構成からなる加熱調理器の動作の概要を説明する。
電源投入から調理準備開始までの基本動作プログラムが、通電制御回路200の内部にある記憶部203(図13参照)に格納されている。
使用者は、まず電源プラグを200Vの商用電源に接続し、主電源スイッチ63の操作ボタン63A(図2参照)を押して電源を投入する。
以上のようにして通電制御回路200には、主要な構成部分の回路電流や電圧、温度などのデータが集まるので、通電制御回路200は、調理前の異常監視制御として、異常加熱判定を行う。例えば、統合表示手段100の液晶基板周辺の温度がその液晶表示基板の耐熱温度(例えば70℃)よりも高い場合、通電制御回路200は異常高温と判定する。
次に、調理前異常監視処理を終えたあとに調理モードに移行した場合について、右IH加熱源6Rを使用した場合を例にして説明する。
右IH加熱源6Rを使用する方法には、前面操作部60を使用する場合と、上面操作部61を使用する場合の2つがある。
まず、前面操作部60を使用する場合について説明する。
使用者は、最初に前面操作部60の右操作ダイアル64Rを右か左へ回す(回した量に応じて火力が設定される)。
使用者が鍋(被加熱物N)を大きいものに変更し、再度調理開始の操作を行えば再度調理を再開することができる。
また、使用した高温のてんぷら用鍋(被加熱物N)がそのままトッププレート21の中央部上に置かれている場合もその高温(200℃近くある)の鍋(被加熱物N)からの熱を受ける。
そこで、この実施の形態1では、統合表示手段100の温度上昇を抑制するため送風機30により左右両側から空冷している。
この放出された空気の温度は、途中で高温の発熱体や発熱性電気部品などを冷却していないから、排気口37Cから出た直後の温度と殆ど同じであり、新鮮な空気のままである。
次に、上面操作部61(図3参照)を使用する場合について説明する。
既に通電制御回路200は起動され、統合表示手段100の液晶表示部の駆動回路215(図13参照)も予備起動されているから、統合表示手段100の液晶表示部には全ての加熱源を選択する入力キーが表示されている。そこで、その中の右IH加熱源6Rを選択する入力キー(図1または図17に示す143〜145の何れかが当該キーになる)を押せば、液晶表示部の右IH加熱源6Rの対応エリア100R(火力用100R1と時間用100R2の計2個)の面積が自動的に拡大され、さらにその状態で各入力キー142〜145は場面毎に入力機能が切り替えられて表示されるので、その表示された入力キーを次々に操作すれば、調理の種類(メニューとも言う。例えば、天ぷらや、湯沸し、煮込み、保温など)と、火力レベルや加熱時間などの調理条件が設定される。
そして次に前記したように通電制御回路200は鍋適否判定処理を実施し、適合する鍋(被加熱物N)であると判定した場合、通電制御回路200は右IH加熱源6Rに、使用者が設定した所定の設定火力を発揮するように、自動的に適応する通電制御処理を実行する。これにより右IH加熱コイル6RCからの高周波磁束により被加熱物Nの鍋が高温になり、電磁誘導加熱調理動作(調理モード)に入る。
右火力設定用操作部70には、使用者が1度押圧するだけで右IH加熱源6Rの火力を簡単に設定することができる各火力のワンタッチ設定用キー部90が設けられており、弱火力キー91、中火力キー92、および強火力キー93の3つのワンタッチキーを備えているから、前記統合表示手段100の入力キー操作による少なくとも1つのメニュー画面を経由することなく、弱火力キー91、中火力キー92、強火力キー93または3kW用キー94を押せば、その1回の操作で火力を入力できる。なお、左IH加熱源6Lを使用した調理も以上と同じ操作で開始できる。
次に、グリル加熱室9の輻射式電気加熱源22、23(図6参照)に通電した場合について説明する。この調理は右IH加熱源6Rや左IH加熱源6Lによる加熱調理中にも行えるが、輻射式中央電気加熱源7とは同時に行えないようにインターロック機能を組み込んだ制限プログラムが通電制御回路200に内蔵されている。これは調理器全体の定格電力の制限を超えることになるからである。
そのような楕円状の鍋(被加熱物N)が載置されて加熱調理が開始されると、楕円状の鍋(被加熱物N)が温度上昇していくが、主加熱コイルMCの赤外線センサー31L1(図9参照)と、副加熱コイルSC1の赤外線センサー31L2の双方は、他の赤外線センサー31L3、31L4、31L5の受光量との比較では外乱光(室内照明の光や太陽光など)の入力が少なく、温度上昇傾向にあるという現象を示すので、このような情報を基にして前記被加熱物載置判断部280が、楕円状の鍋(被加熱物N)が存在しているという判定を行う。
尚、このような表示形態ではなく、図18に示すように統合表示手段100の液晶表示画面にて文字で直接表示するものでも良い。
このフローチャートの制御プログラムは、通電制御回路200の内部にある記憶部203(図13参照)に格納されている。
図19において、調理を開始する場合、まず図1に示す調理器本体部Aの前面操作部60に設けた主電源スイッチ63の操作ボタンを押してONにする(ステップ1。以下、ステップは「ST」と省略する)。すると通電制御回路200には所定の電圧の電源が供給され、通電制御回路200は自ら調理器全体の異常有無チェックを実行する(ST2)。通電制御回路200自身の制御プログラムにより自己診断し、異常がない場合には送風機30の駆動モータ300を駆動するためのモータ駆動回路33(図13参照)が予備駆動される。また、左IH加熱源6L、統合表示手段100の液晶表示部の駆動回路215もそれぞれ予備起動する(ST3)。
ST3に進むと、通電回路200は、駆動回路278を制御して、全ての個別発光部276と広域発光部277を一斉に発光、点灯させる(黄色の光、形態1)。なお、個別発光部276又は広域発光部277の何れかが先に1つずつ発光、点灯し、次に別の発光部が発光、点灯し、次第に発光部の数が増えるという方法で全ての個別発光部276と広域発光部277が発光、点灯をすることでも良い。そしてこのように全ての個別発光部276と広域発光部277が(形態1で)発光、点灯したままの状態で使用者からの次の指令を待つ状態になる。なお、ここで全ての個別発光部276と広域発光部277は、例えば黄色の光を連続的に発している状態である(ST3A)。
このように左右IH加熱源6L、6Rの何れかを選択した場合、予め定められた火力に基づいて自動的に調理開始を行うので、新たに調理開始指令を入力キーやダイアル、操作ボタンなどで行わなくて良い。
