JPWO2010021207A1 - 心線対照装置および心線対照方法 - Google Patents

心線対照装置および心線対照方法 Download PDF

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Abstract

空孔付き単一モード光ファイバに対する心線対照を実現することが可能な心線対照装置を提供する。複数の突起部23を以って光ファイバ1に荷重Fを与えることでグレーティングを形成するグレーティング形成具20と、光ファイバ1で生じる漏洩光λ1´を検出する受光器30から構成され、複数の突起部23が、0.24mm〜0.75mmの範囲内の周期Λで配置されている。

Description

本発明は、光伝送システムにおける光の導通試験の試験装置である心線対照装置および心線対照方法に関し、詳細には長周期グレーティングを用いた心線対照装置および心線対照方法に関する。
FTTH(Fiber To The Home)サービスの普及にともない光線路における施工や保守の稼動が増加しているが、従来の光ファイバでは許容曲げ半径が大きく取り扱い性に劣る。そこで、近年、曲げ損失特性を改善し許容曲げ半径を小さくした種々の光ファイバが開発されている。特に特許文献1に記載の空孔付き単一モード光ファイバは優れた曲げ損失特性を有すると同時に従来の単一モードファイバとの接続性にも優れるため、積極的に検討が進められている。
光線路の工事、運用に際して任意の光ファイバ心線を確認するために、作業現場において任意の光ファイバ心線を見つけることができることが必要となる。そのため、心線対照装置(例えば、特許文献2参照)は光ファイバ中を伝搬する光の一部を取り出して、その光ファイバが所望の光ファイバであるかを確認できるため、広く用いられている。心線対照装置は光ファイバ中に曲げ部を形成し、曲げ部から漏れ出る光を受光することによって、その光ファイバに光が伝搬しているかどうかを判別する。
特許第3854627号公報 特許第3407812号公報
しかしながら、特許文献1に示された空孔付き単一モード光ファイバは従来の単一モード光ファイバに比べて曲げ損失が非常に小さいため、従来の心線対照方法を適用できず、心線対照を行えないといった課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、空孔付き単一モード光ファイバに対する心線対照を実現することが可能な心線対照装置および心線対照方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る心線対照装置は、複数の突起部を以って光ファイバに荷重を与えることでグレーティングを形成するグレーティング形成手段と、前記光ファイバで生じる漏洩光を検出する受光手段とを備えることを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る心線対照装置は、第1の発明に係る心線対照装置であって、前記複数の突起部の周期が、前記光ファイバの設置方向に沿って変化していることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る心線対照装置は、第1または第2の発明に係る心線対照装置であって、前記荷重が8N以上であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る心線対照装置は、第1乃至第3の何れか一つの発明に係る心線対照装置であって、前記光ファイバに対して曲げを付与する光ファイバ曲げ付与手段をさらに有し、前記曲げの曲率半径が8mm〜12mmの範囲内であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る心線対照装置は、第1乃至第4の何れか一つの発明に係る心線対照装置であって、前記複数の突起部が、0.24mm〜0.75mmの範囲内の周期で配置されていることを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る心線対照装置は、第4の発明に係る心線対照装置であって、前記複数の突起部が、前記光ファイバ曲げ付与手段に配置されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る心線対照方法は、0.24mm〜0.75mmの範囲内の周期で配置された複数の突起部を以って光ファイバに荷重を与えることで長周期グレーティングを形成し、前記光ファイバで生じる漏洩光を検出することにより、前記光ファイバに光波が導通していることを確認することを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る心線対照方法は、第7の発明に係る心線対照方法であって、前記複数の突起部と前記光ファイバとの角度を変えて、前記長周期グレーティングを形成することを特徴とする。
上述した課題を解決する第9の発明に係る心線対照方法は、第7または第8の発明に係る心線対照方法であって、前記光ファイバに曲げを付与して、前記光ファイバで生じる漏洩光を検出することを特徴とする。
本発明に係る心線対照装置および心線対照方法によれば、空孔付き単一モード光ファイバに対する心線対照を実現することが可能となる。
