JPH087024A - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

Info

Publication number
JPH087024A
JPH087024A JP5225483A JP22548393A JPH087024A JP H087024 A JPH087024 A JP H087024A JP 5225483 A JP5225483 A JP 5225483A JP 22548393 A JP22548393 A JP 22548393A JP H087024 A JPH087024 A JP H087024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible strip
scanning device
optical scanning
flexible
free end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5225483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3639314B2 (ja
Inventor
Debuookisu Pooru
デヴォーキス ポール
Maaron Emaniyueru
マーロン エマニュエル
Metoritsukii Borisu
メトリツキー ボリス
Shiepaado Hawaado
シェパード ハワード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/943,232 external-priority patent/US5373148A/en
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Publication of JPH087024A publication Critical patent/JPH087024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639314B2 publication Critical patent/JP3639314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学走査装置に使用する可とう支持構造の垂
れ下がりを減少する。 【構成】 光学スキャナにおいて、ビーム走査運動を生
成するコンポーネントは、第一可とうストリップ又は平
ばねに取り付けられている。第一可とうストリップに隣
接する1つ又は複数の付加的な可とうストリップは、付
加的な支持を提供し、走査コンポーネントの重量を受け
て第一可とうストリップが垂れ下がることを防止する。
付加的な可とうストリップは、第一可とうストリップの
低い周波数の運動を摩擦により制動し、オペレータによ
るスキャナの運動から誘起される振動のために生じるス
キャナへの干渉を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードスキャナの
ような光学走査装置に関し、さらに詳細には、二次元又
は多重線タイプのバーコードを走査することができる光
学走査装置に使用するために改善されたレーザ走査モジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】バーコードリーダのような光学読み取り
装置は、今では全く一般的なものである。典型的にはバ
ーコードは、一連の符号化記号を含み、それぞれの記号
は、典型的には長方形の形をした一連の明るい領域及び
暗い領域からなる。暗い領域の、すなわちバーの幅及び
/又はバーの間の明るいスペースは、符号化された情報
を表示している。
【0003】バーコードリーダは、符号を照射し、符号
から反射した光を感知して、符号記号の幅及びスペース
を検出し、符号化データを引き出す。バーコード読み取
りタイプのデータ入力システムは、広範囲のアプリケー
ションに対してデータ入力の効率と精度を改善する。こ
のようなシステムにおけるデータ入力が容易であること
は、さらに頻繁で詳細なデータ入力を促進し、例えば効
率的な目録、作業進行の追跡等を提供する。
【0004】種々の走査装置が周知である。特に有利な
1つのタイプの読み取り装置は、記号にわたってレーザ
ビームのような光ビームを走査する光学スキャナであ
る。米国特許第4387297号明細書及び同第476
0248号明細書によって開示されているこのタイプの
レーザスキャナシステム及びコンポーネントは、一般に
異なった光反射率の部分を有するマークを、すなわち特
にユニバーサルプロダクトコード(UPC)タイプのバ
ーコード記号を、手持ち式又は定置式のスキャナから所
定の作業範囲又は読み取り距離のところで読み取るよう
に構成されている。
【0005】図1は、ピストルグリップタイプのハンド
ル53を有するガンの形の装置として構成された従来技
術のバーコードリーダユニット10の例を示している。
軽量プラスチックハウジング55は、レーザ光源46、
検出器58、光学及び信号処理回路、及びCPU40、
並びに電源又はバッテリー62を収容している。ハウジ
ング55の前端部にある光透過窓56は、出射光ビーム
51が出ることを可能にし、戻り反射光52が入ること
を可能にしている。リーダ10は、リーダ10を記号か
ら離した位置から、すなわち記号に接触させずに又は記
号にわたって動かしながら、ユーザによってバーコード
記号70に向けるように構成されている。
【0006】その他に、図1に示されたように、適当な
レンズ57(又は複合レンズシステム)を、適当な基準
面において走査スポットになるように走査されたビーム
を収束させるために使用してもよい。半導体レーザダイ
オードのような光源46は、レンズ57の光軸に光ビー
ムを導入し、ビームは、部分的に銀めっきしたミラー4
7、及び必要な場合にはその他のレンズ又はビーム整形
構造を通過する。ビームは、トリガスイッチ54を引い
たとき付勢される走査モータ60に連結された振動ミラ
ー59から反射される。ミラー59の振動は、反射ビー
ムを所望のパターンで前後に走査させる。
【0007】種々のミラー及びモータ構造が、所望の走
査パターンでビームを動かすために使用できる。例えば
米国特許第4251798号明細書は、それぞれの面に
平面鏡を有する回転ポリゴンミラーを開示しており、そ
れぞれのミラーは、記号に交差する走査線に追従する。
米国特許第4387297号及び同第4409470号
明細書は、両方とも平面鏡を使用し、この平面鏡は、ミ
ラーを取り付けた駆動軸の回りで交互の周方向に繰り返
し往復するように駆動される。米国特許第481666
0号明細書は、全体として凹面鏡部分及び全体として平
面鏡部分から構成されたマルチミラー構造を開示してい
る。マルチミラー構造は、マルチミラー構造を取り付け
た駆動軸の回りで交互の周方向に繰り返し往復駆動され
ている。
【0008】記号70により反射して戻った光52は、
窓56を通って戻り、検出器58に供給される。図1に
示すリーダ10において、反射された光は、ミラー59
及び一部銀めっきしたミラー47から反射され、光検出
器58に当たる。検出器58は、反射した光52の強度
に比例したアナログ信号を形成する。ボード61上に取
り付けられたディジタル変換回路は、検出器58からの
アナログ信号を処理して、パルス信号を形成し、ここで
は幅とパルス間の間隔は、バーの幅とバー間のスペース
に対応している。ディジタル変換器は、エッジ検出器又
は波形整形回路として使われ、ディジタル変換器によっ
てセットされた閾値は、アナログ信号のどの点がバーの
エッジを表わすかを決定する。ディジタル変換器からの
パルス信号は、解読器(デコーダ)に供給され、一般的
にはプログラムされた制御マイクロプロセッサ40に供
給される。典型的にはマイクロプロセッサ解読器40
は、プログラムメモリ及びランダムアクセスデータメモ
リに結合されている。解読器は、第一にディジタル変換
器からの信号のパルス幅と間隔を判定する。解読器は、
それから幅と間隔を解析して、合理的なバーコードメッ
セージを見出し解読する。これは、適当な符号規格によ
って定義されたような合理的な文字及び順序を認識する
ための解析を含む。これは、走査した記号が従う特定の
規格の初期認識を含んでいてもよい。こうした規格の認
識は、典型的には自動認識と称する。
【0009】記号70を走査するため、ユーザは、バー
コードリーダユニット10を向け、可動トリガスイッチ
54を操作し、光ビーム51、走査モータ60及び検出
器回路を起動する。走査ビームが可視光であれば、オペ
レータは、記号が現われた表面上の走査パターンを見る
ことができ、したがってリーダ10のねらいを調節する
ことができる。光源46から発生する光が、わずかに可
視光であれば、光学システムに照準光を含めてもよい。
照準光は、必要な場合には、可視光スポットを発生し、
このスポットは、固定してもよく、又はレーザビームと
同様に走査してもよく、ユーザは、トリガスイッチを引
く前に、記号にリーダユニットを向けるためにこの可視
光を利用する。
【0010】リーダ10は、ポータブルコンピュータ端
末として動作することもできる。その場合、バーコード
リーダ10は、前述の米国特許第4409479号明細
書に記載されたようなキーボード48とディスプレイ4
9を有する。一般的に前述したタイプの多くの従来技術
のスキャナでは、往復運動するように1つ又は複数の光
学部品を支持するために、可とう支持手段が設けられて
いる。このような支持構造は、図1に独立して示されて
いないが、典型的には可とう支持体が、走査モータ60
の起動に応答してその角振動運動を可能にするようにミ
ラー59を支持する。重量を減少し長い動作をさらに快
適便利にするため、スキャナの寸法を減少する場合、製
造業者は、ミラー及びその支持構造部の寸法を減少する
ことを試みている。しかし平らなストリップ材料から形
成された多くの可とう支持構造は、ミラーを支持するた
めに十分な物理的強度が欠けている。その結果、ミラー
は、レーザ光源46に関するミラーの光学的アライメン
トを壊すような垂れ下がりを生じる傾向を有する。
【0011】また、ある種の走査の用途においては、き
わめて低い周波数で、例えば20Hz又はそれ以下で走
査することが望まれる。このことは、特に光学的に符号
化された情報の2つ又はそれ以上の線を含むマークを走
査するため、2つの異なった方向に光学的に走査する装
置に当てはまる。このような二次元符号を読み取るた
め、第一の方向(例えばX方向)が比較的高速で走査さ
れ、一方第二の方向(例えばY方向)は、低速で走査さ
れる、このことは、比較的高密度のX方向走査線を有す
るラスタ又は同様な二次元走査パターンを形成する。し
かしこのように低速でミラー又はその他の光学部品を動
かすための可とう支持構造は、オペレータがスキャナを
支持する手の動きにより生じる低周波ジッタの影響を受
け易い。典型的に手の運動は、2Hz−10Hzのオー
ダの雑音振動を含み、このような振動は、低速走査支持
機構の振動を引き起こし、走査パターンを壊す。
【0012】従来技術のスキャナによる別の問題は、特
に二次元記号を読み取るように設計されたスキャナの作
業読取範囲に関する。作業読取範囲は、ビームパターン
