JPWO2009139181A1 - 4員環構造を有する10a−アザライド化合物 - Google Patents

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憲一 兼本
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諭 吉田
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Abstract

インフルエンザ菌又はエリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌及び連鎖球菌)に対しても有効な新規構造を有する式(I)で表される10a及び12位で架橋された4員環構造を有する10a−アザライド化合物。

Description

本発明は、エリスロマイシン類似骨格を有する新規抗生物質に関する。より具体的には、本発明は、10a及び12位で架橋された4員環構造を有する新規な10a−アザライド化合物に関するものである。
エリスロマイシンAはグラム陽性菌、マイコプラズマなどに起因する感染症の治療薬として広く使用されている抗生物質である。しかし、エリスロマイシンは胃酸で分解されるため、体内動態が一定しないという欠点があった。そこで酸に対する安定性を増した誘導体が検討され、その結果、クラリスロマイシン、アジスロマイシン(特許文献1及び2)、ロキシスロマイシンなどの体内動態の安定したマクロライド剤が開発されてきた。外来の呼吸器感染症を治療領域とするこれらマクロライド剤は、特に臨床分離頻度の高い肺炎球菌、連鎖球菌並びにインフルエンザ菌に対し強い抗菌活性を有する必要がある。さらに、市中肺炎からマクロライド耐性の肺炎球菌が高頻度に分離されていることから耐性肺炎球菌に有効であることも重要となっている。
近年、広範な研究の結果、エリスロマイシン耐性肺炎球菌、エリスロマイシン耐性連鎖球菌のいずれに対しても有効なマクロライドとしてAgouridasらは1995年にHMR3647(テリスロマイシン,特許文献3)を、Orらは1998年にABT−773(セスロマイシン,特許文献4)を相次いで見出した。その後、さらに薬効増強が図られた2−フルオロケトライド(特許文献5)が報告されている。
一方、市販のマクロライド剤をその構造上から分類すると、エリスロマイシン誘導体からなる14員環、15員環マクロライドの系統とロイコマイシン誘導体である16員環マクロライドの系統に大別される。エリスロマイシン誘導体のうち、15員環マクロライドとしては、前述のアジスロマイシンがある。これは他の14員環マクロライドとは異なりラクトン環内に窒素原子をもつという構造的な特徴を有していることからアザライドと呼ばれている。なお、アザライドはラクトンのカルボニル基を1位とした場合に窒素原子が導入された炭素原子の位置番号を元に命名され、前記アジスロマイシンの場合には、カルボニル基から9番目の炭素原子に窒素原子が導入されていることから9a−アザライドと呼ばれる。
9a−アザライド以外に、14員環マクロライドを化学変換して得られるアザライドの報告例としては8a−アザライド(特許文献6)及び11a−アザライド(特許文献7)が知られている。
一方、10a−アザライドについては、ロイコマイシン誘導体である16員環マクロライドから誘導されたもの(特許文献8)及び14員環マクロライドから誘導されたもの(特許文献9)が最近報告されたが、10a及び12位で架橋された4員環構造を有する10a−アザライドは報告されていない。
米国特許明細書第4474768号 米国特許明細書第4517359号 欧州特許第680967号 国際公開WO98/09978号 国際公開WO02/32919号 欧州特許第508726号 国際公開WO03/014136号 国際公開WO05/019238号 国際公開WO07/091393号
本発明の課題は、従来のエリスロマイシン感受性菌のみならず、インフルエンザ菌又はエリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌及び連鎖球菌)に対しても有効な新規構造を有する化合物を提供することにある。
そこで、本発明者らはアザライド化合物の研究を鋭意行った結果、14員環マクロライドから誘導される新規アザライドの合成に成功した。
すなわち、本発明者らは14員環マクロライドを出発物質として、11位及び12位のジオール部分を酸化開裂した際に得られる11位オキソ体を酸化してカルボキシル体へと誘導した。続いて、このカルボキシル体を原料に転位反応を行うことにより、10位アミノ基を持つ化合物を合成した。そして本化合物を部分構造変換した後に大環状化を行い、その後分子内環化することで、または、その逆の順番で順次2つの環を形成することで、新規な骨格である10a及び12位で架橋された4員環構造を有する10a−アザライド化合物を供給することに成功した。そして、これらの化合物の抗菌活性を評価した結果,10a及び12位で架橋された4員環構造を有する10a−アザライド化合物は出発物質であるエリスロマイシン誘導体よりも優れた活性を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明により、下記の式(I)で表される10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物が提供される。
Figure 2009139181
式中、R2及びR3は、一緒になってオキソ基であるか、あるいは
一方が水素原子であって、他方は、
水酸基、
保護された水酸基、
式−X031−R031で示される基、又は式(II)
Figure 2009139181
で示される基であり、
ここで、X031は、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、又は
式−OCON(R20)−で示される基であり、
031は、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
A群は、水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基はアミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、C1-6アルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C2-7アルコキシカルボニル基、ニトロ基、飽和複素環基、C7-12アラルキルオキシ基、及びC1-11アシル基からなる群であり、
32及びR33は、一方が水素原子であって、他方は
水素原子、
水酸基、
保護された水酸基、
アミノ基、
保護されたアミノ基、
式−X331−R331で示される基、
式−X331−A331−X332−R331で示される基、
式−X331−A331−X332−A332−X333−R331で示される基、又は
式−X331−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
ここで、X331は、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、
式−OCON(R20)−で示される基、
式−N(R20)−で示される基、
式−N(R20)CO−で示される基、又は
式−OCSN(R20)−であり、
331
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいは、R32及びR33は、一方が水酸基であって、他方は、
式−X335−R332で示される基、
式−X335−A334−X336−R332で示される基、又は
式−X335−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
ここで、X335
単結合、
式−CH2N(R20)−で示される基、
式−CH2N(R20)CO−で示される基、
式−CH2N(R20)CO2−で示される基、
式−CH2N(R20)CON(R21)−で示される基、
式−CH2−A336−で示される基
式−CH2O−で示される基、又は
式−CH2S(O)p−で示される基であり、
336
水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価の含窒素ヘテロ環基であり、
332
「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
pは0から2の整数であり、
あるいはR32及びR33は、一緒になってオキソ基、
オキシム基、
保護されたオキシム基、

Figure 2009139181
で示される基、

Figure 2009139181
で示される基、又は

Figure 2009139181
で示される基であり、
ここで、R334は、
式−OH又は
式−SHで示される基であり、
335は、水素原子、又はC1-6アルキル基であり、
34は、
式−R336で示される基、
式−A337−X338−R336で示される基、又は
式−A337−X338−A338−X339−R336で示される基であり、
336
「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
4は、
水素原子、
式−R041で示される基、
式−CH2−CH(OH)−CH2−NHR041
で示される基、又は
式−CH2−CH(OH)−CH2−NH−A041−X042−R041
で示される基であり、
ここで、A041は、
2価のC1-10脂肪族炭化水素基、又は
2価のヘテロ環基であり、
041
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいはR4はR6と一緒になって環状カーバメート[−CON(R22)−]を形成してもよく、
5及びR6は、一方が水素原子であって、他方は、
水素原子、
水酸基、
保護された水酸基、
アミノ基、
保護されたアミノ基、
式−X051−R051で示される基、又は
式−X051−A051−X052−R051で示される基であり、
ここで、X051
式−O−で示される基、
式−OCON(R22)−で示される基、
式−N(R22)−で示される基、又は
式−N(R22)CO−で示される基であり、
051
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいはR5及びR6は、一緒になって
オキソ基、
オキシム基、
保護されたオキシム基、
式=N−X053−R052で示される基、又は、
式=N−X053−A052−X054−R052で示される基であり、
ここで、X053は、
式−O−で示される基、又は
式−CO−で示される基であり、
052
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
7は、
水素原子又は
水酸基の保護基であり、
8及びR9は、同一又は相異なって、
水素原子、
1-6アルキル基、又は
アミノ基の保護基であり、
前記、X332、X333、X334、X336、X337、X338、X339、X042、X052、及びX054は、同一又は相異なって、
単結合、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、
式−OCO2−で示される基、
式−OCON(R25)−で示される基、
式−S(O)r−で示される基、
式−SO2N(R25)−で示される基、
式−OCS−で示される基、
式−CO−で示される基、
式−CO2−で示される基、
式−CON(R25)−で示される基、
式−CH=N−で示される基、
式−CH=N−O−で示される基、
式−C(R25)=N−で示される基、
式−C(R25)=N−O−で示される基、
式−C(R25)=N−N(R26)−で示される基、
式−CH=N−N(R25)−で示される基、
式−CS−で示される基、
式−C(S)O−で示される基、
式−CSN(R25)−で示される基、
式−O−N=C(R25)−で示される基、
式−N=CH−で示される基、
式−N(R25)−で示される基、
式−N(R25)CO−で示される基、
式−N(R25)CS−で示される基、
式−N(R25)SO2−で示される基、
式−N(R25)CO2−で示される基、又は
式−N(R25)CON(R26)−で示される基であり、
rは0から2の整数であり、
前記、A331、A332、A333、A334、A335、A337、A338、A051、及びA052は、同一又は相異なって、
水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基若しくはヘテロ環基で置換されてもよい2価のC1-10脂肪族炭化水素基、
水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよいアリーレン基、又は
水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価のヘテロ環基であり、
前記R20、R21、R22、R25、及びR26は、同一又は相異なって、
水素原子又はA群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい
1-6アルキル基である。
上記発明の好ましい態様によれば、
(1) R2及びR3が、一緒になってオキソ基であるかあるいは
一方が水素原子であって、他方は、
水酸基、
保護された水酸基、
式−X031−R031で示される基、又は式(II)
Figure 2009139181
で示される基であり、
ここで、X031は、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、又は
式−OCON(R20)−で示される基であり、
031は、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
B群は、水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、ニトロ基、飽和複素環基及びC1-11アシル基からなる群であり、
32及びR33は、一方が水素原子であって、他方は
水素原子、
水酸基、
保護された水酸基、
アミノ基、
保護されたアミノ基、
式−X331−R331で示される基、
式−X331−A331−X332−R331で示される基、
式−X331−A331−X332−A332−X333−R331で示される基、又は
式−X331−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
ここで、X331は、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、
式−OCON(R20)−で示される基、
式−N(R20)−で示される基、
式−N(R20)CO−で示される基、又は
式−OCSN(R20)−であり、
331
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいは、R32及びR33は、一方が水酸基であって、他方は、
式−X335−R332で示される基、
式−X335−A334−X336−R332で示される基、又は
式−X335−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
ここで、X335
単結合、
式−CH2N(R20)−で示される基、
式−CH2N(R20)CO−で示される基、
式−CH2N(R20)CO2−で示される基、
式−CH2N(R20)CON(R21)−で示される基、
式−CH2O−で示される基、又は
式−CH2S(O)p−で示される基であり、
332
「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
pは0から2の整数であり、
あるいはR32及びR33は、一緒になってオキソ基、
オキシム基、
保護されたオキシム基、

Figure 2009139181
で示される基、又は

Figure 2009139181
で示される基であり、
ここで、R334は、
式−OH又は
式−SHで示される基であり、
4が、
水素原子、
式−R041で示される基、
式−CH2−CH(OH)−CH2−NHR041
で示される基、又は
式−CH2−CH(OH)−CH2−NH−A041−X042−R041
で示される基であり、
ここで、A041は、
2価のC1-10脂肪族炭化水素基、又は
2価のヘテロ環基であり、
041
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいはR4はR6と一緒になって環状カーバメート[−CON(R22)−]を形成してもよく、
5及びR6が、一方が水素原子であって、他方は、
水素原子、
水酸基、
保護された水酸基、
アミノ基、
保護されたアミノ基、
式−X051−R051で示される基、又は
式−X051−A051−X052−R051で示される基であり、
ここで、X051
式−O−で示される基、
式−OCON(R22)−で示される基、
式−N(R22)−で示される基、又は
式−N(R22)CO−で示される基であり、
051
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
あるいはR5及びR6が、一緒になって
オキソ基、
オキシム基、
保護されたオキシム基、
式=N−X053−R052で示される基、又は、
式=N−X053−A052−X054−R052で示される基であり、
ここで、X053は、
式−O−で示される基、又は
式−CO−で示される基であり、
052
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
前記、X332、X333、X334、X336、X337、X042、X052、及びX054が、同一又は相異なって、
単結合、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基、
式−OCO2−で示される基、
式−OCON(R25)−で示される基、
式−S(O)r−で示される基、
式−SO2N(R25)−で示される基、
式−OCS−で示される基、
式−CO−で示される基、
式−CO2−で示される基、
式−CON(R25)−で示される基、
式−CH=N−で示される基、
式−CH=N−O−で示される基、
式−C(R25)=N−で示される基、
式−C(R25)=N−O−で示される基、
式−C(R25)=N−N(R26)−で示される基、
式−CH=N−N(R25)−で示される基、
式−CS−で示される基、
式−C(S)O−で示される基、
式−CSN(R25)−で示される基、
式−O−N=C(R25)−で示される基、
式−N=CH−で示される基、
式−N(R25)−で示される基、
式−N(R25)CO−で示される基、
式−N(R25)CS−で示される基、
式−N(R25)SO2−で示される基、
式−N(R25)CO2−で示される基、又は
式−N(R25)CON(R26)−で示される基であり、
rが0から2の整数であり、
前記、A331、A332、A333、A334、A335、A051、及びA052が、同一又は相異なって、
水酸基、C1-6アルコキシ基若しくはヘテロ環基で置換されてもよい2価のC1-10脂肪族炭化水素基、
水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよいアリーレン基、又は
水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価のヘテロ環基であり、
前記R20、R21、R22、R25、及びR26は、同一又は相異なって、
水素原子又はB群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい
1-6アルキル基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(2)R2及びR3のうち、一方が水素原子であって、他方は、
式(II)で示される基であり、
4が水素原子、又はメチル基であり
5及びR6のうち、一方が水素原子であって、他方は、
水酸基、又はアミノ基であるか、
あるいはR5及びR6は、一緒になって
オキソ基、又はオキシム基であり、
7が水素原子であり
8及びR9がメチル基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(3)R32及びR33のうち、一方が水酸基であって、他方は、
式−CH2N(R20)−R332で示される基、
式−CH2N(R20)−A334−X336−R332で示される基、又は
式−CH2N(R20)−A334−X336−A335−X337−R332で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(4)R32及びR33のうち、一方が水酸基であって、他方が、
式−CH2N(R20)−A334−X336−R332で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(5)A334がC2-6アルキレン基であり、X336
式−N(R25)−で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(6)R32及びR33のうち、一方が水素原子であって、他方は、
式−OCON(R20)−R331で示される基、
式−OCON(R20)−A331−X332−R331で示される基、又は
式−OCON(R20)−A331−X332−A332−X333−R331で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(7)R32及びR33のうち、一方が水素原子であって、他方は、
式−OCON(R20)−A331−X332−R331で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
(8)A331がC2-6アルキレン基であり、X332
式−N(R25)−で示される基である10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物
が提供される。
別の観点からは、本発明により、上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質からなるマクロライド系抗生物質が提供される。また、本発明により、上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む医薬、好ましくは感染症の予防及び/又は治療のための医薬が提供される。
さらに、上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む抗微生物剤、並びに上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む感染症の予防及び/又は治療剤が本発明により提供される。
これらに加えて、本発明により、上記の医薬の製造のための上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の使用、並びに感染症の予防及び/又は治療方法であって、上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の有効量をヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法が本発明により提供される。
本発明の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物は微生物、好ましくはグラム陽性菌又はグラム陰性菌などの好気性又は嫌気性細菌類、マイコプラズマやクラミジアなどに対して幅広い抗菌活性を有しており、特に従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったインフルエンザ菌又はエリスロマイシン耐性肺炎球菌などに対しても優れた抗菌活性を示すという特徴がある。
本発明において、「Cx-y」とは、その後に続く基がx〜y個の炭素原子を有することを意味する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
「アルキル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられる。
「アルケニル基」とは、前記「アルキル基」の任意の位置に1個以上の二重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル基であり、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、及び2−ヘキセニル基等が挙げられる。
「アルキニル基」とは、前記「アルキル基」の任意の位置に1個以上の三重結合を有し、直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を意味し、例えばエチニル基、1−プロピニル基、及び2−プロピニル基等が挙げられる。
「アルコキシ基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシ基であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、イソプロポキシ基、1−ブトキシ基、1−メチル−1−プロポキシ基、t−ブトキシ基、1−ペンチルオキシ基、1,1,3,3−テトラメチルブトキシ基、n−デシルオキシ基等が挙げられる。
「アルコキシカルボニル基」とは、前記「アルコキシ基」とカルボニル基が結合した基を意味し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
「ハロアルキル基」とは、前記「アルキル基」の1つ又は複数の水素原子がハロゲン原子で置換されたアルキル基であり、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられる。
「アルキルアミノ基」とは、前記「アルキル基」が1つ又は2つアミノ基に結合した基であり、例えばメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N-エチル-N-メチルアミノ基等が挙げられる。
「アルキルチオ基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキルチオ基であり、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、1−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、1−ブチルチオ基、1−メチル−1−プロピルチオ基、t−ブチルチオ基、1−ペンチルチオ基等が挙げられる。
「アリール基」とは、炭素原子数6〜18個の単環〜4環式の芳香族炭素環式基であり、該芳香族炭素環式基はシクロアルキル環と縮環してもよく、該シクロアルキル環はオキソ基で置換されてもよい。例えば芳香族炭素環式基として、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントレニル基、テトラセニル基、ピレニル基等が挙げられる。シクロアルキル環と縮環している芳香族炭素環式基として、フルオレニル基、オキソフルオレニル基、インダニル基、オキソインダニル基、テトラヒドロナフチル基、オキソテトラヒドロナフチル基等が挙げられる。
「アラルキルオキシ基」とは、前記「アルコキシ基」の1つの水素原子が芳香族炭素環式基で置換されたアルコキシ基であり、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基等が挙げられる。
「ヘテロ環基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から任意に選ばれた1〜5個の原子を環構成原子として含む単環式複素環基、又は縮合環式複素環基であり、飽和複素環基、芳香族複素環基、部分的に飽和された単環式芳香族複素環基及び芳香族複素環基が部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基も含まれる。また、部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基は、オキソ基で置換されることができる。ヘテロ原子が硫黄原子の場合はジオキシド体も本発明においては包含する。
当該ヘテロ環基は、その環系に1〜10個の炭素原子を有するヘテロ環基が好ましい。
なお、本願明細書中では、芳香族複素環基を便宜上「ヘテロアリール基」と称することがあるが、芳香族複素環基とヘテロアリール基は同義である。
飽和複素環基としては、例えばアジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、オキソラニル基、チオラニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等が挙げられる。
芳香族複素環基としては、例えばピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジル基、キノリル基(例えば、2-キノリル、3-キノリル基、4-キノリル基、5-キノリル基)、イソキノリル基、チエニル基(例えば2−チエニル基、3−チエニル基)、ピロリル基(例えば1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基)、チアゾリル基(例えば2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基)、イソチアゾリル基(例えば3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基)、ピラゾリル基(例えば1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基)、イミダゾリル基(例えば1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、3−イミダゾリル基)、フリル基(例えば2−フリル基、3−フリル基)、オキサゾリル基(例えば2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基)、イソキサゾリル基(例えば3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリル基、5−イソキサゾリル基)、オキサジアゾリル基(例えば1,2,3−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基)、チアジアゾリル基(例えば1,2,3−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基)、トリアゾリル基(例えば1,2,4−トリアゾリル基)、テトラゾリル基、ベンゾフラニル基(例えば2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基)、ベンゾチエニル基(例えば2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基)、インドリル基(例えば2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基)、ベンゾオキサゾリル基(例えば2−ベンゾオキサゾリル基、4−ベンゾオキサゾリル基、5−ベンゾオキサゾリル基、6−ベンゾオキサゾリル基)、ベンゾイソキサゾリル基(例えば3−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、4−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、5−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、6−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、3−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、4−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、5−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、6−ベンゾ[d]イソキサゾリル基)、インダゾリル基(例えば3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基)、ベンズイミダゾリル基(例えば2−ベンズイミダゾリル基、4−ベンズイミダゾリル基、5−ベンズイミダゾリル基、6−ベンズイミダゾリル基)、ベンゾオキサジアゾリル基(例えば4−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル基、4−ベンゾ[1,2,3]オキサジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,3]オキサジアゾリル基)、ベンゾチアジアゾリル基(例えば4−ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル基、4−ベンゾ[1,2,3] チアジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル基)、インドリジニル基(例えば1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基)、チエノピリジル基(例えば2−チエノ[2,3−b]ピリジル基、3−チエノ[2,3−b]ピリジル基、5−チエノ[2,3−b]ピリジル基、6−チエノ[2,3−b]ピリジル基、2−チエノ[3,2−b]ピリジル基、3−チエノ[3,2−b]ピリジル基、5−チエノ[3,2−b]ピリジル基、6−チエノ[3,2−b]ピリジル基)、ピラゾロピリジル基(例えば2−ピラゾロピリジル基、3−ピラゾロピリジル基、5−ピラゾロピリジル基、6−ピラゾロピリジル基)、イミダゾピリジル基(例えば1−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、3−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、5−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、7−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、7−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基)、イミダゾピラジル基(例えば1−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、3−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、5−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、8−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、8−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基)、ピラゾロピリミジル基(例えば2−ピラゾロ[1,5−a] ピリミジル基、3−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、2−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基、3−ピラゾロ[1,5−c] ピリミジル基、4−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基)、トリアゾロピリミジル基(例えば3−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、3−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、4−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、2−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、7−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、2−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、7−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、8−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基)、チエノチエニル基(例えば2−チエノ[2,3−b]チエニル基、3−チエノ[2,3−b]チエニル基、2−チエノ[3,2−b]チエニル基、3−チエノ[3,2−b]チエニル基)、イミダゾチアゾリル基(例えば2−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、3−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、5−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、2−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基、3−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基、5−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基)等が挙げられる。
部分的に飽和された単環式芳香族複素環基及び芳香族複素環基が部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基としては、例えばマレイミド基、テトラヒドロベンゾフラニル基、テトラヒドロベンゾチエニル基、テトラヒドロベンゾピロリル基、テトラヒドロイソキノリル基、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾチエニル基、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル基、2,3−ジヒドロ−1H−インダゾリル基、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾトリアゾリル基、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾオキサゾリル基、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾチアゾリル基、ベンゾ[1,3]オキサチオリル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、2H−クロメニル基、クロマニル基、インドリニル基、イソインドリニル基等が挙げられる。
部分的に飽和された単環を有し、オキソ基で置換された縮合環式複素環基は、例えば2−オキソ−1,3−ジヒドロ−1H−インドリル環、3−オキソ−1,2−ジヒドロ−1H−インダゾリル環、2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾリル環、2−オキソ−3H−ベンゾチアゾリル環、2−オキソ−ベンゾ[1,3]オキサチオリル環、2−オキソ−ベンゾ[1,3]ジオキソリル環、2−オキソ−クロメニル環等が挙げられる。
「ビアリール基」とは、上記アリール基及びヘテロアリール基から選ばれる2つの基が結合した基であり、例えばビフェニル基、ピリジルフェニル基(例えば4−(ピリジン−3−イル)フェニル基)、フリルフェニル基(例えば3−(フラン−2−イル)フェニル基、4−(フラン−3−イル)フェニル基)、イミダゾリルフェニル基(例えばイミダゾール−1−イルフェニル基)ピリジルイミダゾール基(例えば4−(ピリジン−3−イル)イミダゾール基)、フェニルチアゾール基(例えば2−フェニルチアゾール基)等が挙げられる。
「アシル基」とは、カルボン酸から水酸基を除いた基であり、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基、シクロペンチルカルボニル基、ベンゾイル基、ニコチノイル基等が挙げられる。
「2価の脂肪族炭化水素基」とは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、又はシクロアルケニレン基を意味する。
「アルキレン基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキレン基であり、例えば−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH(CH3)−、−(CH2)3−、−CH(CH3)CH2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2−CH(CH3)−、−(CH2)3−CH(CH3)−、−CH(CH(CH32)−CH2−、−(CH2)2−CH(C25)−、−(CH2)6−、−(CH2)2−C(C25) 2−、−(CH2)3C(CH3)2CH2−、−(CH2)8−、−(CH2)3C(CH3)2(CH2) 3−、−(CH2)10−などが挙げられる。
「アルケニレン基」とは、鎖中に1個若しくは2個以上の二重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニレン基であり、例えば前記アルキレン基から隣り合った炭素原子の水素原子の2〜6個を除いてできる二重結合を有する2価基が挙げられる。
「アルキニレン基」とは、鎖中に1個若しくは2個以上の三重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキニレン基であり、例えば前記アルケニレン基の二重結合部分の炭素原子からさらに水素原子を除いてできる三重結合を有する2価基が挙げられる。
また、「2価の脂肪族炭化水素基」には、二重結合及び三重結合が混在することもできる。
「シクロアルキレン基」とは、シクロアルカンから任意の2個の水素原子を除いてできる2価基であり、例えば1,1−シクロプロピレン、1,2−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘプチレン基などが挙げられる。
「シクロアルケニレン基」とは、シクロアルケンから任意の2個の水素原子を除いてできる2価基であり、例えば3−シクロヘキセン−1,2−イレン基、2,5−シクロヘキサジエン−1,4−イレン基などが挙げられる。
「アリーレン基」とは、炭素原子数6〜18個の単環〜4環式の芳香族炭化水素から任意の2個の水素原子を除いてできる2価基であり、例えばベンゼン、ナフタレン、アズレン、フルオレン、フェナントレン、アントラセン、ピレンから任意の2個の水素原子を除いてできる2価基等が挙げられる。
「2価のヘテロ環基」とは、前記の「ヘテロ環基」からさらに任意の1個の水素原子を除いてできる2価基であり、例えばピラゾリジニル基、オキソラニル基、チオラニル基、アゼチジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリル基、イソキノリル基、チエニル基、ピロリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソキサゾリル基、インダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾオキサジアゾリル基、ベンゾチアジアゾリル基、インドリジニル基、チエノピリジル基から任意の1個の水素原子を除いてできる2価基等が挙げられる。
「2価の含窒素ヘテロ環基」とは、上記の「2価のヘテロ環基」のうち、その環に窒素原子を含有する基であり、単環式が好ましい。
「保護された水酸基」とは「水酸基の保護基」で保護された水酸基を意味する。
「保護されたアミノ基」とは「アミノ基の保護基」で保護されたアミノ基を意味する。
「保護されたオキシム基」とは「オキシム基の保護基」で保護されたオキシム基を意味する。
「水酸基の保護基」、「アミノ基の保護基」及び「オキシム基の保護基」とは、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、若しくはt−ブチルジメチルシリル基などのシリル系保護基、アセチル基若しくはベンゾイル基などのアシル系保護基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、若しくは2−クロロベンジル基などのエーテル系保護基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、若しくは1−エトキシエチル基などのアセタール系保護基、又はベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、若しくは((9−9H−フルオレニル)メトキシ)カルボニル基などの保護基などが挙げられる。
上記式(I)においてR2からR9についての好ましい範囲は下記のとおりである。R2からR9のいずれか1つが下記に説明する好ましいR2からR9に該当する化合物は好ましい化合物であり、さらに2以上の好ましいR2からR9を有する化合物はさらに好ましい化合物である。もっとも、本発明の範囲は下記の好ましい範囲に限定されることはない。
2が水素原子であることが好ましく、同時にR3が式(II)で示される基であることが好ましい。
2が水素原子であり、R3が式(II)で示される基である場合、R32が水素原子であり、かつR33が式−OCON(R20)−A331−X332−R331で示される基であることが好ましい。また、R32が水酸基であり、かつR33が式−CH2N(R20)−A334−X336−R332で示される基であることも好ましい。
この場合、A331がC2-6アルキレン基であり、X332が式−N(R25)−で示される基であり、A334がC2-6アルキレン基であり、X336が式−N(R25)−で示される基であることが好ましい。また、R331が「アリール基、及びヘテロ環基(該アリール基、ヘテロ環基は、A群から選ばれる1個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1個の基で置換されたC1-6アルキル基、A群から選ばれる1個の基で置換されてもよいアリール基、又はA群から選ばれる1個の基で置換されてもよいヘテロ環基であり、R332が「アリール基、及びヘテロ環基(該アリール基、ヘテロ環基は、A群から選ばれる1個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、A群から選ばれる1個の基で置換されてもよいアリール基、又はA群から選ばれる1個の基で置換されてもよいヘテロ環基であることが好ましい。
4が水素原子又はメチル基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
5が水素原子であることが好ましく、同時にR6が水酸基であることが好ましい。
また、R5及びR6が一緒になってオキソ基、又はオキシム基となることも好ましい。
7が水素原子であることが好ましい。
8及びR9がともにメチル基であることが好ましい。
上記式(I)で表される10a−アザライド化合物の塩は、酸付加塩又は塩基付加塩のいずれでもよい。酸付加塩としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、ステアリン酸、コハク酸、エチルコハク酸、ラクトビオン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ラウリル硫酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、システイン、N−アセチルシステイン、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ヨウ化水素酸、ニコチン酸、シュウ酸、ピクリン酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、アクリル酸ポリマー、カルボキシビニルポリマーなどの酸との塩を挙げることができ、塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などの無機塩基との塩、モルホリン、ピペリジンなどの有機アミン、アミノ酸との塩を挙げることができるが、これらに限定されることはない。これらのうち、生理学的に許容される塩が好ましい。
上記式(I)で表される本発明の10a−アザライド化合物又はその塩は、水和物又は任意の溶媒和物として存在する場合があるが、これらの水和物又は溶媒和物も本発明の範囲に包含される。また、上記式(I)で表される本発明の10a−アザライド化合物は複数の不斉炭素を有しているが、これらの不斉炭素は任意の立体配置であってもよい。これらの不斉炭素に基づく純粋な形態の光学異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体、任意の立体異性体の混合物、ラセミ体などはいずれも本発明の範囲に包含される。また、上記式(I)で表される本発明の10a−アザライド化合物は1以上の二重結合を有する場合があり、二重結合又は環構造に由来する幾何異性体も存在する場合がある。純粋な形態の任意の幾何異性体又は任意の幾何異性体の混合物も本発明の範囲に包含されることは言うまでもない。好ましい立体異性体の一つを下記に示すが、本発明の化合物は下記の特定の立体異性体に限定されることはない。下記の構造式において示す配置は絶対配置であり、その表記は通常の表記に従っている。
Figure 2009139181
本発明の化合物は、例えば以下の方法によって合成することができるが、本発明の化合物の製造方法はこれらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、いずれも刊行物に未記載の新規化合物であるが、刊行物に記載の公知の方法又はそれと類似した方法で製造することができる。刊行物としては、例えばオーガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ(Organic Functional Group Preparations),S.R.サンドラーら著、アカデミック・プレス・インコーポレイテッド(Academic Press Inc.) (New York and London) (1968)、シンセティック・オーガニック・ケミストリー(Synthetic Organic Chemistry),S.R.ワーグナーら著, (John Wiley) (1961)、コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations), R.C.ラロック著 (1989)、エンサイクロペディア・オブ・レージェンツ・フォー・オーガニック・シンセシス(Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis), L.A.パケットら著 (1995)、コンペンジアム・オブ・オーガニック・シンセティック・メソッド(Compendium of Organic Synthetic Methods)等があげられる。
以下の説明において、塩基とは特に示さない限り、例えば有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン若しくは4−ジメチルアミノピリジン等のアミン類、又はナトリウムメトキシド等の金属アルコキシド等)、又は無機塩基(例えば、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、又は水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウム等の金属水酸化物等)を意味するが、これらに限定されることはない。
溶媒とは特に示さない限り、例えば極性溶媒(例えば、水、メタノール等のアルコール系の溶媒等)、不活性溶媒(例えば、クロロホルム若しくは塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン若しくは1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素類、又はシクロヘキサン等の炭化水素類等)、又はこれらの混合溶媒を意味するが、これらに限定されることはない。
縮合剤とは特に示さない限り、例えば、クロロギ酸エステル(例えば、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル等)、酸クロリド(例えば、ピバロイルクロリド、オキザリルクロリド、若しくは2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリド等)、又は脱水縮合剤(例えば1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド試薬、カルボニルジイミダゾール、若しくは2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ化物塩等)等を意味するが、これらに限定されることはない。
<スキーム1>
Figure 2009139181

