JPWO2011013763A1 - 情報表示パネルおよびその情報表示パネルを具備した輸送機器 - Google Patents

情報表示パネルおよびその情報表示パネルを具備した輸送機器 Download PDF

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Abstract

【課題】文字・絵柄等の外周部から漏れる間接光の効果により、観察者がこれらの光を視認したときに立体感を感じるようにして、文字・絵柄をより美しく表示することができる情報表示パネルを提供すること。【解決手段】背面より照明される情報表示パネルであって、光透過性支持体の一方の面に所定パターンを有する第一反射層と、第一反射層に少なくとも一部が重なる絵柄層が積層され、他方の面に所定パターンを有する遮光層が積層され、絵柄層の外周全体の長さをL0、絵柄層より第一反射層がはみ出している領域の絵柄層外周をL1としたとき、(L1/L0)が15%以上で、絵柄層または絵柄層開口部により形成されている図柄を包囲できる最小円の直径をR、絵柄層から第一反射層2がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたとき、(L2/R)が0.25%〜5%の範囲にあることを特徴とする情報表示パネル。【選択図】図1

Description

本発明は、平板状の光透過性支持体の表裏に印刷層を備える情報表示パネルに関し、特に遮光性を有する遮光層、および光反射性を有する反射層を組み合わせた印刷層を備えた情報表示パネルおよびその情報表示パネルを具備した輸送機器に関する。
従来技術の一例である特許文献1の情報表示パネルにおいては、半透過性の基材の観察者側の表面の文字・絵柄部分に対応する位置に白色半透明インキが塗布されると共に、この白色半透明インキの周囲に、黒色不透明インキが塗布されている。また、基材の他方の面の文字・絵柄部分に対応する位置に、有彩色の半透明インキが塗布されており、それ以外の部分に有彩色半透明インキによる印刷で格子模様が塗布されている。
特許文献1の情報表示パネルの構成によれば、情報表示パネルの他方の面の側の後方に配置されるランプ非点灯時は、外光により、文字・絵柄部分が白色半透明インキにより白色で視認され、文字・絵柄部分以外の地色部分が黒色で視認される。また、ランプ点灯時は、裏面側からランプの光が照射されることにより、有彩色半透明インキを透過する光により、文字・絵柄部分が有彩色で視認され、それ以外の地の部分に有彩色の格子模様が現れる。
しかしながら、特許文献1の技術ではランプ点灯時に文字・絵柄外周部は格子模様が現れるのみであり、文字・絵柄外周部に間接光を発生させて美しく表示することはできなかった。
実開平5−64727号
本発明の情報表示パネルは、その後方に配置される光源を点灯した際に、文字・絵柄等の外周部から漏れる間接光の効果、または、その間接光と直接光を組み合わせた効果を生じさせることを可能とするものである。これらの効果により、観察者がこれらの光を視認したときに文字・絵柄等に立体感を感じさせるようにして、文字・絵柄をより美しく表示することができる情報表示パネルを提供することを、本発明の課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために次のような構成を備えている。
請求項1に記載の発明は、
光源によって背面より照明される情報表示パネルであって、
前記情報表示パネルは光透過性支持体、第一の反射層、絵柄層、遮光層からなり、
前記光透過性支持体の一方の面である観察者側の面に所定のパターンを有する第一の反射層が積層され、
前記第一の反射層の上に、前記第一の反射層に少なくとも一部が重なった状態で絵柄層が積層され、
前記光透過性支持体の他方の面である光源が配置される側の面に所定のパターンを有する第二の遮光層が積層され、
前記絵柄層の外周全体の長さをL0とし、絵柄層の端部より第一の反射層の端部がはみ出している領域の絵柄層の外周をL1としたとき、(L1/L0)×100=15%以上の範囲にあり、
前記絵柄層または絵柄層の開口部により形成されている図柄を包囲できる最小円の直径をRとし、前記絵柄層の端部から前記第一の反射層2の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたとき、(L2/R)×100=0.25%〜5%の範囲にあり、
前記絵柄層の開口部分がなすパターン形状と前記遮光層がなすパターン形状が略重なることを特徴とする情報表示パネル、である。
請求項2に記載の発明は、前記光透過性支持体と前記遮光層との間に第二の反射層が積層された情報表示パネルであって、前記第二の反射層と前記遮光層は略重なっていることを特徴とする請求項1に記載の情報表示パネル、である。
請求項3に記載の発明は、前記光透過性支持体と前記遮光層との間に第二の反射層が積層された情報表示パネルであって、前記第二の反射層と前記遮光層の少なくとも一部が重なっており、前記第一の反射層に対して前記第二の反射層及び遮光層は少なくとも一部は重ならない部分を持つことを特徴とする請求項1に記載の情報表示パネル、である。
請求項4に記載の発明は、前記第一の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が60%以上98%以下であることを特徴とする請求項1乃至3記載の情報表示パネル、である。
