JPWO2011077546A1 - モノポール式タワー及びモノポール式タワーを備える風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

タワーシェルより外側へ張り出しているベースプレートをなくすことにより、タワーシェルの外形寸法が最大径となるタワー支持構造のモノポール式タワーを提供する。基礎B上に立設されるモノポール式タワーにおいて、タワー2の下端部側は、タワーシェル21の外径以下となる範囲にタワー側連結部材を備え、基礎Bに設けた基礎側連結部材を備える空間にて、基礎側連結部材とタワー側連結部材とが、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結される。

Description

本発明は、モノポール式タワー及びモノポール式タワー(支柱)を備えた風力発電装置に関する。
風力発電装置は、風車翼を備えたロータヘッドが風力を受けて回転し、この回転を増速機により増速するなどして駆動される発電機により発電する装置である。
上述したロータヘッドは、風車用タワー(以下、「タワー」と呼ぶ)上に設置されてヨー旋回可能なナセルの端部に取り付けられ、略水平な横方向の回転軸線周りに回転可能となるように支持されている。
一般的に、上述した風車用のタワーは、円筒形状のシェルを用いた鋼製モノポール式を採用する場合が多く、タワーシェルの下端部に設けたベースプレートを鉄筋コンクリートの基礎にアンカーボルトで固定する構造となっている。
図11及び図12は従来のタワー支持構造を示しており、タワー2の下端部には、タワーシェル21の内外両面から水平方向に突出するフランジ状のベースプレート22が設けられている。このベースプレート22は、基礎Bに下端部側を埋め込んで設けた多数のアンカーボルト10を介して、タワー2を基礎Bに連結して固定するための部材である。図示の構成例では、円筒形状としたタワーシェル21の外周側及び内周側において、同心円上に2列のアンカーボルト10が配列され、ベースプレート22のボルト穴22aを貫通した各アンカーボルト10の上端部側にナット11を螺合させて固定する。なお、図中の符号12は、基礎Bのコンクリート上に形成されたグラウトの層である。
また、鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造においては、梁の僅かな移動で固着ブラケットとのクリアランスが容易に得られ、調整のための微妙なクレーン操作や補助用重機等を必要としないものが提案されている。この仕口構造では、鉄骨柱の固着ブラケットと鉄骨梁の双方を、建入れ側に開いた形で切断し、添接板を当接して高力ボルトで締結して仕口を構成している。(たとえば、特許文献1参照)
特開平7−207833号公報
ところで、上述した従来のタワー支持構造は、アンカーボルト10をタワーシェル21より外側配置とした方が作用効果がよいため、ベースフランジはタワーシェル21の外側へ張り出すことが多い。さらに、円筒形状とした鋼製のシェル部材が主たる強度部材となるので、タワーシェル21の外径は大きくした方が断面効率がよいため、鋼製のモノポール式タワーは、重量低減を図れる範囲において、できるだけシェルの外径を大きくすることが望まれる。
一方、タワー2の外形寸法は、輸送時等の制約条件を満たす必要がある。上述したモノポールの場合、タワー2を高さ方向に複数のセクションに分割して製作し輸送するが、基部のタワーセクションについては、タワーシェル21にベースプレート22を溶接して一体化した状態で輸送を行う。このため、タワーシェル21より外側へ張り出したベースプレート22の外径がタワー2の最大外径となるため、タワーシェル21の外径を制約条件まで大きくすることは困難となっている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タワーシェルより外側へ張り出しているベースプレートをなくすことにより、タワーシェルの外形寸法が最大径となるタワー支持構造にした風力発電装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の請求項1に係るモノポール式タワーは、基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、前記タワーの下端部側は、タワーシェルの外径以下となる範囲にタワー側連結部材を備え、前記基礎に設けた基礎側連結部材を備える空間にて、前記基礎側連結部材と前記タワー側連結部材とが、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されることを特徴とするものである。
請求項1に記載のモノポール式タワーによれば、タワーの下端部側が、タワーシェルの外径以下となる範囲にタワー側連結部材を備え、基礎に設けた基礎側連結部材を備える空間にて、基礎側連結部材とタワー側連結部材とが、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されるので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
