JPWO2009072394A1 - 高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有する無方向性電磁鋼板であって、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(1)を満たすことを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(1)Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)

Description

本発明は、モーターのコア(鉄芯)材料として用いる、高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板に関する。
近年、環境保全や、省エネルギーの観点から、電気自動車への関心が高まり、駆動用モーターには、高速回転と小型化が求められ、それとともに、駆動周波数が、800Hz前後となってきている。
そして、駆動時には、駆動周波数の数倍の高周波成分が駆動周波数に重畳するので、モーターのコア材料である無方向性電磁鋼板には、高速回転と小型化を実現する機械的特性とともに、400Hz〜2kHzの高周波域での磁気特性、特に、鉄損特性に優れることが求められる。
鉄損には、過電流損失とヒステリシス損失とがあり、過電流損失は、板厚の2乗に比例し、固有抵抗に反比例する。そこで、過電流損失を低減するため、従来から、(i)板厚を薄くすること、及び/又は、(ii)Si量及び/又はAl量を高め、固有抵抗を高めるとともに、鋼板強度(ローター剛性)を高めることが試みられてきた。
例えば、特許文献1には、Si量とAl量の比率と、W10/400(W/kg)と板厚(mm)の関係を規定した無方向性電磁鋼板が開示されている。特許文献1の無方向性電磁鋼板は、400Hz付近で鉄損を低減することはできるが、周波数が400Hzを超える周波域での鉄損特性は必ずしも良好でなく、800Hz前後、又は、それ以上の周波数で駆動するモーターのコア(鉄芯)材料には適切でない。
前述したように、過電流損失を低減するためには、(i)板厚を薄くするとともに、(ii)Si量及び/又はAl量を多くすることが効果的であるが、鋼中のSi及び/又はAlの増量は、鋼板の加工性を低減し、鋼板の薄板化を阻害する。このため、単に、鋼中のSi及び/又はAlの増量を図るだけでは、800Hz前後、さらに、1000Hzを超える周波数域での鉄損特性を改善した材料を、工業的に安定して製造することはできない。
800Hz前後、さらに、1000Hzを超える周波数域での鉄損特性が優れた薄手の無方向性電磁鋼板を開発するためには、新たな手法が必要である。
特許文献2には、冷延鋼板の片面又は両面に、溶融めっき法又は溶融塩電解めっき法でAlめっき皮膜又はAl−Mn合金めっき皮膜を形成し、続いて、合金化焼鈍を施して磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板を製造する方法が開示されている。
特許文献2の方法は、商用周波数領域での特性である鉄損W15/50(50Hzの交流で、最大1.5Tで磁化した時の、1kg当りの電気エネルギーの損失)の低減を図るものである。そして、この目的のために、めっき−合金化焼鈍という手法で、電気抵抗を高める作用をなすAl及び/又はMnを、少なくともめっき被膜全体をFeと合金化するか、好ましくは鋼板全体にAlを均質に拡散させている。しかし、この方法によっても高周波域で鉄損を低減することはできない。
特開2007−247047号公報 特開平07−258863号公報
本発明は、無方向性電磁鋼板の高周波鉄損を低減することを課題とし、400Hz〜2kHzの高周波域で駆動するモーターのコア(鉄芯)材料として用い得る無方向性電磁鋼板を提供することを目的とする。
本発明者らは、400Hz〜2kHzの高周波域では、鋼板表面から50μm程の深さまでしか、渦電流が流れないことに着目し、鋼板表面から50μm深さの領域の電気抵抗を増加する手法について、鋭意検討した。
数十μmといった厚いAlめっき被膜を施した後に焼鈍により該めっき被膜を合金化する方法ではAlめっきコストが嵩む。Alを鋼板全体に均一拡散させたのでは、高周波での使用時に渦電流が流れない表層部以外にもAlを拡散させるので中心部に拡散されたAlは高周波用途においては無駄である。本発明者らは、鋼板表面に、抵抗増加率の大きいAlをめっきし、適度な深さまでAlを拡散浸透させ、鋼板表面から所定の深さにかけて、Al濃度の勾配を形成すると、高周波鉄損を低減できることを見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は、以下の通りである。
(1) 厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有する無方向性電磁鋼板であって、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(1)を満たすことを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(1)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(2) 厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有する無方向性電磁鋼板であって、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる無方向性電磁鋼板であって、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(2)を満たすことを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(2)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(3) 鋼板全体として質量%で更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg,Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有することを特徴とする前記(1)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(4) 鋼板全体として質量%で更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg,Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有することを特徴とする前記(2)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(5) 前記無方向性電磁鋼板の厚みが、0.1mm〜0.3mmであることを特徴とする前記(1)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(6) 前記無方向性電磁鋼板の厚みが、0.1mm〜0.3mmであることを特徴とする前記(2)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(7) 前記無方向性電磁鋼板の鉄損W10/800が、40W/kg以下であることを特徴とする前記(1)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(8) 前記無方向性電磁鋼板の鉄損W10/800が、40W/kg以下であることを特徴とする前記(2)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
