JPWO2009066697A1 - 抄紙用フェルト - Google Patents

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Abstract

無端状構造体を用いた抄紙用フェルトにおいて、設備や製造コストが安価で、基材の糸列の結合力が強く加工性に優れ、搾水性、湿紙表面平滑性に優れた抄紙用フェルトを提供する。熱溶融糸が等間隔に巻きつけられた経糸を平行に配置し糸列を形成し、これを加熱することにより該経糸同士を固定させ経糸のみから成る無端状構造体を形成し、該無端状構造体にバット層を積層してニードルパンチにより交絡一体化させて、抄紙用フェルトを製作することにより課題を解決した。

Description

本発明は、抄紙機のプレスパートで使用される抄紙用フェルト(以下単にフェルトということがある)に関し、特に基材層に無端状構造体を備えたフェルトに関する。
湿紙から水分を除去する抄紙機は、成形(フォーミング)、プレス、乾燥と大きく分けて3つのパートにより構成され、水分が連続的に脱水される。これらの各パートでは脱水機能に対応した抄紙用具が使用されるが、プレスパートでは抄紙用フェルトが使用されている。
抄紙用フェルトは通常、基材と、該基材の湿紙側に配置されたバット層をニードリングすることにより貼り合わされて製造される。この基材には通常、織機により製織された織物が使用されていた。この製織された織物を用いた抄紙用フェルトは、織物の経糸と緯糸とが相互に交絡したしっかりした組織を有しているので、ニードリングの際に糸の配置が針の貫通によって乱されたり、糸同士が互いに不規則に重なったり離れたりすることがなく、また、フェルトの走行中の寸法安定性にも優れたものであったが、製織に要する手間や時間がかかりすぎて製作コストが高くつくという大きな問題があった。また、織物の経糸と緯糸とが交絡しているがゆえに織物の密度が低下し、搾水能力が低下するといった問題や交絡点に起因する紙へのマークといった問題があった。
そこで上記問題を解決するために無製織の基材を用いた抄紙用フェルトが提案されている。無製織の基材を用いたフェルトの利点として、織機設備が不要、製織不要、経緯糸の交絡点が無いためフェルトが高密度となり、抄紙機でのフェルト使用の際の初期立ち上がり時間が短いなどの低コスト化が図られ、また、経緯糸の交絡点が無いため、紙へのマーク性が向上するといった品質向上が図られる。
上記無製織の基材を用いた抄紙用フェルトの従来技術として、特許文献1においては、ニードルマシン内に独立した経糸供給装置を設け、経糸のみからなるエンドレス状の基材層を形成した後に、各種繊維からなるバット層を載せニードリングすることでバットを基材層に固定させ、基材層が経糸のみからなる無製織抄紙用フェルトを得ている。
また特許文献2においては、一定間隔を隔てて対峙させた一対の平行なロールに糸群をスパイラル状に周回させつつ、溶融状態にあるホットメルト系樹脂を散布して、糸群を固定することにより、経糸のみからなる無製織の基材層を得ている。
更にまた、特許文献3においては、平行に配置された複数の糸により規定された糸列を繊維バット材料層にて固定して得られる基材層を、複数層積層して一体化して無製織抄紙用フェルトを得ている。
しかしながら特許文献1の技術に関しては、機械装置が複雑化し大規模なものとなり、設置が非常に難しく、設置したとしても非常に高価なものになる。ゆえにその製造物は比較的高価なものとなってしまい、商業的観点において総合的に満足できるものではなかった。
また、特許文献2の技術に関しては、ホットメルト系樹脂の接着斑、散布斑に起因する湿紙平滑性、搾水性の欠如といった問題があった。また、抄紙機において使用中にホットメルト系樹脂が脱落し、抄紙機械内のロールやグルーブドロールの溝に付着し、湿紙にマークを付けたり、湿紙に樹脂が混入してしまうといった問題があった。
更にまた、特許文献3の技術に関しては、各基材層の糸列がバット材料層にのみ固定されているため、糸列の結合力が弱く、製造中に糸列が裂けてしまうといった加工面での問題が生じる可能性がある。また、結合力を高めるためバット材料層の目付けを増加させた場合、基材層間のバットが増加し、フェルトの圧縮性低下、密度低下による搾水性の欠如、通水持続性を阻害してしまうという問題が発生してしまう。
特開昭50−135307号公報 特開平11−124787号公報 特開平03−501374号公報
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、特に無製織の基材を用いた抄紙用フェルトにおいて、設備や製造に関するコストが安価で、基材の糸列の結合力が強く加工性に優れ、搾水性、湿紙表面平滑性に優れた抄紙用フェルトを提供することを目的とする。
