以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。なお、本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る物品発送処理システムの概略構成図である。本実施形態に係る物品発想処理システムは、連携サービスXのサーバ100、送付先印刷装置120、WebサービスYのサーバ140、WebサービスZのサーバ160、利用者Aの携帯端末170、WebサービスYの管理端末180、およびWebサービスZの管理端末185を有し、これらがネットワークを通じて接続されている。また、画像コード印刷・表示装置150はWebサービスYのサーバ140に接続されている。この接続は、直接的なものであってもネットワーク190や他のネットワークを介するものであってもよい。
図2は、連携サービスXのサーバ100の概略構成の一例図である。連携サービスのサーバ100は、送受信手段101、HTML生成手段102、不揮発記憶手段103、一時記憶手段106、検索手段110、発送番号生成手段111、印刷情報生成手段112、およびアクセス制御手段113を有する。不揮発記憶手段103はアクセス制御テーブル104を有する。一時記憶手段106は、一時記憶領域107、および商品送付情報一時記憶テーブル108を有する。
図3は、送付先印刷装置120の概略構成の一例図である。送付先印刷装置120は、送受信手段121、および印刷手段122を有する。
図4は、WebサービスYのサーバ140の概略構成の一例図である。WebサービスYのサーバ140は、送受信手段141、HTML生成手段142、認証手段143、記憶手段144、検索手段148、画像コード生成手段149、および決済手段127を有する。また記憶手段144は、商品URLテーブル145、送付先テーブル群146、利用者テーブル147、および選択商品記憶領域125を有する。
図5は、WebサービスZのサーバ160の概略構成の一例図である。WebサービスZのサーバ160は、送受信手段161、HTML生成手段162、認証手段163、記憶手段164、検索手段168、画像コード生成手段169、および決済手段128を有する。また記憶手段164は、商品URLテーブル165、送付先テーブル群166、利用者テーブル167、および選択商品記憶領域126を有する。
図6は、利用者Aの携帯端末170の概略構成の一例図である。利用者Aの携帯端末170は、送受信手段171、HTML解析手段172、表示手段173、入力手段174、画像読取り手段175、画像コード解析手段176、および記憶手段177を有する。
図7は、WebサービスYの管理端末180、およびWebサービスZの概略構成の一例図である。WebサービスYの管理端末180は、送受信手段181、HTML解析手段182、表示手段183、および入力手段184を有する。WebサービスZの管理端末
185は送受信手段186、HTML解析手段187、表示手段188、および入力手段189を有する。
次に、図8に示すフロー図を用いて、連携サービスXにおけるアクセス制御について説明する。連携サービスXにおけるアクセス制御とは、他のWebサービスのサーバが記憶する利用者の送付先情報を、その利用者が別のWebサービスを通じて利用してもよいか否かを、他のWebサービスの運営者及び/又は他のWebサービスの利用者が選択することである。たとえば、WebサービスZで管理する利用者Aの送付先情報を、利用者AがWebサービスYを通じて利用できるか否かを、WebサービスZの管理者が設定することができる。本実施形態では、WebサービスYは物品や印刷物などを利用者に販売し利用者が配送を依頼するサービスとする。またWebサービスZは物品や印刷物などを利用者に販売し利用者が配送するサービス、またはSNS、メール、チャット、音声通話などを提供するWebサービスであるとする。またWebサービスYやWebサービスZはどのようなWebサービスであってもよい。WebサービスYは、ウェブサービスYのサーバ140によって提供される。またWebサービスZは、ウェブサービスZのサーバ160によって提供される。以下では連携サービスXのサーバ100をサーバX、WebサービスYのサーバ140をサーバY、WebサービスZのサーバ160をサーバZと各々略記する。また、以下のフロー図中では、WebサービスZの管理端末185を管理端末Z、またWebサービスYの管理端末180を管理端末Yと各々略記する。
はじめに、WebサービスZの管理者が、管理端末Z185から、サーバZに認証を要求する(ステップS801)。この認証は、管理者IDとパスワードの組み合わせなどで実現しても、他の方法で認証を実現してもよい。また管理端末Z185が認証を要求する場合の発信元IPアドレスを用いて認証してもよい。サーバZの認証手段163が、サービスZの管理端末を認証すると、サービスZの管理端末の接続は、サーバXにリダイレクトされる。次に、サーバXのHTML生成手段102が、連携サービスのアクセス制御画面のHTMLコードを生成し、送受信手段101がこれを、ネットワーク190を通じて管理端末Z185に送る(ステップS802)。管理端末Z185の送受信手段186がこれを受信すると、HTML解析手段187が解析した後、アクセス制御画面を表示手段188に表示する。
図9には、管理端末Z185の表示手段188に表示された、アクセス制御画面の一例を示す。そのアクセス制御画面は、別のWebサービスにおいて利用者が配送を依頼する場合、サーバZが記憶するWebサービスZの利用者の送付先情報の利用を許可したり不許可にしたりする制御をする画面である。また、そのアクセス制御画面は、図9に示すように、送付先情報の利用を制御する画面であることを示す表示900を有していてもよい。また、そのアクセス制御画面には、WebサービスZが連携可能な、別のWebサービスのリストが表示されている。サーバZによって認証を受けたWebサービスZの管理者は、入力手段189によりWebサービスのリストに表示されているチェックボックスを選択してオンにすることで、連携するWebサービスを選択することができる。図9に示す一例では、WebサービスZの管理者は、WebサービスYのチェックボックス901をオンにする。図9の一例でたとえば、チェックボックス901をオンにする操作は、WebサービスYの利用者が、サーバZが記憶している利用者の送付先情報を、WebサービスYから利用できるようにすることである(ステップS803)。言い換えると、WebサービスYにて利用者が物品などの配送などを依頼する場合、サーバZが記憶している送付先情報を用いることができるようにすることである。
次に、管理端末Z185の送受信手段186が、WebサービスYを示す情報を、ネットワーク190を通じてサーバX100に送る(ステップS804)。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、不揮発記憶手段103の有するアクセス制御テーブル104に、新たな行を追加して、WebサービスYを示す情報を記憶する。図10には、アクセス制御テーブル104の一例を示す。アクセス制御テーブルは、サービス認識票の列1010、および連携許可サービス認識票1020の列を有する。連携許可サービス認識票の各フィールドは不定長である。
ステップS804でアクセス制御を設定したWebサービスZの認識票Z.com1011を有する行が追加され、ウェブサービスZの連携許可サービスとしてWebサービスYを示す認識票Y.com1021が記憶される(ステップS805)。なお、ステップS801からステップS805までの処理は、WebサービスZの管理者が、WebサービスZの利用者が、サーバZに記憶されているその送付先情報を、WebサービスYを通じて利用可能になる設定を行なう処理に対応する。ここでWebサービスZの利用者がサーバZで記憶させている送付先情報は、送付先テーブル群166に記憶されている。
Webサービスの管理者はすべて、連携サービスXにアクセスすることにより、相互に、このようなアクセス制御を設定することができる。たとえば図10に示す一例では、WebサービスYの管理者はその管理端末Y180から、アクセス制御テーブル104にWebサービスY1013の行を追加することで、WebサービスYの利用者がサーバYで記憶させている送付先情報を、WebサービスZ1023、WebサービスW1033、およびWebサービスV1043を通じて利用できるように設定することができる。このための処理は、上記ステップ801からS805と同様なので詳細は省略する。図10に示す設定は、WebサービスYの管理者が、アクセス制御画面で連携対象サービスとしてWebサービスZ、W、およびVを選択することで実現される。このように、本実施形態では、Webサービスの管理者は、そのWebサービスの利用者が、そのWebサービスのサーバに記憶させている送付先情報を、他のWebサービスを通じて利用可能とするかどうかを設定できる。
任意の2つのWebサービスは、相互に他のWebサービスのサーバが記憶する送付先情報の利用を許可し合ってもよいし、そうでなくてもよい。たとえば図10に示す一例では、WebサービスW1012の利用者がそのサーバで記憶する送付先情報は、WebサービスV1022を通じて利用可能であるが、WebサービスV1014の利用者がそのサーバで記憶する送付先情報は、WebサービスWを通じて利用可能ではない。
次に、図11に示すフロー図を用いて、利用者Aが、WebサービスYで販売される商品を、WebサービスZのサーバ160に記憶されている送付先情報として登録されている利用者Bに、ギフトとして送る依頼を行なう処理を説明する。利用者Bへの送付先情報は、利用者AがWebサービスZのサーバ160に記憶させたものである。あるいは、利用者Bへの送付先情報は、利用者A以外の利用者がWebサービスZのサーバ160に記憶させたものであってもよい。
なお、以下では、利用者Aの携帯端末を携帯端末Aと略記する。サーバYの記憶手段144は商品URLテーブル145を有し、商品に関連づけられた商品URLと商品付加情報が記憶されているとする。図12に、商品URLテーブルの一例を示す。図12に示す商品URLの一例では、WebサービスYで販売される商品を一意に特定可能なURLに、商品名1220、商品価格1230、商品画像1240の3つの商品付加情報が関連づけられて記憶されている。商品URLに関連づけられて記憶される商品付加情報は、いくつでもよく、またどのような情報でもよい。
まず、サーバYの画像コード生成手段149は個々の商品URLと1対1で対応した画像コードを生成し、画像コード印刷・表示装置がその画像コードを印刷または表示する(ステップS1101)。図1では、画像コード印刷・表示装置150とサーバY140とは接続されているが、これはネットワークを介した接続でもよい。また、サーバYの画像コード生成手段により生成された画像コードは、たとえばテレビ受像器のような装置に表示されてもよい。また印刷コード印刷・表示装置はサーバYと接続されておらず、サーバYで生成された画像コードが記憶媒体に記憶され、画像コード印刷・表示装置により読み出された上で印刷されてもよい。さらに、画像コード生成手段は、サーバYが有するのではなく、画像コード印刷・表示装置が有しており、画像コードの生成および印刷または表示が実行されるようになっていてもよい。
図13に、商品URLテーブルの商品URL911の画像コードの一例を示す。図13に示す一例は、商品URL1211を二次元コード(例えばISO/IEC 18004規格)に従って画像コード1300に変換したものである。画像コード1300は、商品URLを一意に決める画像であれば何でもよい。
本実施形態では、商品を利用者Bに送る際に必要な利用者Bの住所情報は、サーバYには記憶されておらず、サーバZの記憶手段164にある送付先テーブル166に記憶されていてもよい。すなわち本実施形態では、WebサービスYで販売される商品を、WebサービスZの送付先テーブルに記憶されている住所情報を用いて、利用者Bに送ることができる。この際、本実施形態によれば、サーバZに記憶されている利用者Bの住所情報を、WebサービスYの運営者がそのサーバにデータベースとして記憶する必要がない。
次に、画像コード印刷・表示装置によって印刷または表示された画像コード1300を、携帯端末Aの画像読取り手段175が読み取とり、画像コード解析手段176が画像コード1300を解析する。そして、画像コード1300が表す商品URLを抽出し、商品URLを記憶手段177に記憶する。図13に示す一例では、抽出された商品URLはhttp://example.com/TBLWである。次に、送受信手段171がこの商品URLを、ネットワーク190を通じてサーバY140に送る(ステップS1102)。
サーバYの送受信手段141は、利用者Aの携帯端末からこの商品URLを受信する。次に、検索手段148が受信したこの商品URLを検索キーとして、商品URLテーブルを検索し、商品URL1211に関連づけて記憶されている商品付加情報を得る(ステップS1103)。次に、HTML生成手段142が商品付加情報を含む、商品確認画面のHTMLコードを生成し、送受信手段141がこれを、ネットワーク190を通じて携帯端末Aに送る(ステップS1104)。携帯端末Aの送受信手段171がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段172がこれを解析し、表示手段173に表示する。図14には、商品確認画面の一例を示す。
図14において、携帯端末Aの表示手段173には、表示されている画面がWebサービスYの画面であることを示す表示1400、サーバYから携帯端末Aが受信した商品付加情報が表示されている。図14に示す商品付加情報1401および商品付加情報1402は各々、図12に示す商品URLテーブルの商品付加情報1221および商品付加情報1231に相当する。また図14に示す商品付加情報1403は、図12に示す商品URLテーブルの商品付加情報1241のファイル名が表す画像ファイルである。次に、利用者Aが携帯端末Aの入力手段174を操作することで、表示手段173に表示された確認ボタン1404を選択する。すると、送受信手段171が、確認ボタンが選択されたことを示す情報を、ネットワーク190を通じてサーバY140に送る(ステップS1105)。
送受信手段141が、確認ボタンが選択されたことを示す情報を受信すると、選択商品記憶領域125にステップS1105で選択が確認された商品の商品URLを記憶する。HTML生成手段142が認証画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段141がこのHTMLコードを、ネットワーク190を通じて携帯端末Aに送る。携帯端末Aの送受信手段171がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段172が解析し、その結果として認証画面が表示手段173に表示される。
図15に、認証画面の一例を示す。利用者Aは、入力手段174を利用して、WebサービスYにおけるIDをID入力欄1501に、またWebサービスYにおけるパスワードをパスワード入力欄1502に各々入力した上、ログインボタン1503を選択する。図15の一例では、IDとして「betty@example.com」が、またパスワードとして「stome123」が各々入力されたとする。すると送受信手段171が入力されたIDおよびパスワードを、ネットワーク190を通じてサーバY140に送る。
サーバYの送受信手段141がIDおよびパスワードを受信すると、受信したIDを検索キーとして検索手段148が記憶手段にある利用者テーブル147を検索する。この検索の結果、受信したIDと関連づけて利用者テーブルに記憶されているパスワードと、受信したパスワードが一致すると利用者Aの認証が完了する(ステップS1107)。図16に示す利用者テーブルの一例は、利用者ID1610、パスワード1620、付加情報1630、および送付先テーブル1640の各列を有する。利用者付加情報は複数あってもよく、また利用者の名前、住所など何であってもよい。
図16に示す一例では、受信した「betty@example.com」を検索キーとして検索したパスワード「stone132」1621と、携帯端末Aから受信したパスワードの一致を検出することで、利用者Aを認証する。なおこの携帯端末AからサーバYに送られる情報は、サーバYが利用者Aを認証可能な情報であれば何でもよい。たとえば、携帯端末Aに記憶された携帯端末の識別子でもよく、また携帯端末Aの画像読取り手段で読み取った利用者Aの生体情報でもよい。
サーバYによって利用者Aが認証されると、サーバYの送受信手段141は、ステップS1105の後に選択商品記憶領域125に記憶された商品URL、利用者AのWebサービスYにおけるID、利用者Aの利用者付加情報、およびWebサービスYを示すサービス認識票をサーバX100に送る(ステップS1108)。これは、送付元になる利用者Aの情報と利用者Aが送る商品を関連づけた状態でサーバXに送ることを意味する。この時点で送付元が利用者Aであることは確定しているが、受領者は未確定である。なお、ここでサーバYからサーバXに送られる利用者Aの利用者IDはサーバYにおいて利用者Aを一意に特定可能なIDであれば何でもよい。たとえば図16に示す利用者テーブルに加えて、さらに一時IDの列を持ち、一時IDを利用者AのID1611と関連づけて記憶しておき、サーバYにはID1611ではなく、これに関連づけた一時IDを送ってもよい。このようにすることで、発送処理サービスXの運営者に、利用者AのWebサービスYにおけるIDを知られることなく、本発明の効果を得ることができる。
次に、図17に示すフロー図を用いて、サーバXにおける送付処理およびサービス連携のステップを説明する。サーバXの送受信手段101がステップS1108でサーバYから送られたス商品URL、利用者AのWebサービスYにおけるID、利用者Aの利用者付加情報、およびWebサービスYを示すサービス認識票を、商品送付情報一時記憶テーブル108に記憶する(ステップS1700)。図18に、商品送付一時記憶テーブル108の一例を示す。商品送付一時記憶テーブルは、商品URLの列1810、商品提供サービスの列1820、送付元名前の列1830、発送番号の列1840、送付先名前の列1850、および送付先住所の列1861を有する。商品送付一時記憶テーブルは、この他に、送付元の付加情報、送付先の付加情報などの列を有していてもよい。図18に示す一例では、商品送付情報一時記憶テーブル108に行を追加した上で、その行にステップS1700でサーバYより受信した商品URL1811、利用者AのWebサービスにおけるID1821、商品提供サービスであるWebサービスYのサービス認識票1831、および送付元である利用者AのWebサービスYにおける付加情報である名前1841が関連づけられて記憶されている。この行の発送番号1851、送付先名前1861、送付先住所1871は、ステップS1710が実行されるまでは空である(あるいは、例えば空値が記憶される)。
次に、携帯端末Aの接続が、サーバYからサーバXにリダイレクトされる(ステップS1701)。次に、サーバXのHTML生成手段102が、サービス連携画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段101がネットワークを通じて携帯端末Aに送る。次に、携帯端末Aの送受信手段171がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段172がこれを解析した後、表示手段173がサービス連携画面を表示する(ステップS1702)。
