JPWO2011064944A1 - 映像符号化装置および映像復号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減する。【解決手段】映像符号化装置は、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段と、逆量子化手段によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る逆周波数変換手段と、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段とを備えている。

Description

本発明は、輪郭および階段アーティファクトを低減する映像符号化技術が適用された映像符号化装置および映像復号装置に関する。
一般に、映像符号化装置は、外部から入力される動画像信号をディジタル化した後、所定の映像符号化方式に準拠した符号化処理を行うことで符号化データすなわちビットストリームを生成する。
所定の映像符号化方式として非特許文献1に記載されたISO/IEC 14496-10 Advanced Video Coding(AVC)がある。AVC方式の符号化器の参照モデルとしてJoint Model方式が知られている(以下、一般的な映像符号化装置という)。
図28を参照して、ディジタル化された映像の各フレームを入力としてビットストリームを出力する一般的な映像符号化装置の構成と動作を説明する。
図28に示すように、一般的な映像符号化装置は、MBバッファ101、周波数変換部102、量子化部103、エントロピー符号化部104、逆量子化部105、逆周波数変換部106、ピクチャバッファ107、ブロック歪み除去フィルタ部108、デコードピクチャバッファ109、イントラ予測部110、フレーム間予測部111、符号化制御部112およびスイッチ100を備えている。
一般的な映像符号化装置は、各フレームをMB(Macro Block :マクロブロック)とよばれる16×16画素サイズのブロックに分割し、さらにMBを4×4画素サイズのブロック分割し、分割して得られた4×4ブロックを符号化の最小構成単位とする。
図29は、フレームの空間解像度がQCIF(Quarter Common Intermediate Format)の場合のブロック分割の例を示す説明図である。以下、簡単のために、輝度の画素値のみに着目して、図28に示された各部の動作を説明する。
MBバッファ101には、入力画像フレームの符号化対象MBの画素値が格納される。以下、符号化対象MBを入力MBという。
MBバッファ101から供給される入力MBは、スイッチ100を介して、イントラ予測部110またはフレーム間予測部111から供給される予測信号が減じられる。以下、予測信号が減じられた入力MBを予測誤差画像ブロックという。
イントラ予測部110は、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像であって現在のフレームと表示時刻が同一である再構築画像を利用してイントラ予測信号を生成する。以下、イントラ予測信号を用いて符号化されるMBをイントラMBという。
フレーム間予測部111は、現在のフレームと表示時刻が異なる、デコードピクチャバッファ109に格納された参照画像を利用してフレーム間予測信号を生成する。以下、フレーム間予測信号を用いて符号化されるMBをインターMBという。
なお、イントラMBのみで符号化されたフレームはIフレームと呼ばれる。イントラMBだけでなくインターMBも含めて符号化されたフレームはPフレームと呼ばれる。フレーム間予測信号の生成に1枚の参照画像だけでなく同時に2枚の参照画像を用いるインターMBを含めて符号化されたフレームはBフレームと呼ばれる。
符号化制御部112は、イントラ予測信号およびフレーム間予測信号とMBバッファ101に格納されている入力MBとを比較して、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号を選択し、スイッチ100を制御する。選択された予測信号に関連する情報は、エントロピー符号化部104に供給される。
また、符号化制御部112は、入力MBまたは予測誤差画像ブロックに基づいて、予測誤差画像ブロックの周波数変換に適した整数DCTの基底ブロックサイズを選択する。整数DCTは、一般的な映像符号化装置ではDCT基底を整数値で近似した基底による周波数変換を意味する。基底ブロックサイズの選択肢として、16×16、8×8、4×4の3つのブロックサイズがある。入力MBまたは予測誤差画像ブロックの画素値が平坦になる程、より大きな基底ブロックサイズが選択される。選択された整数DCTの基底サイズに関する情報は、周波数変換部102およびエントロピー符号化部104に供給される。以下、選択された予測信号に関連する情報および選択された整数DCTの基底サイズに関する情報を補助情報という。
さらに、符号化制御部112は、目標ビット数以下でフレームを符号化するために、エントロピー符号化部104が出力するビットストリームのビット数を監視する。そして、出力されるビットストリームのビット数が目標ビット数よりも多ければ量子化ステップサイズを大きくする量子化パラメータを出力し、逆に出力されるビットストリームのビット数が目標ビット数よりも少なければ量子化ステップサイズを小さくする量子化パラメータを出力する。そのようにして、出力ビットストリームは目標のビット数に近づくように符号化される。
周波数変換部102は、選択された整数DCTの基底サイズで、予測誤差画像ブロックを周波数変換して、空間領域から周波数領域に変換する。周波数領域に変換された予測誤差を変換係数という。周波数変換には、DCT(Discrete Cosine Transform )やアダマール変換などの直交変換を利用することができる。
量子化部103は、符号化制御部112から供給される量子化パラメータに対応する量子化ステップサイズで、変換係数を量子化する。なお、量子化された変換係数の量子化インデックスはレベルとも呼ばれる。
エントロピー符号化部104は、補助情報と量子化インデックスとをエントロピー符号化して、そのビット列すなわちビットストリームとして出力する。
逆量子化部105および逆変換部106は、以後の符号化のために、量子化部103から供給される量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、さらに逆周波数変換して元の空間領域に戻す。以下、元の空間領域に戻された予測誤差画像ブロックを再構築予測誤差画像ブロックという。
ピクチャバッファ107には、現在のフレームに含まれる全てのMBが符号化されるまで、再構築予測誤差画像ブロックに予測信号が加えられた再構築画像ブロックが格納される。以下、ピクチャバッファ107において再構築画像によって構成されるピクチャを再構築画像ピクチャという。
ブロック歪み除去フィルタ部108は、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像ピクチャに対してブロック歪みを除去する。
デコードピクチャバッファ109は、ブロック歪み除去フィルタ部108から供給される、ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャを参照画像ピクチャとして格納する。なお、参照画像ピクチャの画像は、フレーム間予測信号を生成するための参照画像として利用される。
図28に示された映像符号化装置は、上述した処理によって、ビットストリームを生成する。
特表2007−503166号公報 特表2007−507169号公報
ISO/IEC 14496-10 Advanced Video Coding L.G. Roberts,"Picture coding using pseudorandom noise ",IRE Trans. on Information Theory,vol. IT-8 ,pp145-154 ,1962年 2月 G. Conklin and N. Gokhale ,"Dithering 5-tap Filter for Inloop Deblocking",Joint Video Team(JVT ) of ISO/IEC MPEG & ITU-T VCEG ,JVT-C056,2002年 5月 蝶野他,"アダマール変換の性質を利用したH.264 イントラ予測推定器の低演算量化方式",電子情報通信学会大会講演論文集,D-11-52 ,2005年
上述した技術によって低ビットレートで圧縮され伸張された映像は、人間が認識可能なアーティファクトを発生する。ブロック歪みやリンギング歪みは、ブロックベース符号化に基づいて圧縮され伸張された映像に発生する典型的なアーティファクトである。
非特許文献2では、アーティファクトに対する人間の視覚感度を低下させるために、画像に擬似ランダム雑音を混入させることによってアーティファクトを低減することが提案されている。非特許文献3は、ブロックベース符号化である非特許文献1に開示されているブロック歪み除去フィルタにおいて、画像ブロック境界に対する画素の位置に従う量のランダムノイズディザを再構築画像に加えること、およびブロック歪み除去フィルタを適用する画像ブロック境界の順序を入れ替えることが提案されている。
特許文献1および特許文献2では、現在の画像の少なくとも一部の輝度に関連づけられた量、または前の画像の画素の付加的ノイズに関連する量の付加的ノイズを混入させることが提案されている。
しかし、上記の各文献には、ブロックベース符号化に基づく高解像度映像の圧縮および伸張において問題になる輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減するための擬似ランダム雑音混入候補位置の決定方法が考慮されていない。従って、上記の各文献に記載された技術では、特に、高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減できない。なお、効率には、輪郭および階段アーティファクトの低減効率だけでなく、計算効率も含まれる。
そこで、本発明は、輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減することができる映像符号化装置および映像復号装置を提供することを目的とする。
本発明による映像符号化装置は、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段と、前記逆量子化手段によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る逆周波数変換手段と、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による映像復号装置は、ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得るエントロピー復号手段と、画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する予測手段と、前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段と、前記逆量子化手段によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得る逆周波数変換手段と、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記逆周波数変換手段によって得られた再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る再構築手段と、前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による映像符号化方法は、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得て、前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させることを特徴とする。
本発明による映像復号方法は、ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得て、画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算し、前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得て、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得て、前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させることを特徴とする。