また高温報知もその個別発光部276と広域発光部277を利用して行うので、部品点数を増やすことなく、安全性の高い調理器を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、トッププレート21上に載置された被加熱物Nを加熱する主加熱コイルMCと、この主加熱コイルの外側にそれぞれ隣接して設置された複数個の副加熱コイルSC1〜SC4からなる副加熱コイル群SCと、主加熱コイルMCに高周波電流を供給する主インバーター回路MIVと、副加熱コイル群の個々の副加熱コイルにそれぞれ高周波電流を独立して供給する副インバーター回路群SIV1〜SIV4と、主加熱コイルと第1及び又は副加熱コイル上に同じ被加熱物Nが載置されているか否かを判断する被加熱物載置判断部280、使用者によって操作される誘導加熱時の火力を設定する入力部64R、64L、70、71,72、90、94、142〜145と、この入力部の設定情報が表示される統合表示手段100と、前記入力部の設定情報に基づき前記主インバーター回路MIVと、副インバーター回路群SIV1〜SIV4の出力を独立して制御するとともに前記統合表示手段100を制御する通電制御回路200と、を備え、通電制御回路200は、前記被加熱物載置判断部280からの情報に基き前記主加熱コイルMSと副加熱コイル群SCとによる協同加熱動作が開始された場合、使用者の設定した所定火力となるように、主インバーター回路MIVの出力と副インバーター回路群SIV1〜SIV4の出力とを所定の配分に制御し、その後協同加熱動作する副加熱コイルSCの数が増加、減少、又は他の副加熱コイルに切り替わった状態では、変化前の出力配分を維持し、前記表示手段100は、前記協同加熱動作中における副加熱コイルの数の増加、減少又は他の副加熱コイルへの切り替えに拘らず、前記所定の火力が目視できる表示をする構成にしてある。
なお、図示していないが、実際にはインバーター回路MIV、SIV1〜SIV4に対する電源の入力電流値も検知し、前記したように電流センサーによるコイルの出力側の電流値と両方を併用して適切な制御をするものでも良い。
なお、火力120Wや300Wの場合、火力配分3:2でも最小駆動火力50W以上が維持できない場合があるので、その場合は、統合表示手段100の対応エリア100L1に「設定された火力が小さすぎて加熱調理できません。火力を500W以上に設定して下さい」のように火力変更を促す表示がされるか、または主加熱コイルMCだけの加熱に制限するなどの制御が行われる。実際に主加熱コイルMCと副加熱コイルSCの両方に跨るような大きな鍋を120Wや300Wで加熱する場面は想定しにくいので、上記のような制御をしても実際の使い勝手を損なう懸念はない。
なお、この発明の実態形態1において協同加熱時に、主加熱コイルMCと副加熱コイル群SC1〜SC4との火力比を略一定に維持するとしているが、協同加熱中のあらゆる場面において常に火力比を「所定の比」に維持することに本発明は限定したものではない。例えば、火力設定を使用者が変えた場合に、その変更直後は過渡的に制御が安定しない場合があり、目標とする火力比から一時的に外れることがある。また鍋を協同加熱中に横に移動させたり、短時間だけ持ち上げたりした場合、そのような挙動を電流センサー227、267A〜267Dが検知して誤った使用方法でないかどうか等を識別することが必要であり、適当な制御処理を選択する時間が必要となる。この識別や適応制御の実行が確定するまでの間、目標とする火力比から一時的に外れることがあっても良い。使用者は瞬間的な印加電流の変化などを知るよりも、自分が設定した火力が意図に反して変更されていないことを確認できれば、調理の過程で不安感を抱くことがない。
なお、火力設定を使用者が変えない場合であっても、別の調理メニューを使用者が選択した場合、主加熱コイルMCと副加熱コイル群SC1〜SC4との火力比は変わる場合がある。例えば外形が長方形の大型のフライパンを用い、それを前後方向に長くなるように、かつ中心点X1より少し左側位置でトッププレート21の上に置いてハンバーグを数個焼いている場合は、図9に示した主加熱コイルMC並びに左斜め前の第2の副加熱コイルSC2と左斜め後部の第4の副加熱コイルSC4で加熱することになるが、そのフライパン底面全体が平均的に温度上昇するよう、例えば火力1.5KW又は2KWが推奨され、所定の火力比で主加熱コイルMCと副加熱コイルSC2、SC4に対する供給電力量の制御目標値が設定されるが、同じ位置に同じフライパンを置いて2KW又は1.5KWで今度は数個以上の卵を使った卵焼きをする場合、フライパン底面全体に調理の具材(卵を溶いたもの)が薄く広がるので、フライパンの底面中央部より周辺部の温度上昇を早め、周辺部の火力を少し強めた方が調理の出来映えが良い場合がある。そこでこのような調理メニューの場合は、2つの副加熱コイルSC2、SC4全体の火力の方を、主加熱コイルMCの火力よりも大きくする。このように実際の調理メニューの内容によっては、主加熱コイルMCと副加熱コイル群SC1〜SC4との火力比を(同じ火力レベルであっても)変えることが望ましい。
なお、この実施の形態1では、主加熱コイルMC側の方が副加熱コイル群SC1〜SC4全体の火力よりも大きな火力を発揮するように設定されているが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。主加熱コイルMC側と個々の副加熱コイルSC1〜SC4の構造や大きさ、あるいは副加熱コイルSCの設置数などの条件によって、色々な変更が可能であり、例えば、副加熱コイル群SC1〜SC4全体の火力の方を主加熱コイルMCの火力よりも大きくしたり、両者を同じにしたりしても良い。但し、一般家庭での使用を考えた場合、通常は円形の普通サイズの鍋、例えば直径20cm〜23cm程度の鍋を使用する頻度が高いので、そのような一般的な鍋を使用した場合、主加熱コイルMC単独で誘導加熱することになるから、このような調理に必要な最低火力を発揮できる配慮をすることが望ましい。また協同加熱時、つまりある時間内において2つ以上の独立した誘導加熱コイルを共に駆動して磁気的に連携させる場合は、主インバーター回路MIVと副インバーター回路SIV1〜SIV4の動作タイミングを合わせることが安定した確実な制御の観点から望ましい。例えば、主インバーター回路MIVと第1の副インバーター回路SIV1による加熱の開始タイミング、加熱の停止タイミング、火力の変更タイミングの少なくとも何れか1つを合わせることが望ましい。この一例としては、主インバーター回路MIVと第1の副インバーター回路SIVIが同時に動作している状態から、第2の副インバーター回路SIV2に動作が切り替わる際、主インバーター回路MIVと第1の副インバーター回路SIVIの動作を同期させて停止し、その後、主インバーター回路MIVと第2の副インバーター回路SIV2の2つを同時に駆動させるようにすることが考えられる。なお、主インバーター回路MIVと各副インバーター回路SIVは、駆動直後の所定時間(例えば10秒間)だけは所定の低火力に制限され、この所定時間内に実施の形態1において図19〜図21で示したような、異常があるかどうかの判定処理(ST2)や、鍋の載置有無判定処理(ST5)、鍋適正判定処理(ST6)などの一部又は全部を割り込み処理し、問題なければ、その後自動的に使用者が設定されている火力まで増加させて調理続行するという制御にしても良い。
また、前述した実施の形態1では、左IH加熱コイル6LCが誘導加熱中である場合には左冷却室8Lの送風機30のみを運転し、右冷却室8Rの送風機30は運転しない、という前提で説明したが、加熱調理器の使用状態(例えば左右IH加熱コイル6LC、6RCを同時に駆動して直前まで別の調理をしていたとか、あるいは輻射式中央電気加熱源7やグリル加熱室9を使用するとかのケースをいう)や、上部部品室10の温度等の環境によっては、左右の冷却室8L、8Rの各送風機30を同時に運転しても良く、また左右それぞれの送風機30の運転速度(送風能力)は常に同じではなく、一方又は両方を調理装置使用状態に応じて適宜変化させるようにしても良い。