本発明において、熱溶融糸が巻きつけられた糸(以下カバードヤーンという)を揃えてなる糸列をスパイラル状に周回させ、該糸列を加熱処理することで固定してなる無端状構造体を少なくとも一層用いて基材層とし、該基材層の少なくとも湿紙側面にバット層を積層してニードルパンチにより交絡一体化せしめた抄紙用フェルトによって、前記課題が達成される。
また、前記糸列に隣接してシート状不織布をさらに配置させてもよい。
また、前記無端状構造体に隣接する層に織物を配置させてもよい。
本発明によれば、無端状構造体の糸列の結合力が強く加工性に優れ、低コストで、湿紙表面性、搾水性に優れた無端状構造体を備えた抄紙用フェルトを提供することが出来る。
本発明に係るフェルトの無端状構造体に用いられるカバードヤーン。 本発明に係るフェルトの無端状構造体の製作初期における状態。 本発明に係るフェルトの無端状構造体の製作中の状態。 本発明に係るフェルトの第一の形態。 本発明に係るフェルトの第二の形態。 本発明に係るフェルトの第三の形態。 本発明に係るフェルトの第四の形態。 本発明に係るフェルトの第五の形態。 本発明に係るフェルトの第六の形態。 本発明に係るフェルトの第七の形態。 本発明に係るフェルトの第八の形態。 本発明で使用した実験装置の概略図。
符号の説明
11 芯糸
12 熱溶融糸
13 カバードヤーン
21 筬
22 糸列
23 ロール
24 糸列ガイド用無端状ベルト
25 糸列固定部
26 カバードヤーン(経糸)
40、50、60,70,80、90、100、110 抄紙用フェルト
41、51、61、71、81、91、101、111 基材層
42、52、62、72、82、92、102、112 無端状構造体
43、54、64、74,84、95、105、115 湿紙側バット層
44、55、65、75、85、96、106、116 ロール側バット層
53、93 緯糸のみからなる無端状構造体
63、103 不織布
73、113 織物
83、94、104、114 シート状不織布
121 プレスロール
122 ガイドロール
123 シャワー水
124 フェルトサクションボックス
125 フェルト
以下、本発明の抄紙用フェルトについて詳しく説明する。
図4は本発明における抄紙用フェルトの第一の形態で、CMD方向の断面図である。
なお、機械方向(MD)とは、抄紙機内において抄紙用フェルトが走行する方向であり、機械横断方向(CMD)とは、抄紙用フェルトが走行する方向を横切る緯方向である。
図4に示すように、抄紙用フェルト(40)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に結合された無端状構造体(42)が基材層(41)となっており、該基材層(41)に湿紙側バット層(43)とロール側バット層(44)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(41)とバット層とが交絡一体化された様子を示している。なお、図4では好ましい例示としてバット層を基材層(41)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図5は本発明における抄紙用フェルトの第二の形態で、CMD方向の断面図である。
図5に示すように、抄紙用フェルト(50)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に結合された無端状構造体(52)に隣接して、緯糸のみからなる無端状構造体(53)が配置された基材層(51)に湿紙側バット層(54)とロール側バット層(55)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(51)とバット層とが交絡一体化された様子を示している。なお、図5では好ましい例示としてバット層を基材層(51)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図6は本発明における抄紙用フェルトの第三の形態で、CMD方向の断面図である。