図19は、サービス連携画面1900の一例を示す。図19においては、携帯端末Aの表示手段に表示されたサービス連携画面1900は、これがWebサービスYの画面であることを示す表示1901を有する。このサービス連携画面1900は、サーバXより携帯端末Aに送られるが、図19に示すように、携帯端末Aの表示手段173には、WebサービスYのサービスとして表示されてもよい。次に、利用者Aは入力手段174を利用して、サービス連携画面の「WebサービスZ住所録の人に送る」1924を選択(ステップS1703)すると、送受信手段171が、WebサービスZのサーバ160が記憶する送付先情報の取得要求を、ネットワークを通じてサーバXに送る。
次に、携帯端末AのサーバXとの接続が、サーバZにリダイレクトされる(ステップS1704)。サーバZのHTML生成手段162は、WebサービスZの認証画面のHTMLコードを生成し、送受信手段161がネットワーク190を通じて携帯端末Aに送る(ステップS1705)。携帯端末Aの送受信手段171がこれを受信し、HTML解析手段172が解析した後、表示手段173がWebサービスZの認証画面を表示する。図20にWebサービスZの認証画面の一例を示す。この実施形態では、利用者AはWebサービスYの利用者であると同時にWebサービスZの利用者でもあるとする。利用者Aは、入力手段174を利用して、WebサービスZにおけるIDをID入力欄2001に、またWebサービスZにおけるパスワードをパスワード入力欄2002に各々入力した上、認証ボタン2003を選択する。図20の一例では、IDとして「thomas@example.com」が、またパスワードとして「abc12123」が各々入力された。すると送受信手段171が入力されたIDおよびパスワードを、ネットワーク190を通じてサーバZ160に送る。
サーバZの送受信手段161がIDおよびパスワードを受信すると、受信したIDを検索キーとして検索手段168が記憶手段にある利用者テーブル167を検索する。この検索の結果、受信したIDと関連づけて利用者テーブルに記憶されたパスワードと、受信したパスワードとが一致すると利用者Aの認証が完了する(ステップS1706)。図21に示すWebサービスZの利用者テーブルの一例は、利用者ID2110、パスワード2120、付加情報2130、および送付先テーブル2140の各列を有する。利用者付加情報は複数あってもよく、また利用者の名前、住所など何であってもよい。図21に示す一例では、受信した「thomas@example.com」を検索キーとして検索したパスワード「abc12123」2121と、携帯端末Aから受信したパスワードとの一致を検出することで、利用者Aを認証する。なおこの携帯端末AからサーバZに送られる情報は、サーバZが利用者Aを認証可能な情報であれば何でもよい。たとえば、携帯端末Aに記憶された携帯端末の識別子でもよく、また携帯端末Aの画像読取り手段で読み取った利用者Aの生体情報でもよい。
サーバZによって利用者Aが認証されるとサーバZの検索手段が、利用者AのIDに関連づけて利用者テーブル167に関連づけられて記憶された送付先テーブルを、送付先テーブル群166より読み出す。図21に示す利用者テーブルの一例では、利用者AのID2111に関連づけられた送付先テーブル番号2141が記憶手段に送付先テーブル群166より読み出される。
図22には、利用者AのWebサービスZにおける送付先テーブルの一例2200を示す。送付先テーブル2200は送付先テーブル番号2201を有する。また送付先テーブル2200は、名前の列2210および住所の列2220を有する。この他に送付先に関する付加情報の列を有していてもよい。図22の一例では、送付先テーブルの一例2200は、4名の名前と、各々に関連づけられた住所情報を格納している。呼び出された送付先テーブルの情報は、HTML生成手段162によってHTMLコードに変換された後、送受信手段161がネットワーク191を通じて携帯端末A170に送信する。また、送付先には、利用者A自身の名前および住所が登録されていてもよい。送付先として利用者A自身の情報を選択するには、ステップS1703で、携帯端末Aの表示手段に表示された連携画面1900において、自宅で受け取る1911を選択することができる。
携帯端末Aでは、送受信手段171がHTMLコードを受信し、HTML解析手段172による解析の後、表示手段173が送付先リストを表示する(ステップS1707)。図23には、表示手段173に表示されたWebサービスZの送付先リストの一例2300を示す。送付先リスト2300は、これがWebサービスZの送付先情報である旨の表示2301、および利用者Aの送付先テーブル2200にある送付先の名前と、各々の名前に関連づけられたチェックボックスを有する。各々の名前に関連づけられた表示はチェックボックスでなくとも、各々の名前を選択したことを表す表示であれば何でもよい。
次に利用者Aは入力手段174を利用して、利用者Aが前記ステップS1105で確認した商品の送付先を選択する。図23に示す一例では、図22に示す送付先テーブルにある送付先のうちで、Laura Chenのチェックボックス2311とDon Foxのチェックボックス2312が選択されている。これは、利用者AであるBetty Thomasが、ステップS1105で選択された商品を、Laura ChenとDon Foxに送るという入力を、携帯端末Aに対して実行したことに相当する。次に送受信手段171が選択された送付先を、ネットワーク190を通じてサーバZに送る(ステップS1708)。
サーバZの送受信手段161が選択された送付先を受信すると、検索手段が送付先テーブル2200から、前記ステップS1708で選択された送付先の住所を検索する。そして送受信手段161が前記ステップS1708で選択された送付先の名前および住所を、ネットワーク190を通じてサーバXに送る(ステップS1709)。ここで送付先テーブルには、図22に例示した列に加えて送付先に関する何らかの付加情報を有していても良い。この場合、サーバZはこのステップS1709で選択された送付先の名前および住所に加えて付加情報をサーバXに送ってもよい。
次にサーバXの送受信手段101はステップS1708で選択された送付先の名前と住所を受信し、これらを商品送付情報一時記憶テーブル108に、ステップS1700で記憶した商品URLに関連づけて記憶する(ステップS1710)。図24に、ステップS1710が実行された後の商品送付情報一時記憶テーブル108の一例を示す。ステップS1710でサーバXより受信した送付先は2名分なので、商品送付情報一時記憶テーブルには行2412が追加され、ステップS1700で記憶された商品URL、利用者AのWebサービスYにおける利用者ID、商品提供サービスであるWebサービスYの認識票、および送付元である利用者Aの名前がこの行2412にコピーされる。さらに行1811および行2421に発送番号生成手段111が生成した発送番号を付与する。さらにサーバYより受信した送付先の名前および送付先の住所を列1860および列1870に各々記憶する。
図24の一例では、発送番号0001に関連づけて名前Laura Chen2461およびその住所2471が、また発送番号0002に関連づけて名前Don Fox2462およびその住所2472が、各々記憶された。次に、携帯端末AのサーバZへの接続はサーバXにリダイレクトされる(ステップS1711)。
続いて、図25に示すフロー図を用いて、利用者Aが選択した商品の送付先を、WebサービスYの送付先リストの中から選択する処理を説明する。次に、サーバXのHTML生成手段102が、サービス連携画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段101がネットワークを通じて携帯端末Aに送る。次に、携帯端末Aの送受信手段171がこれを受信し、HTML解析手段172がこれを解析した後、表示手段173がサービス連携画面を表示する(ステップS2501)。表示手段173には、図19に一例として示されているサービス連携画面1900が再び表示される。次に、利用者Aは入力手段174を利用して、サービス連携画面の「WebサービスY送付先情報の人に送る」1923を選択(ステップS2502)すると、送受信手段171が、WebサービスYのサーバ140が記憶する送付先情報の取得要求を、ネットワークを通じてサーバXに送る。次に、携帯端末AのサーバXとの接続が、サーバYにリダイレクトされる(ステップS2503)。
図17に示す処理においては、WebサービスZに記憶されている送付先情報の送付先に配送を要求する場合には、サーバZによる利用者Aの認証処理を経る。一方、本実施形態では、ステップS1107で既に情報端末Aを通じて利用者AはサーバYより既に認証を受けている。このため、サーバYによる認証処理は不要である。ただし、もし、この時点でまだ利用者AがサーバYからの認証を受けていない場合には、ステップS1705およびS1705に相当するサーバYによる認証処理を実行する必要がある。
次に、サーバYの検索手段が、利用者AのIDに関連づけて利用者テーブル147に関連づけられて記憶されている送付先テーブルを、送付先テーブル群146より読み出す。図26に示す利用者テーブルの一例では、利用者AのID2611に関連づけられている送付先テーブル番号2641が記憶手段に送付先テーブル群146より読み出される。
図27には、利用者AのWebサービスZにおける送付先テーブルの一例2700を示す。送付先テーブル2700は送付先テーブル番号2701を有する。また送付先テーブル2700は、名前の列2710および住所の列2720を有する。この他に送付先に関する付加情報の列を有していてもよい。図27に示す一例では、送付先テーブルの一例2700は、3名の名前と、各々に関連づけられた住所情報を格納している。読み出された送付先テーブルの情報は、HTML生成手段142によってHTMLコードに変換された後、送受信手段141がネットワーク191を通じて携帯端末Aに送信する。ここでHTMLコードに含まれる送付先情報には、利用者A自身の名前および住所が含まれていてもよい。送付先情報として利用者Aの情報を選択するには、ステップS2502で、携帯端末Aの表示手段に表示された連携画面1900において、自宅で受け取る1911を選択することもできる。
携帯端末Aでは、送受信手段171がHTMLコードを受信し、HTML解析手段172による解析の後、表示手段173が送付先リストを表示する(ステップS2504)。図28には、表示手段173に表示されるWebサービスYの送付先リストの一例2800を示す。図28においては、送付先リスト2800は、これがWebサービスYの送付先情報である旨の表示2801、および利用者Aの送付先テーブル2800にある送付先の名前と、各々の名前に関連づけられたチェックボックスを有する。各々の名前に関連づけられた表示はチェックボックスでなくとも、各々の名前を選択したことを表す表示であれば何でもよい。
次に利用者Aは入力手段174を利用して、利用者Aが前記ステップS1105にて確認ボタンなどにより選択した商品の送付先を選択する。図28に示す一例では、図27に示す送付先テーブル2700にある送付先のうちで、Joe Karpのチェックボックス2811が選択されている。これは、利用者AであるBetty Thomasが、ステップS1105で選択された商品を、Joe Karpに送るという入力を、携帯端末Aに対して実行したことに相当する。利用者Aが入力手段174を通じて商品を送る人の選択を完了のボタン2820を選択すると、送受信手段171が選択された送付先を、ネットワーク190を通じてサーバYに送る(ステップS2505)。
サーバYの送受信手段141が選択された送付先を受信すると、検索手段が送付先テーブル2700から、前記ステップS2505で選択された送付先の住所を検索する。そして送受信手段141が前記ステップS2505で選択された送付情報に含まれる名前および住所を、ネットワーク190を通じてサーバXに送る(ステップS2506)。ここで送付先テーブルには、図27に例示した列に加えて送付先に関する何らかの付加情報を有していても良い。この場合、サーバZはこのステップS2505で選択された送付先情報に含まれる名前および住所に加えて付加情報をサーバXに送ってもよい。
次にサーバXの送受信手段101はステップS2505で選択された送付情報に含まれる名前と住所を受信し、これらを商品送付情報一時記憶テーブル108に、ステップS1700で記憶した商品URLに関連づけて記憶する(ステップS2507)。図29には、ステップS2507が実行された後の商品送付情報一時記憶108の一例を示す。ステップS2507でサーバXより受信した送付先は1名分なので、商品送付情報一時記憶テーブルには行2913が追加され、ステップS1700で記憶された商品URL、利用者AのWebサービスYにおける利用者ID、商品提供サービスであるWebサービスYの認識票、および送付元である利用者Aの名前が、この行2913にコピーされる。さらに行2913に発送番号生成手段111が生成した発送番号2953を付与する。さらにサーバYより受信した送付先の名前および送付先の住所を列1860および列1870に各々記憶する。図29の一例では、発送番号0003に関連づけて名前Joe Karp2963およびその住所2973が、各々記憶された。次に、携帯端末AのサーバYへの接続はサーバXにリダイレクトされる(ステップS2508)。
次に、サーバXのHTML生成手段102が、サービス連携画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段101がネットワークを通じて携帯端末A170に送る。次に、携帯端末Aの送受信手段171がこれを受信し、HTML解析手段172がこれを解析した後、表示手段173がサービス連携画面を表示する(ステップS2509)。表示手段173には、図19に一例として示されるサービス連携画面1900が再び表示される。
続いて、図30に示すフロー図を用いて、選択された商品を送付先に発送するまでの処理について説明する。利用者Aは入力手段174を利用して、サービス連携画面の「商品を送る人の選択を完了」ボタン1930を選択する。すると送受信手段171が送付先の選択が完了したことを示す情報を、ネットワーク190を通じてサーバXに送る(ステップS3001)。サーバXの送受信手段101はこの情報を受け取ると、商品送付情報一時記憶テーブル108から発送番号ごとに、関連づけられた商品URL、利用者ID、発送番号の各列の情報を、ネットワーク190を通じてサーバYに送る(ステップS3002)。図29に示す一例では、発送番号2951、2952、および2953に関連づけて商品URLであるhttp://example.com/TBLW、および利用者IDであるbetty@example.comがサーバYに送られる。なお、この情報送付は、WebサービスYで利用者Aが送る商品を購入するための情報である。そのため、このステップS3002でサーバXがサーバYに送る情報は利用者AがサーバYで決済処理を実行可能な情報であれば何でもよい。たとえば、商品送付情報一時記憶テーブル108より商品URLおよび数量や金額のみを計算してサーバYに送ってもよい。
サーバYの送受信手段141がステップS3002でサーバXから送られた情報を受信すると、決済手段127が、利用者Aが送付する商品の購入決済を実行する(ステップS3003)。この決済はサーバY内に記憶された情報によって実行されても、携帯端末Aとの通信によってサーバYの決済手段が得た情報によって実行されても、または決済情報を有する他のサーバからネットワーク経由で得た情報によって実行されてもよい。決済が完了すると、サーバYの送受信手段141は決済が完了した発送番号を、情報を、ネットワーク190を通じてサーバXに送る(ステップS3004)。本実施形態では、発送番号0001、0002、および0003がサーバXに送られたとする。
サーバXの送受信手段101がこれらを受信すると、検索手段110が、決済が完了した発送番号を検索キーとして、商品送付情報一時記憶テーブルを検索し、受信した発送番号に関連づけられた送付先名前および送付先住所を得る。次に、印刷情報生成手段112が、図29における商品番号2951、2952、および2953の各々について、関連づけられた商品URL、送付先名前、送付先住所、および送付元名前を含む、発送伝票の画像データを生成する(ステップS3005)。図31には、図29における発送番号2951から生成される発送伝票の画像の一例を示す。発送伝票の画像3100は、発送番号3101、商品URL3102、送付先名前3103、送付先住所3104、および送付元名前3105を有する。これらは、各々図29に示す発送番号2951、商品URL1811、送付先名前2961、送付先住所2971、および送付元名前2941の情報をもとに生成されたものである。同様に、図29における発送番号2952および発送番号2953の行についても、各々発送伝票の画像データが生成される。サーバXが前記ステップS1709やステップS2506で、送付先に関する何らかの付加情報を受信し、これが商品送付情報一時記憶テーブルに記憶されていれば、付加情報を含む画像データが生成されてもよい。
次に、送受信手段101が生成された画像データ群を、ネットワーク190を通じて送付先印刷装置120に送る(ステップS3006)。送付先印刷装置の送受信手段121がこれらを受信すると、印刷手段122が印刷する。送付先印刷装置120は、WebサービスYで販売する商品を発送する場所に設置されており、印刷された発送伝票は、各々対応する商品に添付されて発送される(ステップS3007)。印刷された後には、サーバXの商品送付情報一時記憶テーブルテーブル108より印刷済みのレコードを消去する。本実施形態では、図29の発送番号2951、2952、および2953の各行が消去される(ステップS3008)。これらの情報は、サーバXのハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発記憶手段に、検索可能なデータベースとして記憶されることはないことが望ましい。
図29における発送番号2951に対応する送付先名前2961および送付先住所2971は、WebサービスYのサーバで記憶しているものではない。これらは、WebサービスZのサーバの送付先テーブル2200に記憶されており、WebサービスZの事業者は、これをデータベースとしてWebサービスYに渡したくないという要求を有する。本実施形態においては、発送伝票の画像データがWebサービスXの一時記憶手段106上で生成された上、WebサービスYの商品発送場に、画像データの形で送られ、印刷される。このため、本実施形態に係る方法によれば、WebサービスYの事業者は、検索可能なデータベースとして、WebサービスZの有する送付先名前や送付先住所を入力する必要がない。