本発明による映像符号化プログラムは、コンピュータに、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る処理と、得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る処理と、前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる処理ことを特徴とする。
本発明による映像復号プログラムは、コンピュータに、ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを計算する処理と、画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する処理と、前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る処理と、得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得る処理と、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る処理と、前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる処理ことを特徴とする。
本発明によれば、伸張画像のすべての画素値を比較して画素値の変動量を解析することなく、輪郭および階段アーティファクトが目立つ位置を正確に検出できる。従って、効率的に高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを低減できる映像符号化装置および映像復号装置を提供できる。
第1の実施形態の映像符号化装置のブロック図である。 平坦な予測信号となる予測の種類を説明するための説明図である。 平坦な予測信号となる予測の種類を説明するための説明図である。 8×8ブロックサイズのDCT基底を示す説明図である。 4×4ブロックサイズのDCT基底を示す説明図である。 16×16ブロックサイズのDCT基底を示す説明図である。 16×16ブロックサイズの整数DCTの構成例を示す説明図である。 第2の実施形態の映像符号化装置のブロック図である。 第3の実施形態の映像符号化装置のブロック図である。 ブロック歪み除去フィルタ部の動作を説明するための説明図である。 ブロック歪み除去フィルタ部の動作を説明するための説明図である。 bSを決定する処理を示すフローチャートである。 bSを決定する処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態の映像復号装置のブロック図である。 第5の実施形態の映像復号装置のブロック図である。 第6の実施形態の映像復号装置のブロック図である。 第2の実施形態の映像符号化装置に対して擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックについてのみ画素値の変動量を実際に計算し計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の映像符号化装置に対して擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックについてのみ画素値の変動量を実際に計算し計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態の映像復号装置に対して擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックについてのみ画素値の変動量を実際に計算し計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の映像符号化装置に対して擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックについてのみ画素値の変動量を実際に計算し計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態の映像復号装置に対して擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックについてのみ画素値の変動量を実際に計算し計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合の構成を示すブロック図である。 擬似ランダム雑音の発生器のリセットを説明するための説明図である。 本発明による映像符号化装置および映像復号装置の機能を実現可能な情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明による映像符号化装置の主要構成を示すブロック図である。 本発明による映像復号装置の主要構成を示すブロック図である。 本発明による映像符号化装置の処理を示すフローチャートである。 本発明による映像復号装置の処理を示すフローチャートである。 一般的な映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 ブロック分割の例を示す説明図である。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させる映像符号化装置を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の映像符号化装置は、MBバッファ101、周波数変換部102、量子化部103、エントロピー符号化部104、逆量子化部105、逆周波数変換部106、ピクチャバッファ107、ブロック歪み除去フィルタ部108、デコードピクチャバッファ109、イントラ予測部110、フレーム間予測部111、符号化制御部112およびスイッチ100に加えて、雑音混入器113を備えている。
本実施形態の映像符号化装置は、雑音混入器113が設けられている点と、雑音混入器113の出力が逆周波数変換部106に供給されている点とにおいて、図28に示された一般的な映像符号化装置と異なる。よって、以下の説明では、特に、本実施形態の映像符号化装置の特徴である雑音混入器113と逆周波数変換部106との動作を詳細に説明する。
MBバッファ101には、入力画像フレームの符号化対象MBの画素値が格納される。
MBバッファ101から供給される入力MBから、スイッチ100を介してイントラ予測部110またはフレーム間予測部111から供給される予測信号が減じられる。
MBバッファ101から供給される入力MBから、スイッチ100を介してイントラ予測部110またはフレーム間予測部111から供給される予測信号が減じられる。
イントラ予測部110は、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像であって現在のフレームと表示時刻が同一である再構築画像を利用してイントラ予測信号を生成する。イントラ予測に関連する情報として、イントラ予測のブロックサイズを示すイントラ予測モード、および方向を示すイントラ予測方向がある。
イントラ予測については、非特許文献1の8.3.1〜8.3.3に記載されているように、3種類のブロックサイズのイントラ予測モードIntra_4×4、Intra_8×8、Intra_16×16がある。
図2(a),(c)を参照すると、Intra_4×4とIntra_8×8はそれぞれ4×4ブロックサイズと8×8ブロックサイズのイントラ予測であることがわかる。ただし、図中の丸(○)はイントラ予測の参照画素、つまり、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像を示す。
Intra_4×4のイントラ予測では、再構築画像の周辺画素をそのまま参照画素とし、図2(b)に示す9種類の方向に参照画素をパディング(外挿)して予測信号が形成される。Intra_8×8のイントラ予測では、図2(c)における右矢印の直下に記載されているローパスフィルタ(1/2、1/4、1/2)によって再構築画像の周辺画素が平滑化された画素を参照画素として、図2(b)に示す9種類の方向に参照画素を外挿して予測信号が形成される。
図3(a)を参照すると、Intra_16×16は16×16ブロックサイズのイントラ予測であることがわかる。図2に示された例と同様に、図3において、図中の丸(○)はイントラ予測の参照画素、つまり、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像を示す。Intra_16×16のイントラ予測では、再構築画像の周辺画素をそのまま参照画素として、図3(b)に示す4種類の方向に参照画素を外挿して予測信号が形成される。
以下、イントラ予測のブロックサイズをイントラ予測モードという。また、外挿の方向をイントラ予測方向という。
非特許文献4に記載されているように、DC(図2および図3(b)の「2」参照)、水平(図2と図3(b)の「1」参照)および垂直(図2および図3(b)の「0」参照)それぞれのイントラ予測方向の予測信号のアダマール変換については、有意な変換係数は特定の成分のみにしか発生しない。具体的には、DCのイントラ予測方向についてはDCのみの有意な変換係数、水平のイントラ予測方向についてはDCおよび垂直成分のACのみの有意な変換係数、垂直のイントラ予測方向についてはDCおよび水平成分のACのみの有意な変換係数になる。
有意な変換係数が特定の成分のみにしか発生しないことは、DCのイントラ予測方向については画像の変動量がゼロ(すなわち、平坦な予測信号)、水平のイントラ予測方向については水平方向の画像の変動量がゼロ(すなわち、水平方向に平坦な予測信号)、垂直のイントラ予測方向については垂直方向の画像の変動量がゼロ(すなわち、垂直方向に平坦な予測信号)であることを示している。
イントラ予測方向の予測信号の整数DCTについても、一例として示す図4の説明図に示す8×8ブロックサイズのDCT基底から明らかなように、DCのイントラ予測方向については画像の変動量がゼロ、水平のイントラ予測方向については水平方向の画像の変動量がゼロ、垂直のイントラ予測方向については垂直方向の画像の変動量がゼロとなる。なお、図5と図6にそれぞれ示す4×4ブロックサイズのDCT基底と16×16ブロックサイズのDCT基底からわかるように、ブロックサイズが4×4または16×16についても、8×8ブロックサイズのDCT基底の場合と同様に、DCのイントラ予測方向については画像の変動量がゼロ、水平のイントラ予測方向については水平方向の画像の変動量がゼロ、垂直のイントラ予測方向については垂直方向の画像の変動量がゼロとなる。
以上のことから、DC、水平、垂直およびPlane (図3(b)の「3」参照)のイントラ予測方向は平坦な予測の種類であることがわかる。つまり、イントラ予測方向によって、再構築画像の変動量の大小を推定できることがわかる。
符号化制御部112は、通常、それぞれのイントラ予測モードとそのイントラ予測方向との組み合わせである予測信号と、入力MBとを比較して、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号をイントラ予測信号とする。
フレーム間予測部111は、現在のフレームと表示時刻が異なる、デコードピクチャバッファ109に格納された参照画像を利用してフレーム間予測信号を生成する。フレーム間予測に関連する情報として、参照ピクチャインデックスや動きベクトルなどの情報がある。
符号化制御部112は、イントラ予測信号およびフレーム間予測信号とMBバッファ101に格納されている入力MBとを比較して、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号を選択し、スイッチ100を制御する。選択された予測信号に関連する情報は、エントロピー符号化部104に供給される。
なお、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号がイントラ予測信号である場合、選択された予測信号に関連する情報は、イントラ予測モードとイントラ予測方向である。
