JPWO2009122915A1 - 通信システム及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
コンピュータ20がブロードバンドルータ装置30及びインターネット50を介してWWWサーバ70へHTTP要求を送信し、WWWサーバ70が受信したHTTP要求に応じてHTTP応答をコンピュータ20へ送信する通信システムにおいて、ブロードバンドルータ装置30は、コンピュータ20からHTTP要求を受信するとHTTPプロキシサーバ620とIP電話セッション及びTCPコネクションを確立し、受信したHTTP要求をHTTPサーバ620を介してWWWサーバ70へ送信する。
Description
本発明は、通信システム及び通信方法に関し、特に、利用者がインターネット等のネットワークを介してサーバからコンテンツの提供を受ける通信システム及び通信方法に関する。
最近、契約した特定の利用者に限定して付加価値の高いサービスを有償で提供するWebサイトが増えている。契約した特定の利用者に限定してサービスを有償で提供する場合には、Webサイトの運営者は、なりすましを防ぐための利用者認証やサービス提供の対価を受け取るための課金情報管理の仕組みを構築することが必要である。また、一人の利用者が複数のこのようなWebサイトにアクセスする契約をしていることも多い。
一方、従来の固定電話網を利用せず、IP技術を利用したIP電話が普及してきている。その要因としては従来の固定電話に比べて利用料が安価であることが挙げられる。このIP電話は、企業が通信料削減のためにIP電話機能を搭載した構内交換機を導入して利用することが多かった。しかし、最近では、一般家庭においてインターネットにアクセスするために利用されるブロードバンドルータ装置にIP電話機能が装備されるようになり、一般家庭でもIP電話を利用できる環境が整ってきている。
このIP電話を提供するIP電話事業者は、ブロードバンドルータ装置の持つIP電話機能を利用し、自らが提供するIP電話網を介して利用者にIP電話間及びIP電話と既存の電話との間の通話サービスを提供する。そして、その対価として通話料金を徴収しているため、利用者の認証や課金情報管理の仕組みを構築している。
このようにIP電話事業者は、IP電話の利用者に対する利用者認証及び課金情報管理の仕組みを有しているものの、その仕組みを通話サービス以外のサービス、例えばWebサイト利用時の認証や課金情報管理のために利用することができなかった。
なぜならIP電話においては、IP電話事業者と利用者との間で行われるIP電話の発信、着信及び認証情報の交換処理で使用されるプロトコルは、利用者がWebサイトを利用する際に使用するHTTP通信のプロトコルとは異なるものが標準化され、利用されているためである。
上述したように、IP電話事業者は、認証及び課金情報管理の仕組みを有していながら、それを通話サービス提供のためだけにしか利用することができない。そのため、WWWサーバ等にアクセスするためのインターネット接続サービスの提供や携帯電話事業者が行っているように、認証及び課金情報管理の仕組みをWebサービスと連携させ、Webサイトの運営者に代わってWebサイトの利用者から料金回収を行う料金回収代行サービスの提供を行うことができない。つまり、収益拡大の機会を逸しているという問題点がある。
また、契約した特定の利用者に限定したサービスを提供するWebサイトの運営者は、利用者認証及び課金情報管理の仕組みを構築することが必要だが、その仕組みをWebサイトごとに構築するのはWebサイトの運営者のコスト負担が大きすぎるという問題点がある。
また、Webサイトの利用者は、利用者が限定されたサービスを提供する複数のWebサイトと契約している場合、その複数のWebサイト毎に認証情報を準備し、それぞれのWebサイトを利用する際には、その認証情報を使い分けるという煩雑性の問題点がある。
本発明は、IP電話事業者の収益拡大に寄与し、また、Webサイトの運営者が新たなコストをかけることなく利用者認証及び課金情報管理を行え、さらに、Webサイトの利用者がWebサイト毎に認証を受けなければならないという煩雑さを解消できる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおいて、
前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッションを確立する第1のIP電話手段と、
前記ブロードバンドルータ装置とTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端する第1のHTTPプロキシ手段とを有し、
前記ブロードバンドルータ装置は、
HTTP通信を終端し、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、IP電話接続要求を送信する第2のHTTPプロキシ手段と、
前記IP電話接続要求を受信した場合、前記第1のIP電話手段とIP電話セッションを確立し、IP電話セッションを確立した旨を前記第2のHTTPプロキシ手段へ通知する第2のIP電話手段とを有し、
前記第2のHTTPプロキシ手段は、前記第2のIP電話手段からIP電話セッションを確立した旨が通知された場合、前記第1のHTTPプロキシ手段とTCPコネクションを確立し、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記第1のHTTPプロキシ手段へ送信し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求を前記WWWサーバへ送信し、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記第2のHTTPプロキシ手段へ送信することを特徴とする。
また、コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバと、前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッション及びTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端するHTTPプロキシサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおける通信方法であって、
前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、前記HTTPプロキシサーバとIP電話セッションを確立する処理と、
IP電話セッションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記HTTPプロキシサーバとTCPコネクションを確立する処理と、
TCPコネクションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記HTTPプロキシサーバへ送信する処理と、
前記HTTPプロキシサーバが、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記ブロードバンドルータ装置へ送信する処理とを有することを特徴とする。
コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおいて、
前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッションを確立する第1のIP電話手段と、
前記ブロードバンドルータ装置とTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端する第1のHTTPプロキシ手段とを有し、
前記ブロードバンドルータ装置は、
HTTP通信を終端し、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、IP電話接続要求を送信する第2のHTTPプロキシ手段と、
前記IP電話接続要求を受信した場合、前記第1のIP電話手段とIP電話セッションを確立し、IP電話セッションを確立した旨を前記第2のHTTPプロキシ手段へ通知する第2のIP電話手段とを有し、
前記第2のHTTPプロキシ手段は、前記第2のIP電話手段からIP電話セッションを確立した旨が通知された場合、前記第1のHTTPプロキシ手段とTCPコネクションを確立し、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記第1のHTTPプロキシ手段へ送信し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求を前記WWWサーバへ送信し、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記第2のHTTPプロキシ手段へ送信することを特徴とする。
また、コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバと、前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッション及びTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端するHTTPプロキシサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおける通信方法であって、
前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、前記HTTPプロキシサーバとIP電話セッションを確立する処理と、
IP電話セッションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記HTTPプロキシサーバとTCPコネクションを確立する処理と、
TCPコネクションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記HTTPプロキシサーバへ送信する処理と、
前記HTTPプロキシサーバが、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記ブロードバンドルータ装置へ送信する処理とを有することを特徴とする。
本発明は以上説明したように構成されているので、IP電話事業者は、認証及び課金情報管理の仕組みをWWWサーバ等にアクセスするためのインターネット接続サービスの提供や携帯電話事業者が行っているような認証及び課金情報管理の仕組みをWebサービスと連携させ、Webサイトの運営者に代わってWebサイトの利用者から料金回収を行う料金回収代行サービスの提供に利用することができ、収益拡大の機会を逸することがない。
また、契約した特定の利用者に限定したサービスを提供するWebサイトの運営者は、利用者認証及び課金情報管理の仕組みを構築するためのコスト負担が回避できる。
また、Webサイトの利用者は、利用者が限定されたサービスを提供する複数のWebサイトと契約している場合、その複数のWebサイト毎に認証情報を準備し、それぞれのWebサイトを利用する際に、その認証情報を使い分ける必要がない。
以下に、IP電話の呼制御用プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いた場合を例にとり、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
SIPでは、IP電話機とIP電話事業者が保有しているサーバとの間でメッセージを送受信することによってIP電話の発信及び着信のための呼制御を行っている。そのサーバは、利用者認証、IP電話番号とIPアドレスとの対応付け及び課金情報の管理を行う機能を有している。以下に、IP電話による通話を行う際のSIPを用いたIP電話セッション確立及び切断について説明する。
IP電話による通話を行いたい場合、発信元の利用者が受話器を上げ、着信先のIP電話番号を入力すると、IP電話機は、INVITEというIP電話セッション開始のためのメッセージをサーバへ送信する。このINVITEメッセージには、着信先のIP電話番号と、発信元のIP電話番号及び発信元のIPアドレスとが含まれている。また、本メッセージには、IP電話で実際の通話データを送受信するために通常使用されるプロトコルであるUDP(User Datagram Protocol)の発信元ポート番号が含まれており、着信先が発信元に対して正しく通話パケットを送信できるようにしている。また、本メッセージには、IP電話の利用者がIP電話事業者に登録している利用者名及びパスワードに基づいた認証情報が含まれており、発信元が正規の利用者であるかどうかがサーバにて認証される。
INVITEメッセージを受信したサーバは、INVITEメッセージに含まれている認証情報から発信元が正規の利用者であるかどうかを判断する。そして、正規の利用者であると判断されると、INVITEメッセージに含まれている着信先のIP電話番号から着信先のIPアドレスを割り出し、割り出されたIPアドレスを持つIP電話機へ受信したINVITEメッセージを送信する。
INVITEメッセージを受信した着信先のIP電話機は、着信音を鳴らす。そして、着信先の利用者がIP電話機の受話器を上げると、着信先のIP電話機は、その旨を通知するためのレスポンスをサーバを介して発信元のIP電話機へ送信する。発信元のIP電話機では、そのレスポンスを受信すると、IP電話セッション確立の確認を行うためのACKメッセージをサーバを介して着信先のIP電話機へ送信する。そのACKメッセージを受信した着信先のIP電話機は、同様にACKメッセージをサーバを介して発信元のIP電話機へ送信する。
この一連のやりとりによって、発信元のIP電話機と着信先のIP電話機との間のIP電話セッションが確立され、通話が可能となって通話パケットが送受信される。
また、通話が完了し、発信元のIP電話機の受話器が置かれると、発信元のIP電話機は、IP電話セッションを切断するためのBYEメッセージをサーバを介して着信先のIP電話機へ送信する。
BYEメッセージを受信した着信先のIP電話機は、BYEメッセージを受け取った旨のレスポンスをサーバを介して発信元のIP電話機へ送信する。
この一連のやりとりによって、発信元のIP電話機と着信先のIP電話機との間のIP電話セッションが切断される。
図1は、本発明の通信システムを適用した認証・課金システムの実施の一形態を示す図である。
