JPWO2010073674A1 - 経路制御装置、経路制御方法、経路制御プログラム、ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

本発明の経路制御装置は、ネットワークの状態変化を検知する状態変化検知部と、ネットワークの状態に応じた経路を決定する経路計算部と、ネットワークの状態に変化が生じたときに、経路計算部により計算されるネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーとネットワークの状態に変化が生じた後の最短パスツリーとを比較する処理を行うことで、ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する計算実行ノード決定部とを有する。

Description

本発明は、動的に経路制御を行っているネットワークシステム、このようなネットワークシステムにおける経路制御装置、経路制御方法、及び経路制御プログラムに関する。
インターネットに代表されるネットワーク技術の普及に伴い、ネットワークの安定性向上が急務となっている。ネットワークを構成するノード装置やリンクを予め冗長に構成しておき、動的経路制御を行うことで、ネットワーク信頼性の向上を行っている。動的経路制御を行っているネットワークでは、ネットワークを構成するノード装置同士がお互いの接続状況に関する情報を交換し、それらの情報を元に最適な経路を自律的に決定している。例えば、自身に接続するリンクや隣接するノード装置に故障が発生した場合、その故障を検知したノード装置は他のノード装置に通知を行う。このことによりネットワーク中の全ノード装置は、故障したノード装置やリンクを除いた状態で経路計算を行い、新たな経路を決定する。このように動的経路制御は故障が発生しても、残りのノード装置やリンクのみで通信サービスを継続することを可能としている。
特許文献1には、以下の方法が提案されている。ネットワークに設置されたノードが、ネットワークのツリー情報を他ノードから取得あるいは自ら計算して把握する。このノードは、この把握したツリー情報に基づき自ノードの入出力リンクをツリーの一部とするノードの集合をリンク故障の影響範囲として予め抽出する。ノードは、リンクの故障検出時には故障を検出した旨を影響範囲に限定して通知する。自ノードが故障を検出したとき、あるいは、他ノードから前記通知を受けとったときには、経路を再計算する。
このような動的経路制御を実現するために、標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)において、非特許文献1で示されるような経路制御プロトコルが標準化されている。
特開2007−258926号公報
J.Moy:"OSPF Version 2", RFC 2328,Internet Engineering Task Force,1998.
ネットワークを構成するリンクやノードに故障が発生した場合、その故障はネットワーク全体に通知される。通知を受け取ったノードは、故障リンクを取り除いたトポロジーを元に経路の再計算を行い、自身の経路表を更新する。一般的に故障箇所から遠いノード装置は、故障の発生前後で経路表の内容に差がない場合が多いが、そのことは故障発生後経路の再計算を行ってみるまでわからない。そのためネットワーク中に故障が発生した場合、全ノードが経路計算を行う必要がある。このため短い時間内に複数の故障が続けて発生するようなケースでは、各ノードにおける経路計算の負荷が増大し、他の処理に影響を与えるという課題があった。
特許文献1では、リンクの故障により影響を受けるノードを、各ノードのツリー情報の比較を行うことにより求める方法が提案されている。しかしながらこの提案では、全ノード間において相互にツリー情報の交換を事前に行っておく必要がある。このため、ネットワークを構成するノードの数が多くなった場合、交換すべきツリー情報が多くなり、これらの情報の交換のための負荷が大きくなるという課題があった。また特許文献1には、上記のツリー情報の交換を行わずに、すべて自ら計算する方法について記載されている。しかし、ネットワークを構成するノード数が多くなった場合、それぞれのノードをルートとするツリー情報を計算する必要があるため、これらの計算の負荷が大きくなるという課題があった。
本発明は上述の課題を解決するために、ネットワーク全体における経路計算の負荷が低く、高い安定性を実現するネットワークシステム、このようなネットワークシステムにおける経路制御装置、経路制御方法、及び経路制御プログラムを提供することを目的の一例とする。
本発明の経路制御装置は、ネットワークの状態変化を検知する状態変化検知部と、前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する経路計算部と、前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路計算部により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じた後の最短パスツリーとを比較する処理を行うことで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する計算実行ノード決定部とを有する。
本発明の経路制御装置の経路制御方法は、ネットワークの状態変化を検知する工程と、前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する工程と、前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路を決定する工程により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じる後の最短パスツリーとを比較することで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する工程とを有する。
本発明のネットワークシステムは、ネットワークの状態変化を検知する状態変化検知部と、前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する経路計算部と、前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路計算部により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じる後の最短パスツリーとを比較することで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する計算実行ノード決定部を有する。
本発明の実施形態によれば、故障を検知したノードが故障した前の経路計算結果と故障した後の経路計算結果を用いることで、経路計算を行うべきノードを事前に決定する。故障検知ノードは、決定したノードのIDをリンク故障を通知するメッセージとともに通知することで、経路更新不要なノードにおいて経路計算を行わないようにする。このことにより、ネットワーク全体における負荷の低減を実現し、ネットワークの安定性向上を実現する。
また、特許文献1ではリンク故障により影響を受けるノードを決定するために、他ノードからツリー情報を受け取ったツリー情報を利用している。一方で、本発明の実施形態では経路計算部により経路計算の過程において得られる最短パスツリーを用いている点が異なる。このため本発明の実施形態では、リンク故障により影響を受けるノードを決定するために必要となる情報を他のノードから入手する必要がないという利点がある。また、特許文献1における前記ツリー情報を自ら計算する方法と比較した場合、本発明の実施形態ではより少ない計算量でリンク故障により影響を受けるノードを決定できる。