図6に示すように、抄紙用フェルト(60)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に結合された無端状構造体(62)に隣接して、不織布(63)が配置された基材層(61)に湿紙側バット層(64)とロール側バット層(65)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(61)とバット層とが交絡一体化された様子を示している。なお、図6では不織布(63)に代えて、種々の不織布の構造体を使用することができる。例えば、スパンボンド、メルトブローン、又はスパンレース等の方法によって作られた不織布や交差接着布、或いは格子状糸材布でフェルトのCMD方向に強度を持たせることのできるものを使用することができる。なお、図6では好ましい例示としてバット層を基材層(61)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図7は本発明における抄紙用フェルトの第四の形態で、CMD方向の断面図である。
図7に示すように、抄紙用フェルト(70)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に結合された無端状構造体(72)に隣接して、織物(73)が配置された基材層(71)に湿紙側バット層(74)とロール側バット層(75)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(71)とバット層とが交絡一体化された様子を示している。なお、織物(73)は製織に要する手間がかからない簡易な織物、例えば1/1平織組織のものが好ましくは使用できる。当該織物は抄紙用フェルトのCMD方向の巾と同じ巾の製織布でも良いし、或いはこれより狭い巾で製織しておき、それを多列に並べて抄紙用フェルトのCMD方向の巾と同じ巾に構成しても良い。なお、図7では好ましい例示としてバット層を基材層(71)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図8は本発明における抄紙用フェルトの第五の形態で、CMD方向の断面図である。
図8に示すように、抄紙用フェルト(80)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体(82)とシート状不織布(83)が結合された基材層(81)を有している。該基材層(81)に湿紙側バット層(84)とロール側バット層(85)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(81)とバット層とが交絡一体化される。なお、図8では好ましい例示としてバット層を基材層(81)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図9は本発明における抄紙用フェルトの第六の形態で、CMD方向の断面図である。
図9に示すように、抄紙用フェルト(90)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体(92)と結合されたシート状不織布(94)に隣接して、緯糸のみからなる無端状構造体(93)が配置された基材層(91)を有している。該基材層(91)に湿紙側バット層(95)とロール側バット層(96)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(91)とバット層とが交絡一体化される。なお、図9では好ましい例示としてバット層を基材層(91)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図10は本発明における抄紙用フェルトの第七の形態で、CMD方向の断面図である。
図10に示すように、抄紙用フェルト(100)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体(102)と結合されたシート状不織布(104)に隣接して、不織布(103)が配置された基材層(101)を有している。該基材層(101)に湿紙側バット層(105)とロール側バット層(106)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(101)とバット層とが交絡一体化される。なお、図10では好ましい例示としてバット層を基材層(101)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
図11は、本発明における抄紙用フェルトの第八の形態で、CMD方向の断面図である。