(式中、R10は水素原子又は水酸基を示し、その他式中の各記号は前記と同意義である。)
式(1)で示されるエリスロマイシン類縁体は、例えば、刊行物(例えば国際公開WO99/28332号、同WO02/096922号、米国特許第6420535号、国際公開WO01/077134号、同WO00/069875号、同WO05/030786号、同WO04/078770号等)に記載された方法によって合成することができるが、R5とR6が一緒になってオキソ基である化合物をヒドリド還元剤(例えば水素化ホウ素ナトリウム、リチウムトリエチルボロヒドリドが好ましい)などで還元した後に水酸基を一般的に用いられる官能基変換方法によって他のR5及びR6で定義される置換基に変換することによっても得ることができる。
式(2)で示される化合物は、式(1)で示される化合物(R5が保護された水酸基でありR6が水素原子である化合物が好ましい)を原料に用い刊行物(例えば国際公開WO03/014136号等)に記載された方法に準拠した方法によって、すなわち酸化剤(例えば四酢酸鉛、過ヨウ素酸塩等が挙げられ、この中でも四酢酸鉛が好ましい)を用い、溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)中で攪拌することにより得られる。反応温度は例えば、−20 ℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。なお(2)で示される化合物は反応系中から単離することなく次の反応に用いることが可能である。
式(3)で示される化合物は、式(2)で示される化合物を酸化剤 (例えば亜塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム等が挙げられ、この中でも亜塩素酸ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばクロロホルム、テトラヒドロフラン、t−ブチルアルコール及び水の混合溶媒が好ましい)中で攪拌することで得られる。反応温度は例えば、−20 ℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。
式(4)で示される化合物は、式(3)で示される化合物を有機塩基(例えばトリエチルアミン等のアミン類が好ましい)の存在下若しくは非存在下、縮合剤(例えばクロロギ酸エステル類が好ましい)と溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)中攪拌した後に、R10が水素原子の場合にはアンモニアを加えた後攪拌することによって、R10が水酸基の場合にはヒドロキシルアミンを加えた後攪拌することによって得られる。また、アンモニアはアンモニアガスの状態で加えることが好ましいが、溶媒(例えば水、アルコール、ジオキサン等)に溶解した状態で加えてもよい。ヒドロキシルアミンは、溶媒(例えば水、アルコール、ジオキサン等が挙げられ、この中でも水が好ましい)に溶解した状態で用いることができる。反応温度は例えば、−20 ℃から室温の範囲から選択され、この中でも−5℃から5℃が好ましい。
式(5)で示される化合物は、R10が水素原子である式(4)で示される化合物を、ヨ−ドベンゼンジアセテートやヨードベンゼンビストリフルオロアセテート等の存在下に、溶媒(例えば、酢酸エチル等)中で攪拌することで得られる。式(5)で示される化合物は、R10が水酸基である式(4)で示される化合物を、スルホニルクロリド(例えば、p−トルエンスルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリド等が挙げられ、この中でもp−トルエンスルホニルクロリドが好ましい)の存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中攪拌することによっても得られる。反応温度は例えば、−20 ℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。なお化合物(5)は反応系中から単離することなく次の反応に用いることが可能である。
式(6)で示される化合物は、式 (5)で示される化合物を金属水酸化物(例えば、水酸化リチウムや水酸化ナトリウム等が挙げられ、この中でも水酸化リチウムが好ましい)の水溶液中、又はその水溶液とメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、若しくはテトラヒドロフラン等との混合溶媒中で攪拌することで得られる。反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。
式(7)で示される化合物は、式(6)で示される化合物に、以下の式(11)で示されるエポキシドをルイス酸(例えばイッテルビウムトリフラート)の存在下、もしくは非存在下に、塩基(例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、若しくはピリジン等のアミン類が挙げられ、この中でもトリエチルアミンが好ましい)の存在下、もしくは非存在下に、不活性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、クロロホルム等が挙げられ、この中でもテトラヒドロフランが好ましい)中で加熱下反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から120℃の範囲から選択され、50℃から100℃の範囲が好ましい。本反応は常圧下でも実施可能であるが、封管中でも実施可能である。
式(11)で示されるエポキシドとは
Figure 2009139181
(式中X1は脱離基(例えばクロル基、ブロム基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等が挙げられ、この中でもクロル基が好ましい)で示される化合物である。
式(8)で示される化合物は、式(7)で示される化合物を原料として用いて、ホスフィン試薬(例えばトリフェニルホスフィン等)の存在下に、光延試薬(例えばジエチルアゾジカルボキシラート、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート、ジ−t−ブチルアゾジカルボキシラート等のアゾジカルボキシラート試薬が挙げられ、この中でもジ−t−ブチルアゾジカルボキシラート又はジイソプロピルアゾジカルボキシラートが好ましい)と不活性溶媒(例えばトルエン、テトラヒドロフラン、クロロホルム等が挙げられ、この中でもトルエンが好ましい)中で反応させることによって得られる。この場合、反応温度は、例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(9)で示される化合物は、式(8)で示される化合物を原料として用いて、塩基(例えばジイソプロピルエチルアミンが好ましい)の存在下に、無機塩(例えばヨウ化カリウムが好ましい)の存在下、もしくは非存在下に不活性溶媒(例えばジメチルホルムアミドが好ましい)中で反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から150℃の範囲から選択され、50℃から120℃の範囲が好ましい。本反応は常圧下でも実施可能であるが、封管中でも実施可能である。
式(10)で示される化合物は、式(7)で示される化合物を原料として用いて、ルイス酸(例えばイッテルビウムトリフラート)の存在下、もしくは非存在下に、塩基(例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、若しくはピリジン等のアミン類が挙げられる。)の存在下、もしくは非存在下に、不活性溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中で加熱下反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から120℃の範囲から選択され、50℃から100℃の範囲が好ましい。本反応は常圧下でも実施可能であるが、封管中でも実施可能である。
式(9)で示される化合物は、式(10)で示される化合物を有機塩基(例えばトリエチルアミン等のアミン類が好ましい)の存在下、縮合剤(例えば2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリドが好ましい)と溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中で反応させて得た反応溶液を塩基(例えば4−ジメチルアミノピリジンが好ましい)の不活性溶媒(例えばトルエン若しくはアセトニトリルが好ましい)溶液と反応させる方法、又は式(10)で示される化合物を酸無水物(例えば2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物が好ましい)と塩基(例えば4−ジメチルアミノピリジンが好ましい)の不活性溶媒(例えばジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、アセトニトリル等が挙げられ、この中でもジクロロメタン又はクロロホルムが好ましい)溶液と反応させる方法でも得られる。上記の反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
<スキーム2>
Figure 2009139181
(式中、R3’
式−X031−R031で示される基であり、
031、R031は前記と同意義である。
その他の式中の各記号は前記と同意義である。)
式(13)で示される化合物は式(12)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron, 1978年, 34巻, 1651ページ、Journal of American Chemical Society, 1972年, 94巻, 7586ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、スワン酸化、コーリー-キム酸化等によって酸化することで得られる。
031が式−O−である式(14)で示される化合物は、刊行物(例えば国際公開WO94/17088号等)に記載された方法に準拠した方法により、すなわち式(12)で示される化合物と対応するアルキルハライド等を塩基存在下に不活性溶媒中で反応させる方法で得られる。
031が式−OCO−である式(14)で示される化合物は、刊行物(米国特許第6191118号明細書、国際公開WO04/101584号、同WO05/030786号等)に記載された方法に準拠した方法により、すなわち式(12)で示される化合物を対応するカルボン酸及び縮合剤の存在下、又は、対応する酸無水物若しくは対応する酸クロリドと塩基存在下、もしくは非存在下に、不活性溶媒中で反応させる方法で得ることができる。反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択される。また、X031が式−OCON(R20)−である式(14)で示される化合物は、刊行物(米国特許第5523399号明細書)に記載の方法に準拠した方法、すなわち式(12)で示される化合物とカルボニルジイミダゾールを不活性溶媒中で反応させた後に対応するアミンを加える方法又はトリホスゲンを塩基存在下に、不活性溶媒中で反応させた後に、対応するアミンを加える方法、又は式(12)で示される化合物と対応するイソシアネートを不活性溶媒中で反応させる方法で得ることができる。上記の反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(9)で示される化合物のうちスキーム3中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム3で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム3>
Figure 2009139181
(式中、Y1は、
式−X051’−R051で示される基又は
式−X051’−A051−X052−R051で示される基であり、
ここで X051’は、
式−O−で示される基又は
式−OCON(R22)−で示される基であり、
051、X052、R051、R22は前記と同意義である。

2は、
式−X051''−R051で示される基又は
式−X051''−A051−X052−R051で示される基であり、
ここで X051''は、
式−N(R22)−で示される基又は
式−N(R22)CO−で示される基であり、
051、X052、R051、R22は前記と同意義である。

3は、
式−X053−R052で示される基又は
式−X053−A052−X054−R052で示される基であり、
053、A052、X054、R052は前記と同意義である。
その他式中の各記号は前記と同意義である。)
式(16)で示される化合物は式(15)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron, 1978年, 34巻, 1651ページ、Journal of American Chemical Society, 1972年, 94巻, 7586ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、スワン酸化、コーリー-キム酸化等によって酸化することで得られる。
式(17)で示される化合物は式(16)で示される化合物とヒドロキシルアミン塩酸塩等のヒドロキシルアミンの塩若しくはヒドロキシルアミンを塩基(例えばイミダゾールが好ましい)の存在下若しくは非存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(18)で示される化合物のうち、X051’が式−O−である化合物は、式(15)で示される化合物を原料として用い、対応するアルキルハライドをクラウンエーテル(例えば18−クラウン−6−エーテル等)の存在下、又は非存在下、塩基(例えば水酸化カリウムが好ましい)の存在下で、溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中で反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温が好ましい。
式(18)で示される化合物のうち、X051’が式−OCON(R22)−である化合物は、式(15)で示される化合物を原料として用い、カルボニルジイミダゾールを塩基(例えばピリジンが好ましい)の存在下で、室温から100℃の範囲で反応させて得られるイミダゾカルボニル体を経由して、塩基(例えばピリジンが好ましい)の存在下に対応するアミンと室温から50℃の範囲で反応させる方法、又は式(15)で示される化合物と対応するイソシアネートを塩基(例えば1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンが好ましい)の存在下、又は非存在下に、溶媒(例えばトルエン、ピリジン等が挙げられるが、ピリジンが好ましい)中で反応させる方法でも得られる。反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(20)で示される化合物は式(16)で示される化合物とアンモニウム塩(例えば酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム等が挙げられるが、酢酸アンモニウムが好ましい)存在下、還元剤(例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムが挙げられるが、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばメタノールが好ましい)中反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。又は式(16)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron Letters, 1971年, 2巻, 195ページ、Tetrahedron Letters, 1972年, 1巻, 29ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわちカルボニル基を極性溶媒中ヒドラジンと反応させてヒドラゾノ基にした後、亜硝酸ナトリウム等と反応させることによって、又は式(17)で示される化合物を原料として用い、塩化チタン等と反応させることによって得られたイミノ体をヒドリド還元剤などで還元することによっても得られる。
式(19)で示される化合物のうち、X053が式−O−である化合物は、式(17)で示される化合物を原料として用い、クラウンエーテル(例えば18−クラウン−6−エーテル等)の存在下、又は非存在下、刊行物(例えば欧州特許第284203号又は国際公開WO93/13116号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、対応するアルキルハライド等と塩基の存在下、又は非存在下に不活性溶媒中で反応させることで得られる。
式(19)で示される化合物のうち、X053が式−CO−である化合物は、式(17)で示される化合物を原料として用い、塩化チタン等と反応させることによって得られたイミノ体を対応する酸クロリド若しくは対応する酸無水物等と塩基の存在下、又は非存在下に不活性溶媒中で反応させることで得られる。
式(21)で示される化合物のうち、X051''が式−N(R22)CO−で示される化合物は、式(20)で示される化合物と対応する酸クロリド若しくは対応する酸無水物を塩基(例えばピリジン、トリエチルアミン等のアミン類、炭酸ナトリウム等が挙げられるが、炭酸ナトリウムが好ましい)の存在下、又は非存在下、溶媒(例えばエーテルと水との混合溶媒が好ましい)中で反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は0℃から室温の範囲が好ましい。
式(21)で示される化合物のうち、X051''が式−N(R22)−で示される化合物は、式(20)で示される化合物と対応するアルデヒド試薬をヒドリド還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、若しくはシアノ水素化ホウ素ナトリウム等)存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中で反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温が好ましい。
また、スキーム1の式(9)で示される化合物のうちスキーム4中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム4で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム4>
Figure 2009139181
(式(22)から(29)は式(I)のR又はRが式(II)である場合の4”位の変換を示したものであり、
式中、Y5は、
式−X331’−R331で示される基、
式−X331’−A331−X332−R331で示される基、
式−X331’−A331−X332−A332−X333−R331で示される基又は
式−X331’−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
ここで X331’は、
式−O−で示される基、
式−OCO−で示される基又は
式−OCON(R20)−で示される基又は
式−OCSN(R20)−で示される基であり、
331、X332、A332、X333、A333、X334、R331、R20は前記と同意義である。

6は、
式−X335’−R332で示される基、
式−X335’−A334−X336−R332で示される基又は
式−X335’−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
ここで、X335’
単結合、
式−CH2N(R20)−で示される基、
式−CH2O−で示される基又は
式−CH2S(O)p−で示される基であり、
334、X336、A335、X337、R332、R20、 pは前記と同意義である。

