JPWO2011001785A1 - 半導体記憶回路 - Google Patents

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Abstract

セットアップ・ホールド時間が極めて短い半導体記憶回路を提供する。そこで、データ入力信号Din_P,Din_Nか基準電位線VREFL1かを選択して出力するスイッチ部SWBK1と、このSWBK1からの出力を差動対トランジスタ(MN1,MN2)の入力として動作するデータ出力部DOBK1と、DOBK1の出力(Do_P,Do_N)をラッチするデータ保持部LTBK1を備える。DOBK1は、SWBK1によりVREFL1が選択された際に、データ保持部LTBK1の論理閾値よりも低い又は高い第1電位をDo_P,Do_Nから出力するように構成される。したがって、その後にSWBK1によりDin_P,Din_Nが選択された際には、Do_P,Do_Nとして第1電位からのデータ遷移が行われ、再びVREFL1が選択された際には、当該データが保持される。

Description

本発明は、半導体記憶回路に関し、特に高速性が要求されるラッチ回路やフリップフロップ回路などの半導体記憶回路に適用して有効な技術に関するものである。
例えば、特許文献1には、ゲイン補償回路を備えた差動増幅回路と、ゲイン補償回路を備えない一般的な差動増幅回路とを、入力信号及び出力信号並びに負荷抵抗対を共有する形で接続したレシーバ回路が示されている。この2種類の差動増幅回路は、テール電流のオン/オフを個別に制御することで、いずれか一方の差動増幅回路のみを動作させるようなことが可能となっている。このレシーバ回路を用いると、共通の入力端子および出力端子を用いた上で、伝送線路の特性に応じて差動増幅回路を使い分けることができる。
また、特許文献2には、差動アンプとその一方の出力を入力とするソースホロワ回路を含み、ソースホロワ回路のソースが、差動アンプ回路の他方の出力を入力とするMOSトランジスタを介して電流源に接続されたフリップフロップ回路が記載されている。この差動アンプは、高電位電源から低電位電源に向けて、データ入力のMOSトランジスタとクロック入力のMOSトランジスタと電流源とが接続された3段積みの構成となっている。このような構成を用いると、ソースホロワ回路の出力電流を十分確保でき、高速動作が可能となる。
米国特許出願公開第2006/0181348号明細書 特開2003−283309号公報
例えば通信分野等においては、データ転送速度の高速化が飛躍的に進んでおり、光通信等では数十Gbpsクラスの性能が必要とされてきている。このような性能を満たすためには、送受信信号の受け渡し機能を担う送信バッファや受信バッファに対して高速性が求められ、この際に例えば特許文献1に記載されているようなレシーバ回路を用いることが考えられる。
一方、レシーバ回路等で受信した信号は、フリップフロップ回路等の記憶回路を介して所望の処理が行われる。しかしながら、このような記憶回路に対しては、例えば記憶回路間の配線遅延を減らすことで高速化を図ることなどが一般的であり、記憶回路自体を高速化することは通常考慮されない。例えば1Gbpsクラスの性能であれば、このような手法でも特に問題は生じなかったが、数十Gbpsクラスの性能では、記憶回路自体の高速化を図らないと、性能を満足できない。
図16は、数Gbpsクラスで使用される記憶回路の構成例を示すものであり、(a)はラッチ回路の回路図、(b)は(a)のラッチ回路を用いたフリップフロップ回路の回路図である。図16(a)のラッチ回路DLT_Cは、特許文献2に記載された3段積みの構成を反映したものとなっており、データ取り込み部(データバッファ部)BF_Cと、ラッチ部LT_Cによって構成される。データ取り込み部BF_Cは、相補のデータ入力信号Din,DinBが入力されるMOSトランジスタM11,M12と、負荷抵抗R11,R12と、M11,M12の共通ソースにドレインが接続されるMOSトランジスタM15と、M15のソースに接続されるMOSトランジスタM17から構成される。M15のゲートには、クロック信号CKが入力される。M17は、電流源として機能し、そのゲートには定電圧信号VCSが入力される。
ラッチ部LT_Cは、M11のドレインとなる反転データ出力信号DoutBをゲート入力とし、M12のドレインとなるデータ出力信号Doutをドレイン入力とするMOSトランジスタM13と、これとは逆の接続関係を備えたMOSトランジスタM14を含んでいる。さらに、ラッチ部LT_Cは、M13,M14の共通ソースにドレインが接続されるMOSトランジスタM16と、前述した電流源として機能するMOSトランジスタM17を含み、M17はM15のソースと共にM16のソースにも接続されている。また、M16のゲートには、反転クロック信号CKBが入力される。
このような構成では、クロック信号CKが‘H’レベルの時は、M15の導通によってデータ取り込み部BF_Cが活性化し、クロック信号CKが‘L’レベル(反転クロック信号CKBが‘H’レベル)の時は、M16の導通によってラッチ部LT_Cが活性化する。これによって、CKが‘H’レベル間にBF_Cによってデータ入力信号Din,DinBが取り込まれ、CKが‘L’レベルとなった際に、この取り込まれたDin,DinBがラッチ部LT_Cによってラッチされる。
図16(b)のフリップフロップ回路DFF_Cは、マスタ側ラッチ回路DLT_Cmの出力をスレーブ側ラッチ回路DLT_Csに入力した所謂マスタスレーブ型のフリップフロップ回路となっており、DLT_CmおよびDLT_Csのそれぞれには、図16(a)のラッチ回路DLT_Cが適用される。DLT_Cmには、データ入力信号D,DBが入力され、DLT_Csの出力からデータ出力信号Q,QBが得られる。
DLT_CmとDLT_Csは、それぞれクロック信号CK,CKBの位相が逆の関係で動作する。クロック信号CKが‘H’レベルの間は、DLT_Cmにおけるデータ入力信号D,DBの取り込みと、DLT_Csにおける前サイクルのデータ入力信号のラッチが行われ、クロック信号CKが‘L’レベルの間は、DLT_Cmにおけるデータ入力信号D,DBのラッチと、当該ラッチデータのDLT_Csでの取り込みが行われる。すなわち、このフリップフロップ回路DFF_Cは、立ち下がりエッジトリガのフリップフロップとして動作する。
しかしながら、図16(a)のラッチ回路DLT_Cでは、データ取り込み部BF_Cが3段積み(例えばM11とM15とM17)の構成になっているため、これらに伴う直列抵抗や容量といった負荷が増大し、そのデータ出力信号Dout,DoutBの立ち上がり・立ち下がり時間が遅くなる恐れがある。そうすると、例えば、図16(b)のようなフリップフロップ回路DFF_C間のデータ転送において、図17および図18に示すように、そのセットアップ時間を大きく確保する必要性が生じ、高速化が図れなくなる。
図17は、図16(b)のフリップフロップ回路間のデータ転送を説明するものであり、(a)はその回路図、(b)はそのタイミング波形の一例を示す波形図である。図17(a)では、図16(b)の構成からなる2個のフリップフロップ回路DFF_Ca,DFF_Cb間で、DFF_Caの出力データが所望の論理演算を行う論理部LOGを経てDFF_Cbに転送されている。この際のデータ転送サイクルをTcとし、このデータ転送に伴うタイミングマージンをTmとすると、Tmは、図17(b)に示すように、Tm=Tc−(Tdj+Tcj+Ts+Th)で表される。ここで、Tdjはデータジッタ、Tcjはクロックジッタ、Tsはセットアップ時間、Thはホールド時間である。セットアップ時間Tsを大きく確保する必要性が生じると、タイミングマージンTmが減少するため、その分データ転送サイクルTcを遅くしなければならない。