図11に示すように、抄紙用フェルト(110)は、カバードヤーン(13)を揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体(112)と結合されたシート状不織布(114)に隣接して、織物(113)が配置された基材層(111)を有している。該基材層(111)に湿紙側バット層(115)とロール側バット層(116)を積層し、ニードルパンチを行うことによって基材層(111)とバット層とが交絡一体化される。なお、織物(113)は製織に要する手間がかからない簡易な織物、例えば1/1平織組織のものが好適に使用できる。当該織物は抄紙用フェルトのCMD方向の巾と同じ巾の製織布でもよいし、或いはこれより狭い巾で製織しておき、それを多列に並べて抄紙用フェルトのCMD方向の巾と同じ巾に構成してもよい。なお、図11では好ましい例示としてバット層を基材層(111)の両面に配置しているが、少なくとも湿紙側面に配置していればよい。
本発明の基材を構成する糸条及びバット層に用いられる繊維素材としては、抄紙機のプレスフェルトに用いられている汎用の素材を用いることができ、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、天然素材などから適宜選択される。カバードヤーンの芯糸は、融点の高いナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612やポリエステル(PET)、PPS、PEEK、PEK、芳香族ポリアミドなどが使用できる。芯糸の形態としては、モノフィラメント単糸やモノフィラメントの撚糸、又はマルチフィラメントなどが使用できる。本発明のカバードヤーンに好適に用いることができる芯糸としては、混撚糸(モノフィラメント糸、ツイストモノフィラメント糸、マルチフィラメント糸のいずれかとスパン糸との混撚糸)を用いる。即ち該カバードヤーンを平行に揃えて配置した際に、スパン糸の毛羽立ちが互いに絡み合うことでカバードヤーンの糸列の結合力をより高めることができる。
熱溶融糸としては、前記芯糸よりも融点の低い糸材、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、共重合ポリエステル、共重合ナイロンなどが使用できる。好適にはナイロン6/12、ナイロン6/610、ナイロン66/6、ナイロン66/12、ナイロン66/610等の二元共重合ナイロン、ナイロン6/66/12、ナイロン6/66/610等の三元共重合ナイロンを糸材としたフィラメント又はスパン糸を用いることができる。なお、これらの共重合ナイロンは組成(共重合成分の重量%)により融点が変動することは良く知られているが、本発明で使用できる共重合ナイロンは、その融点が180℃以下、好ましくは130℃以下のものが使用できる。
シート状不織布としては、スパンボンド、メルトブロー、又はスパンレース等の方法によって作られたシート状繊維集合体を使用でき、シート状不織布に用いられる素材は、好適には前記熱溶融糸と同様な低融点共重合ナイロンが使用できる。
図1は本発明の無端状構造体を構成するカバードヤーン(13)を示している。
図1において、本発明の無端状構造体を構成するカバードヤーン(13)は、芯糸(11)と熱溶融糸(12)の繊度の比が4:1〜10:1、好ましくは5:1〜8:1の範囲で、芯糸に対して熱溶融糸を100回/m〜2000回/m、好ましくは500回/m〜1000回/mの範囲で、等間隔に巻きつけられてなるカバードヤーン(13)である。なお、図1では芯糸(11)に対して熱溶融糸(12)をZ方向に巻きつけられているが、芯糸(11)に対して熱溶融糸(12)をS方向に巻きつけてなるカバードヤーン(13)であってもよい。そして本発明では、図2のように筬(21)を通してカバードヤーン(13)を複数引き揃えて糸列(22)とし、該糸列の端部を一定間隔に隔てて対峙させた一対の平行なロール(23)に配置している糸列ガイド用の無端状ベルト(24)の上に固定する。
次に図3のように、前記ロールを矢印方向(A)に回転させると、無端状ベルト(24)に端部を固定した糸列(22)は引き込まれるため、糸列(22)を少しずつ巾方向、即ち矢印方向(B)に移動させながら供給し、糸列(22)がスパイラル状になるように周回させる。前記糸列(22)がフェルトの所定の巾となったら糸列(22)の供給を停止し、次に熱風又は赤外線などの熱源により熱処理を施し、熱溶融糸を溶融させ糸列を固定し、カバードヤーンを揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体が得られる。また、前記糸列に隣接してシート状不織布を配置し、熱風又は赤外線などの熱源により熱処理を施し、糸列とシート状不織布を固定し、カバードヤーンを揃えてなる糸列が平行に配置された無端状構造体を得ることもできる。
また図3に示すように、前記糸列を巾方向に移動させスパイラル状に周回させると、当然前記一定間隔を隔てて対峙させた一対の平行なロールの垂直方向(前記無端状構造体の実質的なMD方向)(31)に対して一定の傾斜角度θ(°)(33)を持つことになるが、抄紙用フェルトの走行安定性を考慮した結果、θは10°以下、好ましくは5°以下の角度であることが望ましい。即ち、