がバーコード記号を横切る場合に、走査パターンが正確
な解読を可能にするために十分である範囲として定義さ
れる。二次元走査パターンは、第一方向(X)に有限の
数の線を有する。スキャナが走査される面に近付くと、
走査パターンは小さくなり、線は互いに近付く(高線密
度)。しかし、オペレータがスキャナを遠く離して動か
すと、走査パターンは拡大され、線は遠く離れる(線密
度の低下)。したがってスキャナと記号の間の距離が、
典型的には数インチの長さにすぎないスキャナの作業読
取範囲から外れた場合、二次元パターンにおける走査線
の密度は、二次元バーコードの正確な読取りを妨げるほ
ど低く低下する。したがってこの二次元走査システム
は、記号の適当な読取りのため、記号からの距離の比較
的狭い範囲内に配置しなければならず、このことは、操
作を不便にし、困難にする可能性がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、走査
コンポーネントを可動に支持するため光学走査システム
に使用する可とう支持構造の垂れ下がりを減少すること
にある。本発明の別の目的は、光学スキャナを保持する
オペレータの手の動きにより生じるような低周波雑音振
動の影響を受けにくい低周波走査振動を可能にする可と
う支持構造を提供することにある。
【0014】本発明のその他の目的は、特に光学的に符
号化された情報の2つ又はそれ以上の線を含むマークを
読み取るため、2つの異なった方向に走査パターンを形
成するように配置されたスキャナの性能を改善すること
にある。比較的高い周波数で第一の方向に走査運動を生
じる手段、及び比較的低い周波数で第二の方向に走査運
動を生じる手段を有するスキャナにおいて、本発明の1
つの特定の目的は、第二方向に走査を行なう手段の動作
を崩壊させる低周波振動を除去することにある。
【0015】本発明の別の目的は、二次元光学スキャナ
の作業読取範囲を拡大することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の光学走査装置は、異なった光反射率の部分
を有する光学的に符号化されたマークを読み取るための
光学走査装置において、光ビームを放射し、前記光ビー
ムを光学的に符号化されたマークに光学的に向ける放射
・光学手段と、光学的に符号化されたマークから反射さ
れて戻った光を受信し、光学的に符号化されたマークの
異なった光反射率に対応する電気信号を発生する手段
と、一方の端部が固定され、第一可とうストリップがた
わむときに動くように他方の端部が自由になった第一可
とうストリップと、前記第一可とうストリップの自由端
が往復運動するように、前記第一可とうストリップの往
復たわみ運動を生成する手段と、前記光ビームが前記第
一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、光学的に
符号化されたマークを横切って走査するように、前記第
一可とうストリップの自由端と共に往復運動するように
前記放射・光学手段の部品を取り付けるための手段と、
固定端部と自由端部を有する第二可とうストリップ、お
よび、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間
に、少なくとも前記第二可とうストリップの自由端又は
その近くに、前記第二可とうストリップの一部に嵌合し
て、前記第二可とうストリップが、前記第一可とうスト
リップの支持を行なうこと、又は前記第一可とうストリ
ップの往復たわみ運動を制動するようにした嵌合手段と
からなることに特徴がある。
【0017】また、前記本発明の光学走査装置におい
て、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成
する手段が、第一および第二の磁石を有し、これら磁石
のうち一方が永久磁石であり、他方が交流駆動信号が加
えられる電磁石であり、前記第一磁石が、第一可とうス
トリップの自由端に対して固定的関係で取り付けられお
り、これと共に往復運動するようにし、前記第二磁石
が、前記第一磁石に近接して配置されており、電磁石へ
の交流駆動信号の印加が、永久磁石に作用する磁界を形
成し、前記第一可とうストリップの自由端及び放射・光
学手段の部品の往復運動を生成するようにしたことにも
特徴がある。
【0018】さらに、前記本発明の光学走査装置におい
て、前記第二可とうストリップが、第一可とうストリッ
プの固定端に隣接した点に固定された一方の端部を有し
ており、前記嵌合手段が、前記第二可とうストリップの
面と摩擦接触した第一可とうストリップの面からなるこ
とに特徴がある。
【0019】
【作用】本発明においては、実際に走査コンポーネント
を支持する第一の可とうストリップ又は平らなバネに隣
接した1つ又は複数の付加的な可とうストリップを提供
する。これらストリップは、走査コンポーネントの重量
による第一可とうストリップによる垂れ下がりを防止す
る支持を提供し、オペレータによるスキャナの運動から
誘起される振動により引き起こされることがある走査と
の干渉を防止するため、第一可とうストリップの低周波
運動を制動する。本発明による二次元スキャナも、ビー
ムの非点収差がスキャナから遠く離れた点における早い
方向の走査線密度の減少を保障するように配向されたゲ
インガイドされた可視光レーザダイオードを使用する。
【0020】1つの観点において、本発明は、光反射率
の異なる点を有する光学的に符号化されたマークを読み
取る光学走査システムを含む。システムは、光ビームを
放射し、光ビームを光学的に符号化されたマークに光学
的に向けるコンポーネント、及び光学的に符号化された
マークから反射されて戻った光を受信し、マークの光反
射率の相違に対応する電気信号を発生する検出器を含
む。しばしば「平ばね」と称する第一の可とうストリッ
プは、一方の固定端部、及び平ばねのたわみの際に自由
に動く反対側の端部を有する。永久磁石及び電磁石のよ
うな手段は、平ばねの自由端が振動するようにこの平ば
ねの往復のたわみを行なうために設けられている。放射
を行なう光学部品の1つは、平ばねの自由端と共に往復
運動する。その結果、光ビームは、平ばねタイプの第一
の可とうストリップの往復たわみ運動の間に、光学的に
符号化されたマークを横切って走査する。システムは、
固定端と自由端を有する第二の可とうストリップ、及び
平ばねのたわみの間に自由端又はその近くにおいて第二
の可とうストリップの一部にはまる嵌合手段をも含む。
第二可とうストリップは、第一可とうストリップのため
支持を行ない、及び/又は第一可とうストリップの往復
たわみ運動の制動を行なう。
【0021】別の観点において、上記のようなシステム
は、二次元走査に適合する。この第二のシステムは、光
学部品のため取り付けを行ない、第一の方向に第一の振
動周波数で、第二の方向に第一の振動周波数より低い第
二の周波数で、光ビームの振動運動を行なわせる。第一
の可とうストリップ又は「平ばね」は、第二方向にビー
ムの運動を行なわせるために必要なコンポーネントの可
とう支持を行なう。典型的には平ばねは、第一方向の走
査を行なうため、振動用のコンポーネントを取り付ける
手段も支持する。その結果、平ばねによって支持される
質量は大きくなり、その振動周波数はかなり低い。した
がって第二可とうストリップによって提供される付加的
な支持と制動は、このような二次元スキャナの特性と耐
久性を顕著に改善する。
【0022】典型的には本発明は、2つの付加的な可と
うストリップを使用する。可とうプラスチック材料、例
えばマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)に
よって、第一及び第二の可とうストリップを形成するこ
とができる。本発明は、付加的な可とうストリップの嵌
合のいくつかの異なった形も含んでいる。例えば第二可
とうストリップの平らな面は、平ばねの面に摩擦によっ
て嵌合してもよい。その代わりに第一に平ばねの自由端
と共に動くように取り付けられた延長部は、その自由端
の又はその近くの点においてそれぞれ付加的な可とうス
トリップの表面の部分に嵌合される。延長部は、対応す
る付加的な可とうストリップの表面に直接嵌合する研磨
した端面に向かって曲がっていてもよく、又は延長部の
端部は、可とうストリップに接触するためプラスチック
シリンダを支持してもよい。
【0023】その他の観点において、本発明は、特別に
配向したレーザビームを使用して二次元マークを走査す
る方法及びシステムを提供する。典型的には本発明のこ
の観点は、ゲインガイドした可視光レーザダイオードを
使用する。このような装置からのビームは、非点収差を
有する。ダイオードチップに比較的近い点において、ダ
イオードチップの平面に対して平行な次元におけるビー
ムの横断面の幅は、ダイオードチップの平面に対して垂
直な次元におけるビームの横断面の高さよりも小さい。
しかしながらダイオードチップから遠い点においては、
ビームの横断面の幅は、ビームの横断面の高さよりも大
きい。二次元走査において、レーザビームは振動させら
れ、ビームの横断面幅が、マークの線の方向に実質的に
対応する第一の方向に、マークを横切って動くようにす
る。典型的にはこの方向は第一走査方向でもある。ゲイ
ンガイドされたレーザダイオードのこの配向は、スキャ
ナが符号化されたマークからさらに遠くに離れたとき、
走査線のさらに低い密度を補償する。その結果、二次元
スキャナの有効作業読取範囲は、スキャナの先端部から
さらに遠い点まで拡大される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面により詳細
に説明する。本実施例では、「indicia(マーク)」と
いう用語は、一般にバーコード記号と称する種々の幅の
交互のバーとスペースから構成された記号パターンだけ
でなく、広くその他の一次元及び二次元のグラフィック
パターン、及び英数字を含むものとする。一般に「indi
cia(マーク)」という用語は、光ビームによって走査
し、反射又は散乱した光を検出することによってパター
ン又は情報の種々の点の光反射率の相違を表すものとし
て認識又は識別できるあらゆるタイプのパターン又は情
報に適用してもよい。バーコード記号は、本発明が走査
できる「indicia(マーク)」の一例である。
【0025】まず、二次元スキャナについて一般的に説
明する。図2は、二次元又は二軸走査パターンを実現す
る代表的な走査装置200を示している。図示したよう
に、ホルダ202は、一対のアーム206及び208を
有するU字型ばね204を含んでいる。走査部品、例え
ば光反射器又はミラー210は、アーム208の自由端
に固定的に取り付けられている。永久磁石212は、ホ
ルダ202の反対側端部、すなわちアーム206の端部
に取り付けられている。基部218に取り付けられた直
立部材216は、永久磁石212にきわめて隣接して電
磁石214を支持している。電気入力リード線220
は、電磁石214のコイルに付勢電流又は駆動信号を供
給する。
【0026】アーム206と永久磁石212は、全体的
に平らなばね部材222の一方の端部222aに取り付
けられている。平らなばね部材222の他方の端部は、
適当な固定装置により基部218に取り付けられてい
る。ミラー210の質量は、U字型ばね204の等価質