図1Aは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置を説明するための概略図である。 図1Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具により応力が付与された箇所と屈折率変化量との関係を示す図である。 図1Cは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置を用いて心線対照を行うフローチャートである。 図2Aは、6個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバを模式的に示す図である。 図2Bは、10個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバを模式的に示す図である。 図3Aは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、波長と損失スペクトルの関係を示すグラフである。 図3Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、突起部の周期と中心波長(損失スペクトルが最大値となる波長)の関係を示すグラフである。 図4は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFにおけるグレーティング周期の空孔構造依存性の一例を示すグラフである。 図5Aは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFのコア直径2a(μm)とグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図5Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFの比屈折率差Δ(%)とグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図6Aは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFの規格化空孔直径d/2aとグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図6Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、規格化空孔直径d/2aとグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図6Cは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、規格化空孔直径d/2aとグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図6Dは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、規格化空孔直径d/2aとグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフである。 図7は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具により応力が付与された箇所と屈折率変化量との関係を示す図である。 図8は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFの規格化空孔位置c/2aとグレーティング周期との関係を示すグラフである。 図9Aは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例を説明するための平面図である。 図9Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例を説明するための側面図である。 図9Cは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例において、光ファイバの設置角度が0度である場合の光ファイバ位置と屈折率変化量との関係を示す図である。 図9Dは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例において、光ファイバの設置角度がθである場合の光ファイバ位置と屈折率変化量との関係を示す図である。 図9Eは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例を用いて心線対照を行うフローチャートである。 図10は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例による波長と損失スペクトルの関係を示すグラフである。 図11は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置によるグレーティング形成時の荷重Fと漏洩光パワーとの関係を示すグラフである。 図12Aは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置において、光ファイバ曲げ付与機構を一つ具備する場合を示す図である。 