本発明の第1の実施形態におけるノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるノード装置を配置したネットワーク図である。 本発明の第1の実施形態における故障リンクに接続している ノード装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における経路計算時に構成される最短パスツリー構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるOSPFメッセージにおけるLSAヘッダの各フィールドの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における更新必要ノードLSAの各フィールドの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における計算必要ノードの判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における計算必要ノードの判定処理時に構成される逆方向の最短パスツリー構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態における計算必要ノードの判定処理において使用する不等式を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における故障リンクに接続していないノード装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における故障リンクに接続していないノード装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるノード装置及び経路計算サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるノード装置及び経路計算サーバを配置したネットワーク図である。 本発明の第3の実施形態におけるノード装置及び経路計算サーバの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態における故障リンクに接続しているノード装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における最大コスト値を算出する処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における故障リンクに接続していないノード装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるコストの比較処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例における更新距離コスト値LSAの各フィールドの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるノード装置(経路制御装置)の機能構成を示すブロック図である。
図1において、本発明の第1の実施形態のノード装置10は、経路制御部11と、パケット転送部12と、ネットワークインターフェイス2〜2とを有する。経路制御部11は、他のノード装置との間で経路情報等の交換を行い、パケット転送に用いる経路表を作成する。パケット転送部12は、経路制御部11で作成された経路表の情報を元にパケットの転送を行う。ネットワークインターフェイス2〜2は、外部のネットワーク3〜3と接続する。
経路制御部11は、メッセージ送信部51と、メッセージ受信部52と、トポロジーデータベース53と、経路計算部54と、メッセージ作成部55と、計算実行ノード決定部56と、計算結果保存部57と、計算実行判断部58と、状態変化検知部59とを有する。
メッセージ送信部51は、他のノード装置に対して経路制御プロトコルにおけるメッセージを送信する。メッセージ受信部52は、他のノード装置からの経路制御プロトコルにおけるメッセージを受信する。トポロジーデータベース53は、メッセージ受信部52により他のノード装置から取得した経路情報を保存する。経路計算部54は、計算実行判断部58もしくは状態変化検知部59から動作指示を受けたときにトポロジーデータベース53に保存された経路情報を用いて経路計算を行う。メッセージ作成部55は、計算実行ノード決定部56が決定した計算必要ノード及び状態変化検知部59が検知した故障に基づき経路制御プロトコルにおけるメッセージを作成する。計算実行ノード決定部56は、計算結果保存部57に保存されているリンク故障前のトポロジーを元にした最短パスツリーと、経路計算部54により計算されたリンク故障発生後のトポロジーを元にした最短パスツリーを比較することで計算必要ノードを決定する。計算結果保存部57は、経路計算部54により計算された最短パスツリーを保存する。計算実行判断部58は、メッセージ受信部52が受信した経路制御プロトコルにおけるメッセージから自身が経路計算を行うべきか否か判断する。状態変化検知部59は、ネットワークインターフェイス2〜2を監視しリンク故障を検知する。
パケット転送部12は、ルーティング処理部61と、パケットの宛先から次の転送先とどのネットワークインターフェイスから送出するかを決定するためのテーブルを持つ主経路表62から構成される。ルーティング処理部61は、ネットワークインターフェイス2〜2経由で受信したパケットの転送処理を行う。主経路表62は、パケットの宛先から次の転送先とどのネットワークインターフェイスからパケットを送出するかを決定するためのテーブルを持つ。
図2は本発明の第1の実施形態によるノード装置10〜10により構成されたネットワーク6を示す図である。図2中のノード装置10,10を結ぶリンク20に故障が発生した場合について説明する。このとき、故障したリンク20に接続しているノード装置10,10と他のノードとは振る舞いが異なる。
まず故障リンクに接続しているノードの動作について、図3を参照して説明する。
図1の状態変化検知部59は、検知したリンクの故障を経路計算部54へ通知する(ステップS101)。経路計算部54はトポロジーデータベース53に保存されているトポロジー情報から状態変化検知部59により通知された故障リンクを取り除いたトポロジー情報を元に経路計算を行い、主経路表62を更新する(ステップS102)。
次に経路計算部54は、計算結果の最短パスツリーを計算結果保存部57及び計算実行ノード決定部56に送る(ステップS103)。
図4は、ステップS103で求められる最短パスツリーの情報の構造を示す図である。ここでは、ルータR11、R31〜R35、R51〜R55、R71、R72、ネットワークN21、N22、N41、N42、N61からなるネットワーク網の最短パスツリーが求められている。
図3において、次に計算実行ノード決定部56は、計算結果保存部57に保存されている一回前の計算結果であるリンク故障が発生する前の最短パスツリーの情報を取得する(ステップS104)。計算結果保存部57は、経路計算部54から送られてきた最短パスツリーを記録する(ステップS105)。
計算実行ノード決定部56は、故障前の最短パスツリーと故障後の最短パスツリーを比較することで、経路計算が必要なノードを決定する。さらに、計算実行ノード決定部56は、経路計算が必要なノードをメッセージ作成部55へ通知する(ステップS106)。メッセージ作成部55は、状態変化検知部59から通知された故障リンク及び計算実行ノード決定部56により決定した経路計算が必要となるノードを識別するためのIDを含む通知メッセージを作成し、その通知メッセージをメッセージ送信部51へと送る(ステップS107)。メッセージ送信部51は、メッセージ作成部116が作成した通知メッセージを隣接ノードへ送信する(ステップS108)。