図18は、図17(a)のフリップフロップDFF_Cbに向けた入力波形の一例を示すものであり、(a)はその通常動作時を示す波形図、(b)は誤動作時を示す波形図である。図18(a)に示すように、図17(a)のDFF_Cbにおけるマスタ側ラッチ回路DLT_Cmでは、クロック信号CKが‘H’レベルの間に図17(a)のDFF_CaからLOGを介したデータ入力信号Dinを取り込み、CKが‘L’レベルの間にそのラッチを行う。
この際、図17(a)の前段となるDFF_CaのDLT_Cs(スレーブ側)から論理部LOGを介して伝送されたデータ信号に遅延が生じると、図18(b)に示すように、後段となるDFF_CbのDLT_Cm(マスタ側)におけるデータ入力信号Dinが遅延し、セットアップ時間Tsが不足することになる。この状態で、更に、後段となるDFF_CbのDLT_Cm(マスタ側)において、そのデータ取り込み部BF_Cからのデータ出力信号Doutの立ち上がり・立ち下がり時間が遅くなると、セットアップ時間Tsが更に不足することになる。そうすると、このDLT_Cmのラッチ部LT_Cにおいて閾値を超えられなくなりラッチミスが生じる恐れがある。
そこで、本発明の目的の一つは、ラッチ回路を一例とする各種記憶回路の高速化を実現することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による半導体記憶回路は、データ取り込み部とその出力信号に応じてラッチ動作を行うデータ保持部から構成され、データ取り込み部が、差動データ入力信号が伝送されるデータ信号線か基準電位線かを選択するスイッチ部と、その出力を入力として出力信号を生成する差動出力部を備えている。スイッチ部は、例えばクロック信号の論理レベルに応じて基準信号線とデータ信号線の切り替えを行う。差動出力部は、スイッチ部が基準電位線を選択した場合は、出力信号として電源電圧−接地電源電圧間で設定された任意の第1電位を共に出力し、データ信号線を選択した場合は、出力信号として差動データ入力信号に応じた差動データ出力信号を出力する。データ保持部は、出力信号が差動データ出力信号の場合には、当該データをラッチし、第1電位の場合には、ラッチしているデータをそのまま維持する。
これにより、差動出力部は、クロック信号に応じて、第1電位に待機した状態から差動データ入力信号に応じた差動データ出力信号を出力するため、そのデータ遷移時間を早くすることができる。そして、当該データは、データ保持部でラッチされ、その後に再び第1電位に遷移した際にも保持される。したがって、高速なレベルトリガ型のラッチ回路が実現可能になる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、半導体記憶回路の高速化が実現可能となる。
本発明の実施の形態1による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 図1の半導体記憶回路において、スイッチ部がデータ信号線を選択したときの状態を表す説明図である。 図1の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図である。 図3の半導体記憶回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図3の半導体記憶回路におけるセットアップ・ホールド特性のシミュレーションを行った結果を示す図である。 本発明の実施の形態2による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 図6の半導体記憶回路において、スイッチ部がデータ信号線を選択したときの状態を表す説明図である。 図6の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図である。 図8の半導体記憶回路の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態5による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 図12の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態6による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態7による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。 従来の記憶回路の構成例を示すものであり、(a)はラッチ回路の回路図、(b)は(a)のラッチ回路を用いたフリップフロップ回路の回路図である。 図16(b)のフリップフロップ回路間のデータ転送を説明するものであり、(a)はその回路図、(b)はそのタイミング波形の一例を示す波形図である。 図17(a)のフリップフロップに向けた入力波形の一例を示すものであり、(a)はその通常動作時を示す波形図、(b)は誤動作時を示す波形図である。 本発明の実施の形態1による半導体記憶回路において、それを適用した光通信システムの構成例を示すブロック図である。 (a)は、図19の光通信システムにおける信号再生回路の構成例を示すブロック図であり、(b)は、(a)における位相補間回路の基本構成を示す概念図である。 図20の信号再生回路における位相比較部の詳細な構成例を示す回路図である。 図1の半導体記憶回路の変形例を示す回路図である。 図1の半導体記憶回路の他の変形例を示す回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。なお、実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いる。図面において、Pチャネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)にはゲートに丸印の記号を付すことで、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)と区別することとする。図面にはMOSトランジスタの基板電位の接続は特に明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その接続方法は特に限定しない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図19は、本発明の実施の形態1による半導体記憶回路において、それを適用した光通信システムの構成例を示すブロック図である。図19に示す光通信システムは、光・電気変換ブロックOFE_BLKと、シリアル・パラレル変換ブロック(SerDes:SERializer/DESerializer)SD_BLKと、上位層論理ブロックPUによって構成される。OFE_BLKは、例えばフォトダイオード等を介して光入力データ信号IN_OPを電気信号に変換する光/電気変換回路OECと、半導体レーザ等を介して電気信号を光出力データ信号OUT_OPに変換する電気/光変換回路EOCを備えている。
SD_BLKは、入力系回路として、OECからの微小なデータ信号を所定電圧レベルのデータ信号に増幅する入力回路IF_Iと、その出力となるデータ入力信号Dinからデータ出力信号Doutおよびクロック信号CLKoutを再生する信号再生回路CDRと、CLKoutを用いてシリアルデータとなるDoutをパラレルデータ信号DAToに変換するシリアル/パラレル変換回路SPCを備えている。上位層論理ブロックPUは、このCLKoutとDAToを受けて所定の情報処理を行う。また、SD_BLKは、出力系回路として、PUからのパラレルデータ信号DATiをPUからのクロック信号CLKinを用いてシリアルデータ信号に変換するパラレル/シリアル変換回路PSCと、そのシリアルデータ信号に基づいた所定の電気信号によって電気/光変換回路EOCを駆動する出力回路IF_Oを備えている。