以上の説明では、ステップS1707からS1709においてサーバZが送付先のリストを携帯端末Aに送り、携帯端末Aが選択した送付先情報に含まれる名前と住所とを、サーバXに送った。すなわち図23のHTMLコードはサーバZのHTML生成手段162が生成した。この場合、サーバXの一時記憶手段には、ステップS1708で選択された送付先情報に含まれる名前と住所とが一時的に記憶される。本発明による別の一実施形態では、ステップS1707で送付先テーブル2200の情報を、携帯端末AではなくサーバXに送り、図23に相当するHTMLはサーバXのHTML生成手段102が生成の後、これを携帯端末Aに送ってもよい。この場合、サーバXの一時記憶手段106には、サーバZで記憶される利用者Aの送付先情報すべてが、サーバXの一時記憶手段106に記憶される。いずれの場合でも、サーバZの記憶する送付先情報は、サーバXの一時記憶手段に記憶され、検索可能なデータベースとしては保存されず、ステップS3008において一時記憶手段106より消去されることが望ましい。サーバYに記憶された利用者Aの送付先リストを選択する、ステップS2504からS2506についても同様に、図28に相当する画面はサーバYが生成して携帯端末Aに送っても、サーバYからサーバXの一時記憶手段にコピーした上でサーバXが生成して携帯端末Aに送ってもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。第一の効果は、従来の方法による物品または印刷物の販売を目的としたWebサービスに比べて、商品の選択から送付の依頼までに行なうべき操作のステップ数を削減することができる点である。従来のWebサービスでは、物品を購入の上、発送を依頼するためには、多数の商品の中から商品を選択するステップと、さらに選択した商品を送付する送付先の情報の入力を実行するステップとが必要である。携帯端末は、据え置き型端末に比べると、表示手段の容量が少なく、また入力手段は多数のステップの実行が困難である。本実施形態によれば、利用者は画像コードの読み取り、送付先リストの呼び出し、送付先リストの中からの送付先の選択、という簡単な入力処理で、商品の選択から送付の依頼までを実行することができる。これは、画像コードにより商品選択をおこない、かつ送付先情報は利用者が使う複数のWebサービスの送付先情報を利用するという、本実施形態の効果である。
本実施形態の第二の効果は、利用者が複数の異なるWebサービスのサーバに記憶された異なる送付先情報を利用可能な点である。従来のシステムまたは方法によれば、あるWebサービスの利用者が、物品または印刷物を購入して配送、送付の依頼をする際、そのWebサービスのサーバにあらかじめ記憶した送付先情報を再利用することで、送付先情報の入力を省略することができる。しかし、他のWebサービスのサーバが記憶する送付先情報を利用することはできない。たとえば、従来の方法によれば、WebサービスYを利用する利用者Aは、図27に示す携帯端末Aより送付先テーブル2700に記憶された送付先情報を利用して、送付先の名前と住所の、携帯端末Aへの入力を省略することができる。しかし従来の方法によれば、利用者AがWebサービスYで商品または印刷物の配送、送付の依頼をする際に、同じ利用者AがWebサービスZのサーバに記憶する図22の送付先情報を利用して、送付先の名前や住所の入力を省略することはできない。このため、利用者Aは送付先の名前や住所を、携帯端末Aに入力する必要がある。
一方、本実施形態によれば、利用者Aは、WebサービスYの商品や印刷物を、WebサービスZのサーバに記憶されている送付先情報を利用して配送、送付の依頼をすることができる。このような場合でも、上記の第一の効果として説明したように、利用者Aが情報端末Aへの商品選択情報および送付先情報の入力操作の簡素化という効果を享受できる。以上、第一および第二の効果は、利用者にとっての本実施形態の効果である。
以上、第一および第二の効果は、本実施形態の利用者にとっての効果である。一方、以下第二から第七の効果までは、Webサービスの運営者にとっての効果である。
第三の効果は、あるWebサービスが、他のWebサービスの送付先情報を利用することで、商品や印刷物の販売を増加させることができる点である。本実施形態によれば、第一の効果および第二の効果で説明した、携帯端末に対する入力の簡素化は、Webサービスの閲覧者総数に対する商品や印刷物販売に至る利用者数の割合を増加させる。一般に、Webサービスの閲覧者すべてが、商品や印刷物の購入が成立するまでのすべてのステップを処理するわけではない。購入が成立するまでのステップ数が多いほど、Webサービスからの利用者の離脱率が高くなる。このため、本実施形態による購入成立までのステップ数の減少は、販売の増加をもたらす。
たとえば従来の方法またはシステムによれば、利用者AがLaura ChenおよびDon FoxにWebサービスYで販売される商品または郵便物の配送、送付の依頼をする場合は、送付先として両者の名前および住所を入力する必要がある。一方本実施形態においては、画像コードを用いた商品選択(ステップS1105)の後に、携帯端末Aの表示手段173に表示した、サーバZに記憶された送付先テーブル2200の中からLarua Chen2311およびDon Fox2312を選択する操作(ステップS1708)により、選択された商品の配送の来をすることができる。この結果、従来の方法またはシステムにくらべて入力ステップ数が減少して離脱率が減少し、その結果WebサービスYにおける販売が増加する。さらに、利用者Aはこの入力ステップ数の減少という利便性を理由に、WebサービスYと競合する他のWebサービスに対する競争優位を維持することができる。
第四の効果は、あるWebサービスが、他のWebサービスの送付先情報を利用して、商品や印刷物を送る際に、名前や住所という所謂個人情報を入手せず、その漏洩リスクを負うことなく、商品や印刷物を発送することができるという点である。たとえば、従来の方法またはシステムによれば、WebサービスYの販売する商品または印刷物を、サーバZが記憶する送付先情報を利用して送るためには、サーバYが、サーバZの記憶する送付先情報を受信した上で、サーバYの記憶手段に記憶する必要がある。したがって、サーバYで記憶したWebサービスZの有する送付先情報が漏洩した場合は、WebサービスYが責任を負っていた。一方、本実施形態では、サーバZで記憶する送付先情報は、サーバYに送られることはない。サーバZで記憶する送付先情報は、サーバXの一時記憶手段にある商品送付情報一時記憶テーブルテーブル108に、一時的に記憶される(ステップS1710)。商品送付処理が終了すると、商品送付情報一時記憶テーブルテーブルの情報を消去することができる(ステップS3008)。
このように本実施形態の方法またはシステムによれば、あるWebサービスYがWebサービスZの有する送付先情報を利用して、WebサービスYで販売する商品や印刷物を送る際、WebサービスYが個人情報を入手する必要がなく、この結果漏洩のリスクを負う必要がない。
第五の効果は、あるWebサービスがそのサーバに記憶する送付先情報を、他のWebサービスの商品や印刷物の販売に利用できる点である。たとえば本実施形態の一実施形態では、利用者AはサーバZに記憶した送付情報を、WebサービスYで販売する商品または印刷物の送付の依頼をする際に利用する。この結果としてWebサービスYの運営者は、前記第三および第四の効果を享受する。このため、WebサービスZの運営者が、WebサービスYの運営者から、上記の第三および第四の効果を享受することによる対価を得ることができる。たとえば、WebサービスYにおいて前記第三および第四の効果によって商品または印刷物の販売が増加した場合、この対価としてWebサービスYの運営者がWebサービスZの運営者にアフィリエイト報酬を支払う場合がある。あるいは、この対価としてサーバYに記憶された利用者Aの送付先情報をWebサービスZでも相互に利用するという方法もある。
第六の効果は、あるWebサービス事業者がそのサーバに記憶する送付先情報を、特定の他のWebサービスに対してのみ、選択的に利用させることができる点である。たとえば、WebサービスYが書籍を販売するWebサービスであり、WebサービスZがクリスマスカードを販売するWebサービスであるとする。このとき、利用者AがサーバZに記憶するクリスマスカードの送付先情報を、WebサービスYで利用することで、WebサービスZの運営者は上記の第五の効果を享受できる。
しかしもし、WebサービスZとWebサービスYはともに、書籍を販売するWebサービスであり、互いに競合関係にあった場合、WebサービスZの運営者は、サーバZに記憶された利用者Aの送付先情報をWebサービスYで利用できることを望まないかもしれない。本実施形態では、WebサービスZの運営者が、管理端末Z185を利用して、サーバZに記憶された送付先情報のWebサービスYを通じた利用を許可する設定を実行(ステップS803)した時のみ、利用者がWebサービスYで販売される商品を、サーバZに記憶された送付先情報を利用して送ることができる。すなわち、本実施形態に係る方法またはシステムでは、あるWebサービスの運営者は、連携サービスによる利益が得られる他のWebサービスのみを選んで、そのWebサービスのサーバに記憶する送付先情報を利用させることができる。
第七の効果は、上記の第一の効果から第六の効果の複合的な結果として、数多くのWebサービスが連携する動機を生む点である。本実施形態では、WebサービスZが、そのサーバに記憶する利用者Aの送付先情報を、WebサービスYを通じて利用する。このことで、WebサービスYの運営者、WebサービスZの運営者ともに前記本実施形態の効果を享受できる。このような互恵的な連携の効果は、本実施形態によって連携するWebサービスが増えるほど大きくなる。たとえば、WebサービスYが書籍を販売するサービス、WebサービスZがクリスマスカードを販売するサービス、そしてWebサービスWが花を販売するサービスであるとする。本実施形態によれば、利用者Aがクリスマスカードの送付を依頼した送付先に、簡単に書籍の配送を依頼するだけでなく、書籍の配送を依頼した送付先に、簡単に花の配送を依頼することができるようになる。このとき、WebサービスYとWebサービスZの2つのサービスが本実施形態に係る方法またはシステムによって連携している場合に比べて、WebサービスY、Z、およびWが各々のサーバに記憶した利用者Aの送付先情報を相互利用しあう方が、上記の第一から第五の効果は大きくなる。すなわち、本実施形態に基づいて連携するWebサービスが増えるほど、効果が大きくなり、そのために更に本実施形態によって連携するWebサービスが増えるという正の帰還が働く。これが本実施形態の最大の効果の一つである。上記の第六の効果で説明したように、従来の方法やシステムのように、利益が損なわれるWebサービスに対する、送付先情報の利用を制御する方法が提供されない場合、送付先情報の相互利用の利点と競合するWebサービスに対する利益供与が相殺してしまう。このため、従来の方法またはシステムでは、この第七の効果が発揮されず、Webサービス間での送付先情報の相互利用は促進されなかった。本実施形態は、この問題の解決にも寄与する。
(実施形態2および3)
以下に、本発明の実施形態2および3について説明する。なお、実施形態2および3は、本発明の実施形態1と組み合わせることも可能である。
図32は、本発明の実施形態の一例としての物品販売システムの概略構成図である。本発明の実施形態の一例としての物品販売システムは、利用者Aの情報端末3110、利用者Bの情報端末3115、連携サービスPのサーバ3120、物品販売サービスXのサーバ3130、物品販売サービスYのサーバ3140、ネットサービスVのサーバ3150、ネットサービスWのサーバ3160、および発送情報処理装置3170を備える。これらの情報端末およびサーバは、ネットワーク3199で接続されている。
なお、以下本明細書および付随する図表では、連携サービスPのサーバをサーバP、物品販売サービスXのサーバをサーバX、物品販売サービスYのサーバをサーバY、ネットサービスVのサーバをサーバV、ネットサービスのサーバをサーバW、利用者Aの情報端末を端末A、利用者Bの情報端末を端末Bと各々略記することがある。また、以下でネットサービスは、ある利用者を一意に特定できる利用者IDを有するサービスであれば何でもよい。
図33は、利用者Aの情報端末3110および利用者Bの情報端末3115の概略構成図の一例である。利用者Aの情報端末3110は、送受信手段3111、HTML解析手段3112、GUI表示手段3113、および入力手段3114を有する。利用者Bの情報端末3115は、送受信手段3116、HTML解析手段3117、GUI表示手段3118、および入力手段3119を有する。
図34は、連携サービスPのサーバ3120の概略構成図の一例である。連携サービスPのサーバ3120は、送受信手段3121、HTML生成手段3122、検索手段3123、記憶手段3124を有する。また記憶手段3124は、ネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126を有する。
図35は、物品販売サービスXのサーバ3130および物品販売サービスYサーバ3140の概略構成図の一例である。物品販売サービスXのサーバ3130は、送受信手段3131、HTML生成手段3132、検索手段3133、記憶手段3134およびメッセージ生成手段3137を有する。また記憶手段3134は、セッションテーブル群3135および商品テーブル3136を有する。物品販売サービスYのサーバ3140は、送受信手段3141、HTML生成手段3142、検索手段3143、記憶手段3144およびメッセージ生成手段3147を有する。また記憶手段3144は、セッションテーブル群3145および商品テーブル3146を有する。
図36は、ネットサービスVのサーバ3150およびネットサービスWのサーバ3160の概略構成図の一例である。ネットサービスVのサーバ3150は、送受信手段3151、HTML生成手段3152、検索手段3153、記憶手段3154、およびメッセージ生成手段3182を有する。また記憶手段3154は、利用者認証テーブル3155、知人情報テーブル群3156、物販サービステーブル3157、一時記憶テーブル3158、および利用者情報テーブル3159を有する。ネットサービスWのサーバ3160は、送受信手段3161、HTML生成手段3162、検索手段3163、記憶手段3164、およびメッセージ生成手段3182を有する。また記憶手段3164は、利用者認証テーブル3165、知人情報テーブル群3166、物販サービステーブル3167、一時記憶テーブル3168、および利用者情報テーブル3169を有する。
図37は、発送情報処理装置3170の概略構成図の一例である。発送情報処理装置3170は、送受信手段3171、印刷手段3172、および表示手段3173を有する。
(実施形態2)
図38に示すフロー図を用いて、本発明の一実施形態に係る、ネットサービスと物品販売の連携処理について説明する。いま、利用者AがネットサービスVの利用者であるとする。端末A3110がネットワーク3199を通じてサーバV3150に接続した状態で、利用者Aが入力手段3114を通じて、利用者AのネットサービスVにおける認証情報を端末Aに入力する。以下では、一例として利用者AのネットサービスVにおけるIDとパスワード情報の組み合わせを認証情報として用いることができる。ただし、認証情報はIDとパスワード情報に限定されることはなく、生体認証情報など、ネットサービスVの利用者群のなかで、利用者Aを一意に特定できる情報であれば何でもよい。また、ネットサービスVは、その利用者群の中で利用者Aを一意に特定できる手段を有するサービスであれば何でもよい。たとえば、サービスVは、検索サービス、メッセージ印刷サービス、広告サービス、SNS(Social Networking Service)、ブログサービス、ゲーム、チャットサービス、電子メールサービスなど何であってよい。またネットサービスは、利用者を一意に特定できる手段を有する物品販売サービスであってもよい。
次に、送受信手段3111が、入力された利用者Aの認証情報を、ネットワーク3199を通じてサーバV3150に送る。サーバVの送受信手段3151が受信した利用者Aの認証情報を受信すると、検索手段3153が記憶手段3154にある利用者認証テーブル3155を検索する。送受信手段3151が受信した利用者IDおよびパスワード情報の組と、利用者認証テーブル3155にあらかじめ記憶された利用者IDおよびパスワード情報の一致をもって、サーバVにおいて利用者Aが認証される(ステップS3801)。ここでは、一例として利用者認証テーブル3155は、利用者IDの列とパスワードの列を有するテーブルを前提として説明した。ただし、利用者認証テーブル3155は、利用者IDの列とパスワードの列を有するテーブルに限定されない。利用者認証テーブル3155は、送受信手段3151が受信した認証情報が、利用者Aのものであることを認証可能な情報が記憶されているテーブルであればどのようなテーブルでもよい。
次に、端末Aの送受信手段3111が知人情報表示画面要求を、ネットワーク3199を通じてサーバVに送る。ここで端末Aが呼び出す知人情報表示画面は、物販サービスにおける配送先情報、SNSサービスにおける友人リスト、メッセージ印刷サービスにおける宛先情報など、利用者Aの知人およびその知人に関連付けられた情報を表示する画面であれば何でもよい。サーバVでは、送受信手段3151がこの要求を受信すると、検索手段3153が利用者Aの利用者IDを検索キーとして知人情報テーブル群3156を検索し、利用者Aの知人情報を得る(ステップS3802)。
図39に、利用者Aの知人情報テーブルの1つ3800の一例を示す。知人情報テーブルは、利用者IDのフィールド3801を有し、検索手段が利用者IDを検索キーとした検索が可能である。また知人情報テーブルは、利用者ID3801に関連付けられて、その利用者IDを有する利用者の知人の情報が記憶される。図39に示す一例では、利用者テーブル3800は、名前の列3810、住所の列3820、付加情報の列3830、およびネットサービスVの利用者IDの列3840を有する。図39に示す一例では、付加情報として知人の有する電子メールアドレスが記憶されているが、付加情報は知人に属する情報であれば何でもよい。また列の数、すなわち利用者Aの知人の有する属性情報の数は、いくつであってもよい。
図39に示す一例では、利用者Aの知人として、「John Brown」3811、「Betty Thomas」3812、および「Fred Mancini」3813の3人が記憶されている。各々の知人について、すべての列の情報が記憶されている必要はなく、図39の一例では、「Fred Manchini」に関連づけられた住所3823は存在せず、また「John Brown」に関連付けられた付加情報3831は存在しない。また、利用者Aの知人は、ネットサービスVの利用者であっても、なくてもよい。図39に示す一例では、「Betty Thomas」および「Fred Mancini」がネットサービスVの利用者であって、各々IDvb3842およびIDvc3843という、ネットサービスVの利用者IDを有している。
次にHTML生成手段3152が、検索された利用者Aの知人テーブルを利用して、知人情報表示画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3151がネットワーク3199を通じて端末A3110に送る。本発明においては、画面表示のためには、HTMLコードを使うことに限定されることはない。画面表示のための情報の一例として、HTMLコードを用いて説明する。端末Aでは送受信手段3111がこれを受信し、HTML解析手段3112がこれを解析した上、GUI表示手段3113に知人情報表示画面を表示する(ステップS3803)。
