JPWO2011045984A1 - 歯付きベルト - Google Patents

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    • F16G1/08Driving-belts made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
    • F16G1/10Driving-belts made of rubber with reinforcement bonded by the rubber with textile reinforcement

Abstract

歯付きベルト10の歯部15の内部を、芯ゴム層14で構成するとともに、歯部15の外周を歯ゴム層12で構成する。芯ゴム層14に短繊維を配合する。歯ゴム層12は、マトリックスゴム100重量部に対して高密度ポリエチレンを10重量部以下含むゴム組成物を加硫して形成されたものである。歯ゴム層12の100〜120℃におけるtanδを0.100〜0.120とする。

Description

本発明は、高負荷環境下、特に自動車の内燃機関等で使用される歯付きベルトに関する。
自動車等の内燃機関において、クランクシャフトからカムシャフトに動力を伝達するために、歯付きベルトが広く使用されている。内燃機関で使用される歯付きベルトには一般的に高い負荷が作用されるので、歯付きベルトの寿命は比較的短くなる傾向にある。近年、内燃機関は小型化されつつあり、それに伴い歯付きベルトも細幅化されているので、歯付きベルトにはより高い負荷が作用される。したがって、歯付きベルトは、その寿命がさらに短くなる傾向にあり、さらにはプーリとの噛み合い時等に異音が発生しやすくもなってきている。
ベルト寿命を延ばす1つの方法としては、歯ゴムのモジュラスを向上させ、ベルト歯の剛性を高めることが考えられる。しかし、ベルト歯の剛性を上げてしまうと、ベルト運転時の異音がさらに発生しやすくなる。特に、内燃機関は、高温環境下(例えば、100〜120℃程度)で運転されることが多いが、このような環境下では歯付きベルトの音性能や耐久性能は低下しやすい。
特許文献1では、破壊特性を損なうことなく、低発熱性、耐熱性、高硬度性、耐へたり性を高めるために、架橋可能部分を有する高密度ポリエチレンを20重量%以上含む高密度ポリエチレンを、ゴム組成物に配合させることが開示されている。しかし、特許文献1には、高密度ポリエチレンをベルトで使用することは示唆していない。また、低発熱性を実現させるために、高密度ポリエチレンを架橋させてヒステリシスロス性(tanδ)を低くしているので、特許文献1のゴム組成物をベルトにそのまま適用してもベルト運転時の音性能を十分に向上させることは困難であると考えられる。
特開平10−67886号公報
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、高温環境下で使用されるベルトであっても、ベルトの耐久性を良好なものとしつつ、音性能を向上させることができる歯付きベルトを提供することを目的とする。
本発明に係る歯付きベルトは、一方の面に長手方向に沿って歯部と歯底部が交互に設けられたベルト本体を備え、ベルト本体は、歯部外周に沿うように配置される歯ゴム層を有し、歯ゴム層は、マトリックスゴム100重量部に対して高密度ポリエチレンを10重量部以下含むゴム組成物を加硫して形成されることを特徴とする。
ベルト本体はさらに歯部の内部を構成する芯ゴム層を有し、歯ゴム層は芯ゴム層の一方の面側を取り巻くように配置されていることが好ましく、芯ゴム層は、歯ゴム層よりもモジュラスが高い。また、芯ゴム層には短繊維が混入されていることが好ましい。
ベルト本体は、他方の面側に設けられた背ゴム層を有する。芯ゴム層は背ゴム層と歯ゴム層との間に設けられ、芯ゴム層と背ゴム層との境界面には、ベルト長手方向に沿って延びる心線要素が埋設される。歯付きベルトは、歯部外周を被覆する歯布をさらに備える。歯布は高密度ポリエチレンを含むゴム糊によって含浸処理されていることが好ましい。歯付きベルトは、例えば内燃機関で使用される。
