JPWO2010143480A1 - キッチンユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】キッチンユニット本体を床面上で移動させる機構や配管の立ち上げ部分をキッチンユニット本体から露出させない。キッチンユニット本体を移動しても、給電、ガス、給水、給湯、排水等の各種配管の立ち上げ口を移し替えなくてよくする。【解決手段】キッチンユニット本体12は、上面に天板13と加熱調理機器14およびシンク16を備え、側面に天板13を支持する側板17を備える。キッチンユニット本体12を床面45上で移動可能に支持する車輪と、床面45上に固定された固定部材28と、床面45から立ち上げられ、加熱調理機器14およびシンク16に接続される複数の配管38を備える。固定部材28は、キッチンユニット本体12が移動したときも常に側板17に囲まれる床面45上に固定されている。また、複数の配管38は、キッチンユニット本体12が移動したときも、常に側板17に囲まれる床面45から立ち上げられている。【選択図】図1

Description

本発明は、キッチンユニット本体を自由に移動することができるキッチンユニットに関する。
近年、システムキッチンの分野において、調理をしながらリビングルームやダイニングルームを見渡すことができる、対面式キッチンユニットが開発された( 特許文献1)。壁に向かって調理をする従来のキッチンを、対面式キッチンにリフォームしたいとする要望も多い。しかし、対面式キッチンはスペースを広く必要とする。従って、リビングルームやダイニングルームの居住空間を圧迫することがある。
そこで、必要に応じて、キッチンユニット本体を移動する構造が開発された。例えば、移動可能なキッチンキャビネットに、補助カウンターを出し入れ自在に設けたもの(特許文献2)、移動可能なキッチンユニットの配管口の構造を工夫すること(特許文献3)、ローラ、車輪あるいはレールを用いて、キッチンユニット本体を移動する構造(特許文献4)、システムキッチン本体に補助カウンター出し入れ機構を設けること(特許文献5)等の技術が知られている。
特開2006−288475号公報 実開平7−1835号公報 特開2004−293055号公報 特開2006−288475号公報 特開2006−81579号公報
上記の特許文献に紹介されたキッチンユニットでは、システムキッチンを移動させるための機構が、キッチンユニットの設置スペースの外側に露出している。従って、これらの機構が邪魔になり、キッチンスペースの有効利用を妨げる。
さらに、システムキッチンには、混合水栓付き流し台、ガスレンジ、ガスオーブン、食器洗い機、電子レンジ等、水回り設備や調理装置等の各種厨房機器が設置されている。従って、システムキッチンを移動させるには、ガスコンセント、電気コンセント、給水コンセント、給湯コンセント、排水コンセント等を、移動先の床面に移し替える煩雑な作業が要求される。
また、キッチンユニットを移動可能にすると、地震等の際に不意に移動したり、転倒したりするおそれがある。従って、しっかり固定されていることが安全上必要である。本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
上面に天板と加熱調理機器およびシンクを備え、側面に前記天板を支持する側板を備えたキッチンユニット本体と、前記キッチンユニット本体を床面上で移動可能に支持する車輪と、前記床面上に固定された固定部材と、前記床面から立ち上げられ、前記加熱調理機器およびシンクに接続される複数の配管を備え、前記固定部材は、前記キッチンユニット本体が移動したときも常に前記側板に囲まれる前記床面上に固定され、前記複数の配管は、前記キッチンユニット本体が移動したときも常に前記側板に囲まれる前記床面から立ち上げられていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成2〉
構成1に記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体の、前記側板に囲まれた場所に、前記キッチンユニット本体が移動したときに前記固定部材と衝突する障壁が配置され、この障壁によって、前記キッチンユニット本体の移動方向と移動量とが規制されていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成3〉
構成2に記載のキッチンユニットにおいて、前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記キッチンユニット本体が移動したときに前記固定部材と衝突する枠であることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成4〉
構成2に記載のキッチンユニットにおいて、前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記床面に対してほぼ平行に張り出したフックを備え、前記固定部材は、前記床面に対してほぼ平行な庇を備え、前記キッチンユニット本体が移動したとき、前記庇と前記床面とが、常に前記フックを挟むように配置されていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成5〉
構成3または4に記載のキッチンユニットにおいて、前記固定部材は少なくとも一個設けられ、前記複数の配管は、前記床面から前記固定部材を貫通して、立ち上げられていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成6〉
構成3または4に記載のキッチンユニットにおいて、前記固定部材は、一対設けられ、前記複数の配管は、一対の固定部材の間を結ぶ直線上の床面から立ち上げられ、前記キッチンユニット本体の移動方向は、前記障壁により前記直線と直角な方向に規制されていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成7〉
構成1乃至6のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記床面には、この床面に対して傾斜した坂道を形成するガイドレールが設けられ、前記キッチンユニット本体を床面上で支持する車輪は、前記ガイドレール上で前記キッチンユニット本体を移動させることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成8〉
構成1乃至7のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、当該キッチンユニット本体の移動方向に並行に回転軸を向けた雄ねじが、前記側板に固定された軸受けに支持され、前記軸受けに螺合したナットが、前記固定部材に固定され、前記雄ねじを手動で回転させるハンドルが設けられていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成9〉
構成1乃至7のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、当該キッチンユニット本体の移動方向に並行に回転軸を向けた雄ねじが、前記側板に固定された軸受けに支持され、前記軸受けに螺合したナットが、前記固定部材に固定され、前記雄ねじを自動的に回転させるモータが設けられていることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成10〉
構成1乃至9のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、前記配管は、前記床面に近い直線部分と、前記天板に近い湾曲部分とを有し、前記湾曲部分は、押えリングを緩く支持する弛み防止機構を設けたことを特徴とするキッチンユニット。
〈構成11〉
構成1乃至10のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体には、前記側板に囲まれた部分に収納された状態から前記天板とほぼ平行な状態となるように引き出され、前記天板とほぼ平行な状態から前記側板に囲まれた部分に収納された状態になるように押し込まれる補助カウンターを設けたことを特徴とするキッチンユニット。
〈構成12〉
構成1乃至11のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記キッチンユニット本体の上方に換気装置が設けられており、この換気装置は、排気ダクトに連なる円筒体と、この円筒体を軸にして回転自在に取り付けられたフードとを有し、このフードは、前記キッチンユニット本体が移動する前も、移動した後も、前記円筒体を軸にして回転させることにより、前記加熱調理機器の直上を覆う位置に配置されることを特徴とするキッチンユニット。
〈構成13〉
構成2乃至12のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記床面に対してほぼ平行に張り出したフックを備え、前記固定部材は、前記床面に対してほぼ平行な庇を備え、前記キッチンユニット本体が移動したとき、前記庇と前記床面とが、常に前記フックを挟むように配置され、前記固定部材が3個以上設けられ、かつ、キッチンユニット本体の位置を一時的に固定する機構を設けたことを特徴とするキッチンユニット。
〈構成1の効果〉
キッチンユニット本体を床面上で移動させる機構も、配管の立ち上げ部分も、キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分にあるから、機構が邪魔にならず、外観が優れている。また、キッチンユニット本体を移動しても、給電、ガス、給水、給湯、排水等の各種配管の立ち上げ口を移動先に移し替える必要がない。
〈構成2の効果〉
固定部材と衝突する障壁をキッチンユニット本体側に配置して、移動方向と移動量を規制することができる。
〈構成3の効果〉
固定部材と衝突する障壁を枠のように構成することができる。
〈構成4の効果〉
キッチンユニット本体と固定部材とをフックにより連結しておくと、地震等の際に不意に移動したり転倒したりする事故を防止できる。
〈構成5の効果〉
固定部材を貫通して配管を立ち上げると、床面の工事が一箇所でできる。
〈構成6の効果〉
配管が、一対の固定部材の間を結ぶ直線上の床面から立ち上げられていると、キッチンユニット本体を移動したときに、配管に無理な力が及ばない。
〈構成7の効果〉
床面に対して傾斜した坂道を形成するガイドレール上で、キッチンユニット本体を移動させると、キッチンユニット本体の高さを変更することができる。
〈構成8の効果〉
ハンドルで雄ねじを回転させることにより、キッチンユニット本体を楽に移動させることができる。
〈構成9の効果〉
モータ等で雄ねじを回転させることにより、キッチンユニット本体を自動的に移動させることができる。
〈構成10の効果〉
配管を天板に近い湾曲部分で複数の押えリングにより、緩く支持すると、配管に無理な力がかからず、緩みも防止できる。
〈構成11の効果〉
キッチンユニット本体の内部から、補助カウンターを引き出して、天板を拡張し、食卓等に利用できる。
〈構成12の効果〉
キッチンユニット本体を移動しても、換気装置のフードを回転させて、良好に換気ができる。
〈構成13の効果〉
キッチンユニット本体の動きを3個以上の固定部材で規制して、ストッパ等で位置固定すると、地震等の発生時に動き出さないから、安全を確保できる。
実施例1のキッチンユニットの概要を示す図で、(a)は実施例1に係るキッチンユニット本体の移動前の状態を示す側面図、(b)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す側面図である。 同キッチンユニットの概要を示す図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す平面図、(b)は同(a)のA部を示す平面図である。 同キッチンユニットの概要を示す図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す平面図、(b)は(a)のB部を示す平面図である。 キッチンユニット本体の設置状況の説明図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動前の状態を示す平面図、(b)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を、移動前の状態と共に示す平面図である。 同キッチンユニット本体の設置状況の説明図である。 同キッチンユニット本体の設置状況の一部分解斜視図である。 同キッチンユニット本体の動きを規制する固定部材を示す斜視図である。 (a)ないし(c)はそれぞれ同キッチンユニット本体の底部に取り付けられるローラ回転体を示す図である。 同キッチンユニット本体を示す正面図である。 同キッチンユニット本体で使用する補助カウンターとブラケットの動きを示す図で、(a)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。 補助カウンターとブラケットの動きをガイドするガイド部材を示す図で、(a)はガイド部材を示す斜視図、(b)はガイド部材の上部分の平面図、(c)はガイド部材の下部分の平面図である。 (a)は補助カウンターとブラケットを示す側面図、(b)は補助カウンターとブラケットがガイド部材に収納された状態を示す側面図、(c)はその平面図である。 (a)ないし(f)はそれぞれ同補助カウンターとブラケットの動きを示す説明図である。 同キッチンユニット本体で使用する、他の補助カウンターとブラケットの動きを示す図で、(a)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。 同キッチンユニット本体で使用する、さらに他の補助カウンターとブラケットの動きを示す図で、(a)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。 キッチンユニット本体で使用するロック機構58の基本動作の説明図である。 キッチンユニット本体に収納された引出を固定している状態のロック機構を示す図で、(a)はロック機構を平面的に示す断面図、(b)はロック機構を正面から見た状態を示す断面図、(c)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図である。 ブラケットを介して補助カウンター24を固定している状態のロック機構を示す図で、(a)はロック機構を平面的に示す断面図、(b)はロック機構を正面から見た状態を示す断面図、(c)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。 他の操作ロッドを使用したロック機構の基本動作の説明図である。 同ロック機構の動作状況の説明図である。 同ロック機構の動作状況の説明図である。 (a)はキッチンユニット本体で使用する本体送り機構を示す説明図、(b)および(c)は同本体送り機構の動作説明図ある。 (a)ないし(c)はそれぞれ同本体送り機構の各部の説明図である。 本発明に係る本体送り機構を備えたキッチンユニット本体の他の例を示す図で、(a)は本体送り機構の動作前のキッチンユニット本体を示す説明図、(b)は本体送り機構の動作後のキッチンユニット本体を示す説明図である。 (a)は従来のキッチンユニット本体を使用した部屋の見取り図、(b)および(c)は本発明に係るキッチンユニット本体を使用した部屋の見取り図である。 キッチンユニット本体で使用する本体送り機構の他の例をを示す説明図である。 (a)はキッチンユニット本体の位置決め機構を示す斜視図、(b)は同位置決め機構を分解して示す斜視図である。 同位置決め機構に設けた車輪によりキッチンユニット本体の移動をスムーズにする構造を備えたキッチンユニット本体の設置状況の説明図で、(a)はキッチンユニットの縦断面図、(b)は固定部材周辺の主要部斜視図である。 (a)ないし(c)はキッチンユニット本体の位置決め機構と、給水管および給湯管の弛み防止機構との構成および動作の説明図である。 同弛み防止機構を構成する3個の押えリングを示す図で、(a)は3個の押えリングを展開し平面に並べた状態を示す説明図、(b)は3個の押えリングを示す正面図である。 (a)ないし(c)は同弛み防止機構の動作の説明図である。 (a)はキッチンユニット本体の移動規制機構を示す平面図、(b)は同移動規制機構を構成する枠体を示す平面図、(c)は同移動規制機構を構成する軸体を示す平面図、(d)は同軸体を示す斜視図、(e)は同移動規制機構を構成するスライダを示す斜視図である。 同移動規制機構を示す図で、(a)は同スライダの動きを規制している状況の説明図、(b)は同スライダの動きの規制を解除した状況の説明図、(c)は同軸体の回転状況の説明図である。 (a)および(b)は同移動規制機構の使用状況を示す説明図である。 (a)および(b)は同移動規制機構の使用状況を示す説明図である。 (a)は換気装置の斜視図、(b)は同換気装置を上下方向に分解して示す斜視図である。 (a)は換気装置を構成する回転機構を示す斜視図、(b)は同平面図である。 (a)および(b)は同回転機構の一部を示す断面図である。 キッチンユニット本体をモータを用いて移動させる機構の主要部斜視図である。
始めに、本発明の主要な構成と各部の名称と、それを説明する図面の関係を簡単に述べる。その後、これらの詳細を、実施例1以下で順番に説明する。
[キッチンユニット]
図1、図2、図3、および図25を用いて、キッチンユニット全体の構成を説明する。本発明では、例えば、図1において、キッチンユニット10は、キッチンユニット本体12と、固定部材28と、配管(図1ではフレキシブル配管38と呼んでいる)と換気装置42を含む。図4と図9を用いて、キッチンユニット本体の外観構成を説明する。キッチンユニット本体12は、上面に天板13と加熱調理機器14およびシンク16を備える。天板13は、側板17により床面上に支持されている。
[天板の周辺部分]
天板13は、調理台として利用したり、あるいは、食卓の一部として利用することができる平坦なテーブル状の台である。加熱調理機器14は、電気あるいはガス等により料理を加熱する器具である。シンク16は、水や温水を流す水道の蛇口と食器等を洗浄した排水を受けるトレイ等により構成されている。加熱調理機器14には電気やガスの配管が接続される。シンク16には、水道管、給湯管、排水管等の配管が接続される。
[換気装置]
図1、図2、図3、図36および図37を用いて、換気装置42の構成を説明する。換気装置42は、図1に示したように、キッチンユニット本体12の上方に設けられており、調理で発生した煙等を図示しない排気ダクトから排出するためのものである。本発明の換気装置42は、排気ダクトに連なる円筒体43と、この円筒体43を軸にして回転自在に取り付けられたフード44とを有する。フード44は、煙等を円筒体43に導く傘のような形状をしたものである。このフード44は、キッチンユニット本体12が移動する前も、移動した後も、円筒体43を軸にして回転させることにより、加熱調理機器14の直上を覆う位置に配置される。
[補助カウンター]
図1、図10〜図21を用いて、補助カウンターの構造とそれを引き出す機構を説明する。図1(b)に示すように、補助カウンター24は、天板13を水平方向に拡張して、キッチンユニット本体12を食卓として使用できるうようにするためのものである。補助カウンター24は、側板17に囲まれた部分に収納された状態から、天板13とほぼ平行な状態となるように引き出されて使用される。また、補助カウンター24は、、天板13とほぼ平行な状態から側板17に囲まれた部分に収納された状態になるように押し込まれて収納される。
[車輪]
図8を用いて、車輪の構成を説明する。キッチンユニット本体12は、車輪により床面上で移動可能に支持されている。その移動方向と移動量とは、床面上に固定された固定部材28により規制される。なお、図22に示したように、床面に対して傾斜した坂道を形成するガイドレール108に沿って車輪を移動させることもできる。図22中で、ローラ102は車輪に相当する。蓋板120は、床面を構成する。この構成により、キッチンユニット本体12を移動させると天板の床面からの高さが自動的に変わる。
[固定部材]
図5、図6、図7、図27、図28、図32、図33、図34および図35を用いて、固定部材の構造を説明する。図5に示すように、固定部材28は、キッチンユニット本体12が、移動可能な範囲をどこに移動した場合でも、常に側板17に囲まれる床面45上に固定されている。
キッチンユニット本体12には、キッチンユニット本体12の移動方向と移動量とを規制するために、固定部材28と衝突する障壁が配置されている。図5では、側板17の下端にある突条部32が障壁に該当する。図28では、キッチンユニット本体12に底板165が設けられ、固定部材150を固定部材150を取り囲む孔が形成されている。この底板165の孔や、孔の縁に固定されたガイド金具164が、障壁に該当する。この場合には、障壁が固定部材と衝突する枠になっている。
また、図32や図33の例では、枠体176が固定部材に該当する。そして、図33において、キッチンユニット本体12に固定された中間板182が、固定部材に衝突する障壁に該当する。図5、図6,図32、図33の場合には、障壁は、床面に対してほぼ平行に張り出したフックを備えている。図5、図6中で、突条部32はフックに該当する。図32、図33中で、係合片186はフックに該当する。図5において、固定部材28は、床面45に対してほぼ平行な突出部30を備える。この突出部30は、庇に該当する。庇と床面とは常にフックを挟むように配置されている。即ち、突出部30と床面45とは、キッチンユニット本体が移動しても、常に突条部32を挟むように配置されている。図32、図33中では、枠体176が床面45に対してほぼ平行な庇状の部分を備えている。係合片186はキッチンユニット本体が移動しても、常に、床面45上で枠体176に包囲されている。
上記の固定部材28は、少なくとも一個設けられる。図5の例では、一対設けられている。図7の例では、固定部材は一個でも構わない。図5において、固定部材28と配管立ち上げ口36を同一直線上に一列に並べて配置しておくと、この直線と直角な方向にキッチンユニット本体を移動させたとき、移動量(距離)を大きくすることができる。また、図34(b)に示すように、2以上の固定部材の中間に移動規制機構175を配置すると、キッチンユニット本体の動きを3点以上で規制することができる。この移動規制機構175も、固定部材ということができる。図5や図32等に示すフックを用いた形式の固定部材を3個以上使用すると、キッチンユニット本体が思わぬ方向に動き出さない。この構造は、地震が発生したときに利用者の安全を確保できる。ストッパ188(図33)のように、キッチンユニット本体の位置を一時的に固する機構を設けると、ストッパが働いているときには、さらに安全な状態になる。また、図39に示すような雄ねじを用いた移動機構を、移動規制機構175の場所に配置すると、より安全性が高い。
図27に示すように、複数の配管を、床面から固定部材150を貫通するように、立ち上げることもできる。図27において、配管立ち上げ口を同一直線上に一列に並べておくと、この直線と直角な方向にキッチンユニット本体を移動させたとき、配管に無理な力がかからない。
[配管]
図29、図30および図31を用いて、配管の支持体の構成を説明する。各種の配管は、キッチンユニット本体12が移動したときも、常に側板17に囲まれる床面45の一定の場所から立ち上げられている。従って、図29に示したように、給湯管156等の配管は、キッチンユニット本体12が移動するたびに折り曲げられる。その場合のストレスを緩和し、弛みを防止するために、弛み防止機構を設けた。各配管は、キッチンユニット本体12の側板17に囲まれた部分で、床面45に近い直線部分と、天板に近い湾曲部分170とを有する。この湾曲部分170は、間隔を置いて配置された複数の押えリングにより、緩く支持される。これらの押えリングが弛み防止機構を構成する。なお、弛み防止機構は、湾曲部分170を緩く支持するものであればよい。配管よりも内径の大きなパイプで支持することもできる。スプリングのような柔軟な支持体で吊り下げることもできる。
[移動機構]
図22、図23、図24、図26および図39を用いて、キッチンユニット本体の移動機構の構成を説明する。キッチンユニット本体12は、手で押すだけで楽に移動できることが好ましい。しかし、キッチンユニット本体12は、手動で操作するハンドルやモータ等により移動させることもできる。キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、キッチンユニット本体の移動方向に平行に回転軸を向けた雄ねじ96が、側板95A、95Bに固定された軸受け110A、110Bに支持されている。この軸受け110A、110Bに螺合したナット98が、固定部材100に固定されている。図39に示すように、雄ねじ96を回転させるモータが設けられていれば、キッチンユニット本体12は自動的に移動する。図26に示すように、ハンドル101で雄ねじ96を回転させれば、手動で、キッチンユニット本体12を移動させることができる。これらの機構は、どの状態でも、キッチンユニット本体12と固定部材100との位置関係を一時的に固定する機能を持つ。即ち、外力で簡単に動き出さない。従って、図34(b)に示した、移動規制機構175と置き換えて使用することが最も好ましい。
図1は実施例1のキッチンユニットの概要を示す図で、(a)は実施例1に係るキッチンユニット本体の移動前の状態を示す側面図、(b)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す側面図、図2は同キッチンユニットの概要を示す図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す平面図、(b)は同(a)のA部を示す平面図、図3は同キッチンユニットの概要を示す図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を示す平面図、(b)は(a)のB部を示す平面図である。
これらの図において、キッチンユニット10は、キッチンユニット本体12をキッチン18とダイニング20等との間で、移動可能に設置される対面式のものである。キッチンユニット本体12の上面には加熱調理機器14、予備の加熱調理機器15、シンク16が設けられている。
加熱調理機器14、15は、ガスコンロ式でもIHクッキングヒーター式でもよい。加熱調理機器14、15に対応する上方(天井)に、換気装置42のフード44が設けられている。
キッチンユニット本体12のキッチン18側の正面空間22に補助カウンター24が収納されている。ここで、正面空間22とは、キッチンユニット本体12の調理場側外面に沿って上下方向に広がる空間である。
補助カウンター24は、キッチンユニット本体の上面とほぼ平行な状態で使用される。補助カウンター24がキッチンユニット本体の上面(天板)とほぼ同一面に沿った状態だけではなく、キッチンユニット本体の上面より10数cm程度低いあるいは高い、かつ平行な状態でも使用できる。
補助カウンター24は、キッチンユニット本体12の正面空間22に沿って縦向きに配置されている。補助カウンター24は、キッチンユニット本体12の外面から外方に突出しないので、常時は邪魔にならない。
補助カウンター24は、図1(a)に示す縦向きの状態から移動されて図1(b)に示すようにキッチンユニット本体12の上面とほぼ同一面に沿った横向きの状態となる。補助カウンター24は、このように出し入れ自在に設けられている。なお、符号21は食器棚を示している。
補助カウンター24を利用する場合は、先ず、キッチンユニット本体12を、図1(a)に示す状態から図1(b)に示す状態となるまで適宜移動する。これで、キッチン18に余裕の空間を設けた状態になる。次いで、補助カウンター24をキッチンユニット本体12の正面空間22の上方に移動して、キッチンユニット本体12の天板13を実質的に拡大する。
そして、補助カウンター24の下に椅子26を置くと、キッチンユニット本体12上面を食卓として利用できる。なお、ダイニング20等は、キッチン18に隣接するリビングその他の居住空間を含んでいてもよい。
換気装置42は、キッチン18の天井に固定された円筒体43と、円筒体43の下端に回転自在に取り付けられたフード44とから構成されている。フード44は、キッチンユニット本体12の移動に伴う加熱調理機器14の位置変動に応じて、回転される。フード44は、図2(b)に示す状態から図3(b)に示す状態となるように円筒体43を中心として偏心回動する。このようにフード44を適宜回動することにより、加熱調理機器14の使用により発生する排気を効率よく行なう。
図36ないし図38に換気装置42の具体的構成を示す。図36(a)は換気装置42の斜視図、同(b)は換気装置42を上下方向に分解して示す斜視図である。図37(a)は換気装置42を構成する回転機構を示す斜視図、同(b)は同平面図である。図38は同回転機構の一部を示す断面図である。
これらの図に示すように、換気装置42は、天井等に固定される円筒体43と、円筒体43の下端に取り付けられたフード44と、円筒体43とフード44とを相対的に回転させる回転機構144とを備えている。フード44は楕円形の盆型に形成されている。フード44には、中心から偏った位置に透孔140が設けられ、この透孔140に円筒体43が嵌入されている。
回転機構144は、本体147と、2枚のリング状保持板148a、148bとから構成されている。本体147は、リング状基板145の周囲に適当間隔を置いて複数個の車輪146a、146bを回転自在に配設している。2枚のリング状保持板148a、148bは、本体147の上下面を覆うようにそれぞれ配設されている。
本体147の複数個の車輪146a、146bは、交互に垂直向きと水平向きに配設されている。垂直向きに配設された車輪146aは、その外周面が図38(a)に示されるように下側のリング状保持板148bの水平部に当接する。また、水平向きに配設され車輪146bは、その外周面が図38(b)に示されるように下側のリング状保持板148bの垂直部に当接する。
換気装置42のフード44は、回転機構144を介して支持されているので、円筒体43を中心としてスムーズに偏心回転する。
図4はキッチンユニット本体12の設置状況の説明図で、(a)は同キッチンユニット本体の移動前の状態を示す平面図、(b)は同キッチンユニット本体の移動後の状態を、移動前の状態と共に示す平面図、図5は同キッチンユニット本体の設置状況の説明図、図6は同キッチンユニット本体の設置状況の一部分解斜視図、図7は同キッチンユニット本体の動きを規制する固定部材を示す斜視図、図8(a)ないし(c)はそれぞれ同キッチンユニット本体の底部に取り付けられるローラ回転体を示す図である。
図4(a)に示すように、キッチンユニット本体12の設置区域内の床面45(図5)に、一対の固定部材28が固定されている。設置区域というのは、移動可能な範囲のことである。一対の固定部材28は、キッチンユニット本体12の、矢印29で示す移動方向と直交する方向の両端位置に配置されている。
図5ないし図7に示すように、固定部材28の、キッチンユニット本体12との対向面には、突出部30が設けられている。キッチンユニット本体12の、固定部材28との対向面には、突条部32が設けられている。突条部32は、突出部30に対してキッチンユニット本体12の移動方向に摺動可能であって上方向には移動を阻止される。
固定部材28の、キッチンユニット本体12との対向面には、同対向面に接して転動する2個の車輪34が設けられている。2個の車輪34はキッチンユニット本体12の平行移動をよりスムーズにする。固定部材28の底面に、図7に示されるように、床面に固定するための取付け板35が設けられている。この取付け板35の周縁に取付け孔39が設けられている。
一対の固定部材28により、図4(b)に示すようにキッチンユニット本体12の移動範囲が規制されると共に、移動方向(矢印29)と直交する方向にはキッチンユニット本体12の移動が拘束される。さらに、固定部材28の突出部30とキッチンユニット本体12の突条部32との関係により、大地震等でキッチンユニット本体12の遊動、転倒が防止される。固定部材28は、必要に応じて複数対が設けられてもよい。
図4に示すように、一対の固定部材28を結ぶ直線の上はキッチンユニット本体12の移動を阻止しないゾーンになる。従って、この直線上に、給電、ガス、給水、給湯、排水の各種配管用の複数の配管立ち上げ口36が設けられている。各種配管用の配管立ち上げ口36は、固定部材28の中心部を貫通するものや、床面45に直接設けられたものを含んでいる。
これらの配管立ち上げ口36には、図7に示すように、給電、ガス、給水、給湯、排水等の各種配管のための周知のフレキシブル管38が連結されてもよい。このようにすることにより、図1に示すように、キッチンユニット本体12の移動時にフレキシブル管38が柔軟に応動するので、上記配管を移動先の床面に移し替える手間が省略できる。
キッチンユニット本体12をスムーズに移動するために、キッチンユニット本体12の底面に複数のローラ回転体46が配設されている。複数のローラ回転体46は、図8(a)に示すように連動軸48により一連続に連結されている。
ローラ回転体46は、図8(b)に示すように、ローラの一部をカバーする取付金具47を連動軸48に取り付けたものが適する。また、図8(c)に示すように、ローラの一部をカバーする取付金具47を設けたものであって、連動軸48により連結しない、単独構成としたものでもよい。
円筒状をなすローラ回転体46を用いることにより大重量のキッチンユニット本体12を移動し易くする。複数のローラ回転体46を連動軸48で連結したことにより、各回転体の回転が同期して回転するので、キッチンユニット本体12をスムーズに平行移動することができる。
次に、補助カウンター24とブラケット40の取付け構造と動作につき説明する。図9は調理場側から見たキッチンユニット本体12を示す正面図である。
補助カウンター24としては、1台のキッチンユニット本体12に対して1枚の板により構成されてもよいが、ここでは3枚の板で構成された例につき説明をする。
図9に示すように、キッチンユニット本体12の上面に、それぞれ高さ(深さ)が異なる、加熱調理機器14、予備の加熱調理機器15、シンク16が設けられている。このため、加熱調理機器14、予備の加熱調理機器15、シンク16の各区域毎に補助カウンター24A、24B、24Cがそれぞれ1枚ずつ高さを変えて配置されている。
図9において、加熱調理機器14のところに取り付けられている補助カウンター24Aは、キッチンユニット本体12の調理場側の内部の平面空間76に沿ってほぼ水平に配置されている。
ここで、平面空間76とは、キッチンユニット本体12の上面に沿って水平方向に広がる内部空間である。予備の加熱調理機器15およびシンク16のところに取り付けられている補助カウンター24B、24Cは、キッチンユニット本体12の調理場側のそれぞれの正面空間22に沿ってほぼ垂直に配置されている。
平面空間76に沿って配置されている補助カウンター24Aは図10ないし図13に示され、正面空間22に沿って配置されている補助カウンター24B、24Cは図14および図15に示されている。なお、以下の説明においては、補助カウンターの符号24A、24B、24Cは説明の都合上、区別することなく、24と表示する。
先ず、平面空間76に沿って配置されている補助カウンター24について説明する。
図10はキッチンユニット本体12で使用する補助カウンター24とブラケット40の動きを示す図で、(a)は補助カウンター24とブラケット40が動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンター24とブラケット40が動いた後の状態を示す説明図、図11は補助カウンターとブラケットの動きをガイドするガイド部材を示す図で、(a)はガイド部材を示す斜視図、(b)はガイド部材の上部分の平面図、(c)はガイド部材の下部分の平面図、図12の(a)は補助カウンターとブラケットを示す側面図、(b)は補助カウンターとブラケットがガイド部材に収納された状態を示す側面図、(c)はその平面図、図13の(a)ないし(f)はそれぞれ同補助カウンターとブラケットの動きを示す説明図である。
図10(a)に示すように、キッチンユニット本体12の内部の平面空間76に、横J字形をなすガイド部材80を介して、補助カウンター24および補助カウンター24を支持するブラケット40が収納されている。この状態から、補助カウンター24およびブラケット40が引き出されて、図10(b)に示すようにキッチンユニット本体12の上面とほぼ同一面に沿った状態となるように移動される。
ブラケット40の後端部に、図12(a)に示すように車輪34が設けられている。ガイド部材80は、図11に示すように、下部分80Aと上部分80Bの2つの部品を合わせて横J字形に形成されたもので、横J字形の湾曲部に、補助カウンター24の通過が可能であるが車輪34の通過を阻止する大きさの通路82が設けられている。
ガイド部材80には車輪34付きのブラケット40を摺動自在に嵌入するスリット83が設けられている。ガイド部材80は図12(b)に示すように、車輪34を転動させながらブラケット40を往復動させてガイドするものである。
車輪34は、図10(a)に示すガイド部材80の下部分80Aの端部から右方に転動し、通路82を経て上部分80Bに移動できるようにされている。車輪34のこの動きの中で、補助カウンター24とブラケット40が通路82を出入りする。
補助カウンター24とブラケット40は、図13(a)に示した状態で図中右方に引き出される。同(b)に示した状態になったとき車輪34が通路82のところで一時ストップする。ここで車輪34がガイド部材の上部分80Bの方向に進むように、ブラケット40を斜め上向きに押し込むと、同(c)に示した状態から同(d)に示した状態となる。同(e)に示すように、補助カウンター24とキッチンユニット本体12の上部との対向面に、互いに繋合する凸部12Bと凹部12Aが設けられている。これらの凸部12Bと凹部12Aを係止させると、同(f)に示すように補助カウンター24を、キッチンユニット本体12の上面とほぼ同一面に沿った状態に配置できる。
次に、正面空間22に沿って配置されている補助カウンター24について説明する。
図14は同キッチンユニット本体で使用する、他の補助カウンターとブラケットの動きを示す図で、(a)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。
図15は同キッチンユニット本体で使用する、さらに他の補助カウンターとブラケットの動きを示す図で、(a)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、(b)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。
図14(a)に示すように、キッチンユニット本体12の内部の正面空間22に補助カウンター24が、収納されている。また、同内部の平面空間76に沿って補助カウンター24を支持するブラケット40が収納されている。ブラケット40はへの字形に形成されており、折曲部がキッチンユニット本体12に支軸88により回動自在に取り付けられている。
図14(a)に示された状態から、補助カウンター24およびブラケット40が回動されることにより、図14(b)に示すように、補助カウンター24がキッチンユニット本体12の上面とほぼ同一面に沿った状態となるまで移動される。このとき、ブラケット40の後端部に重り84を付けて置けば、ブラケット40の回動を小さな力で行なうことができる。
図15(a)に示すように、キッチンユニット本体12の内部の正面空間22に、補助カウンター24および補助カウンター24を支持するブラケット40が収納されている。ブラケット40は直線状に形成されており、先端部近傍に長孔90が設けられている。ブラケット40は、キッチンユニット本体12に止着されている支軸92に長孔90を摺動自在に装着して取り付けられている。
図15(a)に示された状態から、支軸92を中心として補助カウンター24およびブラケット40が回動されて補助カウンター24がほぼ水平になったとき、補助カウンター24を図中右方に押し込む。この動作により長孔90と支軸92とが相対移動する形で補助カウンター24およびブラケット40が移動する。この結果、図15(b)に示すように補助カウンター24がキッチンユニット本体12の上面とほぼ同一面に沿った状態となるように移動される。
ところで、大きな地震が発生したときに、キッチンユニット本体12から補助カウンター24やキッチンユニット本体12に収納されている引出50が飛び出さないようにして、安全性を高めることが望ましい。本発明においては、補助カウンター24や引出50が地震等の大きな外力を受けても遊動しないようにキッチンユニット本体12にロックするロック機構58を備えている。このロック機構について以下説明する。
図16はキッチンユニット本体で使用するロック機構58の基本動作の説明図、図17はキッチンユニット本体に収納された引出を固定している状態のロック機構を示す図で、(a)はロック機構を平面的に示す断面図、(b)はロック機構を正面から見た状態を示す断面図、(c)は補助カウンターとブラケットが動く前の状態を示す説明図、図18はブラケットを介して補助カウンター24を固定している状態のロック機構を示す図で、(a)はロック機構を平面的に示す断面図、(b)はロック機構を正面から見た状態を示す断面図、(c)は補助カウンターとブラケットが動いた後の状態を示す説明図である。
この実施例におけるロック機構58は、キッチンユニット本体12に収納されている補助カウンター24およびこれを支持するブラケット40と引出50をロックするものであり、その詳細が図16〜図18に示されている。
ロック機構58は、図16に示すように、一端部に所定の長さのラック部64を有し、他端部に、図17に示される引出用透孔54およびブラケット用透孔56に挿入される係止部62を有する2本の操作ロッド60と、操作ロッド60に直交して配置され、かつラック部64に噛合されるピニオン72を有する回転軸70と、回転軸70を回転操作するためのレバー74とを備えている。
レバー74は、図16に示すように、回転軸70の上部に摺動軸69を介して回転軸70に連結されている。回転軸70の上部は筒状に形成され、ここに摺動軸69が上下動自在に嵌入されて連結されている。レバー74は、使用中には摺動軸69と共に回転軸70から引き上げ、使用しないときは摺動軸69と共に下降できるように構成されている。こうすることにより、レバー74をキッチンユニット本体12の上面から外方に突出しないようにできる。
操作ロッド60の係止部62は、引出用透孔54に挿入係止されるL形フック66およびブラケット用透孔56に挿入係止される先端部67により形成されている。引出用透孔54は、図17に示されるようにキッチンユニット本体12の内部に収容された引出50の端面に固定された受け板52に設けられている。
図17(b)に示されるように、キッチンユニット本体12に収納された状態での補助カウンター24にブラケット40が連結れている。ブラケット用透孔56は、ブラケット40の端縁の、引出用透孔54と対向する位置に設けられている。
操作ロッド60は、2本1組で使用され、それぞれのラック部64が回転軸70のピニオン72に噛合するように配置されている。レバー74により回転軸70を正逆転させることにより、それぞれが互いに逆方向に往復動する。操作ロッド60は、1本の回転軸70に対して上下に2組が取り付けられている。
図17に示されるように、操作ロッド60のL形フック66が引出用透孔54に挿入されて引出50を固定している。また、図17に示された状態からレバー74を回して回転軸70を回動させることにより、図18に示されるように、2本の操作ロッド60がそれぞれ外方に伸びてL形フック66が引出用透孔54から離脱する。L形フック66の先端部67がブラケット用透孔56に挿入されてブラケット40を介して補助カウンター24を固定する。なお、符号94はブラケット40をキッチンユニット本体12に回転自在に装着する支軸を示している。
本発明においては、操作ロッド60を、前述した2本1組でなく、図19に示すような1本で操作できるものを含んでいる。すなわち、図19は1本で操作できる操作ロッドを使用したロック機構の基本動作の説明図、図20は同ロック機構を正面から見た状態を示す断面図、図21は同ロック機構の動作状況の説明図で、(a)はキッチンユニット本体に収納された引出を固定している状態のロック機構を平面的に示す断面図、(b)はブラケットを介して補助カウンター24を固定している状態のロック機構を正面から見た状態を示す断面図である。
図19に示す操作ロッド60は、一端部にT形フック68が設けられ、中間部に所定の長さのラック部64が設けられ、他端部に2つのL型フック66が向かい合わせに設けられている。回転軸70とその上端に設けられているレバー74の構造は、前述の図16に示されたものと同じである。
図20および図21(a)に示されるように、操作ロッド60のT形フック68とL形フック66が、それぞれ引出50端縁に固着された受け板52に設けられた引出用透孔54に挿入されて、引出50を固定している。また、図21(a)に示された状態から、レバー74を回して回転軸70を回動させることにより、図21(b)に示されるように、操作ロッド60が図中左方に動いて、一端のT形フック68が一方の引出用透孔54から離脱すると共に、ブラケット用透孔56に挿入される。同時に他端部のL形フック66が他方の引出用透孔54から離脱すると共に、他方のブラケット用透孔56に挿入される。
ところで、キッチンユニット本体上面のカウンターを、そのまま食卓として利用するには高さが若干高いという不都合をきたすことがある。
このような事態を解消できる本体送り機構につき説明する。この本体送り機構は、キッチンユニット本体上面のカウンターを食卓として利用する場合に自動的にキッチンユニット本体の高さを低くするものである。
図22(a)はキッチンユニット本体12で使用する本体送り機構94を示す説明図、同(b)および(c)は同本体送り機構の動作説明図、図23(a)ないし(c)はそれぞれ同本体送り機構の各部の説明図である。
本体送り機構94は、キッチンユニット本体12の移動方向に沿い、かつ相対向する両側板95A、95B間に、傾斜状態で配設される雄ねじ96と、この雄ねじ96に螺合されるナット98を有する。固定部材100は床面に固定されている。さらに、一端がキッチンユニット本体12の底部に固着され、かつ他端にローラ102を回転自在に配設した支持脚104と、雄ねじ96と同角度に傾斜した傾斜路を有する。さらに、ローラ102をガイドするガイドレール108を備えている。
雄ねじ96は、キッチンユニット本体12の両側板95A、95Bにそれぞれ固定した軸受け110A、110Bに、両端部が支持されて、回転自在に取り付けられている。雄ねじ96の一端に、ホィール112、あるいはスプロケット、平歯車等のいずれかが装着され、図示しないが、ベルト、チェーン等を介して雄ねじ96を回転駆動できるようにされている。
ガイドレール108は、図23(b)に解体された状態で示されている。この図に示すように、傾斜路を形成する2つの箱体106の各上面に、ローラ挿入孔114とスリット116が設けられている。2つの箱体106はそれぞれ傾斜した状態で直列に連結されている。ローラ挿入孔114にはローラ102を配設した支持脚104が挿入される。
箱体106の傾斜路の上端部106Aと下端部106Bは水平面にされている。すなわち、傾斜路の上端部106Aは、図22(b)においてローラ102が着地している箇所であり、同下端部106Bは、図22(c)においてローラ102が着地している箇所である。箱体106の傾斜路の上端部106Aと下端部106Bを水平面とすることにより、キッチンユニット本体12を安定よく固定した状態を保持できる。
2つの箱体の下部は基板118に固定されている。2つの箱体の上部には、図23(b)に示すように、ローラ挿入孔114の開口部とほぼ同じ高さのフラット部124が3箇所に設けられている。これらのフラット部124に蓋板120が載置されて固定される。蓋板120の中央部に2つのスリット122が長さ方向に沿って設けられている。これらの2つのスリット122と、2つの箱体106の各上面に設けられたスリット116とは互いに対応する位置に設けられている。
支持脚104は、平板からなり、下端の両側に一対のローラ102を回転自在に配設している。支持脚104は、ローラ102をローラ挿入孔114内に挿入した状態で、箱体の上面のスリット116と蓋板120のスリット122とを貫通すると共に、各スリット116、スリット122に沿って摺動可能な形状とされている。
ガイドレール108は、図22(a)に示すように床面45より下位に設置され、蓋板120によって遮蔽される。蓋板120は床面と同一高さに設置される。床上からは、蓋板120によりガイドレール108やローラ102が見えず、箱体の上面のスリット116と蓋板120のスリット122を貫通した支持脚104の上部が見えるようにされている。
2つの支持脚104は、キッチンユニット本体12の底部に適当間隔を置いて配設され、図22(a)に示すように、それぞれガイドレール108の2つのローラ挿入孔114に同時に挿入される位置に置かれる。すなわち、連結された2つの箱体106の各ローラ挿入孔114の設置間隔と、キッチンユニット本体12の底部に固着された2つの支持脚104の設置間隔とは一致している。
本体送り機構94は、雄ねじ96が床面に固定された固定部材100のナット98に螺合された状態で回転すると、ナット98に対して相対的に直線運動をすることから、キッチンユニット本体12を図22(b)に示す位置から、図22(c)に示す位置に移動させながら、上面を下降させる。雄ねじ96を逆転させることにより、キッチンユニット本体12を元の位置に戻すことができる。すなわち、本体送り機構94により、キッチンユニット本体12を移動しながら昇降させて上面の高さを変えることができる。
なお、本体送り機構として、図26に示したように、雄ねじ96を傾斜させないで水平に配置し、床面に固定された固定部材100のナット98に螺合された状態に構成することにより、雄ねじ96の回動によりキッチンユニット本体12を床面上で水平移動させることが可能である。本発明はこれを含むものとする。
図24は前述の本体送り機構94を備えたキッチンユニット本体の他の例を示す図で、(a)は本体送り機構94の動作前の当該キッチンユニット本体を示す説明図、(b)は本体送り機構94の動作後の当該キッチンユニット本体を示す説明図である。
図24に示すキッチンユニット本体12は、一方にキッチンユニット本体12に収納された状態での補助カウンター24と、他方に第2の補助カウンター132とを備えるものである。一方の補助カウンター24は前述した構成のものである。他方の第2の補助カウンター132は、支持部材134に支持され、下端にキャスタ136が配設されており、キッチンユニット本体12に対しては上下方向に摺動可能で、かつ水平方向には係止された状態で連結されている。
第2の補助カウンター132は、予め、キッチンユニット本体12が本体送り機構94の稼働により最も下降したときの上面とほぼ同じ高さとなるように、支持部材134等の長さが設定されている。
本体送り機構94を稼働してキッチンユニット本体12を図24(a)に示す位置から、図24(b)に示す位置に移動させながら、キッチンユニット本体12の上面を下降させる。このとき、第2の補助カウンター132は、キャスタ136が転動してキッチンユニット本体12に付随して床面上を水平方向に昇降しないで移動し、キッチンユニット本体12の上面とほぼ同じ高さとなる。雄ねじ96を逆転させることにより、第2の補助カウンター132と共にキッチンユニット本体12を元の位置に戻すことができる。
図25(a)は従来のキッチンユニット本体を使用した部屋の見取り図であって、従来のキッチンユニット本体126とテーブル128と4つの椅子26と食器棚21を配置した例を示している。
図25(b)および(c)は本発明に係るキッチンユニット本体を使用した部屋の見取り図であって、(b)は、図25(a)に示した部屋と同一の部屋に本発明に係るキッチンユニットを使用して3つの椅子26と食器棚21を配置した例、(c)は、図25(a)に示した部屋と同一の部屋に本発明に係るキッチンユニットを使用して補助カウンター24を開いて6つの椅子26と食器棚21を配置した例をそれぞれ示している。
これらの図から分かるように、本発明に係るキッチンユニット本体12を使用した部屋は、従来のキッチンユニット本体を使用した部屋と比較した場合、他に活用可能なスペース130を生じさせることができる。換言すれば、同スペース分を縮小化できるという利点がある。
図27(a)はキッチンユニット本体の位置決め機構149を示す斜視図、(b)は同位置決め機構を分解して示す斜視図である。図28は同位置決め機構を備えたキッチンユニット本体の設置状況の説明図である。図28の(b)は同(a)の主要部斜視図である。
図27は、キッチンユニット本体の設置区域内の床面に固定された固定部材150を示している。この固定部材150は、前述した固定部材28と同様の機能を有するもので、排水管152、給水管154、給湯管156をそれぞれジョイント部等の連結管を介して立ち上げている。
キッチンユニット本体の位置決め機構149は、次のように構成されている。すなわち、固定部材150の上辺に、V字形の突出部158を形成した2対の取付部材159がそれぞれ装着されている。
キッチンユニット本体12(図29)の、突出部158に対向する各位置に、突出部158に嵌り合うV字形の凹部160を形成した受け部材161がそれぞれ配設されている。
なお、突出部158と凹部160とは互いに入れ替わってもよい。この場合には取付部材159にV字形の凹部160が形成され、これに対向する受け部材161にV字形の突出部158が形成された構成となる。
図28(b)を見てわかるように、キッチンユニット本体12の底板165には、固定部材150と嵌り合う枠状の孔が設けられている。固定部材150が底板165と衝突するから、キッチンユニット本体12は、図28(b)中に示した矢印の方向にこの矢印の範囲で移動させることができる。
図27に示すように、取付部材160の両端部に2対の車輪162が設けられている。これらの車輪162は各外周面が固定部材150の側面より外方に突出するように取り付けられている。
2対の車輪162の使用状態は図28に示している。すなわち、キッチンユニット本体12の内部に、キッチンユニット本体12の移動方向に延びる1対のガイド金具164が固定されている。2対の車輪162は1対のガイド金具164にそれぞれ接して転動しキッチンユニット本体12の移動をよりスムーズにする。
ところで、図27に示す固定部材150の上面から立ち上がっている排水管152、給水管154、給湯管156は、キッチンユニット本体内のシンクに向かって上方に延びている。給水管154と給湯管156は、排水管152よりも細く固定部材150の上面からシンクに至る部分に弛みが生じ易い。
このため、給水管154と給湯管156は、キッチンユニット本体の移動に伴って生じる弛みにより、両端のジョイント部に過度の負荷を掛けることになり損傷し易いというおそれがある。本発明においては、以下に示す弛み防止機構を設けた構成とすることにより、このような問題点を解消している。
図29の(a)ないし(c)はキッチンユニット本体の位置決め機構149と、給水管154および給湯管156の弛み防止機構との構成および動作の説明図である。図30は同弛み防止機構を構成する3個の押えリングを示す図で、(a)は3個の押えリングを展開し平面に並べた状態を示す説明図、(b)は3個の押えリングを示す正面図である。図31の(a)ないし(c)は同弛み防止機構の動作の説明図である。
図29に示される給水管154および給湯管156の弛み防止機構は、キッチンユニット本体12内の上部に、固定部材150の上面から直線的に立ち上がっている給水管154および給湯管156(説明の便宜上、給湯管156のみ示している。)の湾曲部分170を挿通させる、3個の押えリング168a、168b、168cを備えている。3個の押えリング168a、168b、168cは、間隔を置いてそれぞれ配置される
3個の押えリング168a、168b、168cは、図30の(a)、(b)に示されるように、それぞれ順次縮小する大きさの矩形の透孔172a、170b、170cを有する平面矩形の板体により形成されている。
これらの押えリング168a、168b、168cは、図29、図31に示されるように、給水管154および給湯管156の湾曲部分170の動きを適当な範囲で規制して、キッチンユニット本体の移動に伴って生じる給水管154および給湯管156の弛みを防止する作用を行う。
図29の(a)ないし(c)はキッチンユニット本体の移動に伴なう給水管154および給湯管156の湾曲部分170の動きを示している。すなわち、図29の(a)は固定部材150に対して、キッチンユニット本体12が図中の左方に移動する前の状態、(b)は移動中の状態、(c)は移動した後の状態をそれぞれ示している。
図31の(a)ないし(c)は、図29の(a)ないし(c)における給水管154および給湯管156の各湾曲部分170に対応する各湾曲部分170を若干拡大して示している。3個の押えリング168a、168b、168cは、湾曲部分170の最大曲率円174の中心点Oを中心として放射状に配置されている。給水管154および給湯管156の動きを、矩形の透孔172a、170b、170cにより規制することにより、給水管154および給湯管156の弛みが防止される。
なお、上記した弛み防止機構は、キッチンユニット本体12内の上部に固定した3個の押えリング168a、168b、168cからなるものに限定されるものではない。例えば、2個以上の押えリングを使用したり、あるいは図30(a)に1点鎖線で示すように順次内径が縮小するチューブ(図示せず)を使用してもよい。
次に、図27(a)に示したキッチンユニット本体の位置決め機構149を、図29により説明する。
位置決め機構149の受け部材161は、図29に示すように、キッチンユニット本体12の、固定部材150に設けたV字形の突出部158との対向部に設置される。
図29(a)ないし(c)に示すように、キッチンユニット本体12を移動したとき、固定部材側の突出部158とキッチンユニット本体側の受け部材の凹部160とが嵌り合うようにする。このV字形どうしの嵌り合いにより、移動中のキッチンユニット本体12の移動時の位置ずれが自動的に修正され、キッチンユニット本体を所定の位置に迅速に位置決めすることができる。
図32、図33はキッチンユニット本体の移動規制機構175を示す図、図34、図35は同移動規制機構175の配置および動作状況を示す図である。
移動規制機構175は、床面に固定される枠体176と、キッチンユニット本体12の下部に固定されるスライダ180と、スライダ180のスライドを停止するストッパ188とを備えている。
枠体176は、図32(b)、図33(a)に示されるように、細長の箱型を呈しており、上面中央に長さ方向に延びるスリット178が設けられ、両端にビス孔を有する取付け板179が設けられている。取付け板179は枠体176を床面に固定するためのものである。スリット178は、キッチンユニット本体12の移動ストロークと少なくとも同じ長さを有している。
スライダ180は、図32(e)に示されるように構成されている。すなわち、中間板182の上端に、キッチンユニット本体12の下部に固定するための、ビス孔を有する取付け板184が設けられ、中間板182の下端に、抜け止め防止用の鉤形の係合片186が設けられている。
スライダ180は、中間板182がスリット178に嵌入されてスリット178に沿ってスライド自在に枠体176に取り付けられている。また、スライダ180は、係合片186がスリット178から外方に抜け出ない形状であることにより、枠体176から離脱不能に取り付けられている。
ストッパ188は、図32(c)、(d)に示されるように枠体176内に、スリット178に沿って配置された軸体190と、軸体190の両端に固定されたペダル192と、軸体190の外面に軸体の長さ方向に沿って設けられた2本の突条194、198とから構成されている。
軸体190の両端部は枠体176の外に突出されている。ペダル192は軸体190の両端に軸体と直交する状態で設けられている。2本の突条194、198のうち、一方の突条194はストッパの役割を有し、他方の突条198は軸体190を一定の状態に維持するために回転させる重りの役割を有する。
図33によりストッパ178の機能、動作について説明する。
図33(a)は、横向きとなった突条194の端面196(図32(c))がスライダ180の中間板182の端面を押えてスライダ180の動きを規制している。これが移動停止の状態である。移動停止の状態では、スライダ180が枠体176の端部に位置しており、キッチンユニット本体12を使用している。
図33(b)は、軸体190が回転して、下向きとなった突条194の端面196が、スライダ180の中間板182の端面から外れて、スライダ180の動きの規制を解除している。これが移動可能な状態を示している。この移動可能な状態では、キッチンユニット本体12を移動できる。
図33(c)は、軸体190を回転させるペダル192を示している。このペダル192を踏んだときは突条194が図33(b)に示した横向き状態になる。ペダル192を踏んでいないときは突条194が突条198の重量により軸体190が回転して図33(a)に示した下向き状態になる。すなわち、突条198の重量により軸体190を一定の状態に維持する。
図34および図35は、移動規制機構175の使用状況を示す説明図である。図34に示した状態からキッチンユニット本体12を移動させた状態を図35に示している。
移動規制機構175は、枠体176をキッチンユニット本体12の移動方向に沿って床面に固定し、スライダ180をキッチンユニット本体12の下部に固定することにより使用される。
移動規制機構175をこのように配設することにより、キッチンユニット本体12の移動をスムーズに行えると共に、キッチンユニット本体12がスライダ180を介して床面に固定されるので、大地震等によりキッチンユニット本体12が遊動や転動することを防止できる。
図36〜図38は既に説明済みのため、図39について説明をする。図39はモータによりキッチンユニット本体12を駆動する構造を示し、(a)は主要部斜視図で(b)はその横断面図である。
図の固定手段200は床面55に固定されている。キッチンユニット本体12の底板208には、帯状の孔209が形成されている。固定手段200は、この孔209を貫通して、底板208の上面に頭部を配置している。この固定手段200の頭部は、雄ねじ204と螺合している。雄ねじ204は、底板208に固定された軸受け206に支持されている。モータ駆動ギヤ210はモータ214により回転駆動される。モータ駆動ギヤ210が回転すると雄ねじ駆動ギヤ212が回転して、雄ねじ204が回転する。雄ねじ204が回転すると、固定手段200は雄ねじ204に沿って相対的に移動する。このとき、固定手段200に設けられた車輪202が底板208上を転がる。こうして、底板208と一体化されたキッチンユニット本体12は、孔209の方向に、その長さだけ移動することができる。
10 キッチンユニット
12 キッチンユニット本体
12A 凹部、12B 凸部
13 天板
14 加熱調理機器
15 予備の加熱調理機器
16 シンク
17 側板
18 キッチン
20 ダイニング
21 食器棚
22 正面空間
24 補助カウンター
24A 凸部
26 椅子
28 固定部材
30 突出部
32 突条部
34 車輪
35 取付け板
36 配管立ち上げ口
38 フレキシブル管
39 取付け孔
40 ブラケット
42 換気装置
43 円筒体
44 フード
45 床面
46 ローラ回転体
47 取付金具
48 連動軸
50 引出
52 受け板
54 引出用透孔
56 ブラケット用透孔
58 ロック機構
60 操作ロッド
62 係止部
64 ラック部
66 L型フック
67 先端部
68 T型フック
69 摺動軸
70 回転軸
72 ピニオン
74 レバー
76 平面空間
80 ガイド部材
82 通路
83 スリット
84 重り
88 支軸
90 長孔
92 支軸
94 本体送り機構
95A 側板
95B 側板
96 雄ねじ
98 ナット
100 固定台
101 ハンドル
102 ローラ
104 支持脚
106 箱体
108 ガイドレール
110A 軸受け、110B 軸受け
112 ホィール
114 ローラ挿入孔
116 スリット
118 基板
120 蓋板
122 スリット
124 フラット部
132 第2の補助カウンター
134 支持部材
136 キャスタ
140 透孔
144 回転機構
146a、146b 車輪
147 本体
148a、148b リング状保持板
149 位置決め機構
150 固定部材
152 排水管
154 給水管
156 給湯管
158 突出部
159 取付部材
160 凹部
161 受け部材
162 車輪
164 ガイドレール
165 底板
168a、168b、168c 押えリング
170 湾曲部分
172a、170b、170c 透孔
174 最大曲率円
175 移動規制機構
176 枠体
178 スリット
179 取付け板
180 スライダ
182 中間板
184 取付け板
186 係合片
188 ストッパ
190 軸体
192 ペダル
194 突条
196 突条の端面
198 突条
200 固定手段
202 車輪
204 雄ねじ
206 軸受け
208 底板
210 モータ駆動ギヤ
212 雄ねじ駆動ギヤ

Claims (13)

  1. 上面に天板と加熱調理機器およびシンクを備え、側面に前記天板を支持する側板を備えたキッチンユニット本体と、
    前記キッチンユニット本体を床面上で移動可能に支持する車輪と、
    前記床面上に固定された固定部材と、
    前記床面から立ち上げられ、前記加熱調理機器およびシンクに接続される複数の配管を備え、
    前記固定部材は、前記キッチンユニット本体が移動したときも常に前記側板に囲まれる前記床面上に固定され、
    前記複数の配管は、前記キッチンユニット本体が移動したときも常に前記側板に囲まれる前記床面から立ち上げられていることを特徴とするキッチンユニット。
  2. 請求項1に記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体の、前記側板に囲まれた場所に、前記キッチンユニット本体が移動したときに前記固定部材と衝突する障壁が配置され、
    この障壁によって、前記キッチンユニット本体の移動方向と移動量とが規制されていることを特徴とするキッチンユニット。
  3. 請求項2に記載のキッチンユニットにおいて、
    前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記キッチンユニット本体が移動したときに前記固定部材と衝突する枠であることを特徴とするキッチンユニット。
  4. 請求項2に記載のキッチンユニットにおいて、
    前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記床面に対してほぼ平行に張り出したフックを備え、前記固定部材は、前記床面に対してほぼ平行な庇を備え、前記キッチンユニット本体が移動したとき、前記庇と前記床面とが、常に前記フックを挟むように配置されていることを特徴とするキッチンユニット。
  5. 請求項3または4に記載のキッチンユニットにおいて、
    前記固定部材は少なくとも一個設けられ、
    前記複数の配管は、前記床面から前記固定部材を貫通して、立ち上げられていることを特徴とするキッチンユニット。
  6. 請求項3または4に記載のキッチンユニットにおいて、
    前記固定部材は、一対設けられ、
    前記複数の配管は、一対の固定部材の間を結ぶ直線上の床面から立ち上げられ、
    前記キッチンユニット本体の移動方向は、前記障壁により前記直線と直角な方向に規制されていることを特徴とするキッチンユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記床面には、この床面に対して傾斜した坂道を形成するガイドレールが設けられ、
    前記キッチンユニット本体を床面上で支持する車輪は、前記ガイドレール上で前記キッチンユニット本体を移動させることを特徴とするキッチンユニット。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、当該キッチンユニット本体の移動方向に並行に回転軸を向けた雄ねじが、前記側板に固定された軸受けに支持され、前記軸受けに螺合したナットが、前記固定部材に固定され、前記雄ねじを手動で回転させるハンドルが設けられていることを特徴とするキッチンユニット。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、当該キッチンユニット本体の移動方向に並行に回転軸を向けた雄ねじが、前記側板に固定された軸受けに支持され、前記軸受けに螺合したナットが、前記固定部材に固定され、前記雄ねじを自動的に回転させるモータが設けられていることを特徴とするキッチンユニット。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた部分で、前記配管は、前記床面に近い直線部分と、前記天板に近い湾曲部分とを有し、前記湾曲部分を緩く支持する弛み防止機構を設けたことを特徴とするキッチンユニット。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体には、前記側板に囲まれた部分に収納された状態から前記天板とほぼ平行な状態となるように引き出され、前記天板とほぼ平行な状態から前記側板に囲まれた部分に収納された状態になるように押し込まれる補助カウンターを設けたことを特徴とするキッチンユニット。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記キッチンユニット本体の上方に換気装置が設けられており、
    この換気装置は、排気ダクトに連なる円筒体と、この円筒体を軸にして回転自在に取り付けられたフードとを有し、
    このフードは、前記キッチンユニット本体が移動する前も、移動した後も、前記円筒体を軸にして回転させることにより、前記加熱調理機器の直上を覆う位置に配置されることを特徴とするキッチンユニット。
  13. 請求項2乃至12のいずれかに記載のキッチンユニットにおいて、
    前記障壁は、前記キッチンユニット本体の側板に囲まれた場所に配置され、前記床面に対してほぼ平行に張り出したフックを備え、前記固定部材は、前記床面に対してほぼ平行な庇を備え、前記キッチンユニット本体が移動したとき、前記庇と前記床面とが、常に前記フックを挟むように配置され、
    前記固定部材が3個以上設けられ、かつ、キッチンユニット本体の位置を一時的に固定する機構を設けたことを特徴とするキッチンユニット。
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