図40に、ネットサービスVにおける利用者Aの知人情報表示画面の一例を示す。GUI表示手段3113は、ネットサービスVを提供するためのウィンドウ3901を有し、さらにこのウィンドウは表示がネットサービスVの知人情報表示画面であることを示す表示3902、および利用者Aが利用中であることを示す表示3903を有する。さらに知人情報表示画面は知人情報表示部3910を有する。知人情報表示部は、利用者AがサーバVに記憶した知人情報の一部または全部が表示され、さらに各々の知人を選択するための知人選択部3911を有する。
図40に示す一例では、利用者Aは、入力手段3114を用いて、GUI表示手段3113に表示されたカーソル3904を移動させ、知人である「John Brown」に関連付けられた選択部3912、および「Fred Mancini」に関連付けられた選択部3913を選択する。図40の一例では、利用者AはサーバVに住所情報が記憶された知人「John Brown」を選択したが、選択する知人はたとえば図40の「Betty Thomas」のようにネットサービスVの利用者であってもよい。また「Fred Mancini」のように住所情報がサーバVに記憶されて、住所録情報がサーバVに記憶されていない知人でもよい。利用者Aが選択する知人は1人でも複数でもよい。利用者Aはさらに、カーソル3904を移動させ、選択完了ボタン3906を選択する。すると、送受信手段3111は、「John Brown」および「Fred Mancini」の選択情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバV3150に送る(ステップS3804)。知人情報表示画面は、知人の名前情報が表示されていれば、その他の住所や電子メールアドレスなどの知人の付加情報が表示されていなくてもよい。
サーバVの送受信手段3151がこの選択情報を受信すると、知人情報テーブル3800に記憶された、ステップS3804で選択された知人の情報を、一時記憶テーブル3158に記憶する(ステップS3805)。
図41に記憶手段3154に作られた一時記憶テーブルの構造を示す。ネットサービスVの利用者が、ステップS3802からS3804と同様の処理によって、知人を選択するごとに、ひとつの一時記憶テーブルが作成される。
図42には、本実施形態における一時記憶テーブルの一例を示す。一時記憶テーブル4001は、テーブル番号のフィールド4100を有する。また選択された知人の名前の列4110、選択された知人の住所の列4120、選択された知人の付加情報の列4130、および知人がサービスVの利用者であった場合の利用者IDの列4140を有する。
図42を参照すると、ステップS3805では、ステップS3804で選択された知人「John Brown」の情報が行4111に、また同じく選択された知人「Fred Mancini」の情報が行4112に各々記憶されている。また一時記憶テーブル4001は、利用者Aの名前を格納するフィールド4151、利用者Aの住所を格納するフィールド4161、利用者Aの付加情報を格納するフィールド4171を有する。
次に、検索手段3153が、利用者AのネットサービスVにおける利用者IDを検索キーとして利用者情報テーブル3159を検索する。利用者情報テーブル3159には、ネットサービスVの各利用者IDに関連付けて、名前、住所、付加情報などが記憶されている。次にこの検索の結果得られた利用者Aの名前、住所、付加情報を各々一時記憶テーブルのフィールド4151、フィールド4161、フィールド4171に記憶する(ステップS3806)。
次に、HTML生成手段3152が物販サービス選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3151がこれを、ネットワーク3199を通じて、端末A3110に送る。この一例ではHTMLコードには、ネットサービスVが連携する物販サービスの情報は含まれていない。このHTMLコードは、ステップS3805およびS3806で記憶された利用者Aおよびその知人の情報を物品販売サービスで利用するために、物品販売サービスを選択するためのものである。ネットサービスVが連携可能な物品販売サービスの情報は、後のステップS3809で端末AがサーバPより取得するので、このHTMLコードに含まれていなくてもよい。
次に、端末Aの送受信手段3111が、物販サービス選択画面のHTMLコードを受信し、HTML解析手段3112がこれを解析し、さらにGUI表示手段3113が、物販サービス選択画面を表示する(ステップS3807)。図43に、物販サービス選択画面の一例を示す。図43に示す一例では、GUI表示手段3113は、ネットサービスVを提供するためのウィンドウ4201を有し、さらにこのウィンドウは表示がネットサービスVの物販サービス選択画面であることを示す表示4202、利用者Aが利用中であることを示す表示4203、さらにサービス選択部4205を有する。ステップS3807で端末AがサーバVより受信したHTMLコード中の、サービス選択部4205には、たとえばスクリプト言語で構成される指示コードを含むプログラムなどが埋め込まれている。この指示コードにしたがって、端末Aの送受信手段3111が、ネットワーク3199を通じてサーバP3120に、サービス選択部表示の表示要求と、ネットサービスVを一意に特定するためのネットサービスIDを送る(ステップS3808)。この一例では、ネットサービスVのネットサービスIDをSIDvとする。次に、サーバPの送受信手段3121がこれらを受信すると、検索手段3123が、記憶手段3124の有するネットサービステーブル3125を、SIDvを検索キーとして検索する。図44(a)に、ネットサービステーブル3125の一例を示す。ネットサービステーブル3125は、ネットサービスIDの列4300、ネットサービス名の列4310、ネットサービスのURLの列4320、ネットサービスの画像情報の列4330、およびネットサービスと連携可能な物品販売サービスIDの列4340の各列を有する。この連携可能な物品販売サービスIDの列を検索することで、あるネットサービスの利用者が、本発明の一実施形態における連携によって商品の購入および送付ができる物品販売サービスを検索することができる。図44(a)に示す一例では、ネットサービスIDであるSIDv4301に関連付けられて、物品販売サービスXのサービスIDであるSIDx4341および物品販売サービスYのサービスIDであるSIDy4342が関連付けられて記憶されている。検索手段3123は、上記検索の結果としてSIDx4341およびSIDy4342を得る。次に、検索手段3123がこれらSIDxおよびSIDyを検索キーとして、物販サービステーブル3126を検索する。図44(b)には、物品販売サービステーブルの一例を示す。物販サービステーブルは、物品販売サービスIDの列4350、物品販サービスの名前の列4360、URLの列4370、画像情報の列4380、および物品販売サービスが連携可能なネットサービスのサービスIDの列を有する。次に上記検索の結果得られた名前4361および4362、URL4371および4372、さらに画像情報4381および4382が、送受信手段3121によって、ネットワーク3199を通じて端末Aに送られる。端末Aの送受信手段3111がこれらを受信すると、サービス選択部4205に表示する(ステップS3809)。
図43を参照して、物品販売サービス名4211および画像4212は、サーバPの物販サービステーブルのフィールド4361および4381から、また販売サービス名4221および画像4222はフィールド4362および4382から、各々生成されたものである。ここでウィンドウ4201に表示されるのは、各物品販売サービスを表す画像情報でなくとも、たとえばテキストリンクのように、テキストにハイパーリンクがリンクされ、テキストをクリックするなどして利用者Aがリンク先の物品販売サービスを選択できるような表示であればどのような表示でもよい。
本実施形態では、端末AがサーバPより物販サービステーブル3126の情報を得てサービス選択部4205を表示した。他の実施形態として、サーバVの記憶手段が物販サービステーブルを有し、ステップS3807で端末Aが受信するHTMLコードにこれらを含めることで、サービス選択部4205を表示してもよい。また、本実施形態では、端末AがサーバPに対して、ネットサービスVが連携可能な物品販売サービスの情報を問い合わせ、サーバPが端末Aに対して連携可能な物品販売サービスの情報を送った。一方、他の実施形態ではサーバVが直接サーバPに対して、ネットサービスVと連携可能な物品販売サービスの情報を問い合わせ、サーバPがサーバVに対して連携可能な物品販売サービスの情報4361、4381、4362、4382を送り、サーバVのHTML生成手段が図43に示す画像を生成するHTMLコードを生成した上、端末Aに送ってもよい。
次に、利用者Aが入力手段3114を用いて、GUI表示手段に表示されたカーソル4204を移動させ、物品販売サービスXの画像4212を選択する。すると、送受信手段3111が物品販売サービスXの選択情報およびそのURL情報を、ネットワーク3199を通じてサーバV3150に送る(ステップS3810)。
サーバVでは、送受信手段3151が物品販売サービスXの選択情報およびそのURL情報を受信する。このURL情報は、サーバPの物品販売サービステーブル内の情報4371でもよく、またあらかじめサーバVの記憶手段に記憶されていてもよい。次に、このURL情報にしたがって、ステップS3805およびステップS3806で図42に示す一時記憶テーブル4001に記憶された情報を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130に送る(ステップS3811)。この一例では、利用者Aの情報を一時記憶テーブルに記憶する処理(ステップS3806)を、端末Aより知人選択情報を受信した後に実行した。ただし、これに限定されることはなく、この処理はどの図38に示すどのタイミングで実行されてもよい。
次に、図45に示すフロー図を用いて、サーバVから送られた利用者Aおよびその知人の情報を用いて、物品販売サービスXで利用者Aが物品を知人に送る処理について説明する。サーバXの送受信手段3131が、前記ステップS3811でサーバV3150が送った、利用者Aの情報、および利用者AがステップS3804で送付先として選択した知人の情報を受信する(ステップS4501)。次に、これらの情報をサーバXの記憶手段3134の有するセッションテーブル群3135のひとつ4500に記憶する(ステップS4502)。セッションテーブルは、図41と同様の構造をしており、サーバXが、サーバVやサーバWなどの他のネットサービスより、利用者およびその知人の情報を受信すると、セッション番号が割り当てられた上、たとえば図46のような構造のテーブルが生成される。セッションテーブルは、セッション番号のフィールド4501、選択商品IDのフィールド4502、および他サーバより受信した利用者および知人の情報を記憶するための各フィールドを有する。
図46に示すセッションテーブルの一例では、セッション番号4501として「n」が記憶され、サーバV3150よりステップS4501で受信した知人情報である、「John Brown」4511および「Fred Mancini」4512に関する情報が記憶されている。選択商品IDのフィールド4502はこの時点では空欄であり、後のステップS4505で利用者Aが選択した商品の商品IDが記憶される。また、各選択知人名前および利用者名前に各々、関連付けて記憶される選択商品IDの列4540および選択商品IDの列4580のフィールドは、この時点では空欄であり、後にステップS4508で、商品と送付先の対応関係を端末Aより受信した後に、商品IDが記憶される。さらにセッション番号が「n」であるセッションテーブルには、サーバVよりステップS4501で受信した利用者Aの情報である「Steve Chen」4551に関する情報が記憶されている。
次に、端末A3110との接続をサーバV3150からサーバX3130にリダイレクトする(ステップS4503)。次に、サーバXのHTML生成手段3132が、商品テーブル3136に記憶された商品情報を情報端末で表示させるためのHTMLコードを生成する。商品テーブルは、購入可能な商品の種類を一意に特定するための商品IDに関連付けて、その商品の価格、画像、特徴などの商品情報が関連付けられて記憶されている。
次に、送受信手段3131がこのHTMLコードを、ネットワーク3199を通じて端末A3110に送る。端末Aでは、送受信手段3111がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段3112が解析の上、GUI表示手段3113に商品選択画面が表示される(ステップS4504)。図47に商品選択画面の一例を示す。物品販売サービスXのウィンドウ4601は、物品販売サービスXの商品選択画面であることを表す表示4602、および物品販売サービスXの利用者を表す表示4603を有する。図47に示す一例では、利用者Aは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していないが、利用者Aが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらに、ウィンドウ4601は、物品販売サービスXの販売する商品情報の表示を有する。図47に示す一例では、花、ポット、シャツおよび手袋の4つの商品情報が表示されている。また、各々の商品情報に関連付けて「この商品をカートに入れる」という表示のある、商品選択ボタンが表示されている。たとえば、花の商品情報としては、価格情報4611、商品画像4612、および商品選択ボタン4613が表示されている。これらの商品情報は、サーバXの商品テーブル3136に各々の商品IDに関連付けて記憶され、ステップS4504で端末Aに送られたものである。ここで表示される商品情報はどのようなものでもよい。また、図47に示す一例では、利用者Aが商品を選択する方法として、ショッピングカートモデルを例示したが、利用者Aはどのような方法によって商品を選択してもよい。
次に、利用者Aが入力手段3114を操作することによって、GUI表示手段3113に表示されたカーソル4604を移動させ、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4623を選択する。すると、送受信手段3111が、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4623に各々関連付けられた商品の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130に送る。サーバXでは、送受信手段3131が商品の選択情報を受信すると、選択された商品の商品IDを、選択商品IDのフィールドに記憶する(ステップS4505)。
図46に示す一例では、商品選択ボタン4613に関連付けられた商品IDであるMID1および商品選択ボタン4623に関連付けられた商品IDであるMID2が、選択商品IDのフィールド4502に記憶された。この時点で、セッション番号が「n」であるセッションテーブルに選択された商品が記憶されたが、各々の商品の送付先は未定であり、この時点でフィールド4541、4542、および4581は空欄である。
次に、サーバXのHTML生成手段3132が、利用者情報画面のHTMLコードを生成し、ネットワーク3199を通じて端末A3110に送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信する(ステップS4506)。
図48に、利用者情報画面の一例を示す。利用者情報画面のウィンドウ4701は、物品販売サービスXの利用者情報画面であることを示す表示4702、および物品販売サービスXの利用者を表す表示4703、さらにネットサービスVに登録した利用者情報を物品販売サービスXで使うためのボタン4706を有する。ステップS4506で端末AがサーバXより受信したHTMLコード中の、ボタン4706にはスクリプト言語などで構成される指示コードを含むプログラムなどが埋め込まれている。この指示コードにしたがって、端末Aの送受信手段3111が、ネットワーク3199を通じてサーバP3120に、ボタン4706の内容表示要求と、ネットサービスVのサービスIDであるSIDvを送る。サーバPの送受信手段3121がこれを受信すると、検索手段3123がSIDvを検索キーとして、ネットサービステーブル3125の名前の列4310および画像情報の列4330を検索する。その結果名前4311および画像4331を得る。
次に、HTML生成手段がこれらを含むHTMLコードを生成し、送受信手段3121がこれらを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112がこれを解析した上、図48に示したボタン4706の中身を含む利用者情報画面を描画する。図48に示す一例において、画像4707は画像4331より、また名前4708は名前4311より生成された画像である。また、図48に示す一例では、利用者Aの名前を入力するためのフィールド4721、住所を入力するためのフィールド4722、および電子メールを入力するためのフィールド4723が表示されており、この時点ではこれらのフィールドは空白である。利用者Aは、入力手段3114を用いて、これらのフィールドに自分の名前、住所および電子メールアドレスを入力することができるが、本実施形態では利用者Aは、入力手段3114を用いてカーソル4704を移動させ、ボタン4706を選択する(ステップS4508)。
送受信手段3111がこの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段がこれを受信すると、送受信手段3131が、セッション番号が「n」であるセッションテーブルに記憶されている利用者Aの名前、住所および電子メールアドレスを含むHTMLコードを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段3112が解析した上で、図48に示す画像をGUI表示手段3113に表示する。図48に示す一例では、利用者Aは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していないが、利用者Aが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらにこの段階でウィンドウ4701は、サーバXのセッションテーブルに記憶された利用者Aの情報が表示されている。図48に示す一例では、利用者の名前4711は図46に示すセッションテーブルのフィールド4551の情報、利用者Aの住所4712はセッションテーブルのフィールド4561の情報、電子メール4713はセッションテーブルのフィールド4571の情報が表示されたものである。