請求項5に記載の発明は、前記絵柄層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項1乃至4記載の情報表示パネル、である。
請求項6に記載の発明は、前記遮光層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項2乃至5記載の情報表示パネル、である。
請求項7に記載の発明は、前記第二の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が40%以上98%以下であることを特徴とする請求項3乃至6記載の情報表示パネル、である。
請求項8に記載の発明は、前記光透過性支持体はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル、である。
請求項9に記載の発明は、前記光透過性支持体はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル、である。
請求項10に記載の発明は、前記光透過性支持体は光透過層と光拡散層を含み、
前記光透過層はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であり、前記光拡散層はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル、である。
請求項11に記載の発明は、前記光透過性支持体の厚さが0.05〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至10記載の情報表示パネル、である。
請求項12に記載の発明は、観察者と直下型光源の間に請求項1乃至11記載のいずれかの情報表示パネルが少なくとも配置され、前記光透過性支持体の他方の面が前記直下型光源に対面するように配置されていることを特徴とする輸送機器、である。
請求項13に記載の発明は、観察者と、エッジライト式光源と導光板からなる面光源との間に請求項1乃至11に記載のいずれかの情報表示パネルが少なくとも配置され、前記光透過性支持体の他方の面が前記面光源に対面するように配置されていることを特徴とする輸送機器、である。
本発明の情報表示パネルは、光透過性を有した基板上の一方の面側に文字・絵柄を有する絵柄層と絵柄層に加飾を施す事ができる反射層を積層した構成であり、絵柄層と反射層の領域が異なることにより擬似的な陰影による立体感を出すようになっている。さらに、情報表示パネルの後方に配置された光源から入射した光が、文字・絵柄を有する絵柄層の外周部分から間接光として漏れるために、文字・絵柄の立体感をよりいっそう強く感じさせ、美しく表示できる効果がある。
本発明の情報表示パネルの第一の実施形態の断面図。 本発明の情報表示パネルの第二の実施形態の断面図。 本発明の情報表示パネルを観察者側からみた平面図であって、絵柄層3、第一の反射層2、絵柄層3を包囲できる最小円(直径R)の配置関係を示す模式図である。
以下に図面を参照して、本発明に係る情報表示パネルの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態である情報表示パネル7の断面図を示したものである。
情報表示パネル7は、光透過性支持体1の一方の面側に第一の反射層2、絵柄層3が順に積層され、光透過性支持体1の他方の面側に遮光層4が積層されたものである。光透過性支持体1の他方の面側には光源5が配置され、観察者6側から目視を行うことになる。
光透過性支持体1は、透明樹脂のみ、拡散性樹脂のみ、透明樹脂層と拡散性樹脂層との積層の3種類の構成のいずれかを選択することができる。
光透過性支持体1を透明樹脂のみで構成する場合、ポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルニトリル・スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチルまたはアクリルを利用することができる。
この時の光透過性支持体1の厚さは、後述する遮光層や反射層を形成する工程などにおける作業性が求められるため0.05mm以上が好ましく、情報表示機器筐体内に組み込んだときに空間的制約を受けないために5mm以下が好ましい。また、透明樹脂のみで構成すると、光源5からの光が光透過性支持体1を透過する際の光量の損失を少なく出来るため、光源5の点灯時により明るく文字・絵柄を表示することができる。
光透過性支持体1を拡散性樹脂のみで構成する場合、球形または無定形の形状であり有機又は無機からなる光拡散性微粒子を含んだポリカーボネート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルのうち少なくともいずれかを含む有機系樹脂を利用することができる。この時の光透過性支持体1の厚さは、後述する遮光層や反射層を形成する工程などにおける作業性が求められるため0.05mm以上が好ましく、情報表示機器筐体内に組み込んだときに空間的制約を受けないために5mm以下が好ましい。また、拡散性樹脂のみで構成することにより、光源5からの直接入射光の一部が拡散性樹脂で散乱されて、第一の反射層2および第一の遮光層3の開口部3a周縁から観察者6側に出るために、間接光の輝度を高めることができる。