図12Bは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置において、光ファイバ曲げ付与機構を二つ具備する場合を示す図である。 図12Cは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置を用いて心線対照を行うフローチャートである。 図13Aは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置が具備する光ファイバ曲げ付与機構における曲げ半径(mm)と曲げ損失(dB)の関係を示す図である。 図13Bは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置が具備する光ファイバ曲げ付与機構における曲げ半径(mm)と漏洩光パワー(dBm)との関係を示す図である。 図14は、本発明の第三の実施形態に係る心線対照装置を模式的に示す図である。 図15は、本発明の第三の実施形態に係る心線対照装置において、グレーティング形成時の漏洩光パワーおよび挿入損失を示すグラフである。
以下に、本発明に係る心線対照装置の最良の形態について、各実施形態で詳細に説明する。
[第一の実施形態]
本発明に係る心線対照装置および方法の第一の実施形態につき図1Aから図1C、図2Aおよび図2Bを参照して説明する。本実施形態では、曲げ損失特性を改善した光ファイバに適用した場合について説明する。
図1Aおよび図1Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置を説明するための図であり、図1Aは、その概略を示し、図1Bは、それが具備するグレーティング形成具により応力が付与された箇所と屈折率変化量との関係を示す。なお、図1Aにおいて、λ1は光ファイバを伝搬する伝搬モードを示し、λ1´は光ファイバから漏洩した漏洩光を示す。
本実施形態に係る心線対照装置100は、図1Aに示すように、グレーティング形成具20(グレーティング形成手段)、受光器30(受光手段)などを具備する。
受光器30は光ファイバ1中で生じる漏洩光を検出する機器である。
グレーティング形成具20は、複数の突起部23(凹凸部)を以って光ファイバ1に荷重Fを与えることによってグレーティングを形成する器具である。具体的には、グレーティング形成具20は、光ファイバ固定具21、応力付与具22、突起部23などを有する。
光ファイバ固定具21は、光ファイバ1の軸方向へ移動不能に且つ光ファイバの周方向へ移動不能に当該光ファイバ1を固定できる器具である。光ファイバ固定具21としては、例えば上面にV溝が形成された固定台、その溝に配置された光ファイバを固定台に押えて固定する押え板などが挙げられる。
応力付与具22は、棒状または板状の器具であり、この器具の下面22aに設けられた複数の突起部23を有する。複数の突起部23は、隣接する突起部23の先端部23aの距離が所定の周期Λとなるように配置されている。
光ファイバ1が空孔付き単一モード光ファイバ(HAF)など曲げ損失特性に優れた光ファイバである場合、図1Aに示す荷重Fを与えずに曲げを光ファイバ1に付与しても損失が発生しないため、受光器30は漏洩光を検出することができない。ここでグレーティング形成具20において荷重Fを与えると、図1Bに示すように、突起部23の先端部23aと接触する光ファイバ1の所定の箇所1aにて屈折率変化が生じる。複数の突起部23の先端部23aが所定の周期Λで配置されるため、周期Λで屈折率変化が生じる長周期グレーティングが形成される。この長周期グレーティングでは周期Λと光波の波長λが、次式(1)で表される位相整合条件を満たすとき、伝搬モードが高次モードへ変換される。次式(1)にて、n0が伝搬モードの実効屈折率を示し、nが高次モードの実効屈折率を示している。
Figure 2010021207
変換によって生じた高次モードは伝搬損失、曲げ損失が伝搬モードに比べて非常に大きい。したがって、グレーティング形成具20をもって伝搬モードの一部を高次モードに変換し、漏洩する高次モードを受光器30で検出することで、HAFのような曲げ損失特性に優れる光ファイバにおいて心線対照を実現できる。すなわち、所定の周期Λに配置された複数の突起部23を以って光ファイバ1に荷重Fを付与して、光ファイバ1に周期Λの長周期グレーティングを形成し、これにより生じた漏洩光λ1´を受光器30で検出することで、光ファイバ1に光波が導通していることを判別できる。
図1Cに、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置を用いて心線対照を行うフローチャートを示す。まず、この心線対照装置において、心線対照装置のグレーティング形成具に荷重をかけて漏洩光を検出する(S101)。このとき、漏洩光が検出されると(S102)、この光ファイバは導通していると判定される(S103)。漏洩光が検出されなければ(S102)、この光ファイバは導通していないと判定される(S104)。