なお、この発明の実態形態1で、主加熱コイルMCと1つ以上の副加熱コイルSC1〜SC4の上に、同一の鍋(被加熱物N)が載っていることを被加熱物載置判断部280が「判断する」と説明しているが、実際に鍋が1つであること自体は判断していない。つまり現実に置かれた鍋の数をカウントする処理は採用していない。この種の誘導加熱調理器においては、一つの誘導加熱コイルの上に複数個の被加熱物Nが同時に載せられた状態で調理されるということは想定しにくいので、本発明者らは、前記した電流センサー227、267A〜267Dによって主加熱コイルMCと1つ以上の副加熱コイルSC1〜SC4のインピーダンスの大きさを検知し、そのインピーダンスに大きな差がない場合を「同一の鍋(被加熱物N)が載っていること」とみなすことにしたものである。言い換えると、被加熱物載置判断部280は図14に示すように、主加熱コイルMCと1つ以上の副加熱コイルSC1〜SC4に流れる電流の大きさが分かるから、それぞれのインピーダンスの大きさが分かる。そこでこのインピーダンスの値が所定の範囲に入っている場合には、同一の鍋(被加熱物N)が載っているという判断信号を通電制御回路200に送信する。同じように赤外線センサー31で温度を検知する場合も、複数個の加熱コイルに対応した各赤外線センサー31の検出温度が同等であるかどうかという比較結果から同一の鍋(被加熱物N)が載っていると被加熱物載置判断部280が判断するものであり、前記した鍋の有無によって受光量が変化することを利用した光センサーという手段を用いる場合も、光の受光量の大小比較から主加熱コイルMCと1つ以上の副加熱コイルSC1〜SC4の上に鍋が載っていると処理することが現実的である。
図22、図23は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を示すものであり、図22は誘導加熱調理器の左側誘導加熱源の主加熱コイルとその周辺部分の拡大縦断面図、図23はその統合表示手段を示す平面図である。なお、前記実施の形態1の構成と同一又は相当部分には同一符号を付している。
さらにこの実施の形態2では、統合表示手段100の表示画面には、使用されている加熱源の個別の消費電力を数値とグラフで表示する3つの表示部313L、313M、313Rが加熱動作中に現れる。図23では3kW、0kW及び0.8kWの表示が消費電力を意味している。
図23のZ1は、主加熱コイルMCと4つの副加熱コイルSC1〜SC4との協同加熱が行われていることを示す前記図形311と、火力情報表示位置との相互間隔(距離)を示す。図23では図形311の表示位置は、同じ統合表示手段100の左加熱源6Lの対応エリアL1の中であり、火力情報「3kW」という表示とZ1の距離をおいて隣接している。つまり火力情報の表示位置と協同加熱動作の表示位置は隣接している。なお、このZ1の実際の大きさは、使用者が数十cm〜1m(メートル)程度離れたトッププレート21の上面の左側部分を視角に入れて調理している際に、その視線を上下・左右に変化させずに火力表示と協同加熱動作表示を同時に視認できるよう10cm以下が望ましいが、この数値に本発明は何ら限定されるものではない。隣り合っていないが、相互の位置関係が近い場合を「近接」という。
火力の情報表示位置と協同加熱動作を示す情報の位置が「近接」という場合は、使用者が調理器の上面にある統合表示手段100などの表示手段を視角に入れて調理している際に、その視線を上下・左右に大きく変化させずに見える程度の範囲をいう。言い換えると、例えば使用者が先に火力情報を視認し、その後協同加熱動作の確認をする場合、前者から後者の確認のために大きく頭を動かしたり、視線を動かしたりしないで済む範囲と言える。
図24、図25は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を示すものであり、図24は左側の誘導加熱源を示す平面図、図25はその左側加熱源の火力表示部分を示す平面図である。なお、前記実施の形態1の構成と同一又は相当部分には同一符号を付している。
なお、協同加熱動作をしていることは「主・副コイル加熱中」という表示CMでも同時に分かる。
入力キー330〜336は火力用の入力キーであり、本体上面のトッププレート21の表面部分に、静電容量式のスイッチによって形成されており、各入力キーの電極部に対応して、トッププレート21の下方には表示部100LXを構成する単一画面又は複数の並んだ画面から構成された液晶表示画面がある。その液晶表示画面によって各火力設定用の入力キー330〜336の位置が識別可能となる。これら入力キー330〜336は、各火力値に対応して7個設けてあり、1回のタッチ操作でダイレクトに火力設定できる。特定の火力を選択すると、その入力キー部分は誘導加熱中に光り続ける。図の例では強火力(2kW)を「強火力:5」334により選択した状態であり、他の入力キーよりも裏側から放射される光により強調される。
入力キー146Lは実施の形態2の入力キー146Lと同様なキーであり、前記した7つの火力用の入力キー330〜336のように、調理開始の前の段階から調理完了までの期間中、適宜自動的に(即ち、通電制御回路200の制御の下に)液晶画面上に現れたり消えたりし、調理の開始と終了との2つの指令を通電制御回路200に与えるものである。また調理の加熱前の最初にこれを押すと、左IH加熱源6Lを選択できる。その後誘導加熱中にこれを押すと、誘導加熱は即時に停止できる。再び押せば誘導加熱を開始できる。高温報知部分338は誘導加熱中に、トッププレート21が高温になることを警告の意味で表示するものである。図に示すように文字で示しても良いし、図形で示しても良い。
図26、図27は本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を示すものであり、図26は左側の誘導加熱源を示す平面図、図27はその左側加熱源の火力表示部分を示す平面図である。なお、前記実施の形態1の構成と同一又は相当部分には同一符号を付している。
また個別発光部276は、協同加熱している場合と、協同加熱していない場合で、放射する光の色を異ならせている。
入力キー330〜336は火力用の入力キーであり、本体上面のトッププレート21の表面部分に、静電容量式のスイッチによって形成されており、そのスイッチの電極部に対応して、トッププレート21の下方には表示部100LXを構成する単一画面又は複数の並んだ画面から構成された液晶表示画面がある。その液晶表示画面によって各火力設定用の入力キー330〜336の位置が識別可能となる。これら入力キーは、各火力値に対応して7個設けてあり、1回のタッチ操作でダイレクトに火力設定できる。
火力設定された瞬間に、その入力キー単体と、火力の段階を示す表示である「中火力、強火力」などの文字部分とは下方に配置された光源(例えば発光ダイオードなど)で光るから、この発光有無を見て、使用者はどの入力キー330〜336の火力が有効であるかどうかを知ることができる。
図27のZ1は、主加熱コイルMCと4つの副加熱コイルSC1〜SC4との協同加熱が行われていることを示す図形311、312と、火力情報表示位置との距離を示す。図27では図形311、312の表示位置は、専用の表示部100LXの表示画面の中であり、火力情報「2kW」という表示と(副加熱コイルの一つを示す)図形312とは、距離Z1を隔てているが隣接している。つまり火力表示と協同加熱動作表示が隣接している。またZ2は、主加熱コイルMCを示す図形311と、前記火力用入力キー334の「強火力」という表示部分との距離を示す。
