JP2018032894A - 経路伝搬システム、および、経路伝搬方法 - Google Patents

経路伝搬システム、および、経路伝搬方法 Download PDF

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Abstract

【課題】経路情報を伝搬するときに、伝搬漏れを無くしつつ、伝搬のメッセージ量を適切に削減すること。【解決手段】経路伝搬システムは、リーフ側に属するリーフ21が、新しい経路情報を含む伝搬メッセージとしてそれぞれ作成したLF−LSAと、SF−LSAとを、スパイン側に属する別々のネイバに送信し、LF−LSAを受信したスパイン12が、リーフ21とは別のリーフ側に属するリーフ22にLF−LSAを転送することで、リーフ22に対してスパイン側に向けてLF−LSAをフラッディングさせ、SF−LSAを受信したスパイン13が、自身からリーフ側に向けてSF−LSAをフラッディングさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、経路伝搬システム、および、経路伝搬方法の技術に関する。
CLOS型ネットワークは、多段階の回路交換システムとして知られている。その中でも、入力→中段→出力という3段階の3-stage-CLOS型ネットワークトポロジは、よく利用されている(非特許文献1の図1など)。このアーキテクチャは単一の装置内のアーキテクチャとして採用される場合と、複数の装置を組み合わせてネットワークとして構成される場合がある。複数の装置を組み合わせる場合、その装置は、リーフ(Leaf)とスパイン(Spine)に分類される。
リーフ(葉)とは、ネットワークにおいてネットワーク外部からの入力またはネットワーク外部への出力を行うノード装置である。
スパイン(幹)とは、リーフ間の通信を折り返すノード装置である。
非特許文献2(図3など)に示されるように、CLOS型ネットワークはIPを用いて構成されることが一般的である。IPネットワークにおいて、ネットワークが保持するインタフェースのIPアドレス情報を経路広告する方法としていくつかの方法がある。
例えば、非特許文献3に示されるOSPFの経路広告を使うことで、ネットワーク仮想化としてL3VPNなどをサポートするためにMPLSを利用することができる。
CHARLES CLOS,"A study of non-blocking switching networks" (PDF). Bell System Technical Journal 32 (2): 406-424. doi:10.1002/j.1538-7305.1953.tb01433.x. ISSN 0005-8580 Mohammad Alizadeh, et al. "pFabric: Minimal Near-Optimal Datacenter Transport"、[online]、2013年8月、SIGCOMM’13,Hong Kong, China. [平成28年8月8日検索]、インターネット〈URL:http://conferences.sigcomm.org/sigcomm/2013/papers/sigcomm/p435.pdf〉 J. Moy、"OSPF Version 2"、[online]、1998年4月、[平成28年8月8日検索]、インターネット〈URL:https://www.ietf.org/rfc/rfc2328.txt〉
リンクステート型プロトコルではフラッディング(Flooding)を用いて経路情報(リンクステート)を情報伝搬する。この情報伝搬のメッセージ量が多いと、ネットワークの通信資源を圧迫してしまう。
図8の符号901は、S台のスパイン(スパイン11〜1S)と、L台のリーフ(リーフ21〜リーフ2L)を接続するネットワーク構成の一例である。
全てのノードがフラッディングした場合、メッセージ総数=L×(S−1)+S×(L−1)である。このように、重複も含めたメッセージ総数が多すぎるので、リンクステート型プロトコルを利用したCLOS型ネットワークのIPアドレス経路広告において、フラッディングを抑制する必要がある。
図8の符号902は、リーフ21とスパイン11との間でリンクが切断されたことにより、リンク情報が更新された状況を示す。障害を検知したリーフ21およびスパイン11は、それぞれの装置内で更新されたリンク情報をLSA(Link-State Advertisement)に含めて伝搬する。
ここでリーフ21が送信したLSAに着目する。