ここで、本発明の心線対照の対象とするHAFの構造の一例を図2Aおよび図2Bに示す。HAFとしては、図2Aに示すように、コア部10と、その周囲を覆うクラッド部11と、コア部から所定の距離に設けられた6つの空孔12とを有し、規格化空孔位置をc/2aとし、規格化空孔直径をd/2aとした空孔付き単一モード光ファイバや、図2Bに示すように、コア部10と、その周囲を覆うクラッド部11と、コア部から所定の距離に設けられた10個の空孔12とを有し、規格化空孔位置をc/2aとし、規格化空孔直径をd/2aとした空孔付き単一モード光ファイバなどが挙げられる。特許文献1に示されるように、HAFはコア、クラッドと複数の空孔を有し、空孔の閉じ込め効果によって優れた曲げ損失特性および従来の単一モードファイバ(SMF)との優れた接続性を実現するためには、コア直径2aが6.4μm〜9.6μmの範囲内であり、コアのクラッドに対する比屈折率差Δが0.3〜0.55%であり、規格化空孔位置c/2aが2.0〜4.5の範囲内であり、規格化空孔直径d/2aが0.2以上である必要がある。
[突起部の周期と損失の関係]
ここで、突起部の周期と損失の関係について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。
図3Aおよび図3Bは、突起部の周期と損失の関係を説明するための図であり、図3Aに荷重Fを15.4Nとし、突起部の周期が440μmおよび445μmの場合における波長と損失スペクトルの関係を示し、図3Bに突起部の周期と中心波長(損失スペクトルが最大となる波長)の関係を示す。ここで、光ファイバは、コア直径2a=9μmであり、比屈折率差Δ=0.35%であり、規格化空孔位置c/2a=2.0であり、規格化空孔直径d/2a=1.0であり、空孔数が6であるHAFとした。図3Aにて、実線は突起部の周期Λが440μmである場合を示し、点線は突起部の周期Λが445μmの場合を示す。
図3Aに示すように、損失スペクトルより、グレーティング形成により所定の波長で光損失が発生していることが分かる。また、図3Bに示すように、突起部の周期Λを大きくするとそれに反比例して中心波長が小さくなることが分かる。よって、中心波長の周期依存性により、周期Λを変えることによって損失が発生する波長を制御できることが分かる。これらのことから、グレーティング周期を適切に設計することにより、所望の波長において光損失を得ることができることが分かる。
[HAFの空孔構造(コア部を中心として対向する空孔間の距離c)とグレーティング周期の関係]
ここで、HAFの空孔構造とグレーティング周期の関係の一例について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFにおけるグレーティング周期の空孔構造依存性の一例を示すグラフである。ここで、心線対照を行なう波長は1550nmとし、HAFのコア構造はコア直径2a=9μmとし、比屈折率差Δ=0.35%とした。図4にて、実線が、空孔直径d=4.5μmとし、空孔を10個有するHAFの場合を示し、1点鎖線が、空孔直径d=2.7μmとし、空孔を10個有するHAFの場合を示し、2点鎖線が、空孔直径d=9μmとし、空孔を6個有するHAFの場合を示す。
図4に示すように、HAFでは空孔位置を遠くするほど(離間させるほど)、グレーティング周期が単調に大きくなることが分かる。これは空孔が遠くなるほど、光波に対する空孔の影響が小さくなり、SMFのグレーティング周期に近づいていると理解できる。空孔が小さくなった場合、空孔数が減った場合も同様の原理で、グレーティング周期は大きくなる。またこの関係は他のコア構造でも同様であることは容易に類推できる。
[HAFのコア構造(コア直径2aまたは比屈折率差Δ)とグレーティング周期の関係]
図5Aおよび図5Bは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置に係わる、HAFにおけるグレーティング周期のコア構造依存性を示すグラフであり、図5Aは、コア直径2a(μm)とグレーティング周期(μm)の関係を示し、図5Bは、比屈折率差Δ(%)とグレーティング周期(μm)の関係を示す。ここで、HAFの空孔構造はコア部を中心として対向する空孔間の距離c=18μmとし、空孔直径d=2.7μmとし、空孔数を10とした。
図5Aおよび図5Bに示すように、コア直径2aが大きくなった場合、比屈折率差Δが小さくなった場合にグレーティング周期が大きくなっていることが分かる。
これらの条件と特許文献1に記載のHAFの要件をあわせると、空孔構造に対しては、図4から、空孔が最も近いc/2a=2.0においてグレーティング周期が最小となり、空孔が最も遠く空孔直径が最も小さいc/2a=4.5、d/2a=0.2においてグレーティング周期が最大となることが分かる。またコア構造に対しては、図5Aおよび図5Bから、コアが最も小さく比屈折率差が最も大きい2a=6.4μm、Δ=0.55%においてグレーティング周期は最小となり、コアが最も大きく比屈折率差が最も小さい2a=9.6μm、Δ=0.3%においてグレーティング周期は最大となることが分かる。また、コア構造、空孔構造は、これらの間で設計されるため、グレーティング周期もこれらの構造の値の間で連続的に変化することは容易に理解できる。
[突起部の周期]
ここで、突起部の周期について、図6Aから図6Dを参照して説明する。