なお、このZ1、Z2の実際の大きさは前記実施の形態2で説明したように、10cm以下が望ましいが、この数値に本発明は何ら限定されるものではない。この実施の態様のように、火力用の入力キー334のように、「強火力」という表示が対応し、かつその入力キー334が他の入力キーとは異なった表示形態になっていれば、その入力キー部分で同時に火力情報も表示されていることになる。
入力キー146Lは実施の形態2の入力キー146Lと同様なキーであり、前記した7つの火力入力キー330〜336のように、調理開始の前の段階から調理完了までの期間中、適宜自動的に液晶画面上に現れたり消えたりし、調理の開始と終了との2つの指令を通電制御回路200に与えるものである。また調理の加熱前の最初にこれを押すと、左IH加熱源6Lを選択できる。その後誘導加熱中にこれを押すと、誘導加熱は即時に停止できる。再び押せば誘導加熱を開始できる。高温報知部分338は誘導加熱中に、トッププレート21が高温になることを警告の意味で表示するものである。
図28、図29は本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器を示すものであり、図28は本体全体を示す平面図、図29は誘導加熱調理器の左側誘導加熱源の主加熱コイルとその周辺部分の拡大縦断面図、図30はそのトッププレートの半分から左側の要部を示す平面図で、協同加熱動作を実行している状態を示したもの、図31は同じくそのトッププレートの半分から左側の要部を示す平面図で、協同加熱動作をしていない状態を示したものである。なお、前記実施の形態1〜4の構成と同一又は相当部分には同一符号を付している。
特定の火力を選択すると、その入力結果は前記液晶表示画面45Lに表示される。またその火力に対応して所定の火力配分結果も表示337によって使用者に示される。
図29に示すように、この実施の形態5では、主加熱コイルMCが載置される耐熱プラスチック製の円板状のコイル支持体290Xの周囲に、所定の間隙352を置いて4個の副加熱コイルSC1〜SC4を載置したドーナッツ状の耐熱プラスチック製コイル支持体290Yを配置している。これら2つのコイル支持体290X、290Yは、天井面となる上面全体に多数の噴き出し孔42Cを有する送風ダクト353の上に固定されている。この送風ダクト353は前記実施の形態2における上ケース42Aと下ケース42Bが一体になったものである。この送風ダクト353の内部空間354は、図29の矢印Y4で示すように強制的に冷却風が導入される。透孔355は外側のコイル支持体290Yにおける外周部分に、中心線CL2を中心とした円の上に合計4ケ所点在するように90度間隔で形成されており、第1、第3の副加熱コイルSC1、SC3はその右側位置に、また第4の副加熱コイル用はその左側に、また第2の副加熱コイル用はその手前位置にそれぞれ設けられている。
導光孔356はこれらの透孔に対応して送風ダクト353の天井面に形成されたものであり、円形または楕円形状を有している。個別発光部276は発光ダイオードなどの発光素子から構成された点光源又はそのような光源の光を所定の円形範囲に広げて光らせるものであり、STCは前記した中央発光部(主加熱コイル発光部)である。これら中央発光部STCと個別発光部276が点灯した場合は、図29に一点鎖線の矢印で示すように、トッププレート21を透過する可視光線の表示光が発せられる。なお、変形例として、各副加熱コイルSC1〜SC4の外側近傍位置に、前記透孔355がある程度細かい間隔で点在するように形成されている場合は、トッププレート21の上からは表示光が点線状態で視認できる。
図29に示すように、中央発光部(主加熱コイル発光部)STCは、前記コイル支持体290Xと290Yの間に形成された所定の間隙352を利用して、その間隙から表示の光をトッププレート21側へ放射する構成である。ホルダー板357は中央発光部STCの発光素子を送風ダクト353の内側天井面に固定するものである。防磁リング291はコイル支持体290Yの外周縁を覆うようにそれに密着して又は近接して設置されている。
なお、前記間隙352は、主加熱コイルMCの最も外側周面と副加熱コイルSC1〜SC4の内側周面との間の空間271と略同一寸法を有している。なお、フェライト板73は磁束漏洩防止材となるものであり、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の電流が流れる向きと直交又は交差するように、それら各コイルの下方位置にあって、各コイルの中央部からそれぞれ放射状に4又は8個ずつ配置されている。
また、図29に示したように、中央発光部(主加熱コイル発光部)STCと個別発光部276は、送風ダクト353の内部空間354内部に配置されているので、主加熱コイルMCや副加熱コイルSC1〜SC4を冷却するために外部から供給された冷却風が、それら加熱コイルに至る前の常温の状態で接するから、常に冷却されることになる。従って、比較的に高温に弱い発光ダイオードなどの発光素子の熱劣化を長期に亘り防止できる効果がある。また主加熱コイルMCや副加熱コイルSC1〜SC4を支えるコイル支持体は、誘導加熱時に300度以上にもなることがあるが、内側のコイル支持体290Xと、所定の間隙352を置いてその外側にあるコイル支持体290Yに分離されている構造であるので、最も頻繁に使用される主加熱コイルMCの直下にある内側のコイル支持体290Xの温度を、外側にあるコイル支持体290Yに伝達させにくい構造である。
なお、送風ダクト353の内部空間354に供給された冷却風の一部は、前記間隙352や透孔355を通過してトッププレート21側に噴き出るが、その際に中央発光部STCの発光素子や個別発光部276の発光素子又はその光を円形状に拡大するアクリル樹脂などの透明材料からなる導光板(図示せず)等の部品、さらにはホルダー板357までも冷却することができるから、これら部品の熱劣化を防止できる効果が期待できる。中央発光部STCや個別発光部276が、発光ダイオードなどの発光素子の点光源からの光を、透明な樹脂板で帯状又はリング状に広げ、トッププレート21の上方から円形の線又は破線状に光が見えるようにする場合、前記した導光板(図示せず)が必要になるが、このような導光板を前記コイル支持体290Yに形成した透孔355の中を貫通させて出来るだけトッププレート21の直下近傍まで伸ばすと、光をより多くトッププレート21上に放射させることができ、好ましい。しかもこの場合、この実施の形態5によれば、透孔355の孔縁に接触させずに導光板をコイル支持体290Yの上方まで立設することができるから、コイル支持体290Yの高熱が直接伝達されることを避けることができる。
また上述した実施の形態3〜5においては、副加熱コイル群SC1〜SC4を構成する副加熱コイルの総数と、それらに対して高周波電流を供給する副インバーター回路SIV1〜SIV4の総数は共に4個で、同数であったが、本発明はこれに限定されたものではない。例えば、第1の実施の形態を示した図9、図11の例のように中心点X1を境にして、その手前側に第1の加熱コイルSC1と第2の副加熱コイル群SC2を配置し、これと前後対称的位置である後方側には、第3の加熱コイルSC3と第4の副加熱コイル群SC4を配置したものでも良い。つまり4つの副加熱コイルSC1〜SC4を、それぞれ斜め45度の角度に配置するという変形である。