θ = tan−1(2w/L) ≦ 5
ただし、wは糸列巾(m)、Lは無端状構造体全長(m)
なる条件が望ましい。
このとき糸列を供給する際の糸列の巾方向移動速度v(m/min)は、無端状構造体全長:L(m)、糸列巾:w(m)、ロール速度:V(m/min)によって決定され以下のようになる。
v = w /(L/V)×(1/n)× C × C
ただし、nは自然数
は供給する糸列の張力によって変化する係数、Cは糸列巾によって変化する係数
このように供給することにより、1周前に供給した糸列の端部と供給しようとする糸列の端部が、糸列の地部との差が無いように配列できる。
上述のようにして得られた無端状構造体を、熱風や赤外線などの非接触式熱源、或いはヒートロールにより接触して加熱し、芯糸に巻かれた熱溶融糸を溶融させ、カバードヤーンを揃えてなる糸列を固定させることで、カバードヤーンが平行に配置された無端状構造体が得られる。
また前記糸列に隣接してシート状不織布が配置された無端状構造体を加熱処理することで、芯糸に巻かれた熱溶融糸が溶融し、カバードヤーンを揃えてなる糸列とシート状不織布を固定させることで、カバードヤーンが平行に配置された無端状構造体が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、フェルト寸法、基材の一部を構成するシート状不織布、織物、基材層に隣接して配置するバット層は同一のものとした。詳細は次の通りである。
・フェルト寸法:全長20m×全幅2m
・シート状不織布:商品名 スパンファブ(材質:低融点共重合ナイロン、日東紡社製、PA1001、目付24g/m
・織物の素材:ナイロン6(330dtexのモノフィラメントを2本撚り合わせた片撚り糸を、3本束ねて更に諸撚りした撚糸を経糸とし、330dtexのモノフィラメントを3本撚り合わせた片撚り糸を緯糸とした)
・織物の目付:300g/m
・織物の組織:1/1平織り
・織物メッシュ:経糸30本/5cm × 緯糸40本/5cm
・バット素材:ナイロン6の短繊維(ステープルファイバー)で繊度17dtex
・湿紙側バット量:450g/m
・ロール側バット量:150g/m
[実施例1]
(1)カバードヤーンの芯糸
ナイロン6のモノフィラメント(330dtex)を2本撚ってなる撚糸を2本と、750dtexのスパン糸(ナイロン6の短繊維からなる)とを撚り合わせて、合計繊度が2250dtexとした。
(2)カバードヤーン
共重合ナイロン6/12で融点が115℃、繊度が360dtexのモノフィラメントからなる熱溶融糸を前記芯糸に対して500回/m巻きつけて、カバードヤーンを製作した。
(3)上記カバードヤーンを50本/5cmで図2〜図3で示した方法により、カバードヤーン同士を平行に配置し、熱処理を施し300g/mの無端状構造体を作成し、基材層とした。
(4)上記基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け930g/m、密度0.49g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例2]
(1)実施例1と同じ無端状構造体を2枚用意する。
(2)上記無端状構造体の1枚について、MD方向の長さが、フェルト巾と一致する長さでCMD方向に切断し、切断片を製作する。
(3)他の無端状構造体のロール側に前記切断片を90°転回したもの(切断片のMD方向をCMD方向にして使用する)を該無端状構造体のMD方向に並べて配置し、基材層とした。
(4)(3)で作製した基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1260g/m、密度0.48g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例3]
(1)芯糸
ナイロン6のマルチフィラメント1500dtex(50フィラメント)と750dtexのスパン糸(ナイロン6の短繊維からなる)の混撚糸で合計繊度が2250dtexとした。
(2)カバードヤーン
実施例1と同じ熱溶融糸を上記芯糸に対し1000回/m巻きつけて、カバードヤーンを作製した。
(3)上記カバードヤーンを使用して実施例1と同じ方法で360g/mの無端状構造体を作成した。
(4)上記無端状構造体のロール側にスパンボンド不織布(旭化成社製、エルタスN01100)を配置して基材層とし、該基材層に湿紙側バットとロール側バットとを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1110g/m、密度0.47g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例4]