本発明においては、歯ゴム層に高密度ポリエチレンを配合することにより、高温環境下におけるtanδを高めつつ、ベルト本体と歯布との接着性を改善することができるので、高温環境下における歯付きベルトの耐久性を良好なものとし、かつ音性能を向上させることができる。
本実施形態に係る歯付ベルトの側面図である。 歯付ベルトの製造方法を模式的に示す断面図である。 歯付ベルトの製造方法を模式的に示す断面図である。 接着強度試験に使用された接着試験サンプルを示す斜視図である。 接着試験サンプルを引張試験機に取り付けた状態を示す斜視図である。 耐久性能試験で使用される伝動システムのレイアウトを示す模式図である。 耐久性能試験の結果を示すグラフである。
10 歯付きベルト
11 ベルト本体
12 歯ゴム層
13 背ゴム層
14 芯ゴム層
15 歯部
16 歯底部
17 歯布
18 心線要素
20 短繊維
21 中間帆布
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態における歯付きベルトを示す。歯付きベルト10は、例えば、自動車の内燃機関等で使用される無端状のタイミングベルトであって、プーリ等と噛み合うことにより、例えばクランクシャフトからカムシャフトに、動力を伝達するために使用される動力伝達ベルトである。
歯付きベルト10は、ベルト本体11と、ベルト本体11に埋設され、ベルトの長手方向に沿って延びる心線要素18を備える。心線要素18は、例えば一対の心線が歯付きベルト10の長手方向に沿って螺旋状に巻回されることにより幅方向に複数本並べられたものであり、ベルト10の抗張部材となる。ベルト本体11の一方の面(歯面)11Aには、長手方向に沿って歯部15と歯底部16が交互に設けられている。ベルト本体11の一方の面11A、すなわち歯部15と歯底部16の外周には、歯布17が被覆されている。
ベルト本体11は、ベルト本体11の歯面11A側に設けられた歯ゴム層12と、ベルト本体11の他方の面(背面)11B側に設けられた背ゴム層13と、これら歯ゴム層12と背ゴム層13の間に設けられる芯ゴム層14とが一体となって形成される。心線要素18は、背ゴム層13と芯ゴム層14との境界面に配置されており、背ゴム層13と芯ゴム層14との境界面は、ベルト10のピッチ面に略一致する。すなわち本実施形態では、心線要素18より背面側のベルト本体11は背ゴム層13によって形成されると共に、心線要素18より歯面側のベルト本体11は、芯ゴム層14に歯ゴム層12が積層されて形成される。
芯ゴム層14と歯ゴム層12との境界面は、歯面11Aの形状に応じた形状を呈しており、歯部15のベルト長手方向における中央で最もピッチ面(心線要素18)から遠ざかるとともに、歯底部16に近づくに従ってピッチ面(心線要素18)に近づく。すなわち、芯ゴム層14は、歯部15内部において歯部15の形状に合わせて上側に膨らんでおり、歯部15内部の中心部分を構成する。また、歯部15における歯ゴム層12は、芯ゴム層14の歯面11A側を取り巻くように積層され、歯面11Aに沿って配置される。一方、歯底部16や歯底部16近傍では、芯ゴム層14と歯ゴム層12はともに、相体的に薄い層となっている。
歯ゴム層12、背ゴム層13、及び芯ゴム層14は、ゴム組成物が加硫して形成されたものである。ゴム層12〜14のゴム成分としては、HNBR(水素添加ニトリルゴム)、フッ素ゴム、NBR(ニトリルゴム)、これらの混合物、またはこれら1以上のゴムに他の種類のゴムが混合されたもの等が使用されるが、これらゴム成分の中でも、HNBRが好適に使用される。またゴム層12〜14のゴム成分としては、互いに同種のゴムが使用されることが好ましい。
各ゴム層12〜14のゴム組成物には、ゴム成分に加えて、加硫剤、老化防止剤、加硫助剤、カーボンブラック等の各種添加剤が含まれている。また、ゴム層12〜14のゴム組成物には、これらの強度を向上させるために、(メタ)アクリル酸亜鉛等のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩が含まれていることが好ましい。また、歯ゴム層12のゴム組成物には、後述するようにさらに高密度ポリエチレンが、芯ゴム層14には短繊維が配合されている。