図20(a)は、図19の光通信システムにおける信号再生回路の構成例を示すブロック図であり、図20(b)は、図20(a)における位相補間回路の基本構成を示す概念図である。図20に示す信号再生回路CDRは、位相比較部PDBKと、クロック位相制御回路CKCTLと、位相補間回路ITPおよび位相同期ループ回路PLLによって構成される。PLLは、外部からの基準クロック信号CLKrefを受け、例えば、0°、90°、180°、270°からなる4相のクロック信号を生成する。ITPは、この4相クロック信号を受け、例えば、図20(b)に示すように、各位相をK1〜K4によって適宜重み付けを行った後に加算することで、0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°、315°からなる8相のクロック信号を生成する。
位相比較部PDBKは、高速データ保持部LTCBKと、位相比較論理回路PDLOGから構成される。LTCBKは、データ入力信号Dinを位相補間回路ITPからの8相クロック信号によってラッチし、PDLOGは、このラッチ結果によりDinとクロック信号の位相差を比較して、その比較結果をクロック位相制御回路CKCTLに通知する。CKCTLは、この比較結果に基づいてクロック信号の位相を制御する。
図21は、図20の信号再生回路における位相比較部の詳細な構成例を示す回路図である。図21において、高速データ保持部LTCBKは、複数(ここでは8個)の高速データ保持回路LTC1〜LTC8を備えている。LTC1〜LTC8は、相補信号となるデータ入力信号Din_P,Din_Nをそれぞれ前述した8相のクロック信号でラッチする。LTC1〜LTC8の各ラッチ結果は、位相比較論理回路PDLOG内のリタイミング用フリップフロップ回路RFF11〜RFF14,RFF25〜RFF28に入力される。また、RFF11〜RFF14の各出力は、再度、リタイミング用フリップフロップ回路RFF21〜RFF24でラッチされる。RFF11〜RFF14は、270°のクロック信号(CLK_270°)に同期して動作し、RFF21〜RFF28は、90°のクロック信号(CLK_90°)に同期して動作する。RFF21〜RFF28からの位相が揃えられた各出力は、排他的論理和回路EOR1〜EOR4に入力され、これによって位相比較が行われる。
以上のような光通信システムでは、数十Gbpsを超える通信が行われるため、例えば、信号再生回路CDRにおいては、入力回路IF_Iから出力される高速なデータ信号を確実に保持することが求められる。特に、CDR内の位相比較部PDBKにおいては、データ入力信号Din_P,Din_Nを各位相のクロック信号でラッチできるか否かに基づいてデータ入力信号とクロック信号の位相差を検出しているため、各ラッチ回路(特に高速データ保持回路LTC1〜LTC8)の高速動作化が求められる。言い換えれば、LTC1〜LTC8が、より短いセットアップ・ホールド時間で動作可能であることが望ましい。こうした中、前述したように、図16に示したような記憶回路(データ保持回路)では、このような要求を満たせない恐れがある。そこで、後述するように、本実施の形態による半導体記憶回路(データ保持回路)を用いることが有益となる。
図1は、本発明の実施の形態1による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図1に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK1とデータ保持部LTBK1から構成され、BFBK1は、スイッチ部SWBK1とデータ出力部DOBK1から構成される。スイッチ部SWBK1は、相補のデータ入力信号Din_P,Din_Nを伝送するデータ信号線DL_P,DL_Nか、基準電位(ここでは電源電圧VDD)を供給する基準電位線VREFL1のいずれか一方を選択するスイッチSW1,SW2を備えている。
データ出力部DOBK1は、スイッチ部SWBK1がデータ信号線DL_P,DL_Nを選択している場合はデータ入力信号Din_P,Din_Nを取り込んでデータ出力信号Do_P,Do_Nを出力し、SWBK1が基準電位線VREFL1を選択している場合は電源電圧VDD−接地電源電圧VSS間の所定の電位を出力する機能を有する。図1のデータ出力部DOBK1は、差動アンプ回路となっており、PMOSトランジスタMP1,MP2とNMOSトランジスタMN1,MN2から構成される。MN1とMP1、ならびにMN2とMP2は、それぞれドレインが共通に接続され、MN1,MP1のドレインからDo_Pが出力され、MN2,MP2のドレインからDo_Nが出力される。MN1とMN2は、ソースが共通にVSSに接続され、MP1とMP2は、ソースが共通にVDDに接続される。MN1のゲートは、スイッチSW2の出力に接続され、MN2のゲートは、スイッチSW1のゲートに接続され、MP1,MP2においては、一方のゲートが他方のドレインに接続されている。
ここで、スイッチ部SWBK1が基準電位線VREFL1(VDD)を選択している場合、MN1,MN2がオン状態になりDo_P,Do_Nの電位が論理閾値よりも‘L’レベル側になり、MP1,MP2もオン状態になる。これにより、MP1とMN1、MP2とMN2が同時にオン状態になり、Do_Pの電位がMP1とMN1のオン抵抗の分圧比になり、Do_Nの電位がMP2とMN2のオン抵抗の分圧比になる。つまり、Do_PとDo_Nの電位は、MP1とMN1、MP2とMN2の駆動能力(トランジスタサイズやしきい値電圧等)を調節することで、VDDとVSSの間の所定の電位に設定することができる。例えば、Din_P,Din_Nのデータパタンに応じて、論理閾値よりVDD側またはVSS側に設定することができる。
データ保持部LTBK1は、例えばSR(セット・リセット)ラッチ回路LT_SR1を備え、LT_SR1は、データ出力信号Do_P,Do_Nをラッチし、データ出力信号Dout_P,Dout_Nを出力する。LTBK1は、SRラッチ回路に限らず、入力データが共に‘H’レベルまたは‘L’レベルの場合にラッチデータをそのまま保持できるラッチ回路であればよい。
図2は、図1の半導体記憶回路において、スイッチ部がデータ信号線を選択したときの状態を表す説明図である。差動信号となるDin_PとDin_Nにそれぞれ‘H’レベルと‘L’レベルが入力されると、MN2がオン状態、MN1がオフ状態になる。そのため、MP1がオン状態、MP2がオフ状態になり、Do_Pが‘H’レベル、Do_Nが‘L’レベル状態になる。SRラッチ回路LT_SR1は、このDo_PとDo_Nのデータを保持し、データ出力信号Dout_PとDout_Nを出力する。
図3は、図1の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図である。図3においては、図1のスイッチSW1が2個のパストランジスタ(CMOSスイッチ)PT2,PT4で構成され、スイッチSW2が2個のパストランジスタPT1,PT3で構成されている。また、図1のSRラッチ回路LT_SR1が、2個のNOR回路NR1,NR2で構成されている。PT1〜PT4は、そのオン・オフがクロック信号CLKで制御される。CLKが‘H’レベルの時は、PT3,PT4がオン状態となり、データ信号線DL_N,DL_Pがデータ出力部DOBK1内のMN1,MN2のゲートにそれぞれ接続される。一方、CLKが‘L’レベルの時は、PT1,PT2がオン状態となり、基準電位線VREFL1がDOBK1内のMN1,MN2のゲートにそれぞれ接続される。
また、図3のSRラッチ回路LT_SR1において、NOR回路NR1,NR2はVDDとVSSによって動作し、NR1は、2入力の一方がDo_P、他方がNR2の出力に接続され、NR2は、2入力の一方がDo_N、他方がNR1の出力に接続される。LT_SR1は、Do_P,Do_Nが共に‘L’レベルの場合にラッチデータの保持動作を行う。