請求項1に記載のモノポール式タワーにおいて、前記タワーの下端部側は、タワーシェル及び内筒よりなる二重管構造部を備えるとともに、前記基礎の内部まで延長した前記内筒と前記タワー側連結部材とを前記空間へ挿入することが好ましい。
本発明の請求項3に係るモノポール式タワーは、鉄筋コンクリート製の基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、前記タワーの下端部側に、前記タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を前記基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられて前記タワーシェルの外径と略同径にした底板と、前記タワーシェルの内面、前記ダイヤフラムの下面、前記内筒の外面、前記底板の上面に結合されて前記内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、前記タワーシェルの下端部と前記内筒の外周面及び前記タワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、前記基礎の中央部に、前記基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されて前記タワー側ブラケットと取り合うよう前記タワー側ブラケットの延長線上に配置されて前記基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、前記基礎結合部を前記タワー結合空間部に挿入し、前記基礎結合部側の連結部材と前記基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結することを特徴とするものである。
請求項3に記載のモノポール式タワーによれば、タワーの下端部側に、タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられてタワーシェルの外径と略同径にした底板と、タワーシェルの内面、ダイヤフラムの下面、内筒の外面、底板の上面に結合されて内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、タワーシェルの下端部と内筒の外周面及びタワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、基礎の中央部に、基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されてタワー側ブラケットと取り合うようタワー側ブラケットの延長線上に配置されて基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、基礎結合部をタワー結合空間部に挿入し、基礎結合部側の連結部材と基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結するので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
請求項3に記載のモノポール式タワーにおいては、前記基礎側ブラケットを上下にフランジ部を設けたI形断面とし、前記タワー側ブラケット及び前記基礎側ブラケットの縦壁どうしに加えて、前記リングダイヤフラム及び前記底板と前記フランジ部との間を前記添接板及び前記ボルトナットを用いて連結することが好ましく、これにより、タワーと基礎との連結強度をより一層向上させることができる。
上記の発明において、前記タワーの下端部近傍に設置した前記ダイヤフラムは、前記タワーシェルに設けられるドア開口部の下側近傍であることが好ましく、これにより、タワーの内部への入口部に設ける床をダイヤフラムで兼用することができる。
上記の発明において、前記内筒は、大径側の上端部が前記タワーシェルに結合される円錐台形状であることが好ましく、これにより、タワーシェルから内筒への応力伝達がスムーズになり、従って、タワーから基礎への応力伝達もスムーズになる。
上記の発明においては、前記タワー結合空間部に、前記基礎結合部側の連結部部材と前記基礎側ブラケットとを連結後、コンクリートを充填することが好ましい。
本発明の請求項8に係る風力発電装置は、請求項1または3に記載のモノポール式タワーを備えることを特徴とするものである。
このような風力発電装置によれば、請求項1または3に記載のモノポール式タワーを備えているので、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
上述した本発明のモノポール式タワー及び風力発電装置によれば、タワーシェルの外径をタワーの最大径とすることができるので、換言すれば、ベースプレートのようにタワーシェルの外側へ突出する部材が不要になるので、タワーシェルの外径を最大限に大きくして断面効率を向上させるとともに、輸送等の制約条件の範囲内においてできるだけ大きな外径とするタワー支持構造が可能になる。すなわち、モノポール形のタワーを備えた風力発電装置は、本発明のタワー支持構造を採用することにより、タワーシェルの外形寸法を最大径とすることができる。
