JPWO2010087454A1 - キノリン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、メラニン凝集ホルモン受容体拮抗作用を有し、かつ毒性も低い、肥満症等の予防・治療剤として有用な化合物を提供する。本発明は、式(I):(式中、各記号は明細書に記載の通りである。)で示される化合物またはその塩に関する。

Description

本発明は、メラニン凝集ホルモン(以下、MCHと略記することもある)受容体拮抗作用を有し、肥満症等の予防・治療剤として有用なキノリン誘導体に関する。
(発明の背景)
MCHは、視床下部由来のホルモンで、食欲亢進作用を有することが知られている。さらに、MCHノックアウトマウスは日常行動が正常であるにもかかわらず、正常マウスと比べて、摂食量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが報告されている(Nature、396巻、670頁、1998年)。これらのことから、MCH受容体拮抗薬は、優れた食欲抑制薬あるいは抗肥満薬になると期待されている。
MCH受容体拮抗作用を有する化合物としては、以下の化合物が知られている。
1)WO01/21577(特許文献1)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Arは、置換基を有していてもよい環状基を;
Xは、主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;
Yは、結合手または主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;
Arは、4ないし8員非芳香環と縮合していてもよく、さらに置換基を有していてもよい単環式芳香環を;
およびRは、同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、RとRとは、隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよく、Rは、Arとともにスピロ環を形成するか、Rは、隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]
で表される化合物またはその塩を含むメラニン凝集ホルモン拮抗剤が開示されている。
2)WO01/82925(特許文献2)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Arは、置換基を有していてもよい環状基を示し;
XおよびYは、同一または異なって主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを示し;
Arは、置換基を有していてもよい縮合多環式芳香環を示し;
およびRは、同一または異なって水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、RとRとは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、Rは隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよく、Rは隣接する窒素原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含窒素縮合環を形成していてもよい]
で表される化合物またはその塩を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗剤が開示されている。
3)WO01/87834(特許文献3)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Rは、水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい環状基を示し;
Xは、結合手または主鎖の原子数1ないし10のスペーサーを示し;
Yは、主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを示し;
A環は、さらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示し;
B環は、さらに置換基を有していてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を示し;
およびRは、同一または異なって水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示すか、RとRとは、隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、Rは、隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]
で表される化合物またはその塩を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗剤が開示されている。
4)WO03/035624(特許文献4)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Arは、置換基を有していてもよい環状基を示し;
Xは、結合手または主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを示し;
およびRは、同一または異なって水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、
とRとは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく;
Yは、置換基を有していてもよい2価の炭化水素基(COを除く)を示し;
は、水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示し;
環Aおよび環Bは、さらに置換基を有していてもよく、環Bがさらなる置換基を有するときは、該置換基はRと結合して環を形成してもよい]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグが開示されている。
5)WO2004/072018(特許文献5)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Arは置換基を有していてもよい環状基を示し;
Rは水素原子、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、置換基を有していてもよいフェニルまたは置換基を有していてもよいピリジルを示し;
Ra、Ra、RaおよびRaは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、置換基を有していてもよいフェニル、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいピリジル、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ、アミノ、モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、ホルミル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルまたはハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルを示し;
Arは置換基を有していてもよい単環式芳香環を示し;
Yはハロゲン化されていてもよいアルキレン基を示し;
およびRは、(1)同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキルを示すか、(2)RとRとは、隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成するか、(3)RとYとは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成し、Rは水素原子またはC1−6アルキルを示す。ただし、RとRとが隣接する窒素原子とともに形成する含窒素複素環がピペラジンの場合またはRがC1−4アルキルの場合、Arは置換基を有する環状基を示す]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
6)WO2006/118320(特許文献6)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
Arは、置換されていてもよい環を示し;
Aは、主鎖原子数1ないし4のスペーサーを示し;
Bは、結合手、C1−10アルキレン基または酸素原子を示し;
およびRは、独立して水素原子または置換基を示し;
は、置換されていてもよい環状基または置換されていてもよいC1−10アルキル基を示し;
およびRは、独立して水素原子または置換基を示すか、Rは、RまたはBと結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成するか、Rは、Arと結合して置換されていてもよい含窒素縮合複素環を形成する]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
7)特開2008−88120(特許文献7)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
は、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を示し;
は、水素原子、メチル基またはハロゲン原子を示し;
Xは、ヒドロキシ基またはオキソ基で置換されたC4−7炭化水素基を示す]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
8)WO2009/123194(特許文献8)には、式:
Figure 2010087454
[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよい6員環を;
は、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を;
は、水素原子またはC1−6アルキル基を;
は、式:−Y−S(O)m1−R4a(ここで、Yは、結合手またはNHを;m1は、1または2の整数を;R4aは、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)で表される基、あるいは、式:
Figure 2010087454
(ここで、m2、m3、m4、n1、n2およびn3は、独立して、1または2の整数を;R4bは、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)で表される環状基(当該環状基の環部分は、さらに置換されていてもよい)を;
は、さらに置換されていてもよい5または6員の環状基を;
は、結合手またはC1−6アルキレン基を;
は、結合手またはC1−6アルキレン基を示す]で表される化合物またはその塩が開示されている。
WO01/21577号パンフレット WO01/82925号パンフレット WO01/87834号パンフレット WO03/035624号パンフレット WO2004/072018号パンフレット WO2006/118320号パンフレット 特開2008−88120号公報 WO2009/123194号パンフレット
MCH受容体拮抗作用を有し、かつ毒性も低い、肥満症等の予防・治療剤として有用な化合物の開発が切望されている。
本発明者らは、MCH受容体拮抗作用を有し、かつ毒性(特に、創薬において、しばしば問題となる、心毒性(例、human ether−a−go−go related gene(hERG)阻害活性)、ホスホリピドーシス(PLsis)誘発能等)も低い化合物について鋭意検討を行なった結果、以下で説明する化合物(I)が、優れたMCH受容体拮抗作用を有し、かつ従来のMCH受容体拮抗剤と比較して心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能等の毒性も低いことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]式(I):
Figure 2010087454
[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環を;
は、水素原子またはハロゲン原子を;
は、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を;
は、水素原子またはC1−6アルキル基を;および
およびRは、
(1)独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよい5または6員複素環基を示すか、あるいは、
(2)RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換された4ないし6員の含窒素複素環を形成してもよい。
但し、
およびRの一方が水素原子である場合、他方は式:−X−RA1
(式中、
は、結合手またはC1−6アルキレン基を;
A1は、式:−Y−S(O)m1−RB1
(式中、Yは、結合手またはNHを;m1は、1または2の整数を;RB1は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
で表される基、または、式:
Figure 2010087454
(式中、m2、m3、m4、n1、n2およびn3は、独立して、1または2の整数を;RB2は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
で表される環状基(当該環状基の環部分は、さらに置換されていてもよい))
で表される基ではない。]
で表される化合物またはその塩(本明細書中、「化合物(I)」と略記する場合がある);
[2]Rが、水素原子またはフッ素原子である、上記[1]記載の化合物;
[3]Rが、フッ素原子またはメチル基である、上記[1]記載の化合物;
[4]Rが、水素原子またはメチル基である、上記[1]記載の化合物;
[5]Rが、
(a)ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、および5または6員の含酸素複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、または
(b)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基であり;および
が、水素原子である、上記[1]記載の化合物;
[6]RとRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基で置換されていてもよい、上記[1]記載の化合物;
[7]環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはフッ素原子であり;
が、フッ素原子またはメチル基であり;
が、水素原子またはメチル基であり;
が、
(a)ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、および5または6員の含酸素複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、または
(b)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基であり;および
が、水素原子である、上記[1]記載の化合物;
[8]環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはフッ素原子であり;
が、フッ素原子またはメチル基であり;
が、水素原子またはメチル基であり;および
とRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基で置換されていてもよい、上記[1]記載の化合物;
[9]N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩;
[10]N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩;
[11]N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩;
[12]N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩;
[13]N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩;
[14]上記[1]記載の化合物のプロドラッグ;
[15]上記[1]記載の化合物またはそのプロドラッグを含む、医薬;
[16]メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤である、上記[15]記載の医薬;
[17]摂食抑制剤である、上記[15]記載の医薬;
[18]肥満症の予防または治療剤である、上記[15]記載の医薬;
[19]上記[1]記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満症の予防または治療方法;
[20]肥満症の予防または治療剤を製造するための、上記[1]記載の化合物またはそのプロドラッグの使用;
等に関する。
化合物(I)は、高いMCH受容体拮抗作用を有し、かつ従来のMCH受容体拮抗剤と比較して心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能等の毒性も低い。従って、化合物(I)は、安全な肥満症等の予防・治療剤として非常に有用である。
(発明の詳細な説明)
以下、式(I)中の各記号の定義について詳述する。
本明細書中の「ハロゲン原子」は、特に断りのない限り、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
本明細書中の「C1−6アルキル基」は、特に断りのない限り、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等を意味する。
本明細書中の「C3−10シクロアルキル基」は、特に断りのない限り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチル等を意味する。
本明細書中の「C1−6アルコキシ基」は、特に断りのない限り、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等を意味する。なかでも、メトキシ、イソプロポキシが好ましい。
環Aは、さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環を示す。
環Aで示される「さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環」の「テトラヒドロフラン環」は、基−CH−O−に加えて、置換可能な位置に、1ないし4個の置換基を有していてもよく、置換基が2個以上である場合は、各置換基は同一でも異なっていてもよい。このような置換基としては、例えば、
(1)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル);
(2)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基(例、
フェニル、ナフチル);
(3)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);
(4)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピペラジニル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、および
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(6)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基;
(7)(a)ハロゲン原子、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基;
(8)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル);
(9)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
(10)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいチオカルバモイル基;
(11)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいスルファモイル基;
(12)カルボキシ基;
(13)ヒドロキシ基;
(14)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルキル基およびC1−6アルコキシ−カルボニル基から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(f)C6−14アリール基(例、フェニル)、
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)、および
(h)芳香族複素環基(例、チエニル、フリル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
(15)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基(例、エテニルオキシ);
(16)C6−14アリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシ);
(17)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセチルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ);
(18)(a)ハロゲン原子、および
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル);
(19)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル基(例、ピロリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニルカルボニル);
(20)メルカプト基;
(21)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ);
(22)C7−13アラルキルチオ基(例、ベンジルチオ);
(23)C6−14アリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ);
(24)シアノ基;
(25)ニトロ基;
(26)ハロゲン原子;
(27)C1−3アルキレンジオキシ基;
(28)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル基(例、ピラゾリルカルボニル、ピラジニルカルボニル、イソオキサゾリルカルボニル、ピリジルカルボニル、チアゾリルカルボニル);
(29)1ないし3個のC6−14アリール基(例、フェニル)で置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシイミノ基;
(30)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキルオキシ基(好ましくは、シクロプロピルオキシ)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;
(31)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニル基(例、エテニル);
(32)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)で1ないし3個置換されていてもよいC2−6アルキニル基(例、エチニル);
(33)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC7−13アラルキル基(例、ベンジル);
(34)オキソ基;
等が挙げられる。
環Aは、好ましくは、
(1)C1−6アルキル基;
(2)C1−6アルコキシ基;
(3)オキソ基;
等から選ばれる1ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよい、テトラヒドロフラン環である。
環Aは、より好ましくは、テトラヒドロフラン環である。
は、水素原子またはハロゲン原子(例、フッ素原子)を示す。
は、好ましくは、水素原子またはフッ素原子である。
は、水素原子、ハロゲン原子(例、フッ素原子)またはC1−6アルキル基(例、メチル基)を示す。
は、好ましくは、フッ素原子またはメチル基である。
は、水素原子またはC1−6アルキル基(例、メチル基)を示す。
は、好ましくは、水素原子またはメチル基である。
およびRは、
(1)独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよい5または6員複素環基を示すか、あるいは、
(2)RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換された4ないし6員の含窒素複素環を形成してもよい。
但し、前記RおよびRは、RおよびRの一方が水素原子である場合、他方は式:−X−RA1
[ここで、
は、結合手またはC1−6アルキレン基を;
A1は、式:−Y−S(O)m1−RB1
(式中、Yは、結合手またはNHを;m1は、1または2の整数を;RB1は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
で表される基、または、式:
Figure 2010087454
(式中、m2、m3、m4、n1、n2およびn3は、独立して、1または2の整数を;RB2は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
で表される環状基(該環状基の環部分は、さらに置換されていてもよい)]
で表される基ではない。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」の「C1−6アルキル基」は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル等である。より好ましくは、メチル、イソブチル等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」の「C1−6アルキル基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、環Aで示される「さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環」の「テトラヒドロフラン環」が有していてもよい置換基として例示した(1)〜(29)と同様のものが挙げられる。置換基が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」の置換基は、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−10シクロアルキル基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基等である。より好ましくは、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、5または6員の含酸素複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)である。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」の置換基としての「5または6員の含酸素複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の酸素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含んでいてもよい5または6員の含酸素複素環基が挙げられる。
該「5または6員の含酸素複素環基」の具体例としては、例えば、フリル(例、2−フリル、3−フリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、テトラヒドロフリル(例、2−テトラヒドロフリル、3−テトラヒドロフリル)、ピラニル(例、2H−ピラニル)、テトラヒドロピラニル(例、4−テトラヒドロピラニル)、モルホリニル(例、モルホリノ)、オキサゾリニル(例、2,5−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル)、オキサゾリジニル(例、オキサゾリジン−3−イル)、ジヒドロオキサジアゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)等が挙げられる。より好ましくは、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子);
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ);
(4)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル);
(5)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル);
(6)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(7)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基;
等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC1−6アルキル基」は、より好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子);
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ);
(4)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル);
(5)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル);
等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」としては、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル等である。より好ましくは、シクロヘキシル等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」の置換基としては、環Aで示される「さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環」の「テトラヒドロフラン環」が有していてもよい置換基と同様のものが挙げられる。該「C3−10シクロアルキル基」の置換基としては、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基等である。より好ましくは、ヒドロキシ基、メチル基等である。
該「C1−6シクロアルキル基」は、置換可能な位置に、1ないし5個、好ましくは、1ないし3個、より好ましくは1または2個の置換基を有していてもよく、置換基が2個以上である場合は、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
またはRで示される「置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基」は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子);
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ);
(4)C1−6アルキル基(例、メチル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(6)オキソ基;
等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)等である。
またはRで示される「置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基」は、より好ましくは、
(1)ヒドロキシ基;
(2)C1−6アルキル基(例、メチル);
等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)等である。
またはRで示される「置換されていてもよい5または6員複素環基」の「5または6員複素環基」としては、5または6員の芳香族複素環基、5または6員の非芳香族複素環基等が挙げられる。
「5または6員の芳香族複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子(該硫黄原子は酸化されていてもよい)および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する、5または6員の芳香族複素環基等が挙げられる。
5または6員の芳香族複素環基の具体例としては、例えば、フリル(例、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、イソチアゾリル(例、4−イソチアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジアゾリル(例、1,3,4−チアジアゾール−2−イル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、トリアジニル(例、1,2,4−トリアジン−1−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,3,5−トリアジン−1−イル)等が挙げられる。
「5または6員の非芳香族複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子(該硫黄原子は酸化されていてもよい)および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する、5または6員の非芳香族複素環基等が挙げられる。
5または6員の非芳香族複素環基の具体例としては、例えば、テトラヒドロフリル(例、2−テトラヒドロフリル)、ジヒドロピロリル(例、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)、ピロリジニル(例、1−ピロリジニル)、1,1−ジオキシドテトラヒドロチエニル(例、1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)、ピペリジニル(例、ピペリジノ)、モルホリニル(例、モルホリノ)、チオモルホリニル(例、チオモルホリノ)、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(例、1,1−ジオキシドチオモルホリノ)、ピペラジニル(例、1−ピペラジニル)、ヘキサメチレンイミニル(例、ヘキサメチレンイミン−1−イル)、オキサゾリニル(例、2,5−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル)、チアゾリニル(例、2,5−ジヒドロチアゾール−3−イル、3,4−ジヒドロチアゾール−3−イル)、イミダゾリニル(例、2−イミダゾリン−3−イル)、オキサゾリジニル(例、オキサゾリジン−3−イル)、チアゾリジニル(例、チアゾリジン−3−イル)、イミダゾリジニル(例、イミダゾリジン−3−イル)、ジオキソリル(例、1,3−ジオキソール−4−イル)、ジオキソラニル(例、1,3−ジオキソラン−4−イル)、ジヒドロオキサジアゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)、チオキソオキサゾリジニル(例、2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)、テトラヒドロピラニル(例、4−テトラヒドロピラニル)、テトラヒドロチオピラニル(例、4−テトラヒドロチオピラニル)、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニル(例、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラン−4−イル)、ピラゾリニル(例、ピラゾリン−3−イル)、ピラゾリジニル(例、ピラゾリジン−1−イル)、オキソテトラヒドロピリダジニル(例、3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−4−イル)等が挙げられる。
またはRで示される「置換されていてもよい5または6員複素環基」の「5または6員複素環基」は、好ましくは、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル等である。
またはRで示される「置換されていてもよい5または6員複素環基」の「5または6員複素環基」の置換基としては、環Aで示される「さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環」の「テトラヒドロフラン環」が有していてもよい置換基と同様のものが挙げられる。該「5または6員複素環基」の置換基としては、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基等である。より好ましくは、ヒドロキシ基、メチル基等である。
該「5または6員複素環基」は、置換可能な位置に、1ないし5個(好ましくは、1または2個)の置換基を有していてもよく、置換基が2個以上である場合は、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
またはRで示される「置換されていてもよい5または6員複素環基」は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルキル基(例、メチル);
(4)C1−6アルコキシ基;
等から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)等である。
またはRで示される「置換されていてもよい5または6員複素環基」は、より好ましくは、5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)等である。
