JPWO2010018819A1 - 基地局装置及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

SPSによるデータ信号の送信タイミングと上りリンクの制御信号、あるいは、サウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングの衝突を回避すること。この基地局装置(200)は、DRXの受信区間内のリソース使用量の合計値が最も小さくなるように、DRX制御における受信区間を決定するDRX ON区間設定処理部(204)と、前記ユーザ装置(100)が間欠受信におけるON区間に送信する上りリンクの第1の信号のための無線リソースを、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てる制御信号リソース割り当て部(212)とを具備する。制御信号リソース割り当て部(212)は、DRX制御における受信区間の先頭からPDCCH for SPSとSPS PUSCHの間の時間区間(4ms)に、CQI、スケジューリングリクエスト等の上りリンクの制御信号、あるいは、サウンディング用のリファレンス信号の無線リソースを割り当てる。

Description

本発明は、移動通信システムに関し、特にユーザ装置との間の通信に間欠受信制御とセミパーシステントスケジューリング(SPS:Semi Persistent Scheduling)とが適用される基地局装置及び通信制御方法に関する。
W-CDMA方式やHSDPA方式の後継となる通信方式、すなわち、LTE(Long Term Evolution)方式が、W-CDMAの標準化団体である3GPPにより検討され、その仕様策定作業が進められている。
LTE方式においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMAが用いられ、上りリンクについてはSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が用いられる(例えば、非特許文献1参照)。
OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送を行う方式であり、サブキャリアを周波数上に、一部重なりあいながらも互いに干渉することなく密に並べることで、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることができる。
SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、端末間の干渉を低減することができる伝送方式である。SC-FDMAでは、送信電力の変動が小さくなる特徴を持つことから、端末の低消費電力化及び広いカバレッジを実現できる。
LTE方式は、上りリンク及び下りリンク共に、1つ乃至2つ以上の物理チャネルを複数の移動局で共有して通信を行うシステムである。
複数の移動局で共有されるチャネルは、一般に共有チャネルと呼ばれ、LTE方式においては、上りリンクにおいては「物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel: PUSCH)」であり、下りリンクにおいては「物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)」である。
また、かかる共有チャネルは、トランスポートチャネルとしては、上りリンクにおいては「上りリンク共有チャネル(UL-SCH: Uplink Shared Channel)」であり、下りリンクにおいては「下りリンク共有チャネル(DL-SCH: Downlink Shared Channel)」である。
そして、上述したような共有チャネルを用いた通信システムにおいては、サブフレーム(Sub-frame)(LTE方式では、1ms)毎に、どの移動局UEに対して共有チャネルを割り当てるかを選択し、選択された移動局UEに対して、共有チャネルを割り当てることをシグナリングする必要がある。尚、前記サブフレームは、TTI(Transmission Time Interval)と呼ばれてもよい。
このシグナリングのために用いられる制御チャネルは、LTE方式では、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)」又は「下りリンクL1/L2制御チャネル(DL L1/L2 Control Channel: Downlink L1/L2 Control Channel)」と呼ばれる。
なお、上述した、サブフレーム毎に、どの移動局UEに対して共有チャネルを割り当てるかを選択する処理のことを、一般に「スケジューリング」と呼ぶ。この場合、サブフレーム毎に、動的に共有チャネルを割り当てる移動局UEを選択するため、「Dynamicスケジューリング」と呼ばれてもよい。また、上述した「共有チャネルを割り当てる」とは、「共有チャネルのための無線リソースを割り当てる」と表現されてもよい。
物理下りリンク制御チャネルの情報には、例えば、「下りリンクスケジューリング情報(Downlink Scheduling Information)」や、「上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)」等が含まれる(例えば、非特許文献2参照)。
「Downlink Scheduling Information」には、例えば、下りリンクの共有チャネルに関する、下りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報、UEのID、ストリームの数、プリコーディングベクトル(Precoding Vector)に関する情報、データサイズ、変調方式、HARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報等が含まれる。尚、上記Downlink Scheduling Informationは、Downlink Scheduling GrantまたはDownlink Assignment Informationと呼ばれてもよい。
また、「Uplink Scheduling Grant」には、例えば、上りリンクの共有チャネルに関する、上りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報、UEのID、データサイズ、変調方式、上りリンクの送信電力情報、Uplink MIMOにおけるデモジュレーション レファレンス シグナル(Demodulation Reference Signal)の情報等が含まれる。
なお、上述した「Downlink Scheduling Inforamtion」や「Uplink Scheduling Grant」は、まとめて、「下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)」と呼ばれてもよい。
一方、VoIP等を実現するために検討されている「セミパーシステントスケジューリング(SPS:Semi Persistent Scheduling)」では、下りリンクに関しては、無線基地局eNBは、PDCCHを介して下りリンクスケジューリング情報を移動局UEに対して送信したサブフレーム(割当開始時点)を起点として、下り無線リソース(PDSCH)を、所定周期で固定的に当該移動局に割り当てるように構成されている。また、上りリンクに関しては、基地局装置(eNB)は、PDCCHを介して上りリンクスケジューリンググラントをユーザ装置に対して送信したサブフレームから4ms後のサブフレーム(割当開始時点)を起点として、該上り無線リソース(PUSCH)を、所定周期で固定的に当該ユーザ装置に割り当てる。
また、LTE方式の上りリンクにおいては、下りリンクの無線品質情報やスケジューリングリクエスト(Scheduling Request)等の制御信号のための無線リソースが各ユーザ装置に対して割り当てられる。前記下りリンクの無線品質情報はChannel Quality Indicator(CQI)と呼ばれ、基地局装置は、前記CQIに基づき、上述したDynamicスケジューリングやSemi Persistentスケジューリングを行う。前記スケジューリングリクエストは、ユーザ装置が基地局装置に対して上りリンクの無線リソースの割り当てを要求するための信号である。また、上述した制御信号に加えて、サウンディング用のリファレンス信号のための無線リソースも各ユーザ装置に対して割り当てられてもよい。ここで、サウンディング用のリファレンス信号は、例えば、上りリンクのスケジューリングや送信電力制御に用いられる参照信号(あるいは、パイロット信号)である。
前記CQIやScheduling Request等の制御信号は、上りリンクの共有チャネル(UL−SCH)が送信されないサブフレームにおいては、上りリンクの制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)により送信される。また、前記CQIやScheduling Request等の制御信号は、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)が送信されるサブフレームにおいては、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に多重されて送信される。
ところで、LTEにおいては、間欠受信(DRX: Discontinuous Reception)制御が適用される。間欠受信制御は、基地局装置とユーザ装置とが接続中であり、かつ、通信すべきデータが存在しない場合に適用され、間欠受信状態にあるユーザ装置は、周期的に、すなわち、間欠的に下りリンクの制御チャネルPDCCHを受信する。この場合、ユーザ装置は、全てのタイミングではなく、間欠的に下りリンクの制御チャネルPDCCHを受信すればよいため、バッテリーの消費電力を低減すること(バッテリーセービング)が可能となる。上記間欠受信制御における、間欠的に下りリンクの制御チャネルPDCCHを受信する時間区間は、DRXのON区間、または、On−durationと呼ばれる。また、前記On−durationが設定される周期は、DRX周期(DRX Cycle)と呼ばれる。
尚、上述したCQIやScheduling Request等の制御信号は、上述したバッテリーセービングの効果を高めるため、間欠受信制御が行われている場合には、前記On−durationにおいてのみ送信される。
図12に、SPSとDRX制御のイメージ図を示す。同図においては、DRX周期及びSPSの送信周期を20msとし、ON区間(On−duration)の長さを、7msとしている。DRX制御に関しては、サブフレーム番号が「n×20〜n×20+6(但し、nは整数)」であるサブフレームが、ON区間に設定されている。また、SPSにおいては、SPSのための上りリンクスケジューリンググラントがサブフレーム番号4で、基地局装置からユーザ装置に対して送信され、その4サブフレーム後のサブフレーム番号8から20ms周期で、上り無線リソース(PUSCH)が固定的に当該ユーザ装置に割り当てられる。
3GPP TS36.211(V8.3.0)、"Physical Channel and Modulation"、2008年5月 3GPP TS36.300(V8.5.0)、"E−UTRA and E−UTRAN Overall description"、2008年5月
上述したように、CQIやScheduling Request等の制御信号は、間欠受信制御におけるON区間でのみ送信される。また、CQIやScheduling Request等の制御信号は、上りリンクの共有チャネル(UL−SCH)が送信されないサブフレームにおいては、上りリンクの制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)により送信され、また、前記CQIやScheduling Requestは、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)が送信されるサブフレームにおいては、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に多重されて送信される。