本形態の認証・課金システムは、図1に示すように、電話機10と、コンピュータ20と、電話機10及びコンピュータ20に接続されたブロードバンドルータ装置30と、WWWサーバ70とを備えている。
ブロードバンドルータ装置30は、ブロードバンドルータ装置30の利用者が契約しているインターネットサービスプロバイダ40を介してインターネット50に接続され、また、インターネット50を介してブロードバンドルータ装置30の利用者が契約しているIP電話事業者600やWWWサーバ70と接続されている。また、IP電話事業者600は、IP電話の利用者が既存の電話の利用者と相互に通話を行えるように既存電話網80と接続されている。
IP電話事業者600には、IP電話サーバ610と、HTTPプロキシサーバ620と、通信記録管理手段である認証課金サーバ630と、ゲートウェイ640とが設けられている。
IP電話サーバ610は、IP電話の利用者の利用者名、認証情報及びIP電話番号とIPアドレスとの対応情報を有している。
IP電話サーバ610は、発信元からINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージに含まれている認証情報から発信元がIP電話事業者600の正規の利用者かどうかを判断する。正規の利用者であると判断されると、IP電話サーバ610は、受信したINVITEメッセージに含まれている着信先のIP電話番号から対応するIPアドレスを割り出し、割り出されたIPアドレスを持つ装置へ受信したINVITEメッセージを送信する。また、IP電話サーバ610は、IP電話セッションが確立されるまでのIP電話の発信元と着信先との間のメッセージの送受信を仲介する。
一方、IP電話サーバ610は、受信したINVITEメッセージに含まれる認証情報から発信元が正規の利用者でないと判断された場合、発信元に対し、正しい認証情報を含んだINVITEメッセージを送信するよう通知する。
HTTPプロキシサーバ620は、第1のIP電話手段であるIP電話端末部621と、第1のHTTPプロキシ手段であるHTTPプロキシ部622と、データベースである代理認証データベース623と、データベース管理部625と、記憶手段である記憶部626とを備えている。
IP電話端末部621は、HTTPプロキシサーバ620が着信先となっているINVITEメッセージをIP電話サーバ610から受信すると、受信した旨のレスポンスをIP電話サーバ610へ送信し、INVITEメッセージの送信元とIP電話セッションを確立する。また、受信したINVITEメッセージから発信元のIP電話番号及びIPアドレスを抽出して、それらを記憶部626へ送信する。
HTTPプロキシ部622は、HTTP通信を終端する機能を有しており、HTTP要求を受信すると、受信したHTTP要求の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP要求を生成し、生成されたHTTP要求を受信したHTTP要求の宛先へ送信する。また、HTTP応答を受信すると、受信したHTTP応答の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP応答を生成し、生成されたHTTP応答を受信したHTTP応答の宛先へ送信する。また、HTTPプロキシ部622は、HTTPプロキシ部622からWWWサーバ70へ送信したHTTP要求に対してWWWサーバ70からHTTPアクセス認証要求があった場合、その受信したHTTP要求の送信元IPアドレスに対応するIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号及びその受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にあるコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)の両方が一致する認証情報の抽出をデータベース管理部625へ依頼する。その結果、データベース管理部625から両方が一致する認証情報を取得できた場合、一度WWWサーバ70へ送信したHTTP要求にデータベース管理部625から取得した認証情報を追加して、再度WWWサーバ70へ送信する。
また、HTTPプロキシ部622は、認証情報を追加してWWWサーバ70へ送信したHTTP要求に対するHTTP応答をWWWサーバ70から受信すると、受信したHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号と、受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にあるコンテンツのURLと、通信記録開始の通知とを認証課金サーバ630へ送信する。また、認証情報が必要なHTTP要求に対するHTTP応答が正常に完了すると、受信したHTTP要求の送信元IPアドレスに対応するIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号と、受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上の認証が必要なコンテンツのURLと、通信記録停止の通知とを認証課金サーバ630へ送信する。
一方、HTTPプロキシ部622は、HTTP要求の発信元のIP電話番号及びWWWサーバ70上にあるコンテンツのURLの両方が一致する認証情報をデータベース管理部625から取得できなかった場合、その旨をブロードバンドルータ装置30へ通知する。
図2は、図1に示した代理認証データベース623に格納されている認証用テーブルの構成の一例を示す図である。
認証用テーブル624は図2に示すように、IP電話番号カラム624a、URLカラム624b及び認証情報カラム624cを有している。
再度、図1を参照すると、データベース管理部625は、代理認証データベース623に記憶されているデータの管理と、IP電話サーバ610やHTTPプロキシサーバ620からの依頼に応じた代理認証データベース623内のテーブルへのデータ追加、削除、参照及び抽出処理とを行っている。データベース管理部625は、HTTPプロキシ部622からIP電話番号及びURLをともなった認証情報抽出依頼を受信すると、認証用テーブル624のIP電話番号カラム624a及びURLカラム624bの検索を行う。そして、受信したIP電話番号とURLとの両方が一致する認証情報を認証情報カラム624cから抽出し、HTTPプロキシ部622へ送信する。一方、一致する認証情報がなかった場合、データベース管理部625は、その旨をHTTPプロキシ部622へ通知する。
記憶部626は、IP電話端末部621が受信したINVITEメッセージに含まれている発信元のIP電話番号及びIPアドレスを受信すると、それらを対応付けて記憶する。
認証課金サーバ630は、課金制御部631と、課金情報データベース632と、データベース管理部633とを備えている。認証課金サーバ630は、IP電話事業者600の利用者のIP電話通信状況を管理し、そのIP電話通信状況に応じて利用者のIP電話番号及び通信毎に通信料を積算し、記憶している。