この結果、風力発電装置の大型化とともに高くなり、しかも荷重条件も厳しくなるタワーについては、輸送限界等の制約条件を満足すること及び必要な強度を確保することの両立を容易にしたタワー支持構造の風力発電装置となる。
また、ブラケットや添接板等に安価なロール鋼板を使用でき、しかも、高価なベースフランジやアンカーボルトが不要になるので、風力発電装置の低コスト化が可能となる。さらに、アンカーボルトを使用しないため、増し締め等のメンテナンスも不要になる。
本発明に係る風力発電装置の第1の実施形態として、タワーと基礎との連結部構造を示す要部断面図である。 図1Aに示すタワーのI−I断面底面図である。 図1Aに示すタワー及び基礎について、連結前の状態を示す要部断面図である。 図1AのA−A断面図である。 図1AのB−B断面図である。 図1AのC部拡大図である。 図1AのD部拡大図である。 図1A及び図2のE−E矢視図である。 本発明のタワー構造を備えた風力発電装置の概要を示す側面図である。 図1Aに示した風力発電装置の連結部構造について、変形例を示す要部断面図である。 図7のF−F断面図である。 本発明に係る風力発電装置の第2の実施形態として、タワーと基礎との連結部構造を示す要部断面図である。 図9のG−G断面図である。 風力発電装置におけるタワーと基礎との連結部について、従来構造例を示す要部の外観図である。 図11のH−H断面拡大図である。
1 風力発電装置
2 風車用タワー
3 ナセル
4 ロータヘッド
5 風車翼
6 ドア開口部
10 アンカーボルト
11 ナット
12 モルタル
21 タワーシェル
22 ベースプレート
23 貫通孔
30,30A,30B 基礎結合部
31 ダイヤフラム
32,32A 内筒
33 底板
34 リングダイヤフラム
35,35A タワー側ブラケット
50 タワー結合空間部
51 基礎側ブラケット
51a 基礎側ブラケットの上側フランジ
51b 基礎側ブラケットの下側フランジ
52 基礎空間部
60 添接板
70 ボルトナット
B 基礎
以下、本発明に係る風力発電装置のタワー支持構造について、その一実施形態を図面に基づいて説明する。
図6に示すアップウインド型の風力発電装置1は、基礎B上に立設される風車用タワー(以下では「タワー」と呼ぶ)2と、タワー2の上端に設置されるナセル3と、略水平な横方向の回転軸線周りに回転可能に支持されてナセル3の一端に設けられるロータヘッド4とを有している。
ロータヘッド4には、その回転軸線周りに放射状にして複数枚(たとえば3枚)の風車翼5が取り付けられている。これにより、ロータヘッド4の回転軸線方向から風車翼5に当たった風の力が、ロータヘッド4を回転軸線周りに回転させる動力に変換されるようになっている。
また、ナセル3の外周面適所(たとえば上部等)には、周辺の風速値を測定する風速計や、風向を測定する風向計等が設置されている。
すなわち、風力発電装置1は、風車翼5に風力を受けて略水平な回転軸線周りに回転するロータヘッド4がナセル3の内部に設置された発電機(不図示)を駆動して発電するとともに、ナセル3が鉄筋コンクリート製の基礎B上に立設されたタワー2の上端部に設置されて、ヨー旋回可能に支持されている。この場合、タワー2は鋼製のモノポール式とされ、高さ方向に複数に分割したそれぞれのタワーセクションの端部に設けたフランジ(不図示)を接続することにより、必要な長さ(高さ)を確保した円筒タワーとなる。
<第1の実施形態>
以下、上述したタワー2を基礎Bに立設するタワー支持構造について、図1A〜図6を参照して説明する。
図示のタワー支持構造では、タワー2の下端部側に基礎結合部30が形成されている。この基礎結合部30は、タワー2を立設するため、基礎Bの中央部に予め形成されているコンクリート未充填のタワー結合空間部50内に挿入される。
タワー結合空間部50内に挿入された基礎結合部30は、後述する基礎結合部30側の連結部材と、タワー結合空間部50内に連結部材として設けた基礎側ブラケット51との間が、添接板60及びボルトナット70を用いて連結される。この後、タワー結合空間部50の空間部にコンクリートを充填し、コンクリートが固化することによりタワー2の設置は完成する。
上述した基礎結合部30は、タワー2の内部において下端部近傍となる位置に設置したダイヤフラム31と、ダイヤフラム31の下面に結合されてタワーシェル21の内部を基礎Bの内部まで下方へ延びる内筒32と、内筒32の下端部に取り付けられてタワーシェル21の外径と同径にした底板33と、タワーシェル21の下端部と内筒32の外周面とを連結するリングダイヤフラム34と、ダイヤフラム31の下面、タワーシェル21の内面、内筒32の外面、リングダイヤフラム34の円周方向分割面及び底板33の上面に結合されて内筒32の外周面から放射状に配設された複数のタワー側ブラケット35と、を具備して構成される。
ダイヤフラム31は、タワー2の内径と同径にした円形の板材である。このダイヤフラム31は、タワー2の内部空間を上下に分割するように、タワーシェル21の内壁に溶接して取り付けられている。
また、このダイヤフラム31は、タワー2の下端部近傍となる位置において、タワーシェル21に設けられたドア開口部6よりも若干低い位置に、すなわちタワーシェル21に設けられるドア開口部6の下側近傍に取り付けられており、タワー2の内部床材としても使用される。
