JPWO2011040492A1 - 光学的情報読取装置 - Google Patents
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Abstract
ミラーの安定した回転動作が可能で、かつ、長寿命化が可能な光学的情報読取装置を提供する。光学的情報読取装置1Aは、光を出射する発光部2と、発光部2から出射された光を反射する走査ミラー30が設けられた可動子3と、可動子3を回転可能に支持する支持部材4と、可動子3を回転駆動するコイル5と、発光部2から出射され、可動子3が回転動作することでコード記号10を走査した光の反射光を受光する受光部6とを備え、支持部材4は、平板形状の長手方向の両端部が可動子に固定される板バネ40と、ベース部材11に立設され、板バネ40の中間部を支持する固定軸41とを備える。
Description
本発明は、1次元コードや2次元コード等の光反射率が異なるパターンで構成される読取対象を光走査し、読取対象からの反射光を受光して光電変換した信号から情報を読み取る光学的情報読取装置に関する。
光学式情報読取装置として、商品の品名や価格等の情報を示す1次元コードであるバーコードを読み取るバーコードリーダが、流通業界や小売業界で広く使用されている。このようなバーコードリーダは、携帯型と定置型に大別され、携帯型のバーコードリーダでは、小型化、駆動電圧の低電圧化、高耐久性が求められる。
携帯型のバーコードリーダの中で、光ビーム走査方式と称されるバーコードリーダは、レーザダイオード等の光源によって出射されるレーザ光をビーム状にし、この光ビームを反射するミラーを回転あるいは振動させることで光ビームを偏向し、バーコードを走査する。そして、バーコードからの反射光を集光し、受光センサで受光して電気信号に変換する。この得られた電気信号をA/D変換してコード化し、バーコード読取情報として出力する。
このように、ミラーを回転または振動させて光を走査する機構としては、シャフトをミラーの回転軸とした構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、板バネの一方の端部を固定し、他方の端部にミラーを取り付けて、ミラーを板バネで支持する構成が提案されている。
ミラーを板バネで支持する構成としては、板バネの一方の端部を固定し、他方の端部にミラーを固定する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、板バネの両端をベースに固定し、中央に治具で可動部であるミラーを固定する構成が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
シャフトを回転軸としてミラーを支持する構成では、シャフトを支持するベアリングの磨耗が生じるため、長時間の耐久性が劣る。また、シャフトと軸受けの隙間により回転動作時に音が発生する。
板バネでミラーを片持ち支持する構成では、ミラーの回転中心が光軸が通るミラーの中央と離れ、光学特性が悪い。板バネの両端を支持する構成では、ミラーの回転中心となる軸が、板バネの変形で横方向に変位し、安定的な振動が困難であった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ミラーの安定した回転動作が可能で、かつ、長寿命化が可能な光学的情報読取装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、光を出射する発光部と、発光部から出射された光を反射するミラーが設けられた可動子と、可動子を回転可能に支持する支持部と、可動子を回転駆動する駆動部と、発光部から出射され、可動子が回転動作することで読取対象を走査した光の反射光を受光する受光部とを備え、支持部は、平板形状の長手方向の両端部が可動子に固定される弾性部材と、弾性部材の中間部を支持する固定軸とを備えた光学的情報読取装置である。
本発明の光学的情報読取装置では、発光部から出射されてミラーで反射される光を、可動子を回転動作させることで偏向して、光の反射率の異なるパターンで構成される読取対象を走査する。読取対象を走査した光の反射光を受光部で受光して、光電変換した信号から情報を読み取る。可動子は、固定軸を支点として弾性部材が弾性変形することで、ミラーの回転動作が行われる。
本発明の光学的情報読取装置によれば、可動子に両端部が固定された弾性部材の中間部が固定軸に支持されるので、ミラーの回転動作の軸が横方向に移動したりねじれることが抑えられ、安定的な回転動作を行うことができる。また、回転動作に伴うしゅう動部分が無く、磨耗による劣化が生じないので、耐久性を向上させて長寿命化を図ることができる。更に、しゅう動部分での異音の発生がなく、回転動作の静音化が可能である。
以下、図面を参照して、本発明の光学的情報読取装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の光学的情報読取装置の構成例>
図1は、第1の実施の形態の光学式情報読取装置の一例を示す斜視図、図2は、第1の実施の形態の光学式情報読取装置の一例を示す平面図である。
