JPH06284096A - 予測符号化装置および予測復号化装置 - Google Patents

予測符号化装置および予測復号化装置

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JPH06284096A
JPH06284096A JP5066485A JP6648593A JPH06284096A JP H06284096 A JPH06284096 A JP H06284096A JP 5066485 A JP5066485 A JP 5066485A JP 6648593 A JP6648593 A JP 6648593A JP H06284096 A JPH06284096 A JP H06284096A
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JP
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noise generator
decoded
predictive coding
adder
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JP5066485A
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English (en)
Inventor
Yoichi Fujiwara
陽一 藤原
Hiroyuki Akagi
宏之 赤木
Hiroyuki Katada
裕之 堅田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 疑似輪郭を拡散し、再生画像の品質を向上す
る。 【構成】 本願第1の発明は、標本値と予測値との差分
値を符号化する予測符号化装置において、ランダムノイ
ズを発生する雑音発生器と上記ランダムノイズを標本
値、あるいは標本値と予測値との差分値に加算する加算
器を備える予測符号化装置である。本発明の量子化方式
では、圧縮率を高めるために量子化ステップ幅を大きく
とった場合でも、連続する標本値の変化が小さい部分で
の復号値は、わずかにランダムに振動的になり、疑似輪
郭を抑制し、良好な復号画像を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標本値と予測値との差
分値を符号化する予測符号化装置及び、これに対応する
予測復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報をディジタル伝送あるいは記録
する場合に、1標本当たりの伝送ビット数を削減する方
法として、近接する標本値が互いに高い相関性を有す
る、という性質を用いる予測符号化法が一般に知られて
いる。以下、この方法をDPCMと述べる。
【0003】図7は、DPCMで用いられる一般的な予
測符号化装置のブロック図である。1は標本値Xiの入
力端子、2は入力標本値Xiと予測値Pi-1の差Eiを計
算する減算器、3はEiの値を任意の精度で丸め、符号
化コードYiを出力する量子化器、4は逆量子化器、5
は加算器、6は予測値を出力するために用いる予測器、
7は符号化コードの出力端子である。
【0004】入力端子1に入力された標本値Xiは、減
算器2で前値の復号値から算出された予測値Pi-1との
差をとられ、差分値Eiが計算される。量子化器3は差
分値Eiを量子化し、符号化コードYiを生成する。ま
た、差分値Eiの量子化出力は、逆量子化器4で逆量子
化され、加算器5で予測値Pi-1と加算され、標本値Xi
の復号値Xi’が生成される。Xi’は予測器6に入力さ
れ、ここで予測値Piが算出され、Piは減算器2と加算
器5に印加される。
【0005】図9は、上記前値予測DPCMで用いる量
子化器3の量子化特性の例である。具体的には例えば、
表1に示すような特性をもつ。一般に予測値と標本値と
の差分値の絶対値の発生確立は、非常に小さい値に集中
するという性質がある。そこで、差分値の絶対値の小さ
な領域は細かく量子化し、大きな領域は大まかに量子化
することによって、データ量の圧縮が可能となる。
【0006】図8は、図7に示す予測符号化装置に対応
する予測復号化装置のブロック図である。8は符号化コ
ードの入力端子、9は逆量子化器、10は加算器、11
は予測器、12は復号値の出力端子である。
【0007】入力端子8に入力された符号化コードYi