ところで、図13に示すように、SPSによる上り無線リソース(PUSCH)の割り当てが、サブフレーム番号=n×20+5であるサブフレームであり、かつ、CQIまたはScheduling Requestのための無線リソースの割り当てが、サブフレーム番号=n×20+5であるサブフレームであった場合、CQIやScheduling Request等の制御信号は、常に、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に多重されて送信される。この場合、CQIやScheduling Request等の制御信号が上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に多重されることにより、上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に割り当てられるシンボル数(あるいは、リソースエレメント数)が減少し、符号化率が大きくなるため、結果として、上りリンクの共有チャネル(UL−SCH)の伝送特性が劣化するという問題が生じる。
一方、SPSによる上りリンクの無線リソース(PUSCH)の割り当てを行う場合の時間リソースの割当は、柔軟に行われるようになっている。すなわち、SPSによる上りリンクの無線リソース(PUSCH)の割り当ては、間欠受信制御のON区間により決定される時間区間の中で柔軟に行われる。ところが、CQIやScheduling Request等の制御信号が送信されるサブフレームを避けて、SPSによる上りリンクの無線リソース(PUSCH)の割り当てを行うと、上記柔軟性の劣化を引き起こし、結果として、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なうことになる。
また、SPSによる下りリンクの無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報も、前記CQIやScheduling Request等の制御信号と同一のサブフレームにおいて送信される場合には、前記CQIやScheduling Request等の制御信号に多重されて送信される。この場合、上述した上りリンクの場合と同様に、前記送達確認情報の伝送特性が劣化するという問題が生じる。また、前記送達確認情報が送信されるサブフレームと、CQIやScheduling Request等の制御信号が送信されるサブフレームとが衝突しないように、SPSによる下りリンクの無線リソース(PDSCH)の割り当てを行うと、SPSによる下りリンクの無線リソース(PDSCH)の割り当てにおける柔軟性の劣化を引き起こし、結果として、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なうことになる。さらに、前記送達確認情報が送信されるサブフレームと、サウンディング用のリファレンス信号が送信されるサブフレームが衝突する場合、ユーザ装置は、送達確認情報のみを送信し、サウンディング用のリファレンス信号を送信しない、あるいは、サウンディング用のリファレンス信号が送信されるSC−FDMAシンボルにおいて、前記送達確認情報がマッピングされる信号を送信しないという動作を行うため、上りリンクの伝送特性が劣化することになる。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、SPSによる上りリンクのデータ信号の送信タイミングまたは下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報の送信タイミングと、上りリンクの制御信号、または、サウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングの衝突を回避することを可能とする基地局装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の基地局装置は、間欠受信制御が行われるユーザ装置に対して間欠受信のためのON区間を設定する設定部と、前記ユーザ装置が間欠受信におけるON区間に送信する上りリンクの第1の信号のための無線リソースを、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てる割当て部とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、上りリンクの第1の信号のための無線リソースが、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てられる。例えばSPSが適用されたとしても間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間にはSPSによる上りリンクの無線リソースが割り当てられることは無い。したがって、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なうことなく、しかも上りリンクの共有チャネルの伝送特性が劣化する問題も解決できる。
本発明によれば、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なわず、しかも上りリンクの共有チャネルの伝送特性の劣化や下りリンクの共有チャネルに対する送達確認情報の伝送特性の劣化もなく、SPSによるデータ信号の送信タイミングまたはデータ信号に対する送達確認情報の送信タイミングと上りリンクの制御信号、または、サウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングの衝突を回避することができる無線通信システムを提供できる。
一実施例に係る通信システムを示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置を示す上りリンクに関する部分ブロック図である。 DRX ON区間における上りリンクの制御信号の割り当て範囲を示す説明図である。 DRX ON区間における上りリンクの制御信号の割り当て範囲及び下り無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報の送信タイミングを示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置におけるリソースブロック使用量の算出処理を示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置におけるリソースブロック使用量の算出処理を示すフロー図である。 一実施例に係る基地局装置におけるDRX ON区間設定処理を示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置を示す下りリンクに関する部分ブロック図である。 一実施例に係る基地局装置におけるリソースブロック使用量の算出処理を示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置におけるリソースブロック使用量の算出処理を示すフロー図である。 一実施例に係る基地局装置におけるDRX ON区間設定処理を示す説明図である。 一実施例に係る基地局装置の動作を示す説明図である。 SPSとDRX制御のイメージ図である。 CQIやScheduling Request等の制御信号が上りリンクの共有チャネル(UL-SCH)に多重されて送信されるイメージ図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本発明の実施例に係る無線基地局が適用される無線通信システムについて、図1を参照して説明する。
無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G)が適用されるシステムであり、基地局装置(eNB: e Node B)200と複数のユーザ装置(UE: User Equipment、あるいは、移動局とも呼ばれる)100(100、100、100、・・・100、nはn>0の整数)とを備える。
基地局装置200は、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装置300と接続され、アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク400と接続される。ここで、ユーザ装置100はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA and UTRANにより通信を行う。尚、前記アクセスゲートウェイは、MME/SGW (Mobility Management Entity/Serving Gateway)と呼ばれてもよい。
以下、ユーザ装置100(100、100、100、・・・100)については、同一の構成、機能、状態を有するので、以下では特段の断りがない限りユーザ装置100として説明を進める。
無線通信システム1000は、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)、上りリンクについてはSC-FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。上述したように、OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送を行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、端末間の干渉を低減することができる伝送方式である。
ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信チャネルについて説明する。
下りリンクについては、各ユーザ装置100で共有される物理下りリンク共有チャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Downlink Control Channel)とが用いられる。物理下りリンク制御チャネルは下りL1/L2制御チャネルとも呼ばれる。また、PDCCHにマッピングされる情報は、下りリンク制御情報(DCI: Downlink Control Information)と呼ばれてもよい。該物理下りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。なお、PDSCHにマッピングされるトランスポートチャネルは、下りリンク共有チャネル(DL-SCH: Downlink Shared Channel)である。
また、PDCCHにより、下りリンクスケジューリング情報や、上りリンクスケジューリンググラント、送信電力制御コマンドビットなどが伝送される。下りリンクスケジューリング情報(DL Scheduling Information)には、例えばPDSCHを用いて通信を行うユーザのIDや、当該ユーザデータのトランスポートフォーマットの情報が含まれる。トランスポートフォーマットの情報には、データサイズや変調方式やHARQに関する情報や、下りリンクのリソースブロックの割り当て情報などが含まれる。上りリンクスケジューリンググラント(UL Scheduling Grant)には、例えばPUSCHを用いて通信を行うユーザのIDや、当該ユーザデータのトランスポートフォーマットの情報が含まれる。トランスポートフォーマットの情報には、データサイズや変調方式に関する情報や上りリンクのリソースブロックの割り当て情報や上りリンクの共有チャネルに送信電力に関する情報などが含まれる。ここで、上りリンクのリソースブロックは、周波数リソースに相当し、リソースユニットと呼ばれてもよい。
