JPWO2011052017A1 - サイドリリースバックル及びバックル解除用補助具 - Google Patents

サイドリリースバックル及びバックル解除用補助具 Download PDF

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Abstract

サイドリリースバックル(1) に装着した状態で使用されるバックル解除用補助具(10)が提案されている。雌バックル(2) から雄バックル(3) を離脱する際に、雌バックル(2) から露出している1 対の係合爪(7) を押し込む操作が困難である場合があるので、バックル解除用補助具(10)の摘み部(13)を引っ張るという簡単な操作で瞬時に雄バックル(3) を離脱可能にした。バックル解除用補助具(10)は、雌バックル(2) に係合状態の1対の係合爪(7) を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材(11)を、雌バックル(2) の1対の操作用凹部(5) に部分的に露出した1対の係合爪(7) の側部のうちの最大幅部(7m)よりも小幅の先端側部分(7f)の表面に接触する状態にして雌バックル(2) に外嵌させ、この解除用操作部材(11)に連結された摘み片(13)を雄バックル(4) 側へ手で引っ張ることにより、雌バックル(2) から1対の係合爪(7) 及び雄バックル(3) を離脱させる。

Description

本発明は、雌バックルと雄バックルとを有するサイドリリースバックルの解除を簡単、迅速に行なえるようにしたバックル解除用補助具に関するものである。
特許文献1,2に示すように、サイドリリースバックルは、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するものである。サイドリリースバックルは、アウトドア用衣類、防寒具、防弾チョッキ、リュックサック、種々の収納バッグ、ペットの首輪などにおける、第1の部材と第2の部材を連結するのに使用されている。
雌バックルは第1の部材に固着されたベルト部材の端部に取り付けられ、雄バックルは第2の部材に固着されたベルト部材に取り付けられ、雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係脱可能に係合させることにより、第1,第2の部材が連結される。尚、雌バックル及び/又は雄バックルにはベルト部材を長さ調節可能に連結するための調節式連結部を一体的に形成することもある。
前記サイドリリースバックルの雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係合させた状態においては、1対の係合爪が雌バックルの1対の操作用凹部から外部へ部分的に露出する。雌バックルから雄バックルを分離する際には、手の2本の指でもって1対の係合爪を操作用凹部へ押し込むことにより、1対の係合爪を雌バックルから離脱させる。
特開平11−342008号公報 特開2006−26207号公報
前記雌バックルから雄バックルを分離するには、1対の係合爪を2本の指で摘んで押し込まなければならない。しかし、厚手の手袋を着用している場合や指の爪にネイルアートを施している場合には、操作性が悪化するため1対の係合爪を確実に迅速に押し込むことができず、時間と労力がかかる。
また、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合には、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離することができない。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離するのに時間がかかる。
本発明の目的は、雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離することができるバックル解除用補助具を提供することである。
請求項1のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材を、前記1対の係合爪に接触状に前記雌バックルに設け、前記解除用操作部材に連結された摘み片を設け、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
前記の構成に加えて、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記解除用操作部材は可撓性を有する紐状部材で構成し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に接触する状態にして前記雌バックルに外嵌する。
上記の構成において、前記解除用操作部材は伸縮性のある合成樹脂又はゴム製のリング部材で構成してもよく、前記解除用操作部材はマジックテープ(「マジックテープ」は登録商標である。以下同じ。)でリング状に構成してもよく、前記解除用操作部材は結束バンドでリング状に構成してもよい。これらの構成において、前記解除用操作部材を連結紐部材を介して前記摘み片に連結してもよい。
(2)前記(1)の構成において、前記解除用操作部材は、その両端から一体的に延びる2本の連結紐により前記摘み片に連結し、前記連結紐のうちの前記解除用操作部材側端部を、前記解除用操作部材が緩まないようにロックするロック部材を設ける。
この構成において、前記2本の連結紐の自由端部にマジックテープ小片を設け、前記摘み片を1対のマジックテープ片で構成し、前記マジックテープ小片を1対のマジックテープ片間に固着することにより、前記解除用操作部材を前記摘み片に連結してもよい。
された。
(3)前記(1)の構成において、前記解除用操作部材のうち、前記雌バックルの背面に接触する部位に、雌バックルの背面に沿う形状に形成された硬質部を設けてもよい。
(4)前記解除用操作部材を可撓性を有する紐状部材で構成し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に形成された1対の開口穴と、前記1対の係合爪が挿入される挿入穴とに挿通され且つ1対の係合爪の最大幅部よりも小幅の先端側部分と先端部分の表面に接触する状態にして前記雌バックルに装着する。
本発明のバックル解除用補助具によれば、前記摘み片を雄バックル側へ手で引っ張ると、1対の係合爪に接触している解除用操作部材により、1対の係合爪の雌バックルへの係合が解除されて、雌バックルから1対の係合爪を離脱させることができる。厚手の手袋を装着している場合でも、指先の爪にネイルアートを施している場合でも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪を離脱させることができる。
そして、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。
本発明の実施例の防弾チョッキとその複数のサイドリリースバックルと複数のサイドリリースバックルに適用した複数のバックル解除用補助具の正面図である。 サイドリリースバックルの分解斜視図である。 雌雄のバックルを係合態にしたサイドリリースバックルの斜視図である。 バックル解除用補助具の斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す正面図である。 実施例2のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例2の図5相当図である。 実施例3のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例3の図5相当図である。 実施例4のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例4の図5相当図である。 実施例5のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例5の図5相当図である。 実施例6のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例6の図5相当図である。 実施例7のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例7の図5相当図である。 実施例8のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例9のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例10のバックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本実施例は、防弾チョッキVEに装備したサイドリリースバックル1に本発明を適用した場合の一例を示すものである。図1に示す防弾チョッキVEにおいて、左右の肩部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、また、胴部の下端部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、これら4つのサイドリリースバックル1には本発明のバックル解除用補助具10が装着されている。
最初に、上記のサイドリリースバックル1について説明する。
図2、図3に示すように、サイドリリースバックル1は、合成樹脂製の雌バックル2と、合成樹脂製の雄バックル3とを備えている。雌バックル2は、上端部にベルト連結部2aを有し、このベルト連結部2aに防弾チョッキVEに固着されたベルト4aが連結されている。雌バックル2の中段部(途中部)には、両側部から中心側へ凹入した1対の操作用凹部5が形成されている。
雄バックル3は、1対の係合爪7と、それら係合爪7間の中間に形成されたガイド片8と、防弾チョッキVEに固着されたベルト4bを長さ調節可能に連結する調節式ベルト連結部9とを有し、ベルト連結部9には防弾チョッキVEに固着されたベルト4bが長さ調節可能に連結されている。
雌バックル2には、雄バックル3側端部から雄バックル3の1対の係合爪7を挿入する為の挿入穴6が形成され、この挿入穴6は開口部5aを介して1対の操作用凹部5に開口しており、雄バックル3の1対の係合爪7を挿入穴6に挿入した状態では、図3に示すように、1対の係合爪7の側部が開口部5aから外部に部分的に露出している。
雄バックル3の係合爪7は、弾性変形可能な細いロッド部7aと、このロッド部7aの先端に厚く一体形成された爪部7bを有し、爪部7bのロッド部7a側端部に段部7cが形成されている。爪部7bの側部には、幅方向の外側へ凸に膨らんだ最大幅部7mと、この最大幅部7mより小幅の先端側部分7fとが形成されている。
1対の係合爪7が挿入穴6に挿入されると、1対の段部7cが雌バックル2の1対の操作用凹部5の縁部にある係止部5bで係止され、抜け止めされた係合状態になる(図3参照)。この係合状態において、1対の係合爪7の最大幅部7mと先端側部分7fとが1対の操作用凹部5から部分的に露出した状態になる。1対の爪部7bの幅は最大幅部7mから先端側部分7fにかけて徐々に減少し、また、先端側部分7fから先端部分7eにかけて徐々に減少する。
雌バックル2から雄バックル3を離脱させる際には、図3に示す状態において、1対の操作用凹部5から露出している1対の係合爪7の側部の最大幅部7mを外部から2本の指で挟んで雌バックル2内へ僅かに押し込むと、1対の段部7cが係止部から外れるため、1対の係合爪7を雌バックル2から離脱させることできる。
図4〜図6に示すように、バックル解除用補助具10は、雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材11と、その両端から一体的に延びる2本の連結紐12と、この連結紐12の先端部分に連結された摘み片13と、連結紐12のうちの解除用操作部材11側の端部を解除用操作部材11が緩まないようにロックするロック部材14とを有する。