図1は、第1の実施の形態の光学式情報読取装置の一例を示す斜視図、図2は、第1の実施の形態の光学式情報読取装置の一例を示す平面図である。
第1の実施の形態の光学的情報読取装置1Aは、発光部2から出射された光を反射する走査ミラー30を備えた可動子3が、例えば板状の弾性部材としての板バネ40を備えた支持部材4で支持される。
光学的情報読取装置1Aは、コイル5を駆動することで、可動子3が所定の角度内で振動する回転動作を行う。光学的情報読取装置1Aは、発光部2から出射されて走査ミラー30で反射される光を、走査ミラー30を回転動作させることで偏向して、横方向に情報を持つバーコードと称される1次元コードや、横方向と縦方向に情報を持つ2次元コード等、光の反射率の異なるパターンで構成されるコード記号10を走査する。
また、光学的情報読取装置1Aは、コード記号10を走査した光の反射光を受光部6で受光して、光電変換した信号から情報を読み取る。
発光部2は、半導体レーザ(LD)等で構成される光源20と、光源20から所定の放射角で放射された光を集光するレンズ21と、レンズ21で集光された光を絞るアパーチャ22を備え、光源20から放射された光を集光または平行光化したビーム光を出射する。
受光部6は、コード記号10を走査した光の反射光で、走査ミラー30で反射した光を反射するミラー60と、ミラー60で反射した光を受光し、光電変換して出力するフォトダイオード(PD)61を備える。
可動子3は、上述した走査ミラー30と、走査ミラー30の裏面に取り付けられたフレーム31と、フレーム31に取り付けられた永久磁石32を備える。走査ミラー30は平板状で、表面が反射面となる。フレーム31は、例えば円弧形状の部材で構成され、両端部が走査ミラー30の裏面に固定される。フレーム31の外周側は、凸状の曲面で構成されると共に、フレーム31の内周側は、走査ミラー30の裏面との間に空間が形成される。永久磁石32は、フレーム31の外周側に取り付けられる。
支持部材4は、上述した板バネ40と、板バネ40を支持する固定軸41を備える。板バネ40は、例えばステンレス等の鉄鋼材料で構成される板状で長方形の弾性部材で、走査ミラー30の裏面とフレーム31の内周側との間の空間に配置される。板バネ40は、長手方向の両端部が同じ方向に曲げられることで、走査ミラー30に対して凸となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部が走査ミラー30の裏面側でフレーム31の両端部に固定される。
固定軸41は、発光部2、コイル5及び受光部6等が実装されるベース部材11に下端側が固定されて立設される。板バネ40は、可動子3に固定された両端部の間の中間部が、固定軸41の上端側に固定される。可動子3は、走査ミラー30の長手方向の中心線上に固定軸41が配置され、発光部2から出射された光の光軸が、走査ミラー30の中心付近を通るように構成される。
これにより、可動子3は、板バネ40に応力が掛かった状態で、走査ミラー30を所定の向きとして静止状態を保つことが可能である。また、可動子3は、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形することで、走査ミラー30の回転動作が可能となる。走査ミラー30の回転動作の中心となる軸は、走査ミラー30の中心線上で固定軸41より若干後方の位置となる。ここで、可動子3が回転動作をするときに、板バネ40に掛かる応力が「0」とならないように、可動子3の回転角度、板バネ40の形状等が設定されている。
コイル5は、可動子3の永久磁石32と対向してベース部材11に実装され、コイル5と永久磁石32で駆動部が構成される。コイル5が駆動されて電流が流れると、対向配置される永久磁石32の磁束の作用で、板バネ40の長手方向に沿った横方向の推力が発生する。永久磁石32に発生する推力は、フレーム31を通して板バネ40に伝達される。これにより、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がり、走査ミラー30が回転動作を行う。
コイル5に流れる電流の向きが切り替えられることで、永久磁石32に発生する推力の向きが切り替えられ、永久磁石32に発生する推力と、板バネ40の復元力により、走査ミラー30が所定の角度内で振動する回転動作を行う。なお、コイル5に鉄芯のヨークを入れても良く、ヨークを入れることで、推力を大きくすることができる。
<第1の実施の形態の光学的情報読取装置の作用効果例>
光学的情報読取装置1Aは、走査ミラー30の回転中心となる軸は、板バネ40の変形による仮想的な支点となるので、シャフトと軸受けのようにしゅう動部分が存在せず、磨耗による劣化が生じないので、耐久性を向上させて長寿命化を図ることができる。また、シャフトと軸受けの隙間による異音の発生がなく、回転動作の静音化が可能である。
光学的情報読取装置1Aは、走査ミラー30の回転中心となる軸は、板バネ40の変形による仮想的な支点となるので、シャフトと軸受けのようにしゅう動部分が存在せず、磨耗による劣化が生じないので、耐久性を向上させて長寿命化を図ることができる。また、シャフトと軸受けの隙間による異音の発生がなく、回転動作の静音化が可能である。