7は、
式−X331''−R331で示される基、
式−X331''−A331−X332−R331で示される基、
式−X331''−A331−X332−A332−X333−R331で示される基又は
式−X331''−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
ここで X331''は、
式−N(R20)−で示される基又は
式−N(R20)CO−で示される基であり、
331、X332、A332、X333、A333、X334、R331、R20は前記と同意義である。)
式(23)で示される化合物のうちX331’が式−OCO−である化合物は、式(22)で示される化合物を原料に用い、刊行物(例えば欧州特許第895999号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち縮合剤の存在下、対応するカルボン酸と反応することで得られる。
式(23)で示される化合物のうち、X331’が式−O−である化合物は、式(22)で示される化合物を原料として用い、対応するアルキルハライドをクラウンエーテル(例えば18−クラウン−6−エーテル等)の存在下、又は非存在下、塩基(例えば水酸化カリウムが好ましい)の存在下で、溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中で反応させることで得られる。
また、式(23)で示される化合物のうちX331’が式−OCON(R20)−である化合物は、式(22)で示される化合物を原料に用い、刊行物(例えば欧州特許第895999号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、イミダゾカルボニル体を経由して対応するアミンと反応させることで得られる。
式(23)で示される化合物のうちX331’が式−OCSN(R20)−で示される基である化合物は、式(22)で示される化合物とチオカルボニルジイミダゾールを塩基(例えば水素化ナトリウムが好ましい)の存在化、溶媒(例えばテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドとの混合溶媒が好ましい)中で反応させることで、イミダゾチオカルボニル体とし、さらに対応するアミンを溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)の存在下若しくは非存在下で反応させることで得られる。イミダゾチオカルボニル体を得る反応の反応温度は0℃から室温の範囲が好ましい。また対応するアミンとの反応の反応温度は、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(24)で示される化合物は、式(22)で示される化合物を原料に用いて、文献 (Tetrahedron, 1978年, 34巻, 1651ページ、Journal of American Chemical Society, 1972年, 94巻, 7586ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、スワン酸化、コーリー-キム酸化等によって酸化することで得られる。
式(25)で示される化合物のうち4''位の立体化学が(R)配置である化合物は、刊行物(例えば国際公開WO98/56801号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち式(24)で示される化合物を(CHS(O)X2、(ここでX2は例えばハロゲン、−BF若しくは−PFが挙げられるが、ヨウ素が好ましい)と有機塩基若しくは無機塩基存在下(例えば水素化ナトリウムが好ましい)、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、エーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いてもよい。)中で反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(25)で示される化合物のうち4''位の立体化学が(S)配置である化合物は、刊行物(例えば国際公開WO98/56801号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち式(24)で示される化合物を(CHSX3、(ここでX3は例えばハロゲン、−BF又は−PFが挙げられるが、−BFが好ましい)と有機塩基若しくは無機塩基存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、エーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いてもよい。)中で反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、−30℃から60℃の範囲から選択され、−30℃から室温の範囲が好ましい。
式(26)で示される化合物のうちX335’が式−CH2N(R20)−で示される化合物は、刊行物(例えば国際公開WO98/56801)に記載された方法に準拠した方法、すなわち式(25)で示される化合物を対応するアミン等とハロゲンイオンを含む塩(例えばヨウ化カリウム、塩化アンモニウム、ピリジン塩酸塩等)の存在下若しくは非存在下に、溶媒(例えば水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等が好ましい)の存在下若しくは非存在下で反応させることで得られる。また、式(26)で示される化合物のうちX335’が式−CH2O−で示される化合物又は式−CH2S−で示される化合物は、上記反応のアミン試薬の代わりに対応するアルコール試薬またはチオール試薬を用いることで得られる。得られるX335’が式−CH2S−のスルフィド化合物は酸化剤によって酸化することでスルホキシドまたはスルホンに変換できる。
式(27)で示される化合物は式(24)で示される化合物とヒドロキシルアミン塩酸塩等のヒドロキシルアミンの塩若しくはヒドロキシルアミンを塩基(例えばイミダゾールが好ましい)の存在下若しくは非存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(28)で示される化合物は式(24)で示される化合物とアンモニウム塩(例えば酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム等が挙げられるが、酢酸アンモニウムが好ましい)の存在下、還元剤(例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムが挙げられるが、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばメタノールが好ましい)中反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は室温から50℃の範囲が好ましい。
式(29)で示される化合物のうちX331''が式−N(R20)CO−で示される化合物は式(28)で示される化合物と対応する酸クロリド、若しくは対応する酸無水物等を塩基存在下、又は非存在下、不活性溶媒中で反応させることで得られる。また、X331''が式−N(R20)−で示される化合物は対応するアルデヒド試薬をヒドリド還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、若しくはシアノ水素化ホウ素ナトリウム等)の存在下に溶媒中攪拌することで得られる。上記の反応の反応温度は0℃から50℃の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(9)で示される化合物のうちスキーム5中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム5で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム5>
Figure 2009139181
(式(30)から(32)は式(I)のR又はRが式(II)である場合の4”位の変換を示したものであり、
式中Y8は、
式−X335''−R332で示される基、
式−X335''−A334−X336−R332で示される基又は
式−X335''−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
ここで、X335''
式−CH2N(R20)CO−で示される基、
式−CH2N(R20)CO2−で示される基又は
式−CH2N(R20)CON(R21)−で示される基であり、
334、X336、A335、X337、R332、R334、R20、R21は前記と同意義である。)
式(31)で示される化合物は式(30)で示される化合物と対応する酸クロリド、対応する酸無水物、対応するイソシアネート若しくは対応するクロロホルメート等を塩基存在下、又は非存在下、不活性溶媒中で反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。ここで式(31)で示される化合物のうちR20がA群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基である化合物は、式(30)で表される化合物のアミノ基を、モノアルキル化した後にアシル化することにより得られる。
式(32)で示される化合物は式(30)で示される化合物とトリホスゲンまたはチオカルボニルジイミダゾールと塩基(例えばピリジンが好ましい)の存在下または非存在下、不活性溶媒(例えばクロロホルム又はジクロロメタンが好ましい)中反応させることによって得ることができる。上記の反応の反応温度は室温が好ましい。
また、スキーム1の式(9)で示される化合物のうちスキーム6中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム6で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム6>
Figure 2009139181
(式(33)から(36)は式(I)のRの変換を示したものであり、
式中Y9
式−R041で示される基又は
式−A041−X042−R041で示される基であり、
041、X042、R041は前記と同意義である。)
式(34)で示される化合物は式(33)で示される化合物を刊行物(例えば国際公開WO97/42204号)に記載された方法に準拠した方法、四酸化オスミウムとモルホリンN−オキシド存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフランと水との混合溶媒)中で反応させることで得られる。
式(35)で示される化合物は式(34)で示される化合物を原料として用い、p−トルエンスルホニルクロリドと塩基(例えばトリエチルアミン及び4−ジメチルアミノピリジン)存在下に不活性溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)中で反応させることで得られるスルホネート体を、塩基(例えば炭酸カリウムが好ましい)の存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中でエポキシ化させることで得られる。上記の反応の反応温度は0℃から室温が好ましい。
式(36)で示される化合物は式(35)で示される化合物と対応するアミン試薬を過塩素酸塩若しくはアルカリ金属塩(例えば過塩素酸リチウム、ヨウ化カリウムが好ましい)の存在下、若しくは非存在下に極性溶媒(例えばエタノールが好ましい)中で反応させることで得られる。上記の反応の反応温度は、例えば室温から溶媒の沸点の範囲から選択され、50℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
本合成法の式(1)〜(36)で示される化合物中の水酸基、アミノ基、カルボキシル基、オキシム基は選択的に除去可能な当該分野において公知の保護基により保護されてもよく、所望の段階で脱保護することで、式(I)で表される10a−アザライド化合物、若しくは式(I)で表される10a−アザライド化合物を合成するための中間体を供給することができる。公知の保護基としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基等のシリル系保護基、若しくはアセチル基、ベンゾイル基等のアシル系保護基、若しくはベンジル基、p−メトキシベンジル基、2−クロロベンジル基等のエーテル系保護基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、若しくは1−エトキシエチル基などのアセタール系保護基、若しくはベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基等のカーボネート系保護基等があげられるが、その他にもProtective Groups in Organic Synthesis(第3版, 1999年, P.G.M. Wuts, T. Green 編)等に記載の保護基を用いることが可能である。また、本合成法の式(1)〜(36)で示される化合物の置換基は公知の方法により、相互に変換可能である。
上記各製造方法における中間体及び目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮の他、酢酸エチル、酢酸エチル−ヘキサン、イソプロピルアルコール、エタノール、含水エタノール、アセトン、含水アセトン等の溶媒を用いた再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離精製することができる。また、中間体においては、特に精製することなく、次の反応に供することも可能である。
上記の式(I)で表される10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質は新規なマクロライド系抗生物質として微生物感染症の予防及び/又は治療のための医薬として用いることができる。好ましくは、通常用いられる製剤用添加物の1種又は2種以上とともに上記の物質を含む医薬組成物を調製してヒトを含む哺乳類動物の微生物感染症の予防及び/又は治療のために投与することができる。投与経路は特に限定されず、経口投与又は非経口投与のいずれの投与経路を選択してもよい。経口投与に適する医薬組成物としては、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、又はシロップ剤などを例示することができ、非経口投与に適する医薬組成物としては、例えば、皮下注射、筋肉内注射、又は静脈内注射用の注射剤のほか点滴剤や坐剤などを例示することができるが、これらに限定されることはない。注射剤又は点滴剤は凍結乾燥形態の医薬組成物として調製することもできる。錠剤やカプセル剤などの固形製剤の製造のためには、通常用いられる賦形剤、安定化剤、結合剤、コーティング剤などを適宜用いることができ、注射剤又は点滴剤などの調製のためには、通常用いられる製剤用添加物、例えば賦形剤、pH調節剤、無痛化剤、安定化剤、溶解補助剤などを適宜用いることができるが、これらは当業者が適宜選択可能である。
本発明の医薬の適用対象である微生物感染症の種類は特に限定されないが、好ましくは細菌感染症、マイコプラズマ感染症、又はクラミジア感染症などを挙げることができる。細菌感染症としては、グラム陽性菌又はグラム陰性菌感染症を例示することができ、従来用いられているマクロライド系抗生物質に準じて使用することができるが、本発明の医薬は、特に従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったインフルエンザ菌又はエリスロマイシン耐性肺炎球菌などに対しても優れた抗菌活性を有するという特徴があり、極めて広い抗菌スペクトルを有しているので、感染症において起炎菌が特定されていない場合にも使用可能である。
例えば、本発明の医薬は、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属などの微生物により引き起こされる感染症の予防及び/又は治療に用いることができ、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染(慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎を含む)、気管支拡張症、尿道炎、子宮頸管炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱 百日咳、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症などに用いることができるが、これらに限定されることはない。
本発明の医薬の投与量は特に限定されず、感染症の種類、治療又は予防の目的、患者の年齢・体重など、あるいは感染症の重篤度などに応じて適宜選択可能である。例えば、経口投与の場合には一日量として100〜1,000 mgを一回又は数回に分けて投与することができる。また、他の抗菌剤又は抗生物質の1種又は2種以上と併用することも可能である。
以下、本発明を参考例、実施例、及び試験例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
Figure 2009139181
参考例1 式(A)でR=メチルの化合物の合成
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1990年, 43巻, 10号, 1334ページ)に記載の方法にて得られた (9S)-9-ジヒドロ-6-O-メチルエリスロマイシン A 84.5g(112.7mmol)、イミダゾール80.6g(1183mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド1000mlに溶解して0℃に冷却し、トリエチルシリルクロリド59.4g(394.4mmol)を滴下した。滴下後、室温にて16時間攪拌した後に、酢酸エチル500ml、ヘキサン500ml、蒸留水1000mlを加えて分液した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液300ml、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:1から5:1)で精製し、保護体107.9gを得た。
(2)上記(1)と同様の方法で得られた化合物200gをクロロホルム 400mlに溶解し、氷冷下、90%四酢酸鉛90.2gを加えて10分間攪拌した。さらに2-メチル-2-ブテン 51.3gのテトラヒドロフラン溶液 800ml、t -ブチルアルコール400ml、亜塩素酸ナトリウム 33.1gの水溶液 400mlを順次加えて室温にて18時間攪拌した。反応液に飽和重曹水 700mlを加えて攪拌後、酢酸エチル 1000mlを加えて分液した。有機層を飽和重曹水 500ml、飽和食塩水 500mlで順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。得られた濾液を減圧濃縮して10-カルボキシ体 218.9gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 218.9gのトルエン溶液 500mlを減圧濃縮して得られた残渣をクロロホルム 500mlに溶解し、トリエチルアミン 28.1mlを加えた。引き続き、氷冷下クロロギ酸イソブチル 25.0gを滴下してそのまま30分間攪拌した。引き続き、氷冷下50%ヒドロキシルアミン水溶液 12.1gを加えてそのまま1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液500mlを加えて分液し、有機層を飽和食塩水 500mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して10-ヒドロキサム酸体 219.9gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 219.9gのトルエン溶液 500mlを減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフラン 800mlに溶解し、トリエチルアミン 77.0ml、p-トルエンスルホニルクロリド 38.4gを順次加えて室温にて40分間攪拌後、さらに水酸化リチウム 38.4gの水溶液 260mlを加えて室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液 500mlを加えて中和後、反応液を減圧濃縮して得られた残渣にクロロホルム 1000mlを加えて分液した。有機層を飽和重曹水 500mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から15:1:0.1)にて精製して標記化合物 44.3gを得た。
MS(ESI) m/z= 993.8 [M+H]+
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.51 - 0.70 (m, 18 H) 0.84 - 1.00 (m, 30 H) 1.06 - 1.12 (m, 6 H) 1.13 - 1.17 (m, 7 H) 1.22 (d, J=6.50 Hz, 3 H) 1.24 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.30 (s, 3 H) 1.30 - 1.35 (m, 1 H) 1.42 (dd, J=14.72, 4.78 Hz, 1 H) 1.55 - 1.72 (m, 3 H) 2.15 - 2.19 (m, 1 H) 2.18 (s, 6 H) 2.31 - 2.38 (m, 1 H) 2.43 - 2.52 (m, 1 H) 2.52 - 2.60 (m, 1 H) 3.12 (dd, J=9.75, 7.07 Hz, 1 H) 3.18 (d, J=9.17 Hz, 1 H) 3.28 (s, 3 H) 3.29 (s, 3 H) 3.32 - 3.43 (m, 2 H) 3.51 - 3.60 (m, 1 H) 3.72 (d, J=7.65 Hz, 1 H) 3.83 - 3.88 (m, 1 H) 4.19 - 4.29 (m, 1 H) 4.43 (d, J=7.26 Hz, 1 H) 4.85 (d, J=4.59 Hz, 1 H)
参考例2 式(A)でR=水素原子の化合物の合成
(1)エリスロマイシン A 10.0g(13.6mmol)をメタノール30mlに溶解して0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム2.58g(68.1mmol)を加えて1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル150ml、蒸留水50ml、飽和食塩水150mlを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後に、濾液を0℃に冷却し、4規定塩酸酢酸エチル溶液3.5mlを酢酸エチル30mlで希釈した溶液を攪拌しながら滴下した。室温にて15時間攪拌後、析出した固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄した。得られた固体を酢酸エチル200mlに懸濁し、炭酸ナトリウム1.18gと蒸留水50mlを加えて攪拌、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。溶媒を減圧留去し、(9S)-9-ジヒドロエリスロマイシン A 7.45gを得た。
(2)上記(1)と同様の方法で得られた化合物1174.0gを原料として参考例1(1)と同様の方法にて(9S)-9,2’,4’’-O-トリス(トリエチルシリル)-9-ジヒドロエリスロマイシンA 574.8gを得た。
(3)上記(2)と同様の方法で得られた化合物200.0gを原料として参考例1(2)、(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物53.0gを得た。
MS(ESI)m/z=979.9[M+H]+
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.49-0.76 (m, 18H) 0.84-1.04 (m, 30H) 1.03-1.37 (m, 23H) 1.37-1.72 (m, 3H) 1.77-1.93 (m, 1H) 2.01-2.18 (m, 1H) 2.19 (s, 6H) 2.32 (d, J=15.23 Hz, 1 H) 2.38-2.56 (m, 2 H) 3.13-3.29 (m, 3H) 3.30 (s, 3H) 3.37-3.54 (m, 1H) 3.56 (d, J=6.84 Hz, 1 H) 3.62 (s, 1H) 3.64-3.80 (m, 1H) 4.13 (d, J=4.97 Hz, 1 H) 4.17-4.30 (m, 1 H) 4.60 (d, J=6.68 Hz, 1 H) 4.64 (d, J=4.35 Hz, 1 H)
参考例3 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン8.86gをクロロホルム100mlに溶解し、無水酢酸12.0g、4-ジメチルアミノピリジン14.3gを加え、70℃にて30分間攪拌した。放冷後、1規定塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液で反応液を順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してアセチル体11.23gを得た。
(2)水素化リチウムアルミニウム3.3gをテトラヒドロフラン200mlに懸濁し、加熱還流下、上記(1)で得られた化合物11.2gを15分間かけて加えた。加熱還流下3時間攪拌後、放冷し、蒸留水3.3ml、15%水酸化ナトリウム水溶液3.3ml、蒸留水3.3mlを順次加えて2時間攪拌した。反応液を濾過し、得られた濾物をさらにテトラヒドロフランで洗浄した後、濾液を減圧濃縮してN-エチル体10.86gを得た。
(3)文献(Tetrahedron Letters, 2001年, 42巻, 315ページ)に記載の方法にて得られたフタルイミドアセトアルデヒド125mgをクロロホルム20mlに溶解し、上記(2)で得られた化合物0.6g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム1.06gを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製してフタルイミド体0.93gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物0.93gをエタノール20mlに溶解し、ヒドラジン一水和物0.38mlを加え、加熱還流下3時間、室温にて18時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に1規定塩酸を加えて酸性とし、析出した固体を濾過した。濾液を炭酸カリウムで中和後、クロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物484mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.29 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.38 - 2.72 (m, 6 H) 3.82 (s, 3 H) 4.37 (q, J=7.03 Hz, 1 H) 6.83 - 6.97 (m, 2 H) 7.15 - 7.25 (m, 1 H) 7.36 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例4 N-エチル-N-[1-(2-エトキシフェニル)エチル]-エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2'-エトキシアセトフェノン 2.0gをメタノール 20mlに溶解し、酢酸アンモニウム 9.4gを加え、室温にて1時間攪拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム 536mgを加え、室温にて2.5日間攪拌した。反応液に飽和重曹水および5規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアミン体 1.46gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.45gを原料として、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体 2.51gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 500mgをクロロホルム15mlに溶解し、アセトアルデヒド 0.25ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 656mgを加え、室温にて4時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してN-エチル体 487mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物485mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物182mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.01 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.30 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.42 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 2.33 - 2.75 (m, 6 H) 3.94 - 4.12 (m, 2 H) 4.43 (q, J=6.89 Hz, 1 H) 6.78 - 6.97 (m, 2 H) 7.11 - 7.23 (m, 1 H) 7.35 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例5 N-エチル-N-[1-(3-シアノフェニル)エチル]-エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)3-アセチルベンゾニトリル 2.0gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体1.92gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 166.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 218.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.02 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.34 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.29 - 2.75 (m, 6 H) 3.90 (q, J=6.89 Hz, 1 H) 7.34 - 7.48 (m, 1 H) 7.48 - 7.57 (m, 1 H) 7.57 - 7.70 (m, 2 H)
参考例6 N-エチル-N-[1-(2-メトキシフェニル)プロピル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)刊行物(国際公開WO05/019184)に記載の方法にて得られた2'-メトキシプロピオフェノン 2.0gを原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体 1.78gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 390mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 255.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.1[M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.82 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.00 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.61 - 1.96 (m, 2 H) 2.19 - 2.44 (m, 2 H) 2.44 - 2.87 (m, 4 H) 3.80 (s, 3 H) 4.21 (dd, J=8.79, 6.59 Hz, 1 H) 6.81 - 7.01 (m, 2 H) 7.12 - 7.30 (m, 2 H)
参考例7 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,3-ジアミンの合成
(1)参考例3(2)で得られた化合物1.0gをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド1.65g、炭酸カリウム0.85gを加え、100℃にて2.5時間攪拌した。反応液に蒸留水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=100:1から20:1)にて精製してフタルイミド体1.58gを得た。
(2)上記(1)と同様の方法にて得られた化合物1.73gを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物0.99gを得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.01 (t, J = 7.07 Hz, 3 H) 1.28 (d, J = 6.68Hz, 3 H) 1.49 - 1.61 (m, 2 H) 2.42 - 2.74 (m, 6 H) 3.81 (s, 3 H) 4.32 (q, J = 6.84 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J = 8.24, 1.09 Hz, 1 H) 6.89 - 6.98 (m, 1 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 7.40 (dd, J = 7.62, 1.71 Hz, 1 H)
参考例8 N-イソプロピル-N-(2-メトキシベンジル)エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-メトキシベンズアルデヒド 2.5g、イソプロピルアミン 1.65mlをトルエン 5mlに溶解し、無水硫酸ナトリウム 5gを加え、室温にて41時間攪拌した。反応液をセライト濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール25mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム 700mgを加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、濃塩酸8mlを加えて酢酸エチルで2回洗浄した後、水層を炭酸カリウムでアルカリ性とし、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して粗生成物 3.19gを得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物 550 mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 470mgを得た。
MS(ESI) m/z= 180 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (d, J=6.3 Hz, 6 H) 2.79 (m, 1 H) 3.78 (s, 2 H) 3.84 (s, 3 H) 6.86 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 6.91 (t, J=7.3 Hz, 1 H) 7.20 - 7.26 (m, 2 H)
参考例9 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]ブタン-1,4-ジアミンの合成
参考例3(2)で得られた化合物 1.0g、N-(4-ブロモブチル)フタルイミド 1.73gを原料として、参考例7(1)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 0.98gを得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.99 (t, J=7.07 Hz, 3 H) 1.28 (d, J=6.68 Hz, 3 H) 1.30 - 1.58 (m, 4 H) 2.35 - 2.72 (m, 6 H) 3.81 (s, 3 H) 4.30 (q, J=6.74 Hz, 1 H) 6.85 (dd, J=8.24, 1.09 Hz, 1 H) 6.90 - 6.97 (m, 1 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.42 (dd, J=7.69, 1.79 Hz, 1 H)
参考例10 (2S)-N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニル-(L)-アラニン 422mg、ヒドロキシベンゾトリアゾール301mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド 460mgをジメチルホルムアミド3mlに溶解し、室温にて10分間攪拌後、参考例3(2)で得られた化合物200mgのジメチルホルムアミド溶液3mlを加え、室温にて23.5時間攪拌した。反応液を濾過した。濾液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:1から5:1)にて精製してアミド体352mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 351mgを塩化メチレン703μlに溶解し、アニソール351μl、トリフルオロ酢酸 1.05mlを加え、室温にて 2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に1規定塩酸 100μl、酢酸エチル、蒸留水を加えて分液した。水層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性とした後に、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して脱保護体 262mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物262mgを原料として、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物92.1mgを得た。
MS(FAB) m/z = 237 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.96 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.00 (d, J=6.35 Hz, 3 H) 1.26 (d, J=7.08 Hz, 3 H) 2.16 (dd, J=12.7, 9.77 Hz, 1 H) 2.40 (dd, J=12.9, 3.91 Hz, 1 H) 2.51 (q, J=7.08 Hz, 2 H) 2.91 - 3.01 (m, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 4.36 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 6.93 (dt, J=7.57, 1.22 Hz, 1 H) 7.18 - 7.25 (m, 1 H) 7.32 (dd, J=7.57, 1.71 Hz, 1 H)
参考例11 (2R)-N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
N-t-ブトキシカルボニル-(D)-アラニン 422mg、参考例3(2)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例10(1)、(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 66.6mgを得た。
MS(FAB) m/z = 237 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.95 (d, J=6.35 Hz, 3 H) 0.97 (t, J=7.33 Hz, 3 H) 1.32 (d, J=7.08 Hz, 3 H) 2.15 (dd, J=12.9, 9.77 Hz, 1 H) 2.30 (dd, J=12.9, 3.42 Hz, 1 H) 2.33 - 2.44 (m, 1 H) 2.56 - 2.68 (m, 1 H) 2.89 - 3.01 (m, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 4.41 (q, J=7.08 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 6.93 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.33 (dd, J=7.57, 1.71 Hz, 1 H)
参考例12 N-エチル-N-[(1R)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献 (Tetrahedron Asym. 1996年, 7巻, 1539ページ)に記載の方法にて得られた (1R)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミン1.11gを原料として、参考例3(1)、(2)と同様の方法にてN-エチル体 1.31gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 660mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 409mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223 [M+H]+
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (t, J=7.0 Hz, 3H) 1.29 (d, J=6.9 Hz, 3H) 2.42 - 2.65 (m, 4H) 2.67 (t, J=6.1 Hz,3 H) 3.82 (s, 3H) 4.37 (q, J=6.9Hz, 1H) 6.84 - 6.95 (m, 2H) 7.18 - 7.23 (m, 1H) 7.36 (dd, J=7.5, 1.7Hz, 1H)
参考例13 2-アミノ-N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アセトアミドの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニルグリシン 440mgをジメチルホルムアミド 5mlに溶解し、ヒドロキシベンゾトリアゾール 339mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド 518mgを加え、室温にて10分間攪拌した。反応液に参考例3(2)で得られた化合物 300mgのジメチルホルムアミド溶液 4mlを加え、室温にて一晩攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて濾過し、濾液を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製してアミド体 465 mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物161mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 97mgを得た。
MS(FAB) m/z 237 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 0.73 and 0.82 (each t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.48 - 1.57 (m, 3 H) 1.74 (m, 2 H) 3.01 - 3.35 (m,2 H) 3.42 and 3.57 (each d, J=16.6 Hz, 1 H) 3.46 (d, J=16.6 Hz, 0.25 H) 3.77 - 3.86 (m, 3.75 H) 5.18 and 5.92 (each q, J=7.1 Hz, 1 H) 6.82 - 6.90 (m, 1 H) 6.94 - 7.02 (m, 1 H) 7.25 - 7.39 (m, 2 H)
参考例14 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例13(1)で得られた化合物 304mgを原料として、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 124mgを得た。
MS(FAB) m/z 237 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 0.96 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.29 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.92 (br, 1H) 2.36 (s, 3 H) 2.42 - 2.66 (m, 6 H) 3.81 (s, 3 H) 4.36 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 6.85 (dd, J=8.2, 1.0 Hz, 1 H) 6.92 (ddd, J=7.6, 7.3, 1.0 Hz, 1H) 7.19 (ddd, J=8.2, 7.3, 1.7 Hz, 1H) 7.35 (dd, J=7.6, 1.7 Hz, 1 H)
参考例15 N-エチル-N-[(1S)-1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル]-エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,2004年,47巻,2887ページ)に記載の方法にて得られた(S)-1-(3-ヒドロキシフェニル)エチルアミン 1.0gを原料として、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体 1.82gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 800mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物166.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.0[M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.03 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.31 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.37 - 2.76 (m, 6 H) 3.64 - 3.80 (m, 1 H) 6.60 - 6.72 (m, 1 H) 6.74 - 6.91 (m, 2 H) 7.08 - 7.20 (m, 1 H)
参考例16 N-エチル-N-[1-(1H-インドール-4-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
文献(Journal of Heterocyclic Chemistry, 1983年, 20巻, 1393ページ)に記載の方法にて得られた4-アセチルインドール 2.0gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 110mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.10 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.45 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.42 - 2.84 (m, 6 H) 4.33 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.74 - 6.85 (m, 1 H) 7.01 - 7.33 (m, 4 H) 8.23 (br s., 1 H)
参考例17 N-エチル-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-メトキシベンゾニトリル 6gをジエチルエーテル 140mlに溶解し、3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液 45mlを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液にチタンテトライソプロポキシド 13.1mlを加え、加熱還流下4時間攪拌した。反応液に10%水酸化ナトリウム水溶液160mlと酢酸エチル 160mlを加え、室温にて1時間撹拌した。反応液をセライト濾過後、濾液を分液した。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してジメチルアミン体 2.76gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物480mgを原料として、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体 557mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物433mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 325mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.94 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.46 (s, 6 H) 2.46 - 2.66 (m, 4 H) 2.75 - 2.80 (m, 1 H) 3.26 - 3.31 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 6.82 - 6.92 (m, 2 H) 7.13 - 7.21 (m, 1 H) 7.37 - 7.42 (m, 1 H)
参考例18 N-エチル-N-[1-(2-エチルフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
文献(Organic Letters, 2004年, 6巻, 4395ページ)に記載の方法にて得られた2’-エチルアセトフェノン 1.71gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 454mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97-1.03 (m, 3 H) 1.18-1.24 (m, 3 H) 1.28 - 1.33 (m, 3 H) 2.34 - 2.86 (m, 7 H) 3.11 - 3.25 (m, 1 H) 4.03 - 4.11 (m, 1 H) 7.10 - 7.18 (m, 3 H) 7.38 - 7.47 (m, 1 H)
参考例19 N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン 1.0gを原料として、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体 792.8mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 390mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 295.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 195.0[M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.37 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.44 - 2.60 (m, 2 H) 2.71 - 2.86 (m, 2 H) 3.84 (s, 3 H) 4.13 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.92 (br s., 2 H) 7.14 - 7.36 (m, 2 H)
参考例20 N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例19(1)で得られた化合物 400mgをクロロホルム 10mlに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液 1.0gとトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 314mgを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してメチル体 443.9mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 440mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 285.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.0[M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.30 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.19 (s, 3 H) 2.26 - 2.61 (m, 2 H) 2.63 - 2.84 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 4.16 (q, J=7.03 Hz, 1 H) 6.78 - 7.02 (m, 2 H) 7.11 - 7.29 (m, 1 H) 7.36 (dd, J=7.69, 1.98 Hz, 1 H)
参考例21 N-エチル-N-[1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2−メトキシニコチン酸 3.0g をクロロホルム 100mlに溶解し、氷冷下、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩 3.82g、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 7.51g、トリエチルアミン 27.3mlを加え、そのまま6時間攪拌した。室温にて4−ジメチルアミノピリジン 0.1gを加え、終夜攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=50:1)にて精製してアミド体1.0gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 600mgをテトラヒドロフラン 30mlに溶解し、氷冷下、3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液 1.1mlを加え、そのまま1.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=100:1)にて精製してケトン体540mgを得た。
(3) 上記(2)で得られた化合物 540mgを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体572mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 118mgを得た。
MS(ESI) m/z= 224.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.28 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 2.44 - 2.77 (m, 6 H) 3.95 (s, 3 H) 4.23 (q, J=6.88 Hz, 1 H) 6.87 (dd, J=7.34, 4.58 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=7.11, 2.06 Hz, 1 H) 8.05 (dd, J=5.04, 1.83 Hz, 1 H)
参考例22 N-エチル-N-[1-(3-メトキシピリジン-2-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献(Synthesis, 1982年, 3巻, 235ページ)に記載の方法にて得られた1-(3-メトキシピリジン-2-イル)エタノール 1.0 gをジエチルエーテル30mlに溶解し、二酸化マンガン 2.27gを加え、室温にて8時間攪拌した。反応液をセライト濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=100:1)にて精製してケトン体580mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 580mgを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 66mgを得た。
MS(ESI) m/z= 224.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 2.48 - 2.71 (m, 6 H) 3.84 (s, 3 H) 4.53 (q, J=6.88 Hz, 1 H) 7.12 - 7.14 (m, 2 H) 8.17 (dd, J=3.90, 2.06 Hz, 1 H)
参考例23 N-[1-(2-ブロモフェニル)エチル]-N-エチルエタン-1,2-ジアミンの合成
文献 (Tetrahedron Letters, 2007年, 48巻, 4589ページ)に記載の方法にて得られた1-(2-ブロモフェニル)エタンアミン5.4gを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 1.78gを得た。
MS(ESI) m/z= 271.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.01 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.30 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.37 - 2.74 (m, 6 H) 4.26 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.02 - 7.12 (m, 1 H) 7.22 - 7.33 (m, 1 H) 7.45 - 7.57 (m, 2 H)
参考例24 N-[1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例21(3)で得られた化合物160mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 56mgを得た。
MS(ESI) m/z= 196.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.46 - 2.51 (m, 1 H) 2.53 - 2.58 (m, 1 H) 2.76 - 2.80 (m, 2 H) 3.96 (s, 3 H) 4.00 (q, J=6.88 Hz, 1 H) 6.88 (dd, J=6.88, 5.04 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=7.34, 1.83 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=5.04, 1.83 Hz, 1 H)
参考例25 2-(8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-イル)エタンアミンの合成
文献(Tetrahedron Letters, 1991年, 32巻, 1965ページ)に記載の方法にて得られた8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン 330mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 386mgを得た。
MS(ESI) m/z= 207.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.44 (br s., 2 H) 2.62 (t, J=5.96 Hz, 2 H) 2.70 (t, J=5.73 Hz, 2 H) 2.85 - 2.92 (m, 4 H) 3.57 (s, 2 H) 3.80 (s, 3 H) 6.65 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.72 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 7.10 (t, J=8.02 Hz, 1 H)
参考例26 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例17(2)で得られた化合物62.2mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 34.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (s, 6 H) 2.24 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 2.70 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 6.86 - 6.94 (m, 2 H) 7.19 - 7.25 (m, 2 H)
参考例27 5-[N-(2-アミノエチル)-N-エチルアミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オールの合成
5-ヒドロキシ-1-テトラロン 1.0gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 119mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.52 - 1.65 (m, 2 H) 1.94 - 2.05 (m, 2 H) 2.41 - 2.60 (m, 5 H) 2.66 (dt, J=12.84, 4.81 Hz, 1 H) 2.73 (dd, J=16.74, 3.90 Hz, 1 H) 2.76 - 2.82 (m, 1 H) 3.92 (dd, J=9.86, 4.81 Hz, 1 H) 6.52 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 6.98 (t, J=7.79 Hz, 1 H) 7.23 - 7.27 (m, 1 H)
参考例28 N-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-4-イル)-N-エチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4-クロマノン 2.0gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体 2.25gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.09gを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 557mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.43 (br s., 2 H) 1.95 - 2.05 (m, 2 H) 2.38 - 2.46 (m, 1 H) 2.51 - 2.59 (m, 3 H) 2.68 (dt, J=12.61, 5.16 Hz, 1 H) 2.74 - 2.82 (m, 1 H) 4.03 - 4.13 (m, 2 H) 4.34 (dt, J=11.12, 4.07 Hz, 1 H) 6.76 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.88 (t, J=8.02 Hz, 1 H) 7.10 (t, J=7.11 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例29 N-エチル-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
1,2,3,4-テトラヒドロ-1-ナフチルアミン 1.0 gを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 921mgを得た。
MS(ESI) m/z= 219.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.55 (br s., 2 H) 1.56 - 1.70 (m, 2 H) 1.93 - 2.05 (m, 2 H) 2.39 - 2.47 (m, 1 H) 2.47 - 2.55 (m, 2 H) 2.55 - 2.61 (m, 1 H) 2.63 - 2.68 (m, 1 H) 2.68 - 2.74 (m, 1 H) 2.73 - 2.81 (m, 2 H) 3.95 (dd, J=9.86, 5.27 Hz, 1 H) 7.03 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 7.10 (t, J=7.11 Hz, 1 H) 7.12 - 7.16 (m, 1 H) 7.70 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例30 N-[1-(2-エトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例4(2)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 204.4mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 - 1.49 (m, 6 H) 2.46 - 2.59 (m, 2 H) 2.72 - 2.83 (m, 2 H) 3.97 - 4.15 (m, 3 H) 6.79 - 6.99 (m, 2 H) 7.12 - 7.33 (m, 2 H)
参考例31 N-エチル-N-(1H-インドール-3-イルメチル)エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)インドール-3-カルボキシアルデヒド 500mgをクロロホルム 10mlに溶解し、N-(2-アミノエチル)カルバミン酸t-ブチル 0.6ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 876mgを加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン 2mlを加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアルキル体 580mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 300mgを原料として、参考例4(3)と同様の方法にてN-エチル体 147.2mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 145mgをメタノール2mlに溶解し、5〜10%塩酸メタノール溶液 5mlを加え、室温にて3日間攪拌した。反応液に飽和重曹水と5規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して標記化合物 64.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 218.1[M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CD3OD) δ(ppm) : 1.12 (t, J=7.34 Hz, 3 H) 2.48 - 2.74 (m, 6 H) 3.78 (s, 2 H) 6.96 - 7.01 (m, 1 H) 7.03 - 7.09 (m, 1 H) 7.15 (s, 1 H) 7.31 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 7.88 (s, 1 H)
参考例32 N-[1-(2-メチル-3-ヒドロキシフェニル)エチル]-エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)3-メトキシ-2-メチル安息香酸 2.0gを原料として、参考例21(1)、(2)と同様の方法にてメチルケトン体887.3mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 840mgを塩化メチレン10mlに溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素塩化メチレン溶液 5.6mlをゆっくりと滴下し、そのまま2時間攪拌した。反応液にメタノールを白煙が出なくなるまで滴下した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)にて精製してヒドロキシ体 96.5mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 90mgをメタノール1mlに溶解し、エチレンジアミン 0.32mlを加え、室温にて終夜、50℃にて2時間攪拌した。反応液に室温にて水素化ホウ素ナトリウム 22.7mgを加え、そのまま3時間攪拌した。反応液に2規定塩酸を加え、クロロホルムで洗浄後、水層を5規定水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して標記化合物 21.1mgを得た。
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.31 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 2.48 - 2.54 (m, 1 H) 2.56 - 2.62 (m, 1 H) 2.74 - 2.79 (m, 2 H) 4.06 (q, J=6.42 Hz, 1 H) 6.64 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 6.99 - 7.03 (m, 1 H) 7.03 - 7.08 (m, 1 H)
参考例33 N-エチル-N-[1-(1H-インドール-5-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)インドール-5-カルボン酸 2.0gをテトラヒドロフラン 20mlに溶解し、氷冷下、1.09Mメチルリチウムジエチルエーテル溶液 39.8mlをゆっくりと滴下し、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、クロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮してメチルケトン体 1.35gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体 305mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 72.5mgを得た。
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.04 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.41 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.38 - 2.73 (m, 6 H) 3.98 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.48 - 6.56 (m, 1 H) 7.14 - 7.25 (m, 1 H) 7.24 - 7.38 (m, 2 H) 7.56 (s, 1 H) 8.07 - 8.22 (m, 1 H)
参考例34 N-[1-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4-アセチルインドール 2.0gをジメチルホルムアミド 50mlに溶解し、水素化ナトリウム 451mg、ヨウ化メチルを 1.17ml加え、室温にて18時間攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた粗生成物を原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体 1.03gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 66mgを得た。