次に図3中のステップS107の処理においてメッセージ作成部55により作成される通知メッセージについて説明する。
OSPF(Open Shotest Path First)により運用されているネットワーク中の各ノード装置間ではLSA(Link State Advertisement)と呼ばれる単位で情報が交換され、その情報を経路計算に用いられている。このLSAには、「J.Moy:”OSPF Version 2”,RFC 2328, Internet Engineering Task Force,1998.」で定義されているフォーマットの他に、機能追加のために汎用的に使用できる拡張可能なフォーマットが、「R.Coltun:”TheOSPFOpaqueLSAOption”,RFC2370,InternetEngineeringTaskForce,1998.」にOpaqueLSAとして定義されている。経路計算が必要となるノードを通知するために、本実施形態ではこのOpaqueLSAを用いる。
図5はLSAheaderと呼ばれる部分のフォーマットを示す。この部分は、LSAの種類を問わず共通に使用される。図6は本実施形態における更新必要ノードLSAのパケットフォーマットを示している。このパケットフォーマットは、図5で示したLSAheaderに続いて配置される。
図6のRouterNumフィールドF20には、このLSA中に格納される更新必要ノードの数が格納される。UpdateRouterフィールドF31〜F3は、RouterNumフィールドF20に指定された数の分だけ用意され、それぞれ更新必要ノードを識別するためのIDが格納される。IDとして、一般にOSPFではノード(ルータ)を識別するのに使用されているルータID等を使用することができる。ここではOSPFを用いた場合について説明を行ったが、他のプロトコルでも同様に情報を格納することで、本実施形態を適用できる。
次に計算実行ノード決定部56により実行される図3中のステップS106の処理の詳細を、図7を参照して説明する。
まず自身(ノードr)を終点とする逆方向最短パスツリーTを計算する(ステップS201)。図8は、ステップS201で求められる逆方向最短パスツリーの一例である。ここでは、ルータR11、R31〜R35、R51、R52、R53、R71、R72、ネットワークN21、N22、N41〜N43、N61〜R63からなるネットワーク網の逆方向最短パスツリーが求められている。
図7において、次に計算必要ノードを格納するための集合Vを初期化する(ステップS202)。次に故障前の経路表において次転送先が故障リンクを介して接続しているノードである宛先ノードを処理対象とする。宛先ノードのうち、以降のステップの処理が済んでいないノードを選択し、ノードdとする(ステップS203)。つまり、ここでは自身の経路表中の宛先のうち、リンクの故障により次転送先が変わる宛先ノードを処理の対象としている。
次に故障後の最短パスツリーTを参照し、自身からステップS203で選択したノードdに至るパスにおいて、自身の次にあるノードを決定し、そのノードをノードnと称する(ステップS204)。
次に、故障後の最短パスツリーTにおける自身からノードdまでのパスのコストから故障前の最短パスツリーTにおける自身からノードdまでのパスのコストを引いた値を求め、その値を値Cと称する(ステップS205)。
次に故障前の最短パスツリーTにおける自身からノードnまでのパスのコストと逆方向最短パスツリーTにおけるノードnから自身までのパスのコストの合計値Cを求める(ステップS206)。次にCとCの値の比較を行う(ステップS207)。ステップS207で、Cの値の方がCの値より大きい場合、ステップS210に進む。
ステップS207においてCの値がCの値よりも小さいか等しい場合、ノードnは計算必要ノードであると判断し、集合Vに追加する(ステップS208)。
次に故障後の最短パスツリーTを参照し、自身からステップS203で選択したノードdに至るパスにおいて、ノードnの次にあるノードを決定し、決定したノードを新たなノードnとし、ステップS206へと戻る(ステップS209)。
ステップS207の比較においてCの値がCの値より大きい場合、ステップS203で処理対象となっているすべてのノードに対してステップS204以降の処理を実施していなければ、処理がステップS203へと戻り、そうでなければすべての処理を終了する(ステップS210)。終了時点で集合Vに含まれているノードが計算必要ノードとなる。
最短パスツリーにおいてノード間のパスのコストを求める方法について説明する。
例えば図4におけるルータR52がノードdと仮定する。この場合、自分自身を表すルータR11からネットワークN21を経由してルータR32にたどり着き、さらにネットワークN41を経由することでルータR52にたどり着く。この時、ルータR11におけるネットワークN21へのコスト「10」及びRルータ32におけるネットワークN41へのコスト「20」の合計値である「30」が自身からルータR52までのコストとなる。
図7に示すステップS205〜S207の処理ではパスのコストを用いているが、これは一般的に距離という概念を表す。例えばコストの代わりに、メトリックなど距離を表す他の指標を用いてもよい。
次に図7に示したような処理で計算必要ノードが求まる原理について、図9を参照して説明する。
図9において、ノード装置111に接続するリンク141に故障が発生した仮定する。このとき、ノード装置111からノード装置102への経路について考える。図9において、符号103は、ネットワークを示す。ノード装置111からノード装置102までの故障前の最短パス121におけるコストをCr→dと称する。ノード装置111からノード装置102までの故障後の最短パス124におけるコストをC’r→dと称する。ノード装置111からノード装置101までが既にリンク故障による経路更新を行っていると仮定する。この場合において、故障後の最短パス124に沿ってノード装置101に接続するノード装置120が経路計算を必要とするかについて考える。ノード装置120からノード装置111までのコストをCn→rと称し、その逆方向のパスのコストをCr→nと称する。
ノード装置120はノード装置102を宛先としたとき、ノード装置111及び故障リンクを経由するパス(パス123+パス121)のコストよりも、それらを経由しないパス125のコストの方が大きいか等しい場合、ノード装置120はノード装置102を宛先とするパケットをノード装置101へと送り、ループを引き起こす可能性がある。このため、この場合ノード装置120の経路更新が必要となる。ここでパス125のコストはパス124のコストからパス122のコストを引いた値(C’r→d−Cr→n)であるため、ノード装置120の経路更新が必要となる条件は以下のように表すことができる。
r→d+Cn→r≦C’r→d−Cr→n
この式を変形すると以下の通りである。
n→r+Cr→n≦C’r→d−Cr→d
図7のステップS205の処理で求めているCの値は、この不等式の右辺の値に相当する。また図7のステップS206の処理で求めるCの値はこの不等式の左辺の値に相当する。図7ではこのようなコスト値の比較を、ノード装置111からノード装置102を宛先とする最短パスに沿って順に行っている。
図7のアルゴリズムを図9に適用した場合、ステップS204でまずノード装置111に隣接するノード装置112をノードnとしてステップS205〜S207のコスト値の比較処理を行う。
ノード装置112が計算必要ノードであると判断されたとき、ステップS209ではノード装置112に隣接するノード装置を新たにノードnとして、ステップS206以降の処理を繰り返している。このように最短パスに沿って、上記の不等式を満たさなくなるまで順次調べていく処理を図7のアルゴリズムで行っている。