光学的情報読取装置1Aは、ベース部材11に固定された固定軸41に、可動子3に両端部が固定された板バネ40の中間部が支持されるので、走査ミラー30の回転動作の軸が横方向に移動したりねじれることが抑えられ、より安定的な回転動作を行うことができる。
板バネ40は、円弧形状の両端部が可動子3側に固定され、中間部が固定軸41に支持されて、応力が掛かっているので、短手方向に沿った縦方向のねじれに対する剛性が高く、回転動作以外の方向への走査ミラー30の傾きを抑えることができる。
また、板バネ40は、可動子3に固定される部位と固定軸41に固定される部位との間が曲線で構成されるので、走査ミラー30が回転動作する際に、長手方向の寸法の変化を吸収でき、走査ミラー30の回転角度の制限を緩和できる。
光学的情報読取装置1Aは、可動子3が回転動作をするときに、板バネ40に掛かる応力が「0」とならず、一定の範囲内で同じ向きの応力が掛かるように構成されている。可動子が静止状態にあるとき、板バネに掛かる応力が「0」となる構成では、走査ミラーが所定の角度内で振動する回転動作を行うと、板バネに掛かる応力の向きが反転を繰り返す。このように、板バネに掛かる応力の向きが反転を繰り返す回転動作と比較すると、板バネ40に一定の範囲内で同じ向きの応力が掛かる構成の方が、材料疲労の進行を遅延させることができ、長寿命化を図ることができる。
ここで、フレーム31の形状は円弧形状に限るものではなく、例えば四角形状でもよいが、外周面を凸状の円弧形状とすることで、可動子3が回転動作を行うときの軌跡を小さくでき、小型化が可能となる。なお、フレーム31の重さを変えることで、共振周波数の微調整ができる。また、フレーム31の材料として、樹脂またはプラスチックを使用すれば,例えば、フレーム31を成形する金型に板バネ40をセットして樹脂を充填する工程で、フレーム31と板ばね40の一体成形ができるために、加工精度が高く、組立が簡素化になり、低コスト生産ができる。
更に、板バネ40と固定軸41を固定する工程を、板バネ40と固定軸41を金型にセットし、接合部分に樹脂を充填するインサート成形で行うこととすれば、板ばね40と固定軸41の一体成形ができるために、加工精度が高く、組立が簡素化になり、低コスト生産ができる。
<第1の実施の形態の光学的情報読取装置の変形例>
図3〜図5は、第1の実施の形態の光学的情報読取装置の変形例を示す平面図である。図1及び図2に示す例では、板バネ40は、走査ミラー30に対して凸となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部がフレーム31の両端部に固定される構成としたが、図3に示すように、板バネ40を走査ミラー30に対して凹となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部がフレーム31に固定される構成としても良い。
図3〜図5は、第1の実施の形態の光学的情報読取装置の変形例を示す平面図である。図1及び図2に示す例では、板バネ40は、走査ミラー30に対して凸となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部がフレーム31の両端部に固定される構成としたが、図3に示すように、板バネ40を走査ミラー30に対して凹となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部がフレーム31に固定される構成としても良い。
また、図4に示すように、板バネ40は、固定軸41を挟んで一方の側を走査ミラー30に対して凸となる円弧形状、他方の側を走査ミラー30に対して凹となる円弧形状に弾性変形させた状態で、長手方向の両端部がフレーム31に固定される構成としても良い。また、固定軸41に固定される中間部とフレーム31に固定される先端部の間を凹凸形状としても良いい。
更に、図5に示すように、板バネ40は、固定軸41を頂点とした三角形状とし、フレーム31に固定される部位と固定軸41に固定される部位との間を直線で構成しても良い。なお、固定軸41を挟んで板バネ40を1直線の形状としても良いが、縦方向のねじれに対する剛性が低下する。また、走査ミラー30が回転動作する際に、長手方向の寸法の変化を吸収できないので、走査ミラー30の回転角度が制限される。
<第2の実施の形態の光学的情報読取装置の構成例>
図6は、第2の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す平面図である。第2の実施の形態の光学的情報読取装置1Bは、可動子3を支持する板バネ40の構成は、例えば、図1及び図2で説明した構成と同じである。
図6は、第2の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す平面図である。第2の実施の形態の光学的情報読取装置1Bは、可動子3を支持する板バネ40の構成は、例えば、図1及び図2で説明した構成と同じである。