前記解除用操作部材11は、可撓性を有するベルト状の紐状部材で構成され、この紐状部材は合成樹脂繊維からなる偏平チューブ状の2重の織布で構成されている。前記解除用操作部材11のうち、図5に示すように、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において、雌バックル2の背面に接触する部位に、雌バックル2の背面に沿う形状に形成された硬質部11aが設けられている。この硬質部11aは偏平チューブ内に金属製又は合成樹脂製の小片を挿入して小片の両端部の偏平チューブに縫目を形成することで一定位置に保持されている。この硬質部11aを設けるのは、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において解除用操作部材11が雌バックル2に対して回転するのを防止し、ロック部材14と摘み片13を前面側(表面側)の所定位置に位置させておくためである。
前記ロック部材14は、合成樹脂製の外筒14aと、この外筒14aに位置可変に装着された可動片14bと、外筒14aの内部に装着されて可動片14bを突出側へ付勢する圧縮バネ(図示略)とで構成されている。外筒14aに形成した貫通穴14cと、可動片14bに形成した貫通穴14dとに連結紐12を挿通させて外筒14aと可動片14bとで連結紐11をロック可能に構成されている。可動片14bを押し込むことでロック解除可能である。尚、上記のロック部材14は一例を示すものであり、種々のロック部材を採用可能である。
前記摘み片13は、合成樹脂繊維の織布からなる2枚のベルト片の間に、連結紐12の先端部分を挟みこんで縫い合せた構成のものである。但し、摘み片13の構成は上記に限定されるものではなく、指で簡単に摘むことができるものであればよく、材質や形状や大きさは自由に設定することができる。
バックル解除用補助具10を図2に示す状態の雌バックル2に装着する際には、解除用操作部材11を緩めた状態にして雌バックル2に外嵌する。次に、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入して係合させた状態において、解除用操作部材11を、雌バックル2の1対の操作用凹部5に部分的に露出した1対の係合爪7の側部(特に、最大幅部7mよりも小幅の先端側の先端側部分7f)に外嵌して接触状態にする。そして、1対の係合爪7に押圧力を付加しない限度内で、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてロック部材14をロック状態にすると、図5、図6の使用状態になる。
尚、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入しない状態において、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてからロック部材14をロック状態にし、その状態において、雄バックル3の1対の係合爪7を雌バックル2に挿入した場合も、図5、図6の使用状態になる。
その使用状態において、サイドリリースバックル1の雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11で1対の係合爪7の最大幅部7mを係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7を離脱せることができる。その後、再び雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になる。尚、本発明に係るバックル解除用補助具10は、種々のサイズのものに構成することにより、種々のサイズのサイドリリースバックル1に適用することができることは勿論である。
以上説明したバックル解除用補助具10の作用、効果について説明する。
上記のように、図5、図6に示すようにサイドリリースバックル1に装着して使用している使用状態において、雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11を係合爪7の最大幅部7mの方へ移動させることにより、1対の係合爪7を係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7(つまり、雄バックル3)を簡単に迅速に瞬時に離脱させることができる。そして、その分離した雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になるため、バックル解除用補助具10を1度雌バックル2にセットすれば、繰り返し使用することができる。
解除用操作部材11に硬質部11aを形成してあるため、使用中に解除用操作部材11が雌バックル2に対して相対的に回転するのを確実に防止できるから、ロック部材14と摘み片13とを常時前面側(正面側)に位置させ、係合解除の際に解除用操作部材11により1対の係合爪7を確実に係合解除させることができる。
厚手の手袋を装着している場合でも、指の爪にネイルアートを施している場合でも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪7を離脱させることができる。サイドリリースバックル1が身体の側部側や背部側に位置している場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックル1の場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。
特に、図1に示す防弾チョッキVEを着用している着用者が負傷したような場合に、1秒を争って緊急に防弾チョッキVEを脱がせる場合に、バックル解除用補助具10により雌バックル2と雄バックル3の係合を瞬時に分離することができる。バックル解除用補助具10を危険作業や戦争に従事する人が着用する衣類や装備品に適用した場合も同様である。
実施例2に係るバックル解除用補助具10Aについて、図7、図8に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
このバックル解除用補助具10Aにおいては、連結紐12をロックする為のロック部材として、金属製又は合成樹脂製のソリッド形ロック部材14Aが採用されている。
ソリッド形ロック部材14Aは、断面メガネ形の本体部材に2つの貫通孔14hを形成し、それらの貫通孔14hに2本の連結紐12を夫々挿通させ、2本のビス15を螺合してソリッド形ロック部材14Aに連結紐12を固定している。図8に示すように、解除用操作部材11をサイドリリースバックル1に装着し、ロック部材14Aにより連結紐12を適度に締めてから2本のビス15を螺合するものとする。ソリッド形ロック部材14Aが簡単で小形の構成であるため、コンパクトで、製作費も安価になる。ソリッド形ロック部材14Aの本体部材の形状は図示のものに限定されず、直方体形、円柱形、長円柱形など種々の形状に形成することができる。
実施例3に係るバックル解除用補助具10Bについて、図9、図10に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ要素に同一符号を付して説明を省略する。
このバックル解除用補助具10Bの解除用操作部材11Bは可撓性と伸縮性のある合成樹脂又はゴム製のリング部材で構成され、この解除用操作部材11Bは、連結紐部材12Bを介して摘み片13に連結されている。本実施例では、合成ゴム製のOリングを解除用操作部材11Bとして採用した。尚、連結紐部材12Bは前記連結紐12と同様のものである。
解除用操作部材11Bは、1対の係合爪7を押し込むことができる適度の太さの適度の弾性を有するOリングで構成され、図10に示す状態に装着した状態では、弾性的に適度に伸長した状態になっている。この解除用操作部材11Bは、サイドリリースバックル1のサイズに適した種々のサイズのOリングを用いて構成することができるため、簡単に安価に製作することができる。しかも、この解除用操作部材11Bは、伸長させた状態にして雌バックル2に装着することができ、その僅かに収縮させた状態に保持して使用できるため、前記ロック部材を省略可能できるうえ、市販の安価なOリングを適用するため有利である。尚、Oリングの材質は、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴムの中から選択可能であるが、シリコーンゴムや4フッ化エチレン系合成樹脂等が望ましい。
実施例4に係るバックル解除用補助具10Cについて、図11、図12に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Cは、解除用操作部材11Cと、連結紐12Cと、ロック部材14と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Cは、ロック部材14を挿通した1本の連結紐12Cをループ状にし、その連結紐12Cの先端部を小ループ11cを介して連結紐12Cの途中部に連結した。
実施例5に係るバックル解除用補助具10Dについて、図13、図14に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Dは、解除用操作部材11Dと、連結紐部材12Dと、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Dは、狭幅のマジックテープの一端部分の外面に、マジックテープの他端部分の内面を貼り付けることにより、リング状に構成してある。 この解除用操作部材11Dの場合、雌バックル2に解除用操作部材11Dを外嵌させ、締めつけ状態を調整してから貼り付けてリング状にするため、ロック部材を省略できる。
実施例6に係るバックル解除用補助具10Eについて、図15、図16に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Eは、解除用操作部材11と、連結紐12と、ロック部材14と、摘み片13Eとを有する。摘み片13Eは、2本の連結紐12の自由端部に設けたマジックテープ小片13aと、1対のマジックテープ片13b,13cとで構成されている。
解除用操作部材11を雌バックル2に外嵌し、ロック部材14を介して締めつけ状態を調節してから、連結紐12とロック部材14が緩まないように、マジックテープ片13bをロック部材14に当接させた状態にしてマジックテープ小片13aをマジックテープ片13bに貼り付け、最後にマジックテープ小片13aを挟んだ状態にして下側のマジックテープ片13bに上側のマジックテープ片13cを貼り付ける。こうして、解除用操作部材11が摘み片13Eに連結されている。
実施例7に係るバックル解除用補助具10Fについて、図17、図18に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Fは、解除用操作部材11Fと、連結紐部材12Fと、この連結紐部材12Fを介して解除用操作部材11Fに連結された摘み片13とを有する。解除用操作部材11Fは、合成樹脂製の結束バンドで構成されている。結束バンドは内面側に多数のギザギザの係合歯を有し、一端部に逆止爪を有するロック部が形成されている。
図18に示すように、解除用操作部材11Fを雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状にセットしてから、結束バンドを適度に引き締めることで図18に示す使用状態にする。その使用状態にしてから結束バンドの自由端側の余剰部分を切断して除去する。
このバックル解除用補助具10Fは結束バンドのロック機能を活用するため、ロック部材を省略可能であるうえ、市販の安価な結束バンドを使用できるため有利である。
実施例8に係るバックル解除用補助具10Gについて、図19に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Gは、解除用操作部材11Gと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Gは、合成樹脂又は金属製のC形リング部材で構成されている。この解除用操作部材11Gの内面間間隔Dは、1対の係合爪7の最大幅部の幅よりも小さく設定され、開口部11gの幅dは、雌バックル2の厚さよりも大きく形成されている。図示の幅Bは、雌バックル2の1対の操作用凹部5の部位における雌バックル2の最少幅よりも大きく設定してある。
そのため、解除用操作部材11Gを雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状に装着することができる。雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11bが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fに接触する状態になっている。