MS(ESI) m/z= 218.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.45 - 2.82 (m, 4 H) 3.78 (s, 3 H) 4.14 - 4.32 (m, 1 H) 6.62 (d, J=3.08 Hz, 1 H) 6.99 - 7.26 (m, 4 H)
参考例35 N-[1-(2-メトキシフェニル)プロピル]エタン-1,2-ジアミンの合成
2’-メトキシプロピオフェノン 200mgを原料として、参考例32(3)と同様の方法にて標記化合物 91mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.83 (t, 3 H) 1.61 - 1.85 (m, 2 H) 2.42 - 2.56 (m, 2 H) 2.67 - 2.80 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 3.88 (t, J=6.81 Hz, 1 H) 6.81 - 7.00 (m, 2 H) 7.14 - 7.29 (m, 2 H)
参考例36 2-(4-メトキシ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)エタンアミンの合成
(1)2,3-ジメチルアニソール 1.0gを四塩化炭素 10mlに溶解し、N-ブロモコハク酸イミド 2.63g、アゾビスイソブチロニトリル 121mgを加え、加熱還流下6時間攪拌した。反応液を濾過し、得られた濾液を減圧濃縮してジブロモ体 2.27gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 144mgをクロロホルム1.5mlに溶解し、エチレンジアミン 294mg、10%水酸化ナトリウム水溶液1.5mlを加え、室温にて6時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物 80.3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 193.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (br s., 2 H) 2.79 - 2.83 (m, 2 H) 2.85 - 2.89 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 3.95 (d, J=13.75 Hz, 4 H) 6.70 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.81 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 7.17 (t, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例37 N-エチル-N-[1-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例34(1)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 30mgを得た。
MS(ESI) m/z= 246.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.44 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.42 - 2.83 (m, 6 H) 3.77 (s, 3 H) 4.30 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.67 - 6.75 (m, 1 H) 6.99 - 7.26 (m, 4 H)
参考例38 N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-クロロ-3-シアノピリジン 10.0gをメタノール 200mlに溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液を27.8g加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を濾過後、減圧濃縮して析出した結晶を濾取してメトキシ体4.15gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 4.15gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチル体 350mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 350mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 301mgを得た。
MS(ESI) m/z= 210.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.48 (s, 6 H) 2.19 - 2.28 (m, 2 H) 2.67 - 2.76 (m, 2 H) 4.00 (s, 3 H) 6.80 - 6.90 (m, 1 H) 7.45 - 7.57 (m, 1 H) 8.01 - 8.07 (m, 1 H)
参考例39 N-[(1R)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献 (Journal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 1367ページ)に記載の方法にて得られた 2-メトキシニコチンアルデヒド3.0g、(R)-2-アミノ-2-フェニルエタノール 3.0gを原料として、文献 (Helvetica Chimica Acta, 2004年, 87巻, 561ページ) に記載の方法にてアミン体253mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 253mgを原料として、参考例3(3)と同様の方法にてフタルイミド体227mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 38mgを得た。
MS(ESI) m/z= 196.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 2.40 - 2.63 (m, 2 H) 2.71 - 2.84 (m, 2 H) 3.91 - 4.08 (m, 4 H) 6.87 (dd, J=7.25, 5.05 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H) 8.01 - 8.09 (m, 1 H)
参考例40 N-[(1S)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献 (Journal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 1367ページ)に記載の方法にて得られた 2-メトキシニコチンアルデヒド2.4g、(S)-2-アミノ-2-フェニルエタノール2.4gを原料として、文献 (Helvetica Chimica Acta, 2004年, 87巻, 561ページ) に記載の方法と同様の方法にてアミン体198mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 39mgを得た。
MS(ESI) m/z= 196.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.40 - 2.62 (m, 2 H) 2.70 - 2.82 (m, 2 H) 3.92 - 4.07 (m, 4 H) 6.87 (dd, J=7.25, 5.05 Hz, 1 H) 7.56 - 7.66 (m, 1 H) 7.94 - 8.14 (m, 1 H)
参考例41 N-エチル-N-[1-(2-メトキシフェニル)シクロプロピル]エタン-1,2-ジアミンの合成
文献(Journal of Organic Chemistry, 2003年, 68巻, 7133ページ)に記載の方法にて得られた1-(2-メトキシフェニル)-シクロプロピルアミン 347mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 40mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.75 - 0.89 (m, 2 H) 0.90 - 1.00 (m, 2 H) 1.00 - 1.11 (m, 3 H) 2.50 - 2.65 (m, 4 H) 2.73 - 2.84 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 6.83 - 6.95 (m, 2 H) 7.17 - 7.33 (m, 2 H)
参考例42 N-[2-(ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)3-シアノピリジン 5.0gを原料として、参考例17(1)、参考例3(3)と同様の方法にて、フタルイミド体 4.47gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 2.0gを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 533.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 180.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.49 (s, 6 H) 2.39 (t, J=5.27 Hz, 2 H) 2.75 (m, 2 H) 7.19 - 7.31 (m, 1 H) 7.73 - 7.84 (m, 1 H) 8.47 (dd, J=4.83, 1.32 Hz, 1 H) 8.69 - 8.75 (m, 1 H)
参考例43 N-[1-(キノリン-5-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)キノリン-5-カルボキシアルデヒド 550mgをテトラヒドロフラン 15mlに溶解し、氷冷下、3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液 1.75mlを滴下し、そのまま1.5時間攪拌した。さらに3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液 0.8mlを滴下し、1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を減圧濃縮してアルコール体 791.4mgを得た。
(2)上記(1)と同様の方法で得られた化合物 935mgをテトラヒドロフラン 5mlに溶解し、二酸化マンガン 2.35gを加え、室温にて4.5日間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1)にて精製してメチルケトン体 329mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例32(3)と同様の方法にて標記化合物 48.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 216.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.51 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.33 - 2.85 (m, 4 H) 4.57 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J=8.79, 3.96 Hz, 1 H) 7.66 - 7.72 (m, 2 H) 7.96 - 8.05 (m, 1 H) 8.61 - 8.73 (m, 1 H) 8.92 (dd, J=3.96, 1.76 Hz, 1 H)
参考例44 N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献 (Synthetic Communications, 1993年, 2443ページ) に記載の方法にて得られた(2-ヒドロキシエチル)メチルカルバミン酸 t-ブチル1.0gをクロロホルム5mlに溶解し、氷冷下、Dess-Martin試薬 2.54gを加えた。室温にて1.5時間攪拌後、反応液に飽和重曹水と飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて30分間攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してアルデヒド体1.21gを得た。
(2)参考例38(2)で得られた化合物 50mg、上記(1)で得られた化合物 46.9mgをクロロホルム 3mlに溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 76.5mgを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール =15:1から10:1)にて精製してアルキル体53.8mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 51mgを原料として、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 29.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 224.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (s, 6 H) 2.25 - 2.35 (m, 2 H) 2.37 (s, 3 H) 2.57 - 2.68 (m, 2 H) 3.99 (s, 3 H) 6.86 (dd, J=7.47, 4.83 Hz, 1 H) 7.52 (dd, J=7.25, 1.98 Hz, 1 H) 8.05 (dd, J=4.83, 1.76 Hz, 1 H)
参考例45 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物 100mg、参考例44(1)で得られた化合物 94.3mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にてアルキル体 114.8mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 55mgを原料として、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 35.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (s, 6 H) 2.24 - 2.35 (m, 2 H) 2.35 (s, 3 H) 2.53 - 2.64 (m, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 6.83 - 6.96 (m, 2 H) 7.16 - 7.26 (m, 2 H)
参考例46 N-エチル-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例45(1)で得られた化合物 55mgを原料として、参考例4(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 36.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 251.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.90 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.47 (s, 6 H) 2.33 - 2.73 (m, 6 H) 2.37 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 6.82 - 6.93 (m, 2 H) 7.14 - 7.21 (m, 1 H) 7.38 (dd, J=8.13, 1.98 Hz, 1 H)
参考例47 N-{1-[2-(1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]エチル}エタン-1,2-ジアミンの合成
文献 (Journal of the Chemical Society(C), 1970年, 85ページ)に記載の方法にて得られた1-(2-(1H-イミダゾール-1-イル)フェニル)エタノン 380mgを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 52mgを得た。
MS(ESI) m/z= 231.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.29 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.30 - 2.37 (m, 1 H) 2.42 - 2.47 (m, 1 H) 2.65 - 2.73 (m, 2 H) 3.59 (q, J=6.42 Hz, 1 H) 7.05 - 7.07 (m, 1 H) 7.19 - 7.23 (m, 2 H) 7.30 - 7.34 (m, 1 H) 7.49 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.58 (s, 1 H) 7.66 - 7.69 (m, 1 H)
参考例48 N-[2-(2-エトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)エタノール 300mlにナトリウム 3.32gを溶解し、2-クロロ-3-シアノピリジン10.0g加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を濾過後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製してエトキシ体 8.70gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 5.63gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチル体 123mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 116mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 67mgを得た。
MS(ESI) m/z= 224.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.50 (s, 6 H) 2.17 - 2.31 (m, 2 H) 2.72 (t, J=6.15 Hz, 2 H) 4.44 (q, J=7.03 Hz, 2 H) 6.78 - 6.91 (m, 1 H) 7.46 - 7.58 (m, 1 H) 7.96 - 8.07 (m, 1 H)
参考例49 N-[2-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4-シアノインドール 3.0gをジメチルホルムアミド 30mlに溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム 761mgとヨウ化メチルを 1.97ml加え、そのまま30分間攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた粗生成物を原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチル体 70mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 70mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 35mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.65 (s, 6 H) 2.29 - 2.38 (m, 2 H) 2.63 - 2.72 (m, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 6.86 - 6.91 (m, 1 H) 7.01 - 7.08 (m, 2 H) 7.12 - 7.24 (m, 2 H)
参考例50 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例45(1)で得られた化合物 300mgを原料として、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 130.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.45 (s, 6 H) 2.13 (s, 3 H) 2.36 (s, 3 H) 2.48 - 2.63 (m, 4 H) 3.82 (s, 3 H) 6.83 - 6.95 (m, 2 H) 7.14 - 7.25 (m, 1 H) 7.41 (dd, J=7.91, 1.76 Hz, 1 H)
参考例51 N-[(1S)-1-フェニルエチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(S)-1-フェニルエタンアミン300mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 72mgを得た。
MS(ESI) m/z= 165.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.37 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.40 - 2.65 (m, 2 H) 2.71 - 2.81 (m, 2 H) 3.77 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.19 - 7.35 (m, 5 H)
参考例52 (2R)-2-[(2-アミノエチル)アミノ]-2-フェニルエタノールの合成
(R)-2-アミノ-2-フェニルエタノール300mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 72mgを得た。
MS(ESI) m/z= 181.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.52 - 2.84 (m, 4 H) 3.50 - 3.82 (m, 3 H) 7.21 - 7.40 (m, 5 H)
参考例53 (2S)-2-[(2-アミノエチル)アミノ]-2-フェニルエタノールの合成
(S)-2-アミノ-2-フェニルエタノール 300mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 89mgを得た。
MS(ESI) m/z= 181.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.52 - 2.84 (m, 4 H) 3.50 - 3.82 (m, 3 H) 7.22 - 7.40 (m, 5 H)
参考例54 N-[(1R)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例44(1)で得られた化合物 103mg、参考例39(1)で得られた化合物100mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物80mgを得た。
MS(ESI) m/z= 210.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.33 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 2.41 (s, 3 H) 2.52 - 2.71 (m, 4 H) 3.94 - 4.02 (m, 4 H) 6.87 (dd, J=7.11, 4.81 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=7.34, 1.83 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=5.04, 1.83 Hz, 1 H)
参考例55 N-[(1S)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例44(1)で得られた化合物 74mg、参考例40(1)で得られた化合物 72mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物64mgを得た。
MS(ESI) m/z= 210.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.41 (s, 3 H) 2.51 - 2.72 (m, 4 H) 3.94 - 4.02 (m, 4 H) 6.87 (dd, J=7.34, 5.04 Hz, 1 H) 7.59 - 7.63 (m, 1 H) 8.04 (dd, J=4.81, 2.06 Hz, 1 H)
参考例56 N-エチル-N-[1-(3-メトキシピリジン-4-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献 (薬学雑誌, 1983年, 103号, 1129ページ)に記載の方法にて得られた3-メトキシイソニコチノニトリル 826mgを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてメチルアミン体 69mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 35mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 36mgを得た。
MS(ESI) m/z= 224.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.99 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.28 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.41 - 2.76 (m, 6 H) 3.92 (s, 3 H) 4.31 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=4.83 Hz, 1 H) 8.17 - 8.26 (m, 2 H)
参考例57 N-[2-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)5-シアノインドール 3.0gをジメチルホルムアミド 20mlに溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム 1.27gとヨウ化メチルを 1.97ml加え、そのまま30分間攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた粗生成物を原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチル体 615.9mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 75.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.56 (s, 6 H) 2.35 - 2.45 (m, 2 H) 2.69 - 2.77 (m, 2 H) 3.78 (s, 3 H) 6.46 (d, J=3.08 Hz, 1 H) 7.03 (d, J=3.08 Hz, 1 H) 7.27 - 7.42 (m, 2 H) 7.65 (s, 1 H)
参考例58 N-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-3-イル)-N-エチルエタン-1,2-ジアミンの合成
3-アミノ-2,3-ジヒドロベンゾフラン 152mgを原料として、参考例3(3)、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 68.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 207.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.06 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.36 (br s., 2 H) 2.35 - 2.42 (m, 1 H) 2.45 - 2.50 (m, 1 H) 2.53 (q, J=7.03 Hz, 2 H) 2.63 - 2.70 (m, 2 H) 4.40 - 4.45 (m, 1 H) 4.45 - 4.50 (m, 1 H) 4.69 (dd, J=8.71, 4.13 Hz, 1 H) 6.80 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.86 - 6.90 (m, 1 H) 7.18 (t, J=7.34 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=8.25 Hz, 1 H)
参考例59 (2S)-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物 1.18gを原料として、参考例10(1)と同様の方法にてアミド体 1.00 gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.00gをテトラヒドロフラン 15mlに溶解し、氷冷下、1Mボランテトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液 15ml を加え、室温にて終夜攪拌した。氷冷下、反応液にメタノールを加え、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して還元体 241mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 78.9mgを原料として、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 29.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.95 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.49 (s, 3 H) 1.50 (s, 3 H) 1.95 (dd, J=11.23, 8.02 Hz, 1 H) 2.14 (dd, J=11.00, 4.58 Hz, 1 H) 2.82 - 2.89 (m, 1 H) 3.85 (s, 3 H) 6.86 - 6.93 (m, 2 H) 7.20 - 7.26 (m, 2 H)
参考例60 N-(3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-4-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
文献(Synthetic Communications, 2005年, 36巻, 465ページ)に記載の方法にて得られた3,3-ジメチルクロマン-4-オン0.52gを原料として、参考例4(1)、参考例3(3)、(4)と同様の方法にて標記化合物 43mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.93 (s, 3 H) 1.02 (s, 3 H) 1.39 (br s., 2 H) 2.74 - 2.82 (m, 3 H) 2.96 - 3.06 (m, 1 H) 3.16 (s, 1 H) 3.70 (dd, J=11.00, 1.38 Hz, 1 H) 3.98 (d, J=10.55 Hz, 1 H) 6.79 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 6.83 - 6.89 (m, 1 H) 7.13 (t, J=8.48 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=9.17 Hz, 1 H)
参考例61 (2S)-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例59(2)で得られた化合物 82.8mgを原料として、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 21.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.94 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.44 (s, 6 H) 1.70 (br s., 2 H) 2.10 (s, 3 H) 2.13 (dd, J=12.38, 3.67 Hz, 1 H) 2.19 - 2.26 (m, 1 H) 2.87 - 2.96 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 6.85 - 6.90 (m, 2 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.34 - 7.38 (m, 1 H)
参考例62 (2S)-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N'-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物 0.90g、(S)-2-[t-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸 2.22gを原料として、参考例10(1)、参考例59(2)と同様の方法にて還元体504mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 160mgを原料として、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 88.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.91 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.47 (s, 3 H) 1.47 (s, 3 H) 2.04 - 2.13 (m, 2 H) 2.34 (s, 3 H) 2.42 - 2.48 (m, 1 H) 3.84 (s, 3 H) 6.86 - 6.92 (m, 2 H) 7.18 - 7.23 (m, 2 H)
参考例63 (2S)-N-エチル-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例59(2)で得られた化合物 94mgを原料として、参考例4(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 35.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 251.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.89 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 0.95 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.45 (s, 3 H) 1.46 (s, 3 H) 1.62 (br s., 2 H) 2.18 (dd, J=13.07, 10.32 Hz, 1 H) 2.29 (dq, J=14.21, 7.03 Hz, 1 H) 2.43 (dd, J=13.07, 3.90 Hz, 1 H) 2.57 - 2.65 (m, 1 H) 2.79 - 2.88 (m, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 6.87 (d, J=7.34 Hz, 2 H) 7.18-7.21 (m, 1 H) 7.35 (dd, J=8.25, 1.83 Hz, 1 H)
参考例64 N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
参考例44(2)で得られた化合物 290mgを原料として、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 46.3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (s, 6 H) 2.14 (s, 3 H) 2.39 (s, 3 H) 2.47 - 2.69 (m, 4 H) 3.96 (s, 3 H) 6.84 (dd, J=7.47, 4.83 Hz, 1 H) 7.69 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=4.83, 2.20 Hz, 1 H)
参考例65 N,N'-ジメチル-N-[(1-メチル-1H-インドール-3-イル)メチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)1-メチルインドール-3-カルボキシアルデヒド 2.0gをクロロホルム30mlに溶解し、40%メチルアミン水溶液 5.42ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 3.2gを加え、室温にて7時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣 1.0gをメタノール 5mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム 263.6mgをゆっくりと加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮してアルキル体923mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 100mg、参考例44(1)で得られた化合物 94.4mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて、標記化合物 25.3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.23 (s, 3 H) 2.35 (s, 3 H) 2.55 - 2.58 (m, 2 H) 2.66 - 2.70 (m, 2 H) 3.69 (s, 2 H) 3.76 (s, 3 H) 6.96 (s, 1 H) 7.10 (t, J=7.34 Hz, 1 H) 7.19 - 7.23 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.67 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例66 N-[2-(3-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)3-メトキシベンゾニトリル 5.0gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にて、ジメチルアミン体2.58gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200mg、参考例44(1)で得られた化合物209.7mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 21.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 (s, 6 H) 2.16 (s, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.38 - 2.48 (m, 2 H) 2.53 - 2.65 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 7.26 (s, 4 H)
参考例67 (2S)-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例62(1)で得られた化合物 104mgを原料として、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 72mgを得た。
MS(ESI) m/z= 251.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.93 (d, 3 H) 1.42 (s, 3 H) 1.46 (s, 3 H) 2.06 (s, 3 H) 2.07 - 2.20 (m, 1 H) 2.41 (s, 3 H) 2.44 - 2.59 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 6.83 - 6.93 (m, 2 H) 7.15 - 7.25 (m, 1 H) 7.28 - 7.36 (m, 1 H)
参考例68 N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニルグリシン556mg、刊行物(特開昭54154724)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミン 320mgを原料として、参考例10(1)と同様の方法にてアミド体 651mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 291mgを原料として、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物52.3mgを得た。
MS(FAB) m/z 209 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.36 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 1.87 (br, 1 H) 2.40 (s, 3 H) 2.54 - 2.72 (m, 4 H) 3.83 (s, 3 H) 4.12 (q, J=6.6 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J=8.1, 1.0 Hz, 1 H) 6.94 (ddd, J=7.6, 7.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.20 (ddd, J=8.1, 7.3, 1.7 Hz, 1 H) 7.30 (dd, J=7.6, J=1.7 Hz, 1 H)
参考例69(2S)-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル] プロパン-1,2-ジアミンの合成
N-t-ブトキシカルボニル-(L)-アラニン431mg、刊行物(特開昭54154724)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミン200mgを原料として、参考例10(1)、(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 33.6mgを得た。
MS(ESI) m/z = 209 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.01 (d, J=6.34 Hz, 3 H) 1.35 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 2.24 (dd, J=11.7, 8.30 Hz, 1 H) 2.43 (dd, J=11.5, 4.64 Hz, 1 H) 2.85 - 2.97 (m, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 4.08 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.05 Hz, 1 H) 6.91 - 6.98 (m, 1 H) 7.21 (dt, J=7.81, 1.70 Hz, 1 H) 7.31 (dd, J=7.33, 1.47 Hz, 1 H)
参考例70 (2S)-N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]-3-メチルブタン-1,2-ジアミンの合成
N-t-ブトキシカルボニル-(L)-バリン 727mg、参考例3(2)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例10(1)、(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 78.7mgを得た。
MS(ESI) m/z = 265 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.87 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 0.89 (d, J=6.83 Hz, 3 H) 0.97 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.27 (d, J = 7.08 Hz, 3 H) 1.45 - 1.57 (m, 1 H) 2.20 (dd, J=12.7, 10.3 Hz, 1 H) 2.45 - 2.60 (m, 4 H) 3.82 (s, 3 H) 4.37 (q, J=6.83 Hz, 1 H) 6.83 - 6.97 (m, 2 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.30 - 7.35 (m, 1 H)
参考例71 (2S)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニル-(L)-ヒスチジン 427mg、ヒドロキシベンゾトリアゾール282mg、ジイソプロピルカルボジイミド 264mgをジメチルホルムアミド 5mlに溶解し、刊行物(特開昭54154724)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミン 210 mgのジメチルホルムアミド溶液 3mlを加え、室温にて15時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム: メタノール:28%アンモニア水=30: 1:0.1)にて精製してアミド体 441mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 50mgを塩化メチレン1mlに溶解し、アニソール 50μl、トリフルオロ酢酸 1mlを加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を塩化メチレン 5mlへ溶解した後、5規定水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とした。塩化メチレンを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して脱保護体 40mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 39mgをテトラヒドロフラン 2mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、2Mボランメチルスルフィドテトラヒドロフラン溶液 340μlを加え、加熱還流下、1時間25分攪拌した。反応液を室温まで放冷し、メタノール 200μl、4規定塩酸酢酸エチル溶液 200μlを順次加えた後、1時間攪拌後に減圧濃縮した。残渣に5規定水酸化ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加えて分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=7:1:0.1)にて精製して標記化合物 21mgを得た。
MS(FAB) m/z= 275 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.37 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 2.37 (dd, J=12.0, 7.32 Hz, 1 H) 2.40 (m, 2 H) 2.76 (dd, J=14.7, 4.15 Hz, 1 H) 3.07 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 4.07 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.76 (s, 1 H) 6.87 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 6.95 (t, J=7.32 Hz, 1 H) 7.23 (dt, J=7.81, 1.71 Hz, 1 H) 7.28 (m, 1 H) 7.48 (s, 1 H)
参考例72 N’-エチル-N-[(1S)1-(2-メトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例68(1)で得られた化合物360 mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて脱保護体202 mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物193 mgを原料として、参考例3(1)と同様の方法にてアセチル体228 mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物291 mgを原料として参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物15.5 mgを得た。
MS(FAB) m/z 223 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.09 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 1.85 (br, 2 H) 2.56 - 2.72 (m, 6 H) 3.84 (s, 3 H) 4.10 (q, J=4.10 Hz, 1 H) 6.87 (dd, J=8.3, 1.0 Hz, 1 H) 6.94 (ddd, J=8.3, 7.6, 7.6 Hz, 1 H) 7.20 (ddd, J=8.3, 7.6, 1.7 Hz, 1 H) 7.29 (dd, J=7.6, 1.7 Hz, 1 H)
参考例73 (2R)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
N-t-ブトキシカルボニル-(D)-ヒスチジン405mg、刊行物(特開昭54154724)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミン化合物200mgを原料として、参考例71と同様の方法にて標記化合物88mgを得た。
MS(FAB) m/z= 275 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.37 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 2.37 (dd, J=12.0, 7.32 Hz, 1 H) 2.40 (m, 2 H) 2.76 (dd, J=14.7, 4.15 Hz, 1 H) 3.07 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 4.07 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.76 (s, 1 H) 6.87 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 6.95 (t, J=7.32 Hz, 1 H) 7.23 (dt, J=7.81, 1.71 Hz, 1 H) 7.28 (m, 1 H) 7.48 (s, 1 H)
参考例74 (2R)-2-アミノ-3-{エチル[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロパン-1-オールの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(L)-セリン247mg、参考例3(2)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例10(1)と同様の方法にてアミド体 197mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 197mgをメタノール4mlに溶解し、アルゴン雰囲気下10%パラジウム-炭素 20mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて2時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して脱ベンジル体 155mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 155mgを原料として、参考例10(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 68.6mgを得た。
MS(FAB) m/z= 253 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.06 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 2.37 - 2.57 (m, 3 H) 2.63 - 2.75 (m, 1 H) 3.02 - 3.11 (m, 1 H) 3.47 - 3.58 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.45 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.96 (dt, J=7.6, 1.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.31 (m, 2 H)
参考例75 (2S)-2-アミノ-3-{エチル[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロパン-1-オールの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(D)-セリン 247mg、参考例3(2)で得られた化合物 29mgを原料として、参考例10(1)、参考例74(2)、参考例10(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 29.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 253 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.35 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 2.38 - 2.57 (m, 3 H) 2.62 - 2.73 (m, 1 H) 3.04 - 3.13 (m, 1 H) 3.54 (d, J=6.3 Hz, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.44 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 6.90 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.96 (dt, J=7.6, 1.0 Hz, 1 H) 7.22 - 7.26 (m, 1 H) 7.31 (dd, J=7.6, 1.7 Hz, 1 H)
参考例76 (2R)-N-エチル-3-メトキシ-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)-O-メチル-(L)-セリン 238mgを原料として、参考例10(1)、(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 71.1mgを得た。
MS(FAB) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.96 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.27 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 2.30 (dd, J=12.9, 8.8 Hz, 1 H) 2.43 - 2.59 (m, 3 H) 3.02 - 3.10 (m, 1 H) 3.20 (dd, J=9.0, 6.6 Hz, 1 H) 3.34 (s, 3 H) 3.41 (dd, J=9.0, 3.9 Hz, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 4.36 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.87 (dd, J=8.1, 1.0 Hz, 1 H) 6.93 (dt, J=7.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.18 - 7.23 (m, 1 H) 7.33 (dd, J=7.6, 1.7 Hz, 1 H)
参考例77 (S)-N-(アゼチジン-3-イルメチル)-1-(2-メトキシフェニル)エタンアミンの合成
(1)アゼチジン-3-カルボン酸125mgをジオキサンと蒸留水の3:1混合溶媒2.5mlに溶解し、ジ-t-ブチルジカーボネート324mg、トリエチルアミン207μlを加え、室温にて3.5
時間攪拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液1mlを加え、ヘキサンで洗浄後、水層に1規定塩酸0.8ml、1規定硫酸水素カリウム2mlを加え酢酸エチルで分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して保護体247mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物351mg、刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(lS)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン187mgを原料として、参考例10(1)と同様の方法にてアミド体407mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物398mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて脱保護体275mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物229mgをテトラヒドロフラン2.3mlに溶解し、氷冷下、1規定ボラン-テトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液5.85mlを加え、室温にて2時間30分攪拌した。反応液にメタノール790μlを加え、そのまま14時間攪拌後、エチレンジアミン652μlを加え、発泡が治まったことを確認した後、マイクロ波照射下130℃にて1時間30分攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から1:1:0.1)にて精製して標記化合物154mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.35 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.61 - 2.73 (m, 2 H) 2.78 - 2.89 (m, 1 H) 3.30 - 3.38 (m, 2 H) 3.69 (dt, J=7.82, 2.45 Hz, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.06 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 6.95 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.19 - 7.24 (m, 1 H) 7.26 - 7.31 (m, 1 H)
参考例78 (R)-3-{[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]メチルアミノ}-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
(1) N-t-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-(L)-セリン958mg、ヒドロキシベンゾトリアゾール438mg、ジイソプロピルカルボジイミド502μlをジメチルホルムアミド2mlに溶解し、室温にて10分間攪拌後、参考例17(1)で得られた化合物179mgのジメチルホルムアミド溶液1.57mlを加え、そのまま6時間攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加えて濾過し、濾液にヘキサンと酢酸エチルの2:1混合溶媒、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:1から2:1)にて精製してアミド体458mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物458mgを原料として、参考例74(2)と同様の方法にて脱ベンジル体341mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物323mgを原料として、参考例77(4)と同様の方法にて還元体216mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物58.4mgを原料として、参考例20(1)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物18.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (s, 3 H) 1.50 (s, 3 H) 2.09 (s, 3 H) 2.45 (s, 3 H) 2.50 - 2.65 (m, 2 H) 2.66 - 2.75 (m, 1 H) 3.51 (dd, J=10.8, 7.57 Hz, 1 H) 3.61 - 3.73 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 6.86 - 6.92 (m, 2 H) 7.20 - 7.30 (m, 2 H)
参考例79 (R)-3-{エチル[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]アミノ}-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
参考例78(3)で得られた化合物58.4mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物13mgを得た。
MS(ESI) m/z= 281 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.85 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.47 (s, 3 H) 1.50 (s, 3 H) 2.37 - 2.64 (m, 4 H) 2.45 (s, 3 H) 2.77 - 2.87 (m, 1 H) 3.52 (d, J=11.2 Hz, 1 H) 3.63 (dd, J=10.8, 5.62 Hz, 1 H) 3.68 - 3.72 (m, 1 H) 3.85 (s, 3 H) 6.87 - 6.93 (m, 2 H) 7.21 - 7.32 (m, 2 H)
参考例80 (2R)-3-{[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]メチルアミノ}-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(L)-セリノール 338mgを原料として、参考例44(1)と同様の方法にてアルデヒド体263mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 262mg、刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(lS)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン142mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にてアルキル体 366mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 336mgをメタノール6mlに溶解し、アルゴン雰囲気下10%パラジウム-炭素 10mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて30分間攪拌した。反応液に酢酸 46μlを加え1気圧の水素雰囲気下、室温にて30分間攪拌した後、反応液に5規定塩酸 162μlを加え1気圧の水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。さらに反応液に10%パラジウム-炭素 120mgを加え1気圧の水素雰囲気下、室温にて2時間攪拌し、反応液をセライト濾過後、濾液を減圧濃縮して脱ベンジル体 265mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 81.0mgを原料として、参考例20(1)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 18.6mgを得た。
MS(FAB) m/z= 253 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.32 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 2.21 (s, 3 H) 2.38 - 2.46 (m, 4 H) 2.62 (dd, J=12.5, 6.3 Hz, 1 H) 2.68 - 2.75 (m, 1 H) 3.50 - 3.60 (m, 2 H) 3.84 (s, 3 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.96 (dt, J=7.6, 1.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.33 (m, 2 H)
参考例81 (2R)-3-{エチル[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
参考例80(3)で得られた化合物 85.0mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 13.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.04 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.33 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 2.39 - 2.50 (m, 2 H) 2.60 - 2.72 (m, 3 H) 3.50 - 3.59 (m, 2 H) 4.44 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.88 (dd, J=8.3, 1.0 Hz, 1 H) 6.94 (ddd, J=7.6, 7.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.24 (ddd, J=8.3, 7.3, 1.7 Hz, 1 H) 7.28 (dd, J=7.6, 1.7 Hz, 1 H)
参考例82 (R)-3-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イルアミノ]-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
(1)参考例78(1)で得られた化合物500mgをメタノール4.3mlに溶解し、5規定塩酸を2.5ml加えて室温にて27時間攪拌した。反応液に5規定水酸化ナトリウム水溶液2.15mlを加え酢酸エチルで分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して脱保護体397mgを得た。
(2)無水酢酸213μlとギ酸430μlの混合液を50℃にて10分間攪拌し、室温まで放冷した後、上記(1)で得られた化合物397mgのジメチルホルムアミド3.87ml溶液に加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に蒸留水1mlを加えヘキサンと酢酸エチルの1:1混合溶媒を加え分液し、得られた有機層をトルエン共沸してホルミル体431mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物100mgを原料として、参考例74(2)、参考例77(4)と同様の方法にて標記化合物47.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 253 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.51 (s, 3 H) 1.52 (s, 3 H) 2.31 - 2.52 (m, 3 H) 2.37 (s, 3 H) 3.62 - 3.72 (m, 2 H) 3.87 (s, 3 H) 6.87 - 6.95 (m, 2 H) 7.20 - 7.27 (m, 2 H)
参考例83 (2R,3R)-3-アミノ-4-{エチル[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ブタン-2-オールの合成
N-(カルボベンゾキシ)-O-ベンジル-(L)-スレオニン 249mgを原料として、参考例10(1)、参考例74(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物 31.9mgを得た。
MS(FAB) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.02 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.11 (d, J=6.3 Hz, 3
H) 1.30 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.44 (dd, J=13.2, 7.8 Hz, 1 H) 2.51 - 2.64 (m, 3 H) 2.60 - 2.77 (m, 1 H) 3.45 (dq, J=6.3, 3.9 Hz, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 4.42 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.93 (dt, J=7.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.25 (m, 1 H) 7.30 (dd, J=7.3, 1.5 Hz, 1 H)
参考例84 (S)-3-アミノ-4-{エチル[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ブタン-1-オールの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-(L)-ホモセリン300mg、刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(lS)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン147mgを原料として、参考例78(1)、参考例74(2)、参考例77(4)と同様の方法にて還元体91.3mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物51.5mgを原料として、参考例4(3)と同様の方法にてN-エチル体31.7mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物48.4mgを原料として、参考例82(1)と同様の方法にて標記化合物31.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.00 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.30 (d, J=6.83 Hz, 3 H) 1.37 - 1.47 (m, 1 H) 1.59 - 1.67 (m, 1 H) 2.21 (dd, J=13.2, 8.30 Hz, 1 H) 2.36 - 2.49 (m, 2 H) 2.54 - 2.65 (m, 1 H) 2.94 - 3.03 (m, 1 H) 3.76 - 3.80 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.43 (q, J=7.08 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 6.94 (t, J=7.32 Hz, 1 H) 7.20 - 7.32 (m, 2 H)