PDCCHがマッピングされるOFDMシンボルには、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH: Physical Control Format Indicator Channel)や物理HARQインジケータチャネル(PHICH: Physical HARQ Indicator Channel)が含まれる。すなわち、PDCCH、PCFICH及びPHICHは、1サブフレームの先頭から所定数個以下のOFDMシンボルに多重されて送信される。PCFICHは、PDCCHがマッピングされるOFDMシンボル数を、UEに対して通知するためのチャネルである。PHICHは、PUSCHに対する送達確認情報を伝送するためのチャネルである。PCFICH及びPHICHは、PDCCHと並列的な関係にあるチャネルとして定義されてもよいし、あるいは、PCFICH及びPHICHは、PDCCHに含まれる情報要素として定義されてもよい。
上りリンクについては、各ユーザ装置100nで共有して使用される物理上りリンク共有チャネル(PUSCH: Physical Uplink Shared Channel)と、物理上りリンク制御チャネルとが用いられる。物理上りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。なお、PUSCHにマッピングされるトランスポートチャネルは、上りリンク共有チャネル(UL-SCH: Uplink Shared Channel)である。また、物理上りリンク制御チャネルPhysical Uplink Control Channel (PUCCH)により、下りリンクにおける共有チャネルのスケジューリング処理や適応変調及び符号化(AMC: Adaptive Modulation and Coding)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indicator)、及び、物理下りリンク共有チャネルの送達確認情報(Acknowledgement Information)が伝送される。送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK: Acknowledgement)又はそれが適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK: Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
物理上りリンク制御チャネルでは、CQIや送達確認情報に加えて、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てを要求するスケジューリング要求(Scheduling Request)が送信されてもよい。ここで、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てとは、あるサブフレームの物理下りリンク制御チャネル(上りリンクスケジューリンググラント)を用いて、後続のサブフレームにおいて上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行ってよいことを基地局装置200がユーザ装置100に通知することを意味する。
尚、ユーザ装置100は、前記上りリンクスケジューリンググラントを受信したサブフレームから4サブフレーム後に、前記上りリンクの共有チャネルの送信を行う。
尚、上記CQIや送達確認情報、Scheduling Requestは、前記PUSCHが送信される場合には、前記PUSCHに多重されて送信される。
下りリンクにおいては、UE間で共通に使用されるパイロット信号として、下りリンクリファレンス信号(DL RS: Downlink Reference Signal)が送信される。DL RSは、PDSCH、PDCCH、PCFICH、PHICHの復号のためのチャネル推定、下りリンクの無線品質情報であるCQIの算出に使用される。
また、上りリンクにおいては、パイロット信号として、復調用のリファレンス信号(Demodulation Reference Signal)と、サウンディング用のリファレンス信号(Sounding Reference Signal)が送信される。前記復調用のリファレンス信号は、PUSCHあるいはPUCCHに多重されるリファレンス信号であり、PUSCHあるいはPUCCHの復号のためのチャネル推定等のために用いられる。一方、前記サウンディング用のリファレンス信号は、上りリンクの無線品質を測定するためのリファレンス信号である。より具体的には、基地局装置は、ユーザ装置より送信されたサウンディング用のリファレンス信号のSIRに基づき、上りリンクの送信電力制御、上りリンクの適応変調・符号化制御(AMC制御)、上りリンクのタイミング調節制御等を行ってもよい。前記サウンディング用のリファレンス信号は、周期的に送信される信号であり、その無線リソースの割り当ては、RRCメッセージにより基地局装置がユーザ装置に指定することにより行われる。
本実施例に係る基地局装置200について、図2を参照して説明する。
本実施例においては、説明の便宜上、下りリンクと上りリンクとに分けて説明する。
上りリンクについて、図2を参照して説明する。
本実施例に係る基地局装置200は、ユーザ装置100から、割当開始時点を起点として所定周期で固定的に割り当てられている上り無線リソースを用いて、上りデータを受信する。該上り無線リソースには、PUCCHを送信する無線リソース及びPUSCHを送信する無線リソースが含まれてもよい。
本実施例に係る基地局装置200は、RB使用量算出処理部202と、DRX ON区間設定処理部204と、Talk Spurt状態管理部206と、制御信号リソース割り当て部212と、PDCCH送信処理部214と、送達確認情報送信部216と、PUSCH受信処理部218とを有する。
RB使用量算出処理部202は、セミパーシステントスケジューリングにおける送信周期内のサブフレームに関して、リソースの使用量を算出する。該送信周期は、所定の周期であってもよい。サブフレームは、タイムフレームと呼ばれてもよい。ここで、リソースには、周波数リソースが含まれる。リソース使用量には、リソースブロックの量又は数が含まれる。例えば、LTE方式では、1リソースブロックは180kHzである。また、1サブフレームは1msである。例えば、所定周期を20msとした場合には、RB使用量算出処理部202は、20サブフレームの各サブフレームに関して、リソース使用量を算出する。
DRX ON区間設定処理部204は、セル内の各ユーザ装置100の間欠受信における受信区間を設定する。該受信区間は、DRX状態のON区間である。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、RB使用量算出処理部202により算出されたリソース使用量に基づいて、DRX ON区間を設定する。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、設定されるDRX ON区間内の前記リソース使用量の合計が最も小さくなるように、前記DRX ON区間を設定してもよい。
あるいは、DRX ON区間設定処理部204は、前記リソース使用量に基づいてDRX ON区間を設定する代わりに、各サブフレームあたりの、DRX ON区間であるユーザ装置の数に基づいてDRX ON区間を設定してもよい。より具体的には、そのDRX ON区間内の「DRX ON区間であるユーザ装置の数」が最も小さくなるように、DRX ON区間を設定してもよい。あるいは、各サブフレームあたりの、DRX ON区間の開始地点であるユーザ装置の数に基づいて、DRX ON区間を設定してもよい。より具体的には、「DRX ON区間の開始地点であるユーザ装置の数」が最も小さいサブフレームが、DRX ON区間の開始地点となるように、DRX ON区間を設定してもよい。
上述したように、DRX ON区間を設定することにより、各サブフレームのリソース使用量を平滑化することが可能となる。
尚、上述した処理においては、各サブフレームのリソース使用量を平滑化するようにDRX ON区間を設定したが、代わりに、その他のアルゴリズムにより、DRX ON区間を設定してもよい。
Talk Spurt状態管理部206は、セル内の各UEのTalk Spurt状態、言い換えればセミパーシステントスケジューリングによるリソース割当を行うか否かについての管理を行う。ここで、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソース割当では、割り当て開始時点を起点として、所定周期で固定的に割り当てられている上り無線リソースを用いて上りデータが送信される。該上り無線リソースには、PUSCHが含まれる。尚、前記割り当て開始時点とは、セミパーシステントスケジューリングによるリソース割り当てのための上りリンクスケジューリンググラントが、UEにおいて受信されたサブフレームから4ms後のサブフレームである。
PUSCH受信処理部218は、Talk Spurt状態がONであるユーザ装置100により、割当開始時点を起点として所定周期で固定的に割当られる上り無線リソースを用いて送信される上りデータの受信を行う。該上り無線リソースには、PUSCHが含まれる。
送達確認情報送信部216は、上り無線リソースに対する送達確認情報を送信する。該上り無線リソースには、PUSCHが含まれる。
制御信号リソース割り当て部212は、ユーザ装置100がDRX状態におけるON区間に送信する上りリンクの制御信号のための無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間区間(以下、第1の所定期間と呼ぶ)内に割り当てる。上りリンクの制御信号は、下りリンクの無線品質情報、スケジューリングリクエストの少なくとも1つであっても良い。特にセミパーシステントスケジューリングが適用されるユーザ装置に対しては、上りリンクのデータ信号のための無線リソースを割り当てることのない、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間)内に割り当てることが望ましい。具体的には、制御信号リソース割り当て部212は、図3Aに示すように、DRX制御におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間)内のサブフレームに上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てる。図3Aに示す例では、DRX周期及びSPSの送信周期を20msとし、ON区間(On−duration)の長さを、7msとしている。DRX制御に関しては、サブフレーム番号が「n×20〜n×20+6(但し、nは整数)」であるサブフレームが、ON区間に設定されている。また、SPSにおいては、SPSのための上りリンクスケジューリンググラントがサブフレーム番号1で、基地局装置からユーザ装置に対して送信され、その4サブフレーム後のサブフレーム番号5から20ms周期で、上り無線リソース(PUSCH)が固定的に当該ユーザ装置に割り当てられる。
ここで、SPSのための上りリンクスケジューリンググラント(PDCCH)は時間リソースの柔軟性を確保する観点から、DRX状態におけるON区間内のいずれのタイミング(サブフレーム番号=n×20〜n×20+6)でも送信できる。DRX制御におけるON区間の先頭であるサブフレーム番号0でSPSのための上りリンクスケジューリンググラントが送信される場合、その4サブフレーム後のサブフレーム番号4から20ms周期で、上り無線リソース(PUSCH)が固定的に当該ユーザ装置に割り当てられる。すなわち、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Aに例示するSPSでは4サブフレーム)は、上り無線リソース(PUSCH)が割り当てられることがない。したがって、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Aに例示するSPSでは4サブフレーム)に上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てれば、PDCCHに割り当てる時間リソースの柔軟性を確保し、かつ上りリンクの制御信号の送信タイミングとSPSによる上りリンクのデータ信号の送信タイミングとが衝突することを確実に回避できる。