第2の実施の形態の光学的情報読取装置1Bでは、板バネ40を支持する固定軸41が磁性体材料で構成され、固定軸41に対向して、フレーム31の内周側に永久磁石32が取り付けられる。空芯のコイル5aとコイル5bは、フレーム31の内周側で永久磁石32と固定軸41の間に配置される。これにより、永久磁石32と、コイル5a,5bと、磁性体の固定軸41により、閉じた磁束回路が構成される。
<第2の実施の形態の光学的情報読取装置の作用効果例>
第2の実施の形態の光学的情報読取装置1Bでは、コイル5aとコイル5bのどちらか一方を駆動することでも、走査ミラー30が所定の角度内で振動する回転動作を行うことができるが、2つのコイル5a,コイル5bにより、対称的な駆動ができる。また、固定軸41を磁性体にすることで、コイル5a,コイル5bに作用する永久磁石32の磁束を強めることができる。更に、コイル5a,コイル5bがフレーム31の内側に配置されることで、より小型化が可能となる。
第2の実施の形態の光学的情報読取装置1Bでは、コイル5aとコイル5bのどちらか一方を駆動することでも、走査ミラー30が所定の角度内で振動する回転動作を行うことができるが、2つのコイル5a,コイル5bにより、対称的な駆動ができる。また、固定軸41を磁性体にすることで、コイル5a,コイル5bに作用する永久磁石32の磁束を強めることができる。更に、コイル5a,コイル5bがフレーム31の内側に配置されることで、より小型化が可能となる。
<第3の実施の形態の光学的情報読取装置の構成例>
図7〜図8は、第3の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す要部正面図、図9〜図11は、第3の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す要部平面図である。第1及び第2の実施の形態の光学的情報読取装置では、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がり、走査ミラー30が回転動作を行う。これにより、板バネ40の内部応力が、固定軸41側の固定端に集中し、板バネ40が繰り返し振動すると、材料疲労が発生する。
図7〜図8は、第3の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す要部正面図、図9〜図11は、第3の実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す要部平面図である。第1及び第2の実施の形態の光学的情報読取装置では、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がり、走査ミラー30が回転動作を行う。これにより、板バネ40の内部応力が、固定軸41側の固定端に集中し、板バネ40が繰り返し振動すると、材料疲労が発生する。
第3の実施の形態の光学的情報読取装置1Cは、図7〜図8に示す例では、板バネ40の形状で応力を低減する構成を実現する。すなわち、図7に示す例では、板バネ40は、固定軸41に固定される中間部40aの左右両側を台形とする。すなわち、板バネ40は、固定軸41に固定される部分が応力集中しやすいため、中間部40aは短手方向の幅を広くし、図1等に示すフレーム31に固定される先端部40bは応力集中しにくいため、幅を狭くする。この応力低減構造によって、応力が板ばね40の全体に均等に分布され、応力の集中を低減できる。
図8に示す例では、板バネ40は、固定軸41に固定される中間部40aをフレーム31に固定される先端部40bより幅を広くすると共に、中間部40aと先端部40bの間の辺部を直線ではなく曲線40cで構成したものである。この応力低減構造によって、曲線40cの形状及び曲率を変更することで、応力が最小となる最適化設計が容易に行える。
図9〜図11に示す例では、板バネ40と固定軸41を、弾性支持部材を介在させて固定することで、応力を低減する構成を実現する。すなわち、図9に示す例では、円弧形状の板バネ40の例えば内周側に固定軸41が配置されると共に、板バネ40と固定軸41の間にゴム、あるいはゴム状の接着剤等で構成される弾性支持部材43を介在させている。これにより、図1等に示す走査ミラー30が回転動作をする際に、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がるときの応力が弾性支持部材43に吸収され、板バネ40の固定軸41側の固定端に発生する応力の集中が低減できる。
図10に示す例では、固定軸41に板バネ40の板厚より所定量広い幅の溝部41aが形成され、ゴム、あるいはゴム状の接着剤等で構成される弾性支持部材43で中間部が被覆された板バネ40が溝部41aに挿入される。これにより、板バネ40と固定軸41の間に弾性支持部材43が介在し、走査ミラー30が回転動作をする際に、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がるときの応力が弾性支持部材43に吸収され、板バネ40の固定軸41側の固定端に発生する応力の集中が低減できる。