参考例85 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]アゼチジン-3-アミンの合成
(1)3-ヒドロキシアゼチジン酒石酸塩3gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液26.9ml、ジ-t-ブチルジカーボネート2.96gを順次加えて室温にて1時間攪拌した。反応液中のテトラヒドロフランを減圧濃縮し、酢酸エチルを加えて分液した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製して保護体2.27gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物300mgをクロロホルム3mlに溶解し、ジメチルスルホキシド3.69ml、トリエチルアミン1.21ml、三酸化硫黄ピリジン錯体690mgを順次加えて室温にて4時間攪拌した。反応液に蒸留水を加えてクロロホルムで分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してケトン体234mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物203mg、参考例17(1)で得られた化合物587mg、モレキュラーシーブス4A 800mgをジメチルホルムアミド2mlに懸濁させ、酢酸338μlを加えて80℃にて3時間攪拌した後、室温まで放冷した。反応液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム752mgを加え、室温にて3.5時間攪拌した後、反応液を濾過した。濾液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してアルキル体280mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物150mgを原料として、参考例82(1)と同様の方法にて標記化合物80.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.48 (s, 6 H) 3.23 - 3.32 (m, 4 H) 3.54 - 3.63 (m, 1 H) 3.88 (s, 3 H) 6.84 - 6.92 (m, 2 H) 7.19 - 7.24 (m, 2 H)
参考例86 (S)-N-エチル-N-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N,N-ジメチルプロパン-1,2,3-トリアミンの合成
N-α-カルボベンゾキシ-N-β-(t-ブトキシカルボニル)-(L)-α,β-ジアミノプロピオン酸 238mgを原料として、参考例10(1)、参考例82(1) 、参考例20(1)、参考例74(2)、参考例3(2)と同様の方法にて標記化合物32mgを得た。
MS(FAB) m/z= 280 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.29 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.15 - 2.27 (m, 8 H) 2.31 (dd, J=12.9, 9.3 Hz, 1 H) 2.51 (dd, J=13.2, 4.2 Hz, 1 H) 2.55 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 3.01 - 3.10 (m, 1 H) 3.84 (s, 3 H) 4.37 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.94 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 7.20 - 7.25 (m, 1 H) 7.34 (dd, J=7.6 Hz, 1.5 Hz, 1 H)
参考例87 3-(2-{メチル[2-(メチルアミノ)エチル]アミノ}プロパン-2-イル)フェノールの合成
(1) 3-ヒドロキシベンゾニトリル 871mgをジメチルホルムアミド 13mlに溶解し、炭酸カリウム 1.11g、ベンジルブロミド 0.956mlを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=13:1)にて精製してベンジル体 1.46gを得た。
(2)アルゴン雰囲気下、塩化セリウム(III)3.44gにテトラヒドロフラン 18mlを加え、45℃で3時間攪拌した。室温下、反応液に上記(1)で得られた化合物 1.46gのテトラヒドロフラン溶液 3mlを加え、-10℃にて1.09Mメチルリチウムジエチルエーテル溶液 16.0mlを30分かけて滴下後、1.5時間攪拌した。反応液に28%アンモニア水 5mlを加えて室温にて1時間攪拌し、さらに反応液にメタノール 10ml、セライトを加え、1時間攪拌後、セライト濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をジエチルエーテルに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=9:1:0.1)にて精製してジメチルアミン体1.45gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 237mg、参考例44(1)で得られた化合物 170mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)と同様の方法にてN-メチル体 221mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 113mgを原料として、参考例74(2)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 21.1mgを得た。
MS(FAB) m/z= 223 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.32 (s, 6 H) 2.17 (s, 3 H) 2.30 (s, 3 H) 2.50 - 2.56 (m, 2 H) 2.63 - 2.68 (m, 2 H) 6.59 (ddd, J=8.1, 2.4, 0.7 Hz, 1 H) 6.77 - 6.83 (m, 1 H) 7.01 (t, J=2.0 Hz, 1 H) 7.11 (t, J=7.8 Hz, 1 H)
参考例88 N-{2-(2-ベンジロキシフェニル)プロパン-2-イル}-N,N’-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1) 2-ヒドロキシベンゾニトリル 800mgを原料として、参考例87(1)と同様の方法にてベンジル体 1.39gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.39gを原料として、参考例87(2)と同様の方法にてジメチルアミン体 880mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 279mg、参考例44(1)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)と同様の方法にてN-メチル体279mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 139mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物97.8mgを得た。
MS(FAB) m/z= 313 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.48 (s, 6 H) 2.12 (s, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 2.45 - 2.55 (m, 4 H) 5.10 (s, 2 H) 6.88 - 6.97 (m, 2 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.28 - 7.34 (m, 1 H) 7.36 - 7.50 (m, 5 H)
参考例89 N-エチル-N-[(1R)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献(Journal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 1367ページ)に記載の方法にて得られた2-メトキシニコチンアルデヒド 3.0g、(R)-2-フェニルグリシノール3.0gを原料として、文献(Helvetica Chimia Acta, 2004年, 87巻, 561ページ)と同様の方法にてアミン体 253mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 140mg、参考例44(1)で得られた化合物 287mgを原料として、参考例44(2)、参考例4(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 73.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.27 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.38 (s, 3 H) 2.40 - 2.66 (m, 6 H) 3.95 (s, 3 H) 4.15 - 4.30 (m, 1 H) 6.81 - 6.91 (m, 1 H) 7.56 - 7.66 (m, 1 H) 8.00 - 8.08 (m, 1 H)
参考例90 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
文献(Journal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 1367ページ)に記載の方法にて得られた2-メトキシニコチンアルデヒド 3.0g、(S)-2-フェニルグリシノール2.4gを原料として、参考例89(1)、参考例44(2)、参考例4(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 67.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.27 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.38 (s, 3 H) 2.44 - 2.62 (m, 6 H) 3.95 (s, 3 H) 4.23 (q, J=6.74 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J=7.25, 5.05 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=4.83, 1.76 Hz, 1 H)
参考例91 N-メチル-N'-[1-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4-アセチルインドール 2.0gをジメチルホルムアミド 50mlに溶解し、水素化ナトリウム 844mg、ヨウ化メチルを 1.31ml加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製してメチル体2.2gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 2.2gを原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体1.0gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 212mg、参考例44(1)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物92.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.49 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.36 (s, 3 H) 2.54 - 2.67 (m, 4 H) 3.78 (s, 3 H) 4.21 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 6.57 - 6.64 (m, 1 H) 6.99 - 7.23 (m, 4 H)
参考例92 N-[1-(ビフェニル-2-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)文献(Tetrahedron Letters, 2007年, 48巻, 4589ページ)に記載の方法にて得られた1-(2-ブロモフェニル)エタンアミン1.0gのクロロホルム10ml溶液に、ジt-ブチルジカーボネート1.26mlを加えて室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)にて精製して保護体 1.52gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200mgのジメトキシエタン5ml溶液に、フェニルボロン酸113.8mg、炭酸ナトリウム211.8mg、蒸留水5mlを加えて脱気した後、窒素置換した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム77mgを加えて脱気した後、窒素置換して2時間加熱還流した。酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から2:1)にて精製してカップリング体170mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 170mgを原料として、参考例31(3)と同様の方法にてアミン体90mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 90mg、参考例44(1)で得られた化合物 75.1mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物65.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 255.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.27 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 2.38 - 2.55 (m, 4 H) 3.89 (q, J=6.45 Hz, 1 H) 7.13 - 7.60 (m, 9 H)
参考例93 N-メチル-N'-{1-[2-(ピリジン-3-イル)フェニル]エチル}エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例92(1)で得られた化合物200mg、3-ピリジルボロン酸114.7mgを原料として、参考例92(2)、参考例31(3)、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物29.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 256.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.28 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.38 - 2.60 (m, 4 H) 3.82 (q, J=6.45 Hz, 1 H) 7.13 - 7.50 (m, 5 H) 7.56 - 7.67 (m, 2 H) 8.53 - 8.65 (m, 2 H)
参考例94 N-メチル-N'-{1-[2-(ピリジン-2-イル)フェニル]エチル}エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-アセチルフェニルボロン酸1.67g、2-ブロモピリジン1.0gを原料として、参考例92(2)、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体410mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200mg、参考例44(1)で得られた化合物 166.0mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 136.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 256.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.32 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.34 (s, 3 H) 2.42 - 2.62 (m, 4 H) 3.95 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.21 - 7.48 (m, 5 H) 7.59 (d, J=7.47 Hz, 1 H) 7.68 - 7.81 (m, 1 H) 8.63 - 8.72 (m, 1 H)
参考例95 N-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-4-イル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4-クロマノン2.0gを原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体 1.42gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 194mg、参考例44(1)で得られた化合物150mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 93.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.91 - 1.97 (m, 1 H) 2.03 - 2.11 (m, 1 H) 2.19 (s, 3 H) 2.43 (s, 3 H) 2.59 - 2.69 (m, 4 H) 3.95 (dd, J=9.40, 5.73 Hz, 1 H) 4.10 (dt, J=10.77, 2.29 Hz, 1 H) 4.30 - 4.36 (m, 1 H) 6.74 - 6.78 (m, 1 H) 6.86 - 6.91 (m, 1 H) 7.08 - 7.12 (m, 1 H) 7.48 (d, J=7.34 Hz, 1 H)
参考例96 N-メチル-N'-[2-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)4−シアノインドール2.2gを原料として、参考例91(1)、参考例17(1)と同様の方法にてジメチルアミン体180mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mg、参考例44(1)で得られた化合物 92.0mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物41.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 246.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.63 (s, 6 H) 2.27 (s, 3 H) 2.33 - 2.43 (m, 2 H) 2.49 - 2.60 (m, 2 H) 3.77 (s, 3 H) 6.82 - 6.90 (m, 1 H) 6.99 - 7.26 (m, 4 H)
参考例97 N-メチル-N'-[2-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)水素化ナトリウム 1.27gをヘキサンで洗浄後、ジメチルホルムアミド 20mlを氷冷下、加えた。反応液に5-シアノインドール 3.0gおよびヨウ化メチル 1.97mlを順次加えて、室温にて30分間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、蒸留水と飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮してメチル体4.16gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 4.16gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にて、ジメチルアミン体379.2mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 100mg、参考例44(1)で得られた化合物87.4mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物36.3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 246.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.54 (s, 6 H) 2.35 (s, 3 H) 2.38 - 2.49 (m, 2 H) 2.55 - 2.68 (m, 2 H) 3.78 (s, 3 H) 6.42 - 6.49 (m, 1 H) 7.03 (d, J=3.08 Hz, 1 H) 7.19 - 7.41 (m, 2 H) 7.59 - 7.69 (m, 1 H)
参考例98 N-メチル-N'-[1-(キノリン-5-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例43(2)で得られた化合物 70mg、N-(2-アミノエチル)-N-メチルカルバミン酸 t-ブチルエステル 213.7mgを原料として、参考例32(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物9.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 230.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.51 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.39 (s, 3 H) 2.55 - 2.84 (m, 4 H) 4.56 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J=8.57, 4.18 Hz, 1 H) 7.63 - 7.76 (m, 2 H) 7.91 - 8.08 (m, 1 H) 8.66 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 8.91 (dd, J=4.18, 1.54 Hz, 1 H)
参考例99 2-(8-メトキシ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
文献(Tetrahedron Letters, 1991年, 32巻, 1965ページ)に記載の方法にて得られた8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン 150mg、参考例44(1)で得られた化合物239mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 154mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.45 (s, 3 H) 2.68 - 2.73 (m, 4 H) 2.76 - 2.79 (m, 2 H) 2.87 (t, J=5.73 Hz, 2 H) 3.56 (s, 2 H) 3.80 (s, 3 H) 6.65 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.71 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 7.10 (t, J=8.02 Hz, 1 H)
参考例100 N-(5-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)5-メトキシ-1-テトラロン 2.0gを原料として、参考例4(1)と同様の方法にてアミン体1.58gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 307mg、参考例44(1)で得られた化合物200mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 105mgを得た。
MS(ESI) m/z= 249.3 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.55 - 1.66 (m, 2 H) 1.88 - 1.95 (m, 1 H) 1.97 - 2.03 (m, 1 H) 2.16 (s, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 2.44 - 2.50 (m, 1 H) 2.59 - 2.70 (m, 4 H) 2.73 - 2.80 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.81 - 3.86 (m, 1 H) 6.67 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.13 (t, J=8.02 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例101 N-メチル-N'-[1-(キノリン-3-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)キノリン-3-カルボキシアルデヒド 1.0gを原料として、参考例43(1)、(2)と同様の反応にてメチルケトン体0.83gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200mg、N-(2-アミノエチル)-N-メチルカルバミン酸 t-ブチルエステル 610.5mgを原料として、参考例32(3)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物160.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 230.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.48 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.41 (s, 3 H) 2.51 - 2.81 (m, 4 H) 4.00 (q, J=6.30 Hz, 1 H) 7.48 - 7.59 (m, 1 H) 7.62 - 7.74 (m, 1 H) 7.77 - 7.86 (m, 1 H) 8.03 - 8.15 (m, 2 H) 8.91 (d, J=2.20 Hz, 1 H)
参考例102 N-(3-メトキシフェニル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
m-アニシジン 57mg、参考例44(1)で得られた化合物 80.0mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 32.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 195.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.46 (s, 3 H) 2.79 (t, J=6.65 Hz, 2 H) 2.94 (s, 3 H) 3.44 (t, J=6.65 Hz, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 6.26 - 6.30 (m, 2 H) 6.37 - 6.40 (m, 1 H) 7.13 (t, J=8.25 Hz, 1 H)
参考例103 N-(2-メトキシフェニル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
o-アニシジン 57mg、参考例44(1)で得られた化合物 80.0mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 50.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 195.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.43 (s, 3 H) 2.76 (t, J=6.42 Hz, 2 H) 2.79 (s, 3 H) 3.16 (t, J=6.42 Hz, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 6.83 - 6.93 (m, 2 H) 6.96 - 7.01 (m, 2 H)
参考例104 2-[4-(ピリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-イル]エタンアミンの合成
(1)水素化ナトリウム 763mgのジメチルホルムアミド10ml懸濁液に、氷冷下3-(1H-イミダゾール-4-イル)ピリジン3.0gのジメチルホルムアミド10ml溶液、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド5.26gを加えてそのまま1時間、室温にて4時間、50℃にて2時間攪拌した。冷却後、反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液し、得られた有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製してフタルイミド体 193.7mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 193.7mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物115mgを得た。
MS(ESI) m/z= 189.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.11 - 3.14 (m, 2 H) 4.03 - 4.07 (m, 2 H) 7.28 - 7.32 (m, 1 H) 7.33 - 7.35 (m, 1 H) 7.60 - 7.61 (m, 1 H) 8.07 - 8.11 (m, 1 H) 8.46 - 8.49 (m, 1 H) 8.96 - 8.98 (m, 1 H)
参考例105 3-[4-(ピリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-イル]プロパン-1-アミンの合成
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド5.55gを原料として、参考例104(1)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物380mgを得た。
MS(ESI) m/z= 203.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.93 - 1.99 (m, 2 H) 2.77 (t, J=6.65 Hz, 2 H) 4.11 (t, J=6.88 Hz, 2 H) 7.28 - 7.31 (m, 2 H) 7.55 - 7.58 (m, 1 H) 8.07 - 8.11 (m, 1 H) 8.45 - 8.49 (m, 1 H) 8.94 - 8.99 (m, 1 H)
参考例106 4-[4-(ピリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-イル]ブタン-1-アミンの合成
N-(4-ブロモブチル)フタルイミド5.84gを原料として、参考例104(1)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物1.2gを得た。
MS(ESI) m/z= 217.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 - 1.54 (m, 2 H) 1.84 - 1.95 (m, 2 H) 2.75 (t, J=7.11 Hz, 2 H) 4.01 (t, J=7.11 Hz, 2 H) 7.27 - 7.31 (m, 2 H) 7.53 - 7.55 (m, 1 H) 8.09 (dt, J=8.02, 1.95 Hz, 1 H) 8.47 (dd, J=4.81, 1.60 Hz, 1 H) 8.97 (d, J=2.29 Hz, 1 H)
参考例107 3-(キノリン-4-イル)プロパン-1-アミンの合成
(1)4-キノリンカルボキシアルデヒド4.46gをトルエン50mlに溶解し、(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン9.85g、安息香酸0.345gを加え、加熱還流下5時間攪拌した。反応液を冷却後、飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してエステル体6.6gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物6.6gをトルエン300mlに溶解し、-78℃に冷却した後、0.99M水素化ジイソブチルアルミニウムトルエン溶液64.5mlを加え、1時間攪拌した。反応液に1規定塩酸を加えて酸性とした後、終夜攪拌した。有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=9:1)にて精製してアルコール体3.3gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.0gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、トリフェニルホスフィン2.1g、フタルイミド1.19gを加えた後、氷冷下、40%ジエチルアゾジカルボキシレートトルエン溶液3.5mlを加えて30分間攪拌した。さらに室温にて1時間攪拌した後、反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1から1:1)にて粗精製しフタルイミド体を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 をエタノール30mlに溶解し、ヒドラジン一水和物5mlを加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を濾過した後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28% アンモニア水=20:1:0.1から10:1:0.1)にて粗精製した。得られた粗生成物に1規定塩酸とクロロホルムを加えて分液し、水層を4規定水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にした後、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して標記化合物180mgを得た。
MS(ESI) m/z= 187.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.89 - 1.95 (m, 2 H) 2.84 (t, J=6.88 Hz, 2 H) 3.11 - 3.16 (m, 2 H) 7.24 (d, J=4.58 Hz, 1 H) 7.53 - 7.58 (m, 1 H) 7.67 - 7.72 (m, 1 H) 8.02 - 8.13 (m, 2 H) 8.80 (d, J=4.13 Hz, 1 H)
参考例108 N-[1-(4-メトキシピリミジン-5-イル)エチル]-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2,4-ジクロロピリミジン5.0gをメタノール15mlに溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液 6.7mlを氷冷下滴下し、室温にて終夜攪拌した。さらに28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液 3mlを室温にて反応液に滴下して6時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1から2:1)にて精製してメトキシ体329mgを得た。
(2)氷冷下、テトラヒドロフラン30mlに2.77M n-ブチルリチウムヘキサン溶液4.0ml、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン2.1mlを順次滴下し、そのまま45分間攪拌した。反応液を-70℃に冷却し、上記(1)で得られた化合物700mgのテトラヒドロフラン10ml溶液を加えて、1.5時間攪拌した。反応液に気化させたアセトアルデヒドを反応液が赤色に変化するまで吹き込んだ後、-70℃にて1時間攪拌した。濃塩酸5ml、エタノール5ml、テトラヒドロフラン10mlの混合溶媒を反応液にゆっくりと滴下し、徐々に室温へ昇温した。反応液に飽和重曹水を加えて減圧濃縮した。得られた水層にクロロホルムを加えて抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してアルコール体1.45gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物600mgをエタノール1.5mlに溶解し、酢酸ナトリウム 108.7mgと5%パラジウム-炭素20mgを加えて、水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をクロロホルムに溶解し、濾過後、濾液を減圧濃縮して脱クロロ体731.3mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 800mgを原料として、参考例43(2)と同様の方法にてメチルケトン体440.0mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物200mg、N-(2-アミノエチル)-N-メチルカルバミン酸 t-ブチルエステル687mgを原料として、参考例32(3)と同様の方法にてアルキル体33.7mgを得た
(6)上記(5)で得られた化合物30mgにトリフルオロ酢酸0.5mlを加え、室温にて30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、1規定水酸化ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて分液し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物12.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.36 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.40 (s, 3 H) 2.51 - 2.57 (m, 1 H) 2.57 - 2.71 (m, 3 H) 3.93 (q, J=6.72 Hz, 1 H) 4.00 (s, 3 H) 8.44 (s, 1 H) 8.66 (s, 1 H)
参考例109 (3R)-N-[1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルピロリジン-3-アミンの合成
(1)(R)-3-アミノ-1-N-(t-ブトキシカルボニル)ピロリジン100mgをクロロホルム1mlに溶解し、2'-メトキシアセトフェノン96.8mgを加えて室温にて2時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 170.7mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製してアルキル化体124mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物120mgを原料として、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 93.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.30 - 1.33 (m, 3 H) 1.69 - 1.91 (m, 7 H) 2.16 - 2.18 (m, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 4.33 - 4.43 (m, 1 H) 6.88 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 6.92 - 6.96 (m, 1 H) 7.19 - 7.24 (m, 1 H) 7.31 - 7.35 (m, 1 H)
参考例110 N-[2-(2-フルオロフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-フルオロベンゾニトリル 2.0gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチルアミン体257mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mg、参考例44(1)で得られた化合物 215mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 44.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 225.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.45 (d, J=1.32 Hz, 6 H) 2.17 (s, 3 H) 2.34 (s, 3 H) 2.43 - 2.63 (m, 4 H) 6.92 - 7.11 (m, 2 H) 7.13 - 7.26 (m, 1 H) 7.36 - 7.48 (m, 1 H)
参考例111 N-[2-(2-ブロモフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
2-ブロモベンゾニトリル 3.0gを原料として参考例17(1)、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 56.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 285.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.51 (s, 6 H) 2.09 (s, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.44 - 2.54 (m, 2 H) 2.56 - 2.66 (m, 2 H) 6.99 - 7.10 (m, 1 H) 7.19 - 7.28 (m, 1 H) 7.38 - 7.45 (m, 1 H) 7.57 - 7.65 (m, 1 H)
参考例112 2-{[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]オキシ}エタンアミンの合成
(1)2’-ヒドロキシアセトフェノン3.0gのテトラヒドロフラン50ml溶液に、氷冷下、3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液22 mlを滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製してアルコール体3.86gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mg、エチレングリコール3ml、p-トルエンスルホン酸10mgの混合物を室温にて2日間攪拌した。反応液に酢酸ナトリウム296.4mgを加え、室温にて2時間攪拌後、蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してエーテル体430.7mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物200mgのアセトン5ml溶液にヨウ化メチル0.13mlと炭酸セシウム335.4mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮してメチル体219.3mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物215mgのテトラヒドロフラン2ml溶液にフタルイミド225.7mg、トリフェニルホスフィン402.3mgを加え、氷冷下、2.2Mジエチルアゾジカルボキシレートトルエン溶液0.7mlを加えて、室温にて1晩攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1から3:1)にて精製してフタルイミド体 380mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物230mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物178.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 210.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 2.26 (s, 6 H) 2.55 (t, J=6.37 Hz, 2 H) 3.41 (t, J=6.37 Hz, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 6.84 - 6.99 (m, 2 H) 7.17 - 7.25 (m, 1 H) 7.44 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例113 N,N'-ジメチル-N-[2-(2-メチルフェニル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-メチルベンゾニトリル2.0gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチルアミン体236.2mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物230mg、参考例44(1)で得られた化合物253.6mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物100.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.3 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.42 (s, 6 H) 2.10 (s, 3 H) 2.34 (s, 3 H) 2.43 - 2.65 (m, 4 H) 2.67 (s, 3 H) 7.04 - 7.17 (m, 3 H) 7.26 - 7.35 (m, 1 H)
参考例114 N-[2-(2-クロロフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-クロロベンゾニトリル 2.0gを原料として、参考例17(1)と同様の方法にてジメチルアミン体118.1mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物115mg、参考例44(1)で得られた化合物115.1mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物95.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 241.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.50 (s, 6 H) 2.10 (s, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 2.43 - 2.65 (m, 4 H) 7.07 - 7.24 (m, 2 H) 7.31 - 7.47 (m, 2 H)
参考例115 N-(2-メトキシフェニル)-N,N'-ジメチルプロパン-1,3-ジアミンの合成
(1)3-(メチルアミノ)-1-プロパノール 1.8gのクロロホルム30ml溶液に、ジt-ブチルジカーボネート5.1mlを加えて室温にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=50:10:0.2から20:10:0.2)にて精製して保護体 2.6gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 300mgを原料として、参考例44(1)と同様の方法にてアルデヒド体 358.0mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物150mg、o-アニシジン 100.3mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 60.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.3 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.68 - 1.86 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 2.67 (t, J=6.81 Hz, 2 H) 2.77 (s, 3 H) 3.02 - 3.14 (m, 2 H) 3.87 (s, 3 H) 6.80 - 7.05 (m, 4 H)
参考例116 N-メチル-N'-[1-(1-メチル-1H-インドール-7-イル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)インドール-7-カルボン酸1.0gを原料として、参考例33(1)と同様の方法にてメチルケトン体582mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例34(1)と同様の方法にてアミン体 110mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 106mg、参考例44(1)で得られた化合物 111mgを原料として、参考例44(2)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物71.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 232.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.49 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.38 (s, 3 H) 2.60 - 2.74 (m, 4 H) 4.05 (s, 3 H) 4.64 - 4.73 (m, 1 H) 6.45 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 6.94 (d, J=3.21 Hz, 1 H) 7.07 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 7.48 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例117 (2R)-2-アミノ-3-{[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]アミノ}プロパン-1-オールの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(L)-セリン 1.34g、参考例17(1)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例10(1)と同様の方法にてアミド体 1.44gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 500mgを原料として、参考例74(2)、参考例59(2)と同様の方法にてアミン体 187mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 48.2mgを原料として、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 23.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 239.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.62 (s, 3 H) 1.63 (s, 3 H) 2.39 - 2.50 (m, 2 H) 3.00 - 3.08 (m, 1 H) 3.50 (dd, J=11.00, 6.42 Hz, 1 H) 3.59 (dd, J=11.00, 4.59 Hz, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 6.92 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.96 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.20 - 7.24 (m, 1 H) 7.26 - 7.32 (m, 1 H)
参考例118 (2R)-2-アミノ-3-{[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル](メチル)アミノ}プロパン-1-オールの合成
参考例117(2)で得られた化合物 67.4mgを原料として、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 34.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 253.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (s, 3 H) 1.51 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 2.48 - 2.57 (m, 1 H) 2.73 - 2.84 (m, 1 H) 3.21 - 3.32 (m, 1 H) 3.58 - 3.66 (m, 1 H) 3.68 - 3.73 (m, 1 H) 3.85 (s, 3 H) 6.85 - 6.97 (m, 2 H) 7.20 - 7.30 (m, 2 H)
参考例119 N-(2-{2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}プロパン-2-イル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-シアノベンジルブロミド1.0gのジオキサン30ml溶液に、室温にて50%ジメチルアミン水溶液1.4mlを加えて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してアルキル化体の粗生成物750mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mgを原料として、参考例87(2)と同様の方法にてジメチルアミン体 37.0mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物35.0mg、参考例44(1)で得られた化合物31.5mgを原料として、参考例44(2)、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 14.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 264.3 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (s, 6 H) 2.01 (s, 3 H) 2.27 (s, 6 H) 2.44 (s, 3 H) 2.53 - 2.73 (m, 4 H) 3.98 (s, 2 H) 7.09 - 7.35 (m, 3 H) 7.69 - 7.78 (m, 1 H)
参考例120 (3S)-N-[1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルピロリジン-3-アミンの合成
(S)-3-アミノ-1-N-t-ブトキシカルボニルピロリジン500mgを原料として、参考例109(1)、参考例20(1)、参考例31(3)と同様の方法にて標記化合物 83.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.30 - 1.33 (m, 3 H) 1.69 - 1.91 (m, 7 H) 2.16 - 2.18 (m, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 4.33 - 4.43 (m, 1 H) 6.88 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 6.92 - 6.96 (m, 1 H) 7.19 - 7.24 (m, 1 H) 7.31 - 7.35 (m, 1 H)
参考例121 N-メチル-N'-{2-[2-(メチルスルファニル)フェニル]プロパン-2-イル}エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-(メチルチオ)ベンゾニトリル1.0gを原料として、参考例87(2)と同様の方法にてジメチルアミン体 1.3gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mg、参考例44(1)で得られた化合物191.0mgを原料として、参考例44(2)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 117.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 239.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.59 (s, 6 H) 2.32 - 2.40 (m, 5 H) 2.49 (s, 3 H) 2.58 - 2.66 (m, 2 H) 7.04 - 7.34 (m, 4 H)
参考例122 (2S)-N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]-N-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例38(2)で得られた化合物 604mg、N-t-ブトキシカルボニル-(L)-アラニン 1.37gを原料として、参考例10(1)、参考例59(2)、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 23.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.95 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.41 (s, 6 H) 2.10 (s, 3 H) 2.11 - 2.26 (m, 2 H) 2.84 - 3.03 (m, 1 H) 3.92 (s, 3 H) 6.82 (dd, J=7.57, 4.81 Hz, 1 H) 7.64 (dd, J=7.79, 1.83 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.04, 1.83 Hz, 1 H)
参考例123 2-メトキシ-N-メチル-N-[2-(メチルアミノ)エチル]ベンゼンスルホンアミドの合成
(1)2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド 150mg、N-(2-アミノエチル)-N-メチルカルバミン酸 t-ブチルエステル 126.4mgのクロロホルム5ml溶液にトリエチルアミン 0.11ml加え、室温にて3日間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してスルホンアミド体188.5mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 80mgのジメチルホルムアミド1ml溶液に水素化ナトリウム 14mgを加えて攪拌後、ヨウ化メチル 22μlを加えて室温にて1時間攪拌した。反応液に蒸留水と飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1から1:1)にて精製してメチル化体82.3mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 80mgを原料として、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物54.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 259.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 2.44 (s, 3 H) 2.71 - 2.81 (m, 2 H) 2.86 (s, 3 H) 3.23 - 3.35 (m, 2 H) 3.93 (s, 3 H) 6.96 - 7.11 (m, 2 H) 7.45 - 7.58 (m, 1 H) 7.94 (dd, J=7.69, 1.54 Hz, 1 H)
参考例124 2-(8-メトキシ-1-メチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
(1)文献(Tetrahedron Letters, 1991年, 32巻, 1965ページ)に記載の方法にて得られた8-メトキシ-3,4-ジヒドロイソキノリン塩酸塩 150mgにクロロホルム、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフラン 3mlに溶解し、氷冷下、1.09Mメチルリチウムジエチルエーテル溶液 1.6mlを滴下し、そのまま1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してアルキル体 49.8mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 46.8mg、参考例44(1)で得られた化合物137mgを原料として、参考例44(2)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物35.4mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.24 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 2.43 (s, 3 H) 2.55 - 2.73 (m, 4 H) 2.73 - 2.79 (m, 2 H) 2.90 - 2.99 (m, 1 H) 3.03 - 3.11 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 4.06 (q, J=6.57 Hz, 1 H) 6.66 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.69 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 7.09 (t, J=7.79 Hz, 1 H)
参考例125 N-メチル-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例17(2)で得られた化合物500mgを原料として、参考例20(1)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 316mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.45 (s, 6 H) 2.14 (s, 3 H) 2.20 - 2.35 (m, 2 H) 2.37 - 2.47 (m, 2 H) 2.61 - 2.77 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 6.84 - 6.94 (m, 2 H) 7.15 - 7.27 (m, 1 H) 7.38 - 7.45 (m, 1 H)
参考例126 N-(アゼチジン-3-イルメチル)-2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-アミンの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物500mg、1-(t-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-カルボン酸730.7mg、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩 870.2mg、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール 695.1mg、4-ジメチルアミノピリジン 554.5mgのクロロホルム15ml溶液を室温にて4時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1から30:1)にて精製してアミド体1.03gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgのテトラヒドロフラン8ml溶液に氷冷下、0.99Mボランテトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液 5.8mlを滴下し、室温にて1晩攪拌した。反応液にメタノールを加えて減圧濃縮後、得られた残渣をメタノール8mlに溶解し、エチレンジアミン0.38mlを加えて65℃にて8時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して還元体 189.8mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 100mgをクロロホルム5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸0.22mlを加えて、室温にて1晩攪拌した。反応液にさらにトリフルオロ酢酸0.5mlを加えて室温にて3時間攪拌後、反応液にトルエンを加えて減圧濃縮した。得られた残渣に飽和重曹水を加えてクロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル、クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製して標記化合物67.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.49 (s, 6 H) 2.40 (d, J=7.47 Hz, 2 H) 2.65 - 2.88 (m, 1 H) 3.21 (dd, J=7.69, 6.81 Hz, 2 H) 3.56 - 3.68 (m, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 6.84 - 6.99 (m, 2 H) 7.17 - 7.30 (m, 2 H)
参考例127 N-(アゼチジン-3-イルメチル)-2-(2-メトキシフェニル)-N-メチルプロパン-2-アミンの合成
参考例126(2)で得られた化合物1.2gを原料として、参考例20(1)、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物0.70gを得た。
MS(ESI) m/z= 249.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.42 (s, 6 H) 2.13 (s, 3 H) 2.53 (d, J=7.03 Hz, 2 H) 2.79 - 3.02 (m, 1 H) 3.19 - 3.32 (m, 2 H) 3.52 - 3.65 (m, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 6.82 - 6.96 (m, 2 H) 7.14 - 7.25 (m, 1 H) 7.55 (dd, J=8.35, 1.76 Hz, 1 H)
参考例128 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]ピロリジン-3-アミンの合成
(1)1-N-(t-ブトキシカルボニル)-3-ピロリジノン 500mgと参考例17(1)で得られた化合物 490.6mgのクロロホルム1ml溶液に酢酸0.19mlとトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム686.6mgを加えて、室温にて3日間攪拌した。反応液に飽和重曹水と5規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1から10:1)にて精製してアミン体 460mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 460mgを原料として、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物82.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.22 - 1.47 (m, 1 H) 1.47 - 1.53 (m, 6 H) 1.65 - 1.91 (m, 1 H) 2.39 - 2.59 (m, 1 H) 2.64 - 3.14 (m, 4 H) 3.87 (s, 3 H) 6.82 - 6.98 (m, 2 H) 7.16 - 7.30 (m, 2 H)
参考例129 (3S)-1-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]ピロリジン-3-アミンの合成
(1)(L)-アスパラギン酸ジメチルエステル塩酸塩3.0gとトリエチルアミン4.65mlのクロロホルム30ml溶液に氷冷下、ジ-t-ブチルジカーボネート3.3gのクロロホルム10ml溶液を滴下した。室温にて3時間攪拌後、ジ-t-ブチルジカーボネート1.65gとトリエチルアミン2.3mlを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して保護体 5.35gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.0gのテトラヒドロフラン10ml溶液に水素化ホウ素ナトリウム0.29gを加え、50℃にて攪拌しながらメタノール1.2mlを滴下した。そのまま5時間攪拌後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製してジオール体 596.7mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物595mgのクロロホルム10ml溶液に氷冷下、トリエチルアミン1.62ml、メタンスルホニルクロライド0.67mlを順次滴下し、0℃にて1時間、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮してジメシル体 952.3mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物79.7mgと刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン100mgのクロロホルム1ml溶液を65℃にて3日間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1から5:1:0.1)および分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物14.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.31 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.36 - 1.56 (m, 1 H) 1.99 - 2.51 (m, 3 H) 2.62 - 2.88 (m, 2 H) 3.36 - 3.55 (m, 1 H) 3.73 - 3.87 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 6.79 - 7.00 (m, 2 H) 7.10 - 7.24 (m, 1 H) 7.49 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例130 N-(アゼチジン-3-イルメチル)-N-エチル-2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-アミンの合成