量よりもずっと大きくてもよい。平らなバネ222は、
板ばね、可とう金属箔又は平らな棒のようなあらゆる適
当な可とう材料から作ることができる。以下に述べる好
適な実施例は、平らなばねを形成するため、マイラー
(登録商標)又はカプトン(登録商標)のようなプラス
チック材料からなるフラットストリップを使用する。U
字型ばね構造204、206、208を含むホルダは、
ベリリウム銅合金のようなあらゆる適当な弾性又は可と
う性金属材料から構成できる。
【0027】図8に1070で示すように、二次元のバ
ーコードは、光学的に符号化された情報の一連の行又は
線を有する。行が実質的に水平に示されたX方向に配向
されていれば、行は互いにY方向(垂直)に配置されて
いる。情報のそれぞれの行又は線は一連の符号化された
記号を有し、それぞれの記号は、典型的には長方形の形
の一連の明るい領域及び暗い領域から構成されている。
暗い領域、すなわちバーの幅、及び/又はバーの間の明
るいスペースの幅は、行又は線における符号化された情
報を表す。符号1070のような二次元マークを読み取
るため、ラスタタイプの走査パターン等によりマークを
走査することは望ましい。このような走査パターンにお
いて、一連の実質的に水平かつ実質的に平行な走査線
が、上部水平走査線から多数の中間水平走査線によって
下方へ進行し下部水平走査線へとマークを横切って、マ
ークを含む所望の走査範囲を均一にカバーする。
【0028】走査装置200(図2)を使用するラスタ
タイプの走査パターンを達成するため、U字型バネ20
4及び平ばね222は、互いに直交する平面内で振動す
るように配置できる。図面に示すように、U字型ばね2
04のアームは、X−Z面内で振動し、平ばね222は
X−Y面内で振動する。ホルダ構造202のこの配置を
介して、ミラー又はスキャナコンポーネント210は、
第一及び第二の対の走査端部位置の間において、第一及
び第二の交互の円周方向に角振動運動を行なうように取
り付けられている。U字型ばね204は比較的硬く作る
ため、形、寸法及び材料が選択される。U字型ばね20
4がそのX−Z面内の振動の間に支持しなければならな
い質量は、比較的小さい(実質的にミラー210の質量
だけに等しい)。それに対して平ばね222の形、寸法
及び材料は、バネ222を比較的たわみ易くするように
選択される。平ばね222がそのX−Y面内の振動の間
に支持しなければならない質量も、比較的大きい(実質
的にミラー210の質量、磁石212の質量及びU字型
ばね204の質量を加算したものに等しい)。その結
果、U字型ばね204は、X−Z面内で高い周波数範
囲、典型的には200〜800Hzの範囲で振動し、一
方、平ばね222は、X−Y面内で低い周波数範囲、典
型的にはほぼ5〜200Hzで振動する。
【0029】電磁石214は、典型的にはコアとコイル
が完全に同心的になって、寸法と重量を最小にするよう
に、回りにコイルを巻いたコア又はボビンを有する。コ
アは、どのような適当な計量材料から構成してもよい。
コイルを通って電流が流れていないとき、U字型ばね2
04及び平ばね222の弾性特性は、ミラー210をそ
の停止位置に引き戻す(基本的に図2に示す位置)。コ
イルを通って電流が導入されると、コイルと永久磁石2
12の磁界の間の相互作用によって、力のモーメントが
生じ、磁石212(取り付けられたU字型ばね204、
平ばね222及びミラー210と共に)は、平衡位置か
ら動かされる。この力のモーメントは、永久磁石212
を、ボビン及びコイルの方向へ又はここから離れる方向
へ動かす。このような運動の結果、U字型ばね204及
び平ばね222によってばね力が生成され、これは、永
久磁石212及びミラー210をその停止位置へ戻す傾
向を有する。加える電流の極性を逆にすれば、磁力の方
向及びそれに反するばね力の方向は逆になる。したがっ
て、電磁石214に加えられる電流は、正弦波、パルス
信号、のこぎり波等のような周期的なAC信号の形をし
ていれば、合成磁力は、前後の(図面においては左右
の)永久磁石212の振動運動を引き起こす。
【0030】電磁石214により単一永久磁石212に
加えられる振動力は、電磁石214のコイルを駆動する
ために端子220に加えられる駆動信号を注意深く選択
することによって、両方のばね204及び222に所望
の振動を開始させることができる。特に電磁石に加えら
れる駆動信号は、異なった周波数の2つの周期信号の重
畳したものからなる。第一の信号成分は、U字型ばね2
04の振動周波数に相当する高い周波数範囲内の周波数
を有する。第二の信号成分は、平ばね222の振動周波
数に相当する低い周波数範囲内の周波数を有する。した
がって、永久磁石212に加えられる振動磁力は、駆動
信号内の2つの成分信号に相当する2つの異なった周波
数成分を含んでいる。2つのばね204と222の異な
った周波数振動特性のため、それぞれのばねは、その固
有振動周波数だけで振動する。したがって、電磁石21
4がこのような重畳信号で駆動された場合、U字型ばね
204は、高い周波数範囲内の周波数で振動し、平ばね
222は、低い周波数範囲内の周波数で振動する。
【0031】記号の走査のために必要な振動の角度振幅
は、記号の寸法に依存し、典型的には少なくとも光学的
に10度〜30度である。ホルダ装置202により形成
される走査線による角度振幅の増大は、所定の用途にと
って望ましく、非対称寸法を有する、すなわち異なった
長さのアームを有するU字型ばね204を構成すること
によって容易に達成できる。このようなばね構造は、共
振非対称走査素子を提供する。したがって特定の実施例
において、アーム208は、少なくとも2:1の比だけ
アーム206よりも短い。したがって非対称寸法のU字
型ばねは、結果としてラスタタイプパターンにおいてさ
らに長いX方向走査線を生じる。
【0032】対称寸法のU字型ばねよりも100%程度
の増加とすることができる角度振幅の増加に加えて、非
対称寸法のU字型ばねは、もはやばねの曲線部分に節点
が位置決めされないので、金属疲労及びクラッキングに
対するさらに高い耐久性を提供する。このタイプの構造
は、基部に伝達される振動が少ないという利得も提供す
る。なぜならU字型ばねは、磁石端部において保持され
ているだけであり、磁石の角運動は、走査コンポーネン
ト又はミラー210のものより複数倍低くすることがで
きるからである。
【0033】次に、二次元スキャナの好適な実施例を説
明する。本発明の好適な実施例は、図4〜図8に示され
ている。この実施例において走査コンポーネントは、ミ
ラー502である。U字型ばねは、ミラーを通る垂直軸
の回りで回転振動を行なうようにミラー502を支持
し、X方向ビーム走査運動を行ない、平ばね522は、
水平軸の回りで振動を可能にするようにたわみ、Y方向
ビーム走査運動を行なう。
【0034】サブアセンブリ500は、低い周波数のた
わみを行なうために幅広い平ばね522を使用する。ば
ね522は、典型的にはマイラー(登録商標)又はカプ
トン(登録商標)のような可とう性プラスチック材料の
平らなシートから構成される。平ばね522の低い方の
端部は、2つ又はそれ以上の穴を有し、ここをファスナ
(ボルト、リベット、ピン等)が通り、サブアセンブリ
500を走査モジュール700内に組み込む場合(図7
参照)、低い方の端部が、ばね522の“固定”端部に
なるようにする。
【0035】平ばね522の上側自由端は、永久磁石5
14、U字型ばね504及びミラー502を支持してい
る。さらに特定すれば、平ばね522の上端部は、前側
延長板517とL字型ブラケットの下端部の間にはさま
れている。前側延長板517とL字型ブラケットの下端
部は、2つのファスナ(リベット又はピン等)によって
共に保持されている。それから支持板506の側部が、
同様なファスナによってL字型ブラケットの垂直部分に
取り付けられる。第二延長部518は、L字型ブラケッ
トの下部に取り付けられ、又は平ばねとブラケットの間
にはさまれている。この実施例において延長部517及
び518は、典型的にはベリリウム銅合金のような可と
う材料から形成されている。延長部は、下方へ、平ばね
522の自由端から離れる方へ曲がっている。延長部5
17及び518の端部は、研磨した端面を有する。延長
部517及び518の機能については、後で詳細に説明
する。
【0036】図4に示すように、板506は、この板の
後面右側近くに取り付けられた永久磁石514を支持し
ている。U字型ばね504のアーム508の端部は、磁
石514の位置の反対側(図3と図4を比較)の前面の
点において板506に取り付けられている(図6)。サ
ブアセンブリ500は、支持板506及びここに取り付
けられたコンポーネントと共に動くように取り付けられ
たバランス部材520も有する。図示した例においてバ
ランス部材520は、L字型ブラケットの下側水平アー
ムの後に取り付けられており、ここをファスナが通り、
ブラケットと支持板506を、板ばね522の上端部に
取り付ける。また、支持板506、L字型ブラケット及
びバランス部材は、単一の統合コンポーネントとして形
成してもよい。
【0037】バランス部材520は、ほぼ板506の下
端部から突出しており、平ばね522の下を通ってい
る。部材520は、その質量が、平ばね522がたわむ
水平ピボット軸に関して、ミラー502、ばね504、
板506及び磁石514の質量と実質的にバランスがと
れるように構成されている。バランス部材も、平ばねが
たわむ間に動くコンポーネントの総合質量を増加するこ
とによって、板ばね522が振動する共振周波数を低下
させる。バランス部材520の端部は、後で説明するよ
うに、ストッパとして作用するために後方へ曲がってい
る。
【0038】バランス部材520、ミラー502、ばね
504、延長板517、板506及び磁石514は、す
べてばね522がたわむとき、板ばね522の自由端と
共に運動する。したがってばね522が振動するとき振
動する質量は、比較的大きい。ばね522の材料も、比
較的たわみ易いものであり、例えばマイラー(登録商
標)又はカプトン(登録商標)である。したがって平ば
ね522は、ほぼ5〜15Hzの範囲内のような比較的
低い周波数範囲内の特性周波数で振動する。
【0039】それに対してU字型ばねは、ミラー502
の質量だけを支持し、比較的硬く、比較的高い周波数で
振動する。この実施例においてU字型ばね504は、平
ばね522の延長部又は軸長さに対して、ほぼ90°だ
け回転され又は角度を付けられている。U字型ばねは、
図2におけるばね204に関連して前述したように、ベ
リリウム銅又は同様な材料であってもよい。図3及び図
5に示すように、ミラー502は、その一端において短
くなった横断幅を有し、全体として長方形ネック部分を
形成している(図5の左側)。U字型ばね504の反対
側エッジに形成された内側に折り返したクリップ状部材
又はグリップアーム512は、ミラー502の長方形ネ
ック部分をクランプしている。ネック部分の右側におい
て(図5)、ミラー502は、側方及び垂直両方にかな
り広くなっており、走査の間に反射のために大きな面を
提供するようになっている。したがってミラー502と
ばね504は、ばね504の振動に関するミラーの回転
軸がミラー502の拡大された部分を垂直に通るような
寸法に構成されている。