尚、上述した4サブフレームという値は一例であり、4サブフレーム以外の値であってもよい。また、上述した、基地局装置からユーザ装置に対して、上りリンクスケジューリンググラントが送信されたサブフレームから、4サブフレーム後のサブフレームにおいて、前記ユーザ装置により上り無線リソース(PUSCH)が送信されるという時間関係は、セミパーシステントスケジューリングに限定されることはなく、ダイナミックスケジューリングにおいても適用される。
尚、上述した例において、制御信号リソース割り当て部212は、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Aに例示するSPSでは4サブフレーム)に上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てたが、代わりに、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間内の内、DRX制御におけるON区間の先頭から第2の所定期間を除いた時間区間において、上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当ててもよい。例えば、上述した第1の所定期間(4サブフレーム)の内、先頭から2つのサブフレームを、前記第2の所定期間と設定してもよい。この場合、図3Aの例では、サブフレーム番号2+20×nまたは3+20×nにおいて、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる。言い換えれば、前記DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームは、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外される。
ここで、以下に、上述した、前記DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームを、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外することの効果を示す。
例えば、CQIは、ユーザ装置100において、前記下りリンクのリファレンス信号DL RS等に基づいて算出される、下りリンクの無線品質情報である。よって、ユーザ装置100は、前記CQIが送信されるサブフレームより前のサブフレームにおいて、前記CQIの算出処理を行う必要がある。この場合、例えば、On−durationの先頭にCQIのための上りリンクの無線リソースが割り当てられている場合、ユーザ装置は、On−durationより前のサブフレームにおいて、前記CQIの算出処理を行う必要がある。これは、上述のDRX制御によるバッテリーセービングの効果を低減することを意味する。よって、上述したように、DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームを、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外することにより、ユーザ装置のバッテリーセービング効果を維持することが可能となる。
尚、前記第2の所定期間は、ユーザ装置100におけるCQIの測定区間に基づいて決定されてもよい。例えば、前記CQIの測定区間が2msの場合、前記第2の所定期間として、2msが設定されてもよい。この場合、前記第2の所定期間において、ユーザ装置100は、CQIの測定や算出を行ってもよい。
尚、上述した、第1の所定期間の内の第2の所定期間を、上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てる候補から除外するという処理は、CQIにのみ適用され、Scheduling Requestには適用されない、としてもよい。すなわち、前記第2の所定期間を定義するか否かは、制御信号の種類に基づいてもよい。
制御信号リソース割り当て部212は、上述した処理により割り当てた、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースを、当該ユーザ装置100に通知する。例えば、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースに関する情報は、RRC Messageに含まれる制御情報の一部として、前記ユーザ装置100に通知されてもよい。この場合、当該ユーザ装置100は、通知された、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースを用いて、前記上りリンクの制御信号(CQIやScheduling Request)の送信を行う。
尚、制御信号リソース割り当て部212は、CQIやScheduling Request等の上りリンクの制御信号に加えて、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当ててもよい。すなわち、より具体的には、制御信号リソース割り当て部212は、図3Aに示すように、DRX制御におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間。図3Aにおいては4ms)内のサブフレームにサウンディング用のリファレンス信号のための無線リソースを割り当ててもよい。
以下に、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当てることの効果を説明する。
一般に、サウンディング用のリファレンス信号の送信電力とPUSCHの送信電力は異なる。よって、同一のサブフレーム内で、サウンディング用のリファレンス信号とPUSCHの両方が送信される場合に、サウンディング用のリファレンス信号が送信されるSC-FDMAシンボルとPUSCHが送信されるSC-FDMAシンボルとの間で、送信電力の変動が生じる。一般に、送信電力の変動が生じる場合、その変動する瞬間の前後で信号の品質が劣化する。すなわち、上記送信電力の変動により、PUSCH及びサウンディング用のリファレンス信号の品質が劣化する場合がある。逆に言うと、サウンディング用のリファレンス信号の無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当てることにより、サウンディング用のリファレンス信号とPUSCHが同一のサブフレームで送信されることを回避することが可能となり、結果として、上記劣化を発生させないことが可能となる。
尚、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間内の内、DRX制御におけるON区間の先頭から第2の所定期間を除いた時間区間において、その無線リソースを割り当てるという処理を行ってもよい。
また、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースに関する情報は、RRC Messageに含まれる制御情報の一部として、前記ユーザ装置100に通知されてもよい。
PDCCH送信処理部214は、セミパーシステントスケジューリングのための初回送信のリソースを通知することが決定された場合、当該ユーザ装置に対して、上りリンクスケジューリンググラントを送信する。該上りリンクスケジューリンググラントには、固定的割当信号が含まれる。該上りリンクスケジューリンググラントは、PDCCHにマッピングされる。
RB使用量算出処理部202において行われるリソースブロック使用量の算出処理について、図4を参照して詳細に説明する。
所定周期内のサブフレームをセミパーシステントサブフレームと定義する。RB使用量算出処理部202は、各セミパーシステントサブフレームについて、リソース使用量を算出する。図4には、該リソース使用量は、UL_Resource(m)(mは、0又は0<mの整数)により示される。図4において、mはセミパーシステントサブフレームのインデックスを示す。図4において、Mはセミパーシステントサブフレームの総数を示す。言い換えれば、Mは所定周期に含まれるサブフレームの総数を示す。
セミパーシステントサブフレーム毎のリソース使用量UL_Resource(m)は、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、ランダムアクセスチャネル(RACH: Random Access Channel)、RACH Message 3(ランダムアクセスチャネル用メッセージ)、セミパーシステントスケジューリングが適用されるUL-SCHに割り当てられるリソースブロック(RB: Resource Block)の数、ガードRB(保護用リソースブロック)の数に相当する。
RB使用量算出処理部202における処理フローについて、図5を参照して説明する。
セミパーシステントサブフレームのインデックスを0に設定する(ステップS502)。
セミパーシステントサブフレーム#mにおけるUL_Resource(m)の値が初期化される(ステップS504)。
UL_Resource(m)の値に、ランダムアクセスチャネルに使用されるリソースブロックRBACHの値を加算する(ステップS506)。ランダムアクセスチャネルに使用されるリPRソースブロックRBPRACHは、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、PRACH(Physical Random Access Channel)が送信されるか否かに基づいて計算される。例えば、セミパーシステントサブフレーム#mにおいてPRACHが送信される場合、RBPRACHは6とする。セミパーシステントサブフレーム#mにおいてPRACHが送信されない場合、RBPRACHは0とする。該ステップS506の処理により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、PRACHが送信される場合に、該PRACHに割り当てられリソースブロックの数がリソース使用量UL_Resource(m)としてカウントされる。
UL_Resource(m)の値に、保護用リソースブロックに使用されるリソースブロックRBGuardRBの値を加算する(ステップS508)。保護用リソースブロックに使用されるリソースブロックRBGuardRBは、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、割り当てられているGuard RB(保護用リソースブロック)の数である。すなわち、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて割り当てられているGuard RBの数がカウントされる。該ステップS508の処理により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて割り当てられているGuard RBの数がリソース使用量UL_Resource(m)としてカウントされる。尚、Guard RBの数の代わりに、PUCCHの数が、リソース使用量UL_Resource(m)としてカウントされてもよい。