また、符号化制御部112は、入力MBまたは予測誤差画像ブロックに基づいて、予測誤差画像ブロックの周波数変換に適した整数DCTの基底ブロックサイズを選択する。選択された整数DCTの基底サイズは、周波数変換部102およびエントロピー符号化部104に供給される。通常、入力MBまたは予測誤差画像ブロックの画素値が平坦になる程、より大きな基底ブロックサイズが選択される。換言すると、大きな基底ブロックサイズの再構築画像ブロックでは再構築画像は平坦である。なお、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号がイントラ予測信号である場合には、選択された整数DCTの基底サイズはイントラ予測モードのブロックサイズと同一である。
さらに、符号化制御部112は、目標ビット数以下でフレームを符号化するために、エントロピー符号化部104が出力するビットストリームのビット数を監視する。そして、出力されるビットストリームのビット数が目標ビット数よりも多ければ量子化ステップサイズを大きくする量子化パラメータを出力し、逆に、出力されるビットストリームのビット数が目標ビット数よりも少なければ量子化ステップサイズを小さくする量子化パラメータを出力する。そのようにして、出力ビットストリームは目標のビット数に近づくように符号化される。
周波数変換部102は、選択された整数DCTの基底サイズで、予測誤差画像ブロックを周波数変換して空間領域から周波数領域に変換する。
量子化部103は、変換係数を、符号化制御部112が供給する量子化パラメータに対応する量子化ステップサイズで量子化する。
ここで、図4に例示された8×8ブロックサイズのDCT基底からもわかるように、高周波数のACの基底ほど(右矢印または下矢印の方向の基底ほど)変動量が大きいことに着目する。すると、有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像では、その画素値の変動量が小さいと推定できることがわかる。つまり、有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックについては、その再構築画像が平坦であることがわかる。
エントロピー符号化部104は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスをエントロピー符号化して、そのビット列すなわちビットストリームとして出力する。
逆量子化部105は、以後の符号化のために、量子化部103から供給される量子化インデックスを逆量子化する。逆量子化された量子化インデックスを量子化代表値という。
雑音混入器113は、エントロピー符号化部104に供給される予測誤差画像ブロックについて予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスを監視する。
雑音混入器113は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像すべての画素値を比較することなく画素値の変動量を推定し、擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。例えば、上述した平坦な予測の種類、大きな整数DCTの基底サイズ、および、有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックについては、対応する再構築画像ブロックの画素値の変動量が小さくなる。従って、そのような予測誤差画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置と決定し、そうでない予測誤差画像ブロックについては、擬似ランダム雑音非混入候補位置と決定する。
なお、平坦な予測の種類の予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロック、大きな整数DCTの基底サイズ(あらかじめ定められた所定サイズよりも大きな基底サイズ)の予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロック、有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロック、平坦な予測の種類および大きな整数DCTの基底サイズの予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロック、大きな整数DCTTの基底サイズおよび有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロック、または、平坦な予測および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックに対応する再構築画像ブロックを、その画素値の変動量が小さいと推定してもよい(なお、前記有意なACの量子化インデックスが少ないパターンには、あらかじめ定められた低周波数成分だけに有意なACの量子化インデックスが存在するパターン、または、すべての周波数成分にわたって有意なACの量子化インデックスが疎に存在するパターンが利用できる。)。
雑音混入器113は、擬似ランダム雑音混入候補位置について、擬似ランダム雑音n(i)を発生する。すなわち、本実施形態では、擬似ランダム雑音混入候補位置が、擬似ランダム雑音混入位置に相当する。擬似ランダム雑音n(i)を、例えば、式(1)による線形合同法などに基づいて発生すればよい。
n(i)=(a×n(i−1)+b)%c ・・・(1)
ただし、a,bおよびcは擬似ランダム雑音の周期を決定するパラメータであり、a>0,b>0,a≦c,b<cである、また、x%yは、xをyで割った余りを返す処理を示す。
雑音混入器113は、擬似ランダム雑音非混入候補位置について、ゼロの擬似ランダム雑音を発生する。ゼロの擬似ランダム雑音の発生は、予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させないことを示す。
逆変換部106は、量子化代表値を逆周波数変換し、さらに雑音混入器113から供給される擬似ランダム雑音を混入させて元の空間領域に戻す。以下、イントラ予測モードのブロックサイズ毎の具体的な処理を説明する。ただし、非特許文献1に記載されているAVCでは、逆変換と逆量子化の処理が統合されているので、逆量子化を含めた説明になっている。
まず、Intra_16×16の場合の逆変換と逆量子化を説明する。すなわち、Intra_16×16の場合の、量子化代表値を逆周波数変換して雑音混入器113から擬似ランダム雑音を混入させる動作を説明する。本実施形態では、図7に示すように、16×16ブロックサイズの整数DCTが、4×4ブロックサイズの整数DCTと4×4ブロックサイズのアダマール変換とを組み合わせて構成されているとする。
Intra_16×16の4×4DCブロックの逆周波数変換は、量子化インデックスをL16={l1600・・・l1633}、逆変換係数をF16={f1600・・・f1633}とすると、式(2)で定義される。
Figure 2011064944
Intra_16×16の4×4DCブロックの逆量子化は、量子化パラメータをqp、逆量子化の出力をdcYijとすると、式(3)で定義される。ただし、LevelScale(m,i,j )は式(4)で表され、Mは式(5)で表される。
Figure 2011064944
Figure 2011064944
Figure 2011064944
さらに、逆量子化の出力は、図4に示すようにIntra_16×16の4×4ACブロックのDCになる。各4×4ACブロックに、以下に説明する4×4ブロック逆変換/逆量子化を適用する。
Intra_16×16の4×4ACブロックでは、逆量子化を行った後に、逆変換を適用する。MB内での4×4ブロック座標を(i,j)、量子化インデックスをL={l00・・・l33}、量子化代表値をdijとすると、4×4ACブロックの逆量子化は式(6)で定義される。
Figure 2011064944
続いて、逆変換係数をC={c00・・・c33}とすると、4×4ブロックの逆変換は式(7)で定義される。
Figure 2011064944
さらに、式(8)に示すように、逆変換係数Cに擬似ランダム雑音N={n00・・・n33}(式(1)のn(i)を適当な法則で並び変えたとする)を加えて正規化して、再構築予測誤差画像ブロックPD{pd00・・・pd33}を得る。すなわち逆変換係数を元の空間領域に戻す。
pdij=(cij+(nij%64)+32)>>6 ・・・(8)
式(8)に示すように、擬似ランダム雑音の影響強度が絶対値で1画素以下になるように、64で割った余りが加えられている。擬似ランダム雑音の影響強度を絶対値で1画素以下にすることによって、擬似ランダム雑音混入によるPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)の低下を抑制できる。
次に、Intra_8×8の場合の逆変換と逆量子化を説明する。すなわち、Intra_8×8の場合の、量子化代表値を逆周波数変換して雑音混入器113から擬似ランダム雑音を混入させる動作を説明する。
量子化インデックスをL8 ={l8 00・・・l8 77}、量子化代表値をD8 ={d8 00・・・d8 77}とすると、Intra_8×8の逆量子化は式(9)で定義される。ただし、LevelScale8(m,i,j )は式(10)で表され、M8 は式(11)で表される。
Figure 2011064944
Figure 2011064944
Figure 2011064944
続いて、逆変換係数をC={c00・・・c77}とすると、Intra_8×8の逆変換は式(12)で定義される。ただし、T8は、式(13)のように表される。
C8=T8D8T8 ・・・(12)
Figure 2011064944
さらに、式(14)に示すように、逆変換係数Cに擬似ランダム雑音N={n00・・・n77}(式(1)のn(i)を適当な法則で並び変えたとする)を加えて正規化して、再構築予測誤差画像ブロックPD{pd00・・・pd77}を得る。すなわち逆変換係数を元の空間領域に戻す。
pdij=(c8 ij+(nij%64)+32)>>6 ・・・(14)
次に、Intra_4×4の場合の逆変換と逆量子化を説明する。すなわち、Intra_4×4の場合の、量子化代表値を逆周波数変換して雑音混入器113から擬似ランダム雑音を混入させる動作を説明する。
量子化インデックスをL={l00・・・l33}、量子化代表値をdijとすると、Intra_4×4の逆量子化は式(15)で定義される。
Figure 2011064944
続いて、逆変換係数をC={c00・・・c33}とすると、4×4ブロックの逆変換は式(16)で定義される。
Figure 2011064944
さらに、式(17)に示すように、逆変換係数Cに擬似ランダム雑音N={n00・・・n33}を加えて正規化して、再構築予測誤差画像ブロックPD{pd00・・・pd33}を得る。すなわち逆変換係数を元の空間領域に戻す。
pdij=(cij+(nij%64)+32)>>6 ・・・(17)
ピクチャバッファ107には、現在のフレームに含まれるすべてのMBが符号化されるまで、再構築予測誤差画像ブロックに予測信号が加えられた再構築画像ブロックが格納される。
ブロック歪み除去フィルタ部108は、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像ピクチャに対してブロック歪みを除去する。
デコードピクチャバッファ109には、ブロック歪み除去フィルタ108から供給されるブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャが参照画像ピクチャとして格納される。なお、参照画像ピクチャの画像は、フレーム間予測信号を生成するための参照画像として利用される。
本実施形態の映像符号化装置は、上記のような処理によってビットストリームを生成する。
本実施形態の映像符号化装置は、輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減するための擬似ランダム雑音混入候補位置を、再構築画像ピクチャのすべての画素値を比較して画素値の変動量を解析することなく、伸張途中の情報に基づいて再構築画像における画素値の変動量の大小を推定することで決定する。よって、本実施形態の映像符号化装置は、効率的に高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを低減できる。
実施形態2.