実施例9に係るバックル解除用補助具10Hについて、図20に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Hは、解除用操作部材11Hと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Hは金属又は合成樹脂製のシャクルで構成されている。雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11dが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fに接触する状態になっている。
実施例10に係るバックル解除用補助具10Kについて、図21に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同じ構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Kは、解除用操作部材11Kと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Kは、実施例7の結束バンドと同程度の可撓性を有する合成樹脂製の紐状部材で構成されている。例えば、本実施例の解除用操作部材11Kは実施例7の結束バンドと同様の結束バンドで構成されている。
この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の1対の操作用凹部5に形成された1対の開口穴5aと、1対の係合爪7が挿入される挿入穴6とに挿通され且つ1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7e(図2参照)の表面に接触する状態にして雌バックル2に装着されている。この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の外部においては緩んでいてもよいため、ロック部材が不要である。
雄バックル3を雌バックル2から分離するとき、連結紐12に連結された摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ると、解除用操作部材11Kが、1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7eを幅縮小側へ押すため、1対の係合爪7が係合解除されて雌バックル2から離脱する。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記実施例1〜10に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそれらの変更形態を包含するものである。
例えば、サイドリリースバックルの1対の係合爪の側部に最大幅部がないようなストレートな外形に形成されている場合にも、例えば、実施例10に係るバックル解除用補助具10Kを適用することができる。
本発明のバックル解除用補助具は、サイドリリースバックルに装着した状態で使用中に、摘み部を引っ張るだけの簡単な操作により雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離できるため、サイドリリースバックルが適用される種々の物品に適用できる。
1 サイドリリースバックル
2 雌バックル
3 雄バックル
5 操作用凹部
6 挿入穴
7 係合爪
7m 最大幅部
7f 先端側部分
7e 先端部分
10,10A〜10H,10K バックル解除用補助具
11,11A〜11D,11F,11G,11K 解除用操作部
12,12C 連結紐
12B,12D,12F 連結紐部材
13,13E 摘み部
14,14A ロック部材
本発明は、雌バックルと雄バックルとを有するサイドリリースバックルの解除を簡単、迅速に行なえるようにしたバックル解除用補助具に関するものである。
特許文献1,2に示すように、サイドリリースバックルは、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するものである。サイドリリースバックルは、アウトドア用衣類、防寒具、防弾チョッキ、リュックサック、種々の収納バッグ、ペットの首輪などにおける、第1の部材と第2の部材を連結するのに使用されている。
雌バックルは第1の部材に固着されたベルト部材の端部に取り付けられ、雄バックルは第2の部材に固着されたベルト部材に取り付けられ、雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係脱可能に係合させることにより、第1,第2の部材が連結される。尚、雌バックル及び/又は雄バックルにはベルト部材を長さ調節可能に連結するための調節式連結部を一体的に形成することもある。
前記サイドリリースバックルの雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係合させた状態においては、1対の係合爪が雌バックルの1対の操作用凹部から外部へ部分的に露出する。雌バックルから雄バックルを分離する際には、手の2本の指でもって1対の係合爪を操作用凹部へ押し込むことにより、1対の係合爪を雌バックルから離脱させる。
特開平11−342008号公報 特開2006−26207号公報
前記雌バックルから雄バックルを分離するには、1対の係合爪を2本の指で摘んで押し込まなければならない。しかし、厚手の手袋を着用している場合や指の爪にネイルアートを施している場合には、操作性が悪化するため1対の係合爪を確実に迅速に押し込むことができず、時間と労力がかかる。
また、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合には、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離することができない。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離するのに時間がかかる。
本発明の目的は、雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離することができるバックル解除用補助具を提供することである。
請求項1のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって可撓性のある紐状部材でループ状に構成した解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分に対応する位置において、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着されるループ状部分と、前記ループ状部分が1対の係合爪の前記先端側部分の表面に、押圧力を付加しない限度内で引き締め状に接触するように前記ループ状部分のループ長を設定する設定手段とを備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材のループ状部分で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項2のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって可撓性と伸縮性のある材料で構成された解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分に対応する位置において前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着されるリング部であって、1対の係合爪の前記先端側部分の表面に押圧力を付加しない限度内で引き締め状に接触するようにリングの周長が設定されたリング部を備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材のリング部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項9のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の金属製又は合成樹脂製の解除用操作部材と、この解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、1対の操作ロッド部と開口部を有するD形枠部材を備え、前記開口部の幅が雌バックルの厚さよりも大きく設定され且つ1対の操作ロッド部の内面間間隔が1対の係合爪の最大幅よりも小さく設定され、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に対応する部位において前記開口部を介して前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌可能に構成され、前記解除用操作部材を、雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に前記1対の操作ロッド部が接触するように、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着した状態において、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の1対の操作ロッド部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項10のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の金属製又は合成樹脂製の解除用操作部材と、この解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、1対の操作ロッド部と、これら操作ロッド部の端部同士間の開口部を開閉可能な着脱ロッドとを有する矩形状の矩形枠部材を備え、前記開口部の幅が雌バックルの厚さよりも大きく設定され且つ1対の操作ロッド部の内面間間隔が1対の係合爪の最大幅よりも小さく設定され、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に対応する部位において前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌可能に構成され、前記解除用操作部材を、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に前記1対の操作ロッド部が接触するように、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着した状態において、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の1対の操作ロッド部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項11のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって合成樹脂製の可撓性のある紐状部材でループ状に構成した解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記1対の係合爪が挿入された前記雌バックルの挿入穴内において前記1対の係合爪の最大幅部よりも小幅の先端側部分と先端部分の表面に接触し且つ前記1対の操作用凹部に形成された1対の開口穴から外部へ雌バックルの表面側へ延びる状態に装着されるループ状部分を備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の前記ループ状部分で1対の係合爪の前記先端側部分を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
前記の構成に加えて、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記解除用操作部材は面ファスナーでリング状に構成してもよく、前記解除用操作部材は結束バンドでリング状に構成してもよい。これらの構成において、前記解除用操作部材を連結紐部材を介して前記摘み片に連結してもよい。
(2)前記解除用操作部材は、そのループ状部分から一体的に延びる2本の連結紐により前記摘み片に連結し、前記連結紐のうちの前記ループ状部分側端部を、前記ループ状部分が緩まないようにロックするロック部材を設ける。
