JPWO2011118411A1 - プライミングセットおよび液体供給ラインセット - Google Patents

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Abstract

輸液ラインセットは、輸液バッグに接続して用いられる輸液ラインと、プライミングセットとを備えている。このプライミングセットは、輸液ラインをプライミングする際に用いられるフィルタと、この操作の際に、フィルタを輸液バッグに対して保持するホルダとを有する。そして、輸液ラインセットでは、輸液ラインを介して輸液バッグとフィルタとを接続し、ホルダでフィルタを保持して、フィルタよりも輸液ラインが下方に位置した状態で、プライミングが行なわれる。

Description

本発明は、プライミングセットおよび液体供給ラインセットに関するものである。
患者に輸液の投与を行う際には、一般に、輸液バッグに輸液ラインの一端部(上流側の端部)を接続し、輸液ラインをプライミングした後、輸液ラインの他端部(下流側の端部)を患者に留置した留置針に接続して、これを行う(例えば、特許文献1参照)。このプライミングの際には、医師等の医療従事者は、輸液ラインの他端部を把持して、輸液ラインの流路内に輸液を通過させる操作を行う。
このとき、輸液ラインの流路内を通過させた輸液が、その他端部に到達した際にタイミングよく停止させることが困難であり、輸液ラインの他端から輸液が飛散して、周囲を汚してしまうという問題がある。
特開2009−178340号公報
本発明の目的は、周囲への液体の飛散を防止しつつ、プライミングを確実に行うことができるプライミングセットおよび液体供給ラインセットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
液体を貯留した容器の口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、針管を有する穿刺具に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とを連通するラインとを備える液体供給ラインに装着して、該液体供給ラインを前記容器内の前記液体でプライミングを行なうのに用いられるプライミングセットであって、
気体は通過するが液体は通過しないフィルタ部材と、該フィルタ部材が収納され、前記第2の接続部に着脱自在に接続可能なケーシングとを有するフィルタと、
前記容器内の前記プライミング前の液体の体積から前記プライミングに要する液体の体積を減じたときの前記容器内の液面の高さよりも下方に、前記フィルタ部材が位置するように前記フィルタを保持するホルダとを備え、
前記液体供給ラインを介して前記容器と前記フィルタとを接続し、前記ホルダで前記フィルタを保持して、該フィルタよりも前記液体供給ラインが下方に位置した位置決め状態で、前記プライミングを行なうよう構成されていることを特徴とするプライミングセットである。
また、本発明のプライミングセットでは、前記ケーシングは、内部空間を有する筒状の部材で構成され、
前記フィルタ部材は、前記ケーシングの一端側に前記内部空間を封止するよう配置されているのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記ケーシングは、その長手方向の少なくとも一部に、内径が段階的または連続的に増大する内径増大部を備えるのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記ケーシングの最大内径は、前記ケーシングの前記最大内径より小さい部分の内径2〜15倍であるのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記ホルダは、前記容器の前記口部に係合する第1の係合部と、前記フィルタに係合する第2の係合部と、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを連結する連結部とを有し、
前記第1の係合部と前記第2の係合部とは、互いに反対方向に突出しているのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記容器の前記口部は、栓体で封止され、
前記第1の接続部は、前記栓体を刺通する針管と、該針管の基端側に設けられ、前記針管に連通する筒状の基部とを有し、
前記位置決め状態で、前記フィルタ部材は前記基部の長手方向の途中に位置するのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記第1の接続部は、前記基部の外周部から突出し、該基部と連通するポートを有するのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記フィルタは、前記第2の係合部に対する係合位置を複数箇所で選択可能に構成されているのが好ましい。
また、本発明のプライミングセットでは、前記ホルダは、前記第1の接続部に係合する第3の係合部を有し、
前記第3の係合部は、前記連結部に対し前記第2の係合部と同じ側であって、該第2の係合部と反対方向に突出している請求項7または8に記載のプライミングセット。
また、本発明のプライミングセットでは、前記フィルタ部材は、膜状をなし、その少なくとも表面が疎水性を有するのが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明は、
液体を貯留した容器の口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、針管を有する穿刺具に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とを連通するラインとを備える液体供給ラインと、
本発明のプライミングセットとを備えることを特徴とする液体供給ラインセットである。
また、本発明の液体供給ラインセットでは、前記ラインの長手方向の途中には、点滴筒が配置されているのが好ましい。
図1は、本発明の液体供給ラインセットの実施形態(輸液ラインセット)を示す側面図である。 図2は、輸液バッグの口部の縦断面図である。 図3は、図1に示す瓶針の縦断面図である。 図4は、図1に示すコネクタおよびフィルタを示す斜視図である。 図5は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す縦断面図である。 図6は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す縦断面図である。 図7は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す縦断面図である。 図8は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す縦断面図である。 図9は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す斜視図(図5に対応する図)である。 図10は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す斜視図(図6に対応する図)である。 図11は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す斜視図(図7に対応する図)である。 図12は、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す斜視図(図8に対応する図)である。 図13は、図1に示すフィルタの縦断面図である。 図14は、図1に示すホルダを示す斜視図である。 図15は、図1に示す輸液ラインセットと輸液バッグとを組み立てた状態を示す側面図である。