(1)芯糸
実施例1と同じ芯糸を使用した。
(2)カバードヤーン
実施例1と同じ熱溶融糸を芯糸に対し750回/m巻きつけたカバードヤーンを作製した。
(3)上記カバードヤーンを使用して、実施例1と同じ方法で330g/mの無端状構造体を作成した。
(4)上記無端状構造体のロール側に織物を配置して基材層とし、該基材層に湿紙側バットとロール側バットとを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1290g/m、密度0.45g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例5]
(1)実施例1と同じカバードヤーンを50本/5cmで図2〜図3で示した方法により、カバードヤーン同士を平行に配置し、この糸列に隣接してシート状不織布を載置し、熱処理を施し320g/mの無端状構造体を作成し、基材層とした。
(2)上記基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け950g/m、密度0.50g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例6]
(1)実施例5と同じ無端状構造体を2枚用意する。
(2)上記無端状構造体の1枚について、MD方向の長さが、フェルト巾と一致する長さでCMD方向に切断し、切断片を製作する。
(3)他の無端状構造体のロール側に前記切断片を90°転回したもの(切断片のMD方向をCMD方向にして使用する)を該無端状構造体のMD方向に並べて配置し、基材層とした。
(4)(3)で製作した基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1300g/m、密度0.49g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例7]
(1)実施例3と同じカバードヤーンを使用して、実施例5と同じ方法で380g/mの無端状構造体を作成した。
(2)上記無端状構造体のロール側にスパンボンド不織布(旭化成社製、エルタスNO1100)を配置して基材層とし、該基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1130g/m、密度0.48g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[実施例8]
(1)実施例4と同じカバードヤーンを使用して、実施例5と同じ方法で350g/mの無端状構造体を作成した。
(2)上記無端状構造体のロール側に織物を配置して基材層とし、該基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1310g/m、密度0.49g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[比較例1]
(1)前記織物を2枚積層した基材層に湿紙側バットとロール側バットとを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1260g/m、密度0.42g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
[比較例2]
(1)経糸
ナイロン6のモノフィラメント(330dtex)を2本撚ってなる撚糸を2本と、570dtexのスパン糸(ナイロン6の短繊維からなる)とを撚り合わせて、合計繊度が2250dtexとした。
(2)上記経糸を50本/5cmで図2〜図3で示した方法により、経糸同士を平行に配置し、その外周側に目付け75g/mのバットを載せ、ニードルパンチにより交絡一体化して、300g/mの無端状構造体を作成した。
(3)上記無端状構造体を2枚用意する。
(4)上記無端状構造体の1枚について、MD方向の長さが、フェルト巾と一致する長さでCMD方向に切断し、切断片を製作する。
(5)他の無端状構造体のロール側に前記切断片を90°転回したもの(切断片のMD方向をCMD方向にして使用する)を該無端状構造体のMD方向に並べて配置し、基材層とする。
(6)(5)で作成した基材層に湿紙側バットとロール側バットを配置し、ニードルパンチにより交絡一体化して、目付け1260g/m、密度0.46g/cmの抄紙用フェルトを製作した。