1ホップ目:リーフ21→スパイン12、スパイン13
2ホップ目:スパイン12→リーフ22、リーフ23。スパイン13→リーフ22、リーフ23
この2ホップ目でリーフ22とリーフ23はそれぞれスパイン12とスパイン13からリーフ21発の情報を重複して受信する。重複して受信した場合、先に処理されたものが優先されて後から到着した情報は破棄される。以上のようにCLOS型ネットワークにおいてフラッディングを行うと重複した情報が何回も受信され、破棄されるという無駄な処理が繰り返される(符号902では必要な伝搬は実線矢印、不要な伝搬は破線矢印)。
このように、全ノードがフラッディングしていた従来のリンクステート型プロトコルでは、情報伝搬の漏れが無いことだけが考慮されていたため、メッセージ量が多くなってしまう。
そこで、本発明は、経路情報を伝搬するときに、伝搬漏れを無くしつつ、伝搬のメッセージ量を適切に削減することを、主な課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の経路伝搬システムは、以下の特徴を有する。
つまり、本発明は、第1ノード集合と第2ノード集合とで、各集合に属するノードが、別の集合に属するノードに対してネイバとして接続される経路伝搬システムであって、
前記第1ノード集合に属する所定のノードが、新しい経路情報を含む伝搬メッセージとしてそれぞれ作成した第1メッセージと、第2メッセージとを、前記第2ノード集合に属する別々のネイバに送信し、
前記第1メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第1ネイバが、前記所定のノードとは別の前記第1ノード集合に属するノードに前記第1メッセージを転送することで、その転送先のノードに対して前記第2ノード集合に向けて前記第1メッセージをフラッディングさせ、
前記第2メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第2ネイバが、自身から前記第1ノード集合に向けて前記第2メッセージをフラッディングさせることを特徴とする。
これにより、第1ノード集合と第2ノード集合との両側でそれぞれ伝搬メッセージをフラッディングさせることにより、伝搬漏れを無くしつつ、伝搬のメッセージ量を適切に削減することができる。
本発明は、前記第1ノード集合に属する前記所定のノードが、新しい経路情報を含む前記伝搬メッセージを作成するときに、フラッディングをさせない経路伝搬範囲を示す第1TTL値と、フラッディングをさせる経路伝搬範囲を示す第2TTL値とをそれぞれ含めた前記伝搬メッセージを作成し、
各前記伝搬メッセージを受信したノードが、前記第1TTL値と前記第2TTL値とをそれぞれ減算した後、前記第1TTL値と前記第2TTL値との値に応じて、フラッディングをさせずに前記伝搬メッセージを転送するか、前記伝搬メッセージをフラッディングするか、受信した前記伝搬メッセージを破棄するかを決定することを特徴とする。
これにより、リンクステート型プロトコルのフラッディングを抑制するためにフラッディングを用いない伝搬範囲と、フラッディングを用いる伝搬範囲を指定することで、不要な経路伝搬のメッセージを抑制できる。
本発明は、前記第1ノード集合に属する前記所定のノードが、あらかじめ設定されている冗長度に応じて、前記第1メッセージと、前記第2メッセージとをそれぞれ複数個作成し、それらの作成した前記伝搬メッセージを別々のネイバに送信することを特徴とする。
これにより、メッセージの損失に向けてメッセージの冗長度を指定できるようにすることで、同時に複数箇所で障害が発生してしまう多重障害にも対処することができる。
本発明によれば、経路情報を伝搬するときに、伝搬漏れを無くしつつ、伝搬のメッセージ量を適切に削減することができる。
本実施形態に係わるリーフからスパインにLF−LSAを送信する例を示す。 本実施形態に係わるリーフからスパインにSF−LSAを送信する例を示す。 本実施形態に係わる経路伝搬システムの各ノード(リーフ、スパイン)の構成図である。 本実施形態に係わる各ノードの物理インタフェースの設定情報の一例である。 本実施形態に係わるLSAのパケットフォーマットの一例である。 本実施形態に係わるLSAを最初に送信するノードの処理例である。 本実施形態に係わるLSAを受信したノードの処理例である。 3-stage-CLOS型ネットワークトポロジにおけるLSAの送信の様子を示す。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施形態の概要説明として、新たに導入したLSAのフラッディングの主な特徴を3つ説明する。
