JPWO2010071083A1 - 給水または給湯タンク用の簡易バルブ - Google Patents

給水または給湯タンク用の簡易バルブ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することのできる簡易バルブ100を提供することを目的とする。【解決手段】バルブ本体10、弁体20、蓋体30、弁軸50、メインレバー60からなる簡易バルブ100において、外周面に第2目印40aを有する回転可能な安全確保坂40を設け、該安全確保坂40を回転させて前記第2目印40aが、前記バルブ本体10の外面に設けられた第1目印10aに一致したときにのみ、メインレバー60の操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにした。

Description

本発明は、簡易バルブに関し、特に、家庭や事業所に設置されているサーバーとも呼ばれている湯水のタンクに接続されて、このタンク内の湯または水を選択的に吐出させるための簡易バルブに関するものである。
近年、事業所や病院等の不特定多数の人が集まる場所は勿論のこと、一般家庭においても、湯や水(特に浄化水やミネラルウォーター)を簡単に提供するために、例えば図20にも示すようなサーバーとも呼ばれるタンクが設置されており、このタンク内にて水道水の浄化を行って飲料用水としたり、給湯設備としてお茶等の提供がなされるようになってきている。
このようなタンクで生成された水や湯は、人が飲み物として利用したい場合に、タンクに取り付けられた「簡易バルブ」を利用者が操作して吐出されるものであり、吐出しなくてもよい場合は、上記「簡易バルブ」によって吐水が止められるようになっている。
このような簡易バルブを備えたタンクは、不特定多数の人が利用したり、一般家庭でも使用されたりすることから、湯や水を使用する意志がない幼児が、大人のまねをして、この種の簡易バルブを弄ることがある。そのような場合に、生成された浄化水が無駄に吐出されたり、あるいは、熱湯が幼児にかかって火傷をしたりする。
そこで、この種のタンクに取り付けられる簡易バルブについて、例えば特許文献1にも提案されているように、種々な対策が施されている。
特許第2807450号掲載公報
特許文献1には、「取水レバーに設けられた締結装置を解除させる簡単な動作により選択的に連続取水可能ならしめて子供らの不注意による火傷の懸念が未然に防止でき、使用の不慣れにより突然不要な水が取出されるなど、水の浪費を未然防止可能にされた浄水器の連続取水装置を提供すること」を目的として開発された「浄水器の選択的連続取水装置」が提案されている。
この特許文献1にて提案された「浄水器の選択的連続取水装置」は、図20及び図21に示すように、「源水に含まれた各種の有害物質を除去する逆浸透式冷温浄水器において、前記冷温浄水器の部分取水時には取水レバーが取水胴体の前方側に回転動されるのを断続するとともに、連続取水時には解除されて取水レバーが取水胴体の前方側に自在に回転動されるようにする締結手段を備えられたことを特徴とする」ものであり、上記のような目的が達成されるものと思われる。
しかしながら、この特許文献1に記載された選択的連続取水装置は、図21にも示すように、「取水レバー136」が大きく突出して「連続取水時には解除されて取水胴体の前方側に自在に回転動される」ものであるため、幼児のイタズラを招きやすいのではないかと考えられる。
また、この種の簡易バルブは、常に衛生的なものである必要上から、定期的に清掃または交換しなければならないものである。清掃は、この種の簡易バルブが人の手で操作されるものでそれ程大きなものではないことから、非常にしにくいものとなっているため、一般的には交換することによって衛生的なものとしている。このため、この種の簡易バルブは、安価に製造することができて、また交換作業も簡単に行えるものである必要もある。
そこで、本発明者等は、この種の簡易バルブについて、幼児のイタズラを未然に防止することができ、しかも簡単に交換作業ができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、まず、請求項1に係る発明の目的とするところは、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することのできる簡易バルブを提供することにある。
また、請求項2に係る発明の目的とするところは、湯水の吐出可能状態から手を離せば吐出不能状態に自動的に戻すことができて、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することのできる簡易バルブを提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブ100Aであって、
前記タンクの接続口側に接続部11にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印10aを有し、内部に通水路12を有したバルブ本体10と、
このバルブ本体10内に収納されて、下端21にて通水路12の遮断または開放を行う弁体20と、
バルブ本体10の上端に取り付けられて、挿通孔31を有する蓋体30と、
この蓋体30の外周にて回転可能に取り付けられて、第1目印10aに対向し得る第2目印40aを外周面41に有し、内側に係止部43aを備えた安全確保穴43を形成した天板42を有する安全確保板40と、
弁体20の下端21に下端51が固定されて、安全確保板40側の係止部43aに下方から当接する当接部52aを中軸52に備え、上軸53が挿通孔31及び安全確保穴43から突出する弁軸50と、