(9) (w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
(x1)前記焼鈍熱延鋼板を冷間圧延して冷延鋼板を得る工程と、
(y1)前記冷延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
(z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
を有することを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(10) (w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、更にP:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種の1種または2種以上を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して、
(x2)前記焼鈍熱延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき熱延鋼板を得る工程と、
(y2)前記Alめっき熱延鋼板を冷間圧延してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
(z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
を有することを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(11) 前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(12) 前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする前記(10)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(13) 前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(14) 前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする前記(10)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(15) 前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(16) 前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする前記(10)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(17) 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(3)を満たすことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(3)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(18) 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(4)を満たすことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(4)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(19) 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(5)を満たすことを特徴とする前記(10)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(5)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(20) 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(6)を満たすことを特徴とする前記(10)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(6)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
図1Aは、900℃で1hr焼鈍した場合のAlめっき−焼鈍後の板厚方向のAl濃度分布を示す図である。 図1Bは、900℃で10hr焼鈍した場合のAlめっき−焼鈍後の板厚方向のAl濃度分布を示す図である。 図2は、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、焼鈍後の磁束密度B3(T)の関係を示す図である。 図3は、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、鉄損W10/400(W/kg)の関係を示す図である。 図4は、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、鉄損W10/800(W/kg)の関係を示す図である。 図5は、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、鉄損W10/1200(W/kg)の関係を示す図である。 図6は、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、鉄損W10/1700(W/kg)の関係を示す図である。
本発明の無方向性電磁鋼板(本発明鋼板)は、質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜4%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(1)、又は、下記式(2)を満たすことを特徴とする。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(1)
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(2)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)、
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
まず、本発明鋼板の成分組成を規定する理由について説明する。なお、%は、質量%を意味する。
Cは、歪取焼鈍後の鉄損を悪化させる元素であるので、該作用が発現しないよう、0.005%以下とする。
Siは、電気抵抗を増加させ、鉄損を低減するのに有効な元素であるので、2%以上添加するが、過度に添加すると、冷間圧延性が著しく悪化するので、4%以下とする。
Mnは、Siと同様に、電気抵抗を増加させるために有効な元素であるが、1%を超えて添加すると、焼鈍での結晶粒成長が阻害されるので、1%以下とする。Mnは、鋼中のSを無害化(MnS化)するので、0.1%以上添加するのが好ましい。
Alは、Siと同様に、電気抵抗を増加させ、鉄損を低減するのに有効な元素であるので、0.1%以上添加する。好ましくは、0.5%以上である。
しかし、過度に添加すると、鋼の鋳造性が悪化するので、母鋼板(Alめっきを施す前の鋼板)のAlは、4%以下とする。
Alは、めっき−焼鈍で、表面から鋼中に拡散して、鋼中のAl量が増加するが、Alが過度に増えた部分では、飽和磁束密度が低下し、鋼全体の磁気特性が悪化するので、めっき−焼鈍後の鋼板における全厚での総量としてのAlは、8%を上限とする。
Pは抗張力を高める効果の著しい元素であるが、本発明の鋼板ではあえて添加する必要はない。0.3%を超えると脆化が激しく、工業的規模での熱延、冷延等の処理が困難になるため、Pの含有量は0.3%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.2%以下、さらに好ましくは0.15%以下である。
Sの含有量はできるだけ低いことが好ましく、0.04%以下であることが好ましい。より好ましくは0.02%以下、さらに好ましくは0.01%以下である。
Cuは磁気特性に悪影響を及ぼさない範囲で強度を高める効果があるので、5%を上限として含有しても良い。
Nbも固有Nbとしてのみならず、鋼板中にNbの主として炭・窒化物を形成させ、鋼板の再結晶を遅延させるために活用される。また微細なNb析出物により磁気特性に悪影響を及ぼさない範囲で強度を高める効果も有するので1%以下を含有しても良い。
NはCと同様、磁気特性を劣化させるので、0.02%以下とすることが好ましい。
その他、従来技術における高強度電磁鋼板で高強度化のために利用されている殆どの元素は、添加コストが問題視されるだけではなく磁気特性に少なからず悪影響を及ぼすため、あえて添加する必要はない。あえて添加する場合には再結晶遅延効果、高強度化効果、コスト上昇と磁気特性劣化との兼ね合いから、Ti,B,Ni,及び/又はCrを添加する。この場合、これらの添加量は、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、Cr:15%以下程度とすることが好ましい。
また、その他の微量元素については、鉱石やスクラップなどから不可避的に含まれる程度の量に加え、公知の様々な目的で添加しても本発明の効果は何ら損なわれるものでもない。また、量は少なくとも微細な炭化物、硫化物、窒化物、及び/又は酸化物等の析出物を形成し、決して少なくはない再結晶遅延効果を示す元素もある。これらの微細な析出物は磁気特性への悪影響も大きく、また本発明の鋼板ではCuやNbにより十分な再結晶遅延効果が得られるため、これらの元素をあえて添加する必要もない。これらの微量元素についての不可避的な含有量は通常、各元素とも0.005%以下程度であるが、様々な目的で0.01%程度以上含有してもよい。この場合もコストや磁気特性の兼ね合いから、Mo,W,Sn,Sb,Mg,Ca,Ce,及びCoの含有量は合計で0.5%以下とすることが好ましい。
本発明においては、上記成分組成の母鋼板の表面にAlめっきを施し、その後、焼鈍を施して、Alを鋼中に拡散させる。
Alめっきを施す母鋼板は、焼鈍を施した熱延鋼板(焼鈍熱延鋼板)か、又は、焼鈍熱延鋼板を冷間圧延した冷延鋼板である。製品板厚まで冷間圧延した冷延鋼板の表面にAlをめっきした場合は、次に、焼鈍を行うが、焼鈍熱延鋼板の表面にAlをめっきした場合は、製品板厚まで冷間圧延をしてから、焼鈍を行う。
母鋼板の厚さは、特に限定されない。最終製品としての鋼板の厚さ、及び、圧延工程での圧下率を考慮して、適宜定めればよい。最終製品としての鋼板の厚さも、特に限定されないが、高周波鉄損の低減の点から、0.1mm〜0.3mmが好ましい。
母鋼板にAlめっきを施す手段は、高周波域で駆動するモーター用材料であることを考慮するとコストなどの観点から、水溶液又は非水溶媒からの電気めっき、溶融塩電解、溶融めっき等が適するが、PVD又はCVD等の気相めっき等でも差し支えない。
Alめっきの厚さは、特に限定されないが、焼鈍熱延鋼板にAlをめっきする場合は、製品板厚までの冷間圧延で、めっき厚が1/5程度まで減厚されるので、減厚分を見込んだめっき厚とすることが好ましい。例えば、製品板厚を0.1mm〜0.3mmとすること予定して、焼鈍熱延鋼板にAlをめっきする場合、冷間圧延による減厚分を見込んで、30μm程度とするのが好ましい。
母鋼板にAlめっきを施した後、焼鈍を施して、Alを鋼中に拡散させ、上記式(1)又は(2)を満たすAl濃度勾配(この点については、後述する)を形成する。焼鈍条件(温度、時間)は、該Al濃度勾配を形成できる条件であればよく、特に限定されないが、バッチ焼鈍を前提とすれば、“1000℃以下、1hr以上”が好ましい。連続焼鈍を前提に、焼鈍条件を設定してもよい。
次に、本発明鋼板は、Alめっき−焼鈍後のAl濃度が、上記式(1)又は(2)を満たすことを特徴とする。
図1に、C:0.003%、Si:3.1%、Mn:0.3%、Al:1.1%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる0.3mm厚の冷延鋼板(母鋼板)に、厚さ1μm(図1中、Y)、3μm(図1中、X)、及び、10μm(図1中、W)のAlめっき皮膜を形成し、その後、焼鈍して形成された板厚方向のAl濃度分布を示す。
図1Aは、900℃で1hr焼鈍した場合を示し、図1Bは、900℃で10hr焼鈍した場合を示す。なお、図1中には、比較のため、Alめっきを施さず(図1中、Z)に焼鈍した場合のAl濃度分布も示す。
図1A及び図1Bから、板厚方向のAl濃度(質量%)は、表面のAl濃度(質量%)、又は、表面近傍の最大Al濃度(質量%)から、鋼板中心部に向かい、ほぼ、直線的に減少していることが解る。
本発明者は、板厚方向のAl濃度(質量%)を有する鋼板、及び、Alめっきのない焼鈍後の鋼板の鉄損特性及び磁束密度を測定した。なお、焼鈍は、鋼板を再結晶させる作用もなすので、Al濃度勾配の有無による磁気特性の相違を確認するため、Alめっきのない鋼板についても、同じ焼鈍条件で焼鈍した。
図2に、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、焼鈍後の磁束密度B3(T)の関係を示す。図2には、L方向(圧延方向)とC方向(圧延方向に垂直)で測定したB3(T)の平均値を示した(図2中、縦軸を、B3(T)(L+C)で表示した)。磁束密度B3(T)は、焼鈍により減少傾向にあるが、Alめっき厚と焼鈍時間を適宜選択することにより、1.2T以上を確保することができる。
図3に、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、鉄損W10/400(W/kg)の関係を示す、図3には、L方向(圧延方向)とC方向(圧延方向に垂直)で測定したW10/400(W/kg)の平均値を示した(図3中、縦軸を、W10/400(W/kg)(L+C)で表示した)。Alめっき厚と焼鈍時間を適宜選択することにより、W10/400(W/kg)を低減することができる。
図4〜6に、Alめっき後、900℃で、1hr及び10hrで焼鈍した場合における、めっきの膜厚と、高周波域における鉄損W10/800(W/kg)、鉄損W10/1200(W/kg)、及び、鉄損W10/1700(W/kg)との関係を、それぞれ示す。ただし、鉄損W10/800(W/kg)(L+C)は、L方向(圧延方向)とC方向(圧延方向に垂直)のW10/800(W/kg)の平均値である。また、鉄損W10/1200(W/kg)(L+C)は、L方向(圧延方向)とC方向(圧延方向に垂直)のW10/1200(W/kg)の平均値である。さらに、鉄損W10/1700(W/kg)(L+C)は、L方向(圧延方向)とC方向(圧延方向に垂直)のW10/1700(W/kg)の平均値である。
図4〜6から、Alめっき後、900℃、10時間の焼鈍を施すことにより、Alめっきなしの焼鈍鋼板に比べ、高周波鉄損特性が向上していることが解る。
このように、高周波域における鉄損特性が向上する理由は、図1に示すように、鋼板表面から50μm深さの領域におけるAl濃度が、焼鈍によるAlの拡散で上昇し、その領域における鉄損特性が向上したことによると考えられる。
本発明者は、さらに、焼鈍後のAl濃度(質量%)分布と高周波鉄損との相関について調査した。
その結果、高周波鉄損を低減するためには、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(1)を満たす必要があることを見出した。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(1)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)、
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(Xs−Xc)/tの値が0.1以下であると、Alが鋼板中のほぼ全域に均一に拡散して分布することになり、鋼板表層部での鉄損が低減しない。それ故、(Xs−Xc)/tの値は0.1超とするが、好ましくは、0.5超である。より好ましくは5超である。更に好ましくは20超である。
(Xs−Xc)/tの値が100以上であると、Al濃度の勾配が狭い範囲で急峻なものとなり、励磁した時の立ち上がり特性が著しく劣化するので、(Xs−Xc)/tの値は、100未満とする。より好ましくは、60未満とする。更に好ましくは、40未満とする。
なお、深さtは、特に制限はない。高周波誘起の渦電流が発生する表層部(表面から50μm程の深さ領域)を含むものであればよい。
上記式(1)では、鋼板表面でのAl濃度(Xs)を用いたが、実際に、Al濃度分布を算出する場合には、鋼板表面近傍での最大Al濃度(Xs')を用いることになるので、上記式(1)に替えて、下記式(2)を用いてもよい。この場合、鋼板表面近傍とは、電磁鋼板において、絶縁被膜およびフォルステライト被膜の下にある地鉄の最上層部を起点とし、それより5μm鋼板中心部寄りの地点を終点とする範囲を指す。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(2)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
本発明においては、上記式(1)と(2)を、必要に応じ、使い分ければよい。
(第1実施例)
次に、本発明の第1実施例について説明するが、第1実施例の条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
質量%で、C:0.003%、Si:3.1%、Mn:0.3%、Al:1.1%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる、2.0mm厚の熱延鋼板に、1000℃で1分間の焼鈍を施した後、0.3mm厚まで冷間圧延を施し、(a)そのまま、(b)鋼板の両面に、1.5μm厚のAl蒸着を施したもの、(c)鋼板の両面に、4μm厚のAl蒸着を施したもの、(d)鋼板の両面に、8μm厚の蒸着を施したもの、(e)鋼板の両面に、30μm厚のAl蒸着を施したもの、を、それぞれ準備した。次いで、900℃で6時間の焼鈍を施した。この焼鈍で、Alを鋼中に拡散させるとともに、鋼板を再結晶させた。
単板磁気測定装置で、磁気特性を測定するとともに、板厚方向のAl濃度を、圧延方向(L方向)に直交する鋼板断面のEPMA線分析により測定した。
Figure 2009072394
表1から、Al濃度が、本発明で規定する濃度勾配の範囲(前記(1)式又は(2)式)にあれば、高周波鉄損が小さいことが解る。
本発明によれば、400Hz〜2kHzの高周波域で駆動するモーターのコア(鉄芯)材料として用い得るような高周波鉄損特性が優れ、モーターやトランスのコア用として適切な磁気特性を有する無方向性電磁鋼板を提供することができる。したがって、本発明は、無方向性電磁鋼板を素材として用いる電気機器製造産業において利用可能性が大きいものである。
(9)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
(x2)前記焼鈍熱延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき熱延鋼板を得る工程と、
(y2)前記Alめっき熱延鋼板を冷間圧延してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
(z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
を有することを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(10)前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(11)前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(12)前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする前記(9)〜(11)の何れかに記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(13)前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(5)を満たすことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(5)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(14)前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(6)を満たすことを特徴とする前記(9)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(6)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(15)(w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
(x1)前記焼鈍熱延鋼板を冷間圧延して冷延鋼板を得る工程と、
(y1)前記冷延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
(z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
を有し、
厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(3)を満たす無方向性電磁鋼板を得ることを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(3)
Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(16)(w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
(x1)前記焼鈍熱延鋼板を冷間圧延して冷延鋼板を得る工程と、
(y1)前記冷延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
(z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
を有し、
厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(4)を満たす無方向性電磁鋼板を得ることを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(4)
Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
(17)前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする前記(15)又は(16)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(18)前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする前記(15)又は(16)に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
(19)前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする前記(15)〜(18)の何れかに記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。

Claims (20)

  1. 厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有する無方向性電磁鋼板であって、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(1)を満たすことを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
    0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(1)
    Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
  2. 厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有する無方向性電磁鋼板であって、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(2)を満たすことを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
    0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(2)
    Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
  3. 鋼板全体として質量%で更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、
    更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg,Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有することを特徴とする請求項1に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  4. 鋼板全体として質量%で更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、
    更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg,Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有することを特徴とする請求項2に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  5. 前記無方向性電磁鋼板の厚みが、0.1mm〜0.3mmであることを特徴とする請求項1に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  6. 前記無方向性電磁鋼板の厚みが、0.1mm〜0.3mmであることを特徴とする請求項2に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  7. 前記無方向性電磁鋼板の鉄損W10/800が、40W/kg以下であることを特徴とする請求項1に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  8. 前記無方向性電磁鋼板の鉄損W10/800が、40W/kg以下であることを特徴とする請求項2に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板。
  9. (w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、
    更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、
    更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
    (x1)前記焼鈍熱延鋼板を冷間圧延して冷延鋼板を得る工程と、
    (y1)前記冷延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
    (z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
    を有することを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  10. (w)質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、Al:0.1%〜4%を含有し、
    更に、P:0.3%以下、S:0.04%以下、N:0.02%以下、Cu:5%以下、Nb:1%以下、Ti:1%以下、B:0.01%以下、Ni:5%以下、及びCr:15%以下からなる群から選択された少なくとも1種を含有し、
    更に、Mo,W,Sn,Sb,Mg、Ca,Ce,及びCoからなる群から選択された少なくとも1種を合計で0.5%以下含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる熱延鋼板を焼鈍して焼鈍熱延鋼板を得る工程と、
    (x2)前記焼鈍熱延鋼板の表面にAlめっきを施してAlめっき熱延鋼板を得る工程と、
    (y2)前記Alめっき熱延鋼板を冷間圧延してAlめっき冷延鋼板を得る工程と、次いで、
    (z)前記Alめっき冷延鋼板を焼鈍する工程と、
    を有することを特徴とする高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  11. 前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする請求項9に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  12. 前記Alめっきを、溶融めっきで施すことを特徴とする請求項10に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  13. 前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする請求項9に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  14. 前記Alめっきを、蒸着で施すことを特徴とする請求項10に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  15. 前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする請求項9に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  16. 前記焼鈍を、1000℃以下で1hr以上行うことを特徴とする請求項10に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
  17. 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、
    厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(3)を満たすことを特徴とする請求項9に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
    0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(3)
    Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
  18. 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、
    厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(4)を満たすことを特徴とする請求項9に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
    0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(4)
    Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
  19. 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、
    厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(5)を満たすことを特徴とする請求項10に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
    0.1<(Xs−Xc)/t<100 ・・・(5)
    Xs:鋼板表面でのAl濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
  20. 前記高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板は、
    厚み方向でアルミニウムの濃度勾配を有し、
    鋼板全体として質量%で、C:0.005%以下、Si:2%〜4%、Mn:1%以下、及び、Al:0.1%〜8%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    板厚方向のAl濃度(質量%)が、下記式(6)を満たすことを特徴とする請求項10に記載の高周波鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法。
    0.1<(Xs'−Xc)/t<100 ・・・(6)
    Xs':鋼板表面近傍での最大Al濃度(質量%)
    Xc:鋼板中心でのAl濃度(質量%)
    t:Al濃度(質量%)がXc+0.05(Xs−Xc)となる鋼板表面からの深さ(mm)
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