JPWO2010131431A1 - 音響再生装置 - Google Patents

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Abstract

視聴位置から見てFLスピーカ(104)の位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、視聴位置からみて仮想スピーカ(201)の位置で再生されていると知覚される特性に変換するイコライザ特性EQ9でFL信号をイコライズする遅延イコライザ(301)と、SLスピーカ(106)の位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、視聴位置から見て仮想スピーカ(201)の位置で再生されていると知覚される特性に変換するイコライザ特性(EQ12)で、FL信号をイコライズする遅延イコライザ(303)と、遅延イコライザ(301)の出力信号を第1の係数K9でレベル調整するレベル調整器(314)と、遅延イコライザ(303)の出力信号を第2の係数K12でレベル調整するレベル調整器(317)とを備える。

Description

本発明は、1組のサラウンドチャンネルスピーカで構成される5.1チャンネルのスピーカシステムであるにも係らず、音場感豊かな拡散音場を再現するための音響再生装置に関するものである。
昨今、ディジタル放送やブルーレイディスクのようにハイビジョン、マルチチャンネル音声を提供するメディアの出現により、家庭で手軽に高画質高音質なコンテンツを楽しめる様になってきた。更に薄型大画面テレビの普及に伴い、家庭で映画を楽しむためのホームシアターが脚光を浴びている。特に大画面に負けない高音質高臨場な再生音を提供できるオーディオ再生システムが望まれている。特にブルーレイディスクは、13.1チャンネルの音声信号を記録するフォーマットを有しており(現状のコンテンツでは7.1チャンネルが最大)、その再生音がもたらす臨場感あふれる音場に期待が膨らむ。一方、チャンネル数が増えるほど臨場感は高まるがそれを再生するためのスピーカの数が増え、家庭で扱うホームシアターでの手軽さからは遠くなる方向である。
そこで、従来より7.1チャンネルの信号を5.1チャンネルのスピーカで再生するマルチチャンネル音場再生方式を有するマルチチャンネル音場再生装置が提案されている。
図1は従来のマルチチャンネル音場再生装置の一例を示した図である(特許文献1参照)。
以下、図1を参照しながら、従来のマルチチャンネル音場再生装置について、その動作を説明する。
図1は7.1チャンネルの信号を5.1チャンネルのスピーカで再生するマルチチャンネル音場再生方式の例であり、バックサラウンド信号BL、BRの和信号と差信号とを生成する演算部F1aと、この和信号を処理するFIR(Finite Impulse Response)フィルタF1bと、差信号を処理するFIRフィルタF1cと、FIRフィルタF1b、F1cで処理された信号の和信号と差信号とを生成する演算部F1dと、演算部F1dで処理された和信号、差信号をそれぞれサイドサラウンド信号SL、SRに加算する加算器a、加算器bとで構成されている。
5.1チャンネル方式でのオーディオ再生については、図2に示すような、ITU−R BS.775−1勧告のスピーカ配置が推奨されていて、7.1チャンネルで付加されるバックサラウンドチャンネルは、SL、SRよりも更に後方の150度辺りに設置されている。本従来例では、バックサラウンドチャンネルの音声信号BL、BRを信号処理して、サラウンドチャンネル信号SL、SRに加算することで、バックサラウンドチャンネル用のスピーカを装備しない5.1チャンネルのスピーカ構成で、7.1チャンネルの効果を出すものである。
まず、5.1チャンネルのサラウンドスピーカSL、SRを120度方向(視聴者の左右斜め後方)ではなく、90度方向(視聴者の左右真横方向)に配置する。
バックサラウンド信号の処理は、図1に示すように、一対のバックサラウンド信号BL、BRを演算部F1aにて演算して、その和差成分を生成し、次に和信号はFIRフィルタF1bで処理し、差信号はFIRフィルタF1cで処理し、演算部F1dで和差信号を生成する。FIRフィルタF1b、F1cの伝達特性P、Nは、
P=(F+K)/(S+A)
N=(F−K)/(S−A)
で示される。ここで、Sは実スピーカから視聴者の同じ側の耳までの伝達特性、Aは視聴者の逆側の耳までの伝達特性、Fは音像を定位させたい位置から視聴者の同じ側の耳までの伝達特性、Kは音像を定位させたい位置から視聴者の逆側の耳までの伝達特性とし、視聴者の頭部伝達関数を使用する。
このように一対のバックサラウンド信号BL、BRは音像定位処理され、加算器a、加算器bによりSL、SRチャンネルの音声信号にそれぞれ加算し、SL、SRチャンネルの出力信号として左右サイドサラウンドスピーカSL、SRへ供給し再生する。この様にしてバックサラウンド信号を音像定位処理し、サイドサラウンドスピーカに加算し、再生することで、5.1チャンネルスピーカ構成で7.1チャンネルのもつ音像定位と臨場感を一般家庭で簡単に形成できる。
特開2005−341208号公報
しかしながら、従来の技術ではサラウンドスピーカを視聴者の真横方向に設置して、サラウンドバック用の頭部伝達特性を忠実に再現できるような構成をとるため、サラウンドスピーカと視聴者の位置関係にその効果が大きく左右される問題点を有していた。すなわち、従来の技術では、クロストークキャンセル演算を行うため、視聴者が、図2で示すようなスピーカで囲まれた中央の位置で視聴しなければ、視聴位置が少しずれただけで、バックサラウンド信号が所望の仮想スピーカの位置に音像定位しないという問題がある。
また、真横方向にスピーカを設置するため、本来のサラウンドチャンネルで形成される音場が忠実に再現できない問題点を有していた。
更に、この従来例では、サラウンドバック信号の再生が可能となるだけであり、フロントスピーカとサラウンドスピーカの間の音場感を再現することができないため、全方向に繋ぎ目の無い自然なサラウンドを感じさせるような音場再生をすることができない問題点を有していた。
本発明は、従来技術の有する課題を解決するもので、スピーカと視聴者の位置関係に左右されること無く、また、コンテンツが有するサラウンド感を損なうことなく、更に、スピーカから再生されていることを意識させない全方向に繋ぎ目の無い自然なサラウンドを感じさせるような音場再生を5.1チャンネルのスピーカ構成で実現する音響再生装置を構成することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の音響再生装置は、音響信号を信号処理することで、実在する第1のスピーカ及び第2のスピーカで再生されることによって、所定の視聴位置からみて前記第1のスピーカと前記第2のスピーカとの間の位置に想定された仮想スピーカから再生されているかのように視聴者に知覚させるようにする音響再生装置であって、前記視聴位置から見て前記第1のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第1のイコライザ特性で第1の音響信号をイコライズする第1の信号処理部と、前記視聴位置から見て前記第2のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第2のイコライザ特性で、前記第1の音響信号をイコライズする第2の信号処理部と、前記第1の信号処理部の出力信号を、第1の係数でレベル調整する第1のレベル調整器と、前記第2の信号処理部の出力信号を、第2の係数でレベル調整する第2のレベル調整器と、前記第1のレベル調整器の出力信号と前記第1の音響信号とを加算して前記第1のスピーカに出力する第1の加算器と、前記第2のレベル調整器の出力信号と、前記第2のスピーカで再生するための第2の音響信号とを加算して前記第2のスピーカに出力する第2の加算器とを備える。
また、前記第1のイコライザ特性は、前記仮想スピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を、前記第1のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる伝達特性であり、前記第2のイコライザ特性は、前記仮想スピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を、前記第2のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる伝達特性であり、前記第1の信号処理部は、前記第1の音響信号を前記第1のイコライザ特性でイコライズした後、第1の遅延特性で遅延させ、前記第1のレベル調整器に出力し、前記第2の信号処理部は、前記第1の音響信号を前記第2のイコライザ特性でイコライズした後、第2の遅延特性で遅延させ、前記第2のレベル調整器に出力するとしてもよい。
また、前記第1のイコライザ特性および前記第2のイコライザ特性は、それぞれ前記第1の伝達特性および前記第2の伝達特性の振幅成分の周波数特性であるとしてもよい。