図9を参照して、宛先がノード装置102であるときについて考えたが、他の宛先についても同様に調べる必要がある。ノード装置111は、経路が故障リンクを経由している宛先に対してはその経路を変更する必要がある。一方、ノード装置111は、経路が故障リンクを経由していない他の宛先に関しては経路を変更する必要はない。このため、図7中のステップS203では故障前の経路表において次転送先が故障リンクを介して接続しているノードを処理対象とし、処理済でないノードを一つ宛先として選択し、以降の処理を行っている。図7中のステップS210では、ステップS203において処理対象となっているノードすべてに対して処理を行ったかを調べ、すべて処理済でなければステップS203へ戻るという処理を行っている。
次に故障リンクに接続していないノードの動作について、図10を参照して説明する。
図1に示すメッセージ受信部52は、隣接ノードから受け取った故障の通知メッセージをメッセージ送信部51、計算実行判断部58及びトポロジーデータベース53に送る(ステップS301)。次にトポロジーデータベース53は、メッセージ受信部52から送られてきた通知メッセージを元に、保存されているトポロジー情報を更新する(ステップS302)。メッセージ送信部51は、メッセージ受信部から送られてきた通知メッセージを他の隣接ノードへと転送する(ステップS303)。
計算実行判断部58は、通知メッセージ中に経路計算が必要になるノードとして自身のIDが含まれているかを確認する(ステップS304)。ステップS304において通知メッセージ中に自身のIDが含まれていない場合にはすべての処理を終了する。
ステップS304において通知メッセージ中に自身のIDが含まれている場合には、経路計算部54はトポロジーデータベース53に保存されているトポロジー情報を元に経路計算を行い、主経路表62を更新する(ステップS305)。
次に経路計算部54は、計算結果の最短パスツリーを計算結果保存部57へと送る(ステップS306)。計算結果保存部57は、経路計算部54から送られてきた最短パスツリーを記録し(ステップS307)、すべての処理を終了する。これらの動作により、故障リンクに接続していないノードが経路計算を行うのは、通知メッセージ中に自身のIDが含まれている場合にのみに限定することで、ネットワーク全体の処理負荷を低く抑えることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態を示す。
本発明の第2の実施形態のノード装置(経路制御装置)210の経路制御部211、パケット転送部212、外部のネットワーク203〜203、ネットワークインターフェイス202〜202は、第1の実施形態のノード装置10の経路制御部11、パケット転送部12、外部のネットワーク3〜3、ネットワークインターフェイス2〜2と同様である。また、第2の実施形態の経路制御部211のメッセージ送信部251、メッセージ受信部252、トポロジーデータベース253、経路計算部254、メッセージ作成部255、計算実行ノード決定部256、計算結果保存部257、状態変化検知部259は、第1の実施形態の経路制御部11のメッセージ送信部51、メッセージ受信部52、トポロジーデータベース53、経路計算部54、メッセージ作成部55、計算実行ノード決定部56、計算結果保存部57、状態変化検知部59と同様である。また、第2の実施形態のパケット転送部212のルーティング処理部261、主経路表262は、第1の実施形態のパケット転送部12のルーティング処理部61、主経路表62と同様である。
この実施形態におけるノード装置210の構成は、第1の実施形態におけるノード装置10の構成(図1)と比較して、計算実行判断部58が存在しない代わりに、転送判断部258が存在する点が異なる。
転送判断部258は、メッセージ受信部252から受信した通知メッセージを参照し、通知メッセージ中に自身のIDが含まれている場合には即座に通知メッセージをメッセージ送信部251に送り、含まれていない場合には予め定められた時間待ってから、通知メッセージをメッセージ送信部251に送る。
第1の実施形態では故障を検知したノードによって計算が必要とされたノードでのみ経路計算を行うようにすることでネットワーク全体の負荷を軽減していた。本実施形態では故障を検知したノードによって計算が必要とされたノードには通知メッセージをすばやく伝播させ、それ以外のノードには通知メッセージの伝播に遅延を挿入することで、時間的な負荷の分散によりネットワーク全体の負荷の軽減を実現している。
次に本実施形態の動作について説明する。故障リンクに接続しているノードの動作は、第1の実施形態と同じである。
故障リンクに接続していないノードの動作について、図12を参照して説明する。
まず、メッセージ受信部252は、隣接ノードから受け取った故障の通知メッセージを経路計算部254、転送判断部258及びトポロジーデータベース253に送る(ステップS401)。トポロジーデータベース253は、メッセージ受信部252から送られてきた通知メッセージを元に、保存されているトポロジー情報を更新する(ステップS402)。
次に、転送判断部258は、自身に隣接するノードのうち、まだ処理を行っていない隣接ノードを一つ選択する(ステップS403)。転送判断部258は、通知メッセージ中に選択した隣接ノードのIDが含まれているかを調べる(ステップS404)。通知メッセージ中に選択した隣接ノードのIDが含まれていれば、処理がステップS406へ進む。通知メッセージ中に選択した隣接ノードのIDが含まれていなければ処理がステップS405へ進む。転送判断部258は、ステップS405では選択した隣接ノードを遅延送信ノードとして記録しておき、処理がステップS407へと進む。ステップS406では、メッセージ送信部251は、転送判断部258から通知メッセージを受け取り、その通知メッセージを選択した隣接ノードへと転送し、処理がステップS407へと進む。ステップS407では、転送判断部258は、自身に接続するすべての隣接ノードに対して処理を行ったかを調べ、処理済でなければ処理がステップS403へ戻り、処理済であれば処理が次へと進む。
次に、経路計算部254は、トポロジーデータベース253に記録されているトポロジー情報を元に経路計算を行い、主経路表を更新する(ステップS408)。次に経路計算部254は、計算結果の最短パスツリーを計算結果保存部257へと送る(ステップS409)。
次に計算結果保存部257は、経路計算部254から送られてきた最短パスツリーを記録する(ステップS410)。次に、設定等により定められた時間経過後に、メッセージ送信部251は、遅延送信ノードとして記録されているノードに対して、通知メッセージを送信し(ステップS411)、処理を終了する。以上の処理により、計算が必要となるノードに対しては通知メッセージをすばやく伝播させ、それ以外のノードにはメッセージの遅延を挿入することで時間的に処理負荷の分散を実現している。
この実施形態は、第1の実施形態における通知メッセージに記録されているノードでのみ経路計算を実行させるという動作と組み合わせて使用してもよい。
また、この実施形態では通知メッセージ中に隣接ノードのIDが含まれていない場合には、設定等で定められた時間経過後通知メッセージを隣接ノードに送信している。しかしながら、通知メッセージ中に隣接ノードのIDが含まれていない場合にはその通知メッセージを隣接ノードに送信しないという動作を行ってもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について、図13及び図14を参照して説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態を示す。この第3の実施形態を第1の実施形態(図1)と比較すると、ノード装置(経路制御装置)310〜310の外部に経路計算サーバ(経路制御装置)340〜340が存在する点が大きく異なる。