この構成において、前記2本の連結紐の自由端部に面ファスナー小片を設け、前記摘み片を1対の面ファスナー片で構成し、前記面ファスナー小片を1対の面ファスナー片間に固着することにより、前記解除用操作部材を前記摘み片に連結してもよい。
された。
(3)前記解除用操作部材のうち、前記雌バックルの背面に接触する部位に、雌バックルの背面に沿う形状に形成された硬質部を設けてもよい
本発明のバックル解除用補助具によれば、前記摘み片を雄バックル側へ手で引っ張ると、1対の係合爪に接触している解除用操作部材により、1対の係合爪の雌バックルへの係合が解除されて、雌バックルから1対の係合爪を離脱させることができる。厚手の手袋を装着している場合でも、指先の爪にネイルアートを施している場合でも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪を離脱させることができる。
そして、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。
本発明の実施例の防弾チョッキとその複数のサイドリリースバックルと複数のサイドリリースバックルに適用した複数のバックル解除用補助具の正面図である。 サイドリリースバックルの分解斜視図である。 雌雄のバックルを係合態にしたサイドリリースバックルの斜視図である。 バックル解除用補助具の斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す正面図である。 実施例2のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例2の図5相当図である。 実施例3のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例3の図5相当図である。 実施例4のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例4の図5相当図である。 実施例5のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例5の図5相当図である。 実施例6のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例6の図5相当図である。 実施例7のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例7の図5相当図である。 実施例8のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例9のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例10のバックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本実施例は、防弾チョッキVEに装備したサイドリリースバックル1に本発明を適用した場合の一例を示すものである。図1に示す防弾チョッキVEにおいて、左右の肩部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、また、胴部の下端部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、これら4つのサイドリリースバックル1には本発明のバックル解除用補助具10が装着されている。
最初に、上記のサイドリリースバックル1について説明する。
図2、図3に示すように、サイドリリースバックル1は、合成樹脂製の雌バックル2と、合成樹脂製の雄バックル3とを備えている。雌バックル2は、上端部にベルト連結部2aを有し、このベルト連結部2aに防弾チョッキVEに固着されたベルト4aが連結されている。雌バックル2の中段部(途中部)には、両側部から中心側へ凹入した1対の操作用凹部5が形成されている。
雄バックル3は、1対の係合爪7と、それら係合爪7間の中間に形成されたガイド片8と、防弾チョッキVEに固着されたベルト4bを長さ調節可能に連結する調節式ベルト連結部9とを有し、ベルト連結部9には防弾チョッキVEに固着されたベルト4bが長さ調節可能に連結されている。
雌バックル2には、雄バックル3側端部から雄バックル3の1対の係合爪7を挿入する為の挿入穴6が形成され、この挿入穴6は開口部5aを介して1対の操作用凹部5に開口しており、雄バックル3の1対の係合爪7を挿入穴6に挿入した状態では、図3に示すように、1対の係合爪7の側部が開口部5aから外部に部分的に露出している。
雄バックル3の係合爪7は、弾性変形可能な細いロッド部7aと、このロッド部7aの先端に厚く一体形成された爪部7bを有し、爪部7bのロッド部7a側端部に段部7cが形成されている。爪部7bの側部には、幅方向の外側へ凸に膨らんだ最大幅部7mと、この最大幅部7mより小幅の先端側部分7fとが形成されている。
1対の係合爪7が挿入穴6に挿入されると、1対の段部7cが雌バックル2の1対の操作用凹部5の縁部にある係止部5bで係止され、抜け止めされた係合状態になる(図3参照)。この係合状態において、1対の係合爪7の最大幅部7mと先端側部分7fとが1対の操作用凹部5から部分的に露出した状態になる。1対の爪部7bの幅は最大幅部7mから先端側部分7fにかけて徐々に減少し、また、先端側部分7fから先端部分7eにかけて徐々に減少する。
雌バックル2から雄バックル3を離脱させる際には、図3に示す状態において、1対の操作用凹部5から露出している1対の係合爪7の側部の最大幅部7mを外部から2本の指で挟んで雌バックル2内へ僅かに押し込むと、1対の段部7cが係止部から外れるため、1対の係合爪7を雌バックル2から離脱させることできる。
図4〜図6に示すように、バックル解除用補助具10は、雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材11と、その両端から一体的に延びる2本の連結紐12と、この連結紐12の先端部分に連結された摘み片13と、連結紐12のうちの解除用操作部材11側の端部を解除用操作部材11が緩まないようにロックするロック部材14とを有する。
前記解除用操作部材11は、可撓性を有するベルト状の紐状部材でループ状のループ状部分に構成され、この紐状部材は合成樹脂繊維からなる偏平チューブ状の2重の織布で構成されている。前記解除用操作部材11のうち、図5に示すように、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において、雌バックル2の背面に接触する部位に、雌バックル2の背面に沿う形状に形成された硬質部11aが設けられている。この硬質部11aは偏平チューブ内に金属製又は合成樹脂製の小片を挿入して小片の両端部の偏平チューブに縫目を形成することで一定位置に保持されている。この硬質部11aを設けるのは、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において解除用操作部材11が雌バックル2に対して回転するのを防止し、ロック部材14と摘み片13を前面側(表面側)の所定位置に位置させておくためである。
前記ロック部材14は、合成樹脂製の外筒14aと、この外筒14aに位置可変に装着された可動片14bと、外筒14aの内部に装着されて可動片14bを突出側へ付勢する圧縮バネ(図示略)とで構成されている。外筒14aに形成した貫通穴14cと、可動片14bに形成した貫通穴14dとに連結紐12を挿通させて外筒14aと可動片14bとで連結紐11をロック可能に構成されている。可動片14bを押し込むことでロック解除可能である。尚、上記のロック部材14は一例を示すものであり、種々のロック部材を採用可能である。
前記摘み片13は、合成樹脂繊維の織布からなる2枚のベルト片の間に、連結紐12の先端部分を挟みこんで縫い合せた構成のものである。但し、摘み片13の構成は上記に限定されるものではなく、指で簡単に摘むことができるものであればよく、材質や形状や大きさは自由に設定することができる。
バックル解除用補助具10を図2に示す状態の雌バックル2に装着する際には、解除用操作部材11を緩めた状態にして雌バックル2に外嵌する。次に、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入して係合させた状態において、雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌された解除用操作部材11を、雌バックル2の1対の操作用凹部5に部分的に露出した1対の係合爪7の側部(特に、最大幅部7mよりも小幅の先端側の先端側部分7f)の表面に接触状態にする。そして、1対の係合爪7に押圧力を付加しない限度内で、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてロック部材14をロック状態にすると、図5、図6の使用状態になる。尚、ロック部材14が、ループ状部分(解除用操作部材11)のループ長を上記使用状態のときのループ長となるように設定する設定手段に相当する。
尚、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入しない状態において、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてからロック部材14をロック状態にし、その状態において、雄バックル3の1対の係合爪7を雌バックル2に挿入した場合も、図5、図6の使用状態になる。
その使用状態において、サイドリリースバックル1の雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11で1対の係合爪7の最大幅部7mを係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7を離脱せることができる。その後、再び雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になる。尚、本発明に係るバックル解除用補助具10は、種々のサイズのものに構成することにより、種々のサイズのサイドリリースバックル1に適用することができることは勿論である。
以上説明したバックル解除用補助具10の作用、効果について説明する。
上記のように、図5、図6に示すようにサイドリリースバックル1に装着して使用している使用状態において、雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11を係合爪7の最大幅部7mの方へ移動させることにより、1対の係合爪7を係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7(つまり、雄バックル3)を簡単に迅速に瞬時に離脱させることができる。そして、その分離した雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になるため、バックル解除用補助具10を1度雌バックル2にセットすれば、繰り返し使用することができる。
解除用操作部材11に硬質部11aを形成してあるため、使用中に解除用操作部材11が雌バックル2に対して相対的に回転するのを確実に防止できるから、ロック部材14と摘み片13とを常時前面側(正面側)に位置させ、係合解除の際に解除用操作部材11により1対の係合爪7を確実に係合解除させることができる。
厚手の手袋を装着している場合でも、指の爪にネイルアートを施している場合でも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪7を離脱させることができる。サイドリリースバックル1が身体の側部側や背部側に位置している場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックル1の場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。
特に、図1に示す防弾チョッキVEを着用している着用者が負傷したような場合に、1秒を争って緊急に防弾チョッキVEを脱がせる場合に、バックル解除用補助具10により雌バックル2と雄バックル3の係合を瞬時に分離することができる。バックル解除用補助具10を危険作業や戦争に従事する人が着用する衣類や装備品に適用した場合も同様である。
