JP3639314B2 - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3639314B2
JP3639314B2 JP22548393A JP22548393A JP3639314B2 JP 3639314 B2 JP3639314 B2 JP 3639314B2 JP 22548393 A JP22548393 A JP 22548393A JP 22548393 A JP22548393 A JP 22548393A JP 3639314 B2 JP3639314 B2 JP 3639314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible strip
scanning device
flexible
optical scanning
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22548393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH087024A (ja
Inventor
デヴォーキス ポール
マーロン エマニュエル
メトリツキー ボリス
シェパード ハワード
Original Assignee
シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/943,232 external-priority patent/US5373148A/en
Application filed by シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド filed Critical シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド
Publication of JPH087024A publication Critical patent/JPH087024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639314B2 publication Critical patent/JP3639314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バーコードスキャナのような光学走査装置に関し、さらに詳細には、二次元又は多重線タイプのバーコードを走査することができる光学走査装置に使用するために改善されたレーザ走査モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
バーコードリーダのような光学読み取り装置は、今では全く一般的なものである。典型的にはバーコードは、一連の符号化記号を含み、それぞれの記号は、典型的には長方形の形をした一連の明るい領域及び暗い領域からなる。暗い領域の、すなわちバーの幅及び/又はバーの間の明るいスペースは、符号化された情報を表示している。
【0003】
バーコードリーダは、符号を照射し、符号から反射した光を感知して、符号記号の幅及びスペースを検出し、符号化データを引き出す。バーコード読み取りタイプのデータ入力システムは、広範囲のアプリケーションに対してデータ入力の効率と精度を改善する。このようなシステムにおけるデータ入力が容易であることは、さらに頻繁で詳細なデータ入力を促進し、例えば効率的な目録、作業進行の追跡等を提供する。
【0004】
種々の走査装置が周知である。特に有利な1つのタイプの読み取り装置は、記号にわたってレーザビームのような光ビームを走査する光学スキャナである。米国特許第4387297号明細書及び同第4760248号明細書によって開示されているこのタイプのレーザスキャナシステム及びコンポーネントは、一般に異なった光反射率の部分を有するマークを、すなわち特にユニバーサルプロダクトコード(UPC)タイプのバーコード記号を、手持ち式又は定置式のスキャナから所定の作業範囲又は読み取り距離のところで読み取るように構成されている。
【0005】
図1は、ピストルグリップタイプのハンドル53を有するガンの形の装置として構成された従来技術のバーコードリーダユニット10の例を示している。軽量プラスチックハウジング55は、レーザ光源46、検出器58、光学及び信号処理回路、及びCPU40、並びに電源又はバッテリー62を収容している。ハウジング55の前端部にある光透過窓56は、出射光ビーム51が出ることを可能にし、戻り反射光52が入ることを可能にしている。リーダ10は、リーダ10を記号から離した位置から、すなわち記号に接触させずに又は記号にわたって動かしながら、ユーザによってバーコード記号70に向けるように構成されている。
【0006】
その他に、図1に示されたように、適当なレンズ57(又は複合レンズシステム)を、適当な基準面において走査スポットになるように走査されたビームを収束させるために使用してもよい。半導体レーザダイオードのような光源46は、レンズ57の光軸に光ビームを導入し、ビームは、部分的に銀めっきしたミラー47、及び必要な場合にはその他のレンズ又はビーム整形構造を通過する。ビームは、トリガスイッチ54を引いたとき付勢される走査モータ60に連結された振動ミラー59から反射される。ミラー59の振動は、反射ビームを所望のパターンで前後に走査させる。
【0007】
種々のミラー及びモータ構造が、所望の走査パターンでビームを動かすために使用できる。例えば米国特許第4251798号明細書は、それぞれの面に平面鏡を有する回転ポリゴンミラーを開示しており、それぞれのミラーは、記号に交差する走査線に追従する。米国特許第4387297号及び同第4409470号明細書は、両方とも平面鏡を使用し、この平面鏡は、ミラーを取り付けた駆動軸の回りで交互の周方向に繰り返し往復するように駆動される。米国特許第4816660号明細書は、全体として凹面鏡部分及び全体として平面鏡部分から構成されたマルチミラー構造を開示している。マルチミラー構造は、マルチミラー構造を取り付けた駆動軸の回りで交互の周方向に繰り返し往復駆動されている。
【0008】
記号70により反射して戻った光52は、窓56を通って戻り、検出器58に供給される。図1に示すリーダ10において、反射された光は、ミラー59及び一部銀めっきしたミラー47から反射され、光検出器58に当たる。検出器58は、反射した光52の強度に比例したアナログ信号を形成する。
ボード61上に取り付けられたディジタル変換回路は、検出器58からのアナログ信号を処理して、パルス信号を形成し、ここでは幅とパルス間の間隔は、バーの幅とバー間のスペースに対応している。ディジタル変換器は、エッジ検出器又は波形整形回路として使われ、ディジタル変換器によってセットされた閾値は、アナログ信号のどの点がバーのエッジを表わすかを決定する。ディジタル変換器からのパルス信号は、解読器(デコーダ)に供給され、一般的にはプログラムされた制御マイクロプロセッサ40に供給される。典型的にはマイクロプロセッサ解読器40は、プログラムメモリ及びランダムアクセスデータメモリに結合されている。解読器は、第一にディジタル変換器からの信号のパルス幅と間隔を判定する。解読器は、それから幅と間隔を解析して、合理的なバーコードメッセージを見出し解読する。これは、適当な符号規格によって定義されたような合理的な文字及び順序を認識するための解析を含む。これは、走査した記号が従う特定の規格の初期認識を含んでいてもよい。こうした規格の認識は、典型的には自動認識と称する。
【0009】
記号70を走査するため、ユーザは、バーコードリーダユニット10を向け、可動トリガスイッチ54を操作し、光ビーム51、走査モータ60及び検出器回路を起動する。走査ビームが可視光であれば、オペレータは、記号が現われた表面上の走査パターンを見ることができ、したがってリーダ10のねらいを調節することができる。光源46から発生する光が、わずかに可視光であれば、光学システムに照準光を含めてもよい。照準光は、必要な場合には、可視光スポットを発生し、このスポットは、固定してもよく、又はレーザビームと同様に走査してもよく、ユーザは、トリガスイッチを引く前に、記号にリーダユニットを向けるためにこの可視光を利用する。
【0010】
リーダ10は、ポータブルコンピュータ端末として動作することもできる。その場合、バーコードリーダ10は、前述の米国特許第4409479号明細書に記載されたようなキーボード48とディスプレイ49を有する。
一般的に前述したタイプの多くの従来技術のスキャナでは、往復運動するように1つ又は複数の光学部品を支持するために、可とう支持手段が設けられている。このような支持構造は、図1に独立して示されていないが、典型的には可とう支持体が、走査モータ60の起動に応答してその角振動運動を可能にするようにミラー59を支持する。重量を減少し長い動作をさらに快適便利にするため、スキャナの寸法を減少する場合、製造業者は、ミラー及びその支持構造部の寸法を減少することを試みている。しかし平らなストリップ材料から形成された多くの可とう支持構造は、ミラーを支持するために十分な物理的強度が欠けている。その結果、ミラーは、レーザ光源46に関するミラーの光学的アライメントを壊すような垂れ下がりを生じる傾向を有する。
【0011】
また、ある種の走査の用途においては、きわめて低い周波数で、例えば20Hz又はそれ以下で走査することが望まれる。このことは、特に光学的に符号化された情報の2つ又はそれ以上の線を含むマークを走査するため、2つの異なった方向に光学的に走査する装置に当てはまる。このような二次元符号を読み取るため、第一の方向(例えばX方向)が比較的高速で走査され、一方第二の方向(例えばY方向)は、低速で走査される、このことは、比較的高密度のX方向走査線を有するラスタ又は同様な二次元走査パターンを形成する。しかしこのように低速でミラー又はその他の光学部品を動かすための可とう支持構造は、オペレータがスキャナを支持する手の動きにより生じる低周波ジッタの影響を受け易い。典型的に手の運動は、2Hz−10Hzのオーダの雑音振動を含み、このような振動は、低速走査支持機構の振動を引き起こし、走査パターンを壊す。
【0012】
従来技術のスキャナによる別の問題は、特に二次元記号を読み取るように設計されたスキャナの作業読取範囲に関する。作業読取範囲は、ビームパターンがバーコード記号を横切る場合に、走査パターンが正確な解読を可能にするために十分である範囲として定義される。二次元走査パターンは、第一方向(X)に有限の数の線を有する。スキャナが走査される面に近付くと、走査パターンは小さくなり、線は互いに近付く(高線密度)。しかし、オペレータがスキャナを遠く離して動かすと、走査パターンは拡大され、線は遠く離れる(線密度の低下)。したがってスキャナと記号の間の距離が、典型的には数インチの長さにすぎないスキャナの作業読取範囲から外れた場合、二次元パターンにおける走査線の密度は、二次元バーコードの正確な読取りを妨げるほど低く低下する。したがってこの二次元走査システムは、記号の適当な読取りのため、記号からの距離の比較的狭い範囲内に配置しなければならず、このことは、操作を不便にし、困難にする可能性がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、走査コンポーネントを可動に支持するため光学走査システムに使用する可とう支持構造の垂れ下がりを減少することにある。