なお、ドア開口部6は、建設時やメンテナンス時等に作業者がタワー2の内部へ出入りするために設けられたものであり、開閉可能なドアが取り付けられている。
内筒32は、タワーシェル21の内部空間に配設された同心の円筒部材であり、円筒上端がダイヤフラム31の下面に溶接されている。内筒32の下端部は、タワーシェル21の下端部より下方へ長くなっており、その下端部は所定の設置位置で基礎Bの内部に入り込むようになっている。
底板33は、内筒32の下端部に溶接して取り付けられた円形または多角形の板材である。この底板33は、タワーシェル21の外径と略同径であり、コンクリート充填・固化後には、上述したタワー結合空間部50内に形成されるコンクリート設置面上に支持される。また、この底板33は、上述した基礎結合部30側の連結部材としても使用される。
リングダイヤフラム34は、タワーシェル21の下端部と内筒32の外周面、タワー側ブラケット35の側面とを連結する環状の板状部材である。このリングダイヤフラム34はタワー側ブラケット35の位置で周方向に、すなわち円弧状に分割されており、内周端が内筒32の外周面に溶接され、外周端がタワーシェル21の下端部に溶接され、周方向の分割面がタワー側ブラケット35の側面に溶接されている。
タワー側ブラケット35は、内筒32の外面、タワーシェル21の内面、ダイヤフラム31の底面及び底板33の上面に溶接された矩形状の板状部材であり、内筒32の外周面から複数がタワーシェル21の外周までの径で放射状に配設されている。図示の構成例では、8枚のタワー側ブラケット35が、内筒32の外周面から円周方向へ45度のピッチで放射状に取り付けられている。このタワー側ブラケット35は、上述した基礎結合部30側の主要な連結部材として使用される部材である。
なお、タワー側ブラケット35の数については、諸条件に応じて適宜変更可能であり、従って、上述した8枚に限定されることはない。
上述したタワー結合空間部50は、基礎Bの中央部に形成されている。タワー結合空間部50は、コンクリートを未充填として基礎空間部52を形成したものであり、この基礎空間部52には、基礎Bと一体化した基礎側ブラケット51が露出して設けられている。図示の基礎側ブラケット51は、たとえば図5に示すように、上下にフランジ部51a,51bを設けたI形断面の部材が採用されている。
この場合の基礎側ブラケット51は、タワー側ブラケット35と取り合うようタワー側ブラケット35の延長線上に配置されている。すなわち、放射状に配設された8枚のタワー側ブラケット35と所定のタワー設置位置で取り合うように、円周方向へ45度のピッチで放射状に取り付けられている。この結果、所定のタワー設置位置では、タワー側ブラケット35及び基礎側ブラケット51が、放射状の同一直線上に存在することとなる。
タワー2を基礎Bに設置して固定する際には、基礎結合部30をタワー結合空間部50に挿入し、基礎結合部30側の連結部材となるタワー側ブラケット35、底板33及びリングダイヤフラム34と、基礎側ブラケット51との間を添接板60及びボルトナット70を用いて連結する。
添接板60は、基礎結合部30側の連結部材及びタワー結合空間部50側の連結部材にまたがって配設される板状部材であり、両部材を両面から挟み込むようにして両側に配設される。そして、連結部材及びその両面に配設された添接板60を貫通する多数のボルトナット70を用い、各ボルトナット70が3枚の部材をとも締めすることにより、基礎結合部30及びタワー結合空間部50の連結部材どうしが強固に連結されるようになっている。
なお、基礎結合部30側の連結部材となるタワー側ブラケット35、底板33及びリングダイヤフラム34と基礎側ブラケット51との連結は、上記要領においてボルトナットに高力ボルトナットを使用し、摩擦接合とする構成、リベットを使用する構成、また、添接板及びボルトナットを使用せず、溶接する構成を適宜選択することができる。
図4Aは、図1AのC部を拡大した図であり、基礎側ブラケット51の上部に設けたフランジ部51aとタワー側のリングダイヤフラム34とが上下2枚の添接板60により挟持され、3枚の板状部材が多数のボルトナット70によりとも締めされている。なお、タワーシェル21には、タワー2の内外に添接板60を通すため、貫通孔23が設けられている。
また、図4Bは、図1AのD部を拡大した図であり、基礎側ブラケット51の下部に設けたフランジ部51bとタワー側の底板33とが上下2枚の添接板60により挟持され、3枚の板状部材が多数のボルトナット70によりとも締めされている。
また、図5は図2のE−E断面図であり、I形断面の基礎側ブラケット51に設けた上下のフランジ部51a,51bが、縦壁部どうしを連結した両側において、添接材60及びボルトナット70により水平方向のリングダイヤフラム34または底板33と連結されている。この場合、縦壁部どうしの連結部は、上下方向に配置されたタワー側ブラケット35と基礎側ブラケット51とを添接材60及びボルトナット70により連結した部分である。