実施例2に係るバックル解除用補助具10Aについて、図7、図8に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。このバックル解除用補助具10Aにおいては、連結紐12をロックする為のロック部材として、金属製又は合成樹脂製のソリッド形ロック部材14Aが採用されている。
ソリッド形ロック部材14Aは、断面メガネ形の本体部材に2つの貫通孔14hを形成し、それらの貫通孔14hに2本の連結紐12を夫々挿通させ、2本のビス15を螺合してソリッド形ロック部材14Aに連結紐12を固定している。図8に示すように、解除用操作部材11をサイドリリースバックル1に装着し、ロック部材14Aにより連結紐12を適度に締めてから2本のビス15を螺合するものとする。ソリッド形ロック部材14Aが簡単で小形の構成であるため、コンパクトで、製作費も安価になる。ソリッド形ロック部材14Aの本体部材の形状は図示のものに限定されず、直方体形、円柱形、長円柱形など種々の形状に形成することができる。
実施例3に係るバックル解除用補助具10Bについて、図9、図10に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。このバックル解除用補助具10Bの解除用操作部材11Bは可撓性と伸縮性のある合成樹脂又はゴム製のリング部材で構成され、この解除用操作部材11Bは、連結紐部材12Bを介して摘み片13に連結されている。本実施例では、合成ゴム製のOリングを解除用操作部材11Bとして採用した。尚、連結紐部材12Bは前記連結紐12と同様のものである。
解除用操作部材11Bは、1対の係合爪7を押し込むことができる適度の太さの適度の弾性を有するOリングで構成され、図10に示す状態に装着した状態では、弾性的に適度に伸長した状態になっている。この解除用操作部材11Bは、サイドリリースバックル1のサイズに適した種々のサイズ(つまり、周長)のOリングを用いて構成することができるため、簡単に安価に製作することができる。しかも、この解除用操作部材11Bは、伸長させた状態にして雌バックル2に装着することができ、その状態から僅かに収縮させた状態に保持して使用できるため、前記ロック部材を省略可能できるうえ、市販の安価なOリングを適用するため有利である。尚、Oリングの材質は、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴムの中から選択可能であるが、シリコーンゴムや4フッ化エチレン系合成樹脂等が望ましい。
実施例4に係るバックル解除用補助具10Cについて、図11、図12に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Cは、ループ状のループ状部分である解除用操作部材11Cと、連結紐12Cと、ロック部材14と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Cは、ロック部材14を挿通した1本の連結紐12Cをループ状にし、その連結紐12Cの先端部を小ループ11cを介して連結紐12Cの途中部に連結した。
実施例5に係るバックル解除用補助具10Dについて、図13、図14に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Dは、解除用操作部材11Dと、連結紐部材12Dと、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Dは、狭幅の面ファスナーの一端部分の外面に、面ファスナーの他端部分の内面を貼り付けることにより、リング状(ループ状)のループ状部分に構成してある。この解除用操作部材11Dの場合、雌バックル2に解除用操作部材11Dを外嵌させ、締めつけ状態を調整してから貼り付けてリング状にするため、ロック部材を省略できる。つまり、面ファスナーの一端部分と他端部分とがループ長を設定する設定手段に相当する。
実施例6に係るバックル解除用補助具10Eについて、図15、図16に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Eは、解除用操作部材11と、連結紐12と、ロック部材14と、摘み片13Eとを有する。摘み片13Eは、2本の連結紐12の自由端部に設けた面ファスナー小片13aと、1対の面ファスナー片13b,13cとで構成されている。
解除用操作部材11を雌バックル2に外嵌し、ロック部材14を介して締めつけ状態を調節してから、連結紐12とロック部材14が緩まないように、面ファスナー片13bをロック部材14に当接させた状態にして面ファスナー小片13aを面ファスナー片13bに貼り付け、最後に面ファスナー小片13aを挟んだ状態にして下側の面ファスナー片13bに上側の面ファスナー片13cを貼り付ける。こうして、解除用操作部材11が摘み片13Eに連結されている。
実施例7に係るバックル解除用補助具10Fについて、図17、図18に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Fは、ループ状のループ状部分である解除用操作部材11Fと、連結紐部材12Fと、この連結紐部材12Fを介して解除用操作部材11Fに連結された摘み片13とを有する。解除用操作部材11Fは、合成樹脂製の結束バンドで構成されている。結束バンドは内面側に多数のギザギザの係合歯を有し、一端部に逆止爪を有するロック部が形成されている。尚、ギザギザの係合歯とロック部とがループ状部分のループ長を設定する設定手段に相当する。
図18に示すように、解除用操作部材11Fを雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状にセットしてから、結束バンドを適度に引き締めることで図18に示す使用状態にする。その使用状態にしてから結束バンドの自由端側の余剰部分を切断して除去する。
このバックル解除用補助具10Fは結束バンドのロック機能を活用するため、ロック部材を省略可能であるうえ、市販の安価な結束バンドを使用できるため有利である。
実施例8に係るバックル解除用補助具10Gについて、図19に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Gは、解除用操作部材11Gと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Gは、合成樹脂又は金属製のD形枠部材であって、1対の操作ロッド部11bと、D形の縦辺の途中部の開口部11gとを有するD形枠部材に構成されている。この解除用操作部材11Gの内面間間隔Dは、1対の係合爪7の最大幅部の幅よりも小さく設定され、開口部11gの幅dは、雌バックル2の厚さよりも大きく形成されている。図示の幅Bは、雌バックル2の1対の操作用凹部5の部位における雌バックル2の最少幅よりも大きく設定してある。
そのため、解除用操作部材11Gを、前記開口部11gを介して、雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状に装着することができる。雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11bが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fの表面に接触する状態になっている。
実施例9に係るバックル解除用補助具10Hについて、図20に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Hは、解除用操作部材11Hと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Hは金属又は合成樹脂製のシャクルに構成されている。 前記シャクルは、1対の操作ロッド11dと、これら操作ロッド11dの端部同士間の開口部を開閉可能な着脱ロッドとを有する矩形枠部材に構成されている。
雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11dが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fの表面に接触する状態になっている。
実施例10に係るバックル解除用補助具10Kについて、図21に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Kは、解除用操作部材11Kと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Kは、実施例7の結束バンドと同程度の可撓性を有する合成樹脂製の紐状部材で構成されている。例えば、本実施例の解除用操作部材11Kは実施例7の結束バンドと同様の結束バンドでループ状のループ状部分に構成されている。
この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の1対の操作用凹部5に形成された1対の開口穴5aと、1対の係合爪7が挿入される挿入穴6とに挿通され、この挿入穴6内で1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7e(図2参照)の表面に接触する状態にして開口穴5aから外部へ雌バックル2の表面側へ延びる状態に装着されている。この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の外部においては緩んでいてもよいため、ロック部材が不要である。
雄バックル3を雌バックル2から分離するとき、連結紐12に連結された摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ると、解除用操作部材11Kが、1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7eを幅縮小側(係合解除側)へ押すため、1対の係合爪7が係合解除されて雌バックル2から離脱する。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記実施例1〜10に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそれらの変更形態を包含するものである。
例えば、サイドリリースバックルの1対の係合爪の側部に最大幅部がないようなストレートな外形に形成されている場合にも、例えば、実施例10に係るバックル解除用補助具10Kを適用することができる。
本発明のバックル解除用補助具は、サイドリリースバックルに装着した状態で使用中に、摘み部を引っ張るだけの簡単な操作により雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離できるため、サイドリリースバックルが適用される種々の物品に適用できる。
1 サイドリリースバックル
2 雌バックル
3 雄バックル
5 操作用凹部
6 挿入穴
7 係合爪
7m 最大幅部
7f 先端側部分
7e 先端部分
10,10A〜10H,10K バックル解除用補助具
11,11A〜11D,11F,11G,11K 解除用操作部
12,12C 連結紐
12B,12D,12F 連結紐部材
13,13E 摘み部
14,14A ロック部材
本発明は、雌バックルと雄バックルとを有するサイドリリースバックルと、その係合解除を簡単、迅速に行なえるようにしたバックル解除用補助具に関するものである。
特許文献1,2に示すように、サイドリリースバックルは、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するものである。サイドリリースバックルは、アウトドア用衣類、防寒具、防弾チョッキ、リュックサック、種々の収納バッグ、ペットの首輪などにおける、第1の部材と第2の部材を連結するのに使用されている。
雌バックルは第1の部材に固着されたベルト部材の端部に取り付けられ、雄バックルは第2の部材に固着されたベルト部材に取り付けられ、雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係脱可能に係合させることにより、第1,第2の部材が連結される。尚、雌バックル及び/又は雄バックルにはベルト部材を長さ調節可能に連結するための調節式連結部を一体的に形成することもある。