課金制御部631は、HTTPプロキシ部622から通信記録開始通知、IP電話番号及びURLを受信すると、受信したIP電話番号及びURLとともに通信記録開始の通知をデータベース管理部633へ送信する。また、HTTPプロキシ部622またはIP電話サーバ610から通信記録停止通知、IP電話番号及びURLを受信すると、受信したIP電話番号及びURLとともに通信記録停止の通知をデータベース管理部633へ送信する。
図3は、図1に示した課金情報データベース632に格納されている課金管理用テーブルの構成の一例を示す図である。
課金管理用テーブル634は図3に示すように、IP電話番号カラム634a、URLカラム634b、通信開始日時カラム634c、通信終了日時カラム634d及び確定カラム634eを有している。
再度、図1を参照すると、データベース管理部633は、課金情報データベース632に記憶されているデータの管理と、IP電話サーバ610やHTTPプロキシサーバ620からの依頼に応じた課金情報データベース632内のテーブルへのデータ追加、削除、参照及び抽出処理とを行っている。課金制御部631からIP電話番号及びURLとともに通信記録開始の通知を受信すると、課金管理用テーブル634に行を追加し、受信したIP電話番号及びURLをそれぞれIP電話番号カラム634a及びURLカラム634bに、通信記録開始の通知を受信した日時を通信開始日時カラム634cに、通信が未完了である旨を示す0を確定カラム634eにそれぞれ書き込む。また、データベース管理部633は、課金制御部631からIP電話番号及びURLとともに通信記録停止の通知を受信すると、課金管理用テーブル634のIP電話番号カラム634a及びURLカラム634bを検索し、受信したIP電話番号及びURLの両方が一致する行の通信終了日時カラム634dに通信記録停止の通知を受信した日時を書き込み、確定カラム624eを通信が完了したことを示す1に書き換える。
ゲートウェイ640は、IP電話事業者600と既存電話網80とを接続し、IP電話事業者600の加入者と既存電話網80の加入者との相互通話を可能にする。
ブロードバンドルータ装置30は、記憶部31と、第2のHTTPプロキシ手段であるHTTPプロキシ部32と、第2のIP電話手段であるIP電話端末部33とを備えている。
記憶部31は、インターネットサービスプロバイダ50から付与されたインターネット上で利用できるIPアドレスと、IP電話事業者600から付与されたIP電話番号と、IP電話事業者600へ登録した利用者名及びパスワードと、IP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号とを記憶している。
HTTPプロキシ部32は、HTTP通信を終端する機能を有している。
HTTPプロキシ部32は、コンピュータ20からのHTTP要求を受信すると、記憶部31からIP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号を取得する。そして取得されたIP電話番号とともに着信先をIP電話事業者60のHTTPプロキシサーバ620としたIP電話接続要求をIP電話端末部33へ送信する。また、HTTPプロキシ部32は、IP電話端末部33からIP電話セッション確立の通知を受信すると、HTTPプロキシサーバ620との間にTCPコネクションを確立する。そして、コンピュータ20から受信したHTTP要求の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP要求を生成し、生成されたHTTP要求をHTTPプロキシサーバ620へ送信する。また、HTTPプロキシ部32は、HTTPプロキシサーバ620から受信したHTTP応答の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP応答を生成し、生成されたHTTP応答をコンピュータ20へ送信する。また、HTTPプロキシ部32は、コンピュータ20とWWWサーバ70との間のHTTP通信が終了すると、HTTPプロキシサーバ620との間のTCPコネクションを切断し、IP電話接続切断要求をIP電話端末部33へ送信する。
IP電話端末部33は、IP電話事業者600へ登録したブロードバンドルータ装置30の利用者の利用者名及びパスワードを記憶部31から取得し、それらに基づいて認証情報を生成する。また、記憶部31から取得したブローバンドルータ装置30のIP電話番号及びIPアドレスと、着信先のIP電話番号と、生成した認証情報とを含んだINVITEメッセージを生成する。INVITEメッセージを生成する際、電話機10からIP電話接続要求を受けた場合、IP電話セッション確立後の通信にUDPを使用する旨をINVITEメッセージに記述し、一方、HTTPプロキシ部32からIP電話接続要求を受けた場合には、TCP(Transmission Control Protocol)を使用する旨をINVITEメッセージに記述する。また、IP電話端末部33は、INVITEメッセージを生成すると、生成されたINVITEメッセージをIP電話サーバ610へ送信する。また、HTTPプロキシサーバ620とIP電話端末部33との間でIP電話セッションが確立した場合、その旨をHTTPプロキシ部32へ通知する。また、IP電話端末部33は、HTTPプロキシ部32からIP電話接続切断要求を受信すると、BYEメッセージを生成し、生成されたBYEメッセージをIP電話サーバ610へ送信する。
WWWサーバ70は、記憶部71と、HTTPアクセス認証部72とを備えている。
記憶部71は、WWWサーバ70へHTTP要求を送信してきた利用者に提供するコンテンツを記憶している。
HTTPアクセス認証部72は、記憶部71に記憶されているコンテンツへのアクセス制限を行っており、開示先が限定されるコンテンツに対しては送信元からのHTTP要求に含まれる認証情報に基づいて開示の可否判定を行う。認証情報が正しければ、HTTP要求のリクエストに応じたHTTP応答をHTTP要求の送信元へ送信し、認証情報が正しくなければ、HTTP要求の送信元へその旨を通知する。
以下に、上記のように構成された認証・課金システムにおいて、コンピュータ20からWWWサーバ70へIP電話事業者600を介してHTTP通信を行う場合の動作について説明する。
まず、HTTPプロキシサーバ620の代理認証データベース623の認証情報が不要な場合の動作について説明する。
図4は、図1〜図3に示した認証・課金システムにおいて、代理認証データベース623の認証情報が不要な場合のHTTP通信方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
コンピュータ20は、WWWサーバ70上のコンテンツへアクセスするために、まずブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32へWWWサーバ70上のコンテンツに対するHTTP要求を送信する(ステップS1)。
コンピュータ20から送信されたHTTP要求を受信したブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、IP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号を記憶部31から取得し、取得されたIP電話番号及びIP電話接続要求をIP電話端末部33へ送信する(ステップS2)。