【0040】図7に示すように、平ばね522を形成す
るマイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料
のシートの下端部は、適当なファスナ526によって取
り付けられており、それにより第一支持フレーム528
と第二支持フレーム530の間にクランプされている。
支持フレーム528と530は、典型的にはベリリウム
銅合金のような非磁性材料から形成されている。第二支
持フレーム530は、永久磁石514にきわめて隣接し
た位置に電磁石516を支持している。第一支持フレー
ムは、レーザダイオードとフォーカスモジュール600
を支持している。
【0041】米国特許第4923281号明細書では、
本実施例におけるモジュール600として使用するに適
したレーザダイオードと光学モジュールの一例を開示し
ている。この構成を使用する場合、モジュール600
は、東芝により製造されたTOLD9201.138の
ようなゲインガイドされたタイプの可視光レーザダイオ
ード(VLD)633を有する。レンズ635は、ミラ
ー502へ転送するビームを準備するために必要なら
ば、レーザダイオード633からのビームを収束させ
る。モジュールは、2つのテレスコピック保持部材61
1及び615、及びレーザダイオード633とレンズ6
35の間に配置されたバイアスばね613を有する。一
方の保持部材611は、レーザダイオード633に取り
付けられており、他方の保持部材615は、レンズ63
5を保持している。第二保持部材615は、レンズ63
5を通過する光のため開口絞り617を有する。
【0042】典型的にはモジュール600は、支持フレ
ーム528に取り付ける前に組み立てられ、焦点を調整
される。実際のフォーカスの間に、レーザダイオードと
フォーカスモジュールアセンブリ600は、2つの保持
部材611及び615を徐々に伸縮するとき、レーザビ
ーム、レンズ及び開口絞りの配向を決定するノッチ又は
キー溝を嵌合するため、キー又はチャック要素を有する
ジグに保持される。所望のフォーカスが達成されるとす
ぐに、2つの保持部材は、にかわ又はエポキシのような
接着剤を使用して、又はステーキング、スポット溶接、
超音波溶接等のような取り付けによって、互いに永久的
に固定される。
【0043】ダイオード633のようなゲインガイドさ
れたレーザダイオードは、ハウジングの底部に長方形ノ
ッチ621を有するように製造されている。ノッチ62
1は、ダイオードハウジング内におけるレーザダイオー
ドノーチップの配向を決定している。特にノッチがハウ
ジングの後面垂直軸に対応する(図7(a)に示すよう
に底部又は頂部)ように位置決めされたハウジングによ
って、3つのリード線のうち2つは水平軸に沿ってい
る。このような位置において、ハウジング内のレーザダ
イオードチップは、水平軸に沿っても整列されている。
レーザダイオード保持部材611は、ノッチ又はキー溝
を有し、これは、レーザダイオードハウジングの底部に
あるノッチ621と同じ配向を有してもよく、又はこれ
からダイオードの円周の周り90°のところに位置決め
してもよい。
【0044】図7(A)及び図7(B)は、レーザダイ
オードハウジングを通る垂直軸が、モジュール600を
取り付けた支持部材528の面に対して実質的に垂直で
あると仮定してドラフトしたものである。この配向の結
果、ゲインガイドされたVLD633は、レーザダイオ
ードチップがX方向ビーム走査運動を行なうためにU字
型ばね504に振動により提供される振動の軸に対して
実質的に垂直な平面内にあるように取り付けられる。そ
の結果生じる走査パターンにおいて、ダイオードチップ
に対して平行に測定したビームの幅は、X方向走査運動
の方向に相当する。ダイオードのこの配向は、図11
(A)〜図11(C)に関連して後で詳細に述べるよう
に、スキャナの先端部からさらに遠い点において減少す
る線の密度を補償するため、このタイプのダイオードに
より発生されるビームの非点収差を使用して、二次元ス
キャナの作業読取範囲を拡大する。二次元走査モジュー
ルにおいて、平ばね522は、実質的に水平な軸の回り
で振動するように種々のコンポーネントを支持する第一
の可とうストリップである。ばね522により支持され
たコンポーネントは、比較的しっかりした傾向を有す
る。比較的低い周波数の振動を生じるため、ばね522
の材料は、比較的たわみ易いように選定する。図7
(C)に拡大した詳細図で示すように、平ばね522の
反対側にある付加的な可とうストリップ542及び54
4は、付加的な支持及び制動を行なう。
【0045】付加的な可とうストリップ542、544
は、それぞればね522と同様であるが、それより短い
マイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料の
シートから構成される。可とうストリップ544は、第
一支持フレーム528と平ばね622の間にはさまれた
固定下端部を有し、可とうストリップ542は、平ばね
522と第二支持フレーム530の間にはさまれた固定
下端部を有する。
【0046】平ばね522によって支持された延長板5
17のエッジは、ストリップ544の上側自由端の近く
において可とうストリップ544の平らな面に嵌合して
いる。同様に延長部518のエッジは、可とうストリッ
プ542の上側自由端の近くにおいてこのストリップの
平らな面に嵌合している。図7(C)を参照すれば明ら
かなように、右側へのばね522の自由端のどのような
動きによっても、延長部518は、可とうストリップ5
42の上側自由端を右側へ押し、ストリップ542は、
その弛緩した位置からさらに曲げられる。可とうストリ
ップはばねのように作用する。ストリップ542がさら
に曲がると、これを曲げる運動とは反対に大きなばね力
を生成する。このように可とうストリップ542は、延
長部518を介して戻し力を及ぼし、右側への平ばね5
22の自由端の動きに反する傾向を有する。同様に左側
への平ばねの動きによって、可とうストリップ544
は、延長部517を介して戻し力を及ぼし、左側への平
ばね522の自由端の動きに反する傾向を有する。
【0047】可とうストリップ542、544により与
えられるばね力は、平ばね522に対して物理的支持を
加え、延長部と可とうストリップの間の摩擦は、ばね5
22の振動を制動する傾向を有する。この構造は、これ
らコンポーネントの重量によってばねがたるむ又は垂れ
下がることを防止し、スキャナを保持するオペレータの
手の動きによって生じることがあるようなスキャナハウ
ジングの振動により生じるジッタを除去する。これら利
点は、Y方向走査運動の必要な振幅を形成するためにさ
らに大きな駆動信号電流のコストが必要になる点に勝る
ものである。
【0048】延長部517及び518は、平ばね522
から離れるように張り出している。延長部が対応する可
とうストリップ542又は544に接触する(図7
(C))それぞれの延長部の端面は、可とうストリップ
の表面の損傷を防止するために研磨されている。それぞ
れの延長部517及び518の曲率半径は、支持フレー
ムが可とうストリップと平ばねをクランプしている(図
7(C)参照)範囲の真上の支持フレーム528及び5
30の角の上面の曲率半径と同じである。スキャナが、
スキャナの落下により生じるような垂直方向のショック
を受けると、平ばね522により支持されたコンポーネ
ントの重量は、ばね522に強い下向きの力を及ぼし、
ばねをS字型に変形させる。例えば衝撃が、ばね522
を図7(C)において下方右側へ強制的に圧縮すると、
ばね522は、延長部517と支持フレーム530上側
曲面の回りで、S字型を形成する。また、衝撃が、ばね
522を図7(C)において下方左側へ強制的に圧縮す
ると、ばね522は、延長部518と支持フレーム52
8上側曲面の回りで、S字型を形成する。延長部51
7、518の半径と支持フレーム528及び530の角
の上面の半径は、オペレータがスキャナを誤って落下し
た結果生じることがあるばね522のこのようなS字型
の曲率を制限する。所定の材料及び厚さのあらゆる平ば
ねにとって、ばねがばねの損傷を生じることなく曲がる
ことができない最小の曲率半径が存在する。したがって
平ばね522がこの最小半径より小さな半径の曲がった
形に曲げられると、平ばねの材料は、永久的に変形す
る。このような損傷を避けるため、延長部517、51
8の半径及び支持フレーム528及び530の角の上面
の半径は、マイラー(登録商標)又はカプトン(登録商
標)タイプの平ばね522に対する最小半径よりも大き
くなっている。
【0049】サブアセンブリ500が、図7(A)に示
すようにスキャナモジュール700内に組み込まれる場
合、バランス部材520は、板506を支持するL字型
ブラケットの後から、第二支持フレーム530の水平部
分にある通路を通って下方に延びている。それからバラ
ンス部材520は、図において左に曲がり、第一及び第
二の支持フレーム528、530の垂直部分にある開口
を通過する。バランス部材520の下端部は、後へ曲が
って、第一ストッパを形成する。図において極端に左に
ミラーが旋回するように、平ばねがたわむと、バランス
部材520の下端部にある曲がったストッパは、第二支
持フレーム530の下部に衝突する。それ故にバランス
部材520と第二支持フレーム530は、図7(A)に
おける左の方向におけるミラーの移動に対する最大値制
限を確立する。板506と電磁石516は、逆方向にお
ける運動を制限する第二ストッパとして使われる。ミラ
ーが図において極端に右に動くように、平ばね522が
たわむと、板506の後面は、電磁石516の前面に衝
突する。2つのストッパは、平ばね522のたわみを制
限し、スキャナを落下したとき、ばね522が、その材
料を損傷するほど、又は平ばね522の自由端に支持さ
れたスキャナのいずれかのコンポーネントを損傷するほ
ど、極端にたわまないようにする。
【0050】図7(A)に示したユニット700は、種
々のスキャナのハウジング内にモジュラー状に設置で
き、その一例を図8に示す。図8に示されたバーコード
リーダ1000は、ガン型の装置として構成されてい
る。図1に示されたコンポーネントに対応するこれらコ
ンポーネントは、同じ参照番号を付けて示されている。
装置1000は、ピストルグリップタイプのハンドル5
3を有する軽量プラスチックハウジング55を含む。ハ
ウジング55は、直接窓56を通って反射光52を受信
するように配向された光検出器58、信号処理回路及び
CPU40、及び電源又はバッテリー62を収容してい
る。ハウジング55の前端部にある光透過窓56によ
り、出射光ビーム51は、二次元バーコード1070を
横断して走査するために出ることができる。図1に示し
た装置のような装置1000は、リーダ1000が記号
1070から離れた位置から、すなわち記号に触れるこ
となく又は記号を横断して動かして、ユーザによってバ
ーコード記号をねらうように構成されている。
【0051】その他に図8に示したように、レーザダイ
オード及びフォーカスモジュール600は、振動ミラー
502によって反射される光ビームを発生する。ミラー
502は、磁石514とコイル516によって駆動さ
れ、トリガ54の起動に応答してコイルが付勢されたと
き、2つの直交する方向に振動するようになっている。