芯ゴム層14は、多数の短繊維20が略均等に混入されており、短繊維20が混入されない歯ゴム層12及び背ゴム層13に比べてモジュラスが高くなる。短繊維20としてはモジュラスの比較的高いアラミド短繊維が好適に使用される。本実施形態では、芯ゴム層14のモジュラスを歯ゴム層12より高めることにより、歯部15全体の剛性が低下することを抑制しつつ、歯表面部分を柔らかくすることができる。したがって、ベルト運転時の異音を抑制しつつ、芯ゴム層14が歯の変形を抑えることができるため、歯元や歯底におけるクラックの発生を抑制し、歯部15の耐久性能を向上させることができる。
なお、ゴム層のモジュラスとは、そのゴム層と同一のゴム組成物を加硫して得られた試験片を、JIS K6251に従って測定した20%伸びた時の応力をいう。なお、ゴム層に短繊維が混入している場合、試験片では短繊維を一方向に配向させ、その配向方向に試験片を引っ張ったときに測定されたモジュラスをいう。また、試験片はJIS K6251のダンベル状5号形を用いて採取した加硫ゴムである。
芯ゴム層14において、短繊維20は規則的に分布させられる。具体的には短繊維20は、歯部15の中央領域では、ほぼベルトの厚さ方向に配向されると共に、その中央領域から歯面に近づくにつれて、歯面に沿うように厚さ方向に対して傾いて配向され、歯部15の頂部近傍や歯底部16近傍ではほぼベルトの長手方向に沿って配向される。
本実施形態では、歯ゴム層12は、高密度ポリエチレンが含まれるゴム組成物を加硫して形成されたものである。ゴム組成物に添加される高密度ポリエチレンとしては、例えば、粒子状、繊維状のものが使用され、その表面にOH基及び/またはCOOH基が付加されて表面処理されていても良い。なお、本明細書においては、高密度ポリエチレンとは、比重0.92以上のものをいい、その比重は好ましくは0.92〜0.96である。また、ゴム組成物に添加される高密度ポリエチレンの荷重たわみ温度(ASTM−D648による)は、例えば100〜130℃程度、粘度法による平均分子量は、300,000〜400,000程度である。なお、高密度ポリエチレンは、他の分子に架橋可能な部分を有していない。
歯ゴム層12に上記高密度ポリエチレンが含まれることにより、動的粘弾性測定法により測定された歯ゴム層12の100〜120℃におけるtanδは、0.100〜0.120の範囲内となる。なお、tanδとは、弾性に相当する貯蔵弾性率(E’)と粘性に相当する損失弾性率(E”)の比である損失正接(=E”/E’)をいう。本実施形態では歯ゴム層12のtanδが高温環境下で上記範囲となることにより、高温環境下でベルトの噛み合い面(歯面11A)に作用される負荷エネルギーを吸収しやすくなるので、ベルト10を高温環境下で使用しても、噛み合い時等に生じる異音の発生が防止される。また、歯ゴム層12に上記性質の高密度ポリエチレンを含有させることにより、tanδを上記範囲内としつつ、歯ゴム層12と歯布17との接着性を高めることができるので、ベルトの耐久性を高めることができる。また、上記性質の高密度ポリエチレンは、後述する方法でゴム組成物に良好に混合・相溶されることが可能である。さらに、歯部15に使用されるゴムの粘弾性(tanδ)をあげるなどの方法によって剛性を低下させることなく、ベルト運転時の有効張力を低減させることも可能である。
なお、tanδは、歯ゴム層と同一のゴム組成物を、温度120℃で20分間加硫して得られたサンプルから作製された厚み1.9〜2.7mm、幅6mm、長さ5mmの試料を用いて測定したものをいう。また、測定装置としては、島津製作所社製の粘弾性スペクトロメータ(商品名.粘弾性試験機 トライトン製トライテック2000)を用い、振幅±2.5%、周波数1Hzの測定条件で測定するものとする。