図14は本実施形態を適用した場合のネットワークの全体を示す図である。各ノード装置同士が接続することによって構成されるデータ通信用のネットワーク306の他に、経路計算サーバ340〜340及び各ノード装置310〜310が接続する管理用ネットワーク305が存在する。
第2の実施形態では各ノード装置が経路の決定を自律的に行っていた。一方で、本実施形態は、経路計算サーバ340〜340が各ノードの経路を計算し、管理用ネットワーク305を介して計算した経路情報を各ノード装置310〜310に送っている。この構成により、各ノード装置が経路制御部を持つ必要がなくなり、ノード装置の構成がシンプルになるという利点がある。
各経路計算サーバ340〜340は、1台もしくは複数台のノード装置の経路計算を担当する。どの経路計算サーバがどのノード装置を担当するかは、予め設定等で割り当てられている。このような構成においてリンク故障が発生した場合、従来は全ノード装置の経路の再計算を行う必要があった。本実施形態では、経路計算を行う必要となるノード装置を決定し、決定されたノード装置に対してのみ経路の再計算を実施する。その結果、経路計算サーバ340〜340の負荷の低減が実現される。
本実施形態における構成について図13を参照して説明する。図13のノード装置310〜310は、第1の実施形態のノード装置と比較し、経路制御部11の代わりに経路計算サーバ通信部363を持つ点が異なる。経路計算サーバ通信部363は、経路計算サーバ340〜340から経路情報を受け取り、その経路情報を主経路表362に登録する。また、経路計算サーバ通信部363は、状態変化検知部369がリンクの故障を検知したときに、そのリンク故障を経路計算サーバ340〜340に通知する。
経路計算サーバ340〜340は、管理通信部341と、計算実行管理部342と、ノード別経路計算部343と、ノード別計算結果保存部344と、計算実行ノード決定部345とを有する。
管理通信部341は、ノード別経路計算部343により計算された経路情報をノード装置に通知し、ノード装置からリンク故障の通知を受ける。計算実行管理部342は、管理通信部341から受け取るメッセージまたは計算実行ノード決定部345の決定に従い、ノード別経路計算部343に経路計算を指示する。ノード別経路計算部343は、経路計算サーバが担当している各ノード装置が使用する経路情報を計算する。ノード別計算結果保存部344は、ノード別経路計算部343の計算過程において得られる最短パスツリーを記録する。計算実行ノード決定部345は、ノード別計算結果保存部344に保存されているリンク故障前のトポロジーを元にした最短パスツリーと、ノード別経路計算部343により計算されたリンク故障発生後のトポロジーを元にした最短パスツリーを比較することで計算必要ノードを決定する。
次に本実施形態における動作について図15を参照して説明する。リンク故障が発生したノード装置の状態変化検知部369は、経路計算サーバ通信部363に通知を行う(ステップS501)。
経路計算サーバ通信部363は、すべての経路計算サーバ340〜340に対し、リンクの故障を通知する(ステップS502)。経路計算サーバ340〜340中の管理通信部341は、ノード装置310(310〜310)からのリンク故障の通知メッセージを計算実行管理部342及びトポロジーデータベース346に送る(ステップS503)。
次にトポロジーデータベース346は、管理通信部341から送られてきた通知メッセージを元に、保存されているトポロジー情報を更新する(ステップS504)。計算実行管理部342は、管理通信部341が受信したリンク故障の通知メッセージの送信元が自身が経路計算を担当するノード装置であった場合、そのノード装置で用いる経路情報の再計算をノード別経路計算部343に指示する(ステップS505)。
ノード別経路計算部343は、トポロジーデータベース346に保存されているトポロジー情報を元に経路計算を行い、求まった経路情報を管理通信部341に送る(ステップS506)。ノード別経路計算部343は、ステップS506の計算過程において求められたリンク故障が発生したノード装置310を始点とする最短パスツリーをノード別計算結果保存部344及び計算実行ノード決定部345に送る(ステップS507)。
次に計算実行ノード決定部345は、ノード別計算結果保存部344に保存されているリンク故障が発生したノードにおける一回前の計算結果であるリンク故障が発生する前の最短パスツリーの情報を取得する(ステップS508)。ノード別計算結果保存部344は、ノード別経路計算部343から送られてきた最短パスツリーを記録する(ステップS509)。
計算実行ノード決定部345は、リンク故障が発生したノードの故障前の最短パスツリーとそのノードの故障後の最短パスツリーを比較することで、計算必要ノードを決定する。さらに、計算実行ノード決定部345は、計算必要ノードを管理通信部341及び計算実行管理部342へ通知する(ステップS510)。管理通信部341は、計算実行ノード決定部345が決定した計算必要ノードの中に自身が経路計算を担当していないノードが存在した場合、それらのノードを担当している経路計算サーバ340〜340に、計算必要ノードを通知するメッセージを送付する(ステップS511)。管理通信部341は他の経路計算サーバ340〜340からの計算必要ノードを通知するメッセージを受け取った場合、計算実行管理部342に送る(ステップS512)。
計算実行管理部342は、計算実行ノード決定部345が決定した計算必要ノードもしくは管理通信部341が受信した通知メッセージ中の計算必要ノードから、自身が経路計算を担当する各ノード装置を選択し、経路計算を行うようノード別経路計算部343に指示を出す(ステップS513)。ノード別経路計算部343は、計算実行管理部342から指示された各ノード装置について、それぞれの経路情報を計算し、計算結果をそれぞれ管理通信部341へと送る(ステップS514)。ノード別経路計算部343は、ステップS514の計算過程において求められたそれぞれのノード装置310を始点とする最短パスツリーをノード別計算結果保存部344に送る(ステップS515)。ノード別計算結果保存部344は、ノード別経路計算部343から送られてきた最短パスツリーを記録する(ステップS516)。
管理通信部341は、ステップS506及びステップS514においてノード別経路計算部343が計算した経路情報をそれぞれのノード装置340に送る(ステップS517)。各ノード装置の経路計算サーバ通信部363は、経路計算サーバ340〜340から通知された経路情報をそれぞれのノード装置310内の主経路表362に登録する(ステップS518)。
ステップS510における経路必要ノードの決定する処理は、本発明の第1の実施形態における処理と同じである。
これらの動作により、リンク故障に対して経路の再計算を必要とするノード装置に対してのみ経路計算を実施することができ、経路計算サーバ340〜340の負荷を軽減することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図16は本発明の第4の実施形態を示す。本発明の第4の実施形態のノード装置(経路制御装置)410の経路制御部411、パケット転送部412、外部のネットワーク403〜403、ネットワークインターフェイス402〜402は、第1の実施形態のノード装置10(図1)の経路制御部11、パケット転送部12、外部のネットワーク3〜3、ネットワークインターフェイス2〜2と同様である。また、第4の実施形態の制御部411のメッセージ送信部451、メッセージ受信部452、トポロジーデータベース453、経路計算部454、メッセージ作成部455、計算結果保存部457、計算実行判断部458、状態変化検知部459は、第1の実施形態の経路制御部11のメッセージ送信部51、メッセージ受信部52、トポロジーデータベース53、経路計算部54、メッセージ作成部55、計算結果保存部57、計算実行判断部58、状態変化検知部59と同様である。また、第4の実施形態のパケット転送部412のルーティング処理部461、主経路表462は、第1の実施形態のパケット転送部12のルーティング処理部61、主経路表62と同様である。