図6Aから図6Dは、規格化空孔直径d/2aとグレーティング周期(μm)の関係を示すグラフであり、図6Aは、コア直径2a=6.4μm、比屈折率差Δ=0.55%とし、6個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバの場合を示し、図6Bは、コア直径2a=9.6μm、比屈折率差Δ=0.30%とし、6個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバの場合を示し、図6Cは、コア直径2a=6.4μm、比屈折率差Δ=0.55%とし、10個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバの場合を示し、図6Dは、コア直径2a=9.6μm、比屈折率差Δ=0.30%とし、10個の空孔を有する空孔付き単一モード光ファイバの場合を示す。図6Aから図6Dにて、規格化空孔位置c/2aが2.0および4.5の場合を示し、試験光として多く用いられる波長λを1550nmおよび1650nmとした。
図6Aから図6Dに示すように、コア直径2a=6.4μmとし、比屈折率差Δ=0.55%とし、規格化空孔位置c/2a=2.0で最小のグレーティング周期0.24mmとなり、コア直径2a=9.6μmとし、比屈折率差Δ=0.3%とし、規格化空孔位置c/2a=4.5において最大のグレーティング周期0.75mmとなることが分かる。したがって、HAFに対して本発明の心線対照を実現するためには、突起部の周期を0.24mm〜0.75mmの範囲内にする必要があることがわかる。
[グレーティング形成具の一例]
ここで、上述した本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の一例ついて図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の一例の概略図である。
図7に示すように、グレーティング形成具220は、応力付与具222の下面部222aに複数の突起部223が設けられている。複数の突起部223の周期(隣接する突起部223の先端部223aの間の距離)が光ファイバ1の長手方向で変化している。具体的には、複数の突起部223における図中左端で隣接する先端部223a間の周期はΛ1となっている。他方、複数の突起部223における図中左端に隣接する先端部223a間の周期はΛ2(>Λ1)となっている。複数の突起部223にて隣接する先端部223a間の周期は図中の左側から右側へ向けて、左端のΛ1から徐々に大きくなり右端にてΛNとなっている。言い換えると、複数の突起部223の周期Λが、光ファイバ1の設置方向に沿って変化している。このときグレーティング周期がΛ1〜ΛNに変化しているとすると、Λ1〜ΛNに対して位相整合条件を満たす全ての動作波長において光損失を発生させることができる。これにより、実効的に複数の周期を同時に実現できるようになる。これまで述べたように、HAFに対して必要なグレーティング周期はファイバ構造によって変化する。実際に製造される光ファイバは所定の構造偏差を持っていることから、当該HAFに対して必要なグレーティング周期もばらつくことになる。ここで、図7の構成にすることによって、構造偏差によるばらつきを吸収することができ、好ましい。
ここで、規格化空孔位置c/2aとグレーティング周期との関係について、図8を参照して説明する。
図8は、コア直径2a=9.0μmとし、比屈折率差Δ=0.35%とし、規格化空孔直径d/2a=0.3とした構造のHAFにて、規格化空孔位置c/2aとグレーティング周期との関係を示すグラフである。
規格化空孔位置c/2a=2.1を最適構造とし規格化空孔位置c/2aに対して±0.1の構造偏差を有する場合を考えると、図8に示すように、グレーティング周期は445μm〜465μmで変動する。よって、突起部の周期を445μmから465μmに徐々に変化するように突起部を配置すれば良いことが分かる。
したがって、突起部223の周期を0.24mm〜0.75mmの範囲内で変化させることにより、様々なコア構造および空孔構造を有する空孔付き単一モード光ファイバ(HAF)の心線対照を確実に行うことができる。
[グレーティング形成具の他例]
ここで、上述した本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例について図9Aから図9Dを参照して説明する。
図9Aから図9Dは、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例を説明するための図であり、図9Aにその平面を示し、図9Bにその側面を示し、図9Cに光ファイバの設置角度が0度である場合における光ファイバ位置と屈折率変化量との関係を示し、図9Dに光ファイバの設置角度がθである場合における光ファイバ位置と屈折率変化量との関係を示す。
図9Aおよび図9Bに示すように、グレーティング形成具320は、略直方体形状の応力付与具322を有する。この応力付与具322の下面部322aには複数の突起部323が設けられている。複数の突起部323は、応力付与具322の長尺方向に沿って所定の周期Λで配置されている。ここで、応力付与具322の長尺方向(複数の突起部323の配列方向)に対して、光ファイバ1の設置方向を0度に設置した場合には、図9Cに示すように、複数の突起部323を以って所定の周期Λにて光ファイバ1に荷重が付与される。他方、応力付与具322の長尺方向(複数の突起部323の配列方向)に対して、光ファイバ1の設置角度をθとした場合には、図9Dに示すように、複数の突起部323を以って所定の周期Λ´(=Λ/cosθ)にて光ファイバ1に荷重が付与される。よって、光ファイバ1の設置角度θを変化させることで、実効的なグレーティング周期を変化させることができる。