は、逆量子化器9で逆量子化され、差分値の量子化代表
値が得られる。差分値の量子化代表値は、前値から算出
された予測値であるPi-1と加算器10で加算され、こ
れが復号値Xi’となる。Xi’は予測器11に入力さ
れ、ここで予測値Piが算出され、Piは加算器10に印
加される。
【0008】図4(a)に従来のDPCMによる復号値
の例を示す。ここで、破線が入力標本値を、実線が復号
値を表している。図4(b)はそのときの符号化誤差を
表し、図4(c)は差分値Eiを表している。
【0009】図4(a)を見ると、連続する標本値の変
化が小さいとき、復号値はある範囲内では連続して同じ
値を取り続けていることがわかる。
【0010】ここで、従来の予測符号化及び予測復号化
の例を、具体的数値を代入して説明する。まず、量子化
器の入出力値の例を表1に、逆量子化器の入出力値の例
を表2に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】標本値の例を表3に示す。
【0014】
【表3】
【0015】まず従来の符号器の例では、標本値X1
入力端子に入力され、減算器によって前の予測値P0
の差をとられ、差分値E1を量子化器に入力する。予測
値P0を15とすると、この場合E1=X1−P0=15−
15=0。次にE1より得られる符号化コードY1は、表
1より0となり、復号器に伝送される一方、符号器内の
逆量子化器に入力される。逆量子化された量子化代表値
は表2より、0となる。これに前の予測値P0を加算器
で加算された値X1’は、X1’=0+15=15であ
る。X1’は予測器に入力され、次の予測値P1が出力さ
れる。ここでは、予測器を単純な遅延回路とすると、次
の予測値P1は15となり、次の標本値X2が入力された
とき、予測器から出力される。以下同様に符号化を行
う。
【0016】次に復号化を考えると、入力された符号化
コードY1は、表2に従って逆量子化され、量子化代表
値は0と出力される。これに予測値P0を加算器で加算
された値X1’は、15となる。X1’は予測器に入力さ
れ、次の予測値P1が出力される。符号器と同様に、予
測器を単純に遅延回路とすると、次の予測値P1は15
となり、次の量子化代表値Y2が入力されたとき、予測
器から出力される。以下同様に復号化を行う。
【0017】こうして得られた復号値Xi’を表4に示
す。
【0018】
【表4】
【0019】このように、比較例のDPCMでは、量子
化ステップ幅を大きくとったときに、連続する標本値の
変化が小さいと、同じ値が連続して復号されることにな
り、これがライン毎に起こると疑似輪郭が発生する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述の量子化方式で
は、圧縮率を高めるため量子化代表値の数を少なくする
に従って、量子化ステップ幅が大きくなる。量子化代表
値の絶対値の最小値は、量子化ステップ幅が大きくなる
にしたがって大きくなるため、復号値の変化が大きくな
り、その結果、連続する標本値の変化が小さい部分にお
いて、復号値が階段状に変化しているように知覚されて
しまう。さらに、連続する標本値の変化が小さい部分
が、画像の中で大きな面積を有する場合、ライン毎で代
表値の変化する位置が揃ってしまうため、いわゆる疑似
輪郭が発生してしまう。
【0021】本発明は、量子化代表値の数を少なくした
時の疑似輪郭の発生を抑制し、視覚的に良好な復号画像
を得るための、予測符号化装置及び予測復号化装置を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、標本
値と予測値との差分値を符号化する予測符号化装置にお
いて、雑音発生器と、その雑音発生器より発生したラン
ダムノイズを、標本値あるいは差分値に加算する加算器
を備えることを特徴とする。上記ランダムノイズを上記
標本値に加算し、その加算値と予測値との差分値を量子
化器に入力し、該量子化器から符号化データを出力す
る。あるいは上記ランダムノイズを上記標本値と上記予
測値との差分値に加算し、その加算値を量子化器に入力
し、該量子化器から符号化データを出力する。
【0023】本願第2の発明は、標本値と予測値との差
分値を符号化する予測符号化装置において、雑音発生器
と、その雑音発生器より発生したランダムノイズを、予
測値に加算する加算器を備えることを特徴とする。上記
ランダムノイズを上記予測値に加算し、その加算値と上