また、さらに、前記第1のイコライザ特性および第2のイコライザ特性は、1kHz以上の帯域で前記振幅成分の周波数特性のピーク及びディップの特徴部分を抜き出した特性であるとしてもよい。
また、前記第1の遅延特性および第2の遅延特性の遅延時間は、ハース効果が生じる時間以内であるとしてもよい。
また、前記第1の係数をK1とし、前記第2の係数をK2とし、前記視聴位置から見た前記第1のスピーカと前記仮想スピーカとの成す角度をθ1とし、前記視聴位置から見た前記仮想スピーカと前記第2のスピーカとの成す角度をθ2とした場合、
Figure 2010131431
となるとしてもよい。
また、さらに、前記音響再生装置は、さらに、前記第2の音響信号を第3のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第2の音響信号を第3の遅延特性で遅延させる第3の信号処理部と、前記第3の信号処理部からの出力信号を第3の係数でレベル調整する第3のレベル調整器と、前記第2の音響信号を第4のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第2の音響信号を第4の遅延特性で遅延させる第4の信号処理部と、前記第4の信号処理部からの出力信号を第4の係数でレベル調整する第4のレベル調整器とを備え、前記第1の加算器は、さらに、前記第3のレベル調整器の出力信号を加算し、前記第2の加算器は、さらに、前記第4のレベル調整器の出力信号を加算し、前記第3のイコライザ特性は、前記仮想スピーカを第1の仮想スピーカとし、前記視聴位置から見て前記第1の仮想スピーカと前記第2のスピーカとの間の位置に想定される仮想スピーカを第2の仮想スピーカとして、前記第2の仮想スピーカから前記視聴位置までの伝達特性を前記第1のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第3の伝達特性であり、前記第4のイコライザ特性は、前記第2の仮想スピーカから前記視聴位置までの伝達特性を前記第2のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第4の伝達特性であるとしてもよい。
また、前記伝達特性は頭部伝達特性であるとしてもよい。
また、前記伝達特性として、前記第1の仮想スピーカまたは前記第2の仮想スピーカが存在する側の耳までの頭部伝達特性を用いて、前記第1から第4までの各イコライザ特性を算出するとしてもよい。
また、前記第3の係数をK3とし、前記第4の係数をK4とし、前記視聴位置から見た前記第1のスピーカと前記第2の仮想スピーカとの成す角度をθ3とし、前記視聴位置から見た前記第2の仮想スピーカと前記第2のスピーカとの成す角度をθ4とした場合、
Figure 2010131431
となるとしてもよい。
また、前記第1の音響信号、前記第2の音響信号、前記第1のスピーカおよび前記第2のスピーカは、それぞれフロントLチャンネル信号、サラウンドLチャンネル信号、フロントLチャンネルスピーカおよびサラウンドLチャンネルスピーカに該当すると共に、それぞれフロントRチャンネル信号、サラウンドRチャンネル信号、フロントRチャンネルスピーカおよびサラウンドRチャンネルスピーカに該当するとしてもよい。
また、前記第1のスピーカおよび第2のスピーカは、前記視聴位置の正面に向かう方向を0度として、それぞれ反時計回りの方向に30度および120度に位置するか、または時計回りの方向に30度および120度に位置すると共に、前記第1の仮想スピーカおよび第2の仮想スピーカは、それぞれ反時計回りの方向に60度および90度に位置するか、または時計回りの方向に60度および90度に位置するとしてもよい。
また、前記音響再生装置は、さらに、第3の音響信号を第5のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第3の音響信号を第5の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第3の音響信号を第3のスピーカで再生させることによって、前記第3の音響信号を、前記視聴位置から見て前記第3のスピーカと第4のスピーカとの間に想定した第3の仮想スピーカの位置に定位させる第5の信号処理部と、前記第3の音響信号を第6のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第3の音響信号を第6の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第3の音響信号を前記第4のスピーカで再生させることによって、前記第3の音響信号を、前記第3の仮想スピーカの位置に定位させる第6の信号処理部と、第4の音響信号を第7のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第4の音響信号を第7の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第4の音響信号を前記第3のスピーカで再生させることによって、前記第4の音響信号を、前記視聴位置から見て前記第3の仮想スピーカと前記第4のスピーカとの間に想定した第4の仮想スピーカの位置に定位させる第7の信号処理部と、第4の音響信号を第8のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第4の音響信号を第8の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第4の音響信号を第4のスピーカで再生させることによって、前記第4の音響信号を、前記第4の仮想スピーカの位置に定位させる第8の信号処理部とを備え、前記第3のスピーカは前記SLスピーカであり、前記第4のスピーカは前記SRスピーカであり、前記SLスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、さらに、前記第5の信号処理部からの出力信号と、前記第7の信号処理部からの出力信号とを加算し、前記SRスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、さらに、前記第6の信号処理部からの出力信号と、前記第8の信号処理部からの出力信号とを加算するとしてもよい。
本発明の音場制御装置は、上記構成により、5.1チャンネルのスピーカ構成で、広いサービスエリアを持ち、コンテンツが有するサラウンド感を損なうことなく、更に、スピーカから再生されていることを意識させない全方向に繋ぎ目の無い自然なサラウンドを感じさせるような音場再生を簡単な構成で実現できるものである。
図1は、従来のオーディオ再生装置のブロック図である。 図2は、ITU−R BS.775−1勧告のスピーカ配置図である。 図3は、本発明の実施の形態1の音響再生装置を備えるホームシアターシステムの外観を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1における音響再生装置のブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるスピーカ配置の説明図である。 図6は、本発明の実施の形態1における信号処理器のブロック図である。 図7は、頭部伝達特性を示す特性図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるイコライザの周波数特性を表す特性図である。 図9は、本発明の実施の形態2における音響再生装置のブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態2におけるスピーカ配置の説明図である。 図11は、本発明の実施の形態2における信号処理器のブロック図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における音響再生装置について、以下にその動作と各構成要素を詳しく説明する。
図3は、本発明の実施の形態1の音響再生装置を備えるホームシアターシステムの外観を示す図である。同図に示すホームシアターシステムは、モニタ10、デッキ11、センターチャネルスピーカ12、フロントLチャネルスピーカ13、フロントRチャネルスピーカ14、サイドLチャネルスピーカ15、サイドRチャネルスピーカ16および低音効果(Low Frequency Effect: LFE)チャネルスピーカ17を備える。18は、ユーザがホームシアターシステムを利用する視聴空間(例えば、ソファ)である。図3における本実施の形態1の音響再生装置は、例えば、セットトップボックスなどであり、デッキ11に収納される。
図4は本発明の実施の形態1における音響再生装置の構成を示すブロック図である。図4に示す音響再生装置は、5.1チャンネルのスピーカシステムを用いて、7.1チャンネル信号を、11.1チャンネルに相当する音場で再生するものである。