本発明の別の目的は、光学スキャナを保持するオペレータの手の動きにより生じるような低周波雑音振動の影響を受けにくい低周波走査振動を可能にする可とう支持構造を提供することにある。
【0014】
本発明のその他の目的は、特に光学的に符号化された情報の2つ又はそれ以上の線を含むマークを読み取るため、2つの異なった方向に走査パターンを形成するように配置されたスキャナの性能を改善することにある。
比較的高い周波数で第一の方向に走査運動を生じる手段、及び比較的低い周波数で第二の方向に走査運動を生じる手段を有するスキャナにおいて、本発明の1つの特定の目的は、第二方向に走査を行なう手段の動作を崩壊させる低周波振動を除去することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、二次元光学スキャナの作業読取範囲を拡大することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の光学走査装置は、異なった光反射率の部分を有する光学的に符号化されたマークを読み取るための光学走査装置において、光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化されたマークに光学的に向ける放射・光学手段と、
光学的に符号化されたマークから反射されて戻った光を受信し、光学的に符号化されたマークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生する手段と、
一方の端部が固定され、第一可とうストリップがたわむときに動くように他方の端部が自由になった第一可とうストリップと、
前記第一可とうストリップの自由端が往復運動するように、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成する手段と、
前記光ビームが前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、光学的に符号化されたマークを横切って走査するように、前記第一可とうストリップの自由端と共に往復運動するように前記放射・光学手段の部品を取り付けるための手段と、
固定端部と自由端部を有する第二可とうストリップ、および、
前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、少なくとも前記第二可とうストリップの自由端又はその近くに、前記第二可とうストリップの一部に嵌合して、前記第二可とうストリップが、前記第一可とうストリップの支持を行なうこと、又は前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を制動するようにした嵌合手段とからなることに特徴がある。
【0017】
また、前記本発明の光学走査装置において、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成する手段が、第一および第二の磁石を有し、これら磁石のうち一方が永久磁石であり、他方が交流駆動信号が加えられる電磁石であり、
前記第一磁石が、第一可とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付けられおり、これと共に往復運動するようにし、
前記第二磁石が、前記第一磁石に近接して配置されており、電磁石への交流駆動信号の印加が、永久磁石に作用する磁界を形成し、前記第一可とうストリップの自由端及び放射・光学手段の部品の往復運動を生成するようにしたことにも特徴がある。
【0018】
さらに、前記本発明の光学走査装置において、前記第二可とうストリップが、第一可とうストリップの固定端に隣接した点に固定された一方の端部を有しており、前記嵌合手段が、前記第二可とうストリップの面と摩擦接触した第一可とうストリップの面からなることに特徴がある。
【0019】
【作用】
本発明においては、実際に走査コンポーネントを支持する第一の可とうストリップ又は平らなバネに隣接した1つ又は複数の付加的な可とうストリップを提供する。これらストリップは、走査コンポーネントの重量による第一可とうストリップによる垂れ下がりを防止する支持を提供し、オペレータによるスキャナの運動から誘起される振動により引き起こされることがある走査との干渉を防止するため、第一可とうストリップの低周波運動を制動する。本発明による二次元スキャナも、ビームの非点収差がスキャナから遠く離れた点における早い方向の走査線密度の減少を保障するように配向されたゲインガイドされた可視光レーザダイオードを使用する。
【0020】
1つの観点において、本発明は、光反射率の異なる点を有する光学的に符号化されたマークを読み取る光学走査システムを含む。システムは、光ビームを放射し、光ビームを光学的に符号化されたマークに光学的に向けるコンポーネント、及び光学的に符号化されたマークから反射されて戻った光を受信し、マークの光反射率の相違に対応する電気信号を発生する検出器を含む。しばしば「平ばね」と称する第一の可とうストリップは、一方の固定端部、及び平ばねのたわみの際に自由に動く反対側の端部を有する。永久磁石及び電磁石のような手段は、平ばねの自由端が振動するようにこの平ばねの往復のたわみを行なうために設けられている。放射を行なう光学部品の1つは、平ばねの自由端と共に往復運動する。その結果、光ビームは、平ばねタイプの第一の可とうストリップの往復たわみ運動の間に、光学的に符号化されたマークを横切って走査する。システムは、固定端と自由端を有する第二の可とうストリップ、及び平ばねのたわみの間に自由端又はその近くにおいて第二の可とうストリップの一部にはまる嵌合手段をも含む。第二可とうストリップは、第一可とうストリップのため支持を行ない、及び/又は第一可とうストリップの往復たわみ運動の制動を行なう。
【0021】
別の観点において、上記のようなシステムは、二次元走査に適合する。この第二のシステムは、光学部品のため取り付けを行ない、第一の方向に第一の振動周波数で、第二の方向に第一の振動周波数より低い第二の周波数で、光ビームの振動運動を行なわせる。第一の可とうストリップ又は「平ばね」は、第二方向にビームの運動を行なわせるために必要なコンポーネントの可とう支持を行なう。典型的には平ばねは、第一方向の走査を行なうため、振動用のコンポーネントを取り付ける手段も支持する。その結果、平ばねによって支持される質量は大きくなり、その振動周波数はかなり低い。したがって第二可とうストリップによって提供される付加的な支持と制動は、このような二次元スキャナの特性と耐久性を顕著に改善する。
【0022】
典型的には本発明は、2つの付加的な可とうストリップを使用する。可とうプラスチック材料、例えばマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)によって、第一及び第二の可とうストリップを形成することができる。本発明は、付加的な可とうストリップの嵌合のいくつかの異なった形も含んでいる。例えば第二可とうストリップの平らな面は、平ばねの面に摩擦によって嵌合してもよい。その代わりに第一に平ばねの自由端と共に動くように取り付けられた延長部は、その自由端の又はその近くの点においてそれぞれ付加的な可とうストリップの表面の部分に嵌合される。延長部は、対応する付加的な可とうストリップの表面に直接嵌合する研磨した端面に向かって曲がっていてもよく、又は延長部の端部は、可とうストリップに接触するためプラスチックシリンダを支持してもよい。
【0023】
その他の観点において、本発明は、特別に配向したレーザビームを使用して二次元マークを走査する方法及びシステムを提供する。典型的には本発明のこの観点は、ゲインガイドした可視光レーザダイオードを使用する。このような装置からのビームは、非点収差を有する。ダイオードチップに比較的近い点において、ダイオードチップの平面に対して平行な次元におけるビームの横断面の幅は、ダイオードチップの平面に対して垂直な次元におけるビームの横断面の高さよりも小さい。しかしながらダイオードチップから遠い点においては、ビームの横断面の幅は、ビームの横断面の高さよりも大きい。二次元走査において、レーザビームは振動させられ、ビームの横断面幅が、マークの線の方向に実質的に対応する第一の方向に、マークを横切って動くようにする。典型的にはこの方向は第一走査方向でもある。ゲインガイドされたレーザダイオードのこの配向は、スキャナが符号化されたマークからさらに遠くに離れたとき、走査線のさらに低い密度を補償する。その結果、二次元スキャナの有効作業読取範囲は、スキャナの先端部からさらに遠い点まで拡大される。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を、図面により詳細に説明する。本実施例では、「indicia(マーク)」という用語は、一般にバーコード記号と称する種々の幅の交互のバーとスペースから構成された記号パターンだけでなく、広くその他の一次元及び二次元のグラフィックパターン、及び英数字を含むものとする。一般に「indicia(マーク)」という用語は、光ビームによって走査し、反射又は散乱した光を検出することによってパターン又は情報の種々の点の光反射率の相違を表すものとして認識又は識別できるあらゆるタイプのパターン又は情報に適用してもよい。バーコード記号は、本発明が走査できる「indicia(マーク)」の一例である。
【0025】
まず、二次元スキャナについて一般的に説明する。図2は、二次元又は二軸走査パターンを実現する代表的な走査装置200を示している。図示したように、ホルダ202は、一対のアーム206及び208を有するU字型ばね204を含んでいる。走査部品、例えば光反射器又はミラー210は、アーム208の自由端に固定的に取り付けられている。永久磁石212は、ホルダ202の反対側端部、すなわちアーム206の端部に取り付けられている。基部218に取り付けられた直立部材216は、永久磁石212にきわめて隣接して電磁石214を支持している。電気入力リード線220は、電磁石214のコイルに付勢電流又は駆動信号を供給する。
【0026】
アーム206と永久磁石212は、全体的に平らなばね部材222の一方の端部222aに取り付けられている。平らなばね部材222の他方の端部は、適当な固定装置により基部218に取り付けられている。ミラー210の質量は、U字型ばね204の等価質量よりもずっと大きくてもよい。
平らなバネ222は、板ばね、可とう金属箔又は平らな棒のようなあらゆる適当な可とう材料から作ることができる。以下に述べる好適な実施例は、平らなばねを形成するため、マイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)のようなプラスチック材料からなるフラットストリップを使用する。U字型ばね構造204、206、208を含むホルダは、ベリリウム銅合金のようなあらゆる適当な弾性又は可とう性金属材料から構成できる。
【0027】