記標本値との差分値を量子化器に入力し、該量子化器か
ら符号化データを出力する。
【0024】本願第3の発明は、本願第1の発明の予測
符号化装置に雑音発生器の同期信号を符号化データに多
重するマルチプレクサを備えることを特徴とする。
【0025】本願第4の発明は、本願第2の発明の予測
符号化装置に雑音発生器の同期信号を符号化データに多
重するマルチプレクサを備えることを特徴とする。
【0026】本願第5の発明は、本願第3の発明の予測
符号化装置に対応する予測復号化装置として、符号化デ
ータを逆量子化した値と予測値から復号値を復号化する
装置であって、同期信号によって本願第3の発明の予測
符号化装置における雑音発生器と同じ出力を発生する雑
音発生器と、予測符号化装置から得られた伝送データ
を、符号化データと上記雑音発生器の同期信号とに分離
するデ・マルチプレクサと、符号化データを逆量子化し
た値あるいは該逆量子化値に予測値を加えた値から、上
記同期信号により発生したランダムノイズを減算する減
算器を備える。
【0027】本願第6の発明は、本願第4の発明の予測
符号化装置に対応する予測復号化装置として、符号化デ
ータを逆量子化した値と予測値から復号値を復号化する
装置であって、同期信号によって本願第4の発明の予測
符号化装置における雑音発生器と同じ出力を発生する雑
音発生器と、予測符号化装置から得られた伝送データ
を、符号化データと上記雑音発生器の同期信号とに分離
するデ・マルチプレクサと、符号化データを逆量子化し
た値あるいは該逆量子化値に予測値を加算した値に、上
記同期信号により発生したランダムノイズを加算する加
算器を備える。
【0028】
【作用】本願第1の発明によれば、ランダムノイズを標
本値に加算し、その加算値と予測値との差分値を量子化
器に入力し、該量子化器から符号化データを出力する。
あるいは上記ランダムノイズを標本値と予測値との差分
値に加算し、その加算値を量子化器に入力し、該量子化
器から符号化データを出力する。標本値あるいは差分値
を量子化する際に、適当な大きさのランダムノイズを加
算することで、標本値の変化が小さい部分でも、加算し
た値は最小量子化しきい値をランダムにまたぐことにな
る。こうして得られた符号化コードを従来の予測復号化
装置により復号すると、復号値はわずかにランダムに振
動的になっており、疑似輪郭が拡散される。
【0029】図5(a)に、本発明の予測符号化装置に
よる符号化コードを、従来の予測復号化装置で復号化し
た復号値の例を示す。ここで、破線が入力標本値を、実
線が復号値を表している。図5(b)は、差分値を表し
ている。ここで、○は差分値を表し、□は差分値にラン
ダムノイズを加算した値を表し、th、−thはそれぞ
れ正と負の最小量子化しきい値を表している。図5
(c)は符号化側で加算され、復号化側で減算されるラ
ンダムノイズの値を表している。なおここでは、ランダ
ムノイズの振幅の最大値として、最小量子化しきい値の
半分程度の値を用いているが、最小量子化しきい値より
小さければ、その他の値を用いてもよい。従来例の復号
値である図4(a)と、本発明例の復号値である図5
(a)を比較すると、ランダムノイズを付加することに
よって、連続する標本値の変化が小さい部分の復号値
が、わずかにランダムに振動的になっていることがわか
る。
【0030】本願第2の発明によれば、標本値の変化が
小さい部分でも、予測値にランダムノイズを加えたもの
を標本値から減算した値は、最小量子化しきい値をラン
ダムにまたぐことになる。こうして得られた符号化コー
ドを従来の予測復号化装置により復号すると、復号値は
わずかにランダムに振動的になっており、疑似輪郭が拡
散される。
【0031】本願第3の発明によれば、符号化コードを
得る方法は前記第1の発明における方法と全く同じであ
る。また、マルチプレクサを備えており、該マルチプレ
クサで、符号化コードと雑音発生器を制御する同期信号
とを多重した伝送コードを出力する。
【0032】本願第4の発明によれば、符号化コードを
得る方法は前記第2の発明における方法と全く同じであ
る。また、マルチプレクサを備えており、該マルチプレ
クサで、符号化コードと雑音発生器を制御する同期信号
とを多重した伝送コードを出力する。
【0033】本願第5の発明によれば、前記第3の発明
における伝送コードから、デ・マルチプレクサによって
雑音発生器の同期信号と符号化コードを分離し、上記同