図9Eに、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具の他例を用いて心線対照を行うフローチャートを示す。まず、この心線対照装置に光ファイバの設置角度θを初期値に設定して配置する(S201)。次に、心線対照装置でこの光ファイバからの漏洩光を検出する(S202)。その後、十分な漏洩光が検出されるまで、光ファイバの設置角度を増やしながら漏洩光の検出を繰り返す(S203)。
ここで、波長と損失との関係について、図10を参照して説明する。
図10は、グレーティング形成具による波長と損失スペクトルの関係を示すグラフである。ここで、図10にて、光ファイバは、空孔数が10個であり、波長1550nmにおけるモードフィールド径および曲げ損失が10.5μmおよび0.1dB/turn以下(曲げ半径5mm)であるHAFとした。応力付与具に付与する荷重Fを15.4Nとし、応力付与具に設けられた複数の突起部の周期Λを500μmとした。図10にて、実線が光ファイバの設置角度θ=0度とした場合を示し、点線が光ファイバの設置角度θ=20度とした場合を示す。
図10に示すように、突起部の周期Λが500μmであり、複数の突起部の配列方向に対する光ファイバの設置角度θが0度である場合、波長約1360nmにて損失スペクトルが最大となることが分かる。また、突起部の周期が500μmであり、複数の突起部の配列方向に対する光ファイバの設置角度θが20度である場合には、突起部の周期Λ´が532μmとなる場合と同じであり、波長約1560nmにて損失スペクトルが最大となることが分かる。よって、所望の範囲の下限の周期(Λmin)で配置された複数の突起部を備えたグレーティング形成具を用いることで、実効的なグレーティング周期を変化させることができる。すなわち、複数の突起部の配列方向に対して垂直方向に光ファイバを設置したときの角度を0度とすると、光ファイバの設置角度をθ傾けたときの実効的なグレーティング周期はΛmin/cosθとなるため、この光ファイバの設置角度θを変化させることにより、実効的なグレーティング周期を変化させることができる。よって、作業の効率化を図ることができる。
したがって、複数の突起部の配列方向に対して光ファイバの設置角度θを変更して配置し、実効的なグレーティング周期を0.24mm〜0.75mmの範囲内で変化させることにより、様々なコア構造および空孔構造を有する空孔付き単一モード光ファイバ(HAF)の心線対照を確実に行うことができる。
[荷重と漏洩光パワーとの関係]
ここで、荷重と漏洩光パワーとの関係について図11を参照して説明する。
図11は、本発明の第一の実施形態に係る心線対照装置によるグレーティング形成時の荷重Fと漏洩光パワーとの関係を示すグラフである。ここで、グレーティングを形成した範囲は全長4cm(突起部の数を88個)とし、光ファイバはコア直径2a=9μmとし、比屈折率差Δ=0.35%とし、規格化空孔位置c/2a=2.0とし、規格化空孔直径d/2a=0.3としたHAFを用いた。また、入力光パワーを−30dBmとした。受光器の最小受光感度は−80dBmとした。
図11に示すように、荷重をかけない場合(本発明を適用しない)には、前記受光器にて漏洩光を検出できていないことが分かる。また、荷重を大きくすることによってグレーティングの機能を強くでき、漏洩光パワーを大きくして心線対照を実現できていることが確認できる。さらに、グレーティング形成具において、全ての突起部に対するトータルの荷重を8N以上(一つの突起部当たりの荷重を0.09N以上)とすることで、漏洩光パワーを10dB改善でき、好ましい。
なお、グレーティングを形成するグレーティング形成具の全長を4cmより短くした場合であっても、単位長さ当りの荷重が大きくなるため同じ印加荷重で同様の漏洩光パワーが得られる。したがって、グレーティング形成具の全長によらず、当該グレーティング形成具に印加する荷重を8Nより大きくすることで、漏洩光パワーを大きくして心線対照を実現できる。
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置について、図12Aおよび図12Bを参照して説明する。
図12AおよびBは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置を説明するための図であり、図12Aは、光ファイバ曲げ付与機構を一つ具備する場合を示し、図12Bは、光ファイバ曲げ付与機構を二つ具備する場合を示す。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る心線対照装置に光ファイバ曲げ付与機構を追加した装置である。
本実施形態では、上述した第一の実施形態に係る心線対照装置と同一機器には同一符号を付記しその説明を省略する。