この弁軸50の上軸53に第1連結ピン62によって連結され、安全確保板40の天板42に当接するカム面61aを備えた支持脚61を有するメインレバー60と、
を備え、
安全確保板40を回転させて、その第2目印40aが第1目印10aに一致したときにのみ、メインレバー60の操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたことを特徴とする簡易バルブ100A」
である。
すなわち、この請求項1に係る簡易バルブ100Aは、図20に示したような湯や水を供給するタンクに、その接続部11にて、図1に示すように接続されるものであり、この接続を行うための内ネジが、図2の(a)にも示したように、上記接続部11内に形成してある。この接続部11は、後述する種々な部品が組み込まれるバルブ本体10に一体化したものであり、この接続部11にてタンク側への接続を行うことにより、当該簡易バルブ100Aはタンクに簡単に接続できるものである。
換言すれば、当該簡易バルブ100Aは、そのバルブ本体10に全ての部品を組み込んで、一個の独立した商品として一体化したものであり、これを、先にタンクに取り付けられている他の簡易バルブと、そっくりそのまま交換するものである。その場合には、上記の接続部11が使用されるのであるが、この交換作業が非常に簡単に行えることは上述した通りであり、先に取り付けられていた簡易バルブが「茶シブ」等で汚れていたとしても、当該簡易バルブ100Aを取り付けることによって、直ちに新しく衛生的なものとなるのである。
タンクに接続された簡易バルブ100Aのバルブ本体10内では、例えば図2の(a)及び(b)にて示すように、先端に吐水口キャップ13を取り付けた通水路12内に弁体20の下端21が位置していて、この通水路12の遮断を行っている。従って、仮に、当該簡易バルブ100Aを接続したタンク側で給水または給湯作業が行われたとしても、この簡易バルブ100Aによって湯また水が不用意に吐水口キャップ13から吐出することはない。
さて、このように接続された簡易バルブ100Aを使用して、湯または水を吐出するには、図1の(a)に示すように、バルブ本体10側の第1目印10aに対して安全確保板40側の第2目印40aが対向する、つまりこれらの第1目印10a及び第2目印40aの上下位置が完全に一致するように、安全確保板40を回転操作するのである。第1目印10a及び第2目印40aが完全に一致すると、特に図2の(b)及び(c)に示すように、弁軸50の中軸52に形成してある各当接部52aが、安全確保板40の天板42に形成してある安全確保穴43の係止部43aに係合しない状態になる。
このとき、弁体20は図2の(a)及び(b)の状態にあって、この弁体20に一体的な弁軸50の上軸53に連結されているメインレバー60も、先端が上動した状態にある。そこで、このメインレバー60を押し下げると、メインレバー60の支持脚61に形成したカム面61aが「梃子の支点」となって弁軸50全体を引き上げることになる。この場合、弁軸50の中軸52に形成してある各当接部52aが、安全確保板40の天板42に形成してある安全確保穴43の係止部43aに係合しない状態にあるから、弁軸50は、図4に示す状態から、最終的に図5に示す状態にまで引き上げられる。
以上の弁軸50の引き上げ操作によって、この弁軸50の下端51に取り付けられていた弁体20の下端21が、バルブ本体10に形成してあった通水路12の開放を行うから、タンク側からの湯または水が吐水口キャップ13から吐出されることになるのである。
必要量の湯または水を得た使用者は、安全確保板40を少し回転させて、その第2目印40aがバルブ本体10側の第1目印10aに対向しないようにするのである。そうすると、特に図7の(b)及び(c)に示すように、弁軸50の中軸52に形成してある各当接部52aが、安全確保板40の天板42に形成してある安全確保穴43の係止部43aに係合し得る状態となるのである。
この状態では、図7の(a)に示すように、安全確保板40の天板42側に形成してある安全確保穴43の係止部43aが、弁軸50側の中軸52に形成してある当接部52aに当接することになるから、弁軸50を、図7の(a)に示した以上に持ち上げようとして上がらない、つまりメインレバー60の押し下げ操作ができないことになる。
換言すれば、使用者が当該簡易バルブ100Aの使用後に安全確保板40を回して、その第2目印40aがバルブ本体10側の第1目印10aに一致しないようにしておくことによって、当該簡易バルブ100Aの使用ができない状態に簡単にすることができるのである。これにより、当該簡易バルブ100Aは、幼児がイタズラで操作しようとしても操作できず、浄水を無駄に吐出させることもなく、また不用意に熱湯を吐出させて火傷を負うこともないのである。
従って、この請求項1に係る簡易バルブ100Aは、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することができるものとなっているのである。
また、以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブ100Bであって、
前記タンクの接続口側に接続部11にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印10aを有し、内部に通水路12を有したバルブ本体10と、
このバルブ本体10内に収納されて、下端21にて通水路12の遮断または開放を行う弁体20と、
バルブ本体10の上端に取り付けられて、挿通孔31及び収納部33を有する蓋体30と、
この蓋体30の外周にて回転自在に取り付けられて、第1目印10aに対向し得る第2目印40aを外周面41に有した安全確保板40と、