二次元バーコード1070は、光学的に符号化された情
報の一連の線を有する。図示したように、線は、実質的
に水平に示すX方向に配向されており、Y方向(垂直)
に重ねて配置されている。暗い領域、すなわちバーの幅
及び/又はバー間の明るいスペースの幅は、それぞれの
線上の符号化された情報を表わしている。二次元マーク
1070を読み取るため、リーダ1000は、ミラー5
02の二次元運動により形成されるラスタタイプ走査パ
ターン等によってマークを走査する。
【0052】図2の実施例におけるように、図7(A)
の実施例における電磁石516は、典型的にはコア又は
ボビンを有し、その回りにコイルが巻かれている。コイ
ルを通して電流が流れていないとき、U字型ばね504
と平ばね522の弾性特性により、ミラー502は、そ
の停止位置に戻っている。コイルを通して電流が導入さ
れると、コイルと永久磁石514の磁界の相互作用は、
力のモーメントを形成し、磁石514をその平衡位置か
ら動かす。この力のモーメントは、永久磁石514を、
電磁石516のボビン及びコイルの方へ又はここから離
れる方へ動かす。このような運動の結果、平ばね522
によってばね力が形成され、これは、永久磁石514を
停止位置へ戻す傾向を有する。加える電流の極性を逆転
すると、磁力及びそれに反するばね力の方向は逆転す
る。それ故に電磁石516のコイルに加えられる電流
が、正弦波、パルス信号、のこぎり波等のような周期的
AC信号の形をしていれば、誘起される磁力は、永久磁
石514の振動運動又は振動を引き起こす。
【0053】前記のように、U字型ばね504及び平ば
ね522は、2つの異なった周波数領域で振動するよう
に構成されている。電磁石516のコイルに加えられる
駆動信号は、異なった周波数の2つの異なった周期信号
成分を含んでいる。第一信号成分は、U字型ばね504
の振動周波数に対応する高い周波数領域内の周波数を有
する。第二信号成分は、平ばね522の振動周波数に対
応する低い周波数領域内の周波数を有する。したがって
永久磁石514に加えられる振動磁力は、駆動信号内の
2つの成分の信号に対応する2つの異なった周波数成分
を含んでいる。2つのばね504と522の異なった周
波数振動特性のため、それぞれのばねは、その固有振動
周波数だけで振動する。したがって電磁石516が、こ
のような重畳信号で駆動されると、U字型ばね504
は、高い周波数領域内の周波数で振動し、平ばね522
は、低い周波数領域内の周波数で振動する。
【0054】再び図8によれば、2つの異なった周波数
で2つの直交する方向におけるミラー502の振動によ
って、反射されたビーム51は、X方向に前後に、Y方
向に上下に、二次元バーコード1070が現われる面を
横切ってラスタパターンで走査する。記号70によって
反射されて戻った光52は、窓56を通って戻り、検出
器58に加えられる。検出器58は、反射された光52
の強度に比例したアナログ信号を発生する。この信号
は、ボード61に取り付けられた回路によって処理さ
れ、ディジタル変換され、マイクロプロセッサ40によ
って解読される。記号1070を走査するため、ユーザ
は、バーコードリーダユニット1000を目標に向け、
可動のトリガスイッチ54を操作し、光ビーム51、コ
イル516及び検出器回路を起動する。
【0055】次に、付加的な可とうストリップを使用し
た他のスキャナの実施例について説明する。図9は、本
発明により光学部品の運動を制動する手段の第二の実施
例を組み込んだ一次元スキャナモジュール800を示し
ている。たわみ板806は、ミラー802と永久磁石8
14を支持している。ミラー802は、拡張部分と長方
形ネック部分を有し、基本的に前の実施例におけるミラ
ー502と同じである(例えば図5参照)。内側に折り
曲げられたクリップ状の部材又は板806の反対側エッ
ジに形成されたグリップアーム812は、ミラー802
の長方形ネック部分をクランプしている。リベット又は
ピン又は同様なファスナが、磁石814、支持板80
6、平ばね822及び前板806’を通っている。その
結果、磁石814は、板806の後面に取り付けられ、
平ばね822の上側自由端は、板806と806’の間
にクランプされる。
【0056】第二の可とうストリップ842及び844
は、平ばね822の反対側に設けられている。平ばね8
22を形成するマイラー(登録商標)及びカプトン(登
録商標)材料のシートの下側固定端部と可とうストリッ
プ842、844は、適当なファスナ826により取り
付けられており、第一支持フレーム828と第二支持フ
レーム830の間にクランプされるようになっている。
第二支持フレーム830は、電磁石816のボビン及び
コイルを支持している。第一及び第二支持フレームは、
図の下部に実線として示しただけの基部に取り付けられ
ている。スキャナ800が、垂直ビーム走査運動を行な
う場合、基部は、図面に示すように水平になっている。
スキャナ800が、水平ビーム走査運動を行なう場合、
基部は、垂直に保持される(図9が平面図であるかのよ
うに)。
【0057】板806及び806’の下端部は、平ばね
822から離れるように曲がっており、一対の延長部8
17及び818を形成している。それぞれの延長部81
7、818の端部は、プラスチックシリンダ817’及
び818’を支持している。典型的にはシリンダ81
7’及び828’は、基本的に可とうストリップ82
2、842及び844の材料と同様なマイラー(登録商
標)又はカプトン(登録商標)のようなプラスチック材
料から形成されている。
【0058】延長板817の端部のシリンダ817’
は、可とうストリップ844の平らな面にその上側自由
端の近くで噛み合っている。同様に延長部818の端部
のシリンダ818’は、可とうストリップ842の平ら
な面にその上側自由端の近くで噛み合っている。シリン
ダ817’及び818’は、延長部のエッジによりスト
リップ842、844の平らな面に場合によっては生
じ、延長部と可とうストリップの間の摩擦を増大させる
損傷形成を防止する。
【0059】永久磁石814は、電磁石816の中心に
ある開口内に突出している。電磁石816のコイルへの
周期的駆動信号の印加は、永久磁石814及びこれに取
り付けられたコンポーネントへの交番磁力を形成する。
その結果生じるプッシュプル力は、永久磁石及び取り付
けられたコンポーネントを、平ばね822によって形成
されたピボット軸の回りで前後に往復させる。ばね82
2と可とうストリップ842、844は、磁石814、
ミラー802及びばね822を図9に示すその停止位置
へ戻す傾向を有するばね力を生成する。支持フレーム8
28及び830は、その上部がばね822及び可とうス
トリップ842、844のたわみ運動を制限するように
曲がっている。
【0060】右側へのばね822の自由端の動きによっ
て、延長部818及びシリンダ818’は、可とうスト
リップ842の上側自由端を右へ押し、ストリップ84
2をその弛緩状態から遠くへ曲げる。可とうストリップ
は、ばねのように作用する。ストリップ842がさらに
曲がると、曲げを引き起こす運動に反するさらに強いば
ね力を形成する。このように可とうストリップ842
は、延長部818を介して戻す力を及ぼし、これは、右
側への平ばね822の自由端の動きに反する傾向を有す
る。同様に左側への平ばねの動きにより、可とうストリ
ップ844は、延長部817を介して戻す力を及ぼし、
これは、左側への平ばね822の自由端の動きに反する
傾向を有する。
【0061】レーザダイオードとフォーカスモジュール
600が、光ビームを放射すると、移動ミラー502
は、マークが現われる目標面に向けてビームを反射す
る。ミラー502の往復振動により、ビームは、図示し
たモジュール800の左にある線を走査する。モジュー
ル800が、図示したように垂直に配向されている場
合、その結果生じる走査線は、垂直であり、基本的に図
面と同じ面内にある。マークにより反射されて戻った光
は、周囲光遮断フィルタ856を通って戻り、検出器5
8に加えられる。検出器58は、反射光の強度に比例し
たアナログ信号を発生し、これは、通常のように処理さ
れ、ディジタル化され、解読される。
【0062】可とうストリップ842、844によって
提供されるばね力は、平ばね822に対して物理的支持
力を加え、シリンダと可とうストリップ842、844
の間の摩擦は、前述の実施例のものと同様に、ばね82
2の振動を制動する傾向を有する。この構造は、ミラー
の重量がばね822をたるませ又は垂れ下がらせること
を防止し、スキャナを保持するオペレータの手の運動に
より生じることがあるようなスキャナハウジングの振動
により生じるジッタを除去する。
【0063】図10は、本発明による光学部品の運動を
制動する手段の第三の実施例を組み込んだ別の一次元ス
キャナ900の可とう支持構造、ミラー及び磁石を示し
ている。ミラー902と永久磁石914は、例えばばね
の上端部の近くでばねにミラー902と磁石914を接
着することによって、平ばね922の相対する面に直
接、取り付けられている。
【0064】第二の可とうストリップ942及び944
は、平ばね922の相対する側に設けられている。平ば
ね922と可とうストリップ942、944を形成する
マイラー(登録商標)又はカプトン(登録商標)材料の
シートの固定下端部は、1つ又は複数のファスナにより
支持フレーム928と端板930の間にクランプされて
いる。支持フレーム928は、永久磁石914にきわめ
て隣接して電磁石916のボビンとコイルを支持してい
る。
【0065】ミラー902を取り付けた側の平ばね92
2の平らな面は、可とうストリップ942の隣接する平
らな面に摩擦接触している。同様に磁石914を取り付
けた平ばね922の平らな面は、可とうストリップ94
4の平らな面に摩擦接触している。電磁石916のコイ
ルに周期的駆動信号を加えることによって、永久磁石9
14及びここに取り付けられたコンポーネントに交番磁
力が発生される。その結果生じたプッシュプル力は、永
久磁石及び取り付けコンポーネントを、平ばね922に
よって形成されたピボット軸の回りで前後に往復運動さ
せる。ばね922と可とうストリップ942、944
は、磁石914、ミラー902及びばね922を図10
に示すその停止位置へ戻す傾向を有するばね力を生成す
る。
【0066】右側へのばね922の自由端の運動は、ば
ね922の上側自由端と可とうストリップ942を、右
側へ変形させる。ばね922と可とうストリップは、こ
のような運動に反する組み合わせばね力を生成し、この
ばね力は、右側の遠い点において増加する。同様に左側
への平ばね922の運動は、ばね922と可とうストリ
ップ944を左側へ変形させる。ばね922と可とうス
トリップは、このような運動に反する組み合わせばね力
を生成し、このばね力は、左側の遠い点において増大す
る。
【0067】レーザダイオード及びフォーカスモジュー
ル(図示せず)からの光のビームが、ミラー502に当
たると、ミラーは、マークが現われる目標面に向けてビ
ームを反射する。ミラー502の往復振動により、ビー
ムは、図示したモジュール900の右にある線を走査す
る。例えばモジュール900が図示したように垂直に配
向されている場合、その結果生じる走査線は、垂直であ
り、基本的に図面と同じ面内にある。検出器(図示せ