この第4の実施形態では、計算実行ノード決定部456でのノードの決定が第1の実施形態の計算実行ノード決定部56と異なっている。つまり、この実施形態では、計算実行ノード決定部456は、故障前の最短パスツリーと故障後の最短パスツリーとを比較することで、自身から経路計算が必要なノードまでのコスト値の最大値を求め、その求めた値をメッセージ作成部455へ通知する。また、メッセージ作成部455は、故障したリンク及び求めたコストの最大値を含む通知メッセージを作成し、その通知メッセージをメッセージ送信部451に送っている。
前述の第1の実施形態では故障を検知したノードによって、算出した経路更新を必要とするノードを識別するためのIDをすべて経路制御プロトコルによるメッセージ中に含めて送信していた。しかし、経路更新を必要とするノードの数が多くなるとメッセージのサイズが大きくなる。
この実施形態では故障を検知したノードが、更新が必要となるノードのうち故障箇所からのコスト値がどの値のノードまで更新が必要かを求め、そのコスト値を経路制御メッセージ中に含め送信を行う。この経路制御メッセージを受け取った各ノードは、メッセージ送信元である故障を検知したノードと自身との距離(コスト値)の比較を行い、自身が経路計算を行う必要があるかを決定する。本実施形態によるノード装置の機能構成は第1の実施形態と同様である。
まず本実施形態における故障リンクに接続しているノードの動作について図17を参照して説明する。
図17において、状態変化検知部459は、検知したリンクの故障を経路計算部454へ通知する(ステップS601)。経路計算部454はトポロジーデータベース453に保存されているトポロジー情報から状態変化検知部459により通知された故障リンクを取り除いたトポロジー情報を元に経路計算を行い、主経路表462を更新する(ステップS602)。
次に経路計算部454は、計算結果の最短パスツリーを計算結果保存部457及び計算実行ノード決定部456に送る(ステップS603)。
次に計算実行ノード決定部456は、計算結果保存部457に保存されている一回前の計算結果であるリンク故障が発生する前の最短パスツリーの情報を取得する(ステップS604)。計算結果保存部457は、経路計算部454から送られてきた最短パスツリーを記録する(ステップS605)。
計算実行ノード決定部456は、故障前のトポロジーツリーと故障後のトポロジーツリーとを比較することで、自身からの経路計算が必要なノードまでのコスト値の最大値を求め、求めた値をメッセージ作成部455へ通知する(ステップS606)。メッセージ作成部455は、状態変化検知部459から通知された故障リンク及び計算実行ノード決定部456により決定したコストの最大値を含む通知メッセージを作成し、その通知メッセージをメッセージ送信部451へと送る(ステップS607)。メッセージ送信部451は、メッセージ作成部455が作成した通知メッセージを隣接ノードへ送信する(ステップS608)。
図3に示した第1の実施形態と比較すると、ステップS606及びステップS607の処理が異なっている。ステップS606では、計算実行ノード決定部456は、故障前の最短パスツリーと故障後の最短パスツリーとを比較することで、自身から経路計算が必要なノードまでのコスト値の最大値を求め、その値をメッセージ作成部へ通知する。ステップS607では、メッセージ作成部455は、故障したリンク及びステップS606で求めたコストの最大値を含む通知メッセージを作成し、その通知メッセージをメッセージ送信部451へと送る。
次に図17のステップS607の処理においてメッセージ作成部455により作成される通知メッセージについて説明する。
図18は本実施形態における更新距離コスト値LSAのパケットフォーマットを示している。このパケットフォーマットは、図5で示したLSAheaderに続いて配置される。図18のMaxCostフィールF40にステップS606の処理において求められたコストの最大値が格納される。
次に図17におけるステップS606の処理の詳細について、図19を参照して説明する。
まず変数tmaxを用意し、その値として0を設定する(ステップS701)。次に故障前の経路表において次転送先が故障リンクを介して接続しているノードを処理対象とし、以降のステップの処理済でないノードを選択し、その選択したノードをノードdに設定する(ステップS702)。次に、故障後の最短パスツリーTにおける自身からノードdまでのパスのコストから故障前の最短パスツリーにおける自身からノードdまでのパスのコストを引いた値を求め、求めた値をCと称する(ステップS703)。次にtmaxとCの値の比較を行い、tmaxの方が大きい場合、処理がステップS706に進む(ステップS704)。ステップS704においてtmaxの値がCの値よりも小さいか等しい場合、tmaxの値をCとする(ステップS705)。次に、処理対象であるすべてのノードに対してステップS703以降の処理を実施していなければステップS702へと戻り、そうでなければすべての処理を終了する(ステップS710)。終了時点でtmaxの値が、通知すべきコスト値になる。
次に故障リンクに接続していないノードの動作について、図20を参照して説明する。
メッセージ受信部452は、隣接ノードから受け取った故障の通知メッセージをメッセージ送信部451、計算実行判断部458及びトポロジーデータベース453に送る(ステップS801)。次にトポロジーデータベース453は、メッセージ受信部452から送られてきた通知メッセージを元に、保存されているトポロジー情報を更新する(ステップS802)。メッセージ送信部451は、メッセージ受信部452から送られてきた通知メッセージを他の隣接ノードへと転送する(ステップS803)。
転送判断部は、自身と故障個所との距離と通信メッセージ中のコスト値を比較する(ステップS804)。ステップS804において通知されたコスト値が自身と故障箇所との距離(コスト値)より小さい場合には、すべての処理を終了する。
ステップS804において通知されたコスト値が自身と故障箇所との距離(コスト値)より大きいか等しい場合には、経路計算部454はトポロジーデータベース453に保存されているトポロジー情報を元に経路計算を行い、主経路表462を更新する(ステップS805)。
次に経路計算部454は、計算結果の最短パスツリーを計算結果保存部457へと送る(ステップS806)。計算結果保存部457は、経路計算部454から送られてきた最短パスツリーを記録し(ステップS807)、すべての処理を終了する。これらの動作により、故障リンクに接続していないノードが経路計算を行うのは、通知メッセージ中のコスト値が自身と故障箇所との距離(コスト値)より大きいか等しい場合にのみに限定することで、ネットワーク全体の処理負荷を低く抑えることができる。