弁体20の下端21に下端51が固定されて、蓋体30の筒部36下端に当接して上動を規制し、突起収納溝35内にて上動を許容する突起54を中軸52に備え、上軸53が挿通孔31から突出する弁軸50と、
この弁軸50の上軸53に第1連結ピン62によって連結され、安全確保板40の天板42に当接する支持脚61を有するメインレバー60と、
収納部33内に収納されて、一端が蓋体30側に係止され、他端が安全確保板40側に係止される復帰スプリング80と、
を備え、
安全確保板40を回転させて、その第2目印40aが第1目印10aに一致したときにのみ、メインレバー60の操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたことを特徴とする簡易バルブ100B」
である。
すなわち、この請求項2に係る簡易バルブ100Bは、図8〜図19に示すように、上記請求項1に係る簡易バルブ100Aと同様に、図8に示したような湯や水を供給するタンクに、その接続部11にて接続されるものであり、この接続を行うための内ネジが当該接続部11内に形成してある。この接続部11はバルブ本体10に一体化したものであり、当該簡易バルブ100Bをタンクに接続する。
この簡易バルブ100Bは、
(1)安全確保板40が蓋体30の外周にて回転自在に取り付けられている点、
(2)弁体20の下端21に下端51が固定されている弁軸50が、蓋体30の筒部36下端に当接して上動を規制し、突起収納溝35内にて上動を許容する突起54を中軸52に備えている点、
(3)収納部33内に収納されて、一端が蓋体30側に係止され、他端が安全確保板40側に係止される復帰スプリング80を有している点、
以外は、上記請求項1に係る簡易バルブ100Aと同様であり、上記請求項1の簡易バルブ100A中で説明した部材で共通する部材については、図8〜図19中に同一符号を付すことによって、その詳細な説明は省略する。
さて、この請求項2の簡易バルブ100Bは、図15に示すように、(1)安全確保板40を蓋体30の外周に回転自在に取り付けたものである。この点については、上記請求項1の簡易バルブ100Aにおいて、図2の(a)を参照して説明しているのと同様に、蓋体30側の嵌合溝32に対応する係止突条44を安全確保板40に形成して、この係止突条44内に上記嵌合溝32が嵌合するように、安全確保板40を蓋体30上に強制嵌合して実施される。これにより、当該安全確保板40は、蓋体30に対して回転自在に取付られて、後述する復帰スプリング80によって原位置に復帰し得ることになる。
換言すれば、この安全確保板40が蓋体30に対して回転自在になっていれば、安全確保板40を摘んで回転させる操作が軽く行えて、この安全確保板40に付してある第2目印40aを、蓋体30側に付してある第1目印10aに合わせる操作が簡単に行えるのである。そして、この安全確保板40から手を離せば、後述する復帰スプリング80の復帰力によって、当該安全確保板40はその第2目印40aが第1目印10aに合わない状態、つまり、湯水を吐出できない状態に自動的に復帰することになるのである。
また、この請求項2の簡易バルブ100Bは、図10、図12、図14及び図15に示すように、(2)弁体20の下端21に下端51が固定されている弁軸50が、蓋体30の筒部36下端に当接して上動を規制し、突起収納溝35内にて上動を許容する突起54を中軸52に備えている。
以上の結果、安全確保板40が回転されてその第2目印40aが蓋体30の第1目印10aに合わされると、図14の(d)に示すように、中軸52に形成してある突起54が蓋体30に形成してある突起収納溝35内に入り得る状態となり、各突起収納溝35がこの突起収納溝35内にての上動が許容されるから、弁軸50はメインレバー60の操作によって上動し得ることになり、当該簡易バルブ100Bは湯水を吐出できる状態になるのである。
一方、安全確保板40から手を離せば、この安全確保板40は後述する復帰スプリング80の復帰力によって回転されて、その第2目印40aが蓋体30の第1目印10aに合わない状態となるとともに、図10の(d)に示すように、中軸52に形成してある突起54が蓋体30の筒部36下端に当接して弁軸50の上動を規制することになり、当該簡易バルブ100Bは湯水を吐出できない状態になるのである。
そして、この請求項2の簡易バルブ100Bは、図11、図12、図15、図16、及び図19に示すように、(3)収納部33内に収納されて、一端が蓋体30側に係止され、他端が安全確保板40側に係止される復帰スプリング80を有している。この復帰スプリング80は、安全確保板40を蓋体30、つまりバルブ本体10に対して復帰回転させるものであり、安全確保板40を復帰回転させたときには、メインレバー60及び安全確保板40に形成してある第2目印40aを、図8の(a)に示すような位置にするものである。
勿論、第2目印40aを第1目印10aに合わせて当該簡易バルブ100Bを湯水を吐出できる状態にしたい場合には、使用者は、この復帰スプリング80の復帰力に抗して安全確保板40を回転させ、その状態でメインレバー60を押し下げるのであるが、その操作は復帰スプリング80の復帰力に邪魔されることなく行える。何故なら、この復帰スプリング80の復帰力は、安全確保板40から手を離せば、安全確保板40やメインレバー60が図10に示すような状態に戻る程度の弱いものだからである。
従って、この請求項2に係る簡易バルブ100Bは、蓋体30の収納部33内に収納した復帰スプリング80によって、湯水の吐出可能状態から手を離せば吐出不能状態に自動的に戻るものとなっており、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することのできるものとなっているのである。