図4において、信号発生器101は、7.1チャンネルのマルチチャンネルオーディオ信号、すなわち、フロントLチャンネル信号(FL信号)、フロントRチャンネル信号(FR信号)、サラウンドLチャンネル信号(SL信号)、サラウンドRチャンネル信号(SR信号)、サラウンドバックLチャンネル信号(BL信号)、サラウンドバックRチャンネル信号(BR信号)、センターチャンネル信号(C信号)および低音効果チャンネル信号(LFE信号)を発生する。具体例としては、7.1チャンネルのオーディオ信号コンテンツを有するブルーレイディスクとその再生プレーヤをさす。信号処理器102は、信号発生器101の出力信号に対して11.1チャンネルのスピーカシステムにて再生した音場に相当する音場を5.1チャンネルのスピーカシステムにて再生するための信号処理を施す。電力増幅器103は、信号処理器102の出力信号を電力増幅する。スピーカ104はフロントLチャンネル用のスピーカ(FLスピーカ)であり、スピーカ105はフロントRチャンネル用のスピーカ(FRスピーカ)であり、スピーカ106はサラウンドLチャンネル用のスピーカ(SLスピーカ)であり、スピーカ107はサラウンドRチャンネル用のスピーカ(SRスピーカ)であり、スピーカ108はセンターチャンネル用のスピーカ(Cスピーカ)であり、スピーカ109は低音効果チャンネル用のスピーカ(LFEスピーカ)である。これらのスピーカ104〜109は、5.1チャンネルのスピーカシステムを構成する。例えば、スピーカ104〜109は、図3に示したホームシアターシステムのサラウンドスピーカシステムを構成している。
図5は、本発明の実施の形態1における音響再生装置において、再現する仮想スピーカ201〜206及び実際に存在するスピーカ104〜109の配置を示す。
図6は、信号処理器102の具体的な構成を示し、301〜312はイコライザとディレイがカスケード接続された遅延イコライザ、313〜328は遅延イコライザ301〜312の出力信号のレベルを調整するレベル調整器、329〜332はレベル調整器313〜328の出力信号を加算する加算器である。
図7は、音源の提示角度を変化させたときの、音源と同じ側の耳までの頭部伝達特性の一例である。
図8は、図6に示したイコライザ特性EQ9及びEQ12の周波数特性の例を示す。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に関して、その動作を詳細に説明する。
信号発生器101から出力される7.1チャンネルのオーディオ信号は、信号処理器102に入力される。本発明の実施の形態1では、7.1チャンネルのコンテンツに対して図5に示す実スピーカおよび仮想スピーカを含む11.1チャンネルのスピーカシステム構成で再生したときに形成される音場を、5.1チャンネルのスピーカシステムで再現するための信号処理を施す。ここでは、5.1チャンネルのスピーカシステムの配置は、図2に示すITU(国際電気通信連合)−R BS10 TG10/1勧告775−1にて規定されるようなスピーカ配置(視聴者に対して、センタースピーカを0度、フロントスピーカを左右夫々30度、サラウンドスピーカを左右夫々120度の同心円上に配置)とする。
一方、実スピーカ以外に再現したい仮想スピーカとして、再生コンテンツに含まれるサラウンドバックチャンネルL信号(BL信号)を再生するサラウンドバックチャンネル用の仮想スピーカ203(VBLスピーカ)、およびサラウンドバックチャンネルR信号(BR信号)を再生するサラウンドバックチャンネル用の仮想スピーカ206(VBRスピーカ)を配置している。
また、5.1チャンネルや7.1チャンネルのスピーカ配置では、フロントチャンネルとサラウンドチャンネル間が左右夫々90度スピーカ間隔が開くため、フロントチャンネルとサラウンドチャンネル間の継ぎ目の無い音場感が不足する。これを改善するために、スピーカ104(FLスピーカ)とスピーカ106(SLスピーカ)との間の60度と90度の位置に、FL信号を定位させるための仮想スピーカ201(VFLスピーカ)とSL信号を定位させるための仮想スピーカ202(VSLスピーカ)とを配置し、同様にスピーカ105(FRスピーカ)とスピーカ107(SRスピーカ)との間の60度と90度の位置に、FR信号を定位させるための仮想スピーカ204(VFRスピーカ)とSR信号を定位させるための仮想スピーカ205(VSRスピーカ)とを配置している。
従って、本発明の実施の形態1では、C(0度)、FL(左30度)、FR(右30度)、VFL(左60度)、VFR(右60度)、VSL(左90度)、VSR(右90度)、SL(左120度)、SR(右120度)、VBL(左150度)、VBR(左150度)、LFEの11.1チャンネルの各チャンネルのスピーカで再生する音場を、5.1チャンネルのスピーカシステムで再現する。
次に、実在する実スピーカで実在しないチャンネルに該当する仮想スピーカからの再生音(特に音源定位)を再現する方法に関して説明する。
再生したい仮想スピーカVの設置角を挟む形で実在する2本の実スピーカA、Bを用いて実現する。2つのスピーカから同一音源を再生すると、2本のスピーカからの再生音の合成音は、そのレベル比の重み付けでベクトル合成した位置に音源が定位するように生成できる。即ち、視聴位置から見た実スピーカAと仮想スピーカVとの成す角度をa、実スピーカBと仮想スピーカVとの成す角度をb、実スピーカAと実スピーカBとの成す角度をcとすると、スピーカA、BのレベルPA、PBが、それぞれ
Figure 2010131431
Figure 2010131431
となるとき、すなわち、PAとPBの比が
Figure 2010131431
(式5)となるとき、仮想スピーカVの位置に音像が定位する。
一方、我々人間は、耳で音を感じているが、耳に伝わる音は、音源からの直接音以外に人間の体、特に頭部を経由したものが存在する。そのため音源から耳に至るまでの音の伝達特性が人間の体、特に頭部及び耳介の影響を受けて周波数特性を持ち、それは、音源の提示位置により変化する。これを頭部伝達特性と称している。人間が音源の位置を特定できるのは、頭部伝達特性とその角度依存性を把握しているためとされる。頭部伝達特性の一例を図7に示す。
図7は、スピーカの位置を、視聴者正面から見て左回りに30度、60度、90度、120度、150度の各位置に配置した場合の、スピーカから視聴者の左耳までの伝達関数の周波数特性を示す。
本発明の実施の形態1では、この人間の音の定位位置特定のメカニズムを応用して、実現したい仮想スピーカと実在する実スピーカの設置角度の相対関係から、仮想スピーカからの頭部伝達特性が視聴者に与えられるように実スピーカからの周波数特性を制御することで、実現したい仮想スピーカから音が到来する(音が定位する)ように感じ取れるようにしている。
そこで、仮想スピーカVを挟む2つの実スピーカA、Bを用いて、仮想スピーカVの位置に音を定位させたい場合、定位させたい信号に対して、(仮想スピーカVから視聴者の耳までの頭部伝達特性)÷(実スピーカAから視聴者の耳までの頭部伝達特性)の特性を有するイコライザを通して実スピーカAに出力すると共に、定位させたい信号に対して、(仮想スピーカVから視聴者の耳までの頭部伝達特性)÷(実スピーカBから視聴者の耳までの頭部伝達特性)の特性を有するイコライザを通して実スピーカBに出力すればよい。すなわち、(仮想スピーカVから視聴者の耳までの頭部伝達特性)÷(実スピーカAから視聴者の耳までの頭部伝達特性)というイコライザ特性は、視聴位置から見て実スピーカAの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、視聴位置から見て仮想スピーカVの位置で再生されていると知覚される特性に変換するイコライザ特性であり、(仮想スピーカVから視聴者の耳までの頭部伝達特性)÷(実スピーカBから視聴者の耳までの頭部伝達特性)というイコライザ特性は、視聴位置から見て実スピーカBの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、視聴位置から見て仮想スピーカVの位置で再生されていると知覚される特性に変換するイコライザ特性であるといえる。
ところで、視聴者の耳は左右両方にあるため、上記各頭部伝達特性も、左耳までの頭部伝達特性と、右耳までの頭部伝達特性の夫々2種類ずつ存在するが、実用上は、仮想スピーカVと同じ側の耳までの頭部伝達特性が支配的であるから、仮想スピーカと反対側の耳までの頭部伝達特性は無視してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1では、実現したい仮想スピーカの設置角を挟む実スピーカの再生レベル及び周波数特性を制御することで、様々な角度に配置された仮想スピーカを含むスピーカシステムからの再生音を限られた実スピーカのシステムで再現している。
つぎに、図5に示した仮想スピーカを再現するための信号処理器102の具体構成を示す図6に関して説明する。左右は対称として同一の処理を行っているので、以下では、L側のみに関して説明する。また、C及びLFEチャンネルは、信号処理器102で発生する処理遅延を付加する以外に何も処理しないため、図示していない。
図5に示すように仮想スピーカ201(VFLスピーカ)及び仮想スピーカ202(VSLスピーカ)は、スピーカ104(FLスピーカ)とスピーカ106(SLスピーカ)に挟まれるため、この2つのスピーカで再現される。
仮想スピーカ201(VFLスピーカ)に定位させるための信号は、FL信号を遅延イコライザ301と遅延イコライザ303及びレベル調整器314とレベル調整器317で処理を行う。
遅延イコライザ301のイコライザ特性EQ9は、(60度方向の頭部伝達特性)÷(30度方向の頭部伝達特性)を実現するもので、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものでもよいし、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものの振幅特性のみのものでもよいし、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものの振幅特性のみのものを簡易的に実現したものでもよい。簡易的実現手法としては、1/3octバンド幅等のグラフィックイコライザを用いてもよいし、算出した振幅特性の1kHz以上の帯域で、振幅レベルが大きい或いは小さいものから5個程度抽出し、中心周波数、Q値、振幅レベルで特性の決定できるパラメトリックイコライザで実現してもよい。遅延イコライザ303のイコライザ特性EQ12は、(60度方向の頭部伝達特性)÷(120度方向の頭部伝達特性)を実現するものである。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器314の係数K9は0.87、レベル調整器317の係数K12は0.5として算出される。イコライザ特性EQ9及びEQ12の周波数特性を図8に示す。
同様に仮想スピーカ202(VSLスピーカ)に定位させるための信号は、SL信号を遅延イコライザ302と遅延イコライザ304及びレベル調整器315とレベル調整器318で処理を行う。遅延イコライザ302のイコライザ特性EQ10は、(90度方向の頭部伝達特性)÷(30度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ304のイコライザ特性EQ13は、(90度方向の頭部伝達特性)÷(120度方向の頭部伝達特性)を実現し、上述の(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器315の係数K10は0.5、レベル調整器318の係数K13は0.87と算出される。
また、仮想スピーカ203(VBLスピーカ)は、スピーカ106(SLスピーカ)とスピーカ107(SRスピーカ)に挟まれるため、この2つのスピーカで再現される。
仮想スピーカ203(VBLスピーカ)に定位させるための信号は、BL信号を遅延イコライザ305と遅延イコライザ312及びレベル調整器319とレベル調整器328で処理を行う。遅延イコライザ305のイコライザ特性EQ14は、(左150度方向の頭部伝達特性)÷(左120度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ312のイコライザ特性EQ15は、(左150度方向の頭部伝達特性)÷(右120度方向の頭部伝達特性)を実現し、上述の(式1)、(式2)に基づき、レベル調整器319の係数K14は0.89、レベル調整器328の係数K15は0.45と算出される。
なお、頭部伝達特性は、前述のとおり、仮想スピーカと同じ側の耳までの頭部伝達特性のみ考えればよいため、上記遅延イコライザ312のイコライザ特性EQ15は、(左150度方向の左耳までの頭部伝達特性)÷(右120度方向の左耳までの頭部伝達特性)を実現すればよい。
また、イコライザを5バンドのパラメトリックイコライザで実現する場合は、図8に示すように、頭部伝達特性を基に算出したイコライザ特性の特徴的なピークディップ5点(EQ9−1〜5、EQ12−1〜5)を含む形で特性を近似すればよい。
以上のように処理された信号は、加算器329〜332で加算処理して出力信号を生成するようにしている。
加算器329は、スピーカ104(FLスピーカ)への信号を出力するもので、入力されるFL信号のレベル調整を行うレベル調整器313の出力信号と、VFLスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器314の出力信号と、VSLスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器315の出力信号とを加算している。
同様に加算器330は、スピーカ106(SLスピーカ)への信号を出力するもので、入力されるSL信号のレベル調整を行うレベル調整器316の出力信号と、VFLスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器317の出力信号と、VSLスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器318の出力信号と、VBLスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器319の出力信号と、VBRスピーカを再現するための処理を施したレベル調整器320の出力信号とを加算している。ここで、レベル調整器313の係数K8及びレベル調整器316の係数K11は、基本的にレベルが入出力で変化しないものであるが、音場感の主観効果度合いに応じて変化させてもよい。
次にイコライザと従属接続されているディレイの作用に関して説明する。
VFLスピーカ及びVSLスピーカを再現するための元の信号は、夫々FLスピーカおよびSLスピーカと同じくFL信号およびSL信号である。そのため、場の状態を表す音源であれば、広範囲に音圧が分布するように聴こえるため音場感の広がり感、音に包まれる「包まれ感」等を高めるのに非常に有効である。しかしピンポイントで音を定位することを意図した音源に関しては、同一音源を複数個所から再生していることになるため、定位が不明確になる傾向がある。
一方、人間には先行音効果(ハース効果)という複数の音源から同じ音が送りだされた時、耳に最初に到達した音の方向に音像が定位する現象(約25〜35msecよりも短い範囲で有効)を有している。この現象を利用して、VFLスピーカ及びVSLスピーカに相当する音をFLスピーカ及びSLスピーカからの音に対して、1msec程遅らせることで、FLスピーカ及びSLスピーカの位置に明確な音の定位を持たせると共に、VFLスピーカ及びVSLスピーカからの音との繋がりを損なわないようにしている。
以上のように本発明の実施の形態1における音響再生装置では、入力されるオーディオ信号の周波数特性とレベルを制御して、配置されているスピーカに分配加算することで、5.1チャンネルスピーカ構成で、11.1チャンネルの音像定位と臨場感を得ることができる。しかも、頭部伝達特性に基づく周波数特性手法を複数種提示したことにより、効果の高精度化(頭部伝達特性に基づき厳密にイコライザの特性を算出して処理した場合)や、実装コストの削減(周波数特性の振幅特性のみ着眼し、それをグラフィックイコライザやパラメトリックイコライザで実現した場合)や、個人差の削減(周波数特性の振幅特性のみを再現した場合や、更に1kHz以上の帯域における周波数特性のピークディップに着目して周波数特性の概形を実現した場合)を選択して構築を可能とする。
尚、本発明の実施の形態1では、60度方向の仮想スピーカにフロントチャンネルを、90度方向の仮想スピーカにサラウンドチャンネルを割り当てたが、60度方向、90度方向共にサラウンドチャンネルを割り当てる、或いは、60度方向にはフロントチャンネルとサラウンドチャンネルの両方を割り当てることで、主観量の個人差や、視聴環境(部屋と実スピーカの設置状態)による効果を調整できることは言うまでも無い。
また、本発明の実施の形態1では、入力信号が7.1チャンネルで説明したが、入力信号が6.1チャンネルの時は、サラウンドバックチャンネルの信号をその振幅を−3dBして、サラウンドバックのLチャンネル及びRチャンネルの夫々に入力することで実現でき、また、入力信号が5.1チャンネルの時は、サラウンドLチャンネル及びサラウンドRチャンネルの信号をサラウンドバックLチャンネル及びサラウンドバックRチャンネルの信号の代わりとして入力することで、実現できることは言うまでも無い。
また、本発明の実施の形態1では、水平面における角度の違いによる頭部伝達特性を用いたが、垂直面の角度の情報を加えた頭部伝達特性を用いることで、仮想スピーカの定位位置を水平方向に加えて垂直方向にも変化させて制御できることは言うまでもない。その場合、本発明の実施の形態1ではイコライザを設けていないFLスピーカへ行くFL信号、FRスピーカへ行くFR信号、SLスピーカへ行くSL信号、SRスピーカへ行くSR信号にも垂直方向の角度の違いによる頭部伝達特性に基づくイコライザを設けることでより効果が向上することは言うまでも無い。
更に、本発明の実施の形態1では、実在するスピーカの配置をITU−R BS.775−1勧告の配置位置に沿った形としたが、それに固定される必要は無く、実在する各スピーカの設置角度に応じてパラメータを調整することで同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、スピーカの設置状況は視聴者の使用設置状態ごとに異なるため、使用設置状態にて視聴点から見たスピーカとの距離、設置角度、音圧レベル他を測定し、それに基づきパラメータを調整することで、本発明の実施の形態1が有する最大限の効果を提供できることはいうまでもない。
また、設置角やレベル調整を視聴者側にて任意に変更可能な構成とすることで、視聴者やコンテンツに相応しい効果を得られることは言うまでもない。
また、実在するスピーカを1組のサラウンドスピーカ(すなわち、SLスピーカおよびSRスピーカ)を有する5本のスピーカで構成される音響再生装置で説明したのは、最小構成のスピーカを用いて構成できることを示すためのもので、複数組のサラウンドスピーカを有する場合も、実現したいスピーカを挟む形で存在する2本の実在スピーカを用いて処理することで構成できることは言うまでもない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における音響再生装置について、以下にその動作と各構成要素を詳しく説明する。
図9は本発明の実施の形態2における音響再生装置の構成を示すブロック図である。図9に示す音響再生装置は、5.1チャンネルのスピーカシステムを用いて5.1チャンネルのSL信号およびSR信号を、左右および後方の壁面上に配置した10個の仮想スピーカの位置に分散定位させて再生するものである。
図9において、601は5.1チャンネルのマルチチャンネルオーディオ信号を生成する信号発生器である。602は、信号発生器601の出力信号に信号処理を施して、サラウンド信号を10個の仮想スピーカの位置に定位させるための信号処理器、603は、信号処理器602の出力信号を電力増幅する電力増幅器、104〜109は、それぞれ5.1チャンネルのスピーカシステムを構成するスピーカ(FLスピーカ、FRスピーカ、SLスピーカ、SRスピーカ、CスピーカおよびLFEスピーカ)である。
図10は、本発明の実施の形態2における音響再生装置において、再現する仮想スピーカ及び実際に存在する実スピーカの配置を示す。
図10において、701、702および703は、SL信号を左方壁面上の75度、105度および125度の位置に定位させて再生するための仮想スピーカであり、704および705は、SL信号を後方壁面上の140度および160度の位置に定位させて再生するための仮想スピーカであり、706、707、708は、SR信号を右方壁面上の75度、105度および125度の位置に定位させて再生するための仮想スピーカであり、709、710は、SR信号を後方壁面上の140度および160度の位置に定位させて再生するための仮想スピーカである。ここに示したスピーカ配置は、映画館や映画コンテンツの音声を制作するダビングステージのスピーカ配置に相当する。
図11は、信号処理器602のうち、SL信号を仮想スピーカ701〜705に定位させるためのブロックの具体的な構成を示し、SR信号を仮想スピーカ706〜710に定位させるためのブロックは、同様なため割愛している。
図11において、801〜810はイコライザとディレイがカスケード接続された遅延イコライザ、821〜830は、遅延イコライザ801〜810の出力信号のレベルを調整するレベル調整器、831〜833はレベル調整器820〜830の出力信号を加算する加算器である。
以上のように構成される本発明の実施の形態2に関してその動作を詳細に説明する。
信号発生器601から出力される5.1チャンネルのオーディオ信号は、信号処理器602に入力される。信号処理器602では、5.1チャンネルのコンテンツを図10に示す仮想スピーカ701〜710で再生したときに形成される音場を、5.1チャンネルのスピーカシステムで再現するための信号処理を施す。ここでは、5.1チャンネルのスピーカシステムは、ITU−R BS10 TG10/1勧告775−1にて規定されるようなスピーカ配置とする。
一方、再現したい仮想スピーカ701〜710の配置は、映画館や映画コンテンツの音声を制作するダビングステージのスピーカ配置に相当する。映画館やダビングステージのスピーカ配置は、ITU−R勧告のスピーカ配置(ホームシアターにおけるスピーカ配置もこれに準拠している)とは異なり、サラウンドチャンネルの再生スピーカが複数個ある。このサラウンドチャンネル再生スピーカが複数個あるため拡散音場が形成され、スピーカを意識することの無い自然な音場感が形成される。そして、このような再生環境下で映画コンテンツは制作され、上映されている。一方、ホームシアターシステムは、基本的には、1組のサラウンドスピーカで構成されているため、上記拡散音場を再現するのが困難であった。本発明の実施の形態2では、1組のサラウンドスピーカを有する5.1チャンネル再生装置で、複数のサラウンドチャンネルスピーカで再生される音場を再現することを目標とする。
本発明の実施の形態2では、C(0度)、FL(左30度)、FR(右30度)およびLFEの各スピーカと仮想スピーカ701〜710の計14個のスピーカで構成する音場を、5.1チャンネルのスピーカシステムを構成するC(0度)、FL(左30度)、FR(右30度)、SL(左120度)、SR(右120度)の各スピーカで再現する。
実在するスピーカシステムで実在しないチャンネルに該当するスピーカシステムからの再生音(特に音源定位)を再現する方法に関しては、実施の形態1で用いた手法と同様の手法を用いる。
図11に示す信号処理器602の具体構成に関して説明する。ここでは、左右は対称として同一の処理を行っているので、Lチャンネルに関して説明する。そのため、Rチャンネルに関する構成ブロックは記載していない。また、C及びLFEチャンネルは、信号処理器602で発生する処理遅延を付加する以外に何も処理しないため、図示していない。
図10に示すように75度に位置する仮想スピーカ701及び105度に位置する仮想スピーカ702は、30度に位置するスピーカ104(FLスピーカ)と120度に位置するスピーカ106(SLスピーカ)に挟まれるため、この2つのスピーカで再現される。
仮想スピーカ701の位置に定位させるための信号処理は、SL信号を遅延イコライザ801と遅延イコライザ803及びレベル調整器821とレベル調整器823で処理を行う。遅延イコライザ801のイコライザ特性EQ81は、(75度方向の頭部伝達特性)÷(30度方向の頭部伝達特性)を実現するもので、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものでもよいし、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものの振幅特性のみのものでもよいし、頭部伝達特性そのものを用いて算出したものの振幅特性のみのものを簡易的に実現したものでもよい。簡易的実現手法としては、1/3octバンド幅等のグラフィックイコライザを用いてもよいし、算出した振幅特性の1kHz以上の帯域で、振幅レベルが大きい或いは小さいものから5個程度抽出し、中心周波数、Q値、振幅レベルで特性の決定できるパラメトリックイコライザで実現してもよい。遅延イコライザ803のイコライザ特性EQ83は、(75度方向の頭部伝達特性)÷(120度方向の頭部伝達特性)を実現するものである。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器821の係数K81は、0.71、レベル調整器823の係数K83は、0.71と算出される。
同様に仮想スピーカ702の位置に定位させるための信号処理は、SL信号を遅延イコライザ802と遅延イコライザ804及びレベル調整器822とレベル調整器824で処理を行う。遅延イコライザ802のイコライザ特性EQ82は、(105度方向の頭部伝達特性)÷(30度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ804のイコライザ特性EQ84は、(105度方向の頭部伝達特性)÷(120度方向の頭部伝達特性)を実現する。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器822の係数K82は、0.26、レベル調整器824係数K84は、0.97と算出される。
また、125度、140度および160度に位置する仮想スピーカ703、704および705は、左120度に位置するスピーカ106(SLスピーカ)と右120度に位置するスピーカ107(SRスピーカ)に挟まれるため、この2つのスピーカで再現される。
仮想スピーカ703の位置に定位させるための信号処理は、SL信号を遅延イコライザ805と遅延イコライザ808及びレベル調整器825とレベル調整器828で処理を行う。遅延イコライザ805のイコライザ特性EQ85は、(左125度方向の頭部伝達特性)÷(左120度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ808のイコライザ特性EQ88は、(左125度方向の頭部伝達特性)÷(右120度方向の頭部伝達特性)を実現する。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器825の係数K85は、0.995、レベル調整器828の係数K88は0.096と算出される。
仮想スピーカ704の位置に定位させるための信号処理は、SL信号を遅延イコライザ806と遅延イコライザ809及びレベル調整器826とレベル調整器829で処理を行う。遅延イコライザ806のイコライザ特性EQ86は、(左140度方向の頭部伝達特性)÷(左120度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ809のイコライザ特性EQ89は、(左140度方向の頭部伝達特性)÷(右120度方向の頭部伝達特性)を実現する。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器826の係数K86は、0.95、レベル調整器829の係数K89は0.33と算出される。
仮想スピーカ705の位置に定位させるための信号処理は、SL信号を遅延イコライザ807と遅延イコライザ810及びレベル調整器827とレベル調整器830で処理を行う。遅延イコライザ807のイコライザ特性EQ87は、(左160度方向の頭部伝達特性)÷(左120度方向の頭部伝達特性)を実現し、遅延イコライザ810のイコライザ特性EQ90は、(左160度方向の頭部伝達特性)÷(右120度方向の頭部伝達特性)を実現する。上述した(式3)、(式4)に基づき、レベル調整器827の係数K87は、0.84、レベル調整器830の係数K90は0.55と算出される。
以上のように処理された信号は、加算器831〜833で加算処理して出力信号を生成するようにしている。
加算器831は、FLスピーカへの信号を出力するもので、入力されるFL信号のレベル調整を行うレベル調整器820の出力信号と、仮想スピーカ701、702を再現するための処理を施したレベル調整器821、822の出力信号とを加算している。ここで、レベル調整器820の係数K80は、基本的にレベルが入出力で変化しないものであるが、音場感の主観効果度合いに応じて変化させるものとする。
同様に加算器832は、SLスピーカへの信号を出力するもので、仮想スピーカ701〜705を再現するための処理を施したレベル調整器823〜827の出力信号を加算している。
同様に加算器833は、SRスピーカへの信号を出力するもので、仮想スピーカ703〜705を再現するための処理を施したレベル調整器828〜830の出力信号を加算している。実際、加算器832は、上記以外に仮想スピーカ708〜710を再現するために処理された信号も加算し、加算器833は、上記以外に仮想スピーカ706〜710を再現するために処理された信号も加算している。
次に、イコライザと従属接続されているディレイの作用に関して説明する。再現する仮想スピーカ701〜710は、図10に示すように矩形状に配置されている。そのため、視聴点からの距離が夫々で異なる。その距離差を調整するためにディレイを用いて、信号到達時間が同一になるように調整する。
更に、ディレイは、実施の形態1と同様に、サラウンドチャンネルに明確に音像定位する信号が入力されたときの定位位置を調整するのに使用される。例えば、仮想スピーカ703の位置を定位位置とするのであれば、仮想スピーカ703を再現するための遅延イコライザの遅延特性Delay85、88に対して、他の遅延イコライザの遅延特性Delay86、87、89、90を1msec程、遅延量を多くすることで実現できる。
以上のように本発明の実施の形態2における音響再生装置では、入力されるオーディオ信号の周波数特性とレベルを制御して、配置されているスピーカに分配加算することで、1組のサラウンドスピーカしか有さない5.1チャンネルスピーカ構成で、映画館や映画音声制作現場と同等の拡散音場を再現することで、映画コンテンツの内容が最大限に再生することが可能となる。
尚、本発明の実施の形態2では、5.1チャンネルのマルチチャンネル信号を対象としたが、6.1チャンネルや7.1チャンネルのマルチチャンネル信号に対しては、仮想スピーカ704、705、709、710をサラウンドバックチャンネル再生用スピーカとして制御を行うことで7.1チャンネルのマルチチャンネル信号に対応できることは言うまでもない。
また、サラウンドチャンネルの音源定位位置を、ディレイを用いて調節したが、定位を明確にしたいサラウンドスピーカからの再生音のレベルを大きくするようにレベル調整器を調整しても実現できることは言うまでもない。
本発明に係る音響再生装置によれば、5.1チャンネルスピーカ構成で、スピーカと視聴者の位置関係に左右されること無く、また、コンテンツが有するサラウンド感を損なうことなく、更に、スピーカから再生されていることを意識させない全方向に繋ぎ目の無い自然なサラウンドを感じさせることが可能となり、少ないスピーカ数で本格的な音場再生(映画館や映画制作現場と同等の音場再生)をすることが、簡単操作設置を望まれるホームシアターの市場拡大に取分け有効である。
10 モニタ
11 デッキ
12 センターチャネルスピーカ
13 フロントLチャネルスピーカ
14 フロントRチャネルスピーカ
15 サイドLチャネルスピーカ
16 サイドRチャネルスピーカ
17 低音効果チャネルスピーカ
18 視聴空間
101 信号発生器
102 信号処理器
103 電力増幅器
104〜109 スピーカ
201〜206 仮想スピーカ
301〜312 遅延イコライザ
313〜328 レベル調整器
329〜332 加算器
601 信号発生器
602 信号処理器
603 電力増幅器
701〜710 仮想スピーカ
801〜810 遅延イコライザ
820〜830 レベル調整器
831〜833 加算器

Claims (19)

  1. 音響信号を信号処理することで、実在する第1のスピーカ及び第2のスピーカで再生されることによって、所定の視聴位置からみて前記第1のスピーカと前記第2のスピーカとの間の位置に想定された仮想スピーカから再生されているかのように視聴者に知覚させるようにする音響再生装置であって、
    前記視聴位置から見て前記第1のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第1のイコライザ特性で第1の音響信号をイコライズする第1の信号処理部と、
    前記視聴位置から見て前記第2のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第2のイコライザ特性で、前記第1の音響信号をイコライズする第2の信号処理部と、
    前記第1の信号処理部の出力信号を、第1の係数でレベル調整する第1のレベル調整器と、
    前記第2の信号処理部の出力信号を、第2の係数でレベル調整する第2のレベル調整器と、
    前記第1のレベル調整器の出力信号と前記第1の音響信号とを加算して前記第1のスピーカに出力する第1の加算器と、
    前記第2のレベル調整器の出力信号と、前記第2のスピーカで再生するための第2の音響信号とを加算して前記第2のスピーカに出力する第2の加算器と
    を備えた音響再生装置。
  2. 前記第1のイコライザ特性は、前記仮想スピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を、前記第1のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる伝達特性であり、
    前記第2のイコライザ特性は、前記仮想スピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を、前記第2のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる伝達特性であり、
    前記第1の信号処理部は、前記第1の音響信号を前記第1のイコライザ特性でイコライズした後、第1の遅延特性で遅延させ、前記第1のレベル調整器に出力し、
    前記第2の信号処理部は、前記第1の音響信号を前記第2のイコライザ特性でイコライズした後、第2の遅延特性で遅延させ、前記第2のレベル調整器に出力する
    請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記第1のイコライザ特性および前記第2のイコライザ特性は、それぞれ前記第1の伝達特性および前記第2の伝達特性の振幅成分の周波数特性である
    請求項2に記載の音響再生装置。
  4. 前記第1のイコライザ特性および第2のイコライザ特性は、1kHz以上の帯域で前記振幅成分の周波数特性のピーク及びディップの特徴部分を抜き出した特性である
    請求項3に記載の音響再生装置。
  5. 前記第1の遅延特性および第2の遅延特性の遅延時間は、ハース効果が生じる時間以内である
    請求項1に記載の音響再生装置。
  6. 前記第1の係数をK1とし、前記第2の係数をK2とし、前記視聴位置から見た前記第1のスピーカと前記仮想スピーカとの成す角度をθ1とし、前記視聴位置から見た前記仮想スピーカと前記第2のスピーカとの成す角度をθ2とした場合、
    Figure 2010131431
    となる
    請求項2に記載の音響再生装置。
  7. 前記音響再生装置は、さらに、
    前記第2の音響信号を第3のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第2の音響信号を第3の遅延特性で遅延させる第3の信号処理部と、
    前記第3の信号処理部からの出力信号を第3の係数でレベル調整する第3のレベル調整器と、
    前記第2の音響信号を第4のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第2の音響信号を第4の遅延特性で遅延させる第4の信号処理部と、
    前記第4の信号処理部からの出力信号を第4の係数でレベル調整する第4のレベル調整器とを備え、
    前記第1の加算器は、さらに、前記第3のレベル調整器の出力信号を加算し、
    前記第2の加算器は、さらに、前記第4のレベル調整器の出力信号を加算し、
    前記第3のイコライザ特性は、前記仮想スピーカを第1の仮想スピーカとし、前記視聴位置から見て前記第1の仮想スピーカと前記第2のスピーカとの間の位置に想定される仮想スピーカを第2の仮想スピーカとして、前記第2の仮想スピーカから前記視聴位置までの伝達特性を前記第1のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第3の伝達特性であり、
    前記第4のイコライザ特性は、前記第2の仮想スピーカから前記視聴位置までの伝達特性を前記第2のスピーカから前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第4の伝達特性である
    請求項2に記載の音響再生装置。
  8. 前記伝達特性は頭部伝達特性である
    請求項2または請求項7に記載の音響再生装置。
  9. 前記伝達特性として、前記第1の仮想スピーカまたは前記第2の仮想スピーカが存在する側の耳までの頭部伝達特性を用いて、前記第1から第4までの各イコライザ特性を算出する
    請求項2または7に記載の音響再生装置。
  10. 前記第3の係数をK3とし、前記第4の係数をK4とし、前記視聴位置から見た前記第1のスピーカと前記第2の仮想スピーカとの成す角度をθ3とし、前記視聴位置から見た前記第2の仮想スピーカと前記第2のスピーカとの成す角度をθ4とした場合、
    Figure 2010131431

    となる
    請求項7に記載の音響再生装置。
  11. 前記第1の音響信号、前記第2の音響信号、前記第1のスピーカおよび前記第2のスピーカは、
    それぞれフロントLチャンネル信号、サラウンドLチャンネル信号、フロントLチャンネルスピーカおよびサラウンドLチャンネルスピーカに該当すると共に、
    それぞれフロントRチャンネル信号、サラウンドRチャンネル信号、フロントRチャンネルスピーカおよびサラウンドRチャンネルスピーカに該当する
    請求項7に記載の音響再生装置。
  12. 前記第1のスピーカおよび第2のスピーカは、前記視聴位置の正面に向かう方向を0度として、それぞれ反時計回りの方向に30度および120度に位置するか、または時計回りの方向に30度および120度に位置すると共に、前記第1の仮想スピーカおよび第2の仮想スピーカは、それぞれ反時計回りの方向に60度および90度に位置するか、または時計回りの方向に60度および90度に位置する
    請求項11に記載の音響再生装置。
  13. 前記音響再生装置は、さらに、
    第3の音響信号を第5のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第3の音響信号を第5の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第3の音響信号を第3のスピーカで再生させることによって、前記第3の音響信号を、前記視聴位置から見て前記第3のスピーカと第4のスピーカとの間に想定した第3の仮想スピーカの位置に定位させる第5の信号処理部と、
    前記第3の音響信号を第6のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第3の音響信号を第6の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第3の音響信号を前記第4のスピーカで再生させることによって、前記第3の音響信号を、前記第3の仮想スピーカの位置に定位させる第6の信号処理部と、
    第4の音響信号を第7のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第4の音響信号を第7の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第4の音響信号を前記第3のスピーカで再生させることによって、前記第4の音響信号を、前記視聴位置から見て前記第3の仮想スピーカと前記第4のスピーカとの間に想定した第4の仮想スピーカの位置に定位させる第7の信号処理部と、
    第4の音響信号を第8のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記第4の音響信号を第8の遅延特性で遅延させるよう信号処理し、信号処理された前記第4の音響信号を第4のスピーカで再生させることによって、前記第4の音響信号を、前記第4の仮想スピーカの位置に定位させる第8の信号処理部とを備え、
    前記第3のスピーカは前記SLスピーカであり、前記第4のスピーカは前記SRスピーカであり、
    前記SLスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、さらに、前記第5の信号処理部からの出力信号と、前記第7の信号処理部からの出力信号とを加算し、
    前記SRスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、さらに、前記第6の信号処理部からの出力信号と、前記第8の信号処理部からの出力信号とを加算する
    請求項11に記載の音響再生装置。
  14. 前記音響再生装置は、フロントLチャンネル信号(FL信号)、フロントRチャンネル信号(FR信号)、サラウンドLチャンネル信号(SL信号)、サラウンドRチャンネル信号(SR信号)、サラウンドバックLチャンネル信号(BL信号)およびサラウンドバックRチャンネル信号(BR信号)を含むマルチチャンネルオーディオ信号を再生し、
    前記第3の音響信号は前記BL信号であり、前記第4の音響信号は前記BR信号であり、
    前記第3の仮想スピーカは、前記視聴位置の正面に向かう方向を0度として、反時計回りに150度の位置に前記BL信号を再生する仮想BLスピーカであり、前記第4の仮想スピーカは、前記視聴位置の正面に向かう方向を0度として、時計回りに150度の位置に前記BR信号を再生する仮想BRスピーカであり、
    前記第5の信号処理部は、前記仮想BLスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を前記SLスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第5のイコライザ特性で前記BL信号をイコライズし、イコライズされた前記BL信号を第5の遅延特性で遅延させ、
    前記第6の信号処理部は、前記仮想BLスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を前記SRスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第6のイコライザ特性で前記BL信号をイコライズし、イコライズされた前記BL信号を第6の遅延特性で遅延させ、
    前記第7の信号処理部は、前記仮想BRスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を前記SLスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第7のイコライザ特性で前記BR信号をイコライズし、イコライズされた前記BR信号を第7の遅延特性で遅延させ、
    前記第8の信号処理部は、前記仮想BRスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性を前記SRスピーカの位置から前記視聴位置までの伝達特性で除して得られる第8のイコライザ特性で前記BR信号をイコライズし、イコライズされた前記BR信号を第8の遅延特性で遅延させる
    請求項13に記載の音響再生装置。
  15. 前記音響再生装置は、さらに、
    前記第5の信号処理部からの出力信号を、さらに第5の係数でレベル調整する第5のレベル調整器と、
    前記第6の信号処理部からの出力信号を、さらに第6の係数でレベル調整する第6のレベル調整器と、