以下、本発明のプライミングセット、および、このプライミングセットを備える本発明の液体供給ラインセットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の液体供給ラインセットの実施形態(輸液ラインセット)を示す側面図、図2は、輸液バッグの口部の縦断面図、図3は、図1に示す瓶針の縦断面図、図4は、図1に示すコネクタおよびフィルタを示す斜視図、図5〜図12は、それぞれ、図1に示すコネクタとフィルタとを組立状態とするまでの過程を示す図、図13は、図1に示すフィルタの縦断面図、図14は、図1に示すホルダを示す斜視図、図15は、図1に示す輸液ラインセットと輸液バッグとを組み立てた状態を示す側面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図15中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示す輸液ラインセット(液体供給ラインセット)S1は、生体に薬液等の輸液(液体)Lを投与する装置である。
輸液ラインセットS1は、図2に示す輸液バッグ(容器)20に接続して用いられる輸液ライン(液体供給ライン)1と、輸液ライン1をプライミングする際に用いられるフィルタ10と、この操作の際にフィルタ10を輸液バッグ20に対して保持、位置決めするホルダ60とを有する。なお、このうち、フィルタ10とホルダ60とで、本発明のプライミングセットが構成される。また、ホルダ60は、後述するように、輸液ライン1を輸液バッグ20に接続した際に、これらを固定して、その接続が解除されるのを防止する機能も有する。
輸液ライン1は、輸液バッグ20に着脱自在に接続される瓶針(第1の接続部)50と、患者に予め留置した留置針が接続された延長チューブ等に着脱自在に接続されるコネクタ(第2の接続部)40と、瓶針50とコネクタ40との間に設けられたドリップチャンバ(点滴筒)90と、瓶針50とドリップチャンバ90とを連結するチューブ92と、ドリップチャンバ90とコネクタ40とを連結するチューブ93と、チューブ93の途中に設けられたローラクレンメ91とを備える。なお、このうち、チューブ92とチューブ93とで、瓶針50とコネクタ40とを連通するラインが構成される。また、チューブ93の長手方向の途中にインラインフィルタが組み込まれている場合もある。
このような構成の輸液ライン1では、ローラクレンメ91を開放した状態で、輸液Lが瓶針50から、チューブ92、ドリップチャンバ90およびチューブ93を順に経て、コネクタ40に流入する。コネクタ40に流入した輸液Lは、当該コネクタ40内を通過し排出される。
以下、各構成要素について順次説明するが、まずは、輸液バッグ20について説明する。
図2に示すように、輸液バッグ20は、口部201を有しており、その口部201は、口部本体202と、口部本体202内に設置された栓体203とを有している。栓体203は、弾性材料で構成されており、後述する瓶針50の針管501で挿通し得るようになっている。
口部本体202は、筒状をなしており、その長手方向の中央部には、後述するホルダ60の第1の係合部602と係合し得る係合部として、段差部204が形成されている。この段差部204は、口部本体202の全周に亘って形成されている。
なお、栓体203を構成する弾性材料としては、特に限定されず、例えば、後述する弁体51の構成材料として列挙するものと同様のものを用いることができる。
瓶針50は、輸液バッグ20の口部201に着脱自在に接続される。この瓶針50は、図3に示すように、上端(先端)に鋭利な針先を備える針管501と、針管501の下端側(基端側)に設けられた筒状の基部502と、基部502の下端側に設けられたチューブ接続部503と、基部502の上端部の外周部から側方に向って突出するように設けられたシリンジ接続部(ポート)504とを備えている。
針管501は、その内部に輸液流入路505aと、この輸液流入路505aと独立して設けられた輸液流出路506aとが形成されている。この針管501は、輸液バッグ20の口部201に装着された栓体203を刺通することにより、輸液バッグ20に瓶針50を接続することができる。これにより、輸液バッグ20と輸液ライン1とは、接続された状態(以下、単に「接続状態」とも言う)となる。
輸液流入路505aは、シリンジ80等の内部に収納された薬液を輸液バッグ20内に移送する流路である。輸液流入路505aの上端開口部505bは、針管501の上端部の外周部に開口している。この上端開口部505bを介して、輸液流入路505aと輸液バッグ20内とが連通し、薬液を輸液バッグ20内に注入し、供給することができる。また、輸液流入路505aは、針管501の長手方向に沿った直線状をなす。
輸液流出路506aは、輸液バッグ20内に収納された輸液Lをチューブ92に移送する流路である。輸液流出路506aの上端開口部506bは、輸液流入路505aの上端開口部505bよりも下方で、針管501の上端部の外周部に開口している。この上端開口部506bを介して、輸液流出路506aと輸液バッグ20内とが連通し、輸液バッグ20内の輸液Lを輸液流出路506a内に供給することができる。また、輸液流出路506aは、針管501の長手方向に沿った直線状をなす。
基部502は、管状をなす部位であり、その内部の流路は、輸液流出路506aに連通している。また、この基部502には、後述するホルダ60の第3の係合部604が係合する。したがって、基部502の外周部には、第3の係合部604と係合し得る係合部として、例えば、段差部、フランジ部等を設けるようにしてもよい。
チューブ接続部503は、基部502の下端部に設けられている。このチューブ接続部503は、管状をなす部位であり、その内部の流路は、基部502の内部の流路を介して、輸液流出路506aに連通している。チューブ接続部503には、チューブ92の一端部が接続され、これにより、チューブ92内と輸液流出路506aとが連通する(図1参照)。
シリンジ接続部504は、輸液流入路505aの下端部に対応して設けられている。このシリンジ接続部504は、側方(図3中右側)に向かって突出した管状をなす部位であり、その内部の流路は、輸液流入路505aに連通している。シリンジ接続部504には、シリンジ80の口部801を接続することができる。これにより、シリンジ80内と輸液流入路505aとが連通する。なお、シリンジ80としては、予め薬液を収納したプレフィルドシリンジを用いてもよい。また、シリンジ80以外の医療器具を用いてもよい。