(特徴1)リンクステート型プロトコルにおけるLSAとして、以下の2種類のLSAを別々のネイバに送信すること。
第1メッセージ:LSAの送信元と同じ側でフラッディングを行うLF−LSA(Long Flooding LSA)。なお、(LSAの送信元)→(送信元とは別の側のノード)→(送信元と同じ側のノードでフラッディング)のように、長く(2ホップ)転送されるLSAなので、「Long Flooding LSA」という名称にした。
第2メッセージ:LSAの送信元と別の側でフラッディングを行うSF−LSA(Short Flooding LSA)。なお、(LSAの送信元)→(送信元とは別の側のノードでフラッディング)のように、短く(1ホップ)転送されるLSAなので、「Short Flooding LSA」という名称にした。
まず、第1ノード集合(リーフ集合)のリーフ(所定のノード)が障害を検知し、そのリーフがLSAを作成して、第2ノード集合(スパイン集合)にLSAを送信する場合、以下の通りである。
・LF−LSAは、「リーフ集合(所定のノード)→スパイン集合→リーフ集合」にユニキャストで転送され、その転送先のリーフ集合からフラッディングされる。
・SF−LSAは、「リーフ集合(所定のノード)→スパイン集合」にユニキャストで転送され、その転送先のスパイン集合からフラッディングされる。
一方、第1ノード集合(スパイン集合)のスパイン(所定のノード)が障害を検知し、そのスパインがLSAを作成して、第2ノード集合(リーフ集合)にLSAを送信する場合、以下の通りである。
・LF−LSAは、「スパイン集合(所定のノード)→リーフ集合→スパイン集合」にユニキャストで転送され、その転送先のスパイン集合からフラッディングされる。
・SF−LSAは、「スパイン集合(所定のノード)→リーフ集合」にユニキャストで転送され、その転送先のリーフ集合からフラッディングされる。
(特徴2)2種類のLSA(LF−LSA、SF−LSA)は、それぞれ内部に第1TTL値=NF−TTL(Non Flooding TTL)、第2TTL値=F−TTL(Flooding TTL)という2種類のTTL(Time to Live)値を保持すること。(特徴1)の2種類のLSAの違いは、このTTL値の初期値の違いである。
LF−LSAのTTL値初期値=「NF−TTL=2、F−TTL=3」(2ホップをユニキャストで転送し、その後の3ホップ目でフラッディングを行う、の意味)
SF−LSAのTTL値初期値=「NF−TTL=1、F−TTL=2」(1ホップをユニキャストで転送し、その後の2ホップ目でフラッディングを行う、の意味)
(特徴3)経路伝搬システムの各ノード(リーフ、スパイン)は、ネイバからLSAを受信したときに、TTL値をもとにした以下のルールに従うこと。このルールの詳細は、図7のフローチャートで説明する。
(ルール1)受信したLSAのNF−TTLの値とF−TTLの値とをそれぞれ1つずつ減らす。以下のルール2以降は減らした後のTTL値で判断する。
(ルール2)NF−TTL>0なら、1台の他ネイバ(ルータIDが最小であるネイバN1)にユニキャストで転送する。
(ルール3)NF−TTL=0かつF−TTL>0なら、受信元以外の他ネイバの集合に対して、通常のフラッディングで伝搬する。
(ルール4)NF−TTL=0かつF−TTL=0なら、受信したLSAの転送を行わない。
以下、図1,図2では、図8の符号901、902に例示したような、3台のリーフと3台のスパインとが接続されるCLOS型ネットワークの経路伝搬システムにおいて、リーフ21とスパイン11の間に障害があった場合を例示する。
なお、経路伝搬システムの各装置(リーフまたはスパインである各ノード)は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
以下では、あくまでリーフ21(所定のノード)が障害を検知し、そのリーフ21がLSAを作成して送信する例を示す。実際は、スパイン11発の情報もあるが、そのスパイン11発の情報については記載を省略する。
図1では、リーフ21からスパイン12にLF−LSAを送信する例を示す。
図2では、リーフ21からスパイン13にSF−LSAを送信する例を示す。
