JPWO2010110189A1 - 基地局、基地局の制御方法、制御プログラム、および移動局 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、移動通信システムにおける干渉回避や省電力化を図るための技術が提案されている。例えば、特許文献1は、基地局が、他の基地局から送信される下り信号を監視し、他の基地局のトラフィック状況や受信電力を考慮して自基地局の送信を停止させたり、送信を開始させたりすることにより、低トラフィック状態で動作している基地局数を減らし、且つ周辺の基地局に与える干渉を低減させる技術を開示する。
また、関連する技術として、特許文献2は、基地局において、情報管理テーブルに登録された情報(トラヒック量や利用状況)を元に、基地局無線通信部の増加、あるいは減少、あるいは現状維持のいずれかを実施するかについて判定を行う基地局リソース制御部について記載する。この基地局リソース制御部は、前述の判定結果に基づいて、各基地局無線通信部への電源供給のON/OFF制御する。
また、関連する技術として、特許文献3は、トラフィック情報データベース及び加入者位置情報データベース内に蓄積・格納された現在及び過去のトラフィック情報と加入者端末位置情報とを照らし合わせ、ネットワークリソースを再配置するために必要となる近い将来のトラフィック情報を予想する網管理装置を記載する。
また、関連する技術として、特許文献4は、サービスのリソースを割り当てる時に、必要に応じて、サービス毎、平日、休日、祝日、曜日毎、何月毎、あるいは単に1日につきなどに分類した、平均化された1日のトラフィック動向チャートをデータとして基地局または基地局を制御する装置で保有することを記載する。
また、特許文献2〜4は、ネットワーク(サービス)リソースを効率良く割り当てるための技術を開示するに過ぎず、基地局の状態遷移(すなわち、制御信号の送信を停止した状態から制御信号を送信する状態への遷移、あるいはその逆の遷移)を、効率よく行う技術について開示していない。すなわち、特許文献2〜4に記載される技術では、無駄に起動している基地局の数を十分に減らすことができず、結果として、隣接セル間干渉や電力消費を十分に低減させることができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能な基地局、基地局の制御方法、制御プログラム、および移動局を提供することを目的とする。
また、本発明の基地局は、複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備え、各無線通信手段は、前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶するトラフィック履歴生成手段と、前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する制御手段とを備える。
また、本発明の基地局の制御方法は、自基地局のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する。
また、本発明の基地局の制御方法は、複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備える基地局の制御方法であって、前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する。
また、本発明の制御プログラムは、自基地局のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する処理を、基地局のコンピュータに実行させる。
また、本発明の制御プログラムは、複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備える基地局のコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する処理を、前記コンピュータに実行させる。
また、本発明の移動局は、基地局と通信可能な移動局であって、前記基地局において、自基地局におけるトラフィックが単位時間毎に計測されてトラフィック履歴として前記基地局の所定の記憶手段に記憶され、前記トラフィック履歴に基づいて前記基地局から送信される制御信号を受信する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基地局20の構成例を説明するためのブロック図である。基地局20は、記憶部22と、トラフィック履歴生成部24と、制御部26とを備える。トラフィック履歴生成部24は、基地局20のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴28として記憶部22に記憶する。制御部26は、トラフィック履歴28に基づいて制御信号の送信を制御する。
ところで、一般的に、基地局20は、制御信号を停止している状態では移動局と通信することができないので、基地局20周辺の移動局の現在のトラフィックを特定することはできない。従って、このような場合、一般的には、移動局との通信不可を回避すべく基地局20を常に起動しておく方法が想定される。しかしながら、必ずしも基地局20が起動する必要が無い場合もある。例えば、基地局20周辺のトラフィックが所定の閾値よりも低い場合(例えば、基地局20と接続可能な移動局が存在するが、その数が少ない場合)、それらの移動局を、基地局20周辺の他の基地局(例えば、基地局20のセルの一部とオーバーラップするセルを有する他の基地局、あるいは、基地局20のセル全てを包含するセルを有する他の基地局)にて収容可能な場合もあるからである。
これに対して、以上説明した第1の実施形態の基地局20において、トラフィック履歴生成部24は、例えば、制御信号を送信している状態(すなわち、移動局との接続が可能な状態)において、基地局20のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴28として記憶部22に記憶することができる。一方、制御部26は、例えば、制御信号の送信を停止している状態(すなわち、移動局との接続が不可の状態)において、トラフィック履歴28に基づいて制御信号の送信を開始することができる。例えば、制御部26は、トラフィック履歴28に基づいて推定した基地局20周辺の現在のトラフィックが所定の閾値よりも高い場合、制御信号の送信を開始することができる。
すなわち、第1の実施形態の基地局20は、低トラフィック状態であるにも拘らず無駄に起動することはない。従って、本実施形態により、基地局における電力の消費は抑制され、基地局間の電波干渉は回避あるいは抑制される。
以下、本発明の複数の実施形態について具体的に説明する。尚、以下の各実施形態では、制御信号の一例として所定パターンの信号を継続的に繰返し送信する共通制御信号であるパイロット信号を用いた場合について説明する。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。この無線通信システムは、基地局1と、複数の移動局100、101と、無線ネットワーク制御装置(以下、RNC(Radio Network Controller)と言う)200とを備える。基地局1は、セル11内の移動局に対してパイロット信号を送信する。パイロット信号を受信した移動局100、101は、受信した各パイロット信号を基に、各々に基地局1と無線リンク1100、1101にて通信を行う。RNC200は、回線2001を通じて基地局1と接続し、基地局1を管理する。ここで、回線2001は、有線回線でも無線回線でもよく、以下の説明では有線回線として説明する。
図3は、基地局1の構成例を説明するためのブロック図である。基地局1は、ネットワーク通信部350と、RF(Radio Frequency)部352と、アンテナ354と、受信信号処理部356(トラフィック履歴生成手段)と、送信信号処理部358と、記憶部360(記憶手段)と、制御部362(制御手段)と、送信電力制御部364とを備える。