光透過性支持体1を透明樹脂層と拡散性樹脂層との積層構成にする場合、透明樹脂層にはポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルニトリル・スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチルまたはアクリルを、拡散性樹脂層には球形または無定形の形状であり有機又は無機からなる光拡散性微粒子を含んだポリカーボネート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルのうち少なくともいずれかを含む有機系樹脂を利用することができる。
この時の光透過性支持体1の厚さは後述する遮光層や反射層を形成する工程などにおける作業性が求められるため0.05mm以上が好ましく、情報表示機器筐体内に組み込んだときに空間的制約を受けないために5mm以下が好ましい。また、拡散性樹脂層を含む構成であることにより、光源6からの直接入射光の一部が拡散性樹脂層で散乱されて、第一の反射層2および第一の遮光層3の開口部3a周縁から観察者6側に出るために、間接光の輝度を高めることができる。
この時の透明樹脂層と拡散性樹脂層の配置の順序、すなわち、どちらが観察者6側で、どちらが光源5側に配置されるかは、どちらであっても構わない。
光透過性光透過性支持体1の一方の面(観察者6側の面)に第一の反射層2を設ける。
第一の反射層2はスクリーン印刷によって設けることができる。特にスクリーン印刷に限定することなく、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット等を用いることもできる。
第一の反射層2には白色インキを用いるのが望ましいが、光の拡散反射効果があれば白色インキに限らない。厚みに制限は無いが、5μm〜30μmにすると反射効果が出やすい。光源5が点灯した際には第一の反射層2で反射した光が第一の反射層2の外周部に漏れて見える。また、第一の反射層2の絵柄層3(後述する)からはみ出した部分が、観察者には絵柄層3の陰影として擬似的に認識され、立体感をより感じさせる効果がある。
光透過性支持体1の一方の面の第一の反射層2の上に絵柄層3を積層する。
絵柄層3はスクリーン印刷によって設けることができる。特にスクリーン印刷に限定することなく、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット等を用いることもできる。
絵柄層3には黒色インキを用いるのが望ましいが、遮光効果があれば黒色インキに限らない。厚みに制限は無いが、5μm〜30μmにすると遮光効果が出やすい。光源が点灯した際に第一の反射層2で反射しきれずに透過した光が絵柄層3によって遮光され、絵柄層3の部分が暗く視認されることになる。
第一の反射層2および絵柄層3は、文字や絵柄などの所定のパターンを有した形状に形成される。このとき、第一の反射層2および絵柄層3が形成されている部分が文字や絵柄などの図柄を表し、形成されていない開口部3aが背景を表していても良いし、逆に、第一の反射層2および絵柄層3が形成されている部分が背景を表し、形成されていない開口部3aが文字や絵柄などの図柄を表していても良い。
絵柄層3は、第一の反射層2よりも小さい領域に形成する。すなわち、観察者6側から観察すると、第一の反射層2が絵柄層3の端部からはみ出している領域があることになる。この、第一の反射層2が絵柄層3の端部からはみ出している領域は、あたかも絵柄層3の陰影のように観察され、観察者6により立体感を感じさせる。
この、第一の反射層2が絵柄層3の端部からはみ出している領域による立体感の効果は、下記の[ア][イ]のような条件のときに得られやすい。(図3参照)
[ア]光透過性支持体1上のある領域において、絵柄層3の外周全体の長さをL0とし、絵柄層3の端部より第一の反射層2の端部がはみ出している領域の、絵柄層3の外周の長さをL1としたとき、(L1/L0)×100=15%以上の範囲にあるとき。
[イ]絵柄層3または開口部3aにより形成されている文字・絵柄等を包囲できる最小円の直径をRとし、絵柄層3の端部から第一の反射層2がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたとき、(L2/R)×100=0.25%〜5%の範囲にあるとき。
図3は、本発明の情報表示パネルを観察者側からみた平面図であって、絵柄層3、第一の反射層2、絵柄層3を包囲できる直径Rの最小円の配置関係を示す模式図である。
図3において、絵柄層3の外周全体の長さL0は破線部分の長さであり、絵柄層3の端部より第一の反射層2がはみ出している領域の絵柄層3の外周の長さL1は、絵柄層3の左側端部と下側端部の長さを合わせた長さである。
また、図3においては、絵柄層3により形成されている文字・絵柄等を包囲できる最小円の直径をRとし、絵柄層3の端部から第一の反射層2がはみ出している部分の幅の最大値をL2としている。
(L1/L0)の値が15%未満の場合や、(L2/R)の値が0.25%未満の場合では、第一の反射層2の端部がはみ出している領域が小さすぎるため、絵柄層3の陰影として認識されずに立体感が得られない。
また、(L2/R)の値が5%を超えると、第一の反射層2のはみ出している部分は、絵柄層3の陰影としてではなく、絵柄層3とは別の文字・絵柄と認識されるため、立体感を得られない。
光透過性支持体1の他方の面(光源5側)に遮光層4を設ける。