従来の物品販売サービスの商品購入方法によれば、購入する商品を選択した後、利用者の情報を入力する作業が必要であった。しかし、本発明の一実施形態に係る方法では、あらかじめサーバVに記憶した利用者Aの情報を、サーバXが、、セッション番号が「n」であるセッションテーブルに一時的に記憶してこれを利用するため、端末AをサーバXと接続した状態で利用者Aが自分の情報を入力する作業が省略できる。図48のように利用者Aの情報が表示された状態で、利用者Aは入力手段3114を使って名前、住所、電子メールの各表示部に表示された情報を修正することもできる。なお、本実施形態では、ボタン4706の中身を表示する情報の要求を、端末AがサーバPに送り、サーバPから画像4707および名前4708が端末Aに送られた。一方他の実施形態として、サーバXがボタン4706の中身を表示するための要求をサーバPに送り、サーバPが画像4707および名前4708をサーバXに送った上、サーバXがこれらの情報を含むHTMLコードを生成した上端末Aに送り、端末Aが図48に示す表示をおこなってもよい。さらに他の実施形態として、ボタン4706には、単純にサーバPへのリンクが関連付けられているだけでもよい。この場合は、端末Aで利用者Aがボタン4706を選択すると、端末AとサーバXとの接続をサーバPにリダイレクトし、サーバPのHTML生成手段3122がネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126から、ネットサービスVの名前および画像を含む画面のHTMLコードを生成した上、端末Aに送る。利用者Aは、この画面でネットサービスVに登録した情報を使う指示をサーバVに対して実行する。
次に、利用者Aが入力手段3114を使って、カーソル4704を移動させ、確認ボタン4705を選択する。すると送受信手段3111が、利用者情報画面の確認情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、検索手段3133が、図46に示す状態にあるセッションテーブルに記憶された選択商品IDを検索キーとして商品テーブルを検索し、ステップS4505で利用者Aが選択した商品の商品情報を得る。次に、HTML生成手段3132が、ステップS4505で選択された各商品の送付先を選択するための、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る(ステップS4510)。端末Aでは、送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112が解析の上、GUI表示手段3113が送付先選択画面を表示する。
図49に、端末Aにおける物品販売サービスXの送付先選択画面の一例を示す。送付先選択画面のウィンドウ4801は、これが送付先選択画面であることを表す表示4802を有する。図49に示す一例では、利用者Aは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していないが、利用者Aが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらにウィンドウ4801は、ショッピングカート表示部4810を有する。ショッピングカート表示部4810には、利用者AがステップS4505で選択した商品の商品情報が表示される。
図49に示す一例では、ショッピングカート表示部には、ステップS4505で選択された「花」に関する商品情報4821および4822と、「シャツ」に関する商品情報4831および4832が表示されている。さらに「花」に関連付けられて送付先選択部4823が、「シャツ」に関連付けられて送付先選択部4833が表示される。この時点では送付先選択部4823に関連付けられた送付先情報4824、4825および4826は表示されていない。
利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4804を移動させ、送付先選択部4823を選択する。送受信手段3111がこの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこの選択情報を受信すると、HTML生成手段3132が、図46に示すセッションテーブルに格納されている選択知人名前情報4511および4512と、利用者名前情報4551を含む、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aでは、送受信手段3111がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段3112が解析の上、GUI表示手段3113が、選択知人名前および利用者名前を含む送付先選択画面を表示する。この結果、図49に示すように送付先選択部4823に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「John Brown」4824は、セッション番号が「n」であるセッションテーブルにおける選択知人名前4511に、また「Fred Mancini」4825はセッションテーブルにおける選択知人名前4512に、また「Steve Chen(自分)」4826は、セッション番号が「n」であるセッションテーブルにおける利用者名前情報4551に各々対応する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4804を移動させ、選択肢「John Brown」4824を選択することで、「花」を「John Brown」に送ることを端末Aに対して指定する。次に、送受信手段3111が「花」に対する「John Brown」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS4511)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「n」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド4541に、選択された「花」の商品IDであるMID1を記憶する。
またさらに、利用者Aが入力手段3114を利用してカーソル4804を移動させ送付先選択部4833を選択する。上記と同様の処理により端末AのGUI表示手段3113が、図50に示す画面を表示する。図50に示す一例では、送付先選択部4933に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「John Brwon」4934は、セッションテーブルにおける選択知人名前4511に、「Fred Mancini」4935はセッションテーブルにおける選択知人名前4512に、また「Steve Chen(自分)」4936は、セッションテーブルにおける利用者名前4551に各々対応する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4904を移動させ、選択肢「Fred Mancini」4935を選択することで、「シャツ」を「Fred Mancini」に送ることを端末Aに対して指定する。
また、送受信手段3111が、「シャツ」に対する「Fred Mancini」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS4511)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「n」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド4542に、選択された「シャツ」の商品IDであるMID2を記憶する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4904を移動させ、確認ボタン4905を選択する。すると送受信手段3111が、確認情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。この一例では、商品を知人に送る処理を用いて本実施形態を説明した。ただし本実施形態は、これに限定されることはなく、上記ステップS4508で、「Steve Chen(自分)」4826または4936を選択することで、知人ではなく利用者自身への商品送付を指定することもできる。また、この一例では、ショッピングカートの「花」および「シャツ」について、端末Aが選択情報を個別にサーバXに送った。ただし本実施形態は、これに限定されることはなく、同時に送ってもよい。
この時点で、セッション番号が「n」であるセッションテーブルには、ステップS3801からS4507の処理によって、サーバXが得た利用者Aから知人に対する商品送付に必要な、利用者Aの送付者情報、送付先情報、および送付先ごとの商品IDおよび配送情報が記憶された状態となった。
次に、送受信手段3131が、セッション番号が「n」であるセッションテーブルの情報を、ネットワーク3199を通じて発送情報処理装置3170に送る(ステップS4512)。発送情報処理装置では、送受信手段3171がこれらの情報を受信する。図46に示すように、知人「John Brown」に関連付けられて住所および「花」に対応する商品IDであるMID1が記憶されている。このため、印刷手段3172が、発送者の情報として利用者Aの名前4551と住所4561、および送付先の情報として「John Brown」4511およびその住所4521を、配送伝票に印刷する。また、表示手段3173が印刷される伝票IDと商品IDの関連を表示し、これをもとにMID1を有する商品の発送作業がおこなわれる(ステップS4513)。
一方、利用者Aが「シャツ」を送る処理を実行した「Fred Mancini」4512についてはこの時点で、セッション番号が「n」であるセッションテーブルに住所が記憶されていないため、ステップS4511の処理が実行できない。この場合は、サーバXのメッセージ生成手段3137が住所入力を要求するメッセージを作成し、送受信手段3131がこのメッセージを、セッション番号が「n」であるセッションテーブルにある電子メールアドレス4532を宛先としてネットワーク3199を経由して送る。サーバXの送受信手段3111が「Fred Mancini」の情報端末より住所情報を受信すると、これをセッションテーブルの選択知人情報の列のフィールド4522に、「Fred Mancini」4512と関連付けて記憶する。その後は、「John Brown」と同様にステップS4512およびステップS4513が実行される。また、「Fred Mancini」4512のように、セッション番号が「n」であるセッションテーブルに住所が記憶されていない時、サーバXがサーバVに対してメッセージ送信要求を送り、サーバVのメッセージ生成手段3182が、宛先として住所入力を要求するメッセージを生成し、これを送受信手段3151が一時記憶テーブル3800にある電子メールアドレス3833を宛先として、「Fred Mancini」の情報端末に送ってもよい。
以上で、利用者AがネットサービスVで記憶する知人に、物品販売サービスXで購入した商品を送る処理が完了した。なお、本実施形態では、図49および図50においては、ショッピングカート内の商品に、送付先である知人または利用者を関連付けるための表示に、プルダウン型のユーザインタフェイスを用いて説明した。これは商品と送付先である知人または利用者という多対多の関係をしているできるユーザインタフェイスであれば何でもよく、たとえばチェックボックス、ラジオボタンなど何でもよい。また、本実施形態では、利用者AはネットサービスVで2人の知人が選択された状態で物品販売サービスXに移動した。このため、物品販売サービスXでは2つの商品を選択して、各々の商品にネットサービスVで選択した知人を関連付けるために、図49および図50に示す画面を用いてステップS4510およびステップS4511の処理を実行した。本実施形態では、利用者Aは、ネットサービスVで利用者Aのみが選択した状態で物品販売サービスXに移動してもよい。この場合、選択した商品の送付先は、利用者Aであることが明らかなため、図49や図50に示す画面を用いたステップS4510およびS4511の処理を省略できる。
次に、ネットサービスWの利用者IDを有する利用者Bが、ネットサービスWで記憶する利用者情報および知人情報を利用して、物品販売サービスXで商品の購入と送付処理を行う処理について説明する。ただし、この処理は図38および図45の各フロー図に示した処理とほぼ同じであるので、これらを利用して適宜省略しながら説明する。なお、以下の図38および図45を用いた説明では、サーバVをサーバWに、利用者Aを利用者Bに、さらに端末Aを端末Bに読み替えて説明する。
いま、利用者BがネットサービスWの利用者であるとする。端末B3115がネットワーク3199を通じてサーバW3160に接続した状態で、利用者Bが入力手段3119を通じて、利用者BのネットサービスWにおける認証情報を端末Bに入力する。以下では、一例として認証情報は利用者BのネットサービスWにおけるIDとパスワード情報の組み合わせを認証情報として用いるが、認証情報は生体認証情報など、ネットサービスWの利用者群のなかで、利用者Bを一意に特定できる情報であれば何でもよい。また、ネットサービスWは、その利用者群の中で利用者Bを一意に特定できる手段を有するサービスであれば何でもよい。たとえば、サービスVは、検索サービス、物品販売サービス、メッセージ印刷サービス、広告サービス、SNS(Social Networking Service)などであってよい。
次に、送受信手段3116が、入力された利用者Bの認証情報を、ネットワーク3199を通じてサーバW3160に送る。サーバWの送受信手段3161が受信した利用者Bの認証情報を受信すると、検索手段3163が記憶手段3164にある利用者認証テーブル3165を検索する。送受信手段3161が受信した利用者IDおよびパスワード情報の組と、利用者認証テーブル3165にあらかじめ記憶された利用者IDおよびパスワード情報の一致をもって、サーバWにおいて利用者Bが認証される(ステップS3801)。ここでは、一例として利用者認証テーブル3165は、利用者IDの列とパスワードの列を有するテーブルを前提として説明したが、ここで送受信手段3161が受信した認証情報が、利用者Bのものであることを認証可能な情報が記憶されているテーブルであればどのようなテーブルでもよい。
次に、端末Bの送受信手段3116が知人情報表示画面要求を、ネットワーク3199を通じてサーバWに送る。ここで端末Bが呼び出す知人情報表示画面は、物販サービスにおける配送先情報、SNSサービスにおける友人リスト、メッセージ印刷サービスにおける宛先情報など、利用者Bの知人およびその知人に関連付けられた情報を表示する画面であれば何でもよい。サーバWでは、送受信手段3161がこの要求を受信すると、検索手段3163が利用者Bの利用者IDを検索キーとして知人情報テーブル3166を検索し、利用者Bの知人情報を得る(ステップS3802)。本実施形態の一例では、利用者Bの知人情報テーブルは、図39と同様の構造を有しているとして説明する。
次にHTML生成手段3162が、検索された利用者Bの知人テーブルを利用して、知人情報表示画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3161がネットワーク3199を通じて端末B3115に送る。端末Bでは送受信手段3116がこれを受信し、HTML解析手段3117がこれを解析した上、GUI表示手段3118に知人情報表示画面を表示する(ステップS3803)。
図51に、ネットサービスWにおける利用者Bの知人情報表示画面の一例を示す。GUI表示手段3118は、ネットサービスWを提供するためのウィンドウ5001を有し、さらにこのウィンドウは表示がネットサービスWの知人表示画面であることを示す表示5002、および利用者Bが利用中であることを示す表示5003を有する。さらに知人情報表示画面は送受信手段3116がサーバWより受信した知人情報を表示する知人情報表示部5010を有する。知人情報表示部は、利用者BがサーバWに記憶した知人情報の一部または全部が表示され、さらに各々の知人を選択するための知人選択部5011を有する。
図51に示す一例では、利用者Bは、入力手段3119に入力することにより、GUI表示手段3118に表示されたカーソル5004を移動させ、知人である「Jim Smith」に関連付けられた選択部5013を選択する。利用者Bが選択する知人は1人でも複数でもよい。利用者Bはさらに、カーソル5004を移動させ、選択完了ボタン5006を選択する。すると、送受信手段3116は、「Jim Smith」の選択情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバW3160に送る(ステップS3804)。
サーバWの送受信手段3161がこの選択情報を受信すると、利用者Bの知人情報テーブルに記憶され、かつ、ステップS3804で選択された知人の情報を、一時記憶テーブル3168に記憶する(ステップS3805)ここでは、サーバWにおける一時記憶テーブルが図41に示すような構造であるとして説明を進める。図52に、サーバWの一時記憶テーブルの一例を示す。サーバWにおける利用者Bの一時記憶テーブル5100は、テーブル番号のフィールド5101を有する。また選択された知人の名前の列5110、選択された知人の住所の列5120、選択された知人の付加情報の列5130、および知人がサービスWの利用者であった場合の利用者IDの列5140を有する。
図52を参照すると、ステップS3805では、ステップS3804で選択された知人「Jim Smith」の情報が行5111に記憶されている。また一時記憶テーブル5100は、利用者Bの名前を格納するフィールド5151、利用者Aの住所を格納するフィールド5161、利用者Aの付加情報を格納するフィールド5171、および利用者IDを格納するフィールド5181を有する。
次に、検索手段3163が、利用者BのネットサービスWにおける利用者IDを検索キーとして利用者情報テーブル3169を検索する。利用者情報テーブル3169には、ネットサービスWの各利用者IDに関連付けて、名前、住所、付加情報などが記憶されている。次にこの検索の結果得られた利用者Bの名前、住所、付加情報を各々一時記憶テーブルのフィールド5151、フィールド5161、フィールド5171に記憶する(ステップS3806)。
次に、HTML生成手段3162が物販サービス選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3161がこれを、ネットワーク3199を通じて、端末B3115に送る。この一例ではHTMLコードには、ネットサービスWが連携する物販サービスの情報は含まれていない。このHTMLコードは、ステップS3805およびS3806で記憶された利用者Bおよびその知人の情報を物品販売サービスで利用するために、物品販売サービスを選択するためのものである。ネットサービスWが連携可能な物品販売サービスの情報は、後のステップS3809で端末BがサーバPより取得するので、このHTMLコードに含まれていなくてもよい。
次に、端末Bの送受信手段3116が、物販サービス選択画面のHTMLコードを受信し、HTML解析手段3117がこれを解析し、さらにGUI表示手段3118が、物販サービス選択画面を表示する(ステップS3807)。