IP電話接続要求を受信したIP電話端末部33は、IP電話事業者600へ登録した利用者名及びパスワードを記憶部31から取得し、それらに基づいて認証情報を生成する。
次に、IP電話端末部33は、発信元情報として記憶部31から取得したブロードバンドルータ装置30のIP電話番号及びIPアドレスと、着信先情報としてHTTPプロキシ部32から受信したIP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号と、生成された認証情報とを含み、IP電話セッション確立後に使用するプロトコルとしてTCPを指定したINVITEメッセージを生成する。そして、生成されたINVITEメッセージをIP電話サーバ610へ送信する(ステップS3)。
ブロードバンドルータ装置30から送信されたINVITEメッセージを受信したIP電話サーバ610は、受信したINVITEメッセージに含まれている認証情報から発信元がIP電話事業者600の正規の利用者かどうかを判断する。正規の利用者であると判断されると、このINVITEメッセージに着信先IP電話番号として含まれているHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号から対応するIPアドレスを割り出す。そして、割り出されたIPアドレスを持つHTTPプロキシサーバ620へ受信したINVITEメッセージを送信する(ステップS4)。
その後、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33とHTTPプロキシサーバ620のIP電話端末部621との間でIP電話サーバ610を介し、SIPによるメッセージの送受信が行われ、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33とHTTPプロキシサーバ620のIP電話端末部622との間でIP電話セッションが確立する(ステップS5)。
IP電話セッションが確立するとIP電話端末部621は、受信したINVITEメッセージに含まれているブロードバンドルータ装置30のIP電話番号及びIPアドレスを記憶部626へ送信する。
次に、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33は、IP電話セッションが確立した旨を、HTTPプロキシ部32へ通知する(ステップS6)。
IP電話セッション確立の通知を受信したHTTPプロキシ部32は、HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622との間でTCPコネクションを確立し(ステップS7)、ステップS1においてコンピュータ20から受信したHTTP要求の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP要求をHTTPプロキシサーバ620へ送信する(ステップS8)。
ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32から送信されたHTTP要求を受信したHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622は、受信したHTTP要求の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP要求を生成する。そして、生成されたHTTP要求をWWWサーバ70へ送信する(ステップS9)。
HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622から送信されたHTTP要求を受信したWWWサーバ70は、そのHTTP要求でリクエストされているコンテンツを記憶部71から抽出する。そして、抽出されたコンテンツを含み、送信先をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP応答を送信する(ステップS10)。
WWWサーバ70から送信されたHTTP応答を受信したHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部620は、受信したHTTP応答の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP応答を生成し、生成されたHTTP応答をブロードバンドルータ装置30へ送信する(ステップS11)。
HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622からHTTP応答を受信したブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、受信したHTTP応答の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP応答を生成し、コンピュータ20へ送信する(ステップS12)。
以降、コンピュータ20からのHTTP要求に応じて、ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32及びHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622を介してコンピュータ20とWWWサーバ70との間でHTTP通信が行われる(ステップS13)。
この後、ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、コンピュータ20とWWWサーバ70との間の通信が終了するとTCPコネクションを切断する(ステップS14)。
TCPコネクションが切断されると、ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、IP電話端末部33に対し、IP電話接続切断要求を行う(ステップS15)。
IP電話切断要求を受信したIP電話端末部33は、BYEメッセージを生成し、IP電話サーバ610を介してHTTPプロキシサーバ620へ送信する(ステップS16〜S17)。
BYEメッセージを受信したHTTPプロキシサーバ620のIP電話端末部621は、BYEメッセージを受信した旨をレスポンスとしてIP電話サーバ610を介してブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33へ送信する。このレスポンスをIP電話端末部33が受信することによりIP電話セッションが切断される(ステップS18)。
次に、HTTPプロキシサーバ620の代理認証データベース623の認証情報を利用する場合の動作について説明する。これは、コンピュータ20からWWWサーバ70へ送信されるHTTP要求に有償のコンテンツを要求する内容が含まれている場合を想定している。
図5は、図1〜図3に示した認証・課金システムにおいて、代理認証データベースを利用した認証が必要な場合のHTTP通信方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
コンピュータ20は、WWWサーバ70上のコンテンツへアクセスするために、まずブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32へWWWサーバ70上のコンテンツに対するHTTP要求を送信する(ステップS51)。