本実施形態に係る心線対照装置400は、図12Aに示すように、光ファイバ1に対して曲げを付与する光ファイバ曲げ付与機構451(光ファイバ曲げ付与手段)、グレーティング形成具20、受光器30などを具備する。この光ファイバ曲げ付与機構451は、光ファイバ1を所定の曲率半径Rで1回曲げの状態にて保持できる機構である。光ファイバ曲げ付与機構451は、受光器30の直前に配置される。すなわち、光ファイバ曲げ付与機構451は、受光器30近傍に配置される。これにより、受光器30での受光効率が高められる。具体的には、グレーティングによって生じる高次モードは伝搬モードに比べて大きな曲げ損失を有することから、受光器30付近に光ファイバ曲げ付与機構451があることで高次モードを効率的に漏洩させることができる。また、光ファイバ曲げ付与機構451を有することで、SMFなど通常の曲げ損失を有する光ファイバに対して曲げ損失を検出でき、HAFとSMFの心線対照を1台で同時に実現でき、好ましい。
また、図12Bに示すように、グレーティング形成具20、受光器30、光ファイバ曲げ付与機構452,453などを具備する心線対照装置410とすることも可能である。光ファイバ曲げ付与機構452では、光ファイバ1を第一の曲率半径R1で1回曲げの状態にて保持できる機構である。光ファイバ曲げ付与機構453では、光ファイバ1を、第一の曲率半径R1と異なる第二の曲率半径R2で1回曲げの状態にて保持できる機構である。このような構成の心線対照装置410であっても、上述した心線対照装置400と同様な作用効果を奏する。
なお、二つの光ファイバ曲げ付与機構を有し、これら二つの光ファイバ曲げ付与機構が、光ファイバを同一の曲率半径で保持できる機構である心線対照装置とすることも可能である。三つ以上の光ファイバ曲げ付与機構を有する心線対照装置とすることも可能である。光ファイバ曲げ付与機構を受光器内に配置した心線対照装置とすることも可能である。これらのような心線対照装置であっても、上述した第二の実施形態に係る心線対照装置と同様な作用効果を奏する。
図12Cに、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置を用いて心線対照を行うフローチャートを示す。まず、この心線対照装置において、光ファイバに所定の曲げを付与して漏洩光を検出する(S301)。このとき、心線対照装置のグレーティング形成具に荷重をかけずに、漏洩光が検出されると(S302)、この光ファイバは導通しており、SMFであると判定される(S303)。次に、心線対照装置のグレーティング形成具に荷重をかけて漏洩光を検出する(S304)。このとき、漏洩光が検出されると(S305)、この光ファイバは導通しており、HAFであると判定される(S306)。漏洩光が検出されなければ(S305)、この光ファイバは導通していないと判定される(S307)。
[曲げ半径と曲げ損失との関係]
ここで、上述した第二の実施形態に係る心線対照装置が具備する光ファイバ曲げ付与機構における曲げ半径と曲げ損失との関係について、図13Aおよび図13Bを参照して説明する。
図13AおよびBは、本発明の第二の実施形態に係る心線対照装置が具備する光ファイバ曲げ付与機構における光学特性を示すグラフであり、図13Aは、曲げ半径(mm)と曲げ損失(dB)の関係を示し、図13Bは、曲げ半径(mm)と漏洩光パワー(dBm)との関係を示す。すなわち、図13AおよびBは、本実施形態に係る心線対照装置に係わる、光ファイバ曲げ付与機構の曲げ半径に対する挿入損失および検出できる漏洩光パワーを示している。心線対照の光ファイバが曲げに強い光ファイバかどうかを判別できるとは限らないため、例えばSMFに対して急激な曲げを加えると過剰な損失が発生し通信断を起こす可能性がある。
図13Aは最も曲げに弱い条件として、SMFで通信波長帯を最長波長側の1625nmにおける曲げ損失を示している。この図13Aに示すように、曲げ半径を8mm以上とすることで、曲げ損失を2dB以下とすることができ、好ましい。
また図13BはSMFの曲げ損失を検出した場合の漏洩光パワーと曲げ半径を示している。この図13Bに示すように、曲げ半径を12mm以下とすることでSMFに対して曲げによる心線対照を実現でき、図12Aおよび図12Bに示したようにHAFとSMFとを同時に心線対照できるようになり、好ましい。これらより、曲げ半径は8mm〜12mmの範囲内が好ましいことが分かる。
[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態に係る心線対照装置について、図14を参照して説明する。
図14は、本発明の第三の実施形態に係る心線対照装置を模式的に示す図である。
本実施形態に係る心線対照装置は、上述した第二の実施形態に係る心線対照装置が具備するグレーティング形成具と光ファイバ曲げ付与機構とを同一器具内に具備する装置である。
本実施形態では、上述した第二の実施形態に係る心線対照装置と同一機器(受光器30)には同一符号を付記しその説明を省略する。
本実施形態に係る心線対照装置500は、図14に示すように、光ファイバ曲げ付与機構510、グレーティング形成具520(グレーティング形成手段)、受光器30などを具備する。