UL_Resource(m)の値に、RACHメッセージ3に使用されるリソースブロックRBRACHM3の値を加算する(ステップS510)。RACHメッセージ3に使用されるリソースブロックRBRACHM3は、過去にセミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信されたRACHメッセージ3のリソースブロック数の時間平均値(RBRACHM3,average)に基づいて計算される。例えば、RBRACHM3=RBRACHM3,average×weightRACHM3により計算されてもよい。ここで、weightRACHM3は、RACHメッセージ3のためのリソースをどの程度まで確保するかを調節するための係数である。例えば、RACHメッセージ3のためのリソースの変動量が大きく、RACHメッセージ3のためのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightRACHM3=2を設定されてもよい。また、例えば、RACHメッセージ3のためのリソースの変動量が小さく、RACHメッセージ3のためのリソースを余分に確保する必要がない場合には、weightRACHM3=1と設定されてもよい。ステップS510により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、平均的にRACHメッセージ3に割り当てられるリソースブロックの数がリソースの使用量UL_Resource(m)としてカウントされる。
UL_Resource(m)の値に、セミパーシステントスケジューリングにより、リソースが割り当てられた上りデータのリソースブロック数RBPersistentULの値を加算する(ステップS512)。尚、前記上りデータには、新規送信及び再送の両方が含まれる。尚、前記上りデータとして、新規送信及び再送の両方が含まれるのではなく、新規送信のみが含まれるとして、前記RBPersistent,ULが加算されてもよい。セミパーシステントスケジューリングにより、リソースが割り当てられた上りデータのリソースブロック数RBPersistentULは、過去にセミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信されたセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのリソースブロック数の時間平均値(RBPersistent,average,UL)に基づいて計算される。例えば、RBPersistent,UL= RBPersistent,average,UL×weightPersistent,ULにより計算されてもよい。ここで、weightPersistent,ULは、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのリソースを、どの程度まで確保するかを調節するための係数である。例えば、重み付け係数weightPersistent,ULは、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのリソースのための変動量が大きく、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightPersistent,UL =2を設定されてもよい。また、例えば、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのためのリソースの変動量が小さく、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータのためのリソースを余分に確保する必要がない場合には、weightPersistent,UL=1と設定されてもよい。ステップS512により、セミパーシステントサブフレーム#mにおけるセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた上りデータに割り当てられるリソースブロックの数がリソースの使用量UL_Resource(m)としてカウントされる。
上述したステップS504−ステップS512により、所定周期内の各サブフレームに関するリソース使用量が算出される。
尚、上述したステップS504―ステップS512の処理において、各サブフレームに関するリソース使用量に、ランダムアクセスチャネルやRACH Message 3、ガードRBに割り当てられたリソース使用量が含まれているが、代わりに、それらのリソース使用量が含まれず、セミパーシステントスケジューリングが適用されるUL-SCHに割り当てられるリソースブロックのみが、各サブフレームに関するリソース使用量に含まれてもよい。あるいは、各サブフレームに関するリソース使用量に、ランダムアクセスチャネルやRACH Message 3、ガードRBに割り当てられたリソース使用量の一部と、セミパーシステントスケジューリングが適用されるUL-SCHに割り当てられるリソースブロックとが含まれてもよい。
DRX ON区間設定処理部204において行われるDRX ON区間設定処理について、図6を参照して説明する。
移動通信システムにおいては、ユーザ装置100のバッテリーセービングを目的としてDRX制御(間欠受信制御)が行われる。DRX制御は、通信すべきデータ量が存在しない場合、或いは、通信すべきデータ量がセミパーシステントスケジューリングにより割り当てられるリソースのみにより送信可能なデータ量である場合に行われる。DRX制御では、基地局装置200から信号を受信する区間(ON区間、間欠受信における受信区間)と、基地局装置200から信号を受信しない区間(OFF区間、間欠受信における非受信区間)とに分けて、基地局装置200とユーザ装置100との間で通信が行われる。ユーザ装置100は、OFF区間において、上りリンクの信号の送信及び下りリンクの信号の受信を行わずに済むため、消費電力を低減することができる。
DRX ON区間設定処理部204は、RB使用量算出処理部202によって算出されたリソース量に基づいて、ユーザ装置100のDRXのON区間を設定するようにしてもよい。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるようにDRXのON区間を設定するようにしてもよい。一例として、所定周期が20msであり、セミパーシステントサブフレーム#0-#19が定義され、かつリソース使用量が、それぞれ、2,3,・・・,2,5である場合について説明する。
ここで、ON区間の長さが2ms(2サブフレーム)である場合、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるようなON区間はセミパーシステントサブフレーム#0,#1となる。この場合、DRX ON区間設定処理部204は、ユーザ装置100のDRXのON区間として、セミパーシステントサブフレーム#0,#1を設定する。あるユーザ装置100に対してDRXのON区間として設定されたセミパーシステントサブフレームは、当該ユーザ装置に対してセミパーシステントスケジューリングにより割り当てられた上り無線リソースにより、上りデータの送信が行われるため、リソース使用量が増大する。従って、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるように、DRXのON区間を設定する処理を、セル内のユーザ装置100に対して順次行った場合、結果として、各セミパーシステントサブフレームのリソース使用量が均等になるようにDRXのON区間を設定することになる。ここで、各セミパーシステントサブフレームのリソース使用量が均等になるとは、効率よくリソースの割り当てが行われていることを示す。
次に、下りリンクについて図7を参照して説明する。
本実施例に係る基地局装置200は、ユーザ装置100に対して、割当開始時点を起点として所定の周期で、固定的に下り無線リソースを割り当てる。また、該基地局装置200は、該下り無線リソースを用いて、下りデータを送信する。
本実施例に係る基地局装置200は、RB使用量算出処理部202と、DRX ON区間設定処理部204と、Talk Spurt状態管理部206と、PDSCH送信処理部208と、送達確認情報受信処理部216と、制御信号リソース割り当て部212と、PDCCH送信処理部214とを有する。
RB使用量算出処理部202は、セミパーシステントスケジューリングにおける送信周期内のサブフレームに関して、リソースの使用量を算出する。該送信周期は、所定の周期であってもよい。サブフレームは、タイムフレームと呼ばれてもよい。ここで、リソースには、周波数リソースが含まれる。リソース使用量には、リソースブロックの量又は数が含まれる。例えば、LTE方式では、1リソースブロックは180kHzである。また、1サブフレームは1msである。例えば、所定周期を20msとした場合には、RB使用量算出処理部202は、20サブフレームの各サブフレームに関して、リソース使用量を算出する。
DRX ON区間設定処理部204は、セル内の間欠受信(DRX: Discontinuous transmission)制御が行われる各ユーザ装置100に対して、受信区間を設定する。該受信区間は、DRX状態のON区間である。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、RB使用量算出処理部202により算出されたリソース使用量に基づいて、DRX ON区間を設定する。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、設定されるDRX ON区間内の前記リソース使用量の合計が最も小さくなるように、前記DRX ON区間を設定してもよい。
あるいは、DRX ON区間設定処理部204は、前記リソース使用量に基づいて、DRX ON 区間を設定する代わりに、各サブフレームあたりの、DRX ON区間であるユーザ装置の数に基づいて、DRX ON区間を設定してもよい。より具体的には、そのDRX ON区間内の「DRX ON区間であるユーザ装置の数」が最も小さくなるように、DRX ON区間を設定してもよい。あるいは、各サブフレームあたりの、DRX ON区間の開始地点であるユーザ装置の数に基づいて、DRX ON区間を設定してもよい。より具体的には、「DRX ON区間の開始地点であるユーザ装置の数」が最も小さいサブフレームが、DRX ON区間の開始地点となるように、DRX ON区間を設定してもよい。
上述したように、DRX ON区間を設定することにより、各サブフレームのリソース使用量を平滑化することが可能となる。
尚、上述した処理においては、各サブフレームのリソース使用量を平滑化するようにDRX ON区間を設定したが、代わりに、その他のアルゴリズムにより、DRX ON区間を設定してもよい。
Talk Spurt状態管理部206は、セル内の各ユーザ装置のTalk Spurt状態、言い換えればセミパーシステントスケジューリングによるリソース割当を行うか否かについての管理を行う。ここで、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソース割り当てでは、割り当て開始時点を起点として、所定周期で固定的に割り当てられている下り無線リソースを用いて下りリンクのデータを送信する。該下りリンクの無線リソースには、PDSCHが含まれる。
PDSCH送信処理部208は、Talk Spurt状態がONであるユーザ装置100に対して、割当開始時点を起点として所定周期で固定的に割当られる下りリンクの無線リソースを用いて下りリンクのデータを送信する。該下りリンクの無線リソースには、PDSCHが含まれる。
送達確認情報受信処理部210は、下りリンクの無線リソースに対する送達確認情報を受信する。該下り無線リソースには、PDSCHが含まれる。