前記サイドリリースバックルの雌バックルに雄バックルの1対の係合爪を係合させた状態においては、1対の係合爪が雌バックルの1対の操作用凹部から外部へ部分的に露出する。雌バックルから雄バックルを分離する際には、手の2本の指でもって1対の係合爪を操作用凹部へ押し込むことにより、1対の係合爪を雌バックルから離脱させる。
特開平11−342008号公報 特開2006−26207号公報
前記雌バックルから雄バックルを分離するには、1対の係合爪を2本の指で摘んで押し込まなければならない。しかし、厚手の手袋を着用している場合や指の爪にネイルアートを施している場合には、操作性が悪化するため1対の係合爪を確実に迅速に押し込むことができず、時間と労力がかかる。
また、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合には、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離することができない。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、1対の係合爪を2本の指で摘むことが困難で、雌バックルから雄バックルを分離するのに時間がかかる。
本発明の目的は、雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離することができるバックル解除用補助具と、そのバックル解除用補助具を備えたサイドリリースバックルを提供することである。
請求項1のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって可撓性のある紐状部材でループ状に構成した解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分に対応する位置において、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着されるループ状部分と、前記ループ状部分が1対の係合爪の前記先端側部分の表面に、押圧力を付加しない限度内で引き締め状に接触するように前記ループ状部分のループ長を設定する設定手段とを備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材のループ状部分で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項2のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって可撓性と伸縮性のある材料で構成された解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分に対応する位置において前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着されるリング部であって、1対の係合爪の前記先端側部分の表面に押圧力を付加しない限度内で引き締め状に接触するようにリングの周長が設定されたリング部を備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材のリング部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項3のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入 される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が 外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイ ドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合 状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって紐状の面 ファスナーでループ状に構成された解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された 摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に 露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分に対応する位置に おいて前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着されるループ状部分と、前記ルー プ状部分が1対の係合爪の前記先端側部分の表面に、押圧力を付加しない限度内で引き締 め状に接触するように前記ループ状部分のループ長を設定する設定手段とを備え、前記摘 み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材のループ状部分 で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離 脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項9のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の金属製又は合成樹脂製の解除用操作部材と、この解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、1対の操作ロッド部と開口部を有するD形枠部材を備え、前記開口部の幅が雌バックルの厚さよりも大きく設定され且つ1対の操作ロッド部の内面間間隔が1対の係合爪の最大幅よりも小さく設定され、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に対応する部位において前記開口部を介して前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌可能に構成され、前記解除用操作部材を、雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に前記1対の操作ロッド部が接触するように、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着した状態において、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の1対の操作ロッド部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項10のバックル解除用補助具は、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の金属製又は合成樹脂製の解除用操作部材と、この解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、1対の操作ロッド部と、これら操作ロッド部の端部同士間の開口部を開閉可能な着脱ロッドとを有する矩形状の矩形枠部材を備え、前記開口部の幅が雌バックルの厚さよりも大きく設定され且つ1対の操作ロッド部の内面間間隔が1対の係合爪の最大幅よりも小さく設定され、前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に対応する部位において前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌可能に構成され、前記解除用操作部材を、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に前記1対の操作ロッド部が接触するように、前記雌バックル及び1対の係合爪に外嵌状に装着した状態において、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の1対の操作ロッド部で1対の係合爪の最大幅部を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項11のサイドリリースバックルは、雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部と、前記雌 バックルに係合状態の1対の係合爪を係合解除させる為の解除用操作手段とを有するサイドリリースバックルであって、前記解除用操作手段は、前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材であって合成樹脂製の可撓性のある紐状部材でループ状に構成した解除用操作部材と、前記解除用操作部材に連結された摘み片とを有し、前記解除用操作部材は、前記1対の係合爪が挿入された前記雌バックルの挿入穴内において前記1対の係合爪の最大幅部よりも小幅の先端側部分と先端部分の表面に接触し且つ前記1対の操作用凹部に形成された1対の開口穴から外部へ雌バックルの表面側へ延びる状態に装着されるループ状部分を備え、前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記解除用操作部材の前記ループ状部分で1対の係合爪の前記先端側部分を係合解除側へ押圧し、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴としている。
請求項12のサイドリリースバックルは、請求項1〜10の何れか1項に記載のバック ル解除用補助具を設けたことを特徴としている
前記の構成に加えて、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記解除用操作部材は結束バンドでリング状に構成してもよい。この構成において、前記解除用操作部材を連結紐部材を介して前記摘み片に連結してもよい。
(2)前記解除用操作部材は、そのループ状部分から一体的に延びる2本の連結紐により前記摘み片に連結し、前記連結紐のうちの前記ループ状部分側端部を、前記ループ状部分が緩まないようにロックするロック部材を設ける。
この構成において、前記2本の連結紐の自由端部に面ファスナー小片を設け、前記摘み片を1対の面ファスナー片で構成し、前記面ファスナー小片を1対の面ファスナー片間に固着することにより、前記解除用操作部材を前記摘み片に連結してもよい。
された。
(3)前記解除用操作部材のうち、前記雌バックルの背面に接触する部位に、雌バックルの背面に沿う形状に形成された硬質部を設けてもよい。
のバックル解除用補助具によれば、前記摘み片を雄バックル側へ手で引っ張ると、1対の係合爪に接触している解除用操作部材により、1対の係合爪の雌バックルへの係合が解除されて、雌バックルから1対の係合爪を離脱させることができる。厚手の手袋を装着している場合でも、指先の爪にネイルアートを施している場合でも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪を離脱させることができる。
そして、サイドリリースバックルが身体の側部側や背部側に位置している場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックルの場合にも、前記摘み片を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪を離脱させることができる。
本願のサイドリリースバックルによれば、摘み片を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の 係合爪を離脱させることができる。