およびRが隣接する窒素原子と一緒になって形成する「置換された4ないし6員の含窒素複素環」の「4ないし6員の含窒素複素環」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含んでいてもよい4ないし6員の含窒素複素環が挙げられる。
該「4ないし6員の含窒素複素環」の具体例としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、トリアゾリン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、アゼピン、ジヒドロピロール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロイミダゾール、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロピリジン等が挙げられる。好ましくは、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン等である。
およびRが隣接する窒素原子と一緒になって形成する「置換された4ないし6員の含窒素複素環」の「4ないし6員の含窒素複素環」の置換基としては、環Aで示される「さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環」の「テトラヒドロフラン環」が有していてもよい置換基と同様のものが挙げられる。該「4ないし6員の含窒素複素環」の置換基としては、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基等である。より好ましくは、ヒドロキシ基、メチル基等である。
該「4ないし6員の含窒素複素環」は、置換可能な位置に、1ないし5個(好ましくは、1または2個)の置換基を有し、置換基が2個以上である場合は、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
およびRが隣接する窒素原子と一緒になって形成する「置換された4ないし6員の含窒素複素環」は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルキル基(例、メチル);
(4)C1−6アルコキシ基;
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(6)オキソ基;
等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換された、4ないし6員含窒素複素環(例、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン)等である。
およびRが隣接する窒素原子と一緒になって形成する「置換された4ないし6員の含窒素複素環」は、より好ましくは、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環(好ましくは、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環(例、ピペリジン))であって、該含窒素複素環がC1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい含窒素複素環等である。
およびRは、好ましくは、
1)RおよびRが、独立して、
(1)水素原子、
(2)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、
(e)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)、
(f)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(3)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)C1−6アルキル基(例、メチル)、
(e)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(f)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、
(4)(a)ハロゲン原子、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルキル基(例、メチル)、および
(d)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)等であるか、あるいは、
2)RおよびRが隣接する窒素原子と一緒になって、
(1)ハロゲン原子、
(2)ヒドロキシ基、
(3)C1−6アルキル基(例、メチル)、
(4)C1−6アルコキシ基、
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(6)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換された、4ないし6員含窒素複素環(例、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン)等を形成する。
およびRは、より好ましくは、
1)RおよびRが、独立して、
(1)水素原子、
(2)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、および
(e)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(3)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、
(4)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)等であるか、あるいは、
2)RおよびRが隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環(好ましくは、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環(例、ピペリジン))であって、該含窒素複素環がC1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい含窒素複素環等を形成する。
また、RおよびRは、さらに好ましくは、
が、
(1)(i)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(ii)ヒドロキシ基、
(iii)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(iv)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、および
(v)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(2)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、または
(3)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
であり;および
が、水素原子である。
およびRは、特に好ましくは、
が、
(1)(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、および
(c)5または6員の含酸素複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、または
(2)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)であり;および
が、水素原子である。
また、RおよびRの別のさらに好ましい態様としては、
とRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環(好ましくは、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環(例、ピペリジン))を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよいものが挙げられる。
化合物(I)としては、以下の化合物が好ましい。
[化合物A1]
環Aが、
(1)C1−6アルキル基、
(2)C1−6アルコキシ基、および
(3)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはハロゲン原子であり;
が、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基であり;
が、水素原子またはC1−6アルキル基であり;および
およびRが、
1)独立して、
(1)水素原子、
(2)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、
(e)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)、
(f)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(3)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)C1−6アルキル基(例、メチル)、
(e)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(f)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、
(4)(a)ハロゲン原子、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルキル基(例、メチル)、および
(d)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)であるか、あるいは、
2)RおよびRが隣接する窒素原子と一緒になって、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルキル基(例、メチル);
(4)C1−6アルコキシ基;
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(6)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換された、4ないし6員含窒素複素環(例、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン)を形成する;
化合物(I)。
[化合物A2]
環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはハロゲン原子であり;
が、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基であり;
が、水素原子またはC1−6アルキル基であり;および
およびRが、
1)独立して、
(1)水素原子、
(2)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、
(e)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)、
(f)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(3)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)C1−6アルキル基(例、メチル)、
(e)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(iii)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(iv)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(v)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(f)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、
(4)(a)ハロゲン原子、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルキル基(例、メチル)、および
(d)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)であるか、あるいは、
2)RおよびRが隣接する窒素原子と一緒になって、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)C1−6アルキル基(例、メチル);
(4)C1−6アルコキシ基;
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(6)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換された、4ないし6員含窒素複素環(例、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン)を形成する;
化合物(I)。
[化合物A3]
環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはハロゲン原子であり;
が、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基であり;
が、水素原子またはC1−6アルキル基であり;および
およびRが、
1)独立して、
(1)水素原子
(2)(a)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(d)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、および
(e)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(3)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、
(4)5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)であるか、あるいは、
2)RおよびRが隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環(例、ピペリジン)であって、該含窒素複素環がC1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい含窒素複素環を形成する;
化合物(I)。
[化合物B1]
環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはフッ素原子であり;
が、フッ素原子またはメチル基であり;
が、水素原子またはメチル基であり;
が、
(1)(i)ハロゲン原子(例、フッ素原子)、
(ii)ヒドロキシ基、
(iii)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、
(iv)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)、および
(v)C1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい4ないし6員の含酸素複素環基(例、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、
(2)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)、または
(3)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
であり;および
が、水素原子である;
化合物(I)。
[化合物C1]
環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはフッ素原子であり;
が、フッ素原子またはメチル基であり;
が、水素原子またはメチル基であり;
が、
(1)(i)ヒドロキシ基、
(ii)C1−6アルコキシ基(例、メトキシ、イソプロポキシ)、および
(iii)5または6員の含酸素複素環基(例、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル)、または
(2)(i)ヒドロキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基(例、メチル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル)
であり;および
が、水素原子である;
化合物(I)。
[化合物C2]
環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
が、水素原子またはフッ素原子であり;
が、フッ素原子またはメチル基(好ましくは、メチル基)であり;
が、水素原子またはメチル基(好ましくは、水素原子)であり;および
とRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環(例、ピペリジン)を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基(例、メチル)で置換されていてもよい;
化合物(I)。
[化合物D]
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(エチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[3−({[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(5−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−2−イル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[2−(1−メチルエトキシ)エチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−1−イル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−{8−メチル−3−[(プロピルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[3−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[3−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[2−(1−メチルエトキシ)エチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(cis−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(1−エチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(1R)−1−メチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(1S)−1−メチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(シクロブチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−[8−メチル−3−({[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミドまたはその塩。
2−フルオロ−N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−2−フルオロ−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
2−フルオロ−N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
2−フルオロ−N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
2−フルオロ−N−{8−メチル−3−[(プロピルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
[化合物E]
N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
化合物(I)が塩である場合、このような塩としては、例えば、無機塩基との塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性、酸性アミノ酸との塩等が挙げられる。
無機塩基との塩の好適な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩等が挙げられる。
有機塩基との塩の好適な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン等との塩が挙げられる。
無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩が挙げられる。
有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、アルギニン、リジン、オルニチン等との塩が挙げられる。
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。
これらの塩のなかでも、薬学的に許容し得る塩が好ましい。
化合物(I)は、無水物(非水和物)、水和物のいずれであってもよい。また、化合物(I)は、無溶媒和物、溶媒和物のいずれであってもよい。
さらに、化合物(I)は、同位元素(例、H、14C、35S、125I)で標識されていてもよい。
さらに、HをH(D)に変換した重水素変換体も、化合物(I)に包含される。
化合物(I)は、薬学的に許容され得る共結晶または共結晶塩であってもよい。ここで、共結晶または共結晶塩とは、各々が異なる物理的特性(例えば、構造、融点、融解熱、吸湿性、溶解性および安定性等)を持つ、室温で二種またはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味する。共結晶または共結晶塩は、自体公知の共結晶化法に従い製造することができる。
化合物(I)が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これらも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得ることができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も化合物(I)に包含される。
該光学異性体は、自体公知の方法(例えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマー法)により製造することができる。
1)分別再結晶法
ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシン)との塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る方法。
2)キラルカラム法
ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラルカラム)にかけて分離する方法。例えば、液体クロマトグラフィーの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エタノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミン)を単独あるいは混合した溶液として展開させることにより、光学異性体を分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用して分離する。
3)ジアステレオマー法
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によってジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法)などを経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内にヒドロキシ基、または1級もしくは2級アミノ基を有する場合、該化合物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ酢酸)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアステレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボキシル基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコールとを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体に変換される。
化合物(I)のプロドラッグとは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。
化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化またはりん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化またはtert−ブチル化された化合物);化合物(I)のヒドロキシ基がアシル化、アルキル化、りん酸化またはほう酸化された化合物(例、化合物(I)のヒドロキシ基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化またはジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物);化合物(I)のカルボキシル基がエステル化またはアミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化またはメチルアミド化された化合物)等が挙げられる。
これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
化合物(I)は、以下に詳述する[製造法1−1]ないし[製造法3−1]、あるいはこれに準ずる方法によって製造することができる。
なお、原料化合物として用いられる化合物は、それぞれ塩として用いてもよい。このような塩としては、前記した化合物(I)の塩として例示したものなどが用いられる。
下記の[製造法1−1]ないし[製造法3−1]において、アルキル化反応、加水分解反応、アミノ化反応、エステル化反応、アミド化反応、エステル化反応、エーテル化反応、酸化反応、還元反応などを行う場合、これらの反応は、自体公知の方法にしたがって行われる。このような方法としては、例えば、オーガニック ファンクショナル グループ プレパレーションズ(Organic Functional Group Preparations)第2版、アカデミックプレス社(Academic Press, Inc.)1989年刊;コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーション(Comprehensive Organic Transformations)VCH Publishers Inc.,1989年刊等に記載の方法等が挙げられる。
下記の製造法において、「室温」とは15〜30℃を示す。
以下、各反応で用いられる溶媒について説明する。
「アルコール系溶媒」としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等が挙げられる。
「エステル系溶媒」としては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸tert−ブチル等が挙げられる。
「エーテル系溶媒」としては、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等が挙げられる。
「ハロゲン化炭化水素系溶媒」としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等が挙げられる。
「芳香族系溶媒」としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン等が挙げられる。
「ニトリル系溶媒」としては、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。
「アミド系溶媒」としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、1−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が挙げられる。
「ケトン系溶媒」としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
「スルホキシド系溶媒」としては、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)等が挙げられる。
「有機酸系溶媒」としては、例えば、ギ酸、酢酸等が挙げられる。
[製造法1−1]
化合物(I)は、例えば、下記の反応式1に示す化合物(II)と化合物(III)の還元的アミノ化反応によって製造することができる。
(反応式1)
Figure 2010087454
[式中の記号は前記と同意義を示す]
即ち、化合物(II)と、化合物(II)に対し1当量ないし50当量(好ましくは1.2当量ないし5当量)の化合物(III)とを、不活性溶媒中、還元剤と反応させることにより化合物(I)を得ることができる。
不活性溶媒としては、例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶媒、有機酸系溶媒などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、メタノール、エタノール、DMF、DMA、NMP、酢酸などが好ましい。
還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどが用いられる。還元剤の使用量は、化合物(II)に対し、通常1当量ないし20当量、好ましくは1当量ないし5当量である。
反応温度は、通常−20℃ないし150℃、好ましくは0℃ないし60℃である。反応時間は、通常5分間ないし40時間、好ましくは1時間ないし24時間である。
また、本反応は、酸の存在下に行うこともできる。用いられる酸としては、例えば、酢酸、メタンスルホン酸などの有機酸;塩酸、硫酸などの無機酸;四塩化チタン、チタンイソプロポキシドなどのルイス酸が挙げられる。酸の使用量は、有機酸やルイス酸の場合、化合物(II)に対し、通常0.01当量ないし100当量、無機酸の場合、化合物(II)に対し、通常0.01当量ないし10当量である。また、有機酸を用いる場合には、過剰量の有機酸を反応溶媒として用いてもよい。
化合物(III)は、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(II)は、以下の[製造法2−1]に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、以下の化合物(IIa)から自体公知の酸化反応によって製造することができる。
[製造法1−2]
化合物(I)は、例えば、下記の反応式2に示す化合物(IV)と化合物(III)のアミノ化反応によっても製造することができる。
(反応式2)
Figure 2010087454
[式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記と同意義を示す]
Lで示される「脱離基」としては、例えば、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ)、置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ、ヒドロキシなどが挙げられる。
該「脱離基」は、好ましくは、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素)、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどである。
本反応は、通常不活性溶媒中で行われる。
「不活性溶媒」としては、例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶媒、水などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセトニトリル、DMF、DMA、NMP、アセトン、エタノール、ピリジンなどが好ましい。
化合物(III)の使用量は、化合物(IV)に対し、通常、1当量ないし100当量である。また、過剰量の化合物(III)を反応溶媒として用いてもよい。
反応温度は、通常約−20℃ないし200℃、好ましくは室温ないし100℃である。反応時間は、例えば約0.5時間ないし1日である。
本反応は、必要に応じ、塩基の共存下に行ってもよい。
該「塩基」としては、例えば、
1)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のアミド類(例、リチウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のC1−6アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシド)などの強塩基;
2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム)、アルカリ金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム)などの無機塩基;
3)アミン類(例、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン))、塩基性複素環化合物(例、ピリジン、イミダゾール、2,6−ルチジン)などの有機塩基;
などが挙げられる。
上記した塩基のなかでも、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどが好ましい。
塩基の使用量は、化合物(IV)に対し、通常、0.1当量ないし100当量、好ましくは1当量ないし10当量である。
化合物(IV)は、以下の[製造法2−2]または[製造法2−3]に記載の方法、あるいはそれに準ずる方法に従って製造することができる。
[製造法2−1]
化合物(II)のRが水素である化合物(IIa)は、例えば、下記の反応式3に示す方法で製造することができる。
(反応式3)
Figure 2010087454
[式中、Xはテトラヒドロフルオロホウ酸アニオン等の対アニオンを、その他の記号は前記と同意義を示す]
化合物(V)を、例えば、塩化オキサリルや塩化チオニルなどのハロゲン化剤と反応させてカルボン酸ハロゲン化物である化合物(Va)へと変換し、次にトリエチルアミンなどの塩基の存在下に化合物(VI)と反応させて、化合物(VIa)を得る。また、化合物(V)を直接化合物(VI)に、例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩のようなカルボジイミド誘導体などの縮合剤と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールや4−ジメチルアミノピリジンなどの添加剤の存在下に反応させることでも、化合物(VIa)を得ることができる。
化合物(VIa)のニトロ基を接触水素添加、もしくは、鉄や塩化スズなどの還元剤を用いて還元することにより、化合物(VIb)へと変換する。
続いて、例えば、1−ブタノール中、モルホリン存在下に化合物(VIb)と化合物(VII)とを80℃で終夜反応させることにより、化合物(IIa)を得ることができる。
化合物(V)は、自体公知の方法、または後述の[製造法3−1]に従って製造することができる。
化合物(VI)は、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(VII)は、自体公知の方法、例えば、Synthesis,641−645(1988)に記載された方法などで調製することができる。
[製造法2−2]
化合物(IV)のRが水素である化合物(IVa)は、例えば、下記の反応式4に示す方法で製造することができる。
(反応式4)
Figure 2010087454
[式中の記号は前記と同意義を示す]
化合物(IIa)を、例えば、水素化ホウ素ナトリウムや水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤と反応させることで、化合物(VIII)を得る。
次に、化合物(VIII)に、例えば、ハロゲン化剤やスルホニル化剤などを反応させることで、化合物(IVa)を得る。ここで、化合物(VIII)に、例えば、塩化チオニルや三臭化りんなどのハロゲン化剤と反応させることで、Lがハロゲン原子の化合物(IVa)を得る。また、化合物(VIII)に、例えば、トリエチルアミンなどの塩基存在下に、メタンスルホニルクロリドやp−トルエンスルホニルクロリドなどのスルホニル化剤を反応させることで、Lがスルホニルオキシ(例、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ、置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ)の化合物(IVa)を得ることができる。
[製造法2−3]
化合物(IV)のRがC1−6アルキル基である化合物(IVb)は、例えば、下記の反応式5に示す方法で製造することができる。
(反応式5)
Figure 2010087454
[式中、RはC1−6アルキル基を、その他の記号は前記と同意義を示す]
化合物(IIa)を、例えば、臭化メチルマグネシウムなどのグリニャール試薬や、アルキルリチウムなどのアルキル化剤と反応させることで、化合物(VIIIa)を得る。
次に、化合物(VIIIa)に、例えば、ハロゲン化剤やスルホニル化剤などを反応させることで、化合物(IVb)を得る。ここで、化合物(VIIIa)に、例えば、塩化チオニルや三臭化りんなどのハロゲン化剤を反応させて、Lがハロゲン原子の化合物(IVb)を得る。また、化合物(VIIIa)に、例えば、トリエチルアミンなどの塩基存在下に、メタンスルホニルクロリドやp−トルエンスルホニルクロリドなどのスルホニル化剤を反応させることで、Lがスルホニルオキシ(例、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ、置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ)の化合物(IVb)を得ることができる。