光ファイバ曲げ付与機構510は、凸部材511と凹部材515とから構成されている。凸部材511は、弧状に形成された一つの凸部と、この凸部の両側に滑らかに繋がる二つの凹部からなる湾曲部512を備えている。凸部材511は凹部材515に対してスライド自在に配置されている。凹部材515は、第一の凹部材513と第二の凹部材514で構成されている。第一の凹部材513および第二の凹部材514は、それぞれ湾曲部513a,514aを備えており、湾曲部512との間にて光ファイバを挟持可能な形状に形成されている。
グレーティング形成具520は、凸部材511の湾曲部512における、光の伝搬方向で入り側(図中左側)に位置する入側湾曲部512aに設けられた複数の突起部521(凹凸部)で構成されている。すなわち、グレーティング形成具520は、光ファイバ曲げ付与機構510内に設置されている。複数の突起部521は、所定の周期(間隔)Λで配置されている。なお、凸部材511の湾曲部512における、光の伝搬方向で出側(図中右側)に位置する出側湾曲部512bには、複数の突起部は設けられていない。
よって、本実施形態に係る心線対照装置500によれば、光ファイバ曲げ付与機構510およびグレーティング形成具520を一体化でき、小型かつ作業性の良い心線対照装置を実現でき、好ましい。
[漏洩光パワーおよび挿入損失と荷重との関係]
ここで、漏洩光パワーおよび挿入損失と荷重との関係について、図15を参照して説明する。
図15は、グレーティング形成時の漏洩光パワーおよび挿入損失を示すグラフである。ここで被測定光ファイバは空孔位置の異なる2種類のHAF(コア部を中心として対向する空孔間の距離c=20.5μmとしたHAF、コア部を中心として対向する空孔間の距離c=27μmとしたHAF)を用いた。これらのHAFは曲げ半径5mmにおいて曲げ損失0.01dB/巻以下と、SMFに比べて3桁以上小さい曲げ損失を実現している。また装置系では、図7に示すように、グレーティング周期を0.49mmから0.52mmの範囲で光ファイバの設置方向(光ファイバの長手方向)に変化を与え、印加する荷重Fを0〜20Nとした。また、受光器30において受光素子の直前で曲率半径10mmの曲げを与えた。測定波長および入力光パワーはそれぞれ1550nm、−10dBmとした。
図15に示すように、両HAFに対して、荷重Fを与えることによって、10dB以上の漏洩光パワーの改善が得られていることが確認できる。またグレーティング周期を長手方向で変化させることによって、1つの装置で異なる空孔構造を有するHAFの漏洩光パワー検出が実現できていることが確認できる。また荷重印加時の挿入損失は測定範囲において0.4dB以下と小さく、低い挿入損失で漏洩光パワーの改善ができていることが分かる。したがって、本発明の心線対照装置を用いて、曲げ損失特性に優れるHAFに対する心線対照を実現できることがわかる。
[他の実施形態]
上記では、応力付与具に複数の突起部を設けた心線対照装置を用いて説明したが、光ファイバを固定する固定台に複数の突起部を設けた心線対照装置とすることも可能である。このような心線対照装置であっても、上述した第一、第二、第三の実施形態に係る心線対照装置と同様な作用効果を奏する。
本発明に係る光線対照装置および心線対照方法は、光線路の工事、保守、運用の際の、光ファイバの特定に利用することができる。

Claims (9)

  1. 複数の突起部を以って光ファイバに荷重を与えることでグレーティングを形成するグレーティング形成手段と、
    前記光ファイバで生じる漏洩光を検出する受光手段とを備える
    ことを特徴とする心線対照装置。
  2. 前記複数の突起部の周期が、前記光ファイバの設置方向に沿って変化している
    ことを特徴とする請求項1に記載の心線対照装置。
  3. 前記荷重が8N以上である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の心線対照装置。
  4. 前記光ファイバに対して曲げを付与する光ファイバ曲げ付与手段をさらに有し、
    前記曲げの曲率半径が8mm〜12mmの範囲内である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の心線対照装置。
  5. 前記複数の突起部が、0.24mm〜0.75mmの範囲内の周期で配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の心線対照装置。
  6. 前記複数の突起部が、前記光ファイバ曲げ付与手段に配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の心線対照装置。
  7. 0.24mm〜0.75mmの範囲内の周期で配置された複数の突起部を以って光ファイバに荷重を与えることで長周期グレーティングを形成し、
    前記光ファイバで生じる漏洩光を検出することにより、前記光ファイバに光波が導通していることを判別する
    ことを特徴とする心線対照方法。
  8. 前記複数の突起部と前記光ファイバとの角度を変えて、前記長周期グレーティングを形成することを特徴とする請求項7に記載の心線対照方法。
  9. 前記光ファイバに曲げを付与して、前記光ファイバで生じる漏洩光を検出することを特徴とする請求項7または8に記載の心線対照方法。
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