図8は、本発明の第2の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築予測誤差画像ブロックではなく、再構築画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させる映像符号化装置を示すブロック図である。
図8に示すように、本実施形態の映像符号化装置は、MBバッファ101、周波数変換部102、量子化部103、エントロピー符号化部104、逆量子化部105、逆周波数変換部106、ピクチャバッファ107、ブロック歪み除去フィルタ部108、デコードピクチャバッファ109、イントラ予測部110、フレーム間予測部111、符号化制御部112およびスイッチ100に加えて、雑音混入器113を備えている。
第1の実施形態とは異なり、本実施形態では、雑音混入器113から供給される擬似ランダム雑音は、逆周波数変換部106の出力に加算される。しかし、本実施形態の映像符号化装置における各部の処理は、図1に示された第1の実施形態の映像符号化装置における各部の処理と実質的に同じであるから、各部の動作説明を省略する。
実施形態3.
図9は、本発明の第3の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる映像符号化装置を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施形態の映像符号化装置は、MBバッファ101、周波数変換部102、量子化部103、エントロピー符号化部104、逆量子化部105、逆周波数変換部106、ピクチャバッファ107、ブロック歪み除去フィルタ部108、デコードピクチャバッファ109、イントラ予測部110、フレーム間予測部111、符号化制御部112およびスイッチ100に加えて、雑音混入器113を備えている。本実施形態では、雑音混入器113から出力される擬似ランダム雑音は、ブロック歪み除去フィルタ部108に供給される。
本実施形態の映像符号化装置は、雑音混入器113が設けられている点と、雑音混入器113の出力がブロック歪み除去フィルタ部108に供給されている点とにおいて、図28に示された一般的な映像符号化装置と異なる。よって、以下の説明では、特に、本実施形態の映像符号化装置の特徴であるブロック歪み除去フィルタ部108の動作を詳細に説明する。
MBバッファ101には、入力画像フレームの符号化対象MBの画素値が格納される。
MBバッファ101から供給される入力MBから、スイッチ100を介してイントラ予測部110またはフレーム間予測部111から供給される予測信号が減じられる。
イントラ予測部110は、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像であって現在のフレームと表示時刻が同一である再構築画像を利用してイントラ予測信号を生成する。
フレーム間予測部111は、現在のフレームと表示時刻が異なる、デコードピクチャバッファ109に格納された参照画像を利用してフレーム間予測信号を生成する。
符号化制御部112は、イントラ予測信号およびフレーム間予測信号とMBバッファ101の入力MBとを比較して、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号を選択し、スイッチ100を制御する。選択された予測信号に関連する情報は、エントロピー符号化部104に供給される。
予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号がイントラ予測信号である場合、選択された予測信号に関連する情報とは、イントラ予測モードとイントラ予測方向である。
また、符号化制御部112は、入力MBまたは予測誤差画像ブロックに基づいて、予測誤差画像ブロックの周波数変換に適した整数DCTの基底ブロックサイズを選択する。選択された整数DCTの基底サイズは、周波数変換部102およびエントロピー符号化部104に供給される。また、予測誤差画像ブロックのエネルギーが小さくなる予測信号がイントラ予測信号である場合、選択された整数DCTの基底サイズはイントラ予測モードのブロックサイズと同一である。
周波数変換部102は、選択された整数DCTの基底サイズで、予測誤差画像ブロックを周波数変換して空間領域から周波数領域に変換する。
量子化部103は、変換係数を、符号化制御部112が供給する量子化パラメータに対応する量子化ステップサイズで量子化する。
エントロピー符号化部104は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスをエントロピー符号化して、そのビット列すなわちビットストリームとして出力する。
逆量子化部105は、以後の符号化のために、量子化部103から供給される量子化インデックスを逆量子化する。
雑音混入器113は、エントロピー符号化部104に供給される予測誤差画像ブロックについて予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスを監視する。
雑音混入器113は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。例えば、上述した平坦な予測の種類、大きな整数DCTの基底サイズ、および、有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックについては、対応する画像ブロックの再構築画像の画素値の変動量が小さくなる。従って、予測誤差画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置と決定し、そうでない予測誤差画像ブロックを擬似ランダム雑音非混入候補位置と決定する。
雑音混入器113は、擬似ランダム雑音混入候補位置について、擬似ランダム雑音n(i)を発生する。すなわち、本実施形態では、擬似ランダム雑音混入候補位置が、擬似ランダム雑音混入位置に相当する。擬似ランダム雑音n(i)を、例えば、上記の式(1)による線形合同法などに基づいて発生すればよい。
雑音混入器113は、擬似ランダム雑音非混入候補位置について、ゼロの擬似ランダム雑音を発生する。ゼロの擬似ランダム雑音の発生は、予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させないことを示す。
逆変換部106は、量子化代表値を逆周波数変換し、さらに雑音混入器113から供給される擬似ランダム雑音を混入させて元の空間領域に戻す。
ピクチャバッファ107には、現在のフレームに含まれるすべてのMBが符号化されるまで、再構築予測誤差画像ブロックに予測信号が加えられた再構築画像ブロックが格納される。
ブロック歪み除去フィルタ部108は、再構築画像の各MBおよびその内部ブロックの境界にローパスフィルタを適用し、ピクチャバッファ107に格納された再構築画像に対してブロック歪みを除去する処理を行う。ただし、本実施形態のブロック歪み除去フィルタ部108は、雑音混入器113から供給される擬似ランダム雑音をローパスフィルタの中間データに混入させて、輪郭および階段アーティファクトも低減させる。
以下、ブロック歪み除去フィルタ部108の動作をより具体的に説明する。
図10および図11は、ブロック歪み除去フィルタ部108の動作を説明するための説明図である。ブロック歪み除去フィルタ部108は、図10に示すように、MBおよびその内部ブロックの水平方向のブロック境界に対して水平方向にローパスフィルタを適用する。また、図11に示すように、MBおよびその内部ブロックの垂直方向のブロック境界に対して垂直方向にローパスフィルタを適用する。水平方向のブロック境界は、0,4,8,12の4×4ブロックの左側のブロック境界、1,5,9,13の4×4ブロックの左側のブロック境界、2,6,10,14の4×4ブロックの左側のブロック境界、および3,7,11,15の4×4ブロックの左側のブロック境界である。また、垂直方向のブロック境界は、0,1,2,3の4×4ブロックの上側のブロック境界、4,5,6,7の4×4ブロックの上側のブロック境界、8,9,10,11の4×4ブロックの上側のブロック境界、および12,13,14,15の4×4ブロックの上側のブロック境界である。
ただし、8×8ブロックサイズの整数DCTでは、1,5,9,13の4×4ブロックの左側のブロック境界、3,7,11,15の4×4ブロックの左側のブロック境界、4,5,6,7の4×4ブロックの上側のブロック境界、および12,13,14,15の4×4ブロックの上側のブロック境界は、ブロック歪み除去対象のブロック境界とはならない。また、16×16ブロックサイズの整数DCTの基底が16×16ブロックサイズのDCT基底を整数値で近似した基底である場合には、0,4,8,12の4×4ブロックの左側のブロック境界、および、0,1,2,3の4×4ブロックの上側のブロック境界のみがブロック歪み除去対象のブロック境界になる。
水平方向のブロック境界に対するローパスフィルタの処理については、ブロック境界を中心とする左側のローパスフィルタ前の画素をp3,p2,p1,p0、ローパスフィルタ後の画素をP3,P2,P1,P0とし、ブロック境界を中心とする右側のローパスフィルタ前の画素をq0,q1,q2,q3、ローパスフィルタ後の画素をQ0,Q1,Q2,Q3とする。
垂直方向のブロック境界に対するローパスフィルタの処理については、ブロック境界を中心とする上側のローパスフィルタ前の画素をp3,p2,p1,p0、ローパスフィルタ後の画素をP3,P2,P1,P0とし、ブロック境界を中心とする下側のローパスフィルタ前の画素をq0,q1,q2,q3、ローパスフィルタ後の画素をQ0,Q1,Q2,Q3とする。
ただし、P3,P2,P1,P0,Q0,Q1,Q2,Q3は、p3,p2,p1,p0,q0,q1,q2,q3で初期化されているとする。
水平方向と垂直方向とでブロック境界に対するローパスフィルタ処理では同じである。そこで、以下、水平方向と垂直方向とを特に区別をせずに、ブロック境界に対するローパスフィルタ処理を説明する。
まず、ブロック境界のローパスフィルタ処理では、非特許文献1の8.7 Deblocking filter process を参照すると、ブロック境界強度bS(0≦bS≦4)を隣接ブロックに関連する伸張情報に基づいて決定する。図12は、bSを決定する処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、ブロック歪み除去フィルタ部108は、ローパスフィルタ処理が施される前のブロック境界の左側の画素pとブロック境界の右側の画素qとのいずれかがイントラMBの画素である場合には(ステップS101)、画素pと画素qとがMBの境界の左右の画素であるか否か判定する(ステップS102)。画素pと画素qとがMBの境界の左右の画素である場合にはbSを4に決定し、MBの境界の左右の画素ではない場合にはbSを3に決定する。
ブロック歪み除去フィルタ部108は、画素pと画素qとのいずれもイントラMBの画素でない場合には、画素pと画素qとのいずれかに量子化インデックスが存在するか否か判定する(ステップS103)。ブロック歪み除去フィルタ部108は、画素pと画素qとのいずれかに量子化インデックスが存在する場合には、bSを2に決定する。画素pと画素qとのいずれにも量子化インデックスが存在しない場合には、画素pと画素qとで、フレーム間予測に不連続があるか否か判定する(ステップS104)。フレーム間予測に不連続がある場合にはbSを1に決定し、フレーム間予測に不連続がない場合にはbSを0に決定する。