[製造法3−1]
化合物(V)は、例えば、下記の反応式6に示す方法で製造することができる。
(反応式6)
Figure 2010087454
[式中、RとRはC1−6アルキル基を、その他の記号は前記と同意義を示す]
化合物(IX)を常法のエステル化反応により化合物(IXa)へと変換し、続いて、例えば、水素化ホウ素ナトリウムや水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤と反応させることで、化合物(IXb)を得る。また、化合物(IX)を、例えば、水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤と直接反応させることでも、化合物(IXb)を得ることができる。
次に、その化合物(IXb)と化合物(X)を原料とし、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルとトリフェニルホスフィンを用いる光延反応などのエーテル化反応を行うことによって、化合物(Vb)を得る。
そのエステル化合物(Vb)に常法の加水分解反応を行うことにより、化合物(V)を得ることができる。
化合物(IX)および化合物(X)は、自体公知の方法に従って製造することができる。
かくして得られた化合物(I)において、分子内の官能基は、自体公知の化学反応を組み合わせることにより目的の官能基に変換することもできる。該化学反応の例としては、酸化反応、還元反応、アルキル化反応、加水分解反応、アミノ化反応、アミド化反応、エステル化反応、アリールカップリング反応、脱保護反応などが挙げられる。
上記製造法において、原料化合物が置換基としてアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、カルボニル基またはメルカプト基を有する場合、これらの基にペプチド化学等で一般的に用いられるような保護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
アミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル基、C1−6アルキル−カルボニル基(例、アセチル、プロピオニル)、C1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、ベンゾイル基、C7−10アラルキル−カルボニル基(例、ベンジルカルボニル)、C7−14アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル)、トリチル基、フタロイル基、N,N−ジメチルアミノメチレン基、置換シリル基(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル基(例、1−アリル)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子、C1−6アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
カルボキシル基の保護基としては、例えば、C1−6アルキル基、C7−10アラルキル基(例、ベンジル)、フェニル基、トリチル基、置換シリル基(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル基(例、1−アリル)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子、C1−6アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、C1−6アルキル基、フェニル基、トリチル基、C7−10アラルキル基(例、ベンジル)、ホルミル基、C1−6アルキル−カルボニル基、ベンゾイル基、C7−10アラルキル−カルボニル基(例、ベンジルカルボニル)、2−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基、置換シリル基(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル基(例、1−アリル)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基またはニトロ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
カルボニル基の保護基としては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジオキサン)、非環状アセタール(例、ジ−C1−6アルキル−アセタール)等が挙げられる。
メルカプト基の保護基としては、例えば、C1−6アルキル基、フェニル基、トリチル基、C7−10アラルキル基(例、ベンジル)、C1−6アルキル−カルボニル基、ベンゾイル基、C7−10アラルキル−カルボニル基(例、ベンジルカルボニル)、C1−6アルコキシ−カルボニル基、C6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル)、C7−14アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル)、2−テトラヒドロピラニル基、C1−6アルキルアミノ−カルボニル基(例、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基またはニトロ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
化合物(I)は、公知の手段、例えば、溶媒抽出、液性変換、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単離精製することができる。また、化合物(I)の原料化合物またはその塩は、前記と同様の公知の手段などによって単離精製することができるが、単離することなくそのまま反応混合物として原料として次の工程に供されてもよい。
化合物(I)およびそのプロドラッグ(以下、本発明化合物と略記することがある)は、優れたMCH受容体拮抗作用を有するため、MCHに起因する疾患の予防・治療剤として有用である。
また、本発明化合物は、毒性(例えば、心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能、急性毒性、慢性毒性、遺伝毒性、生殖毒性、薬物相互作用、癌原性、光毒性)も低い。
さらに、本発明化合物は、経口吸収性に優れている。
さらに、本発明化合物は、脳内移行性に優れている。
したがって、本発明化合物は、哺乳動物(例、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、サル、ヒト)に対し、MCHに起因する疾患の予防・治療剤等として安全に投与される。
ここで、MCHに起因する疾患としては、例えば、肥満症(例、悪性肥満細胞(malignant mastocytosis)、外因性肥満(exogenous obesity)、過インシュリン性肥満症(hyperinsulinar obesity)、過血漿性肥満(hyperplasmic obesity)、下垂体性肥満(hypophyseal adiposity)、減血漿性肥満症(hypoplasmic obesity)、甲状腺機能低下肥満症(hypothyroid obesity)、視床下部性肥満(hypothalamic obesity)、症候性肥満症(symptomatic obesity)、小児肥満(infantile obesity)、上半身肥満(upper body obesity)、食事性肥満症(alimentary obesity)、性機能低下性肥満(hypogonadal obesity)、全身性肥満細胞症(systemic mastocytosis)、単純性肥満(simple obesity)、中心性肥満(central obesity)等)、摂食亢進症(hyperphagia)、情動障害、性機能障害、うつ病、不安症等が挙げられる。
本発明化合物は、糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、肥満型糖尿病、境界型糖尿病)、耐糖能不全(IGT(Impaired Glucose Tolerance))、糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症)、高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、食後高脂血症)、動脈硬化症、膝関節炎、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の予防・治療薬としても有用である。
さらに、本発明化合物は、摂食抑制薬としても有用である。
本発明化合物は、食事療法(例、糖尿病の食事療法)、運動療法と併用することもできる。
さらに、本発明化合物は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH(non-alcoholic steatohepatitis))、非アルコール性脂肪肝(NAFLD(non-alcoholic fatty liver disease))の予防・治療薬としても有用である。
また、本発明化合物は、メラニンまたはメラノサイトの異常に基づく色素異常症の予防または治療に用いることができる。ここで、色素異常症としては、色素増強、色素減少等が挙げられる。色素増強としては、抗癌剤等に起因する薬剤性色素沈着;内分泌・代謝障害疾患(例、Addison病)、遺伝性疾患、慢性肝障害、腎不全、黒色表皮種、全身性強皮症等の疾患に伴う色素沈着および色素失調症等が挙げられる。また、色素減少としては、フェニルケトン尿症、全身性または限局性白皮症、結節性硬化症に伴う葉状白斑または尋常性白斑;全身性強皮症に伴う色素脱失等が挙げられる。
本発明化合物は、しみ、そばかす、日焼け等による色素沈着症の予防または治療;さらには、美容上の目的による色素増強または色素減弱にも用いることができる。
本発明化合物は、そのままあるいは薬理学的に許容される担体とともに、自体公知の手段、例えば、日本薬局方に記載の方法に従って製剤化することによって、医薬組成物として用いられる。
ここで、薬理学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質、例えば、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤が挙げられる。また、製剤化の際に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等の添加物を用いることもできる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカが挙げられる。
結合剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)が挙げられる。
溶剤としては、例えば、注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油が挙げられる。
溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムが挙げられる。
懸濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールが挙げられる。
緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコールが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸が挙げられる。
着色剤としては、例えば、水溶性食用タール色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5号、食用青色1号および2号等の食用色素)、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニウム塩)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラ)が挙げられる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアが挙げられる。
吸着剤としては、例えば、有孔デンプン、ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトRE)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(商品名:ノイシリン)、軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア)が挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、プロピレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ジエチレングリコールモノラウレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルが挙げられる。
前記医薬組成物の剤型としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠、舌下錠、口腔内崩壊錠、バッカル錠等を含む)、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤を含む)、トローチ剤、シロップ剤、液剤、乳剤、懸濁剤、放出制御製剤(例、速放性製剤、徐放性製剤、徐放性マイクロカプセル)、エアゾール剤、フィルム剤(例、口腔内崩壊フィルム、口腔粘膜貼付フィルム)、注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤)、点滴剤、経皮吸収型製剤、軟膏剤、ローション剤、貼付剤、坐剤(例、肛門坐剤、膣坐剤)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤等として、経口的または非経口的(例、静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、鼻腔内、皮内、点眼、脳内、直腸内、膣内、腹腔内、腫瘍内部、腫瘍の近位等への投与および直接的な病巣への投与)に安全に投与することができる。
なお、医薬組成物中の本発明化合物の含有量は、例えば、医薬組成物全体の約0.1ないし100重量%である。
本発明化合物の投与量は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択される。
例えば、本発明化合物を、肥満症の成人患者(体重約60kg)に経口投与する場合の1日当たりの投与量は、約0.1ないし約500mg、好ましくは約1ないし約100mg、さらに好ましくは約5ないし約100mgであり、この量を1日1ないし数回(例、1〜3回)に分けて投与することができる。
本発明化合物は、例えば、本発明化合物の作用(肥満症、糖尿病、うつ病、不安症等の治療効果)の増強、本発明化合物の使用量の低減等を目的として、また、合併症の予防・治療と生命予後改善を目的として、本発明化合物に悪影響を及ぼさない併用用薬剤と併用することができる。このような併用用薬剤としては、例えば、「糖尿病治療薬」、「糖尿病合併症治療薬」、「抗肥満薬」、「高血圧治療薬」、「高脂血症治療薬」、「抗動脈硬化薬」、「抗血栓薬」、「利尿剤」、「関節炎治療薬」、「抗不安薬」、「抗うつ薬」、「精神神経用剤」、「睡眠導入薬」等が挙げられる。これらの併用薬剤は低分子化合物であってもよく、また高分子の蛋白、ポリペプチド、抗体あるいはワクチンなどでもよい。またこれらの併用用薬剤は、2種以上を適宜の割合で組合せて用いてもよい。
上記「糖尿病治療薬」としては、例えば、インスリン製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インスリン製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミンインスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導体(例、INS-1)、経口インスリン製剤)、インスリン抵抗性改善剤(例、ピオグリタゾンまたはその塩(好ましくは、塩酸塩)、ロシグリタゾンまたはその塩(好ましくは、マレイン酸塩)、メタグリダセン(Metaglidasen)、AMG-131、バラグリタゾン(Balaglitazone)、MBX-2044、リボグリタゾン(Rivoglitazone)、アレグリタザール(Aleglitazar)、チグリタザール(Chiglitazar)、ロベグリタゾン(Lobeglitazone)、PLX-204、PN-2034、GFT-505、THR-0921、WO2007/013694、WO2007/018314、WO2008/093639またはWO2008/099794記載の化合物)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート)、ビグアナイド剤(例、メトホルミン、ブホルミンまたはそれらの塩(例、塩酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩))、インスリン分泌促進剤(例、スルホニルウレア剤(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、グリブゾール)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物)、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、アログリプチン(Alogliptin)またはその塩(好ましくは、安息香酸塩)、ヴィルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、サクサグリプチン(Saxagliptin)、BI1356、GRC8200、MP-513、PF-00734200、PHX1149、SK-0403、ALS2-0426、TA-6666、TS-021、KRP-104、2-[[6-[(3R)-3-アミノ-1-ピペリジニル]-3,4-ジヒドロ-3-メチル-2,4-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]メチル]-4-フルオロベンゾニトリルまたはその塩)、β3アゴニスト(例、N-5984)、GPR40アゴニスト(例、WO2004/041266、WO2004/106276、WO2005/063729、WO2005/063725、WO2005/087710、WO2005/095338、WO2007/013689またはWO2008/001931記載の化合物)、GLP-1受容体アゴニスト(例、GLP-1、GLP-1MR剤、リラグルチド(Liraglutide)、エキセナチド(Exenatide)、AVE-0010、BIM-51077、Aib(8,35)hGLP-1(7,37)NH2、CJC-1131、Albiglutide)、アミリンアゴニスト(例、プラムリンチド)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸ナトリウム)、糖新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース-6-ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤、FBPase阻害薬)、SGLT2(sodium-glucose cotransporter 2)阻害剤(例、Depagliflozin、AVE2268、TS-033、YM543、TA-7284、Remogliflozin、ASP1941)、SGLT1阻害薬、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例、BVT-3498、INCB-13739)、アジポネクチンまたはその作動薬、IKK阻害薬(例、AS-2868)、レプチン抵抗性改善薬、ソマトスタチン受容体作動薬、グルコキナーゼ活性化薬(例、Piragliatin、AZD1656、AZD6370、TTP-355、WO2006/112549、WO2007/028135、WO2008/047821、WO2008/050821、WO2008/136428またはWO2008/156757記載の化合物)、GIP(Glucose-dependent insulinotropic peptide)、GPR119アゴニスト(例、PSN821)、FGF21、FGFアナログ等が挙げられる。
上記「糖尿病合併症治療薬」としては、例えば、アルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタット、ゾポルレスタット、フィダレスタット、CT-112、ラニレスタット(AS-3201)、リドレスタット)、神経栄養因子およびその増加薬(例、NGF、NT-3、BDNF、WO01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分泌促進剤(例、4-(4-クロロフェニル)-2-(2-メチル-1-イミダゾリル)-5-[3-(2-メチルフェノキシ)プロピル]オキサゾール)、WO2004/039365記載の化合物)、PKC阻害剤(例、ルボキシスタウリン メシレート(ruboxistaurin mesylate))、AGE阻害剤(例、ALT946、N-フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT766)、EXO-226、ピリドリン(Pyridorin)、ピリドキサミン)、GABA受容体作動薬(例、ギャバペンチン、プレギャバリン)、セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(例、デュロキセチン)、ナトリウムチャンネル阻害薬(例、ラコサミド)、活性酸素消去薬(例、チオクト酸)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキシレチン)、ソマトスタチン受容体作動薬(例、BIM23190)、アポトーシスシグナルレギュレーティングキナーゼ−1(ASK-1)阻害薬等が挙げられる。
上記「抗肥満薬」としては、例えば、モノアミン取り込み阻害薬(例、フェンテルミン、シブトラミン、マジンドール、フロキセチン、テソフェンシン)、セロトニン2C受容体作動薬(例、ロルカセリン)、セロトニン6受容体拮抗薬、ヒスタミンH3受容体、GABA調節薬(例、トピラメイト)、ニューロペプチドY拮抗薬(例、ベルネペリット)、カンナビノイド受容体拮抗薬(例、リモナバン、タラナバン)、グレリン拮抗薬、グレリン受容体拮抗薬、グレリンアシル化酵素阻害薬、オピオイド受容体拮抗薬(例、GSK-1521498)、オレキシン受容体拮抗薬、メラノコルチン4受容体作動薬、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例、AZD-4017)、膵リパーゼ阻害薬(例、オルリスタット、セティリスタット(cetilistat))、β3アゴニスト(例、N-5984)、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)阻害薬、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、ステアリン酸CoA脱飽和酵素阻害、ミクロソームトリグリセリド転送蛋白阻害薬(例、R-256918)、Na-グルコース共輸送担体阻害薬(例、JNJ-28431754、レモグリフロジン)、NFκ阻害(例、HE-3286)、PPARアゴニスト(例、GFT-505、DRF-11605)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸ナトリウム、トロダスケミン(Trodusquemin))、GPR119作動薬(例、PSN-821)、グルコキナーゼ活性化薬(例、AZD-1656)、レプチン、レプチン誘導体(例、メトレレプチン)、CNTF(毛様体神経栄養因子)、BDNF(脳由来神経栄養因子)、コレシストキニンアゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物GLP-1製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトGLP-1製剤;GLP-1のフラグメントまたは誘導体(例、エクセナチド、リラグルチド))、アミリン製剤(例、プラムリンタイド、AC-2307)、ニューロペプチドYアゴニスト(例、PYY3-36、PYY3-36の誘導体、オビネプタイド、TM-30339、TM-30335)、オキシントモジュリン製剤:FGF21製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物FGF21製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトFGF21製剤;FGF21のフラグメントまたは誘導体))、摂食抑制薬(例、P-57)等が挙げられる。
上記「高血圧治療薬」としては、例えば、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプリル、エナラプリル、デラプリル)、アンジオテンシンII拮抗剤(例、カンデサルタン シレキセチル、カンデサルタン、ロサルタン、ロサルタン カリウム、エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、オルメサルタン、オルメサルタン メドキソミル、アジルサルタン、アジルサルタン メドキソミル)、カルシウム拮抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン、アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピン、シニルジピン)、βブロッカー(例、メトプロロール、アテノロール、プロプラノロール、カルベジロール、ピンドロール)、クロニジン等が挙げられる。
上記「高脂血症治療薬」としては、例えば、HMG-CoA還元酵素阻害剤(例、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン、ピタバスタチンまたはそれらの塩(例、ナトリウム塩、カルシウム塩))、スクアレン合成酵素阻害剤(例、WO97/10224記載の化合物、例えば、N-[[(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプロピル)-7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3-イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸)、フィブラート系化合物(例、ベザフィブラート、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフィブラート)、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミン)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritrol)、ナイアスパン(niaspan))、イコサペント酸エチル、植物ステロール(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノール(γ-oryzanol))、コレステロール吸収阻害剤(例、ゼチア)、CETP阻害剤(例、ダルセトラピブ(dalcetrapib)、アナセトラピブ(anacetrapib))、ω-3脂肪酸製剤(例、ω-3-acid ethyl esters 90)等が挙げられる。
上記「抗動脈硬化薬」としては、例えば、アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素(ACAT)阻害剤(例、K-604)、LpPLA2阻害薬(例、ダラプラディブ、リラプラディブ)、FLAP阻害薬(例、AM103、AM803など)、5LO阻害薬(例、VIA-2291)、sPLA2阻害薬(例、A-002)、apoAIミメティックペプチド(例、D4F)、HDL製剤(例、CSL-111)等が挙げられる。
上記「抗血栓薬」としては、例えば、ヘパリン(例、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、エノキサパリンナトリウム(enoxaparin sodium)、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium))、ワルファリン(例、ワルファリンカリウム)、抗トロンビン薬(例、アルガトロバン(aragatroban)、ダビガトラン(dabigatran))、FXa阻害薬(例、リバロキサバン(rivaroxaban)、アピキサバン(apixaban)、エドキサバン(edoxaban)、YM150、WO02/06234、WO2004/048363、WO2005/030740、WO2005/058823またはWO2005/113504記載の化合物)、血栓溶解薬(例、ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase))、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、クロピドグレル、プラスグレル、E5555、SHC530348、シロスタゾール(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride))等が挙げられる。
上記「利尿剤」としては、例えば、キサンチン誘導体(例、サリチル酸ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロミン)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド、ペンフルチアジド、ポリ5チアジド、メチクロチアジド)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラクトン、トリアムテレン)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、アセタゾラミド)、クロルベンゼンスルホンアミド系製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロセミドなどが挙げられる。
上記「関節炎治療薬」としては、例えば、イブプロフェン等が挙げられる。
上記「抗不安薬」としては、例えば、アルプラゾラム、エチゾラム、オキサゾラム、タンドスピロン、クロキサゾラム、クロチアゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、フルジアゼパム、フルタゾラム、フルトプラゼパム、プラゼパム、ブロマゼパム、プラゼパム、ブロマゼパム、メキサゾラム、メダゼパム、ロフラゼプ酸エチル、ロラゼパム等が挙げられる。
上記「抗うつ薬」としては、例えば、三環系抗うつ薬(例、イミプラミン、トリミプラミン、クロミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、アモキサピン、ロフェプラミン、ドスレピン、デシプラミン)、四環系抗うつ薬(例、マプロチリン、ミアンセリン、セリプリン)、選択的セロトニン取込抑制薬(例、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム)、セロトニン・ノルアドレナリン取込抑制薬(例、ミルナシプラン、デュロキセチン、ベンラファキシン)、トラゾドン、ミルタザピン、モクロベクド等が挙げられる。
上記「精神神経用剤」としては、例えば、定型抗精神病薬(例、クロカプラミン 、クロルプロマジン 、フェノバルビタール、スルトプリド 、チアプリド、チオリダジン、フロロピパミド、モサプラミン、モペロン、オキシペルチン、カルピプラミン 、スピペロン、スルピリド、ゾテピン、チミペロン、ネモナプリド 、ハロペリドール、ピモジド 、プロクロルペラジン、プロペリシアジン、ブロムペリドール、ペルフェナジン、マレイン酸フルフェナジン、ミゾリビン、レボメプロマジン)、非定型抗精神病薬(例、ペロスピロン、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン、クロザピン、アリピプラゾール、ジプラシドン、ブロナンセリン、ルラシドン)等が挙げられる。
上記「睡眠導入薬」としては、例えば、ラメルテオン(Ramelteon)、GABA系睡眠薬(例、ブロチゾラム、エスタゾラム、フルラゼパム、ニトラゼパム、トリアゾラム、フルニトラゼパム、ロルメタゼパム、リルマザホン、クアゼパム、ゾピクロン、エスゾピクロン、ゾルピデム、ザレプロン、インディプロン、ギャバキサドール);非GABA系睡眠薬(例、エプリバセリン、プルバンセリン、ジフェンヒドラミン、トラゾドン、ドキセピン)等が挙げられる。
前記した併用用薬剤の投与時期は限定されず、本発明化合物と併用用薬剤とを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。併用用薬剤の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができる。
併用用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時に、本発明化合物と併用用薬剤とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、
1)本発明化合物と併用用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、
2)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、
3)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、
4)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、
5)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明化合物、併用用薬剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)
等が挙げられる。
本発明化合物と併用用薬剤との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択することができる。
本発明は、さらに以下の参考例、実施例、製剤例、実験例によって詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
以下の参考例および実施例中、「室温」は15〜30℃を示し、有機層の乾燥には無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナトリウムを用いた。「%」は特記しない限り重量パーセントを意味する。
以下の参考例および実施例中で使われている、2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラートは、F.Wudlらの方法(Synthesis 1988,641−644.)により調製した。
本明細書中で用いられている略号は下記の意味を示す。
Ac : アセチル
Me : メチル
s : シングレット(singlet)
d : ダブレット(doublet)
t : トリプレット(triplet)
q : クァルテット(quartet)
dd : ダブルダブレット(doubledoublet)
dt : ダブルトリプレット(doubletriplet)
m : マルチプレット(multiplet)
br : ブロード(broad)
J : カップリング定数(coupling constant)
Hz : ヘルツ(Hertz)
CDCl: 重クロロホルム
DMA : ジメチルアセトアミド
THF : テトラヒドロフラン
NMP : 1−メチル−2−ピロリドン
DMF : N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO : ジメチルスルホキシド
H−NMR: プロトン核磁気共鳴
FABMS(pos): 高速原子衝撃質量分析法(Fast Atom Bombardment Mass Spectrometry)における(+)法で測定した質量スペクトル
参考例1
4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸
テトラヒドロフルフリルアルコール(25g)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(38g)、およびトリフェニルホスフィン(72g)のテトラヒドロフラン(300mL)溶液にアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(136mL、40%トルエン溶液)を0℃でゆっくりと滴下した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、トリフェニルホスフィンオキシドを酢酸エチル−ヘキサンから析出させ、グラスフィルターでろ過してトリフェニルホスフィンオキシドを取り除き、母液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=70:10(容積比)]により精製し、無色油状物を得た。得られた無色油状物をテトラヒドロフラン(200mL)、メタノール(100mL)に溶かし、8規定水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、80℃で2時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、0℃に冷却し、6規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物17g(収率31%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.61 - 1.72 (1 H, m), 1.76 - 1.87 (2 H, m), 1.89 - 2.06 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.82 - 4.06 (2 H, m), 4.12 - 4.20 (1 H, m), 6.99 - 7.04 (2 H, m), 7.85 - 7.90 (2 H, m), 12.61 (1 H, s).
参考例2
N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
参考例1で得た4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸(17.0g)、二塩化オキサリル(19.0g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)をテトラヒドロフラン(250mL)に混合させ、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、濃縮残渣にN,N−ジメチルアセトアミド(50mL)を加えた。この混合物に氷冷下で2−メチル−3−ニトロアニリン(10.3g)とトリエチルアミン(13.9mL)のN,N−ジメチルアセトアミド(50mL)の溶液を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、結晶を得た。得られた結晶、還元鉄(19.5g)および塩化カルシウム(3.9g)のエタノール(500mL)と水(70mL)の混合溶媒を90℃で4時間加熱攪拌した。反応混合物をろ過後、減圧下にて溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣にモルホリン(26.2mL)および2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラート(35.7g)および1−ブタノール(300mL)を加え、90℃で24時間攪拌した。反応混合物に酢酸(50mL)および水(50mL)を加え、4時間室温で攪拌した。析出した結晶をろ取、酢酸および水で洗浄、乾燥し、表題化合物7.0g(収率23%)を褐色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.69 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.0 Hz), 3.78 (1 H, q, J=6.0 Hz), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.16 - 4.21 (1 H, m), 7.10 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.81 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 - 8.07 (3 H, m), 8.92 (1 H, d, J=2.1 Hz), 9.30 (1 H, d, J=2.1 Hz), 10.18 (1 H, s), 10.25 (1 H, s).
参考例3
4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸
テトラヒドロフラン−3−イルメタノール(21.89g)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(33.5g)、およびトリフェニルホスフィン(64.5g)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液にアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(120mL、40%トルエン溶液)を0℃にてゆっくりと滴下した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、トリフェニルホスフィンオキシドを酢酸エチル−ヘキサンから析出させ、グラスフィルターでろ過してトリフェニルホスフィンオキシドを取り除き、母液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=40:10(容積比)]により精製し、無色油状物を得た。得られた無色油状物をテトラヒドロフラン(200mL)、メタノール(100mL)に溶かし、8規定水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、80℃で2時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、0℃に冷却し、6規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物23g(収率48%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.61 - 1.71 (1 H, m), 1.97 - 2.08 (1 H, m), 2.60 - 2.73 (1 H, m), 3.48 - 3.56 (1 H, m), 3.62 - 3.69 (1 H, m), 3.73 - 3.82 (2 H, m), 3.88 - 4.04 (2 H, m), 7.02 (2 H, d, J=9.3 Hz), 7.88 (2 H, d, J=9.3 Hz), 12.59 (1 H, br).
参考例4
N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
参考例3で得た4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸(22.2g)、二塩化オキサリル(10.2mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)をテトラヒドロフラン(250mL)に混合させ、室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、濃縮残渣にテトラヒドロフラン(200mL)を加えた。この混合物に氷冷下で2−メチル−3−ニトロアニリン(14.1g)とトリエチルアミン(16.7mL)のテトラヒドロフラン(100mL)の溶液を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、結晶を得た。得られた結晶、還元鉄(26.0g)および塩化カルシウム(5.6g)のエタノール(500mL)と水(50mL)の混合溶媒を90℃で16時間加熱攪拌した。反応混合物をろ過後、減圧下にて溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣にモルホリン(26.2mL)および2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラート(35.7g)および1−ブタノール(300mL)を加え、90℃で24時間攪拌した。反応混合物に酢酸(50mL)および水(50mL)を加え、4時間室温で攪拌した。析出した結晶を酢酸および水で洗浄、ろ取、乾燥し、表題化合物18.0g(収率50%)を褐色結晶として得た。
FABMS(pos): 391 [MH]+
参考例5
4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸
(2R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸(23.2g)のトルエン(240mL)およびメタノール(80mL)溶液を0℃に冷却し、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(100mL、2.0Mヘキサン溶液)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、0℃で30分間攪拌した後、反応溶液を濃縮し、残渣にテトラヒドロフラン(500mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(100mL、2.0Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、0℃で2時間攪拌した。反応溶液に硫酸ナトリウム十水和物を0℃で、発泡しなくなるまで注意深く、ゆっくりと加えた後、室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトでろ過して不溶物を除去し、減圧下にて溶媒を留去し、無色液体(18.0g)を得た。その得られた無色液体(18.0g)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(27.4g)、およびトリフェニルホスフィン(53.2g)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液にアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(99mL、40%トルエン溶液)を0℃にてゆっくりと滴下した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、トリフェニルホスフィンオキシドを酢酸エチル−ヘキサンから析出させ、グラスフィルターでろ過してトリフェニルホスフィンオキシドを取り除き、母液を濃縮した。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=90:10(容積比)]により精製し、無色油状物を得た。得られた無色油状物をテトラヒドロフラン(200mL)、メタノール(200mL)に溶かし、8規定水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、80℃で2時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、0℃に冷却し、6規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物38.6g(収率87%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.61 - 1.72 (1 H, m), 1.75 - 1.92 (2 H, m), 1.94 - 2.06 (1 H, m), 3.67 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.77 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.81 - 4.06 (2 H, m), 4.12 - 4.20 (1 H, m), 7.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.87 (2 H, d, J=8.4 Hz), 12.60 (1 H, s).
参考例6
N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
参考例5で得た4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸(38.3g)、二塩化オキサリル(17.5mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)をテトラヒドロフラン(250mL)に混合させ、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、濃縮残渣にテトラヒドロフラン(300mL)を加えた。この混合物に氷冷下で2−メチル−3−ニトロアニリン(25g)とトリエチルアミン(28.7mL)のテトラヒドロフラン(100mL)の溶液を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、結晶を得た。得られた結晶のメタノール(500mL)とテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、パラジウム炭素(1.5g)を加え、水素雰囲気下にて室温で4時間攪拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣にモルホリン(78mL)および2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラート(107g)および1−ブタノール(500mL)を加え、80℃で14時間攪拌した。反応混合物に酢酸(70mL)および水(80mL)を加え、2時間室温で攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル]により精製し、表題化合物54g(収率81%)を褐色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.81 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.04 (1 H, m), 2.69 (3 H, s), 3.68 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.78 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.99 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 - 7.12 (2 H, m), 7.81 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 - 8.06 (3 H, m), 8.91 (1 H, d, J=2.4 Hz), 9.30 (1 H, d, J=2.4 Hz), 10.17 (1 H, s), 10.24 (1 H, s).
参考例7
(2S)−テトラヒドロフルフリルアルコール
(2S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸(46.4g)のトルエン(480mL)およびメタノール(160mL)溶液を0℃に冷却し、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(200mL、2.0Mヘキサン溶液)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、0℃で30分間攪拌した後、反応溶液を濃縮し、残渣にテトラヒドロフラン(500mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(200mL、2.0Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、0℃で2時間攪拌した。反応溶液に硫酸ナトリウム十水和物を0℃で、発泡しなくなるまで注意深く、ゆっくりと加えた後、室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトでろ過して不溶物を除去し、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物28.7g(収率70%)を無色油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.62 - 1.70 (1 H, m), 1.85 - 1.99 (3 H, m), 2.56 - 2.62 (1 H, m), 3.46 - 3.54 (1 H, m), 3.63 - 3.70 (1 H, m), 3.74 - 3.90 (2 H, m), 3.97 - 4.05 (1 H, m).
参考例8
4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸
参考例7で得た(2S)−テトラヒドロフルフリルアルコール(28.7g)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(44g)、およびトリフェニルホスフィン(85g)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液にアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(99mL、40%トルエン溶液)を0℃にてゆっくりと滴下した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、トリフェニルホスフィンオキシドを酢酸エチル−ヘキサンから析出させ、グラスフィルターでろ過してトリフェニルホスフィンオキシドを取り除き、母液を濃縮した。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=90:10(容積比)]により精製し、無色油状物を得た。得られた無色油状物をテトラヒドロフラン(400mL)、メタノール(200mL)に溶かし、8規定水酸化ナトリウム水溶液(120mL)を加え、80℃で2時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、0℃に冷却し、6規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物47g(収率75%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.64 - 1.72 (1 H, m), 1.82 - 1.92 (2 H, m), 1.95 - 2.04 (1 H, m), 3.68 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.78 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.95 - 4.06 (2 H, m), 4.14 - 4.19 (1 H, m), 7.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.88 (2 H, d, J=8.4 Hz), 12.62 (1 H, s).
参考例9
N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
参考例8で得た4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸(45g)、二塩化オキサリル(19.5mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.50mL)をテトラヒドロフラン(280mL)に混合させ、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、濃縮残渣にテトラヒドロフラン(300mL)を加えた。この混合物に氷冷下で2−メチル−3−ニトロアニリン(29.5g)とトリエチルアミン(32mL)のテトラヒドロフラン(100mL)の溶液を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、結晶を得た。得られた結晶のメタノール(600mL)溶液に、パラジウム炭素(3.0g)を加え、水素雰囲気下にて室温で4時間攪拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣にモルホリン(102mL)および2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラート(139g)および1−ブタノール(500mL)を加え、80℃で14時間攪拌した。反応混合物に酢酸(70mL)および水(80mL)を加え、2時間室温で攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル]により精製し、表題化合物50g(収率66%)を褐色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.69 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.07 (1 H, m), 2.69 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.99 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.22 (1 H, m), 7.10 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.82 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 - 8.05 (3 H, m), 8.89 (1 H, d, J=2.1 Hz), 9.29 (1 H, d, J=2.4 Hz), 10.17 (1 H, s), 10.24 (1 H, s).
参考例10
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(50.0g)および濃硫酸(10mL)のメタノール(700mL)溶液を90℃で16時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、生成した無色結晶を水で洗浄し、乾燥後、表題化合物51g(収率94%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 3.79 (3 H, s), 6.61 - 6.72 (2 H, m), 7.73 - 7.79 (1 H, m), 10.80 (1 H, br).
参考例11
2−フルオロ−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸
参考例7で得た(2S)−テトラヒドロフルフリルアルコール(30.0g)、参考例10で得た2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(50.0g)、およびトリフェニルホスフィン(88.9g)のテトラヒドロフラン(350mL)溶液にアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(166mL、40%トルエン溶液)を0℃にてゆっくりと滴下した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、トリフェニルホスフィンオキシドを酢酸エチル−ヘキサンから析出させ、グラスフィルターでろ過してトリフェニルホスフィンオキシドを取り除き、母液を濃縮した。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=90:10(容積比)]により精製し、無色結晶を得た。得られた無色結晶をテトラヒドロフラン(500mL)に溶かし、8規定水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、60℃で3時間加熱攪拌した。反応溶液を濃縮後、0℃に冷却し、6規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物60.0g(収率85%)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.60 - 1.71 (1 H, m), 1.75 - 1.92 (2 H, m), 1.94 - 2.06 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.77 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.96 - 4.09 (2 H, m), 4.12 - 4.20 (1 H, m), 6.84 - 6.92 (2 H, m), 7.78 - 7.84 (1 H, m), 12.85 (1 H, br).
参考例12
2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
参考例11で得た2−フルオロ−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸(11.0g)、二塩化オキサリル(4.74mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.50mL)をテトラヒドロフラン(200mL)に混合させ、室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、濃縮残渣にテトラヒドロフラン(200mL)を加えた。この混合物に氷冷下で2−メチル−3−ニトロアニリン(6.85g)とトリエチルアミン(8.36mL)のテトラヒドロフラン(100mL)の溶液を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、結晶を得た。得られた結晶のメタノール(750mL)溶液に、パラジウム炭素(1.0g)を加え、水素雰囲気下にて室温で4時間攪拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣にモルホリン(23mL)および2−ジメチルアミノメチレン−1,3−ビス(ジメチルインモニオ)プロパン ビステトラフルオロボラート(30.0g)および1−ブタノール(300mL)を加え、80℃で14時間攪拌した。反応混合物に酢酸(20mL)および水(20mL)を加え、2時間室温で攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、表題化合物16g(収率87%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.64 - 1.73 (1 H, m), 1.83 - 1.93 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.72 (3 H, s), 3.71 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.3 Hz), 4.00 - 4.09 (2 H, m), 4.11 - 4.20 (1 H, m), 6.93 - 7.04 (2 H, m), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.97 - 8.08 (2 H, m), 8.91 (1 H, s), 9.29 (1 H, s), 10.03 (1 H, s), 10.24 (1 H, s).
参考例13
ベンジル (cis−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバマート
ベンジル (trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバマート
窒素雰囲気下、ベンジル (4−オキソシクロヘキシル)カルバマート(201mg)をTHF(15mL)に溶解させ、−78℃に冷却した。同温でメチルリチウム−臭化リチウム錯体のTHF溶液(1.5M、1.63mL)を滴下し、3.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、室温まで昇温し、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=8:2(容積比)→ヘキサン:酢酸エチル=7:13(容積比)]により精製し、表題化合物cis体133mg(収率62%)を無色油状物として、表題化合物trans体33.9mg(収率16%)を無色油状物として得た。
cis体:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.09 (1 H, br. s.), 1.23 (3 H, s), 1.41 - 1.71 (6 H, m), 1.74 - 1.88 (2 H, m), 3.48 (1 H, br. s.), 4.65 (1 H, br. s.), 5.09 (2 H, s), 7.28 - 7.39 (5 H, m).
trans体:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.19 - 1.30 (4 H, m), 1.31 - 1.47 (2 H, m), 1.47 - 1.70 (4 H, m), 1.88 - 2.03 (2 H, m), 3.57 - 3.72 (1 H, m), 4.69 (1 H, br. s.), 5.09 (2 H, s), 7.29 - 7.40 (5 H, m).
参考例14
cis−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール
参考例13で得たベンジル (cis−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバマート(28.76g)と活性炭担持水酸化パラジウム(Pd:20%、2.876g)をTHF(100mL)とメタノール(100mL)の混合溶媒中で混合し、1気圧の水素雰囲気下で15時間攪拌した。反応溶液をセライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに懸濁させ、沈殿をろ取し、酢酸エチルで洗浄した後、減圧乾燥することにより表題化合物13.67g(収率95%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.06 (3 H, s), 1.17 - 1.57 (8 H, m), 2.42 - 2.47 (1 H, m).
参考例15
trans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール
参考例13で得たベンジル (trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバマート(100g)とパラジウム炭素(Pd:5%、10g)をメタノール(1L)中で混合し、水素雰囲気下で18時間攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮することにより表題化合物49.3g(収率100%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.18 - 1.87 (14 H, m), 2.76 - 2.87 (1 H, m).
参考例16
ベンジル 4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシラート
メチルマグネシウムクロリド(9.53mL、3.0Mテトラヒドロフラン溶液)をテトラヒドロフラン(45.5mL)に加えた。ベンジル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(5.00g)をテトラヒドロフラン(8.8mL)に溶かし、氷冷したメチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液に滴下した後、室温で14時間攪拌した。反応液を氷冷し、塩化アンモニウム水溶液(塩化アンモニウム1.41g、水15mL)を滴下し、酢酸エチルで分液抽出した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、NH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(容積比)→60:40(容積比)]で精製した。得られた固体をイソプロピルエーテルで洗浄、減圧乾燥することにより表題化合物4.20g(収率79%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.12 (3 H, s), 1.31 - 1.52 (4 H, m), 3.20 (2 H, br. s), 3.63 (2 H, dt, J=13.0, 3.9 Hz), 4.35 (1 H, s), 5.06 (2 H, s), 7.26-7.54 (5 H, m)
参考例17
4−メチルピペリジン−4−オール 一塩酸塩
ベンジル 4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(6.28g)をメタノール(125ml)に溶解し、10%パラジウムカーボン(900mg)を加え、水素雰囲気下、室温で14時間攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をメタノール(25ml)で希釈し、1規定塩酸(25.2ml)を加えた。減圧下濃縮し、得られた固体をアセトンで洗浄、減圧乾燥することにより表題化合物3.57g(93%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ:1.16 (3 H, s), 1.54 - 1.74 (4 H, m), 2.95 - 3.08 (4 H, m), 4.70 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 9.00 (1 H, s).
実施例1
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.0g)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(321mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物280mg(収率24%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.12 (6 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.83 - 1.92 (2 H, m), 1.94 - 2.05 (1 H, m), 2.42 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.33 (1 H, br), 3.66 - 3.73 (1 H, m), 3.77 - 3.84 (1 H, m), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.22 (2 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
融点:138℃
元素分析値(C27H33N3O4・0.25H2O)
計算値:C, 69.28; H, 7.21; N, 8.98.
実測値:C, 69.26; H, 7.13; N, 8.68.
実施例2
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.0g)、trans−4−アミノシクロヘキサノール(415mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物130mg(収率10%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.01 - 1.14 (4 H, m), 1.72 - 2.01 (9 H, m), 2.10 - 2.37 (2 H, m), 2.63 (3 H, s), 3.68 - 3.71 (1 H, m), 3.79 - 3.81 (1 H, m), 3.91 (2 H, s), 4.00 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.19 (1 H, m), 4.45 (1 H, s), 7.08 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:155℃
実施例3
N−[3−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.0g)、trans−2−アミノシクロヘキサノール(546mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物395mg(収率32%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.98 - 1.23 (4 H, m), 1.59 - 2.08 (9 H, m), 2.22 - 2.29 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.17 - 3.19 (1 H, m), 3.66 - 3.91 (3 H, m), 3.98 - 4.10 (3 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 4.64 (1 H, d, J=4.8 Hz), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:197℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.2H2O)
計算値:C, 70.62; H, 7.23; N, 8.52.
実測値:C, 70.81; H, 7.28; N, 8.31.
実施例4
N−[3−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.3g)、(1S,2S)−2−アミノシクロペンタノール(633mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物59.2mg(収率4%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.29 - 1.46 (3 H, m), 1.53 - 1.63 (2 H, m), 1.66 - 1.76 (1 H, m), 1.77 - 1.94 (3 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.23 (1 H, br), 2.63 (3 H, s), 2.78 - 2.81 (1 H, m), 3.66 - 3.73 (1 H, m), 3.77 - 3.84 (2 H, m), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 4.51 (1 H, d, J=4.2 Hz), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.4 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4)
計算値:C, 70.71; H, 6.99; N, 8.84.
実測値:C, 70.48; H, 7.02; N, 8.68.
実施例5
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド 一塩酸塩
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.0g)、2−メトキシ−2−メチルプロパン−1−アミン 0.5オキサレート(600mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)と酢酸(5.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られたアモルファスを酢酸エチルに溶かし、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(0.15mL)を加えた。得られた固体を酢酸エチル−メタノールで再結晶することにより表題化合物101mg(収率8%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.20 (6 H, s), 1.68 - 1.72 (1 H, m), 1.87 - 1.90 (2 H, m), 1.96 - 2.00 (2 H, m), 2.68 (3 H, s), 2.97 - 3.00 (1 H, m), 3.11 (3 H, s), 3.68 - 3.81 (2 H, m), 4.02 - 4.06 (2 H, m), 4.16 - 4.20 (1 H, m), 4.42 (2 H, s), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.75 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.90 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.04 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.72 (1 H, s), 9.20 (1 H, s), 9.27 (2 H, br), 10.25 (1 H, s).
実施例6
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.1g)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(351mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物58mg(収率4%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.11 (6 H, s), 1.66 - 1.72 (1 H, m), 1.99 - 2.08 (1 H, m), 2.31 (1 H, br), 2.48 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 2.69 - 2.72 (1 H, m), 3.54 - 3.58 (1 H, m), 3.63 - 3.71 (1 H, m), 3.75 - 3.84 (2 H, m), 3.94 (2 H, s), 3.99 - 4.08 (2 H, m), 4.21 (1 H, s), 7.09 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
元素分析値(C27H33N3O4・0.75H2O)
計算値:C, 67.97; H, 7.29; N, 8.81.
実測値:C, 67.85; H, 6.90; N, 8.43.
実施例7
N−(8−メチル−3−{[(1−メチルエチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.1g)、イソプロピルアミン(233mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物789mg(収率65%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.04 (6 H, d, J=6.0 Hz), 1.67 - 1.71 (1 H, m), 2.03 - 2.07 (1 H, m), 2.50 - 2.54 (2 H, m), 2.63 (3 H, s), 2.69 - 2.77 (2 H, m), 3.54 - 3.58 (1 H, m), 3.66 - 3.71 (1 H, m), 3.79 - 3.84 (2 H, m), 3.89 - 4.04 (3 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:106℃
元素分析値(C26H31N3O3・3.0H2O)
計算値:C, 64.05; H, 7.65; N, 8.62.
実測値:C, 64.03; H, 7.38; N, 8.31.
実施例8
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.5g)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(743mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物187mg(収率10%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.24 - 1.37 (2 H, m), 1.65 - 1.74 (1 H, m), 1.80 - 1.84 (2 H, m), 1.99 - 2.10 (1 H, m), 2.58 (2 H, s), 2.61 - 2.73 (1 H, m),2.63 (3 H, s), 3.22 - 3.39 (4 H, m), 3.54 - 3.63 (1 H, m), 3.66 - 3.75 (1 H, m), 3.77 - 3.85 (3 H, m), 3.94 (1 H, s), 3.98 - 4.08 (2 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・1.6H2O)
計算値:C, 66.67; H, 7.23; N, 8.33.
実測値:C, 66.50; H, 7.06; N, 8.03.
実施例9
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.5g)、trans−4−アミノシクロヘキサノール(622mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物820mg(収率43%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.02 - 1.14 (4 H, m), 1.63 - 1.74 (2 H, m), 1.78 - 1.91 (4 H, m), 1.99 - 2.10 (1 H, m), 2.36 - 2.38 (1 H, m), 2.63 (3 H, s), 2.64 - 2.71 (1 H, m), 3.32 - 3.34 (1 H, m), 3.53 - 3.58 (1 H, m), 3.63 - 3.70 (1 H, m), 3.75 - 3.84 (2 H, m), 3.91 (2 H, s), 3.95 - 4.08 (2 H, m), 4.44 (1 H, d, J=3.9 Hz), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C29H35N3O4・0.4H2O)
計算値:C, 70.11; H, 7.26; N, 8.46.
実測値:C, 70.41; H, 7.25; N, 8.49.
実施例10
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、テトラヒドロフルフリルアミン(1.01g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.93g(収率63%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.50 - 1.58 (1 H, m), 1.66 - 2.08 (6 H, m), 2.57 - 2.59 (2 H, m), 2.63 (3 H, s), 3.27 - 3.32 (2 H, m), 3.56 - 3.66 (1 H, m), 3.68 - 3.84 (3 H, m), 3.86 - 3.93 (4 H, m), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・2.5H2O)
計算値:C, 64.60; H, 7.36; N, 8.07.
実測値:C, 64.47; H, 7.20; N, 8.08.
実施例11
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、ネオペンチルアミン(872mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.79g(収率61%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (9 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.15 (1 H, br), 2.27 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.79 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C28H35N3O3・0.4H2O)
計算値:C, 71.74; H, 7.70; N, 8.96.
実測値:C, 71.98; H, 7.47; N, 8.75.
実施例12
N−{3−[(シクロプロピルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、シクロプロピルアミン(571mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.86g(収率67%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.25 - 0.29 (2 H, m), 0.32 - 0.40 (2 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.97 (2 H, m), 2.00 - 2.11 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 2.88 (1 H, br), 3.70 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.80 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.84 (2 H, s), 3.93 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.4 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C26H29N3O3・1.5H2O)
計算値:C, 68.10; H, 7.03; N, 9.16.
実測値:C, 68.16; H, 6.91; N, 9.12.
実施例13
N−(8−メチル−3−{[(1−メチルエチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、イソプロピルアミン(591mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.20g(収率43%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.04 (6 H, d, J=6.3 Hz), 1.63 - 1.77 (1 H, m), 1.80 - 1.94 (2 H, m), 1.97 - 2.08 (1 H, m), 2.21 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 2.69 - 2.80 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.81 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.90 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C26H31N3O3・1.5H2O)
計算値:C, 67.80; H, 7.44; N, 9.12.
実測値:C, 68.00; H, 7.37; N, 9.18.
実施例14
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(1.37g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物300mg(収率10%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.26 - 1.37 (2 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.80 - 1.94 (4 H, m), 1.97 - 2.06 (1 H, m), 2.42 (1 H, br), 2.59 - 2.69 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.23 - 3.39 (2 H, m), 3.69 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.76 - 3.85 (3 H, m), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・1.0H2O)
計算値:C, 68.13; H, 7.15; N, 8.51.
実測値:C, 68.00; H, 6.97; N, 8.39.
実施例15
N−(3−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(2.5g)、シクロプロピルメチルアミン(711mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.6g(収率56%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.08 - 0.13 (2 H, m), 0.38 - 0.44 (2 H, m), 0.91 - 0.95 (1 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.81 - 1.91 (2 H, m), 1.94 - 2.06 (1 H, m), 2.31 (1 H, br), 2.42 (2 H, d, J=6.6 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.80 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.16 - 4.22 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C27H31N3O3・0.2H2O)
計算値:C, 72.20; H, 7.05; N, 9.36.
実測値:C, 72.28; H, 7.06; N, 9.29.
実施例16
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.5g)、シクロペンチルアミン(511mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物582mg(収率33%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.38 - 1.49 (4 H, m), 1.63 - 1.76 (5 H, m), 2.01 - 2.08 (1 H, m), 2.63 (3 H, s), 2.65 - 2.71 (1 H, m), 3.03 - 3.07 (1 H, m), 3.29 - 3.35 (1 H, m), 3.54 - 3.58 (1 H, m), 3.66 - 3.71 (1 H, m), 3.75 - 3.84 (2 H, m), 3.90 (2 H, s), 3.95 - 4.04 (2 H, m), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:148-149℃
元素分析値(C28H33N3O3・0.5H2O)
計算値:C, 71.77; H, 7.31; N, 8.97.
実測値:C, 71.47; H, 7.23; N, 8.83.
実施例17
N−[8−メチル−3−({[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、(R)−テトラヒドロフルフリルアミン(1.1g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.68g(収率46%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.47 - 1.63 (1 H, m), 1.66 - 1.91 (6 H, m), 1.93 - 2.08 (1 H, m), 2.29 (1 H, br), 2.56 - 2.59 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.56 - 3.81 (5 H, m), 3.83 - 4.00 (2 H, m), 4.01 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・2.0H2O)
計算値:C, 65.73; H, 7.29; N, 8.21.
実測値:C, 66.02; H, 7.19; N, 8.32.
実施例18
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド 二塩酸塩
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、2−メトキシ−2−メチルプロパン−1−アミン 0.5オキサレート(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られたアモルファスを酢酸エチルに溶かし、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(0.40mL)を加えた。得られた固体を酢酸エチル−メタノールで再結晶することにより表題化合物388mg(収率14%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.20 (6 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (2 H, m), 2.69 (3 H, s), 2.96 - 3.00 (1 H, m), 3.11 (3 H, s), 3.70 (1 H, q, J=7.5 Hz), 3.80 (1 H, q, J=7.5 Hz), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 4.44 (2 H, s), 4.69 (1 H, br), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.78 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.93 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.05 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.78 (1 H, s), 9.23 (1 H, s), 9.30 (2 H, br), 10.29 (1 H, s).
元素分析値(C28H37N3O4Cl2・1.5H2O)
計算値:C, 58.23; H, 6.98; N, 7.28.
実測値:C, 57.97; H, 6.88; N, 7.68.
実施例19
N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、(S)−テトラヒドロフルフリルアミン(1.1g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物2.2g(収率60%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.47 - 1.58 (1 H, m), 1.63 - 1.91 (6 H, m), 1.93 - 2.08 (1 H, m), 2.31 (1 H, br), 2.56 - 2.58 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.41 - 3.81 (5 H, m), 3.90 (2 H, s), 3.93 - 4.09 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・1.75H2O)
計算値:C, 66.32; H, 7.25; N, 8.29.
実測値:C, 66.22; H, 7.28; N, 8.33.
実施例20
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.5g)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(3.57g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物583mg(収率14%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.28 - 1.33 (2 H, m), 1.69 - 1.73 (1 H, m), 1.78 - 1.86 (4 H, m), 1.98 - 2.03 (1 H, m), 2.53 - 2.58 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.23 - 3.30 (2 H, m), 3.66 - 3.83 (4 H, m), 3.94 (2 H, s), 4.01 - 4.06 (2 H, m), 4.16 - 4.20 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.4 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・0.75H2O)
計算値:C, 68.76; H, 7.11; N, 8.59.
実測値:C, 68.77; H, 7.09; N, 8.68.
実施例21
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(1.78g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物790mg(収率33%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.11 (6 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.90 (4 H, m), 1.97 - 2.03 (1 H, m), 2.18 (1 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.68 - 3.73 (1 H, m), 3.77 - 3.83 (1 H, m), 3.95 (2 H, s), 4.02 - 4.06 (2 H, m), 4.21 (2 H, s), 7.08 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C27H33N3O4・0.2H2O)
計算値:C, 69.42; H, 7.21; N, 8.99.
実測値:C, 69.54; H, 7.17; N, 8.98.
実施例22
N−[8−メチル−3−({[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.15g)、1−(3−メチルオキセタン−3−イル)メタンアミン(500mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物780mg(収率33%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.26 (3 H, s), 1.69 - 1.74 (1 H, m), 1.86 - 1.93 (4 H, m), 1.99 - 2.01 (1 H, m), 2.65 (3 H, s), 2.68 (2 H, s), 3.68 - 3.72 (1 H, m), 3.79 - 3.81 (1 H, m), 3.94 (2 H, s), 4.01 - 4.06 (2 H, m), 4.16 - 4.18 (2 H, m), 4.35 (2 H, d, J=4.8 Hz), 7.07 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.4 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.92 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O4・1.7H2O)
計算値:C, 66.44; H, 7.25; N, 8.30.
実測値:C, 66.64; H, 7.05; N, 8.00.
実施例23
N−(8−メチル−3−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−アミン塩酸塩(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物462mg(収率14%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.67 - 1.72 (1 H, m), 1.87 - 1.92 (4 H, m), 1.97 - 2.01 (1 H, m), 2.54 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 2.69 - 2.79 (2 H, m), 3.68 - 3.73 (1 H, m), 3.76 - 3.81 (1 H, m), 3.93 (2 H, s), 3.98 - 4.06 (2 H, m), 4.17 - 4.18 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
元素分析値(C26H28N3O3F3・3.5H2O)
計算値:C, 56.72; H, 6.41; N, 7.63.
実測値:C, 56.54; H, 6.18; N, 7.79.
実施例24
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、シクロペンチルアミン(851mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.06g(収率45%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.34 - 1.49 (4 H, m), 1.62 - 1.75 (5 H, m), 1.79 - 1.94 (2 H, m), 1.97 - 2.01 (1 H, m), 2.41 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 2.99 - 3.07 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.0 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.0 Hz), 3.88 (2 H, s), 3.98 - 4.09 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.76 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C28H33N3O3・1.0H2O)
計算値:C, 70.42; H, 7.39; N, 8.80.
実測値:C, 70.65; H, 7.23; N, 8.90.
実施例25
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、ネオペンチルアミン(1.74g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.79g(収率61%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (9 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.91 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.13 (1 H, br), 2.27 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.80 (1 H, q, J=8.1 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.76 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:110-111℃
元素分析値(C28H35N3O3・1.5H2O)
計算値:C, 68.83; H, 7.84; N, 8.60.
実測値:C, 68.55; H, 7.81; N, 8.66.
実施例26
N−(3−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、シクロプロピルメチルアミン(1.44g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物720mg(収率32%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.11 - 0.12 (2 H, m), 0.38 - 0.44 (2 H, m), 0.90 - 0.96 (1 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.86 - 1.91 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.44 (2 H, d, J=6.6 Hz), 2.63 (3 H, s), 3.32 (1 H, br), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C27H31N3O3・1.8H2O)
計算値:C, 67.85; H, 7.30; N, 8.79.
実測値:C, 66.91; H, 7.38; N, 8.65.
実施例27
N−[8−メチル−3−({[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.5g)、(R)−テトラヒドロフルフリルアミン(1.1g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.4g(収率46%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.52 - 1.56 (2 H, m), 1.69 - 1.93 (6 H, m), 2.59 (2 H, d, J=5.7 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.32 (1 H, br), 3.59 - 3.89 (4 H, m), 3.91 - 3.98 (3 H, m), 4.01 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:92-94℃
元素分析値(C28H33N3O4・0.5H2O)
計算値:C, 69.40; H, 7.07; N, 8.67.
実測値:C, 69.35; H, 6.98; N, 8.62.
実施例28
N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(1.78g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.0g(収率28%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.11 (6 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.91 (2 H, m), 1.90 (1 H, br), 1.97 - 2.06 (1 H, m), 2.42 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.77 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.20 (2 H, s), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
元素分析値(C27H33N3O4・0.2H2O)
計算値:C, 69.42; H, 7.21; N, 8.99.
実測値:C, 69.35; H, 7.11; N, 8.90.
実施例29
N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、(S)−テトラヒドロフルフリルアミン(1.1g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.9g(収率52%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.50 - 1.58 (1 H, m), 1.66 - 1.97 (6 H, m), 2.00 - 2.05 (1 H, m), 2.25 (1 H, br), 2.58 (2 H, d, J=6.0 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.56 - 3.90 (5 H, m), 3.93 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.76 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:93-94℃
元素分析値(C28H33N3O4・1.8H2O)
計算値:C, 66.20; H, 7.26; N, 8.27.
実測値:C, 65.86; H, 6.84; N, 8.29.
実施例30
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド 二塩酸塩
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.15g)、2−メトキシ−2−メチルプロパン−1−アミン 0.5オキサレート(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られたアモルファスを酢酸エチルに溶かし、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(0.40mL)を加えた。得られた固体を酢酸エチル−メタノールで再結晶することにより表題化合物497mg(収率17%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.21 (6 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.73 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.71 (3 H, s), 3.01 (2 H, s), 3.12 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=7.8 Hz), 3.78 (1 H, q, J=7.8 Hz), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 4.48 (2 H, s), 7.09 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.86 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.99 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.07 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.98 (1 H, s), 9.34 (1 H, s), 9.43 (3 H, br), 10.42 (1 H, s).
融点:235-237℃
元素分析値(C28H37N3O4Cl2・0.5H2O)
計算値:C, 60.11; H, 6.85; N, 7.51.
実測値:C, 59.94; H, 6.72; N, 7.52.
実施例31
N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(3.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物576mg(収率16%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.25 - 1.38 (2 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.80 - 1.94 (4 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.35 (1 H, br), 2.63 (3 H, s), 3.23 - 3.27 (2 H, m), 3.66 - 3.73 (1 H, m), 3.76 - 3.85 (4 H, m), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:158-159℃
元素分析値(C28H33N3O4)
計算値:C, 70.71; H, 6.99; N, 8.84.
実測値:C, 70.44; H, 6.84; N, 8.86.
実施例32
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミン(1.32g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.62g(収率43%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 - 1.21 (2 H, m), 1.63 - 1.75 (4 H, m), 1.82 - 1.94 (2 H, m), 1.97 - 2.06 (1 H, m), 2.45 (2 H, d, J=6.3 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.23 - 3.32 (2 H, m), 3.66 - 3.73 (1 H, m), 3.76 - 3.85 (3 H, m), 3.93 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:92-94℃
元素分析値(C29H35N3O4・1.5H2O)
計算値:C, 67.42; H, 7.41; N, 8.13.
実測値:C, 67.53; H, 7.27; N, 8.17.
実施例33
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミン(1.32g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物980mg(収率26%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.09 - 1.17 (2 H, m), 1.63 - 1.66 (4 H, m), 1.86 - 1.90 (2 H, m), 1.95 - 2.02 (1 H, m), 2.38 (1 H, br), 2.41 (2 H, d, J=6.3 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.23 - 3.33 (2 H, m), 3.68 - 3.72 (1 H, m), 3.77 - 3.83 (3 H, m), 3.90 (2 H, s), 3.98 - 4.06 (2 H, m), 4.16 - 4.20 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C29H35N3O4・1.0H2O)
計算値:C, 68.62; H, 7.35; N, 8.28.
実測値:C, 68.41; H, 7.28; N, 8.39.
実施例34
N−[8−メチル−3−({[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.15g)、1−(3−メチルオキセタン−3−イル)メタンアミン(500mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物960mg(収率41%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.25 (3 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.86 - 1.89 (4 H, m), 1.97 - 2.04 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 2.67 (2 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 (2 H, d, J=5.4 Hz), 4.35 (2 H, d, J=5.4 Hz), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:117-119℃
元素分析値(C28H33N3O4・1.9H2O)
計算値:C, 65.97; H, 7.28; N, 8.24.
実測値:C, 66.05; H, 7.03; N, 8.25.
実施例35
N−{3−[(エチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、エチルアミン(4mL、2.0Mテトラヒドロフラン溶液)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物392mg(収率37%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.06 (3 H, t, J=7.2 Hz), 1.64 - 1.75 (1 H, m), 1.77 - 1.92 (2 H, m), 1.94 - 2.08 (1 H, m), 2.42 (1 H, br), 2.57 (2 H, q, J=7.2 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:149-151℃
元素分析値(C25H29N3O3・1.9H2O)
計算値:C, 66.18; H, 7.29; N, 9.26.
実測値:C, 66.23; H, 7.09; N, 9.20.
実施例36
N−{3−[(シクロペンチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、シクロペンチルアミン(851mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物375mg(収率32%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.37 - 1.49 (4 H, m), 1.62 - 1.75 (5 H, m), 1.82 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.05 (1 H, m), 2.29 (1 H, br), 2.63 (3 H, s), 3.03 (1 H, t, J=6.0 Hz), 3.70 (1 H, q, J=6.1 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.1 Hz), 3.88 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:152-153℃
元素分析値(C28H33N3O3)
計算値:C, 73.18; H, 7.24; N, 9.14.
実測値:C, 72.92; H, 7.25; N, 9.08.
実施例37
N−(3−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、シクロプロピルメチルアミン(711mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物298mg(収率26%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.10 - 0.15 (2 H, m), 0.39 - 0.45 (2 H, m), 0.92 - 0.95 (1 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.83 - 1.90 (2 H, m), 1.98 - 2.05 (1 H, m), 2.46 (2 H, d, J=6.6 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.49 (1 H, br), 3.69 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.96 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.22 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
融点:156-158℃
元素分析値(C27H31N3O3・1.5H2O)
計算値:C, 68.62; H, 7.25; N, 8.89.
実測値:C, 68.53; H, 6.89; N, 8.81.
実施例38
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.6g)、イソブチルアミン(730mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物704mg(収率38%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (6 H, d, J=6.6 Hz), 1.66 - 1.75 (2 H, m), 1.84 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.25 (1 H, br), 2.34 (2 H, d, J=6.6 Hz), 2.63 (3 H, s), 3.72 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.81 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.98 - 4.09 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:142-143℃
元素分析値(C27H33N3O3・1.0H2O)
計算値:C, 69.65; H, 7.58; N, 9.03.
実測値:C, 69.77; H, 7.50; N, 9.04.
実施例39
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(3.0g)、ネオペンチルアミン(2.5g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.18g(収率33%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (9 H, s), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.86 - 1.89 (4 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.14 (1 H, br), 2.27 (2 H, s), 2.64 (3 H, s), 3.71 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.82 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.02 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
融点:114-116℃
元素分析値(C28H35N3O3・1.5H2O)
計算値:C, 68.83; H, 7.84; N, 8.60.
実測値:C, 68.58; H, 7.68; N, 8.61.
実施例40
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.6g)、trans−4−アミノシクロヘキサノール(944mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.2g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物400mg(収率20%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.02 - 1.12 (4 H, m), 1.66 - 1.73 (1 H, m), 1.75 - 2.07 (7 H, m), 2.38 (1 H, br), 2.63 (3 H, s), 3.33 - 3.39 (2 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.93 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 4.45 (1 H, d, J=4.5 Hz), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:182-183℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.3H2O)
計算値:C, 70.36; H, 7.25; N, 8.49.
実測値:C, 70.47; H, 7.22; N, 8.52.
実施例41
N−[3−({[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド 二塩酸塩
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.6g)、1−(アミノメチル)シクロヘキサノール 塩酸塩(1.36g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.2g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られたアモルファスを酢酸エチルに溶かし、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(0.40mL)を加えた。得られた固体を酢酸エチル−メタノールで再結晶することにより表題化合物292mg(収率12%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.15 - 1.23 (1 H, m), 1.41 - 1.57 (9 H, m), 1.64 - 1.72 (1 H, m), 1.73 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.08 (1 H, m), 2.71 (3 H, s), 2.91 - 2.94 (2 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.15 - 4.23 (1 H, m), 4.47 (2 H, s), 6.38 (2 H, br), 7.10 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.85 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.99 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.06 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.94 (1 H, s), 9.30 (1 H, s), 9.41 (2 H, br), 10.39 (1 H, s).
融点:242-244℃
元素分析値(C30H39N3O4Cl2・0.5H2O)
計算値:C, 61.53; H, 6.89; N, 7.18.
実測値:C, 61.48; H, 6.82; N, 7.25.
実施例42
N−(3−{[(5−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−2−イル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(3.2g)、4−アミノアダマンタン−1−オール 塩酸塩(3.46g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物1.4g(収率23%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.07 - 1.11 (1 H, m), 1.17 - 1.30 (2 H, m), 1.58 (3 H, s), 1.66 - 1.80 (1 H, m), 1.85 - 2.05 (6 H, m), 2.15 - 2.20 (2 H, m), 2.37 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 2.69 (2 H, s), 3.27 - 3.39 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 4.30 (1 H, s), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.02 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
実施例43
N−[8−メチル−3−({[2−(1−メチルエトキシ)エチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(3.2g)、2−(1−メチルエトキシ)エタンアミン(1.73g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物980mg(収率25%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.08 (6 H, d, J=6.0 Hz), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.97 (2 H, m), 2.00 - 2.05 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 2.66 - 2.70 (2 H, m), 3.33 (1 H, br), 3.44 - 3.48 (2 H, m), 3.51 - 3.57 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.94 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.58 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.02 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
元素分析値(C28H35N3O4・1.8H2O)
計算値:C, 65.94; H, 7.63; N, 8.24.
実測値:C, 65.73; H, 7.23; N, 8.24.
実施例44
N−(3−{[(3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−1−イル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例2で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.5g)、3−アミノアダマンタン−1−オール 塩酸塩(1.29g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物172mg(収率8%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.15 (2 H, br), 1.53 - 1.56 (9 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.72 - 1.91 (2 H, m), 1.94 - 2.05 (1 H, m), 2.15 (2 H, br), 2.63 (3 H, s), 3.33 - 3.39 (2 H, m), 3.69 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.79 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.90 (2 H, s), 3.98 - 4.09 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 4.41 (1 H, s), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.56 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
元素分析値(C33H39N3O4・0.5H2O)
計算値:C, 71.97; H, 7.32; N, 7.63.
実測値:C, 72.21; H, 7.20; N, 7.57.
実施例45
N−{8−メチル−3−[(プロピルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、n−プロピルアミン(414mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物523mg(収率47%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (3 H, t, J=7.2 Hz), 1.40 - 1.52 (2 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.98 (4 H, m), 2.00 - 2.06 (1 H, m), 2.51 (2 H, t, J=7.2 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.31 (1 H, br), 3.69 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.78 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:121-122℃
元素分析値(C26H31N3O3・1.6H2O)
計算値:C, 67.54; H, 7.46; N, 9.09.
実測値:C, 67.27; H, 7.20; N, 8.86.
実施例46
N−[3−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノール 塩酸塩(1.52g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物78mg(収率6%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.98 - 1.17 (6 H, m), 1.59 - 2.00 (8 H, m), 2.26 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 3.16 - 3.19 (1 H, m), 3.68 - 3.73 (1 H, m), 3.77 - 3.91 (2 H, m), 4.00 - 4.05 (2 H, m), 4.17 - 4.19 (1 H, m), 4.64 - 4.67 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.78 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.21 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.05 (1 H, s).
融点:142-143℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.6H2O)
計算値:C, 69.60; H, 7.29; N, 8.40.
実測値:C, 69.30; H, 7.09; N, 8.16.
実施例47
N−[3−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}メチル)−8−メチルキノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、(1S,2S)−2−アミノシクロヘキサノール(1.15g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物443mg(収率35%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.98 - 1.19 (6 H, m), 1.59 - 2.05 (8 H, m), 2.23 - 2.30 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.18 - 3.20 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.80 (1 H, q, J=7.2 Hz), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 4.65 (1 H, d, J=4.8 Hz), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.58 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.22 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:157-158℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.4H2O)
計算値:C, 70.11; H, 7.26; N, 8.46.
実測値:C, 70.35; H, 7.14; N, 8.40.
実施例48
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、trans−4−アミノシクロヘキサノール(1.15g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.33g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物573mg(収率46%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.07 - 1.12 (4 H, m), 1.66 - 2.06 (8 H, m), 2.20 - 2.37 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.34 (1 H, br), 3.72 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.82 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 4.44 - 4.48 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.76 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:183-184℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.5H2O)
計算値:C, 69.86; H, 7.28; N, 8.43.
実測値:C, 70.15; H, 7.01; N, 8.47.
実施例49
N−[8−メチル−3−({[2−(1−メチルエトキシ)エチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、2−(1−メチルエトキシ)エタンアミン(1.03g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.33g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物280mg(収率23%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.08 (6 H, d, J=6.0 Hz), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.94 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.26 (1 H, br), 2.64 (3 H, s), 2.65 - 2.69 (2 H, m), 3.45 (2 H, t, J=5.7 Hz), 3.49 - 3.57 (1 H, m), 3.70 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.93 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.15 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:111-113℃
元素分析値(C28H35N3O4・2.0H2O)
計算値:C, 65.48; H, 7.65; N, 8.18.
実測値:C, 65.49; H, 7.48; N, 8.04.
実施例50
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.00g)と参考例15で得たtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(397mg)をN,N−ジメチルアセトアミド(10mL)に加え、室温で2時間攪拌した。5℃に冷却し、酢酸(0.440mL)を滴下し、さらに同温でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.19g)を加え、室温で5時間攪拌した。反応液を氷冷し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(25.6mL)を滴下し、酢酸エチル(20mL)を加えた。析出した結晶をろ取、酢酸エチルで洗浄、乾燥した。得られた結晶を酢酸エチル−水−n−ヘプタンで再結晶することにより表題化合物1.18g(収率92%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 (3 H, s), 1.18 - 1.37 (4 H, m), 1.48 - 2.21 (9 H, m), 2.43 - 2.49 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.65 - 3.85 (2 H, m), 3.91 (2 H, s), 3.97 - 4.14 (3 H, m), 4.15 - 4.25 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.58 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz), 10.06 (1 H, s).
融点:169℃
元素分析値(C30H37N3O4・1.4H2O)
計算値:C, 68.13; H, 7.59; N, 7.95.
実測値:C, 68.07; H, 7.46; N, 7.81.
実施例50−1
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(6.3kg)をN,N−ジメチルアセトアミド(38L)に懸濁させた。参考例15で得たtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(2.5kg)を加えた。20〜30℃で、酢酸(6.3L)を滴下し、20〜30℃で1時間攪拌した。窒素気流下、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(5.13kg)加えた。20〜30℃で3時間10分攪拌した。40℃に加熱し、4規定 水酸化ナトリウム水溶液(38L)を40〜55℃で20分で滴下した。45〜55℃で30分攪拌した後、30℃に35分で冷却した。20〜30℃で1時間攪拌した。反応液をろ過し、上水(63L)で洗浄した。ろ取した結晶を減圧乾燥し、結晶7.77kgを得た。このうち7.76kgをエタノール(54L)に懸濁させ、62℃に加熱し溶解させた。加圧除塵ろ過し、エタノール(16L)で洗浄した。ろ洗液を再度62℃に加熱し溶解させた。60〜65℃で精製水(31L)を滴下した。50℃で35分間冷却した。45〜50℃で1時間攪拌後、30℃で35分間冷却し、20〜30℃で1時間攪拌した。さらに10℃で30分間冷却し、0〜10℃で2時間攪拌した。ろ過し、精製水(16L)で洗浄した。ろ取した結晶を減圧乾燥し、表題化合物を6.96kg(収率83%)得た。
元素分析値(C30H37N3O4・1.3H2O)
計算値:C, 68.37; H, 7.57; N, 7.97.
実測値:C, 68.28; H, 7.63; N, 7.95.