ず)は、マークにより反射されて戻った光を検出し、検
出器からの信号は、通常のように処理され、ディジタル
変換され、解読される。
【0068】可とうストリップ942、944により提
供されるばね力は、平ばね922に対して物理的支持力
を加え、可とうストリップ942、944とばね922
の表面との間の摩擦力は、ばね922の振動を制動する
傾向を有する。この構造は、ばねにより支持されたコン
ポーネントの重量がばねをたるませ又は垂れ下がらせる
ことを防止し、スキャナを保持するオペレータの手の運
動により生じることがあるようなスキャナハウジングの
振動により生じるジッタを除去する。
【0069】次に、二次元スキャナの作業読取範囲の拡
大について説明する。ゲインガイドされたVLDは、光
学スキャナに使用されるもっとも簡単なかつもっとも普
通のレーザダイオードである。しかしながらゲインガイ
ドされたレーザダイオードは、大きな非点収差を有する
ビームを放出する。さらに詳細には、ビーム断面は、ス
キャナから異なった距離のところで寸法と配向が変化す
る。
【0070】第一次元のビーム断面が、レーザダイオー
ドチップの面に対して平行なX’と定義すれば、第二次
元Y’は、レーザダイオードチップの面に対して垂直と
定義される。図11(A)のグラフによって示すよう
に、X’次元におけるビームの幅は、スキャナに近い点
においては、Y’方向におけるビームの高さより小さ
い。その結果ビーム断面は、細長い楕円形をしており、
このような点で垂直に配向される傾向を有する。ビーム
のウエスト点(ビームのもっとも狭い点)においては、
2つの次元における幅と高さは、実質的に等しく、ビー
ム断面は円になる。ビームウエストを越えてさらに遠い
点では、X’次元におけるビームの幅は、Y’方向のビ
ームの高さより大きい。その結果、ビーム断面は、細長
い楕円形をしており、このような遠い点では水平に配向
される傾向を有する。
【0071】図7(B)の説明で前述したように、レー
サーダイオード633のハウジング内においてレーザダ
イオードチップの配向のため、ノッチ621が配置され
ており、レーザダイオードチップは、X方向ビーム走査
運動を生じるU字型ばね504の振動により提供される
振動の軸に対して実質的に垂直な面内にあるようにな
る。その結果、X’次元のビームは、U字型ばね504
のたわみにより生成されるX走査運動に対応している。
したがってレーザビームは、ビームの断面の幅が、実質
的にマークの線の方向に対応する方向に動くように振動
する。
【0072】二次元システムにとって最適な走査装置
は、走査ヘッドからある程度の距離において最善のフォ
ーカスを(さらに小さいスポット寸法)提供する。この
ときこのような装置の作業読取範囲は、スキャナと最善
のフォーカス点の間の点から最善のフォーカス点を越え
る距離の点まで広がる。前記非点収差を有するビームに
関して、スキャナとフォーカス位置の間の範囲におい
て、ビームの楕円長軸は垂直であるが、一方それより長
い距離の点において、これは水平である。高速走査は水
平方向に行なわれる。スキャナからさらに遠い点におい
て減少する走査線の密度をこれがどのように正確に補償
するかについては、後で説明する。遠い点において、レ
ーザ出力は大きな走査パターンにわたって分散するの
で、さらに楕円長軸の方向における走査は、ビームをさ
らに見易くし、オペレータがスキャナをマークに向ける
ことをさらに容易にする。
【0073】次の解析は、議論のため、スキャナ100
0が、Yに沿って均一な(線形の)X線分布で750X
走査/秒を行ない、スキャナが0.5秒の復号時間を有
するものと仮定する。マークの行又は線の間の走査線の
最大こぼれ信号は、10%とする。0.5秒の設計限界
内における強力な復号のためには、1行あたり4つの良
好な試みが必要である。議論のため、スキャナ1000
の走査角パラメータは、θX=±14°及びθY=±
7.5°であると仮定する。
【0074】この例に関して、二次元マークは、Y方向
において高さ1インチ(25.4mm)、X方向におい
て幅1.5インチ(38.1mm)であることを仮定す
る。コードがミラーから4インチ(101.6mm)の
ところに配置された場合(スキャナの先端部から2イン
チ(50.8mm)、走査パターンの高さも1インチで
ある。その結果、走査パターンのすべての走査線は、マ
ークに交差する(図11(C))。所定の高さのビーム
断面を有するいずれかの走査パターンにおいて、いくつ
かの走査線は、二次元マークの隣接する行に重なる。こ
のような走査線により発生された検出器信号は、マーク
のどの実際の行の種々の光反射率も正確に表わしていな
い。しかしスキャナに近い点において、マークに交差す
る数が多いため、十分な線が、マークのそれぞれの行だ
けに交差し、割り当てられた時間内にマークの有効な読
み取りを行なう。
【0075】コードが、ミラーから8インチ(203.
2mm)のところに配置されると(スキャナの先端部か
ら6インチ(152.4mm))、走査パターンは、マ
ークよりも高く、さらに少数の走査線しかマークに交差
しない。しかしビームの非点収差のため、ビームの高さ
は短くなる(図11(A))。その結果、わずかな走査
線しかマークの隣接する行に重ならない。したがってわ
ずかな走査線は、低い密度のためマークに交差するが、
これら線のうち大部分は、マークの単一の行だけの有効
な読み取りを可能にする。
【0076】図11(C)は、1インチ×1.5インチ
のマークのY走査を示している。コードが、ミラーから
4インチのところに配置されている場合、走査パターン
の幅は、わずかだけコードの幅よりも大きい。コード
が、ミラーから8インチのところに配置されている場
合、走査パターンが広がり、それぞれの走査線の端部に
おける重要な部分は、マークの境界の外側になる。
【0077】スキャナが、1.5インチX’スポット幅
を使用してX次元のバー及びスペース記号を解読できる
ものと仮定すれば、10ミルコードに対する作業読取範
囲(WR)は、ミラーから3インチ〜8インチの距離で
ある(図11(A))。しかしながら作業読取範囲の近
端部において、パターンの寸法は制限要因である。した
がってミラーから4インチ離れただけで(先端部から2
インチ)、ここでは1.5インチ×1インチ二次元バー
コードに対して十分大きな2インチ×1インチのパター
ンが得られる(図11(B))。
【0078】図12(C)は、スポットが二次元バーコ
ードの一部を横切る場合に種々の走査線に沿って通過す
るレーザビームスポットの関係を示している。図におけ
るバーコードは、本例においては30ミル(0.76m
m)である行高さHを有する。スポットは、dの高さ
(Y走査方向に)を有する。図12(C)に示したスポ
ットは、バーコード列の正確な読取りを可能にする、す
なわちコードの上又は下の次の行におけるスポットの1
0%のこぼれ信号を可能にする最大位置における線に対
応している(図中、スポットのオーバーラップ部分を明
暗を付けて示す)。このような最大位置におけるスポッ
トの中心間の距離は、変数mで示されている。
【0079】図12(C)に示したスポットの形は、本
発明により配向された非点収差ビームによるマークの走
査に対応しており、ここではコードは、スキャナの作業
読取範囲の近端部に配置されている(ミラーから4イン
チ)。スポットは楕円形の形をしており、楕円長軸がY
走査方向に整列するように配向されている。上記の例に
おけるように、マークが30ミルバーコードであるな
ら、図示した最大位置におけるスポット中心間の距離m
は、19.6ミル(0.5mm)である。
【0080】4インチにおいて、特性は実質的に低下し
ない。0.5秒の間に、375の走査、Y=13ミル
(0.33mm)、30ミルの行高さである。10%の
こぼれ信号が許容されるので、良好な走査のため、
(2.6+(30−13))/30=65%の確率が得
られる(図12(C)参照)。したがって33行により
244の良好な走査が得られ、又は7.4走査/行が得
られる(0.5秒の間に統合されたYに沿ったX走査線
の線形分布を仮定した)。
【0081】作業読取範囲の遠端部において、走査線の
密度は制限要因である。図12(B)は、本発明によっ
て配向された非点収差ビームによるマークの走査スポッ
トを示しており、ここではコードは、スキャナの作業読
取範囲の遠端部に配置されている(ミラーから8イン
チ)。特にスポットは楕円形をしており、楕円の短軸が
Y走査方向に整列するように配向されている。前記の例
のように、マークが30ミルバーコードであると、図1
2(B)に図示した位置におけるスポット中心間の距離
mは、21.2ミル(0.54mm)である。8インチ
のところにおいて、Y次元のdは11ミル(0.28m
m)であり、したがって良好な走査に関する確率は、
(2.2+(30−11))/30=70%である(図
12(B)参照)。パターンは2インチの高さを有し、
1インチの高さのバーコードについては、33行に対し
て0.5秒間に187.5の走査が行なわれる。その結
果、4つの良好な試み/行が得られる。したがって前記
の例においてY’スポット寸法は、さらに小さく、8イ
ンチの場合でさえ、このラベルは読み取り可能である。
【0082】比較のため、全体的に円形スポット寸法を
有するビームを考慮し、すなわちここではYスポット挙
動は、Xに関するものと同じである。図12(A)は、
コードがスキャナの作業読取範囲の遠端部に配置された
場合、円形ビームによりマークを走査するスポットを示
している。マークが30ミルバーコードである場合、図
12(A)に図示した位置におけるスポット中心間の距
離mは、19.6ミル(0.50mm)である。作業読
取範囲の遠端部は、この点におけるX’スポット幅が1
3ミル(0.33mm)なので、7.5インチ(19
0.5mm)である。したがって良好な走査に対して、
(2.6+(30−13))/30=65%の確率が得
られる。しかしパターン寸法は、この場所において1.
9インチであり、コードの33行を通して197の走査
しかない。それにより3.9の良好な試み/行が得られ
る(図12(a)参照)。
【0083】前記の議論から、本発明により説明したよ
うに配向したゲインガイド型レーザダイオードを使用し
たスキャナに対する作業読取範囲を述べた例について、
作業読取範囲が4インチであることは明らかである(ス
キャナのミラーから4インチと8インチの間、又はスキ
ャナの先端部から2インチと6インチの間)。それに対
して、非点収差を含まない円形スポットビームを使用し
た場合、3.5インチの作業読取範囲しか得られない
(スキャナのミラーから4インチと7.5インチの間、
又はスキャナの先端部から2インチと5.5インチの
間)。したがって開示したダイオード配向は、作業読取
範囲を3.5インチ(円形スポット)から4インチへ増
大する。配向が悪いゲインガイド型レーザは、さらに短
い作業読取範囲を生じる。本発明は、非点収差スポット
寸法を使用して作業読取範囲の拡大を達成する。なぜな
ら、 a)遠端部においては、密度が制限要因であるからであ
る。本発明は、この端部における密度を変更するのでは
なく、さらに小さいスポット寸法を使用して、この端部
における良好な走査の確率を増大した。
【0084】b)近端部においては、非点収差は、3.