期信号によって雑音発生器を同期させて第3の発明の雑
音発生器と同じ出力を発生するようにし、符号化コード
から得られた量子化代表値、あるいは該量子化代表値に
予測値を加算した値から上記雑音発生器の出力を減算す
ることにより、連続する標本値の変化が小さい部分での
復号値と標本値の差が小さくなり、標本値に近づく。
【0034】図6に、本願第3の発明の予測符号化装置
から出力された伝送コードを、本願第5の発明の予測復
号化装置で復号したときの、標本値とそれに対応する復
号値の例を示す。×が標本値を表し、○が復号値を表
す。量子化代表値からランダムノイズを減算して復号値
を得ることによって、復号値が標本値に近くなっている
ことがわかる。
【0035】本願第6の発明によれば、前記第4の発明
における伝送コードから、デ・マルチプレクサによって
雑音発生器の同期信号と符号化コードを分離し、上記同
期信号によって雑音発生器を同期させて第4の発明の雑
音発生器と同じ出力を発生するようにし、符号化コード
から得られた量子化代表値、あるいは該量子化代表値に
予測値を加算した値に上記雑音発生器の出力を加算する
ことにより、連続する標本値の変化が小さい部分での復
号値と標本値の差が小さくなり、標本値に近づく。
【0036】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0037】実施例1 図1を用いて、第1の発明による符号化の実施例を示
す。
【0038】図1は本発明の予測符号化装置の構成を示
すブロック図である。13は標本値Xiの入力端子、1
4は入力標本値Xiと予測値Pi-1の差Eiを計算する減
算器、20は最小量子化代表値の半分程度の大きさの最
大振幅をもつランダムノイズを発生する雑音発生器、2
1は差分値Eiに雑音発生器20で発生したランダムノ
イズを加算して加算値Ei’を出力する第2の加算器、
16は逆量子化器、17は第1の加算器、18は次の標
本値に近い値である予測値を出力するために用いる予測
器、19は符号化コードの出力端子、15はEi’の値を
任意の精度で丸め、符号化コードYiを出力する量子化
器である。
【0039】標本値Xiと予測値Pi-1との差分値E
iに、雑音発生器20で発生したランダムノイズが第2
の加算器21で付加され、Ei’が出力される。次に、
i’は量子化され、符号化コードYiが出力される。ま
た、符号化コードYiは逆量子化器16で逆量子化され
る。その出力と予測値Pi-1が第1の加算器で加算さ
れ、標本値Xiの復号値Xi’が生成される。復号値
i’は予測器18に入力され、ここで予測値Piが算出
され、Piは減算器14と第1の加算器17に印加され
る。なお、以上の説明では、雑音発生器から発生したラ
ンダムノイズを差分値Eiに加算したが、ランダムノイ
ズを標本値Xiに加算しても同じ出力が得られる。
【0040】入力する標本値Xiの例を表3に示す。ま
た、量子化器15の入出力値の例を表1に、逆量子化器
16の入出力値の例を表2に示す。図1における予測器
18は単純な遅延回路である。雑音発生器20から出力
されるランダムノイズNiの例を表5に示す。雑音発生
器20では、−2から+2の間の整数値をランダムに出
力する。
【0041】
【表5】
【0042】標本値X1が入力端子に入力され、減算器
14で、予測器18から出力された予測値P0との差を
とられ、差分値E1を出力する。予測値P0の値を15と
すると、この場合E1=X1−P0=15−15=0。差
分値E1は第2の加算器21に入力され、雑音発生器2
0から出力されたランダムノイズN1と加算され、E1
を出力する。ここで、E1’=E1+N1=0+2=2。
このE1’は量子化器15に入力される。量子化器15
で得られる符号化コードY1は、表1より2となり、復
号器に伝送される一方、本装置内の逆量子化器16に入
力される。逆量子化された量子化代表値は、表2より0
となる。これに前の予測値P0を第1の加算器17で加
算された値X1’は、X1’=0+15=15である。X
1’は予測器18に入力され、次の予測値P1が出力され
る。以下、同様に符号化を行う。こうして得られた符号
化コードYiを表6に示す。
【0043】
【表6】
【0044】この値を図8の従来の予測復号化装置で復
号した結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
【0046】表4に示した、同じ標本値に対する従来例
での復号値と、表7に示した第1の発明の予測符号化装