さらに、以上の課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の簡易バルブ100Aまたは100Bについて、
「メインレバー60の支持脚61に第2連結ピン71により連結されて、下端72が安全確保板40の天板42上に当接したとき、メインレバー60より上方に突出するセーフティレバー70を備えて、
下端72が天板42上に当接しているときには、メインレバー60の操作が行えないようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項3に係る簡易バルブ100Aまたは100Bは、その吐水及び止水操作を行うメインレバー60の他に、図1の(a)にも示すように、当該メインレバー60の上方に突出するセーフティレバー70をも備えたものであり、このセーフティレバー70によっても、不用意な吐水ができないようにしたものである。
この請求項3の簡易バルブ100Aまたは100Bにおけるセーフティレバー70は、図2にも示すように、第2連結ピン71によりメインレバー60の支持脚61に連結されるものであり、このセーフティレバー70を上動させたときには、図2の(a)にも示すように、その下端72が、安全確保板40の天板42上に当接するものである。なお、このセーフティレバー70を、図4の(a)に示すように、上動しているメインレバー60上に畳み込めば、その下端72は、安全確保板40の天板42上から外れることになる。
そして、このセーフティレバー70の下端72が天板42上に当接したときには、メインレバー60側の支持脚61のカム面61aが天板42上に当接していること、メインレバー60側の支持脚61に対して当該セーフティレバー70が第2連結ピン71で連結されていること、によって、当該セーフティレバー70、メインレバー60、及びこれらを連結している第1連結ピン62及び第2連結ピン71により固定リンクが形成されることになる。従って、メインレバー60は、図2の(a)に示すように、その下動操作が行えない状態になるのである。
以上のようにしたセーフティレバー70が存在していることにより、当該簡易バルブ100Aまたは100Bでは、このセーフティレバー70の下端72が天板42上に当接したままであることによって止水状態が維持され、かつ、第1目印10aと第2目印40aとが一致していないことによっても止水状態が維持されるから、例えばメインレバー60を不用意に押し下げてしまうことがなく、また幼児のイタズラによっても、当該簡易バルブ100Aまたは100Bが不用意に吐水あるいは熱湯の洩出を招くことがなくて、安全及び節水がより一層十分に確保されているのである。
勿論、このセーフティレバー70は、これを、図4の(a)に示すように、上動しているメインレバー60上に畳み込めば、その下端72が安全確保板40の天板42上から(内側に)外れて、メインレバー60の押し下げ操作を可能にするから、上記の第1目印10aと第2目印40aとが一致していることを条件に、このセーフティレバー70とメインレバー60とを、図5の(a)に示すように下動させれば、当該簡易バルブ100Aまたは100Bによる吐水が行えるのである。
従って、この請求項3に係る簡易バルブ100Aまたは100Bは、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、セーフティレバー70によってより一層の節水の安全の確保が行えるものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブ100Aであって、
前記タンクの接続口側に接続部11にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印10aを有し、内部に通水路12を有したバルブ本体10と、
このバルブ本体10内に収納されて、下端21にて通水路12の遮断または開放を行う弁体20と、
バルブ本体10の上端に取り付けられて、挿通孔31を有する蓋体30と、
この蓋体30の外周にて回転可能に取り付けられて、第1目印10aに対向し得る第2目印40aを外周面41に有し、内側に係止部43aを備えた安全確保穴43を形成した天板42を有する安全確保板40と、
弁体20の下端21に下端51が固定されて、安全確保板40側の係止部43aに下方から当接する当接部52aを中軸52に備え、上軸53が挿通孔31及び安全確保穴43から突出する弁軸50と、
この弁軸50の上軸53に第1連結ピン62によって連結され、安全確保板40の天板42に当接するカム面61aを備えた支持脚61を有するメインレバー60と、
を備え、
安全確保板40を回転させて、その第2目印40aが第1目印10aに一致したときにのみ、メインレバー60の操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたこと」
あるいは、
「給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブ100Bであって、
前記タンクの接続口側に接続部11にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印10aを有し、内部に通水路12を有したバルブ本体10と、
このバルブ本体10内に収納されて、下端21にて通水路12の遮断または開放を行う弁体20と、
バルブ本体10の上端に取り付けられて、挿通孔31及び収納部33を有する蓋体30と、
この蓋体30の外周にて回転自在に取り付けられて、第1目印10aに対向し得る第2目印40aを外周面41に有した安全確保板40と、
弁体20の下端21に下端51が固定されて、蓋体30の筒部36下端に当接して上動を規制し、突起収納溝35内にて上動を許容する突起54を中軸52に備え、上軸53が挿通孔31から突出する弁軸50と、