5インチ〜4インチの範囲においてさらに大きなスポッ
ト寸法を引き起こすが、スポット寸法ではなく、パター
ン寸法が制限要因であるからである。したがって、作業
読取範囲の近端部の制限は、そのまま変化しない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動スキャナコンポーネントを支持するために可とう平
ばねを使用するスキャナに関して、改善された支持と振
動制動を提供することができる。また、精密に配向され
たゲインガイド型レーザダイオードを使用して、二次元
スキャナの作業読取範囲をも拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガン形の装置として構成された従来技術のバー
コードリーダユニットの断面図である。
【図2】本発明に使用する二次元走査装置の簡略した断
面図である。
【図3】本発明による二次元スキャナの実施例のサブア
センブリを示す前側の斜視図である。
【図4】本発明による二次元スキャナの実施例のサブア
センブリを示す後側の斜視図である。
【図5】図3及び図4に示したサブアセンブリから取り
出したミラー、U字型ばね及び支持板の正面図である。
【図6】図5のA−A線に沿ったミラー、U字型ばね及
び支持板の断面図である。
【図7】(A)は、レーザダイオードとフォーカスモジ
ュールを組み込んだ、図3及び図4に示したサブアセン
ブリを含む二次元ビーム走査モジュールを示す図であ
る。(B)は、ゲインガイドされたレーザダイオードの
配向を示すため、図7の走査モジュール内に組み込まれ
たレーザダイオードとフォーカスモジュールを示す後面
図である。(C)は、付加的な可とうストリップによる
Y次元運動を考慮した支持体と制動部分をさらに拡大し
て示した、図7(A)の破線の円7Cにより示された走
査モジュールの詳細図である。
【図8】図7の二次元走査モジュールを含むガン形の装
置として構成されたバーコードリーダユニットの断面図
である。
【図9】本発明による光学部品の運動の種々の制動部分
を組み込んだ一次元スキャナ構造を示す図である。
【図10】本発明による光学部品の運動の種々の制動部
分を組み込んだ一次元スキャナ構造を示す図である。
【図11】(A)、(B)、(C)は、ゲインガイドさ
れた可視光レーザダイオードの非点収差とマークの二次
元走査の効果を示す一連のグラフである。
【図12】(A)、(B)、(C)は、二次元バーコー
ド列の走査を示す図である。
【符号の説明】
500 サブアセンブリ 502 振動ミラー 504 U字型ばね 506 板 514 磁石 516 コイル 517、518 延長部 520 バランス部材 522 平ばね 526 ファスナ 528 第一支持フレーム 530 第二支持フレーム 542、544 可とうストリップ 600 フォーカスモジュールアセンブリ 611 保持部材 613 ばね 615 保持部材 617 開口 621 ノッチ 633 レーザダイオード 635 レンズ 700 スキャナモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボリス メトリツキー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11790 ストーニー ブルック ミルストリーム レーン 18 (72)発明者 ハワード シェパード アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11739 グレート リバー プロヴォスト アベ ニュー 18

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なった光反射率の部分を有する光学的
    に符号化されたマークを読み取るための光学走査装置に
    おいて、 光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化され
    たマークに光学的に向ける放射・光学手段と、 光学的に符号化されたマークから反射されて戻った光を
    受信し、光学的に符号化されたマークの異なった光反射
    率に対応する電気信号を発生する手段と、 一方の端部が固定され、第一可とうストリップがたわむ
    ときに動くように他方の端部が自由になった第一可とう
    ストリップと、 前記第一可とうストリップの自由端が往復運動するよう
    に、前記第一可とうストリップの往復たわみ運動を生成
    する手段と、 前記光ビームが前記第一可とうストリップの往復たわみ
    運動の間に、光学的に符号化されたマークを横切って走
    査するように、前記第一可とうストリップの自由端と共
    に往復運動するように前記放射・光学手段の部品を取り
    付けるための手段と、 固定端部と自由端部を有する第二可とうストリップ、お
    よび、 前記第一可とうストリップの往復たわみ運動の間に、少
    なくとも前記第二可とうストリップの自由端又はその近
    くに、前記第二可とうストリップの一部に嵌合して、前
    記第二可とうストリップが、前記第一可とうストリップ
    の支持を行なうこと、又は前記第一可とうストリップの
    往復たわみ運動を制動するようにした嵌合手段とからな
    ることを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記第一可とうストリップの往復たわみ
    運動を生成する手段が、第一および第二の磁石を有し、
    これら磁石のうち一方が永久磁石であり、他方が交流駆
    動信号が加えられる電磁石であり、 前記第一磁石が、第一可とうストリップの自由端に対し
    て固定的関係で取り付けられおり、これと共に往復運動
    するようにし、 前記第二磁石が、前記第一磁石に近接して配置されてお
    り、電磁石への交流駆動信号の印加が、永久磁石に作用
    する磁界を形成し、前記第一可とうストリップの自由端
    及び放射・光学手段の部品の往復運動を生成するように
    したことを特徴とする請求項1記載の光学走査装置。
  3. 【請求項3】 前記第二可とうストリップが、第一可と
    うストリップの固定端に隣接した点に固定された一方の
    端部を有しており、 前記嵌合手段が、前記第二可とうストリップの面と摩擦
    接触した第一可とうストリップの面からなることを特徴
    とする請求項1記載の光学走査装置。
  4. 【請求項4】 前記嵌合手段が、協動するように第一可
    とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付け
    られた延長部材からなり、第一可とうストリップの自由
    端が第一方向にたわんだとき、前記延長部材が、第二可
    とうストリップを押し、第二可とうストリップが、前記
    第一方向の前記第一可とうストリップのたわみに反する
    ばね力を発生するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の光学走査装置。
  5. 【請求項5】 前記延長部材の端部に形成されたシリン
    ダが設けられており、シリンダが、第二可とうストリッ
    プにその端部又はその近くにおいて接触するようになっ
    ていることを特徴とする請求項4記載の光学走査装置。
  6. 【請求項6】 前記第二可とうストリップと前記シリン
    ダが、可とう性プラスチック材料から構成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の光学走査装置。
  7. 【請求項7】 前記第二可とうストリップが、前記第一
    可とうストリップの相対する側に配置された2つの可と
    うストリップを含むことを特徴とする請求項1記載の光
    学走査装置。
  8. 【請求項8】 前記嵌合手段が、それぞれ2つの第二可
    とうストリップのうち一方の面に摩擦接触する第一可と
    うストリップの対向面からなることを特徴とする請求項
    7記載の光学走査装置。
  9. 【請求項9】 前記嵌合手段が、協動するように第一可
    とうストリップの自由端に対して固定的関係で取り付け
    られた一対の延長部材からなり、前記延長部材が、第一
    可とうストリップの往復たわみ運動の間に2つの第二可
    とうストリップを押し、2つの可とうストリップが、前
    記第一可とうストリップのたわみ運動に反するばね力を
    発生することを特徴とする請求項7記載の光学走査装
    置。
  10. 【請求項10】 2つのシリンダが設けられており、こ
    れらシリンダのそれぞれが、延長部材の1つの端部に形
    成されており、それぞれのシリンダが、2つの前記第二
    可とうストリップの1つに、その自由端又はその近くで
    接触するようにしたことを特徴とする請求項9記載の光
    学走査装置。
  11. 【請求項11】 前記第二可とうストリップと前記シリ
    ンダが、可とう性プラスチック材料からなることを特徴
    とする請求項10記載の光学走査装置。
  12. 【請求項12】 それぞれの前記延長部材が、研磨した
    端面の方へ曲がっており、この端面が、第二可とうスト
    リップの1つの平らな面に、その自由端又はその近くで
    接触していることを特徴とする請求項9記載の光学走査
    装置。
  13. 【請求項13】 それぞれの前記延長部材の湾曲の半径
    が、延長部材の湾曲部の回りにおける第一可とうストリ
    ップの変形が第一可とうストリップの損傷を引き起こさ
    ない程度に十分に大きくなっていることを特徴とする請
    求項12記載の光学走査装置。
  14. 【請求項14】 それぞれの前記延長部材が、ベリリウ
    ム銅合金又は同様な可とう金属から形成されていること
    を特徴とする請求項9記載の光学走査装置。
  15. 【請求項15】 前記放射・光学手段が、レーザビーム
    を発生する手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の光学走査装置。
  16. 【請求項16】 前記放射・光学手段が、ミラーからな
    り、前記ミラーが、第一可とうストリップの自由端と共
    に動くように取り付けられた放射・光学手段の部品を構
    成していることを特徴とする請求項15記載の光学走査
    装置。
  17. 【請求項17】 前記放射・光学手段が、第一可とうス
    トリップの往復たわみ運動に対して実質的に直交する方
    向にミラーを動かす手段を有することを特徴とする請求
    項16記載の光学走査装置。
  18. 【請求項18】 前記第一可とうストリップが、可とう
    性プラスチック材料からなることを特徴とする請求項1
    記載の光学走査装置。
  19. 【請求項19】 異なった光反射率の部分を有し、光学
    的に二次元に符号化されたマークを読み取るための二次
    元光学走査装置において、光ビームを放射し、前記光ビ
    ームを光学的に符号化されたマークに光学的に向けるた
    めの放射・光学手段と、 第一振動周波数で第一方向に振動運動するように放射・
    光学手段の部品を取り付けるための第一支持手段と、 第二振動周波数で第二方向に振動運動するように、前記
    第一支持手段を取り付ける第二支持手段を有し、前記第
    二方向が、前記第一方向に実質的に直交しており、前記
    第二周波数が、前記第一周波数よりも低く、その場合、
    前記第二支持手段が、 (a)一端が固定され、反対端が第一可とうストリップ
    の往復たわみの際に第二方向に自由に往復する第一可と
    うストリップと、 (b)第二方向に第一可とうストリップの自由端の往復
    運動と共に往復運動するように第一支持手段を支持する
    手段と、 (c)自由端と固定端を有する第二可とうストリップ、
    および、 (d)第一可とうストリップの往復たわみ運動中に、第
    二可とうストリップの少なくとも自由端又はその近くに
    第二可とうストリップの一部を嵌合して、第二可とうス
    トリップが第一可とうストリップの支持を行なうか又は
    第一可とうストリップの往復たわみ運動を摩擦により制
    動するようにした嵌合手段とを有し、 光ビームが光学的に符号化されたマークが現われる面を
    横断して二次元走査パターンを構成するように、第一方
    向における第一往復支持手段上に取り付けられた光学部
    品の往復運動と、第二方向における第一可とう部材の自
    由端の往復運動とを同時に生成するための読み取り駆動
    手段、および、 面から反射して戻った光を受信し、光学的に符号化され
    たマークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生
    する手段とからなることを特徴とする二次元光学走査装
    置。
  20. 【請求項20】 前記第二可とうストリップが、前記第
    一可とうストリップの固定端に隣接した点に取り付けら
    れた固定端を有しており、 前記嵌合手段が、第二可とうストリップの面に摩擦接触
    した第一可とうストリップの面からなることとを特徴と
    する請求項19記載の二次元光学走査装置。
  21. 【請求項21】 前記第二可とうストリップが、第一可
    とうストリップの相対する面に配置された2つの可とう
    ストリップからなることを特徴とする請求項19記載の
    二次元光学走査装置。
  22. 【請求項22】 前記嵌合手段が、それぞれ2つの前記
    第二可とうストリップの1つの面に摩擦接触した第一可
    とうストリップの相対する面からなることを特徴とする
    請求項21記載の二次元光学走査装置。
  23. 【請求項23】 前記嵌合手段が、第一可とうストリッ
    プの自由端に対して固定的な関係で取り付けられた一対
    の延長部材からなり、前記延長部材が、第一可とうスト
    リップの往復たわみ運動の間に、2つの第二可とうスト
    リップを押して、2つの前記可とうストリップが、前記
    第一可とうストリップのたわみ運動に反するばね力を発
    生するようにしたことを特徴とする請求項21記載の二
    次元光学走査装置。
  24. 【請求項24】 2つのシリンダを有し、これらシリン
    ダのそれぞれが、前記延長部材のうち1つの端部に形成