なお、bSを決定する処理のより詳細な説明が、非特許文献1の8.7.2 Filtering process for a set of samples across a horizontal or vertical block edge に記載されている。
bSが大きな値になるほど、ブロック境界の変動量が大きいと判定し、強度の高いローパスフィルタが適用される。bS=0では、ローパスフィルタは適用されない。
続いて、bS>0のブロック境界についてのみ、ブロック境界での画素を比較して、ブロック境界での不連続性を解析する。bS=4とbS<4の場合に分けて、ブロック境界での不連続性を解析と擬似ランダム雑音を用いたローパスフィルタを説明する。
bS=4の場合に、|p0−q0|<α/4、かつ、|p1−p0|<βのときには、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する式(18)、式(19)および式(20)で表されるローパスフィルタでP0,P1,P2をそれぞれ更新する。
P0=(p2+2×p1+2×p0+2×q0+q1+(n(pos−1)%8)+4)/8 ・・・(18)
P1=(p2+p1+p0+q0+(n(pos−2)%4)+2)/4 ・・・(19)
P2=(2×p3+3×p2+p1+q0+q1+(n(pos−3)%8)+4)/8 ・・・(20)
|p0−q0|<α/4、かつ、|p1−p0|<βの条件が成立しないときには、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する式(21)で表されるローパスフィルタでP0を更新する。なお、P1およびP2は更新されない。
P0=(2×p1+p0+q0+(n(pos−1)%4)+2)/4 ・・・(21)
ただし、αおよびβはそれぞれ量子化パラメータQの値が大きくなるほど大きな値になるパラメータである。posは処理対象のブロック位置の座標に対する位置である。
bS=4の場合に、|p0−q0|<α/4、かつ、|q1−q0|<βのときには、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する式(22)、式(23)および式(24)で表されるローパスフィルタでQ0,Q1,Q2をそれぞれ更新する。
Q0=(q2+2×q1+2×q0+2×p0+p1+(n(pos)%8)+4)/8 ・・・(22)
Q1=(q2+q1+q0+p0+(n(pos+1)%4)+2)/4 ・・・(23)
Q2=(2×q3+3×q2+q1+p0+p1+(n(pos+2)%8)+4)/8 ・・・(24)
|p0−q0|<α/4、かつ、|q1−q0|<βの条件が成立しないときには、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する式(25)で表されるローパスフィルタでQ0を更新する。なお、Q1およびQ2は更新されない。
Q0=(2×q1+q0+p0+(n(pos)%4)+2)/4 ・・・(25)
bS=4の場合に、|p0−p2|<βのときにのみ、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する以下の式(26)で表されるローパスフィルタでP0を更新する。
P0=p0+Clip3{−tc,tc,(2×(q0−p0)+p1−q1+(n(pos−1)%8)+4)/8} ・・・(26)
ただし、tcは、量子化パラメータQの値が大きくなるほど大きな値になるパラメータである。
bS=4の場合に、|q0−q2|<βのときにのみ、擬似ランダム雑音(式(1)によるn(i))を利用する以下の式(27)で表されるローパスフィルタでQ0を更新する。
Q0=q0−Clip3{−tc,tc,(2×(q0−p0)+p1−q1+(n(pos)%8)+4)/8} ・・・(27)
上記の式(18)〜式(27)において、擬似ランダム雑音の影響強度が1画素以下になるように4または8で割った余りが加えられている。擬似ランダム雑音の影響強度を1画素以下にすることによって、擬似ランダム雑音混入によるPSNRの低下を抑制できる。
なお、第1の実施形態で説明したように、雑音混入器113は、平坦な予測の種類、大きな整数DCTの基底サイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの予測誤差画像ブロックに対応する画像ブロックの再構築画像の画素値の変動量が小さくなると推定する場合、変動量が多いと判断されて有意な擬似ランダム雑音が供給されるブロック境界は、イントラMBの再構築画像だけになる。
よって、本実施形態のブロック歪み除去フィルタ部108は、図13のフローチャートに示すbSの決定処理を採用していることと等価である。このことは、ブロック歪み除去フィルタ部108がbSの決定処理で、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する実装形態も可能であることを示している。
図13に示す処理では、ブロック歪み除去フィルタ部108は、図12に示されたステップS101〜S104の処理を実行することに加えて、画素pと画素qとがMBの境界の左右の画素である場合に、画素pと画素qとの間で変動量が小さいか否か判定する処理を実行する(ステップS105A)。変動量が小さくない場合にはbSを4に決定し、変動量が小さい場合は擬似ランダム雑音を混入させることに決定するとともにbSを4に決定する。また、画素pと画素qとがMBの境界の左右の画素でない場合に、画素pと画素qとの間で変動量が小さいか否か判定する処理を実行する(ステップS105B)。変動量が小さくない場合にはbSを3に決定し、変動量が小さい場合は擬似ランダム雑音を混入させることに決定するとともにbSを3に決定する。
ブロック歪み除去フィルタ部108がbSの決定処理で擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する実装形態においては、図13に示すbSの決定フローから分かるように、擬似ランダム雑音混入候補位置と判定されたブロック境界のみに擬似ランダム雑音を混入させることを意味する。
デコードピクチャバッファ109には、ブロック歪み除去フィルタ108から供給されるブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャが参照画像ピクチャとして格納される。なお、参照画像ピクチャの画像は、フレーム間予測信号を生成するための参照画像として利用される。
本実施形態の映像符号化装置は、上記のような処理によってビットストリームを生成する。
本実施形態の映像符号化装置は、第1の実施形態の映像符号化装置と同様に、効率的に高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを低減できる。
実施形態4.
図14は、本発明の第4の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させる映像復号装置を示すブロック図である。本実施形態の映像復号装置は、第1の実施形態の映像符号化装置に対応する映像復号装置である。
図14に示すように、本実施形態の映像復号装置は、エントロピー復号部201、逆量子化部202、逆周波数変換部203、ピクチャバッファ204、ブロック歪み除去フィルタ部205、デコードピクチャバッファ206、イントラ予測部207、フレーム間予測部208、復号制御部209およびスイッチ200に加えて、雑音混入器210を備えている。
エントロピー復号部201は、ビットストリームをエントロピー復号して、復号対象MBの予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスを出力する。予測信号に関連する情報は、第1の実施形態の場合と同様、イントラ予測モード、イントラ予測方向、およびフレーム間予測に関連する情報である。
イントラ予測部207は、現在復号中のフレームと表示時刻が同一である、ピクチャバッファ204に格納された再構築画像を利用してイントラ予測信号を生成する。
フレーム間予測部208は、現在復号中のフレームと表示時刻が異なる、デコードピクチャバッファ206に格納された参照画像を利用してフレーム間予測信号を生成する。
復号制御部209は、エントロピー復号したフレーム間予測に基づいて、スイッチ200を制御し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を供給する。
雑音混入器210は、第1の実施形態の雑音混入器113と同様に、エントロピー復号部201から供給される復号対象MBの予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスを監視する。
また、雑音混入器210は、第1の実施形態の雑音混入器113と同様に、予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。
また、雑音混入器210は、擬似ランダム雑音混入候補位置については有意な擬似ランダム雑音を発生する。すなわち、本実施形態では、擬似ランダム雑音混入候補位置が、擬似ランダム雑音混入位置に相当する。擬似ランダム雑音非混入候補位置については、ゼロの擬似ランダム雑音を発生する。ゼロの擬似ランダム雑音の発生は復号対象MBの予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させないことを示す。
逆量子化部202は、エントロピー復号部201から供給される量子化インデックスを逆量子化する。
逆変換部203は、第1の実施形態の逆変換部106と同様に、量子化代表値を逆周波数変換し、さらに雑音混入器210から供給される擬似ランダム雑音を混入させて元の空間領域に戻す。
ピクチャバッファ204には、現在復号中のフレームに含まれるすべてのMBが復号されるまで、元の空間領域に戻された再構築予測誤差画像ブロックに予測信号が加えられた再構築画像ブロックが格納される。
ブロック歪み除去フィルタ部205は、現在のフレームに含まれるすべてのMBが復号された後、ピクチャバッファ204に格納された再構築画像に対してブロック歪みを除去する。
デコードピクチャバッファ206は、ブロック歪み除去フィルタ部205から供給されるブロック歪み除去された再構築画像を参照画像ピクチャとして格納する。参照画像ピクチャの画像は、フレーム間予測信号を生成するための参照画像として利用される。また、参照画像ピクチャは、適切な表示タイミングで伸張フレームとして出力される。
本実施形態の映像復号装置は、上記のような処理によってビットストリームを伸張する。
本実施形態の映像復号装置は、ブロックベース符号化に基づく高解像度映像の圧縮・伸張において問題となる、輪郭および階段アーティファクトを効率的に低減するための擬似ランダム雑音混入候補位置を、再構築画像のすべての画素値を比較して画素値の変動量を解析することなく、伸張途中の情報に基づいて再構築画像における画素値の変動量の大小を推定することで決定する。従って、本実施形態の映像復号装置は、効率的に高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを低減できる。
実施形態5.