この弁軸50の上軸53に第1連結ピン62によって連結され、安全確保板40の天板42に当接する支持脚61を有するメインレバー60と、
収納部33内に収納されて、一端が蓋体30側に係止され、他端が安全確保板40側に係止される復帰スプリング80と、
を備え、
安全確保板40を回転させて、その第2目印40aが第1目印10aに一致したときにのみ、メインレバー60の操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたこと」
にその構成上野特徴があり、これにより、湯水の吐出を無駄なく行え、幼児のイタズラ使用も防止して安全であり、しかも簡単な構成にして安価に供することができる簡易バルブ100Aを提供することができるのである。
請求項1に係り、吐水可能状態にある簡易バルブを示すもので、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 同簡易バルブを示すもので、(a)は図1(d)中の1−1線に沿って見た拡大縦断面図、(b)は図1(d)中の2−2線に沿って見た拡大縦断面図、(c)は(a)中の3−3線に沿って見た拡大横断面図である。 同簡易バルブの分解斜視図である。 セーフティレバーをメインレバー上に重ねたときの簡易バルブを示すもので、(a)は図1(d)中の1−1線に沿って見た拡大縦断面図、(b)は図1(d)中の2−2線に沿って見た拡大縦断面図である。 セーフティレバーとともにメインレバーを完全に下動させて吐水状態にした簡易バルブを示すもので、(a)は図1(d)中の1−1線に沿って見た拡大縦断面図、(b)は図1(d)中の2−2線に沿って見た拡大縦断面図である。 本発明に係り、吐水不可能状態にある簡易バルブを示すもので、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 同簡易バルブを示すもので、(a)は図1(d)中の1−1線に沿って見た拡大縦断面図、(b)は図1(d)中の2−2線に沿って見た拡大縦断面図、(c)は(a)の拡大横断面図である。 請求項2に係り、吐水不可状態にある簡易バルブを示すもので、(a)は斜め前方右側から見た斜視図、(b)は斜め後方左側から見た斜視図である。 同吐水不可状態にある簡易バルブを示すもので、(a)は右側面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 同簡易バルブの吐水不可状態の蓋体の筒部と弁軸の突起との位置関係を示すもので、(a)は下方から見た斜視図、(b)は筒部の拡大横断面図、(c)は突起を形成した中軸52の拡大横断面図、(d)は筒部の突起収納溝と弁軸の突起との位置関係を示す拡大横断面図である。 同簡易バルブで使用する復帰スプリング80の収納場所を示す分解斜視図である。 同簡易バルブの分解図である。 吐水可能状態にある同簡易バルブの斜視図である。 同簡易バルブの吐水可能状態の蓋体の筒部と弁軸の突起との位置関係を示すもので、(a)は下方から見た斜視図、(b)は筒部の拡大横断面図、(c)は突起を形成した中軸の拡大横断面図、(d)は筒部の突起収納溝と弁軸の突起との位置関係を示す拡大横断面図である。 吐水可能状態にするための、セーフティレバーを操作していないときの簡易バルブの縦断面図である。 吐水可能状態にするための、セーフティレバーのロック状態を外したときの簡易バルブの縦断面図である。 吐水可能状態にするために、セーフティレバー及びメインレバーを完全に押し下げた状態の簡易バルブを示すもので、(a)は斜め前方上方から見た斜視図、(b)は斜め前方下方から見た斜視図である。 同簡易バルブの吐水可能状態の蓋体の筒部と弁軸の突起との位置関係を示す斜視図である。 図18に示した簡易バルブの拡大縦断面図である。 従来のタンクを示す斜視図である(特許文献1の図1の再掲)。 図20において使用されている簡易バルブの拡大斜視図である(特許文献1の図7の再掲)。
次に、本発明に係る簡易バルブ100Aを、図面に示した最良の形態である簡易バルブ100Aについて説明すると、図1〜図7には実施例1に係る簡易バルブ100Aが、また、図20〜図19には第2実施例に係る簡易バルブ100Aが示してある。
図1には、第1目印10aと第2目印40aとを対向させた本発明の実施例1に係る簡易バルブ100Aの、種々な方向から見た状態が示してあるが、この簡易バルブ100Aは、図3に示したような、バルブ本体10、弁体20、蓋体30、安全確保板40、弁軸50、メインレバー60、及びセーフティレバー70を備えているものである。そして、この簡易バルブ100Aは、図1の(a)中の仮想線にて示した、給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに、そのバルブ本体10の接続部11にて着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行うものである。
バルブ本体10は、上述した各部品が組み込まれるもので、その接続部11にて、前述したように、浄水器やサーバーとも呼ばれているタンクに着脱可能に取り付けられるものである。このバルブ本体10内には、図2の(a)にも示したように、通水路12が形成してあり、この通水路12は、タンクに接続された接続部11内からの湯または浄水を先端に導くものである。勿論、このバルブ本体10の先端には、吐水を安定して行えるようにした吐水口キャップ13が取り付けられるものである。