図53に、物販サービス選択画面の一例を示す。図53に示す一例では、GUI表示手段3118は、ネットサービスWを提供するためのウィンドウ5201を有し、さらにこのウィンドウは、表示されている画面がネットサービスWの物販サービス選択画面であることを示す表示5202、利用者Bが利用中であることを示す表示5203、さらにサービス選択部5205を有する。ステップS3807で端末BがサーバWより受信したHTMLコード中の、サービス選択部5205には、スクリプト言語などで構成される指示コードを含むプログラムなどが埋め込まれている。この指示コードにしたがって、端末Bの送受信手段3116が、ネットワーク3199を通じてサーバP3120に、サービス選択部表示の表示要求と、ネットサービスWを一意に特定するためのネットサービスIDを送る(ステップS3808)。
この一例では、ネットサービスWのネットサービスIDをSIDwとする。次に、サーバPの送受信手段3121がこれらを受信すると、検索手段3123が、記憶手段3124の有するネットサービステーブル3125を、SIDwを検索キーとして検索する。
図44(a)に、ネットサービステーブル3125の一例を再び示す。図44(a)に示す一例では、ネットサービスIDであるSIDw4302に関連付けられて、物品販売サービスXのサービスIDであるSIDx4343および物品販売サービスZのサービスIDであるSIDz4344が関連付けられて記憶されている。検索手段3123は、上記検索の結果としてSIDx4343およびSIDz4344を得る。次に、検索手段3123がこれらSIDxおよびSIDzを検索キーとして、物販サービステーブル3126を検索する。
図44(b)には、物品販売サービステーブルの一例を示す。次に上記検索の結果得られた名前4361および4363、URL4371および4373、さらに画像情報4381および4383が、送受信手段3121によって、ネットワーク3199を通じて端末Bに送られる。
端末Bの送受信手段3116がこれらを受信すると、サービス選択部5205に表示する(ステップS3809)。
図53を再び参照して、物品販売サービス名5211および画像5212は、サーバPの物販サービステーブルのフィールド4361および4381から、また物品販売サービス名5221および画像5222はフィールド4363および4383から、各々生成されたものである。ここでウィンドウ5201に表示されるのは、各物品販売サービスを表す画像情報でなくとも、たとえばテキストリンクのように、利用者Bが物品販売サービスを選択できるような表示であればどのような表示でもよい。この実施形態では、端末BがサーバPより物販サービステーブル3126の情報を得てサービス選択部5205を表示したが、サーバWの記憶手段が物販サービステーブルを有し、ステップS3807で端末Bが受信するHTMLコードにこれらを含めることで、サービス選択部5205を表示してもよい。また、本実施形態では、端末BがサーバPに対して、ネットサービスWが連携可能な物品販売サービスの情報を問い合わせ、サーバPが端末Bに対して連携可能な物品販売サービスの情報を送った。一方、他の実施形態として、サーバWが直接サーバPに対して、ネットサービスWと連携可能な物品販売サービスの情報を問い合わせ、サーバPがサーバWに対して連携可能な物品販売サービスの情報4361、4381、4363、4383を送り、サーバWのHTML生成手段が図53に示す画像を生成するHTMLコードを生成した上、端末Bに送ってもよい。
このように本発明の一実施形態では、あるネットサービスと、そのネットサービスで記憶されている知人情報および利用者情報を利用可能な物品販売サービスとの関連付けを連携サーバPのネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126が記憶しておく。たとえば図43に示したように、ネットサービスVを利用する利用者Aの物販サービス選択画面では、物品販売サービスXおよび物品販売サービスYでの、知人情報および利用者情報の利用が、選択肢として表示されている。一方、図53に示した、ネットサービスWを利用する利用者Bの物販サービス選択画面では、物品販売サービスXおよび物品販売サービスZでの、知人情報および利用者情報の利用が、選択肢として表示されている。このようなコンテクストによって変化する選択肢は、サーバPに記憶された、ネットサービスと物品販売サービスの対応関係をもとに利用者に提示されている。このことによって複数のネットサービスと複数の物品販売サービスの連携関係を簡単に変更でき、かつ連携関係の変更の際に、ネットサービスのサーバにも、物品販売サービスのサーバにも変更を加える必要がない。これが連携サービスPの提供する効果である。
次に、利用者Bが入力手段3119を用いて、GUI表示手段3118に表示されたカーソル5204を移動させ、物品販売サービスXの画像5212を選択する。すると、送受信手段3116が物品販売サービスXの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバW3160に送る(ステップS3810)。
サーバWでは、送受信手段3161が物品販売サービスXの選択情報およびそのURL情報を受信する。このURL情報は、サーバPの物品販売サービステーブル内の情報4371でもよく、またあらかじめサーバWの記憶手段に記憶されていてもよい。次に、このURL情報にしたがって、ステップS3805およびステップS3806において図52に示す一時記憶テーブルに記憶された情報を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130に送る(ステップS3811)。この一例では、利用者Bの情報を一時記憶テーブルに記憶する処理(ステップS3806)を、端末Bより知人選択情報を受信した後に実行した。ただし本実施形態はこれに限定されることはなく、この処理はどの図38に示すどのタイミングで実行されてもよい。
次に、図45に示すフロー図を用いて、サーバWから送られた利用者Bおよびその知人の情報を用いて、物品販売サービスXで利用者Bが物品を知人に送る処理について説明する。サーバXの送受信手段3131が、前記ステップS3809においてサーバW3160より受信した利用者Bの情報、および、利用者BがステップS3804において送付先として選択した知人の情報を受信する(ステップS4501)。次に、これらの情報をサーバXの記憶手段3134の有するセッションテーブル群3135のひとつ5300に記憶する(ステップS4502)。図54には、利用者Bの処理に使うセッションテーブルの一例を示す。セッション番号5301として「q」が記憶され、サーバW3160よりステップS4501で受信した知人情報である、「Jim Smith」5311に関する情報が記憶されている。また、各選択知人名前および利用者名前に各々、関連付けて記憶される選択商品IDの列5340および選択商品IDの列5380のフィールドは、この時点では空欄であり、後にステップS4508で、商品と送付先の対応関係を端末Bより受信した後に、商品IDが記憶される。さらにセッション番号が「q」であるセッションテーブルには、サーバWよりステップS4501で受信した利用者Bの情報である「Laura Berke」5351に関する情報が記憶されている。
次に、端末B3110との接続をサーバW3160からサーバX3130にリダイレクトする(ステップS4503)。次に、サーバXのHTML生成手段3132が、商品テーブル3136に記憶された商品情報を情報端末で表示させるためのHTMLコードを生成する。商品テーブルは、購入可能な商品の種類を一意に特定するための商品IDに関連付けて、その商品の価格、画像、特徴などの商品情報が関連付けられて記憶されている。
次に、送受信手段3131がこのHTMLコードを、ネットワーク3199を通じて端末B3115に送る。端末Bでは、送受信手段3116がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段3117が解析の上、GUI表示手段3118に商品選択画面が表示される(ステップS4504)。ここで表示される商品画面の一例が、すでに図47に示したものである。この一例では、利用者Aに対する商品選択と利用者Bに対する商品選択画面が同じであるとしたが、異なる商品選択画面が表示されてもよい。
次に、利用者Bが入力手段3119を操作することによって、GUI表示手段3118に表示されたカーソル4604を移動させ、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4643を選択する。すると、送受信手段3116が、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4643に各々関連付けられた商品の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130に送る。サーバXでは、送受信手段3131が商品の選択情報を受信すると、選択された商品の商品IDを、選択商品IDのフィールドに記憶する(ステップS4505)。図54に示す一例では、商品選択ボタン4613に関連付けられた商品IDであるMID1および商品選択ボタン4643に関連付けられた商品IDであるMID4が、選択商品IDのフィールド5302に記憶された。この時点で、セッション番号が「q」であるセッションテーブルに選択された商品が記憶されたが、各々の商品の送付先は未定であり、この時点でフィールド5341および5381は空欄である。
次に、サーバXのHTML生成手段3132が、利用者情報画面のHTMLコードを生成し、ネットワーク3199を通じて端末B3115に送る。端末Bの送受信手段3116がこれを受信する(ステップS4506)。図55に、利用者情報画面の一例を示す。利用者情報画面のウィンドウ5401は、物品販売サービスXの利用者情報画面であることを示す表示5402、および物品販売サービスXの利用者を表す表示5403、さらにネットサービスに登録した利用者情報を物品販売サービスXで使うためのボタン5406を有する。ステップS4506で端末BがサーバXより受信したHTMLコード中の、ボタン5406にはスクリプト言語などで構成される指示コードを含むプログラムなどが埋め込まれている。この指示コードにしたがって、端末Bの送受信手段3116が、ネットワーク3199を通じてサーバP3120に、ボタン5406の内容表示要求と、ネットサービスWのサービスIDであるSIDwを送る。サーバPの送受信手段3121がこれを受信すると、検索手段3123がSIDwを検索キーとして、ネットサービステーブル3125の名前の列4310および画像情報の列4330を検索する。その結果名前4312および画像4332を得る。次に、HTML生成手段がこれらを含むHTMLコードを生成し、送受信手段3121がこれらを、ネットワーク3199を通じて端末Bに送る。端末Bの送受信手段3116がこれを受信すると、HTML解析手段3117がこれを解析した上、図55に示したボタン5406の中身を含む利用者情報画面を描画する(ステップS4508)。
図55に示す一例において、画像5407は画像4332より、また名前5408は名前4312より生成された画像である。また、図55に示す一例では、利用者Bの名前を入力するためのフィールド5421、住所を入力するためのフィールド5422、および電子メールを入力するためのフィールド5423が表示されており、この時点ではこれらのフィールドは空白である。利用者Bは、入力手段3119を用いて、これらのフィールドに自分の名前、住所および電子メールアドレスを入力することができるが、本実施形態では利用者Bは、入力手段3119を用いてカーソル5404を移動させ、ボタン5406を選択する(ステップS4509)。
送受信手段3111がこの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段がこれを受信すると、送受信手段3131がセッション番号が「q」であるセッションテーブルに記憶されている利用者Bの名前、住所および電子メールアドレスを含むHTMLコードを、ネットワーク3199を通じて端末Bに送る。端末Bの送受信手段3116がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段3117が解析した上で、図55に示す画像をGUI表示手段3118に表示する。図55に示す一例では、利用者Bは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していないが、利用者Bが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらにこの段階でウィンドウ5401は、サーバXのセッションテーブルに記憶された利用者Bの情報表示を有する。
図55に示す一例では、利用者の名前5411は、図54に示すセッションテーブルのフィールド5351の情報、利用者Aの住所5412はセッションテーブルのフィールド5361の情報、電子メール5413はセッションテーブルのフィールド5371の情報が表示されたものである。従来の物品販売サービスの商品購入方法によれば、購入する商品を選択した後、利用者の情報を入力する作業が必要であった。しかし、本発明の一実施形態に係る方法では、あらかじめサーバWに記憶した利用者Bの情報を、サーバXが、セッション番号が「q」であるセッションテーブルに一時的に記憶してこれを利用するため、端末BをサーバXと接続した状態で利用者Bが自分の情報を入力する作業が省略できる。図55のように利用者Bの情報が表示された状態で、利用者Bは入力手段3119を使って名前、住所、電子メールの各表示部に表示された情報を修正することもできる。なお、本実施形態では、ボタン5406の中身を表示する情報の要求を、端末BがサーバPに送り、サーバPから画像5407および名前5408が端末Aに送られた。一方他の実施形態として、サーバXがボタン5406の中身を表示するための要求をサーバPに送り、サーバPが画像5407および名前5408をサーバXに送った上、サーバXがこれらの情報を含むHTMLコードを生成した上端末Bに送り、端末Bが図55に示す表示をおこなってもよい。さらに本実施形態では、ボタン5406には、単純にサーバPへのリンクが関連付けられているだけでもよい。この場合は、端末Aで利用者Aがボタン5406を選択すると、端末AとサーバXとの接続をサーバPにリダイレクトし、サーバPのHTML生成手段3122がネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126から、ネットサービスWの名前および画像を含む画面のHTMLコードを生成した上、端末Aに送る。利用者Aは、この画面でネットサービスWに登録した情報を使う指示をサーバWに対して実行する。
次に、利用者Bが入力手段3119を使って、カーソル5404を移動させ、確認ボタン5405を選択する。すると送受信手段3116が、利用者情報画面の確認情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、検索手段3133が、図54に示す状態にあるセッションテーブルに記憶された選択商品IDを検索キーとして商品テーブルを検索し、ステップS4505で利用者Bが選択した商品の商品情報を得る。次に、HTML生成手段3132が、ステップS4505で選択された各商品の送付先を選択するための、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Bに送る(ステップS4510)。端末Bでは、送受信手段3116がこれを受信すると、HTML解析手段3117が解析の上、GUI表示手段3118が送付先選択画面を表示する。
図56に、端末Bにおける物品販売サービスXの送付先選択画面の一例を示す。送付先選択画面のウィンドウ5501は、これが送付先選択画面であることを表す表示5502を有する。図56に示す一例では、利用者Bは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していないが、利用者Bが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらにウィンドウ5501は、ショッピングカート表示部5510を有する。ショッピングカート表示部5510には、利用者BがステップS4505で選択した商品の商品情報が表示される。図56に示す一例では、ショッピングカート表示部には、ステップS4505で選択された「花」に関する商品情報5511および5512と、「手袋」に関する商品情報5541および5542が表示されている。さらに「花」に関連付けられて送付先選択部5513が、「手袋」に関連付けられて送付先選択部5543が表示される。この時点では送付先選択部5513に関連付けられた送付先情報5414および5415は表示されていない。
利用者Bは入力手段3119を利用して、カーソル5504を移動させ、送付先選択部5513を選択する。送受信手段3116がこの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこの選択情報を受信すると、HTML生成手段3132が、図54に示すセッションテーブルに格納されている選択知人名前情報5311と、利用者名前情報5351を含む、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Bに送る。端末Bでは、送受信手段3116がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段3117が解析の上、GUI表示手段3118が、選択知人名前および利用者名前を含む、送付先選択画面を表示する。この結果、図56に示すように送付先選択部5513に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「Jim Smith」5514はセッション番号が「q」であるセッションテーブルにおける選択知人名前情報5311に、また「Laura Berke(自分)」5515はセッション番号が「q」であるセッションテーブルにおける利用者名前情報5351に各々対応する。
次に、利用者Bは入力手段3119を利用して、カーソル5504を移動させ、選択肢「Jim Smith」5514を選択することで、「花」を「Jim Smith」に送ることを端末Bに対して指定する。すると、送受信手段3116が「花」に対する「Jim Smith」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS4511)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「q」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド5341に、選択された「花」の商品IDであるMID1を記憶する。
またさらに、利用者Bが入力手段3119を利用してカーソル5504を移動させ送付先選択部5543を選択する。上記と同様の処理により端末BのGUI表示手段3118が、図57に示す画面を表示する。
図57に示す一例では、送付先選択部5643に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「Jim Smith」5644は、セッション番号が「q」であるセッションテーブルにおける選択知人名前5311に、また「Laura Berke(自分)」5645は、セッション番号が「q」であるセッションテーブルにおける利用者名前5351に各々対応する。