図11に示す例では、固定軸41に板バネ40の板厚より若干広い幅の溝部41bが形成され、板バネ40の中間部が溝部41bに挿入されて固定される。固定軸41の外周面に近い部分の溝部41bには、板バネ40の板厚より所定量広い充填空間41cが形成され、充填空間41cにゴム、あるいはゴム状の接着剤等で構成される弾性支持部材43が充填される。これにより、板バネ40と固定軸41の間で応力が集中しやすい固定軸41の外周面に近い部分に弾性支持部材43が介在し、走査ミラー30が回転動作をする際に、固定軸41を支点として板バネ40が弾性変形して曲がるときの応力が弾性支持部材43に吸収され、板バネ40の固定軸41側の固定端に発生する応力の集中が低減できる。
<板バネの材質と疲労限界の関係>
次に、板バネ40の材質と、疲労限界の関係について説明する。板バネ40の材質は、金属、繊維、高分子化学材等弾性のあるものであれば良い。
次に、板バネ40の材質と、疲労限界の関係について説明する。板バネ40の材質は、金属、繊維、高分子化学材等弾性のあるものであれば良い。
図12は、代表的な鉄鋼材料の炭素鋼S45Cと、非鉄材料のアルミ合金A−5083−Oの疲労特性を表す最大応力振幅−繰返しサイクル特性を示すグラフである。アルミニウム合金、黄銅、プラスチック等の材質の疲労特性は、曲線91に類似しているように、振動の繰返し回数を多くするほど破断最大応力は低下し、疲労限度が存在しないため、極めて多い繰返し数において疲労で破壊することは避けられない。
本実施の形態の光学的情報読取装置に適用した板バネ40は、走査ミラー30が所定の角度内で振動する回転動作を行うことで、固定軸41を支点として繰返し応力が掛かる。このため、板バネ40を、アルミニウム合金、黄銅、プラスチック等の材質で構成すると、極めて多い繰返し数において疲労で破壊するおそれがある。
一方、鉄鋼材及びチタンなどの疲労特性は、曲線90に類似しているように、繰返し数が107(1千万)回付近からは水平の直線となっている。このことは、繰返し数がいくら多くなっても、疲労を起こす応力は変わらないことを表している。この水平の直線応力92は,材料が無限回数の繰返しに耐える応力の上限値の疲労限度という。疲労限度未満の繰返し応力であれば、無限に加えても疲労しない特性がある。
そこで、第1の実施の形態の光学的情報読取装置1Aで、板バネ40を鉄鋼材料で構成し、図9で説明した応力低減構造を適用したところ、108 回以上の繰返し振動を加えても、板バネ40が破壊しないことがわかった。
本発明の光学的情報読取装置では、この疲労限界特性を利用し、板バネ40に疲労限界のある材質を使用する。板バネ40の疲労限界特性と、図7〜図11で説明した応力低減構造を併用して、最大応力を疲労限界応力より低く設計することで、実使用時間に対して永久的な長寿命振動ができる。
<各実施の形態の光学的情報読取装置の具体例>
図13は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す平面図、図14は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す斜視図、図15は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す分解斜視図である。また、図16は、走査ミラー組立体の分解斜視図である。
図13は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す平面図、図14は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す斜視図、図15は、各実施の形態の光学式情報読取装置の具体的な構成例を示す分解斜視図である。また、図16は、走査ミラー組立体の分解斜視図である。
本実施の形態の光学的情報読取装置1Dは、半導体レーザ(LD)等で構成される光源20Dと、光源20Dから所定の放射角で出射された光を集光する集光レンズ21Dと、光源20Dから出射され集光レンズ21Dで集光または平行光化されたビーム光を反射して光路を変えるミラー23Dを備える。
また、光学的情報読取装置1Dは、光源20Dから出射された光を走査する走査ミラー30Dを備えた可動子3Dと、板バネ40Dで可動子3Dを支持する支持部材4Dと、可動子3Dを板バネ40Dで形成される軸を支点とした回転動作により所定の角度内で振動させるコイル組立体5Dを備える。
更に、光学的情報読取装置1Dは、走査ミラー30Dで走査された光の反射光を結像する受光レンズ60Dと、受光レンズ60Dで結像された光を光電変換して出力するフォトダイオード(PD)61Dを備える。
光学的情報読取装置1Dは、例えば直方体形状を有した筐体7Dに光学機構取付部70Dと走査機構取付部71Dを備える。光学機構取付部70Dは、筐体7Dの一の側部に所定の形状の開口部を設けてLD取付部72Dが形成され、LD取付部72Dに集光レンズ21Dと光源20Dが取り付けられる。
また、光学機構取付部70Dは、筐体7Dの上面の一部に所定の形状の開口を設けてPD取付部73Dが形成され、PD取付部73Dにフォトダイオード61Dが取り付けられる。更に、光学機構取付部70Dは、筐体7Dの上面の一部にPD取付部73Dと繋がる所定の形状の開口を設けて光学部品取付部74Dが形成され、光学部品取付部74Dにミラー23Dと受光レンズ60Dが取り付けられる。