図10に示した第1の実施形態における故障リンクに接続していないノードの動作と比較すると、ステップS804の処理のみが異なっている。ステップS804では転送判断部が自身と故障箇所との距離(コスト値)と通知メッセージ中のコスト値を比較する。通知されたコスト値の方が大きい場合、自身の経路計算が必要であると判断し、ステップS805以降の処理を行う。通知されたコスト値の方が小さい場合、自身の経路計算は不要であると判断し、すべての処理を終了する。自身と故障箇所との距離というのは、自身と故障リンクに接続しているノード装置までのパスのコストを表している。自身の計算結果保存部に保存されている最短パスツリーを参照することで、メッセージ受信部452が受信した通知メッセージを作成したノード装置すなわち故障リンクに接続しているノード装置までのパスのコストを求めることができる。
次に図20におけるステップS804の比較処理の詳細について図21を参照して説明する。まず、自身(ノードn)を終点とする逆方向最短パスツリーTを計算する(ステップS901)。次に最短パスツリーTにおける自身からノードrまでのパスのコストと逆方向最短パスツリーTにおけるノードrから自身までのパスのコストの合計値Cを求める(ステップS902)。このCと通知されたコスト値tmaxの比較を行う(ステップS903)。
これらの動作により、通知するメッセージのサイズを小さくすることができる他、故障を検知したノードの処理負荷の軽減も実現できる。
この実施形態は、第2の実施形態と組み合わせて使用することも可能である。
プログラムに、図1に示すノード装置10、図11に示すノード装置210、図13に示すノード装置310と経路計算サーバ340、および図16に示すノード装置410が行う機能を実行させてもよい。
このプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより図1に示すノード装置10、図11に示すノード装置210、図13に示すノード装置310と経路計算サーバ340、および図16に示すノード装置410の機能を実現するための処理を実行させてもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むとする。
「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年12月26日に出願された日本出願特願2008−333171を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、動的に経路制御を行っているネットワークシステム、このようなネットワークシステムにおける経路制御装置、経路制御方法、及び経路制御プログラムに適用できる。これらの動的に経路制御を行っているネットワークシステム、このようなネットワークシステムにおける経路制御装置、経路制御方法、及び経路制御プログラムによれば、ネットワーク全体における負荷の低減を実現し、ネットワークの安定性向上を実現できる。
10,210,310,410 ノード装置
11,211,311,411 経路制御部
12,212,312,412 パケット転送部
〜2,202〜202,302〜302,402〜402 ネットワークインターフェイス
〜3,203〜203,303〜303,403〜403 ネットワーク
51,251,451 メッセージ送信部
52,252,452 メッセージ受信部
53,253,453 トポロジーデータベース
54,254,454 経路計算部
55,255,455 メッセージ作成部
56,256,456 計算実行ノード決定部
57,257,457 計算結果保存部
58,458 計算実行判断部
59,259,459 状態変化検知部
61,261,461 ルーティング処理部
62,262,462 経路表
258 転送判断部
305 管理用ネットワーク
312 パケット転送部
341 管理通信部
342 計算実行管理部
343 ノード別経路計算部
344 ノード別計算結果保存部
345 計算実行ノード決定部
346 トポロジーデータベース
362 主経路表
363 経路計算サーバ通信部
369 状態変化検知部

Claims (34)

  1. ネットワークの状態変化を検知する状態変化検知部と、
    前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する経路計算部と、
    前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路計算部により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じた後の最短パスツリーとを比較する処理を行うことで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する計算実行ノード決定部と
    を有する経路制御装置。
  2. 前記計算実行ノード決定部における前記最短パスツリーを比較する処理は、前記ネットワークの状態に変化が生じた箇所から各宛先ノード装置までの距離を利用する請求項1に記載の経路制御装置。
  3. 前記宛先ノード装置として、リンクに故障が発生する前の最短パス上に前記故障が生じたリンクが存在する宛先ノード装置が設定される請求項2に記載の経路制御装置。
  4. 前記計算実行ノード決定部は、前記ネットワークの状態に変化が生じた箇所と他ノード装置との距離を用いることで、前記他ノード装置が経路更新を必要とするか判断する請求項1乃至3の何れかに記載の経路制御装置。
  5. 前記計算実行ノード決定部は、前記ネットワークの状態に変化が生じた後の最短パスツリーに沿って順に、前記他ノード装置が経路更新を必要とするか判断する請求項1乃至4の何れかに記載の経路制御装置。
  6. 前記計算実行ノード決定部が作成する情報は、経路更新を必要とするノード装置の識別子である請求項1乃至5の何れかに記載の経路制御装置。
  7. 前記経路制御装置は、前記計算実行ノード決定部により決定されたノード装置の識別子を含むメッセージを作成するメッセージ作成部をさらに有する請求項6に記載の経路制御装置。
  8. 前記経路制御装置は、他の経路制御装置における前記メッセージ作成部により作成されたメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    前記メッセージ受信部が受信したメッセージ中に前記経路制御装置自身の識別子が含まれているかを調べ、前記経路計算部に経路計算を行うよう指示する計算実行判断部と
    をさらに有する請求項1乃至7の何れかに記載の経路制御装置。
  9. 前記経路制御装置は、他の経路制御装置における前記メッセージ作成部により作成されたメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    前記メッセージ受信部が受信したメッセージ中に前記経路制御装置自身に隣接するノード装置の識別子が含まれているかを調べ、メッセージ送信部に前記メッセージ受信部が受信したメッセージを転送するよう指示する転送判断部と
    をさらに有する請求項1乃至8の何れかに記載の経路制御装置。
  10. 前記計算実行ノード決定部が作成する情報は、前記経路制御装置自身から経路更新を必要とするノード装置までの距離である請求項1乃至5の何れかに記載の経路制御装置。
  11. 前記経路制御装置は、前記計算実行ノード決定部により決定された経路更新を必要とするノード装置までの距離の情報を含むメッセージを作成するメッセージ作成部をさらに有する請求項10に記載の経路制御装置。
  12. 前記経路制御装置は、他の経路制御装置における前記メッセージ作成部が作成したメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    前記メッセージ受信部が受信したメッセージ中に含まれる経路更新を必要とするノード装置までの距離と、前記メッセージ受信部が受信したメッセージを作成した経路制御装置と前記経路制御装置自身との距離を比較し、前記経路計算部に経路計算を行うよう指示する計算実行判断部と