高密度ポリエチレンは、歯ゴム層12のゴム組成物において、マトリックスゴム100重量部に対して10重量部以下、好ましくは3〜10重量部、特に好ましくは5〜10重量配合される。高密度ポリエチレンを3重量部未満しか配合しないと、耐久性能や音性能の向上が限定的であるとともに、10重量部より多く配合すると、耐久性能や音性能が実質的に向上しなくなる。また、5〜10重量部配合した場合、耐久性能を特に効果的に向上させることができる。なお、“マトリックスゴム100重量部”とは、ゴム組成物にα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩が配合されている場合には、ゴムとα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩との合計が100重量部であることを示し、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩が配合されていない場合には、ゴム単独で100重量部であることを示す。
背ゴム層13及び芯ゴム層14には、高密度ポリエチレンが実質的に配合されていないのが望ましい。背ゴム層13及び芯ゴム層14は、プーリとの噛合面(歯面11A)から離れており、ベルトの噛み合い面に作用される負荷エネルギーを吸収する必要は無く、また、芯ゴム層14に高密度ポリエチレンを配合すると、歯部の耐久性能を向上させることが難しくなるからである。
歯ゴム層12のゴム組成物(すなわち、歯ゴムシート12’(図2参照))は、以下のように用意される。まず、高密度ポリエチレンを含む、加硫剤以外の添加剤がゴム(マトリックスゴム)と共に混練される(一次練り)。このとき、混練温度は高密度ポリエチレンの荷重たわみ温度以上であり、したがって、高密度ポリエチレンは軟化した状態でゴムに混合され、ゴムに良好に混合・相溶される。一次練りを終えたゴム組成物にはさらに加硫剤が添加され、加硫剤の加硫温度未満(一次練りの混練温度未満)で混練された後(二次練り)、カレンダー処理により歯ゴムシート12’が得られる。なお、歯ゴム層12のゴム組成物は、高密度ポリエチレンが荷重たわみ温度以上の温度でゴム成分と混練されるとともに、加硫剤が加硫温度未満の温度でゴム成分に混練されるのならば、上記方法で混練されなくても良い。例えば、二次練りで加硫剤以外の添加剤を添加しても良い。
背ゴム層13には、心線要素18から離間した位置で、ピッチ面(心線要素18)と略平行に配置された中間帆布21が埋設される。中間帆布21は、ベルトの長手方向及び幅方向に沿って面状に広がり、ベルトの長手方向及び幅方向の全体にわたって設けられるものである。中間帆布21は、ベルト幅方向に剛性が高く、ベルト長手方向に伸縮性のある帆布である。中間帆布21としては、好ましくはベルト幅方向における弾性率が100GPa以上の帆布が使用されるが、特に好ましくは当該弾性率が180〜240GPaである帆布が使用される。なお、弾性率は、JIS L1095 9.13の初期引張抵抗度に基づいて測定されたものである。
中間帆布21は、ベルト幅方向に延びるたて糸22と、ベルト長手方向に延びるよこ糸23によって織られた織布であって、例えば綾織、平織等で織られたものである。中間帆布21のたて糸22としては、高剛性の非伸縮糸が使用され、例えばアラミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、カーボン繊維、またはこれらの混合繊維等から構成される糸が使用される。また、よこ糸23としては、伸縮糸が使用され、例えばウーリーナイロン等の捲縮ナイロン糸が使用される。
本実施形態では、背ゴム層13にベルト幅方向に剛性の高い中間帆布21が埋設されることにより、歯部15の剛性を上げることなく、歯付きベルト10の捻り剛性が向上し、ベルト運転時の歯の幅方向における応力集中を低減させることが可能となる。歯の幅方向における応力集中が低減すると、ベルトに作用される負荷がベルト幅方向に均一に分散され、ベルトの耐久性を向上させることができる。また、中間帆布21のベルト長手方向に延びる糸として伸縮糸が使用されることにより、後述する製造工程で中間帆布21が歯付きモールドに容易に取り付けられ、ベルトの成型性を良好なものとすることができる。なお、本実施形態では、中間帆布21は省略されても良い。
歯布17はポリアリレート繊維を含むことが好ましい。歯布17は例えば、ベルトの幅方向に延びるたて糸と、ベルトの長手方向に延びるよこ糸によって織られた織物で構成され、そのよこ糸にポリアリレートを含むことが好ましい。例えばよこ糸は、ポリアリレート繊維から成る糸と、ポリアリレート繊維よりも伸縮性の高い繊維から成る糸(以下高伸縮性繊維糸という)を含む複合糸である。複合糸は例えば、高伸縮性繊維糸を芯糸として、その周りにポリアリレート繊維糸が巻き回され、さらにポリアリレート繊維糸の周りに、カバー糸が巻き回されて構成されたものである。