置を用いた場合の復号値とを比べると、明らかに本発明
による復号値は振動的になっており、疑似輪郭が発生し
にくいことがわかる。
【0047】尚、上記実施例では、ランダムノイズを差
分値に加算したが、標本値に加算しても同じの結果を得
られることは、言うまでもない。また、ランダムノイズ
を、差分値もしくは標本値から減算しても、ランダムノ
イズの符号が変わるだけで、同様の結果を得ることがで
きることは、明らかである。
【0048】実施例2 第2の発明による符号化の実施例を示す。
【0049】予測値Pi-1に、雑音発生器で発生したラ
ンダムノイズが第2の加算器で付加され、Pi-1’が出
力される。次に、減算器で標本値XiからPi-1’が減
算された後量子化され、符号化コードYiが出力され
る。また、符号化コードYiは逆量子化器で逆量子化さ
れる。その出力と予測値Pi-1が第1の加算器で加算さ
れ、標本値Xiの復号値Xi’が生成される。復号値
i’は予測器に入力され、ここで次の予測値Piが算出
され、Piは第1の加算器と第2の加算器に印加され
る。
【0050】入力する標本値Xiの例を表3に示す。ま
た、量子化器の入出力値の例を表1に、逆量子化器の入
出力値の例を表2に示す。ここで、予測器は単純な遅延
回路である。雑音発生器から出力されるランダムノイズ
iの例を表5に示す。雑音発生器では、−2から+2
の間の整数値をランダムに出力する減算器と予測器の間
に配置された第2の加算器で、予測器から出力された予
測値P0に、雑音発生器からのランダムノイズNiを加算
した値P0’を出力する。予測値P0を15とすると、P
0’=P0+Ni=15+2=17。入力端子に入力され
た標本値X1から、P0’を減算器にて減算し、差分値E
1を得る。E1=X1−P0’=15−17=−2。このE
1は量子化器に入力される。量子化器で得られる符号化
コードY1は、表1より2となり、復号器に伝送される
一方、本装置内の逆量子化器に入力される。逆量子化さ
れた量子化代表値は、表2より0となる。これに前の予
測値P0を第1の加算器で加算された値X1’は、X1
=0+15=15である。X1’は予測器に入力され、
次の予測値P1が出力される。以下、同様に符号化を行
う。こうして得られた符号化コードYiを表9に示す。
【0051】
【表9】
【0052】表4に示した同じ標本値に対する従来例で
の復号値と、表9に示した第2の発明の予測符号化装置
を用いた場合の復号値とを比べると、明らかに本発明に
よる復号値は振動的になっており、疑似輪郭が発生しに
くいことがわかる。
【0053】尚、ランダムノイズを、予測値から減算し
ても、ランダムノイズの符号が変わるだけで、同様の結
果を得ることができることは、明らかである。
【0054】実施例3 図2を用いて、第3の発明による符号化の実施例を示
す。
【0055】図2は本発明の予測符号化装置の構成を示
すブロック図で、図2において、図1と同一の部分につ
いては、図1と同一の番号を付して、ここでは各部の説
明を省略する。図2において、22は雑音発生器20を
制御する同期信号SYNCと、符号化データとを多重す
るマルチプレクサである。マルチプレクサ22により、
雑音発生器の動作タイミングに関する情報が復号化装置
側に伝送される。
【0056】第3の発明において、符号化コードYi
出力する方法は、第1の発明と全く同じである。第3の
発明においては、雑音発生器20から、同期信号SYN
Cを出力し、それをマルチ・プレクサ22に入力する。
一方、量子化器15から出力された符号化コードYi
またマルチ・プレクサ22に入力され、マルチ・プレク
サ22からは、同期信号SYNCと符号化コードYi
多重した伝送コードを復号器側に出力する。
【0057】実施例4 第4の発明による符号化の実施例を示す。
【0058】第4の発明において、符号化コードYi
出力する方法は、第2の発明と全く同じである。第4の
発明においては、雑音発生器から、同期信号SYNCを
出力し、それをマルチ・プレクサに入力する。一方、量
子化器から出力された符号化コードYiもまたマルチ・
プレクサに入力され、マルチ・プレクサからは、同期信
号SYNCと符号化コードYiを多重した伝送コードを
復号器側に出力する。
【0059】実施例5 図3を用いて、第5の発明による復号化の実施例を示
す。
【0060】図3は本願第3の発明の予測符号化装置に
対応する、本願第5の発明の予測復号化装置の構成を示