ネットワーク通信部350は、回線2001によりRNC200と通信を行う。RF部352は、無線リンク1100、1101により、セル11内の移動局100、101と各々に通信を行う。アンテナ354は、移動局100、101と無線通信を行う為に空間に電波を放射し、あるいは、空間を伝わって来た電波を捕捉する。
受信信号処理部356は、RF部352が移動局100、101から受信した信号を処理する。また、受信信号処理部356は、基地局1のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴361として記憶部360に記憶する。ここで、上記「単位時間」は、例えば、以下で説明するアクティブ状態St_11および電波送信停止状態St_12間の遷移における最小遷移時間とすることができる。「単位時間」は、例えば、10分、30分、1時間等任意に設定することができる。尚、「単位時間」は、トラフィックの計測に先立って予め定められているものとする。また、「単位時間」は、任意に変更することができる。受信信号処理部356は、計時手段(不図示)を備え、該計時結果に基づいて「単位時間」の経過を認識する。また、受信信号処理部356は、計測したトラフィックの一部を、制御部362へ通知する。
ここで、「トラフィック」とは、例えば、基地局1との接続を確立した「移動局の数」、あるいは、基地局1と接続を確立した移動局における「ユーザデータ量」のことを指す。尚、以下で説明する「推定した基地局1周辺の現在のトラフィック」は、あくまで推定値であって、その時点において基地局1と接続を確立した移動局の数あるいはユーザデータ量ではない。
ここで、「基地局1と接続を確立」の一例について以下説明する。図4は、LTE(Long Term Evolution)におけるeNB(evolved NodeB/基地局)とUE(User Equipment/移動局)の接続確立の一例を示すシーケンス図である。先ず、UEは、ランダムアクセスチャネルを用いて、eNB(この場合、起動制御を行う基地局に相当)と通信を行うための無線リソースを確保する。次いで、UEは、eNBに対して、接続要求(RRC(Radio Resource Control)Connection Request)を送信する(ステップS1)。該接続要求を受けたeNBは、UEに対して、接続通知(RRC Connection Setup)を送信する(ステップS2)。接続通知を受信したUEは、eNBに対して接続完了(RRC Connection Setup Complete)を送信する(ステップS3)。以上の処理によりRRC Connected(接続確立)となる。もちろん、「基地局1と接続を確立」は、上記に限定されない。
図3の説明に戻り、送信信号処理部358は、移動局100、101へ送信する為の信号を処理し、処理した信号をRF部352へ出力する。記憶部360は、トラフィック履歴361を記憶する。
制御部362は、受信信号処理部356からの情報(例えば、基地局1と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回ったか否かに関する情報)に基づいて、パイロット信号の送信を制御する(換言すれば、基地局1の状態遷移を制御する)。また、制御部362は、トラフィック記憶部360に記憶されたトラフィック履歴361に基づいてパイロット信号の送信を制御する。
例えば、制御部362は、受信信号処理部356から、基地局1と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回った旨の情報を受信した場合、パイロット信号の送信を停止する(換言すれば、基地局1の状態を、以下で説明するアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移させる)。また、例えば、制御部362は、トラフィック履歴361から基地局1周辺の現在のトラフィックを推定し、推定したトラフィックが所定の閾値を超える場合、パイロット信号の送信を開始する(換言すれば、基地局1の状態を、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移させる)。制御部362は、パイロット信号の送信の停止および開始を、送信電力制御部364に対して命令する。
送信電力制御部364は、制御部362からの命令に基づいて、送信信号処理部358の電源のオンオフ制御と、RF部352における送信電力の制御およびその電源のオンオフ制御を実行する。
図5は、基地局1の状態遷移の一例についての説明図である。基地局1は、2つの動作状態を有する。第1の動作状態は、基地局1がセル11内に在圏する移動局(図1において、例えば、移動局100)との間で無線信号を送受信することが可能なアクティブ状態St_11である。第2の動作状態は、基地局1から移動局に向けて送信される無線信号を停止し、セル11内の移動局との無線通信が不可能な状態となる電波送信停止状態St_12である。
基地局1は、所定の条件が成立する度に、動作状態を一方から他方へ遷移させる。基地局1がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する条件は、例えば、基地局1と通信する移動局が所定数以下の場合(この場合、基地局1と通信する移動局の数が“0”の場合も含む)である。一方、基地局1が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する条件は、例えば、トラフィック履歴361から推定した基地局1の現在のトラフィックが、所定の閾値を超える場合である。
尚、電波送信停止状態St_12における「基地局1から移動局に向けて送信される無線信号の停止」とは、具体的には、例えば、基地局1の送信電力制御部364により送信信号処理部358あるいはRF部352の電源や送信機能がオフされ、基地局1から移動局(例えば、図1における移動局100)への送信(例えば、制御信号であるパイロット信号)が停止されている状態を意味する。
図6は、基地局1がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。以下、必要に応じて図2および図3を参照して、図6に記載のシーケンスについて説明する。
まず、基地局1は、セル11内において、例えば、図2に示す移動局100と通信中である(ステップS11)。ここで、何らかの理由により、移動局100は、基地局1に対して通信切断処理を実行する(ステップS12)。移動局100から通信切断要求を受信した基地局1は、自基地局のセル11内に移動局100以外に通信中の移動局が存在するか否かを確認する(ステップS13)。移動局100以外に通信中の移動局が存在しないことが確認された場合、基地局1は、パイロット信号の送信電力を徐々に(例えば0.1秒ごとに1dB)低下させる(ステップS14)。
送信電力を低下させている間、基地局1は、自基地局のセル11内において移動局から新たな接続要求があるか否かを確認する(ステップS15)。新たな接続要求が無い場合、基地局1は、送信電力が一定量(例えば20dB)下がるまで(すなわち、送信電力がアクティブ状態St_11における電力の100分の1になるまで)、ステップS14およびステップS15を繰返し実行する。パイロット信号の送信電力が所定の閾値まで低下した場合(ステップS16)、基地局1は、RNC200に対して、基地局1が電波送信停止状態St_12へ遷移する旨の報告を行う(ステップS17)。そして、状態遷移報告を送信した基地局1は、電波送信停止状態St_12へ遷移する(すなわち、移動局に対する電波の送信を停止する)(ステップS18)。
RNC200は、基地局1の状態報告がRNC200によって受理された旨の通知を、基地局1へ送信する(ステップS19)。
図7は、アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の基地局1の動作の一例を説明するフローチャートである。基地局1において該フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局1がアクティブSt_11へ遷移した時である。