図4は、図3の半導体記憶回路の動作例を示すタイミングチャートである。クロック信号CLKが‘L’レベルの場合は、パストランジスタPT1,PT2が基準電位線VREFL1をデータ出力部DOBK1に接続するので、DOBK1の出力であるDo_PとDo_NはVDD−VSS間の電位となる。この例では、Do_P,Do_Nが論理閾値VTLよりもVimだけ低い電位になるようにMN1,MN2,MP1,MP2の駆動能力が設定されている。もちろん、Do_P,Do_Nが論理閾値VTLよりもVimだけ高い電位に設定される場合もある。一方、CLKが‘H’レベルの場合は、パストランジスタPT3,PT4がデータ信号線DL_N,DL_PをDOBK1に接続するので、DOBK1は、データ入力信号Din_N,Din_Pを取り込んで相補の論理レベルとなるDo_P,Do_Nを出力する。
このように、CLKが‘L’レベルの際、SRラッチ回路LT_SR1の2入力には、共に‘L’レベルが入力されることになるので、この‘L’レベルの時にラッチデータを保持するようなSRラッチ回路をデータ保持部に配置することで、CLKが‘H’レベルの時に入力されたデータを次の‘L’レベルの期間で保持することが可能となる。すなわち、図16に示したラッチ回路DLT_Cと同様の機能を実現できることになる。
この図1および図3のような半導体記憶回路を用いると、図4から判るように、データ出力信号Do_P,Do_Nが、論理閾値VTLよりもVimだけ低い電位で待機した状態からVDDレベルまたはVSSレベルに向けて遷移するため、VDDレベルとVSSレベルの間で遷移する場合と比較して、その遷移時間を短縮できる。これは、遷移振幅自体を小さくできることと、データ出力部DOBK1内の各トランジスタの寄生容量を論理閾値VTLに対応する電荷で予めプリチャージできることから得られる。これによって、高速なデータ取り込み動作が実現可能になる。また、前述した図16のようなラッチ回路を図20のような位相比較部PDBKに用いた場合、AND回路やOR回路等の論理回路にデータ出力を行う際にCMOS振幅へのレベル変換が必要となり得るが、図1および図3のような半導体記憶回路を用いた場合には、その必要が無い。
図5は、図3の半導体記憶回路におけるセットアップ・ホールド特性のシミュレーションを行った結果を示す図である。ここでは、図5に示すように、サイクル160ps(6.25GHz)のクロック信号CLKと、40psのパルス幅のデータ入力信号Din_P(データレート25GHz)を用い、このDin_Pの開始側のエッジとCLKの立ち下がりエッジとの間隔を変更しながらデータをラッチできない時間幅(すなわち不感帯)を評価している。この不感帯の時間幅が小さい程、セットアップ・ホールドマージンが大きく、より高速動作が可能ということになる。
このようにしてシミュレーションを行った結果、図5に示すように、従来例(図16)を用いた場合には、不感帯が3.0psであったのに対して、本実施の形態の構成例(図3)を用いることにより不感帯を0.8psに縮めることが可能となった。このように、25GHzのデータレートに対して、セットアップ・ホールドマージンを従来比の数倍程度拡大できることにより、数十Gbpsクラスのデータ通信を確実に実現でき、更に高速なデータ通信にも対応可能となる。
以上、本実施の形態1の半導体記憶回路を用いることにより、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR:Clock Data Recovery)等)の高速化が図れる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1では、スイッチ部の基準電位線が電源電圧に接続された構成例について説明した。本実施の形態2では、スイッチ部の基準電位線が接地電源電圧に接続された構成例について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図6に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK2とデータ保持部LTBK2から構成され、BFBK2は、スイッチ部SWBK2とデータ出力部DOBK2から構成される。スイッチ部SWBK2は、相補のデータ入力信号Din_P,Din_Nを伝送するデータ信号線DL_P,DL_Nか、基準電位(ここでは接地電源電圧VSS)を供給する基準電位線VREFL2のいずれか一方を選択するスイッチSW1,SW2を備えている。
データ出力部DOBK2は、差動アンプ回路となっており、PMOSトランジスタMP1,MP2とNMOSトランジスタMN1,MN2から構成され、図1のデータ出力部DOBK1と異なり、PMOSトランジスタ側にデータ入力を行う構成となっている。MN1とMP1、ならびにMN2とMP2は、それぞれドレインが共通に接続され、MN1,MP1のドレインからデータ出力信号Do_Pが出力され、MN2,MP2のドレインからデータ出力信号Do_Nが出力される。MN1とMN2は、ソースが共通にVSSに接続され、MP1とMP2は、ソースが共通にVDDに接続される。MP1のゲートは、スイッチSW2の出力に接続され、MP2のゲートは、スイッチSW1のゲートに接続され、MN1,MN2においては、一方のゲートが他方のドレインに接続されている。
スイッチ部SWBK2のスイッチSW1,SW2が基準電位線VREFL2を選択している場合、データ出力部DOBK2には‘L’レベルが入力される。これにより、MP1とMP2がオン状態になることで、MP1とMP2のドレインが‘H’レベルになりMN1とMN2もオン状態になり、実施の形態1でも説明したように、Do_PとDo_NとしてVDDとVSS間の所定の電位を出力する。SW1,SW2がデータ信号線DL_P,DL_Nを選択した場合は、DOBK2は、データ入力信号Din_P,Din_Nに応じた相補の論理レベルの信号をDo_P,Do_Nとして出力する。
データ保持部LTBK2は、例えばSRラッチ回路LT_SR2を備え、LT_SR2は、データ出力信号Do_P,Do_Nをラッチし、データ出力信号Dout_P,Dout_Nを出力する。LTBK2は、SRラッチ回路に限らず、入力データが共に‘H’レベルまたは‘L’レベルの場合にラッチデータをそのまま保持できるラッチ回路であればよい。
図7は、図6の半導体記憶回路において、スイッチ部がデータ信号線を選択したときの状態を表す説明図である。差動信号となるDin_PとDin_Nにそれぞれ‘H’レベルと‘L’レベルが入力されると、MP1がオン状態、MP2がオフ状態になる。そのため、MN2がオン状態、MN1がオフ状態になり、Do_Pが‘H’レベル、Do_Nが‘L’レベル状態になる。SRラッチ回路LT_SR2は、このDo_PとDo_Nのデータを保持し、データ出力信号Dout_PとDout_Nを出力する。
図8は、図6の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図である。図8においては、図6のスイッチSW1が2個のパストランジスタ(CMOSスイッチ)PT2,PT4で構成され、スイッチSW2が2個のパストランジスタPT1,PT3で構成されている。また、図6のSRラッチ回路LT_SR2が、2個のNAND回路ND1,ND2で構成されている。PT1〜PT4は、そのオン・オフがクロック信号CLKで制御される。CLKが‘H’レベルの時は、PT3,PT4がオン状態となり、データ信号線DL_N,DL_Pがデータ出力部DOBK2内のMP1,MP2のゲートにそれぞれ接続される。一方、CLKが‘L’レベルの時は、PT1,PT2がオン状態となり、基準電位線VREFL2がDOBK2内のMP1,MP2のゲートにそれぞれ接続される。
また、図8のSRラッチ回路LT_SR2において、NAND回路ND1,ND2は、VDDとVSSによって動作し、ND1は、2入力の一方がDo_P、他方がNAND回路ND2の出力に接続され、ND2は、2入力の一方がDo_N、他方がND1の出力に接続される。LT_SR2は、Do_P,Do_Nが共に‘H’レベルの場合にラッチデータの保持動作を行う。