図15は、本発明の第5の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築予測誤差画像ブロックではなく、再構築画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させる映像復号装置を示すブロック図である。本実施形態の映像復号装置は、第2の実施形態の映像符号化装置に対応する映像復号装置である。
図15に示すように、本実施形態の映像復号装置は、エントロピー復号部201、逆量子化部202、逆周波数変換部203、ピクチャバッファ204、ブロック歪み除去フィルタ部205、デコードピクチャバッファ206、イントラ予測部207、フレーム間予測部208、復号制御部209およびスイッチ200に加えて、雑音混入器210を備えている。
第4の実施形態とは異なり、本実施形態では、雑音混入器210から供給される擬似ランダム雑音は、逆周波数変換部203の出力に加算される。しかし、本実施形態の映像復号装置における各部の処理は、図14に示された第4の実施形態の映像復号装置における各部の処理と実質的に同じであるから、各部の動作説明を省略する。
実施形態6.
図16は、本発明の第6の実施形態のブロック図であり、再構築画像ブロックの伸張途中の情報に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定し、再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる映像復号装置を示すブロック図である。本実施形態の映像復号装置は、第3の実施形態の映像符号化装置に対応する映像復号装置である。
図16に示すように、本実施形態の映像復号装置は、エントロピー復号部201、逆量子化部202、逆周波数変換部203、ピクチャバッファ204、ブロック歪み除去フィルタ部205、デコードピクチャバッファ206、イントラ予測部207、フレーム間予測部208、復号制御部209およびスイッチ200に加えて、雑音混入器210を備えている。本実施形態では、雑音混入器210から出力される擬似ランダム雑音は、ブロック歪み除去フィルタ部205に供給される。
本実施形態における雑音混入器210は、第1の実施形態の映像符号化装置における雑音混入器113と等価である。また、本実施形態におけるブロック歪み除去フィルタ部205は、第3の実施形態の映像符号化装置における擬似ランダム雑音を用いるブロック歪み除去フィルタ108と等価である。
エントロピー復号部201は、ビットストリームをエントロピー復号して、復号対象MBの予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、および量子化インデックスを出力する。予測信号に関連する情報とは、第1実施形態の場合と同様に、イントラ予測モード、イントラ予測方向、およびフレーム間予測に関連する情報である。
イントラ予測部207は、現在復号中のフレームと表示時刻が同一である、ピクチャバッファ204に格納された再構築画像を利用してイントラ予測信号を生成する。
フレーム間予測部208は、現在復号中のフレームと表示時刻が異なる、デコードピクチャバッファ206に格納された参照画像を利用してフレーム間予測信号を生成する。
復号制御部209は、エントロピー復号したフレーム間予測に基づいて、スイッチ200を制御し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を供給する。
雑音混入器210は、エントロピー復号部201から供給される復号対象MBの予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、または量子化インデックスを監視する。
また、雑音混入器210は、予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。
また、雑音混入器210は、擬似ランダム雑音混入候補位置については有意な擬似ランダム雑音を発生する。すなわち、本実施形態では、擬似ランダム雑音混入候補位置が、擬似ランダム雑音混入位置に相当する。擬似ランダム雑音非混入候補位置については、ゼロの擬似ランダム雑音を発生する。ゼロの擬似ランダム雑音の発生は、復号対象MBの予測誤差画像ブロックに擬似ランダム雑音を混入させないことを示す。
逆量子化部202は、エントロピー復号部201から供給される量子化インデックスを逆量子化する。
逆変換部203は、量子化代表値を逆周波数変換して元の空間領域に戻す。
ピクチャバッファ204には、現在復号中のフレームに含まれるすべてのMBが符号化されるまで、再構築予測誤差画像ブロックに予測信号が加えられた再構築画像ブロックが格納される。
ブロック歪み除去フィルタ部205は、雑音混入器210から供給される擬似ランダム雑音を用いてピクチャバッファ204に格納された再構築画像に対してブロック歪みを除去する。
ブロック歪み除去フィルタ部205は、再構築画像の各MBおよびその内部ブロックの境界にローパスフィルタを適用し、ピクチャバッファ204に格納された再構築画像に対してブロック歪みの除去を行う。ただし、本実施形態のブロック歪み除去フィルタ部205は、雑音混入器210から供給される擬似ランダム雑音をローパスフィルタの中間データに混入させて、輪郭および階段アーティファクトも低減させる。
デコードピクチャバッファ206は、ブロック歪み除去フィルタ部205から供給される擬似ランダム雑音を用いてブロック歪みが除去された再構築画像を参照画像ピクチャとして格納する。参照画像ピクチャの画像は、フレーム間予測信号を生成するための参照画像として利用される。また、参照画像ピクチャは、適切な表示タイミングで伸張フレームとして出力される。
本実施形態の映像復号装置は、上記のような処理によってビットストリームを伸張する。
本実施形態の映像復号装置は、第4の実施形態の映像復号装置と同様に、効率的に高解像度映像の輪郭および階段アーティファクトを低減できる。
第2の実施形態の映像符号化装置は、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音の混入位置を決定し、再構築画像ブロックに直接擬似ランダム雑音を混入させることによって、再構築画像に擬似ランダム雑音を混入させる映像符号化装置である。また、第2の実施形態の映像符号化装置に対応する第5の実施形態の映像復号装置は、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音の混入位置を決定し、再構築画像ブロックに直接擬似ランダム雑音を混入させることによって、再構築画像に擬似ランダム雑音を混入させる映像復号装置である。
上述したように、第2の実施形態および第5の実施形態における雑音混入器は、再構築画像ブロックの伸張情報として予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、または量子化インデックスに基づいて、再構築画像ブロックの画素値の変動量の大小を推定し、変動量大と推定した再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置と決定する。映像復号装置においても、伸張情報を、再構築画像すなわち伸張画像を求める前に、エントロピー復号などによって得られる情報である。
例えば、平坦な予測信号となる予測の種類、大きな整数DCTの基底サイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックは、ブロック内における画素値の変動量が小さい伸張画像やブロック境界における画素値の変動量が小さい伸張画像となる。
他の実施形態として、雑音混入器が、変動量が大きいと推定した再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置とし、さらに、候補位置の再構築画像ブロックについてのみ、その画素値の変動量を実際に計算して、実際に計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する実施形態も考えられる。そのように処理を実行する場合には、より相応しい位置の再構築画像に擬似ランダム雑音を混入させて、輪郭および階段アーティファクトに対する人間の視覚感度をより低減できる。
具体的には、雑音混入器は、擬似ランダム雑音混入候補位置の再構築画像ブロックの各位置(i,j){0≦i≦bsizex−1,0≦j≦bsizey−1}の画素xijについて、式(28)によって周辺画素値(xi+m,j+n{−w≦m≦w,−h≦n≦h}の変動量pVi,jを計算する。
Figure 2011064944
そして、例えば式(29)に基づいて、所定のしきい値thよりもpVi,jが小さい位置の画素xijのみに擬似ランダム雑音ni,jを混入させる。
Figure 2011064944
ただし、bsizexは整数DCTの基底サイズの水平方向のサイズ、bsizeyは整数DCTの基底サイズの垂直方向のサイズである。なお、候補位置ではない再構築画像ブロックの再構築画像には擬似ランダム雑音を混入させない。
また、伸張情報として量子化パラメータを利用し、量子化ステップサイズが小さい再構築画像に対して、擬似ランダム雑音を小さく調整して擬似ランダム雑音を混入させないようにする実施形態も考えられる。そのように構成することによって、量子化ステップサイズが小さくなる高ビットレート符号化において、擬似ランダム雑音混入による悪影響を低減できる。
第2および第5の実施形態の映像符号化装置および映像復号装置に対して、変動量が大きいと推定した再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置とし、さらに、候補位置の再構築画像ブロックについてのみ、その画素値の変動量を実際に計算して、実際に計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合には、映像符号化装置の構成は図17に示すようになり、映像復号装置の構成は図18に示すようになる。
すなわち、図17に示すように、映像符号化装置において、雑音混入器113は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、推定結果に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。そして、擬似ランダム雑音混入候補位置について再構築画像の画素値の変動量を計算する。また、図18に示すように、映像復号装置において、雑音混入器210は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、推定結果に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。そして、擬似ランダム雑音混入候補位置について再構築画像の画素値の変動量を計算する。
第3および第6の実施形態についても同様に、雑音混入器が、変動量が大きいと推定した再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置とし、さらに、候補位置の再構築画像ブロックについてのみ、その画素値の変動量を実際に計算して、実際に計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定するようにしてもよい。
具体的には、第3の実施形態において、ブロック歪み除去フィルタ装置がbSの決定処理で擬似ランダム雑音混入位置を決定する場合には、図13に示すbSの決定処理からわかるように、擬似ランダム雑音混入候補位置と判定されたブロック境界のみについて、例えば、以下の式(30)に基づいて伸張画像の画素を比較して隣接画素変動量npVを確認し、隣接画素変動量npVが所定しきい値th以下の場合にのみ、ローパスフィルタ処理で擬似ランダム雑音を混入させてもよい。
npV=|p3−p2|+|p2−p1|+|p1−p0|+|p0−q0|+|q0−q1|+|q1−q2|+|q2−p3| ・・・(30)
上記のような処理によれば、擬似ランダム雑音混入候補位置と判定されたブロック境界のみについて画素変動量を計算するだけで、期待値として少ない演算量で、より相応しい擬似ランダム雑音の混入位置を決定できる。
第3および第6の実施形態の映像符号化装置および映像復号装置に対して、変動量が大きいと推定した再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入候補位置とし、さらに、候補位置の再構築画像ブロックについてのみ、その画素値の変動量を実際に計算して、実際に計算した画素値の変動量の大小に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する雑音混入器を適用した場合には、映像符号化装置の構成は図19に示すようになり、映像復号装置の構成は図20に示すようになる。
すなわち、図19に示すように、映像符号化装置において、雑音混入器113は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、推定結果に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。そして、擬似ランダム雑音混入候補位置の境界のみについて隣接画素変動量npVを確認する。また、図20に示すように、映像復号装置において、雑音混入器210は、選択された予測信号に関連する情報、整数DCTの基底サイズ、量子化インデックス、または、それらの何れかの組み合わせに基づいて、再構築画像を直接解析することなく画素値の変動量を推定し、推定結果に基づいて擬似ランダム雑音混入候補位置を決定する。そして、擬似ランダム雑音混入候補位置の境界のみについて隣接画素変動量npVを確認する。
平坦領域において擬似ランダム雑音を混入させると、その影響によって、後続する平坦領域のイントラ予測の性能が低下する可能性がある。
イントラ予測の性能の低下を防止するために、例えば、第1、第2、第4および第5の実施形態それぞれにおける雑音混入器が、イントラ予測の被参照画像(後続する画像ブロックから見ると参照画像)の位置の再構築画像に擬似ランダム雑音を混入させないようにする実施形態が考えられる。イントラ予測の被参照画像は、図21の説明図ではL字型の領域に相当する。
また、他の形態として、ブロック境界の変動量が大きいときに強度の高いローパスフィルタが適用される第3および第6の実施形態において、イントラ予測器が、より強いローパスフィルタによって再構築画像の周辺画素が平滑化された画素を参照画素として利用する実施形態も考えられる。