アクティブ状態St_1において、基地局1の送信信号処理部358は、RF部352を介して、セル11内の移動局に対して、所定電力でのパイロット信号を送信し、一方、受信信号処理部356は、RF部352を介して、セル11内の移動局から所定の信号を受信する(ステップS20)。受信信号処理部356は、基地局1のトラフィックを単位時間毎に計測し、計測した単位時間毎トラフィック情報に基づいて記憶部360に格納されているトラフィック履歴361を更新する(例えば、新しく計測したデータを付け加える)(ステップS21)。さらに、受信信号処理部356は、基地局1と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回ったか否かについて判定し(ステップS22)、該判定結果を制御部362へ送信する。
接続中の移動局の数が所定数以上の場合(ステップS22において“No”判定の場合)、制御部362は、基地局1の動作状態をアクティブ状態St_1に維持する。すなわち、ステップS20〜S22の処理を繰り返す。
一方、接続中の移動局の数が所定数を下回る場合(ステップS22において“Yes”判定)、制御部362は、送信電力制御部364に対して、パイロット信号を含む制御信号の送信電力を徐々に低下させる指示を発行する。送信電力を低下させる指示を受けた送信電力制御部364は、送信信号処理部358に対して送信電力を徐々に低下させる旨の指示を出力する(ステップS23)。ここで、例えば、送信電力制御部364は、送信信号処理部358の送信電力を、例えば、0.1秒ごとに1dBずつ下げ、20dB下がるまで(すなわち、送信電力がアクティブ状態St_11における電力の100分の1になるまで)、送信電力の低下処理を実行する。
送信電力制御部364の制御により送信信号処理部358が送信電力を低下させている間、受信信号処理部356は、自基地局のセル11内において移動局から新たな接続要求があるか否かについて確認する(ステップS24)。送信電力を低下させている間に、セル11内において移動局から新たな接続要求がある場合(ステップS24において“Yes”判定の場合)、受信信号処理部356は、制御部362に対して、送信電力を規定値に上昇させる制御情報または指示を出力する。この制御情報または指示により、制御部362は、送信電力制御部364に対して、送信信号処理部358におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。これにより送信電力制御部364は、送信信号処理部358を制御し、送信電力を上昇させる(ステップS25)。そして、制御部362は、基地局1の動作状態をアクティブ状態St_1に維持する。すなわち、ステップS20〜S24の処理を繰り返す。
一方、送信電力を低下させている間にセル11内において移動局から新たな接続要求が無い場合(ステップS24において“No”判定の場合)、送信信号処理部358は、送信電力が所定の閾値まで低下したか否かを判定する(ステップS26)。閾値まで低下した時点(ステップS26において“Yes”判定の場合)で、送信信号処理部358は、送信電力が閾値まで低下した旨を、制御部362へ通知する。該通知を受けた制御部362は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対し、基地局1が電波送信停止状態St_12へ遷移する旨を報告する(ステップS27)。その後、制御部362は、送信電力制御部364に対して、送信信号処理部358におけるパイロット信号の送信を停止させる(基地局1の動作状態を電波送信停止状態St_12へ遷移させる)指示を発行する(ステップS28)。
ここで、RNC200は、基地局1からの上記状態遷移報告がRNC200によって受理された旨の通知を、基地局1へ送信する。また、RNC200は、基地局1周辺の他の基地局に対して、基地局1を測定セルセットから削除するよう指示する。ここで、測定セルセットとは、移動局がパイロット信号の受信電力の測定を行う対象のセル(基地局)のリストである。そして、該指示を受けた上記他の基地局は、自基地局における測定セルセットを更新する。具体的には、上記他の基地局は、自基地局の測定セルセットから基地局1を削除する。
尚、上記のステップS22の判断において、基地局1と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回っているが、その数が“0”でない場合(すなわち、接続中の移動局が1台以上存在する場合)、例えば、これらの通信を、基地局1の周辺基地局(不図示)へハンドオーバすることにより基地局1と通信中の移動局が存在しない状況を意図的に作り出し、基地局1をアクティブ状態St_1から電波送信停止状態St_2へ遷移させることもできる。
また、基地局1における送信電力低下処理は、上記に限定されない。例えば、基地局1の送信電力制御部364または送信信号処理部358は、送信電力を所定の値まで徐々にではなく一気に低下させることも可能である。その場合、図6における少なくともステップS24の処理、場合によっては、ステップS26の処理を省くこともできる。ここで、上記“所定の値”は、信号が全く出力されていない状態、すなわち、“0”出力(例えば、“0”ワット)を含む。
図8は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の基地局1の動作の一例を示すフローチャートである。基地局1において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局1が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局1の制御部362は、トラフィック履歴361に基づいて基地局1周辺の現在のトラフィックを推定する(ステップS40)。制御部362は、推定したトラフィックが所定の閾値を上回るか否かを判定する(ステップS41)。推定したトラフィックが所定の閾値を下回る場合(ステップS41において“No”判定の場合)、制御部362は、次の推定タイミングにおけるその時点でのトラフィックを推定する(すなわち、再びステップS40を実行する)。
一方、現在のトラフィックが所定の閾値を上回る場合(ステップS41において“Yes”判定の場合)、制御部362は、基地局1の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる(ステップS42)。具体的には、制御部362は、送信電力制御部364に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。送信電力制御部364は、送信信号処理部358を制御し、送信電力を上昇させる。これにより、パイロット信号の送信が開始される。制御部362は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局1がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS43)。
該状態遷移報告を受けたRNC200は、基地局1の周辺の他の基地局に対して、基地局1を測定セルセットへ追加するように指示する。該追加指示を受けた上記他の基地局は、接続中の移動局に対して、測定セルセットに追加されたセルを含めてパイロット信号の受信電力を測定するように指示し、移動局はその指示に従ってパイロット信号の受信電力の測定を行う。
以上説明した第2の実施形態の無線通信システムにおいて、基地局1の制御部362は、電波送信停止状態St_12において(すなわち、パイロット信号の送信が停止され、移動局と通信することができない状態において)、トラフィック履歴361から基地局1周辺の現在のトラフィックを推定し、該推定トラフィックが所定の閾値を超える場合、パイロット信号の送信を開始する。