図9は、図8の半導体記憶回路の動作例を示すタイミングチャートである。クロック信号CLKが‘L’レベルの場合は、パストランジスタPT1,PT2が基準電位線VREFL2をデータ出力部DOBK2に接続するので、DOBK2の出力であるDo_PとDo_NはVDD−VSS間の電位となる。この例では、Do_P,Do_Nが論理閾値VTLよりもVimだけ高い電位になるようにMN1,MN2,MP1,MP2の駆動能力が設定されている。もちろん、Do_P,Do_Nが論理閾値VTLよりもVimだけ低い電位に設定される場合もある。一方、CLKが‘H’レベルの場合は、パストランジスタPT3,PT4がデータ信号線DL_N,DL_PをDOBK2に接続するので、DOBK2は、データ入力信号Din_N,Din_Pを取り込んで相補の論理レベルとなるDo_P,Do_Nを出力する。
このように、CLKが‘L’レベルの際、SRラッチ回路LT_SR2の2入力には、共に‘H’レベルが入力されることになるので、この‘H’レベルの時にラッチデータを保持するようなSRラッチ回路をデータ保持部に配置することで、CLKが‘H’レベルの時に入力されたデータを次の‘L’レベルの期間で保持することが可能となる。
以上、本実施の形態2の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態1の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実施の形態1の図3で説明したスイッチ部の変形例について説明する。本実施の形態3では、スイッチ部のスイッチが差動対トランジスタを利用して構成される。
図10は、本発明の実施の形態3による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図10に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK4とデータ保持部LTBK1から構成され、BFBK4は、スイッチ部SWBK4とデータ出力部DOBK1から構成される。図3の構成例と比較すると、スイッチ部SWBK4の構成が異なり、また、SWBK4の動作に伴ってDOBK1からの出力極性(Do_NとDo_P)が逆になっている。以下、この相違点に着目して説明を行う。
図10に示すスイッチ部SWBK4は、PMOSトランジスタMP10,MP11と、NMOSトランジスタMN10〜MN12から構成される。MN10とMP10、ならびにMN11とMP11は、それぞれドレインが共通に接続され、MN10,MP10のドレインがDOBK1内のMN2のゲートに接続され、MN11,MP11のドレインがDOBK1内のMN1のゲートに接続される。MN10とMN11は、ソースが共通にMN12のドレインに接続され、MP10とMP11は、ソースが共通にVDDに接続される。MN12のソースはVSSに接続される。MN10のゲートは、Din_Pからのデータ信号線DL_Pに接続され、MN11のゲートは、Din_Nからのデータ信号線DL_Nに接続される。MP10,MP11,MN12のゲートには、クロック信号CLKが入力される。
図10のスイッチ部SWBK4においては、MP10およびMP11の共通ソース配線が図1の基準電位線VREFL1に対応することになる。そして、MP10,MP11が基準電位線側を選択するスイッチ機能を担い、MN12がデータ信号線側を選択するスイッチ機能を担う。すなわち、CLKが‘L’レベルの場合は、MP10とMP11がオン状態になり、MN12がオフ状態になるため、MN1,MN2のゲートには、VREFL1の電圧(すなわちVDD)が印加される。一方、CLKが‘H’レベルの場合には、MP10とMP11はオフ状態になり、MN12がオン状態になる。MN1とMN2のゲートには、前述したCLKが‘L’レベルの期間においてVDDレベルの電荷がチャージされているため、MN12がオン状態となり、Din_P,Din_Nに応じてMN10,MN11の一方がオン状態となることで、MN1のゲート電荷かMN2のゲート電荷の一方がVSSに向けて放電される。
仮に、Din_Nの‘H’レベル(Din_Pの‘L’レベル)に伴いMN1のゲート電荷が放電された場合、MN1はオフ状態となり、MN2はオン状態を維持するため、MP1は強いオン状態に向かい、これに伴いMP2はオフ状態に向かう。その結果、MN1,MP1のドレインとなるDo_Nから‘H’レベルの出力が、MN2,MP2のドレインとなるDo_Pから‘L’レベルの出力が得られる。
以上、本実施の形態3の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態1の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。また、実施の形態1の場合と比較して、スイッチ部のトランジスタ数を削減できる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、実施の形態2の図8で説明したスイッチ部の変形例について説明する。本実施の形態4でも、実施の形態3の場合と同様に、スイッチ部のスイッチが差動対トランジスタを利用して構成される。
図11は、本発明の実施の形態4による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図11に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK5とデータ保持部LTBK2から構成され、BFBK5は、スイッチ部SWBK5とデータ出力部DOBK2から構成される。図8の構成例と比較すると、スイッチ部SWBK5の構成が異なり、また、SWBK5の動作に伴ってDOBK2からの出力極性(Do_NとDo_P)が逆になっている。以下、この相違点に着目して説明を行う。
図11に示すスイッチ部SWBK5は、PMOSトランジスタMP10〜MP12と、NMOSトランジスタMN10,MN11から構成され、図10のスイッチ部SWBK4と異なり、PMOSトランジスタ側にデータ入力を行う構成となっている。MN10とMP10、ならびにMN11とMP11は、それぞれドレインが共通に接続され、MN10,MP10のドレインがDOBK2内のMP2のゲートに接続され、MN11,MP11のドレインがDOBK2内のMP1のゲートに接続される。MP10とMP11は、ソースが共通にMP12のドレインに接続され、MN10とMN11は、ソースが共通にVSSに接続される。MP12のソースはVDDに接続される。MP10のゲートは、Din_Pからのデータ信号線DL_Pに接続され、MP11のゲートは、Din_Nからのデータ信号線DL_Nに接続される。MN10,MN11,MP12のゲートには、クロック信号CLKが入力される。
図11のスイッチ部SWBK5においては、MN10およびMN11の共通ソース配線が図7の基準電位線VREFL2に対応することになる。そして、MN10,MN11が基準電位線側を選択するスイッチ機能を担い、MP12がデータ信号線側を選択するスイッチ機能を担う。すなわち、CLKが‘L’レベルの場合は、MN10とMN11がオン状態になり、MP12がオフ状態になるため、MP1,MP2のゲートには、VREFL2の電圧(すなわちVSS)が印加される。一方、CLKが‘H’レベルの場合には、MN10とMN11はオフ状態になり、MP12がオン状態になる。MN1とMN2のゲートには、前述したCLKが‘L’レベルの期間においてVSSレベルの電荷がチャージされているため、MP12がオン状態となり、Din_P,Din_Nに応じてMP10,MP11の一方がオン状態となることで、MP1のゲート電荷かMP2のゲート電荷の一方がVDDに向けて充電される。