図8に1070で示すように、二次元のバーコードは、光学的に符号化された情報の一連の行又は線を有する。行が実質的に水平に示されたX方向に配向されていれば、行は互いにY方向(垂直)に配置されている。情報のそれぞれの行又は線は一連の符号化された記号を有し、それぞれの記号は、典型的には長方形の形の一連の明るい領域及び暗い領域から構成されている。暗い領域、すなわちバーの幅、及び/又はバーの間の明るいスペースの幅は、行又は線における符号化された情報を表す。符号1070のような二次元マークを読み取るため、ラスタタイプの走査パターン等によりマークを走査することは望ましい。このような走査パターンにおいて、一連の実質的に水平かつ実質的に平行な走査線が、上部水平走査線から多数の中間水平走査線によって下方へ進行し下部水平走査線へとマークを横切って、マークを含む所望の走査範囲を均一にカバーする。
【0028】
走査装置200(図2)を使用するラスタタイプの走査パターンを達成するため、U字型バネ204及び平ばね222は、互いに直交する平面内で振動するように配置できる。図面に示すように、U字型ばね204のアームは、X−Z面内で振動し、平ばね222はX−Y面内で振動する。ホルダ構造202のこの配置を介して、ミラー又はスキャナコンポーネント210は、第一及び第二の対の走査端部位置の間において、第一及び第二の交互の円周方向に角振動運動を行なうように取り付けられている。
U字型ばね204は比較的硬く作るため、形、寸法及び材料が選択される。U字型ばね204がそのX−Z面内の振動の間に支持しなければならない質量は、比較的小さい(実質的にミラー210の質量だけに等しい)。それに対して平ばね222の形、寸法及び材料は、バネ222を比較的たわみ易くするように選択される。平ばね222がそのX−Y面内の振動の間に支持しなければならない質量も、比較的大きい(実質的にミラー210の質量、磁石212の質量及びU字型ばね204の質量を加算したものに等しい)。その結果、U字型ばね204は、X−Z面内で高い周波数範囲、典型的には200〜800Hzの範囲で振動し、一方、平ばね222は、X−Y面内で低い周波数範囲、典型的にはほぼ5〜200Hzで振動する。
【0029】
電磁石214は、典型的にはコアとコイルが完全に同心的になって、寸法と重量を最小にするように、回りにコイルを巻いたコア又はボビンを有する。コアは、どのような適当な計量材料から構成してもよい。コイルを通って電流が流れていないとき、U字型ばね204及び平ばね222の弾性特性は、ミラー210をその停止位置に引き戻す(基本的に図2に示す位置)。コイルを通って電流が導入されると、コイルと永久磁石212の磁界の間の相互作用によって、力のモーメントが生じ、磁石212(取り付けられたU字型ばね204、平ばね222及びミラー210と共に)は、平衡位置から動かされる。この力のモーメントは、永久磁石212を、ボビン及びコイルの方向へ又はここから離れる方向へ動かす。このような運動の結果、U字型ばね204及び平ばね222によってばね力が生成され、これは、永久磁石212及びミラー210をその停止位置へ戻す傾向を有する。加える電流の極性を逆にすれば、磁力の方向及びそれに反するばね力の方向は逆になる。したがって、電磁石214に加えられる電流は、正弦波、パルス信号、のこぎり波等のような周期的なAC信号の形をしていれば、合成磁力は、前後の(図面においては左右の)永久磁石212の振動運動を引き起こす。
【0030】
電磁石214により単一永久磁石212に加えられる振動力は、電磁石214のコイルを駆動するために端子220に加えられる駆動信号を注意深く選択することによって、両方のばね204及び222に所望の振動を開始させることができる。特に電磁石に加えられる駆動信号は、異なった周波数の2つの周期信号の重畳したものからなる。第一の信号成分は、U字型ばね204の振動周波数に相当する高い周波数範囲内の周波数を有する。第二の信号成分は、平ばね222の振動周波数に相当する低い周波数範囲内の周波数を有する。したがって、永久磁石212に加えられる振動磁力は、駆動信号内の2つの成分信号に相当する2つの異なった周波数成分を含んでいる。2つのばね204と222の異なった周波数振動特性のため、それぞれのばねは、その固有振動周波数だけで振動する。したがって、電磁石214がこのような重畳信号で駆動された場合、U字型ばね204は、高い周波数範囲内の周波数で振動し、平ばね222は、低い周波数範囲内の周波数で振動する。
【0031】
記号の走査のために必要な振動の角度振幅は、記号の寸法に依存し、典型的には少なくとも光学的に10度〜30度である。ホルダ装置202により形成される走査線による角度振幅の増大は、所定の用途にとって望ましく、非対称寸法を有する、すなわち異なった長さのアームを有するU字型ばね204を構成することによって容易に達成できる。このようなばね構造は、共振非対称走査素子を提供する。したがって特定の実施例において、アーム208は、少なくとも2:1の比だけアーム206よりも短い。したがって非対称寸法のU字型ばねは、結果としてラスタタイプパターンにおいてさらに長いX方向走査線を生じる。
【0032】
対称寸法のU字型ばねよりも100%程度の増加とすることができる角度振幅の増加に加えて、非対称寸法のU字型ばねは、もはやばねの曲線部分に節点が位置決めされないので、金属疲労及びクラッキングに対するさらに高い耐久性を提供する。このタイプの構造は、基部に伝達される振動が少ないという利得も提供する。なぜならU字型ばねは、磁石端部において保持されているだけであり、磁石の角運動は、走査コンポーネント又はミラー210のものより複数倍低くすることができるからである。
【0033】
次に、二次元スキャナの好適な実施例を説明する。本発明の好適な実施例は、図4〜図8に示されている。この実施例において走査コンポーネントは、ミラー502である。U字型ばねは、ミラーを通る垂直軸の回りで回転振動を行なうようにミラー502を支持し、X方向ビーム走査運動を行ない、平ばね522は、水平軸の回りで振動を可能にするようにたわみ、Y方向ビーム走査運動を行なう。
【0034】
サブアセンブリ500は、低い周波数のたわみを行なうために幅広い平ばね522を使用する。ばね522は、典型的にはマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)のような可とう性プラスチック材料の平らなシートから構成される。平ばね522の低い方の端部は、2つ又はそれ以上の穴を有し、ここをファスナ(ボルト、リベット、ピン等)が通り、サブアセンブリ500を走査モジュール700内に組み込む場合(図7参照)、低い方の端部が、ばね522の“固定”端部になるようにする。
【0035】
平ばね522の上側自由端は、永久磁石514、U字型ばね504及びミラー502を支持している。さらに特定すれば、平ばね522の上端部は、前側延長板517とL字型ブラケットの下端部の間にはさまれている。前側延長板517とL字型ブラケットの下端部は、2つのファスナ(リベット又はピン等)によって共に保持されている。それから支持板506の側部が、同様なファスナによってL字型ブラケットの垂直部分に取り付けられる。第二延長部518は、L字型ブラケットの下部に取り付けられ、又は平ばねとブラケットの間にはさまれている。この実施例において延長部517及び518は、典型的にはベリリウム銅合金のような可とう材料から形成されている。延長部は、下方へ、平ばね522の自由端から離れる方へ曲がっている。延長部517及び518の端部は、研磨した端面を有する。延長部517及び518の機能については、後で詳細に説明する。
【0036】
図4に示すように、板506は、この板の後面右側近くに取り付けられた永久磁石514を支持している。U字型ばね504のアーム508の端部は、磁石514の位置の反対側(図3と図4を比較)の前面の点において板506に取り付けられている(図6)。
サブアセンブリ500は、支持板506及びここに取り付けられたコンポーネントと共に動くように取り付けられたバランス部材520も有する。図示した例においてバランス部材520は、L字型ブラケットの下側水平アームの後に取り付けられており、ここをファスナが通り、ブラケットと支持板506を、板ばね522の上端部に取り付ける。また、支持板506、L字型ブラケット及びバランス部材は、単一の統合コンポーネントとして形成してもよい。
【0037】
バランス部材520は、ほぼ板506の下端部から突出しており、平ばね522の下を通っている。部材520は、その質量が、平ばね522がたわむ水平ピボット軸に関して、ミラー502、ばね504、板506及び磁石514の質量と実質的にバランスがとれるように構成されている。バランス部材も、平ばねがたわむ間に動くコンポーネントの総合質量を増加することによって、板ばね522が振動する共振周波数を低下させる。バランス部材520の端部は、後で説明するように、ストッパとして作用するために後方へ曲がっている。
【0038】
バランス部材520、ミラー502、ばね504、延長板517、板506及び磁石514は、すべてばね522がたわむとき、板ばね522の自由端と共に運動する。したがってばね522が振動するとき振動する質量は、比較的大きい。ばね522の材料も、比較的たわみ易いものであり、例えばマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)である。したがって平ばね522は、ほぼ5〜15Hzの範囲内のような比較的低い周波数範囲内の特性周波数で振動する。
【0039】
それに対してU字型ばねは、ミラー502の質量だけを支持し、比較的硬く、比較的高い周波数で振動する。この実施例においてU字型ばね504は、平ばね522の延長部又は軸長さに対して、ほぼ90°だけ回転され又は角度を付けられている。U字型ばねは、図2におけるばね204に関連して前述したように、ベリリウム銅又は同様な材料であってもよい。図3及び図5に示すように、ミラー502は、その一端において短くなった横断幅を有し、全体として長方形ネック部分を形成している(図5の左側)。U字型ばね504の反対側エッジに形成された内側に折り返したクリップ状部材又はグリップアーム512は、ミラー502の長方形ネック部分をクランプしている。ネック部分の右側において(図5)、ミラー502は、側方及び垂直両方にかなり広くなっており、走査の間に反射のために大きな面を提供するようになっている。したがってミラー502とばね504は、ばね504の振動に関するミラーの回転軸がミラー502の拡大された部分を垂直に通るような寸法に構成されている。
【0040】
図7に示すように、平ばね522を形成するマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料のシートの下端部は、適当なファスナ526によって取り付けられており、それにより第一支持フレーム528と第二支持フレーム530の間にクランプされている。支持フレーム528と530は、典型的にはベリリウム銅合金のような非磁性材料から形成されている。第二支持フレーム530は、永久磁石514にきわめて隣接した位置に電磁石516を支持している。第一支持フレームは、レーザダイオードとフォーカスモジュール600を支持している。
【0041】