このように、基礎側ブラケット51に上下のフランジ部51a,51bを設けたI形断面とすれば、タワー側ブラケット35及び基礎側ブラケット51の縦壁どうしに加えて、リングダイヤフラム34及び底板35とフランジ部51a,51bとの間を添接板60及びボルトナット70により連結することが可能になる。この結果、基礎結合部30と基礎Bとの間は、鉛直方向及び水平方向の両方向が強固に連結されるため、タワー2と基礎Bとの連結強度をより一層向上させることができる。
上述したようにして、基礎連結部30側の連結部材とタワー結合空間部50の基礎側ブラケット51とを連結した後には、タワー結合空間部50にコンクリートが充填される。そして、タワー結合空間部50内のコンクリートが固化することにより、タワー2を基礎Bに立設させるタワー支持構造が完成する。なお、タワー2を基礎Bに立設させる場合、基礎連結部30が設けられた最下段のタワーセクションを基礎Bに立設した後、上部のタワーセクションを順番に接続して必要高さを有するモノポール式のタワー2を完成させればよい。
このように構成されたタワー支持構造は、従来構造で最も外径の大きいベースプレート22が不要となるので、タワーシェル21の外径より大きくなる部材はない。従って、タワー2の設計をする際には、タワーシェル21の外径が輸送限界等の制約を満たすように設定できるので、タワーシェル21の外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー2の外径寸法については、タワーシェル21の外径を最大径とすることができる。但し、タワーシェル21とリングダイヤフラム34との溶接施工性向上のため、リングダイヤフラム34の外径をタワーシェル21の外径より若干大きくすることも考えられる。
また、上述したタワー2の下端部は、ダイヤフラム31より下方の領域でタワーシェル21及び内筒32の二重管構造となる。このため、タワー2の根元となる下端部側の強度が増し、二重構造部によりタワーシェル21の板厚を低減することができる。
さらに、ダイヤフラム31をドア開口部6の下側近傍とすることにより、ダイヤフラム31をタワー2の内部床材として兼用することができる。
ところで、上述した実施形態では、タワーシェル21に貫通孔23を設けることにより、リングダイヤフラム34とフランジ部51aとの連結がタワーシェル21の内外にわたる添接板60により行われているが、たとえば図7及び図8に示す変形例のように、貫通孔23を設けず、リングダイヤフラム34とフランジ部51aを下側の添接板だけで連結する構造を採用してもよい。
このような基礎結合部30Aを有するタワー支持構造は、フランジ部51aの連結強度を若干非効率にすることになるが、その分施工に要する工数や材料費を低減できるというメリットもあるので、タワー2の高さやナセル3等の荷重条件等に応じて適宜選択すればよい。
<第2の実施形態>
次に、上述したタワー2を基礎Bに立設するタワー支持構造について、第2の実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態では、上述した実施形態の円筒形状の内筒32に代えて、大径側の上端部がタワーシェル21に結合される円錐台形状の内筒32Aを採用した基礎結合部30Bとなる。すなわち、本実施形態の内筒32Aは、大径の上端部がタワーシェル21の内壁に直接溶接され、小径の下端部が底板33に溶接された構造となっている。
このため、タワーシェル21から内筒32Aへの応力伝達は、ダイヤフラム31を介して伝達される円筒形状とは異なり、直接伝達されるためスムーズになり、従って、タワー2から基礎Bへの応力伝達もスムーズになる。
このように、上述した本発明の実施形態によれば、タワー2の下端部側には、同心のタワーシェル21及び円筒形状の内筒32(または円錐台形状の内筒32A)よりなる二重管構造の基礎結合部30,30A,30Bが設けられている。
この二重管構造部においては、内筒32,32Aを基礎Bの内部まで延長することにより、内筒32,32Aがタワーシェル21より下方へ長くなっている。そして、タワー2を基礎Bに立設する際には、内筒32,32Aの延長部と、タワーシェル21の外径以下となる範囲に設けたタワー側連結部材(タワー側ブラケット35,リングダイヤフラム34,底板33)とが、基礎Bに予め設けたコンクリート未充填空間のタワー結合空間部50へ挿入される。
このタワー結合空間部50は、鉄筋コンクリート製の基礎Bにおいて、タワー2の下端部を挿入して設置するため、中央部付近に設けられた空間である。すなわち、この場合の基礎Bは、タワー結合空間部50を残した周囲に鉄筋が組まれ、さらに、鉄筋間に充填したコンクリートが固化した状態となっている。
また、タワー結合空間部50には、基礎Bに一体化されてコンクリートに保持された基礎側ブラケット(基礎側連結部材)51が設けられている。この基礎側ブラケット51は、たとえば上下の両端部にフランジ部51a,51bを備えた略I形断面の鋼板部材である。
内筒32,32Aの延長部及びタワー側連結部材(タワー側ブラケット35,リングダイヤフラム34,底板33)がタワー結合空間部50へ挿入された後には、基礎側ブラケット51とタワー側連結部材との間を添接板60及びボルトナット70を用いて連結される。この後、コンクリート未充填空間のタワー結合空間部50にコンクリートを充填して固化させると、基礎Bに対するタワー2の立設は完了する。