    されており、それぞれのシリンダが、2つの前記第二可
    とうストリップの1つにその自由端又はその近くにおい
    て接触するようにしたことを特徴とする請求項23記載
    の二次元光学走査装置。
  25. 【請求項25】 前記第二可とうストリップと前記シリ
    ンダが、可とう性プラスチック材料から構成されている
    ことを特徴とする請求項24記載の二次元光学走査装
    置。
  26. 【請求項26】 それれの前記延長部材が、第二可とう
    ストリップの1つの平らな面にその自由端又はその近く
    において接触する研磨した端面の方に曲がっていること
    を特徴とする請求項23記載の二次元光学走査装置。
  27. 【請求項27】 それぞれの前記延長部の湾曲の半径
    が、延長部の湾曲部の回りの第一可とうストリップの変
    形が第一可とうストリップの損傷を引き起こさないよう
    に十分に大きいことを特徴とする請求項26記載の二次
    元光学走査装置。
  28. 【請求項28】 それぞれの前記延長部が、ベリリウム
    銅合金又は同様な可とう金属から構成されていることを
    特徴とする請求項23記載の二次元光学走査装置。
  29. 【請求項29】 前記放射・光学手段が、レーザビーム
    を発生する手段を有することを特徴とする請求項19記
    載の二次元光学走査装置。
  30. 【請求項30】 前記放射・光学手段が、ミラーを有
    し、前記ミラーが、放射・光学手段の部品を構成してい
    ることを特徴とする請求項29記載の二次元光学走査装
    置。
  31. 【請求項31】 前記レーザビームを発生する手段が、
    ダイオードの面が第一方向に対して実質的に平行になる
    ように配向されたゲインガイドされたレーザダイオード
    からなることを特徴とする請求項29記載の二次元光学
    走査装置。
  32. 【請求項32】 前記読み取り駆動手段が、一方が永久
    磁石であり、他方が駆動信号を加えられる電磁石である
    第一及び第二の磁石からなり、 前記第一磁石が、共に往復運動するように、第一可とう
    ストリップの自由端に対して固定的な関係で取り付けら
    れており、 前記第二磁石が、前記第一磁石にきわめて隣接した所定
    の点に取り付けられていることとを特徴とする請求項1
    9記載の二次元光学走査装置。
  33. 【請求項33】 前記第一往復支持手段が、高い周波数
    範囲で振動するように構成され、第二の往復支持手段
    が、低い周波数範囲で振動するように構成され、 前記電磁石に加えられる駆動信号が、高い周波数範囲内
    の周波数を有する第一信号成分と低い周波数範囲内の周
    波数を有する第二信号成分との重畳からなることを特徴
    とする請求項32記載の二次元光学走査装置。
  34. 【請求項34】 異なった光反射率の部分を有し、光学
    的に二次元に符号化されたマークを読み取るための二次
    元光学走査装置において、 光ビームを放射し、前記光ビームを光学的に符号化され
    たマークに光学的に向ける放射・光学手段と、 第一振動周波数で第一方向に、第二振動周波数で第二方
    向に前記光ビームの振動運動を生成するように、前記放
    射・光学手段の光学部品を取り付けるための手段であっ
    て、前記第二方向が、実質的に前記第一方向に対して直
    交しており、前記第二周波数が、前記第一周波数より低
    く、前記放射・光学手段が、ダイオードチップの面が実
    質的に前記第一方向に対して平行になるように配向され
    たゲインガイド型レーザダイオードからなっている、前
    記放射・光学手段の光学部品を取り付けるための手段
    と、 前記光ビームが、光学的に符号化されたマークが現われ
    る面を横切って二次元走査パターンを構成するように、
    前記第一及び第二両方向に光学部品の往復運動を同時に
    生成するための読み取り駆動手段と、および、 面から反射して戻った光を受信し、光学的に符号化した
    マークの異なった光反射率に対応する電気信号を発生す
    る手段からなることを特徴とする二次元光学走査装置。
  35. 【請求項35】 前記ゲインガイド型レーザダイオード
    が、ダイオードチップの面に対して垂直な面と、前記第
    二方向に対して平行な面を決定するハウジングの円周に
    沿った点にインデックス表示部を有するハウジングから
    なることを特徴とする請求項34記載の二次元光学走査
    装置。
  36. 【請求項36】 各線が異なった光反射率を有し、ある
    共通の方向に配向された複数の線を有する光学的に符号
    化されたマークの読み取り方法において、 ダイオードチップを使用して光ビームを発生し、前記光
    ビームが、ダイオードチップに比較的近い点において、
    前記ダイオードチップの面に対して平行な次元のビーム
    の断面幅が、ダイオードチップの面に対して垂直な次元
    のビームの断面高さより小さいが、ダイオードチップか
    ら遠い点においては、ビームの断面幅がビームの断面高
    さより大きいような非点収差を示すステップと、 前記ビームの断面幅が、マークの線のある共通の方向に
    実質的に対応する第一方向に動くように、レーザビーム
    の振動運動を生成するステップと、 前記第一方向に実質的に直交する第二方向にレーザビー
    ムの振動運動を生成するステップと、 光学的に符号化されたマークから反射されて戻った光を
    受信するステップ、および、 光学的に符号化されたマークの異なった光反射率に対応
    する電気信号を発生するステップとからなることを特徴
    とする読み取り方法。
  37. 【請求項37】 前記第一方向におけるビーム運動が、
    第一振動周波数で行なわれ、前記第二方向におけるビー
    ム運動が、第一振動周波数より低い第二振動周波数で行
    なわれることを特徴とする請求項36記載の読み取り方
    法。
  38. 【請求項38】 前記発生ステップが、ゲインガイド型
    レーザを使用したレーザビームを発生することからなる
    ことを特徴とする請求項36記載の読み取り方法。
  39. 【請求項39】 前記ゲインガイド型レーザが可視光レ
    ーザダイオードからなることを特徴とする請求項36記
    載の読み取り方法。
JP22548393A 1992-09-10 1993-09-10 光学走査装置 Expired - Fee Related JP3639314B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US943232 1992-09-10
US07/943,232 US5373148A (en) 1989-10-30 1992-09-10 Optical scanners with scan motion damping and orientation of astigmantic laser generator to optimize reading of two-dimensionally coded indicia

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH087024A true JPH087024A (ja) 1996-01-12
JP3639314B2 JP3639314B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=25479279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22548393A Expired - Fee Related JP3639314B2 (ja) 1992-09-10 1993-09-10 光学走査装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3639314B2 (ja)
KR (1) KR940007730A (ja)
CN (1) CN1039460C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100326749B1 (ko) * 1999-07-23 2002-03-13 이태진 폐타이어를 이용한 배가스에 함유된 악취유발물질 제거방법
CN106610554B (zh) * 2015-10-27 2022-03-29 杭州洲玉科技有限公司 一种防弹防破坏的监控镜头和监控装置
CN109840522B (zh) * 2019-01-08 2023-06-20 河北科技大学 一种大棒端面标记方案及字符图像矫正方法
CN115933162B (zh) * 2022-09-22 2024-03-12 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种承载装置和微扫描超分辨率系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178889A (ja) * 1988-10-31 1990-07-11 Symbol Technol Inc 標識を読み取るためのレーザ走査装置
JPH0495917A (ja) * 1990-08-07 1992-03-27 Omron Corp 光スキャナ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5099110A (en) * 1989-10-30 1992-03-24 Symbol Technologies, Inc. Power saving scanning arrangement

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178889A (ja) * 1988-10-31 1990-07-11 Symbol Technol Inc 標識を読み取るためのレーザ走査装置
JPH0495917A (ja) * 1990-08-07 1992-03-27 Omron Corp 光スキャナ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1039460C (zh) 1998-08-05
KR940007730A (ko) 1994-04-28
CN1083953A (zh) 1994-03-16
JP3639314B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5373148A (en) Optical scanners with scan motion damping and orientation of astigmantic laser generator to optimize reading of two-dimensionally coded indicia
US6056200A (en) Scan module with pin stop
US5945659A (en) Electromagnetically activated scanner with suspended scanner component and stop
EP0590537B1 (en) Scanning module
US6360949B1 (en) Retro-reflective scan module for electro-optical readers
US5665954A (en) Electro-optical scanner module having dual electro-magnetic coils
US5486944A (en) Scanner module for symbol scanning system
EP0788068B1 (en) Scanning arrangement
US5374817A (en) Pre-objective scanner with flexible optical support
US5412198A (en) High-speed scanning arrangement with high-frequency, low-stress scan element
US5479000A (en) Compact scanning module for reading bar codes
US5386107A (en) Scanning arrangement and method in which the focus is varied in operative correlation with the scanning angle
JPH05266236A (ja) 走査装置及び方法
US6722566B1 (en) Electro-optical scan module using selectable mirrors
US6347744B1 (en) Retroreflective scan module for electro-optical readers
EP1601998B1 (en) Inertial drive scanning arrangement and method
EP0827102B1 (en) Compact bar code scanning arrangement
US6932274B2 (en) Vibration reduction in electro-optical readers
US6575370B1 (en) Electro-optical scanning assembly with one-piece, oscillatable, focusing/scan element
JP3639314B2 (ja) 光学走査装置
US6805295B2 (en) High speed laser scan module with folded beam path
JP3543991B2 (ja) 光学式走査器
US6702184B2 (en) Collection optics for low profile single line scanning assembly in compact bar code readers
EP0768614A2 (en) Retroreflective scan module for electro-optical readers

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees