JPWO2011004443A1 - 結像光学系 - Google Patents
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Abstract
本発明による結像光学系は、物体側から像面側に、正のパワーを有する第1レンズ、像側に凸のメニスカスレンズである第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ及び負のパワーを有する第4レンズを備えた結像光学系である。第3レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で正であり、光軸から離れた位置でパワーが負となる領域を有し、第4レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で負であり、光軸から離れた位置でパワーが正となる領域を有する。第1レンズは、像側面に回折格子を備える。第2レンズの焦点距離をf2、結像光学系の合成焦点距離をfT、絞り面または第1レンズの物体側面の頂点のうち、物体側のものから像面までの距離をTTLとして、以下の式が満たされる。
【数1】
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Description
本発明は、デジタルカメラ、撮像機能付き携帯電話、スキャナなどに使用される結像光学系に関する。
小型で高解像度の撮像装置に対する要求が高まってきている。したがって、このような撮像装置に使用される結像光学系に対しても、小型で解像度が高いことが要求される。このような結像光学系は、たとえば特許文献1乃至3などに記載されている。
結像光学系を小型化するための手段として、最近では広角化する方法が多く用いられる傾向がある。固体撮像素子では、配線層の壁により光線が遮蔽されるのを最小限に抑えるため、撮像素子への光線入射角度が制限されており、広角化した分無理して光線の角度を所定の角度範囲に制御する必要があった。一般的な4枚構成の小型撮像光学系においては、負のパワーを持った第2レンズにより軸上色収差の補正を行うと同時に最大像高に向けて大きく光線の方向を変え、第4レンズにより撮像素子への光線入射角が小さくなるように制御している。しかし、このような方法では、大きな負のパワーを持つ第2レンズの公差が厳しくなり、公差の範囲を超えると、最大視野に近づくにつれて大きな収差が発生してしまい、像の劣化を招く結果となる。
このような公差の厳しい光学系を作成するには、加工及び組み立てに時間がかかり、作成後の検査で良品とされたもののみを製品とする場合には歩留まりが低下する。いずれにしても、結果として結像光学系の製造コストが上昇する。
一方、現在では、CMOS(Complementally Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの裏面照射技術(Backside Illumination: BSI)の開発により、センサへの許容光線入射角が広くなっているが、この技術の利点を、製造時の利点として生かした設計開発は未発展の状態である。
特許文献1 特許3424030号公報
特許文献2 特許4032667号公報
特許文献3 特許4032668号公報
特許文献2 特許4032667号公報
特許文献3 特許4032668号公報
したがって、小型、高解像度で、かつ製造コストを抑えることのできる結像光学系に対するニーズがある。
本発明による結像光学系は、物体側から像面側に、正のパワーを有する第1レンズ、像側に凸のメニスカスレンズである第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ及び負のパワーを有する第4レンズを備えた結像光学系である。第3レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で正であり、光軸から離れた位置で負となる領域を有する。第4レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で負であり、光軸から離れた位置で正となる領域を有する。第1レンズは、像側面に回折格子を備える。第2レンズの焦点距離をf2、結像光学系の合成焦点距離をfT、絞り面または第1レンズの物体側面の頂点のうち、物体側のものから像面までの距離をTTLとして、
が満たされる。
本発明によれば、第1レンズの像面側に備えた回折格子によって軸上色収差の補正(色消し)を行うことにより、式(1)が満足されるように第2レンズのパワーの絶対値を小さくしている。したがって、組み立て公差を大きくし、製造コストを低下させることができる。
また、本発明によれば、式(2)が満足されるように構成することにより、コンパクトな結像光学系が実現される。
本実施形態によれば、式(3)を満足されるように構成することにより、ペッツヴァル和が小さくなり、光軸近傍にて像面湾曲の小さな結像光学系が実現され、高い像高位置に至るまでの像面湾曲の変化を滑らか且つ緩やかに制御することができるようになる。
本発明の実施形態によれば、回折格子が輪帯からなり、輪帯数が10以下である。
本実施形態によれば、輪帯数が10以下であるので、加工限界による他次光由来のフレアやゴーストへの影響を最小限に抑えることができる。
図1は、本発明の一実施形態による結像光学系の構成を示す図である。本実施形態による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を備える。絞りは、第1レンズ101の像側の面より物体側で第1レンズ101の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ101の物体側の面上にある。第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を通過した光は、ガラス板105を通過して像面106に至る。
以下において、本発明による結像光学系の特徴について説明する。以下において、iを1から4の整数として、第iレンズの焦点距離、レンズ材料のd線(波長587.6nm)の屈折率を、それぞれ
とし、結像光学系の合成焦点距離及び絞り面または第1レンズの物体側面の頂点のうち、物体側のものから像面までの距離(以下、光学長とも呼称する)を、それぞれ
とする。
4枚レンズの種類
本発明の実施形態による結像光学系は、物体側から像面側に、正のパワーを有する第1レンズ、像側に凸のメニスカスレンズである第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ及び負のパワーを有する第4レンズを備える。ここで、レンズが正または負のパワーを有するとは、レンズがその近軸付近で正または負のパワーを有することを言う。
本発明の実施形態による結像光学系は、物体側から像面側に、正のパワーを有する第1レンズ、像側に凸のメニスカスレンズである第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ及び負のパワーを有する第4レンズを備える。ここで、レンズが正または負のパワーを有するとは、レンズがその近軸付近で正または負のパワーを有することを言う。
第3レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で正であり、光軸から離れた位置で負となる領域を有する。第4レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で負であり、光軸から離れた位置で正となる領域を有する。上記のパワーをそれぞれ有する第3レンズと第4レンズとを組み合わせることにより、近軸領域から最大視野に至るまでの像面湾曲が小さくなるように制御することができる。
回折格子
本発明の実施形態による結像光学系は、第1レンズの像側面に、軸上色収差の修正(以下、色消しとも呼称する)のための輪帯回折格子を備える。輪帯数は10以下である。輪帯数が10より大きいと、周縁部の輪帯の幅が小さくなり、加工限界による他次光由来のフレアやゴーストへの影響が大きくなる。