制御信号リソース割り当て部212は、ユーザ装置100がDRX状態におけるON区間に送信する上りリンクの制御信号のための無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間区間(以下、第1の所定期間と呼ぶ)内に割り当てる。上りリンクの制御信号は、下りリンクの無線品質情報、スケジューリングリクエストの少なくとも1つであっても良い。特にセミパーシステントスケジューリングが適用されるユーザ装置に対しては、下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報が送信されることのない、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間)内に割り当てることが望ましい。具体的には、制御信号リソース割り当て部212は、図3Bに示すように、DRX制御におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間)内のサブフレームに上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てる。図3Bに示す例では、DRX周期及びSPSの送信周期を20msとし、ON区間(On−duration)の長さを、7msとしている。DRX制御に関しては、サブフレーム番号が「n×20〜n×20+6(但し、nは整数)」であるサブフレームが、ON区間に設定されている。また、SPSにおいては、SPSのための下りリンクスケジューリング情報がサブフレーム番号1で、基地局装置からユーザ装置に対して送信され、そのサブフレーム(サブフレーム番号1)から20ms周期で、下り無線リソース(PDSCH)が固定的に当該ユーザ装置に割り当てられる。この場合、前記下り無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報は、前記下り無線リソース(PDSCH)が送信されるサブフレームの4サブフレーム後に送信される。すなわち、前記下り無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報は、サブフレーム番号5から20ms周期で、当該ユーザ装置より送信される。
ここで、SPSのための下りリンクスケジューリング情報(PDCCH)は時間リソースの柔軟性を確保する観点から、DRX状態におけるON区間内のいずれのタイミング(サブフレーム番号=n×20〜n×20+6)でも送信できる。DRX制御におけるON区間の先頭であるサブフレーム番号0でSPSのための下りリンクスケジューリング情報が送信される場合、その4サブフレーム後のサブフレーム番号4から20ms周期で、下り無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報が固定的に当該ユーザ装置より送信される。すなわち、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Bに例示するSPSでは4サブフレーム)は、下り無線リソース(PDSCH)に対する送達確認情報が送信されない。したがって、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Bに例示するSPSでは4サブフレーム)に上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てれば、PDCCHに割り当てる時間リソースの柔軟性を確保し、かつ上りリンクの制御信号の送信タイミングとSPSによる下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報の送信タイミングとが衝突することを確実に回避できる。
尚、上述した例において、制御信号リソース割り当て部212は、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間(図3Bに例示するSPSでは4サブフレーム)に上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てたが、代わりに、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間内の内、DRX制御におけるON区間の先頭から第2の所定期間を除いた時間区間において、上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当ててもよい。例えば、上述した第1の所定期間(4サブフレーム)の内、先頭から2つのサブフレームを、前記第2の所定期間と設定してもよい。この場合、図3Bの例では、サブフレーム番号2+20×nまたは3+20×nにおいて、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる。言い換えれば、前記DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームは、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外される。
ここで、以下に、上述した、前記DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームを、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外することの効果を示す。
例えば、CQIは、ユーザ装置100において、前記下りリンクのリファレンス信号DL RS等に基づいて算出される、下りリンクの無線品質情報である。よって、ユーザ装置100は、前記CQIが送信されるサブフレームより前のサブフレームにおいて、前記CQIの算出処理を行う必要がある。この場合、例えば、On−durationの先頭にCQIのための上りリンクの無線リソースが割り当てられている場合、ユーザ装置は、On−durationより前のサブフレームにおいて、前記CQIの算出処理を行う必要がある。これは、上述のDRX制御によるバッテリーセービングの効果を低減することを意味する。よって、上述したように、DRX制御におけるON区間の内、先頭のサブフレームから第2の所定期間のサブフレームを、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースが割り当てられる候補から除外することにより、ユーザ装置のバッテリーセービング効果を維持することが可能となる。
尚、前記第2の所定期間は、ユーザ装置100におけるCQIの測定区間に基づいて決定されてもよい。例えば、前記CQIの測定区間が2msの場合、前記第2の所定期間として、2msが設定されてもよい。すなわち、前記第2の所定期間において、ユーザ装置100は、CQIの測定や算出を行ってもよい。
尚、上述した、第1の所定期間の内の第2の所定期間を、上りリンクの制御信号のための無線リソースを割り当てる候補から除外するという処理は、CQIにのみ適用され、Scheduling Requestには適用されない、としてもよい。すなわち、前記第2の所定期間を定義するか否かは、制御信号の種類に基づいてもよい。
制御信号リソース割り当て部212は、上述した処理により割り当てた、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースを、当該ユーザ装置100に通知する。例えば、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースに関する情報は、RRC Messageに含まれる制御情報の一部として、前記ユーザ装置100に通知されてもよい。この場合、当該ユーザ装置100は、通知された、前記上りリンクの制御信号のための無線リソースを用いて、前記上りリンクの制御信号(CQIやScheduling Request)の送信を行う。
尚、制御信号リソース割り当て部212は、CQIやScheduling Request等の上りリンクの制御信号に加えて、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当ててもよい。すなわち、より具体的には、制御信号リソース割り当て部212は、図3Bに示すように、DRX制御におけるON区間の先頭から所定の時間区間(第1の所定期間。図3Bにおいては4ms)内のサブフレームにサウンディング用のリファレンス信号のための無線リソースを割り当ててもよい。
以下に、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当てることの効果を説明する。
LTE方式では、サウンディング用のリファレンス信号と、SPSによる下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報とが同一のサブフレームで送信される場合、サウンディング用のリファレンス信号の送信は行われず、送達確認情報のみが送信されるか、あるいは、サウンディング用のリファレンス信号が送信されるSC-FDMAシンボルにおいては、サウンディング用のリファレンス信号のみが送信され、サウンディング用のリファレンス信号が送信されないSC-FDMAシンボルにおいては、送達確認情報のみが送信されるという動作となる。この2つの動作は、RRCレイヤによりシグナリングにより、その1つが選択される。ここで、前者の動作が選択された場合、常にサウンディング用のリファレンス信号が送信されないことになるため、上りリンクの送信電力制御やAMC制御に関して、適切な制御を行うことが困難となるため、問題が生じる。また、後者の動作が選択された場合には、サウンディング用のリファレンス信号は送信されるものの、サウンディング用のリファレンス信号が送信されるSC-FDMAシンボルにおいて、送達確認情報が送信されないため、結果として、送達確認情報の伝送特性が劣化するという問題が生じる。逆に言うと、サウンディング用のリファレンス信号の無線リソースを、DRX状態におけるON区間の先頭から所定の時間間隔(第1の所定期間)内に割り当てることにより、サウンディング用のリファレンス信号とSPSによる下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報が同一のサブフレームで送信されることを回避することが可能となり、結果として、上記問題を発生させないことが可能となる。
尚、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、DRX制御におけるON区間の先頭から第1の所定期間内の内、DRX制御におけるON区間の先頭から第2の所定期間を除いた時間区間において、その無線リソースを割り当てるという処理を行ってもよい。
また、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、その無線リソースに関する情報は、RRC Messageに含まれる制御情報の一部として、前記ユーザ装置100に通知されてもよい。
PDCCH送信処理部214は、セミパーシステントスケジューリングのための初回送信のリソースを通知することが決定された場合、当該ユーザ装置に対して、下りリンクスケジューリング情報を送信する。該下りリンクスケジューリング情報には、固定的割当信号が含まれる。該下りリンクスケジューリング情報は、PDCCHにマッピングされる。
RB使用量算出処理部202において行われるリソースブロック使用量の算出処理について、図8を参照して詳細に説明する。
所定周期内のサブフレームをセミパーシステントサブフレームと定義する。RB使用量算出処理部202は、各セミパーシステントサブフレームについて、リソース使用量を算出する。図8には、該リソース使用量は、DL_Resource(m)(mは、0又は0<mの整数)により示される。図8において、mはセミパーシステントサブフレームのインデックスを示す。図8において、Mはセミパーシステントサブフレームの総数を示す。言い換えれば、Mは所定の周期に含まれるサブフレームの総数を示す。