図1のLF−LSAは、リーフ21→スパイン12→リーフ22のように2ホップ分ユニキャストとして送信し(図1の符号101の破線矢印)、その後リーフ22側で1ホップ分フラッディングする(図1の符号101の太線実線矢印)LSAである。このように、リーフ21発のLF−LSAは、リーフ22の側でフラッディングする。
以下、テーブル102を参照して、1ホップずつの詳細説明を行う。
テーブル102の1行目に示すように、リーフ21から送信されるLF−LSAには「NF−TTL=2、F−TTL=3」が設定されている。NF−TTL>0なので、ここではフラッディングされずに(Flooding=×)、スパイン12に向けてユニキャストされる(ルール2)。
テーブル102の2行目に示すように、スパイン12から送信されるLF−LSAでは、受信時のNF−TTLおよびF−TTLからそれぞれTTL値が1ずつ減算された結果(ルール1)、「NF−TTL=1、F−TTL=2」となる。NF−TTL>0なので、ここでもフラッディングされずに(Flooding=×)、リーフ22に向けてユニキャストされる(ルール2)。なお、送信先のリーフ22は、スパイン12からみた送信元以外の最小のルータIDを持つネイバである。
テーブル102の3,4行目に示すように、リーフ22から送信されるLF−LSAでは、受信時のNF−TTLおよびF−TTLからそれぞれTTL値が1ずつ減算された結果、「NF−TTL=0、F−TTL=1」となる。NF−TTL=0かつF−TTL>0なので、ここで送信元以外の各ネイバ(スパイン11、スパイン13)に対してフラッディング(Flooding=○)される(ルール3)。
なお、スパイン11、スパイン13は、受信時のNF−TTLおよびF−TTLからそれぞれTTL値が1ずつ減算された結果、「NF−TTL=0(0からの減算不可)、F−TTL=0」となり、これ以上転送しない(ルール4)。
図2のSF−LSAは、図1のLF−LSAが送信された後に送信されるLSAである。SF−LSAは、リーフ21→スパイン13のように1ホップ分ユニキャストとして送信し(図2の符号111の破線矢印)、その後スパイン13側で1ホップ分フラッディングする(図2の符号111の太線実線矢印)LSAである。このように、リーフ21発のSF−LSAは、スパイン13の側でフラッディングする。
以下、テーブル112を参照して、1ホップずつの詳細説明を行う。
テーブル112の1行目に示すように、リーフ21から送信されるSF−LSAには「NF−TTL=1、F−TTL=2」が設定されている。NF−TTL>0なので、ここではフラッディングされずに(Flooding=×)、スパイン13に向けてユニキャストされる(ルール2)。
テーブル112の2,3行目に示すように、スパイン13から送信されるSF−LSAでは、受信時のNF−TTLおよびF−TTLからそれぞれTTL値が1ずつ減算された結果、「NF−TTL=0、F−TTL=1」となる。NF−TTL=0かつF−TTL>0なので、ここで送信元以外の各ネイバ(リーフ22、リーフ23)に対してフラッディング(Flooding=○)される(ルール3)。
なお、リーフ22、リーフ23は、受信時のNF−TTLおよびF−TTLからそれぞれTTL値が1ずつ減算された結果、「NF−TTL=0(0からの減算不可)、F−TTL=0」となり、これ以上転送しない(ルール4)。
図3は、経路伝搬システムの各ノード(リーフ、スパイン)の構成図である。
各ノードは、コマンド入力部51と、情報保持部52と、OSPF処理部53と、物理インタフェース61と、パケット送信部62と、パケット受信部63とを有する。
コマンド入力部51は、CLI(Command Line Interface)などで物理インタフェース61の設定情報などの入力を受け付ける。
情報保持部52は、コマンド入力部51が受け付けた物理インタフェース61の設定情報などを保持する。
OSPF処理部53は、既存の方法のOSPF処理に加えて、前記(ルール1)〜(ルール4)に示したLSAの受信処理(詳細は図7)と、そのLSAの生成元での送信処理(詳細は図6)とを実行する。なお、OSPFはあくまでリンクステート型のプロトコルの一例であり、他のプロトコルを用いてもよい。
物理インタフェース61は、LSAなどを含むパケットを送受信するためのインタフェースである。
パケット送信部62は、OSPF処理部53によるLSAの送信処理(詳細は図6)により送信されるLSAが通知されると、そのLSAを物理インタフェース61経由でネイバのノードに送信させる。