上記高伸縮性繊維糸としては、例えばウレタン弾性糸等が使用され、カバー糸としては、例えばナイロン繊維、ポリエステル繊維等で構成される糸が使用される。よこ糸に使用されるポリアリレート繊維は、いわゆる全芳香族ポリエステルからなるものであり、その具体例として、例えばベクトラン(商品名.クラレ社製)が挙げられる。歯布17のたて糸は、その材質が特に限定されるわけではないが、ナイロン繊維またはポリエステル繊維等で構成される。
歯布17はベルト本体11の歯面11Aに接着される前に、ゴム糊に浸漬された後乾燥されることにより、ゴム糊含浸処理が施されていることが好ましい。これにより、加硫成型時にゴム糊が加硫され、歯布17は歯ゴム層12に接着されやすくなる。ゴム糊は、ゴム成分に加えて高密度ポリエチレンを含むことが好ましい。高密度ポリエチレンとしては、歯ゴム層12に配合されたものと同様のものが使用される。ゴム糊が上記高密度ポリエチレンを含むことによって、歯ゴム層12と歯布17との接着性をさらに良好にでき、さらには歯面の摩擦係数を低減させることができるので、ベルト10の寿命をさらに延ばすことが可能である。さらに、上記性質を有する高密度ポリエチレンは、ゴム糊のゴム成分に十分に混合・相溶することができるので、ベルト運転に伴い歯布から離脱することが防止される。
高密度ポリエチレンは、ゴム糊において、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは15〜40重量部配合される。高密度ポリエチレンを15重量部未満しか配合しないと、ベルトの摩擦係数を低減させる効果は限定的であり、また歯布17の歯ゴム層12に対する接着力も十分に上昇させることができない。また、40重量部より多く配合すると、摩擦係数、特に高温環境下における摩擦係数が、高密度ポリエチレンの軟化による粘着が生じることで上昇し、ベルトの耐久性を十分に向上させることができない。ベルトの耐久性をより高めるために、高密度ポリエチレンは、ゴム糊のゴム成分100重量部に対して特に好ましくは24〜40重量部配合され、また、摩擦係数を十分に低下させ、かつ歯布17と歯ゴム層との接着強度を十分に高めるために最も好ましくは24〜32重量部配合される。
ゴム糊は、ゴムに、高密度ポリエチレン、加硫剤、老化防止剤、加硫助剤、カーボンブラック等の各種添加剤が配合されたゴム組成物に、フェノールレジン等の有機補強剤、および溶媒が加えられたものである。ゴム糊のゴム成分としては、ゴム層12〜14で例示したゴムと同様のものが使用されるが、HNBRが使用され、及び/又は歯ゴム層12と同種のゴムが使用されることが好ましい。また、ゴム糊のゴム組成物は、高密度ポリエチレンを含む場合、歯ゴム層12のゴム組成物と同様の方法により混練りされて得られることが好ましい。
次に、図2、3を用いて歯付きベルト10の製造工程について説明する。図2は、歯付きモールド31に、予成型ゴム付き歯布32、心線18’、第1の背ゴムシート13A’が貼付された中間帆布21’、及び第2の背ゴムシート13B’を巻き付ける工程を示す。なお、図2における歯ゴムシート12’、芯ゴムシート14’、及び背ゴムシート13A’、13B’は、加硫成型後にそれぞれベルト10において歯ゴム層12、芯ゴム層14、背ゴム層13となるものである。上記各ゴムシートは、未加硫のゴム組成物それぞれがシート状にされたものであり、芯ゴムシート14’には短繊維20が配合されている。また、歯布17’、心線18’、中間帆布21’は、ベルト10において歯布17、心線要素18、及び中間帆布21となるものである。
本方法では、まず上記したゴム糊で含浸処理された歯布17’がコルゲート状に予成型されて、歯布17’に歯部15’と歯底部16’が所定の方向に沿って交互に設けられる。次いで、その予成型された歯布17’に歯ゴムシート12’及び芯ゴムシート14’がこの順で圧着されて一体化され、予成型ゴム付き歯布32が用意される。このとき、歯ゴムシート12’及び芯ゴムシート14’は押圧されることにより、歯布17’の歯部15’に相体的に肉厚に圧着される一方、歯底部16’に相体的に薄く圧着される。また、芯ゴムシート14’において、短繊維20は圧着前上記所定の方向に配向されているが、歯布17’に圧着されるとき、歯部15’内部において歯部形状に沿うように傾けられる。