セミパーシステントサブフレーム毎のリソース使用量DL_Resource(m)は、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、同期信号(SCH: synchronization channel。Synchronization signalと呼ばれてもよい)/物理報知チャネル(P-BCH: Physical-Broadcast Channel)、ダイナミック報知チャネル(D-BCH: Dynamic-Broadcast Channel)、ページングチャネル(PCH: Paging Channel)、ランダムアクセスチャネル応答(RACH response)、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)、セミパーシステントスケジューリングが適用されるDL-SCHに割り当てられるリソースブロック(RB: Resource Block)の数に相当する。
RB使用量算出処理部202における処理フローについて、図9を参照して説明する。セミパーシステントサブフレームのインデックスを0に設定する(ステップS1102)。
セミパーシステントサブフレーム#mにおけるDL_Resource(m)の値が初期化される(ステップS1104)。
DL_Resource(m)に同期信号と物理報知チャネルに使用されるリソースブロックRBSCH/P-BCHを加算する(ステップS1106)。同期信号と物理報知チャネルに使用されるリソースブロックRBSCH/P-BCH は、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、同期信号、物理報知チャネルが送信されるか否かに基づいて、計算される。例えば、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて同期信号又は物理報知チャネルが送信される場合、RBSCH/P-BCHは6とする。セミパーシステントサブフレーム#mにおいて同期信号又は物理報知チャネルが送信されない場合、RBSCH/P-BCHは0とする。また、例えば、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて同期信号又は物理報知チャネルが送信される場合、RBSCH/P-BCHは7としてもよい。
DL_Resource(m)にダイナミック報知チャネルに使用されるリソースブロックRBD-BCHを加算する(ステップS1108)。ダイナミック報知チャネルに使用されるリソースブロックRBD-BCH は、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、ダイナミック報知チャネルが送信されるか否かに基づいて計算される。例えば、セミパーシステントサブフレーム#mにおいてダイナミック報知チャネルが送信される場合、RBD-BCH=RBS1×WeightS1+RBS2×WeightS2+・・・とする。セミパーシステントサブフレーム#mにおいてダイナミック報知チャネルが送信されない場合、RBD-BCHは0とする。ここで、S1、S2、・・・は、ダイナミック報知チャネルの種類を示すインデックスである。RBS1及びRBS2は、それぞれダイナミック報知チャネルS1及びダイナミック報知チャネルS2に割り当てられるリソースブロック数である。また、WeightS1及びWeightS2は、重み係数である。ステップS1108では、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信される可能性のある全ダイナミック報知チャネルについて、そのリソースブロックの数がカウントされる。また、ダイナミック報知チャネルの送信周期は、上述した所定周期に比べて長い場合がある。この場合、あるセミパーシステントサブフレーム#mの中でもダイナミック報知チャネルが送信される場合と送信されない場合がある。重み係数を使用することにより、ダイナミック報知チャネルの送信周期のリソース使用量への影響を調整することができる。例えば、所定周期が20msであり、D-BCHの送信周期が80msである場合には、重み付け係数をWeight=20/80=0.25としてもよい。また、例えば、所定周期が20msであり、D-BCHの送信周期が80msである場合には、重み付け係数をWeight=1.0としてもよい。
DL_Resource(m)にページングチャネルに使用されるリソースブロックRBPCHを加算する(ステップS1110)。ページングチャネルに使用されるリソースブロックRBPCHは、過去にセミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信されたページングチャネルのリソースブロック数の時間平均値(RBPCH,average )に基づいて計算される。例えば、RBPCH=RBPCH,average×weightPCHにより計算されてもよい。ここで、weightPCHは、PCHのためのリソースをどの程度まで確保するかを調節するための係数である。例えば、PCHのためのリソースの変動量が大きく、PCHのためのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightPCH=2を設定されてもよい。また、例えば、PCHのためのリソースの変動量が小さく、PCHのためのリソースを余分に確保する必要がない場合には、weightPCH=1を設定されてもよい。ステップS1110により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、平均的にPCHに割り当てられるリソースブロックの数がリソースの使用量DL_Resource(m)としてカウントされる。
DL_Resource(m)にRACH応答に使用されるリソースブロックRBRACHresを加算する(ステップS1112)。RACH応答に使用されるリソースブロックRBRACHresは、過去にセミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信されたRACH応答のリソースブロック数の時間平均値(RBRACHres,average)に基づいて計算される。例えば、RBRACHres= RBRACHres,average×weightRACHresにより計算されてもよい。ここで、weightRACHresは、RACH応答のためのリソースをどの程度まで確保するかを調節するための係数である。例えば、RACH応答のためのリソースの変動量が大きく、RACH応答のためのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightRACHres =2を設定されてもよい。また、例えば、RACH応答のためのリソースの変動量が小さく、RACH応答のためのリソースを余分に確保する必要がない場合には、weightRACHres =1を設定されてもよい。ステップS1112により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、平均的にRACH応答に割り当てられるリソースブロックの数がリソースの使用量DL_Resource(m)としてカウントされる。
DL_Resource(m)にMBMSに使用されるリソースブロックRBMBMSを加算する(ステップS1114)。MBMSに使用されるリソースブロックRBMBMS は、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、MBMSが送信されるか否かに基づいて、計算される。例えば、セミパーシステントサブフレーム#mにおいてMBMSが送信される場合、RBMBMS,tmp=RBMBMS×WeightMBMSとする。セミパーシステントサブフレーム#mにおいてMBMSが送信されない場合、RBMBMS,tmp=0は0とする。ここで、WeightMBMSは、MBMSの送信周期による影響を補正するための重み付け係数である。ステップS1114により、セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、MBMSが送信される場合に、MBMSに割り当てられるリソースブロックの数がリソースの使用量DL_Resource(m)としてカウントされる。
DL_Resource(m)にセミパーシステントスケジューリングにより下りリンクに割り当てられたリソースブロックRBPersistent,DL を加算する(ステップS1116)。セミパーシステントスケジューリングにより下りリンクに割り当てられたリソースブロックRBPersistent,DLは、過去にセミパーシステントサブフレーム#mにおいて送信されたセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースブロック数の時間平均値(RBPersistent,average,DL )に基づいて計算される。例えば、RBPersistent,DL =RBPersistent,average,DL×weightPersistent,DL により計算されてもよい。実際には、ダイナミックスケジューリングによりリソースの割り当てが行われた下りデータに関しても、セミパーシステントスケジューリングによるリソースの割り当てが行われる予定の下りデータが含まれる場合には、そのリソースブロック数をセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースブロック数として計算を行ってもよい。ここで、下りデータには、新規送信及び再送の両方が含まれる。尚、前記下りデータとして、新規送信及び再送の両方が含まれるのではなく、新規送信のみが含まれるとして、前記RBPersistent,average,DL が計算されてもよい。
セミパーシステントサブフレーム#mにおいて、複数のセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータが送信される場合には、複数のセミパーシステントスケジューリングにより、リソースが割り当てられた下りデータのRB数の合計値をセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースブロック数とする。
重み付け係数weightPersistent,DLは、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースを、どの程度まで確保するかを調節するための係数である。例えば、重み付け係数weightPersistent,DLは、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースのための変動量が大きく、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightPersistent,DL =2と設定されてもよい。また、例えば、重み付け係数weightPersistent,DL は、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースのための変動量が小さく、セミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータのリソースを余分に確保する必要がある場合には、weightPersistent,DL =1と設定されてもよい。ステップS1116により、セミパーシステントサブフレーム#mにおけるセミパーシステントスケジューリングによりリソースが割り当てられた下りデータに割り当てられるリソースブロックの数が、リソースの使用量DL_Resource(m)としてカウントされる。
以上のステップS1104−ステップS1116における処理により、所定周期内の各サブフレームに関するリソース使用量が算出される。
尚、上述したステップS1104―ステップS1116の処理において、各サブフレームに関するリソース使用量に、同期信号や物理報知チャネル、ダイナミック報知チャネル、ページングチャネル、ランダムアクセス応答チャネル、MBMSに割り当てられたリソース使用量が含まれているが、代わりに、それらのリソース使用量が含まれず、セミパーシステントスケジューリングが適用されるDL-SCHに割り当てられるリソースブロックのみが、各サブフレームに関するリソース使用量に含まれてもよい。あるいは、各サブフレームに関するリソース使用量に、同期信号や物理報知チャネル、ダイナミック報知チャネル、ページングチャネル、ランダムアクセス応答チャネル、MBMSに割り当てられたリソース使用量の一部と、セミパーシステントスケジューリングが適用されるDL-SCHに割り当てられるリソースブロックとが含まれてもよい。