遮光層4はスクリーン印刷によって設けることができる。特にスクリーン印刷に限定することなく、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット等を用いることもできる。
遮光層4は、第一の反射層2および絵柄層3が形成されていない開口部3a領域とほぼ同形状のパターンを有し、開口部3aとほぼ同じ位置に位置合わせされて設けられている。したがって、遮光層4が形成されていない開口部4aは、第一の反射層2および絵柄層3が形成されている部分とほぼ同形状のパターンを有し、第一の反射層2および絵柄層3とほぼ同じ位置に位置合わせされて設けられていることになる。
遮光層4には黒色インキを用いるのが望ましいが、遮光効果があれば黒色インキに限らない。厚みに制限は無いが、5μm〜30μmにすると遮光効果が出やすい。
光源5が点灯した際には、遮光層4が形成されている領域では遮光層4により遮光され、絵柄層3が形成されている領域では遮光層3により遮光されるため、大部分の直接光は観察者6側に届くことがなく、遮光層4側の開口部4aを通過した光のうちの一部が、開口部3a周縁から観察者6側に届く。それにより、第一の反射層2および絵柄層3が形成されている領域の外周に、光が広がるのが視認され、文字・絵柄等が美しく表示される。
図2は、本発明の第二の実施形態である情報表示パネル18の断面図を示したものである。
情報表示パネル18は、光透過性支持体11の一方の面側に第一の反射層12、絵柄層13が順に積層され、光透過性支持体11の他方の面側に第二の反射層14、遮光層15が順に積層されたものである。光透過性支持体11の他方の面側に光源16が配置され、観察者17側から目視を行うものである。
光透過性支持体1、第一の反射層12、絵柄層13および遮光層15の材料、作成方法は、第一の実施形態の場合と同様である。また、第一の反射層12、絵柄層13に関して、L0、L1,L2、Rを第一の実施形態と同様に設定し、望ましい(L1/L0)の値の範囲、および望ましい(L2/R)の値の範囲も第一の実施形態の場合と同様である。
ここで、光透過性支持体1の一方の面に設けられる第二の反射層14について説明する。
第二の反射層14はスクリーン印刷によって設けることができる。特にスクリーン印刷に限定することなく、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット等を用いることもできる。
第二の反射層14は、第一の実施形態における遮光層4と同様に、絵柄層13および第一の反射層12が形成されていない開口部13a領域とほぼ同形状のパターンを有し、開口部13aとほぼ同じ位置に位置合わせされて設けられている。したがって、第二の反射層14が形成されていない開口部15aは、絵柄層13および第一の反射層12が形成されている部分とほぼ同形状のパターンを有し、絵柄層13および第一の反射層12とほぼ同じ位置に位置合わせされて設けられていることになる。
第二の反射層14には白色インキを用いるのが望ましいが、光の拡散反射効果があれば白色インキに限らない。厚みに制限は無いが、5μm〜30μmにすると反射効果が出やすい。
遮光層15は、第二の反射層14の上に、第二の反射層14と同形状で、同じ位置に位置合わせされて設けられる。
光源16が点灯した際には、第一の反射層12で反射した光が第二の反射層14で再反射して観察者17側に出てくる光と、絵柄層13および第一の反射層12の外周部から観察者17側に漏れてきた間接光を、観察することができる。
情報表示機器筺体内の空間的な設計上の制約をうけないためには、情報表示パネル7および18の厚さは、0.05〜5mmの範囲が好ましい。
情報表示パネル7および18の背面に配置される光源としては、各種ランプ(各種電球ランプ、LED光源)や面光源を利用することが出来る。特にエッジライト式光源と導光板からなる面光源は、冷陰極管などの線光源からアクリルなどの導光板内に導かれた光を導光板内の全反射を用いて導光板全面に導き、印刷などでつけられた反射ドットに当たった光がその進路を変え、全反射角よりも小さい角度になった光が導光板表面から出てくることを利用して、導光板全面が均一に光るようにしたものである。このような面光源を、情報表示パネルの背面に配置される光源として利用すると、情報表示パネル全体を均一に照明することができ、観察者が読み取りしやすいという利点がある。
図3においては、絵柄層3の左側端部と下側端部の外側に、第一の反射層2がはみ出している領域がある場合を示しているが、第一の反射層2がはみ出す領域は、絵柄層3のどちら側であってもかまわない。
例えば、情報表示パネルの各領域にある絵柄層3の、情報表示パネルの中央に近い側の端部には第一の反射層2がはみ出す領域がなく、情報表示パネルの周縁部に近い側の端部には第一の反射層2がはみ出す領域があるという設定にしてもよい。あるいは、情報表示機器に組み込まれ輸送機器に搭載されたときに、上側になる絵柄層3端部には第一の反射層2がはみ出す領域がなく、下側になる絵柄層3端部には第一の反射層2がはみ出す領域があるという設定にしてもよい。
本発明の実施例1について具体的に説明する。図1は本発明の情報表示パネル7の一実施例を示したものである。
光透過性支持体1として厚さdのポリカーボネートを用い、その一方の面にスクリーン印刷で白インキの第一の反射層2、黒インキの絵柄層3を形成し、他方の面にスクリーン印刷で反転する位置に黒インキの遮光層4を形成した。本実施例においては、第一の反射層2および絵柄層3を文字の形状に形成し、遮光層4を背景部分として形成した。