コンピュータ20から送信されたHTTP要求を受信したブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、IP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号を記憶部31から取得し、取得されたIP電話番号及びIP電話接続要求をIP電話端末部33へ送信する(ステップS52)。
IP電話接続要求を受信したIP電話端末部33は、IP電話事業者600へ登録した利用者名及びパスワードを記憶部31から取得し、それらに基づいて認証情報を生成する。
次に、IP電話端末部33は、発信元情報として記憶部31から取得したブロードバンドルータ装置30のIP電話番号及びIPアドレスと、着信先情報としてHTTPプロキシ部32から受信したIP電話事業者600のHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号と、生成された認証情報とを含み、IP電話セッション確立後に使用するプロトコルとしてTCPを指定したINVITEメッセージを生成する。そして、生成されたINVITEメッセージをIP電話サーバ610へ送信する(ステップS53)。
ブロードバンドルータ装置30から送信されたINVITEメッセージを受信したIP電話サーバ610は、受信したINVITEメッセージに含まれている認証情報から発信元がIP電話事業者600の正規の利用者かどうかを判断する。正規の利用者であると判断されると、このINVITEメッセージに着信先IP電話番号として含まれているHTTPプロキシサーバ620のIP電話番号から対応するIPアドレスを割り出す。そして、割り出されたIPアドレスを持つHTTPプロキシサーバ620へ受信したINVITEメッセージを送信する(ステップS54)。
その後、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33とHTTPプロキシサーバ620のIP電話端末部621との間でIP電話サーバ610を介し、SIPによるメッセージの送受信が行われ、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33とHTTPプロキシサーバ620のIP電話端末部622との間でIP電話セッションが確立する(ステップS55)。
IP電話セッションが確立するとIP電話端末部621は、受信したINVITEメッセージに含まれているブロードバンドルータ装置30のIP電話番号及びIPアドレスを記憶部626へ送信する。
次に、ブロードバンドルータ装置30のIP電話端末部33は、IP電話セッションが確立した旨を、HTTPプロキシ部32へ通知する(ステップS56)。
IP電話セッション確立の通知を受信したHTTPプロキシ部32は、HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622との間でTCPコネクションを確立し(ステップS57)、ステップS51においてコンピュータ20から受信したHTTP要求の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP要求をHTTPプロキシサーバ620へ送信する(ステップS58)。
ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32から送信されたHTTP要求を受信したHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622は、受信したHTTP要求の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP要求を生成する。そして、生成されたHTTP要求をWWWサーバ70へ送信する(ステップS59)。
HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622から送信されたHTTP要求を受信したWWWサーバ70のHTTPアクセス認証部71は、HTTP要求で要求しているコンテンツは有償であるため、認証情報を要求する旨のHTTP応答をHTTPプロキシサーバ620へ送信する(ステップS60)。
WWWサーバ70から送信されたHTTP応答を受信したHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622は、ステップS58にてブロードバンドルータ装置30から受信したHTTP要求の送信元IPアドレスに対応するブロードバンドルータ装置30のIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号及びステップS58にてブロードバンドルータ装置30から受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にある認証が必要なコンテンツのURLの両方が一致する認証情報の抽出をデータベース管理部625へ依頼する(ステップS61)。
HTTPプロキシ部622から認証情報の問い合わせ受けたデータベース管理部625は、認証用テーブル624のIP電話番号カラム624a及びURLカラム624bの検索を行う。そして、ブロードバンドルータ装置30のIP電話番号とHTTPプロキシ部622が受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にあるコンテンツのURLとの両方が一致する認証情報を認証情報カラム624cから抽出し、HTTPプロキシ部622へ送信する。(ステップS62)。
データベース管理部625から認証情報を受信したHTTPプロキシ部622は、ステップS58にてブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32から受信したHTTP要求に、その認証情報を埋め込んだHTTP要求を生成し、生成されたHTTP要求をWWWサーバ70へ送信する(ステップS63)。
HTTPプロキシ部622からHTTP要求を受信したWWWサーバ70のHTTPアクセス認証部71は、受信したHTTP要求の認証情報を確認する。そして、HTTPアクセス認証部71が有している認証情報と受信したHTTP要求に含まれている認証情報とが一致した場合、受信したHTTP要求でリクエストされた内容に応じて送信先をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP応答を送信する(ステップS64)。
HTTP応答を受信したHTTPプロキシ部622は、受信したHTTP要求の送信元IPアドレスに対応するブロードバンドルータ装置30のIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号、ステップS58にて受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にあるコンテンツのURL及び通信記録開始の通知を認証課金サーバ630へ送信する(ステップS65)。