すなわち、第2の実施形態の基地局1は、低トラフィック状態であるにも拘らず無駄に起動することはない。従って、本実施形態により、基地局における電力の消費は抑制され、基地局間の電波干渉は回避あるいは抑制される。
ここで、第2の実施形態に係わる無線通信システムの基地局1は、アクティブ状態St_11に遷移した後に所定の条件が成立した場合(例えば、基地局1と接続中の移動局の数が閾値以下となった場合)、基地局1の動作状態をアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ戻す処理を実行することができる。すなわち、基地局1は、パイロット信号の送信を開始した後に、上記の所定の条件が成立した場合、パイロット信号の送信を停止する手段(例えば、制御部362と送信電力制御部364)を備える。
このようによりきめ細かな状態遷移制御を行うことにより、より一層確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、制御部362における基地局1周辺の現在のトラフィックを予測する例として、例えば、以下のような手法を用いることができる。「平均モデル」は、観測開始から現在(本実施形態の場合は、電波送信停止状態St_12に移行する時点)までの平均値によって未来(本実施形態の場合、現在)を予測するモデルである。「移動平均モデル」(MA(Moving Average)モデル)は、過去一定期間中の平均値によって未来を予測する。「自己回帰モデル」(AR(Auto Regressive)モデル)は、過去一定期間の観測値の線形和によって未来を予測するモデルである。「自己回帰移動平均モデル」(ARMA(Auto Regressive/Moving Average)モデル)は、移動平均(MA)モデルと自己回帰(AR)モデルとを組み合わせて未来を予測するモデルである。「自己回帰和分移動平均モデル」(ARIMA(Auto Regressive Integrated Moving Average)モデルは、過去一定期間の観測値や誤差の線形和によって未来を予測するモデルである。また、カルマンフィルタモデルを用いて基地局1周辺の現在のトラフィックを予測することもできる。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムを構成する基地局400の構成例を説明するためのブロック図である。基地局400の図3に示す第2の実施形態の基地局1との差異は、制御部402の構成にある。基地局400におけるこの制御部402以外の構成要素、すなわち、ネットワーク通信部350と、RF部352と、アンテナ354と、受信信号処理部356と、送信信号処理部358と、記憶部360と、送信電力制御部364の構成および動作は、図3に示す基地局1と同じであるため、それらについての説明は省略する。
制御部402は、周期性検出部404(周期性検出手段)を備える。周期性検出部404は、記憶部360に記憶されたトラフィック履歴361を参照することにより、すなわち、トラフィックの時間的推移に基づいて、トラフィックの周期性を特定する。例えば、周期性検出部404は、周期性を有し且つトラフィックが一定以上となる時間帯や日を特定する。
図10は、基地局400の過去のある日(例えば、12月1日と12月2日)におけるトラフィック推移(時間遷移とトラフィックの関係)を示すグラフである。このような推移を有するデータが、トラフィック履歴361に記憶されているものとする。基地局400が電波送信停止状態St_12に移行した際、周期性検出部404は、トラフィック履歴361を参照し、基地局400のトラフィック変化に周期性があるか否かを判定する。具体的には、周期性検出部404は、例えば、上記過去2日間のデータにより、基地局400のトラフィックが「9時から18時」の間で所定の閾値L1より高くなることを認識する。周期性検出部404は、この時間情報(9時〜18時)を周期性パラメータとして制御部402へ渡す。制御部402は、この周期性パラメータに基づいて、所定の未来の日(例えば、12月3日)の「9時から18時」の間、基地局400の状態をアクティブ状態St_11にする。具体的には、制御部402は、送信電力制御部364に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。送信電力制御部364は、送信信号処理部358を制御し、送信電力を上昇させる。これにより、パイロット信号の送信が開始される。
以上説明したように、第3の実施形態の基地局400は、トラフィック履歴361からトラフィック変化の周期性に関する周期性パラメータを作成し、この周期性パラメータに基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局400は、例えば、トラフィック履歴361から、周期性を有し且つ所定の閾値L1以上となる期間を特定し、該期間中にパイロット信号を送信する(換言すれば、基地局400の状態をアクティブ状態St_11とする)ことができる。
すなわち、第3の実施形態の基地局400は、低トラフィック状態であるにも拘らず無駄に起動することはない。従って、本実施形態により、基地局における電力の消費は抑制され、基地局間の電波干渉は回避あるいは抑制される。
しかも、基地局400の起動が必要とされる期間に確実に起動することができるので、基地局400周辺の他の基地局(例えば、基地局400のセルの一部とオーバーラップするセルを有する他の基地局、あるいは、基地局400のセル全てを包含するセルを有する他の基地局)の負荷が規定値を越えた状態(すなわち、基地局のオーバーフロー)となるのを回避することができ、従って、無線通信システム全体の性能を向上させることができる。
尚、周期性検出部404の周期性検出処理は、必ずしも電波送信停止状態St_12のみに行われるわけではなく、アクティブ状態St_11に行われることもある。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムを構成する基地局500の構成例を説明するためのブロック図である。基地局500の、図3に示す第2の実施形態の基地局1との差異は、制御部502の構成にある。基地局500におけるこの制御部502以外の構成要素、すなわち、ネットワーク通信部350と、RF部352と、アンテナ354と、受信信号処理部356と、送信信号処理部358と、記憶部360と、送信電力制御部364の各構成、および受信信号処理部356の動作以外の動作は、図3に示す基地局1と同じであるため、それらについての説明は省略する。
制御部502は、周期的起動制御部504(周期的起動制御手段)を備える。
図12は、周期的起動制御部504の周期的起動制御の一例を説明するためのタイミング図である。周期的起動制御部504は、基地局500が電波送信停止状態St_12にある場合において、所定の周期T1毎に所定の期間T2の間、パイロット信号の送信の制御を行う。具体的には、周期的起動制御部504は、送信電力制御部364を制御することにより、基地局500の状態をアクティブ状態St_11とする。尚、周期的起動制御部504は、所定の計時手段(不図示)を備え、該手段の計時結果に基づいて上記周期T1および期間T2の経過を認識する。
この期間T2において、受信信号処理部356は、基地局500の単位時間毎のトラフィックを計測する。具体的には、受信信号処理部356は、例えば、期間T2の間に、基地局500との接続を確立した「移動局の数」、あるいは、基地局500と接続を確立した移動局における「ユーザデータ量」を計測する。受信信号処理356は、計測したトラフィックに基づいて記憶部360に格納されているトラフィック履歴361を更新する(例えば、新しく計測したデータを付け加える)ことができる。
以上説明した第4の実施形態によれば、基地局500が長時間に亘って電波送信停止状態St_12にある場合であっても、基地局500の状態を周期的にアクティブ状態St_11にしてその都度トラフィックを計測することにより、より直近のトラフィック状況をトラフィック履歴361に反映することができる。従って、トラフィック履歴361の信頼性が増し、基地局500の起動制御の信頼性をより一層向上させることが可能となる。
尚、期間T2の間に計測したトラフィックが所定の閾値を上回った場合、制御部502は、基地局500の状態をそのままアクティブ状態St_11に維持することもできる(すなわち、周期的起動制御部504による周期的起動動作を解除して、正式にアクティブ状態St_11に遷移する)。また、周期T1および期間T2は、任意に変更することができる。例えば、周期T1および期間T2の少なくとも一方は、基地局500に隣接する基地局の負荷情報に応じて調整されてもよい。
[第5の実施形態]
図13は、本発明の第5の実施形態の無線通信システムを構成する基地局の動作の一例を説明するフローチャートである。本実施形態において、無線通信システムおよび該無線通信システムを構成する基地局の構成は、第2の実施形態の無線通信システム(図2参照)および基地局(図3参照)と同じである。よって、それらの構成についての説明は省略する。一方、それらの動作については異なるので、以下に動作の異なる部分を中心に説明する。
図13に示すフローチャートは、詳細には、アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の基地局1の動作の一例を説明するフローチャートである。基地局1において該フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局1がアクティブ状態St_11へ遷移した時である。
アクティブ状態St_11において、基地局1の送信信号処理部358は、RF部352を介して、セル11内の移動局に対して、所定電力でのパイロット信号を送信し、一方、受信信号処理部356は、RF部352を介して、セル11内の移動局から所定の信号を受信する(ステップS50)。受信信号処理部356は、基地局1のトラフィックを単位時間毎に計測し、計測したトラフィックに基づいて記憶部360に格納されているトラフィック履歴361を更新する(例えば、新しく計測したデータを付け加える)(ステップS51)。さらに、受信信号処理部356は、基地局1と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回るか否かについて判定し(ステップS52)、該判定結果を制御部362へ送信する。接続中の移動局の数が所定閾値よりも多い場合(ステップS52において“No”判定の場合)、制御部362は、基地局1の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する。
一方、接続中の移動局の数が所定数を下回る場合(ステップS52において“Yes”判定の場合)、制御部362は、トラフィック履歴361に基づいて基地局1周辺の現在のトラフィックを推定する(ステップS53)。制御部362は、推定したトラフィックが所定の閾値を上回るか否かを判定する(ステップS54)。
推定したトラフィックが所定の閾値を下回る場合(ステップS54において“No”判定の場合)、図7のステップS23〜S28と同等の処理が実行される。すなわち、概略的に言えば、基地局1を電波送信停止状態St_12へ遷移させるための処理が実行される。一方、推定したトラフィックが所定の閾値を上回る場合(ステップS54において“Yes”判定の場合)、制御部362は、基地局1の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する。
ところで、無線通信システムにおいて、基地局と接続中の移動局の数が瞬間的に少なくなることがある(例えば、一瞬少なくなって短時間で増加する)。接続中の移動局の数が所定の閾値以下となったら即座に基地局を電波送信停止状態St_12へ遷移させる制御の場合、上記急峻なトラフィック変化に追随して基地局の起動制御(すなわち、アクティブ状態St_11と電波送信停止状態の遷移制御)が頻繁に行われるため、基地局の消費電力が、かえって増加する懸念がある。
これに対して、以上説明した第5の実施形態の場合、基地局1は、接続中の移動局の数が所定の閾値以下となったとしても、過去の傾向からそれが瞬間的(突発的)なものと判断した場合、電波送信停止状態St_12への遷移を見送り、アクティブ状態St_11を維持する。すなわち、第5の実施形態において、基地局の起動制御は、必要以上に頻繁に行われることはない。また、第5の実施形態において、基地局は、消費電力を極端に増加させない程度にアクティブ状態St_11を維持する。従って、例えば、基地局1が他の基地局のセルエッジをカバーする基地局として設置されている場合、上記したように基地局1はアクティブ状態St_11となっているので、セルエッジ周辺にいる移動局の通信は、確実に確保される。
尚、本実施の形態では、接続中の移動局数が所定の閾値を下回り、且つトラフィック履歴361に基づいて推定した基地局1周辺の現在のトラフィックが所定の閾値を下回る場合に基地局1がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移すると説明したが、基地局1における状態遷移の条件はこれに限定されない。例えば、実際に接続中の移動局数と推定による現在の移動局数(トラフィック)を重み付け平均することにより、遷移を行うための判定値を生成することもできる。そして、該判定値が所定の閾値を下回る場合、基地局1の状態をアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移させ、一方、該判定値が上記閾値を上回る場合、基地局1の状態をアクティブ状態St_11に維持するよう制御することも可能である。
[第6の実施形態]
図14は、本発明の第6の実施形態の無線通信システムを構成する基地局600の構成例を説明するためのブロック図である。基地局600は、複数の無線通信部602−1〜602−nを備える。各無線通信部602−1〜602−nは、アンテナ604を介して移動局606と各々に無線通信を行う。各無線通信部602−1〜602−nは、基地局600が取り扱う無線周波数帯域毎に設けられる。例えば、無線通信部602−1は、1.7GHz帯での通信を取り扱い、無線通信部602−2は、2GHz帯での通信を取り扱う。
各無線通信部602−1〜602−nは、図1に示す第1の実施形態の基地局20と同等の構成、すなわち、少なくとも、記憶部22と、トラフィック履歴生成部24と、制御部26とを各々備える。各トラフィック履歴生成部24は、各無線通信部602−1〜602−nのトラフィックを単位時間毎に各々計測し、トラフィック履歴28として記憶部22に記憶する。各制御部26は、トラフィック履歴28に基づいて、各無線通信部602−1〜602−nにおける制御信号の送信を各々制御する。例えば、トラフィック履歴28に基づいて推定した現在のトラフィックが所定の値よりも高い場合には、無線通信部602−1〜602−nのうちの複数の無線通信部を起動させ(換言すれば、パイロット信号の送信を開始する)、一方、推定した現在のトラフィックが所定の値よりも低い場合には、例えば、無線通信部602−1のみを起動させ、あるいは全ての無線通信部602−1〜602−nを起動させない、などの制御が行われる。
以上説明した第6の実施形態では、複数の無線通信部602−1〜602−nを備え、トラフィック履歴28に基づいて推定した現在のトラフィックに応じて上記無線通信部を各々制御することにより、単一の無線通信部では収容できない多くの移動局を収容する場合、または単一の無線通信部で通信可能なユーザデータ量を超える場合において、必要数の無線通信部を起動させることで、より一層きめ細かい制御が可能となり必要以上の電力を消費することのない通信が可能となる。
尚、上記の説明では、各無線通信部602−1〜602〜nの構成を、第1の実施形態の基地局20とすると説明したが、各無線通信部602−1〜602〜nの構成はそれに限定されず、例えば、以上説明した、第3の実施形態の構成(特に、「周期性検出手段」を備える構成/図9参照)、あるいは、第4の実施形態の構成(特に、「周期的起動制御手段」を備える構成/図11参照)とすることも可能である。
また、上記の説明では、各無線通信部602−1〜602−nが各々に記憶部22を備えると説明したが、記憶部22は、全ての無線通信部602−1〜602−nに共通の1つの記憶部とすることもできる。
[第7の実施形態]
図15は、本発明の第7の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。該無線通信システムは、セル700を有する第1の基地局702と、セル700と少なくとも一部がオーバーラップするセル704を有する第2の基地局706とを基本的に備える。上記オーバーラップ領域には、セル708を有する第3の基地局710が設けられる。また、該無線通信システムは、少なくとも1つの移動局712を備える。移動局712は、第1の基地局702、第2の基地局706および第3の基地局710と無線通信を行う。第1の基地局702、第2の基地局706および第3の基地局710は、RNC714によって管理される。セル700とセル704のオーバーラップ領域に複数の移動局が存在する場合、移動局による第1の基地局702と第2の基地局706の間でのハンドオーバの回数が増えることになる。RNC714は、移動局712の、第1の基地局702から第2の基地局706へのハンドオーバ回数、および/または第2の基地局706から第1の基地局702へのハンドオーバ回数を保持する。例えば、RNC714は、単位時間当たりのハンドオーバ回数を保持する。ここで、「ハンドオーバ回数」とは、例えば、一定時間内にハンドオーバを試行した回数、あるいは、ハンドオーバが成功した回数のことを意味する。
第3の基地局710は、第2の実施形態の基地局1と同様に、図5に示すように、アクティブ状態St_11と電波送信停止状態St_12との間で状態遷移を行う。
図16は、図15に示す第3の基地局710の構成例を説明するためのブロック図である。第3の基地局710の、図3に示す第2の実施形態の基地局1との差異は、制御部750の構成にある。基地局710におけるこの制御部750以外の構成要素、すなわち、ネットワーク通信部350と、RF部352と、アンテナ354と、受信信号処理部356と、送信信号処理部358と、記憶部360と、送信電力制御部364の構成および動作は、図3に示す基地局1と同じであるため、それらについての説明は省略する。
制御部750は、推定値補正部752(推定値補正手段)を備える。推定値補正部752は、ネットワーク通信部350を介してRNC714から、上述のハンドオーバ回数(例えば、第1の基地局702から第2の基地局706へのハンドオーバ成功回数)を取得する。推定値補正部752は、取得したハンドオーバ回数に基づいて、制御部750がトラフィック履歴361から推定した第3の基地局710周辺の現在のトラフィックを補正する。制御部750は、推定値補正部752によって補正された推定トラフィックが所定の閾値を上回るか否かを判定する。補正された推定トラフィックが所定の閾値を上回る場合、制御部750は、基地局710の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。
以上説明したように、第7の実施形態によれば、推定値(この場合、起動制御を行う基地局である第3の基地局710周辺の現在の推定トラフィック)を、第3の基地局710の現在のトラフィックを反映するリアルタイムなデータ(この場合、現時点でのハンドオーバ回数)によって補正することにより、推定値の信頼度が向上する。従って、第3の基地局710の起動制御の信頼性をより一層向上させることが可能となる。
尚、推定したトラフィックの補正の一例として、例えば、ハンドオーバ回数に所定の係数を掛け(所定のウェイトを掛け)、該計算結果を推定トラフィックに加算する方法を挙げることができる。
また、第7の実施形態では、第1の基地局702のセル700と第2の基地局706のセル704とのオーバーラップ領域に第3の基地局710が設けられる場合について説明したが、第1の基地局702のセルが複数のセクタに分割されている場合には(例えばアンテナの指向性制御により、120度間隔で分割された3セクタ構成の場合には)、セクタ境界に第3の基地局710のセル708がオーバーラップするよう配置されている構成においても同様に適用可能である。この場合、推定値補正部752では、セル708がオーバーラップしたセル700内のセクタ間におけるハンドオーバ回数を用いて、トラフィック履歴361から推定した第3の基地局710周辺の現在のトラフィックを補正する。この際、セクタ間のハンドオーバ回数は、第1の基地局702またはRNC714で保持され、ネットワーク通信部350を介して推定値補正部752が取得する。
[第8の実施形態]
図17は、本発明の第8の実施形態に係る無線通信システムを構成する第3の基地局800の構成例を説明するためのブロック図である。該無線通信システムは、第7の実施形態の無線通信システム(図15参照)と同等である。本実施形態の第3の基地局800の、図16に示す第7の実施形態の第3の基地局710との差異は、制御部802の構成にある。
制御部802は、さらに、ハンドオーバ回数補正部804(ハンドオーバ回数補正手段)を備える。ハンドオーバ回数補正部804は、推定値補正部752がネットワーク通信部350を介してRNC714から取得するハンドオーバ回数を補正する。
図18は、ハンドオーバ回数補正部804におけるハンドオーバ回数補正の処理概念図を示す。図18において、面積S1は、第1の基地局702のセル700と第2の基地局706のセル704とがオーバーラップした領域の面積を示す。面積S2は、上記オーバーラップ領域と第3の基地局800のセル708とがオーバーラップした領域の面積を示す。
ここで、面積S1は、ハンドオーバ総数、すなわち、第1の基地局702および第2の基地局706間でカバーできるハンドオーバ数に相当する値と見なす。この場合、面積S2は、第3の基地局800が起動することによりカバーできるハンドオーバ数に相当する値と見なす。従って、ハンドオーバ回数補正部804は、推定値補正部752がRNC714から取得するハンドオーバ回数に、例えば、面積比(S2/S1)を掛け、該計算結果を第3の基地局800における「補正されたハンドオーバ回数」とする。
推定値補正部752は、この「補正されたハンドオーバ回数」に基づいて、制御部802がトラフィック履歴361から推定した第3の基地局800周辺の現在のトラフィックを補正する。
尚、第3の基地局800は、面積S1および面積S2を、例えば、RNC714から取得する。あるいは、第3の基地局800は、周辺基地局(第1の基地局702および第2の基地局706)の位置情報(例えば、座標情報)や各周辺基地局のセル情報(セル半径情報)等を自らが予め保持し、あるいは、RNC714から取得し、これらの情報から面積S1および面積S2を計算することもできる。
以上説明したように、第8の実施形態では、単なるハンドオーバ回数は、第3の基地局800が起動した際に収容可能となるハンドオーバの数に適切に補正される。すなわち、補正されたハンドオーバ回数の確度はより高いものとなる。従って、そのようなハンドオーバ回数により補正された推定トラフィックの確度も高まることとなり、結果として、第3の基地局800の起動制御の信頼性をより一層向上させることが可能となる。
[第9の実施形態]