DRX ON区間設定処理部204において行われるDRX ON区間設定処理について、図10を参照して説明する。
移動通信システムにおいては、ユーザ装置100のバッテリーセービングを目的としてDRX制御(間欠受信制御)が行われる。DRX制御は、通信すべきデータ量が存在しない場合、或いは、通信すべきデータ量がセミパーシステントスケジューリングにより割り当てられるリソースのみにより送信可能なデータである場合に行われる。DRX制御では、基地局装置200から信号を受信する区間(ON区間、間欠受信における受信区間)と、基地局装置200から信号を受信しない区間(OFF区間、間欠受信における非受信区間)とに分けて、基地局装置200とユーザ装置100との間で通信が行われる。ユーザ装置100は、OFF区間において、上りリンクの信号の送信及び下りリンクの信号の受信を行わずに済むため、消費電力を低減することができる。
DRX ON区間設定処理部204は、RB使用量算出処理部202によって算出されたリソース量に基づいて、ユーザ装置100のDRXのON区間を設定するようにしてもよい。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるようにDRXのON区間を設定するようにしてもよい。一例として、所定周期が20msであり、セミパーシステントサブフレーム#0-#19が定義され、かつリソース使用量が、それぞれ、2,3,・・・,2,5である場合について説明する。
ここで、ON区間の長さが2ms(2サブフレーム)である場合、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるようなON区間はセミパーシステントサブフレーム#0,#1となる。この場合、DRX ON区間設定処理部204は、ユーザ装置100のDRXのON区間として、セミパーシステントサブフレーム#0,#1を設定する。あるユーザ装置100に対してDRXのON区間として設定されたセミパーシステントサブフレームは、当該ユーザ装置に対してセミパーシステントスケジューリングにより割り当てられた下り無線リソースにより、下りデータの送信が行われるため、リソース使用量が増大する。従って、ON区間内に含まれるセミパーシステントサブフレームのリソース使用量が最も小さくなるように、DRXのON区間を設定する処理を、セル内のユーザ装置100に対して順次行った場合、結果として、各セミパーシステントサブフレームのリソース使用量が均等になるようにDRXのON区間を設定することになる。ここで、各セミパーシステントサブフレームのリソース使用量が均等になるとは、効率よくリソースの割り当てが行われていることを示す。
本実施例に係る基地局装置200の動作について、図11を参照して説明する。
基地局装置200は、各サブフレームのリソース使用量を測定する(ステップS701)。例えば、RB使用量算出測定部202は、上述したよう各サブフレームのリソース使用量を測定する。
基地局装置200は、DRXの受信区間内のリソース使用量の合計値が最も小さくなるように、DRX制御における受信区間を決定する。例えば、DRX ON区間設定処理部204は、DRX制御を行うと決定したユーザ装置に対して、該DRXの受信区間内のリソース使用量の合計値が最も小さくなるように、DRX受信区間を決定する(ステップS702)。
基地局装置200は、DRX制御における受信区間の先頭から所定の時間区間(図3AにおけるPDCCH for SPSとSPS PUSCHの間の時間区間(4ms))に、CQI、スケジューリングリクエスト等の上りリンクの制御信号の無線リソースを割り当てる(ステップS703)。尚、基地局装置200は、前記CQI、スケジューリングリクエストに加えて、サウンディング用のリファレンス信号に関しても、DRX制御における受信区間の先頭から所定の時間区間(図3AにおけるPDCCH for SPSとSPS PUSCHの間の時間区間(4ms))に、その無線リソースを割り当ててもよい。
上述した実施例において、DRX ON区間設定処理部204は、上りリンク及び下りリンクのリソース使用量に基づいて、DRX ON区間を設定するようにしてもよい。この場合、RB使用量算出処理部202は、上りリンク及び下りリンクのリソース使用量を算出するようにしてもよい。あるいは、DRX ON区間設定処理部204は、各サブフレームあたりの、DRX ON区間であるユーザ装置の数に基づいて、DRX ON区間を設定してもよい。
上述した実施例においては、上りリンクと下りリンクとに分けて説明したが、両機能を1つの基地局装置が有するようにしてもよい。この場合、基地局装置は、図2を参照して説明した基地局装置の機能と図7を参照して説明した基地局装置の機能とを有する。
尚、上述した例においては、上りリンクにおける、上りリンクスケジューリンググラントの受信タイミングと上りリンクの共有チャネルの送信タイミングとの間の時間区間と、下りリンクにおける、下りリンクスケジューリング情報の受信タイミングと下りリンクの共有チャネルに対する送達確認情報の送信タイミングとの間の時間区間とが、同一である場合を示したが、代わりに、上りリンクにおける、上りリンクスケジューリンググラントの受信タイミングと上りリンクの共有チャネルの送信タイミングとの間の時間区間と、下りリンクにおける、下りリンクスケジューリング情報の受信タイミングと下りリンクの共有チャネルに対する送達確認情報の送信タイミングとの間の時間区間とが、異なる場合にも、同様の処理を適用することが可能となる。この場合、例えば、上りリンクにおける、上りリンクスケジューリンググラントの受信タイミングと上りリンクの共有チャネルの送信タイミングとの間の時間区間と、下りリンクにおける、下りリンクスケジューリング情報の受信タイミングと下りリンクの共有チャネルに対する送達確認情報の送信タイミングとの間の時間区間の内、短い方の時間区間に基づいて、上述の、上りリンクの制御信号のリソース割り当てが行われてもよい。あるいは、上りリンクにおける、上りリンクスケジューリンググラントの受信タイミングと上りリンクの共有チャネルの送信タイミングとの間の時間区間と、下りリンクにおける、下りリンクスケジューリング情報の受信タイミングと下りリンクの共有チャネルに対する送達確認情報の送信タイミングとの間の時間区間の内、長い方の時間区間に基づいて、上述の、上りリンクの制御信号のリソース割り当てが行われてもよい。
本実施例によれば、上りリンクの第1の信号のための無線リソースが、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てられるので、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なわず、しかも上りリンクの共有チャネルの伝送特性の劣化もなく、SPSによるデータ信号の送信タイミングと上りリンクの制御信号あるいはサウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングの衝突を回避することができる。
あるいは、本実施例によれば、上りリンクの第1の信号のための無線リソースが、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てられるので、SPSにおけるリソース割り当ての効率性を損なわず、しかも下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報の伝送特性の劣化もなく、下りリンクのSPSによるデータ信号の送達確認情報の送信タイミングと上りリンクの制御信号あるいはサウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングの衝突を回避することができる。

Claims (11)

  1. 間欠受信制御が行われるユーザ装置に対して間欠受信のためのON区間を設定する設定部と、
    前記ユーザ装置が間欠受信におけるON区間に送信する上りリンクの第1の信号のための無線リソースを、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の第1の時間区間内に割り当てる割当て部と、
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1記載の基地局装置において、
    前記上りリンクの第1の信号は、下りリンクの無線品質情報、スケジューリングリクエスト、サウンディング用のリファレンス信号の少なくとも1つであることを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の基地局装置において、
    上りリンクの第1の信号のための無線リソースが割り当てられる所定の第1の時間区間は、
    前記ユーザ装置が、下りリンクにおいて上りリンクの第2の信号のための無線リソースを割り当てるための制御信号を受信してから、上りリンクにおいて第2の信号を送信するまでの時間区間であることを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項3に記載の基地局装置において、
    前記上りリンクの第2の信号は、上りリンクのデータ信号であることを特徴とする基地局装置。
  5. 請求項1又は請求項2記載の基地局装置において、
    前記割当て部は、
    前記第1の所定の時間区間の内、第2の時間区間を除いた時間区間において、前記ユーザ装置が間欠受信におけるON区間に送信する上りリンクの第1の信号のための無線リソースを割り当てることを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項5に記載の基地局装置において、
    前記第2の時間区間は、前記上りリンクの第1の信号の算出に要する時間区間に基づいて決定されることを特徴とする基地局装置。
  7. 請求項1又は請求項2記載の基地局装置において、
    上りリンクの第1の信号のための無線リソースが割り当てられる所定の第1の時間区間は、
    前記ユーザ装置が、下りリンクにおいて下りリンクのデータ信号を受信してから、上りリンクにおいて前記下りリンクのデータ信号に対する送達確認情報を送信するまでの時間区間であることを特徴とする基地局装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の基地局装置において、
    前記設定部は、各タイムフレームのリソース使用量に基づいて、間欠受信のためのON区間を割り当てることを特徴とする基地局装置。
  9. 請求項5に記載の基地局装置において、
    前記設定部は、間欠受信におけるON区間内のタイムフレームのリソース使用量の合計値が最小となるように、該間欠受信におけるON区間を設定することを特徴とする基地局装置。
  10. 請求項5に記載の基地局装置において、
    前記設定部は、タイムフレームあたりの、受信品質の測定のための時間区間であるユーザ装置の数が、均等になるように、該間欠受信におけるON区間を設定することを特徴とする基地局装置。
  11. 間欠受信制御が行われるユーザ装置に対して間欠受信のためのON区間を設定するステップと、
    前記ユーザ装置が間欠受信におけるON区間に送信する上りリンクの第1の信号のための無線リソースを、間欠受信におけるON区間の先頭から所定の時間区間内に割り当てるステップと、
    を具備したことを特徴とする通信制御方法。

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