通信記録開始の通知を受信した認証課金サーバ630の課金制御部631は、受信したIP電話番号及びURLとともに通信記録開始の通知をデータベース管理部633へ送信する。(ステップS66)。
通信記録開始の通知を受信したデータベース管理部633は、課金管理用テーブル634に行を追加し、受信したブロードバンドルータ装置30のIP電話番号をIP電話番号カラム634aに、受信したWWWサーバ70上にある認証が必要なコンテンツのURLをURLカラム634bに、通信記録開始の通知を受信した日時を通信開始日時カラム634cに、通信が未完了であることを示す0を確定カラム634eにそれぞれ書き込む。
また、HTTPプロキシ部622は、WWWサーバ70から受信したHTTP応答の送信元をHTTPプロキシサーバ620としたHTTP応答を生成し、生成されたHTTP応答をブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32へ送信する(ステップS67)。
HTTP応答を受信したブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32は、受信したHTTP応答の送信元をブロードバンドルータ装置30としたHTTP応答を生成し、生成されたHTTP応答をコンピュータ20へ送信する(ステップS68)。
その後、コンピュータ20は、ブロードバンドルータ装置30のHTTPプロキシ部32及びHTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622を介し、WWWサーバ70のHTTPアクセス認証部72の認証が必要なコンテンツ取得のためのHTTP通信を行う(ステップS69)。
コンピュータ20とWWWサーバ70との間のHTTPアクセス認証部72の認証が必要なコンテンツのHTTP通信が正常に終了すると、HTTPプロキシサーバ620のHTTPプロキシ部622は、HTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するブロードバンドルータ装置30のIP電話番号を記憶部626から取得する。そして、取得されたIP電話番号、ステップS58にて受信したHTTP要求に含まれているWWWサーバ70上にある認証が必要なコンテンツのURL及び通信記録停止の通知を認証課金サーバ630へ送信する(ステップS70)。
通信記録停止の通知を受信した認証課金サーバ630の課金制御部631は、受信したIP電話番号及びURLとともに通信記録停止の通知をデータベース管理部633へ送信する(ステップS71)。
通信記録停止の通知を受信したデータベース管理部633は、課金管理用テーブル634のIP電話番号カラム634a及びURLカラム634bを検索し、受信したブロードバンドルータ装置30のIP電話番号及び受信したWWWサーバ70上にあるコンテンツのURLの両方が一致する行の通信終了日時カラム634dに通信記録停止の通知を受信した日時を書き込み、確定カラム624dを通信が完了したことを示す1に書き換える。
以上の動作により、コンピュータ20からWWWサーバ70上の認証が必要なコンテンツを要求するHTTP通信及び課金のための処理が完了する。
以降、コンピュータ20からWWWサーバ70に対してHTTPアクセス認証部72の認証が必要なコンテンツを要求するHTTP要求が送信される度に、上述したステップS58〜S71の通信が繰り返される。
また、コンピュータ20とWWWサーバ70との間のHTTP通信が終了すると、ステップS14〜S18(図4参照)と同様の処理が行われ、IP電話セッションが切断される。
なお、本発明は、IP電話事業者が独立してIP電話事業を行っている場合だけではなく、IP電話事業者とインターネットサービスプロバイダが同一の事業者である場合にも適用できる。同様に、インターネット接続のためのアクセス回線を提供するアクセス回線事業者とIP電話事業者が同一事業者であっても適用できる。
また、SIPを利用した呼制御を行う電話網であれば、IP電話事業者に限定されない。
以上、実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年4月2日に出願された日本出願特願2008−096130を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (8)
- コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおいて、
前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッションを確立する第1のIP電話手段と、
前記ブロードバンドルータ装置とTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端する第1のHTTPプロキシ手段とを有し、
前記ブロードバンドルータ装置は、
HTTP通信を終端し、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、IP電話接続要求を送信する第2のHTTPプロキシ手段と、
前記IP電話接続要求を受信した場合、前記第1のIP電話手段とIP電話セッションを確立し、IP電話セッションを確立した旨を前記第2のHTTPプロキシ手段へ通知する第2のIP電話手段とを有し、
前記第2のHTTPプロキシ手段は、前記第2のIP電話手段からIP電話セッションを確立した旨が通知された場合、前記第1のHTTPプロキシ手段とTCPコネクションを確立し、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記第1のHTTPプロキシ手段へ送信し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求を前記WWWサーバへ送信し、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記第2のHTTPプロキシ手段へ送信することを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、
IP電話番号と前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせを1単位として、その1単位を前記WWWサーバ上のコンテンツを取得するための認証情報と対応付けて記憶するデータベースと、
IP電話番号とIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段とを有し、
前記第2のIP電話手段は、IP電話セッション確立の過程で前記ブロードバンドルータ装置のIP電話番号及びIPアドレスを前記第1のIP電話手段へ通知し、
前記第1のIP電話手段は、IP電話セッションが確立すると、前記第2のIP電話手段から通知された前記ブロードバンドルータ装置のIP電話番号及びIPアドレスを前記記憶手段へ送信し、