光学機構取付部70Dは、LD取付部72Dと光学部品取付部74Dの間に、光源20Dから出射された光が通る光路形成開口部75Dが形成され、光源20Dから出射された光が、光学部品取付部74Dに取り付けられたミラー23Dに入射可能に構成される。
光学的情報読取装置1Dは、筐体7Dに光源20Dとフォトダイオード61Dが取り付けられると、光源20Dから出射される光とフォトダイオード61Dに入射する光の光路が交差する向き、例えば、直交する向きとなるように、LD取付部72DとPD取付部73Dが構成される。
光学的情報読取装置1Dは、光源20Dから出射された光の光路中で、走査ミラー30Dで反射した光の光路の外側にミラー23Dが設けられ、光源20Dから出射された光はミラー23Dで反射して走査ミラー30Dに入射されると共に、走査ミラー30Dで反射した光はミラー23Dに入射せずに直進してフォトダイオード61Dに入射される。
ミラー23Dは、反射面が平面状のミラー、または円筒形状となるシリンドリカルミラーで構成される。また、ミラー23Dは、光学部品取付部74Dに設けた取付穴部76Dに挿入される軸部23Eを備える。ミラー23Dは、軸部23Eを取付穴部76Dに挿入して光学部品取付部74Dに取り付けられ、軸部23Eを支点に回転させることで、反射面に向きを調整可能に構成される。
受光レンズ60Dは、光源20Dから出射され、ミラー23Dで反射された光の光路に合わせて光路形成開口部62Dが形成され、光源20Dから出射した光は光路形成開口部62Dを通り受光レンズ60Dを透過せずに走査ミラー30Dに入射し、走査ミラー30Dで反射した光は受光レンズ60Dを透過してフォトダイオード61Dに入射するように構成される。
走査機構取付部71Dは、筐体7Dの上面の一部に光学部品取付部74Dと繋がる所定の形状の開口を設けて形成され、板バネ40Dで可動子3Dが支持された支持部材4Dが取り付けられる。
また、走査機構取付部71Dは、筐体7Dの上面の一部に所定の形状の開口を設けてコイル取付部77Dが形成され、コイル取付部77Dにコイル組立体5Dが取り付けられる。
可動子3Dは、図16に示すように、走査ミラー30Dが設けられるフレーム31Dと、フレーム31Dに取り付けられる永久磁石32Dを備える。可動子3Dは、フレーム31Dの前面に走査ミラー30Dが設けられ、フレーム31Dの裏面にバネ取付部33Dが形成される。バネ取付部33Dは、走査ミラー30Dの長手方向に沿ったフレーム31Dの両端に本例ではそれぞれ2本の突起を設けて構成される。また、可動子3Dは、フレーム31Dの裏面にミラー取付空間34Dが形成され、ミラー取付空間34Dの裏面のフレーム31Dに永久磁石32Dが取り付けられる。
支持部材4Dは、板バネ40Dを支持する固定軸41Dと、固定軸41Dを走査機構取付部71Dに取り付ける支持部42Dを備える。支持部材4Dは、支持部42Dに固定軸41Dが立設する形態で設けられ、固定軸41Dにバネ取付部43Dが形成される。バネ取付部43Dは、本例では2本の突起を設けて構成される。
板バネ40Dは、例えばステンレス等の鉄鋼材料で構成される板状の弾性部材で、長手方向の中間部を幅広形状として軸取付部44Dが形成されると共に、長手方向の両端部を幅広形状としてミラー取付部45Dが形成される。軸取付部44Dは、バネ取付部43Dの構成に合わせて2本の突起が嵌る貫通穴を設けて構成される。同様に、ミラー取付部45Dは、バネ取付部33Dの構成に合わせて2本の突起が嵌る貫通穴を設けて構成される。
板バネ40Dは、貫通穴で構成される軸取付部44Dを、固定軸41Dの突起で構成されるバネ取付部43Dに嵌め、バネ取付部43Dをかしめることで、長手方向の中間部が支持部材4Dの固定軸41Dに支持される。
また、板バネ40Dは、長手方向の両端部を同じ方向に曲げて、走査ミラー30Dに対して凸となる形状に弾性変形させた状態で、貫通穴で構成されるミラー取付部45Dを、フレーム31Dの突起で構成されるバネ取付部33Dに嵌め、バネ取付部33Dをかしめることで、初期応力が掛かる状態に曲げられて、長手方向の両端部が可動子3Dに固定される。
これにより、走査ミラー30Dの裏面と永久磁石32Dの間のミラー取付空間34Dに板バネ40Dが配置され、可動子3Dと支持部材4Dが一体とされた走査ミラー組立体36Dが構成される。
可動子3Dは、走査ミラー30Dの長手方向の中心線上に固定軸41Dが配置され、板バネ40Dに応力が掛かった状態で、走査ミラー30Dを所定の向きとして静止状態を保つことが可能である。また、可動子3Dは、固定軸41Dを支点として板バネ40Dが弾性変形することで、走査ミラー30Dの回転動作が可能となる。走査ミラー30Dの回転動作の中心となる軸は、走査ミラー30Dの中心線上の位置となる。ここで、可動子3Dが回転動作をするときに、板バネ40Dに掛かる応力が「0」とならないように、可動子3Dの回転角度、板バネ40Dの形状等が設定されている。
コイル組立体5Dは、コイル50Dと、コイルに挿入されるヨーク51Dを備える。ヨーク51Dは、例えば軟鉄で構成され、コイル50Dに長手方向に沿った取付位置が調整可能に挿入されて、長手方向の両端がコイル50Dの両端から突出する。