また、このバルブ本体10内の通水路12に対しては、これに連通して上方にて開口する弁体収納部が形成してあり、この弁体収納部内には、図2の(a)及び(b)に示したように、後述する弁体20が収納される。なお、このバルブ本体10内に形成した弁体収納部の上端開口の周囲には、後述する蓋体30を取り付けるための嵌合部14が形成してある。
さらに、このバルブ本体10の上部外周の正面側には、図1及び図2の各(a)にて示したように、第1目印10aが形成してある。本最良形態では、この第1目印10aは「上向き矢印」として形成したもので、当該簡易バルブ100Aをタンクに取り付ければ、固定的なものとなり、後述する安全確保板40側の第2目印40aが回り込んでくるのを待機するものである。
上記バルブ本体10内に形成した弁体収納部内に収納される弁体20は、図2及び図3にも示したように、下端21がバルブ本体10側の通水路12の遮断及び開放が行える程度の大きさを有していて、この下端21の上方に連続する筒状の屈撓部22を有したもので、合成樹脂を材料として一体的に形成したものである。
この弁体20は、図2にも示したように、その下端21内に、後述する弁軸50の下端51を挿入して取り付けるための取付部を有しており、また、その屈撓部22内には、後述する安全確保板40側のスプリング46が収納されるものである。以上のようにすることによって、この弁体20は、通水路12内を通る湯または水に対して外面で接触し得るのであるが、弁軸50やスプリング46を屈撓部22内に包み込むことによって、これらの弁軸50やスプリング46が湯または水に接触しないようにしている。換言すれば、この弁体20は、その屈撓部22内に弁軸50やスプリング46を包み込むことによって、これらの弁軸50やスプリング46が錆びないようにするとともに、これらの弁軸50やスプリング46から通水路12を通る湯水内に錆びや不純物を溶出しないようにしているものである。
蓋体30は、上記バルブ本体10の上端に取り付けられるものであり、かつ、その外周に形成した嵌合溝32によって、後述する安全確保板40を回転可能に支持するための台座ともなるものである。この蓋体30のバルブ本体10に対する取付は、当該蓋体30の下端に内側に突出する係止部30aを形成しておいて、この係止部30aを上述したバルブ本体10上の嵌合部14に強制嵌合することにより行われるものである。
また、この蓋体30の中心には挿通孔31が形成してあり、この挿通孔31は、図2の(a)にも示したように、後述する弁軸50の中軸52を上下動可能に案内するものである。なお、本最良形態では、弁軸50の中軸52を円柱状に形成したものを採用しているため、この蓋体30側の挿通孔31は「丸穴」となっている。
以上の蓋体30の外周には、平面視が図2の(c)に示したような円板状にしてある安全確保板40が、次のようにして回転可能に取り付けられる。この安全確保板40の内周には、図2の(a)及び(b)にて示したように、蓋体30側の嵌合溝32に対応する係止突条44が形成してあり、この係止突条44内に上記嵌合溝32が嵌合するように、安全確保板40を蓋体30上に強制嵌合することにより、当該安全確保板40の蓋体30に対する回転自在な取付がなされるのである。
この安全確保板40の外周面41には、例えば図1の(a)及び(b)に示したように、上述したバルブ本体10側の第1目印10aと同じ形状の「下向き矢印」として形成した第2目印40aが、180°の位置に合計2個形成してある。これら各第2目印40aは、後述する安全確保穴43の長軸方向にそれぞれ1個宛となるものであり、バルブ本体10側に対して回転させることによって、弁軸50に対する安全確保穴43の位置を決定する、文字通り「目印」となるものである。
また、この安全確保板40は、上記蓋体30の上面を覆蓋する天板42を有しているが、この天板42の中央には、図2の(c)に示すような、小判型の安全確保穴43が形成してあり、その大部分は、外周より一段下がった段部45としてある。
安全確保穴43は、後述する弁軸50の上軸53を上方に突出させてこの弁軸50を上下動可能にするためのものであるが、その基本形状は、弁軸50の中軸52とほぼ同じ直径の丸穴内に、2つの係止部43aを均等に突出させたものとなっている。つまり、この安全確保穴43は、弁軸50の上軸53を突出させ得るものではあるが、弁軸50側の当接部52aが係止部43aの下面に当接したときには、その突出を阻止するものである。具体的には、この安全確保穴43が、図2の(c)に示すような位置にあるときには、弁軸50の当該安全確保板40からの突出を、図5の(a)に示すように「許容」するが、この安全確保穴43が、図7の(c)に示すような位置にあるときには、弁軸50の当該安全確保板40からの突出を、図7の(a)及び(b)に示すように、「阻止」するものである。
なお、この安全確保板40の天板42に形成してある段部45は、後述するセーフティレバー70の下端72の「滑り」を阻止するためのものであり、セーフティレバー70が使用されなかったり、あるいは天板42上が、下端72の滑りを阻止するのに十分な摩擦力を発生できるものであれば、必ずしも必要なものではない。
上記安全確保板40から上端が突出することになる弁軸50は、図2及び図3に示したように、弁体20の下端21内に強制嵌合されて取り付けられる下端51と、円柱状の中軸52と、この中軸52の上端の両側を規定して、前述した安全確保板40側の安全確保穴43に形成してある係止部43aに当接することになる当接部52aと、この当接部52aから上方に立ち上がり、上端に後述するメインレバー60が連結されることになる上軸53とからなっている。この弁軸50は、合成樹脂を材料として一体的に形成したものである。