すブロック図である。図3において、23は伝送コード
の入力端子、24は逆量子化器、25は加算器、26は
予測器、27は復号値の出力端子、28は伝送コードを
符号化コードと、雑音発生器を制御する同期信号SYN
Cとに分離するデ・マルチプレクサ、29は図2の20
で示したものと同じタイプの雑音発生器で、20及び2
9の雑音発生器は、同一の同期信号を入力されると、同
一の出力値を発生する。30は符号化コードの量子化代
表値から雑音発生器29で発生したランダムノイズを減
算する減算器である。
【0061】本発明の予測復号化装置において、入力端
子23から入力された標本値X1の伝送コードはデ・マ
ルチプレクサ28により、雑音発生器の同期信号SYN
Cと、符号化コードY1に分離される。同期信号SYN
Cは、雑音発生器29に入力され、第3の発明の予測符
号化装置における雑音発生器20で加算されたランダム
ノイズと、同じ振幅のランダムノイズを発生する。一
方、符号化コードY1は逆量子化器24で逆量子化さ
れ、逆量子化値を得る。該逆量子化値から、雑音発生器
29で発生したランダムノイズを、減算器30で減算す
る。減算値は加算器25に入力される。加算器25で、
減算値に予測器からの出力の予測値P0が加算され復号
値X1’が出力端子27に得られる。またX1’は予測器
26にも入力され、次の予測値P1が出力される。以
下、順次復号値Xi’が得られる。本発明の予測復号器
による復号値は、表7に示した上記第1の発明による復
号値から、表5のノイズ成分を減算したものであるか
ら、表8のようになる。
【0062】
【表8】
【0063】表8より、復号値が標本値に近づいたこと
がわかる。
【0064】尚、図2の例では、ランダムノイズを減算
する減算器30は、逆量子化器24と加算器25の間に
配置されているが、加算器25の後に配置されても、全
く同じ復号値を得られることは、言うまでもない。
【0065】実施例6 本願第6の発明の予測復号化装置は、上記第4の発明の
予測符号化装置に対応している。本発明の予測復号化装
置において、入力端子から入力された標本値X1の伝送
コードはデ・マルチプレクサにより、雑音発生器の同期
信号SYNCと、符号化コードY1に分離される。同期
信号SYNCは、雑音発生器に入力され、第4の発明の
予測符号化装置における雑音発生器で加算されたランダ
ムノイズと、同じ振幅のランダムノイズを発生する。一
方、符号化コードY1は逆量子化器で逆量子化され、量
子化代表値を得る。その量子化代表値から、雑音発生器
で発生したランダムノイズを、第2の加算器で加算す
る。加算値は第1の加算器に入力され、予測器の出力の
予測値P0が加算され復号値X1’が出力端子27に得ら
れる。またX1’は予測器26にも入力され、次の予測
値P1が出力される。以下、順次復号値Xi’が得られ
る。その値は、上記第5の実施例と同様に標本値に近づ
く。
【0066】尚、実施例6では、ランダムノイズを加算
する第2の加算器は、逆量子化器と第1の加算器の間に
配置されているが、第1の加算器の後に配置されても、
全く同じ復号値を得られることは、言うまでもない。
【0067】上記実施例1から6においては、前値予測
DPCMにおける例を示したが、その他のDPCMにお
いても同様の結果を得ることができることは、明らかで
ある。 以上実施例で示したように、本発明によれば、
ライン毎で復号値の変化する位置がランダムに変化する
ようになり、結果として疑似輪郭が拡散し、知覚できな
くなってしまう。一方、大振幅の差分値に対しては、大
振幅の差分値に対する量子化ステップ幅がランダムノイ
ズの振幅に対して十分大きく、また人間の視覚の特性に
より、画素値が大きく変化する部分における振幅の誤差
は知覚しにくいので、ランダムノイズを付加することの
影響はほとんどない。
【0068】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の予測符
号化装置による符号化コードを復号すれば、量子化ビッ
ト数が少なくなり量子化ステップ幅が大きくなった場合
でも、連続する標本値の変化が小さい部分での復号値
が、わずかにランダムに振動的になり、従来発生してい
た疑似輪郭を抑圧し、良好な復号画像を得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1の発明の実施例としての予測符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本願第3の発明の実施例としての予測符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】本願第3の発明の実施例としての予測符号化装