参考例126(2)で得られた化合物150mgを原料として、参考例4(3)、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物57.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 263.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 0.94 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.45 (s, 6 H) 2.50 (q, J=7.33 Hz, 2 H) 2.59 - 2.72 (m, 2 H) 2.74 - 3.01 (m, 1 H) 3.26 (t, J=7.25 Hz, 2 H) 3.43 - 3.66 (m, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 6.74 - 6.97 (m, 2 H) 7.10 - 7.24 (m, 1 H) 7.39 - 7.54 (m, 1 H)
参考例131 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]アゼチジン-3-カルボキサミドの合成
参考例126(1)で得られた化合物100mgを原料として、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物53.4mgを得た。
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.77 (s, 6 H) 3.20 - 3.39 (m, 1 H) 3.65 (t, J=7.69 Hz, 2 H) 3.74 - 3.89 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 6.25 (br s, 1 H) 6.83 - 7.01 (m, 2 H) 7.17 - 7.30 (m, 1 H) 7.37 (dd, J=7.91, 1.76 Hz, 1 H)
参考例132 2-(2-メトキシフェニル)-N-(ピロリジン-3-イルメチル)プロパン-2-アミンの合成
1-(t-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-カルボン酸0.72g、参考例17(1)で得られた化合物 0.5gを原料として、参考例126と同様の方法にて標記化合物171.4mgを得た。
MS(ESI) m/z= 249.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.13 - 1.22 (m, 1 H) 1.44-1.51 (m, 6 H) 1.81 - 1.89 (m, 1 H) 2.05 - 2.20 (m, 3 H) 2.37 (dd, J=10.77, 6.65 Hz, 1 H) 2.81 (dd, J=7.79, 6.42 Hz, 2 H) 3.01 (dd, J=11.00, 7.34 Hz, 1 H) 3.85 (s, 3 H) 6.84 - 6.94 (m, 2 H) 7.18 - 7.24 (m, 2 H)
参考例133 (3R)-1-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]ピロリジン-3-アミンの合成
(1)(D)-アスパラギン酸2.0gのメタノール20ml溶液にチオニルクロライド1.64mlを室温にて滴下し、そのまま3日間攪拌した。反応液を減圧濃縮してジメチルエステル体を含む粗生成物を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を原料として、参考例129(1)と同様の方法にて保護体 4.77gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.0gを原料として、参考例129(2)、(3)と同様の方法にてジメシル体 1.13gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物79.7mg、刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン100mgを原料として、参考例129(4)と同様の方法にて環化体 27.6mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物27mgを原料として、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物18.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 221.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.30 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.39 - 1.49 (m, 1 H) 2.10 - 2.20 (m, 1 H) 2.33 (dd, J=9.17, 4.58 Hz, 1 H) 2.46 - 2.56 (m, 1 H) 2.59 - 2.66 (m, 1 H) 2.66 - 2.73 (m, 1 H) 3.41 - 3.50 (m, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 3.75 - 3.86 (m, 1 H) 6.85 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.94 (t, J=7.34 Hz, 1 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.45 - 7.52 (m, 1 H)
参考例134 3-({[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル](メチル)アミノ}メチル)アゼチジン-3-オールの合成
(1)メチルトリフェニルホスホニウムブロミド 7.51gをジエチルエーテル 30mlに溶解し、氷冷下、t-ブトキシカリウム 2.36gを加え、35℃にて1時間攪拌した。反応液に室温にて3-オキソアゼチジン-1-カルボン酸t-ブチル 1.2gのジエチルエーテル 10mlを加えて35℃にて6時間撹拌した。反応液をセライトろ過後、ろ液を蒸留水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。濾液をを減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製してメチレン体1.35gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.35gをクロロホルム50mlに溶解し、氷冷下、m-クロロ過安息香酸 3.18gを加えて室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)にて精製してエポキシ体 294mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 31mg、参考例17(1)で得られた化合物 56.6mgをテトラヒドロフランに溶解し、加熱還流下4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して付加体 69.9mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 66.7mgを原料として、参考例20(1)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物 34.4mgを得た。
MS(ESI) m/z= 265.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.46 (s, 6 H) 2.04 (s, 3 H) 2.81 (s, 2 H) 3.41 (d, J=9.17 Hz, 2 H) 3.76 (d, J=8.71 Hz, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 6.86 - 6.93 (m, 2 H) 7.19 - 7.24 (m, 2 H)
参考例135 N-(1H-イミダゾール-4-イルメチル)-2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-アミンの合成
イミダゾール-4-カルボキサルデヒド200mg、参考例17(1)で得られた化合物343.9mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にて標記化合物134.0mgを得た。
MS(ESI) m/z= 246.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.54 (s, 6 H) 3.38 (s, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 6.74 (s, 1 H) 6.89 - 7.02 (m, 2 H) 7.20 - 7.33 (m, 2 H) 7.50 (s, 1 H)
参考例136 (3R)-1-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]ピロリジン-3-アミンの合成
参考例133(3)で得られた化合物145.8mg、参考例17(1)で得られた化合物100mgを原料として、参考例129(4)、参考例126(3)と同様の方法にて標記化合物30.1mgを得た。
MS(ESI) m/z= 235.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.35 - 1.63 (m, 1 H) 1.47 (s, 6 H) 1.93 - 2.23 (m, 1 H) 2.29 - 2.46 (m, 1 H) 2.50 - 2.71 (m, 1 H) 2.72 - 2.94 (m, 2 H) 3.28 - 3.51 (m, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 6.82 - 6.99 (m, 2 H) 7.11 - 7.25 (m, 1 H) 7.50 - 7.64 (m, 1 H)
参考例137 (S)-N-エチル-N-[1-(2-メトキシフェニル)エチル]-2-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)ジ-t-ブチルジカーボネート2.2gをジクロロメタン 40mlに溶解し、氷冷下2-アミノ-2-メチルプロパノール 1.0gを加えた。室温にて2時間攪拌した後、反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して保護体1.90gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200 mgを原料として、参考例44(1)と同様の方法にてアルデヒド体200mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 200mg、刊行物(特開昭54/154714号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン176mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にてアルキル体 288mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 300mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 150mgを得た。
MS(ESI) m/z= 251 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.95 (s, 3 H) 0.98 (s, 3H) 1.01 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.30 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 1.82 (br s, 1 H) 2.33 (d, 14.2 Hz, 1 H) 2.38 (d, 14.2 Hz, 1 H) 2.48 - 2.57 (m, 1 H) 2.59 - 2.68 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 4.45 (q, J=7.08 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 6.93 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.22 (dt, J=7.57, 1.22 Hz, 1 H) 7.31 (d, J=7.57 Hz, 1 H)
参考例138 (S)-N-(2-メトキシエチル)-N-[1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N’-メチルエタン-1,2-ジアミン
(1)参考例44(1)で得られた化合物 750mg、刊行物(特開昭54/154714号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン320mgを原料として、参考例137(3)と同様の方法にてアルキル体 456mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 70mg、ブロモエチルメチルエーテル 316mg、トリエチルアミン 460mgをジメチルホルムアミド 1mlに溶解し、60℃にて7時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液した後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1)にて精製してN-メトキシエチル体 38mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 37mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 22mgを得た。
MS(ESI) m/z= 267 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.32 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.51 - 2.74 (m, 6 H) 3.24 - 3.38 (m, 2 H) 3.27 (s, 3 H) 3.80 (s, 3 H) 4.39 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 6.92 (dt, J=7.32, 0.73 Hz, 1 H) 7.21 (dt, J=7.32, 1.71 Hz, 1 H) 7.31 (dd, J=7.57, 1.71 Hz, 1 H)
参考例139 N-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン250mg、フタルイミドアセトン403mgをメタノール7.5mlに溶解し、酢酸285μl、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム156mgを加え、室温にて24時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム260mgを加え、さらに室温にて22時間攪拌した後、反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=80:1)にて精製してフタルイミド体351mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 240mgを原料として、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 102mgを得た。
MS(GC) m/z= 209 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97 and 0.98 (each d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.33 and 1.36 (each d, J=6.6 Hz, 3 H) 2.32 - 2.58 (m, 2 H) 2.62 - 2.71 (m, 1 H) 3.84 (s, 3 H) 4.18 and 4.27 (each q, J=6.6 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.91 - 6.97 (m, 1 H) 7.18 - 7.23 (m, 1 H) 7.26 - 7.32 (m, 1 H)
参考例140 N-エチル-N-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]プロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例139(1)で得られた化合物190mgを原料として、参考例4(3)、参考例3(4)と同様の方法にて標記化合物 61mgを得た。
MS(ESI) m/z= 236 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.66 and 0.95 (each d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.04 (t, J=6.9 Hz, 3 H) 1.30 and 1.36 (each d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.25 - 2.85 (m, 5 H) 3.81 and 3.83(each s, 3 H) 4.47 (q, J=6.9 Hz, 1 H) 6.82 - 6.87 (m,1 H) 6.89 - 6.96 (m, 1 H) 7.17 - 7.23 (m, 1 H) 7.36 - 7.41 (m, 1 H)
参考例141 (R)-2-アミノ-3-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミノ]プロパノールの合成
(1)刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン162mg、参考例80(1)で得られた化合物320mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にてアルキル体375mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 370mgを原料として、参考例74(2)と同様の方法にて脱ベンジル体 215mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 80mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 52mgを得た。
MS(FAB) m/z= 224 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.36 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.50 - 2.65 (m, 2 H) 2.89 - 3.00 (m, 1 H) 3.53 - 3.67 (m, 2 H) 3.84 (s, 3 H) 4.02 - 4.14 (m, 1 H) 6.87 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 6.94 (t, J=7.1 Hz, 1 H) 7.18 - 7.27 (m, 2 H)
参考例142 (R)-2-アミノ-3-{N-[(S)- 1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルアミノ}プロパノールの合成
参考例141(2)で得られた化合物90mgを原料として、参考例20(1)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 53mgを得た。
MS(FAB) m/z= 239 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.32 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 2.43 - 2.53 (m, 2 H) 3.08 - 3.16 (m, 1 H) 3.28 (dd, J=10.5, 7.3 Hz, 1 H) 3.46 (dd, J=10.5, 7.6 Hz, 1 H) 3.53 - 3.67 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.17 (q, 6.8 Hz, 1 H) 6.89 (dd, J=8.3, 1.0 Hz, 1 H) 6.96 (dd, J=8.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.27 (m, 1 H) 7.30 (dd, J=8.3, 1.7 Hz, 1 H)
参考例143 (S)-3-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミノ]-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オール
(1)N-t-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-(D)-セリン842mg、刊行物(特開昭54/154714号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン431mgを原料として、参考例78(1)、参考例82(1)、(2)、参考例74(2)と同様の方法にて脱ベンジル体 636mgを得た。
(2)上記(3)で得られた化合物 633mgをテトラヒドロフラン 30mlに溶解し、氷冷下1Mボランテトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液19mlを加えた。室温にて4時間攪拌した後、再度氷冷し、5規定水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと加えた。酢酸エチルを加え分液した後、水層に酢酸エチルを加え抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣にエタノール 1mlとエチレンジアミン0.5mlを加え、60℃にて2時間攪拌した。反応液を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.3)にて精製して標記化合物 145mgを得た。
MS(ESI) m/z= 239 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.35 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 2.40 (s, 3 H), 2.53 - 2.57 (m, 1 H) 2.61 - 2.64 (m, 2 H) 3.58 - 3.68 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.08 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 6.95 (t, J=7.57 Hz, 1 H) 7.21 (dt, J=8.06, 1.71 Hz, 1 H) 7.26 (dd, J=7.33, 1.71, 1 H)
参考例144 (S)-2-アミノ-3-[(S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミノ]プロパノールの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(D)-セリノール 400mgを原料として、参考例44(1)と同様の方法にてアルデヒド体480mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 480mg、刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン215mgを原料として、参考例44(2)、参考例74(2)と同様の方法にて脱ベンジル体530mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 150mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 88mgを得た。
MS(ESI) m/z= 225 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.36 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 2.56 - 2.61 (m, 1 H) 2.94 (quint, J=5.4 Hz, 1 H) 3.58 (d, J=5.4 Hz, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.06 (q, J=6.6 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 6.94 (dt, J=7.3, 1.0 Hz, 1 H) 7.19 - 7.25 (m, 2 H)
参考例145 (S)-2-アミノ-3-{N-[(S)- 1-(2-メトキシフェニル)エチル]-N-メチルアミノ}プロパノールの合成
参考例144(2)で得られた化合物155mgを原料として、参考例20(1)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 90mgを得た。
MS(ESI) m/z= 239 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.33 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 2.28 (s, 3 H) 2.39 - 2.51 (m, 2 H) 3.04 - 3.14 (m, 1 H) 3.28 (dd, J=10.2, 7.3 Hz, 1 H) 3.42 - 3.48 (m, 1 H) 3.53 - 3.67 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 4.16 (q, 6.8 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.94 (t, J=7.3 Hz, 1 H) 7.23 - 7.28 (m, 2 H)
参考例146 (R)-2-アミノ-3-[N-エチル-N-(2-メトキシベンジル)アミノ]プロパノールの合成
(1)2-メトキシベンジルアミン98mg、参考例80(1)で得られた化合物235mgを原料として、参考例44(2)と同様の方法にてアルキル体250mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 100mgを原料として、参考例74(2)、参考例4(3)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 22mgを得た。
MS(FAB) m/z= 239 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.09 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.43 - 2.52 (m, 2 H) 2.54 - 2.69 (m, 2 H) 3.06 - 3.14 (m, 1 H) 3.38 (dd, J=10.5, 7.4 Hz, 1 H) 3.49 (d, J=13.5 Hz, 1 H) 3.49 - 3.54 (m, 1 H) 3.72 (d, J=13.5 Hz, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 6.87 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 6.92 (dt, J=7.2, 1.2 Hz, 1 H) 7.22 - 7.28 (m, 2 H)
参考例147 (R)-2-アミノ-3-{N-エチル-[(R)-1-(2-メトキシピリジン-3-イル)エチル]アミノ}プロパノールの合成
参考例40(1)で得られた化合物50mg、参考例80(1)で得られた化合物102mgを原料として、参考例44(2)、参考例74(2)、参考例4(3)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 28mgを得た。
MS(FAB) m/z= 254 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.08 Hz, 3 H) 1.32 (d, J=7.08 Hz, 3 H) 2.39 - 2.53 (m, 3 H) 2.59 - 2.70 (m, 1 H) 3.02 - 3.12 (m, 1 H) 3.51 (d, J=6.10 Hz, 2 H) 3.95 (s, 3 H) 4.31 (q, J=7.08 Hz, 2 H) 6.88 (dd, J=7.33, 4.88 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=7.33, 1.95 Hz, 1 H) 8.07 (dd, J=4.88, 1.95 Hz, 1 H)
参考例148 (R)-2-アミノ-3-{N-エチル-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]アミノ}プロパノールの合成
参考例38(2)で得られた化合物100mg、参考例80(1)で得られた化合物188mgを原料として、参考例44(2)、参考例74(2)、参考例4(3)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 105mgを得た。
MS(ESI) m/z= 268 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.88 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.45 (s, 3 H) 1.51 (s, 3 H) 2.37 - 2.53 (m, 2 H) 2.56 - 2.69 (m, 2 H) 3.05 - 3.14 (m, 1 H) 3.56 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 3.96 (s, 3 H) 6.85 (dd, J=7.5, 4.8 Hz, 1 H) 7.58 (dd, J=7.5, 1.8 Hz, 1 H) 8.07 (dd, J=4.8, 1.8 Hz, 1 H)
参考例149 N-[2-(2-メトキシフェニル) プロパン-2-イル]ピペリジン-4-アミンの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物415mg、N-t-ブトキシカルボニルピペリドン200mgをジメチルホルムアミド 2mlに溶解し、モレキュラシーブ4A 800mg、酢酸0.29ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 640mgを加え、室温にて16時間攪拌した。反応液にクロロホルムを加えてセライト濾過した後、濾液を飽和重曹水、蒸留水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:3から酢酸エチル: メタノール=30:1)にて精製してアルキル体96 mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 118mgを原料として、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 80mgを得た。
MS(FAB) m/z= 249 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.10 - 1.21 (m, 2 H) 1.46 - 1.57 (m, 2 H) 1.51 (s, 6 H) 2.15 - 2.22 (m, 1 H) 2.40 (dt, J=12.2, 2.44 Hz, 2 H) 2.87 - 2.93 (m, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 6.85-6.89 (m, 1 H) 6.91 (dt, J=7.57, 1.22 Hz, 1 H) 7.20 - 7.27 (m, 1 H) 7.27 (dd, J=7.57, 1.71 Hz, 1 H)
参考例150 N-メチル-N’- (2-フェニルプロパン-2-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例44(1)で得られた化合物96mg、クミルアミン77mgを原料として、参考例44(2)、参考例10(2)と同様の方法にて標記化合物 56mgを得た。
MS(FAB) m/z= 193 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.10 - 1.21 (m, 2 H) 1.46 - 1.57 (m, 2 H) 1.51 (s, 6 H) 2.15 - 2.22 (m, 1 H) 2.40 (dt, J=12.2, 2.44 Hz, 2 H) 2.87 - 2.93 (m, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 6.85-6.89 (m, 1 H) 6.91 (dt, J=7.57, 1.22 Hz, 1 H) 7.20 - 7.27 (m, 1 H) 7.27 (dd, J=7.57, 1.71 Hz, 1 H)
参考例151 2-{[N-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N-メチルアミノ}エタンチオールの合成
(1)参考例17(1)で得られた化合物 400mgをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム 305mg、ブロモ酢酸エチル 485mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで分液した後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン=4:1:0.1)にて精製してエチルエステル体 254mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 254mgを原料として、参考例20(1)、参考例3(2)と同様の方法にてアルコール体 217mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 50mgを塩化メチレン2mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン 0.057ml、メタンスルホニルクロライド 0.026mlを加え、そのまま2時間攪拌した後、チオ酢酸カリウム 128mg、ジメチルホルムアミド 1mlを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン=3:1:0.1)にて精製して標記化合物 39mgを得た。
MS(ESI) m/z= 282 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.44 (s, 6 H) 2.29 (s, 3 H) 2.30 (s, 3 H) 2.57 (t, J=6.84 Hz, 2 H) 2.98 (t, J=7.08 Hz, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 6.88 - 6.94 (m, 2 H) 7.20 (dt, J=8.06, 1.71 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=7.81, 1.71 Hz, 1 H)
参考例152 N-{2-[2-(ジメチルアミノ)フェニル]プロパン-2-イル}-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-(2-ジメチルアミノ)ベンゾニトリル 500mgを原料として、参考例87(2)と同様の方法にてジメチルアミン体24.3mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物24mg、参考例44(1)で得られた化合物23.3mgを原料として、参考例44(2)、参考例108(6)と同様の方法にて標記化合物8.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 236.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.54 (s, 6 H) 2.36 - 2.48 (m, 2 H) 2.40 (s, 3 H) 2.58 - 2.70 (m, 2 H) 2.63 (s, 6 H) 7.06 - 7.41 (m, 4 H)
実施例1〜9
表1で規定したR5B、R6B、Xをもつ、式(B)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例1
(1)参考例1で得られた化合物21.7g、エピクロロヒドリン20.2gをテトラヒドロフラン200mlに溶解し、マイクロ波照射下100℃にて15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して低極性のラクトン化前駆体7.98g、高極性のラクトン化前駆体3.76gを得た。上記以外の方法として、以下の方法によっても上記化合物を得た。すなわち、参考例1で得られた化合物62.5g、エピクロロヒドリン58.2gをテトラヒドロフラン312mlに溶解し、加熱還流下、内温70.5℃にて2時間30分攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=90:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して、ラクトン化前駆体の異性体混合物50.9gを得た。
(2)上記(1)で得られた高極性のラクトン化前駆体1.5g、トリフェニルホスフィン1.45gをテトラヒドロフラン19.5mlに溶解し、氷冷下ジイソプロピルアゾジカルボキシレート1.07mlを加え、室温にて3.5時間攪拌した。反応液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=30:1から4:1)にて精製して光学活性なラクトン体331mgを得た。上記の以外の方法として、以下の方法によっても上記化合物を得た。すなわち、トリフェニルホスフィン48.2gをトルエン625mlに溶解し、氷冷下ジ-t-ブチルアゾジカルボキシレート42.3gのトルエン溶液500mlを加え、30分間攪拌後、上記(1)で得られたラクトン化前駆体の異性体混合物49.9gのトルエン溶液875mlを3.5時間かけて滴下した後、さらに1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=500:10:0.2から400:10:0.2)にて精製してラクトン体の異性体混合物22.7gを得た。
(3)上記(2)で得られた光学活性なラクトン体200mgをテトラヒドロフラン4mlに溶解し、フッ化水素−ピリジン錯体73μlを加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加え分液し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=90:1:0.1から8:1:0.1)にて精製して脱保護体129mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物50mgをジメチルホルムアミド5mlに溶解し、ヨウ化カリウム114mg、ジイソプロピルエチルアミン240μlを加え、マイクロ波照射下90℃にて3.5時間攪拌した。反応液に蒸留水と酢酸エチルを加えて分液した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から8:1:0.1)にて精製して、表1に示される化合物31.7mgを得た
実施例2
(1)実施例1(2)で得られたラクトン体の異性体混合物22.7gをジメチルホルムアミド450mlに溶解し、ヨウ化カリウム35.2g、ジイソプロピルエチルアミン37mlを加え、120℃にて1時間攪拌した。反応液を放冷した後、酢酸エチルと8%重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=500:10:0.2から100:10:0.2)にて精製してアゼチジン体16.4gを得た。
(2)上記(1)で得られたアゼチジン体16.4gをテトラヒドロフラン164mlに溶解し、エタノール655ml、1規定塩酸81.9mlを加えた後、室温にて40分間攪拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液90.6mlを加えて減圧濃縮し、得られた残渣に酢酸エチルと飽和重曹水を加え分液した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=500:10:0.2から100:10:0.2)にて精製して4’’-ヒドロキシ体7.78gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物2g、1,1’-カルボニルジイミダゾール1.06gをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの2:1混合溶媒40mlに溶解し、氷冷下、60%水素化ナトリウム262mgを加え、そのまま30分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液50mlとヘキサン40ml加えて分液後、有機層をさらに飽和塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄した。有機層を50mlの飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して4’’-イミダゾライド体2.3gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物370mgに参考例3で得られた化合物147mgのテトラヒドロフラン溶液を加え、反応液を減圧濃縮して得られた残渣を室温にて16時間放置した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:28%アンモニア水=60:10:0.2から40:10:0.2)にて精製してカーバメート体300mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物7.2mgを原料として、実施例1(3)と同様の方法にて表1に示される化合物4.3mgを得た。
実施例3
(1)N-クロロコハク酸イミド3.49gをクロロホルム150mlに溶解し、-20℃に冷却した。ジメチルスルフィド2.46mlを加え、10分間攪拌した後、実施例2(2)で得られた化合物4gのクロロホルム溶液50mlを加えて10分間攪拌した。トリエチルアミン6.38mlを加え、さらに30分間攪拌後、飽和重曹水を加えて室温まで昇温し、クロロホルムで分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=500:10:0.2から70:10:0.2)にて精製して4’’-ケトン体3.68gを得た。
(2)60%水素化ナトリウム200mgをテトラヒドロフラン30mlに懸濁させ、トリメチルスルホキソニウムヨージド1.1gを加え、室温にて2時間攪拌した。上記(1)で得られた化合物3.05gをジメチルスルホキシドとテトラヒドロフランの2:1混合溶媒45.5mlに溶解し、反応液に加えて3時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=70:10:0.2)にて精製して4’’-エポキシ体2.23gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物2.23gを原料として、実施例1(3)と同様の方法にて脱保護体1.75gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物300mgに参考例3で得られた化合物476mgのエタノール溶液1.5mlを加え、マイクロ波照射下120℃にて15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=8:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物292mgを得た。
実施例4
(1)実施例2で得られた化合物199mgをアセトン2mlに溶解し、無水酢酸22.1μlを加え、室温にて13時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して2’-O-アセチル体183mgを得た。
(2)N-クロロコハク酸イミド283mgをクロロホルム7mlに溶解し、-20℃に冷却した。ジメチルスルフィド315μlを加え、15分間攪拌した後、上記(1)で得られた化合物 183mgのクロロホルム溶液3.4mlを加え、45分間攪拌した。トリエチルアミン592μlを加え、さらに10分間攪拌後、飽和重曹水を加えて室温まで昇温し、クロロホルムで分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して9-ケトン体の粗生成物を得た。この粗生成物をメタノール4.1mlに溶解し、加熱還流下5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物167mgを得た。
実施例5
(1)実施例3(3)で得られた化合物100mgを原料として、実施例4と同様の方法にて9-ケトン体71.2mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物71.2mg、参考例3で得られた化合物113.3mgを原料として、実施例3(4)と同様の方法にて表1に示される化合物51.1mgを得た。
実施例6
実施例4で得られた化合物10mg、ヒドロキシルアミン塩酸塩3.7mg、イミダゾール4.37mgをメタノールに溶解し、65℃にて2.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液とクロロホルムを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=7:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物3.3mgを得た。
実施例7
実施例5で得られた化合物10mgを原料として、実施例6と同様の方法にて表1に示される化合物2.3mgを得た。
実施例8
実施例4で得られた化合物20mgをメタノール400μlに溶解し、酢酸アンモニウム65.9mg、シアノ水素化ホウ素ナトリウム21.5mgを加え、65℃にて11.5時間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=5:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物3.2mgを得た。
実施例9
実施例5で得られた化合物30mgを原料として、実施例8と同様の方法にて表1に示される化合物5.5mgを得た。
実施例10
式(C)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例10
(1)トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム 10mgと1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン 9.3mgのテトラヒドロフラン溶液 1mlを脱気、窒素置換後、実施例2(2)で得られた化合物 100mgのテトラヒドロフラン溶液 2mlを加え、脱気、窒素置換した。炭酸アリルt-ブチル 34.5mgを加え、脱気、窒素置換後、70℃にて5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1からヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=30:10:0.2)にて精製してアリル体 78.5mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 75mgをテトラヒドロフラン:蒸留水=2:1の混合溶媒 7.5mlに溶解し、4-メチルモルホリン-N-オキシド45.9mg、4%四酸化オスミウム水溶液 0.1mlを加え、室温にて5時間攪拌した。飽和重曹水と粉末の亜硫酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してジオール体58.7mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 45mgをクロロホルム3mlに溶解し、氷冷下、90%四酢酸鉛 22.4mgを加え、室温にて20分間攪拌した。反応液に刊行物(国際公開WO98/30549)に記載の方法にて得られた6-(3-メチルアミノプロピル)-1-(ジメチルアミノ)-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-3-キノリンカルボン酸エチル 15.0mgのクロロホルム溶液 1mlとトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 11.5mgを順次加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製し、アルキル体35.1mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 15mgをテトラヒドロフラン 1mlに溶解し、フッ化水素−ピリジン錯体 2.0mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に5規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製し、脱保護体7.0mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物 7.0mgをテトラヒドロフラン0.5mlに溶解し、0.5規定水酸化リチウム水溶液を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液にドライアイスの粉末を少量ずつ加えた後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣にクロロホルムと蒸留水を加えて抽出し、有機層を減圧濃縮して式(C)に示される化合物5.5mgを得た。
MS(ESI) m/z 1018.6 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 0.88 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.00 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.12 (d, J=7.34 Hz, 3 H) 1.13 - 1.16 (m, 1 H) 1.17 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.20 - 1.30 (m, 9 H) 1.34 - 1.37 (m, 1 H) 1.37 (s, 3 H) 1.50 - 1.59 (m, 2 H) 1.79 - 1.88 (m, 2 H) 2.10 - 2.17 (m, 1 H) 2.22 - 2.29 (m, 9 H) 2.33 - 2.46 (m, 4 H) 2.49 - 2.63 (m, 3 H) 2.71 - 3.00 (m, 6 H) 2.97 (s, 6 H) 2.99 - 3.04 (m, 1 H) 3.11 - 3.21 (m, 3 H) 3.32 (s, 3 H) 3.34 (s, 3 H) 3.37 - 3.43 (m, 1 H) 3.55 - 3.60 (m, 1 H) 3.63 - 3.81 (m, 4 H) 3.86 (d, J=5.96 Hz, 1 H) 4.22 - 4.31 (m, 1 H) 4.59 (d, J=6.88 Hz, 1 H) 4.62 (t, J=4.36 Hz, 1 H) 4.86 - 4.95 (m, 1 H) 7.66 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 8.16 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 8.29 (s, 1 H) 9.02 (s, 1 H)
実施例11〜14
表2で規定したXをもつ、式(D)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例11
(1)参考例2で得られた化合物 5.0gを原料として、実施例1(1)、(2)、実施例2(1)と同様の方法にて環化体 304mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 91mgを原料として、実施例1(3)と同様の方法にて表2に示される化合物 46.5mgを得た。
実施例12
(1)実施例11(1)で得られた化合物 300mgを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて4’’-ヒドロキシ体 157mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 30mgを原料として、実施例2(3)と同様の方法にてイミダゾール体 33mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 33mgと参考例3で得られた化合物 15mgを原料として、実施例2(4)、実施例1(3)と同様の方法にて表2に示される化合物 14mgを得た。
実施例13
(1)実施例12(1)で得られた化合物 50mgを原料として、実施例3(1)、(2)、実施例1(3)と同様の方法にて4’’-エポキシ体 19mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 19mg、参考例3で得られた化合物 18mgをエタノール0.2mlに溶解し、封管中100℃にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表2に示される化合物9.6mgを得た。
実施例14
実施例13(1)で得られた化合物 50mg、参考例26で得られた化合物 60.7mgを原料として、実施例13(2)と同様の方法にて表2に示される化合物39.9mgを得た。
実施例15〜29
表3−1及び3−2で規定したRをもつ、式(E)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例15〜29は実施例2(3)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例2(4)、実施例1(3)と同様の方法にて表3に示される化合物を合成した。
実施例30
式(F)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例30
(1)実施例2(2)で得られた化合物 35mg、1,1’-チオカルボニルジイミダゾール 27mgをジメチルホルムアミド0.7mlに溶解し、水素化ナトリウム6.1mgを加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に1,1’-チオカルボニルジイミダゾール 84mg、水素化ナトリウム12.2mgを加え、さらに室温にて27時間攪拌した後、20%塩化アンモニウム水溶液と蒸留水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン水=3:2)にて精製してチオカルボニルイミダール体16mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 16mg、参考例3で得られた化合物 6.3mgを原料として、実施例2(4)、実施例1(3)と同様の方法にて式(F)で示される化合物 23mgを得た。
MS(FAB) m/z= 953 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.86 - 0.98 (m, 6 H) 1.02 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 1.09 - 1.18 (m, 10 H) 1.18 - 1.36 (m, 9 H) 1.38 (s, 3 H) 1.45 - 1.51(m, 1 H) 1.68 (dd, J=15.1 Hz, J=5.1 Hz, 1 H) 2.08 - 2.23 (m, 1 H) 2.28 and 2.27 (each s, 6 H) 2.38 - 2.654 (m, 5 H) 2.68 - 2.79 (m, 15 H) 2.84 - 3.05 (m, 4 H) 3.12 - 3.24 (m, 5 H) 3.32 (s, 3 H) 3.34 and 3.36 (each s, 3 H) 3.37 - 3.45 (m, 1 H) 3.56 - 3.74 (m, 3 H) 3.86 and 3.94 (each s, 3 H) 3.87 - 3.92 (m, 1 H) 4.33 - 4.43 (m, 1 H) 4.44 - 4.54 (m, 1 H) 4.58 (d, J=7.3 Hz, 1 H) 4.61 - 4.70 (m, 2 H) 4.85 - 5.04 (m, 2 H) 5.44 and 5.50 (each d, J=9.7 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 6.93 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 7.20 - 7.33 (m, 2 H)
実施例31〜106
表4−1から4−11で規定したRをもつ、式(G)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例31〜88は実施例3(3)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例13(2)と同様の方法にて表4に示される化合物を合成した。なお、実施例46と実施例47はジアステレオマーを分離して合成した。
実施例89〜102は実施例3(3)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例3(4)と同様の方法にて表4に示される化合物を合成した。
実施例103
実施例97で得られた化合物37.0mgをクロロホルムとエタノールの3:1混合溶媒0.8mlに溶解し、36%ホルムアルデヒド水溶液 17μl、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 43mgを加え、室温にて45分間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加え分液後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表4で示される化合物 35.4mgを得た。
実施例104
実施例65で得られた化合物15.9mgをクロロホルム1mlに溶解し、アセトアルデヒド8.4mg、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム11mgを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表4に示される化合物8.6mgを得た。
実施例105
実施例75で得られた化合物 35mgをクロロホルム1mlに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液16μl、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム11.5mgを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加え分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表4に示される化合物30.6mgを得た。
実施例106
実施例76で得られた化合物 20mgを原料として、実施例105と同様の方法にて表4に示される化合物18.3mgを得た。
実施例107−186
表5−1から5−11で規定したRをもつ、式(G)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例107〜121は実施例3(3)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例3(4)と同様の方法にて表5に示される化合物を合成した。
実施例122〜186は実施例3(3)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例13(2)と同様の方法にて表5に示される化合物を合成した。なお、実施例171と172は位置異性体を分離して合成した。
実施例187
式(H)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例187
実施例3(3)で得られた化合物 40mg、参考例22で得られた化合物 25.5mgを原料として、実施例13(2)と同様の方法にて実施例41で得られた化合物および式(H)で示される化合物 3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 950.6 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm): 0.85 - 0.91 (m, 3 H) 0.98 - 1.05 (m, 6 H) 1.06 - 1.28 (m, 19 H) 1.39 (s, 7 H) 1.55 - 1.69 (m, 1 H) 1.88 - 1.96 (m, 1 H) 2.10 - 2.17 (m, 2 H) 2.30 (s, 6 H) 2.41 - 2.93 (m, 11 H) 3.00 - 3.05 (m, 1 H) 3.13 - 3.25 (m, 4 H) 3.26 - 3.52 (m, 9 H) 3.56 - 3.63 (m, 1 H) 3.67 - 3.75 (m, 1 H) 3.79 - 3.90 (m, 5 H) 3.97 - 4.20 (m, 1 H) 4.34 - 4.42 (m, 1 H) 4.45 - 4.55 (m, 2 H) 4.61 - 4.66 (m, 1 H) 5.00 - 5.07 (m, 1 H) 7.10 - 7.15 (m, 2 H) 8.13 - 8.18 (m, 1 H)
実施例188−216
表6−1から6−4で規定したRをもつ、式(G)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例188〜191は表6の「原料実施例」の欄に記載された実施例化合物を原料に用いて、実施例104と同様の方法にて表6に示される化合物を合成した。
実施例192〜211は表6の「原料実施例」の欄に記載された実施例化合物を原料に用いて、実施例103と同様の方法にて表6に示される化合物を合成した。
実施例212
実施例97で得られた化合物 30mgをエタノール 1mlに溶解し、アクリロニトリル 0.07mlを加え、70℃にて13時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物 25mgを得た。
実施例213
実施例97で得られた化合物 40mgをクロロホルム1mlに溶解し、プロピオンアルデヒド0.02ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 14mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加え分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物39mgを得た。
実施例214
実施例121で得られた化合物45.2mgをメタノール2mlに溶解し、アルゴン雰囲気下10%パラジウム-炭素 8mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に、10%パラジウム-炭素 20mgを加え1気圧の水素雰囲気下、室温にてさらに1.5時間攪拌した。反応液をセライト濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=12:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物36.6mgを得た。
実施例215
実施例3(3)で得られた化合物 47mgと参考例151で得られた化合物 38mgをエタノール 2mlに溶解し、炭酸セシウム 44mgを加え、60℃にて4時間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加え分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物31mgを得た。
実施例216
実施例3(3)で得られた化合物10.5mgと参考例152で得られた化合物8.8mgを原料として、実施例13(2)、実施例103と同様の方法にて表6に示される化合物 7.6mgを得た。
実施例217
式(J)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例217
(1)実施例2(3)で得られた化合物 90.0mgと参考例50で得られた化合物 84.1mgをジメチルホルムアミド 0.1mlに溶解し、65℃で19時間加熱した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を、分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=19:1:0.1)にて精製してカルバメート体 36.8mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 43.1mgを原料として、実施例1(3)と同様の方法にて式(J)で示される化合物21.8mgを得た。
MS(FAB) m/z= 951 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm): (400 MHz) : 0.89 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.02 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 1.08 - 1.30 (m, 16 H) 1.31 - 1.40 (m, 10 H) 1.60 - 1.70 (m, 1 H) 2.08 - 2.19 (m, 1 H) 2.28 (s, 6 H) 2.30 (s, 3 H) 2.37 - 2.65 (m, 5 H) 2.67 - 2.88 (m, 3 H) 2.90 - 2.98 (m, 3 H) 3.00 - 3.07 (m, 1 H) 3.12 - 3.38 (m, 10 H) 3.39 - 3.49 (m, 1 H) 3.56 - 3.64 (m, 1 H) 3.65 - 3.93 (m, 7 H) 4.34 - 4.46 (m, 1 H) 4.52 - 4.75 (m, 3 H) 4.90 - 5.05 (m, 2 H) 6.83 - 6.94 (m, 2 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.44 - 7.57 (m, 1 H)
実施例218−222
表7で規定したRをもつ、式(K)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
実施例218〜222は実施例13(1)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例13(2)と同様の方法にて表7に示される化合物を合成した。
実施例223
式(L)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例223
(1)実施例3(3)で得られた化合物300mgを原料として、実施例4(1)と同様の方法にて2’-O-アセチル体327mgを得た。
(2)N-クロロコハク酸イミド343mgをクロロホルム5mlに溶解し、-20℃に冷却した。ドデシルメチルスルフィド795μlを加え、そのまま15分間攪拌した後、上記(1)で得られた化合物 324mgのクロロホルム溶液5mlを加え、そのまま15分間攪拌した。トリエチルアミン716μlを加え、そのまま45分間攪拌後、飽和重曹水を加えて室温まで昇温し、クロロホルムで分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して9-ケトン体225mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物225mgをメタノールに溶解し、室温にて16時間、加熱還流下6.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体147mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物103mg、参考例50で得られた化合物104mgを原料として、実施例13(2)と同様の方法にて式(L)に示される化合物65.9mgを得た。
MS(ESI) m/z 935.7 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.08 - 1.19 (m, 21 H) 1.20 - 1.22 (m, 1 H) 1.22 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.42 (d, J=4.13 Hz, 3 H) 1.53 - 1.67 (m, 2 H) 1.92 - 1.97 (m, 1 H) 2.00 - 2.08 (m, 3 H) 2.17 (s, 3 H) 2.18 - 2.23 (m, 1 H) 2.25 (s, 3 H) 2.30 (s., 6 H) 2.34 - 2.91 (m, 8 H) 3.17 (s, 3 H) 3.20 - 3.25 (m, 2 H) 3.27 (s, 3 H) 3.40 - 3.45 (m, 1 H) 3.45 - 3.51 (m, 1 H) 3.54 - 3.59 (m, 1 H) 3.69 (d, J=9.63 Hz, 1 H) 3.73 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 3.76 - 3.78 (m, 1 H) 3.79 (s, 3 H) 3.80 - 3.85 (m, 1 H) 4.12 (q, J=6.42 Hz, 1 H) 4.39 (d, J=6.88 Hz, 1 H) 4.76 (t, J=3.44 Hz, 1 H) 4.94 (d, J=5.04 Hz, 1 H) 6.85 - 6.89 (m, 2 H) 7.14 - 7.19 (m, 1 H) 7.61 (d, J=7.34 Hz, 1 H)
実施例224
式(M)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2009139181
実施例224
実施例223で得られた化合物36mgを原料として、実施例6と同様の方法にて式(M)に示される化合物2.2mgを得た。
MS(ESI) m/z 950.8 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.07 - 1.28 (m, 26 H) 1.36 - 1.44 (m, 6 H) 1.63 - 1.67 (m, 1 H) 1.91 - 2.07 (m, 4 H) 2.18 (s, 3 H) 2.25 (s, 3 H) 2.30 (s, 6 H) 2.36 - 3.19 (m, 10 H) 3.20 - 3.74 (m, 11 H) 3.27 (s, 3 H) 3.79 (s, 3 H) 4.09 - 4.16 (m, 1 H) 4.36 - 4.43 (m, 1 H) 4.74 - 4.79 (m, 1 H) 4.91 - 4.97 (m, 1 H) 6.84 - 6.89 (m, 2 H) 7.14 - 7.19 (m, 1 H) 7.61 (d, J=7.79 Hz, 1 H)
試験例1(インビトロ抗菌活性)
本発明品の各種試験菌に対するインビトロ抗菌力は、微量液体希釈法(CLSI法)に準じて測定した。検体として表9に示す実施例化合物及び比較薬剤1:クラリスロマイシンを用いた。使用した試験菌を表8に示した。また、結果をMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)で表し、表9に示した。
Figure 2009139181
Figure 2009139181
本発明の化合物は、各種微生物に対して強い抗菌活性を有しており、しかも従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったインフルエンザ菌又はエリスロマイシン耐性肺炎球菌などに対しても優れた抗菌活性を有することから、多様な微生物感染症の予防及び/又は治療のための医薬として利用可能である。