従って、ベースプレート22のようにタワーシェル21の外径より大きくなる部材はなく、タワーシェル21の外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー2の外径寸法については、タワーシェル21の外径を最大径とすることができる。
上述した実施形態の風力発電装置によれば、タワーシェル21の外径をタワー2の最大径とすることができるので、タワーシェル21の外径を最大限に大きくして断面効率を向上させるとともに、重量低減を図れる範囲内においてできるだけ大きな外径とするタワー支持構造が可能になる。すなわち、モノポール形のタワー2を備えた風力発電装置1は、上述した実施形態のタワー支持構造を採用することにより、タワーシェル21の外形寸法を最大径とすることができる。
この結果、風力発電装置1の大型化とともに高くなり、しかも荷重条件も厳しくなるタワー2については、輸送限界等の制約条件を満足すること及び必要な強度を確保することの両立が容易になり、しかも、タワー2の板厚を薄くして重量低減も可能なタワー支持構造の風力発電装置となる。
また、ブラケット35,51や添接板60等に安価なロール鋼板を使用でき、しかも、高価なベースフランジ22やアンカーボルト10及びナット11が不要になるので、風力発電装置1の低コスト化が可能となる。
さらに、アンカーボルト10を使用しないため、増し締め等のメンテナンスも不要になる。
また、タワーシェル21の外径が大きくなると、タワーセクション間を連結する取合のフランジ径も大きくなるので、フランジ連結用のボルトサイズや数量の低減が可能になる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、たとえばアップウインド型及びダウンウインド型のいずれにも適用可能であるなど、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の請求項1に係るモノポール式タワーは、管構造部、及び、前記内筒の外周面から前記タワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットを備え、前記基礎に固定されて前記タワー側ブランケットと取り合う基礎側ブラケットが、前記タワー側ブラケットの前記内筒の半径方向外側に、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されることを特徴とするものである。
請求項1に記載のモノポール式タワーによれば、管構造部、及び、前記内筒の外周面から前記タワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットを備え、前記基礎に固定されて前記タワー側ブランケットと取り合う基礎側ブラケットが、前記タワー側ブラケットの前記内筒の半径方向外側に、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されるので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。換言すれば、内筒の半径方向内側と外側とで取り合うように設けられたブラケット同士を連結する構造を用いることにより、タワーシェルの外径が最大径となる特殊な円筒形状タワーを適切に基礎に固定することができる。
本発明の請求項2に係るモノポール式タワーは、鉄筋コンクリート製の基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、前記タワーの下端部側に、前記タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を前記基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられて前記タワーシェルの外径と略同径にした底板と、前記タワーシェルの内面、前記ダイヤフラムの下面、前記内筒の外面、前記底板の上面に結合されて前記内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、前記タワーシェルの下端部と前記内筒の外周面及び前記タワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、前記基礎の中央部に、前記基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されて前記タワー側ブラケットと取り合うよう前記タワー側ブラケットの延長線上に配置されて前記基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、前記基礎結合部を前記タワー結合空間部に挿入し、前記基礎結合部側の連結部材と前記基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結することを特徴とするものである。