次いで、歯付きベルト10を加硫成型するために使用される歯付きモールド31が用意される。歯付きモールド31は、円筒形状を有するとともに、その外周面がベルト10の歯面の形状に一致する形状を呈し、周方向に沿って凹部33と凸部34が交互に設けられている。歯付きモールド31の外周面には、まず予成型ゴム付き歯布32が、各歯部15’が各凹部33の内部に配置されるようにして巻き付けられる。なお、各歯部15’は、通常、凹部33に完全に一致した形状となっておらず、歯部15’と凹部33の間には隙間がある。
次いで、予成型ゴム付き歯布32の芯ゴムシート14’の上に心線18’が螺旋状に巻き付けられる。巻き付けられた心線18’の上には、所定の厚みの第1の背ゴムシート13A’が貼付された中間帆布21’が、背ゴムシート13A’がモールド31の内側(心線18’側)を向くように巻き付けられる。但し、第1の背ゴムシート13A’は、中間帆布21’とは別体とされ、心線18’の上に第1の背ゴムシート13A’、中間帆布21’がこの順で巻き付けられても良い。なお、このとき、たて糸22がモールド31の軸方向に、よこ糸23がモールド31の周方向に沿って配置される。巻き付けられた中間帆布21’の上にはさらに、第2の背ゴムシート13B’が巻き付けられる。これら予成型ゴム付き歯布32等が巻き付けられた歯付きモールド31は、加硫釜(不図示)内に収容される。加硫釜内において、歯付きモールド31に巻き付けられた予成型ゴム付き歯布32等は、例えばスチームにより加熱され、加硫釜内に設けられた加硫バッグ等によって外側から内側に向けて加圧される。
上記加圧・加熱により、ゴムシート12’、13A’、13B’、14’は流動性が増した状態で内側に押圧され、第2の背ゴムシート13B’は、中間帆布21’のたて糸22、よこ糸23の隙間から内部に流入し、第1の背ゴムシート13A'に一体化される。これにより、背ゴムシート13A’、13B’の内部に中間帆布21’が埋設される。さらには、心線18’も、背ゴムシート13A’及び芯ゴムシート14’の間に埋設される。また、歯布17’はこれらゴムシートに押されて、モールド31の外周面に一致した形状となり、ベルトの歯面が形成される。ここで、芯ゴムシート内部の短繊維20は、一部がさらに厚さ方向に沿うように配向され、図1の配向を示すようになる。また、上記加圧・加熱により、各ゴムシートが加硫され、各ゴムシート、歯布17’、中間帆布21’、及び心線18’が一体化され図3に示すようなベルトスラブ10’が得られる。ベルトスラブ10’は、歯付きモールド31から取り外され研磨後裁断されることにより、歯付きベルト10(図1参照)となる。
以下、本実施形態の具体例として実施例を示すが、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
歯布としてたて糸とよこ糸が2/2の綾織で織られた織布を用意した。歯布において、たて糸は、110dtexのナイロン66のフィラメント糸であるとともに、よこ糸は、470dtexのウレタン弾性糸から成る芯糸の周りに、280dtexのポリアリレート繊維糸(ベクトラン(商品名.クラレ社製))を巻き回し、そのポリアリレート繊維糸の周りにさらに110dtexのナイロン66から成るカバー糸を巻き回した複合糸であった。次いで、歯布を表1に示すゴム組成物を有するゴム糊に浸漬後、乾燥(100℃、5分間)して含浸処理を施した。ゴム糊は、加硫剤以外の添加剤及びゴム成分を120℃以上で混練し(一次練り)、その後加硫剤を添加して加硫剤の加硫温度未満で混練してゴム組成物を得て(二次練り)、そのゴム組成物にMEK及びフェノールレジンを加えて作製した。ゴム糊において、ゴム組成物:フェノールレジン:MEKの重量比は100:33:500であった。
Figure 2011045984
※ゴム成分としてZetpol 2020(商品名.日本ゼオン社製)を、HDPE(高密度ポリエチレン)としてインヘンス(INHANCE)PEFファイバー(商品名.フルオロシール社製)を使用した。