パケット受信部63は、物理インタフェース61からLSAを受信すると、その受信したLSAをOSPF処理部53に通知することで、LSAの受信処理(詳細は図7)を起動させる。
図4のテーブル121は、図1に例示したリーフが3台、スパインが3台のCLOSトポロジにおける、各ノードの物理インタフェース61の設定情報の一例である。
第1列「装置」は、どのノードの設定情報なのかを示す。
第2列「RID」は、「装置」に割り当てられたルータIDである。以下、ネイバ数をnとしてルータIDが最小のネイバをN1、その次に大きいネイバをN2として、ルータIDが最大のネイバをNnとする。
第3列「IF名」は、「装置」が有するインタフェースごとの名称である。以下、第3列〜第5列は、インタフェースごとに(1台で3つごとに)別々である。
第4列「IFアドレス」は、「/30」のネットマスクを持つリンクのIPアドレスである。各リンクに記載されている”.xx”はIPアドレスの第4オクテットである。第1〜第3オクテットは記載を省略している。従って各リンクは/30の独立したLayer3のリンクであり異なったサブネットになっている。OSPFにおいてPoint-to-PointのLink TypeとすればDR(Designated Router)/BDR(Backup Designated Router)の選出を行わないようになる。
第5列「IF接続先」は、インタフェースの接続先となる装置を示す。この「IF接続先」は説明をわかりやすくするために記載したが、ノードの設定ファイルには記載しなくてもよい。
図4のテーブル122に物理インタフェース61の設定情報を示す。OSPFであれば様々な設定項目が考えられる。
第1列「IF名」は、テーブル121の第3列と同じである。
第2列「OSPF」は、OSPFを動作させるインタフェースか(○有効)、否か(×無効)を示す。
第3列「Metric」は、OSPFの設定パラメータであり、リンクのコストを示す。
第4列「伝搬範囲抑制」は、図1,2で前記したように、2種類のLSAを使い分けてLSAの伝搬範囲を抑制する機能を使用するか(○)否か(×)を示す。
図5の符号131は、LSAのパケットフォーマットを示す。「VEB」と「# Links」との間に位置する未使用(常に0)となっている8bitのフィールドを、前記した2種類のTTL値の格納場所に使用する。
符号132は、未使用の8bitのフィールドの利用方法の一例を示す。
上位2bit「フラグ(Flag)」とは、8bitのフィールドを伝搬範囲情報として利用するか(Flag=1)、利用せずにこれまでの利用方法とするか(Flag=0)を示す。
次に続く3bit「NF−TTL(Non Flooding TTL)」は、フラッディングを行わない伝搬範囲のホップ数を示す。
最後の下位3bit「F−TTL(Flooding TTL)」は、従来と同じようにフラッディングを行う伝搬範囲のホップ数を示す。
なお、前記した未使用の8bitのフィールドの利用方法以外にも、他に常に0になっているフィールドやオプションのフィールドを新設して用いてもよい。また、NF−TTL、F−TTLのbit数も3bitずつに限定されず、より多いbit数を採用してもよい。
図6は、LSAの送信契機においてLSAを最初に送信するノードの処理例である。例えば、図1,図2では、リーフ21がこの図6の処理を実行するノードに該当する。なお、LSAの送信契機は、例えば、リンク切断・接続などリンク状態に変更があったときや、ネットワークが安定している場合においてもLSRefreshTimeを迎えたときなどである。
なお、この図6の処理に使用される各パラメータは、以下の意味である。
定数nは、自身のノードからみたネイバ数を示す。図1ではn=3である。
カウンタ変数xは、現在作成しているLSAが、何番目のネイバ(Nx)に送信されるLSAかを示す。よって、1≦x≦nの範囲でxが推移する。
ここで、ネイバ(Nx)について、リンク状態に変更があったときは、その変更後のネットワークトポロジをもとに再割り当てされる。例えば、リーフ21からみて、図8の障害前の状態では、ネイバが以下の状態であったとする。
ネイバN1=スパイン11
ネイバN2=スパイン12
ネイバN3=スパイン13(合計n=3)
そして、図1に示すように、スパイン11と接続するリンクが切断されてしまった後は、以下のようにネイバの集合が変化する。換言すると、図6の各処理において、通信不可となったネイバは、スキップされる。
ネイバN1=スパイン12
ネイバN2=スパイン13(合計n=2)
カウンタ変数yは、現在作成しているLSAが、何番目のLF−LSAかを示す。