    をさらに有する請求項1乃至8又は請求項10乃至11の何れかに記載の経路制御装置。
  13. 前記経路制御装置は、他の経路制御装置における前記メッセージ作成部が作成したメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    前記メッセージ受信部が受信したメッセージ中に含まれる経路更新を必要とするノード装置までの距離と、前記メッセージ受信部が受信したメッセージを作成した経路制御装置と前記経路制御装置自身に隣接するノード装置との距離との比較を行い、メッセージ送信部に前記メッセージ受信部が受信したメッセージの転送を行うよう指示する転送判断部とを
    有する請求項1乃至8又は請求項10乃至12に記載の何れかに記載の経路制御装置。
  14. 前記経路制御装置は、外部ネットワークと接続するネットワークインターフェイスをさらに有し、前記状態変化検知部は前記ネットワークインターフェイスの状態変化を検知する請求項1乃至13の何れかに記載の経路制御装置。
  15. 前記経路制御装置は、前記計算実行ノード決定部により決定された各ノード装置を起点とする経路計算をそれぞれ行うよう経路計算部に指示する請求項1乃至14の何れかに記載の経路制御装置。
  16. 前記状態変化検知部は、他のノード装置から検知したネットワーク状態変化の通知メッセージを受信する請求項1乃至13又は15に記載の経路制御装置。
  17. ネットワークの状態変化を検知する工程と、
    前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する工程と、
    前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路を決定する工程により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じる後の最短パスツリーとを比較することで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する工程と
    を有する経路制御装置の経路制御方法。
  18. 前記最短パスツリーの比較において、前記ネットワークの状態に変化が生じた箇所から各宛先ノード装置までの距離を利用する請求項17に記載の経路制御方法。
  19. 前記宛先ノード装置としては、リンクに故障が発生する前の最短パス上に前記故障が生じたリンクが存在する宛先ノード装置が設定される請求項18に記載の経路制御方法。
  20. 前記情報を作成する工程は、前記ネットワークの状態に変化が生じた箇所と他ノード装置との距離を用いることで、前記他ノード装置が経路更新を必要とするか判断する工程を含む請求項17乃至19に記載の経路制御方法。
  21. 前記情報を作成する工程は、前記ネットワークの状態に変化が生じた後の最短パスツリーに沿って順に、前記他ノード装置が経路更新を必要とするか判断する工程を含む請求項17乃至20に記載の経路制御方法。
  22. 前記情報を作成する工程において作成される情報は、経路更新を必要とするノード装置の識別子である請求項17乃至21に記載の経路制御方法。
  23. 前記経路制御方法は、前記情報を作成する工程により決定されたノード装置の識別子を含むメッセージを作成する工程をさらに有する請求項22に記載の経路制御方法。
  24. 前記経路制御方法は、他の経路制御装置により実行される前記メッセージを作成する工程により作成されたメッセージを受信する工程と、前記メッセージを受信する工程により受信したメッセージ中に前記経路制御装置自身の識別子が含まれているかを調べ、前記経路を決定する工程を実行するか否か判断する工程をさらに有する請求項17乃至23の何れかに記載の経路制御方法。
  25. 前記経路制御方法は、他の経路制御装置により実行される前記メッセージを作成する工程により作成されたメッセージを受信する工程と、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージ中に前記経路制御装置に隣接するノード装置の識別子が含まれているかを調べ、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージを転送するか否か判断する工程をさらに有する請求項17乃至24の何れかに記載の経路制御方法。
  26. 前記情報を作成する工程において作成される情報は、前記経路制御装置から経路更新を必要とするノード装置までの距離である請求項17乃至21の何れかに記載の経路制御方法。
  27. 前記経路制御方法は、前記情報を作成する工程により決定された経路更新を必要とするノード装置までの距離の情報を含むメッセージを作成する工程をさらに有する請求項26に記載の経路制御方法。
  28. 前記経路制御方法は、他の経路制御装置により実行される前記メッセージを作成する工程により作成されたメッセージを受信する工程と、
    前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージ中に含まれる経路更新を必要とするノード装置までの距離と、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージを作成した経路制御装置と前記経路制御装置自身との距離を比較し、前記経路を決定する工程を実行するか否か判断する工程と
    をさらに有する請求項17乃至24又は請求項26乃至27の何れかに記載の経路制御方法。
  29. 前記経路制御方法は、他の経路制御装置により実行される前記メッセージを作成する工程により作成されたメッセージを受信する工程と、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージ中に含まれる経路更新を必要とするノード装置までの距離と、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージを作成した経路制御装置と前記経路制御装置自身との距離を比較し、前記メッセージを受信する工程が受信したメッセージの転送を行うか否か判断する工程をさらに有する請求項17乃至24又は請求項26乃至28の何れかに記載の経路制御方法。
  30. 前記状態変化を検知する工程において、ネットワークインターフェイスの状態変化を検知する請求項17乃至29の何れかに記載の経路制御方法。
  31. 前記経路を決定する工程において、前記情報を作成する工程により決定された各ノード装置を起点とする経路計算をそれぞれ実行する請求項17乃至30に記載の経路制御方法。
  32. 前記状態変化を検知する工程は、他のノード装置から検知したネットワーク状態変化の通知メッセージを受信する工程を含む請求項17乃至29又は30に記載の経路制御方法。
  33. 請求項17乃至32に記載の経路制御方法の機能をコンピュータで実現するための経路制御プログラム。
  34. ネットワークの状態変化を検知する状態変化検知部と、前記ネットワークの状態に応じた経路を決定する経路計算部とを有するネットワークシステムであって、
    前記ネットワークの状態に変化が生じたときに、前記経路計算部により計算される前記ネットワークの状態に変化が生じる前の最短パスツリーと前記ネットワークの状態に変化が生じる後の最短パスツリーとを比較することで、前記ネットワーク中のノード装置が経路更新を必要とするかを判断するために必要な情報を作成する計算実行ノード決定部を有する
    ネットワークシステム。
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