この変形例において、第1の副インバーター回路SIV1は、第1の加熱コイルSC1と第4の副加熱コイルSC4を駆動するようにし、また第2の副インバーター回路SIV2は、第3の加熱コイルSC3と第2の副加熱コイルSC2を駆動するようにしても良い。
この場合、第1の副インバーター回路SIV1は、第1の加熱コイルSC1と第4の副加熱コイルSC4を同時に駆動するのではなく、どちらか一方のみを駆動するようにし、また第2の副インバーター回路SIV2も、第3の加熱コイルSC3と第2の副加熱コイルSC2を同時に駆動するのではなく、どちらか一方のみを駆動するようにすることが不要な磁気漏洩を減らし、加熱効率を高める観点で好ましい。このような構成によれば高価なインバーター回路の数を減らせることからコストを低減でき、また回路基板設置容積を小さくできるという効果がある。実際に図9、図11の例のように4個の副加熱コイルSC1〜SC4を配置した場合、使用者が長円形や楕円形などの非円形鍋を使用して調理する場合には、手前に横長に置けば中心点X1を境にして、その前方側にある第1の加熱コイルSC1と第2の副加熱コイルSC2を駆動することで対応でき、また中心点X1から左側に前後方向に長くなるように置かれた場合は、第2の加熱コイルSC2と第4の副加熱コイルSC4を駆動することで対応でき、中心点X1から右側に前後方向に長くなるように置かれた場合は、第1の加熱コイルSC1と第3の副加熱コイルSC3を駆動することで対応できるから、これら3つのパターンの何れでも一つの副インバーター回路を切り替え、1組(2個)の副加熱コイルの内、何れか一方だけを選択して使用することで何ら支障はない。
なおこのように一つの共通の副インバーター回路で二つの副加熱コイルを切り替えて使用する場合、一つの共通の副インバーター回路を時間的条件、例えば短時間間隔で一つの副加熱コイルと他方の副加熱コイルに交互に接続を切り替えれば、結果的に二つの副加熱コイルを駆動することができ、例えば、二つの副インバーター回路で副加熱コイル各2個ずつ駆動すれば合計4個の副加熱コイルを加熱調理に利用できる。従って4個を超える数の副加熱コイルを設ける場合もこの考え方で副インバーター回路の数を最小限度に抑制できる。
以上の実施の形態1〜5の説明から明らかなように、本発明において主加熱コイルと副加熱コイルとの協同加熱動作が行われていることを表示する手段としては、以下のものがある。
(1)個別発光部276
(2)統合表示手段100における文字や図形等による表示(図18におけるCM)
(3)個別の誘導加熱源専用の表示部100LXにおける文字や図形等による表示(図25、図27、図29参照などの図形311、312、CM)。なお、これら表示と音声合成装置315により、使用者への報知、表示内容を更に充実化、詳細化しても良い。
Claims (17)
- 光を透過するトッププレートと、
このトッププレート下からその上に載置された被加熱物を誘導加熱する主加熱コイルと、
この主加熱コイルの外周側に設置された少なくとも1つの副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電流を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルに高周波電流を供給する副インバーター回路と、
前記主インバーター回路と前記副インバーター回路の通電を制御する通電制御回路と、
誘導加熱時の通電条件を前記通電制御回路に入力する入力部と、
この入力部による入力結果の内、少なくとも火力情報を表示する表示手段と、
前記主加熱コイル及び前記副加熱コイルの上方に同一の被加熱物が載置されているか否かを判断する被加熱物載置判断部と、を備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部が前記主加熱コイル及び少なくとも1つの副加熱コイルの上方に同一の被加熱物が載置されていると判断した場合に、前記主インバーター回路と当該副加熱コイルに関する副インバーター回路からの駆動電流で主加熱コイルと副加熱コイルとによる協同加熱動作を実行させ、さらに前記表示手段に協同加熱動作中であることを示す情報を表示させることを特徴とする誘導加熱調理器。 - トッププレート上に載置された被加熱物を加熱する主加熱コイルと、
この主加熱コイルの外側にそれぞれ隣接して設置された複数個の副加熱コイルからなる副加熱コイル群と、
前記主加熱コイルに高周波電流を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイル群の副加熱コイル毎に高周波電流を独立して供給する副インバーター回路群と、
前記主加熱コイルと前記複数の副加熱コイルの内の少なくとも1つの上に同じ被加熱物が載置されているか否かを判断する被加熱物載置判断部と、
外部から誘導加熱時の火力設定情報を入力する入力部と、
この入力部の設定情報を表示する表示手段と、
前記入力部の設定情報に基づき前記主インバーター回路と副インバーター回路群の出力を制御するとともに前記表示手段を制御する通電制御回路と、を備え、
前記通電制御回路は、前記入力部により所定の火力設定情報が入力されると、前記被加熱物載置判断部からの情報に基き、前記使用者の設定した火力値となるように、前記主インバーター回路の出力と前記副インバーター回路群の出力とを所定の配分に制御して協同加熱動作を行わせ、その後協同加熱動作する副加熱コイルの数が増加、減少、又は他の副加熱コイルに切り替わった場合には、変化前の出力配分を維持し、前記表示手段に、前記協同加熱動作中における副加熱コイルの数の増減又は他の副加熱コイルへの切り替えにも拘らず、前記所定の火力情報を表示させることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記通電制御回路は、前記火力設定情報として、予め所定の値を前記表示部に表示させ、外部から新たな火力設定情報を前記入力部が入力しなければ、前記所定の値に基づいて調理を開始することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、主加熱コイル単独の加熱動作又は動作条件と、協同加熱動作が行われていることを、それぞれ前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、前記表示手段に対して、前記協同加熱動作中に、加熱動作している副加熱コイルを特定する情報を表示させることを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記特定情報は、文字、記号、図形の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、前記表示手段に、前記協同加熱動作中の前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの模式図を表示させると共に、その火力情報をそれぞれの加熱コイルの模式図の内部または近傍に文字で表示させ、さらに全体の火力情報をグラフと文字で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、前記表示手段に、前記協同加熱動作中の前記主加熱コイルと副加熱コイルの模式図を表示させると共に、その火力情報および全体の火力情報を前記主加熱コイルと副加熱コイルの模式図の近傍に文字で表示させることを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、入力部により所定値以上の火力から前記所定値未満の小火力に設定火力が変更された場合、前記小火力となるように前記主インバーター回路と前記副インバーター回路群との出力配分を、前記変化前の出力配分と異ならせることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御回路は、前記主インバーター回路の駆動周波数と、前記副インバーター回路の駆動周波数を同一にするか又は両者の駆動周波数の差が可聴周波数より大きく又は前記可聴周波数より小さいことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 