上記の各実施形態において、雑音混入器における擬似ランダム雑音の発生方法としてどのような発生方法も使用可能であるが、擬似ランダム雑音の発生器は所定の映像符号化単位または映像復号単位でリセットされることが可能であることが望ましい。
図22は、擬似ランダム雑音の発生器を所定の映像符号化単位または映像復号単位でリセットする他の実施形態におけるリセットを説明するための説明図である。
所定の映像符号化単位または映像復号単位として、例えば、各フレームの先頭MB(図22(a)参照)、各フレーム内での複数個のMB毎(図22(b)参照)、再構築画像の画素の依存関係を利用したMBの組毎などがある。擬似ランダム雑音の発生器を所定の映像符号化単位または映像復号単位でリセットすることによって、例えば、図22(a)に示された例では映像復号のためのランダムアクセス性を改善でき、図22(b)に示された例では映像符号化および映像復号それぞれの並列処理性を改善できる。
例えば、符号化制御部112は、所定の映像符号化単位で、上述した線形合同法に基づく擬似ランダム雑音の発生器における擬似ランダム雑音n(i)の初期値n(0)を所定値でリセットすればよい。また、映像符号化装置は、リセットの所定値または所定値を同定するための情報をビットストリームに埋め込んでもよい。映像復号装置は、ビットストリームに埋め込まれたリセットの所定値または所定値を同定するための情報を読み出し、その情報に基づいて擬似ランダム雑音を発生することによって、映像符号化側と同一の擬似ランダム雑音を発生できるので、映像符号化と映像復号間での擬似ランダム雑音に起因する画像のミスマッチを回避できる。
静止や平行移動の領域では、フレーム間予測による予測誤差はほとんどゼロになる。しかし、擬似ランダム雑音を混入させることによって、静止や平行移動の領域における予測誤差が非ゼロとならないことが考えられる。そこで、さらに他の実施形態として、そのような事態が生ずることを防止するために、上記の各実施形態において、雑音混入器は、フレーム間予測を用いないIフレームのみを対象として、その再構築画像に擬似ランダム雑音を混入させる実施形態が考えられる。
また、上記の各実施形態を、ハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。
図23に示す情報処理システムは、プロセッサ1001、プログラムメモリ1002、映像データを格納するための記憶媒体1003およびビットストリームを格納するための記憶媒体1004を備えている。記憶媒体1003と記憶媒体1004とは、別個の記憶媒体であってもよいし、同一の記憶媒体からなる記憶領域であってもよい。記憶媒体として、ハードディスク等の磁気記憶媒体を用いることができる。
図23に示された情報処理システムにおいて、プログラムメモリ1002には、図1,図8,図9、図14〜図20のそれぞれに示された各ブロック(バッファのブロックを除く)の機能を実現するためのプログラムが格納される。そして、プロセッサ1001は、プログラムメモリ1002に格納されているプログラムに従って処理を実行することによって、図1,図8,図9、図14〜図20のそれぞれに示された映像符号化装置または映像復号装置の機能を実現する。
図24は、本発明による映像符号化装置の主要構成を示すブロック図である。図24に示すように、本発明による映像符号化装置は、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段12と、逆量子化手段12によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る逆周波数変換手段13と、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段14とを備えている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する映像符号化装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する映像符号化装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる映像符号化装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させないように構成された映像符号化装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段を所定の映像符号化単位でリセットするリセット手段(例えば、符号化制御部112で実現される。)を備えた映像符号化装置も開示されている。
図25は、本発明による映像復号装置の主要構成を示すブロック図である。図25に示すように、本発明による映像復号装置は、ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得るエントロピー復号手段20と、画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する予測手段21と、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段22と、逆量子化手段22によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得る逆周波数変換手段23と、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を逆周波数変換手段によって得られた再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る再構築手段24と、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段25とを備えている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する映像復号装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する映像復号装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる映像復号装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段が、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させないように構成された映像復号装置も開示されている。
また、上記の各実施形態では、雑音混入手段を所定の映像復号単位でリセットするリセット手段(例えば、復号制御部209で実現される。)を備えた映像復号装置も開示されている。
図26は、本発明による映像符号化方法の主要ステップを示すフローチャートである。図26に示すように、本発明による映像符号化方法では、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得て、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる。
図27は、本発明による映像復号方法の主要ステップを示すフローチャートである。図27に示すように、本発明による映像復号方法では、ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得て(ステップS20)、画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算し(ステップS21)、量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て(ステップS22)、得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得て(ステップS23)、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得て(ステップS24)、再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる(ステップS25)。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年11月30日に出願された日本特許出願2009−272178を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
12 逆量子化手段
13 逆周波数変換手段
14 雑音混入手段
20 量子化インデックス計算手段
21 予測手段
22 逆量子化手段
23 逆周波数変換手段
24 再構築手段
25 雑音混入手段
100 スイッチ
101 MBバッファ
102 周波数変換部
103 量子化部
104 エントロピー符号化部
105 逆量子化部
106 逆周波数変換部
107 ピクチャバッファ
108 ブロック歪み除去フィルタ部
109 デコードピクチャバッファ
110 イントラ予測部
111 フレーム間予測部
112 符号化制御部
113 雑音混入器
200 スイッチ
201 エントロピー復号部
202 逆量子化部
203 逆周波数変換部
204 ピクチャバッファ
205 ブロック歪み除去フィルタ部
206 デコードピクチャバッファ
207 イントラ予測部
208 フレーム間予測部
209 復号制御部
210 雑音混入器
1001 プロセッサ
1002 プログラムメモリ
1003 記憶媒体
1004 記憶媒体

Claims (45)

  1. 量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段と、
    前記逆量子化手段によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る逆周波数変換手段と、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段と
    を備えた映像符号化装置。
  2. 画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する予測手段と、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得る予測誤差計算手段と、
    前記予測誤差計算手段によって得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得る周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段によって得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得る量子化手段と、
    前記量子化手段によって得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力するエントロピー符号化手段とを備え、
    逆周波数変換手段は、量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る
    請求項1記載の映像符号化装置。
  3. 画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する予測手段と、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得る予測誤差計算手段と、
    前記予測誤差計算手段によって得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得る周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段によって得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得る量子化手段と、
    前記量子化手段によって得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力するエントロピー符号化手段とを備え、
    逆周波数変換手段は、量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得て、
    前記逆周波数変換手段によって得られた再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして格納する再構築画像格納手段と、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去するブロック歪み除去手段とを備え、
    雑音混入手段は、前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項1記載の映像符号化装置。
  4. 雑音混入手段は、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の映像符号化装置。
  5. 雑音混入手段は、平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する
    請求項4記載の映像符号化装置。
  6. 雑音混入手段は、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の映像符号化装置。
  7. 雑音混入手段は、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の映像符号化装置。
  8. 雑音混入手段を所定の映像符号化単位でリセットするリセット手段を備えた
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の映像符号化装置。
  9. ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得るエントロピー復号手段と、
    画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する予測手段と、
    前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る逆量子化手段と、
    前記逆量子化手段によって得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得る逆周波数変換手段と、
    イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記逆周波数変換手段によって得られた再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る再構築手段と、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる雑音混入手段と
    を備えた映像復号装置。
  10. 再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして格納する再構築画像格納手段と、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去するブロック歪み除去手段とを備え、
    雑音混入手段は、前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項9記載の映像復号装置。
  11. 雑音混入手段は、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する
    請求項9または請求項10記載の映像復号装置。
  12. 雑音混入手段は、平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する
    請求項11記載の映像復号装置。
  13. 雑音混入手段は、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項9から請求項12のうちのいずれか1項に記載の映像復号装置。
  14. 雑音混入手段は、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項9から請求項13のうちのいずれか1項に記載の映像復号装置。
  15. 雑音混入手段を所定の映像復号単位でリセットするリセット手段を備えた
    請求項9から請求項14のうちのいずれか1項に記載の映像復号装置。
  16. 量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、
    得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得て、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる
    映像符号化方法。
  17. 画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算し、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得て、
    得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得て、
    得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得て、
    得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力し、
    量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る
    請求項16記載の映像符号化方法。
  18. 画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算し、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得て、
    得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得て、
    得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得て、
    得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力し、
    量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得て、
    前記再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして再構築画像格納手段に格納し、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去し、
    前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項16記載の映像符号化方法。
  19. 伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する
    請求項16から請求項18のうちのいずれか1項に記載の映像符号化方法。
  20. 平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する
    請求項19記載の映像符号化方法。
  21. 量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項16から請求項20のうちのいずれか1項に記載の映像符号化方法。
  22. イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項16から請求項21のうちのいずれか1項に記載の映像符号化方法。
  23. 擬似ランダム雑音として、所定の映像符号化単位でリセットされる擬似ランダム雑音を発生する
    請求項16から請求項22のうちのいずれか1項に記載の映像符号化方法。
  24. ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを得て、
    画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算し、
    前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得て、
    得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得て、
    イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得て、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる
    映像復号方法。
  25. 再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして再構築画像格納手段に格納し、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去し、
    前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項24記載の映像復号方法。
  26. 伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する
    請求項24または請求項25記載の映像復号方法。
  27. 平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する
    請求項26記載の映像復号方法。
  28. 量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項24から請求項27のうちのいずれか1項に記載の映像復号方法。
  29. イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項24から請求項28のうちのいずれか1項に記載の映像復号方法。
  30. 擬似ランダム雑音として、所定の映像復号単位でリセットされる擬似ランダム雑音を発生する
    請求項24から請求項29のうちのいずれか1項に記載の映像復号方法。
  31. コンピュータに、
    量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る処理と、
    得られた量子化代表値を逆変換して再構築画像ブロックを得る処理と、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる処理と
    を実行させるための映像符号化プログラム。
  32. コンピュータに、
    画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する処理と、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得る処理と、
    得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得る処理と、
    得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得る処理と、
    得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力する処理とを実行させ、
    量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る処理を実行させる
    請求項31記載の映像符号化プログラム。
  33. コンピュータに、
    画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を得る処理と、
    画像ブロックからイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を減じて予測誤差画像ブロックを得る処理と、
    得られた予測誤差画像ブロックを変換して変換係数を得る処理と、
    得られた変換係数を量子化して量子化インデックスを得る処理と、
    得られた量子化インデックスをエントロピー符号化してそのビット列を出力する処理とを実行させ、
    量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを計算し、イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る処理を実行させ、
    前記逆周波数変換手段によって得られた再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして再構築画像格納手段に格納する処理と、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去する処理とを実行させ、
    前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる処理を実行させる
    請求項31記載の映像符号化プログラム。
  34. コンピュータに、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する処理を実行させる
    請求項31から請求項33のうちのいずれか1項に記載の映像符号化プログラム。
  35. コンピュータに、平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する処理を実行させる
    請求項34記載の映像符号化プログラム。
  36. コンピュータに、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項31から請求項35のうちのいずれか1項に記載の映像符号化プログラム。
  37. コンピュータに、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項31から請求項36のうちのいずれか1項に記載の映像符号化プログラム。
  38. コンピュータに、擬似ランダム雑音として、所定の映像符号化単位でリセットされる擬似ランダム雑音を発生させる
    請求項31から請求項37のうちのいずれか1項に記載の映像符号化プログラム。
  39. コンピュータに、
    ビット列をエントロピー復号して量子化インデックスを計算する処理と、
    画像ブロックに対するイントラ予測信号またはフレーム間予測信号を計算する処理と、
    前記量子化インデックスを逆量子化して量子化代表値を得る処理と、
    得られた量子化代表値を逆変換して再構築予測誤差画像ブロックを得る処理と、
    イントラ予測信号またはフレーム間予測信号を前記再構築予測誤差画像ブロックに加えて再構築画像ブロックを得る処理と、
    前記再構築画像ブロックの伸張情報に基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定し、前記擬似ランダム雑音混入位置の画像に擬似ランダム雑音を混入させる処理と
    を実行させるための映像復号プログラム。
  40. コンピュータに、
    再構築画像ブロックを再構築画像ピクチャとして再構築画像格納手段に格納する処理と、
    前記再構築画像ピクチャのブロック歪みを除去する処理とを実行させ、
    前記ブロック歪みが除去された再構築画像ピクチャに擬似ランダム雑音を混入させる処理を実行させる
    請求項39記載の映像復号プログラム。
  41. コンピュータに、伸張情報としての予測の種類、変換のブロックサイズ、量子化インデックス、または、それらのいずれかの組み合わせに基づいて擬似ランダム雑音混入位置を決定する処理を実行させる
    請求項39または請求項40記載の映像復号プログラム。
  42. コンピュータに、
    平坦な予測の種類、大きな変換のブロックサイズ、および有意なACの量子化インデックスが少ないパターンの再構築画像ブロックを擬似ランダム雑音混入位置として決定する処理を実行させる
    請求項41記載の映像復号プログラム。
  43. コンピュータに、量子化ステップサイズに従って調節された量の擬似ランダム雑音を混入させる
    請求項39から請求項42のうちのいずれか1項に記載の映像復号プログラム。
  44. コンピュータに、イントラ予測の参照画像となる位置の画像には、擬似ランダム雑音を混入させない
    請求項39から請求項43のうちのいずれか1項に記載の映像復号プログラム。
  45. コンピュータに、擬似ランダム雑音として、所定の映像復号単位でリセットされる擬似ランダム雑音を発生させる
    請求項39から請求項44のうちのいずれか1項に記載の映像復号プログラム。
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