以上の構成で、第一の反射層2が絵柄層3の端部よりはみ出ている領域の外周の長さをL1とし、絵柄層3の外周全体の長さをL0としたときの(L1/L0)の値、および、絵柄層3により形成されている文字を包囲できる最小円の直径をRとし、絵柄層3の端部から第一の反射層2の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたときの(L2/R)の値を変化させたとき、情報表示パネル7の見え方の良し悪しを評価した結果を表1に示す。
また、この時の第一の反射層2の反射率(波長380−780nmの光に対する反射率、以下同様)は80%、絵柄層3の全光線透過率は0%、遮光層4の全光線透過率は0%、光透過性支持体1のヘイズ値は98%である。評価では本発明の情報表示パネルの他方の面側に1000cd/mのLED光源を置き、1mの距離から観察した。
情報表示パネル7の見え方は、文字の立体感、文字の外観の2項目について、目視による官能評価にて1〜5の5段階で評価した(良い=5、・・・、悪い=1)。それぞれの評価が3以上で合格とする。
Figure 2011013763
表1に示した結果から、文字の十分な立体感を得るためには、(L1/L0)の値が20%以上必要なことがわかる。
また、文字の外観を損なわずに十分な立体感を得るためには、(L2/R)の値が、0.25%以上5%以下である必要があることも確認できる。すなわち、L2が大き過ぎると立体感が出るものの文字の外観が損なわれることがわかる。
図1の構成で、絵柄層3で文字を形成した際に、(L1/L0)の値が30%、(L2/R)の値が0.35%とした時の、第一の反射層2の反射率、絵柄層3の全光線透過率、遮光層4の全光線透過率、光透過性支持体1のヘイズ値のパラメータをそれぞれ変えた際の、文字部すなわち第一の反射層2、絵柄層3外周部の明るさ、間接光の見え方、文字の立体感を評価した結果を、表2に示す。
この評価では、本発明の情報表示パネル7の他方の面側に1000cd/mのLED光源を置き、1mの距離から観察した。情報表示パネル7の見え方は、文字外周部の明るさ、文字外周部の間接光の見え方、文字の立体感、の3項目について、目視による官能評価にて1〜5の5段階で評価した(良い=5、・・・、悪い=1)それぞれの評価が3以上で合格とする。なお、光透過性光透過性支持体1のヘイズ値0%のものは光拡散層を光透過光透過性支持体1が含まない構成である。
Figure 2011013763
表2に示した結果から、文字外周部において十分な明るさと間接光の輝度を得るためには、第一の反射層2の反射率が60%以上必要なことが確認できる。反射率が60%未満であると第一の反射層2で反射される光量が少なく、従って、文字外周部に漏れる光量が少なくなるためと推測される。
表2に示した結果から、文字外周部において十分な明るさと間接光の輝度を得るためには絵柄層3の全光線透過率が20%以下でなければならないことが確認できる。全光線透過率が20%を超えると絵柄層3での遮光が不十分になって光が透過し、文字外周部とのコントラストが低下して間接光の見え方の評価が悪くなるものと推測される。
表2に示した結果から、文字外周部において十分な明るさを得て、かつ、間接光の見え方の評価を向上させるには遮光層4の全光線透過率が20%以下でなければならないことが確認できる。全光線透過率が20%を超えると遮光層4での遮光が不十分になって文字外周部を含む背景部分全体から光が透過し、文字外周部とのコントラストが低下して間接光の見え方の評価が悪くなるものと推測される。
表2に示した結果から、光透過性支持体1のヘイズ値が上がるほど文字外周部の明るさと間接光の見え方の評価が向上することが確認できる。ヘイズ値が上がると第一の反射層2から漏れる光に光透過性支持体1から出る拡散光が加わるためと推測される。
表2に示した結果から、間接光の見え方の評価が高いほど、文字の立体感についての評価も良好であることが分かる。ただし、文字そのものの陰影効果により、間接光の見え方の評価が悪くても一定の立体感は出ている。間接光の効果により文字の立体感が増しているといえる。
光透過性支持体1、第一の反射層2、絵柄層3および遮光層4によって、文字の立体感を出し、文字外周部に間接光を発生させることができ、意匠性に優れた表示をすることができた。
実施例1で作製した情報表示パネルを、情報表示機器に組み込み、輸送機器に用いた。輸送機器の構造は一般的に用いられるものである。
本発明の実施例2について具体的に説明する。図2は本発明の情報表示パネル18の一実施例を示したものである。
光透過性支持体1として厚さdのポリカーボネートを用い、その一方の面にスクリーン印刷で白インキの第一の反射層12、および黒インキの絵柄層13を形成し、他方の面にスクリーン印刷で反転する位置に白インキの第二の反射層14、および黒インキの遮光層15を形成した。本実施例においては、第一の反射層12および絵柄層13を文字の形状に形成し、第二の反射層14および遮光層15を背景部分として形成した。
以上の構成で、第一の反射層12が絵柄層13の端部よりはみ出ている領域の外周の長さをL1とし、絵柄層13の外周全体の長さをL0としたときの(L1/L0)の値、および、絵柄層13により形成されている文字を包囲できる最小円の直径をRとし、絵柄層13の端部から第一の反射層12の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたときの(L2/R)の値を変化させたとき、情報表示パネル18の見え方の良し悪しを評価した結果を表1に示す。