音声報知手段を更に備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部からの情報に基き、前記主加熱コイルのみによる加熱動作から前記主加熱コイルと前記副加熱コイルとによる協同加熱動作に切り替わったとき、その切り替えを前記音声報知手段に音声で報知させることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記トッププレートの下に配置され、前記主加熱コイルと前記副加熱コイルによって前記被加熱物が加熱される目安的な場所を包含する所定の広域加熱エリアを光の放射によって表示する広域発光部と、
この広域発光部の点灯を制御する発光制御部と、を更に備え、
前記主加熱コイル及び前記副加熱コイルの誘導加熱動作中、前記発光制御部は前記広域発光部を点灯させることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記トッププレートの下に配置され、前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの加熱物占有領域を包含する所定の広域加熱エリアを光の放射によって表示する広域発光部と、
前記副加熱コイル及び前記主加熱コイルを協同で加熱動作をさせている場合、前記副加熱コイルを特定する表示を行う個別発光部と、
この個別発光部と前記広域発光部の点灯を制御する発光制御部と、を更に備え、
前記主加熱コイル及び副加熱コイルの誘導加熱動作中、広域発光部と個別発光部を点灯させることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記トッププレートの下に配置され前記主加熱コイルと前記副加熱コイルによって前記被加熱物が加熱される目安的な場所を包含する所定の広域加熱エリアを光の放射によって表示する広域発光部と、
前記副加熱コイル及び前記主加熱コイルを協同で加熱動作をさせている場合、前記副加熱コイルを特定する表示を行う個別発光部と、
この個別発光部と広域発光部の点灯を制御する発光制御部と、
前記トッププレートが高温であることを前記個別発光部及び前記広域発光部で報知する高温報知部と、を更に備え、
前記主加熱コイル及び前記副加熱コイルの誘導加熱動作中、前記発光制御部は前記広域発光部と前記個別発光部を点灯させ、
前記主インバーター回路と副インバーター回路が出力を停止した後、前記高温報知部は、前記個別発光部及び、又は前記広域発光部により、高温状態を報知することを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記主加熱コイルの外径形状はほぼ円形であり、前記副加熱コイルは前記副加熱コイルは前記主加熱コイルの周囲に所定の絶縁用空間を置いて互いに所定の間隔を保って少なくとも4個設けられ、
前記副加熱コイルの外径形状は、前記主加熱コイルの外周縁に隣接する側縁部が前記主加熱コイルの外周縁に沿って湾曲した形状であり、かつ同じ合致率が60%以上であることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。 - 主加熱コイルの外形形状はほぼ円形であり、
前記副加熱コイルは、互いに同一平面形状を有したものが少なくとも4個あり、かつ前記主加熱コイルと同心円を描く線上で、かつその外周縁と所定の絶縁用空間を置いて互いに所定の間隔を保って配置され、
前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの外周縁に隣接する内側部と、前記主加熱コイルと遠い外側部とを備え、前記内側部と前記外側部の形状は、それぞれ前記主加熱コイルの外周縁に沿って湾曲した形状であり、
前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルを挟んで向かい合う二個を一組とし、この一組に一個の副インバーター回路が接続され、当該インバーター回路は二個の加熱コイルの何れか一方を駆動して協同加熱動作するように前記通電制御回路によって切り替えられることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記主加熱コイルの外形形状はほぼ円形であり、
前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルと同心円を描く線上で、かつその外周縁と所定の絶縁用空間を置いて互いに所定の間隔を保って複数個設けられ、
前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの外周縁に隣接する内側部と、前記主加熱コイルと遠い外側部とを備え、前記内側部と前記外側部の形状は、それぞれ前記主加熱コイルの外周縁に沿って湾曲した形状であり、
前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの、互いに隣接する領域における高周波電流の流れる向きを一致させていることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012517107A JP5642168B2 (ja) | 2010-05-28 | 2011-04-25 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010122206 | 2010-05-28 | ||
JP2010122206 | 2010-05-28 | ||
JP2012517107A JP5642168B2 (ja) | 2010-05-28 | 2011-04-25 | 誘導加熱調理器 |
PCT/JP2011/002426 WO2011148568A1 (ja) | 2010-05-28 | 2011-04-25 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2011148568A1 true JPWO2011148568A1 (ja) | 2013-07-25 |
JP5642168B2 JP5642168B2 (ja) | 2014-12-17 |
Family