米国特許第4923281号明細書では、本実施例におけるモジュール600として使用するに適したレーザダイオードと光学モジュールの一例を開示している。この構成を使用する場合、モジュール600は、東芝により製造されたTOLD9201.138のようなゲインガイドされたタイプの可視光レーザダイオード(VLD)633を有する。レンズ635は、ミラー502へ転送するビームを準備するために必要ならば、レーザダイオード633からのビームを収束させる。モジュールは、2つのテレスコピック保持部材611及び615、及びレーザダイオード633とレンズ635の間に配置されたバイアスばね613を有する。一方の保持部材611は、レーザダイオード633に取り付けられており、他方の保持部材615は、レンズ635を保持している。第二保持部材615は、レンズ635を通過する光のため開口絞り617を有する。
【0042】
典型的にはモジュール600は、支持フレーム528に取り付ける前に組み立てられ、焦点を調整される。実際のフォーカスの間に、レーザダイオードとフォーカスモジュールアセンブリ600は、2つの保持部材611及び615を徐々に伸縮するとき、レーザビーム、レンズ及び開口絞りの配向を決定するノッチ又はキー溝を嵌合するため、キー又はチャック要素を有するジグに保持される。所望のフォーカスが達成されるとすぐに、2つの保持部材は、にかわ又はエポキシのような接着剤を使用して、又はステーキング、スポット溶接、超音波溶接等のような取り付けによって、互いに永久的に固定される。
【0043】
ダイオード633のようなゲインガイドされたレーザダイオードは、ハウジングの底部に長方形ノッチ621を有するように製造されている。ノッチ621は、ダイオードハウジング内におけるレーザダイオードノーチップの配向を決定している。特にノッチがハウジングの後面垂直軸に対応する(図7(a)に示すように底部又は頂部)ように位置決めされたハウジングによって、3つのリード線のうち2つは水平軸に沿っている。このような位置において、ハウジング内のレーザダイオードチップは、水平軸に沿っても整列されている。レーザダイオード保持部材611は、ノッチ又はキー溝を有し、これは、レーザダイオードハウジングの底部にあるノッチ621と同じ配向を有してもよく、又はこれからダイオードの円周の周り90°のところに位置決めしてもよい。
【0044】
図7(A)及び図7(B)は、レーザダイオードハウジングを通る垂直軸が、モジュール600を取り付けた支持部材528の面に対して実質的に垂直であると仮定してドラフトしたものである。この配向の結果、ゲインガイドされたVLD633は、レーザダイオードチップがX方向ビーム走査運動を行なうためにU字型ばね504に振動により提供される振動の軸に対して実質的に垂直な平面内にあるように取り付けられる。その結果生じる走査パターンにおいて、ダイオードチップに対して平行に測定したビームの幅は、X方向走査運動の方向に相当する。ダイオードのこの配向は、図11(A)〜図11(C)に関連して後で詳細に述べるように、スキャナの先端部からさらに遠い点において減少する線の密度を補償するため、このタイプのダイオードにより発生されるビームの非点収差を使用して、二次元スキャナの作業読取範囲を拡大する。二次元走査モジュールにおいて、平ばね522は、実質的に水平な軸の回りで振動するように種々のコンポーネントを支持する第一の可とうストリップである。ばね522により支持されたコンポーネントは、比較的しっかりした傾向を有する。比較的低い周波数の振動を生じるため、ばね522の材料は、比較的たわみ易いように選定する。図7(C)に拡大した詳細図で示すように、平ばね522の反対側にある付加的な可とうストリップ542及び544は、付加的な支持及び制動を行なう。
【0045】
付加的な可とうストリップ542、544は、それぞればね522と同様であるが、それより短いマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料のシートから構成される。可とうストリップ544は、第一支持フレーム528と平ばね622の間にはさまれた固定下端部を有し、可とうストリップ542は、平ばね522と第二支持フレーム530の間にはさまれた固定下端部を有する。
【0046】
平ばね522によって支持された延長板517のエッジは、ストリップ544の上側自由端の近くにおいて可とうストリップ544の平らな面に嵌合している。同様に延長部518のエッジは、可とうストリップ542の上側自由端の近くにおいてこのストリップの平らな面に嵌合している。図7(C)を参照すれば明らかなように、右側へのばね522の自由端のどのような動きによっても、延長部518は、可とうストリップ542の上側自由端を右側へ押し、ストリップ542は、その弛緩した位置からさらに曲げられる。可とうストリップはばねのように作用する。ストリップ542がさらに曲がると、これを曲げる運動とは反対に大きなばね力を生成する。このように可とうストリップ542は、延長部518を介して戻し力を及ぼし、右側への平ばね522の自由端の動きに反する傾向を有する。同様に左側への平ばねの動きによって、可とうストリップ544は、延長部517を介して戻し力を及ぼし、左側への平ばね522の自由端の動きに反する傾向を有する。
【0047】
可とうストリップ542、544により与えられるばね力は、平ばね522に対して物理的支持を加え、延長部と可とうストリップの間の摩擦は、ばね522の振動を制動する傾向を有する。この構造は、これらコンポーネントの重量によってばねがたるむ又は垂れ下がることを防止し、スキャナを保持するオペレータの手の動きによって生じることがあるようなスキャナハウジングの振動により生じるジッタを除去する。これら利点は、Y方向走査運動の必要な振幅を形成するためにさらに大きな駆動信号電流のコストが必要になる点に勝るものである。
【0048】
延長部517及び518は、平ばね522から離れるように張り出している。延長部が対応する可とうストリップ542又は544に接触する(図7(C))それぞれの延長部の端面は、可とうストリップの表面の損傷を防止するために研磨されている。
それぞれの延長部517及び518の曲率半径は、支持フレームが可とうストリップと平ばねをクランプしている(図7(C)参照)範囲の真上の支持フレーム528及び530の角の上面の曲率半径と同じである。スキャナが、スキャナの落下により生じるような垂直方向のショックを受けると、平ばね522により支持されたコンポーネントの重量は、ばね522に強い下向きの力を及ぼし、ばねをS字型に変形させる。例えば衝撃が、ばね522を図7(C)において下方右側へ強制的に圧縮すると、ばね522は、延長部517と支持フレーム530上側曲面の回りで、S字型を形成する。また、衝撃が、ばね522を図7(C)において下方左側へ強制的に圧縮すると、ばね522は、延長部518と支持フレーム528上側曲面の回りで、S字型を形成する。延長部517、518の半径と支持フレーム528及び530の角の上面の半径は、オペレータがスキャナを誤って落下した結果生じることがあるばね522のこのようなS字型の曲率を制限する。所定の材料及び厚さのあらゆる平ばねにとって、ばねがばねの損傷を生じることなく曲がることができない最小の曲率半径が存在する。したがって平ばね522がこの最小半径より小さな半径の曲がった形に曲げられると、平ばねの材料は、永久的に変形する。このような損傷を避けるため、延長部517、518の半径及び支持フレーム528及び530の角の上面の半径は、マイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)タイプの平ばね522に対する最小半径よりも大きくなっている。
【0049】
サブアセンブリ500が、図7(A)に示すようにスキャナモジュール700内に組み込まれる場合、バランス部材520は、板506を支持するL字型ブラケットの後から、第二支持フレーム530の水平部分にある通路を通って下方に延びている。それからバランス部材520は、図において左に曲がり、第一及び第二の支持フレーム528、530の垂直部分にある開口を通過する。バランス部材520の下端部は、後へ曲がって、第一ストッパを形成する。図において極端に左にミラーが旋回するように、平ばねがたわむと、バランス部材520の下端部にある曲がったストッパは、第二支持フレーム530の下部に衝突する。それ故にバランス部材520と第二支持フレーム530は、図7(A)における左の方向におけるミラーの移動に対する最大値制限を確立する。板506と電磁石516は、逆方向における運動を制限する第二ストッパとして使われる。ミラーが図において極端に右に動くように、平ばね522がたわむと、板506の後面は、電磁石516の前面に衝突する。2つのストッパは、平ばね522のたわみを制限し、スキャナを落下したとき、ばね522が、その材料を損傷するほど、又は平ばね522の自由端に支持されたスキャナのいずれかのコンポーネントを損傷するほど、極端にたわまないようにする。
【0050】
図7(A)に示したユニット700は、種々のスキャナのハウジング内にモジュラー状に設置でき、その一例を図8に示す。図8に示されたバーコードリーダ1000は、ガン型の装置として構成されている。図1に示されたコンポーネントに対応するこれらコンポーネントは、同じ参照番号を付けて示されている。
装置1000は、ピストルグリップタイプのハンドル53を有する軽量プラスチックハウジング55を含む。ハウジング55は、直接窓56を通って反射光52を受信するように配向された光検出器58、信号処理回路及びCPU40、及び電源又はバッテリー62を収容している。ハウジング55の前端部にある光透過窓56により、出射光ビーム51は、二次元バーコード1070を横断して走査するために出ることができる。図1に示した装置のような装置1000は、リーダ1000が記号1070から離れた位置から、すなわち記号に触れることなく又は記号を横断して動かして、ユーザによってバーコード記号をねらうように構成されている。
【0051】
その他に図8に示したように、レーザダイオード及びフォーカスモジュール600は、振動ミラー502によって反射される光ビームを発生する。ミラー502は、磁石514とコイル516によって駆動され、トリガ54の起動に応答してコイルが付勢されたとき、2つの直交する方向に振動するようになっている。二次元バーコード1070は、光学的に符号化された情報の一連の線を有する。図示したように、線は、実質的に水平に示すX方向に配向されており、Y方向(垂直)に重ねて配置されている。暗い領域、すなわちバーの幅及び/又はバー間の明るいスペースの幅は、それぞれの線上の符号化された情報を表わしている。二次元マーク1070を読み取るため、リーダ1000は、ミラー502の二次元運動により形成されるラスタタイプ走査パターン等によってマークを走査する。
【0052】
図2の実施例におけるように、図7(A)の実施例における電磁石516は、典型的にはコア又はボビンを有し、その回りにコイルが巻かれている。コイルを通して電流が流れていないとき、U字型ばね504と平ばね522の弾性特性により、ミラー502は、その停止位置に戻っている。コイルを通して電流が導入されると、コイルと永久磁石514の磁界の相互作用は、力のモーメントを形成し、磁石514をその平衡位置から動かす。この力のモーメントは、永久磁石514を、電磁石516のボビン及びコイルの方へ又はここから離れる方へ動かす。このような運動の結果、平ばね522によってばね力が形成され、これは、永久磁石514を停止位置へ戻す傾向を有する。加える電流の極性を逆転すると、磁力及びそれに反するばね力の方向は逆転する。それ故に電磁石516のコイルに加えられる電流が、正弦波、パルス信号、のこぎり波等のような周期的AC信号の形をしていれば、誘起される磁力は、永久磁石514の振動運動又は振動を引き起こす。