また、シリンジ接続部504内には、弾性材料で構成された、自己閉塞性を有する弁体51が設置されている。シリンジ接続部504にシリンジ80の口部801が挿入された際には、弁体51は、当該口部801によって押圧されて変形し、開状態となる。これにより、シリンジ80の口部801から輸液流入路505aに薬液を注入することができる。
弁体51を構成する弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
弁体51は、その形状が有底筒状をなしており、薬液が通過可能な内腔部515と、平面状の頂面511から内腔部515に到達するスリット512とが形成されている。このスリット512は、その形状がほぼ一文字状をなしている。スリット512の形状がこのように簡単であることにより、頂面511を押圧した際に当該頂面511が変形し、よって、スリット512が容易に開口する。また、この押圧を解除した際には、頂面511が復元し、よって、スリット512が確実に閉じる。また、このようなスリット512の作動により、シリンジ接続部504内の流路を容易かつ確実に封止/封止解除することができる。
なお、瓶針50(弁体51を除く)の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等の各種硬質樹脂材料が挙げられる。
この瓶針50には、チューブ92を介してドリップチャンバ90が連結されている。これにより、瓶針50とドリップチャンバ90とが連通する。
チューブ93、92は、可撓性を有する材料で構成され、その材料としては、特に限定されず、軟質樹脂材料である、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等、あるいはこれらを主とする材料が挙げられる。
ドリップチャンバ90は、実質的に透明な材料で構成されており、このドリップチャンバ90内に輸液Lが流入した際、その輸液Lの流量を目視で確認することができる。また、ドリップチャンバ90は、その内部に輸液Lとともに流入した空気Gを貯留することができ、これにより、下流側に空気Gが流れるのを抑制することができる。
このドリップチャンバ90は、例えば、チューブ92、93の材料で例示したような軟質樹脂材料、瓶針50の材料で例示したような硬質樹脂材料で構成することができる。ドリップチャンバ90を軟質樹脂材料で構成した場合、このドリップチャンバ90を把持して押し潰す操作(ポンピング操作)を行うことができる。これにより、チューブ92内に輸液バッグ20内の輸液Lを予め導入することができ、後の輸液ライン1のプライミング操作をより円滑に行うことができるようになる。
なお、この操作により、輸液バッグ20内の輸液Lにドリップチャンバ90内の空気Gが混入して、チューブ92(輸液ライン1の流路)内に空気G−輸液L−空気Gとなる部分(気泡)が生じる場合がある。しかしながら、本発明によれば、かかる場合でも、輸液ライン1を確実にプライミング、すなわち、輸液ライン1内を輸液Lで充填することができる。
ドリップチャンバ90の下端側(下流側)には、チューブ93の一端部が連結され、このチューブ93の他端部には、コネクタ40が連結されている。これにより、ドリップチャンバ90を介して、瓶針50とコネクタ40とが連通している。また、チューブ93の途中には、ローラクレンメ91が設けられている。
このローラクレンメ91で、チューブ93の押し潰し量を調整することにより、前記輸液Lの流量を調節することができる。
コネクタ40は、フィルタ10や、針管を有する穿刺針としての、例えば、患者に予め留置されている留置針(図示せず)が接続された延長チューブ等に着脱自在に接続可能となっている。
図4〜図12に示すように、コネクタ40は、円筒状をなす外筒44および内筒47で構成されたコネクタ本体と、外筒44に支持された中空針45と、内筒47に支持された封止部材46と、封止部材46を先端方向に向かって付勢する付勢部材としてのコイルバネ48と、外筒44に設置された挟圧部材49とを有している。
図4に示すように、外筒44は、有底筒状をなしている。この外筒44の先端開口から、例えば、フィルタ10が挿入される。
また、外筒44の底部441の中心部には、管状をなすハブ部442が外筒44と同心的に形成されている。このハブ部442は、その先端部に中空針45の基端部を支持することができる。これにより、ハブ部442と中空針45とが連通する。また、ハブ部442の基端部には、チューブ93の他端部が接続されている。これにより、チューブ93(輸液ライン1の流路)とコネクタ40の中空針45の内腔(流路452)とが連通する。この状態で、輸液バッグ20から中空針45内に輸液Lを供給することができる。
図9〜図12に示すように、外筒44の壁部の途中には、当該壁部を貫通する溝部448が形成されている。この溝部448は、側面視で「L」字状をなし、外筒44の壁部の周方向に沿って形成された横溝4481と、横溝4481の一端から外筒44の軸方向に沿って基端方向へ形成された縦溝4482とで構成されている。溝部448には、内筒47の突部476が挿入されている。そして、内筒47の突部476は、溝部448内を移動することができる。
図4〜図8に示すように、外筒44の壁部の先端部には、その中心軸を介して対向して形成された一対の溝部443が形成されている。この溝部443に、リング状をなす2つの挟圧部材49が重なった状態で挿入されている。挟圧部材49は、外筒44の中でフィルタ10(ケーシング110)の先端方向への移動を規制するストッパの一部として機能するものである。このストッパの構成としては、公知の構成(例えば特開平8−126630号公報に記載の「ハブ着脱機構」の構成)を用いることができる。
この場合、各挟圧部材49は、それぞれ、その外周部の一部に当該挟圧部材49を押圧操作する操作部492を有する。この操作部492を押圧することにより、挟圧部材49が外筒44の軸に対し直交する方向に移動する。また、各挟圧部材49は、それぞれ、操作部492と反対側の部分に、内側に突出した複数の突部491を有している。そして、一方の挟圧部材49の突部491と、他方の挟圧部材49の突部491とは、外筒44の中心軸を介して対向して配置されている。さらに、各挟圧部材49は、それぞれ、突部491と同じ側に、外周部から突出した一対の弾性片493を有している。一方の挟圧部材49の各弾性片493は、他方の挟圧部材9の操作部492の内側に当接し、これと同様に、他方の挟圧部材49の各弾性片493は、一方の挟圧部材49の操作部492の内側に当接している。
このような構成の各挟圧部材49を押圧操作する際には、弾性片493の付勢力(弾性力)に抗して、その押圧操作を行なうこととなる。この操作により、一方の挟圧部材49の突部491と、他方の挟圧部材49の突部491とが互いに離間した状態となる。そして、各挟圧部材49に対する押圧力を解除すると、弾性片493の付勢力により、一方の挟圧部材49の突部491と、他方の挟圧部材49の突部491とが接近した状態となる。