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 2009139181
    {式中、R2及びR3は、一緒になってオキソ基であるかあるいは
    一方が水素原子であって、他方は、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    式−X031−R031で示される基、又は式(II)
    Figure 2009139181
    で示される基であり、
    ここで、X031は、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、又は
    式−OCON(R20)−で示される基であり、
    031は、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    A群は、水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基はアミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、C1-6アルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、C2-7アルコキシカルボニル基、ニトロ基、飽和複素環基、C7-12アラルキルオキシ基、及びC1-11アシル基からなる群であり、
    32及びR33は、一方が水素原子であって、他方は
    水素原子、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    アミノ基、
    保護されたアミノ基、
    式−X331−R331で示される基、
    式−X331−A331−X332−R331で示される基、
    式−X331−A331−X332−A332−X333−R331で示される基、又は
    式−X331−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
    ここで、X331は、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、
    式−OCON(R20)−で示される基、
    式−N(R20)−で示される基、
    式−N(R20)CO−で示される基、又は
    式−OCSN(R20)−であり、
    331
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいは、R32及びR33は、一方が水酸基であって、他方は、
    式−X335−R332で示される基、
    式−X335−A334−X336−R332で示される基、又は
    式−X335−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
    ここで、X335
    単結合、
    式−CH2N(R20)−で示される基、
    式−CH2N(R20)CO−で示される基、
    式−CH2N(R20)CO2−で示される基、
    式−CH2N(R20)CON(R21)−で示される基、
    式−CH2−A336−で示される基
    式−CH2O−で示される基、又は
    式−CH2S(O)p−で示される基であり、
    336
    水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価の含窒素ヘテロ環基であり、
    332
    「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    pは0から2の整数であり、
    あるいはR32及びR33は、一緒になってオキソ基、
    オキシム基、
    保護されたオキシム基、