請求項2に記載のモノポール式タワーによれば、タワーの下端部側に、タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられてタワーシェルの外径と略同径にした底板と、タワーシェルの内面、ダイヤフラムの下面、内筒の外面、底板の上面に結合されて内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、タワーシェルの下端部と内筒の外周面及びタワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、基礎の中央部に、基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されてタワー側ブラケットと取り合うようタワー側ブラケットの延長線上に配置されて基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、基礎結合部をタワー結合空間部に挿入し、基礎結合部側の連結部材と基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結するので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
請求項2に記載のモノポール式タワーにおいては、前記基礎側ブラケットを上下にフランジ部を設けたI形断面とし、前記タワー側ブラケット及び前記基礎側ブラケットの縦壁どうしに加えて、前記リングダイヤフラム及び前記底板と前記フランジ部との間を前記添接板及び前記ボルトナットを用いて連結することが好ましく、これにより、タワーと基礎との連結強度をより一層向上させることができる。
本発明の請求項7に係る風力発電装置は、請求項1または2に記載のモノポール式タワーを備えることを特徴とするものである。
このような風力発電装置によれば、請求項1または2に記載のモノポール式タワーを備えているので、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
参考例となるモノポール式タワーは、管構造部、及び、前記内筒の外周面から前記タワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットを備え、前記基礎に固定されて前記タワー側ブランケットと取り合う基礎側ブラケットが、前記タワー側ブラケットの前記内筒の半径方向外側に、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されることを特徴とするものである。
参考例のモノポール式タワーによれば、管構造部、及び、前記内筒の外周面から前記タワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットを備え、前記基礎に固定されて前記タワー側ブランケットと取り合う基礎側ブラケットが、前記タワー側ブラケットの前記内筒の半径方向外側に、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されるので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。換言すれば、内筒の半径方向内側と外側とで取り合うように設けられたブラケット同士を連結する構造を用いることにより、タワーシェルの外径が最大径となる特殊な円筒形状タワーを適切に基礎に固定することができる。
本発明の請求項1に係るモノポール式タワーは、鉄筋コンクリート製の基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、前記タワーの下端部側に、前記タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を前記基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられて前記タワーシェルの外径と略同径にした底板と、前記タワーシェルの内面、前記ダイヤフラムの下面、前記内筒の外面、前記底板の上面に結合されて前記内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、前記タワーシェルの下端部と前記内筒の外周面及び前記タワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、前記基礎の中央部に、前記基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されて前記タワー側ブラケットと取り合うよう前記タワー側ブラケットの延長線上に配置されて前記基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、前記基礎結合部を前記タワー結合空間部に挿入し、前記基礎結合部側の連結部材と前記基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結することを特徴とするものである。