仮に、Din_Nの‘L’レベル(Din_Pの‘H’レベル)に伴いMP1のゲート電荷が充電された場合、MP1はオフ状態となり、MP2はオン状態を維持するため、MN1は強いオン状態に向かい、これに伴いMN2はオフ状態に向かう。その結果、MN1,MP1のドレインとなるDo_Nから‘L’レベルの出力が、MN2,MP2のドレインとなるDo_Pから‘H’レベルの出力が得られる。
以上、本実施の形態4の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態2の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。また、実施の形態2の場合と比較して、スイッチ部のトランジスタ数を削減できる。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、実施の形態1の図1等で示したデータ出力部の変形例について説明する。本実施の形態5では、データ出力部が、例えばインバータで構成される。
図12は、本発明の実施の形態5による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図13は、図12の半導体記憶回路において、そのより詳細な構成例を示す回路図であり、図12のスイッチ部を実施の形態1の図3と同様にパストランジスタで構成した場合の一例である。図12に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK3とデータ保持部LTBK3から構成され、BFBK3は、スイッチ部SWBK3とデータ出力部DOBK3から構成される。図1の構成例と比較すると、データ出力部DOBK3が2個のCMOSインバータ回路で構成されていることと、スイッチ部SWBK3がこのCMOSインバータ回路の出力を基準電位線としていることが異なっている。また、データ保持部LTBK3に含まれるSRラッチ回路LT_SRは、例えば、図3のLT_SR1や図8のLT_SR2であっても、その他同様の機能を持つラッチ回路であってもよい。以下、この相違点に着目して説明を行う。
図12のスイッチ部SWBK3は、Din_Pを伝送するデータ信号線DL_Pか基準電位線VREFL3pを選択して出力するスイッチSW1と、Din_Nを伝送するデータ信号線DL_Nか基準電位線VREFL3nを選択して出力するスイッチSW2で構成される。データ出力部DOBK3は、PMOSトランジスタMP21およびNMOSトランジスタMN21からなるCMOSインバータ回路CINV1と、PMOSトランジスタMP22およびNMOSトランジスタMN22からなるCMOSインバータ回路CINV2によって構成される。CINV1,CINV2は、VDDとVSSによって駆動され、CINV1は、SW1の出力を入力としてデータ出力信号Do_Nを出力し、CINV2は、SW2の出力を入力としてデータ出力信号Do_Pを出力する。ここで、Do_Nは、VREFL3pとしてSW1に帰還され、Do_Pは、VREFL3nとしてSW2に帰還される。
これにより、スイッチ部SWBK3が基準電位線VREFL3p,VREFL3nを選択した場合、CINV1,CINV2の各入出力ノードがショートするため、Do_NはCINV1の論理閾値となり、Do_PはCINV2の論理閾値となる。一方、スイッチ部SWBK3がデータ信号線DL_P,DL_Nを選択した場合は、Din_Pのデータ信号レベルを反転したものがDo_Nに出力され、Din_Nのデータ信号レベルを反転したものがDo_Pに出力される。データ保持部LTBK3は、CINV1,CINV2の論理閾値が入力された時にラッチデータを保持する回路構成となっている。したがって、MP21とMN21、およびMP22とMN22の駆動能力(トランジスタサイズやしきい値電圧)の調整によって、図4および図9の例のようにCINV1,CINV2の論理閾値を「VTL+Vim」又は「VTL−Vim」に定めることで、実施の形態1、2等と同様の動作を実現できる。
以上、本実施の形態5の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態2の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、実施の形態1の図1で説明したデータ出力部の変形例について説明する。
図14は、本発明の実施の形態6による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図14に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK9とデータ保持部LTBK1から構成され、BFBK9は、スイッチ部SWBK1とデータ出力部DOBK4から構成される。図1の構成例と比較すると、データ出力部DOBK4の構成が異なり、それ以外は同様である。以下、この相違点に着目して説明を行う。
図14のデータ出力部DOBK4は、図1のデータ出力部DOBK1に対して、NMOSトランジスタMN3,MN4が追加された構成となっている。MN3は、ソース・ドレイン間がMN1と並列に接続され、MN4は、ソース・ドレイン間がMN2と並列に接続され、MN3のゲートはMP1のゲートと共にDo_Nに接続され、MN4のゲートはMP2のゲートと共にDo_Pに接続される。
したがって、スイッチ部SWBK1が基準電位線VREFL1(ここではVDD)を選択している場合は、MN1とMN2のゲートに‘H’レベルの信号が入力されるため、MN1とMN2はオン状態になる。そのため、MP1とMP2のゲートに‘L’レベルが入力されMP1とMP2もオン状態になる。また、これに伴いDo_P,Do_Nの電位が上昇し、MN3およびMN4もオン状態となる。その結果、Do_Pは、MP1と(MN1‖MN3)のオン抵抗比に応じた電位となり、Do_Nは、MP2と(MN2‖MN4)のオン抵抗比に応じた電位となる。したがって、例えば図4のように、Do_P,Do_Nが「VTL−Vim」を出力するように各トランジスタの駆動能力を調整することで、実施の形態1と同様の動作を実現できる。
一方、スイッチ部SWBK1がデータ信号線DL_P,DL_Nを選択している場合、例えば、Din_Nに‘H’レベル、Din_Pに‘L’レベルが入力されたとすると、MN1がオン状態、MN2がオフ状態になる。そうすると、MP2,MN4のゲートに‘L’レベルが入力されるため、MP2はオン状態、MN4はオフ状態になり、これに伴いMP1,MN3のゲートに‘H’レベルが入力されるため、MP1はオフ状態、MN3はオン状態となる。その結果、Do_Pに‘L’レベル、Do_Nに‘H’レベルが出力される。このように、図1のデータ出力部DOBK1に対してMN3,MN4を追加することで、トランジスタ数は増加するもののDo_P,Do_Nの遷移時間を早めることが可能になり、より高速化が図れる。
以上、本実施の形態6の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態1の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。
(実施の形態7)
本実施の形態7では、実施の形態2の図6で説明したデータ出力部の変形例について説明する。
図15は、本発明の実施の形態7による半導体記憶回路において、その構成の一例を示す回路図である。図15に示す半導体記憶回路(データ保持回路)は、データ取り込み部BFBK6とデータ保持部LTBK2から構成され、BFBK6は、スイッチ部SWBK2とデータ出力部DOBK5から構成される。図6の構成例と比較すると、データ出力部DOBK5の構成が異なり、それ以外は同様である。以下、この相違点に着目して説明を行う。
図15のデータ出力部DOBK5は、図6のデータ出力部DOBK2に対して、PMOSトランジスタMP3,MP4が追加された構成となっている。MP3は、ソース・ドレイン間がMP1と並列に接続され、MP4は、ソース・ドレイン間がMP2と並列に接続され、MP3のゲートはMN1のゲートと共にDo_Nに接続され、MP4のゲートはMN2のゲートと共にDo_Pに接続される。
したがって、スイッチ部SWBK2が基準電位線VREFL2(ここではVSS)を選択している場合は、MP1とMP2のゲートに‘L’レベルの信号が入力されるため、MP1とMP2はオン状態になる。そのため、MN1とMN2のゲートに‘H’レベルが入力されMN1とMN2もオン状態になる。また、これに伴いDo_P,Do_Nの電位が下降し、MP3およびMP4もオン状態となる。その結果、Do_Pは、MN1と(MP1‖MP3)のオン抵抗比に応じた電位となり、Do_Nは、MN2と(MP2‖MP4)のオン抵抗比に応じた電位となる。したがって、例えば図9のように、Do_P,Do_Nが「VTL+Vim」を出力するように各トランジスタの駆動能力を調整することで、実施の形態2と同様の動作を実現できる。
一方、スイッチ部SWBK2がデータ信号線DL_P,DL_Nを選択している場合、例えば、Din_Nに‘L’レベル、Din_Pに‘H’レベルが入力されたとすると、MP1がオン状態、MP2がオフ状態になる。そうすると、MP2,MN4のゲートに‘H’レベルが入力されるため、MN2はオン状態、MP4はオフ状態になり、これに伴いMN1,MP3のゲートに‘L’レベルが入力されるため、MN1はオフ状態、MP3はオン状態となる。その結果、Do_Nに‘L’レベル、Do_Pに‘H’レベルが出力される。このように、図6のデータ出力部DOBK2に対してMP3,MP4を追加することで、トランジスタ数は増加するもののDo_P,Do_Nの遷移時間を早めることが可能になり、より高速化が図れる。
以上、本実施の形態7の半導体記憶回路を用いることにより、実施の形態2の場合と同様に、代表的には、ラッチ回路やフリップフロップ回路等の高速化が実現可能となり、これに伴い、当該記憶回路を含む各種論理回路(例えば信号再生回路(CDR)等)の高速化が図れる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、図3等におけるデータ出力部DOBK1においては、各トランジスタの駆動能力により、DOBK1の論理閾値がデータ保持部LTBK1の論理閾値よりも大きく又は小さくなるように調整した。この論理閾値は、その他様々な方法で調整可能である。例えば、データ出力部DOBK1とデータ保持部LTBK1の電源電圧を異なる値とすることでも調整可能であり、また、図22に示すように、抵抗素子R1,R2を追加すること等でも調整可能である。
図22は、図1の半導体記憶回路の変形例を示す回路図である。図22に示すデータ出力部DOBK6は、図1のDOBK1に対して、そのMP1,MP2のソースとVDDの間にR1が追加され、MN1,MN2のソースとVSSの間にR2が追加された構成例となっている。このR1とR2の抵抗比を調整することでDOBK6の論理閾値を調整できる。ただし、R1,R2の追加に伴いDo_N,Do_Pの遷移時間が若干長くなる恐れがあるため、この観点からは図1の構成例の方がより有益である。
また、データ出力部の構成自体も、図1、図12、図14のような構成例に限らず、種々変更可能である。図23は、図1の半導体記憶回路の他の変形例を示す回路図である。図23に示すデータ出力部DOBK7は、一般的な差動アンプ回路となっており、差動対となるNMOSトランジスタMN1,MN2と、その共通ソースノードに接続された電流源IS1と、一端がVDDに共通接続され、他端がMN1,MN2のドレインにそれぞれ接続された抵抗R3,R4から構成される。このような構成例を用いても、MN1,MN2と、R3,R4と、IS1の駆動能力を調整することでDOBK7の論理閾値を調整できる。ただし、その調整の容易性や、また、Do_P,Do_Nのデータ振幅の大きさの観点からは図1の構成例の方がより有益である。
さらに、これまでの各実施の形態では、MOSトランジスタを用いた回路構成例を示したが、勿論、バイポーラトランジスタ等に置き換えることも可能である。
本発明の記憶回路は、特に、高速通信用のLSIに用いられるフリップフロップ回路などに適用して特に有益な技術であり、これに限らず、高速性が求められる各種論理回路に対して広く適用可能である。
BF,BFBK データ取り込み部
CDR 信号再生回路
CINV CMOSインバータ回路
CK,CLK クロック信号
CKCTL クロック位相制御回路
DAT パラレルデータ信号
DFF フリップフロップ回路
DL データ信号線
DLT ラッチ回路
DOBK データ出力部
Din データ入力信号
Do,Dout データ出力信号
EOC 電気/光変換回路
EOR 排他的論理和回路
IF_I 入力回路
IF_O 出力回路
IN_OP 光入力データ信号
ITP 位相補間回路
LOG 論理部
LT ラッチ部
LT_SR SRラッチ回路
LTBK データ保持部
LTC 高速データ保持回路
LTCBK 高速データ保持部
M MOSトランジスタ
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
ND NAND回路
NR NOR回路
OEC 光/電気変換回路
OFE_BLK 光・電気変換ブロック
OUT_OP 光出力データ信号
PDBK 位相比較部
PDLOG 位相比較論理回路
PLL 位相同期ループ回路
PSC パラレル/シリアル変換回路
PT CMOSスイッチ
PU 上位層論理ブロック
R 抵抗
RFF リタイミング用フリップフロップ回路
SD_BLK シリアル・パラレル変換ブロック
SPC シリアル/パラレル変換回路
SW スイッチ
SWBK スイッチ部
VDD 電源電圧
VREFL 基準電位線
VSS 接地電源電圧

Claims (16)

  1. 一端に第1電源が供給され、他端が第1出力ノードに接続される第1素子と、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が第2出力ノードに接続され、前記第1素子と同一のオン抵抗特性を持つ第2素子と、
    第1入力ノードによって駆動され、一端に第2電源が供給され、他端が前記第1出力ノードに接続される第1導電型の第1トランジスタと、
    第2入力ノードによって駆動され、一端に前記第2電源が供給され、他端が前記第2出力ノードに接続され、前記第1トランジスタと同一のオン抵抗特性を持つ前記第1導電型の第2トランジスタと、
    前記第1および第2電源によって動作し、前記第1および第2出力ノードの論理レベルに応じてラッチ動作を行うラッチ回路と、
    前記第1および第2トランジスタを共にオン状態に駆動する大きさを持つ第1電位が伝達される第1基準ノードおよび第2基準ノードと、
    クロック信号が第1論理レベルの際に前記第1入力ノードを前記第1基準ノードに接続し、前記クロック信号が第2論理レベルの際に前記第1入力ノードに相補信号となる差動入力信号の一方を伝達する第1スイッチ部と、
    前記クロック信号が前記第1論理レベルの際に前記第2入力ノードを前記第2基準ノードに接続し、前記クロック信号が前記第2論理レベルの際に前記第2入力ノードに前記差動入力信号の他方を伝達する第2スイッチ部とを備え、
    前記第1および第2素子と、前記第1および第2トランジスタのオン抵抗特性は、前記クロック信号が前記第1論理レベルの際に、前記第1および第2出力ノードの電位が前記ラッチ回路の論理閾値よりも高い電位又は低い電位となるように定められていることを特徴とする半導体記憶回路。
  2. 請求項1記載の半導体記憶回路において、
    前記第1素子は、前記第2出力ノードによって駆動される第2導電型の第3トランジスタであり、
    前記第2素子は、前記第1出力ノードによって駆動される前記第2導電型の第4トランジスタであることを特徴とする半導体記憶回路。
  3. 請求項2記載の半導体記憶回路において、更に、
    前記第2出力ノードによって駆動され、前記第1トランジスタと並列に接続される前記第1導電型の第5トランジスタと、
    前記第1出力ノードによって駆動され、前記第2トランジスタと並列に接続される前記第1導電型の第6トランジスタを有することを特徴とする半導体記憶回路。
  4. 請求項1記載の半導体記憶回路において、
    前記第1素子は、前記第1入力ノードによって駆動される第2導電型の第7トランジスタであり、
    前記第2素子は、前記第2入力ノードによって駆動される前記第2導電型の第8トランジスタであり、
    前記第1基準ノードは、前記第1出力ノードに接続され、
    前記第2基準ノードは、前記第2出力ノードに接続されることを特徴とする半導体記憶回路。
  5. 請求項1記載の半導体記憶回路において、
    前記ラッチ回路は、セット・リセットラッチ回路であることを特徴とする半導体記憶回路。
  6. 請求項1記載の半導体記憶回路において、
    前記第1および第2スイッチ部は、それぞれ、前記クロック信号によってオン・オフが制御される複数のCMOSスイッチ回路によって構成されることを特徴とする半導体記憶回路。
  7. 一端に第1電源が供給され、他端が第1出力ノードに接続され、クロック信号が第1論理レベルの際にオンに駆動される第1導電型の第1トランジスタと、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が第2出力ノードに接続され、前記クロック信号が前記第1論理レベルの際にオンに駆動される前記第1導電型の第2トランジスタと、
    一端が共通ノードに接続され、他端が前記第1出力ノードに接続され、相補信号となる差動入力信号の一方によって駆動される第2導電型の第3トランジスタと、
    一端が前記共通ノードに接続され、他端が前記第2出力ノードに接続され、前記差動入力信号の他方によって駆動される前記第2導電型の第4トランジスタと、
    一端に第2電源が供給され、他端が前記共通ノードに接続され、前記クロック信号が第2論理レベルの際にオンに駆動される前記第2導電型の第5トランジスタと、
    前記第1電源と前記第2電源によって動作し、前記第2導電型の第6および第7トランジスタを含み、前記第1および第2出力ノードからの信号をそれぞれ前記第6および第7トランジスタで受け、第3および第4出力ノードに信号を出力する差動出力回路と、
    前記第3および第4出力ノードの信号をラッチするラッチ回路とを備え、
    前記差動出力回路は、前記クロック信号が前記第1論理レベルの場合に、前記第3および第4出力ノードから前記ラッチ回路の論理閾値よりも高い電位又は低い電位を共に出力することを特徴とする半導体記憶回路。
  8. 請求項7記載の半導体記憶回路において、
    前記差動出力回路は、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第3出力ノードに接続され、前記第4出力ノードによって駆動される前記第1導電型の第8トランジスタと、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第4出力ノードに接続され、前記第3出力ノードによって駆動される前記第1導電型の第9トランジスタと、
    一端に前記第2電源が供給され、他端が前記第3出力ノードに接続される前記第6トランジスタと、
    一端に前記第2電源が供給され、他端が前記第4出力ノードに接続される前記第7トランジスタとを有することを特徴とする半導体記憶回路。
  9. 請求項7記載の半導体記憶回路において、
    前記ラッチ回路は、セット・リセットラッチ回路であることを特徴とする半導体記憶回路。
  10. 第1および第2入力ノードからの信号をそれぞれ第1および第2トランジスタで受け、第1および第2出力ノードに信号を出力する差動出力回路と、
    前記第1および第2入力ノードに相補信号となる差動入力信号を伝達するか、または共に第1電位を伝達するかを選択する伝達回路と、
    前記第1および第2出力ノードの信号をラッチするラッチ回路とを備え、
    前記第1電位は、前記第1および前記第2トランジスタを共にオン状態に駆動する大きさであり、
    前記差動出力回路は、前記伝達回路が前記第1電位を伝達した際には前記第1および第2出力ノードから前記ラッチ回路の論理閾値よりも高い電位又は低い電位を共に出力し、前記伝達回路が前記差動入力信号を伝達した際には前記第1および第2出力ノードから相補信号となる差動出力信号を出力することを特徴とする半導体記憶回路。
  11. 請求項10記載の半導体記憶回路において、
    前記ラッチ回路と前記差動出力回路は、共に第1電源と第2電源によって動作することを特徴とする半導体記憶回路。
  12. 請求項11記載の半導体記憶回路において、
    前記第1電位は、前記第1電源の電位または前記第2電源の電位であることを特徴とする半導体記憶回路。
  13. 請求項12記載の半導体記憶回路において、
    前記差動出力回路は、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第1出力ノードに接続され、前記第2出力ノードによって駆動される第1導電型の第3トランジスタと、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第2出力ノードに接続され、前記第1出力ノードによって駆動される前記第1導電型の第4トランジスタと、
    一端に前記第2電源が供給され、他端が前記第1出力ノードに接続され、前記第1入力ノードによって駆動される第2導電型の前記第1トランジスタと、
    一端に前記第2電源が供給され、他端が前記第2出力ノードに接続され、前記第2入力ノードによって駆動される前記第2導電型の前記第2トランジスタとを有することを特徴とする半導体記憶回路。
  14. 請求項12記載の半導体記憶回路において、
    前記伝達回路は、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第1入力ノードに接続され、クロック信号が第1論理レベルの際にオンに駆動される第1導電型の第5トランジスタと、
    一端に前記第1電源が供給され、他端が前記第2入力ノードに接続され、前記クロック信号が前記第1論理レベルの際にオンに駆動される前記第1導電型の第6トランジスタと、
    一端が共通ノードに接続され、他端が前記第1入力ノードに接続され、前記差動入力信号の一方によって駆動される第2導電型の第7トランジスタと、
    一端が前記共通ノードに接続され、他端が前記第2入力ノードに接続され、前記差動入力信号の他方によって駆動される前記第2導電型の第8トランジスタと、
    一端に前記第2電源が供給され、他端が前記共通ノードに接続され、前記クロック信号が第2論理レベルの際にオンに駆動される前記第2導電型の第9トランジスタとを有することを特徴とする半導体記憶回路。
  15. 請求項11記載の半導体記憶回路において、
    前記ラッチ回路は、セット・リセットラッチ回路であることを特徴とする半導体記憶回路。
  16. 請求項11記載の半導体記憶回路において、
    前記差動出力回路は、
    前記第1トランジスタを含み、前記第1入力ノードの信号を反転して前記第1出力ノードに出力する第1CMOSインバータ回路と、
    前記第2トランジスタを含み、前記第2入力ノードの信号を反転して前記第2出力ノードに出力する第2CMOSインバータ回路とを有し、
    前記第1電位は、前記第1入力ノードと前記第1出力ノードを短絡し、前記第2入力ノードと前記第2出力ノードを短絡することで生成されることを特徴とする半導体記憶回路。
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