本発明の実施例の防弾チョッキとその複数のサイドリリースバックルと複数のサイドリリースバックルに適用した複数のバックル解除用補助具の正面図である。 サイドリリースバックルの分解斜視図である。 雌雄のバックルを係合態にしたサイドリリースバックルの斜視図である。 バックル解除用補助具の斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。 バックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す正面図である。 実施例2のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例2の図5相当図である。 実施例3のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例3の図5相当図である。 実施例4のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例4の図5相当図である。 実施例5のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例5の図5相当図である。 実施例6のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例6の図5相当図である。 実施例7のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例7の図5相当図である。 実施例8のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例9のバックル解除用補助具の斜視図である。 実施例10のバックル解除用補助具をサイドリリースバックルに装着した状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本実施例は、防弾チョッキVEに装備したサイドリリースバックル1に本発明を適用した場合の一例を示すものである。図1に示す防弾チョッキVEにおいて、左右の肩部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、また、胴部の下端部にはサイドリリースバックル1により解除可能に連結する左右1対の連結部が設けられ、これら4つのサイドリリースバックル1には本発明のバックル解除用補助具10が装着されている。
最初に、上記のサイドリリースバックル1について説明する。
図2、図3に示すように、サイドリリースバックル1は、合成樹脂製の雌バックル2と、合成樹脂製の雄バックル3とを備えている。雌バックル2は、上端部にベルト連結部2aを有し、このベルト連結部2aに防弾チョッキVEに固着されたベルト4aが連結されている。雌バックル2の中段部(途中部)には、両側部から中心側へ凹入した1対の操作用凹部5が形成されている。
雄バックル3は、1対の係合爪7と、それら係合爪7間の中間に形成されたガイド片8と、防弾チョッキVEに固着されたベルト4bを長さ調節可能に連結する調節式ベルト連結部9とを有し、ベルト連結部9には防弾チョッキVEに固着されたベルト4bが長さ調節可能に連結されている。
雌バックル2には、雄バックル3側端部から雄バックル3の1対の係合爪7を挿入する為の挿入穴6が形成され、この挿入穴6は開口部5aを介して1対の操作用凹部5に開口しており、雄バックル3の1対の係合爪7を挿入穴6に挿入した状態では、図3に示すように、1対の係合爪7の側部が開口部5aから外部に部分的に露出している。
雄バックル3の係合爪7は、弾性変形可能な細いロッド部7aと、このロッド部7aの先端に厚く一体形成された爪部7bを有し、爪部7bのロッド部7a側端部に段部7cが形成されている。爪部7bの側部には、幅方向の外側へ凸に膨らんだ最大幅部7mと、この最大幅部7mより小幅の先端側部分7fとが形成されている。
1対の係合爪7が挿入穴6に挿入されると、1対の段部7cが雌バックル2の1対の操作用凹部5の縁部にある係止部5bで係止され、抜け止めされた係合状態になる(図3参照)。この係合状態において、1対の係合爪7の最大幅部7mと先端側部分7fとが1対の操作用凹部5から部分的に露出した状態になる。1対の爪部7bの幅は最大幅部7mから先端側部分7fにかけて徐々に減少し、また、先端側部分7fから先端部分7eにかけて徐々に減少する。
雌バックル2から雄バックル3を離脱させる際には、図3に示す状態において、1対の操作用凹部5から露出している1対の係合爪7の側部の最大幅部7mを外部から2本の指で挟んで雌バックル2内へ僅かに押し込むと、1対の段部7cが係止部から外れるため、1対の係合爪7を雌バックル2から離脱させることできる。
図4〜図6に示すように、バックル解除用補助具10は、雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材11と、その両端から一体的に延びる2本の連結紐12と、この連結紐12の先端部分に連結された摘み片13と、連結紐12のうちの解除用操作部材11側の端部を解除用操作部材11が緩まないようにロックするロック部材14とを有する。
前記解除用操作部材11は、可撓性を有するベルト状の紐状部材でループ状のループ状部分に構成され、この紐状部材は合成樹脂繊維からなる偏平チューブ状の2重の織布で構成されている。前記解除用操作部材11のうち、図5に示すように、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において、雌バックル2の背面に接触する部位に、雌バックル2の背面に沿う形状に形成された硬質部11aが設けられている。この硬質部11aは偏平チューブ内に金属製又は合成樹脂製の小片を挿入して小片の両端部の偏平チューブに縫目を形成することで一定位置に保持されている。この硬質部11aを設けるのは、雌バックル2に外嵌状に装着した状態において解除用操作部材11が雌バックル2に対して回転するのを防止し、ロック部材14と摘み片13を前面側(表面側)の所定位置に位置させておくためである。
前記ロック部材14は、合成樹脂製の外筒14aと、この外筒14aに位置可変に装着された可動片14bと、外筒14aの内部に装着されて可動片14bを突出側へ付勢する圧縮バネ(図示略)とで構成されている。外筒14aに形成した貫通穴14cと、可動片14bに形成した貫通穴14dとに連結紐12を挿通させて外筒14aと可動片14bとで連結紐11をロック可能に構成されている。可動片14bを押し込むことでロック解除可能である。尚、上記のロック部材14は一例を示すものであり、種々のロック部材を採用可能である。
前記摘み片13は、合成樹脂繊維の織布からなる2枚のベルト片の間に、連結紐12の先端部分を挟みこんで縫い合せた構成のものである。但し、摘み片13の構成は上記に限定されるものではなく、指で簡単に摘むことができるものであればよく、材質や形状や大きさは自由に設定することができる。
バックル解除用補助具10を図2に示す状態の雌バックル2に装着する際には、解除用操作部材11を緩めた状態にして雌バックル2に外嵌する。次に、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入して係合させた状態において、雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌された解除用操作部材11を、雌バックル2の1対の操作用凹部5に部分的に露出した1対の係合爪7の側部(特に、最大幅部7mよりも小幅の先端側の先端側部分7f)の表面に接触状態にする。そして、1対の係合爪7に押圧力を付加しない限度内で、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてロック部材14をロック状態にすると、図5、図6の使用状態になる。尚、ロック部材14が、ループ状部分(解除用操作部材11)のループ長を上記使用状態のときのループ長となるように設定する設定手段に相当する。
尚、雌バックル2に雄バックル3の1対の係合爪7を挿入しない状態において、解除用操作部材11を引き締めた状態にしてからロック部材14をロック状態にし、その状態において、雄バックル3の1対の係合爪7を雌バックル2に挿入した場合も、図5、図6の使用状態になる。
その使用状態において、サイドリリースバックル1の雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11で1対の係合爪7の最大幅部7mを係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7を離脱せることができる。その後、再び雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になる。尚、本発明に係るバックル解除用補助具10は、種々のサイズのものに構成することにより、種々のサイズのサイドリリースバックル1に適用することができることは勿論である。
以上説明したバックル解除用補助具10の作用、効果について説明する。
上記のように、図5、図6に示すようにサイドリリースバックル1に装着して使用している使用状態において、雌バックル2から雄バックル3を分離する際には、摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ることにより、解除用操作部材11を係合爪7の最大幅部7mの方へ移動させることにより、1対の係合爪7を係合解除側へ押し込み、雌バックル2から1対の係合爪7(つまり、雄バックル3)を簡単に迅速に瞬時に離脱させることができる。そして、その分離した雄バックル3を雌バックル2に係合させると、図5、図6の使用状態になるため、バックル解除用補助具10を1度雌バックル2にセットすれば、繰り返し使用することができる。
解除用操作部材11に硬質部11aを形成してあるため、使用中に解除用操作部材11が雌バックル2に対して相対的に回転するのを確実に防止できるから、ロック部材14と摘み片13とを常時前面側(正面側)に位置させ、係合解除の際に解除用操作部材11により1対の係合爪7を確実に係合解除させることができる。
厚手の手袋を装着している場合でも、指の爪にネイルアートを施している場合でも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に瞬時に1対の係合爪7を離脱させることができる。サイドリリースバックル1が身体の側部側や背部側に位置している場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。また、特に小形のサイドリリースバックル1の場合にも、摘み片13を摘んで簡単かつ迅速に1対の係合爪7を離脱させることができる。
特に、図1に示す防弾チョッキVEを着用している着用者が負傷したような場合に、1秒を争って緊急に防弾チョッキVEを脱がせる場合に、バックル解除用補助具10により雌バックル2と雄バックル3の係合を瞬時に分離することができる。バックル解除用補助具10を危険作業や戦争に従事する人が着用する衣類や装備品に適用した場合も同様である。
実施例2に係るバックル解除用補助具10Aとサイドリリースバックルについて、図7、図8に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。このバックル解除用補助具10Aにおいては、連結紐12をロックする為のロック部材として、金属製又は合成樹脂製のソリッド形ロック部材14Aが採用されている。
ソリッド形ロック部材14Aは、断面メガネ形の本体部材に2つの貫通孔14hを形成し、それらの貫通孔14hに2本の連結紐12を夫々挿通させ、2本のビス15を螺合してソリッド形ロック部材14Aに連結紐12を固定している。図8に示すように、解除用操作部材11をサイドリリースバックル1に装着し、ロック部材14Aにより連結紐12を適度に締めてから2本のビス15を螺合するものとする。ソリッド形ロック部材14Aが簡単で小形の構成であるため、コンパクトで、製作費も安価になる。ソリッド形ロック部材14Aの本体部材の形状は図示のものに限定されず、直方体形、円柱形、長円柱形など種々の形状に形成することができる。
実施例3に係るバックル解除用補助具10Bとサイドリリースバックルについて、図9、図10に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。このバックル解除用補助具10Bの解除用操作部材11Bは可撓性と伸縮性のある合成樹脂又はゴム製のリング部材で構成され、この解除用操作部材11Bは、連結紐部材12Bを介して摘み片13に連結されている。本実施例では、合成ゴム製のOリングを解除用操作部材11Bとして採用した。尚、連結紐部材12Bは前記連結紐12と同様のものである。
解除用操作部材11Bは、1対の係合爪7を押し込むことができる適度の太さの適度の弾性を有するOリングで構成され、図10に示す状態に装着した状態では、弾性的に適度に伸長した状態になっている。この解除用操作部材11Bは、サイドリリースバックル1のサイズに適した種々のサイズ(つまり、周長)のOリングを用いて構成することができるため、簡単に安価に製作することができる。しかも、この解除用操作部材11Bは、伸長させた状態にして雌バックル2に装着することができ、その状態から僅かに収縮させた状態に保持して使用できるため、前記ロック部材を省略可能できるうえ、市販の安価なOリングを適用するため有利である。尚、Oリングの材質は、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴムの中から選択可能であるが、シリコーンゴムや4フッ化エチレン系合成樹脂等が望ましい。