次に、利用者Bは入力手段3119を利用して、カーソル5604を移動させ、選択肢「Laura Berke(自分)」5645を選択することで、「手袋」の送付先として「Laura Berke」を設定する。すると、送受信手段3116が「手袋」に対する「Laura Berke」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS4511)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「q」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド5381に、選択された「手袋」の商品IDであるMID4を記憶する。
次に、利用者Bは入力手段3119を利用して、カーソル5604を移動させ、確認ボタン5605を選択する。すると送受信手段3116が、確認情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。また、この一例では、ショッピングカートの「花」および「手袋」について、端末Bが選択情報を個別にサーバXに送ったが、同時に送ってもよい。この時点で、セッション番号が「q」であるセッションテーブルには、ステップS3801からS4507の処理によって、サーバXが得た利用者Bから知人に対する商品送付に必要な、利用者Bの送付者情報、送付先情報、および送付先ごとの商品IDが記憶された状態となった。
次に、送受信手段3131が、セッション番号が「q」であるセッションテーブルの情報を、ネットワーク3199を通じて発送情報処理装置3170に送る(ステップS4512)。発送情報処理装置では、送受信手段3171がこれらの情報を受信する。図54に示すように、知人「Jim Smith」5311に関連付けられて住所および「花」に対応する商品IDであるMID1が記憶されている。また利用者B本人である、「Laura Berke」5311に関連付けられて住所および「花」に対応する商品IDであるMID1が記憶されている。このため、印刷手段3172が、発送者の情報として利用者Bの名前5351と住所5361、および送付先の情報として「Jim Smith」5311およびその住所5321を、配送伝票に印刷する。また、表示手段3173が印刷される伝票IDと商品IDの関連を表示し、これをもとにMID1の商品の発送作業がおこなわれる(ステップS4513)。同様に、印刷手段3172が、発送者の情報として利用者Bの名前5351と住所5361を印刷し、また送付先の情報として同じ利用者B自身の名前5351およびその住所5361を、配送伝票に印刷する。また、表示手段3173が印刷される伝票IDと商品IDの関連を表示し、これをもとにMID4の商品の発送作業がおこなわれる(ステップS4513)。
以上で、利用者Bが知人ネットサービスWで記憶する知人および利用者B自身に、物品販売サービスXで購入した商品を送る処理が完了した。さらに、本実施形態においては、物品販売サービスXは、複数のネットサービスのサーバに記憶された知人リストを用いて、物品販売サービスXで商品の購入よび送付処理が実行できる。すなわち、本実施形態によれば物品販売サービスXのサーバは、複数の異なるネットサービスのサーバから利用者情報を受け取り、利用者情報や知人情報を利用して、従来技術を用いるより簡単に商品の購入および発送処理を実行することができる。本発明の一実施形態においては、たとえば販売サービスXが利用者情報を受け入れることができるネットサービスが増減するなどの変更が生じても、連携サービスPのサーバにおけるネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126を変更するだけで済み、物品販売サービスのサーバX3130にもネットサービスVのサーバ3150にも改修をする必要がない。
(実施形態3)
実施形態2で、利用者はネットサービスで送付先を選択した後、ネットサービスの画面で選択した物品販売サービスに移動して商品を選択するという順序で、商品の購入および送付を実行した。一方、以下に説明する実施形態3では、利用者は、物品販売サービスを利用している状態から処理を始める。利用者は、物品販売サービスでまず商品を選択し、次に送付先を取得するネットサービスを選択した後、選択されたネットサービスに移動して送付先を選択する。実施形態2では、ネットサービスから物品販売サービスへ移動するため、物品販売サービスで使う利用者情報や知人情報が、どのネットサービスから取得したものかというコンテクスト情報を、物品販売サービスのサーバが有している。このためたとえば、図48に表示されているボタン4706や図55に表示されているボタン5406に示すように、利用者情報や知人情報を取得するネットサービスが、一意に特定された状態で、利用者に提示される。一方、物品販売サービスから出発する実施形態3では、物品販売サービスで使う利用者情報や知人情報が、どのネットサービスで記憶されたものかというコンテクスト情報を、物品販売サービスのサーバが持っていない。このため、前記実施形態2とは異なる処理が必要となる。
以下、図58のフローチャートを参照しながら、実施形態3を説明する。まず利用者Aが、端末A3110を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130と接続する。サーバXのHTML生成手段3132が、商品テーブル3136に記憶された情報を使い、商品選択画面のTHMLコードを生成する。送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112が解析し、GUI表示手段3113が図47に示す商品選択画面を表示する(ステップS5801)。次に、利用者Aが入力手段3114を操作することによって、GUI表示手段3113に表示されたカーソル4604を移動させ、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4623を選択する。すると、送受信手段3111が、商品選択ボタン4613および商品選択ボタン4623に各々関連付けられた商品の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバX3130に送る。サーバXでは、送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「r」であるセッションテーブルを記憶手段3134に生成する。セッション番号が「r」であるセッションテーブルは、図46に示す構造をしている。図46ではセッション番号4501として番号nが記されているが、以下の図46を用いた説明では、セッション番号4501がrであると読み替えて説明を続ける。
次に、記憶手段は生成されたセッション番号が「r」であるセッションテーブルの商品選択IDのフィールド4502に、端末Aから選択情報を受信した商品の商品IDを記憶する(ステップS5802)。図46に示す一例では、商品選択ボタン4613に関連付けられた商品IDであるMID1および商品選択ボタン4623に関連付けられた商品IDであるMID2が、選択商品IDのフィールド4502に記憶された。この時点で、セッション番号が「r」であるセッションテーブルに選択された商品が記憶されたが、これ以外のフィールドはすべて空欄である。前記実施形態2では選択商品IDが記憶されたステップS4505の時点ですでに知人および利用者の情報を記憶する各フィールドに情報が記憶された状態であった。これに対し、本実施形態では、これらのフィールドへの情報記憶は、後のステップで行われる。
次に、サーバXのHTML生成手段3132が、利用者情報画面のHTMLコードを生成し、ネットワーク3199を通じて端末A3110に送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信する(ステップS5803)。図59に、この時の利用者情報画面の一例を示す。利用者情報画面のウィンドウ5801は、物品販売サービスXの利用者情報画面であることを示す表示5802、および物品販売サービスXの利用者を表す表示5803、およびサービス選択部5808を有する。ステップS5803で端末AがサーバXより受信したHTMLコード中の領域5808には、たとえばスクリプト言語などで構成される指示コードを含むプログラムが埋め込まれている。この指示コードにしたがって、端末Aの送受信手段3111が、ネットワーク3199を通じてサーバP3120に、領域5808の内容表示要求と、物品販売サービスXのサービスIDであるSIDxを送る。図44を参照して、サーバPの送受信手段3121がこれを受信すると、検索手段3123がSIDxを検索キーとして、物販サービステーブル3126のネットサービスの列4390を検索する。すると、物品販売サービスXで、利用者情報や知人情報を利用可能なネットサービスとしてネットサービスVを表すSIDv4392およびSIDw4929を得る。次に、SIDvおよびSIDVwを検索キーとしてネットサービステーブル3125の、名前の列4310および画像情報の列4330を検索する。その結果、ネットサービスVの名前4311および画像4331、ならびに、ネットサービスWの名前4312および画像4332を得る。次に、HTML生成手段がこれらを含むHTMLコードを生成し、送受信手段3121がこれらを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112がこれを解析した上、図59に示したサービス選択部5808の中身を含む利用者情報画面5801を描画する。図59に示す一例では、ネットサービスVの選択ボタン5810およびネットサービスWの選択ボタン5820が表示されている。ここで、画像5811はサーバPから送られた画像4331、名前5812はサーバPから送られた名前4311より生成されたものである。また、画像5821はサーバPから送られた画像4332、名前5822はサーバPから送られた名前4332から生成されたものである。なお、本実施形態3では、サービス選択部5808の中身を表示する情報の要求を、端末AがサーバPに送り、サーバPから選択ボタン5810および5820が端末Aに送られた。一方、他の実施形態として、サーバXがネットサービス領域5808の中身を表示するための要求をサーバPに送り、サーバPが選択ボタン5810および5820をサーバXに送り、さらにサーバXがこれらの情報を含むHTMLコードを生成した上端末Aに送り、端末Aが図59に示す表示をおこなってもよい。さらに他の実施形態では、サービス選択部5808には、単純にサーバPへのリンクが関連付けられているだけでもよい。この場合は、端末Aで利用者Aがサービス選択部を選択すると、端末AからサーバXへの接続を、サーバXからサーバPにリダイレクトし、サーバPのHTML生成手段3122がネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126から、ネットサービスVとネットサービスWを選択するための画面のHTMLコードを生成した上、端末Aに送る。利用者Aは、この画面でサービスVを選択する。
また、図59に示す一例では、利用者Aの名前を入力するためのフィールド5830、住所を入力するためのフィールド5840、および電子メールを入力するためのフィールド5850が表示されており、この時点ではこれらのフィールドは空白である。利用者Aは、入力手段3114を用いて、これらのフィールドに自分の名前、住所および電子メールアドレスを入力することができる。また、本実施形態ではこれらのフィールドに情報を入力せず、利用者Aがその情報および知人情報を記憶しているネットサービスVのサーバよりこれらの情報を呼び出すこともできる。このために利用者Aは、入力手段3114を用いてカーソル5804を移動させ、選択ボタン5810を選択する(ステップS5805)。
次に、端末AからサーバXへの接続が、サーバXからサーバVにリダイレクトされる(ステップS5806)。サーバVのHTML生成手段3152が、利用者認証画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3151がこれをネットワーク3199経由で端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112が解析の後、GUI表示手段3113にネットサービスVの認証画面を表示する。図60にネットサービスVの認証画面の一例を示す。ネットサービスVのウィンドウ5901は、ネットサービスVの認証画面であることを示す表示5902、利用者IDの入力部5910、パスワードの入力部5920、および確認ボタン5905を有する。利用者Aは、入力手段3114を利用してカーソル5904を移動させ、利用者AのネットサービスVにおける利用者IDを入力部5910に、またパスワードを5920に入力した後、確認ボタン5905を選択する。すると、入力手段3114から入力されたIDおよびパスワードを、ネットワーク3199を通じてサーバVに送る。サーバVの送受信手段3151がこれを受信すると、検索手段3153が利用者認証テーブル3155を検索し、あらかじめ記憶されている利用者Aの利用者IDとパスワードの一致をもって利用者Aを認証する(ステップS5807)。ここでは利用者Aの認証には、利用者IDとパスワードの組み合わせを利用した。ただし、本実施形態においては、これに限定されることはない。例えば、生体認証情報など利用者AをネットサービスVの利用者のなかで一意に特定できる方法であれば、どのような方法でもよい。
次にサーバVの検索手段3153が利用者Aの利用者IDを検索キーとして知人情報テーブル3156を検索し、利用者Aの知人情報を得る。図39に、利用者Aの知人情報テーブル3156の一例を示す。図39に示す一例では、利用者Aの知人として、「John Brown」3811、「Betty Thomas」3812、および「Fred Mancini」3813の3人が記憶されている。各々の知人について、すべての列の情報が記憶されている必要はない。図39の一例では、「Fred Manchini」に関連づけられた住所3823は存在せず、また「John Brown」に関連付けられた付加情報3831は存在しない。また、利用者Aの知人は、ネットサービスVの利用者であっても、なくてもよい。図39に示す一例では、「Betty Thomas」および「Fred Mancini」がネットサービスVの利用者であって、各々IDvb3842およびIDvc3843という、ネットサービスVの利用者IDを有している。
次にHTML生成手段3152が、検索された利用者Aの知人テーブルを利用して、知人情報表示画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3151がネットワーク3199を通じて端末A3110に送る。端末Aでは送受信手段3111がこれを受信し、HTML解析手段3112がこれを解析した上、GUI表示手段3113に知人情報表示画面を表示する(ステップS5808)。
図40に、ネットサービスVにおける利用者Aの知人情報表示画面の一例を示す。知人情報表示部3910は、利用者AがサーバVに記憶した知人情報の一部または全部が表示され、さらに各々の知人を選択するための知人選択部3911を有する。図40に示す一例では、利用者Aは、入力手段3114に入力することにより、GUI表示手段3113に表示されたカーソル3904を移動させ、知人である「John Brown」に関連付けられた選択部3912、および「Fred Mancini」に関連付けられた選択部3913を選択する。図40の一例では、利用者AはサーバVに住所情報が記憶された知人「John Brown」を選択したが、選択する知人はたとえば図40の「Betty Thomas」のようにネットサービスVの利用者であってもよい。また「Fred Mancini」のように住所情報がサーバVに記憶されて、住所録情報がサーバVに記憶されていない知人でもよい。利用者Aが選択する知人は1人でも複数でもよい。利用者Aはさらに、カーソル3904を移動させ、選択完了ボタン3906を選択する。すると、送受信手段3111は、「John Brown」および「Fred Mancini」の選択情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバV3150に送る(ステップS5809)。
サーバVの送受信手段3151がこの選択情報を受信する。送受信手段3151が、知人情報テーブルに記憶された利用者Aの知人情報の中から、ステップS5809で利用者Aが選択した知人の、名前、住所および付加情報と、利用者A自身の名前、住所および付加加情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS5810)。
サーバXの送受信手段3131がこの情報を受信すると、セッション番号が「r」であるセッションテーブルに記憶する。図46を再び参照して、ステップS5810で送られた選択知人名前「John Brown」4511とその住所4521、選択知人名前「Fred Mancini」4512とその付加情報4532、および利用者A自身の名前「Steve Chen」4551とその住所4561および付加情報4571が、セッション番号が「r」であるセッションテーブルに記憶された(ステップS5811)。この段階では選択商品IDの列4540および4580は空欄である。
次に、送受信手段3131がセッション番号が「r」であるセッションテーブルに記憶された利用者Aの名前、住所および電子メールアドレスを含むHTMLコードを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aの送受信手段3111がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段3112が解析した上で、図59に示す、利用者Aの名前、住所、および電子メールアドレスを含む画像をGUI表示手段3113に表示する。図59に示す一例では、利用者Aは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していない。ただし、利用者Aは、図59の場合と異なり、物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。この段階でウィンドウ5801は、サーバXのセッションテーブルに記憶された利用者Aの情報が表示されている。図59に示す一例では、利用者の名前5831は図46に示すセッションテーブルのフィールド4551の情報、利用者Aの住所5841はセッションテーブルのフィールド4561の情報、電子メール5851はセッションテーブルのフィールド4571の情報が表示されたものである。従来の物品販売サービスの商品購入方法によれば、購入する商品を選択した後、利用者の情報を入力する作業が必要であった。しかし、本実施形態においては、あらかじめサーバVに記憶した利用者Aの情報を、サーバXのセッション番号が「r」であるセッションテーブルに一時的に記憶してこれを利用するため、端末AをサーバXと接続した状態で利用者Aが自分の情報を入力する作業が省略できる。図59のように利用者Aの情報が表示された状態で、利用者Aは入力手段3114を使って名前、住所、電子メールの各表示部に表示された情報を修正することもできる。