コイル取付部77Dは、コイル50Dの両端から突出したヨーク51Dが嵌る溝部を設けて構成される。コイル組立体5Dは、コイル50D及びヨーク51Dの長手方向が、走査機構取付部71Dに実装された走査ミラー組立体36Dの固定軸41Dと直交し、走査ミラー30Dの長手方向に沿った向きで、可動子3Dの永久磁石32Dと対向してコイル取付部77Dに実装されて、コイル組立体5Dと永久磁石32Dで駆動部が構成される。
コイル取付部77Dは、ヨーク51Dの取付位置が、ヨーク51Dの長手方向に沿って調整可能となり、また、ヨーク51Dの長手方向に交差する走査ミラー組立体36Dの固定軸41Dに沿って調整可能となるように、ヨーク51Dが嵌る溝部の形状及びコイル取付部77Dの空間の形状等が構成される。
光学的情報読取装置1Dは、筐体7Dの上面に光学機構取付部70Dと走査機構取付部71Dの開口部を塞ぐ基板78Dがネジ79Dにより固定される。基板78Dには、例えば、可動子3Dの駆動及び信号処理を行うLSI80Dと、外部機器に接続されるコネクタ等のインタフェース81Dが実装される。
<本実施の形態の光学的情報読取装置の光軸調整動作例>
図17は、本実施の形態の光学的情報読取装置における第1の光軸調整例を示す動作説明図である。光学的情報読取装置1Dは、上述したように、コイル取付部77Dにより、ヨーク51Dの長手方向に沿った方向とヨーク51Dの長手方向に交差する走査ミラー組立体36Dの固定軸41Dに沿った方向に、ヨーク51Dの取付位置が調整可能となっている。ヨーク51Dの取付位置を調整することで、ヨーク51Dと永久磁石32Dとの間の吸引力により、光軸の調整が可能となっている。
図17は、本実施の形態の光学的情報読取装置における第1の光軸調整例を示す動作説明図である。光学的情報読取装置1Dは、上述したように、コイル取付部77Dにより、ヨーク51Dの長手方向に沿った方向とヨーク51Dの長手方向に交差する走査ミラー組立体36Dの固定軸41Dに沿った方向に、ヨーク51Dの取付位置が調整可能となっている。ヨーク51Dの取付位置を調整することで、ヨーク51Dと永久磁石32Dとの間の吸引力により、光軸の調整が可能となっている。
図17に示すように、ヨーク51Dの長手方向に沿った走査ミラー30Dの長手方向をX軸、ヨーク51Dの長手方向に交差する走査ミラー30Dの短手方向をY軸、ヨーク51Dの長手方向に交差する走査ミラー30Dの面に直交する方向をZ軸とする。
X軸に沿った矢印X1またはX2方向にヨーク51Dの取付位置を移動させると、走査方向と平行な方向に沿って矢印X3で示す走査ミラー30Dの回転方向の向きを調整することが可能であり、走査方向と平行な方向における光の出射方向が調整可能である。
また、Y軸方向に沿った矢印Y1またはY2方向にヨーク51Dの取付位置を移動させると、走査方向と垂直な方向に沿って矢印Y3で示す走査ミラー30Dの傾きを調整することが可能であり、走査方向と垂直な方向における光の出射方向が調整可能である。
このように、ヨーク51Dの取付位置を調整可能としたコイル取付部77Dを備えることで、ヨーク51Dの取付位置で、走査方向に平行な方向と垂直な方向に沿って走査ミラー30Dの姿勢を調整することが可能であり、光軸調整のための他の部品が不要となって、製品コストを安価にできると共に、装置の小型化を図ることができる。
図18は、本実施の形態の光学的情報読取装置における第2の光軸調整例を示す動作説明図である。光学的情報読取装置1Dは、上述したように、光学部品取付部74Dに設けた取付穴部76Dにミラー23Dに設けた軸部23Eが挿入され、ミラー23Dを、軸部23Eを支点に回転させることで、反射面に向きが調整可能になっている。
これにより、図18に示すように、筐体7DのLD取付部72Dに光源20Dと集光レンズ21Dを取り付けると共に、光学部品取付部74Dにミラー23Dを取り付けた筐体7Dを図示しない測定機器に設置し、光源20Dから出射され、ミラー23Dで反射された光を測定機器の受光部82Dに入射させる。
そして、光源20Dから出射され、ミラー23Dで反射された光のスポットが、受光部82Dで所定の範囲に入るように、ミラー23Dを、軸部23Eを支点に回転させて、所望の位置で固定する。これにより、走査ミラー30Dに入射する光の光軸が容易に調整可能となる。
<本実施の形態の光学的情報読取装置の作用効果例>
光学的情報読取装置1Dは、コイル50Dが駆動されて電流が流れると、対向配置される永久磁石32Dの磁束の作用で、板バネ40Dの長手方向に沿った横方向の推力が発生する。永久磁石32Dに発生する推力は、フレーム31Dを通して板バネ40Dに伝達される。これにより、固定軸41Dを支点として板バネ40Dが弾性変形して曲がり、走査ミラー30Dが回転動作を行う。
光学的情報読取装置1Dは、コイル50Dが駆動されて電流が流れると、対向配置される永久磁石32Dの磁束の作用で、板バネ40Dの長手方向に沿った横方向の推力が発生する。永久磁石32Dに発生する推力は、フレーム31Dを通して板バネ40Dに伝達される。これにより、固定軸41Dを支点として板バネ40Dが弾性変形して曲がり、走査ミラー30Dが回転動作を行う。