実施例1〜8及び比較例1〜2により製作した抄紙用フェルトについて、以下の項目について評価を行った。本発明で採用した評価項目は、湿紙搾水性、マーク性、基材加工性(カバードヤーンからなる無端状構造体の製作時における断裂の有無、基材の製作時間)である。その結果を表1に示す。なお、表1中の数値は比較例1を100としたときの相対比率で、湿紙搾水性については数値が大きいほど良好で、基材のマーク性、基材の製作時間については数値が小さいほど良好である。
<湿紙搾水性>
図12は本発明で使用した実験装置の概略図である。一対のプレスロール(121)とフェルトを担持し周回するガイドロール(122)とで構成されている。プレスロール(121)とガイドロール(122)の間にエンドレスに掛けられている実施例1〜8及び比較例1〜2のフェルト(125)が周回する。試験条件は以下の通りである。
・ロール速度:100m/min
・ニッププレス圧力:30kg/cm
・フェルトプレス入口含水率:シャワー水(123)とフェルトサクションボックス(124)の吸引によって30%一定とした。
・紙坪量:80g/m
・湿紙ドライネス:45%
・実験装置のプレス入口に上記湿紙を投入しプレス出口で湿紙を回収し、プレス前後での湿紙重量を測定し、その重量差から脱水量を測定した。
表1に湿紙搾水性の結果を示した。相対比率は次式のようになる。
相対比率 = (B−A)/(b−a)×100
A:各フェルトにおけるプレス後の湿紙重量
B:各フェルトにおけるプレス前の湿紙重量
a:比較例1のフェルトにおけるプレス後の湿紙重量
b:比較例1のフェルトにおけるプレス前の湿紙重量
<マーク性>
実施例1〜8及び比較例1〜2のフェルトのハンドサンプルにカーボン紙、紙、バットを重ね合わせ、ロールにてプレスした。バットは50g/m単位で追加され、目視評価で紙に転写された基布マークが確認されないバット重量を測定し、マーク性を評価した。即ち測定されるバット重量が少ないほどマーク性は良い。試験条件は以下の通りである。
・カーボン紙:ゼネラルサプライ社製ゼネラルゾル#1300
・紙:上質紙、紙坪量64g/m
・バット:繊度17dtexの短繊維からなるバット層
・プレス圧力:30kg/cm
表1にマーク性の結果を示した。相対比率は次式のようになる。
相対比率 = C/c×100
C:各フェルトでのバット重量
c:比較例1でのバット重量
<カバードヤーンからなる無端状構造体の基材の加工性>
実施例1〜8及び比較例2のカバードヤーンからなる無端状構造体の製作時、ニードルマシン掛入時等、加工時における無端状構造体の断裂の有無について評価した。表1に無端状構造体の断裂の有無について結果を示した。
<基材の製作時間>
実施例1〜8及び比較例1〜2の基材の製作時間について評価した。なお、基材の製作時間については各フェルトに用いた基材すべての合計製作時間である。表1に基材の製作時間を示した。相対比率は次式のようになる。
相対比率 = D/d×100
D:各フェルトにおける基材層製作時間合計
d:比較例1における基材層製作時間合計
表1に示すように、実施例1〜8は基材層に熱溶融糸が巻きつけられた経糸からなる無端状構造体を配置したことにより、フェルト密度が高く、また経緯糸の交絡点が無いためプレス部での圧力分布が均一となった結果、基材が織物からなる比較例1よりも湿紙搾水性が良化した。また同様にマーク性も良化した。更に無端状構造体の加工性については、製作時及びニードルマシン仕掛時等に、断裂することなく、また短時間で無端状構造体を製作することができ、大幅に工数を削減することができた。
産業上の利用の可能性
本発明によれば、熱溶融糸が巻きつけられた経糸からなる無端状構造体の糸列の結合力が強く加工性に優れ、低コストで、湿紙表面性、搾水性に優れた無製織の基材を備えた抄紙用フェルトを得ることができる。

Claims (3)

  1. 抄紙機のプレスパートで使用される抄紙用フェルトであって、熱溶融糸が巻きつけられたカバードヤーンを揃えてなる糸列をスパイラル状に周回させ、該糸列を加熱処理することで固定してなる無端状構造体を少なくとも一層用いて基材層とし、該基材層の少なくとも湿紙側面にバット層を積層してニードルパンチにより交絡一体化せしめたことを特徴とする、前記抄紙用フェルト。
  2. 糸列に隣接してシート状不織布をさらに配置したことを特徴とする、請求項1に記載の抄紙用フェルト。
  3. 無端状構造体に隣接する層に織物をさらに配置させたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の抄紙用フェルト。
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