実施例50−2
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
実施例50で得たN−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(16.0g)をエタノール(250mL)に溶解し、不溶物をろ去した。ろ液に酢酸エチル(1000mL)を加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=7:3(容積比)]で精製した。得られた粗体(12.8g)のうち12.0gをメタノール(120mL)に55℃で溶解し、同温度でイソプロピルエーテル(240mL)で希釈、種晶を添加し、5℃まで徐冷した。析出した結晶をろ取し、メタノール(20mL)とイソプロピルエーテル(40mL)の混液で洗浄、乾燥することにより表題化合物(6.64g)を無色結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 (3 H, s), 1.18 - 1.36 (4 H, m), 1.47 - 2.09 (8 H, m), 2.15 (1 H, s), 2.43 - 2.50 (1 H, m), 2.63 (3 H, s), 3.65 - 3.85 (2 H, m), 3.91 (2 H, s), 3.98 - 4.11 (2 H, m), 4.11 (1 H, s), 4.15 - 4.24 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.78 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=9.1 Hz), 8.20 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz), 10.05 (1 H, s).
融点:165℃
元素分析値(C30H37N3O4)
計算値:C, 71.54; H, 7.40; N, 8.34.
実測値:C, 71.45; H, 7.35; N, 8.40.
実施例51
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(500mg)と参考例15で得たtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(331mg)と酢酸(2.57mL)をN,N−ジメチルアセトアミド(8mL)に加え、室温で1時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(543mg)を加え、室温で15時間攪拌した。反応液を氷冷し、8規定水酸化ナトリウム水溶液(6.40mL)を滴下し、酢酸エチルで分液抽出した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=3:2(容積比)]、次いで、NH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=9:1(容積比)]で精製した。得られた固体を酢酸エチルとイソプロピルエーテルの混合溶媒で洗浄、減圧乾燥することにより表題化合物340mg(収率53%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 (3 H, s), 1.21 - 1.37 (4 H, m), 1.48 - 2.10 (9 H, m), 2.44 - 2.53 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.65 - 3.85 (2 H, m), 3.91 (2 H, s), 3.98 - 4.09 (2 H, m), 4.10 (1 H, s), 4.15 - 4.24 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.58 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz), 10.04 (1 H, s).
融点:167℃
実施例52
N−(3−{[(cis−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(390mg)と参考例14で得たcis−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(262mg)を1−メチル−2−ピロリドン(3.0mL)に溶解させ、酢酸(1.0mL)を加え、室温で8時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(424mg)を加え、室温で15時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、室温で2規定水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を滴下した。混合物を水に注ぎ、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0(容積比)→酢酸エチル:メタノール=85:15(容積比)]により精製し、得られた固体を酢酸エチルで再結晶することにより、表題化合物205mg(収率41%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.23 (3 H, s), 1.34 - 1.52 (4 H, m), 1.69 (2 H, d, J=11.7 Hz), 1.75 - 1.89 (3 H, m), 1.92 - 2.05 (2 H, m), 2.05 - 2.19 (1 H, m), 2.46 - 2.58 (1 H, m), 2.81 (3 H, s), 3.81 - 3.91 (1 H, m), 3.92 - 4.01 (1 H, m), 4.04 (2 H, s), 4.06 (2 H, d, J=5.3 Hz), 4.26 - 4.39 (1 H, m), 7.05 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.70 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.89 (1 H, s), 7.92 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.06 (1 H, d, J=2.3 Hz), 8.25 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.89 (1 H, d, J=1.9 Hz).
融点:159-161℃
元素分析値(C30H37N3O4・0.2H2O)
計算値:C, 71.04; H, 7.43; N, 8.28.
実測値:C, 71.10; H, 7.45; N, 8.11.
実施例53
N−(3−{[(cis−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例6で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(390mg)と参考例14で得たcis−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(262mg)を1−メチル−2−ピロリドン(3.0mL)に溶解させ、酢酸(1.0mL)を加え、室温で8時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(424mg)を加え、室温で15時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、室温で2規定水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を滴下した。混合物を水に注ぎ、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0(容積比)→酢酸エチル:メタノール=85:15(容積比)]により精製し、得られた固体を酢酸エチルで再結晶することにより、表題化合物238mg(収率47%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.22 (3 H, s), 1.34 - 1.51 (4 H, m), 1.64 - 1.75 (2 H, m), 1.75 - 1.88 (3 H, m), 1.91 - 2.04 (2 H, m), 2.05 - 2.19 (1 H, m), 2.45 - 2.58 (1 H, m), 2.81 (3 H, s), 3.81 - 3.91 (1 H, m), 3.92 - 4.01 (1 H, m), 4.04 (2 H, s), 4.06 (2 H, d, J=5.3 Hz), 4.26 - 4.38 (1 H, m), 7.05 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.70 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.89 (1 H, br. s.), 7.92 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.06 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.25 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.89 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:163-164℃
元素分析値(C30H37N3O4)
計算値:C, 71.54; H, 7.40; N, 8.34.
実測値:C, 71.24; H, 7.24; N, 8.13.
実施例54
N−(3−{[(1−エチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、ペンタン−3−アミン(872mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物362mg(収率31%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.85 (6 H, d, J=7.5 Hz), 1.37 - 1.46 (4 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.84 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.34 - 2.38 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.90 (2 H, s), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.56 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.91 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:113-115℃
元素分析値(C28H35N3O3・0.2H2O)
計算値:C, 72.29; H, 7.67; N, 9.03.
実測値:C, 72.44; H, 7.55; N, 9.06.
実施例55
N−[8−メチル−3−({[(1R)−1−メチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、(2R)−ブタン−2−アミン(500mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.35g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物362mg(収率34%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.86 (3 H, t, J=7.5 Hz), 1.03 (3 H, d, J=6.0 Hz), 1.29 - 1.36 (1 H, m), 1.46 - 1.53 (1 H, m), 1.66 - 1.73 (1 H, m), 1.75 - 1.92 (2 H, m), 1.94 - 2.06 (1 H, m), 2.49 - 2.58 (2 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.92 (2 H, d, J=7.8 Hz), 3.98 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.57 (1 H, d, J=9.0 Hz), 7.77 (1 H, d, J=9.0 Hz), 8.01 (2 H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1 H, s), 8.90 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:118-119℃
元素分析値(C27H33N3O3・1.6H2O)
計算値:C, 68.07; H, 7.66; N, 8.82.
実測値:C, 68.79; H, 7.33; N, 8.69.
実施例56
N−[8−メチル−3−({[(1S)−1−メチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、(2S)−ブタン−2−アミン(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.67g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物820mg(収率36%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.86 (3 H, t, J=7.5 Hz), 1.03 (3 H, d, J=6.3 Hz), 1.28 - 1.35 (1 H, m), 1.44 - 1.53 (1 H, m), 1.66 - 1.75 (1 H, m), 1.82 - 1.92 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (2 H, m), 2.53 - 2.56 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.80 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.90 (2 H, d, J=7.5 Hz), 3.97 - 4.09 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.56 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.76 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.89 (1 H, s), 10.02 (1 H, s).
融点:122-123℃
元素分析値(C27H33N3O3・0.4H2O)
計算値:C, 71.31; H, 7.49; N, 9.24.
実測値:C, 71.53; H, 7.46; N, 9.09.
実施例57
N−{3−[(シクロブチルアミノ)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、シクロブタンアミン(800mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.33g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物302mg(収率26%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.52 - 1.75 (5 H, m), 1.82 - 1.94 (2 H, m), 1.98 - 2.12 (3 H, m), 2.49 - 2.50 (1 H, m), 2.63 (3 H, s), 3.17 - 3.22 (1 H, m), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.77 - 3.81 (3 H, m), 4.00 - 4.10 (2 H, m), 4.17 - 4.21 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.18 (1 H, s), 8.86 (1 H, s), 10.04 (1 H, s).
融点:142-144℃
元素分析値(C27H31N3O3・0.2H2O)
計算値:C, 72.20; H, 7.05; N, 9.36.
実測値:C, 72.26; H, 7.07; N, 9.37.
実施例58
N−[8−メチル−3−({[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(2.0g)、(R)−(−)−3,3−ジメチル−2−ブチルアミン(2.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.7g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にした。酢酸エチルで分液抽出し、有機層をクエン酸(4.0g)の水(40mL)−ジメチルスルホキシド(20mL)溶液に加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより表題化合物520mg(収率21%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.85 (9 H, s), 0.98 (3 H, d, J=6.6 Hz), 1.66 - 1.91 (4 H, m), 1.98 - 2.06 (1 H, m), 2.17 - 2.19 (1 H, m), 2.49 - 2.50 (1 H, m), 2.64 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.77 - 3.83 (3 H, m), 3.99 - 4.08 (2 H, m), 4.15 - 4.19 (1 H, m), 7.08 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.57 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.77 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.19 (1 H, s), 8.92 (1 H, s), 10.03 (1 H, s).
融点:140-141℃
元素分析値(C29H37N3O3)
計算値:C, 73.23; H, 7.84; N, 8.83.
実測値:C, 73.09; H, 7.68; N, 8.66.
実施例59
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.776g)と2−メチルプロパン−1−アミン(435mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)と酢酸(3.0mL)の混合溶媒に加え、室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.682g)を加え、室温で89時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、4規定水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を滴下した。有機層を水で二度、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を氷冷した酢酸エチルに懸濁させ、沈殿をろ取し、氷冷した酢酸エチルで洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物890mg(収率50%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 0.94 (6 H, d, J=6.6 Hz), 1.70 - 1.88 (2 H, m), 2.08 - 2.24 (1 H, m), 2.49 (2 H, d, J=6.8 Hz), 2.72 - 2.88 (4 H, m), 3.70 - 3.86 (2 H, m), 3.86 - 4.07 (6 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.9 Hz), 7.71 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.85 - 7.98 (3 H, m), 8.06 (1 H, d, J=2.1 Hz), 8.25 (1 H, d, J=8.9 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:132℃
元素分析値(C27H33N3O3・0.7H2O)
計算値:C, 70.47; H, 7.53; N, 9.13.
実測値:C, 70.51; H, 7.35; N, 9.07.
実施例60および実施例61
N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
実施例59で得たN−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(695mg)をHPLC光学分割[カラム:CHIRALCEL OJ 4.6mmID×250mmL、移動相:ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン=700:300:1(容積比)]し、それぞれ酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、保持時間小成分(実施例60)253mg(99.4%ee)を無色固体として、保持時間大成分(実施例61)210mg(98.3%ee)を無色固体として得た。
保持時間小成分:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 0.94 (6 H, d), 1.69 - 1.87 (2 H, m), 2.08 - 2.23 (1 H, m), 2.49 (2 H, d, J=6.4 Hz), 2.71 - 2.87 (4 H, m), 3.70 - 3.86 (2 H, m), 3.88 - 4.06 (6 H, m), 7.01 (2 H, d, J=9.1 Hz), 7.71 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.89 (1 H, s), 7.92 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.05 (1 H, d, J=2.3 Hz), 8.25 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:133-134℃
保持時間大成分:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 0.94 (6 H, d), 1.70 - 1.89 (2 H, m), 2.06 - 2.23 (1 H, m), 2.49 (2 H, d, J=6.8 Hz), 2.70 - 2.88 (4 H, m), 3.70 - 3.86 (2 H, m), 3.88 - 4.07 (6 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.71 (1 H, d, J=9.1 Hz), 7.89 (1 H, s), 7.92 (2 H, d, J=8.7 Hz), 8.05 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.25 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:130-131℃
元素分析値(C27H33N3O3・0.2H2O)
計算値:C, 71.88; H, 7.46; N, 9.31.
実測値:C, 72.08; H, 7.48; N, 9.25.
実施例62
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.776g)と2,2−ジメチルプロパン−1−アミン(519mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)と酢酸(3.0mL)の混合溶媒に加え、室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.682g)を加え、室温で89時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、4規定水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を滴下した。有機層を水で二度、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=97:3(容積比)→酢酸エチル:メタノール=90:10(容積比)]により精製し、得られた固体を氷冷した酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒に懸濁させた。沈殿をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥することにより、表題化合物526mg(収率29%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 0.93 (9 H, s), 1.70 - 1.85 (1 H, m), 2.08 - 2.23 (1 H, m), 2.40 (2 H, s), 2.71 - 2.87 (4 H, m), 3.71 - 3.86 (2 H, m), 3.88 - 4.07 (6 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.9 Hz), 7.71 (1 H, d, J=8.9 Hz), 7.86 - 7.97 (3 H, m), 8.05 (1 H, d, J=2.3 Hz), 8.24 (1 H, d, J=8.9 Hz), 8.92 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:129℃
元素分析値(C28H35N3O3・0.1H2O)
計算値:C, 72.57; H, 7.66; N, 9.07.
実測値:C, 72.41; H, 7.56; N, 9.01.
実施例63
N−(8−メチル−3−{[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.776g)と1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミン(686mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)と酢酸(3.0mL)の混合溶媒に加え、室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.682g)を加え、室温で89時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、4規定水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を滴下した。有機層を水で二度、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=90:10(容積比)→酢酸エチル:メタノール=20:80(容積比)]により精製し、得られた固体を氷冷した酢酸エチルに懸濁させた。沈殿をろ取し、氷冷した酢酸エチルで洗浄後、減圧乾燥することにより、表題化合物1.415g(収率73%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.32 (2 H, qd, J=12.0, 3.9 Hz), 1.63 - 1.85 (4 H, m), 2.08 - 2.23 (1 H, m), 2.57 (2 H, s), 2.72 - 2.86 (4 H, m), 3.39 (2 H, td, J=11.8, 2.1 Hz), 3.70 - 3.86 (2 H, m), 3.88 - 4.06 (8 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.9 Hz), 7.71 (1 H, d, J=8.9 Hz), 7.86 - 7.96 (3 H, m), 8.06 (1 H, d, J=2.1 Hz), 8.26 (1 H, d, J=8.9 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:122-123℃
元素分析値(C29H35N3O4・H2O)
計算値:C, 68.62; H, 7.35; N, 8.28.
実測値:C, 68.76; H, 7.07; N, 8.27.
実施例64
N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(390mg)と参考例15で得たtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(129mg)を1−メチル−2−ピロリドン(3.0mL)に溶解させ、酢酸(1.0mL)を加え、室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(424mg)を加え、室温で14時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、2規定水酸化ナトリウム水溶液(16mL)を滴下した。混合物を水に注ぎ、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=90:10(容積比)→酢酸エチル:メタノール=40:60(容積比)]により精製し、得られた固体を酢酸エチルで再結晶し、減圧乾燥することにより、表題化合物226mg(収率45%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.28 (3 H, s), 1.33 - 1.52 (5 H, m), 1.69 - 1.83 (3 H, m), 1.86 - 1.99 (2 H, m), 2.08 - 2.23 (1 H, m), 2.64 - 2.87 (5 H, m), 3.70 - 4.08 (9 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.71 (1 H, d, J=9.1 Hz), 7.85 - 7.96 (3 H, m), 8.05 (1 H, d, J=2.3 Hz), 8.26 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:98-101℃
元素分析値(C30H37N3O4・1.6H2O)
計算値:C, 67.67; H, 7.61; N, 7.89.
実測値:C, 67.68; H, 7.43; N, 7.69.
実施例65
N−(3−{[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.420g)と2−メトキシ−2−メチルプロパン−1−アミン シュウ酸塩 0.5水和物(921mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.61mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。酢酸(3.0mL)を加え、室温で4.5時間攪拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.541g)を加え、室温で63時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、0℃で4規定水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を滴下した。混合物を水に注ぎ、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=90:10(容積比)→酢酸エチル:メタノール=75:25(容積比)]およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0(容積比)→酢酸エチル:メタノール=96:4(容積比)]により精製し、得られた固体を酢酸エチルで再結晶することにより、表題化合物1.119g(収率64%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.20 (6 H, s), 1.70 - 1.84 (1 H, m), 2.07 - 2.23 (1 H, m), 2.61 (2 H, s), 2.72 - 2.87 (4 H, m), 3.18 (3 H, s), 3.70 - 3.87 (2 H, m), 3.87 - 4.08 (6 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.71 (1 H, d, J=9.1 Hz), 7.85 - 7.97 (3 H, m), 8.06 (1 H, d, J=2.3 Hz), 8.25 (1 H, d, J=9.1 Hz), 8.92 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:137℃
元素分析値(C28H35N3O4)
計算値:C, 70.42; H, 7.39; N, 8.80.
実測値:C, 69.15; H, 7.36; N, 8.70.
実施例66
N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例4で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)安息香酸アミド(1.420g)と参考例17で得た4−メチルピペリジン−4−オール 一塩酸塩(661mg)を1−メチル−2−ピロリドン(10mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.61mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。酢酸(3.0mL)を加え、室温で4.5時間攪拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.541g)を加え、室温で63時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、0℃で4規定水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を滴下した。混合物を水に注ぎ、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=90:10(容積比)→酢酸エチル:メタノール=40:60(容積比)]により精製し、得られた固体を酢酸エチルで再結晶することにより、表題化合物421mg(収率24%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 1.17 (1 H, s), 1.25 (3 H, s), 1.58 - 1.85 (5 H, m), 2.08 - 2.23 (1 H, m), 2.45 (2 H, td, J=10.8, 3.0 Hz), 2.55 - 2.66 (2 H, m), 2.73 - 2.86 (4 H, m), 3.68 - 3.86 (4 H, m), 3.88 - 4.07 (4 H, m), 7.01 (2 H, d, J=8.7 Hz), 7.70 (1 H, d, J=9.1 Hz), 7.86 - 7.97 (3 H, m), 8.03 (1 H, d, J=1.9 Hz), 8.26 (1 H, d, J=9.1 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.3 Hz).
融点:160-162℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.3H2O)
計算値:C, 70.36; H, 7.25; N, 8.49.
実測値:C, 70.42; H, 7.07; N, 8.43.
実施例67
2−フルオロ−N−(3−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例12で得た2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.5g)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(982mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物900mg(収率51%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.11 (6 H, s), 1.64 - 1.73 (1 H, m), 1.83 - 1.93 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.16 (1 H, br), 2.41 (2 H, s), 2.67 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.9 Hz), 3.94 (2 H, s), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.14 - 4.20 (2 H, m), 6.91 - 7.02 (2 H, m), 7.70 - 7.79 (3 H, m), 8.18 (1 H, d, J=1.8 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.4 Hz), 9.89 (1 H, d, J=2.4 Hz).
融点:167-168℃
元素分析値(C27H32N3O4F)
計算値:C, 67.34; H, 6.70; N, 8.73.
実測値:C, 67.17; H, 6.71; N, 8.70.
実施例68
N−(3−{[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−2−フルオロ−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例12で得た2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、ネオペンチルアミン(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物490mg(収率42%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (9 H, s), 1.64 - 1.73 (1 H, m), 1.83 - 1.93 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.15 (1 H, br), 2.26 (2 H, s), 2.67 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.3 Hz), 3.92 (2 H, s), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.14 - 4.20 (1 H, m), 6.91 - 7.02 (2 H, m), 7.70 - 7.78 (3 H, m), 8.17 (1 H, d, J=1.5 Hz), 8.90 (1 H, d, J=2.4 Hz), 9.89 (1 H, d, J=2.4 Hz).
融点:134-135℃
元素分析値(C28H34N3O3F)
計算値:C, 70.12; H, 7.15; N, 8.76.
実測値:C, 69.96; H, 7.13; N, 8.70.
実施例69
2−フルオロ−N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例12で得た2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.5g)、参考例15で得たtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(600mg)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物701mg(収率37%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 (3 H, s), 1.23 - 1.35 (4 H, m), 1.56 - 1.59 (2 H, m), 1.64 - 1.73 (1 H, m), 1.82 - 1.90 (4 H, m), 1.97 - 2.07 (1 H, m), 2.20 (1 H, br), 2.67 (3 H, s), 3.33 (1 H, br), 3.69 (1 H, q, J=7.5 Hz), 3.79 (1 H, q, J=7.5 Hz), 3.90 (2 H, s), 3.99 - 4.10 (3 H, m), 4.16 - 4.19 (1 H, m), 6.92 - 7.02 (2 H, m), 7.69 - 7.79 (3 H, m), 8.19 (1 H, s), 8.88 (1 H, s), 9.89 (1 H, s).
融点:171-172℃
元素分析値(C30H36N3O4F)
計算値:C, 69.08; H, 6.96; N, 8.06.
実測値:C, 68.86; H, 6.98; N, 7.99.
実施例70
2−フルオロ−N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例12で得た2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、イソブチルアミン(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物700mg(収率61%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (6 H, d, J=6.6 Hz), 1.64 - 1.74 (2 H, m), 1.82 - 1.93 (2 H, m), 1.97 - 2.05 (1 H, m), 2.34 (2 H, d, J=6.6 Hz), 2.67 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.99 - 4.11 (3 H, m), 4.14 - 4.20 (1 H, m), 6.91 - 7.02 (2 H, m), 7.69 - 7.79 (3 H, m), 8.18 (1 H, d, J=1.8 Hz), 8.89 (1 H, d, J=2.1 Hz), 9.89 (1 H, d, J=2.7 Hz).
融点:133-134℃
元素分析値(C27H32N3O3F)
計算値:C, 69.66; H, 6.93; N, 9.03.
実測値:C, 69.53; H, 6.89; N, 8.97.
実施例71
2−フルオロ−N−{8−メチル−3−[(プロピルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例12で得た2−フルオロ−N−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(1.0g)、n−プロピルアミン(1.0g)を1−メチル−2−ピロリドン(20mL)と酢酸(7.0mL)に懸濁させ室温で3時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)を加えて室温で3時間攪拌後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩基性にして、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:酢酸エチル=0:100(容積比)→メタノール:酢酸エチル=20:80(容積比)]により精製し、表題化合物680mg(収率61%)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 0.88 (3 H, t, J=7.5 Hz), 1.40 - 1.52 (2 H, m), 1.64 - 1.73 (1 H, m), 1.79 - 1.90 (2 H, m), 1.93 - 2.07 (1 H, m), 2.39 (1 H, br), 2.47 - 2.52 (2 H, m), 2.67 (3 H, s), 3.69 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.79 (1 H, q, J=6.6 Hz), 3.89 (2 H, s), 3.99 - 4.11 (2 H, m), 4.14 - 4.20 (1 H, m), 6.91 - 7.02 (2 H, m), 7.69 - 7.79 (3 H, m), 8.18 (1 H, s), 8.88 (1 H, d, J=1.8 Hz), 9.89 (1 H, d, J=2.4 Hz).
融点:120-121℃
元素分析値(C26H30N3O3F)
計算値:C, 69.16; H, 6.70; N, 9.31.
実測値:C, 68.94; H, 6.71; N, 9.20.
実施例72
N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド
Figure 2010087454
参考例9で得たN−(3−ホルミル−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミド(515mg)と参考例17で得た4−メチルピペリジン−4−オール 一塩酸塩(300mg)と酢酸(2.64mL)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(559mg)をN,N−ジメチルアセトアミド(7.92mL)に加え、室温で15時間攪拌した。反応液を氷冷し、8規定水酸化ナトリウム水溶液(6.59mL)を滴下し、酢酸エチルで分液抽出した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=1:1(容積比)]で精製した。得られた固体を酢酸エチルとイソプロピルエーテルの混合溶媒で洗浄、減圧乾燥することにより表題化合物139mg(収率21%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 1.10 (3 H, s), 1.48 (4 H, t, J=5.4 Hz), 1.63 - 2.09 (4 H, m), 2.44 (4 H, d, J=5.5 Hz), 2.64 (3 H, s), 3.65 - 3.85 (4 H, m), 3.98 - 4.10 (1 H, m), 4.10 (2 H, s), 4.15 - 4.24 (1 H, m), 7.09 (2 H, d, J=9.0 Hz), 7.59 (1 H, d, J=8.7 Hz), 7.80 (1 H, d, J=8.7 Hz), 8.02 (2 H, d, J=8.9 Hz), 8.17 (1 H, d, J=2.1 Hz), 8.85 (1 H, d, J=2.1 Hz), 10.06 (1 H, s).
融点:169-174℃
元素分析値(C29H35N3O4・0.6H2O)
計算値:C, 69.60; H, 7.29; N, 8.40.
実測値:C, 69.35; H, 7.20; N, 8.37.
製剤例1
(1)実施例1で得られた化合物 50mg
(2)ラクトース 34mg
(3)トウモロコシ澱粉 10.6mg
(4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg
計 120mg
常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用いて打錠することにより、錠剤が得られる。
実験例1 被験化合物のGTPγSバインディングアッセイを用いたMCH受容体アンタゴニスト活性の測定
WO01/82925に記載のヒトSLC−1発現CHO細胞クローン57およびラットSLC−1発現CHO細胞クローン44を用いて、以下の方法によりSLC−1発現CHO細胞膜画分を調製した。5mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加したリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)にヒトおよびラットSLC−1発現CHO細胞(1x10個)を浮遊させ、遠心した。細胞のペレットにホモジネートバッファー(10mM NaHCO、5mM EDTA、pH7.5)を10ml加え、ポリトロンホモジナイザーを用いてホモジネートした。400×gで15分間遠心して得られた上清をさらに100,000×gで1時間遠心し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2mlのアッセイバッファー[50mM Tris−HCl(pH7.5)、1mM EDTA、0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)、10mM MgCl、100mM NaCl、1μM GDP(グアノシン5’−二リン酸)、0.25mM PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、1mg/mlペプスタチン、20mg/mlロイペプチン、10mg/mlフォスフォラミドン]に懸濁し、100,000×gで1時間遠心した。沈澱物として回収された膜画分を再び20mlのアッセイバッファーに懸濁し、分注後−80℃で保存し、使用の都度解凍して用いた。
被験化合物のMCH受容体アンタゴニスト活性の測定は以下の通り実施した。ポリプロピレン製の96穴プレートに、アッセイバッファーで希釈したSLC−1発現CHO細胞膜画分171μlを分注した後、DMSO溶液で希釈した3x10−10M MCH 2μl、種々の濃度に希釈した被験化合物溶液2μl、および[35S]−Guanosine5’−(γ−thio)triphosphate(第一化学薬品社製)25μlを、それぞれ添加した(細胞膜終濃度:20μg/ml、[35S]−Guanosine5’−(γ−thio)triphosphate終濃度:0.33nM)。この反応液を25℃で1時間、攪拌しながら反応させた後、グラスフィルター(GF−C)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液(50mM Tris−HCl緩衝液 pH7.5)300μlで3回洗浄した。グラスフィルターに液体シンチレーターを50ml添加し、残った放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
結合阻害率(%)=(被験化合物とMCHを添加したときの放射活性−DMSO溶液を添加したときの放射活性)/(MCHを添加したときの放射活性−DMSO溶液を添加したときの放射活性)x100として、結合阻害率(%)から被験化合物のIC50値を算出した。
結果を表1−1および表1−2に示す。
Figure 2010087454
Figure 2010087454
表1−1および表1−2から明らかなように、本発明化合物は優れたMCH受容体拮抗活性を有する。
実験例2 高脂肪食雄性F344/Jclラットを用いた摂食抑制作用の評価
動物は5週齢より高脂肪食(リサーチダイエットD12451)を負荷した雄性F344/Jclラット(41〜42週齢)を用いた。実験開始2週間前より単飼育とし、粉末高脂肪食(D12451M)を与え、水道水0.5mLを慣らし投与して馴化した。実験開始前日17:00から翌日9:00までの摂餌量を測定し、この摂餌量と前日の体重を指標に群分けした。実験開始日および翌日の17:00に対照群に0.5%メチルセルロース溶液を、化合物投薬群に化合物の0.5%メチルセルロース懸濁液(10mg/kg)を2mL/kgで強制経口投与した(対照群、化合物投薬群いずれも1群6匹)。初回投与から48時間後の摂餌量を測定した。各化合物投薬群の対照群に対する摂食抑制率を算出した。結果を表2に示す。
Figure 2010087454
表2から明らかなように、本発明化合物は肥満ラットモデルにおいて優れた摂食抑制作用を示す。
以下の実験例3および実験例4において、本発明化合物との比較対象として、特開2008−088120の実施例5に記載の4-(シクロプロピルメトキシ)-N-[3-[[(トランス-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]メチル]-8-メチルキノリン-7-イル]安息香酸アミド(以下、「比較例1」という)、および、同文献の実施例9に記載の4-(シクロプロピルメトキシ)-N-[3-[[(トランス-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル]-8-メチルキノリン-7-イル]安息香酸アミド(以下、「比較例2」という)を用いた。
比較例1および比較例2は、それぞれ、特開2008−088120の記載に従って製造した。
実験例3 HERG阻害活性の評価
MEM培地、MEM非必須アミノ酸溶液、ピルビン酸ナトリウム溶液、G418硫酸塩溶液(ジェネティシン)をInvitrogen社(Carlsbad, CA)から購入した。ウシ血清アルブミン(BSA, Fatty Acid Free)は、和光純薬(Osaka, Japan)の製品を用いた。牛胎児血清(FCS)は、Trau Scientific Ltd.(Melbourne, Australia)の製品を用いた。
HERG発現細胞HERG.T.HEKは、Wisconsin ALUMNI Research Foundationより入手した細胞を用いた。HERG.T.HEKは、10% FCS、1mM MEM非必須アミノ酸、1mM ピルビン酸ナトリウム、500μg/mlジェネティシンを含むMEM培地を用いて、37℃、5% CO2存在下で、維持および継代した。
80-90%コンフルエントの細胞を、トリプシン処理により回収し、IVF dish(Falcon, Franklin Lakes, NJ)に播いた。2−3時間後、細胞外液(137mM NaCl、4mM KCl、1mM MgCl2、1.8mM CaCl2、10mM HEPES、11mM dextrose:pH7.4)で潅流しながら、電極内液(7mM NaCl、130mM KCl、1mM MgCl2、5mM HEPES、5mM EGTA、5mM ATP-Na:pH7.2)を満たしたガラス電極(抵抗値2-3 MΩ)に細胞を接着させ、パッチクランプアンプAXOPATCH 200B(Axon instruments, Foster City, CA)を用いて、whole-cell configurationの形成および電位固定プロトコールによる刺激を行った(holding potential -75mV、一次電圧10mV:0.5sec、二次電圧-40mV:0.5sec、刺激頻度10sec)。予備刺激を与え、電流波形が安定した時点でHERG電流値(peak tail current)を計測した。
被験化合物添加時におけるHERG電流測定の際には、まず細胞外液で細胞を潅流し、波形が安定した後に、10μMの被験化合物を含む細胞外液で潅流した。それぞれの潅流条件での電流波形が安定した時点で、HERG電流を測定した。
被験化合物によるHERG電流阻害率(%)は、被験化合物非添加時のHERG電流値を100%として算出した。結果を表3に示す。
Figure 2010087454
表3から明らかなように、本発明化合物のHERG阻害活性は低く、低毒性であることが示された。
実験例4 PLsisの評価
DMEM培地、L-グルタミン、ペニシリン-ストレプトマイシン、ピルビン酸、およびN−(7−ニトロベンズ−2−オキサ−1,3−ジアゾール−4−イル)−1,2−ヘキサデカノイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン トリエチルアンモニウム塩(NBD-PE)を、Invitrogen社から購入した。ウシ血清アルブミン(BSA)は、Thermo Trace Ltd.(Melbourne, Australia)の製品を用い、Amiodaroneは、ICN(Costa Mesa, CA)の製品を用いた。被験化合物を、10mM DMSO溶液で用いた。
L-グルタミン、ピルビン酸、およびペニシリン-ストレプトマイシンを追補したDMEM培地に、終濃度5 vol%でFBSを添加し、実験に供した。培養を、5%炭酸ガス-95%空気を気相とし、37℃に設定したCO2インキュベーター中で行った。HepG2細胞を、培養液に50×104cells/mLとなるよう懸濁し、96穴プレートに、50μL/wellずつ播種後、24時間前培養した。前培養後に、培養液を除去し、60μM NBD-PEを含有する培養液を50μL/well、ならびに0、6μMおよび20μMの被験化合物を含有する培養液をそれぞれ各50μL/wellずつ、HepG2細胞に添加し、24時間培養した。陽性対照は、終濃度10μM Amiodaroneを用いた。
被験化合物に24時間曝露後、細胞に取り込まれたNBD-PEの蛍光強度(Ex. 485 nm、Em.538 nm)を蛍光光度計で測定した。0μM被験化合物溶液を添加した測定値をブランクとして差し引いた後に、10μM Amiodaroneを添加した測定値に対する相対値を算出し、被験化合物の単位濃度当りの最大値をホスホリピドーシス(PLsis)誘発ポテンシャルとして得た。結果を表4に示す。
Figure 2010087454
表4から明らかなように、本発明化合物のPLsis誘発ポテンシャルは低く、低毒性であることが示された。
化合物(I)は、メラニン凝集ホルモン(MCH)受容体拮抗作用を有し、かつ毒性も低いので、該化合物は、肥満症等の予防・治療剤として非常に有用である。
本出願は、日本で出願された特願2009−020575を基礎としており、その内容は本明細書にすべて包含されるものである。

Claims (20)

  1. 式(I):
    Figure 2010087454

    [式中、
    環Aは、さらに置換されていてもよいテトラヒドロフラン環を;
    は、水素原子またはハロゲン原子を;
    は、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を;
    は、水素原子またはC1−6アルキル基を;および
    およびRは、
    (1)独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよい5または6員複素環基を示すか、あるいは、
    (2)RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換された4ないし6員の含窒素複素環を形成してもよい。
    但し、
    およびRの一方が水素原子である場合、他方は式:−X−RA1
    (式中、
    は、結合手またはC1−6アルキレン基を;
    A1は、式:−Y−S(O)m1−RB1
    (式中、Yは、結合手またはNHを;m1は、1または2の整数を;RB1は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
    で表される基、または、式:
    Figure 2010087454

    (式中、m2、m3、m4、n1、n2およびn3は、独立して、1または2の整数を;RB2は、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す)
    で表される環状基(当該環状基の環部分は、さらに置換されていてもよい))
    で表される基ではない。]
    で表される化合物またはその塩。
  2. が、水素原子またはフッ素原子である、請求項1記載の化合物。
  3. が、フッ素原子またはメチル基である、請求項1記載の化合物。
  4. が、水素原子またはメチル基である、請求項1記載の化合物。
  5. が、
    (a)ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、および5または6員の含酸素複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、または
    (b)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基であり;および
    が、水素原子である、請求項1記載の化合物。
  6. とRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された4ないし6員の含窒素複素環を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物。
  7. 環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
    が、水素原子またはフッ素原子であり;
    が、フッ素原子またはメチル基であり;
    が、水素原子またはメチル基であり;
    が、
    (a)ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、および5または6員の含酸素複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、または
    (b)ヒドロキシ基およびC1−6アルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基であり;および
    が、水素原子である、請求項1記載の化合物。
  8. 環Aが、テトラヒドロフラン環であり;
    が、水素原子またはフッ素原子であり;
    が、フッ素原子またはメチル基であり;
    が、水素原子またはメチル基であり;および
    とRが、隣接する窒素原子と一緒になって、ヒドロキシ基で置換された5または6員の含窒素複素環を形成し、該含窒素複素環はC1−6アルキル基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物。
  9. N−[8−メチル−3−({[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]アミノ}メチル)キノリン−7−イル]−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
  10. N−{8−メチル−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル]キノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
  11. N−(8−メチル−3−{[(2−メチルプロピル)アミノ]メチル}キノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
  12. N−(3−{[(trans−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)アミノ]メチル}−8−メチルキノリン−7−イル)−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
  13. N−{3−[(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチルキノリン−7−イル}−4−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ]安息香酸アミドまたはその塩。
  14. 請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
  15. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含む、医薬。
  16. メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤である、請求項15記載の医薬。
  17. 摂食抑制剤である、請求項15記載の医薬。
  18. 肥満症の予防または治療剤である、請求項15記載の医薬。
  19. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満症の予防または治療方法。
  20. 肥満症の予防または治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
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