表2に示すゴム組成物を有する背ゴムシート(第1及び第2の背ゴムシート)、芯ゴムシート、歯ゴムシートを用意した。実施例1では歯ゴムシートに、高密度ポリエチレンをマトリックスゴム100重量部に対して3重量部配合した。なお、歯ゴムシートは、ゴム糊のゴム組成物と同様の方法で混練されたゴム組成物を、カレンダー処理して得られたものであった。また、芯ゴムシートには繊維長1mmのアラミド短繊維が配合されており、芯ゴムシートのモジュラスは、第1及び第2の背ゴムシート及び歯ゴムシートよりも高かった。ゴム糊で含浸処理した歯布を予成型し、この歯布に歯ゴムシート及び芯ゴムシートを圧着して、予成型ゴム付き歯布を得た。また、中間帆布の一方の面に、第1の背ゴムシートを貼付した。
Figure 2011045984
※1 表中において、HNBR/(HNBR+ジメタクリル酸亜鉛)、ジメタクリル酸亜鉛/(HNBR+ジメタクリル酸亜鉛)はこれらの重量比率を、それ以外は重量部であることを示す。
※2 HNBRポリマーは水素添加率99%のHNBRであった。
※3 ジメタクリル酸亜鉛含有ポリマー(1)は、HNBRとジメタクリル酸亜鉛の配合比(重量比)が55:45のゴムマトリックスであり、HNBRの水素添加率は99%であった。
※4 ジメタクリル酸亜鉛含有ポリマー(2)は、HNBRとジメタクリル酸亜鉛の配合比(重量比)が83:17のゴムマトリックスであり、HNBRの水素添加率は96%であった。
※5 HDPEとして、インヘンス(INHANCE)PEFファイバー(商品名.フルオロシール社製)を使用した。
次いで、予成型ゴム付き歯布、心線、第1の背ゴムシートが貼付された中間帆布、および第2の背ゴムシートを歯付きモールドにこの順に巻き付けた。中間帆布としては、ナイロン66から成る470dtexのウーリーナイロン糸のよこ糸と、アラミド繊維(商品名.テクノーラHM、帝人テクノプロダクツ社製)の撚り糸から成る440dtexのたて糸が平織された織布を用い、その織布のよこ糸がモールドの周方向に沿うように配置した。モールドに巻き付けられる前の中間帆布のたて糸方向(ベルトの幅方向に相当)の弾性率は100GPaであった。モールドに取り付けられたこれらゴムシート等を加硫釜内で、加熱・加圧により加硫成型しベルトスラブを得た。ベルトスラブを研磨・切断し、ベルト幅16mm、周長さ900mm、歯数92の歯付きベルトを得た。
[実施例2]
実施例2は、歯ゴムシートに高密度ポリエチレンをマトリックスゴム100重量部に対して5重量部配合した点を除いて実施例1と同様にして実施した。
[実施例3]
実施例3は、歯ゴムシートに高密度ポリエチレンをマトリックスゴム100重量部に対して10重量部配合した点を除いて実施例1と同様にして実施した。
[比較例1]
比較例1は、歯ゴムシートに高密度ポリエチレンを配合しなかった点を除いて実施例1と同様にして実施した。
[比較例2]
比較例2は、歯ゴムシートに高密度ポリエチレンをマトリックスゴム100重量部に対して15重量部配合した点を除いて実施例1と同様にして実施した。
[ベルト評価]
各実施例1〜3、比較例1〜2の歯ゴム層の100、120、140℃それぞれのtanδを上記方法に従って測定した。tanδの測定結果を表3に示す。表3に示すように、実施例1〜3における、100℃、120℃のtanδは、0.100〜0.120の範囲内にあり、歯ゴム層の100〜120℃のtanδが0.100〜0.120の範囲内になることが理解できる。一方、比較例1、2においては、表3に示すように、100〜120℃におけるtanδが0.100〜0.120の範囲外にあることが理解できる。また、表3から明らかなように、高密度ポリエチレンを10重量部以下添加することにより、100℃〜140℃におけるtanδはすべて0.100〜0.120の範囲内にあり、高温環境下におけるtanδの変化率は小さいことが理解できる。
Figure 2011045984