本発明の実施形態による結像光学系は、第1レンズの像側面に、軸上色収差の修正(以下、色消しとも呼称する)のための輪帯回折格子を備える。輪帯数は10以下である。輪帯数が10より大きいと、周縁部の輪帯の幅が小さくなり、加工限界による他次光由来のフレアやゴーストへの影響が大きくなる。
従来の本発明の同様のタイプの結像光学系において、レンズの材質のアッベ数(分散率)の差を利用して色消しを行う場合に、第1レンズを、低分散の材質からなる、正のパワーを有するレンズとし、第2レンズを高分散の材質からなる、負のパワーを有するレンズとしていた。この場合に所定の色消し性能を実現するために、第2レンズの負のパワーを所定の大きさ以上とする必要があった。また、色消しに回折格子を使用する場合にも、色消しの性能を向上させるため、レンズの材質の分散の大きさの差を利用した色消しと回折格子による色消しとを組み合わせて行っていた。
従来の方法によれば、設計上の解像度は十分に向上させることができる。しかし、実際上は、製造過程におけるレンズの加工公差または組み立て公差が厳しくなり、製造が困難となり、あるいは製造コストが上昇するという問題が生じる。
発明者は、製造過程を分析した結果、第1レンズが正のパワーを有するのに対し、第2レンズが所定の大きさ以上の負のパワーを有していることが、これらのレンズの組み立て公差を厳しくしているとの新たな知見を得た。したがって、高い解像度を維持したまま、第2レンズの負のパワーを小さくすることができれば、製造コストを下げることが可能となる。本発明は、上記の知見に基づいて、高い解像度を維持したまま、式(1)を満足するように、第2レンズの負のパワーを小さくした結像光学系を実現したものである。本発明においては、回折格子に主な色消し機能を持たせることにより、第2レンズの負のパワーを小さくしている。
第4レンズの材料のd線の屈折率と焦点距離との積と合成焦点距離との比
本発明の実施形態による結像光学系は、以下の式を満足する。
一般的に、複数のレンズからなる結像光学系の像面湾曲を小さくするには、以下の式で表せるペッツヴァル和Pをゼロに近づける必要がある。
本発明の実施形態による結像光学系は、以下の式を満足する。
本実施形態において、第1及び第3レンズは正のパワーを有し、第2レンズのパワーの絶対値は小さいので、第4レンズのみが実質的な負のパワーを有する。したがって、式(4)のペッツヴァル和を0に近づけるには、式(3)が満たされる必要がある。
以下において、本発明の実施例1乃至6を説明する。
表1によれば、実施例1乃至6は、式(1)乃至(3)を満たす。また、第1レンズの像面側に備えた回折格子の輪帯数は10以下である。
実施例のレンズ面を表す式及び回折格子の位相関数
実施例の各レンズの面は、以下の式で表せる。
ここで、zは、レンズ面と光軸との交点を基準とし、像側を正とした、レンズ面上の点の光軸方向の位置を示す座標である。rは、レンズ面上の点の光軸からの距離を示す。Rは、レンズ面の頂点における曲率半径である。kは、円錐定数である。Aiは、多項式の係数である。
実施例の各レンズの面は、以下の式で表せる。
実施例1
図1は、実施例1による結像光学系の構成を示す図である。実施例1による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を備える。絞りは、第1レンズ101の像側の面より物体側で第1レンズ101の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ101の物体側の面上にある。第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を通過した光は、ガラス板105を通過して像面106に至る。
図1は、実施例1による結像光学系の構成を示す図である。実施例1による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を備える。絞りは、第1レンズ101の像側の面より物体側で第1レンズ101の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ101の物体側の面上にある。第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103および第4レンズ104を通過した光は、ガラス板105を通過して像面106に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、10である。
図2は、実施例1による結像光学系の収差を示す図である。図2は、可視領域の3波長について収差を示している。図2(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図2(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図2(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図2(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図2(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図2(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図2(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図2(c)は、歪曲収差を示す図である。図2(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図2(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表2は、実施例1による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表2において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表3は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表4は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表5は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
実施例2
図3は、実施例2による結像光学系の構成を示す図である。実施例2による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ201、第2レンズ202、第3レンズ203および第4レンズ204を備える。絞りは、第1レンズ201の像側の面より物体側で第1レンズ201の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ201の物体側の面上にある。第1レンズ201、第2レンズ202、第3レンズ203および第4レンズ204を通過した光は、ガラス板205を通過して像面206に至る。
図3は、実施例2による結像光学系の構成を示す図である。実施例2による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ201、第2レンズ202、第3レンズ203および第4レンズ204を備える。絞りは、第1レンズ201の像側の面より物体側で第1レンズ201の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ201の物体側の面上にある。第1レンズ201、第2レンズ202、第3レンズ203および第4レンズ204を通過した光は、ガラス板205を通過して像面206に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、9である。