一方の挟圧部材49の突部491と、他方の挟圧部材49の突部491とが接近した状態では、各突部491が一括してフィルタ10の係合部1105aまたは1105bに係合する(図6〜図8参照)。これにより、外筒44からフィルタ10が不本意に離脱するのを確実に防止することができる。
また、一方の挟圧部材49の突部491と、他方の挟圧部材49の突部491とが互いに離間した状態では、各挟圧部材49とフィルタ10との係合が解除される。
図4に示すように、フィルタ10の係合部1105aおよび1105bは、それぞれ、ケーシング110の外周部に形成され、その外径が拡径したフランジ部で構成されている。係合部1105aおよび1105bは、それぞれ、ケーシング110の軸方向に沿って離間して配置されている。そして、図6および図8に示すように、フィルタ10のコネクタ40に対する挿入深さに応じて、係合部1105aおよび1105bのうちの一方が、前述したように各突部491と係合する。
図5〜図8に示すように、外筒44の壁部には、その内周部447の溝部448と溝部443との間の部分に、内側に向かって突出した段差部449が複数(本実施形態では4つ)形成されている。図5に示すように、各段差部449に内筒47が当接することにより、当該内筒47の先端方向への移動を規制することができ、よって、内筒47が外筒44から離脱するのを確実に防止することができる。
外筒44の内側には、内筒47が配置されている。この内筒47は、外筒44に対し変位可能、すなわち、外筒44の軸回りに回動可能であるとともに、外筒44の軸方向に沿って移動可能となっている。
内筒47は、封止部材46が設置される封止部材設置部473を有している。封止部材設置部473は、内筒47の内側に設けられ、封止部材46を上下方向から挟持する円環状の一対の板状部4731、4732で構成されている。
また、内筒47は、当該内筒47が変位する際に、中空針45が摺動する摺動部材474と、摺動部材474を固定する固定部475とを有している。摺動部材474は、筒状をなし、その内径が縮径した縮径部4741を有する弾性材料で構成された部材である。摺動部材474の構成材料としては、例えば、前述した弁体51の構成材料として列挙した弾性材料を用いることができる。
内筒47が変位する際には、縮径部4741が中空針45の外周部454に当接して摺動する。固定部475は、板状部4732から一体的に下方に向かって突出形成された筒状をなす部分である。
図9〜図12に示すうように、内筒47の壁部には、その外周部に突部476が突出形成されている。この突部476は、外筒44の溝部448に挿入されており、内筒47の変位に伴って溝部448内を移動する。これにより、コネクタ40は、突部476が横溝4481に位置した第1の状態(図9および図10に示す状態)と、第1の状態から内筒47を外筒44に対し回転操作することにより突部476が横溝4481と縦溝4482との交差部4483に位置する第2の状態(図11に示す状態)と、第2の状態から内筒47を外筒44に対し押し込み操作することにより突部476が縦溝4482に位置する第3の状態(図12に示す状態)とを取り得る。
図9(図5)に示す第1の状態のコネクタ40にフィルタ10を挿入する(以下この操作を「挿入操作」と言う)と、フィルタ10の封止部材111がコネクタ40の封止部材46に当接して、当該封止部材46を基端方向に押圧し、内筒47ごと移動させようとするが、内筒47の突部476が外筒44の横溝4481に位置しているため、内筒47の基端方向への移動が規制される(図6および図10参照)。
図10に示す状態から例えば内筒47の突部476に指を掛けて、図11に示すように、内筒47を矢印方向に回転操作すると、コネクタ40は、図11に示す第2の状態となる。これにより、内筒47の基端方向への移動の規制が解除されて、その移動が可能となり、よって、挿入操作を再開することができる。なお、図7に示すように、第2の状態でも封止部材46と封止部材111との密着状態が維持されている。また、第2の状態では、内筒47とフィルタ10(ケーシング110)とがロック手段によりロックされて(連結されて)いる。これにより、封止部材46の刺通部461と封止部材111の刺通部1111との密着状態が固定される。このロック手段については、後述する。
図11に示す状態からフィルタ10をコイルバネ48の付勢力に抗して基端方向に押し込むと、挿入操作が再開され、コネクタ40は、図12に示す第3の状態となる。なお、図8に示すように、第3の状態でも封止部材46と封止部材111との密着状態が維持されている。
図12に示す状態(組立状態)で、コネクタ40からフィルタ10を抜去する(以下この操作を「抜去操作」と言う)際には、挟圧部材49を挟持することによりロックが解除され、前記とは逆に、コイルバネ48の付勢力に従って、フィルタ10とともに内筒47が先端方向へ移動し、コネクタ40は、図11に示す第2の状態となる。この第2の状態では、内筒47の突部476のそれ以上の先端方向への移動が規制される。これにより、抜去操作を途中で一旦規制することができる。
さらに、第2の状態から内筒47を前記と反対方向に回転操作すると、コネクタ40は、図10に示す第1の状態となる。これにより、ロック手段による内筒47とフィルタ10とのロック状態が解除されて、フィルタ10のみの先端方向への移動が可能となり、よって、抜去操作を再開することができる。この抜去操作を再開すると、コネクタ40とフィルタ10とは、再度、図5および図9に示す分解状態となる。
このような構成において、内筒47の突部476の外筒44の溝部448における位置に応じて、挿入操作の規制と、挿入操作の規制の解除と、抜去操作の規制と、抜去操作の規制の解除とが行われる。従って、内筒47の突部476と外筒44の溝部448とは、これらの操作を規制する「操作規制手段」を構成するものであると言うことができる。
図5に示すように、内筒47の先端部には、複数(本実施形態では4枚)の弾性を有する係合片477が先端方向に向かって突出形成されている。各係合片477は、それぞれ、その先端部にフィルタ10の凹部(係合部)1101aに係合可能な爪4771を有している。なお、凹部1101aは、ケーシング110の外周部1101の下端部に、凹没形成された部分である。
各係合片477は、コネクタ40にフィルタ10が未だ挿入されていない状態では、外方に向かって傾斜している。これにより、コネクタ40にフィルタ10を挿入した状態で、各係合片477は、それぞれ、フィルタ10の凹部1101aから離間した状態(図6に示す状態)と、外筒44の押圧部4471に押圧されて凹部1101aに接近して係合する状態(図7および図8に示す状態)とを取り得る。そして、この係合により、内筒47とフィルタ10とが確実にロックされる。なお、押圧部4471は、外筒44の内周部447にその軸方向に沿って複数(本実施形態では4つ)形成されたリブで構成されている。
また、これらの押圧部4471は、外筒44の周方向に沿って等間隔に配置されている。図5に示す状態では、隣接する押圧部4471同士の間に1枚の係合片477が位置し、係合片477に対する押圧部4471の押圧が未だなされていない。このとき、コネクタ40は、前記第1の状態となっている。