ID=45003569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012517107A Active JP5642168B2 (ja) | 2010-05-28 | 2011-04-25 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2579680B1 (ja) |
JP (1) | JP5642168B2 (ja) |
CN (1) | CN102934516B (ja) |
ES (1) | ES2678499T3 (ja) |
WO (1) | WO2011148568A1 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2813129B1 (de) * | 2012-02-10 | 2019-03-13 | BSH Hausgeräte GmbH | Induktionskochfeld mit induktorspulen-feld |
JP5854874B2 (ja) * | 2012-02-21 | 2016-02-09 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP2014035933A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Panasonic Corp | 誘導加熱装置 |
EP2962527B1 (en) * | 2013-02-26 | 2017-06-21 | Arçelik Anonim Sirketi | An induction cooktop and the control method thereof |
ES2639495T3 (es) | 2013-04-25 | 2017-10-26 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Cocina de calentamiento por inducción |
EP3010308B1 (en) * | 2013-06-11 | 2017-12-13 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Induction heating apparatus |
CN103445957B (zh) * | 2013-08-30 | 2015-07-01 | 王建忠 | 使用新鲜鸡蛋壳装药的电加热灸疗设备 |
KR102208568B1 (ko) * | 2014-05-30 | 2021-01-28 | 삼성전자주식회사 | 조리 장치 |
JP6987193B2 (ja) * | 2016-05-18 | 2021-12-22 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
EP3285547A1 (en) * | 2016-08-18 | 2018-02-21 | Electrolux Appliances Aktiebolag | User interface for a domestic appliance |
CN106545900B (zh) * | 2017-01-09 | 2020-08-04 | 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 | 电磁炉 |
KR102407943B1 (ko) | 2017-12-22 | 2022-06-13 | 삼성전자 주식회사 | 유도 가열 조리기 및 그 표시 제어방법 |
ES2729738A1 (es) * | 2018-05-04 | 2019-11-05 | Bsh Electrodomesticos Espana Sa | Dispositivo de inducción |
US20230049426A1 (en) * | 2020-01-31 | 2023-02-16 | BSH Hausgeräte GmbH | Induction cooking device |
KR20230090850A (ko) * | 2021-12-15 | 2023-06-22 | 삼성전자주식회사 | 조리 장치 및 그 제어 방법 |
Family Cites Families (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59214194A (ja) * | 1983-05-19 | 1984-12-04 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JPS63164196U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-26 | ||
JP2978069B2 (ja) | 1994-09-06 | 1999-11-15 | 島田理化工業株式会社 | 電磁調理器 |
JP3725249B2 (ja) * | 1996-07-10 | 2005-12-07 | 島田理化工業株式会社 | 誘導加熱装置 |
DE19707159C2 (de) * | 1997-02-22 | 2001-03-08 | Diehl Stiftung & Co | Einrichtung zum induktiven Beheizen von Behältern |
JP3008904B2 (ja) | 1997-10-09 | 2000-02-14 | 松下電器産業株式会社 | 組み込み式誘導加熱調理器 |
FR2792158B1 (fr) * | 1999-04-09 | 2001-05-18 | Jaeger Regulation | Foyer de cuisson par induction modulable a rayonnement reduit et procede de realisation |
EP2164297A1 (en) * | 2002-01-25 | 2010-03-17 | Panasonic Corporation | Induction heater |
JP3975865B2 (ja) | 2002-08-30 | 2007-09-12 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
FR2863039B1 (fr) * | 2003-11-27 | 2006-02-17 | Brandt Ind | Procede de chauffage d'un recipient pose sur une table de cuisson a moyens de chauffage associe a des inducteurs |
JP3941812B2 (ja) | 2004-12-03 | 2007-07-04 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP2006310115A (ja) | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
JP2007018787A (ja) | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 調理器 |