図4は、実施例2による結像光学系の収差を示す図である。図4は、可視領域の3波長について収差を示している。図4(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図4(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図4(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図4(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図4(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図4(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図4(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図4(c)は、歪曲収差を示す図である。図4(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図4(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表7は、実施例2による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表7において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表8は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表9は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表10は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
実施例3
図5は、実施例3による結像光学系の構成を示す図である。実施例3による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ301、第2レンズ302、第3レンズ303および第4レンズ304を備える。絞りは、第1レンズ301の像側の面より物体側で第1レンズ301の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ301の物体側の面上にある。第1レンズ301、第2レンズ302、第3レンズ303および第4レンズ304を通過した光は、ガラス板305を通過して像面306に至る。
図5は、実施例3による結像光学系の構成を示す図である。実施例3による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ301、第2レンズ302、第3レンズ303および第4レンズ304を備える。絞りは、第1レンズ301の像側の面より物体側で第1レンズ301の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ301の物体側の面上にある。第1レンズ301、第2レンズ302、第3レンズ303および第4レンズ304を通過した光は、ガラス板305を通過して像面306に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、10である。
図6は、実施例3による結像光学系の収差を示す図である。図6は、可視領域の3波長について収差を示している。図6(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図6(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図6(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図6(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図6(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図6(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図6(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図6(c)は、歪曲収差を示す図である。図6(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図6(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表12は、実施例3による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表7において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表13は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表14は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表15は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
実施例4
図7は、実施例4による結像光学系の構成を示す図である。実施例4による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ401、第2レンズ402、第3レンズ403および第4レンズ404を備える。絞りは、第1レンズ401の像側の面より物体側で第1レンズ401の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ401の物体側の面上にある。第1レンズ401、第2レンズ402、第3レンズ403および第4レンズ404を通過した光は、ガラス板405を通過して像面406に至る。
図7は、実施例4による結像光学系の構成を示す図である。実施例4による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ401、第2レンズ402、第3レンズ403および第4レンズ404を備える。絞りは、第1レンズ401の像側の面より物体側で第1レンズ401の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ401の物体側の面上にある。第1レンズ401、第2レンズ402、第3レンズ403および第4レンズ404を通過した光は、ガラス板405を通過して像面406に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、8である。
図8は、実施例4による結像光学系の収差を示す図である。図8は、可視領域の3波長について収差を示している。図8(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図8(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図8(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図8(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図8(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図8(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図8(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図8(c)は、歪曲収差を示す図である。図8(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図8(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表17は、実施例4による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表7において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表18は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表19は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表20は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