置に対応する第5の発明の予測復号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図4】従来例の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図5】図1の動作を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図6】図2の動作を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図7】従来の予測符号化装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】従来の予測復号化装置の構成を示すブロック図
である。
【図9】予測符号化において用いられる量子化器の量子
化特性の例を示す図である。
【符号の説明】 1、13 ・・・・・・・・・標本値の入力端子 2、14、30 ・・・・・・減算器 3、15 ・・・・・・・・・量子化器 4、9、16、24 ・・・・逆量子化器 5、10、17、21、25 加算器 6、11、18、26 ・・・予測器 7、19 ・・・・・・・・・符号化コードの出力端子 8 ・・・・・・・・・・・・符号化コードの入力端子 12、23 ・・・・・・・・伝送コードの入力端子 20、29 ・・・・・・・・雑音発生器 22 ・・・・・・・・・・・マルチプレクサ 27 ・・・・・・・・・・・復号値の出力端子 28 ・・・・・・・・・・・デ・マルチプレクサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標本値と予測値との差分値を符号化する予
    測符号化装置において、雑音発生器と、該雑音発生器よ
    り発生したランダムノイズを、上記標本値あるいは上記
    差分値に加算する加算器を備えることを特徴とする予測
    符号化装置。
  2. 【請求項2】標本値と予測値との差分値を符号化する予
    測符号化装置において、雑音発生器と、該雑音発生器よ
    り発生したランダムノイズを、上記予測値に加算する加
    算器を備えることを特徴とする予測符号化装置。
  3. 【請求項3】上記雑音発生器の同期信号を符号化データ
    に多重するマルチプレクサを備え、上記同期信号と上記
    符号化データを多重した伝送データを出力することを特
    徴とする請求項1に記載の予測符号化装置。
  4. 【請求項4】上記雑音発生器の同期信号を符号化データ
    に多重するマルチプレクサを備え、上記同期信号と上記
    符号化データを多重した伝送データを出力することを特
    徴とする請求項2に記載の予測符号化装置。
  5. 【請求項5】請求項3の予測符号化装置に対応する予測
    復号化装置として、符号化データを逆量子化した値と予
    測値から復号値を復号化する装置であって、同期信号に
    よって上記予測符号化装置における雑音発生器と同じ出
    力を発生する雑音発生器と、上記予測符号化装置から得
    られた伝送データを、上記符号化データと上記雑音発生
    器の同期信号とに分離するデ・マルチプレクサと、上記
    符号化データを逆量子化した値あるいは復号値から、上
    記同期信号により発生したランダムノイズを減算する減
    算器を備えることを特徴とする予測復号化装置。
  6. 【請求項6】請求項4の予測符号化装置に対応する予測
    復号化装置として、符号化データを逆量子化した値と予
    測値から復号値を復号化する装置であって、同期信号に
    よって上記予測符号化装置における雑音発生器と同じ出
    力を発生する雑音発生器と、予測符号化装置から得られ
    た伝送データを、上記符号化データと上記雑音発生器の
    同期信号とに分離するデ・マルチプレクサと、上記符号
    化データを逆量子化した値あるいは復号値に、上記同期
    信号により発生したランダムノイズを加算する加算器を
    備えることを特徴とする予測復号化装置。
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