カウンタ変数zは、現在作成しているLSAが、何番目のSF−LSAかを示す。
冗長度Rは、コマンド入力部51から情報保持部52に事前登録された定数であり、2種類のLSAをいくつずつ(何台のネイバに対して)送信するかを示す。Rは自然数(0を含まない正の整数)かつR≦nとする。図1では、冗長度R=1とした例を示し、最小のネイバに対してのみLSA送信している。
S101において、OSPF処理部53は、LSRequestを伴わない自生成LSAのLSUpdateを生成する。
S102において、OSPF処理部53は、カウンタ変数の初期化(x=1、y=0、z=0)を行う。
S111において、OSPF処理部53は、x≦nではないときは、つまり送信対象のネイバが無くなったときには、処理を終了する。
S112において、OSPF処理部53は、Nxのインタフェースに対して、図4のテーブル122の第4列「伝搬範囲抑制」が指定されていない(×)ときには、ネイバNxに対して、LF−LSAでもSF−LSAでもない、既存の方法(通常のフラッディング)でLSAを伝搬し(S121)、処理をS115に進める。
S113において、OSPF処理部53は、y<Rなら、ネイバNxに対してLF−LSAを送信した後(S122)、yの値を1つ増加し(S123)、処理をS115に進める。
S114において、OSPF処理部53は、z<Rなら、ネイバNxに対してSF−LSAを送信した後(S124)、zの値を1つ増加し(S125)、処理をS115に進める。
S115において、OSPF処理部53は、xの値を1つ増加し、処理をS111に戻す。
例えば、ネイバ数n=5で冗長度R=2の場合、前記の図6で示したように、以下の順序で各LSAが送信される。
x=1:LF−LSAをネイバN1に送信
x=2:LF−LSAをネイバN2に送信
x=3:SF−LSAをネイバN3に送信
x=4:SF−LSAをネイバN4に送信
つまり、冗長度R=2なので、LF−LSAが2つ分冗長化されるとともに、SF−LSAも2つ分冗長化される。
一方、ネイバ数n=5で冗長度R=3の場合(2×冗長度R>n)、LF−LSAの送信が優先され、SF−LSAの送信数が冗長度R=3よりも少なくなる。
x=1:LF−LSAをネイバN1に送信
x=2:LF−LSAをネイバN2に送信
x=3:LF−LSAをネイバN3に送信
x=4:SF−LSAをネイバN4に送信
x=5:SF−LSAをネイバN5に送信
さらに、ネイバ数n=5であるのに冗長度R=6が設定されてしまった場合(冗長度R>n)、各LSAが全ネイバに送信される。
x=1:LF−LSA、SF−LSAをネイバN1に送信
x=2:LF−LSA、SF−LSAをネイバN2に送信
x=3:LF−LSA、SF−LSAをネイバN3に送信
x=4:LF−LSA、SF−LSAをネイバN4に送信
x=5:LF−LSA、SF−LSAをネイバN5に送信
図7は、図6で送信されたLSAまたは図7で転送されたLSAを受信したノードの処理例である。
S201において、OSPF処理部53は、LSAのパケットを受信する。
S202において、OSPF処理部53は、S201で受信したパケットの伝搬範囲を示すフラグ(Flag)が有効(Flag=1)ではないときには、S112と同様に、通常のフラッディングで受信したLSAを伝搬(転送)する(S211)。
S203において、OSPF処理部53は、S201で受信したLSA内のNF−TTLの値と、F−TTLの値とをそれぞれ1つずつ減少させる(ルール1)。
S204において、OSPF処理部53は、NF−TTL>0なら、前記のルール2に従い、S203でTTL値を減少させたLSAを1台の他ネイバにユニキャストで転送する。この転送先の他ネイバについて、以下に示すように、S201のLSAの送信元をスキップする。S201のLSAの送信元がN1であるなら(S212aでYes)、転送先をネイバN2とする(S212c)。送信元がN1でないなら、転送先をルータIDが最小であるネイバN1とする(S212b)。
なお、転送先をネイバN1またはN2とする代わりに、LSAの送信元が図6のLSA送信処理時(S122,S124)にLSAに含めておいたカウンタ変数yをもとに、以下の計算式などで転送先を決めてもよい。
LSAの転送先=ネイバN(1+y)。ただし、N1〜NyのうちにLSAの送信元が存在するときは、転送先を1つ繰り下げてネイバN(2+y)とする。
これにより、LSAの転送先が冗長度Rに応じて別々のネイバにばらけるので、局所的な障害を迂回できる。