実施例5
図9は、実施例5による結像光学系の構成を示す図である。実施例5による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ501、第2レンズ502、第3レンズ503および第4レンズ504を備える。絞りは、第1レンズ501の像側の面より物体側で第1レンズ501の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ501の物体側の面上にある。第1レンズ501、第2レンズ502、第3レンズ503および第4レンズ504を通過した光は、ガラス板505を通過して像面506に至る。
図9は、実施例5による結像光学系の構成を示す図である。実施例5による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ501、第2レンズ502、第3レンズ503および第4レンズ504を備える。絞りは、第1レンズ501の像側の面より物体側で第1レンズ501の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ501の物体側の面上にある。第1レンズ501、第2レンズ502、第3レンズ503および第4レンズ504を通過した光は、ガラス板505を通過して像面506に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、5である。
図10は、実施例5による結像光学系の収差を示す図である。図10は、可視領域の3波長について収差を示している。図10(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図10(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図10(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図10(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図10(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図10(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図10(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図10(c)は、歪曲収差を示す図である。図10(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図10(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表22は、実施例5による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表7において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表23は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表24は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表25は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
実施例6
図11は、実施例6による結像光学系の構成を示す図である。実施例6による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ601、第2レンズ602、第3レンズ603および第4レンズ604を備える。絞りは、第1レンズ601の像側の面より物体側で第1レンズ601の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ601の物体側の面上にある。第1レンズ601、第2レンズ602、第3レンズ603および第4レンズ604を通過した光は、ガラス板605を通過して像面606に至る。
図11は、実施例6による結像光学系の構成を示す図である。実施例6による結像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ601、第2レンズ602、第3レンズ603および第4レンズ604を備える。絞りは、第1レンズ601の像側の面より物体側で第1レンズ601の物体側の面の頂点より像側にある。具体的には、絞りは第1レンズ601の物体側の面上にある。第1レンズ601、第2レンズ602、第3レンズ603および第4レンズ604を通過した光は、ガラス板605を通過して像面606に至る。
本実施例において、第1レンズの像面側に、色消しのための回折格子を備えている。本実施例において、色消し機能の主たる部分は、回折格子が担っており、回折格子の輪帯数は、9である。
図12は、実施例6による結像光学系の収差を示す図である。図12は、可視領域の3波長について収差を示している。図12(a)は、球面収差及び軸上色収差を示す図である。図12(a)の横軸は、像面位置を基準とした光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図12(a)の縦軸は、絞りにおける光線の通過位置を示す。縦軸の0は、光線が絞りの中心を通過することを示し、縦軸の最大値は、光線が絞りの端を通過することを示す。図12(b)は、非点収差及び像面湾曲を示す図である。図12(b)の横軸は、光軸方向の焦点位置を示す(単位はミリメータ)。図12(b)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。図12(b)において、Tはメリディオナル像面の形状を表し、Sはサジタル像面の形状を表す。図12(c)は、歪曲収差を示す図である。図12(c)の横軸は、歪曲収差(ディストーション)を示す(単位はパーセント)。図12(c)の縦軸は、視野を示す。縦軸の0は、0°の視野角を示し、縦軸の最大値は、最大視野角を示す。
表27は、実施例6による結像光学系のレンズデータを示す表である。第1乃至第8面は、第1乃至第4レンズの面を示し、第9乃至第10面は、ガラス板の面を示す。表7において、例として、第1面(第1レンズの物体側の面)の面間隔は、第1面と第2面(第1レンズの像側の面)との間隔である。
表28は、第1面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の頂点における曲率半径R及び円錐定数kを示す表である。
表29は、第1面乃至第4面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
表30は、第5面乃至第8面のレンズ面の、式(5)の多項式の係数Aiを示す表である。
Claims (3)
- 物体側から像面側に、正のパワーを有する第1レンズ、像側に凸のメニスカスレンズである第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ及び負のパワーを有する第4レンズを備えた結像光学系であって、第3レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で正であり、光軸から離れた位置で負となる領域を有し、第4レンズのメリディオナル方向における主光線の近傍のパワーは、近軸領域で負であり、光軸から離れた位置で正となる領域を有し、第1レンズは、像側面に回折格子を備え、第2レンズの焦点距離をf2、結像光学系の合成焦点距離をfT、絞り面または第1レンズの物体側面の頂点のうち、物体側のものから像面までの距離をTTLとして、
- 前記回折格子が輪帯からなり、輪帯数が10以下である請求項1または2に記載の結像光学系。
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