また、この時の第一の反射層12の反射率は80%、絵柄層13の全光線透過率は0%、第二の反射層14の反射率は60%、遮光層15の全光線透過率は0%、光透過性支持体11のヘイズ値は98%である。評価では本発明の情報表示パネルの他方の面側に1000cd/mのLED光源を置き、1mの距離から観察した。
情報表示パネル7の見え方は、文字の立体感、文字の外観の2項目について、目視による官能評価にて1〜5の5段階で評価した(良い=5、・・・、悪い=1)。それぞれの評価が3以上で合格とする。
Figure 2011013763
表3に示した結果から、文字の十分な立体感を得るためには、(L1/L0)の値が20%以上必要なことがわかる。
また、文字の外観を損なわずに十分な立体感を得るためには、(L2/R)の値が0.25%以上5%以下である必要があることも確認できる。すなわち、L2が大き過ぎると立体感が出るものの文字の外観が損なわれることがわかる。
図2の構成で、絵柄層13で文字を形成した際に(L1/L0)の値が30%、(L2/R)の値が0.35%とした時の、第一の反射層12の反射率、絵柄層13の全光線透過率、第二の反射層14の反射率、遮光層15の全光線透過率、光透過性支持体11のヘイズ値のパラメータをそれぞれ変えた際の、文字部すなわち第一の反射層2、絵柄層3外周部の明るさ、間接光の見え方、文字の立体感を評価した結果を、表4に示す。
この評価では、本発明の情報表示パネル18の他方の面側に1000cd/mのLED光源を置き、1mの距離から観察した。情報表示パネル18の見え方は、文字外周部の明るさ、文字外周部の間接光の見え方、文字の立体感、の3項目について、目視による官能評価にて1〜5の5段階で評価した(良い=5、・・・、悪い=1)。それぞれの評価が3以上で合格とする。なお、光透過性支持体11のヘイズ値0%のものは光拡散層を光透過性支持体11が含まない構成である。
Figure 2011013763
表4に示した結果から、文字外周部において十分な明るさと間接光の輝度を得るためには第一の反射層12の反射率が60%以上必要なことが確認できる。反射率が60%未満であると第一の反射層12で反射される光量が少なく、従って、文字外周部に漏れる光量が少なくなるためと推測される。
表4に示した結果から、文字外周部において十分な明るさと間接光の輝度を得るためには絵柄層13の全光線透過率が20%以下でなければならないことが確認できる。全光線透過率が20%を超えると絵柄層13での遮光が不十分になって光が透過し、文字外周部とのコントラストが低下して間接光の見え方の評価が悪くなるものと推測される。
表4に示した結果から、文字外周部において十分な明るさと間接光の輝度を得るためには第二の反射層14の反射率が40%以上必要なことが確認できる。反射率が40%未満であると第一の反射層12で反射され、第二の反射層14に入射した光を十分に反射できないために文字外周部の光量が低下し、間接光の見え方の評価が悪くなるものと推測される。
表4に示した結果から、文字外周部において十分な明るさを得て、かつ、間接光の見え方の評価を向上させるには遮光層15の全光線透過率が20%以下でなければならないことが確認できる。全光線透過率が20%を超えると遮光層15での遮光が不十分になって文字外周部を含む背景部分全体から光が透過し、文字外周部とのコントラストが低下して間接光の見え方の評価が悪くなるものと推測される。
表4に示した結果から、光透過性支持体11のヘイズ値が上がるほど文字外周部の明るさと間接光の見え方の評価が向上することが確認できる。ヘイズ値が上がると第一の反射層12から漏れる光に光透過性支持体11から出る拡散光が加わるためと推測される。
表4に示した結果から、間接光の見え方の評価が高いほど、文字の立体感についての評価も良好であることが分かる。ただし、文字そのものの陰影効果により、間接光の見え方の評価が悪くても一定の立体感は出ている。間接光の効果により文字の立体感が増しているといえる。
光透過性支持体11、第一の反射層12、絵柄層13、第二の反射層14および遮光層15によって、文字の立体感を出し、文字外周部に間接光を発生させることができ、意匠性に優れた表示をすることができた。
実施例2で作製した情報表示パネルを、情報表示機器に組み込み、輸送機器に用いた。輸送機器の構造は一般的に用いられるものである。
1、11 光透過性支持体
2、12 第一の反射層
14 第二の反射層
3、13 絵柄層
4、15 遮光層
5 、16 光源
6 、17 観察者
7 、18 情報表示パネル
本発明は、上記課題を解決するために次のような構成を備えている。
請求項1に記載の発明は、
光源によって背面より照明される情報表示パネルであって、
前記情報表示パネルは光透過性支持体、第一の反射層、絵柄層、遮光層からなり、
前記光透過性支持体の一方の面である観察者側の面に所定のパターンを有する第一の反射層が積層され、
前記第一の反射層の上に、前記第一の反射層に少なくとも一部が重なった状態で絵柄層が積層され、
前記光透過性支持体の他方の面である光源が配置される側の面に所定のパターンを有する遮光層が積層され、
前記絵柄層の外周全体の長さをL0とし、絵柄層の端部より第一の反射層の端部がはみ出している領域の絵柄層の外周をL1としたとき、(L1/L0)×100=15%以上の範囲にあり、