【0053】
前記のように、U字型ばね504及び平ばね522は、2つの異なった周波数領域で振動するように構成されている。電磁石516のコイルに加えられる駆動信号は、異なった周波数の2つの異なった周期信号成分を含んでいる。第一信号成分は、U字型ばね504の振動周波数に対応する高い周波数領域内の周波数を有する。第二信号成分は、平ばね522の振動周波数に対応する低い周波数領域内の周波数を有する。したがって永久磁石514に加えられる振動磁力は、駆動信号内の2つの成分の信号に対応する2つの異なった周波数成分を含んでいる。2つのばね504と522の異なった周波数振動特性のため、それぞれのばねは、その固有振動周波数だけで振動する。したがって電磁石516が、このような重畳信号で駆動されると、U字型ばね504は、高い周波数領域内の周波数で振動し、平ばね522は、低い周波数領域内の周波数で振動する。
【0054】
再び図8によれば、2つの異なった周波数で2つの直交する方向におけるミラー502の振動によって、反射されたビーム51は、X方向に前後に、Y方向に上下に、二次元バーコード1070が現われる面を横切ってラスタパターンで走査する。記号70によって反射されて戻った光52は、窓56を通って戻り、検出器58に加えられる。検出器58は、反射された光52の強度に比例したアナログ信号を発生する。この信号は、ボード61に取り付けられた回路によって処理され、ディジタル変換され、マイクロプロセッサ40によって解読される。記号1070を走査するため、ユーザは、バーコードリーダユニット1000を目標に向け、可動のトリガスイッチ54を操作し、光ビーム51、コイル516及び検出器回路を起動する。
【0055】
次に、付加的な可とうストリップを使用した他のスキャナの実施例について説明する。図9は、本発明により光学部品の運動を制動する手段の第二の実施例を組み込んだ一次元スキャナモジュール800を示している。たわみ板806は、ミラー802と永久磁石814を支持している。ミラー802は、拡張部分と長方形ネック部分を有し、基本的に前の実施例におけるミラー502と同じである(例えば図5参照)。内側に折り曲げられたクリップ状の部材又は板806の反対側エッジに形成されたグリップアーム812は、ミラー802の長方形ネック部分をクランプしている。リベット又はピン又は同様なファスナが、磁石814、支持板806、平ばね822及び前板806’を通っている。その結果、磁石814は、板806の後面に取り付けられ、平ばね822の上側自由端は、板806と806’の間にクランプされる。
【0056】
第二の可とうストリップ842及び844は、平ばね822の反対側に設けられている。平ばね822を形成するマイラー(登録商標)及びカプトン(登録商標)材料のシートの下側固定端部と可とうストリップ842、844は、適当なファスナ826により取り付けられており、第一支持フレーム828と第二支持フレーム830の間にクランプされるようになっている。第二支持フレーム830は、電磁石816のボビン及びコイルを支持している。第一及び第二支持フレームは、図の下部に実線として示しただけの基部に取り付けられている。スキャナ800が、垂直ビーム走査運動を行なう場合、基部は、図面に示すように水平になっている。スキャナ800が、水平ビーム走査運動を行なう場合、基部は、垂直に保持される(図9が平面図であるかのように)。
【0057】
板806及び806’の下端部は、平ばね822から離れるように曲がっており、一対の延長部817及び818を形成している。それぞれの延長部817、818の端部は、プラスチックシリンダ817’及び818’を支持している。典型的にはシリンダ817’及び828’は、基本的に可とうストリップ822、842及び844の材料と同様なマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)のようなプラスチック材料から形成されている。
【0058】
延長板817の端部のシリンダ817’は、可とうストリップ844の平らな面にその上側自由端の近くで噛み合っている。同様に延長部818の端部のシリンダ818’は、可とうストリップ842の平らな面にその上側自由端の近くで噛み合っている。シリンダ817’及び818’は、延長部のエッジによりストリップ842、844の平らな面に場合によっては生じ、延長部と可とうストリップの間の摩擦を増大させる損傷形成を防止する。
【0059】
永久磁石814は、電磁石816の中心にある開口内に突出している。電磁石816のコイルへの周期的駆動信号の印加は、永久磁石814及びこれに取り付けられたコンポーネントへの交番磁力を形成する。その結果生じるプッシュプル力は、永久磁石及び取り付けられたコンポーネントを、平ばね822によって形成されたピボット軸の回りで前後に往復させる。ばね822と可とうストリップ842、844は、磁石814、ミラー802及びばね822を図9に示すその停止位置へ戻す傾向を有するばね力を生成する。支持フレーム828及び830は、その上部がばね822及び可とうストリップ842、844のたわみ運動を制限するように曲がっている。
【0060】
右側へのばね822の自由端の動きによって、延長部818及びシリンダ818’は、可とうストリップ842の上側自由端を右へ押し、ストリップ842をその弛緩状態から遠くへ曲げる。可とうストリップは、ばねのように作用する。ストリップ842がさらに曲がると、曲げを引き起こす運動に反するさらに強いばね力を形成する。このように可とうストリップ842は、延長部818を介して戻す力を及ぼし、これは、右側への平ばね822の自由端の動きに反する傾向を有する。同様に左側への平ばねの動きにより、可とうストリップ844は、延長部817を介して戻す力を及ぼし、これは、左側への平ばね822の自由端の動きに反する傾向を有する。
【0061】
レーザダイオードとフォーカスモジュール600が、光ビームを放射すると、移動ミラー502は、マークが現われる目標面に向けてビームを反射する。ミラー502の往復振動により、ビームは、図示したモジュール800の左にある線を走査する。モジュール800が、図示したように垂直に配向されている場合、その結果生じる走査線は、垂直であり、基本的に図面と同じ面内にある。マークにより反射されて戻った光は、周囲光遮断フィルタ856を通って戻り、検出器58に加えられる。検出器58は、反射光の強度に比例したアナログ信号を発生し、これは、通常のように処理され、ディジタル化され、解読される。
【0062】
可とうストリップ842、844によって提供されるばね力は、平ばね822に対して物理的支持力を加え、シリンダと可とうストリップ842、844の間の摩擦は、前述の実施例のものと同様に、ばね822の振動を制動する傾向を有する。この構造は、ミラーの重量がばね822をたるませ又は垂れ下がらせることを防止し、スキャナを保持するオペレータの手の運動により生じることがあるようなスキャナハウジングの振動により生じるジッタを除去する。
【0063】
図10は、本発明による光学部品の運動を制動する手段の第三の実施例を組み込んだ別の一次元スキャナ900の可とう支持構造、ミラー及び磁石を示している。ミラー902と永久磁石914は、例えばばねの上端部の近くでばねにミラー902と磁石914を接着することによって、平ばね922の相対する面に直接、取り付けられている。
【0064】
第二の可とうストリップ942及び944は、平ばね922の相対する側に設けられている。平ばね922と可とうストリップ942、944を形成するマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料のシートの固定下端部は、1つ又は複数のファスナにより支持フレーム928と端板930の間にクランプされている。支持フレーム928は、永久磁石914にきわめて隣接して電磁石916のボビンとコイルを支持している。
【0065】
ミラー902を取り付けた側の平ばね922の平らな面は、可とうストリップ942の隣接する平らな面に摩擦接触している。同様に磁石914を取り付けた平ばね922の平らな面は、可とうストリップ944の平らな面に摩擦接触している。
電磁石916のコイルに周期的駆動信号を加えることによって、永久磁石914及びここに取り付けられたコンポーネントに交番磁力が発生される。その結果生じたプッシュプル力は、永久磁石及び取り付けコンポーネントを、平ばね922によって形成されたピボット軸の回りで前後に往復運動させる。ばね922と可とうストリップ942、944は、磁石914、ミラー902及びばね922を図10に示すその停止位置へ戻す傾向を有するばね力を生成する。
【0066】
右側へのばね922の自由端の運動は、ばね922の上側自由端と可とうストリップ942を、右側へ変形させる。ばね922と可とうストリップは、このような運動に反する組み合わせばね力を生成し、このばね力は、右側の遠い点において増加する。同様に左側への平ばね922の運動は、ばね922と可とうストリップ944を左側へ変形させる。ばね922と可とうストリップは、このような運動に反する組み合わせばね力を生成し、このばね力は、左側の遠い点において増大する。
【0067】
レーザダイオード及びフォーカスモジュール(図示せず)からの光のビームが、ミラー502に当たると、ミラーは、マークが現われる目標面に向けてビームを反射する。ミラー502の往復振動により、ビームは、図示したモジュール900の右にある線を走査する。例えばモジュール900が図示したように垂直に配向されている場合、その結果生じる走査線は、垂直であり、基本的に図面と同じ面内にある。検出器(図示せず)は、マークにより反射されて戻った光を検出し、検出器からの信号は、通常のように処理され、ディジタル変換され、解読される。
【0068】
可とうストリップ942、944により提供されるばね力は、平ばね922に対して物理的支持力を加え、可とうストリップ942、944とばね922の表面との間の摩擦力は、ばね922の振動を制動する傾向を有する。この構造は、ばねにより支持されたコンポーネントの重量がばねをたるませ又は垂れ下がらせることを防止し、スキャナを保持するオペレータの手の運動により生じることがあるようなスキャナハウジングの振動により生じるジッタを除去する。
【0069】
次に、二次元スキャナの作業読取範囲の拡大について説明する。ゲインガイドされたVLDは、光学スキャナに使用されるもっとも簡単なかつもっとも普通のレーザダイオードである。しかしながらゲインガイドされたレーザダイオードは、大きな非点収差を有するビームを放出する。さらに詳細には、ビーム断面は、スキャナから異なった距離のところで寸法と配向が変化する。
【0070】
第一次元のビーム断面が、レーザダイオードチップの面に対して平行なX’と定義すれば、第二次元Y’は、レーザダイオードチップの面に対して垂直と定義される。図11(A)のグラフによって示すように、X’次元におけるビームの幅は、スキャナに近い点においては、Y’方向におけるビームの高さより小さい。その結果ビーム断面は、細長い楕円形をしており、このような点で垂直に配向される傾向を有する。ビームのウエスト点(ビームのもっとも狭い点)においては、2つの次元における幅と高さは、実質的に等しく、ビーム断面は円になる。ビームウエストを越えてさらに遠い点では、X’次元におけるビームの幅は、Y’方向のビームの高さより大きい。その結果、ビーム断面は、細長い楕円形をしており、このような遠い点では水平に配向される傾向を有する。
【0071】
図7(B)の説明で前述したように、レーサーダイオード633のハウジング内においてレーザダイオードチップの配向のため、ノッチ621が配置されており、レーザダイオードチップは、X方向ビーム走査運動を生じるU字型ばね504の振動により提供される振動の軸に対して実質的に垂直な面内にあるようになる。その結果、X’次元のビームは、U字型ばね504のたわみにより生成されるX走査運動に対応している。したがってレーザビームは、ビームの断面の幅が、実質的にマークの線の方向に対応する方向に動くように振動する。
【0072】
二次元システムにとって最適な走査装置は、走査ヘッドからある程度の距離において最善のフォーカスを(さらに小さいスポット寸法)提供する。このときこのような装置の作業読取範囲は、スキャナと最善のフォーカス点の間の点から最善のフォーカス点を越える距離の点まで広がる。前記非点収差を有するビームに関して、スキャナとフォーカス位置の間の範囲において、ビームの楕円長軸は垂直であるが、一方それより長い距離の点において、これは水平である。高速走査は水平方向に行なわれる。スキャナからさらに遠い点において減少する走査線の密度をこれがどのように正確に補償するかについては、後で説明する。遠い点において、レーザ出力は大きな走査パターンにわたって分散するので、さらに楕円長軸の方向における走査は、ビームをさらに見易くし、オペレータがスキャナをマークに向けることをさらに容易にする。
【0073】
次の解析は、議論のため、スキャナ1000が、Yに沿って均一な(線形の)X線分布で750X走査/秒を行ない、スキャナが0.5秒の復号時間を有するものと仮定する。マークの行又は線の間の走査線の最大こぼれ信号は、10%とする。0.5秒の設計限界内における強力な復号のためには、1行あたり4つの良好な試みが必要である。議論のため、スキャナ1000の走査角パラメータは、θX=±14°及びθY=±7.5°であると仮定する。
【0074】
この例に関して、二次元マークは、Y方向において高さ1インチ(25.4mm)、X方向において幅1.5インチ(38.1mm)であることを仮定する。コードがミラーから4インチ(101.6mm)のところに配置された場合(スキャナの先端部から2インチ(50.8mm)、走査パターンの高さも1インチである。その結果、走査パターンのすべての走査線は、マークに交差する(図11(C))。所定の高さのビーム断面を有するいずれかの走査パターンにおいて、いくつかの走査線は、二次元マークの隣接する行に重なる。このような走査線により発生された検出器信号は、マークのどの実際の行の種々の光反射率も正確に表わしていない。しかしスキャナに近い点において、マークに交差する数が多いため、十分な線が、マークのそれぞれの行だけに交差し、割り当てられた時間内にマークの有効な読み取りを行なう。
【0075】
コードが、ミラーから8インチ(203.2mm)のところに配置されると(スキャナの先端部から6インチ(152.4mm))、走査パターンは、マークよりも高く、さらに少数の走査線しかマークに交差しない。しかしビームの非点収差のため、ビームの高さは短くなる(図11(A))。その結果、わずかな走査線しかマークの隣接する行に重ならない。したがってわずかな走査線は、低い密度のためマークに交差するが、これら線のうち大部分は、マークの単一の行だけの有効な読み取りを可能にする。
【0076】
図11(C)は、1インチ×1.5インチのマークのY走査を示している。コードが、ミラーから4インチのところに配置されている場合、走査パターンの幅は、わずかだけコードの幅よりも大きい。コードが、ミラーから8インチのところに配置されている場合、走査パターンが広がり、それぞれの走査線の端部における重要な部分は、マークの境界の外側になる。
【0077】
スキャナが、1.5インチX’スポット幅を使用してX次元のバー及びスペース記号を解読できるものと仮定すれば、10ミルコードに対する作業読取範囲(WR)は、ミラーから3インチ〜8インチの距離である(図11(A))。しかしながら作業読取範囲の近端部において、パターンの寸法は制限要因である。したがってミラーから4インチ離れただけで(先端部から2インチ)、ここでは1.5インチ×1インチ二次元バーコードに対して十分大きな2インチ×1インチのパターンが得られる(図11(B))。
【0078】
図12(C)は、スポットが二次元バーコードの一部を横切る場合に種々の走査線に沿って通過するレーザビームスポットの関係を示している。図におけるバーコードは、本例においては30ミル(0.76mm)である行高さHを有する。スポットは、dの高さ(Y走査方向に)を有する。図12(C)に示したスポットは、バーコード列の正確な読取りを可能にする、すなわちコードの上又は下の次の行におけるスポットの10%のこぼれ信号を可能にする最大位置における線に対応している(図中、スポットのオーバーラップ部分を明暗を付けて示す)。このような最大位置におけるスポットの中心間の距離は、変数mで示されている。
【0079】
図12(C)に示したスポットの形は、本発明により配向された非点収差ビームによるマークの走査に対応しており、ここではコードは、スキャナの作業読取範囲の近端部に配置されている(ミラーから4インチ)。スポットは楕円形の形をしており、楕円長軸がY走査方向に整列するように配向されている。上記の例におけるように、マークが30ミルバーコードであるなら、図示した最大位置におけるスポット中心間の距離mは、19.6ミル(0.5mm)である。
【0080】
4インチにおいて、特性は実質的に低下しない。0.5秒の間に、375の走査、Y=13ミル(0.33mm)、30ミルの行高さである。10%のこぼれ信号が許容されるので、良好な走査のため、(2.6+(30−13))/30=65%の確率が得られる(図12(C)参照)。したがって33行により244の良好な走査が得られ、又は7.4走査/行が得られる(0.5秒の間に統合されたYに沿ったX走査線の線形分布を仮定した)。
【0081】
作業読取範囲の遠端部において、走査線の密度は制限要因である。図12(B)は、本発明によって配向された非点収差ビームによるマークの走査スポットを示しており、ここではコードは、スキャナの作業読取範囲の遠端部に配置されている(ミラーから8インチ)。特にスポットは楕円形をしており、楕円の短軸がY走査方向に整列するように配向されている。前記の例のように、マークが30ミルバーコードであると、図12(B)に図示した位置におけるスポット中心間の距離mは、21.2ミル(0.54mm)である。8インチのところにおいて、Y次元のdは11ミル(0.28mm)であり、したがって良好な走査に関する確率は、(2.2+(30−11))/30=70%である(図12(B)参照)。パターンは2インチの高さを有し、1インチの高さのバーコードについては、33行に対して0.5秒間に187.5の走査が行なわれる。その結果、4つの良好な試み/行が得られる。したがって前記の例においてY’スポット寸法は、さらに小さく、8インチの場合でさえ、このラベルは読み取り可能である。
【0082】
比較のため、全体的に円形スポット寸法を有するビームを考慮し、すなわちここではYスポット挙動は、Xに関するものと同じである。図12(A)は、コードがスキャナの作業読取範囲の遠端部に配置された場合、円形ビームによりマークを走査するスポットを示している。マークが30ミルバーコードである場合、図12(A)に図示した位置におけるスポット中心間の距離mは、19.6ミル(0.50mm)である。作業読取範囲の遠端部は、この点におけるX’スポット幅が13ミル(0.33mm)なので、7.5インチ(190.5mm)である。したがって良好な走査に対して、(2.6+(30−13))/30=65%の確率が得られる。しかしパターン寸法は、この場所において1.9インチであり、コードの33行を通して197の走査しかない。それにより3.9の良好な試み/行が得られる(図12(a)参照)。
【0083】
前記の議論から、本発明により説明したように配向したゲインガイド型レーザダイオードを使用したスキャナに対する作業読取範囲を述べた例について、作業読取範囲が4インチであることは明らかである(スキャナのミラーから4インチと8インチの間、又はスキャナの先端部から2インチと6インチの間)。それに対して、非点収差を含まない円形スポットビームを使用した場合、3.5インチの作業読取範囲しか得られない(スキャナのミラーから4インチと7.5インチの間、又はスキャナの先端部から2インチと5.5インチの間)。したがって開示したダイオード配向は、作業読取範囲を3.5インチ(円形スポット)から4インチへ増大する。配向が悪いゲインガイド型レーザは、さらに短い作業読取範囲を生じる。本発明は、非点収差スポット寸法を使用して作業読取範囲の拡大を達成する。なぜなら、
a)遠端部においては、密度が制限要因であるからである。本発明は、この端部における密度を変更するのではなく、さらに小さいスポット寸法を使用して、この端部における良好な走査の確率を増大した。
【0084】
b)近端部においては、非点収差は、3.5インチ〜4インチの範囲においてさらに大きなスポット寸法を引き起こすが、スポット寸法ではなく、パターン寸法が制限要因であるからである。したがって、作業読取範囲の近端部の制限は、そのまま変化しない。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、可動スキャナコンポーネントを支持するために可とう平ばねを使用するスキャナに関して、改善された支持と振動制動を提供することができる。また、精密に配向されたゲインガイド型レーザダイオードを使用して、二次元スキャナの作業読取範囲をも拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガン形の装置として構成された従来技術のバーコードリーダユニットの断面図である。
【図2】本発明に使用する二次元走査装置の簡略した断面図である。
【図3】本発明による二次元スキャナの実施例のサブアセンブリを示す前側の斜視図である。
【図4】本発明による二次元スキャナの実施例のサブアセンブリを示す後側の斜視図である。
【図5】図3及び図4に示したサブアセンブリから取り出したミラー、U字型ばね及び支持板の正面図である。
【図6】図5のA−A線に沿ったミラー、U字型ばね及び支持板の断面図である。
【図7】(A)は、レーザダイオードとフォーカスモジュールを組み込んだ、図3及び図4に示したサブアセンブリを含む二次元ビーム走査モジュールを示す図である。(B)は、ゲインガイドされたレーザダイオードの配向を示すため、図7の走査モジュール内に組み込まれたレーザダイオードとフォーカスモジュールを示す後面図である。(C)は、付加的な可とうストリップによるY次元運動を考慮した支持体と制動部分をさらに拡大して示した、図7(A)の破線の円7Cにより示された走査モジュールの詳細図である。
【図8】図7の二次元走査モジュールを含むガン形の装置として構成されたバーコードリーダユニットの断面図である。
【図9】本発明による光学部品の運動の種々の制動部分を組み込んだ一次元スキャナ構造を示す図である。
【図10】本発明による光学部品の運動の種々の制動部分を組み込んだ一次元スキャナ構造を示す図である。
【図11】(A)、(B)、(C)は、ゲインガイドされた可視光レーザダイオードの非点収差とマークの二次元走査の効果を示す一連のグラフである。
【図12】(A)、(B)、(C)は、二次元バーコード列の走査を示す図である。
【符号の説明】
500 サブアセンブリ
502 振動ミラー
504 U字型ばね
506 板
514 磁石
516 コイル
517、518 延長部
520 バランス部材
522 平ばね
526 ファスナ
528 第一支持フレーム
530 第二支持フレーム
542、544 可とうストリップ
600 フォーカスモジュールアセンブリ
611 保持部材
613 ばね
615 保持部材
617 開口
621 ノッチ
633 レーザダイオード
635 レンズ
700 スキャナモジュール

Claims (35)

  1. 異なった光反射率の部分を有する光学的に符号化されたマークを読み取るための光学走査装置において、
    光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化されたマークに光学的に向ける放射・光学手段と、
    光学的に符号化されたマークから反射されて戻った光を受信し、光学的に符号化されたマークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生する手段と、
    一方の端部が固定され、第一可とうストリップがたわむときに動くように他方の端部が自由になった第一可とうストリップと、
    前記第一可とうストリップの自由端が往復運動するように、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成する手段と、
    前記光ビームが前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、光学的に符号化されたマークを横切って走査するように、前記第一可とうストリップの自由端と共に往復運動するように前記放射・光学手段の部品を取り付けるための手段と、
    固定端部と自由端部を有する第二可とうストリップ、および、
    前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、少なくとも前記第二可とうストリップの自由端又はその近くに、前記第二可とうストリップの一部に嵌合して、前記第二可とうストリップが、前記第一可とうストリップの支持を行なうこと、又は前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を制動するようにした嵌合手段とからなることを特徴とする光学走査装置。
  2. 前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成する手段が、第一および第二の磁石を有し、これら磁石のうち一方が永久磁石であり、他方が交流駆動信号が加えられる電磁石であり、
    前記第一磁石が、第一可とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付けられおり、これと共に往復運動するようにし、
    前記第二磁石が、前記第一磁石に近接して配置されており、電磁石への交流駆動信号の印加が、永久磁石に作用する磁界を形成し、前記第一可とうストリップの自由端及び放射・光学手段の部品の往復運動を生成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  3. 前記第二可とうストリップが、第一可とうストリップの固定端に隣接した点に固定された一方の端部を有しており、
    前記嵌合手段が、前記第二可とうストリップの面と摩擦接触した第一可とうストリップの面からなることを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  4. 前記嵌合手段が、協動するように第一可とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付けられた延長部材からなり、第一可とうストリップの自由端が第一方向にたわんだとき、前記延長部材が、第二可とうストリップを押し、第二可とうストリップが、前記第一方向の前記第一可とうストリップのたわみに反するばね力を発生するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  5. 前記延長部材の端部に形成されたシリンダが設けられており、シリンダが、第二可とうストリップにその端部又はその近くにおいて接触するようになっていることを特徴とする請求項4記載の光学走査装置。
  6. 前記第二可とうストリップと前記シリンダが、可とう性プラスチック材料から構成されていることを特徴とする請求項5記載の光学走査装置。
  7. 前記第二可とうストリップが、前記第一可とうストリップの相対する側に配置された2つの可とうストリップを含むことを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  8. 前記嵌合手段が、それぞれ2つの第二可とうストリップのうち一方の面に摩擦接触する第一可とうストリップの対向面からなることを特徴とする請求項7記載の光学走査装置。
  9. 前記嵌合手段が、協動するように第一可とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付けられた一対の延長部材からなり、前記延長部材が、第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に2つの第二可とうストリップを押し、2つの可とうストリップが、前記第一可とうストリップのたわみ運動に反するばね力を発生することを特徴とする請求項7記載の光学走査装置。
  10. 2つのシリンダが設けられており、これらシリンダのそれぞれが、延長部材の1つの端部に形成されており、それぞれのシリンダが、2つの前記第二可とうストリップの1つに、その自由端又はその近くで接触するようにしたことを特徴とする請求項9記載の光学走査装置。
  11. 前記第二可とうストリップと前記シリンダが、可とう性プラスチック材料からなることを特徴とする請求項10記載の光学走査装置。
  12. それぞれの前記延長部材が、研磨した端面の方へ曲がっており、この端面が、第二可とうストリップの1つの平らな面に、その自由端又はその近くで接触していることを特徴とする請求項9記載の光学走査装置。
  13. それぞれの前記延長部材の湾曲の半径が、延長部材の湾曲部の回りにおける第一可とうストリップの変形が第一可とうストリップの損傷を引き起こさない程度に十分に大きくなっていることを特徴とする請求項12記載の光学走査装置。
  14. それぞれの前記延長部材が、ベリリウム銅合金又は同様な可とう金属から形成されていることを特徴とする請求項9記載の光学走査装置。
  15. 前記放射・光学手段が、レーザビームを発生する手段を有することを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  16. 前記放射・光学手段が、ミラーからなり、前記ミラーが、第一可とうストリップの自由端と共に動くように取り付けられた放射・光学手段の部品を構成していることを特徴とする請求項15記載の光学走査装置。
  17. 前記放射・光学手段が、第一可とうストリップの往復たわみ運動に対して実質的に直交する方向にミラーを動かす手段を有することを特徴とする請求項16記載の光学走査装置。
  18. 前記第一可とうストリップが、可とう性プラスチック材料からなることを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  19. 異なった光反射率の部分を有し、光学的に二次元に符号化されたマークを読み取るための二次元光学走査装置において、
    光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化されたマークに光学的に向けるための放射・光学手段と、
    第一振動周波数で第一方向に振動運動するように放射・光学手段の部品を取り付けるための第一支持手段と、
    第二振動周波数で第二方向に振動運動するように、前記第一支持手段を取り付ける第二支持手段を有し、前記第二方向が、前記第一方向に実質的に直交しており、前記第二周波数が、前記第一周波数よりも低く、その場合、前記第二支持手段が、
    (a)一端が固定され、反対端が第一可とうストリップの往復たわみの際に第二方向に自由に往復する第一可とうストリップと、
    (b)第二方向に第一可とうストリップの自由端の往復運動と共に往復運動するように第一支持手段を支持する手段と、
    (c)自由端と固定端を有する第二可とうストリップ、および、
    (d)第一可とうストリップの往復たわみ運動中に、第二可とうストリップの少なくとも自由端又はその近くに第二可とうストリップの一部を嵌合して、第二可とうストリップが第一可とうストリップの支持を行なうか又は第一可とうストリップの往復たわみ運動を摩擦により制動するようにした嵌合手段とを有し、
    光ビームが光学的に符号化されたマークが現われる面を横断して二次元走査パターンを構成するように、第一方向における第一往復支持手段上に取り付けられた光学部品の往復運動と、第二方向における第一可とう部材の自由端の往復運動とを同時に生成するための読み取り駆動手段、および、
    面から反射して戻った光を受信し、光学的に符号化されたマークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生する手段とからなることを特徴とする二次元光学走査装置。
  20. 前記第二可とうストリップが、前記第一可とうストリップの固定端に隣接した点に取り付けられた固定端を有しており、
    前記嵌合手段が、第二可とうストリップの面に摩擦接触した第一可とうストリップの面からなることとを特徴とする請求項19記載の二次元光学走査装置。
  21. 前記第二可とうストリップが、第一可とうストリップの相対する面に配置された2つの可とうストリップからなることを特徴とする請求項19記載の二次元光学走査装置。
  22. 前記嵌合手段が、それぞれ2つの前記第二可とうストリップの1つの面に摩擦接触した第一可とうストリップの相対する面からなることを特徴とする請求項21記載の二次元光学走査装置。
  23. 前記嵌合手段が、第一可とうストリップの自由端に対して固定的な関係で取り付けられた一対の延長部材からなり、前記延長部材が、第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、2つの第二可とうストリップを押して、2つの前記可とうストリップが、前記第一可とうストリップのたわみ運動に反するばね力を発生するようにしたことを特徴とする請求項21記載の二次元光学走査装置。