コイル50Dに流れる電流の向きが切り替えられることで、永久磁石32Dに発生する推力の向きが切り替えられ、永久磁石32Dに発生する推力と、板バネ40Dの復元力により、走査ミラー30Dが所定の角度内で振動する回転動作を行う。
光学的情報読取装置1Dは、光源20Dから出射されミラー23Dで反射されて走査ミラー30Dに入射した光を、走査ミラー30Dを回転動作させることで偏向して、1次元コードや2次元コード等、光の反射率の異なるパターンで構成されるコード記号を走査する。また、光学的情報読取装置1Dは、コード記号を走査した光の反射光が走査ミラー30Dに入射し、走査ミラー30Dで反射した光が受光レンズ60Dを透過してフォトダイオード61Dに結像され、光電変換した信号が出力されて情報が読み取られる。
光学的情報読取装置1Dでは、上述した各実施の形態と同様の効果を有し、走査ミラー30Dの回転中心となる軸は、板バネ40Dの変形による仮想的な支点となるので、シャフトと軸受けのようにしゅう動部分が存在せず、磨耗による劣化が生じないので、耐久性を向上させて長寿命化を図ることができる。また、シャフトと軸受けの隙間による異音の発生がなく、回転動作の静音化が可能である。
光学的情報読取装置1Dは、筐体7Dの走査機構取付部71Dに固定された支持部材4Dの固定軸41Dに、可動子3Dに両端部が固定された板バネ40Dの中間部が支持されるので、走査ミラー30Dの回転動作の軸が横方向に移動したりねじれることが抑えられ、より安定的な回転動作を行うことができる。
板バネ40Dは、長手方向の両端部が同じ方向に曲げられて可動子3側に固定され、中間部が固定軸41Dに支持されて、応力を掛けた状態で支持されるので、短手方向に沿った縦方向のねじれに対する剛性が高く、回転動作以外の方向への走査ミラー30Dの傾きを抑えることができる。
光学的情報読取装置1Dでも、可動子3Dが回転動作をするときに、板バネ40Dに掛かる応力が「0」とならず、一定の範囲内で同じ向きの応力が掛かるように構成されている。これにより、板バネに掛かる応力の向きが反転を繰り返す回転動作と比較すると、材料疲労の進行を遅延させることができ、長寿命化を図ることができる。
本発明による光学的情報読取装置は、バーコードリーダや二次元コードリーダ等に利用することができ、装置の静音化及び長寿命化を実現できる。
1A,1B,1C,1D・・・光学的情報読取装置、2・・・発光部、3,3D・・・可動子、4・・・支持部材、5・・・コイル、5D・・・コイル組立体、6・・・受光部材、7D・・・筐体、20,20D・・・光源、30,30D・・・走査ミラー、31,31D・・・フレーム、32,32D・・・永久磁石、40,40D・・・板バネ、41,41D・・・固定軸、50D・・・コイル、51D・・・ヨーク、60D・・・フォトダイオード、70D・・・光学機構取付部、71D・・・走査機構取付部、72D・・・LD取付部、73D・・・PD取付部、74D・・・光学部品取付部、77D・・・コイル取付部
Claims (7)
- 光を出射する発光部と、
前記発光部から出射された光を反射するミラーが設けられた可動子と、
前記可動子を回転可能に支持する支持部と、
前記可動子を回転駆動する駆動部と、
前記発光部から出射され、前記可動子が回転動作することで読取対象を走査した光の反射光を受光する受光部とを備え、
前記支持部は、平板形状の長手方向の両端部が前記可動子に固定される弾性部材と、
前記弾性部材の中間部を支持する固定軸とを備えた
ことを特徴とする光学的情報読取装置。 - 前記弾性部材は、応力が掛かる状態に曲げられて、両端部が前記可動子に固定される
ことを特徴とする請求項1記載の光学的情報読取装置。 - 前記弾性部材は、前記固定軸に固定される中間部を前記可動子に固定される先端部より短手方向の幅を広くして、応力低減構造を備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載の光学的情報読取装置。 - 前記弾性部材は、前記固定軸に固定される中間部と前記可動子に固定される先端部の間の辺部を曲線で構成した
ことを特徴とする請求項3記載の光学的情報読取装置。 - 前記弾性部材は、前記固定軸に固定される中間部を、弾性支持部材を介して前記固定軸に支持する応力低減構造を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光学的情報読取装置。 - 前記弾性部材は、振動の繰返し回数によらず最大応力が変化しない疲労限界のある材質で構成される
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光学的情報読取装置。 - 前記可動子は、前記ミラーの裏面に固定され、前記弾性部材の両端が固定されるフレームを備え、
前記駆動部は、前記固定軸に対向して前記フレームの内周側に固定される永久磁石と、前記永久磁石と前記固定軸の間に配置されるコイルを備え、
前記固定軸を磁性体で構成して、閉じた磁束回路を構成する
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の光学的情報読取装置。
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