図19は、本発明の第9の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。該無線通信システムは、セル700を有する第1の基地局702と、セル700と少なくとも一部がオーバーラップするセル704を有する第2の基地局706とを基本的に備える。上記オーバーラップ領域には、セル708を有する第3の基地局900が設けられる。また、該無線通信システムは、少なくとも1つの移動局712を備える。移動局712は、第1の基地局702、第2の基地局706および第3の基地局900と無線通信を行う。第1の基地局702、第2の基地局706および第3の基地局900は、RNC714によって管理される。セル700とセル704のオーバーラップ領域に複数の移動局が存在する場合、移動局による第1の基地局702と第2の基地局706の間でのハンドオーバ回数が増えることになる。RNC714は、移動局712の、第1の基地局702から第2の基地局706へのハンドオーバ回数、および/または第2の基地局706から第1の基地局702へのハンドオーバ回数を保持する。例えば、RNC714は、単位時間当たりのハンドオーバ回数を保持する。ここで、「ハンドオーバ回数」とは、例えば、一定時間内にハンドオーバを試行した回数、あるいは、ハンドオーバが成功した回数のことを意味する。すなわち、ハンドオーバ回数は、第3の基地局900の現在のトラフィックを反映するリアルタイムなデータである。
図20は、図19に示す無線通信システムを構成する第3の基地局900の構成例を説明するためのブロック図である。第3の基地局900は、ネットワーク通信部350と、RF部352と、アンテナ354と、受信信号処理部356と、送信信号処理部358と、送信電力制御部364と、制御部902とを備える。ここで、制御部902以外の構成要素は、図3に示す第2の実施形態の基地局1の構成要素と同じである。ここで、第3の基地局900におけるアクティブ状態St_11と電波送信停止状態St_12との間の状態遷移制御は、第2の実施形態の基地局1の状態遷移制御とは異なる。これについて以下に説明する。
制御部902は、受信信号処理部356からの情報、例えば、第3の基地局900と接続中の移動局の数が所定の閾値を下回ったか否かに関する情報に基づいて、パイロット信号の送信停止を制御する(換言すれば、第3の基地局900の状態を、アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移させる)。また、制御部902は、ネットワーク通信部350を介してRNC714から、上述のハンドオーバ回数(例えば、第1の基地局702から第2の基地局706へのハンドオーバ成功回数)を取得し、該ハンドオーバ回数に基づいてパイロット信号の送信開始を制御する。例えば、制御部902は、ハンドオーバ回数と所定の閾値とを比較し、ハンドオーバ回数が所定の閾値を上回る場合、第3の基地局900の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。
以上説明したように、第9の実施形態の場合、第1〜第8の実施形態とは異なり、第3の基地局900のセル708とオーバーラップして配置されている第1の基地局702と第2の基地局706との間でのハンドオーバ回数に基づいて、第3の基地局900の状態遷移制御(換言すれば、パイロット信号の送信制御)が実行される。この構成により、例えば、第3の基地局900の過去におけるアクティブ状態St_11の期間が短いことに起因して充分なトラフィック履歴を収集することができず、これにより第3の基地局900周辺の現在のトラフィックを正確に推定することができない場合においても、そのような正確さに欠ける推定値に依存するのではなく、リアルタイムなデータ(すなわち、ハンドオーバ回数)に基づいてパイロット信号の送信開始を制御することが可能となる。よって、第3の基地局900の起動制御の信頼度は向上し、結果にとして、基地局における電力の消費は抑制され、基地局間の電波干渉は回避あるいは抑制される。
[第10の実施形態]
図21は、本発明の第10の実施形態に係る無線通信システムを構成する第3の基地局950の構成例を説明するためのブロック図である。この基地局950の、図20に示す第9の実施形態の第3の基地局900との差異は、制御部952の構成にある。
制御部952は、トラフィック推定部954(トラフィック推定手段)を備える。トラフィック推定部954は、上述のハンドオーバ回数に基づいて、第3の基地局950周辺の現在のトラフィックを推定する。制御部952は、ハンドオーバ回数に基づいて推定された現在のトラフィックと所定の閾値とを比較し、該トラフィックが所定の閾値を上回る場合、第3の基地局950の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。
トラフィック推定部954における第1〜第3のトラフィック推定方法について、以下に説明する。
第1のトラフィック推定方法について説明する。第3の基地局950は、自基地局のトラフィック履歴と、過去のハンドオーバ回数とを保有する。トラフィック推定部954は、過去のハンドオーバ回数と現在のハンドオーバ回数の比を算出し、過去のトラフィックから現在のトラフィックを推定することができる。
図22は、第2のトラフィック推定方法の処理概念図を示す。図22において、面積S3は、第1の基地局702のセル700と第2の基地局706のセル704とがオーバーラップした領域の面積を示す。面積S4は、第3の基地局950のカバーエリアの面積を示す(すなわち、セル708の面積を示す)。
ここで、上記オーバーラップ領域の面積S3は、ハンドオーバ総数、すなわち、第1の基地局702および第2の基地局706間でカバーできるハンドオーバ数に相当する値とみなすことができる。上記オーバーラップ領域の単位面積当たりのトラフィックが、第3の基地局950のカバーエリアの面積S4における単位面積当たりのトラフィックと等しいと仮定すれば、第3の基地局950の起動により収容できるトラフィックは、「(ハンドオーバ総数)*(S4/S3)」として推定することができる。
図23は、第3のトラフィック推定方法の処理概念図を示す。第3の基地局950のカバーエリア(セル708)を、第1の基地局702および第2の基地局706の各基地局が支配的なエリアに分割し、各エリアの面積を重み係数とする。この重み係数を用いて、第1の基地局702および第2の基地局706各々のトラフィックを重み付け加算した値を、第3の基地局950の現在のトラフィックとして推定することもできる。
尚、第3の基地局950は、面積S3および面積S4に関する情報を、例えば、RNC714から取得する。あるいは、第3の基地局950は、周辺基地局(第1の基地局702および第2の基地局706)の位置情報(例えば、座標情報)や各周辺基地局のセル情報(セル半径情報)等を自らが予め保持し、あるいは、RNC714から取得し、これらの情報から面積S3および面積S4を計算することもできる。
また、第1〜第8の実施形態(すなわち、自基地局のトラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する基地局)と、第9および第10の実施形態(すなわち、ハンドオーバ回数に基づいて制御信号の送信を制御する基地局)とを組み合わせることも可能である。例えば、起動制御対象となる基地局が、上記2種類の送信制御機能を搭載し、動作状況に応じてより精度が高い送信制御を選択することもできる。
[変形例]
上説明した第1〜第10の実施形態において、起動制御(制御信号(パイロット信号)の送信制御)を行う基地局の内部における各構成要素の機能配分は、必ずしも上記の各実施形態に記載の機能配分に限定されない。従って、現在の構成要素を任意に分割または統合してもよく、あるいは、構成要素間で機能を移管してもよい。例えば、図3に示す基地局1において、受信信号処理部356と送信信号処理部358とを統合して、例えば、「送受信信号処理部」とすることもできる。すなわち、この「送受信信号処理部」は、受信信号処理部356の機能と、送信信号処理部358の機能とを実行する。すなわち、この「送受信信号処理部」を備える基地局は、図3に示す基地局1と同等の性能を発揮する。繰り返しの説明となるが、上記各実施形態における各基地局の構成要素の機能配分およびそれらの名称は、あくまで一例であり、上記各実施形態に束縛されることなく任意に変更することが可能である。
以上説明した第2〜第10の実施形態において、制御信号としてパイロット信号を用いて説明を行ったが、パイロット信号に限られたわけではなく、セル固有の情報やシステム固有の情報を報知する信号を用いる形態でもよい。