請求項1に記載のモノポール式タワーによれば、タワーの下端部側に、タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられてタワーシェルの外径と略同径にした底板と、タワーシェルの内面、ダイヤフラムの下面、内筒の外面、底板の上面に結合されて内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、タワーシェルの下端部と内筒の外周面及びタワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、基礎の中央部に、基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されてタワー側ブラケットと取り合うようタワー側ブラケットの延長線上に配置されて基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、基礎結合部をタワー結合空間部に挿入し、基礎結合部側の連結部材と基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結するので、たとえばベースプレートのようにタワーシェルの外径より大きくなる部材がなくなり、従って、タワーシェルの外径を制約条件まで大きくして断面効率を向上させることができる。すなわち、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。
請求項1に記載のモノポール式タワーにおいては、前記基礎側ブラケットを上下にフランジ部を設けたI形断面とし、前記タワー側ブラケット及び前記基礎側ブラケットの縦壁どうしに加えて、前記リングダイヤフラム及び前記底板と前記フランジ部との間を前記添接板及び前記ボルトナットを用いて連結することが好ましく、これにより、タワーと基礎との連結強度をより一層向上させることができる。
本発明の請求項6に係る風力発電装置は、請求項1に記載のモノポール式タワーを備えることを特徴とするものである。
このような風力発電装置によれば、請求項1に記載のモノポール式タワーを備えているので、タワー外径寸法については、タワーシェルの外径を最大径とすることができる。

Claims (8)

  1. 基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、
    前記タワーの下端部側は、タワーシェルの外径以下となる範囲にタワー側連結部材を備え、前記基礎に設けた基礎側連結部材を備える空間にて、前記基礎側連結部材と前記タワー側連結部材とが、溶接または、添接板を利用したボルトまたは、リベットにより連結されることを特徴とするモノポール式タワー。
  2. 前記タワーの下端部側は、タワーシェル及び内筒よりなる二重管構造部を備えるとともに、前記基礎の内部まで延長した前記内筒と前記タワー側連結部材とを前記空間へ挿入することを特徴とする請求項1に記載のモノポール式タワー。
  3. 鉄筋コンクリート製の基礎上に立設されるモノポール式タワーにおいて、
    前記タワーの下端部側に、前記タワー内部の下端部近傍に設置したダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面に結合されてタワーシェルの内部を前記基礎内部まで下方へ延びる内筒と、該内筒の下端部に取り付けられて前記タワーシェルの外径と略同径にした底板と、前記タワーシェルの内面、前記ダイヤフラムの下面、前記内筒の外面、前記底板の上面に結合されて前記内筒の外周面からタワーシェルの外径以下となる範囲に放射状に配設されたタワー側ブラケットと、前記タワーシェルの下端部と前記内筒の外周面及び前記タワー側ブラケットとを連結するリングダイヤフラムとを具備してなる基礎結合部を形成し、
    前記基礎の中央部に、前記基礎結合部を挿入するための基礎空間部と、基礎に固定されて前記タワー側ブラケットと取り合うよう前記タワー側ブラケットの延長線上に配置されて前記基礎空間部に露出する基礎側ブラケットとを具備してなるタワー結合空間部を形成し、
    前記基礎結合部を前記タワー結合空間部に挿入し、前記基礎結合部側の連結部材と前記基礎側ブラケットとの間を、添接板を介して連結、または、溶接により連結することを特徴とするモノポール式タワー。
  4. 前記基礎側ブラケットを上下にフランジ部を設けたI形断面とし、前記タワー側ブラケット及び前記基礎側ブラケットの縦壁どうしに加えて、前記リングダイヤフラム及び前記底板と前記フランジ部との間を、前記添接板を介して連結、または、溶接により連結したことを特徴とする請求項3に記載のモノポール式タワー。
  5. 前記タワーシェルの下端部は、前記タワーシェルに設けられるドア開口部の下側近傍であることを特徴とする請求項3に記載のモノポール式タワー。
  6. 前記内筒は、大径側の上端部が前記タワーシェルに結合される円錐台形状であることを特徴とする請求項3に記載のモノポール式タワー。
  7. 前記基礎結合部側の連結部部材と前記基礎側ブラケットとを連結後、前記タワー結合空間部にコンクリートを充填することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のモノポール式タワー。
  8. 請求項1または3に記載のモノポール式タワーを備える風力発電装置。
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