各係合片477は、内筒47の軸回りに等間隔に配置されている。図5に示す状態から前述したように内筒47を回転操作することにより、係合片477がそれぞれ押圧部4471の傾斜面4472を登り、結果、1つの押圧部4471が1枚の係合片477をその弾性力に抗して押圧することとなる。これにより、4枚の係合片477がフィルタ10の周方向に沿って均一に係合し、よって、内筒47とフィルタ10とがより確実にロックされる。このとき、コネクタ40は、前記第2の状態となっている。この押圧部4471が係合片477を押圧した状態は、コネクタ40が前記第3の状態になっても維持される。
このような構成において、内筒47の係合片477、外筒44の押圧部4471、フィルタ10の凹部1101aは、内筒47とフィルタ10とを確実にロックする「ロック手段」を構成していると言うことができる。そして、このロック手段は、コネクタ40が第1の状態から第2の状態となったときに作動する、すなわち、挿入操作の規制を解除する解除操作に連動して作動する。
また、この反対に、ロック手段は、コネクタ40が第2の状態から第1の状態となったときも作動する、すなわち、抜去操作の規制を解除する解除操作に連動しても作動する。これにより、コネクタ40が第1の状態と第2の状態との間を相互変位する間、すなわち、中空針45が封止部材46および封止部材111を刺通する前後において、封止部材46と封止部材111との密着(液密性)を確実に保つことができ、かつ、抜去時にフィルタ10のみが不意に抜去される(脱落する)のを防止することができる。
なお、外筒44の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、瓶針50と同様の各種硬質樹脂材料を用いることができる。また、内筒47、挟圧部材49の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、瓶針50と同様の材料や、ポリアセタール等の可撓性のある各種硬質樹脂材料を用いることができる。
図5に示すように、外筒44の軸上には、金属材料で構成された中空針45が配置されている。前述したように、この中空針45は、その基端部が外筒44のハブ部442に支持されている。
中空針45は、管状をなし、その内腔が輸液Lの通過を許容する流路452として機能する。また、中空針45は、その先端が閉塞しており、壁部の先端部に開口した側孔453が形成されている。側孔453は、流路452と連通している。
中空針45の先端には、鋭利な針先451が形成されている。図8に示すように、この針先451により、コネクタ40の封止部材46や後述するフィルタ10の封止部材111を刺通することができる。図8に示す組立状態では、中空針45は、針先451から側孔453が形成されている部位までがフィルタ10の内腔に露出する(突出する)。これにより、中空針45の側孔453を介して、中空針45の内腔とフィルタ10の内腔とが連通する、すなわち、コネクタ40の流路452と後述するフィルタ10の流路1102とが連通する。
図5〜図8に示すように、内筒47の内側には、封止部材46が設置されている。この封止部材46は、内筒47の内腔部を封止するものであり、円板状をなし、その厚さ方向が内筒47の軸方向に一致するように配置されている。これにより、封止部材46は、中空針45の軸方向に沿って基端側に向かって移動する際に、中空針45の針先451によって容易かつ確実に刺通される。
また、封止部材46は、その中心部の厚さが縁部の厚さよりも厚い弾性体である。この中心部は、中空針45で刺通される刺通部461となっている。また、封止部材46の縁部は、前述したように、内筒47の一対の板状部4731、4732により挟持されている。これにより、封止部材46は、内筒47に対し確実に固定され、内筒47とともに移動することができる。
また、このような構成において、封止部材46(刺通部461)と封止部材111(刺通部1111)の中空針45により刺通された部分と、該部分に接する中空針45の外周部454との摺動抵抗、および摺動部材474の縮径部4741と該部分に接する中空針45の外周部454との摺動抵抗の合計が、コイルバネ48の付勢力よりも小さくなるように設定されている。これにより、コネクタ40が図8に示す第3の状態にあるストッパを解除した際に、コイルバネ48の付勢力によってコネクタ40が図7に示す第2の状態に戻ることができる。なお、これらの力同士の大小関係の設定方法としては、特に限定されないが、例えば、封止部材46、封止部材111や摺動部材474の構成材料の選択、刺通部461や刺通部1111の厚さの調整、コイルバネ48の構成材料の選択、線径、巻き数の調整、中空針45の外径の調整等を行う方法が挙げられる。
図5に示すように、刺通部461は、外力を付与しない自然状態で、その先端面4612が隆起している。そして、図6に示すように、封止部材46と封止部材111とが密着した密着状態では、隆起していた先端面4612が潰れる。これにより、密着状態がより確実となり、よって、封止部材46と封止部材111との境界部での液密性を確保することができる。これにより、組立状態での輸液Lの移送を安全かつ確実に行なうことができる。
なお、封止部材46の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した摺動部材474の構成材料として列挙したものと同様のものを用いることができる。
図5に示すように、外筒44内には、ステンレス鋼等のような金属材料で構成されたコイルバネ48が設置されている。コイルバネ48は、圧縮状態で、その先端が内筒47の板状部4732に当接し、基端が外筒44の底部441に当接している。これにより、内筒47を介して、封止部材46を先端方向に向かって確実に付勢することができる。なお、付勢する手段としては、コイルバネ48の他に、蛇腹状の板バネや、円筒状や蛇腹状のゴムからなるものであってもよい。
このようなコネクタ40にフィルタ10が着脱自在に接続される。図13に示すように、このフィルタ10は、内部空間を有する筒状のケーシング110と、ケーシング110の一端側に内部空間を封止するよう装着されたフィルタ部材112と、ケーシング110の他端側に内部空間を封止するように装着された封止部材111とを有している。
ケーシング110は、円筒状をなす部材である。このケーシング110の内部空間(内腔)は、輸液Lが通過可能な流路1102として機能する。また、前述したように、ケーシング110の外周部1101には、その下端側に、コネクタ40の突部491と係合する係合部1105a、1105bが形成されている。
なお、このケーシング110の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、瓶針50と同様のものを用いることができる。