上記弁軸50の上軸53の上端に連結されるメインレバー60は、図1〜図7に示したように、左右一対の支持脚61を有するもので、各支持脚61の下面は、例えば図1の(b)に示したように、安全確保板40側の天板42上に当接することになるカム面61aとなっている。また、各支持脚61は、図2の(a)等に示したように、一本の第1連結ピン62によって、安全確保板40上に突出している弁軸50の上軸53に回動可能に連結してある。
従って、このメインレバー60は、その先端を、内部のスプリング46及び弁体20の屈撓部22の可撓性に抗して押し下げたときには、各支持脚61のカム面61aが安全確保板40側の天板42上で梃子の役割を果たし、弁軸50を引き上げるとともに、僅かに上動する第1連結ピン62を中心に傾動することになるものである。また、このメインレバー60は、これから手を離せば、内部に収納したスプリング46の付勢力及び屈撓部22の可撓性により弁軸50を下方に付勢するから、例えば図5の(a)に示した状態から、図1の(a)に示した原位置にまで復帰することになるものである。
また、本最良形態の簡易バルブ100Aでは、上記メインレバー60の他にセーフティレバー70をも有したものである。このセーフティレバー70は、図2の(a)等に示したように、一本の第2連結ピン71によって、メインレバー60の各支持脚61に傾動可能に連結したものであり、その下端72は、安全確保板40側の天板42に形成した環状の段部45内(底壁面)に係合し得るようになっている。なお、上述したように、安全確保板40の天板42上が十分な摩擦力を有していれば、この天板42に段部45を形成する必要はない。
このセーフティレバー70は、これを上動させたときには、図2の(a)に示したように、その下端72が、安全確保板40の天板42上に当接し段部45内に係合した状態となり、メインレバー60側の支持脚61のカム面61aが天板42上に当接していること、メインレバー60側の支持脚61に対して当該セーフティレバー70が第2連結ピン71で連結されていること、によって、当該セーフティレバー70、メインレバー60、及びこれらを連結している第1連結ピン62及び第2連結ピン71により固定リンクを形成することになる。
以上の結果、当該セーフティレバー70は、図2の(a)に示したように、メインレバー60の下動操作が行えない状態になり、当該簡易バルブ100Aでは、このセーフティレバー70の下端72が天板42上に当接したままであることによって止水状態が維持され、かつ、第1目印10aと第2目印40aとが一致していないことによっても止水状態が維持されるから、例えばメインレバー60を不用意に押し下げてしまうことがなく、また幼児のイタズラによっても、当該簡易バルブ100Aが不用意に吐水あるいは熱湯の洩出を招くことがなくて、安全及び節水がより一層十分に確保されることになる。
また、このセーフティレバー70は、図4の(a)に示したように、これを上動しているメインレバー60上に畳み込めば、その下端72が、安全確保板40の天板42の内側に移動して段部45から外れ、メインレバー60の押し下げが可能となる。このため、上記の第1目印10aと第2目印40aとが一致していることを条件に、このセーフティレバー70とメインレバー60とを、図5の(a)に示したように下動させれば、当該簡易バルブ100Aによる吐水が行えるのである。
図8から図19には、本発明の実施例2に係る簡易バルブ100Bが示してあるが、この簡易バルブ100Bは、前述した実施例1に係る簡易バルブ100Aと同様に、バルブ本体10、弁体20、蓋体30、安全確保板40、弁軸50、メインレバー60、及びセーフティレバー70を備えているものである。
図8には、第1目印10aと第2目印40aとが対向していない、つまり、吐水不可状態にある本発明の実施例2に係る簡易バルブ100Bの、斜め前方(a)及び斜め後方(b)から見た状態が示してあるが、この簡易バルブ100Bも、実施例1に係る簡易バルブ100Aと同様に、図1の(a)中の仮想線にて示したタンクに、そのバルブ本体10の接続部11にて着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行うものである。
この実施例2における簡易バルブ100Bは、基本的には、実施例1に係る簡易バルブ100Aと同様な部材を有するものであるため、実施例1で説明したのと同じ部材については、図8から図19中に同一符号を付して、その説明は省略することとする。
この実施例2に係る簡易バルブ100Bでは、その弁軸50の上動規制と上動許容が、上記実施例1のそれとは異なっているが、これらを異ならせているのが、蓋体30の筒部36内に突起収納溝35を形成したことと、弁軸50の中軸52に形成した突起54である。つまり、この実施例2の簡易バルブ100Bは、図10、図12、図14及び図15に示したように、弁体20の下端21に下端51が固定されている弁軸50が、蓋体30の筒部36下端に当接して上動を規制し、突起収納溝35内にて上動を許容する突起54を中軸52に備えているのである。
従って、安全確保板40を回転させてその第2目印40aを蓋体30の第1目印10aに対向させると、図14の(d)に示したように、中軸52に形成してある突起54が蓋体30に形成してある突起収納溝35内に入り得る状態となる。このとき、各突起収納溝35がこの突起収納溝35内にて上動し得る状態になるから、メインレバー60を操作すれば弁軸50が上動し得ることになり、当該簡易バルブ100Bを湯水吐出状態とするのである。
一方、安全確保板40は、これから手を離すことにより、後述する復帰スプリング80の復帰力によって回転されるから、その第2目印40aが、図8及び図9に示したように、蓋体30の第1目印10aに対向しない状態となるとともに、図10の(d)に示したように、中軸52に形成してある突起54が蓋体30の筒部36下端に当接して弁軸50の上動を規制することになり、当該簡易バルブ100Bを湯水の吐出不可状態にするのである。