前記絵柄層または絵柄層の開口部により形成されている図柄を包囲できる最小円の直径をRとし、前記絵柄層の端部から前記第一の反射層2の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたとき、(L2/R)×100=0.25%〜5%の範囲にあり、
前記絵柄層の開口部分がなすパターン形状と前記遮光層がなすパターン形状が略重なることを特徴とする情報表示パネル、である。
光透過性支持体1を拡散性樹脂のみで構成する場合、球形または無定形の形状であり有機又は無機からなる光拡散性微粒子を含んだポリカーボネート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルのうち少なくともいずれかを含む有機系樹脂を利用することができる。この時の光透過性支持体1の厚さは、後述する遮光層や反射層を形成する工程などにおける作業性が求められるため0.05mm以上が好ましく、情報表示機器筐体内に組み込んだときに空間的制約を受けないために5mm以下が好ましい。また、拡散性樹脂のみで構成することにより、光源5からの直接入射光の一部が拡散性樹脂で散乱されて、第一の反射層2および絵柄層3の開口部3a周縁から観察者6側に出るために、間接光の輝度を高めることができる。
光透過性支持体1を透明樹脂層と拡散性樹脂層との積層構成にする場合、透明樹脂層にはポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルニトリル・スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチルまたはアクリルを、拡散性樹脂層には球形または無定形の形状であり有機又は無機からなる光拡散性微粒子を含んだポリカーボネート、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体、アクリルのうち少なくともいずれかを含む有機系樹脂を利用することができる。
この時の光透過性支持体1の厚さは後述する遮光層や反射層を形成する工程などにおける作業性が求められるため0.05mm以上が好ましく、情報表示機器筐体内に組み込んだときに空間的制約を受けないために5mm以下が好ましい。また、拡散性樹脂層を含む構成であることにより、光源6からの直接入射光の一部が拡散性樹脂層で散乱されて、第一の反射層2および絵柄層3の開口部3a周縁から観察者6側に出るために、間接光の輝度を高めることができる。
この時の透明樹脂層と拡散性樹脂層の配置の順序、すなわち、どちらが観察者6側で、どちらが光源5側に配置されるかは、どちらであっても構わない。
光透過性支持体1の一方の面(観察者6側の面)に第一の反射層2を設ける。
第一の反射層2はスクリーン印刷によって設けることができる。特にスクリーン印刷に限定することなく、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット等を用いることもできる。
光源5が点灯した際には、遮光層4が形成されている領域では遮光層4により遮光され、絵柄層3が形成されている領域では絵柄層3により遮光されるため、大部分の直接光は観察者6側に届くことがなく、遮光層4側の開口部4aを通過した光のうちの一部が、開口部3a周縁から観察者6側に届く。それにより、第一の反射層2および絵柄層3が形成されている領域の外周に、光が広がるのが視認され、文字・絵柄等が美しく表示される。
この評価では、本発明の情報表示パネル7の他方の面側に1000cd/mのLED光源を置き、1mの距離から観察した。情報表示パネル7の見え方は、文字外周部の明るさ、文字外周部の間接光の見え方、文字の立体感、の3項目について、目視による官能評価にて1〜5の5段階で評価した(良い=5、・・・、悪い=1)それぞれの評価が3以上で合格とする。なお、光透過性支持体1のヘイズ値0%のものは光拡散層を光透過性支持体1が含まない構成である。
以上の構成で、第一の反射層12が絵柄層13の端部よりはみ出ている領域の外周の長さをL1とし、絵柄層13の外周全体の長さをL0としたときの(L1/L0)の値、および、絵柄層13により形成されている文字を包囲できる最小円の直径をRとし、絵柄層13の端部から第一の反射層12の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたときの(L2/R)の値を変化させたとき、情報表示パネル18の見え方の良し悪しを評価した結果を表3に示す。
1、11 光透過性支持体
2、12 第一の反射層
14 第二の反射層
3、13 絵柄層
3a、13a 絵柄層の開口部
4、15 遮光層
4a、15a 遮光層の開口部
5、16 光源
6、17 観察者
7、18 情報表示パネル
請求項4に記載の発明は、前記第一の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が60%以上98%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項5に記載の発明は、前記絵柄層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項6に記載の発明は、前記遮光層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項7に記載の発明は、前記第二の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が40%以上98%以下であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項8に記載の発明は、前記光透過性支持体はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項9に記載の発明は、前記光透過性支持体はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項10に記載の発明は、前記光透過性支持体は光透過層と光拡散層を含み、