ケーシング110は、その上端部に、フィルタ部材設置部1103を有している。このフィルタ部材設置部1103にフィルタ部材112が、例えば、接着剤による接着、融着等の方法により固定されている。フィルタ部材112は、空気Gは通過するが輸液Lは通過しない機能を有する膜状の部材である。なお、フィルタ部材112は、流路1102に直接封入されていてもよい。
輸液ライン1内の空気Gが排出される際、この空気Gとともに輸液Lは、流路1102内に流入するが、フィルタ部材112でせき止められる。これにより、輸液Lがフィルタ10から不本意に流出して、周囲を汚染するのを確実に防止することができる。また、輸液Lが例えば直接手で触れることによって、皮膚表面が汚染される危険性の高い薬剤(例えば抗がん剤)を含む場合、フィルタ部材112によって指先等の皮膚表面が輸液Lで汚染されることが確実に防止される。
なお、フィルタ部材112は、その表面が疎水化処理されているか、または、疎水性膜(疎水膜)であるのが好ましい。前記疎水性膜の構成材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が挙げられる。
また、フィルタ部材112は、これらの材料を、延伸法、ミクロ相分離法、電子線エッチング法、焼結法、アルゴンプラズマ粒子等の方法で多孔質としたものが好適に用いられる。また、前記疎水化処理の方法は、特に限定されず、例えば、フィルタ部材112の表面に、疎水性を有する構成材料をコーティングする方法等が挙げられる。
図13に示すように、ケーシング110は、その長手方向の少なくとも一部に、流路1102の内径が段階的に(本実施形態では、1段階で)増大する段差部(内径増大部)1106を備えている。この段差部1106を境にして、流路1102は、内径の大きく拡径した上側流路1102aと、内径が小さく縮径した下側流路1102bとに区画されている。このような段差部1106を設けることにより、下側流路1102b内に導入された輸液L中に気泡が混入している場合であっても、この段差部1106、すなわち、内径が急激に変化する部分で、下側流路1102b内における輸液Lの表面張力が破壊され、上側流路1102a内、さらには、フィルタ部材112にまで輸液Lを確実に導入することができる。すなわち、輸液ライン1のプライミングを確実に行うことができる。
この流路1102(上側流路1102a)の最大内径は、小径部(下側流路1102b)の2〜15倍程度であるのが好ましく、3〜10倍程度であるのがより好ましい。このような構成により、下側流路1102b内における輸液Lの表面張力を確実に破壊することができ、結果として、フィルタ部材112にまで輸液Lをより確実に導入することができる。
また、前記小径部の平均断面積をA[mm]とし、上側流路1102aの平均断面積をB[mm]としたとき、B/Aは、5〜150倍程度であるのが好ましく、10〜100倍程度であるのがより好ましい。具体的には、上側流路1102aの平均断面積Bは、10〜100mm程度であるのが好ましく、10〜80mm程度であるのがより好ましい。これにより、下側流路1102b内における輸液Lの表面張力をより確実に破壊することができるようになる。
また、フィルタ10の内部容積は、1〜5mLが好ましく、1.5〜3mLがより好ましい。
段差部1106は、2段以上、すなわち、多段で形成されていてもよい。また、流路1102の内径は、下端側から上端側に向かって連続的に増大してもよい。さらに、段差部1106は、ケーシング110の全長に亘って形成されていてもよく、一部にのみ形成されてもよい。
また、ケーシング110の外周部1101には、その上端側に、後述するホルダ60の第2の係合部603と係合する係合部として、板状をなす6つのフランジ1104が形成されている。第2の係合部にケーシング110を係合するときには、6つのフランジ1104のうちの1つを選択することができる。これにより、フィルタ10の高さの微調整を行なうことができる。
なお、各フランジ1104の形状は、それぞれ、図示の構成では、円形状または円の一部を切り欠いた形状をなしているが、これに限定されないことは、言うまでもない。図示の構成では、各フランジ1104は、互いに平行となり、ケーシング110の長手方向に対して垂直となるように、等間隔で並設されている。
隣接する2つのフランジ1104の間の間隔(図13に示す間隙距離d)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定することができるが、ホルダ60の第2の係合部603の厚さをD(図14参照)としたとき、その間隙距離dは、0.96D〜2Dの範囲内の値に設定されることが好ましく、1.0D〜1.2Dの範囲内の値に設定されることがより好ましい。図示の構成では、間隙距離dは、ホルダ60の第2の係合部603の厚さとほぼ等しく設定されている。
ここで、ケーシング110の各フランジ1104は、フィルタ10の把持部を兼ねるものであり、そのフランジ1104を手指で把持し、フィルタ10を輸液ライン1のコネクタ40に接続する操作を行うことができる。そして、この操作の際、フランジ1104は、滑り止め手段の機能を発揮する。
このフランジ1104の形成数は、図示の構成では、6つであるが、本発明では、これに限らず、5つ以下でもよく、また、7つ以上でもよい。但し、好ましい個数は、2〜10程度であり、より好ましい個数は、2〜8程度である。フランジ1104の形成数を前記の個数に設定することにより、フィルタ10(ケーシング110)の長さが過剰に長くなるのが防止され、フランジ1104の厚さを十分に確保することができ、必要かつ十分な強度を得ることができる。また、把持部としても好適である。
また、ケーシング110は、上側部材110aと下側部材110bとで構成され、これらの間に封止部材111が挟持され、よって、ケーシング110の下側部に封止部材111を固定することができる。図13に示すように、封止部材111は、ケーシング110の内腔部、すなわち、流路1102を封止するものであり、円板状をなし、その厚さ方向がケーシング110の軸方向に一致するように配置されている。これにより、封止部材111は、密着した封止部材46とともに、中空針45の針先451によって容易かつ確実に刺通される。
また、封止部材111は、その中心部の厚さが縁部の厚さよりも厚い弾性体である。この中心部は、中空針45で刺通される刺通部1111となっている。また、封止部材111の縁部は、前述したように、ケーシング110の上側部材110aと下側部材110bにより挟持されている。これにより、封止部材111は、ケーシング110に対し確実に固定される。
図5および図13に示すように、封止部材111は、外力を付与しない自然状態で、その下端面1112が隆起している。そして、図6に示すように、封止部材46と封止部材111とが密着した密着状態では、隆起していた下端面1112が封止部材46の先端面4612と同様に潰れる。これにより、密着状態がより確実となり、よって、封止部材46と封止部材111との境界部での液密性を確保することができる。
封止部材111の構成材料としては、特に限定されず、例えば、弁体51と同様のものを用いることができる。