実施例4に係るバックル解除用補助具10Cとサイドリリースバックルについて、図11、図12に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Cは、ループ状のループ状部分で
ある解除用操作部材11Cと、連結紐12Cと、ロック部材14と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Cは、ロック部材14を挿通した1本の連結紐12Cをループ状にし、その連結紐12Cの先端部を小ループ11cを介して連結紐12Cの途中部に連結した。
実施例5に係るバックル解除用補助具10Dとサイドリリースバックルについて、図13、図14に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Dは、解除用操作部材11Dと、連結紐部材12Dと、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Dは、狭幅の紐状の面ファスナーの一端部分の外面に、面ファスナーの他端部分の内面を貼り付けることにより、リング状(ループ状)のループ状部分に構成してある。この解除用操作部材11Dの場合、雌バックル2に解除用操作部材11Dを外嵌させ、締めつけ状態を調整してから貼り付けてリング状にするため、ロック部材を省略できる。つまり、面ファスナーの一端部分と他端部分とがループ長を設定する設定手段に相当する。
実施例6に係るバックル解除用補助具10Eとサイドリリースバックルについて、図15、図16に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Eは、解除用操作部材11と、連結紐12と、ロック部材14と、摘み片13Eとを有する。摘み片13Eは、2本の連結紐12の自由端部に設けた面ファスナー小片13aと、1対の面ファスナー片13b,13cとで構成されている。
解除用操作部材11を雌バックル2に外嵌し、ロック部材14を介して締めつけ状態を調節してから、連結紐12とロック部材14が緩まないように、面ファスナー片13bをロック部材14に当接させた状態にして面ファスナー小片13aを面ファスナー片13bに貼り付け、最後に面ファスナー小片13aを挟んだ状態にして下側の面ファスナー片13bに上側の面ファスナー片13cを貼り付ける。こうして、解除用操作部材11が摘み片13Eに連結されている。
実施例7に係るバックル解除用補助具10Fとサイドリリースバックルについて、図17、図18に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。バックル解除用補助具10Fは、ループ状のループ状部分である解除用操作部材11Fと、連結紐部材12Fと、この連結紐部材12Fを介して解除用操作部材11Fに連結された摘み片13とを有する。解除用操作部材11Fは、合成樹脂製の結束バンドで構成されている。結束バンドは内面側に多数のギザギザの係合歯を有し、一端部に逆止爪を有するロック部が形成されている。尚、ギザギザの係合歯とロック部とがループ状部分のループ長を設定する設定手段に相当する。
図18に示すように、解除用操作部材11Fを雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状にセットしてから、結束バンドを適度に引き締めることで図18に示す使用状態にする。その使用状態にしてから結束バンドの自由端側の余剰部分を切断して除去する。
このバックル解除用補助具10Fは結束バンドのロック機能を活用するため、ロック部材を省略可能であるうえ、市販の安価な結束バンドを使用できるため有利である。
実施例8に係るバックル解除用補助具10Gについて、図19に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Gは、解除用操作部材11Gと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Gは、合成樹脂又は金属製のD形枠部材であって、1対の操作ロッド部11bと、D形の縦辺の途中部の開口部11gとを有するD形枠部材に構成されている。この解除用操作部材11Gの内面間間隔Dは、1対の係合爪7の最大幅部の幅よりも小さく設定され、開口部11gの幅dは、雌バックル2の厚さよりも大きく形成されている。図示の幅Bは、雌バックル2の1対の操作用凹部5の部位における雌バックル2の最少幅よりも大きく設定してある。
そのため、解除用操作部材11Gを、前記開口部11gを介して、雌バックル2と1対の係合爪7に外嵌状に装着することができる。雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11bが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fの表面に接触する状態になっている。
実施例9に係るバックル解除用補助具10Hについて、図20に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Hは、解除用操作部材11Hと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Hは金属又は合成樹脂製のシャクルに構成されている。
前記シャクルは、1対の操作ロッド11dと、これら操作ロッド11dの端部同士間の開口部を開閉可能な着脱ロッドとを有する矩形枠部材に構成されている。
雌バックル2に装着した使用状態においては、1対の操作ロッド部11dが雌バックル2に係合状態の1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fの表面に接触する状態になっている。
実施例10に係るバックル解除用補助具10Kとサイドリリースバックルについて、図21に基づいて説明する。但し、実施例1の構成要素と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略する。
バックル解除用補助具10Kは、解除用操作部材11Kと、連結紐12と、摘み片13とを有する。解除用操作部材11Kは、実施例7の結束バンドと同程度の可撓性を有する合成樹脂製の紐状部材で構成されている。例えば、本実施例の解除用操作部材11Kは実施例7の結束バンドと同様の結束バンドでループ状のループ状部分に構成されている。
この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の1対の操作用凹部5に形成された1対の開口穴5aと、1対の係合爪7が挿入される挿入穴6とに挿通され、この挿入穴6内で1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7e(図2参照)の表面に接触する状態にして開口穴5aから外部へ雌バックル2の表面側へ延びる状態に装着されている。この解除用操作部材11Kは、雌バックル2の外部においては緩んでいてもよいため、ロック部材が不要である。
雄バックル3を雌バックル2から分離するとき、連結紐12に連結された摘み片13を雄バックル3側へ手で引っ張ると、解除用操作部材11Kが、1対の係合爪7の最大幅部7mよりも小幅の先端側部分7fと先端部分7eを幅縮小側(係合解除側)へ押すため、1対の係合爪7が係合解除されて雌バックル2から離脱する。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記実施例1〜10に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそれらの変更形態を包含するものである。
例えば、サイドリリースバックルの1対の係合爪の側部に最大幅部がないようなストレートな外形に形成されている場合にも、例えば、実施例10に係るバックル解除用補助具10Kを適用することができる。
本発明のバックル解除用補助具及びサイドリリースバックルは、サイドリリースバックルにバックル解除用補助具を装着した状態で使用中に、摘み部を引っ張るだけの簡単な操作により雌バックルから雄バックルを簡単に迅速に分離できるため、サイドリリースバックルが適用される種々の物品に適用できる。
1 サイドリリースバックル
2 雌バックル
3 雄バックル
5 操作用凹部
6 挿入穴
7 係合爪
7m 最大幅部
7f 先端側部分
7e 先端部分
10,10A〜10H,10K バックル解除用補助具
11,11A〜11D,11F,11G,11K 解除用操作部
12,12C 連結紐
12B,12D,12F 連結紐部材
13,13E 摘み部
14,14A ロック部材

Claims (10)

  1. 雌バックルと、この雌バックルに係脱可能に挿入される1対の係合爪を有する雄バックルと、前記雌バックルに係合状態の1対の係合爪が外部へ部分的に露出するように雌バックルに形成された1対の操作用凹部とを有するサイドリリースバックルに装着されるバックル解除用補助具であって、
    前記雌バックルに係合状態の前記1対の係合爪を解除側へ弾性変形させる為の解除用操作部材を、前記1対の係合爪に接触状に前記雌バックルに設け、
    前記解除用操作部材に連結された摘み片を設け、
    前記摘み片を前記雄バックル側へ手で引っ張ることにより、前記雌バックルから1対の係合爪を離脱可能に構成したことを特徴とするバックル解除用補助具。
  2. 前記解除用操作部材は可撓性を有する紐状部材で構成され、
    前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に部分的に露出した1対の係合爪の側部のうちの最大幅部よりも小幅の先端側部分の表面に接触する状態にして前記雌バックルに外嵌されたことを特徴とする請求項1に記載のバックル解除用補助具。
  3. 前記解除用操作部材は可撓性を有する紐状部材で構成され、
    前記解除用操作部材は、前記雌バックルの1対の操作用凹部に形成された1対の開口穴と、前記1対の係合爪が挿入される挿入穴とに挿通され且つ1対の係合爪の最大幅部よりも小幅の先端側部分と先端部分の表面に接触する状態にして前記雌バックルに装着されたことを特徴とする請求項1に記載のバックル解除用補助具。
  4. 前記解除用操作部材は伸縮性のある合成樹脂又はゴム製のリング部材で構成されたことを特徴とする請求項2に記載のバックル解除用補助具。
  5. 前記解除用操作部材はマジックテープでリング状に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のバックル解除用補助具。
  6. 前記解除用操作部材は結束バンドでリング状に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のバックル解除用補助具。
  7. 前記解除用操作部材は、その両端から一体的に延びる2本の連結紐により前記摘み片に連結され、前記連結紐のうちの前記解除用操作部材側端部を、前記解除用操作部材が緩まないようにロックするロック部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のバックル解除用補助具。
  8. 前記2本の連結紐の自由端部にマジックテープ小片を設け、前記摘み片を1対のマジックテープ片で構成し、前記マジックテープ小片を1対のマジックテープ片間に固着することにより、前記解除用操作部材を前記摘み片に連結したことを特徴とする請求項7に記載のバックル解除用補助具。
  9. 前記解除用操作部材は、連結紐部材を介して前記摘み片に連結されたことを特徴とする請求項4,5,6の何れか1つに記載のバックル解除用補助具。
  10. 前記解除用操作部材のうち、前記雌バックルの背面に接触する部位に、雌バックルの背面に沿う形状に形成された硬質部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のバックル解除用補助具。
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