前記記憶手段は、受信した前記ブロードバンドルータ装置のIP電話番号とIPアドレスとを対応付けて記憶し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記WWWサーバへ送信したHTTP要求に対して、前記WWWサーバからコンテンツを取得するための認証情報を要求された場合、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求に含まれているHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を前記記憶手段から取得し、該IP電話番号と、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせに対応する認証情報を前記データベースから取得し、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求と前記認証情報とを合わせて前記WWWサーバへ送信する通信システム。 - 請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記IP電話番号と、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせに対応する認証情報を前記データベースから取得できなかった場合、その旨を前記第2のHTTPプロキシ手段へ通知する通信システム。 - 請求項2に記載の通信システムにおいて、
IP電話番号とURLとの組み合わせを1単位として通信記録を蓄積して管理する通信記録管理手段を有し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記認証情報と合わせて前記WWWサーバへ送信したHTTP要求に対するHTTP応答を受信した場合、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を前記記憶手段から取得し、該IP電話番号、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURL及び通信記録開始の通知を前記通信記録管理手段へ送信し、
前記通信記録管理手段は、前記第1のHTTPプロキシ手段から受信したIP電話番号とURLとの組み合わせの通信記録の開始を管理し、
前記第1のHTTPプロキシ手段は、前記HTTP応答の通信が完了した場合、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を前記記憶手段から取得し、該IP電話番号、前記第2のHTTPプロキシ手段から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURL及び通信記録停止の通知を前記通信記録手段へ送信し、
前記通信記録管理手段は、前記第1のHTTPプロキシ手段から受信したIP電話番号とURLとの組み合わせについての通信記録の停止を管理する通信システム。 - コンピュータと、前記コンピュータに接続されたブロードバンドルータ装置と、インターネットを介して前記ブロードバンドルータ装置と接続されたWWWサーバと、前記ブロードバンドルータ装置とIP電話セッション及びTCPコネクションを確立し、HTTP通信を終端するHTTPプロキシサーバとを有し、前記コンピュータが前記ブロードバンドルータ装置を介して前記WWWサーバへHTTP要求を送信し、前記WWWサーバが受信したHTTP要求に応じてHTTP応答を前記コンピュータへ送信する通信システムにおける通信方法であって、
前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータからHTTP要求を受信した場合、前記HTTPプロキシサーバとIP電話セッションを確立する処理と、
IP電話セッションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記HTTPプロキシサーバとTCPコネクションを確立する処理と、
TCPコネクションが確立すると、前記ブロードバンドルータ装置が、前記コンピュータから受信したHTTP要求を前記HTTPプロキシサーバへ送信する処理と、
前記HTTPプロキシサーバが、前記HTTP要求に対して前記WWWサーバから受信したHTTP応答を前記ブロードバンドルータ装置へ送信する処理とを有する通信方法。 - 請求項5に記載の通信方法において、
IP電話番号と前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせを1単位として、その1単位を前記WWWサーバ上のコンテンツを取得するための認証情報と対応付けて記憶する処理と、
前記ブロードバンドルータ装置が、IP電話セッション確立の過程で前記ブロードバンドルータ装置のIP電話番号及びIPアドレスを前記HTTPプロキシサーバへ通知する処理と、
IP電話セッションが確立すると、前記HTTPプロキシサーバが、前記ブロードバンドルータ装置から前記HTTPプロキシサーバへ通知された前記ブロードバンドルータ装置のIP電話番号とIPアドレスとを対応付けて記憶する処理と、
前記WWWサーバへ送信したHTTP要求に対して、前記WWWサーバからコンテンツを取得するための認証情報を要求された場合、前記HTTPプロキシサーバが、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求に含まれているHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を取得する処理と、
前記HTTPプロキシサーバが、前記IP電話番号と、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせに対応する認証情報を取得する処理と、
前記HTTPプロキシサーバが、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求と、前記認証情報とを合わせて前記WWWサーバへ送信する処理と、を有する通信方法。 - 請求項6に記載の通信方法において、
前記HTTPプロキシサーバが、前記IP電話番号と、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせに対応する認証情報を取得できなかった場合、その旨を前記ブロードバンドルータ装置へ通知する処理を有する通信方法。 - 請求項6に記載の通信方法において、
前記認証情報と合わせて前記WWWサーバへ送信したHTTP要求に対するHTTP応答を受信した場合、前記HTTPプロキシサーバが、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を取得する処理と、
前記IP電話番号と、前記HTTPプロキシサーバが前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせを1単位として通信記録を開始する処理と、
前記HTTP応答の通信が完了した場合、前記HTTPプロキシサーバが、前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求の送信元のIPアドレスに対応するIP電話番号を取得する処理と、
前記IP電話番号と、前記HTTPプロキシサーバが前記ブロードバンドルータ装置から受信したHTTP要求に含まれている前記WWWサーバ上のコンテンツのURLとの組み合わせについての通信記録を停止する処理と、を有する通信方法。
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