図1および図14に示すように、ホルダ60は、輸液バッグ20の口部201に瓶針50の針管501が接続された接続状態で、口部201に係合する第1の係合部602と、フィルタ10の複数のフランジ1104のうちのいずれかに係合する第2の係合部603と、瓶針50の基部502に係合する第3の係合部604と、第1の係合部602と、第2の係合部603と、第3の係合部604とを連結する長尺の連結部601とを有している。連結部601は、若干湾曲した細長い板状をなしている。
第1の係合部602は、この連結部601の上端側に設けられ、連結部601の側方に向って突出するように形成された1対の突出片6021を有している。突出片6021同士間で口部201に対し係合、挟持することができる。なお、第1の係合部602は、大きさの異なる輸液バッグ20の口部201に対応することができるように、突出片6021同士間の間隔が異なる部分を少なくとも2つ有している。第2の係合部603は、連結部601の下端側であって、第1の係合部602と反対側に向って突出するように形成された1対の突出片6031を有している。突出片6031同士間でフィルタ10に対し係合、挟持することができる。また、第3の係合部604は、連結部601の下端側であって、連結部601を介して第2の係合部603と反対側に向って突出するように形成された1対の突出片6041を有している。突出片6041同士間で瓶針50に対し係合、挟持することができる。
そして、ホルダ60を装着する際、ホルダ60の内側、すなわち、第1の係合部602と第3の係合部604との間に、瓶針50および輸液バッグ20の口部201の逃げ部が形成され、ホルダ60を確実に装着することができる。
また、連結部601を介して第1の係合部602と第3の係合部604と反対側に第2の係合部603が設けられるので、瓶針50および輸液バッグ20の口部201が邪魔にならずに、フィルタ10をホルダ60に容易かつ確実に装着することもできる。このような構成において、輸液ライン1と輸液バッグ20およびフィルタ10とを接続した接続状態で、ホルダ60でフィルタ10を保持して、輸液バッグ20に対して位置決めすると、図15に示すように、フィルタ10のフィルタ部材112は、瓶針50の基部502の長手方向の途中に位置するようになる。すなわち、フィルタ部材112は、輸液バッグ20内のプライミング前の輸液Lの体積からプライミングに要する輸液Lの体積を減じたときの輸液バッグ20内の液面の高さよりも下方、本実施形態では、輸液バッグ20の鉛直下方に位置する最下部となる口部201よりも下方に位置するようになる。
これにより、輸液Lは、水頭圧の差により、輸液バッグ20から輸液ライン1を経て、輸液ライン1のコネクタ40に接続されたフィルタ10まで確実に到達するようになる。すなわち、輸液ライン1がオートプライミングされる。このように、本発明では、輸液ライン1のプライミング操作の際に、輸液ライン1のコネクタ40近傍を把持した状態で行う必要がない点で有利である。
ホルダ60の構成材料としては、特に限定されず、例えば、瓶針50と同様のものを用いることができる。
図15に示すように、ホルダ60を装着する際は、接続状態で、ホルダ60の第1の係合部602を輸液バッグ20の口部201の段差部204に係合させ、第3の係合部604を瓶針50の基部502に係合させる。この際、ホルダ60は、シリンジ接続部504と反対側から装着する。具体的には、第1の係合部602の2つの突出片6021の間に、口部201の段差部204の上方の部位を位置させ、その2つの突出片6021で口部201を挟持する。同様に、第3の係合部604の2つの突出片6041の間に、瓶針50の基部502を位置させ、その2つの突出片6041で基部502を挟持する。これにより、ホルダ60が装着された状態を確実に保持することができる。このようにホルダ60を装着することにより、口部201から瓶針50が離脱することが阻止され、接続状態が保持される。
一方、ホルダ60にフィルタ10を装着する際は、図14および図15に示すように、第2の係合部603の2つの突出片6031の間に、ケーシング110の2つのフランジ1104の間の部位を位置させ、その2つの突出片6031でケーシング110を挟持する。これにより、ホルダ60にフィルタ10が装着された状態を確実に保持することができる。
次に、輸液ラインセットS1の使用方法について説明する。
[1] まず、輸液ライン1のコネクタ40にフィルタ10を接続する(図5(図9)→図6(図10)→図7(図11)→図8(図12)の順に図面参照)。なお、フィルタ10は、予め(例えば、輸液ラインセットS1の出荷時等)、輸液ライン1に接続されていてもよい。
[2] 次に、ローラクレンメ91を操作して、チューブ93(輸液ライン1)の内部流路を閉塞する。
[3] 輸液バッグ20を口部201が鉛直下方となるようにスタンドに懸架した後、輸液ライン1の瓶針50の針管501で栓体203を刺通する。これにより、輸液バッグ20の内部と輸液ライン1の内部流路とが連通する。
[4] 次に、ホルダ60の第1の係合部602を輸液バッグ20の口部201に係合させ、一方、第3の係合部604を瓶針50の基部502に係合させる。これにより、輸液バッグ20の口部201から瓶針50が不本意に離脱することが阻止され、接続状態が保持される。
また、フィルタ10のフランジ1104を、ホルダ60の第2の係合部603に係合させる。これにより、フィルタ10が輸液バッグ20に対して位置決めされる。このとき、図15に示すように、フィルタ10のフィルタ部材112は、瓶針50の基部502の長手方向(鉛直方向)の途中、すなわち、輸液バッグ20内の輸液Lの液面より下方に位置する。また、このとき、輸液ライン1がフィルタ10よりも下方に位置した状態となる。
[5] 次に、ドリップチャンバ90を指等で把持して押し潰す操作(ポンピング操作)を行う。これにより、ドリップチャンバ90内に輸液バッグ20内の輸液Lを導入する。
[6] その後、ローラクレンメ91を操作して、チューブ93(輸液ライン1)の内部流路を開放する。これにより、輸液バッグ20内の輸液Lは、瓶針50、チューブ92、ドリップチャンバ90、チューブ93およびコネクタ40を経て、フィルタ10内に流入する(移送される)。前述したように、フィルタ10のフィルタ部材112は、輸液バッグ20内の輸液Lの液面より下方に位置するので、この輸液Lの移送は、水頭圧の差により確実になされる。
これにより、輸液ライン1がプライミングされる。なお、本発明では、この操作の際に、輸液ライン1のコネクタ40近傍を把持した状態で行う必要がない点で有利である。また、前述のドリップチャンバ90のポンピング操作により、輸液バッグ20内の輸液Lにドリップチャンバ90内の空気Gが混入して、チューブ92(輸液ライン1の流路)内に空気G−輸液L−空気Gとなる部分(気泡)が生じる場合がある。しかしながら、本実施形態では、フィルタ10内部に段差部1106が形成されているため、この段差部1106を通過する際に、気泡を破壊して、フィルタ10内のほぼ全体に輸液Lを導入することができる。