次に、利用者Aが入力手段3114を使って、カーソル4704を移動させ、確認ボタン5805を選択する。すると送受信手段3111が、利用者情報画面の確認情報を、ネットワーク3199を通じて、サーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、検索手段3133が、図46に示す状態にあるセッションテーブルに記憶された選択商品IDを検索キーとして商品テーブルを検索し、ステップS5802で利用者Aが選択した商品の商品情報を得る。次に、HTML生成手段3132が、ステップS5802で選択された各商品の送付先を選択するための、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る(ステップS5813)。端末Aでは、送受信手段3111がこれを受信すると、HTML解析手段3112が解析の上、GUI表示手段3113が送付先選択画面を表示する。
図49に、端末Aにおける物品販売サービスXの送付先選択画面の一例を示す。送付先選択画面のウィンドウ4801は、送付先選択画面であることを表す表示4802を有する。図49に示す一例では、利用者Aは、物品販売サービスXの利用者IDを保有していない。ただし上述したように、利用者Aが物品販売サービスXの利用者IDを保有していてもよい。さらにウィンドウ4801は、ショッピングカート表示部4810を有する。ショッピングカート表示部4810には、利用者AがステップS5802で選択した商品の商品情報が表示される。図49に示す一例では、ショッピングカート表示部には、ステップS5802で選択された「花」に関する商品情報4821および4822と、「シャツ」に関する商品情報4831および4832が表示されている。さらに「花」に関連付けられて送付先選択部4823が、「シャツ」に関連付けられて送付先選択部4833が表示される。この時点では送付先選択部4823に関連付けられた送付先情報4824および4825は表示されていない。
利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4804を移動させ、送付先選択部4823を選択する。送受信手段3111がこの選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段3131がこの選択情報を受信すると、HTML生成手段3132が、図46に示すセッションテーブルに格納されている選択知人名前情報4511および4512と、利用者名前情報4551を含む、送付先選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段3131がこれを、ネットワーク3199を通じて端末Aに送る。端末Aでは、送受信手段3111がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段3112が解析の上、GUI表示手段3113が、選択知人名前および利用者名前を含む、送付先選択画面を表示する。この結果、図49に示すように送付先選択部4823に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「John Brown」4824はセッション番号が「n」であるセッションテーブルにおける選択知人名前4511に、また「Fred Mancini」4825はセッションテーブルにおける選択知人名前4512に、また「Steve Chen(自分)」4826はセッション番号が「n」であるセッションテーブルにおける利用者名前4551に各々対応する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4804を移動させ、選択肢「John Brown」4824を選択することで、「花」を「John Brown」に送ることを端末Aに対して指定する。次に、送受信手段3111が「花」に対する「John Brown」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS5814)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「r」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド4541に、選択された「花」の商品IDであるMID1を記憶する。
またさらに、利用者Aが入力手段3114を利用してカーソル4804を移動させ送付先選択部4833を選択する。上記と同様の処理により端末AのGUI表示手段3113が、図50に示す画面を表示する。図50に示す一例では、送付先選択部4933に関連付けられて、送付先選択肢が表示される。送付先の選択肢として表示されている「John Brwon」4934は、セッションテーブルにおける選択知人名前4511に、「Fred Mancini」4935はセッションテーブルにおける選択知人名前4512に、また「Steve Chen(自分)」4936は、セッションテーブルにおける利用者名前4551に各々対応する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4904を移動させ、選択肢「Fred Mancini」4935を選択することで、「シャツ」を「Fred Mancini」に送ることを端末Aに対して指定する。
また、送受信手段3111が、「シャツ」に対する「Fred Mancini」の選択情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る(ステップS5814)。サーバXの送受信手段3131がこれを受信すると、セッション番号が「r」であるセッションテーブルが、選択商品IDのフィールド4542に、選択された「シャツ」の商品IDであるMID2を記憶する。次に、利用者Aは入力手段3114を利用して、カーソル4904を移動させ、確認ボタン4905を選択する。すると送受信手段3111が確認情報を、ネットワーク3199を通じてサーバXに送る。この一例では、商品を知人に送る処理を用いて本実施形態を説明した。本実施形態は、商品を知人に送る以外にも、上記ステップS4508で、「Steve Chen(自分)」4826または4936を選択することで、知人ではなく利用者自身への商品送付を指定することもできる。また、この一例では、ショッピングカートの「花」および「シャツ」について、端末Aが選択情報を個別にサーバXに送った。しかし、本実施形態は個別に送る以外にも、同時に送ってもよい。この時点で、セッション番号が「r」であるセッションテーブルには、ステップS5801からS5814の処理によって、サーバXが得た利用者Aから知人に対する商品送付に必要なである、利用者Aの送付者情報、送付先情報、および送付先ごとの商品IDが記憶された状態となった。
次に、送受信手段3131が、セッション番号が「r」であるセッションテーブルの情報を、ネットワーク3199を通じて発送情報処理装置3170に送る(ステップS5815)。発送情報処理装置では、送受信手段3171がこれらの情報を受信する。図46に示すように、知人「John Brown」に関連付けられて住所および「花」に対応する商品IDであるMID1が記憶されている。このため、印刷手段3172が、発送者の情報として利用者Aの名前4551と住所4561、および送付先の情報として「John Brown」4511およびその住所4521を、配送伝票に印刷する。また、表示手段3173が印刷される伝票IDと商品IDの関連を表示し、これをもとにMID1を有する商品の発送作業がおこなわれる(ステップS5816)。一方、利用者Aが「シャツ」を送る処理を実行した「Fred Mancini」4512についてはこの時点でセッション番号が「r」であるセッションテーブルに住所が記憶されていないため、ステップS5816の処理が実行できない。この場合は、サーバXのメッセージ生成手段3137が住所入力を要求するメッセージを作成し、送受信手段3131がこのメッセージを、セッション番号が「r」であるセッションテーブルにある電子メールアドレス4532を宛先としてネットワーク3199を経由して送る。サーバXの送受信手段3111が「Fred Mancini」の情報端末より住所情報を受信すると、これをセッションテーブルの選択知人情報の列のフィールド4522に、「Fred Mancini」4512と関連付けて記憶する。その後は、「John Brown」と同様にステップS5815およびステップS5816が実行される。
以上で、まず利用者Aが物品販売サービスXで商品を選択した後、利用者Aが知人情報を記憶するネットサービスVのサーバより、利用者A自身の情報と知人情報を物品販売サービスのサーバXに記憶させ、これらの情報を使って物品販売サービスXで簡単に商品を送付する処理が完了した。
次に、以上の実施形態2および実施形態3として説明した形態における本発明としての効果のいくつかを説明する。すでに述べたように、広告媒体となる各種ネットサービスと物品販売サービスとの連携において、最大の問題は、物品販売サービスにおける成約率が低いことである。一般に、広告経由で物品販売サービスに移動した利用者の成約率は1%から5%といわれる。このため、物品販売サービス、ネットサービスの双方にとって収益向上の余地が大きく、成約率の向上は事業的な観点から、最も重要な課題と位置づけられている。
ネットサービス経由の利用者の、物品販売サービスにおける成約率向上のためには、2つの対処方法がある。第1の対処方法は、物品販売サービスにおいて、利用者が商品を購入する際の入力処理のステップ数を削減することである。第2の対処方法は、ネットサービスを使う利用者が、物品販売サービスへ移動する際の商品購入の動機を高めることである。このような状況において、本発明は例えば以下の5つの効果を生む。
第1の効果は、本発明の一実施形態を利用するネットサービス経由で、本発明の一実施形態を利用する物品販売サービスに移動した場合、利用者情報の入力における離脱率を、従来の方法に比べて大幅に下げることができる点である。これは前記実施形態2に係る効果である。従来の方法では、利用者はネットサービスにおける広告リンクにしたがって物品販売サービスに移動する。その後利用者は、物品販売サービスで、商品の選択、利用者の名前や住所の登録、送付先の名前や住所の登録、さらに決済情報の登録を順に実行する。ネットサービスに表示された広告リンクにしたがって、物品販売サービスに移動した利用者の多くは、初めてその物品販売サービスを利用する利用者である。商品の選択は、商品をクリックするだけであり比較的容易であるが、利用者の名前や住所の入力は複雑であり、名前や住所の入力を要求された時点でその物品販売サービスを離脱する利用者が多い。従来の方法を使うすべての物品販売サービスでは、利用者情報の入力画面での離脱率が、成約率を下げる最も大きな原因となっている。一方、本発明の実施形態によれば、たとえば図48や図55の利用者情報入力画面において、ボタン4706やボタン5406をクリックするだけで、利用者の名前、住所および電子メールが表示される。このことで、利用者による入力ステップ数は大きく低減し、離脱率を下げることに寄与する。
第2の効果は、本発明の実施形態を利用しないネットサービス経由で本発明の実施形態を利用する物品販売サービスに移動した利用者や、はじめから本発明の実施形態を利用する物品販売サービスを利用している利用者が、商品を購入する場合であっても、利用者情報や配送先情報の入力における離脱率を、従来の方法に比べて大幅に下げることができる点である。これは前記実施形態3に係る効果である。従来の方法では、本発明の実施形態に係る方法と異なり、ネットサービスのサーバに記憶する利用者情報を伴って、物品販売サービスに移動するわけではない。しかし、前記実施形態3で説明したように、物品販売サービスが本発明の方法を利用していれば、たとえば図59に示すように、利用者が利用者自身の名前や住所を記憶する、本発明の方法を用いるネットサービスを選択することができる。図59の一例では、選択ボタン5810や選択ボタン5820をクリックし、さらに図60に示すように、その利用者が使うネットサービスの認証情報を入力するだけで、利用者の名前、住所および電子メールが表示される。前記実施形態2に比べると、図60の認証情報入力が加わるが、それでも従来の方法による名前や住所の入力に比べれば、利用者による入力ステップ数は大きく低減し、離脱率を下げることに寄与する。
第3の効果は、本発明の実施形態を利用する物品販売サービスにおいて、配送先の名前や住所の入力が簡略化される点である。従来の方法では、商品を送付する知人ごとに名前や住所を入力する必要があり、利用者による入力ステップが多いため、成約率を低下させる原因となっていた。特に複数の知人に、複数の種類のギフトを送ることを目的とした物品販売サービスにおいては、入力ステップが多いだけでなく、送付先と商品の間の多対多の関係を入力するユーザインタフェイスが複雑になるという問題があり、これも成約率を低下させる原因となっていた。しかし本発明の実施形態によれば、たとえば図49や図50に示すように、商品ごとに送付先の選択肢が表示され、送付先となる知人の名前をクリックするだけで、送付先の入力処理が終了する。これは従来の方法による名前や住所の入力処理と比較すると著しく入力ステップ数が少ない。またキーボードを用いる必要もないことから携帯情報端末による入力にも適する。これらのことから、物品販売サービスにおける成約率が向上する。
第4の効果は、本発明の実施形態を利用するネットサービスの利用者が、物品販売サービスにおける高い購入動機を持った状態で、物品販売サービスに移動させることができる点である。従来の方法では、従来の方法では、ネットサービスは、物品販売サービスを一意に特定するURLをリンク情報として持ち、利用者はこのリンクに従って、物品販売サービスに移動する。この時、ネットサービスの利用者が、リンクをクリックする動機の多くは、商品の情報を閲覧するという点にある。このため、物品販売サービスに移動した後、商品の情報を閲覧するが、購入をせずに離脱する利用者の割合が多い。しかし、本発明の実施形態を利用するネットサービスの利用者は、利用者自身または知人を送付先として選択した状態で物品販売サービスに移動する。これは、「自分自身もしくは知人に商品を送る」という明確な意思を持った状態で物品販売サービスに移動することを意味する。このことが、物品販売サービスにおける成約率の向上を実現する。
第5の効果は、本発明の実施形態を利用するネットサービスや物品販売サービスが増えても、各ネットサービスや各物品販売サービスのサーバに変更を加える必要がなく、連携するネットサービスと物品販売サービスの数を増やすことが容易である点である。いまたとえば、ネットサービスXと物品販売サービスVだけが前記実施形態2に示すように本発明の実施形態に係る方法で連携しているとする。このとき、ステップS3809で端末Aの表示手段に表示される物品販売サービス選択画面は、図43に示したものではなく、選択肢として、物品販売サービスX4211のみが表示されている画面である。その後、物品販売サービスYが、ネットサービスVと連携を開始した時、物品販売サービス選択画面は図43に示したように変更されなければならない。このように、連携する物品販売サービスが増える度に、サーバVのHTML生成手段3152が生成する物品販売サービス選択画面を変更することは現実的ではない。ところが、本発明の実施形態によれば、図43のサービス選択部4205は、連携サーバP3120が端末A3110に送って表示している。このため、ネットサービスVが新たに物品販売サービスYと連携した場合には、連携サーバPのネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126の情報を更新するだけで、サーバVには変更を加えることなく、ネットサービスVと物品販売サービスYとの、本発明による連携が実現する。
同様に、ネットサービスXと物品販売サービスVだけが、前記実施形態3に示すような本発明の実施形態に係る方法で連携しているとする。S5805で端末Aの表示するサービス選択画面は、図59に示したものではなく、選択肢として、ネットサービスV5810のみが表示されている画面となる。その後ネットサービスWが、物品販売サービスXと連携を開始した時、サービス選択部5808は、図59に示したように変更されなければならない。このように、連携するネットサービスが増える度に、サーバXのHTML生成手段3132が生成するサービス選択画面を変更することは現実的ではない。ところが、本発明の実施形態によれば、図59のサービス選択部5808はサーバP3120が端末A3110に送って表示している。このため、物品販売サービスXが新たにネットサービスWと連携した場合には、連携サーバPのネットサービステーブル3125および物販サービステーブル3126の情報を更新するだけで、サーバXには変更を加えることなく、物品販売サービスXとネットサービスWとの、本発明による連携が実現する。この第5の効果は、図32に示すように少数のネットサービスと物品販売サービスが連携する状況では重要ではないが、本発明の実施形態を利用する多数のネットサービスと、本発明の実施形態を利用する多数の物品販売サービスが連携する、いわば広告のプラットフォームを形成する際、各サービスにおけるサーバ改修コストの発散を防ぐという意味で、大きな効果がある。
以上、本発明の実施形態の説明では、ネットサービスは利用者IDに関連付けて利用者自身の名前や住所、および知人の名前や住所をそのサーバで記憶するサービスであるとした。このような名前および住所を有するネットサービスとしてはたとえば、顧客管理サービス、ポストカード作成サービス、イベント参加者の管理サービス、ギフト宛先管理サービスなどがある。このように、利用者および知人の名前や住所をあらかじめサーバに記憶しているネットサービスと、物品販売サービスが本発明の方法で連携した場合、利用者による情報入力のステップ数削減の効果は明らかであり、物品販売サービスにおける成約率向上に直結する。
また、本発明におけるネットサービスは利用者IDに関連付けて知人のIDを記憶するが、知人の名前や住所を記憶していないサービスでもよい。このようなサービスにはたとえば電子メール、音声通話、SNS、ブログなどの機能を提供するサービスがある。このようなサービスではすべて、知人のIDを検索キーとして知人にメッセージを送る手段を有している。したがって、あらかじめ知人の名前や住所をネットサービスのサーバに記憶していなくても、ステップS4511またはステップS5814に先立って、このメッセージを送る手段を利用して、ネットサービスまたは物品販売サービスが、商品を受け取る知人に名前および住所を登録する依頼を送ることができる。知人がこのメッセージにしたがって、ネットサービスまたは物品販売サービスに、知人の名前および住所を登録すれば、ステップS4511およびS5814以下の処理を実行することができる。このように、物品販売サービスが、送付先となる知人の名前や住所をあらかじめそのサーバに記憶していないネットサービスとの連携で商品を送付する場合、名前や住所を入力するのは、商品を受け取る知人であり、商品を物品販売サービスで購入する利用者ではない。このため、このようなネットサービスとの連携であっても、従来の方法と比較して、物品販売サービスにおける利用者の入力ステップ数が削減でき、成約率向上が実現する。