ES2300168B1 (es) * | 2005-10-27 | 2009-05-08 | Bsh Electrodomesticos España, S.A. | Encimera de cocina y procedimiento para el funcionamiento de una encimera de cocina. |
JP4553828B2 (ja) * | 2005-11-10 | 2010-09-29 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱装置 |
JP4821677B2 (ja) | 2006-03-30 | 2011-11-24 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
WO2008013220A1 (fr) * | 2006-07-27 | 2008-01-31 | Panasonic Corporation | Appareil de cuisson |
JP4684242B2 (ja) | 2007-01-15 | 2011-05-18 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理器 |
ES2329326B1 (es) * | 2007-10-17 | 2010-08-30 | Bsh Electrodomesticos España, S.A. | Dispositivo de coccion y procedimiento con un dispositivo de coccion. |
ES2331037B1 (es) * | 2007-10-25 | 2010-09-21 | Bsh Electrodomesticos España, S.A. | Campo de coccion y procedimiento para el accionamiento de un campo de coccion. |
JP5203752B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2013-06-05 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5188215B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2013-04-24 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5062013B2 (ja) * | 2008-04-17 | 2012-10-31 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP2010073384A (ja) | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
JP2010108609A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
-
2011
- 2011-04-25 WO PCT/JP2011/002426 patent/WO2011148568A1/ja active Application Filing
- 2011-04-25 CN CN201180026364.1A patent/CN102934516B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2011-04-25 ES ES11786272.2T patent/ES2678499T3/es active Active
- 2011-04-25 JP JP2012517107A patent/JP5642168B2/ja active Active
- 2011-04-25 EP EP11786272.2A patent/EP2579680B1/en not_active Not-in-force
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5642168B2 (ja) | 2014-12-17 |
WO2011148568A1 (ja) | 2011-12-01 |
EP2579680A4 (en) | 2017-05-31 |
EP2579680A1 (en) | 2013-04-10 |
CN102934516A (zh) | 2013-02-13 |
CN102934516B (zh) | 2016-01-20 |
ES2678499T3 (es) | 2018-08-13 |
EP2579680B1 (en) | 2018-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5642168B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5611321B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5538546B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5921648B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP4712913B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5500944B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP6129274B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5622855B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5854904B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5586405B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2011096584A (ja) | 加熱調理器 | |
JP5645577B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5159505B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5642268B2 (ja) | 誘導加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131112 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140529 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140930 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5642168 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |