JPWO2009091039A1 - 表面プラズモン共鳴測定装置、試料セルおよび測定方法 - Google Patents

表面プラズモン共鳴測定装置、試料セルおよび測定方法 Download PDF

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Abstract

表面プラズモン共鳴測定装置は、被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セル(10)に対して、金属薄膜に被測定物質が固定された面と反対側から集光した光を照射する光源(2)と、試料セル(10)からの反射光を検出するCCDカメラ(5)と、カメラ(5)で撮像された画像の特徴から試料セル(10)の識別コードを抽出するデータ処理装置(6)とを備える。

Description

本発明は、光学系を用いて特定物質を定量的あるいは定性的に測定する表面プラズモン共鳴測定装置に関するものである。
近年、光を用いたバイオセンサーとして表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance、以下SPRとする)測定装置が研究されている(例えば、特開2001−194298号公報、特許第3356213号公報、文献「“Integrated Fluid Handling System for Biomolecular Interaction Analysis”,Analytical Chemistry,1991,Vol.63,No.20,p.2338-2345」参照)。このSPR測定装置では、金や銀などの金属薄膜上に抗体などの被測定物質を固定したものを測定用試料セルとして、この試料セルの抗体と反対側の面から光を入射させ、そのエバネッセンス波と表面プラズモン波とが共鳴する入射角度を測定する。
図34は従来のSPR測定装置の構成の概要を示すブロック図である。SPR測定装置は、プリズム1001と、光源1002と、偏光板1003と、集光レンズ1004と、CCDカメラ1005とを有する。
単色光の光源1002から放射された光が偏光板1003を通過すると、p偏光光のみが通過する。このp偏光光は、集光レンズ1004で集光されて半円柱状または半球状のプリズム1001に入射する。プリズム1001の上面には、試料セル1000が載置されており、抗体などの被測定物質が固定されている面と反対側の面からp偏光光が入射する。このように、p偏光光をプリズム1001を介して入射角θで試料セル1000に入射させることによって、試料セル1000からの反射光の強度変化をCCDカメラ1005で検出する。
光源1002から放射された光は、プリズム1001と試料セル1000の金属薄膜との境界でエバネッセント波となる。一方、この金属薄膜表面では、表面プラズモン波が生じる。エバネッセント波と表面プラズモン波の波数が一致する入射角θのとき、エバネッセント波は表面プラズモン波の励起に使われ、反射光として計測される光量が減少する。このとき、CCDカメラ1005によって反射光の強度を測定すると、図35に示すように、エバネッセンス波と表面プラズモン波の共鳴が起こる入射角で、反射率の低下が観測される。これを入射角−反射率の関係を示す入射角−反射率曲線で見ると、エバネッセンス波と表面プラズモン波の共鳴が起こる入射角の近傍で反射率の低い谷が現れる。
エバネッセンス波と表面プラズモン波の共鳴が起こる角度は、試料セル1000の金属薄膜に接する被測定物質の屈折率に依存するため、金属薄膜上に抗体などの被測定物質を固定すると、抗原との結合によって抗体の屈折率が変化し、谷のあらわれる角度が僅かに変化する。この変化を測定することにより、被測定物質の定量を行うことができる。
しかしながら、従来のSPR測定装置では、測定を誤る可能性があった。測定を誤る第1の理由として、従来のSPR測定装置では、試料セルを識別できないという問題点があった。金属薄膜上に抗体などを固定した試料セルは外観上の特徴が似通っているので、多数の試料セルを用いる場合には混同する恐れがある。このため、従来のSPR測定装置では、例えば試料セルにマーキングするなどの方法をとっていたが、作業が煩雑で、間違いも起こりやすい。
測定を誤る第2の理由として、従来のSPR測定装置では、試料セル上に正しい液体サンプルが流れているかどうかを検出することができないという問題点があった。SPR測定装置では、牛乳などの液体サンプルをポンプで送り出して試料セル上に流すことで、例えば牛乳に含まれる菌と試料セルに固定された抗体との反応を検出する。しかしながら、従来のSPR測定装置では、試料セル上に正しい液体サンプルが流れているかどうかを検出することができない。誤った液体サンプルが流入した場合には、本来の測定ができないことは言うまでもない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、測定を誤る可能性を低減することができる表面プラズモン共鳴測定装置、試料セルおよび測定方法を提供することを目的とする。
より具体的には、本発明は、試料セルを容易にかつ確実に識別することを目的とする。また、本発明は、液体サンプルの正否を判定することを目的とする。
本発明の表面プラズモン共鳴測定装置は、金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セルに対して、前記金属薄膜に前記被測定物質が固定された面と反対側から集光した光を照射する光源と、前記試料セルからの反射光を検出するカメラと、このカメラで撮像された画像の特徴から前記コードを抽出するコード化手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の表面プラズモン共鳴測定用試料セルは、金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の表面プラズモン共鳴測定方法は、金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セルに対して、前記金属薄膜に前記被測定物質が固定された面と反対側から集光した光を照射する照射手順と、前記試料セルからの反射光を検出する撮像手順と、この撮像手順で得られた画像の特徴から前記コードを抽出するコード化手順とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セルに対して光を照射し、カメラで撮像された画像を処理すると、画像の特徴からコードを抽出することができるので、抽出したコードに基づいて試料セルを容易にかつ確実に識別したり、コードに基づいて液体サンプルの正否を判定することができ、測定を誤る可能性を低減することができる。
図1は、本発明の第1実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置の構成を示すブロック図である。 図2Aは、試料セルの一般的な構造を示す平面図である。 図2Bは、図2Aの試料セルの断面図である。 図3は、本発明の第1実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置のデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1実施例で用いる試料セルの構造を示す平面図である。 図5は、本発明の第1実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置の動作を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第1実施例においてCCDカメラが撮像した画像を模式的に示す図である。 図7は、本発明の第1実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図8Aは、本発明の第2実施例で用いる試料セルの構造を示す平面図である。 図8Bは、図8Aの試料セルの拡大図である。 図9は、本発明の第2実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図10は、本発明の第2実施例における試料セルコード化部の動作を説明するための図である。 図11は、本発明の第3実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図12は、本発明の第3実施例における試料セルコード化部の動作を説明するための図である。 図13は、本発明の第4実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図14は、本発明の第4実施例における試料セルコード化部の動作を説明するための図である。 図15は、本発明の第5実施例で用いる試料セルの構造を示す断面図である。 図16は、本発明の第5実施例において試料セルの測定で得られる入射角−反射率曲線の変化の1例を示す図である。 図17は、本発明の第5実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図18は、本発明の第6実施例で用いる試料セルの構造を示す断面図である。 図19は、本発明の第6実施例において試料セルの測定で得られる入射角−反射率曲線の1例を示す図である。 図20は、本発明の第6実施例においてCCDカメラが撮像した画像を模式的に示す図である。 図21は、本発明の第6実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図22は、本発明の第7実施例で用いる試料セルの構造を示す断面図である。 図23は、本発明の第7実施例において試料セルの測定で得られる屈折率分布曲線の1例を示す図である。 図24は、本発明の第7実施例に係るデータ処理装置の試料セルコード化部の構成例を示すブロック図である。 図25は、本発明の第8実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置のデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。 図26は、本発明の第8実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置の動作を示すフローチャートである。 図27は、本発明の第9実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置のデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。 図28は、本発明の第9実施例で用いる試料セルの構造を示す平面図である。 図29は、本発明の第9実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置の動作を示すフローチャートである。 図30Aは、本発明の第9実施例において液体サンプル流入前にCCDカメラが撮像した画像を模式的に示す図である。 図30Bは、本発明の第9実施例において液体サンプル流入後にCCDカメラ5が撮像した画像を模式的に示す図である。 図31は、本発明の第9実施例において液体サンプル導入後の入射角−反射率曲線の変化を示す図である。 図32は、本発明の第10実施例に係る表面プラズモン共鳴測定装置のデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。 図33は、本発明の第10実施例で用いる試料セルの構造を示す平面図である。 図34は、従来の表面プラズモン共鳴測定装置の構成の概要を示すブロック図である。 図35は、従来の表面プラズモン共鳴測定装置において試料セルの測定で得られる入射角−反射率曲線の1例を示す図である。
[第1実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例に係るSPR測定装置の構成を示すブロック図である。
本実施例のSPR測定装置は、プリズム1と、光源2と、偏光板3と、集光レンズ4と、CCDカメラ5と、データ処理装置6と、データベース7と、試料セル10に対して液体サンプルを送り出すポンプ8と、液体サンプルが流れる流路9とを有する。
図2Aは試料セル10の一般的な構造を示す平面図、図2Bは図2Aの試料セル10のI−I線断面図である。図2A、図2Bにおいて、100はプリズム1と同じ屈折率の材料からなる板状の透明体、101は透明体100上にスパッタ、蒸着などによって形成された厚さ40〜60nm程度の金や銀からなる金属薄膜、102は金属薄膜101上に固定された抗体などの被測定物質である。
図3はデータ処理装置6の構成例を示すブロック図である。データ処理装置6は、装置全体を制御する制御部60と、制御部60のプログラム等を記憶する記憶部61と、SPR測定装置を使用する使用者が装置に対して指示を与えるための入力部62と、使用者に対して情報を表示するための表示部63とを有する。
制御部60は、画像処理部64と、試料セルコード化部65と、試料セル照合部66とを有する。
次に、本実施例のSPR測定装置の動作について説明する。図4は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す平面図、図5はSPR測定装置の動作を示すフローチャートである。
本実施例では、試料セル10として、透明体100上に形成された金属薄膜101と、金属薄膜101上の被測定物質配置用箇所に固定された被測定物質102と、被測定物質配置用箇所に被測定物質が存在しない空白箇所103とを有するものを用いる。この試料セル10は、被測定物質102が上向きで、透明体100がプリズム1と接するようにプリズム1上に載置される。
従来と同様に、単色光の光源2から放射された光が偏光板3を通過すると、p偏光光のみが通過する。このp偏光光は、集光レンズ4で集光されてプリズム1に入射し、被測定物質102が固定されている側と反対の透明体100の側から試料セル10に入射する(図5ステップS1)。
一方、牛乳などの液体サンプルを流入させる場合、ポンプ8は、液体サンプルを送り出す。これにより、液体サンプルは流路9内を流れ、試料セル10上を通過する(ステップS2)。
CCDカメラ5は、試料セル10からの反射光を検出し、濃淡画像データを出力する(ステップS3)。
データ処理装置6の画像処理部64は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像データを処理して、図35に示したような入射角−反射率曲線のデータを試料セル10の被測定物質102毎に求める(ステップS4)。
図6はCCDカメラ5が撮像した画像を模式的に示す図である。CCDカメラ5が撮像した画像には、試料セル10の各所の光の反射率に応じた濃淡が現れる。図6の201は金属薄膜101に相当する明るい(反射率が高い)領域であり、202は被測定物質102による反射率の谷を示す暗い(反射率が低い)領域である。なお、図6では、空白箇所103(被測定物質配置用箇所)に相当する領域203を点線で示している。
図6のPX方向は図1の入射角θを表している。したがって、画像処理部64は、濃淡画像データのPX方向の座標を入射角θに換算することが可能である。図6において、被測定物質102による反射率の谷に相当する画像領域202のうち、一部の箇所についてPX方向の座標がずれているのは、例えば液体サンプル中の物質(抗原)と被測定物質102(抗体)との反応によって屈折率が変化し、エバネッセンス波と表面プラズモン波との共鳴が起こる入射角が僅かに変化したためである。
また、図6の濃淡画像の明るさは試料セル10の反射率によって変化する。したがって、画像処理部64は、濃淡画像データの各画素の輝度値を光の反射率に換算することが可能である。
こうして、画像処理部64は、被測定物質配置用箇所に相当するPY座標上で入射角−反射率曲線を導出することを被測定物質配置用箇所毎に行うことにより、入射角−反射率曲線のデータを被測定物質102毎に求めることができる。なお、図6のPY方向は、図1の紙面に対して垂直なY方向に相当する。
次に、データ処理装置6の試料セルコード化部65は、試料セル10の被測定物質102の有無をコード化し、試料セル10を識別する(ステップS5)。図7は試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、閾値処理部650からなる。
図6のような濃淡画像において、試料セル10の被測定物質配置用箇所の位置は既知である。閾値処理部650は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像において、被測定物質配置用箇所の輝度値が所定の閾値より暗い場合は、被測定物質有りと判定して、値を例えば「1」とし、被測定物質配置用箇所の輝度値が閾値以上の明るさの場合は、被測定物質無しと判定して、値を例えば「0」とするコード化を行う。閾値処理部650は、このようなコード化を図6のPY方向に沿って被測定物質配置用箇所毎に順番に行う。
例えば図6の例の場合、上から1番目、2番目、4番目、5番目、7番目、8番目の被測定物質配置用箇所が暗く、上から3番目と6番目の被測定物質配置用箇所が明るいことが分かる。したがって、図6の画像をPY方向に沿って被測定物質の有無でコード化すると、「11011011」というコードが得られる。こうして、図4に示した試料セル10の識別コードを抽出することができる。
データベース7には、試料セルの識別コードと、この試料セルの被測定物質の配列情報とが対応付けてあらかじめ登録されている。配列情報は、被測定物質の内容を示す情報と、被測定物質が試料セル上のどこに配置されているかを示す位置情報とを含む。
データ処理装置6の試料セル照合部66は、データベース7を参照し、試料セルコード化部65から出力された識別コードと一致する識別コードを有する試料セルの配列情報をデータベース7から取得して、この配列情報を表示部63に表示させる(ステップS6)。以上のようにして、本実施例では、試料セルを識別することができ、SPR測定装置の使用者は、被測定物質の内容と被測定物質が試料セル上のどこに配置されているかを認識することができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例においても、SPR測定装置の構成および処理の流れは第1実施例と同様なので、図1、図3、図5の符号を用いて説明する。
図8Aは本実施例で用いる試料セル10の構造を示す平面図、図8Bは図8Aの試料セル10の一部の個所110を拡大した図である。
金属薄膜101上に被測定物質102を固定することは従来と同様であるが、本実施例では、被測定物質102のうち少なくとも1個のY方向の位置が、図8Bに示すように被測定物質配置用箇所104の位置からずれている。金属薄膜101上の隣接する被測定物質間には隙間が設けられているので、被測定物質102を本来の位置からY方向に若干量ずらしたとしても、入射角−反射率曲線の測定には影響を与えない。そこで、本実施例では、被測定物質102の位置を意図的にずらすことで、このずれ量をコード化し、試料セル10を識別する。
図9は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、2値化処理部651と、領域抽出部652と、位置ずれ量コード化部653とからなる。
図10は本実施例の試料セルコード化部65の動作を説明するための図である。CCD5が撮像した濃淡画像において、被測定物質102が意図的にずらされているコード化対象箇所204は既知である。例えば図8Aの例の場合、Y方向に沿って一番下の被測定物質配置用箇所104の被測定物質102をコード化の対象として用いているので、試料セル10を撮像した濃淡画像においては、この被測定物質配置用箇所104に相当する位置がコード化対象箇所204であることは明らかである。
試料セルコード化部65の2値化処理部651は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像データを所定の閾値で2値化する。領域抽出部652は、2値化後の画像において、既知のコード化対象箇所204に対して所定の探索範囲内に存在する、閾値よりも暗い領域をコード化対象の被測定物質102の画像領域202として抽出し、この画像領域202の中心線205を求める(図10)。そして、位置ずれ量コード化部653は、あらかじめ規定されているコード化対象箇所204の中心線206に対する中心線205のPY方向の位置ずれ量Dを計算し、この位置ずれ量Dをコード化する。例えば4段階の位置ずれ量Dを規定して、この4段階の位置ずれ量Dに対して「0」、「1」、「2」、「3」の値をあらかじめ割りつけておけば、位置ずれ量Dを2ビットにコード化できる。
こうして、図8Aに示した試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、金属薄膜101上の複数の被測定物質102のうち1箇所をコード化の対象としたが、複数箇所をコード化の対象として、それぞれ被測定物質配置用箇所104から位置をずらすようにしてもよい。n箇所の被測定物質102をコード化の対象とすれば、試料セル10に4^nの識別コードを付与することができる。
[第3実施例]
第2実施例では、被測定物質102の位置ずれ量をコード化したが、被測定物質102の幅をコード化してもよい。すなわち、本実施例では、試料セル10の複数の被測定物質102のうち、少なくとも1個のコード化対象の被測定物質102のY方向の幅を、本来の幅から意図的にずらしておくことで、この幅をコード化する。
図11は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、2値化処理部654と、領域抽出部655と、幅コード化部656とからなる。
図12は本実施例の試料セルコード化部65の動作を説明するための図である。試料セルコード化部65の2値化処理部654は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像データを所定の閾値で2値化する。領域抽出部655は、2値化後の画像において、既知のコード化対象箇所に対して所定の探索範囲内に存在する、閾値よりも暗い領域をコード化対象の被測定物質102の画像領域202として抽出し、この画像領域202のPY方向の幅Wを求める(図12)。
このとき、実際の領域202のエッジには、うねりが生じている。そこで、幅コード化部656は、画像領域202のPY方向の平均幅を計算して、平均幅を幅Wとし、この幅Wをコード化する。例えば4段階の幅Wを規定して、この4段階の幅Wに対して「0」、「1」、「2」、「3」の値をあらかじめ割りつけておけば、幅Wを2ビットにコード化できる。
こうして、本実施例によれば、試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施例と同様に、金属薄膜101上の複数の被測定物質102をコード化の対象としてもよい。
[第4実施例]
第3実施例では、被測定物質102の幅をコード化したが、被測定物質102の開始位置、終了位置をコード化してもよい。すなわち、本実施例では、試料セル10の複数の被測定物質102のうち、少なくとも1個のコード化対象の被測定物質102のY方向の開始位置と終了位置を、本来の位置からずらすことで、この開始位置、終了位置をコード化する。
図13は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、2値化処理部657と、領域抽出部658と、位置コード化部659とからなる。
図14は本実施例の試料セルコード化部65の動作を説明するための図である。試料セルコード化部65の2値化処理部657は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像データを所定の閾値で2値化する。領域抽出部658は、2値化後の画像において、既知のコード化対象箇所に対して所定の探索範囲内に存在する、閾値よりも暗い領域をコード化対象の被測定物質102の画像領域202として抽出し、この画像領域202のPY方向の開始位置PY1、終了位置PY2を求める(図14)。
第3実施例で説明したとおり、領域202のエッジにはうねりが生じている。位置コード化部659は、画像領域202のPY方向の開始位置の平均値を開始位置PY1とし、PY方向の終了位置の平均値を終了位置PY2とし、開始位置PY1と終了位置PY2をコード化する。位置のコード化は、異なる開始位置PY1に対してそれぞれ値を割りつけておくことによりコード化してもよいし、異なる終了位置PY2に対してそれぞれ値を割りつけておくことによりコード化してもよいし、開始位置PY1と終了位置PY2の異なる組み合わせに対してそれぞれ値を割りつけておくことによりコード化してもよい。
こうして、本実施例によれば、試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施例と同様に、金属薄膜101上の複数の被測定物質102をコード化の対象としてもよい。
[第5実施例]
次に、本発明の第5実施例について説明する。図15は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す断面図である。金属薄膜101上に被測定物質102を固定することは従来と同様であるが、本実施例では、被測定物質102の中に被測定物質102と屈折率の虚部が異なる特性制御材105を埋め込むことにより、入射角−反射率曲線の最低反射率を意図的にずらし、この最低反射率をコード化して、試料セル10を識別する、
特性制御材105は、ラテックス、ポリスチレンなどの高屈折率の材料からなる直径がnmサイズのビーズ106をポーラスガラスなどの低屈折率の材料からなる外皮107で覆ったものである。
被測定物質102に対する特性制御材105の濃度を変えることで、図16に示すように入射角−反射率曲線の最低反射率を意図的にずらすことができ、異なる最低反射率に対してそれぞれ値を割りつけておくことにより、コード化することができる。図16の例では、コード160の例として、5段落の最低反射率に応じて「0」、「1」、「2」、「3」、「4」という値が得られる。
本実施例では、試料セルコード化部65と共に画像処理部64が、コード化手段を構成している。図17は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、最低反射率コード化部660からなる。
最低反射率コード化部660は、画像処理部64が試料セル10の被測定物質102毎に求めた入射角−反射率曲線のデータのうち、既知のコード化対象箇所の被測定物質102(特性制御材105が埋め込まれた被測定物質102)の入射角−反射率曲線のデータから最低反射率を求め、この最低反射率をあらかじめ割りつけられた値に変換することで、最低反射率をコード化する。
こうして、本実施例によれば、試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施例と同様に、金属薄膜101上の複数の被測定物質102をコード化の対象としてもよい。
[第6実施例]
次に、本発明の第6実施例について説明する。図18は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す断面図である。本実施例では、金属薄膜101と被測定物質102との間に被測定物質102より屈折率の低い材料からなる特性制御層108を挟むことにより、図19に示すように入射角−反射率曲線に本来の反射率の谷300とは別に、もう1つの反射率の谷301を生じさせ、この反射率の谷301の有無をコード化し、試料セル10を識別する。
図20は本実施例においてCCDカメラ5が撮像した画像を模式的に示す図である。ここでは、Y方向に沿って3番目と6番目の被測定物質102の箇所に特性制御層108が設けられているものとする。このため、CCDカメラ5が撮像した画像では、図20に示すようにPY方向に沿って3番目と6番目の箇所に、本来の反射率の谷300を示す暗い画像領域202の他に、もう1つの反射率の谷301を示す画像領域207が現れている。
図21は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、閾値処理部661からなる。
第1実施例で説明したとおり、CCDカメラ5が撮像した濃淡画像において、試料セル10の被測定物質配置用箇所の位置は既知である。閾値処理部661は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像において、被測定物質配置用箇所と同じPY座標に輝度値が所定の閾値より暗い箇所が1箇所有る場合は、値を例えば「1」とし、被測定物質配置用箇所と同じPY座標に輝度値が所定の閾値より暗い箇所が2箇所有る場合は、値を例えば「0」とするコード化を行う。閾値処理部661は、このようなコード化を図20のPY方向に沿って被測定物質配置用箇所毎に順番に行う。
したがって、図20の画像をPY方向に沿って被測定物質の有無でコード化すると、「11011011」というコードが得られる。
こうして、本実施例によれば、試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
[第7実施例]
次に、本発明の第7実施例について説明する。図22は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す断面図である。本実施例では、金属薄膜101上に固定する被測定物質102の膜厚を同一の被測定物質102の中でY方向に沿って変化させることにより、202のPY方向の形状(屈折率分布)を生じさせ、この中に谷、または山があるか、もしくは、谷と山にそれぞれ、コードを割当てて、試料セル10を識別する。
被測定物質102の膜厚のパターン化は、被測定物質102の溶液のグリセリン濃度を変えることで、蒸発速度を制御することにより実現できる。また、被測定物質102を複数回塗り重ねることで、膜厚を変えるようにしてもよい。
図22に示したような試料セル10を測定すると、図23に示すようにPYの値は、Y方向に被測定物質102の膜厚のパターンに応じた曲線を与える。すなわち、被測定物質102が厚い部分では大きな値になり、非測定物質が薄い部分では小さな値になる。
図24は本実施例の試料セルコード化部65の構成例を示すブロック図である。試料セルコード化部65は、閾値処理部662からなる。
閾値処理部662は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像において、被測定物質配置用箇所と同じPY座標に輝度値が所定の閾値より暗い箇所が1箇所有る場合は、値を例えば「1」とし、被測定物質配置用箇所と同じPY座標に輝度値が所定の閾値より暗い箇所が複数箇所有る場合は、値を例えば「0」とするコード化を行う。このときの閾値は、1つの被測定物質102の膜厚の変化による屈折率の変化を検出できる値に設定する必要がある。閾値処理部662は、このようなコード化をPY方向に沿って被測定物質配置用箇所毎に順番に行う。
こうして、本実施例によれば、試料セル10の識別コードを抽出することができ、第1実施例と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施例と同様に、金属薄膜101上の複数の被測定物質102をコード化の対象としてもよい。
[第8実施例]
次に、本発明の第8実施例について説明する。図25は本発明の第8実施例に係るSPR測定装置のデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。
本実施例のデータ処理装置6は、第1実施例〜第7実施例と同様に、制御部60と記憶部61と入力部62と表示部63とを備え、さらに制御部60内に試料セル判定部67が追加されたものである。
図26は本実施例のSPR測定装置の動作を示すフローチャートであり、図5と同様の処理には同一の符号を付してある。
本実施例では、データベース7に、試料セルの識別コードと、この試料セルの製造日時情報とが対応付けてあらかじめ登録されている。
試料セル判定部67は、データベース7を参照し、試料セルコード化部65から出力された識別コードと一致する識別コードを有する試料セルの製造日時情報をデータベース7から取得して、この製造日時情報を表示部63に表示させる(図26ステップS7)。また、試料セル判定部67は、取得した製造日時情報に基づいて試料セルの有効期限が過ぎていないかどうかを判定し、判定結果を表示部63に表示させる(ステップS8)。
また、試料セル判定部67は、試料セルコード化部65から出力された識別コードに基づいて、試料セルの取り付け位置や向きの正しさを判定し、判定結果を表示部63に表示させる(ステップS9)。例えば、第1実施例〜第7実施例で説明した試料セルを測定した際に、データベース7を参照した結果、データベース7に該当する試料セルの識別コードが登録されていない場合は、プリズム1に対する試料セルの取り付け位置又は向きが誤りであると判定できる。
以上のようにして、本実施例では、第1実施例〜第7実施例で識別した試料セルの識別コードを基に、試料セルの有効期限や取り付けの正否を判定することができ、SPR測定装置の使用者は、試料セルの有効期限が過ぎているか否かを確認することができると共に、試料セルが正しく取り付けられているかどうかを確認することができる。
なお、抗原と抗体の反応から抗原の濃度を測定する際に、試料セルの製造日時情報に応じて抗体の活性を補正する手段を制御部60に設けてもよい。試料セルの製造日時からの経過日時に対する抗体の活性変化をあらかじめ調べ、経過日時−活性曲線のデータをデータベース7にあらかじめ登録しておけば、製造日時からの経過日時に応じて抗体の活性を補正することができる。
[第9実施例]
次に、本発明の第9実施例について説明する。第1実施例と同様に、SPR測定装置は、プリズム1と、光源2と、偏光板3と、集光レンズ4と、CCDカメラ5と、データ処理装置6と、データベース7と、ポンプ8と、流路9とを有する。
図27は本実施例のデータ処理装置6の構成例を示すブロック図である。データ処理装置6は、装置全体を制御する制御部60と、制御部60のプログラム等を記憶する記憶部61と、SPR測定装置を使用する使用者が装置に対して指示を与えるための入力部62と、使用者に対して情報を表示するための表示部63とを有する。
制御部60は、画像処理部64と、入射角コード化部68と、液体サンプル判定部69とを有する。
次に、本実施例のSPR測定装置の動作について説明する。図28は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す平面図、図29はSPR測定装置の動作を示すフローチャートである。
本実施例では、試料セル10として、透明体100上に形成された金属薄膜101と、金属薄膜101上の被測定物質配置用箇所に固定された被測定物質102と、金属薄膜101上の検出物質配置用箇所に固定された、液体サンプルの性状で屈折率が変化する液体サンプル検出物質109とを有するものを用いる。液体サンプル検出物質109としては、例えば液体サンプルと反応して減少する物質、液体サンプルと反応して消失する物質、液体サンプルと反応して屈折率が変化する物質が考えられる。
液体サンプル検出物質109の例としては、液体サンプルが水溶液の場合、塩化ナトリウム、リン酸塩、など水に対する溶解度の高い塩、その他、水溶性の物質全般がある。また、液体サンプル検出物質109の別の例としては、液体サンプルが牛乳の場合、抗カゼイン、抗BSA、牛乳が初乳の場合には抗牛IgGなど、牛乳中に必ず高濃度で存在するタンパク質に対する抗体がある。さらに、液体サンプル検出物質109の別の例としては、液体サンプルが血液の場合、抗アルブミンなど、血液中に必ず高濃度で存在するタンパク質に対する抗体がある。試料セル10は、被測定物質102及び液体サンプル検出物質109が上向きで、透明体100がプリズム1と接するようにプリズム1上に載置される。
第1実施例と同様に、図1に示したSPR測定装置において、単色光の光源2から放射された光が偏光板3を通過すると、p偏光光のみが通過する。このp偏光光は、集光レンズ4で集光されてプリズム1に入射し、被測定物質102が固定されている側と反対の透明体100の側から試料セル10に入射する(図29ステップS1)。
例えば牛乳などの液体サンプルを流入させる場合、ポンプ8は、液体サンプルを送り出す。これにより、液体サンプルは流路9内を流れ、試料セル10上を通過する(ステップS2)。
CCDカメラ5は、試料セル10からの反射光を検出し、濃淡画像データを出力する(ステップS3)。
データ処理装置6の画像処理部64は、CCDカメラ5から出力された濃淡画像データを処理して、図35に示したような入射角−反射率曲線のデータを試料セル10の被測定物質102毎に求める(ステップS4)。
図30A、図30BはCCDカメラ5が撮像した画像を模式的に示す図であり、図30Aは液体サンプル流入前にCCDカメラ5が撮像した画像を示す図、図30Bは液体サンプル流入後にCCDカメラ5が撮像した画像を示す図である。
CCDカメラ5が撮像した画像には、試料セル10の各所の光の反射率に応じた濃淡が現れる。図30A、図30Bの201は金属薄膜101に相当する明るい(反射率が高い)領域であり、202は被測定物質102による反射率の谷を示す暗い(反射率が低い)領域、209は液体サンプル検出物質109による反射率の谷を示す暗い領域である。
図30A、図30BのPX方向は図1のX方向に相当し、光の入射角θを表しているので、画像処理部64は、濃淡画像データのPX方向の座標を入射角θに換算することが可能である。なお、ここでは、金属薄膜101に対する法線ではなく、金属薄膜101の面に対する光の角度を入射角θとする。また、図30A、図30Bの濃淡画像の明るさは試料セル10の反射率によって変化するので、画像処理部64は、濃淡画像データの各画素の輝度値を光の反射率に換算することが可能である。さらに、CCDカメラ5が撮像した濃淡画像において、試料セル10の被測定物質配置用箇所の位置および検出物質配置用箇所の位置は既知である。
したがって、画像処理部64は、被測定物質配置用箇所に相当するPY座標上で入射角−反射率曲線を導出することを被測定物質配置用箇所毎に行うことにより、入射角−反射率曲線のデータを被測定物質102毎に求めることができる。同様に、画像処理部64は、検出物質配置用箇所に相当するPY座標上で入射角−反射率曲線を導出することを検出物質配置用箇所毎に行うことにより、データを液体サンプル検出物質109毎に求めることができる。なお、図30A、図30BのPY方向は、図1の紙面に対して垂直なY方向に相当する。
次に、データ処理装置6の入射角コード化部68は、画像処理部64が測定した入射角−反射率曲線から最低反射率が得られた入射角を求め、この入射角をコード化する(ステップS10)。
例えば液体サンプル中の抗原と被測定物質102中の抗体とが反応すると、反射率の谷が現れる入射角が変化し、被測定物質102の入射角−反射率曲線は図31の特性Aから特性Bへと変化する。
一方、液体サンプルと液体サンプル検出物質109が反応して、液体サンプル検出物質109が減少若しくは消失すると、液体サンプル検出物質109の入射角−反射率曲線は図31の特性Aから特性Cへと変化する。
したがって、例えば図31のθthを閾値とすれば、正常な液体サンプルと液体サンプル検出物質109との反応と、不正常な液体サンプルの流入による液体サンプル検出物質109の無反応とを区別することができる。
入射角コード化部68は、画像処理部64が測定した入射角−反射率曲線から最低反射率が得られた入射角を求め、この入射角が閾値θthより大きい場合は、値を例えば「1」とし、入射角が閾値θth以下の場合は、値を例えば「0」とするコード化を行う。入射角コード化部68は、このようなコード化を図30A、図30BのPY方向に沿って被測定物質配置用箇所毎および検出物質配置用箇所毎に順番に行う。
例えば図30Aの例の場合、液体サンプルが導入されていないため、被測定物質102と液体サンプル検出物質109は共に反応していない。したがって、この状態では最低反射率が得られた入射角は全て閾値θthより大きいので、この入射角をPY方向に沿って順番にコード化すると、「11111111」というコードが得られる。
これに対して、図30Bの例の場合、正常な液体サンプルが導入されると、検出物質配置用箇所に相当するPY座標上で得られる入射角−反射率曲線の反射率の谷は、入射角の小さい方向(図30Bでは左方向)へシフトし、最低反射率が得られる入射角が閾値θth以下となる。図28に示した試料セル10の例では、Y方向に沿って3番目と6番目が検出物質配置用箇所であり、液体サンプル検出物質109が固定されている。したがって、液体サンプル導入後の試料セル10を撮像した図30Bの状態で、最低反射率が得られた入射角をPY方向に沿って順番にコード化すると、「11011011」というコードが得られる。
データベース7には、正常な液体サンプルと反応した場合の入射角のコードがあらかじめ登録されている。
液体サンプル判定部69は、液体サンプルの流入後に入射角コード化部68から出力されるコードに基づいて液体サンプルが正しいかどうかを判定する(ステップS11)。すなわち、液体サンプル判定部69は、入射角コード化部68から出力されたコードがデータベース7に登録されている場合は、正常な液体サンプルが流入したと判定し、入射角コード化部68から出力されたコードがデータベース7に登録されていない場合は、液体サンプルが正しくないと判定する。そして、液体サンプル判定部69は、判定結果を表示部63に表示させる。以上のようにして、本実施例では、液体サンプルの正否を判定することができる。
[第10実施例]
次に、本発明の第10実施例について説明する。本実施例は、第1実施例〜第8実施例で説明した試料セルの識別技術と、第9実施例で説明した液体サンプルの正否判定技術とを組み合わせたものである。本実施例においても、SPR測定装置は、プリズム1と、光源2と、偏光板3と、集光レンズ4と、CCDカメラ5と、データ処理装置6と、データベース7と、ポンプ8と、流路9とを有する。
図32は本実施例のデータ処理装置6の構成例を示すブロック図である。データ処理装置6は、制御部60と、記憶部61と、入力部62と、表示部63とを有する。
制御部60は、画像処理部64と、試料セルコード化部65と、試料セル照合部66と、入射角コード化部68と、液体サンプル判定部69とを有する。
図33は本実施例で用いる試料セル10の構造を示す平面図である。本実施例では、試料セル10として、透明体100上に形成された金属薄膜101と、金属薄膜101上の被測定物質配置用箇所に固定された被測定物質102と、被測定物質配置用箇所に被測定物質が存在しない空白箇所103と、金属薄膜101上の検出物質配置用箇所に固定された、液体サンプルの性状で屈折率が変化する液体サンプル検出物質109とを有するものを用いる。この試料セル10は、被測定物質102及び液体サンプル検出物質109が上向きで、透明体100がプリズム1と接するようにプリズム1上に載置される。
プリズム1と光源2と偏光板3と集光レンズ4とCCDカメラ5とデータベース7とポンプ8と流路9の働きは、第1実施例〜第9実施例で説明したとおりである。
画像処理部64と試料セルコード化部65と試料セル照合部66とによる試料セル識別処理は第1実施例で説明したとおりであり、画像処理部64と入射角コード化部68と液体サンプル判定部69とによる液体サンプル正否判定処理は第9実施例で説明したとおりであるので、説明は省略する。
なお、本実施例では、第1実施例と第9実施例とを組み合わせた例について説明しているが、これに限るものではなく、第2実施例〜第8実施例と第9実施例とを適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。
第1実施例〜第10実施例のデータ処理装置6は、CPU、記憶装置および外部とのインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータにおいて、本発明の表面プラズモン共鳴測定方法を実現させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、記録媒体から読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、プログラムに従って第1実施例〜第10実施例で説明した処理を実行する。
なお、第1実施例〜第10実施例のSPR測定装置は、インターネット接続装置を含んでもよく、データベース7は、インターネット上のサーバーにあってもよい。
本発明は、表面プラズモン共鳴測定装置に適用することができる。

Claims (27)

  1. 金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セルに対して、前記金属薄膜に前記被測定物質が固定された面と反対側から集光した光を照射する光源と、
    前記試料セルからの反射光を検出するカメラと、
    このカメラで撮像された画像の特徴から前記コードを抽出するコード化手段とを備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  2. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質の有無のパターンを試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる前記被測定物質の有無のパターンに基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  3. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質の規定位置に対する位置ずれ量を試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる前記被測定物質の規定位置に対する位置ずれ量に基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  4. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質の幅を試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる前記被測定物質の幅に基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  5. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質の開始位置と終了位置のうち少なくとも一方を試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる前記被測定物質の開始位置と終了位置のうち少なくとも一方に基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  6. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質に埋め込まれた、前記被測定物質と屈折率の虚部が異なる特性制御材による最低反射率の変化を試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる入射角−反射率曲線の最低反射率に基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  7. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜と前記被測定物質との間に設けられた、前記被測定物質より屈折率が低い特性制御層による反射率の谷の有無を試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる入射角−反射率曲線の反射率の谷の有無に基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  8. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記試料セルは、前記金属薄膜上の被測定物質の膜厚のパターンを試料セル識別用の前記コードとするものであり、
    前記コード化手段は、前記カメラで撮像された画像から得られる入射角−反射率曲線の反射率のパターンに基づいて前記コードを抽出する手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  9. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    さらに、前記試料セルの識別用のコードと、この試料セルの被測定物質の配列情報とが対応付けて予め登録されたデータベースと、
    前記コード化手段で抽出されたコードと一致するコードを有する試料セルの配列情報を、前記データベースから取得する試料セル照合手段とを備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  10. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    さらに、前記試料セルの識別用のコードと、この試料セルの製造日時情報とが対応付けて予め登録されたデータベースと、
    前記コード化手段で抽出されたコードと一致するコードを有する試料セルの製造日時情報を前記データベースから取得し、前記試料セルの有効期限を判定する試料セル判定手段とを備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  11. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    さらに、前記コード化手段で抽出されたコードに基づいて前記試料セルの取り付けの正否を判定する試料セル判定手段を備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  12. 請求項1記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    さらに、前記試料セルの前記被測定物質が固定された面に液体サンプルを流すポンプと、
    前記コード化手段で抽出されたコードに基づいて前記液体サンプルの正否を判定する液体サンプル判定手段とを備え、
    前記試料セルは、前記液体サンプルの性状で屈折率が変化する液体サンプル検出物質が前記金属薄膜上に固定されたものであることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  13. 請求項12記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記コード化手段は、
    前記カメラで撮像された画像から、少なくとも前記被測定物質および液体サンプル検出物質に対する前記光の入射角と反射率との相関関係を求める画像処理手段と、
    前記入射角と反射率との相関関係において最低反射率が得られる光の入射角をコード化する入射角コード化手段とからなることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  14. 請求項12記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    さらに、正常な液体サンプルと前記液体サンプル検出物質とが反応した場合に前記コード化手段が出力すべきコードが予め登録されたデータベースを備え、
    前記液体サンプル判定手段は、前記試料セルへの前記液体サンプルの導入後に前記コード化手段で抽出されたコードが前記データベースに登録されている場合に、正常な液体サンプルが導入されたと判定することを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  15. 請求項12記載の表面プラズモン共鳴測定装置において、
    前記液体サンプル検出物質は、前記液体サンプルと反応して減少する物質、前記液体サンプルと反応して消失する物質、前記液体サンプルと反応して屈折率が変化する物質のいずれかであることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。
  16. 金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成されていることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  17. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質の有無のパターンを試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  18. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質の規定位置に対する位置ずれ量を試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  19. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質の幅を試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  20. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質の開始位置と終了位置のうち少なくとも一方を試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  21. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質に埋め込まれた、前記被測定物質と屈折率の虚部が異なる特性制御材による最低反射率の変化を試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  22. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜と前記被測定物質との間に設けられた、前記被測定物質より屈折率が低い特性制御層による反射率の谷の有無を試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  23. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記金属薄膜上の被測定物質の膜厚のパターンを試料セル識別用の前記コードとすることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  24. 請求項16記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    試料セル上に導入される液体サンプルの性状で屈折率が変化する液体サンプル検出物質が前記金属薄膜上に固定されていることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  25. 請求項24記載の表面プラズモン共鳴測定用試料セルにおいて、
    前記液体サンプル検出物質は、前記液体サンプルと反応して減少する物質、前記液体サンプルと反応して消失する物質、前記液体サンプルと反応して屈折率が変化する物質のいずれかであることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定用試料セル。
  26. 金属薄膜上の一部に被測定物質及びこの被測定物質と異なる物質の少なくとも一方により光の反射率の特徴的構造がコードとして予め形成された試料セルに対して、前記金属薄膜に前記被測定物質が固定された面と反対側から集光した光を照射する照射手順と、
    前記試料セルからの反射光を検出する撮像手順と、
    この撮像手順で得られた画像の特徴から前記コードを抽出するコード化手順とを備えることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定方法。
  27. 請求項26記載の表面プラズモン共鳴測定方法において、
    さらに、前記試料セルの前記被測定物質が固定された面に液体サンプルを流す導入手順と、
    前記コード化手順で抽出されたコードに基づいて前記液体サンプルの正否を判定する液体サンプル判定手順とを備え、
    前記試料セルは、前記液体サンプルの性状で屈折率が変化する液体サンプル検出物質が前記金属薄膜上に固定されたものであることを特徴とする表面プラズモン共鳴測定方法。
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