S205において、OSPF処理部53は、F−TTL>0なら、前記のルール3に従い、S203でTTL値を減少させたLSAを、S211と同様に、通常のフラッディングで伝搬(転送)する(S213)。
以上説明した本実施形態では、経路交換技術であるリンクステート型プロトコルにおけるLSAの伝搬機能を保ちつつ、その伝搬メッセージを適切に減らすためのOSPF処理部53を示した。このOSPF処理部53は、LSAの発側でフラッディングを行うLF−LSAと、LSAの発側とは別の側でフラッディングを行うSF−LSAとを別々のネイバに併送する。このように2種類のLSAを使い分けることにより、両方の側でフラッディングを発生させることができ、LSAの送信漏れを抑制することができる上、重複したLSAの送信も抑制できる。
さらに、ノードへの設定項目として、冗長度Rを設けることにより、同時に複数箇所で障害が発生してしまう多重障害にも対処することができる。
11〜13 スパイン
21〜23 リーフ
51 コマンド入力部
52 情報保持部
53 OSPF処理部
61 物理インタフェース
62 パケット送信部
63 パケット受信部

Claims (4)

  1. 第1ノード集合と第2ノード集合とで、各集合に属するノードが、別の集合に属するノードに対してネイバとして接続される経路伝搬システムであって、
    前記第1ノード集合に属する所定のノードは、新しい経路情報を含む伝搬メッセージとしてそれぞれ作成した第1メッセージと、第2メッセージとを、前記第2ノード集合に属する別々のネイバに送信し、
    前記第1メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第1ネイバは、前記所定のノードとは別の前記第1ノード集合に属するノードに前記第1メッセージを転送することで、その転送先のノードに対して前記第2ノード集合に向けて前記第1メッセージをフラッディングさせ、
    前記第2メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第2ネイバは、自身から前記第1ノード集合に向けて前記第2メッセージをフラッディングさせることを特徴とする
    経路伝搬システム。
  2. 前記第1ノード集合に属する前記所定のノードは、新しい経路情報を含む前記伝搬メッセージを作成するときに、フラッディングをさせない経路伝搬範囲を示す第1TTL値と、フラッディングをさせる経路伝搬範囲を示す第2TTL値とをそれぞれ含めた前記伝搬メッセージを作成し、
    各前記伝搬メッセージを受信したノードは、前記第1TTL値と前記第2TTL値とをそれぞれ減算した後、前記第1TTL値と前記第2TTL値との値に応じて、フラッディングをさせずに前記伝搬メッセージを転送するか、前記伝搬メッセージをフラッディングするか、受信した前記伝搬メッセージを破棄するかを決定することを特徴とする
    請求項1に記載の経路伝搬システム。
  3. 前記第1ノード集合に属する前記所定のノードは、あらかじめ設定されている冗長度に応じて、前記第1メッセージと、前記第2メッセージとをそれぞれ複数個作成し、それらの作成した前記伝搬メッセージを別々のネイバに送信することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の経路伝搬システム。
  4. 第1ノード集合と第2ノード集合とで、各集合に属するノードが、別の集合に属するノードに対してネイバとして接続される経路伝搬システムの経路伝搬方法であって、
    前記第1ノード集合に属する所定のノードは、新しい経路情報を含む伝搬メッセージとしてそれぞれ作成した第1メッセージと、第2メッセージとを、前記第2ノード集合に属する別々のネイバに送信し、
    前記第1メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第1ネイバは、前記所定のノードとは別の前記第1ノード集合に属するノードに前記第1メッセージを転送することで、その転送先のノードに対して前記第2ノード集合に向けて前記第1メッセージをフラッディングさせ、
    前記第2メッセージを受信した前記第2ノード集合に属する第2ネイバは、自身から前記第1ノード集合に向けて前記第2メッセージをフラッディングさせることを特徴とする
    経路伝搬方法。
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