  24. 2つのシリンダを有し、これらシリンダのそれぞれが、前記延長部材のうち1つの端部に形成されており、それぞれのシリンダが、2つの前記第二可とうストリップの1つにその自由端又はその近くにおいて接触するようにしたことを特徴とする請求項23記載の二次元光学走査装置。
  25. 前記第二可とうストリップと前記シリンダが、可とう性プラスチック材料から構成されていることを特徴とする請求項24記載の二次元光学走査装置。
  26. それぞれの前記延長部材が、第二可とうストリップの1つの平らな面にその自由端又はその近くにおいて接触する研磨した端面の方に曲がっていることを特徴とする請求項23記載の二次元光学走査装置。
  27. それぞれの前記延長部の湾曲の半径が、延長部の湾曲部の回りの第一可とうストリップの変形が第一可とうストリップの損傷を引き起こさないように十分に大きいことを特徴とする請求項26記載の二次元光学走査装置。
  28. それぞれの前記延長部が、ベリリウム銅合金又は同様な可とう金属から構成されていることを特徴とする請求項23記載の二次元光学走査装置。
  29. 前記放射・光学手段が、レーザビームを発生する手段を有することを特徴とする請求項19記載の二次元光学走査装置。
  30. 前記放射・光学手段が、ミラーを有し、前記ミラーが、放射・光学手段の部品を構成していることを特徴とする請求項29記載の二次元光学走査装置。
  31. 前記レーザビームを発生する手段が、ダイオードの面が第一方向に対して実質的に平行になるように配向されたゲインガイドされたレーザダイオードからなることを特徴とする請求項29記載の二次元光学走査装置。
  32. 前記読み取り駆動手段が、一方が永久磁石であり、他方が駆動信号を加えられる電磁石である第一及び第二の磁石からなり、
    前記第一磁石が、共に往復運動するように、第一可とうストリップの自由端に対して固定的な関係で取り付けられており、
    前記第二磁石が、前記第一磁石にきわめて隣接した所定の点に取り付けられていることとを特徴とする請求項19記載の二次元光学走査装置。
  33. 前記第一往復支持手段が、高い周波数範囲で振動するように構成され、第二の往復支持手段が、低い周波数範囲で振動するように構成され、
    前記電磁石に加えられる駆動信号が、高い周波数範囲内の周波数を有する第一信号成分と低い周波数範囲内の周波数を有する第二信号成分との重畳からなることを特徴とする請求項32記載の二次元光学走査装置。
  34. 異なった光反射率の部分を有し、光学的に二次元に符号化されたマークを読み取るための二次元光学走査装置において、
    光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化されたマークに光学的に向ける放射・光学手段と、
    第一振動周波数で第一方向に、第二振動周波数で第二方向に前記光ビームの振動運動を生成するように、前記放射・光学手段の光学部品を取り付けるための手段であって、前記第二方向が、実質的に前記第一方向に対して直交しており、前記第二周波数が、前記第一周波数より低く、前記放射・光学手段が、ダイオードチップの面が実質的に前記第一方向に対して平行になるように配向されたゲインガイド型レーザダイオードからなっている、前記放射・光学手段の光学部品を取り付けるための手段と、
    前記光ビームが、光学的に符号化されたマークが現われる面を横切って二次元走査パターンを構成するように、前記第一及び第二両方向に光学部品の往復運動を同時に生成するための読み取り駆動手段と、および、
    面から反射して戻った光を受信し、光学的に符号化したマークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生する手段からなることを特徴とする二次元光学走査装置。
  35. 前記ゲインガイド型レーザダイオードが、ダイオードチップの面に対して垂直な面と、前記第二方向に対して平行な面を決定するハウジングの円周に沿った点にインデックス表示部を有するハウジングからなることを特徴とする請求項34記載の二次元光学走査装置。
JP22548393A 1992-09-10 1993-09-10 光学走査装置 Expired - Fee Related JP3639314B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US943232 1992-09-10
US07/943,232 US5373148A (en) 1989-10-30 1992-09-10 Optical scanners with scan motion damping and orientation of astigmantic laser generator to optimize reading of two-dimensionally coded indicia

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH087024A JPH087024A (ja) 1996-01-12
JP3639314B2 true JP3639314B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=25479279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22548393A Expired - Fee Related JP3639314B2 (ja) 1992-09-10 1993-09-10 光学走査装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3639314B2 (ja)
KR (1) KR940007730A (ja)
CN (1) CN1039460C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100326749B1 (ko) * 1999-07-23 2002-03-13 이태진 폐타이어를 이용한 배가스에 함유된 악취유발물질 제거방법
CN106610554B (zh) * 2015-10-27 2022-03-29 杭州洲玉科技有限公司 一种防弹防破坏的监控镜头和监控装置
CN109840522B (zh) * 2019-01-08 2023-06-20 河北科技大学 一种大棒端面标记方案及字符图像矫正方法
CN115933162B (zh) * 2022-09-22 2024-03-12 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种承载装置和微扫描超分辨率系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0366890A3 (en) * 1988-10-31 1991-09-25 Symbol Technologies, Inc. Laser diode scanner with enhanced visibility over extended working distance
US5099110A (en) * 1989-10-30 1992-03-24 Symbol Technologies, Inc. Power saving scanning arrangement
JP2570237B2 (ja) * 1990-08-07 1997-01-08 オムロン株式会社 光スキャナ、振動装置、光学装置及び光ビ−ムプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH087024A (ja) 1996-01-12
CN1039460C (zh) 1998-08-05
KR940007730A (ko) 1994-04-28
CN1083953A (zh) 1994-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5373148A (en) Optical scanners with scan motion damping and orientation of astigmantic laser generator to optimize reading of two-dimensionally coded indicia
US5945659A (en) Electromagnetically activated scanner with suspended scanner component and stop
US6056200A (en) Scan module with pin stop
CA2037304C (en) Scanning arrangements
EP0818750B1 (en) Slim scan module
US5665954A (en) Electro-optical scanner module having dual electro-magnetic coils
US6360949B1 (en) Retro-reflective scan module for electro-optical readers
US5374817A (en) Pre-objective scanner with flexible optical support
US5486944A (en) Scanner module for symbol scanning system
US5479000A (en) Compact scanning module for reading bar codes
JPH05225370A (ja) 高周波数低応力走査要素を有する高速走査装置
US5481099A (en) Scanning arrangement for the implementation of omni-directional scanning patterns over indicia
JP2002163601A (ja) バーコード・リーダーにおけるコンパクトな光学・走査複合モジュール
US6722566B1 (en) Electro-optical scan module using selectable mirrors
US6347744B1 (en) Retroreflective scan module for electro-optical readers
EP0827102B1 (en) Compact bar code scanning arrangement
US6932274B2 (en) Vibration reduction in electro-optical readers
JP3639314B2 (ja) 光学走査装置
EP0624852A2 (en) Scanner module for symbol scanning system
US6616042B1 (en) Clamp assembly for detachably clamping spring in electro-optical system for reading indicia

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees