JPWO2010134151A1 - 情報記録装置、情報記録方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報記録装置、情報記録方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

情報記録装置は、まず、区間Bに対して、DC記録することで記録面からの反射率を変化させて、視認可能な文字または画像を表示し、次に、区間A〜Cに対して、特別な記録条件で記録データを記録する。特別な記録条件は、記録データを記録した後の区間A〜Cの記録特性が良好な記録条件であり、最短記録マークを記録するときの記録信号のパルス幅を最適パルス幅に比べて短く設定した記録条件である。

Description

本発明は、情報記録媒体の情報記録面に視認可能な文字や図形を形成するとともに情報を記録する技術に関する。
従来、記録型光ディスクのデータ記録面にレーザ光を照射して、視認可能な文字や画像(以下、可視画像という)を形成する技術がある(例えば、特許文献1、2、3参照)。これは、データ記録面にレーザ光の反射率が異なる領域を形成して、所定の文字や画像を視認可能とする技術である。例えば、記録データに関する情報(タイトルなど)を可視画像として表示すれば、レーベル面に記録データに関する情報を手書きしたり印刷したりする必要がなく、光ディスクの判別を容易にすることができる。
特開平6−36514号公報 特開2004−39027号公報 特開2005−92935号公報
図1を用いて、上述した可視画像を形成する方法について説明する。図1は可視画像を形成する方法の一例を示す模式図である。例えば、図1に示すように、光ディスクの区間Bに可視画像を形成する場合には、区間BにDC(Direct Current)記録を行うことにより、区間Bの反射率を他の未記録領域である区間A及びCの反射率より低くして、区間Bに可視画像を形成する。ここで、DC記録とは、図17(a)に示すように一定の大きさの記録パワーの信号を出力する記録方式をいう。
ところで、可視画像が形成された領域(以下、可視画像領域という)に対して、記録データを重ねて記録すると、記録特性が悪くなるため、一般には、データ記録面の一部に可視画像領域を形成し、可視画像領域を形成していない未記録領域に対して記録データを記録する。図2は、可視画像領域が形成された光ディスクに記録データを記録する方法の一例を示す模式図である。例えば、図2に示すように、区間Bが可視画像領域となっている場合には、未記録領域である区間Aまたは区間Cに対して記録データを記録する。
このように、従来においては、可視画像領域に記録データの記録を行わないので、可視画像を形成した光ディスクは、可視画像を形成していない光ディスクに比べて記録データの記録容量は小さいという問題があった。このため、可視画像領域に記録データを重ね記録しても記録特性が悪化しない技術が望まれていた。
また、可視画像領域を回避して記録データを記録するには、可視画像領域と未記録領域の境界を判別する必要があるため、境界近傍においては特別な制御が必要となるという問題もあった。そのため、可視画像領域と未記録領域の境界を意識せずに記録データを記録する技術も望まれていた。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、情報記録面に可視画像領域を形成しても、可視画像領域を含む記録面全面に亘って同一の記録条件で記録データを記録することができ、かつ記録データを記録した領域の記録特性を良好とすることができる情報記録装置、情報記録方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を達成するため、本発明の第1の態様は、情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録装置であって、第1の記録条件で、前記情報記録面にレーザ光を照射することにより視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成手段と、第2の記録条件で、前記情報記録面にレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録手段と、を備え、前記視認画像形成手段が前記第1の記録条件でレーザ光を照射した第1の領域と、前記記録データ記録手段が前記第2の記録条件でレーザ光を照射した第2の領域には少なくとも一部に重なりがある。
また、本発明の第2の態様は、情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録面の第1の領域に第1の記録条件でレーザ光を照射することにより前記情報記録面からの反射率を変化させ、視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成ステップと、前記視認画像形成ステップを実行後に、前記第1の領域を含む前記情報記録面の第2の領域に対して、第2の記録条件でレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録ステップと、を有し、前記第2の記録条件は、所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記所定の記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して短く設定する。
また、本発明の第3の態様は、情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録面の第3の領域に第3の記録条件でレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録ステップと、前記記録データ記録ステップを実行後に、前記第3の領域の少なくとも一部に対して、第4の記録条件でレーザ光を照射することにより前記情報記録面からの反射率を変化させ、視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成ステップと、を有し、前記第3の記録条件は、所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記所定の記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して長く設定する。
また、本発明の第4の態様は、コンピュータを、第1の態様の情報記録装置の各手段として機能させるコンピュータプログラムである。
従来の可視画像を形成する方法の一例を示す模式図である。 従来の可視画像領域が形成された光ディスクに記録データを記録する方法の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るデータ記録方法の一例を示す模式図である。 (a)通常記録条件における記録信号の波形の一例を示す図である。(b)特別記録条件における記録信号の波形の一例を示す図である。 (a)可視画像を形成する際のDC記録パワーと、形成した可視画像領域に通常記録条件で記録データを記録した後の可視画像領域のジッタ値の関係を示すグラフである。(b)可視画像を形成する際のDC記録パワーと、形成した可視画像領域に通常記録条件で記録データを記録した後の可視画像領域の反射率の関係を示すグラフである。 (a)可視画像を形成する際のDC記録パワーと、形成した可視画像領域に特別記録条件で記録データを記録した後の可視画像領域のジッタ値の関係を示すグラフである。(b)可視画像を形成する際のDC記録パワーと、形成した可視画像領域に特別記録条件で記録データを記録した後の可視画像領域の反射率の関係を示すグラフである。 (a)可視画像を形成した後、可視画像領域にデータ記録を重ねて記録した場合の可視画像領域のPIエラーと光ディスクの中心からの距離の関係を示したグラフである。(b)光ディスクに形成された可視画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されているDC記録パワー情報の一例である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されているDC記録パワー情報の別の一例である。 複数のDC記録パワーを用いて可視画像を形成する方法の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されている特別ストラテジ情報の一例である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されている特別ストラテジ情報の別の一例である。 本発明の実施の形態に係る情報記録装置のデータ記録方法の動作を示すフローチャートである。 図14のステップS100の可視画像形成処理を詳しく示すフローチャートである。 図14のステップS200の記録データ記録処理を詳しく示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデータ記録方法において、可視画像を形成する記録信号の種々の波形を示す図である。 (a)本発明の実施の形態に係るデータ記録方法において、矩形波の記録信号のパワーを制御して可視画像を形成する場合の矩形波の波形の一例である。(b)本発明の実施の形態に係るデータ記録方法において、矩形波の記録信号のパルス幅を制御して可視画像を形成する場合の矩形波の波形の一例である。 本発明の実施の形態に係るデータ記録方法の変形例を示す模式図である。 本発明の別の実施の形態に係る情報記録装置のデータ記録方法の動作を示すフローチャートである。 本発明の別の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されているDC記録パワー情報の一例である。 本発明の別の実施の形態に係る情報記録装置のメモリに記憶されている特別記録ストラテジ情報の一例である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<データ記録方法>
まず、本発明の実施の形態に係るデータ記録方法について概説する。本実施の形態におけるデータ記録方法は、情報記録媒体である光ディスクのデータ記録面に対して、DC記録をして可視画像を形成した後、データ記録面の可視画像領域を含む所定領域に対して、同一の記録条件(以下、特別記録条件という)で記録データを記録するデータ記録方法である。なお、本実施の形態において記録データとは、可視画像を形成するためのデータ(表示データ)を含まない意である。
図3を用いて、このことを具体的に説明する。図3は、本実施の形態におけるデータ記録方法を示す模式図である。本実施の形態におけるデータ記録方法は、例えば、図3に示すように、区間BにDC記録を行い、区間Bを可視画像領域とした場合には、区間Bを含む区間Aから区間Cまでの全領域に対して同一の記録条件(特別記録条件)で記録データを記録する方法である。ここで、特別記録条件に関しては、詳しくは後述するが、未記録領域である区間A及び区間C、並びに可視画像領域である区間Bにおいて、記録特性が良好となるような記録条件である。
この結果、本実施の形態のデータ記録方法では、可視画像領域にも記録データを重ねて記録することが可能なので、データ記録面に可視画像を形成したとしても光ディスクの記録容量が小さくなることはない。また、本実施の形態のデータ記録方法では、可視画像領域を意識することなく、データ記録面全体に亘って同一の記録条件(特別記録条件)で記録データを記録することができるので、境界近傍での特別な制御も必要としない。
なお、本実施の形態において用いられる記録型光ディスクは、特別なものではなく、市販されている記録型光ディスク(CD−R/RW、DVD±R/RW、BD−R/REなど)である。
<実験データ>
次に、本発明の実施の形態に係るデータ記録方法を具体的な実験データ値を用いて説明する。ここで、本実験は、市販されているDVD−Rに対してDC記録を行って、可視画像領域を形成した後、形成された可視画像領域に対して重ねて記録データを記録し、記録データを記録した可視画像領域の記録特性を測定したものである。なお、DC記録は1倍速の記録速度で記録を行い、記録データの記録は2倍速の記録速度で記録を行った。
また、記録データの記録に際しては、2つの記録条件を用いて記録データを記録した。ひとつは、「通常ストラテジ」を用いた「通常記録条件」であり、もうひとつは、「特別ストラテジ」を用いた「特別記録条件」である。
通常ストラテジは、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号の最適なパルス幅(具体的には2.20T)を基準として、記録特性が良好となるように、他の記録マーク(4T〜14T)を記録する記録信号のパルス幅を調整した記録ストラテジである。以下、通常記録条件の記録パワーを通常パワー、通常記録条件の記録ストラテジを通常ストラテジと称して説明する。図4(a)に通常記録条件において、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号の波形を示す。記録ストラテジ(最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅)は2.20T、記録パワー(最短記録マークを記録する記録信号の記録パワー)は12.6mWである。
なお、ここでいう最適なパルス幅とは未記録領域(データ記録面に可視画像が形成されておらず、また、記録データも記録されていない領域)に記録データを記録する場合において記録特性が最適となるパルス幅を意味する。また、本実施の形態においては、記録ストラテジとは、記録信号のパルス幅を示し、記録ストラテジの制御とは、記録信号のパルス幅の調整を意味する。
特別ストラテジは、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号の最適なパルス幅(具体的には2.20T)より短くしたパルス幅(具体的には1.45T)を基準として、記録特性が良好となるように、他の記録マーク(4T〜14T)を記録する記録信号のパルス幅を調整した記録ストラテジである。以下、特別記録条件の記録パワーを特別パワー、特別記録条件の記録ストラテジを特別ストラテジと称して説明する。図4(b)に特別記録条件において、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号の波形を示す。記録ストラテジ(最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅)は1.45T、記録パワー(最短記録マークを記録する記録信号の記録パワー)は16.5mWである。なお、図示はしていないが、特別記録条件では、他の記録マーク(4T〜14T)を記録する記録信号のパルス幅も、最適なパルス幅に比べて短くなっている。
図5に通常記録条件で記録データを記録した場合の実験結果、図6に特別記録条件で記録データを記録した場合の実験結果を示す。ここで、図5(a)及び図6(a)は、可視画像を形成する際のDC記録の記録パワー(以下、DC記録パワーという)と、形成した可視画像領域に記録データを記録した後の可視画像領域のジッタ値の関係を示すグラフである。また、図5(b)及び図6(b)は、可視画像を形成する際のDC記録パワーと、形成した可視画像領域に記録データを記録した後の可視画像領域の反射率の関係を示すグラフである。なお、ジッタ値は、記録特性の品質を示す値であり、ジッタ値が小さいほど品質が良好なことを意味する。具体的には、ジッタ値が8%以下であれば記録特性は良好であり、10%以上であれば、記録特性は悪く、記録データの再生は不可となるおそれがある。
図5及び図6を参照して、まず、DC記録を行わず、記録データを記録した場合について考察する。図5及び図6のグラフにおいて、DC記録パワーの値が0(mW)のときの値は、DC記録を行っていない場合、つまり、可視画像を形成せずに記録データを記録したときのジッタ値及び反射率を示している。
通常記録条件の場合に、DC記録を行わず記録データを記録した領域のジッタ値は6.0%であり、記録特性は良好である。また、特別記録条件の場合に、DC記録を行わず記録データを記録した領域のジッタ値は6.6%であり、記録特性は良好である。すなわち、通常記録条件及び特別記録条件はいずれも、DC記録を行わず記録データを記録した領域において記録特性が良好な記録条件となっている。なお、通常記録条件の場合に、DC記録を行わず記録データを記録した領域の反射率は、54.9%であり、特別記録条件の場合に、DC記録を行わず記録データを記録した領域の反射率は、55.1%である。
次に、図5及び図6を参照して、DC記録を行った場合を考察する。
通常記録条件の場合には、図5(a)に示すように、DC記録パワーを大きくしていくと、あるパワー値(具体的には4mW)付近から徐々にジッタ値が大きくなっていき、記録特性が悪化していく。また、図5(b)に示すように、DC記録パワーを大きくしていくと、あるパワー値(具体的には4mW)付近から徐々に反射率が下がっていき、他の領域(具体的には記録データの記録だけを行った領域)との反射率の差が徐々に大きなっていく。このように通常記録条件の場合には、ジッタ値と反射率はトレードオフの関係にあり、DC記録パワーを大きくすると、反射率の変動は大きくなり、可視画像が認識されやすくなっていくが、同時に記録特性が悪化してしまうので、可視画像領域を形成しつつ記録特性を良好とすることは困難になっている。
例えば、通常記録条件で記録データを記録した場合には、図5(a)に示すように、良好な記録特性(ジッタ値が8%以下)を維持するには、DC記録パワーが4.5mW以下にしなければならない。DC記録パワーが4.5mW以下の場合には、可視画像領域の反射率は、図5(b)に示すように、53.2%〜54.9%である。したがって、DC記録を行っていない領域の反射率を基準とすると、その変動率は約3%(=(54.9−53.2)/54.9)となる。
さらに反射率変動を優先させて、ジッタ値を10%まで許容した場合には、DC記録パワーを4.7mW以下としなければならない。そして、DC記録パワーが4.7mW以下の場合には、可視画像領域の反射率は、50.5〜54.9%である。したがって、DC記録を行っていない領域の反射率を基準とすると、その変動率は約8%(=(54.9−50.5)/54.9)となる。
以上から、通常記録条件で記録データを記録する場合において、反射率の変動可能な範囲はたかだか8%程度であり、これ以上の変動率を求めると、さらにジッタ値が悪化して記録データを再生することができなくなるおそれがある。
このように可視画像領域の記録特性が悪化する原因は、記録マーク間の熱干渉にあると考えられる。例えば、DVD−Rに記録データを記録する場合には、記録層を形成する色素にレーザ光を照射することで、色素を熱分解させて記録マークを作成する。しかしながら、この記録マークを作成するためのレーザ光照射が前後の隣り合う記録マークに影響を及ぼしてしまい、その結果、記録特性が悪化する場合がある。本実施の形態で行われるDC記録は、この影響を大きくするものと考えられる。そして、DC記録パワーが大きいほどその影響が顕著になり、熱干渉による記録特性の悪化を増大させると考えられる。
そこで、特別記録条件の特別ストラテジでは、熱干渉による記録特性の悪化を抑えるため、通常記録ストラテジに比べて、記録マークを作成するレーザ光照射の時間を短く設定している。具体的には、図4(b)で示したように、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号のパルス幅を2.20Tから1.45Tに短く設定している。これは、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号のパルス幅を、最短記録マークの長さ(クロック周期時間の3倍)の約1/2程度の時間に設定するものである。この結果、記録マークを作成するレーザ光を照射する時間を短くして、レーザ光を照射しない時間を長くすることができるので、熱干渉による記録特性の悪化を抑制することができる。
特別記録条件の場合には、図6(a)に示すように、DC記録パワーを大きくしていくと、あるパワー値(具体的には4.5mW)付近から徐々にジッタ値が大きくなっていき、記録特性が悪化していく。また、図6(b)に示すように、DC記録パワーを大きくしていくと、あるパワー値(具体的には4.0mW)付近から徐々に反射率が下がっていき、他の領域(具体的には記録データの記録だけを行った領域)との反射率の差が徐々に大きなっていく。このように特別記録条件の場合にも、ジッタ値と反射率は連動して変化していき、ジッタ値と反射率はトレードオフの関係にある。すなわち、DC記録パワーを大きくすると、反射率の変動は大きくなり、可視画像が認識されやすくなるが、同時に記録特性が悪化してしまう。しかしながら、図6(a)に示すグラフは、図5(a)に示すグラフに比べて、DC記録パワーを大きくしてもジッタ値の増加は緩やかとなっているので、特別記録条件の場合には、ジッタ値の悪化を抑えつつ反射率の変動を得ることが可能である。
例えば、特別記録条件で記録データを記録した場合には、図6(a)に示すように、良好な記録特性(ジッタ値が8%以下)を維持するには、DC記録パワーが5.5mW以下にしなければならない。DC記録パワーが5.5mW以下の場合には、可視画像領域の反射率は、図6(b)に示すように、39.0%〜55.1%である。したがって、DC記録を行っていない領域の反射率を基準とすると、その変動率は約29%(=(55.1−39.0)/55.1)となる。
また、反射率変動を優先させて、ジッタ値を10%程度まで許容した場合には、DC記録の記録パワー5.8mW以下としなければならない。そして、DC記録パワーが5.8mW以下の場合には、可視画像領域の反射率は、36.2〜55.1%である。したがって、DC記録を行っていない領域の反射率を基準とすると、変動率は約34%(=(55.1−36.2)/55.1)となる。
以上から、特別記録条件で記録データを記録する場合には、反射率の変動可能な範囲は34%程度であり、ジッタ値の悪化を抑えつつ、反射率の変動を大きくすることができる。このように特別記録条件は、光ディスクのデータ記録面に可視画像を形成しても、可視画像領域に記録データを記録した場合の記録特性を良好とすることができる記録条件である。
なお、特別記録条件で記録データを記録した場合には、反射率の変動が開始されるDC記録パワー付近(具体的には4.5mW付近)において、ジッタ値は6.3%を示しており、DC記録をしない場合のジッタ値(具体的には6.6%)に比べてジッタ値は小さくなっている。すなわち、特別記録条件で記録データを記録した場合には、反射率の変動が開始されるDC記録パワーでDC記録を行うと、DC記録をしない場合に比べて記録特性は良好となっている。
なお、上記実験においては、記録特性の品質を示す値としてジッタ値を計測したが、これに限定されず、例えば、PIエラーを計測して記録特性の品質を示す値としてもよい。
図7(a)にPIエラーを測定した場合のグラフを示す。図7(a)は、特別記録条件で記録データを可視画像領域を含む記録面全般に亘って記録した場合の実験結果であり、図7(b)に示すように光ディスクのデータ記録面の半径一方向にDC記録をして可視画像(具体的には、0123456789という文字)を形成した後、可視画像領域を含む記録面全般に亘ってデータ記録を重ねて記録した場合の可視画像領域を含む記録面全般のPIエラーと光ディスクの中心からの距離の関係を示したグラフである。
ここで、DC記録は1倍速の記録速度で記録を行い、データ記録は2倍速の記録速度で記録を行った。また、DC記録パワーは5.7mW、特別記録条件の特別パワーは16.8mW、特別記録条件の特別ストラテジは1.45T(最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅)であった。
一般にPIエラーは、280以上になると記録特性は悪く、記録データの再生は不可となっているが、本実験では、PIエラーの値は約50以下の値となっており、可視画像領域の記録特性は良好である。
<情報記録装置の構成>
以下、上述したデータ記録方法で可視画像を形成するとともに記録データを記録する情報記録装置100の構成について説明する。
図8は、本発明の実施の形態に係る情報記録装置100の概略構成図である。情報記録装置100は、例えば、具体的には、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダやDVDドライブを備えたコンピュータなどが想定され、光ディスク1に対して情報を記録する。なお、後述する各部は図示しないシステム制御部によって制御されている。
駆動部2は、光ディスク1の回転制御を行い、基準角情報を制御信号生成部13に送信するようになっている。
出射部3は、主としてLD(Laser Diode;半導体レーザ)で構成され、レーザ光を光ディスク1に出射し、情報の記録・再生を行うようになっている。
受光部4は、主としてPD(Photo Diode)で構成され、出射したレーザ光の光ディスク1からの反射光を受光するようになっている。
スライダ部5は、主として出射部3と受光部4から構成されるPUH(Pick Up Head unit;ピックアップヘッドユニット)を、光ディスク1の半径方向に移動制御するようになっている。
半径位置検出部6は、PUHの半径位置を検出し、PUHの半径位置情報を制御信号生成部13に送信するようになっている。
再生特性測定部7は、OPC(Optimum Power Control)時に記録した部分の再生特性(記録特性)を測定し、測定結果を記録パワー探索部9に送信するようになっている。
ディスク情報取得部8は、光ディスク1に予め記録されているディスク情報(製造メーカ、型番、記録ストラテジに関する情報など)を取得し、メモリ10に送信するようになっている。また、記録データの記録開始位置を表示位置演算部12に送信するようになっている。
記録パワー探索部9は、OPC用記録パワー(最適な記録パワーを求めるために段階的に変化させる記録パワー)と再生特性測定部7より送信された再生特性(記録特性)から、再生特性(記録特性)が最も良好となる記録パワーを選択し、最適な記録パワーに関する情報を記録条件制御部14に送信するようになっている。
メモリ10は、可視画像を形成するためのDC記録パワーに関する情報(DC記録パワー情報)d10、及び記録データを記録するための特別ストラテジに関する情報(特別ストラテジ情報)d20を記憶しており、ディスク情報取得部8から送信されたディスク情報に基づいて、最適なDC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20を決定し、決定したDC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20を記録条件制御部14に送信するようになっている。
ここで、図9にDC記録パワー情報d10の一例を示す。図9に示すように、DC記録パワー情報は、ディスク情報(型番)とDC記録パワーを対応付けた情報であり、ディスク情報(型番)ごとに最適のDC記録パワー値を備えている。例えば、光ディスク1の型番が「DVD−○○○」の場合には、DC記録パワーは5.0mWとなり、この値が決定したDC記録パワー情報d10として記録条件制御部14に送られる。
なお、DC記録パワー情報d10の構成は図9に示すデータ構成に限定されない。例えば、図10に示すように、複数のDC記録パワー値を備えるDC記録パワー情報d10としてもよい。図10に示すDC記録パワー情報d10は、ディスク情報(型番)と複数のDC記録パワーを対応付けた情報であり、ディスク情報(型番)ごとに複数の最適のDC記録パワー値を備えている。これは、絵を表示する場合など可視画像に濃淡をつけたい場合には、可視画像領域の反射率に変化をつける必要があるからである。例えば、光ディスク1の型番が「DVD−○○○」の場合には、第1DC記録パワーは5.0mW、第2DC記録パワーは4.8mW、第3DC記録パワーは4.6mWとなり、それぞれの値が決定したDC記録パワー情報として記録条件制御部14に送られる。
図11は、複数のDC記録パワーを用いて可視画像を形成する方法の一例を示す模式図である。区間B及び区間Cは可視画像領域であるが、DC記録パワーが異なるため、区間Bと区間Cの反射率が異なる可視画像が形成される。このように、DC記録パワーを複数用意し、反射率の変動量を制御できるようにしてもよい。
また、図12に特別ストラテジ情報d20の一例を示す。図12に示すように、特別ストラテジ情報d20は、ディスク情報(型番)と特別ストラテジを対応付けた情報であり、ディスク情報(型番)ごとに最適の特別ストラテジを備えている。例えば、光ディスク1の型番が「DVD−○○○」の場合には、特別ストラテジはSTGS1となり、STGS1が決定した特別ストラテジ情報d20として記録条件制御部14に送られる。
なお、特別ストラテジ情報d20の構成は図12に示すデータ構成に限定されない。例えば、図13に示すように、特別ストラテジと通常ストラテジの双方を備える特別ストラテジ情報d20としてもよい。図13に示す特別記録ストラテジ情報d20は、ディスク情報(型番)と特別ストラテジ及び通常ストラテジを対応付けた情報であり、ディスク情報(型番)ごとに最適な特別ストラテジ及び通常ストラテジを備えている。これは、光ディスク1に可視画像が形成されている場合には、特別ストラテジで記録データを記録し、光ディスク1に可視画像が形成されていない場合には、通常ストラテジで記録データを記録するためである。このように、光ディスク1に可視画像が形成されていない場合を考慮して、特別ストラテジ情報d20を保持するようにしてもよい。
なお、図9及び図10に示すDC記録パワー情報d10、並びに図12及び図13に示す特別ストラテジ情報d20は、光ディスク1の種類を一意に特定できる情報として型番を採用したが、型番以外の光ディスク1の種類を一意に特定できる情報を採用してもよいのは勿論である。
記録データ容量確認部11は、記録データの容量を確認し、確認した記録データの容量を表示位置演算部12に送信するようになっている。
表示位置演算部12は、ディスク情報取得部8から送信された記録データの記録開始位置と、記録データ容量確認部11から送信された記録データの容量に基づいて、記録データの記録に必要なデータ記録領域を算出するようになっている。また、可視画像を形成するための表示データと、算出したデータ記録領域より、DC記録を行う表示領域情報(具体的には、半径位置と角度)を作成し、制御信号生成部13に送信するようになっている。
制御信号生成部13は、駆動部2から送信される基準角情報、及び半径位置検出部6から送信される半径位置情報から、PUHの位置を常時把握している。また、表示位置演算部12から送信された表示領域情報と、常時把握しているPUHの位置に基づいて、DC記録制御信号を作成し、記録条件制御部14に送信するようになっている。
記録条件制御部14は、OPC時、可視画像の形成時(DC記録時)、及び記録データの記録時のそれぞれの状況に応じた記録信号(記録パルス)を生成し、生成した記録パルスを出射部3に送信するようになっている。詳しくは、OPC時には、最適記録パワーを探索するために、OPC記録パワーと特別ストラテジで作成したOPC出射信号を出射部3に送信するようになっている。可視画像の形成時には、DC記録制御信号及びDC記録パワー情報に基づいて、DC記録信号を出射部3に送信するようになっている。記録データの記録時には、最適記録パワー(特別パワー)と特別ストラテジで作成したデータ記録信号を出射部3に送信するようになっている。
<情報記録装置の動作>
次に、図14〜図16を参照して、本実施の形態の情報記録装置100の動作について説明する。図14は、情報記録装置100のデータ記録方法の動作を示すフローチャート、図15は、図14のステップS100の可視画像形成処理を詳しく示すフローチャート、図16は、図14のステップS200の記録データ記録処理を詳しく示すフローチャートである。
まず、図14を参照して、情報記録装置100のデータ記録方法の動作について説明する。本実施の形態におけるデータ記録方法は、情報記録装置100が光ディスク1のデータ記録面に可視画像を形成した後、形成した可視画像領域に記録データを記録するデータ記録方法である。
情報記録装置100は、光ディスク1のデータ記録面にDC記録を行って所定の文字や絵を形成する可視画像形成処理を実行し(ステップS100)、次いで、所定の文字や絵が形成された可視画像領域を含むデータ記録面全般に亘って、記録データを記録する記録データ記録処理を実行する(ステップS200)。なお、ステップS100の可視画像形成処理とステップS200の記録データ記録処理は一連の処理の中で連続的に順次実行してもよいし、ステップS100の可視画像形成処理を実行後、所定の期間を経た後にステップS200の記録データ記録処理を実行するようにしてもよい。
ここで、図15を用いて、ステップS100の可視画像形成処理について詳しく説明する。
情報記録装置100は、装着された光ディスク1に予め記録されているディスク情報を取得する(ステップS110)。例えば、製造メーカ・型番、記録層の種類、記録ストラテジなどである。
次いで、情報記録装置100は、取得したディスク情報に基づいて、DC記録のための記録パワーを決定する(ステップS120)。詳しくは、メモリ10に記憶されたDC記録パワー情報d10の中から、取得したディスク情報(型番)に応じたDC記録パワー情報d10を取得して、DC記録パワーを決定する。
次いで、情報記録装置100は、可視画像を形成する領域に関する位置情報である表示領域情報を取得する(ステップS130)。
次いで、情報記録装置100は、表示領域情報に従って、DC記録を行い、所定の文字や絵を形成する(ステップS140)。
次に、図16を用いて、ステップS200の記録データ記録処理について詳しく説明する。
情報記録装置100は、装着された光ディスク1に予め記録されているディスク情報を取得する(ステップS210)。例えば、製造メーカ・型番、記録層の種類、記録ストラテジなどである。なお、上述した可視画像形成処理のステップS110で取得したディスク情報を保持している場合には、保持しているディスク情報を用いればよく、再び光ディスク1から取得する必要はない。
次いで、情報記録装置100は、取得したディスク情報に基づいて、特別ストラテジを決定する(ステップS220)。詳しくは、メモリ10に記憶された特別ストラテジ情報d20の中から、取得したディスク情報(型番)に応じた特別ストラテジ情報d20を取得して、特別ストラテジを決定する。
次いで、情報記録装置100は、決定した特別ストラテジを用いてOPCを実行し、光ディスク1に記録データを記録するための最適な記録パワーを探索して、決定する(ステップS230)。
次いで、情報記録装置100は、決定した最適な記録パワーで記録データの記録を行う(ステップS240)。
以上述べたように、本実施の形態によれば、光ディスク1のデータ記録面に可視画像領域を形成しても、可視画像領域を含むデータ記録面に亘って同一の記録条件で記録データを記録することができ、かつ、記録データを記録した領域の記録特性を良好とすることができる。この結果、可視画像領域に記録データを重ね記録しても記録特性が悪化することはない。また、可視画像領域と未記録領域の境界を意識することなく、簡単な制御で記録データを記録することができる。
なお、本実施の形態においては、DC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20を情報記録装置1が保持する構成としたが、DC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20は、光ディスク1が保持するようにしてもよい。この場合には、光ディスク1には、自らの型番に最適なDC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20が記憶されているので、情報記録装置1は、光ディスク1に記憶されたDC記録パワー情報d10及び特別ストラテジ情報d20を取得することになる。
また、本実施の形態においては、DC記録を行って可視画像を形成したが、可視画像を形成する方法は、DC記録に限定されない。例えば、図17(a)に示すように、一定の大きさの記録パワーの信号を出力するDC記録のほか、図17(b)に示す矩形波記録であってもよいし、また、図17(c)に示す正弦波記録であってもよい。ここで、図17(b)に示す矩形波記録の場合には、図18(a)に示すように、記録信号の記録パワーを制御することにより、可視画像領域の反射率を変化させるようにしてもよいし、また、図18(b)に示すように、記録信号のパルス幅を制御することにより、可視画像領域の反射率を変化させるようにしてもよい。このように、可視画像領域全体の反射率を変化させればよいので、DC記録、矩形波記録、正弦波の他に反射率を一様に変化させることができる他の手法を用いてもよい。また、矩形波や正弦波の記録クロック(周期)は、記録装置の負荷を軽減するために、記録データを記録する際の記録クロックを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、記録データを記録する全領域に対して同一の記録条件(特別記録条件)を用いたが、異なる記録条件を領域に応じて使い分けるようにしてもよい。
図19は、このような場合のデータ記録方法を示す模式図である。例えば、図19に示すように、区間BにDC記録を行い、区間Bを可視画像領域とした場合には、区間Bに対しては、特別記録条件の特別ストラテジで記録データを記録し、区間A及び区間Cに対しては、通常記録条件の通常ストラテジで記録データを記録するようにしてもよい。なお、この場合には、情報記録装置100は、メモリ10に図13に示す特別ストラテジ情報d20を備えていればよい。
また、本実施の形態のデータ記録方法においては、情報記録装置100が光ディスク1のデータ記録面に可視画像を形成した後、形成した可視画像領域に記録データを記録したが、処理順序を逆にしてもよい。すなわち、光ディスク1のデータ記録面に記録データを記録した後に、記録データを記録した領域に可視画像を形成するデータ記録方法でもよい。
図20は、このようなデータ記録方法の動作を示すフローチャートである。図20に示すように、光ディスク1のデータ記録面に対して記録データ記録処理を実行し(ステップS200)、次いで、記録データが記録されたデータ記録領域の一部または全部にDC記録を行って、所定の文字や絵を形成する可視画像形成処理を実行する(ステップS100)。
なお、この場合には、DC記録パワー及び特別ストラテジの値は、上記実施の形態の場合の値とは異なってくるので、本変形例に合わせたDC記録パワー及び特別ストラテジの値を保持する必要がある。
すでに記録データを記録した領域に可視画像を形成する場合には、DC記録が記録データを記録した領域の記録特性に影響を与えることとなる。詳しくは、記録データが記録されたデータ記録領域の長マークと短マークのバランスが崩れて記録特性が悪化すると考えられるので、DC記録による長マークと短マークのバランス崩れを考慮して、特別な記録条件を設定すればよい。なお、本発明者は、特開2008−305485において、所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を最適なパルス幅よりも長くした記録条件でデータ記録した後、このデータ記録領域にDC記録することにより、このデータ記録領域の記録特性が良好となることを開示した。したがって、この原理を利用して、特別な記録条件の特別ストラテジとしては、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号のパルス幅を、最短記録マーク(3T)を記録する記録信号の最適なパルス幅よりも長く設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態のデータ記録方法、及び本変形例のデータ記録方法の双方に対応する場合には、情報記録装置100は、図21に示すような2種類のDC記録パワーを有するDC記録情報d30、及び図22に示すような2種類の特別ストラテジを有する特別ストラテジ情報d40をメモリ10に備えればよい。なお、図21に示すDC記録情報d30において、DC記録パワー1は、DC記録後に記録データを記録する場合のDC記録パワーであり、DC記録パワー2は、記録データを記録後にDC記録をする場合のDC記録パワーである。また、図22に示す特別ストラテジ情報d40において、特別ストラテジ1は、DC記録後に記録データを記録する場合の特別ストラテジであり、特別ストラテジ2は、記録データを記録後にDC記録をする場合の特別ストラテジである。
なお、上述した情報記録装置100の動作は、情報記録装置100に格納されたプログラムを実行することにより実現され、このプログラムは、ROM、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、また、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 光ディスク
2 駆動部
3 出射部
4 受光部
5 スライダ部
6 半径位置検出部
7 再生特性測定部
8 ディスク情報取得部
9 記録パワー探索部
10 メモリ
11 記録データ容量確認部
12 表示位置演算部
13 制御信号生成部
14 記録条件制御部
100 情報記録装置
d10,d30 DC記録パワー情報
d20,d40 特別ストラテジ情報

Claims (16)

  1. 情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録装置であって、
    第1の記録条件で、前記情報記録面にレーザ光を照射することにより視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成手段と、
    第2の記録条件で、前記情報記録面にレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録手段と、
    を備え、
    前記視認画像形成手段が前記第1の記録条件でレーザ光を照射した第1の領域と、前記記録データ記録手段が前記第2の記録条件でレーザ光を照射した第2の領域には少なくとも一部に重なりがあることを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記第2の記録条件は、
    所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記所定の記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して調整することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. 前記所定の記録マークは、前記情報記録媒体に情報を記録するための、複数の記録マークのパターンのうちの最短記録マークであることを特徴とする請求項2記載の情報記録装置。
  4. 前記第2の記録条件は、
    前記第1記録条件によるレーザ光の照射後に前記第2記録条件によるレーザ光の照射を行う場合には、前記最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記最短記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して短く設定することを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  5. 前記第2の記録条件は、
    前記最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記最短記録マークのマーク長に相当するクロック周期時間に対して略半分に設定することを特徴とする請求項4記載の情報記録装置。
  6. 前記第2の記録条件は、
    前記第2記録条件によるレーザ光の照射後に前記第1記録条件によるレーザ光の照射を行う場合には、前記最短記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記最短記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して長く設定することを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  7. 前記第1の記録条件は、
    レーザ光を照射することにより前記情報記録面からの反射率の変化がそれぞれ異なる複数の記録条件から構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  8. 前記第1の記録条件は、
    記録パワーを略一定とするDC記録であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  9. 前記DC記録の記録パワーは、
    前記第1の領域の前記反射率の変化に基づいて決定されることを特徴とする請求項8記載の情報記録装置。
  10. 前記第1の記録条件は、
    前記文字または画像を形成する記録信号の波形を矩形波とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  11. 前記第1の記録条件は、
    前記文字または画像を形成する記録信号の波形を正弦波とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  12. 前記情報記録媒体の種類と、前記第1の記録条件及び前記第2の記録条件を対応付けた記録条件情報を記憶している情報記憶手段を備え、
    前記視認画像形成手段は、
    前記情報記憶手段から、装着された情報記録媒体の種類に応じて該当する記録条件情報の前記第1の記録条件を取得し、
    前記記録データ記録手段は、
    前記情報記憶手段から、装着された情報記録媒体の種類に応じて該当する記録条件情報の前記第2の記録条件を取得することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  13. 前記情報記憶手段は、
    さらに、前記情報記録面に前記文字または画像を形成していない場合に記録データを記録するのに最適な第3の記録条件を、前記情報記録媒体の種類と対応付けて記憶していることを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  14. 情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録方法であって、
    前記情報記録面の第1の領域に第1の記録条件でレーザ光を照射することにより前記情報記録面からの反射率を変化させ、視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成ステップと、
    前記視認画像形成ステップを実行後に、前記第1の領域を含む前記情報記録面の第2の領域に対して、第2の記録条件でレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録ステップと、
    を有し、
    前記第2の記録条件は、
    所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記所定の記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して短く設定することを特徴とする情報記録方法。
  15. 情報記録媒体の情報記録面に対して、レーザ光を照射することにより情報を記録する情報記録方法であって、
    前記情報記録面の第3の領域に第3の記録条件でレーザ光を照射することにより記録データを記録する記録データ記録ステップと、
    前記記録データ記録ステップを実行後に、前記第3の領域の少なくとも一部に対して、第4の記録条件でレーザ光を照射することにより前記情報記録面からの反射率を変化させ、視認可能な文字または画像を形成する視認画像形成ステップと、
    を有し、
    前記第3の記録条件は、
    所定の記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記所定の記録マークを記録する記録信号の最適なパルス幅に対して長く設定することを特徴とする情報記録方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報記録装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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