前記光透過層はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であり、前記光拡散層はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報表示パネル、である。
請求項11に記載の発明は、前記光透過性支持体の厚さが0.05〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の情報表示パネル、である。

Claims (13)

  1. 光源によって背面より照明される情報表示パネルであって、
    前記情報表示パネルは光透過性支持体、第一の反射層、絵柄層、遮光層からなり、
    前記光透過性支持体の一方の面である観察者側の面に所定のパターンを有する第一の反射層が積層され、
    前記第一の反射層の上に、前記第一の反射層に少なくとも一部が重なった状態で絵柄層が積層され、
    前記光透過性支持体の他方の面である光源が配置される側の面に所定のパターンを有する第二の遮光層が積層され、
    前記絵柄層の外周全体の長さをL0とし、絵柄層の端部より第一の反射層の端部がはみ出している領域の絵柄層の外周をL1としたとき、(L1/L0)×100=15%以上の範囲にあり、
    前記絵柄層または絵柄層の開口部により形成されている図柄を包囲できる最小円の直径をRとし、前記絵柄層の端部から前記第一の反射層2の端部がはみ出している部分の幅の最大値をL2としたとき、(L2/R)×100=0.25%〜5%の範囲にあり、
    前記絵柄層の開口部分がなすパターン形状と前記遮光層がなすパターン形状が略重なることを特徴とする情報表示パネル。
  2. 前記光透過性支持体と前記遮光層との間に第二の反射層が積層された情報表示パネルであって、前記第二の反射層と前記遮光層は略重なっていることを特徴とする請求項1に記載の情報表示パネル。
  3. 前記光透過性支持体と前記遮光層との間に第二の反射層が積層された情報表示パネルであって、前記第二の反射層と前記遮光層の少なくとも一部が重なっており、前記第一の反射層に対して前記第二の反射層及び遮光層は少なくとも一部は重ならない部分を持つことを特徴とする請求項1に記載の情報表示パネル。
  4. 前記第一の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が60%以上98%以下であることを特徴とする請求項1乃至3記載の情報表示パネル。
  5. 前記絵柄層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項1乃至4記載の情報表示パネル。
  6. 前記遮光層の全光線透過率が0%以上20%以下であることを特徴とする請求項2乃至5記載の情報表示パネル。
  7. 前記第二の反射層の波長380〜780nmの光に対する反射率が40%以上98%以下であることを特徴とする請求項3乃至6記載の情報表示パネル。
  8. 前記光透過性支持体はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル。
  9. 前記光透過性支持体はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル。
  10. 前記光透過性支持体は光透過層と光拡散層を含み、
    前記光透過層はポリカーボネート、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、アクリル、ポリスチレン、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかの樹脂であり、前記光拡散層はヘイズ値が12%以上92%以下の樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7記載の情報表示パネル。
  11. 前記光透過性支持体の厚さが0.05〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至10記載の情報表示パネル。
  12. 観察者と直下型光源の間に請求項1乃至11記載のいずれかの情報表示パネルが少なくとも配置され、前記光透過性支持体の他方の面が前記直下型光源に対面するように配置されていることを特徴とする輸送機器。
  13. 観察者と、エッジライト式光源と導光板からなる面光源との間に請求項1乃至11に記載のいずれかの情報表示パネルが少なくとも配置され、前記光透過性支持体の他方の面が前記面光源に対面するように配置されていることを特徴とする輸送機器。
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