また、この実施例2の簡易バルブ100Bは、図11、図12、図15、図16、及び図19に示したように、復帰スプリング80を有している。この復帰スプリング80は、図11に示したように、収納部33内に収納されて、一端が蓋体30側の係止部34に係止され、他端が安全確保板40側の係合部47に係止されるものであり、安全確保板40を蓋体30、つまりバルブ本体10に対して復帰回転させるものである。そして、この復帰スプリング80は、安全確保板40を復帰回転させたときには、メインレバー60及び安全確保板40に形成してある第2目印40aを、図8の(a)に示すような位置にするのである。
勿論、第2目印40aを第1目印10aに合わせて当該簡易バルブ100Bを湯水を吐出できる状態にしたい場合には、使用者は、この復帰スプリング80の復帰力に抗して安全確保板40を回転させ、その状態でメインレバー60を押し下げればよく、その操作は復帰スプリング80の復帰力に邪魔されることなく行える。何故なら、この復帰スプリング80の復帰力は、安全確保板40から手を離せば、安全確保板40やメインレバー60が図10に示したような状態に戻る程度の弱いものだからである。
なお、この実施例2に係る簡易バルブ100Bでは、図8及び図9に示したように、メインレバー60とセーフティレバー70との間にスプリング73を介装させるようにしている。このスプリング73は、セーフティレバー70がメインレバー60から常に離れるように常に作用するものであり、セーフティレバー70から手を離せばこのセーフティレバー70を自動的にロック状態にする役割を果たすものである。
100A・100B 簡易バルブ
10 バルブ本体
10a 第1目印
11 接続部
12 通水路
13 吐水口キャップ
14 嵌合部
20 弁体
21 下端
30 蓋体
30a 係止部
31 挿通孔
32 嵌合溝
33 収納部
34 係止部
35 突起収納溝
36 筒部
40 安全確保板
40a 第2目印
41 外周面
42 天板
43 安全確保穴
43a 係止部
44 係止突条
45 段部
46 スプリング
47 係合部
50 弁軸
51 下端
52 中軸
52a 当接部
53 上軸
54 突起
60 メインレバー
61 支持脚
61a カム面
62 第1連結ピン
70 セーフティレバー
71 第2連結ピン
72 下端
73 スプリング
80 復帰スプリング

Claims (3)

  1. 給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブであって、
    前記タンクの接続口側に接続部にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印を有し、内部に通水路を有したバルブ本体と、
    このバルブ本体内の前記通水路内に収納されて、この通水路の遮断または開放を下端にて行う弁体と、
    前記バルブ本体の上端に取り付けられて、挿通孔を有する蓋体と、
    この蓋体の外周にて回転可能に取り付けられて、前記第1目印に対向し得る第2目印を外周面に有し、内側に係止部を備えた安全確保穴を形成した天板を有する安全確保板と、
    前記弁体の下端に下端が固定されて、前記安全確保板側の係止部に下方から当接する当接部を中軸に備え、上軸が前記挿通孔及び安全確保穴から突出する弁軸と、
    この弁軸の上軸に第1連結ピンによって連結され、前記安全確保板の天板に当接するカム面を備えた支持脚を有するメインレバーと、
    を備え、
    前記安全確保板を回転させて、その第2目印が前記第1目印に一致したときにのみ、前記メインレバーの操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたことを特徴とする簡易バルブ。
  2. 給湯または給水のいずれか少なくとも一方を行うために用意されるタンクに着脱可能に取り付けられて、当該タンク内の湯または水の吐出を行う簡易バルブであって、
    前記タンクの接続口側に接続部にて着脱可能に取り付けられて、外面に第1目印を有し、内部に通水路を有したバルブ本体と、
    このバルブ本体内に収納されて、下端にて前記通水路の遮断または開放を行う弁体と、
    前記バルブ本体の上端に取り付けられて、挿通孔及び収納部を有する蓋体と、
    この蓋体の外周にて回転自在に取り付けられて、前記第1目印に対向し得る第2目印を外周面に有した安全確保板と、
    前記弁体の下端に下端が固定されて、前記蓋体の筒部下端に当接して上動を規制し、突起収納溝内にて上動を許容する突起を中軸に備え、上軸が前記挿通孔から突出する弁軸と、
    この弁軸の上軸に第1連結ピンによって連結され、安全確保板の天板42に当接する支持脚を有するメインレバーと、
    前記収納部内に収納されて、一端が蓋体側に係止され、他端が前記安全確保板側に係止される復帰スプリングと、
    を備え、
    安全確保板を回転させて、その第2目印が第1目印に一致したときにのみ、メインレバーの操作を可能にして、湯または水の吐出を行えるようにしたことを特徴とする簡易バルブ。
  3. 前記メインレバーの支持脚に第2連結ピンにより連結されて、下端が前記安全確保板の天板上に当接したとき、前記メインレバーより上方に突出するセーフティレバーを備えて、
    前記下端が前記天板上に当接しているときには、前記メインレバーの操作が行えないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の簡易バルブ。
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