    Figure 2009139181
    で示される基、

    Figure 2009139181
    で示される基、又は

    Figure 2009139181
    で示される基であり、
    ここで、R334は、
    式−OH又は
    式−SHで示される基であり、
    335は、水素原子、又はC1-6アルキル基であり、
    34は、
    式−R336で示される基、
    式−A337−X338−R336で示される基、又は
    式−A337−X338−A338−X339−R336で示される基であり、
    336
    「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    4は、
    水素原子、
    式−R041で示される基、
    式−CH2−CH(OH)−CH2−NHR041
    で示される基、又は
    式−CH2−CH(OH)−CH2−NH−A041−X042−R041
    で示される基であり、
    ここで、A041は、
    2価のC1-10脂肪族炭化水素基、又は
    2価のヘテロ環基であり、
    041
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいはR4はR6と一緒になって環状カーバメート[−CON(R22)−]を形成してもよく、
    5及びR6は、一方が水素原子であって、他方は、
    水素原子、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    アミノ基、
    保護されたアミノ基、
    式−X051−R051で示される基、又は
    式−X051−A051−X052−R051で示される基であり、
    ここで、X051
    式−O−で示される基、
    式−OCON(R22)−で示される基、
    式−N(R22)−で示される基、又は
    式−N(R22)CO−で示される基であり、
    051
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいはR5及びR6は、一緒になって
    オキソ基、
    オキシム基、
    保護されたオキシム基、
    式=N−X053−R052で示される基、又は、
    式=N−X053−A052−X054−R052で示される基であり、
    ここで、X053は、
    式−O−で示される基、又は
    式−CO−で示される基であり、
    052
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    A群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    7は、
    水素原子又は
    水酸基の保護基であり、
    8及びR9は、同一又は相異なって、
    水素原子、
    1-6アルキル基、又は
    アミノ基の保護基であり、
    前記、X332、X333、X334、X336、X337、X338、X339、X042、X052、及びX054は、同一又は相異なって、
    単結合、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、
    式−OCO2−で示される基、
    式−OCON(R25)−で示される基、
    式−S(O)r−で示される基、
    式−SO2N(R25)−で示される基、
    式−OCS−で示される基、
    式−CO−で示される基、
    式−CO2−で示される基、
    式−CON(R25)−で示される基、
    式−CH=N−で示される基、
    式−CH=N−O−で示される基、
    式−C(R25)=N−で示される基、
    式−C(R25)=N−O−で示される基、
    式−C(R25)=N−N(R26)−で示される基、
    式−CH=N−N(R25)−で示される基、
    式−CS−で示される基、
    式−C(S)O−で示される基、
    式−CSN(R25)−で示される基、
    式−O−N=C(R25)−で示される基、
    式−N=CH−で示される基、
    式−N(R25)−で示される基、
    式−N(R25)CO−で示される基、
    式−N(R25)CS−で示される基、
    式−N(R25)SO2−で示される基、
    式−N(R25)CO2−で示される基、又は
    式−N(R25)CON(R26)−で示される基であり、
    rは0から2の整数であり、
    前記、A331、A332、A333、A334、A335、A337、A338、A051、及びA052は、同一又は相異なって、
    水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基若しくはヘテロ環基で置換されてもよい2価のC1-10脂肪族炭化水素基、
    水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよいアリーレン基、又は
    水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価のヘテロ環基であり、
    前記R20、R21、R22、R25、及びR26は、同一又は相異なって、
    水素原子又はA群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい
    1-6アルキル基である。}で表される10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  2. 2及びR3が、一緒になってオキソ基であるかあるいは
    一方が水素原子であって、他方は、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    式−X031−R031で示される基、又は式(II)
    Figure 2009139181
    で示される基であり、
    ここで、X031は、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、又は
    式−OCON(R20)−で示される基であり、
    031は、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    B群は、水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、ニトロ基、飽和複素環基及びC1-11アシル基からなる群であり、
    32及びR33は、一方が水素原子であって、他方は
    水素原子、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    アミノ基、
    保護されたアミノ基、
    式−X331−R331で示される基、
    式−X331−A331−X332−R331で示される基、
    式−X331−A331−X332−A332−X333−R331で示される基、又は
    式−X331−A331−X332−A332−X333−A333−X334−R331で示される基であり、
    ここで、X331は、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、
    式−OCON(R20)−で示される基、
    式−N(R20)−で示される基、
    式−N(R20)CO−で示される基、又は
    式−OCSN(R20)−であり、
    331
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいは、R32及びR33は、一方が水酸基であって、他方は、
    式−X335−R332で示される基、
    式−X335−A334−X336−R332で示される基、又は
    式−X335−A334−X336−A335−X337−R332で示される基であり、
    ここで、X335
    単結合、
    式−CH2N(R20)−で示される基、
    式−CH2N(R20)CO−で示される基、
    式−CH2N(R20)CO2−で示される基、
    式−CH2N(R20)CON(R21)−で示される基、
    式−CH2O−で示される基、又は
    式−CH2S(O)p−で示される基であり、
    332
    「アミノ基、水酸基、アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    pは0から2の整数であり、
    あるいはR32及びR33は、一緒になってオキソ基、
    オキシム基、
    保護されたオキシム基、

    Figure 2009139181
    で示される基、又は

    Figure 2009139181
    で示される基であり、
    ここで、R334は、
    式−OH又は
    式−SHで示される基であり、
    4が、
    水素原子、
    式−R041で示される基、
    式−CH2−CH(OH)−CH2−NHR041
    で示される基、又は
    式−CH2−CH(OH)−CH2−NH−A041−X042−R041
    で示される基であり、
    ここで、A041は、
    2価のC1-10脂肪族炭化水素基、又は
    2価のヘテロ環基であり、
    041
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいはR4はR6と一緒になって環状カーバメート[−CON(R22)−]を形成してもよく、
    5及びR6が、一方が水素原子であって、他方は、
    水素原子、
    水酸基、
    保護された水酸基、
    アミノ基、
    保護されたアミノ基、
    式−X051−R051で示される基、又は
    式−X051−A051−X052−R051で示される基であり、
    ここで、X051
    式−O−で示される基、
    式−OCON(R22)−で示される基、
    式−N(R22)−で示される基、又は
    式−N(R22)CO−で示される基であり、
    051
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    あるいはR5及びR6が、一緒になって
    オキソ基、
    オキシム基、
    保護されたオキシム基、
    式=N−X053−R052で示される基、又は、
    式=N−X053−A052−X054−R052で示される基であり、
    ここで、X053は、
    式−O−で示される基、又は
    式−CO−で示される基であり、
    052
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    「アリール基、ヘテロ環基、及びビアリール基(該アリール基、ヘテロ環基、ビアリール基は、B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい)」からなる群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいアリール基、
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロ環基、又は
    B群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよいビアリール基であり、
    前記、X332、X333、X334、X336、X337、X042、X052、及びX054が、同一又は相異なって、
    単結合、
    式−O−で示される基、
    式−OCO−で示される基、
    式−OCO2−で示される基、
    式−OCON(R25)−で示される基、
    式−S(O)r−で示される基、
    式−SO2N(R25)−で示される基、
    式−OCS−で示される基、
    式−CO−で示される基、
    式−CO2−で示される基、
    式−CON(R25)−で示される基、
    式−CH=N−で示される基、
    式−CH=N−O−で示される基、
    式−C(R25)=N−で示される基、
    式−C(R25)=N−O−で示される基、
    式−C(R25)=N−N(R26)−で示される基、
    式−CH=N−N(R25)−で示される基、
    式−CS−で示される基、
    式−C(S)O−で示される基、
    式−CSN(R25)−で示される基、
    式−O−N=C(R25)−で示される基、
    式−N=CH−で示される基、
    式−N(R25)−で示される基、
    式−N(R25)CO−で示される基、
    式−N(R25)CS−で示される基、
    式−N(R25)SO2−で示される基、
    式−N(R25)CO2−で示される基、又は
    式−N(R25)CON(R26)−で示される基であり、
    rが0から2の整数であり、
    前記、A331、A332、A333、A334、A335、A051、及びA052が、同一又は相異なって、
    水酸基、C1-6アルコキシ基若しくはヘテロ環基で置換されてもよい2価のC1-10脂肪族炭化水素基、
    水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよいアリーレン基、又は
    水酸基若しくはC1-6アルコキシ基で置換されてもよい2価のヘテロ環基であり、
    前記R20、R21、R22、R25、及びR26は、同一又は相異なって、
    水素原子又はB群から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい
    1-6アルキル基である請求項1に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  3. 2及びR3のうち、一方が水素原子であって、他方は、
    式(II)で示される基であり、
    4が水素原子、又はメチル基であり
    5及びR6のうち、一方が水素原子であって、他方は、
    水酸基、又はアミノ基であるか、
    あるいはR5及びR6は、一緒になって
    オキソ基、又はオキシム基であり、
    7が水素原子であり
    8及びR9がメチル基である請求項2に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  4. 32及びR33のうち、一方が水酸基であって、他方は、
    式−CH2N(R20)−R332で示される基、
    式−CH2N(R20)−A334−X336−R332で示される基、又は
    式−CH2N(R20)−A334−X336−A335−X337−R332で示される基である請求項3に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  5. 32及びR33のうち、一方が水酸基であって、他方が、
    式−CH2N(R20)−A334−X336−R332で示される基である請求項3に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  6. 334がC2-6アルキレン基であり、X336
    式−N(R25)−で示される基である請求項5に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  7. 32及びR33のうち、一方が水素原子であって、他方は、
    式−OCON(R20)−R331で示される基、
    式−OCON(R20)−A331−X332−R331で示される基、又は
    式−OCON(R20)−A331−X332−A332−X333−R331で示される基である請求項3に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  8. 32及びR33のうち、一方が水素原子であって、他方は、
    式−OCON(R20)−A331−X332−R331で示される基である請求項3に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  9. 331がC2-6アルキレン基であり、X332
    式−N(R25)−で示される基である請求項8に記載の10a−アザライド化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の10a−アザライド化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む医薬。
  11. 感染症の予防及び/又は治療のために用いる請求項10に記載の医薬。
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