[7] 一旦、ローラクレンメ91を操作して、チューブ93(輸液ライン1)の内部流路を閉塞する。この状態で、瓶針50のシリンジ接続部504に、シリンジ80を接続して、当該シリンジ80の押し子(図示せず)を押圧操作する。これにより、瓶針50を介して、シリンジ80から輸液バッグ20内に薬液が移送され、輸液Lと混合される。
ここで、薬液としては、例えば、抗がん剤、免疫抑制剤のような医療従事者が誤って触れると危険な薬剤、この他、鎮静薬、静脈麻酔薬、麻酔系鎮痛薬、局所麻酔薬、非脱分極性筋弛緩薬、昇圧薬、降圧薬、冠血管拡張薬、利尿薬、抗不整脈薬、気管支拡張薬、止血剤、ビタミン剤、抗生剤、脂肪乳剤等が挙げられる。本発明は、特に、薬液として医療従事者が誤って触れると危険な薬剤を用いる場合に好適に用いられる。
[8] 次に、フィルタ10をホルダ60から取り外した後、輸液ライン1のコネクタ40からも取り外す(図8(図12)→図7(図11)→図6(図10)→図5(図9)の順に図面参照)。そして、患者の血管(例えば、末梢静脈等)に、予め留置された留置針(図示せず)が接続された延長チューブ等の接続部にコネクタ40を接続する。これにより、輸液ライン1の内部流路と患者の血管内腔とが連通する。なお、この延長チューブの接続部は、フィルタ10の下端部と同様の構成となっている。
[9] 最後に、ローラクレンメ91を操作して、チューブ93(輸液ライン1)の内部流路を開放するとともに、その開放の程度を調整することにより、輸液Lの流量(投与速度)を所定の指示流量(指示投与速度)に調節し、患者に輸液L(薬剤を含む)を投与する。
本発明は、特に、医療従事者が誤って触れると危険な薬剤を取り扱う際へ好適に適用される。なお、本発明は、かかる場合への適用に限定されるべきものでないことは言うまでもない。
また、上記[1]〜[7]の操作を、予め、薬剤部(調剤室)で行った後、プライミングおよび薬剤混合済みの輸液ラインセットS1を病棟等に移動して使用するようにしてもよい。かかる場合には、本実施形態のように、輸液バッグ20と輸液ライン1とがホルダ60を介して固定されていれば、これらがバラけることがなく、輸液ラインセットS1の移動を行い易い。
以上、本発明のプライミングセットおよび液体供給ラインセットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、瓶針の基部には、その長手方向に沿って間欠的に配置された複数のフランジが突出形成されていてもよい。この場合、瓶針をホルダの第3の係合部に係合する際、複数のフランジのうちのいずれかを選択して、第3の係合部に対する瓶針の係合位置を変更することができる。これにより、輸液バッグの大きさに応じた接続を確実に行なうことができる。この場合、ホルダの第3の係合部は、1対の突出片を、その間で瓶針を挟持させることなく、隣接するフランジの間に差し込むのみとする構造とすることもできる。
本発明のプライミングセットは、液体を貯留した容器の口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、針管を有する穿刺具に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とを連通するラインとを備える液体供給ラインに装着して、該液体供給ラインを前記容器内の前記液体でプライミングを行なうのに用いられるプライミングセットであって、気体は通過するが液体は通過しないフィルタ部材と、該フィルタ部材が収納され、前記第2の接続部に着脱自在に接続可能なケーシングとを有するフィルタと、前記容器内の前記プライミング前の液体の体積から前記プライミングに要する液体の体積を減じたときの前記容器内の液面の高さよりも下方に、前記フィルタ部材が位置するように前記フィルタを保持するホルダとを備え、前記液体供給ラインを介して前記容器と前記フィルタとを接続し、前記ホルダで前記フィルタを保持して、該フィルタよりも前記液体供給ラインが下方に位置した位置決め状態で、前記プライミングを行なうよう構成されている。そのため、液体を貯留した容器に対して、所定の位置にフィルタを設置することにより、周囲への液体の飛散を防止しつつ、液体供給ラインのプライミングを確実に行うことができる。また、フィルタのケーシングの内部形状を特定の形状とすることにより、液体供給ラインの流路内に気泡が形成された場合でも、この気泡を破壊して、プライミングを確実に行うことができるようになる。従って、本発明のプライミングセットは、産業上の利用可能性を有する。

Claims (6)

  1. 液体を貯留した容器の口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、針管を有する穿刺具に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とを連通するラインとを備える液体供給ラインに装着して、該液体供給ラインを前記容器内の前記液体でプライミングを行なうのに用いられるプライミングセットであって、
    気体は通過するが液体は通過しないフィルタ部材と、該フィルタ部材が収納され、前記第2の接続部に着脱自在に接続可能なケーシングとを有するフィルタと、
    前記容器内の前記プライミング前の液体の体積から前記プライミングに要する液体の体積を減じたときの前記容器内の液面の高さよりも下方に、前記フィルタ部材が位置するように前記フィルタを保持するホルダとを備え、
    前記液体供給ラインを介して前記容器と前記フィルタとを接続し、前記ホルダで前記フィルタを保持して、該フィルタよりも前記液体供給ラインが下方に位置した位置決め状態で、前記プライミングを行なうよう構成されていることを特徴とするプライミングセット。
  2. 前記ケーシングは、内部空間を有する筒状の部材で構成され、
    前記フィルタ部材は、前記ケーシングの一端側に前記内部空間を封止するよう配置されている請求項1に記載のプライミングセット。
  3. 前記ケーシングは、その長手方向の少なくとも一部に、内径が段階的または連続的に増大する内径増大部を備える請求項2に記載のプライミングセット。
  4. 前記ケーシングの最大内径は、前記ケーシングの前記最大内径より小さい部分の内径2〜15倍である請求項3に記載のプライミングセット。
  5. 前記ホルダは、前記容器の前記口部に係合する第1の係合部と、前記フィルタに係合する第2の係合部と、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを連結する連結部とを有し、
    前記第1の係合部と前記第2の係合部とは、互いに反対方向に突出している請求項1に記載のプライミングセット。
  6. 液体を貯留した容器の口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、針管を有する穿刺具に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とを連通するラインとを備える液体供給ラインと、
    請求項1に記載のプライミングセットとを備えることを特徴とする液体供給ラインセット。
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