    前記第7の信号処理部からの出力信号を、さらに第7の係数でレベル調整する第7のレベル調整器と、
    前記第8の信号処理部からの出力信号を、さらに第8の係数でレベル調整する第8のレベル調整器とを備え、
    前記SLスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、前記第5の信号処理部からの出力信号と、前記第7の信号処理部からの出力信号とを、それぞれ前記第5のレベル調整器と前記第7のレベル調整器とを介して入力し、入力した信号を他の入力に加算し、
    前記SRスピーカに信号を出力する前記第2の加算器は、前記第6の信号処理部からの出力信号と、前記第8の信号処理部からの出力信号とを、それぞれ前記第6のレベル調整器と前記第8のレベル調整器とを介して入力し、入力した信号を他の入力に加算する
    請求項14に記載の音響再生装置。
  16. 前記音響再生装置は、フロントLチャンネル信号(FL信号)、フロントRチャンネル信号(FR信号)、サラウンドLチャンネル信号(SL信号)およびサラウンドRチャンネル信号(SR信号)を含むマルチチャンネルオーディオ信号を再生し、
    前記第3の音響信号は前記SL信号であり、前記第4の音響信号は前記SR信号であり、
    前記第1の信号処理部は、前記FL信号および前記FR信号を、前記第1のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記FL信号および前記FR信号を、それぞれ第1の遅延特性で遅延させ、遅延された前記FL信号および前記FR信号がそれぞれ前記FLスピーカおよび前記FRスピーカに出力されることによって、前記FL信号を、前記FLスピーカと前記SLスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の左側壁面上に想定した仮想FLスピーカの位置に定位させるとともに、前記FR信号を、前記FRスピーカと前記SRスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の右側壁面上に想定した仮想FRスピーカの位置に定位させ、
    前記第2の信号処理部は、前記FL信号および前記FR信号を、前記第2のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記FL信号および前記FR信号を、それぞれ第2の遅延特性で遅延させ、遅延された前記FL信号および前記FR信号がそれぞれ前記SLスピーカおよび前記SRスピーカに出力されることによって、前記FL信号を前記仮想FLスピーカの位置に定位させるとともに、前記FR信号を前記仮想FRスピーカの位置に定位させ、
    前記第3の信号処理部は、前記SL信号および前記SR信号を、前記第3のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SL信号および前記SR信号を、それぞれ第3の遅延特性で遅延させ、遅延された前記SL信号および前記SR信号がそれぞれ前記FLスピーカおよび前記FRスピーカに出力されることによって、前記SL信号を、前記仮想FLスピーカと前記SLスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の左側壁面上に想定した仮想SLスピーカの位置に定位させるとともに、前記SR信号を、前記仮想FRスピーカと前記SRスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の右側壁面上に想定した仮想SRスピーカの位置に定位させ、
    前記第4の信号処理部は、前記SL信号および前記SR信号を、前記第4のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SL信号および前記SR信号を、それぞれ第4の遅延特性で遅延させ、遅延された前記SL信号および前記SR信号がそれぞれ前記SLスピーカおよび前記SRスピーカに出力されることによって、前記SL信号を前記仮想SLスピーカの位置に定位させるとともに、前記SR信号を前記仮想SRスピーカの位置に定位させ、
    前記第5の信号処理部は、前記SL信号を前記第5のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SL信号を第5の遅延特性で遅延させ、前記遅延された前記SL信号を前記SLスピーカで再生させることによって、前記SL信号を、前記視聴位置から見て前記SLスピーカと前記SRスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の後方壁面上に想定した第2の仮想SLスピーカの位置に定位させ、
    前記第6の信号処理部は、前記SL信号を第6のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SL信号を第6の遅延特性で遅延させ、前記遅延された前記SL信号を前記SRスピーカで再生させることによって、前記SL信号を、前記第2の仮想SLスピーカの位置に定位させ、
    前記第7の信号処理部は、前記SR信号を前記第7のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SR信号を第7の遅延特性で遅延させ、前記遅延された前記SR信号を前記SLスピーカで再生させることによって、前記SR信号を、前記視聴位置から見て前記第2の仮想SLスピーカと前記SRスピーカとの間の方向であり前記視聴位置の後方壁面上に想定した第2の仮想SRスピーカの位置に定位させ、
    前記第8の信号処理部は、前記SR信号を第8のイコライザ特性でイコライズし、イコライズされた前記SR信号を第8の遅延特性で遅延させ、前記遅延された前記SR信号を前記SRスピーカで再生させることによって、前記SR信号を、前記第2の仮想SRスピーカの位置に定位させる
    請求項13に記載の音響再生装置。
  17. 前記音響再生装置は、さらに、
    前記仮想FLスピーカを前記視聴位置の左側に位置する同一壁面上の異なる前記位置に複数定位させ、同時に前記仮想FRスピーカを前記視聴位置の右側に位置する同一壁面上の異なる位置に複数定位させるための、それぞれ異なるイコライザ特性および異なる遅延特性を備える複数の前記第1の信号処理部および複数の前記第2の信号処理部と、
    前記仮想SLスピーカを前記視聴位置の左側に位置する同一壁面上の異なる前記位置に複数定位させ、同時に前記仮想SRスピーカを前記視聴位置の右側に位置する同一壁面上の異なる前記位置に複数定位させるための、それぞれ異なるイコライザ特性および異なる遅延特性を備える複数の前記第3の信号処理部および複数の前記第4の信号処理部と、
    前記第2の仮想SLスピーカを前記視聴位置の後方に位置する同一壁面上の異なる前記位置に複数定位させ、同時に前記仮想SRスピーカを前記同一壁面上の異なる前記位置に複数定位させるための、それぞれ異なるイコライザ特性および異なる遅延特性を備える複数の前記第5の信号処理部、複数の前記第6の信号処理部、複数の前記第7の信号処理部、および複数の前記第8の信号処理部とを備える
    請求項16に記載の音響再生装置。
  18. 音響信号を信号処理することで、実在する第1のスピーカ及び第2のスピーカで再生されることによって、所定の視聴位置からみて前記第1のスピーカと前記第2のスピーカとの間の位置に想定された仮想スピーカから再生されているかのように視聴者に知覚させるようにする音響再生方法であって、
    前記視聴位置から見て前記第1のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第1のイコライザ特性で第1の音響信号をイコライズする第1の信号処理ステップと、
    前記視聴位置から見て前記第2のスピーカの位置で再生されていると知覚される音響信号の特性を、前記視聴位置から見て前記仮想スピーカの位置で再生されていると知覚される特性に変換する第2のイコライザ特性で、前記第1の音響信号をイコライズする第2の信号処理ステップと、
    前記第1の信号処理ステップの出力信号を、第1の係数でレベル調整する第1の電力増幅ステップと、
    前記第2の信号処理ステップの出力信号を、第2の係数でレベル調整する第2の電力増幅ステップと、
    前記第1の電力増幅ステップの出力信号と前記第1の音響信号とを加算して前記第1のスピーカに出力する第1の加算ステップと、
    前記第2の電力増幅ステップの出力信号と、前記第2のスピーカで再生するための第2の音響信号とを加算して前記第2のスピーカに出力する第2の加算ステップと
    を備えた音響再生方法。
  19. 請求項1に記載の前記第1の信号処理部、前記第2の信号処理部、前記第1のレベル調整器、前記第2のレベル調整器、前記第1のスピーカおよび前記第2のスピーカ
    を備えた集積回路。
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