実施例1〜3、および比較例1〜2に係る歯布と歯ゴム層間の接着強度を、接着強度試験により評価した。図4に示すように、本試験においては、未加硫ゴムシートの上に歯布を配置し、プレス機により圧力を作用させつつ160℃で20分間加硫して、これらが一体化された接着試験サンプル50を用いた。接着試験サンプル50は、長さ100mm、幅25mm、厚さ4mmであった。本試験における未加硫ゴムシートには、各実施例、比較例の歯ゴム層と同じ配合のゴム組成物を用い、また歯布には各実施例、比較例と同様に含浸処理された歯布を用いた。
図5は、接着試験サンプルを引張試験機に取り付けた状態を示す。図5に示すように、接着試験サンプル50において、歯布52とゴムシート51を僅かに剥がし、歯布52の端部をチャック61で挟み、ゴムシート51の端部をチャック62で挟み、両者を50mm/分の速度で引っ張りこれらを剥離した。このときの剥離に要する力を接着強度とした。接着強度試験は、120℃の高温環境下で行った。表4に接着強度試験の結果を示す。
Figure 2011045984
図6は、内燃機関における伝動システムの一例を示すレイアウトである。この伝動システムを用いて、上記各実施例、比較例の歯付きベルトについて耐久性能試験を実施した。伝動システム40は、クランクシャフトに連結される20歯・直径60mmの原動歯付きプーリ41と、カムシャフトに連結される40歯・直径121mmの従動歯付きプーリ42、43と、直径80mmの平テンショナプーリ44を有する。歯付きベルト10をプーリ41〜43に架設し、ベルトの緩み側でテンショナプーリ44によって外周側から張力を付与した状態で、4000rpmで回転させ、ベルトが破損されるまでの耐久時間を測定した。なお、試験は120℃雰囲気下で行われた。比較例1のベルトが破損されたときの時間を100とした場合の、各実施例、比較例についてのベルト耐久時間比を図7に示す。
また歯付きベルト10を、耐久性能試験のときと同様にして伝動システム40に組み込んで、走行させたときの異音の発生状態を聴感により確認した。その結果を表5に示す。表5において、○は異音の発生が少なかった、×は異音が多く発生した、ことを示す。
Figure 2011045984
各実施例では、歯ゴム層に高密度ポリエチレンを10重量部以下配合することにより、100〜120℃のtanδを0.100〜0.120とし、かつ歯ゴム層と歯布との接着性を向上させ、これにより、高温環境下における歯付きベルトの耐久性を向上させるとともに、ベルト運転時の音性能も向上させることもできた。一方、歯ゴム層に高密度ポリエチレンを配合しなかった場合や、15重量部以上配合した場合、音性能や耐久性能を十分に向上させることはできなかった。

Claims (7)

  1. 一方の面に長手方向に沿って歯部と歯底部が交互に設けられたベルト本体を備え、
    前記ベルト本体は、歯部外周に沿うように配置される歯ゴム層を有し、
    前記歯ゴム層は、マトリックスゴム100重量部に対して高密度ポリエチレンを10重量部以下含むゴム組成物を加硫して形成されることを特徴とする歯付きベルト。
  2. 前記ベルト本体はさらに前記歯部の内部を構成する芯ゴム層を有し、前記歯ゴム層は前記芯ゴム層の前記一方の面側を取り巻くように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  3. 前記芯ゴム層は、前記歯ゴム層よりもモジュラスが高いことを特徴とする請求項2に記載の歯付きベルト。
  4. 前記芯ゴム層には短繊維が混入されていることを特徴とする請求項3に記載の歯付きベルト。
  5. 前記ベルト本体は、他方の面側に設けられた背ゴム層を有し、前記芯ゴム層は前記背ゴム層と前記歯ゴム層との間に設けられ、
    前記芯ゴム層と前記背ゴム層との境界面には、ベルト長手方向に沿って延びる心線要素が埋設されることを特徴とする請求項2に記載の歯付きベルト。
  6. 前記歯部外周を被覆する歯布をさらに備え、前記歯布は高密度ポリエチレンを含むゴム糊によって含浸処理されていることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  7. 内燃機関で使用されることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
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