また、以上説明した第1〜第10の実施形態において、基地局とセルは一対一に対応すると説明したが、1つの基地局が複数のセルを有することもできる。その場合、基地局は、セル毎に状態遷移制御を行うことができる。
また、以上説明した第1〜第10の実施形態において、RNC200は、必ずしも必須の構成要素ではない。例えば、起動制御対象としての基地局(例えば、以上説明した基地局1、20、400、500、600、710、800、900、950)や該基地局の周辺の他の基地局の各々が、RNC200の機能を含む構成とすることもできる。その場合、起動制御対象の基地局と上記他の基地局は、所定の通信網(例えば、有線通信網)を介して直接接続される。この場合、例えば、起動制御対象の基地局がアクティブ状態になった際、RNC200に報告する代わりに、直接、上記他の基地局に通知して、測定セルセットの変更を行うこともできる。
また、以上説明した第1〜第10の実施形態において、上記他の基地局が、アクティブ状態となった起動制御対象としての基地局のセルを測定セルセットに追加し、移動局に対してそのセルを測定する指示を行うと説明したが、これらの処理は省略可能である。その場合、移動局が、パイロット信号の受信電力を自律的に測定し、そのセルの制御信号からセルの識別情報を受信するなどして、パイロット受信電力をそのセルの識別番号とともに報告することもできる。
また、以上説明した第1〜第10の実施形態において、各基地局は、専用のハードウェアで制御されると説明した。しかしながら、これらの基地局は、制御プログラムに基づいて図示しないコンピュータ回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))によって制御され、動作するようにすることもできる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年3月25日に出願された日本出願特願2009−073049号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
22、360 記憶部
24 トラフィック履歴生成部
26、362、402、502、750、802、902、952 制御部
28、261 トラフィック履歴
356 受信信号処理部
358 送信信号処理部
364 送信電力制御部
404 周期性検出部
504 周期的起動制御部
602−1〜n 無線通信部
702 第1の基地局
706 第2の基地局
710、800、900、950 第3の基地局
752 推定値補正部
804 ハンドオーバ回数補正部
954 トラフィック推定部
Claims (15)
- 記憶手段と、
自基地局のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴として前記記憶手段に記憶するトラフィック履歴生成手段と、
前記トラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする基地局。 - 前記トラフィック履歴からトラフィック変化の周期性に関する周期性パラメータを作成する周期性検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記周期性パラメータに基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする請求項1記載の基地局。
- 前記基地局が前記制御信号の送信を停止している場合において、所定の周期毎に所定の期間の間、前記制御信号の送信を行う周期的起動制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の基地局。
- 前記基地局が前記周期的起動制御手段により周期的に起動している間、前記トラフィック履歴生成手段は、自基地局のトラフィックを計測し、計測したトラフィックを前記トラフィック履歴として前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3記載の基地局。
- 前記制御手段は、前記基地局と接続中の移動局の数と、前記トラフィック履歴より推定した前記基地局周辺の現在のトラフィックとに基づいて、前記制御信号の送信を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の基地局。
- 前記基地局が前記制御信号を送信している場合において、前記基地局と接続中の移動局の数が所定の閾値以下であっても、前記トラフィック履歴より推定した前記基地局周辺の現在のトラフィックが所定の閾値以上である場合、前記制御手段は、前記制御信号の送信を継続することを特徴とする請求項5項記載の基地局。
- 前記基地局周辺の他の複数の基地局間における移動局のハンドオーバ回数情報または前記基地局のセクタ間のハンドオーバ回数情報を取得し、該ハンドオーバ回数に基づいて、前記制御手段が前記トラフィック履歴から推定したトラフィックを補正する推定値補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の基地局。
- 前記推定値補正手段が取得した前記ハンドオーバ回数を補正するハンドオーバ回数補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の基地局。
- 前記ハンドオーバ回数補正手段は、前記他の複数の基地局間におけるセルオーバーラップ面積情報に基づいて、前記ハンドオーバ回数を補正することを特徴とする請求項8記載の基地局。
- 複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備え、
各無線通信手段は、
前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測し、トラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶するトラフィック履歴生成手段と、
前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする基地局。 - 自基地局のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、
前記トラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する
ことを特徴とする基地局の制御方法。 - 複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備える基地局の制御方法であって、
前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、
前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する
ことを特徴とする基地局の制御方法。 - 自基地局のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて制御信号の送信を制御する処理を、基地局のコンピュータに実行させるための制御プログラム。
- 複数の無線周波数帯域毎に通信処理を実行する複数の無線通信手段を備える基地局のコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
前記各無線通信手段のトラフィックを単位時間毎に計測してトラフィック履歴として所定の記憶手段に記憶し、前記トラフィック履歴に基づいて前記無線通信手段毎に制御信号の送信を制御する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。 - 基地局と通信可能な移動局であって、
前記基地局において、自基地局におけるトラフィックが単位時間毎に計測されてトラフィック履歴として前記基地局の所定の記憶手段に記憶され、前記トラフィック履歴に基づいて前記基地局から送信される制御信号を受信することを特徴とする移動局。
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